特許第6069585号(P6069585)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6069585HARQ情報送信の方法、基地局、端末及びシステム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069585
(24)【登録日】2017年1月6日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】HARQ情報送信の方法、基地局、端末及びシステム
(51)【国際特許分類】
   H04W 72/04 20090101AFI20170123BHJP
   H04W 28/04 20090101ALI20170123BHJP
   H04L 1/16 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   H04W72/04 136
   H04W28/04 110
   H04L1/16
【請求項の数】13
【全頁数】22
(21)【出願番号】特願2016-514249(P2016-514249)
(86)(22)【出願日】2013年12月31日
(65)【公表番号】特表2016-524852(P2016-524852A)
(43)【公表日】2016年8月18日
(86)【国際出願番号】CN2013091117
(87)【国際公開番号】WO2014187141
(87)【国際公開日】20141127
【審査請求日】2015年11月19日
(31)【優先権主張番号】201310189943.9
(32)【優先日】2013年5月21日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】511207729
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレイション
(74)【代理人】
【識別番号】110001427
【氏名又は名称】特許業務法人前田特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】フェイ ペイイエン
【審査官】 石田 紀之
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許出願公開第2014/0348091(US,A1)
【文献】 国際公開第2008/114510(WO,A1)
【文献】 特表2013−524614(JP,A)
【文献】 ZTE,On HARQ procedure for non-ideal backhaul[online],3GPP TSG-RAN WG1#73 R1-132085,インターネット<URL:http://www.3gpp.org/ftp/tsg_ran/WG1_RL1/TSGR1_73/Docs/R1-132085.zip>,2013年 5月11日
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04W 4/00−99/00
3GPP TSG RAN WG1−4
SA WG1−4
CT WG1、4
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報送信の方法であって、
基地局はユーザー装置UEのアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得するステップと、
ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するステップと、
UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報を前記UEへ送信するステップと、を含む、方法。
【請求項2】
前記基地局はアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得するステップは、
基地局は前記アップリンクデータに対して受信処理を行うことにより、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得することを含み、前記HARQ情報は、前記アップリンクデータの受信処理結果を指示するためのACK/NACK値を含むことを特徴とする
請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するステップは、
前記制御チャネルが物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)である場合、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報は、アグリゲーションレベル、およびキャリアインジケータフィールド(CIF)指示値を含むことと、
基地局は前記ACK/NACK値、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を利用して、前記UEの前記ACK/NACK値に対応するPDCCHリソース位置を確定することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するステップは、
前記制御チャネルが強化された物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)である場合、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報は、EPDCCHの物理リソースブロック(PRB)集合におけるPRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびキャリアインジケータフィールド(CIF)指示値を含むことと、
基地局は前記ACK/NACK値、PRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を利用して、前記UEの前記ACK/NACK値に対応するEPDCCHリソース位置を確定することと、を含むことを特徴とする
請求項2に記載の方法。
【請求項5】
前記UEが前記HARQ情報を取得するステップは、
UEが制御チャネルにより基地局からのダウンリンク制御情報を受信することと、
前記ダウンリンク制御情報を送信するための現在サブフレームの情報を利用して、HARQ情報が送信されたかどうかを判断することと、
HARQ情報が送信されたと判断する場合、前記ダウンリンク制御情報に利用される制御チャネルリソース位置を確定することにより、HARQ情報を取得することと、を含むことを特徴とする
請求項1〜4のいずれか一項に記載の方法。
【請求項6】
前記制御チャネルリソース位置を確定するステップは、
前記制御チャネルがPDCCHである場合、前記UEはダウンリンク制御情報を受信するための、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を含む関連情報を利用して、前記アップリンクデータのACK/NACK値をトラバーサルすることにより、前記UEのPDCCHリソース位置を確定することを含むことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項7】
