(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記膣内装置の中空の内部が、横方向軸と、長手方向軸と、を含み、前記妨害物が、外側長さと、外側高さと、外側幅と、を含み、該妨害物外側長さ、該妨害物外側幅、又は該妨害物外側高さが、該長手方向軸に沿う横方向軸領域の最小寸法よりも大きい、請求項1に記載の膣内装置。
前記膣内装置が、前記中空の内部への開口部を含み、前記妨害物が、外側長さと、外側高さと、外側幅と、を含み、該妨害物外側長さ、該妨害物外側幅、又は該妨害物外側高さの少なくとも1つが該膣内装置開口部の最大寸法よりも大きい、請求項1〜2のいずれか一項に記載の膣内装置。
【発明を実施するための形態】
【0005】
本発明は、開口部を有する膣内装置のための引き抜き組立体に関する。引き抜き組立体は、引き抜き部材及び妨害物を有する。妨害物は、膣内装置の開口部を少なくとも部分的に閉塞することができ、それによって引き抜き部材を膣内装置に結合する。
【0006】
引き抜き組立体は、膣内装置の使用後の除去を容易にするために引き抜き部材を有する。引き抜き部材は、妨害物に結合することができる。妨害物は、挿入モード及び機能モードを有し得る。挿入モードは、非拡張モードであり得る。機能モードは、拡張モードであり得る。妨害物は、圧縮可能であり得る。妨害物は、可撓性であり得る。妨害物は、膣内装置内に収容することができる。妨害物は、膣内装置の外側輪郭の一部であり得る。妨害物は、膣内装置によって囲まれ得る。
【0007】
妨害物は、装置の中空の内部へ開口する任意の開口部によって膣内装置内に収容することができる。妨害物は、膣内装置の形状によって膣内装置内に収容することができる。例えば、膣内装置が、中空のペッサリーである場合、妨害物は、ペッサリー装置自体の腰部のくびれによって装置内に収容することができる。妨害物はまた、膣内装置の中空の内部内の1つ又は複数の内部突出部によって装置内に収容することができる。
【0008】
本明細書で使用するとき、「アプリケータ」は、膣内装置の哺乳類の外口への挿入を容易にする装置又は器具を指す。代表的なアプリケータとしては、例えば、テレスコープ式アプリケータ、チューブ・アンド・プランジャ式アプリケータ、及び、コンパクトアプリケータなどが挙げられる。
【0009】
用語「結合された」又は「取り付けられた」は、本明細書で使用するとき、第1の要素を直接第2の要素に付けることによって、第1の要素が、第2の要素に直接固定される構成、第1の要素を、次いで第2の要素に付けられるか、包含されるか、又は包囲される(複数の)中間部材に付けることによって、第1の要素が間接的に第2の要素に固定される構成、及び、第1の要素が第2の要素と一体化している構成、即ち第1の要素が本質的に第2の要素の一部分である構成を包含する。
【0010】
用語「圧縮された」は、本明細書で使用するとき、サイズ、形状、及び/又は容積を押圧すること、又は共に圧搾すること、又はそうでなければ操作することを指す。
【0011】
本明細書で使用するとき、「流体吸上げ」は、毛管現象によって流体または水分を運ぶための材料の能力を指す。媒体の流体吸上げ能力は、一定期間にわたるタンポン重量のグラム数当たりの引き上げられた流体のグラム数によって測定することができる。
【0012】
本明細書で使用するとき、用語「膣内装置」は、膣管内に挿入される装置を指す。膣内装置としては、タンポン、ペッサリー装置、薬物送達用装置、子宮内装置、及び/又は受胎調節装置などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0013】
本明細書で使用するとき、用語「非拡張可能」は、例えば、使用前又は使用中にサイズ又は容積において増加しない装置など、使用前又は使用中に拡張しない装置を指す。例えば、非拡張可能装置は、増加しない直径及び/又は容積を有する。対照的に、「拡張可能」は、本明細書で使用するとき、例えば、直径及び/又は長さにおいて増加する、流体を繊維状又は吸収性ゲル材料構造体に吸収する、又はそうでなければ、例えば、膨張、吸収によって、機械的に、又は他の手段などによって第1のサイズ又は容積から第2のサイズ又は容積に変化する装置など、例えば、使用前又は使用中にサイズ又は容積において増加する装置など、使用前又は使用中に拡張する装置を指す。体温において生じ得るだろう任意の熱膨張の結果としての非拡張可能装置への非実質的な変化は、拡張とは見なされない。
【0014】
「ペッサリー装置」又は、より具体的には「失禁ペッサリー装置」は、本明細書で使用するとき、女性の尿失禁の発生及び/又は重症度を低減するために、膣への定置用に特別に設計され、構成され、かつ/又は適合される装置を指す。「ペッサリー装置」は、尿漏れを低減し、かつ/又は脱出性の子宮及び/又は膀胱を支持する目的のための任意の種類の実質的な非吸収性構造体を含み得る。ペッサリー装置は、生理用タンポンを含まない。
【0015】
本明細書で使用するとき、用語「突出部」は、突き出ているもの、又はその周囲から突出しているものを指す。
【0016】
用語「プレジット」及び「タンポンプレジット」は、本明細書で使用するとき、以下に記載されるように、タンポン内へのこのような構成体の圧縮前の吸収性材料の構成体を指す。タンポンプレジットは、しばしば、タンポン「ブランク」又は「ソフトウインド(softwind)」と称され、用語「プレジット」は、このような用語も同様に含むことが意図される。
【0017】
用語「タンポン」は、本明細書で使用するとき、膣腔又は他の体腔内に、そこからの流体の吸収用に挿入される任意の種類の吸収性構造体を指す。通常、タンポンは、膣に挿入可能な形状に圧縮され、かつ/又は形成された概して細長い吸収部材から構成される。
【0018】
本明細書で使用するとき、用語「膣管」は、体の外陰部におけるヒトの女性の内性器を指す。用語「膣管」又は「膣内」は、本明細書で使用するとき、膣の管口(しばしば、膣の括約筋と称される)と子宮頸部との間に位置付けられる空間を指すことが意図される。
【0019】
本明細書で使用するとき、「cm」は、センチメートル、「mm」は、ミリメートル、「g」は、グラム、「gsm」は、グラム/平方メートル、「dpf」は、デニール/繊維、「g/g」は、流体のグラム/試料のグラム、「wt」は、重量、「psi」は、ポンド/平方インチ、である。
【0020】
引き抜き組立体
図1A〜Cは、引き抜き組立体28の例である。引き抜き組立体28は、引き抜き部材310及び妨害物312を有する。
【0021】
引き抜き部材310は、例えば、綿、セルロース、レーヨン、例えばポリエチレン若しくはポリプロピレンなどのポリオレフィン、ナイロン、絹、ポリテトラフルオロエチレン、ワックス、又は、任意の他の好適な材料を含む任意の好適な材料を含み得る。
