特許第6069751号(P6069751)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6069751-スイングプレ−ン定規 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6069751
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】スイングプレ−ン定規
(51)【国際特許分類】
   A63B 69/36 20060101AFI20170123BHJP
【FI】
   A63B69/36 502C
【請求項の数】1
【全頁数】6
(21)【出願番号】特願2014-47104(P2014-47104)
(22)【出願日】2014年3月11日
(65)【公開番号】特開2015-167836(P2015-167836A)
(43)【公開日】2015年9月28日
【審査請求日】2016年9月27日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】306034918
【氏名又は名称】井上 和弘
(72)【発明者】
【氏名】井上 和弘
【審査官】 谷垣 圭二
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2012/172282(WO,A1)
【文献】 特開2007−061478(JP,A)
【文献】 特開2010−082409(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2011/0294588(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A63B 69/36
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
スイングプレーンに平行な平面を形成する2本の軸と角度調節軸を備え、前記2本の軸のうち一方の軸を地面に置き他方の軸の角度を前記角度調節軸によって調節することが可能であり、前記一方の軸と前記他方の軸を回転自在に結節し、前記他方の軸に対して前記一方の軸と対称となる位置に変位可能であることを特徴とするスイングプレーン定規。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
この発明は、スイングプレ−ンに平行な平面を形成する2本の軸と角度調節軸を備え、前記2本の軸のうち一方の軸を地面に置き他方の軸の角度を前記角度調節軸によって調節する器具に関する。
【背景技術】
【0002】
従来からゴルフの練習において、初心者がクラブの番手に応じた最適のスイングプレ−ンを理解し体得することは困難であり、レッスンプロコーチの説明を聞いても理解することは困難で、身長、クラブの長短、スイングの方法等々スイング構成要素が多く、スイングプレ−ンは経験によって体得しているのが現状で、簡素な装置による学習器具は少ない。特許文献1「ゴルフ練習機」では環状の構造であり製作に手間がかかり又角度調節の確認が不明である点、特許文献2「ゴルフスイング練習器具」では簡単すぎてスイングプレ−ンを十分に確認できない点、特許文献3「ゴルフスイング練習装置」、特許文献4「ゴルフスイング体験装置」並びに特許文献5「ゴルフのスイング練習装置」は構造が複雑であり操作及び収納が簡単でない点、等々いずれも難点がある。このことを解決するために初心者でも手軽に操作できる実用的工夫を行ったものである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2013-215254号公報
【特許文献2】特開2010-082409号公報
【特許文献3】特開2006-122074号公報
【特許文献4】特開平08-057103号公報
【特許文献5】特開平07-008588号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
従来スイングプレ−ンを理解する方法の1例として、ビデオ映像から自分の姿を指導者が修正する方法や、器具を使う方法もある、これらの方法は費用の問題や、器具の使用方法に問題があり、練習者自身だけで理解することは困難である。
この発明は練習者自身がスイングプレ−ンを学習できることを目的に、簡単に操作できる器具を提供することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
スイングプレ−ンに平行な平面を形成する2本の軸と角度調節軸を備え、前記2本の軸のうち一方の軸を地面に置き他方の軸の角度を前記角度調節軸によって調節することを特徴とするスイングプレ−ン定規。
【発明の効果】
【0006】
この発明によれば、ゴルフクラブのスイング練習において、スイングプレ−ン定規の傾きの角度調節を行うことにより、クラブの番手に応じたスイングプレ−ンに平行な平面を作り、この平面に沿ってクラブを振ることができる。
実際にスイングプレ−ン定規を使ってクラブの番手に応じたスイングプレ−ンを覚えてスイングすると、ゴルフ球を驚く程真直ぐに飛ばすことができた。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】この発明の一実施形態を示す斜視図である。
図2】スイングプレ−ン定規の正面図である。
図3】スイングプレ−ン定規の平面の3つの接続部分の断面図である。
図4】角度調節軸を取り付けるための他方の軸板と台座の先端部分図である。
図5】解体したときの詳細図である。
【発明を実施するための最良の形態】
【0008】
この発明の一実施形態を、図1図5に示す。
【実施例】
【0009】
スイングプレ−ンに平行な平面を形成する2本の軸として、2本の凡そ100cm〜200cmの板を用い軸板とし、この2本の軸板の各々の片方の端を面が平らになるように直交させ、軸板の交点からそれぞれの凡そ100cmのところを板又は棒でつなぎ、直交する一方の軸板を地面に置き、他方の軸板を立て、2本の軸板が形成する平面をつくる。
【0010】
2本の軸板の直交部分の地面から数cmのところに手前方向に凡そ100cm〜200cmの板を蝶番でとりつけ台座にし、台座の蝶番から凡そ120cm程度のところと立てた軸板の地面から凡そ130cmのところを角度調節軸で繋ぐ、台座との結節点は回転自在に、立てた軸板との結節点は脱着可能になるよう取り付ける。
【0011】
角度調節軸の上端から細い穴又は切り込みを数cm間隔に数個穿ち、角度調節軸の長さを変化させることにより角度調節を行う。
【0012】
組み立て及び運搬に便利なように、蝶番の部分以外は取り外しでき、直交する2本の軸板は凡そ130cmの長さにし、短くなった部分は細い棒状のものを繋ぐ。
【0013】
2本の軸板の結合を回転自在にすることで、左右対称に組み立てることができ、右利きの人にも左利きの人にも対応でき、右利きの器具と左利きの器具を1対にして並べるとスイングプレーンと平行な完全な平面を作ることができる。
【0014】
実際に使用した自作品は、厚さ19mm、幅90mm、長さ18cmの板4枚を切断したものと、細長い丸棒2本、蝶番1個、ノブボルト3個、クロメ−ト鍋小ネジ2本、リピ−トタイ4本等で、総重量約4kgであり、材料次第で軽量化も可能である。
【産業上の利用可能性】
【0015】
スイングプレ−ン定規の製造及び操作は容易であり、ゴルフを始めた人にとってスイングプレ−ンを学習する課題が解決できることにより、継続してゴルフを楽しむことができゴルフ業界にとって朗報となる。
【符号の説明】
【0016】
1 立てた軸板
2 地面に置いた軸板
3 角度調節軸
4 台座
5 2本の軸板を繋ぐ棒
6、7 丸棒
8 蝶番
9 2本の軸板を直交させて繋ぐ箇所
10 立てた軸板の先端部であり、角度調節を行う箇所
11 角度調節軸の支点となる箇所
12、13 2本の軸板を繋ぐ棒の結節点
14、15、16、17 丸棒を留める箇所















































図1
図2
図3
図4
図5