特許第6070122号(P6070122)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6070122
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】金属缶
(51)【国際特許分類】
   B65D 8/08 20060101AFI20170123BHJP
【FI】
   B65D8/08
【請求項の数】5
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2012-264248(P2012-264248)
(22)【出願日】2012年12月3日
(65)【公開番号】特開2014-108811(P2014-108811A)
(43)【公開日】2014年6月12日
【審査請求日】2015年11月17日
(73)【特許権者】
【識別番号】313005282
【氏名又は名称】東洋製罐株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110002354
【氏名又は名称】特許業務法人平和国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】眞仁田 清澄
【審査官】 植前 津子
(56)【参考文献】
【文献】 国際公開第2011/027801(WO,A1)
【文献】 国際公開第2012/130980(WO,A1)
【文献】 特開2006−248581(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B65D 8/00−8/22
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
缶胴にメインパネル加工部を成形した金属缶において、
前記メインパネル加工部と近接する両側に、それぞれ二つ以上の第1補強パネル加工部を周方向に並ぶ様に成形し、
隣り合う前記第1補強パネル加工部同士の境界の中心軸線上の上方向及び/又は下方向に、第2補強パネル加工部を成形したことを特徴とする金属缶。
【請求項2】
前記第1補強パネル加工部の少なくとも隣り合う同士が、缶胴高さ方向にオーバーラップしていることを特徴とする請求項1に記載の金属缶。
【請求項3】
前記第1補強パネル加工部を、缶胴高さの中心、又はほぼ中心位置に形成し、前記第2補強パネル加工部を、缶胴高さHの75%の領域内で、前記第1補強パネル加工部と重ならないように成形したことを特徴とする請求項1又は2に記載の金属缶。
【請求項4】
前記第1補強パネル加工部が成形された領域の周方向長さWが、前記缶胴の周長Wの25%を超えることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の金属缶。
【請求項5】
前記メインパネル加工部は、前記缶胴の周長Wの5〜20%の周方向長さWを有し、前記缶胴の高さHの20〜90%の高さHを有していることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の金属缶。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属缶に関し、特に、パネル加工の施された金属缶に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、デザインの多様性、缶胴肉厚の薄肉化に伴う缶胴強度向上等の理由から、缶胴に凹部及び/又は凸部の加工(適宜、パネル加工と略称する。)を施した金属缶が開発され商品化されている。上記の金属缶として、例えば、コーヒー等の飲料を充填する絞り−しごき加工等によるシームレス缶等が挙げられる。
また、缶胴に印刷してある模様や文字等(適宜、これらを総称して模様と称す。)に合せてパネル加工を行うと、缶体のデザイン性が高まる事から、模様の少なくとも一部分にその模様と合ったパネル加工を施す事が行われている。尚、パネル加工を施す範囲は、デザイン等に応じて、適宜、設定され、缶胴のほぼ全面でも良く、あるいは、缶胴の一部であっても良い。
【0003】
本発明に関連する技術として、例えば、特許文献1には、缶胴にエンボス部とパネリング補強塑性加工部とを設けた事を特徴とするエンボス缶が開示されている。
このエンボス缶は、缶胴にビード加工部や周状多面体壁加工部を成形する事により、エンボス缶の機械的強度を向上させている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
【特許文献1】特開2009−298437号公報
【0005】