【0022】
引き抜き部材310は、非吸収性であり得る。本明細書で使用するとき、「非吸収性」は、その構造内に沈着された流体の相当部分を保持しない構造体を指す。引き抜き部材310は、本質的に非湿潤性若しくは疎水性であり得、又はそのような特性を提供するために処理することができる。例えば、ワックスのコーティングは、引き抜き部材310に、その吸水性を減少又は除去するために適用することができる。引き抜き部材310は、非吸収性引き抜き部材310が所望される場合でも、必ずしも非流体吸上げである必要は無い。
【0023】
引き抜き部材310は、例えば、長さ約100mm〜500mm、約200mm〜400mmなど、例えば、約150mm、約175mm、約200mm、約225mm、約250mm、約275mm、約300mm、約325mm、約350mm、約375mm、約400mm、約425mm、約450mm、約475mm、約500mm、などの任意の好適な長さとすることができる。
【0024】
引き抜き部材310は、任意の好適な形成方法によって、例えば、1つ又は複数のひも、糸、指カバー、リボン、膣内装置の材料の延長、又はこれらの組み合わせ、などの任意の好適な構成に構成することができる。
【0025】
引き抜き組立体28は、妨害物312を有し得る。引き抜き部材310は、妨害物312に結合することができる。引き抜き部材310は、妨害物312を通過することができる。妨害物312は、引き抜き部材310の周りに成形することができる。妨害物312は、引き抜き部材310の一部であり得る。引き抜き部材310は、妨害物312の周りに成形することができる。引き抜き部材310は、引き抜き部材310上に定置する力によって妨害物312の拡張が生じ得るように、妨害物312に結合することができる。
【0026】
妨害物312は、任意の好適な材料で作製することができる。妨害物312は、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリルアミド、ポリホルムアルデヒド、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、シリコーン、又はそれらの混合物若しくはブレンドなどの高分子材料、又は金属材料から形成し得る。妨害物312は、引き抜き部材310の一部から形成し得る。
【0027】
図2A〜Lに示されるように、妨害物312は任意の好適な形状とすることができる。妨害物312は、例えば、円盤型、円錐型、星型、ジャック型、球型、ダンベル型、ドラム型、又は十字型とすることができる。妨害物312は、1つ又は複数の相互接続された部分で構成することができる。妨害物312は、1つのフック又は複数のフックとすることができる。
【0028】
妨害物312は、挿入モード及び機能モードを有し得る。挿入モードは、非拡張モードにおける妨害物312となり得る。妨害物312は、圧縮可能であり得る。妨害物312は、可撓性であり得る。機能モードは、容積的拡張モードとなり得る。妨害物312は、妨害物312におけるヒンジ点により、妨害物312を容積的に変化させつつ、挿入モードと機能モードとの間で移行することができ。
【0029】
引き抜き組立体28は、膣内装置に開口部を有する任意の膣内装置と共に使用することができる。妨害物312は、開口部の一方の端部に位置付けることができる。引き抜き部材310は、開口部と交差することができる。引き抜き組立体28は、例えば、タンポン及びペッサリーなどの膣内装置と共に使用することができる。
【0030】
タンポン
図3は、本発明のタンポンプレジットから作製された完成したタンポン11を例示する。しかしながら、本発明は、図に示される特定の構成を有する構造体に限定されない。タンポン11は、吸収性材料31及び圧縮された吸収性部材12の吸収性材料31を実質的に覆うオーバーラップ41を含む圧縮された吸収性部材12を含むことができる。タンポンは、ロール構成体又はフラットパッド構成体とすることができる。タンポン11は、妨害物312及びタンポン引き抜き端部38を越えて伸びる引き抜き部材310を有する引き抜き組立体28を含むことができる。妨害物312は、吸収性材料31にまかれていない。妨害物312は、タンポン11内に摩擦によって保持することができる。妨害物312は、オーバーラップ41により、圧縮された吸収性部材12内に収容することができる。
【0031】
吸収性材料
図4は、完全な、圧縮されない状態のタンポンプレジット21を例示する。本発明の吸収性材料31は、タンポンプレジット21を形成する。タンポンプレジット21は、挿入端部36、引き抜き端部38、第1の長手方向縁部24、及び第2の長手方向縁部25を含む。妨害物312、及び吸収性材料31において開口部314と交差する引き抜き部材310を有する引き抜き組立体28。タンポンプレジット21の圧縮は、(
図3に示されるように)圧縮された吸収性部材12を形成し得る。引き抜き組立体28と組み合わせた圧縮された吸収性部材12は、(
図3に示されるように)タンポン11を形成し得る。プレジット21は、オーバーラップ41及び追加の任意の第2のオーバーラップ44を有し得る。
【0032】
オーバーラップは、合成繊維及び天然繊維のブレンドを含む繊維性液体透過性不織布材料を含んでもよい。合成繊維としては、ポリエステル、ポリオレフィン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリリック、酢酸セルロース、又はバイオコンポーネント繊維などの繊維が挙げられるが、これらに限定されない。天然繊維としては、綿及び/又はレーヨンなど、非合成であり、かつ天然由来であることが一般に知られるものが挙げられるが、これらに限定されない。一般に、天然繊維は、迅速な吸収及び流体吸上げ強度を提供することができる。合成繊維対天然繊維の比は、約90:10から約30:70までの範囲に入ってもよい。あるいは、合成繊維対天然繊維の比は、約70:30から約40:60の範囲に入ってもよい。合成繊維は、疎水性及び/又は親水性の表面を有してもよい。合成繊維は、本質的に親水性でもよく、又は好ましくは、そのような特性を提供するように処理されてもよい。
【0033】
タンポンプレジット21は、膣に挿入可能な形状を有するタンポン11に圧縮又は形成するために、任意の好適な形状、サイズ、材料、又は構成体とすることができる。吸収性材料31は、一般に、正方形若しくは長方形であるか、又は台形、三角形、半球、山形、又は砂時計形状などの他の形状を採ることができる。
【0034】