前記制御チャネルリソース位置を確定するステップは、
前記制御チャネルがEPDCCHである場合、前記UEはダウンリンク制御情報を受信するための、PRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を含む関連情報を利用して、前記アップリンクデータのACK/NACK値をトラバーサルすることにより、前記UEのEPDCCHリソース位置を確定することを含むことを特徴とする
請求項4に記載の方法。
【請求項8】
UEは前記PDCCHリソース位置又は前記EPDCCHリソース位置により、対応するPDCCHリソース又はEPDCCHリソースを見付けて、前記PDCCHリソース又はEPDCCHリソースを利用して前記UEのダウンリンク制御情報に対して復調を行うことをさらに含むことを特徴とする
請求項6又は7に記載の方法。
【請求項9】
基地局であって、
ユーザー装置(UE)のアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得するように構成されるHARQ情報取得モジュールと、
ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するように構成される位置確定モジュールと、
UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報を前記UEへ送信するように構成される情報送信モジュールと、を含む、基地局。
【請求項10】
端末であって、
制御チャネルにより基地局からのダウンリンク制御情報を受信するように構成される情報受信モジュールと、
前記ダウンリンク制御情報を送信するための現在サブフレームの情報を利用して、HARQ情報が送信されたかどうかを判断するように構成されるHARQ情報判断モジュールと、
HARQ情報が送信されたと判断する場合、前記ダウンリンク制御情報に利用される制御チャネルリソース位置を確定することにより、HARQ情報を取得するように構成されるHARQ情報取得モジュールとを含む、端末。
【請求項11】
前記制御チャネルリソース位置により、対応する制御チャネルリソースを見付けて、前記制御チャネルリソースを利用して前記UEのダウンリンク制御情報に対して復調を行うように構成される情報復調モジュールをさらに含み、
前記制御チャネルは、物理ダウンリンク制御チャネル(PDCCH)又は強化された物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)であることを特徴とする
請求項10に記載の端末。
【請求項12】
ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報送信のシステムであって、請求項9に記載の基地局と請求項10又は11に記載の端末を含む、システム。
【請求項13】
コンピュータ読み取り可能な記憶媒体であって、
当該記憶媒体は一つのグループのコマンドを含み、前記コマンドを実行する場合に、少なくても一つのプロセッサは、
ユーザー装置(UE)のアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得する操作と、
ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定する操作と、
UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報を前記UEへ送信する操作とを実行する、記憶媒体。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は無線技術分野におけるハイブリッド自動再送要求(Hybrid Automatic Repeat Request:HARQ)情報フィードバック技術に関し、特にHARQ情報送信の方法、基地局、端末及びシステムに関する。
【背景技術】
【0002】
長期発展型(LTE)システムの急速な発展に伴って、新しい技術ポイントが進化された長期発展型(LTE−Advanced)に絶えず出現した。LTEシステムと比べて、LTE−Advancedシステムはキー技術面で大幅な強化を有し、キャリアアグリゲーション技術(Carrier aggregation:CA)、中継(Relay)技術、協調マルチポイント送信(Cooperative multi point transmission:CoMP)技術、強化型マルチアンテナ技術、アップリンクマルチアンテナ技術などが導入された。
【0003】
CAなど新しい技術の導入に伴って、システムにおいてサービング可能なユーザー数が絶えず増加して、制御チャネルリソースはリソース不足の問題が存在する。従来のCA技術において、物理ハイブリッド自動再送要求指示チャネル(Physical hybrid automatic retransmission request indicator channel:PHICH)リソースを送信するキャリアは、それに対応する許可情報を送信するキャリアと一致することが規定される。このようにして、クロスキャリアスケジューリングの条件で、制御チャネルリソースはリソース不足の問題がさらに存在する。
【0004】
LTEシステムにおいて、PHICHリソースが限られるので、ユーザー数が急増している情况下で、ユーザーのアップリンクデータのHARQ情報の送信が制限され、これによってアップリンクデータのHARQ情報を送信できないという問題が生じていた。
【0005】
そのほかに、LTEシステムにおいて、制御チャネルの復調を行うために、制御情報の送信はセル参照信号(Cell-specific Reference Signal:CRS)の送信と結合する必要がある。NCTにおいて、CRS情報の送信がないので、LTEシステムにおけるPHICHチャネルを送信することができず、これにより、アップリンクデータのHARQ情報送信の問題を起こすことになる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来に存在する課題を解決するために、本発明の実施例はHARQ情報送信の方法、基地局、端末及びシステムを提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施例に係る一つの方面によって、ハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報送信の方法が提供される。当該方法は、
基地局はユーザー装置(UE)のアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのハイブリッド自動再送要求(HARQ)情報を取得するステップと、
ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するステップと、
UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報をUEへ送信するステップと、を含む。
【0008】
好ましくは、前記基地局はアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得するステップは、基地局は前記アップリンクデータに対して受信処理を行うことにより、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得することを含み、前記HARQ情報は前記アップリンクデータの受信処理結果を指示するためのACK/NACK値を含む。
