【0032】
別の例では、ファイアウォールクラスターが第1のノードを備えることができ、この第1のノードは、3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターにおいて接続を受信し、この第1のノードにおいて、受信した接続のパケットを監視するとともに、これらの監視されるパケットから、接続に関連付けられたアプリケーション状態データを特定し、アプリケーション状態データをファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有するように動作可能である。第1のノードは、接続を受信した後であるが、アプリケーション状態データを共有する前に、受信した接続に関する接続情報をファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有するように更に動作可能とすることもできる。この例は当然ながら、上記の例において説明したいくつかの要素又は全ての要素を含むことができる。
[項目1]
3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターの第1のノードにおいて接続を受信することと、
前記第1のノードにおいて、前記受信した接続のパケットを監視し、前記監視されるパケットから、前記接続に関連付けられたアプリケーション状態データを特定することと、
アプリケーション状態データを前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有することと、
を含む、ファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目2]
前記接続を受信した後であるが、アプリケーション状態データを共有する前に、前記受信した接続に関する接続情報を前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有することを更に含む、項目1に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目3]
アプリケーション状態データは、前記接続に関連付けられたアプリケーションの識別情報を含む、項目1又は2に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目4]
アプリケーション状態データを共有することは、前記アプリケーション状態データを、前記ファイアウォールクラスター内の他のノードにブロードキャストすることを含む、項目1〜3のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目5]
アプリケーション状態データを共有することは、前記アプリケーション状態データをマスターノードに送信することを含む、項目1〜4のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目6]
前記マスターノードが前記アプリケーション状態データを前記ファイアウォールクラスター内の他のノードにブロードキャストすることを更に含む、項目5に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目7]
前記接続に関連付けられた前記共有されたアプリケーション状態データを用いて、前記第1のノードの故障時に別のノードにおいて前記接続をフィルタリングすることを更に含む、項目1〜6のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目8]
前記接続に関連付けられた前記共有されたアプリケーション状態データを用いて、別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供することを更に含む、項目1〜7のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目9]
第1のノードであって、3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターにおいて接続を受信し、前記第1のノードにおいて、前記受信した接続のパケットを監視するとともに、前記監視されるパケットから、前記接続に関連付けられたアプリケーション状態データを特定し、アプリケーション状態データを前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有するように動作可能な第1のノードを備える、ファイアウォールクラスター。
[項目10]
前記第1のノードは、前記接続を受信した後であるが、アプリケーション状態データを共有する前に、前記受信した接続に関する接続情報を前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有するように更に動作可能である、項目9に記載のファイアウォールクラスター。
[項目11]
アプリケーション状態データは、前記接続に関連付けられたアプリケーションの識別情報を含む、項目9又は10に記載のファイアウォールクラスター。
[項目12]
アプリケーション状態データを共有することは、前記アプリケーション状態データを、前記ファイアウォールクラスター内の他のノードにブロードキャストすることを含む、項目9〜11のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスター。
[項目13]
マスターノードを更に備え、前記アプリケーション状態データを共有することは、前記アプリケーション状態データを前記マスターノードに送信することを含む、項目9〜12のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスター。
[項目14]
前記マスターノードは、前記アプリケーション状態データを前記ファイアウォールクラスター内の他のノードにブロードキャストするように更に動作可能である、項目13に記載のファイアウォールクラスター。
[項目15]
前記接続に関連付けられた前記共有されたアプリケーション状態データを用いて、前記第1のノードの故障時に別のノードにおいて前記接続をフィルタリングするように動作可能な第2のノードを更に備える、項目9〜14のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスター。
[項目16]
前記接続に関連付けられた前記共有されたアプリケーション状態データを用いて別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供するように動作可能な第2のノードを更に備える、項目9〜15のいずれか1項に記載のファイアウォールクラスター。
[項目17]
ファイアウォールクラスターを動作させる方法であって、
3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターの第1のノードにおいて接続を受信することと、
前記受信した接続に関する接続情報を前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも別のノードと共有することと、
前記第1のノードにおいて、前記受信した接続のパケットを監視するとともに、前記監視されるパケットから、前記接続に関連付けられたアプリケーションを特定することと、
前記接続に関連付けられたアプリケーションを示すデータを、前記ファイアウォールクラスター内の2つ以上の他のノードと共有することと、
を含む、ファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目18]