タンポンプレジット21は、任意の好適な形状において吸収性材料31の芯とすることができる。例えば、プレジット21は、
図5に示されるように、概して「H」形状とすることができる。
図6に示されるような「蝶ネクタイ」形状のタンポンプレジット21も好適である。タンポンプレジット21は、吸収性材料31の概して「山形形状」のパッドとすることができる。山形形状のプレジット21は好適であり得るが、高速な製造作業を容易にするために、山形の縁部は、幾分「丸められる」。台形、三角形、半円、及び長方形形状などの他の形状もまた、許容できる。
図5及び
図6に示されるように、プレジット21は、開口部314及び引き抜き組立体28を有する。引き抜き組立体28は、妨害物312及び引き抜き部材310を有する。妨害物312は、開口部314を少なくとも部分的に閉塞する。引き抜き部材310は、開口部314と交差する。
【0035】
上記のプレジット21の形状への代替として、本発明のタンポンプレジット21は、長方形形状などの均一な形状を有し得るが、プレジット21の軸方向範囲に沿う吸収性材料31の厚さを変えることができる。
【0036】
タンポンプレジット21は、レーヨン(三葉レーヨン繊維及び従来レーヨン繊維を含む)、綿、又は一般にエアフェルトと称される粉砕木材パルプなど、吸収性物品において一般的に使用される多種多様の液体吸収材料から構成することができる。好適な吸収性材料の例としては、捲縮セルロース塊、コフォームを含むメルトブローン高分子、化学的に硬化、変性、若しくは架橋されたセルロース繊維、織縮ポリエステル繊維などの合成繊維、ピートモス、発泡体、ティシュラップ及びティッシュラミネートを含むティッシュ、又は任意の等価な材料若しくは材料の組合せ、若しくはそれらの混合物などが挙げられるが、これらに限定されない。
【0037】
典型的な吸収性材料は、綿、レーヨンを折り重ねたティッシュ、織布材料、不織布ウェブ、合成繊維及び/若しくは天然繊維又はシーティングを含み得る。タンポン11及びその任意の構成要素は、単一の材料又は材料の組合せを含み得る。更に、超吸収性高分子又は吸収性ゲル化材料及び連続気泡発泡体材料などの超吸収性材料が、タンポン11に組み込まれ得る。
【0038】
吸収性材料31及び結果として生じる圧縮された吸収性部材12(
図3に示される)は、レーヨン、綿、又は両材料の組合せを含み得る。これらの材料は、ヒトの体内においての使用の適合性が実証されている。吸収性材料31で使用されるレーヨンは、生体内での使用が意図される使い捨て吸収性物品において通常使用される任意の好適な種類とすることができる。このような許容できる種類のレーヨンとしては、英国、Hollywall、Acordis Fibers Ltd.,から6140 Rayonとして入手可能なGALAXY Rayon(三葉レーヨン構造体)が挙げられる。更にAcordis Fibers Ltd.から入手可能なSARILLE Lレーヨン(円形繊維レーヨン)もまた好適である。任意の好適な綿材料を、吸収性材料31において使用することができる。好適な綿材料としては、長繊維綿、短繊維綿、綿リンター、T−繊維綿、カード細片、及びコーマ綿が挙げられる。綿は、グリセリン仕上げ又は他の好適な仕上げを施した洗浄され漂白された綿吸収剤とすることができる。
【0039】
吸収性材料31は、一体型又は別個の層から構成される層状の構造体とすることができる。本発明の圧縮された吸収性部材12が積層される場合、層は、異なる材料を含むことができる。例えば、外側の層は、主にレーヨンを含み得るが、一方、中間の層又は複数の層は、主に綿を含み得る。必要に応じて、圧縮された吸収性部材12全体は、均一又は非均一な材料のブレンドを全体にわたって含み得る。吸収性材料は、100%レーヨン繊維又は100%綿繊維を含み得る。吸収性材料は、レーヨン繊維及び綿繊維の組合せを、任意の好適な組合せで含み得る。吸収性材料は、約25%、30%、又は40%超のレーヨン繊維、及び綿繊維を含む吸収性材料の残部を含み得る。本発明の吸収性材料は、吸収性材料の残部を含む綿繊維を伴う約50%超のレーヨン繊維を含み得る。吸収性材料は、約60、70、75、80、又は90%超のレーヨン繊維、及び綿繊維を含む吸収性材料の残部を含み得る。複数の層のそれぞれは、100%レーヨンの外側層、及び100%綿の中間層など、本質的に100%の同一材料を含み得る。本発明のSuper Plus吸収性タンポンは、約100%レーヨン繊維を含むプレジットから作製することができる。本発明のSuper吸収性又はRegular吸収性タンポンは、約25%綿繊維及び約75%レーヨン繊維を含むプレジットから作製することができる。Junior吸収性タンポンは、約50%綿繊維及び約50%レーヨン繊維を含むプレジットから作製することができる。
【0040】
圧縮前の吸収性材料31の典型的なサイズは、長さにおいて約30又は40mm〜約60、70、80、90、又は100mm、及び、幅において約40又は50mm〜約70、75、80、85又は90mmとすることができる。全体の目付の典型的な範囲は、約150、200、又は250gsm〜約600、800、1000、又は1100gsmとすることができる。
【0041】
図4〜6に示されるように、タンポンプレジット21の1つ又は複数の層は、開口部314を有する。開口部314は、妨害物312の1つの寸法が、開口部314の1つの寸法よりも大きいような任意の好適なサイズでもよい。引き抜き部材310は、開口部314と交差する。
【0042】
任意のタンポン構成要素
タンポン11は、
図4に示されるように、追加のオーバーラップ44を含むことができる。この追加のオーバーラップは、タンポン11の圧縮された吸収性部材12の外部表面を実質的に覆うオーバーラップ41を実質的に覆うことができる。この追加のオーバーラップは、圧縮された吸収性部材を形成するために吸収性材料の圧縮の前又は後に追加することができる。
【0043】
タンポン11は、指によって、又は
図11に示されるようにアプリケータの使用によって挿入することができる。現在入手可能なタンポンアプリケータのいずれも、タンポン11の挿入に使用することができる。通常「チューブ及びプランジャ」型構成のこのようなアプリケータは、プラスチック、紙、又はその他の好適な材料であってもよい。更に、「コンパクト」型アプリケータもまた好適である。
【0044】
ペッサリー装置
例示的なペッサリー装置10が、
図7A及び7Bに示される。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40へ延びる傾斜部80、中部40から下部30への傾斜部90、長手方向軸(L)、及び横方向軸(T)を含む。
図7A及び