【0009】
好ましくは、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するステップは、前記制御チャネルが物理ダウンリンク制御チャネルPDCCHである場合、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報は、アグリゲーションレベル、キャリアインジケータフィールドCIF指示値を含むことと、基地局は前記ACK/NACK値、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を利用して、前記UEの前記ACK/NACK値に対応するPDCCHリソース位置を確定することと、を含む。
【0010】
好ましくは、前記制御チャネルが強化された物理ダウンリンク制御チャネル(EPDCCH)である場合、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報は、EPDCCHの物理リソースブロックPRB集合におけるPRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびキャリアインジケータフィールド(CIF)指示値を含み、基地局は前記ACK/NACK値、PRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を利用して、前記UEの前記ACK/NACK値に対応するEPDCCHリソース位置を確定する。
【0011】
好ましくは、前記UEが前記HARQ情報を取得するステップは、
UEが制御チャネルにより基地局からのダウンリンク制御情報を受信することと、
前記ダウンリンク制御情報を送信するための現在サブフレームの情報を利用して、HARQ情報が送信されたかどうかを判断することと、
HARQ情報が送信されたと判断するする場合、前記ダウンリンク制御情報に利用される制御チャネルリソース位置を確定することにより、HARQ情報を取得することと、を含む。
【0012】
好ましくは、前記制御チャネルリソース位置を確定するステップは、前記制御チャネルがPDCCHである場合、前記UEはダウンリンク制御情報を受信するための、アグリゲーションレベル、CIF指示値を含む関連情報を利用して、前記アップリンクデータのACK/NACK値をトラバーサルすることにより、前記UEのPDCCHリソース位置を確定することを含む。
【0013】
好ましくは、前記制御チャネルリソース位置を確定するステップは、前記制御チャネルがEPDCCHである場合、前記UEはダウンリンク制御情報を受信するための、PRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を含む関連情報を利用して、前記アップリンクデータのACK/NACK値をトラバーサルすることにより、前記UEのEPDCCHリソース位置を確定することを含む。
【0014】
好ましくは、前記方法は、UEは前記PDCCHリソース位置又は前記EPDCCHリソース位置により、対応するPDCCHリソース又はEPDCCHリソースを見付けて、前記PDCCHリソース又はEPDCCHリソースを利用して前記UEのダウンリンク制御情報に対して復調を行うことをさらに含む。
【0015】
本発明の実施例に係る他の方面によって、基地局が提供される。当該基地局は、
UEのアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得するように構成されるHARQ情報取得モジュールと、
ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するように構成される位置確定モジュールと、
UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報をUEへ送信するように構成される情報送信モジュールと、を含む。
【0016】
本発明の実施例に係る他の方面によって、端末が提供される。当該端末は、
制御チャネルにより基地局からのダウンリンク制御情報を受信するように構成される情報受信モジュールと、
前記ダウンリンク制御情報を送信するための現在サブフレームの情報を利用して、HARQ情報が送信されたかどうかを判断するように構成されるHARQ情報判断モジュールと、
HARQ情報が送信されたと判断する場合、前記ダウンリンク制御情報を利用して制御チャネルリソース位置を確定することにより、HARQ情報を取得するように構成されるHARQ情報取得モジュールと、を含む。
【0017】
好ましくは、前記端末は、
前記制御チャネルリソース位置により、対応する制御チャネルリソースを見付けて、前記制御チャネルリソースを利用して前記UEのダウンリンク制御情報に対して復調を行うように構成される情報復調モジュールをさらに含み、
前記制御チャネルはPDCCH又はEPDCCHである。
【0018】
本発明の実施例に係る他の方面によって、HARQ情報送信のシステムが提供され、上記の基地局と端末を含む。
【0019】
本発明の実施例に係る他の方面によって、コンピュータ読み取り可能な記憶媒体が提供され、当該記憶媒体は一つのグループのコマンドを含み、前記コマンドを実行する場合に、少なくても一つのプロセッサは、
UEのアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得する操作と、
ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定する操作と、
UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報を前記UEへ送信する操作と、を実行する。
【0020】
従来の技術と比べて、本発明の実施例は、以下の有益な效果を有する。
【0021】
本発明の実施例はHARQ情報とPDCCH/EPDCCHのリソース位置割り当てを結合し、UEのPDCCH/EPDCCHのリソース位置により、HARQ情報を暗黙的にUEへ伝送し、このようにして、PDCCH/EPDCCHに占用されるリソース数に影響を与えない前提で、HARQ情報を伝送するうえに、PDCCH/EPDCCH情報も伝送し、同時に時間周波数リソースを節約する。
【図面の簡単な説明】
【0022】
図1】本発明の実施例に係るHARQ情報送信の方法原理ブロック図である。
図2】本発明の実施例に係るアップリンクデータのHARQ情報とPDCCHリソース位置割り当てを融合するフローチャートである。
図3】本発明の実施例に係るアップリンクデータのHARQ情報とEPDCCHリソース位置割り当てを融合するフローチャートである。
図4】本発明の実施例に係る基地局の構造模式図である。
図5】本発明の実施例に係る端末の構造模式図である。
図6】本発明の実施例に係るHARQ情報送信のシステムブロック図である。
【発明を実施するための形態】
【0023】
以下、添付の図面を参照して、本発明の好ましい実施例に対して詳細に説明する。以下で説明される好ましい実施例は本発明を説明し解釈することだけに用いられ、本発明を限定するためのものではないことを理解すべきである。