また、本発明に関連する金属缶として、図3に示すようなものが提案されている。図3は、本発明に関連する金属缶の概略図であり、(a)は正面図を示しており、(b)は変形した状態のA−A断面図を示している。
図3(a)において、金属缶101は、シームレス缶としてあり、缶胴102にメインパネル加工部3が成形されている。
そして、メインパネル加工部3は、高さ方向長さHが、缶胴102の高さ方向長さH(適宜、缶胴高さHと称す。)の約77%で、また、周方向長さW´は、缶胴102の周長Wの約11%であり、メインパネル加工部3の範囲は、高さ方向に細長いほぼ矩形状としてある。
【0006】
このメインパネル加工部3には、高さ方向に沿って「NEWCAN」といった文字が、凹部となる様に成形されている。これらの複数の凹部が、メインパネル加工部3の領域内に成形される事によって、メインパネル加工部3は、凹部が成形されていない缶胴102の部分より機械的強度が高く、横断面形状が平面状に変形する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
これにより、金属缶101は、メインパネル加工部3が、他の部分より機械的強度が部分的に高くなるものの、横断面形状が平面状に変形し、機械的強度(適宜、パネリング強度と称す。)が低下するため、板厚を厚くする必要があった。
そして、このような金属缶101は、レトルト殺菌工程等において外圧が加わった場合、例えば、図3(b)に示す様に、横断面形状がほぼ四角形状又は五角形状となる様に変形する。
そこで、板厚を厚くする事なく、パネル加工が施された金属缶のパネリング強度を向上させる事が要望されていた。
【0008】
また、金属缶101は、メインパネル加工部3の凹部の深さが深い程、金属缶101のパネリング強度が低下する傾向にあるが、パネリング強度の低下を防ぐ為凹部の深さを浅くすると、メインパネル加工部3の印象が弱くなっていた。そこで、パネリング強度が高く、且つ、深い凹部によって成形され、デザイン性を高めた金属缶も要望されていた。
【0009】
更に、上述した特許文献1のエンボス缶は、缶胴にビード加工部や周状多面体壁加工部を成形しており、デザイン性において制約を受ける恐れがあった。即ち、コーヒー等の飲料を充填する金属缶においては、缶胴のデザインが販売数量に大きく影響を与える事から、メインとなるパネル加工部のデザイン性を損なう事なく、補強用のパネル加工を施す事も要望されていた。
【0010】
本発明は、上記要望に応える為に提案されたものであり、金属缶の缶胴にメインパネル加工部が成形された場合であっても、パネリング強度を向上させる事が出来、また、美観を向上させる事が出来る金属缶の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
上記目的を達成する為、本発明の金属缶は、缶胴にメインパネル加工部を成形した金属缶において、前記メインパネル加工部と近接する両側に、それぞれ二つ以上の第1補強パネル加工部を周方向に並ぶ様に成形し、隣り合う前記第1補強パネル加工部同士の境界の中心軸線上の上方向及び/又は下方向に、第2補強パネル加工部を成形した構成としてある。
【発明の効果】
【0012】
本発明の金属缶によれば、メインパネル加工部の近接する両側に、第1補強パネル加工部及び第2補強パネル加工部を成形する事により、特に陰圧缶において、缶胴の板厚を厚くする事なく、金属缶のパネリング強度を向上させる事が出来る。
また、本発明の金属缶によれば、上述したように、金属缶のパネリング強度を向上させる事が出来るので、デザイン性を高める深い凹部から成るメインパネル加工部を成形する事が出来る。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1図1は、本発明の一実施形態にかかる金属缶の概略正面図を示している。
図2図2は、本発明の一実施形態にかかる金属缶の缶胴部の概略展開図を示している。
図3図3は、本発明に関連する金属缶の概略図であり、(a)は正面図を示しており、(b)は変形した状態のA−A断面図を示している。
【発明を実施するための形態】
【0014】
[金属缶の一実施形態]
図1、2において、本実施形態の金属缶1は、缶胴2にメインパネル加工部3、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54を成形したシームレス缶である。
尚、上記の各パネル加工部の形成方法として、通常、エンボス加工やエキスパンド加工等が用いられるが、パネル加工部の形成方法は、特に限定されるものでは無い。更に、金属缶1は、陰圧缶としてあるが、これに限定されるものでは無く、陽圧缶であっても良い。
また、図2に示す缶胴部の展開図は、メインパネル加工部3、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54等の位置や形状を説明する為のものである。