図7Bに示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100、凸部130を含む底部120、及び凹部150を含む側部140を有し得る。ペッサリー装置は、長手方向軸を中心に対称的であってもよく、例えば、底部が円形であり、長手方向軸を中心に対称的である実施例を含む。ペッサリー装置は、最小直径D
2より大きい第3の直径D
3を含んでもよく、凸状部分110は最大直径D
1と位置合わせされて圧力領域50を提供することができ、凸状部分130は最大直径D
3と位置合わせされて圧力領域60を提供することができる。加えて、凹部150は、最小直径D
2と位置合わせされて可撓性領域160を形成し得る。
【0045】
図8は、
図7Aにおける線8−8で切断したペッサリー装置10の断面を示す。ペッサリー装置10は、上部20、下部30、中部40、上部20の圧力領域50、下部30の圧力領域60、最大直径D
1、最小直径D
2、上部20から中部40へ延びる傾斜部80、中部40から下部30への傾斜部90、及び長手方向軸(L)を含む。
図8に示されるように、ペッサリー装置10は、凸部110を含む頂部100、凸部130を含む底部120、凹部150を含む側部140を有し得る。
図8に示されるように、ペッサリー装置10は、中空である内部200を有し得る。ペッサリー装置は、内部200及び中空の領域220を画定する内壁240を有する。中空の領域220は、内壁240から延びる1つ又は複数の突出部260を有し得る。加えて、内壁240は、外壁250と同一又は類似の輪郭を有してもよい。
【0046】
図9A〜Dは、引き抜き組立体28を有する
図7Aの線8−8で切断したペッサリー装置10の断面を示す。ペッサリー装置10は、中空である内部200を有し得る。加えて、
図9A〜Dに示されるように、ペッサリー装置10は、上部100及び/又は底部120の1つ又は複数の上に開口部314を有し得る。
図9A〜Cに示されるように、ペッサリー装置10は、長手方向軸L及び横方向軸Tを有し得る。
【0047】
図9A〜Dに示されるように、膣内装置は、開口部314を含むことができる。開口部314は、膣内装置の任意の表面を通して存在し得る。開口部314は、中空の膣内装置の外側と中空の内部との間に存在し得る。開口部314は、膣内装置の内側層と外側層との間に存在し得る。妨害物312は、開口部314の1つの寸法より大きい1つの寸法を有し得る。妨害物312は、例えば、外側長さ、外側高さ、及び外側幅などの寸法を有し得る。妨害物312寸法の1つは、開口部314の最大寸法よりも大きくすることができる。
【0048】
図9A及び9Bに示されるように、引き抜き組立体28の一部は、膣内装置によって収容することができる。妨害物312は、ペッサリー装置10内に収容することができる。妨害物312は、ペッサリー装置10の中空の領域220への任意の開口によってペッサリー装置10内に収容することができる。妨害物312は、装置の形状によって膣内装置内に収容することができる。例えば、妨害物312は、膣内装置自体の腰部のくびれによって装置内に収容することができる。妨害物312は、妨害物312を収容する中空の領域220の部分内で自由に移動し得る。妨害物312は、開口部314を少なくとも部分的に閉塞し得る。引き抜き部材310は、開口部314と交差する。
【0049】
図9B及び9Aに示されるように、妨害物312は、開口部314の1つの寸法より大きい1つの寸法を有し得る。妨害物312は、例えば、外側長さ、外側高さ、及び外側幅などの寸法を有し得る。妨害物312寸法の1つは、中空の膣内装置の長手方向軸(L)に沿って延びる横方向軸領域の最小寸法よりも大きくすることができる。
【0050】
図9Cに示されるように、中空の領域220は、内壁240に対して一体型又は非一体型であり得る突出部260の1つ又は複数を収容し得る。突出部260は、ペッサリー装置の長手方向軸を横切ることができる。突出部260は、長手方向軸において、又は長手方向軸と内壁との間で接触し得る。突出部260は、互いに連動し得る。妨害物312は、装置の中空の内部内の内部突出部260によって膣内装置内に収容することができる。妨害物312は、装置の中空の領域220内で自由に移動し得る。引き抜き部材310は、開口部314と交差する。
【0051】
図9Dに示されるように、引き抜き組立体28は、摩擦によって膣内装置に結合することができる。引き抜き組立体28の一部は、ペッサリー装置10の外側輪郭の一部とすることができる。引き抜き部材310は、開口部314と交差する。
【0052】
ペッサリー装置10は、例えば、
図10に示されるようなオーバーラップ300を含み得る。
【0053】
ペッサリー装置は、例えば、アプリケータを使用するなど、任意の好適な方式で挿入することができる。
図11は、挿入部材420及びプランジャ440を含むアプリケータ410を示す。挿入部材420は、挿入端部421、及び挿入端部421とは反対側の引き抜き端部422を有する。挿入部材420は、ペッサリー装置を収容するように適合されたバレル領域450、及び例えば、引き抜き端部422に近接するなど、挿入端部421とは反対側に提供される窪み領域424とすることができる把持部領域430も含み得る。把持部領域430は、1つ又は複数の把持要素423を含み得る。
【0054】
ペッサリー装置は、非拡張可能とすることができる。ペッサリー装置の部分又は領域(例えば、最小直径を有する領域などにおいて)は曲がってもよく、又は変形されてもよいが、ペッサリー装置は拡張せず、変形の後はその最初の形状に戻る。このため、ペッサリー装置は、ユーザーに対して、使用中(例えば、挿入前若しくは後、又は引き抜き前)にペッサリー装置のサイズ又は形状の変更を要求する任意の機械的手段又は他の手段を含まない。これは、引き抜き時に、使用中のサイズと同じサイズを有するペッサリー装置を提供し、これは使用中及び引き抜き時に、改善された快適性を提供することができる。
【0055】
ペッサリー装置は、膣壁を通じて尿道に圧力を提供するために、例えば、底部又は頂部においてなど、消費者の前膣壁と後膣壁との間に延びて、ペッサリーの最大直径を有する圧力領域を有し得る。加えて、ペッサリー装置は、最小直径と比較して、増加した直径を有している、第2の圧力領域を有することができ、この第2の圧力領域は、第1の圧力領域から離れた地点において、ユーザーの膣壁を通じて尿道に圧力を提供することができる。第1の圧力領域及び第2の圧力領域は、例えば、少なくとも約5mm、少なくとも約10mm、少なくとも約15mm、少なくとも約20mm、少なくとも約25mm、少なくとも約30mm、少なくとも約35mm、少なくとも約40mm、少なくとも約45mm、又は少なくとも約50mmなど、任意の好適な距離だけ分離することができる。