【0024】
本発明の実施例は、従来に存在する問題を解決するために、PDCCHリソース位置割り当てとHARQ情報を効果的に融合する方法、及びEPDCCHリソース割り当てとHARQ情報を効果的に融合する方法を提供する。
【0025】
図1は本発明の実施例に係るHARQ情報送信の方法原理ブロック図であり、図1に示すように、以下のステップを含む。
【0026】
ステップ101において、基地局はUEのアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータに対して受信処理を行うことにより、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得する。
【0027】
ここで、前記HARQ情報は、前記アップリンクデータの受信処理結果を指示するための確認ACK/NACK値を含む。
【0028】
ステップ102において、ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定する。
【0029】
具体的に、前記制御チャネルがPDCCHである場合、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報は、アグリゲーションレベル、キャリアインジケータフィールド(CIF)指示値を含み、基地局側は、前記ACK/NACK値、アグリゲーションレベル、CIF指示値を利用して、前記UEの前記ACK/NACK値に対応するPDCCHリソース位置を確定する。前記制御チャネルがEPDCCHである場合、前記ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報は、EPDCCHの物理リソースブロック(PRB)集合におけるPRB割り当て数、アグリゲーションレベル、キャリアインジケータフィールド(CIF)指示値を含み、基地局側は、前記ACK/NACK値、PRB割り当て数、アグリゲーションレベル、CIF指示値を利用して、前記UEの前記ACK/NACK値に対応するEPDCCHリソース位置を確定する。
【0030】
ステップ103において、UEが前記HARQ情報を取得するように、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報をUEへ送信する。
【0031】
ここで、前記UEが前記HARQ情報を取得するステップは、UEが制御チャネルにより基地局からのダウンリンク制御情報を受信して、前記ダウンリンク制御情報を送信するための現在サブフレームの情報を利用して、HARQ情報が送信されたかどうかを判断することと、HARQ情報が送信されたと判断する場合、前記ダウンリンク制御情報に利用される制御チャネルリソース位置を確定することにより、HARQ情報を取得することと、を含む。
【0032】
前記制御チャネルリソース位置を確定するステップは、前記制御チャネルがPDCCHである場合、前記UEは、ダウンリンク制御情報を受信するための、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を含む関連情報を利用して、前記アップリンクデータのACK/NACK値をトラバーサルすることにより、前記UEのPDCCHリソース位置を確定することと、前記制御チャネルがEPDCCHである場合、前記UEは、ダウンリンク制御情報を受信するためのPRB割り当て数、アグリゲーションレベル、およびCIF指示値を含む関連情報を利用して、前記アップリンクデータのACK/NACK値をトラバーサルすることにより、前記UEのEPDCCHリソース位置を確定することと、を含む。
【0033】
好ましくは、UEは、前記PDCCHリソース位置又は前記EPDCCHリソース位置により、対応するPDCCHリソース又はEPDCCHリソースを見付けて、前記PDCCHリソース又はEPDCCHリソースを利用して前記UEのダウンリンク制御情報に対して復調を行う。
【0034】
図2は本発明の実施例に係るアップリンクデータのHARQ情報とPDCCHリソース位置割り当てを融合するフローチャートであり、図2に示すように、以下のステップを含む。
【0035】
ステップ201において、基地局は、UEからのアップリンクデータを受信し、受信処理を行って、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得する。
【0036】
ステップ202において、基地局は、前記UEのPDCCH情報送信(即ち、PDCCHによりダウンリンク制御情報(DCI)を送信する)に必要な関連情報、例えば、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのPDCCH情報は、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0037】
ステップ203において、基地局は、UEのHARQ情報を結合してPDCCHリソース位置割り当てを行い、即ち、基地局側がHARQ情報を前記UEのPDCCHリソース位置割り当てに融合し、割り当てて得られた前記UEのPDCCHリソース位置は、基地局側がHARQ情報を送信するかどうか、及び送信した具体的なHARQ情報を反映しいている。
【0038】
前記HARQ情報と、対応するUEのPDCCHリソース位置割り当てとの融合は、以下の式(1)により行う。
【0039】
【数1】
【0040】
ここで、関数f(ack1,ack2,ack3、…)は変数がack1、ack2、ack3、…などの関数である。ここで以下のようなfの式を提供する。
【0041】
【数2】
【0042】
そして、式(1)が以下のような式(3)に変わる。
【0043】
【数3】
【0044】
ステップ204において、基地局がPDCCH情報をUEへ送信する。
【0045】
具体的に、基地局が、確定されるPDCCHリソース位置により、PDCCHリソースを見付け、UEがそのHARQ情報を取得するように、前記PDCCHリソースを利用してDCI情報をUEへ送信する。
【0046】
前記UEがそのHARQ情報を取得するステップ、即ち、UE側の処理ステップは以下のとおりである。
【0047】
ステップ204-1において、UEは、基地局から送信された対応するPDCCH情報、即ち、UEがPDCCHにより基地局からのDCIを受信する。
【0048】
ステップ204-2において、UEは、PDCCH情報の受信に必要な関連情報、例えば、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。
【0049】
ステップ204-3において、UEは、PDCCH情報を送信した現在サブフレームに従って、基地局がHARQ情報を送信したかどうかを判断して、判断結果に従ってPDCCHのリソース位置を取得する。
【0050】
HARQの送信がある場合、本発明の実施例に係る前記方法を採用してPDCCHリソース位置を取得し、HARQの送信がない場合、従来のLTE技術におけるPDCCHリソース位置割り当て方法に従ってPDCCHリソース位置を取得する。即ち、本発明実施例に係る技術的な解決策は下位互換性を有する。
【0051】
基地局側のHARQ情報とPDCCHリソース位置割り当てのステップと類似し、UEは以下の式に応じてUEのPDCCHリソース位置を計算する。
