(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069501
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】モジュール式両面グリル
(51)【国際特許分類】
A47J 37/06 20060101AFI20170123BHJP
【FI】
A47J37/06 306
【請求項の数】4
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-521859(P2015-521859)
(86)(22)【出願日】2013年7月12日
(65)【公表番号】特表2015-521950(P2015-521950A)
(43)【公表日】2015年8月3日
(86)【国際出願番号】US2013050353
(87)【国際公開番号】WO2014012046
(87)【国際公開日】20140116
【審査請求日】2015年5月14日
(31)【優先権主張番号】61/671,669
(32)【優先日】2012年7月13日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】515009424
【氏名又は名称】ガーランド コマーシャル インダストリーズ、エルエルシー
【氏名又は名称原語表記】GARLAND COMMERCIAL INDUSTRIES, LLC
(74)【代理人】
【識別番号】100119677
【弁理士】
【氏名又は名称】岡田 賢治
(74)【代理人】
【識別番号】100115794
【弁理士】
【氏名又は名称】今下 勝博
(72)【発明者】
【氏名】ローザ、パウロ、ジェー.
(72)【発明者】
【氏名】ジョーンズ、ダグラス、エス.
【審査官】
田中 侑以
(56)【参考文献】
【文献】
米国特許第02696162(US,A)
【文献】
特表2008−541988(JP,A)
【文献】
米国特許第03948159(US,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 37/06
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
互いに取外し可能に連結される複数のサブユニットと、
各対の隣り合うサブユニット間の隙間に組み込まれた、前記隣り合うサブユニットの一方又は両方からのグリースを回収するためのグリースコレクタと、
を備えるグリルアセンブリであって、
前記サブユニットのそれぞれが、関連上部プラテン及び下部グリル表面を備え、食製品が前記下部グリル表面と前記上部プラテンとの間の前記下部グリル表面上で調理され得、且つ
前記サブユニットのそれぞれが、前記サブユニットに関連する独立した制御システムを備え、
前記複数のサブユニットのうちの1つのサブユニットの上部プラテン及び下部グリル表面に供給されるエネルギー量が他のサブユニットの上部プラテン及び下部グリル表面に供給されるエネルギー量から独立して制御される、
グリルアセンブリ。
【請求項2】
前記グリースコレクタは、ほぼ垂直な軸線に沿って配置される、
請求項1に記載のグリルアセンブリ。
【請求項3】
前記サブユニットは、複数の前記下部グリル表面がほぼ同じ高さにあるように互いに連結される、
請求項1又は2に記載のグリルアセンブリ。
【請求項4】
前記サブユニットが、ほぼ垂直な軸線に沿って互いに連結される、
請求項1から3のいずれかに記載のグリルアセンブリ。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本開示は両面グリルに関する。より詳細には、本開示は2つ以上のサブユニット又はモジュールに分離できる両面グリルに関する。
【背景技術】
【0002】
現在利用可能な両面グリルには、食製品を調理するための1つの共通下部グリルプレートがある。この1つのグリルプレートは、いくつかの上部プラテンに対して複数の食製品を保持するので、様々な下部グリル温度を必要とする様々な食製品をグリルが調理する能力を制限する。本開示はこの必要性に対処する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本開示は、1つ又は複数のサブユニットを備えるグリルであって、サブユニットのそれぞれが、食製品が調理される関連上部プラテン及び下部グリル表面を有する、グリルを提供する。サブユニットは、互いに取外し可能に連結される。サブユニットが互いに連結されてグリルを形成すると、隣り合うサブユニットの間に空間又は隙間があり得る。
【課題を解決するための手段】
【0004】
したがって、一実施形態では、本開示は、互いに取外し可能に連結される複数のサブユニットグリルを備えるグリルアセンブリを提供する。サブユニットグリルのそれぞれは、関連上部プラテン及び下部グリル表面を備え、したがって食製品がその2つの間の前記下部グリル表面上で調理され得る。サブユニットグリルのそれぞれは、サブユニットグリルに関連する独立した制御システムも備え、したがって第1のサブユニットの上部プラテン及び下部グリル表面に供給されるエネルギー量が他のサブユニットから独立して制御され得る。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】本開示の組み立てられたグリルの上部斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0006】
図1及び
図2を参照すると、本開示によるグリル10が示されている。グリル10は、複数のセクション又はモジュール式サブユニット15に離れて区分され得る。サブユニット15のそれぞれが、上部プラテン20及び下部グリル表面30を有する。サブユニット15は、ほぼ垂直な軸線に沿って互いに取外し可能に連結され、プラテン20及び表面30はほぼ水平な軸線に沿って延在する。
【0007】
サブユニット15のそれぞれの各下部グリル表面30の幅は、対応する上部プラテン20の幅とほぼ同じである。サブユニット15が互いに連結されてグリル10を形成すると、サブユニット15は単体又は単一のグリル表面を有するグリルになるので、下部グリル表面30及び上部プラテン20のそれぞれは、ほぼ同じ水準又は高さにあり得る。このことは、オペレータがサブユニット15のそれぞれに伴う作業を同時に扱うことを容易にする。
【0008】
サブユニット15のそれぞれは、グリル10全体から分離可能である。現在利用可能なグリルに対するこうした改良は、隣り合うサブユニット15上で調理される食製品の分離を可能にする。加えて、サブユニット15がグリル10として互いに組み立てられたとき、サブユニット15は、隣接するサブユニット15から、サブユニット15相互間にそれぞれグリース容器18を組み込むに充分な大きさの空間で隔てられ得る。これにより、グリースが、サブユニット15のうちの1つから隣接するサブユニット15に影響を与えずに回収又は除去されることが可能になる。
【0009】
したがって、グリル10は、現在利用可能なグリルにはないいくつかの利点を提供する。サブユニット15のそれぞれは、隣接するサブユニット15に影響を与えずにサブユニット15自体のより低いグリルプレート温度に設定され得るので、グリル10の電力管理及び負荷制御が改善される。各ユニット15のプラテン20及びグリル表面30は、様々な食製品を調理するために同じ温度又は異なる温度に設定され得るので、このことがメニューの提供の柔軟性を高める。サブユニット15のそれぞれは、必要とされないときに電源を切られるか、又は低い温度に設定されて、エネルギーを節約することができる。1つのグリル表面を、複数のサブユニット15の独立した複数のグリル表面30に分割することは、実際に利用可能な場合、様々な種類の食品の相互汚染をなくす。グリル10のモジュール設計は、グリル10の発送及び保守点検を容易にすることも可能にする。サブユニット15は、より大きなグリル表面を保守点検しなければならないのとは対照的に、個々に保守点検され得る。サブユニット15はまた、1つの大型グリルを単一ユニットとして発送しなければならないのとは対照的に、別々に発送され、且つサブユニット15が使用されるスペースにグリル10として組み立てられ得る。このことは、サブユニット15が典型的には標準サイズの戸口を通り抜けられるほど小さいので、現地での据え付けを容易にすることを可能にする。
【0010】
本開示は1つ又は複数の特定の実施形態に関して説明されてきたが、本開示の範囲から逸脱することなく様々な変更がなされ得るとともに、同等物が上記実施形態の要素に代替され得ることが当業者によって理解されるであろう。加えて、特定の状況又は材料を本開示の教示に適合させるために多くの修正が本開示の範囲を逸脱することなくなされてもよい。したがって、本開示は、本開示を実施するために熟慮される最良の形態として開示される特定の実施形態に限定されないことが意図されている。