【0056】
ペッサリー装置は、例えば、2つの圧力領域、例えば、4つ以下の圧力領域、3つ以下の圧力領域、2つ以下の圧力領域、1つの圧力領域、又は任意の他の好適な数の圧力領域など、任意の好適な数の圧力領域を有し得る。
【0057】
(複数の)圧力領域は、例えば、葉を含む膣壁へ圧力を提供する、例えば、凸形状などの任意の好適な形状とすることができる。(複数の)圧力領域は、実質的に円形の断面を有し得る。ペッサリー装置は、例えば、可撓性領域において曲げ又は移動を可能にすることによって、ペッサリー装置に可撓性を提供することができる可撓性領域である最小直径領域も含むことができる。可撓性領域は、例えば、凹状、凹凸のある形状などの、任意の好適な形状とすることができ、例えば、実質的に円形の断面など、任意の好適な断面を有し得る。ペッサリー装置は、2つの圧力領域の間に提供される可撓性領域を含むことができる。
【0058】
ペッサリー装置は、女性の膣内に定置されたときに力に対する抵抗を提供し得る。例えば、ペッサリー装置が、膣内に挿入されるとき、腹圧の上昇は、ユーザーの膣壁を通じてペッサリー装置に力として作用し得る。ペッサリー装置が膣内に長さ方向に配置されたとき、即ち、ペッサリー装置の頂部が子宮頸部に向けて位置付けられ、ペッサリー装置の底部が管口に向けて位置付けられ、ペッサリー装置の長さが概ね膣の長さと揃えられているとき、腹圧の上昇は、ペッサリー装置の側部に、ペッサリー装置の長さに対して垂直に作用し得る。勿論、ペッサリー装置の側部への作用に加えて、あるいはその代わりに、腹圧の上昇は、例えば長さ方向以外の方向でペッサリー装置が膣内に挿入されるときなどを含み、ペッサリー装置の他の領域に作用し得る。
【0059】
その小さなサイズに関わらず、ペッサリー装置は、約2ニュートンの力下において、約68.9kPa(約10psi)超の、約103.4kPa(約15psi)超の、約137.9kPa(約20psi)超の、又は約172.4kPa(約25psi)超の力に対する抵抗を提供し得る。例えば、ペッサリー装置は、約2ニュートンの力下において、約137.9kPa(約20psi)超の力に対する抵抗、及び約3ニュートンの力下において、約172.4kPa(約25psi)超の力に対する抵抗を提供し得る。ペッサリー装置は圧力下の圧縮に耐えることもできる。例えば、ペッサリー装置は、約2ニュートンの力下において、約20%未満、約2ニュートンの力下において、約15%未満、約2ニュートンの力下において、約14%未満、約2ニュートンの力下において、約13%未満、約2ニュートンの力下において、約12%未満、約2ニュートンの力下において、約11%未満、約2ニュートンの力下において、約10%未満、約2ニュートンの力下において、約9%未満、約2ニュートンの力下において、約8%未満、約2ニュートンの力下において、約7%未満、約2ニュートンの力下において、約6%未満、約2ニュートンの力下において、約5%未満、約2ニュートンの力下において、約4%未満、約2ニュートンの力下において、約3%未満、約2ニュートンの力下において、約2%未満、又は約2ニュートンの力下において、約1%未満圧縮し得る。例えば、ペッサリー装置は、約2ニュートンの力下において、約20%未満、約2ニュートンの力下において、約15%未満、約2ニュートンの力下において、約14%未満、約2ニュートンの力下において、約13%未満、約2ニュートンの力下において、約12%未満、約2ニュートンの力下において、約11%未満、約2ニュートンの力下において、約10%未満、約2ニュートンの力下において、約9%未満、約2ニュートンの力下において、約8%未満、約2ニュートンの力下において、約7%未満、約2ニュートンの力下において、約6%未満、約2ニュートンの力下において、約5%未満、約2ニュートンの力下において、約4%未満、約2ニュートンの力下において、約3%未満、約2ニュートンの力下において、約2%未満、又は約2ニュートンの力下において、約1%未満圧縮し得る。
【0060】
ペッサリー装置は、ペッサリー装置の長手方向軸に沿って様々な力に対する抵抗を提供することができる。例えば、ペッサリー装置は、最大直径領域においてより大きく、かつ最小直径領域においてより小さい力に対する抵抗を提供し得る。加えて、ペッサリー装置は、異なる領域において長手方向軸に沿って様々に圧縮することができる。例えば、力がペッサリーの側部に印加される場合、最小直径領域は、同じ量の圧力下(例えば、約200g/m
2の力)において、最大直径領域よりも少なくとも約5%、同じ量の圧力下において、最大直径領域よりも少なくとも約10%、同じ量の圧力下において、最大直径領域よりも少なくとも約15%、同じ量の圧力下において、最大直径領域よりも少なくとも約20%、又は同じ量の圧力下において、最大直径領域よりも少なくとも約25%圧縮することができる。例えば、約200g/m
2の力〜約1500g/m
2の力、約200g/m
2の力〜約1400g/m
2の力、約300g/m
2の力〜約1200g/m
2の力、又は約400g/m
2の力〜約800g/m
2の力など、任意の好適な力を印加することができる。
【0061】
全体としてペッサリー装置によって提供される、又はペッサリー装置の様々な領域によって提供される力下における、力に対する抵抗の量及び圧縮の量は、任意の好適な方式で測定することができる。例えば、1つの適した方法は、コンピュータインターフェースを備えたUniversal Constant Rate Elongation/Tensile Tester(MTS,Eden Prairie,MN)を用いる。この方法は、20mm/分の速度で、0.8mmでその側部に載って、ペッサリー装置を圧縮するのに必要とされる力を測定する。この方法に関して、負荷プロープ先端部は、直径が5mmであり、その先端部は半球状の形状である。加えて、載置固定具は、直径152mm及び厚さ13mmの円筒形のスチールプレートである。ペッサリー装置は、スチールテーブル上に定置され、クロスヘッドは20mm/分で移動する。ペッサリー装置上で2gの力が示されると、クロスヘッドは自動的にゼロ設定となり、更に0.8mm移動する。プローブは循環して戻り、データは100Hzの速度で取得される。この方法は、ピーク力(g)対圧縮量(mm)を測定する。様々な直径又は幅を有するペッサリー装置、例えば最大直径又は幅、及び最小直径又は幅を有するペッサリー装置に関して、異なる領域における力に対する抵抗は本方法を使用して測定することができる。例えば、
図7A及び7Bに示されるようなペッサリー装置に関して、最大直径領域D
1及びD