【0052】
ここで、fの式は、基地局側と一致性を保持する。
【0053】
UEが基地局からフィードバックされたHARQ情報の具体値を知らないので、復調する時に、すべての可能なHARQの値をトラバーサルして、対応するPDCCHリソース割り当て位置を取得する必要がある。
【0054】
ステップ204-4において、UEは、前記PDCCHリソース位置により指示されるPDCCHリソース上で自身のPDCCH情報を復調し、即ち、復調して自身のDCIを取得する。
【0055】
式における対応するパラメーターに対する説明は、以下のとおりである。
【0056】
i=0,……,L−1である。
【0057】
上位層にCIFが構成されると、m′=m+M(L)・nCIであり、前記nCIはCIFの値であり、m=0,1,…M(L)−1である。上位層にCIFが構成されないと、m′=mであり、M(L)は検索スペースにおけるアグリゲーションレベルがLである候補PDCCH数である。
【0058】
の値はY=(A・Yk−1)modDであり、ここで、Y−1=nRNTI≠0であり、A=39827であり、D=65537であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、k=[n/2]であり、nは無線フレームのslotのコーディングであり、nRNTIはRNTIであって、上位層により構成されたUEの端末識別番号である。
【0059】
具体的な実施例1
アップリンク端末が同時に二つのデータブロックをアップロードすると仮定する場合、基地局が前記二つのデータブロックに対して受信処理を行った後、取得した前記二つのデータブロックに対応する二つのHARQ情報を同時に送信する必要があり、基地局側の具体的な操作プロセスは以下のとおりである。
【0060】
1.基地局は、UEのアップリンクデータのHARQ情報を取得し、即ち、ack1とack2を取得し、前記ack1とack2の値は0又は1である。
【0061】
2.基地局は、UEのPDCCH情報の送信に必要な関連情報、例えば、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0062】
3.基地局が以下の式に応じてUEのPDCCHリソース割り当て位置を計算する。
【0063】
本実施例において、式のM1の値は
であり、M2の値は
である。基地局はHARQ情報を送信するので、パラメーターK1とK2の値がいずれも1であり、PDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0064】
4.基地局はUEのPDCCH情報を送信する。具体的に、基地局は確定されたPDCCHリソース位置により、PDCCHリソースを見付けて、前記PDCCHリソースを利用してDCI情報をUEへ送信して、UEがそのHARQ情報を取得するようにする。
【0065】
UE側において、前記UEがそのHARQ情報を取得するステップは、以下のとおりである。
【0066】
1.UEは、基地局から送信される対応するPDCCH情報を受信する。
【0067】
2.UEは、PDCCH情報を受信するために必要な関連情報、例えばアグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0068】
3.UEは、以下の式に応じてUEのPDCCHリソース位置を計算する。
【0069】
本実施例において、式のM1の値は
であり、M2の値は
である。HARQ情報の送信があるので、パラメーターK1とK2の値はいずれも1であり、PDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0070】
UEが基地局からフィードバックされたHARQ情報の具体値を知らないので、復調する時に、すべての可能なHARQ値をトラバーサルして、対応するPDCCHリソース位置を取得する必要がある。
【0071】
4.UEは、対応するPDCCHリソース位置により指示されるPDCCHリソース上で自身のPDCCH情報を復調する。
【0072】
式における対応するパラメーターに対する説明は、以下のとおりである。
【0073】
i=0,……,L−1である。
【0074】
上位層にCIFが構成されると、m′=m+M(L)・nCIであり、前記nCIはCIFの値であり、m=0,1,…M(L)・−1である。上位層にCIFが構成されないと、m′=mであり、M(L)は検索スペースにおけるアグリゲーションレベルがLである候補PDCCH数である。
【0075】
前記Yの値はY=(A・Yk−1)modDであり、ここで、Y−1=nRNTI≠0であり、A=39827であり、D=65537であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、k=[n/2]であり、nは無線フレームにおけるslotのコーディングであり、nRNTIはRNTIであって、上位層により構成されたUEの端末識別番号である。
【0076】
具体的な実施例2
基地局はアップリンクデータを受信しない場合に、HARQ情報の送信はなく、この時に、基地局の具体的な操作プロセスは以下のとおりである。
【0077】
1.基地局は、UEアップリンクデータのHARQ情報を取得し、HARQ情報の送信がないので、ACK=nullである。
【0078】
2.基地局は、UEのPDCCH情報の送信に必要な関連情報、例えば、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCI、NCCE値などの情報を取得する。ここでのPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0079】
3.以下の式に応じてUEのPDCCHのリソース割り当て位置を計算する。
【0080】
本具体的な実施例において、HARQ情報の送信がないので、パラメーターK1とK2の値はいずれも0であり、PDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0081】
上記式からわかるように、本発明の実施例に係る前記PDCCHリソース位置割り当て方式は従来のLTE技術における割り当て方式と互換性がある。
【0082】
4.基地局側はUEのPDCCH情報を送信する。具体的に、基地局は、確定されたPDCCHリソース位置により、PDCCHリソースを見付けて、前記PDCCHリソースを利用してDCI情報をUEへ送信して、UEがそのHARQ情報を取得するようにする。
【0083】
UE側において、前記UEがそのHARQ情報を取得するステップは以下のとおりである。
【0084】
1.UEは、基地局から送信された対応するPDCCH情報を受信する。
【0085】
2.UEは、PDCCH情報を受信するために必要な関連情報、例えばアグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0086】
3.UEは、以下の式に応じてUEのPDCCHリソース割り当て位置を計算する。
【0087】
本実施例において、HARQ情報の送信がないので、パラメーターK1とK2の値は0であり、PDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0088】