前記接続に関連付けられた前記アプリケーションを示す前記データを用いて、前記第1のノードの故障時に別のノードにおいて前記接続をフィルタリングすることを更に含む、項目17に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目19]
前記接続に関連付けられた前記アプリケーションを示す前記データを用いて、別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供することを更に含む、項目17又は18に記載のファイアウォールクラスターを動作させる方法。
[項目20]
コンピュータに、
3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターの第1のノードによって、パケットに関連付けられた接続情報を処理することと、
接続を確立することと、
前記接続に関連付けられた状態データを前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも1つのバックアップノードに提供することと、
前記第1のノードの故障に応じて、前記接続を前記クラスターの第2のノードに転送することと、
前記状態データを前記バックアップノードから前記第2のノードに提供することと
を実行させるためのプログラム。
[項目21]
前記コンピュータに、前記状態データを前記ファイアウォールクラスター内の他の複数のノードにブロードキャストすることをさらに実行させるための、項目20に記載のプログラム。
[項目22]
前記コンピュータに、前記状態データを前記ファイアウォールクラスター内のマスターノードに提供することをさらに実行させるための、項目20又は21に記載のプログラム。
[項目23]
前記コンピュータに、別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供することをさらに実行させるための、項目20〜22のいずれか一項に記載のプログラム。
[項目24]
前記コンピュータに、
アプリケーション状態データを前記少なくとも1つのバックアップノードに提供することと、
前記第1のノードの故障に応じて、前記アプリケーション状態データを前記第2のノードに提供することと
を更に実行させるための、項目20〜23のいずれか一項に記載のプログラム。
[項目25]
3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターの第1のノードによって、パケットに関連付けられた接続情報を処理することと、
接続を確立することと、
前記接続に関連付けられた状態データを前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも1つのバックアップノードに提供することと、
前記第1のノードの故障に応じて、前記接続を前記クラスター内の第2のノードに転送することと、
前記状態データを前記バックアップノードから前記第2のノードに提供することと
を含む、方法。
[項目26]
前記状態データを、前記ファイアウォールクラスター内の他の複数のノードにブロードキャストすることを更に含む、項目25に記載の方法。
[項目27]
前記状態データを前記ファイアウォールクラスター内のマスターノードに提供することを更に含む、項目25又は26に記載の方法。
[項目28]
別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供することを更に含む、項目25〜27のいずれか一項に記載の方法。
[項目29]
アプリケーション状態データを前記少なくとも1つのバックアップノードに提供することと、
前記第1のノードの故障に応じて、前記アプリケーション状態データを前記第2のノードに提供することと
を更に含む、項目25〜28のいずれか一項に記載の方法。
[項目30]
3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターであって、
複数のプロセッサと、
前記複数のプロセッサのうちの1以上と通信可能に接続されたメモリと
を備え、
前記ファイアウォールクラスター内のそれぞれのノードは、前記複数のプロセッサのうちの1以上において動作するべく構成されており、
前記ファイアウォールクラスター内の第1のノードは、
パケットに関連付けられた接続情報を処理し、
接続を確立し、
前記接続に関連付けられた状態データを前記ファイアウォールクラスター内の少なくとも1つのバックアップノードに提供するように動作可能であり、
前記バックアップノードは、
前記第1のノードの故障に応じて、前記接続を、前記第1のノードから前記ファイアウォールクラスター内の第2のノードに転送し、
前記状態データを前記第2のノードに提供するように動作可能である、ファイアウォールクラスター。
[項目31]
前記第1のノードは、前記状態データを、前記ファイアウォールクラスター内の他の複数のノードにブロードキャストするように更に動作可能である、項目30に記載のファイアウォールクラスター。
[項目32]
前記第1のノードは、前記状態データを前記ファイアウォールクラスター内のマスターノードに提供するように更に動作可能である、項目30又は31に記載のファイアウォールクラスター。
[項目33]
前記マスターノードは、前記状態データを前記ファイアウォールクラスター内の他の複数のノードにブロードキャストするように動作可能である、項目32に記載のファイアウォールクラスター。
[項目34]
前記マスターノードは、別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供するように更に動作可能である、項目32に記載のファイアウォールクラスター。
[項目35]
前記第1のノードは、アプリケーション状態データを前記少なくとも1つのバックアップノードに提供するように更に動作可能であり、
前記バックアップノードは、前記第1のノードの前記故障に応じて、前記アプリケーション状態データを前記第2のノードに提供するように更に動作可能である、項目30〜34のいずれか一項に記載のファイアウォールクラスター。
[項目36]
3つ以上のノードを有するファイアウォールクラスターのノードであって、
1以上のプロセッサと、
メモリと
を備え、
前記メモリには、実行された場合に、1以上のプロセッサに、
前記ファイアウォールクラスターの第1のノードによって確立された接続に関連付けられた状態データを受信することと、
前記状態データを格納することと、
前記第1のノードの故障に応じて、前記接続を前記第1のノードから前記ファイアウォールクラスターの第2のノードに転送することと、
前記状態データを前記第2のノードに提供することと
を実行させるための命令が格納されている、ノード。
[項目37]
前記命令は、実行された場合に、1以上のプロセッサに、前記状態データを前記ファイアウォールクラスターの他の複数のノードにブロードキャストすることを実行させる命令を更に含む、項目36に記載のノード。
[項目38]
前記命令は、実行された場合に、1以上のプロセッサに、前記状態データを前記ファイアウォールクラスター内のマスターノードに提供することを実行させる命令を更に含む、項目36又は37に記載のノード。
[項目39]
前記命令は、実行された場合に、1以上のプロセッサに、別のノードにおいて前記接続をフィルタリングし、前記ファイアウォールクラスターにおける負荷分散を提供することを実行させる命令を更に含む、項目36〜38のいずれか一項に記載のノード。
[項目40]
前記命令は、実行された場合に、1以上のプロセッサに、
アプリケーション状態データを前記第1のノードから受信することと、
前記第1のノードの故障に応じて、前記アプリケーション状態データを前記第2のノードに提供することと
を実行させる命令を更に含む、項目36〜39のいずれか一項に記載のノード。