3における力に対する抵抗は、載置固定具としてのペッサリー装置よりもサイズが大きいスチールプレートを使用して測定することができる。最小直径領域D2における力に対する抵抗は、最小直径領域に接触するが、最大直径領域には接触しない単一ロッドを使用して測定することができる。
【0062】
概ね、圧力領域は、圧力領域が膣壁に対して圧力を提供できるように、抵抗性であり得る。圧力領域は、例えば、約34.5kPa(約5psi)超の、例えば、約68.9kPa(約10psi)超の、約103.4kPa(約15psi)超の、約137.9kPa(約20psi)超の、又は約172.4kPa(約25psi)超の最大圧力を、膣壁を通して尿道に提供することによって、ヒトの膣では典型的な高い応力の圧力下において抵抗を提供する。加えて、圧力領域は約1.0mm超の、例えば、約1.1mm超の、約1.2mm超の、約1.3mm超の、約1.4mm超などの、例えば、約1.5mm超、約1.6mm超の、約1.7mm超の、約1.8mm超の、又は約1.9mm超などの最大尿道閉鎖を提供してもよい。加えて、又は代わりに、圧力領域の最大直径の領域において、長手方向軸に垂直な方向に、力が圧力領域の一方の側から圧力領域の反対側へ印加されるとき、3.4kPa(0.5psi)下において測定された場合、圧力領域は約1mm未満圧縮し得る。
【0063】
一方、可撓性領域は、圧力領域よりも可撓性であり、かつ圧力領域よりも小さい抵抗を提供する。可撓性領域の追加は、ペッサリー装置が横方向においてと同様に、長手方向軸においても曲がるのを可能にする。例えば、力が、頂部から底部へ長手方向軸に沿って印加されるとき、3.4kPa(0.5psi)下において測定された場合、ペッサリー装置は、約1cm超圧縮することができる。加えて、又は代わりに、可撓性領域は、ペッサリー装置が左右に曲がるのを容易にする曲げ領域を提供することができる。
【0064】
ペッサリー装置は、一体型の構成体とすることができる。例えば、ペッサリー装置は、ペッサリー装置の外部表面全体を画定する、連続的な外側シェルを含むことができる。外側シェルは平滑又は非平滑とすることができる。外側シェルは、例えば、穴、孔、又は他の好適な開口などの包含によって、流体に対して透過性とすることができる。あるいは、外側シェルは、流体が装置に入ることができないように、流体に不透過性とすることができる。加えて、ペッサリー装置は、頂部及び/又は底部に開口を含むことができる。ペッサリー装置は頂部及び/又は底部に開口を含むことができ、かつ、外側シェルは、頂部及び/又は底部の開口を通して以外は流体が装置に入ることができないように、流体に対して不透過性である。
【0065】
ペッサリー装置は、2つ以上の部品から構成することができる。2つ以上の部品は、ペッサリー装置の外部表面全体を画定する連続的な外側シェルを形成するために互いにスナップ嵌めすることができる。加えて、ペッサリー装置は、頂部及び/又は底部に開口部を含むことができる。
【0066】
好適なペッサリー装置は、中空の内部を有し得る。ペッサリー装置は、装置の合計面積を画定する外周部及び装置の開口面積を画定する内周部を有し得る。開口面積は任意の好適なサイズ、例えば、合計面積の約5%〜約95%など、例えば、合計面積の約10%〜約90%など、合計面積の約15%〜約85%、又は合計面積の約20%〜約80%などとすることができる。加えて、ペッサリー装置は、ペッサリーの形状を維持するのに好適な壁厚も有し得る。壁厚は約1mmより大きくしてもよく、例えば約2mm、約3mm、約4mm、約5mm、又はそれより大きくてもよい。壁厚は、一定、又はペッサリー装置の長さに沿って、かつ/又はペッサリー装置の周囲において変化させることができる。
【0067】
ペッサリー装置は、長手方向軸に沿って様々な直径を有する任意の好適な形状、例えば、長手方向軸に対して対称である様々な直径を有する形状、例えば、涙滴、林檎、梨、砂時計、腰部がくびれた円筒、数字の8の形状、ピーナッツ形状、ハートの形状、電球の形状、ボトル形状、壺の形状、又は任意の他の好適な形状を有し得る。加えて、形状は様々な直径を有することができ、長手方向軸及び横方向軸に対して対称である、例えば、砂時計、腰部がくびれた円筒、数字の8の形状、ピーナッツの形状、又は任意の他の好適な形状を有し得る。あるいは、ペッサリー装置は、非対称の形状、例えば、B形状又はP形状を有してもよい。ペッサリー装置は、例えば、対称的な圧力領域と、非対称的な可撓性領域とを有するなど、ペッサリー装置は、1つの領域において対称であり、他の領域で非対称とすることができる。概して、ペッサリー装置は、ユーザーの尿道に沿って様々な圧力を提供し得る様々な直径を有し得る。例えば、ペッサリー装置は、圧力領域に対応することができる凸部を有し得る。加えて、ペッサリー装置は凹部領域とすることができる最小直径領域を有し得る。凹部領域は、可撓性領域に対応することができる。
【0068】
ペッサリー装置は砂時計の形状とすることができる。例えば、
図7に示されるように、ペッサリー装置は、ウエストライン部によって互いに結合される上部及び下部を有することができ、上部及び下部は、ペッサリー装置が概して砂時計形状を有するように共にウエストライン部の直径より大きな直径を有する。この構成において、ペッサリー装置の上部は頂部を有することができ、ペッサリー装置の下部は底部を有することができ、ペッサリー装置は、頂部及び底部をウエストライン部に結合する、傾斜した上方壁区分及び下方壁区分を有し得る。加えて、ウエストライン部は、ペッサリー装置の最小直径を含むことができる。上部と下部とは、概して同等の最大直径を有することができ、又は、例えば、上部が下部よりも大きい最大直径を有する場合、又は下部が、上部よりも大きい最大直径を有する場合など、上部と下部とは異なる最大直径を有し得る。
【0069】
概して、ペッサリー装置は少なくとも1つの最大直径及び少なくとも1つの最小直径を含み、最小直径は、最大直径よりも小さい。ペッサリー装置は、最大直径を有する第1の部分、最大直径を有する第2の部分、及び、最小直径を有する第3の部分を含むことができる。第1の部分の最大直径と第2の部分の最大直径とは、ペッサリー装置の長さの約10%超の距離、例えば、約5mm超の、約10mm超の、約15mm超の、約20mm超の、約25mm超の、約30mm超の、約35mm超の、約40mm超の、約45mm超の、又はこれを超える距離だけ分離することができる。ペッサリー装置は、中部尿道、膀胱頸部、又はその両方で圧力を提供することができる。加えて、ペッサリー装置は、中部尿道、膀胱頸部、又はその両方で、より高い圧力を提供することができ、かつ中部尿道と膀胱頸部との間の領域で、より低い圧力を提供する。例えば、圧力領域は、可撓性領域によって提供される圧力よりも、例えば、約25%高い、約30%高い、約35%高い、約40%高い、約45%高い、約50%高い、約55%高い、約60%高い、又はそれよりも高いレベルなどで圧力を提供することができる。