4.UEは、対応するPDCCHリソース割り当て位置により指示されるPDCCH上で自身のPDCCH情報を復調する。
【0089】
式における対応するパラメーターに対する説明は、以下のとおりである。
【0090】
i=0,……,L−1である。
【0091】
上位層にCIFが構成されると、m′=m+M(L)・nCIであり、nCIはCIFの値であり、
であり、上位層にCIFが構成されないと、m′=mであり、M(L)は検索スペースにおけるアグリゲーションレベルがLである候補PDCCHの数である。
【0092】
の値はY=(A・Yk−1)modDであり、ここで、Y−1=nRNTI≠0であり、A=39827であり、D=65537であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、k=[n/2]であり、nは無線フレームにおけるslotのコーディングであり、nRNTIはRNTIであって、上位層により構成されるUEの端末識別番号である。
【0093】
図3は本発明の実施例に係るアップリンクデータのHARQ情報とEPDCCHリソース位置割り当てを融合するフローチャートであり、図3に示すように、以下のステップを含む。
【0094】
ステップ301において、基地局は、UEからのアップリンクデータを受信し、受信処理を行って、前記アップリンクデータのHARQ情報を取得する。
【0095】
ステップ302において、基地局は、前記UEのEPDCCH情報送信(即ち、EPDCCHによりダウンリンク制御情報DCIを送信する)に必要な関連情報、例えば、EPDCCH-PRB-setのPRB割り当て数、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのEPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0096】
ステップ303において、基地局は、UEのHARQ情報を結合してEPDCCHリソース位置割り当てを行い、即ち、基地局は、HARQ情報を前記UEのEPDCCHリソース位置割り当てに融合し、割り当てて得られた前記UEのEPDCCHリソース位置は、基地局側がHARQ情報を送信するかどうか、及び送信した具体的なHARQ情報を反映している。
【0097】
前記HARQ情報と、対応するUEのEPDCCHリソース位置割り当てとの融合は、以下の式(4)により行う。
【0098】
【数4】
【0099】
ここで、関数f(ack1,ack2,ack3、…)は変数がack1、ack2、ack3、…などである関数であり、ここで以下のようなfの式を提供する。
【0100】
【数5】
【0101】
そして、式(4)が以下のような式(6)に変換できる。
【0102】
【数6】
【0103】
ステップ304において、基地局側は、UEの対応するEPDCCH情報をUEへ送信する。
【0104】
具体的に、基地局は、確定されたEPDCCHリソース位置により、EPDCCHリソースを見付けて、前記EPDCCHリソースを利用してDCI情報をUEへ送信して、UEがそのHARQ情報を取得するようにする。
【0105】
前記UEがそのHARQ情報を取得するステップ、即ち、UE側の処理ステップは以下のとおりである。
【0106】
ステップ304-1において、UEは、基地局から送信された対応するEPDCCH情報を受信し、即ち、UEはEPDCCHにより基地局からのDCIを受信する。
【0107】
ステップ304-2において、UEは、EPDCCH情報受信に必要な関連情報、例えば、EPDCCH-PRB-setのPRB割り当て数、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのEPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0108】
ステップ304-3において、UEは、EPDCCH情報を送信する現在サブフレームに従って、基地局がHARQ情報を送信するかどうかを判断し、判断結果に従ってPDCCHのリソース位置を取得する。
【0109】
HARQの送信がある場合、本発明の実施例に係る前記方法を採用してEPDCCHリソース位置を取得し、HARQの送信がない場合、従来のLTE技術におけるEPDCCHリソース位置割り当て方法に従ってEPDCCHリソース位置を取得する。即ち、本発明の実施例に係る技術的な解決策は下位互換性を有する。
【0110】
基地局側のHARQ情報とEPDCCHリソース位置割り当てのステップと類似し、UEは以下の式に応じてUEのEPDCCHリソース位置を計算する。
【0111】
ここで、fの式は、基地局側と一致性を保持する。
【0112】
UEが基地局からフィードバックされたHARQ情報の具体値を知らないので、復調する時に、すべての可能なHARQ値をトラバーサルして、対応するEPDCCHリソース割り当て位置を取得する必要がある。
【0113】
ステップ304-4において、UEは、前記EPDCCHリソース位置により指示されるPDCCHリソース上で自身のEPDCCH情報を復調し、即ち、復調して自身のDCIを取得する。
【0114】
式における対応するパラメーターに対する説明は、以下のとおりである。
【0115】
i=0,……,L−1である。
【0116】
ECCE,p,kは集合EPDCCH-PRB-setP集合におけるECCEの数であり、ルックアップテーブルにより取得される。
【0117】
上位層にCIF指示が構成されると、b=nCIであり、上位層にCIFが構成されないと、b=0であり、nCIはCIFの値であり、m=0,1,…M(L)−1であり、
はEPDCCH-PRB-setpにおけるアグリゲーションレベルがLである候補EPDCCHの数である。
【0118】
p,kの値はYp,k=(A・Yk−1)modDであり、ここで、Yp−1=nRNTI≠0であり、A=39827であり、D=65537であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、k=[n/2]であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、nは無線フレームにおけるslotのコーディングであり、nRNTIは上位層により構成されるUEの端末識別番号である。
【0119】
具体的な実施例3
システムがアップリンクデータのHARQ情報を送信する場合に、PHICHリソースの不足により、アップリンクデータのHARQ情報を送信できない可能性がある。ここでは、この問題を解決するための一つの具体的な実施例を提供する。ここで、端末が同時に二つのデータブロックをアップロードすると仮定する場合、基地局は、受信した前記二つのデータブロックに対して受信処理を行った後、受信処理結果を送信する必要があり、即ち、同時に二つのHARQ情報を送信する。基地局側の具体的な操作プロセスは、以下のとおりである。
【0120】
1.基地局は、UEのアップリンクデータを取得し、前記アップリンクデータに対して受信処理を行って、前記アップリンクデータのHARQ情報、ack1、ack2を取得し、前記ack1とack2の値は0又は1である。
【0121】