【0015】
(メインパネル加工部)
メインパネル加工部3は、図2に示すように、高さ方向長さHを、缶胴102の高さ方向長さHの約77%としてあり、また、周方向長さWを、缶胴102の周長Wの約11%としてある。即ち、メインパネル加工部3は、図3にもとづいて上述した金属缶101と同様に、高さ方向に細長いほぼ矩形状としてある。
尚、メインパネル加工部3の周方向長さWは、缶胴2の周長Wの5〜20%であれば良く、また、高さHは、缶胴高さHの20〜90%であれば良い。これにより、メインパネル加工部3の見易さ及び加工性等を向上させる事が出来る。
即ち、周方向長さWを周長Wの5%以上とする事により、小さくて加工がしづらい、あるいは、デザインが目立たないといった不具合を回避する事が出来る。また、周方向長さWを周長Wの20%以下とする事により、大きくてメインパネル加工部3の模様が見づらいといった不具合を回避する事が出来る。
更に、高さHを高さHの20%以上とする事により、小さくて加工がしづらい、あるいは、デザインが目立たないといった不具合を回避する事が出来る。また、メインパネル加工部3の高さHを缶胴高さHの90%以下とする事により、加工歪みの増大による金属露出を判定するERV(エナメルレーター値)が悪くなるといった不具合を回避する事が出来る。
【0016】
また、メインパネル加工部3には、上述した金属缶101と同様に、高さ方向に沿って「NEWCAN」といった文字が、凹部となる様に成形されている。そして、これらの文字と対応する複数の凹部が、メインパネル加工部3の領域内に成形される事によって、メインパネル加工部3は、凹部が成形されていない缶胴2の部分より、機械的強度が向上する。
尚、上記の「NEWCAN」は、メインパネル加工部3における表示の一例であり、表示はこれに限定されるものでは無く、他の文字や模様等であっても良い。
また、本実施形態では、メインパネル加工部3は、缶胴2の一箇所に成形されているが、二箇所以上に成形してあっても良い。
【0017】
(第1補強パネル加工部)
第1補強パネル加工部41、42、及び43、44は、メインパネル加工部3と近接する両側に、周方向に並ぶ様にそれぞれ成形されている(図2参照)。
尚、近接とは、第1補強パネル加工部41、43が、メインパネル加工部3と接しているか、あるいは、メインパネル加工部3の近傍(約5mm以下の距離だけ離れた位置)に位置する状態を言う。
また、周方向に並ぶ様に成形される第1補強パネル加工部41と42は、互いが接する状態又は離れた状態(約10mm以下)で成形されている。また、他の第1補強パネル加工部43と44も同様の状態で形成されている。
【0018】
前記第1補強パネル加工部41、42、43、44は、缶胴高さの中心、又はほぼ中心位置に形成し、缶胴高さの約25%(0.125H+0.125H)の領域内に形成するのが好ましい。
具体的には、缶胴高さHが100mm程度の場合は、第1補強パネル加工部41、42、43、44は、缶胴高さの中心、又は、中心から高さ方向に少しずれた(約13mm以下)位置、即ちほぼ中心位置に形成することが好ましい。この様にすると、蓋を巻き締める開口端部付近や底部付近より機械的強度が低い缶胴2の高さ方向中央部を効果的に補強する事が出来る。
【0019】
また、好ましくは、第1補強パネル加工部41、42同士と、第1補強パネル加工部43、44同士が、缶胴高さ方向においてオーバーラップしていると良い。本実施形態では、図2に示す様に、第1補強パネル加工部41、42同士が、少なくとも所定のオーバーラップ幅Hを有する様に成形されおり、また、第1補強パネル加工部43、44同士が、少なくとも所定のオーバーラップ幅Hを有する様に成形されている。
この様にすると、上述した機械的強度が低い缶胴2の高さ方向中央部をより効果的に補強する事が出来る。
【0020】
更に好ましくは、メインパネル加工部3の両側に成形された第1補強パネル加工部41、42と、第1補強パネル加工部43、44同士が、缶胴高さ方向にオーバーラップしていると良い。この様にすると、缶胴2の高さ方向の中央部をより一層効果的に補強する事が出来る。
【0021】
また、好ましくは、第1補強パネル加工部が成形された領域の周方向長さW、即ち、第1補強パネル加工部42の左側端部から第1補強パネル加工部44の右側端部までの距離が、缶胴2の周長Wの25%を超えると良い。
この様にすると、缶胴2の横断面形状がほぼ四角形又は五角形に変形するといった不具合の発生をより効果的に防止する事が出来る。
この数値限定の理由は、周方向長さWが、缶胴2の周長Wの25%以下であると、外圧が加わった場合、第1補強パネル加工部42の左側端部付近及び第1補強パネル加工部44の右側端部付近に、図3(b)に示すような角部103が形成され、缶胴2の横断面形状がほぼ四角形又は五角形に変形し易くなるからである。