【0070】
ペッサリー装置は、最大直径から最小直径までの傾斜部を有し得る。例えば、約0.25mm、約0.5mm、約0.75mm、約1mm、約1.5mm、約2mm、約2.5mm、約3mm、約4mm、約5mm、約6mm、約7mm、約8mm、又はそれを超える、例えば、約0.25mm〜約5mmの傾斜、又は約0.5mm〜約4mmの傾斜、又は任意の他の好適な範囲などを含む任意の好適な傾斜を使用することができる。
【0071】
好適なペッサリー装置は、従来のペッサリー装置よりもサイズが通常小さい。例えば、このペッサリー装置は、従来のペッサリー装置のものよりも小さい又は少ない最大直径、長さ、及び/又は容積を有する。
【0072】
ペッサリー装置は、例えば、約10mm〜約35mm、約10mm〜約25mm、約13mm〜約25mm、又は約15mm〜約22mmなどの最大直径を含む、例えば、55mm未満の最大直径、例えば、50mm未満、45mm未満、40mm未満、35mm未満、34mm未満、33mm未満、32mm未満、31mm未満、30mm未満、29mm未満、28mm未満、27mm未満、26mm未満、25mm未満、24mm未満、23mm未満、22mm未満、21mm未満、20mm未満、19mm未満、18mm未満、17mm未満、16mm未満、15mm未満、14mm未満、13mm未満、12mm未満、11mm未満、又は10mm未満など、任意の好適な最大直径を有し得る。最大直径、又は最大幅は、長手方向軸に実質的に垂直なペッサリー装置の最大幅部分において通常測定される。
【0073】
ペッサリー装置は、例えば、最大直径の約40%〜約95%の最小直径、最大直径の約40%〜約90%、最大直径の約40%〜約85%、最大直径の約40%〜約80%、最大直径の約45%〜約75%、又は最大直径の約50%〜約70%、例えば、最大直径の約45%、最大直径の約50%、最大直径の約55%、最大直径の約60%、最大直径の約65%、又は最大直径の約70%などを含む、最大直径よりも小さい任意の好適な最小直径を有し得る。
【0074】
最大直径及び最小直径は、例えば、約5mm、約10mm、約15mm、約20mm、約25mm、約30mm、約35mm、約40mm、約45mm、約50mmなど、又は任意の他の好適な距離など、任意の好適な距離だけ分離することができる。
【0075】
ペッサリー装置は、例えば、約35mm〜約60mm、約40mm〜約55mm、又は約40mm〜約50mm、例えば、約35mm、約36mm、約37mm、約38mm、約39mm、約40mm、約41mm、約42mm、約43mm、約44mm、約45mm、約46mm、約47mm、約48mm、約49mm、又は約50mmなど、任意の好適な長さを有し得る。長さは、ペッサリー装置の長手方向軸に実質的に並行に通常測定される。
【0076】
一般的に、ペッサリー装置は、例えば、約1グラム〜約7グラム、又は約2グラム〜約6グラム、又は約3グラム〜約5グラムの重量を含む、約10グラム未満、約9グラム未満、約8グラム未満、約7グラム未満、約6グラム未満、約5グラム未満、約4グラム未満、約3グラム未満、約2グラム未満又は約1グラム未満の重量を有し得る。
【0077】
ペッサリー装置は、任意の好適な材料及び方法を使用して製作することができる。例えば、ペッサリーは、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリルアミド、ポリホルムアルデヒド、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、シリコ−ン、又はそれらの混合物若しくはブレンドなどの高分子材料、又は金属材料から形成し得る。特定の実施形態では、ペッサリー装置は、吸収性材料、例えば、ファイバー材料又は吸収性発泡体から形成されない。
【0078】
ペッサリー装置は、任意の好適な方式、例えば、射出成形、吹き込み成形、又は他の好適なペッサリー装置の形成方法などを使用して形成し得る。ペッサリー装置は、2つ以上の部品を互いにスナップ嵌めすることによって組み立てることができる。
【0079】
ペッサリー装置は、中空の内部内に1つ又は複数の突出部を有し得る。ペッサリー装置は、複数の突出部を有し得る。突出部は、ペッサリー装置と一体化又は非一体化することができる。非一体化突出部は、例えば、接着剤及び/又は熱などを含む当業者に一般的に公知の任意の手段によってペッサリー装置の内壁に取り付けることができる。突出部は、ナブ、フック、円盤、棒、三角形、ピラミッドの形状及び/又は任意の容積的形状とすることができる。
【0080】
突出部は、ペッサリー装置の外部開口を横切るように使用することができる。突出部は、中空の内部の一方の側を、長手方向軸を横切って中空の内部の反対側へ接続するために使用することができる。1つ又は複数の突出部は、長手方向軸を横切るブリッジを形成し得る。2つ以上の突出部は、長手方向軸において接触することができる。2つ以上の突出部は、長手方向軸と横方向軸に沿う内壁との間の点で接触することができる。突出部は、長手方向軸に沿う異なる点に位置付けることができる。
【0081】
2つ以上の突出部は、例えば、ロック及びキー、フック部品、ボール及びソケット、並びに/又は摩擦によってなど、公知の方法によって中空の内部内で接触し、連動することができる。2つ以上の突出部は、長手方向軸及び/又は横方向軸の一方又は両方に沿って、中空の内部内において互いに対称とすることができる。
【0082】
突出部は、例えば、ポリカーボネート、ポリエステル、ポリエチレン、ポリアクリルアミド、ポリホルムアルデヒド、ポリメチルメタクリレート、ポリプロピレン、ポリテトラフルオロエチレン、ポリトリフルオロクロロエチレン、ポリ塩化ビニル、ポリウレタン、ナイロン、シリコーン、又はそれらの混合物若しくはブレンドなどの高分子材料、又は金属材料から作製することができる。
【0083】