2.基地局は、UEのEPDCCH-PRB-set情報、サブフレーム番号を取得し、p、kの値を確定し、且つUEのEPDCCH情報を送信するために必要な関連情報、例えば、PRB割り当て数、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCI、NECCE値などの情報を取得する。ここでのEPDCCは、HUEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0122】
3.基地局は、以下の式に応じてUEのEPDCCHリソース位置を計算する。
【0123】
本具体的な実施例において、式におけるM1の値は
であり、M2の値は
であり、HARQ情報の送信があるので、パラメーターK1、K2の値は1であり、EPDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0124】
4.基地局はUEのEPDCCH情報を送信する。
【0125】
具体的に、基地局は、確定されたEPDCCHリソース位置により、EPDCCHリソースを見付けて、前記EPDCCHリソースを利用してDCI情報をUEへ送信し、UEがそのHARQ情報を取得するようにする。
【0126】
UE側において、前記UEがそのHARQ情報を取得するステップは以下のとおりである。
【0127】
1.UEは、基地局から送信された対応するEPDCCH情報を受信する。
【0128】
2.UEは、そのEPDCCH情報を受信することに必要な関連情報、例えば、EPDCCH-PRB-setのPRB割り当て数、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのEPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0129】
3.UEは、以下の式に応じてUEのEPDCCHリソース割り当て位置を計算する。
【0130】
本実施例において、式におけるM1の値は
であり、M2の値は
であり、HARQ情報の送信があるので、パラメーターK1とK2の値は1であり、EPDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0131】
UEが基地局からフィードバックされたHARQ情報の具体値を知らないので、復調する時に、すべての可能なHARQ値をトラバーサルして、対応するEPDCCHリソース位置を取得する必要がある。
【0132】
4.UEは、対応するEPDCCHリソース位置により指示されるEPDCCH上で自身のEPDCCH情報を復調する。
【0133】
式における対応するパラメーターに対する説明は、以下のとおりである。
【0134】
i=0,……,L−1である。
【0135】
ECCE,p,kは集合EPDCCH-PRB-setP集合におけるECCEの数であり、ルックアップテーブルにより取得される。
【0136】
上位層にCIF指示が構成されると、b=nCIであり、上位層にCIF指示が構成されないと、b=0であり、nCIはCIFの値であり、m=0,1,…M(L)−1であり、
はEPDCCH-PRB-setpにおけるアグリゲーションレベルがLである候補EPDCCHの数である。
【0137】
p,kの値はYp,k=(A・Yk−1)modDであり、ここで、Yp−1=nRNTI≠0であり、A=39827であり、D=65537であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、k=[n/2]であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、nは無線フレームにおけるslotのコーディングであり、nRNTIは上位層により構成されるUEの端末識別番号である。
【0138】
具体的な実施例4
基地局側がアップリンクデータを受信しない場合に、HARQ情報の送信がない。基地局側の具体的な操作プロセスは以下のとおりである。
【0139】
1.基地局は、UEのEPDCCH-PRB-setの情報、及びサブフレーム番号を取得し、p、kの値を確定し、そしてUEのEPDCCHを送信することに必要な関連情報、例えば、PRB割り当て数、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCI、NECCE値などの情報を取得する。ここでのEPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0140】
2.以下の式に応じてUEのEPDCCHリソース割り当て位置を計算する。
【0141】
本実施例において、HARQ情報の送信がないので、パラメーターK1とK2の値は0であり、EPDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0142】
3.基地局は、UEのEPDCCH情報を送信する。具体的に、基地局は、確定されたEPDCCHリソース位置により、EPDCCHリソースを見付けて、前記EPDCCHリソースを利用してDCI情報をUEへ送信し、UEがそのHARQ情報を取得するようにする。
【0143】
UE側において、前記UEがそのHARQ情報を取得するステップは、以下のとおりである。
【0144】
1.UEは、基地局から送信された対応するEPDCCH情報を受信する。
【0145】
2.UEは、そのEPDCCH情報を受信することに必要な関連情報、例えば、EPDCCH-PRB-setのPRB割り当て数、アグリゲーションレベルL、CIF指示値nCIなどの情報を取得する。ここでのEPDCCHは、UEのアップリンク許可情報を含んでもよく、UEのダウンリンク許可情報を含んでもよい。
【0146】
3.UEは、以下の式に応じてUEのEPDCCHリソース位置を計算する。
【0147】
本具体的な実施例において、HARQ情報の送信がないので、パラメーターK1とK2の値は0であり、EPDCCHリソース位置を計算する式は以下のとおりである。
【0148】
上記式からわかるように、本発明の実施例の前記EPDCCHリソース位置割り当て方式は従来のLTE技術における割り当て方式と互換性がある。
【0149】
4.UEは、対応するEPDCCHリソース位置により指示されるEPDCCHリソース上で自身のEPDCCH情報を復調する。
【0150】
式における対応するパラメーターに対する説明は、以下のとおりである。
【0151】
i=0,……,L−1である。
【0152】
ECCE,p,kは集合EPDCCH-PRB-setP集合におけるECCEの数であり、ルックアップテーブルにより取得される。
【0153】
上位層にCIF指示が構成されると、b=nCIであり、上位層にCIF指示が構成されないと、前記b=0、nCIはCIFの値であり、m=0,1,…M(L)−1であり、
はEPDCCH-PRB-setpにおけるアグリゲーションレベルがLである候補EPDCCHの数である。
【0154】
p,kの値はYp,k=(A・Yk−1)modDであり、ここで、Yp−1=nRNTI≠0であり、A=39827であり、D=65537であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、[n/2]であり、kは無線フレームにおけるサブフレーム番号であり、nは無線フレームにおけるslotのコーディングであり、nRNTIはRNTIであって、上位層により構成されるUEの端末識別番号である。
【0155】
K1、K2、K3、…はデータブロック関連のack送信イネーブルスイッチであり、これらのイネーブルスイッチは上位層により準静的に構成してもよく、制御シグナルにより動的に構成してもよく、時系列関係に従ってそのイネーブルを判断してもよく、構成しなくてもよい。構成されると、UE側で検出される計算量が低減され、構成されないと、UEで検出される計算量が増加される。
【0156】
M1、M2、M3…の値の前提は、同じアグリゲーションレベルLで、UEがHARQを含むPDCCH/EPDCCHリソース位置情報とHARQを含まないPDCCH/EPDCCHリソース位置情報を重ならないようにすることを保証し、同時に、UEが異なるHARQ情報を含むPDCCH/EPDCCHリソース位置情報を重ならないようにすることを保証して、HARQ情報の正確な伝送を保証する。
【0157】
M1、M2、M3…情報の取得方式は上位層により基地局側とUE側に構成されてもよく、標準的な方式により規範されてもよく、例えば、一つのデータベースを作成して、データを変更や拡張禁止にする。
【0158】
図4は本発明の実施例に係る基地局の構造模式図であり、図4に示すように、HARQ情報取得モジュール401、位置確定モジュール402、および情報送信モジュール403を含む。
【0159】
前記HARQ情報取得モジュール401は、UEのアップリンクデータを受信して、前記アップリンクデータに対して受信処理を行うことにより前記アップリンクデータのHARQ情報を取得するように構成される。
【0160】
前記位置確定モジュール402は、ダウンリンク制御情報を送信するための関連情報および前記HARQ情報を利用して、前記HARQ情報に対応する制御チャネルリソース位置を確定するように構成される。
【0161】
前記情報送信モジュール403は、前記制御チャネルリソース位置により指示される制御チャネルリソースを利用して、ダウンリンク制御情報をUEへ送信し、UEが前記HARQ情報を取得するようにするように構成される。
【0162】
ここで、前記HARQ情報取得モジュール401、位置確定モジュール402および情報送信モジュール403は、前記基地局における中央処理装置(CentralProcessingUnit、CPU)、デジタル信号処理装置(DigitalSignalProcessor、DSP)又はフィールドプログラマブルゲートアレイ(Field−ProgrammableGateArray、FPGA)により実現することができる。
【0163】
図5は本発明の実施例に係る端末の構造模式図であり、図5に示すように、情報受信モジュール501、HARQ情報判断モジュール502及びHARQ情報取得モジュール503を含む。
【0164】
前記情報受信モジュール501は、制御チャネルにより基地局からのダウンリンク制御情報を受信するように構成される。
【0165】
前記HARQ情報判断モジュール502は、前記ダウンリンク制御情報を送信するための現在サブフレームの情報を利用して、HARQ情報が送信されたかどうかを判断するように構成される。
【0166】
前記HARQ情報取得モジュール503は、HARQ情報が送信されたと判断する場合、前記ダウンリンク制御情報により利用される制御チャネルリソース位置を確定することにより、HARQ情報を取得するように構成される。
【0167】
好ましくは、前記端末は、前記制御チャネルリソース位置により、対応する制御チャネルリソースを見付けて、前記制御チャネルリソースを利用して前記UEのダウンリンク制御情報に対して復調を行うように構成される情報復調モジュール504をさらに含み、上記の制御チャネルはPDCCH又はEPDCCHである。
【0168】
ここで、前記情報受信モジュール501、HARQ情報判断モジュール502、HARQ情報取得モジュール503および情報復調モジュール504は、前記端末におけるCPU、DSP又はFPGAにより実現することができる。
【0169】
図6は本発明の実施例に係る前記HARQ情報送信のシステムの構造模式図であり、図7に示すように、上述した基地局と端末を含む。
【0170】
上記のように、本発明の実施例はHARQ情報とPDCCH/EPDCCHリソース位置の割り当てを結合することにより、HARQ情報を暗黙的に伝送する上に、PDCCH/EPDCCH情報を伝送し、同時に、時間周波数リソースも節約する。
【0171】
本分野の当業者は、本発明の実施形態が方法、システムまたはコンピュータプログラム製品として提供されることができると理解すべきである。従って、本発明は、ハードウェア実施形態、ソフトウェア実施形態、またはハードウェア実施形態およびソフトウェア実施形態を組み合わせた実施形態を使用することができる。しかも、本発明は、コンピュータ使用可能プログラムコードを含む1つ以上のコンピュータで使用可能な記憶媒体(磁気ディスク記憶装置と光メモリなどを含むがこれらに限られない)に実施されるコンピュータプログラム製品の形態を使用することができる。
【0172】
本発明は、本発明の実施形態による方法、装置(システム)とコンピュータプログラム製品のフローチャートおよび/またはブロック図を参照して説明される。コンピュータプログラム命令によってフローチャートの各プロセスおよび/ブロック、およびフローチャートおよび/ブロックのプロセスおよび/またはブロックの組み合わせを実現することができると理解すべきである。これらのコンピュータプログラム命令を汎用コンピュータ、専用コンピュータ、組み込みプロセッサまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサして1つのマシンを生成することができ、それによってコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置のプロセッサで実行された命令によりフローチャートの1つのプロセスまたは複数のプロセスおよび/ブロック図における指定された機能を実現するための装置を生成する。
【0173】
これらのコンピュータプログラム命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置が特定のモードで動作することをガイドすることができるコンピュータ可読メモリに記憶されることもでき、それによって、当該コンピュータ可読メモリに記憶された命令により命令装置が含まれる製造品を生成し、当該命令装置がフローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックにおける指定された機能を実現する。
【0174】
これらのコンピュータプログラム命令がコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置にロードされることができ、それによってコンピュータまたは他のプログラム可能データ処理装置で実行された命令によりフローチャートの1つ以上のプロセスおよび/またはブロック図の1つ以上のブロックにおける指定された機能を実現するためのステップを提供する。
【0175】
以上で本発明に対して詳細に説明したが、本発明はこれに限らない、本技術分野の従業者は本発明の原理に従って各種類の改修を行える。そのため、本発明の原理に従ってできる改修は、いずれも本発明の請求範囲に含まれることを理解すべきである。
図1
図2
図3
図4
図5
図6