ペッサリー装置は、オーバーラップによって被覆することができる。オーバーラップは、非吸収性又は吸収性とすることができ、例えば、天然繊維、合成繊維、又は天然繊維及び合成繊維のブレンドを含む、繊維性不織布材料などの任意の好適な材料を含むことができる。好適な合成繊維は、例えば、ポリエステル、ポリオレフィン、ナイロン、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリアクリル、酢酸セルロース、ポリヒドロキシアルカノエート、脂肪族エステル重縮合物、バイコンポーネント繊維、及び/又はそれらの混合物などを含むことができる。天然繊維は、例えば、レーヨン、及び非合成であると一般的に既知であるもの、並びに綿などの天然由来のものを含むことができる。繊維は、例えば、円形、三葉、多葉、デルタ、中空、リポン形状、及び/又は任意の他の好適な形状、又はこれらの混合物などの、任意の好適な断面形状を有し得る。例えば、約0.5〜約50マイクロメートルなど、例えば、約1〜約30マイクロメートルなど、例えば、約10マイクロメートル〜約25マイクロメートルなどの任意の好適な直径の繊維を使用することができる。繊維直径は、任意の好適な手段を使用して測定することができる。しかしながら、非円形繊維については、直径は、非円形繊維と同じ断面積を備えている繊維の直径を参照して通常決定することができる。
【0084】
オーバーラップは、任意の数の好適な技法によって作製することができ、任意の好適な坪量を有し得る。好適な技法としては、例えば、カーディング、メルトブローイング、スパンボンディング、スパンレーシング、エアレイイング等が挙げられる。例えば、オーバーラップは、例えば、熱接合、超音波接合、樹脂接合、又はスルーエア接合、水流交絡、及び/又は穿刺などの接合方法を使用して形成し得る。オーバーラップの坪量は、例えば、約10〜約60グラム/平方メートル(gsm)、例えば、約15〜約30gsmなどの、任意の好適な重量とすることができる。加えて、オーバーラップは親水性又は疎水性とすることができる。
【0085】
オーバーラップは、任意の様々な手段によってペッサリー装置に結合することができる。オーバーラップは、それ自体に結合することも、又はペッサリー装置に結合することもできる。例えば、オーバーラップの1つの部分は、オーバーラップの対向する部分又はペッサリー装置に、任意の好適な接着剤若しくは熱圧力接合手段を使用して結合することができる。このような接着剤は、取り付けの長さに沿って連続的に延ばすことができ、又は接着剤は、非連続的な方式で個別の間隔で塗布することができる。熱接合は、熱的接合、溶融接合、又はこのような材料を結合するための任意の他の好適な手段を含む。
【0086】
ペッサリー装置は、引き抜き組立体を含むことができる。
【0087】
膣内装置は、挿入部材及びプランジャを含み得るアプリケータを使用して挿入することができる。挿入部材は、挿入端部、及び挿入端部とは反対側の引き抜き端部を有し得る。挿入部材はまた、膣内装置を収容するように適合されたバレル領域、及び例えば、引き抜き端部に近接するなど、挿入端部とは反対側に提供される窪み領域とすることができる把持部領域も含み得る。
【0088】
挿入部材及び/又はプランジャは任意の好適な材料から構成することができる。好適な材料としては、例えば、紙、板紙、厚紙、成形セルロースなどのセルロース、又はこれらの任意の組み合わせ、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリスチレン、ポリ塩化ビニル、ポリアクリレート、ポリメタクリレート、ポリアクリロニトリル、ポリアクリルアミド、ポリアミド、ナイロン、ポリイミド、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリ乳酸、ポリヒドロキシアルカノエート、エチレンビニルアセテート、ポリウレタン、シリコーン、これらの誘導体、これらの共重合体、これらの混合物、又は任意の好適な平滑なプラスチック材料が挙げられる。好適な材料の例は、例えば、米国特許第5,346,468号、及び同第5,558,631号に開示される。特定の材料特性を変化又は向上させるために、材料内に添加剤を含むことができる。好適な添加剤としては、例えば、離型剤、スリップ剤、表面エネルギー変性剤、真珠光沢剤、及び/又は任意のその他の好適な添加剤が挙げられる。挿入部材は、挿入部材に高いスリップ特性を付与する物質、例えば、ワックス、ポリエチレン、ワックスとポリエチレンとの組み合わせ、セロハン、粘土、雲母及び快適な挿入を容易にすることができるその他の潤滑剤などでコーティングすることも、又は代替としてコーティングすることもできる。あるいは、又は加えて、挿入部材は非平滑化表面を含むことができる。テクスチャは、任意の好適な方式で、例えば、テクスチャを挿入部材内にデザインすることによって、又は挿入部材にテクスチャを追加することによって提供することができる。
【0089】
挿入部材は、例えば、窪み領域などの、把持部領域を含むことができる。把持部領域は複数の三次元の表面要素、例えば、突起、リング、隆起部、リブ、エンボス加工、凹部、溝、及び/又は他の把持構造体を有し得る。三次元表面要素は、例えば、材料の添加によって、かつ/又は、例えば、表面の圧縮若しくはエンボス加工によるなどの刻印によってなど、任意の好適な方式で提供することができる。例えば、窪み領域は、1つ又は2つ以上の平坦化された面、及び/又は装飾的なマーク若しくはキャラクターのための1つ又は2つ以上のスペース(例えば、エンボス加工された及び/又は印刷されたマーク若しくはキャラクターなど)を含むことができる。加えて、又は代わりに、窪み領域の表面は、アプリケータを体内へ挿入する間に、ユーザーの指に対して摩擦抵抗を提供することができる材料を含むことができる。摩擦を提供することができる好適な材料としては、例えば、研磨剤材料、高湿潤摩擦係数材料、感圧性接着剤、又はこれらの任意の組み合わせが挙げられる。
【0090】
本明細書に開示した寸法及び値は、記載された正確な数値に厳密に限定されるものと理解されるべきではない。むしろ、特に断らない限り、そのような寸法のそれぞれは、記載された値及びその値の周辺の機能的に同等の範囲の両方を意味するものとする。例えば、「40mm」として開示される寸法は、「約40mm」を意味することを意図する。
【0091】
「発明を実施するための形態」で引用する全ての文献は、関連部分において本明細書に参照により組み込まれるが、いずれの文献の引用も、それが本発明に関する先行技術であることを容認するものとして解釈されるべきではない。本明細書中の用語の任意の意味又は定義が、参照により組み込まれた文献中の同一用語の任意の意味又は定義と相反する限りにおいては、本明細書においてその用語に与えられた意味又は定義を適用する。
【0092】
本発明の特定の実施形態が例示され記載されてきたが、本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく他の様々な変更及び修正を実施できることが、当業者には自明であろう。したがって、本発明の範囲内にあるそのようなすべての変更及び修正を添付の特許請求の範囲で扱うものとする。