また、第1補強パネル加工部が成形された領域の周方向長さWは、より好ましくは、缶胴の周長Wの30%を超える構成とすると良い。この様にすると、缶胴2の横断面形状がほぼ四角形又は五角形に変形するといった不具合の発生をより効果的に防止する事が出来る。
【0022】
尚、本実施形態では、メインパネル加工部3と近接する両側に、それぞれ二つの第1補強パネル加工部41、42、及び、43、44を成形してあるが、成形する数は二つに限定されるものでは無く、三つ以上を周方向に並べる様に成形しても良い。
また、本実施形態では、各第1補強パネル41、42、43、44をほぼ楕円形状としてあるが、形状や大きさ等は、これに限定されるものでは無く、機械的強度を向上させる事が出来る形状や大きさであれば良く、通常、円形や多角形等の形状が挙げられる。
【0023】
(第2補強パネル加工部)
第2補強パネル加工部51、52は、図2に示す様に、第1補強パネル加工部41と42の境界の中心軸線21上の上方向及び下方向にそれぞれ成形されており、また、第2補強パネル加工部53、54は、第1補強パネル加工部43と44の境界の中心軸線22上の上方向及び下方向にそれぞれ成形されている。尚、境界の中心軸線とは、上下方向に延びる境界の中心線といった意味である。
【0024】
ここで、好ましくは、第2補強パネル加工部51、52、53、54は、それぞれ缶胴高さHの75%の領域内で、上述した第1補強パネル41、42、43、44と重ならないように成形されると良い(図2参照)。この様にすると、上述した機械的強度が低い缶胴高さ方向の中央部を効果的に補強する事が出来る。
【0025】
また、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54を成形する領域を上記の様に限定する事により、メインパネル加工部3のデザイン性を損なう事が無く、美観を向上させる事が出来る。
【0026】
また、缶胴2は、第1補強パネル加工部41、42、43、44が成形される事により、上述した様に、缶胴高さ方向の中央部を部分的に補強する事が出来るが、第1補強パネル加工部41と42との境界、及び、第1補強パネル加工部43と44との境界は機械的強度が低下し、これらの境界が、横断面形状がほぼ四角形状又は五角形状となる様に変形する際の角部103(図3(b)参照)となる恐れがある。
これに対し、第2補強パネル加工部51、52は、第1補強パネル加工部41と第1補強パネル加工部42の境界が角部103とならない様に補強している。また、第2補強パネル加工部53、54は、第1補強パネル加工部43と第1補強パネル加工部44の境界が角部103とならない様に補強しているので、金属缶1のパネリング強度を向上させる事が出来る。
【0027】
尚、第2補強パネル加工部51、52は、外圧を加えた際、中心軸線21に沿って角部103が形成されない様、第1補強パネル加工部41と第1補強パネル加工部42の境界を補強する為に、第1補強パネル加工部41とそれぞれ缶胴周方向にオーバーラップしており、且、第1補強パネル加工部42ともそれぞれ缶胴周方向にオーバーラップしている。また、同様に、第2補強パネル加工部53、54は、第1補強パネル加工部43とそれぞれ缶胴周方向にオーバーラップしており、且、第1補強パネル加工部44ともそれぞれ缶胴周方向にオーバーラップしている。
【0028】
金属缶1は、上述した様に、缶胴2にメインパネル加工部3、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54が成形されているので、特に陰圧缶において、缶胴2の板厚を厚くしなくても、パネリング強度を向上させる事が出来る。そして、例えば、レトルト殺菌中の外圧によって、缶胴2の横断面形状がほぼ四角形又は五角形に変形するといった不具合の発生を防止する事が出来る。
【0029】
尚、本実施形態の金属缶1においては、メインパネル加工部3の凹部、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54の凹部の深さが深い程パネリング強度が向上する傾向にある。
【0030】
また、本実施形態では、第1補強パネル加工部41と第1補強パネル加工部42の境界の中心軸線21上の上方向に一つの第2補強パネル加工部51、53を成形し、下方向に一つの第2補強パネル加工部52、54を成形してあるが、成形する数は一つに限定されるものでは無く、上下方向にそれぞれ二つ以上の第2補強パネル加工部(図示せず)を成形しても良い。また、上方向又は下方向の一方にのみ第2補強パネル加工部を成形しても良い。
【0031】
以上説明した様に、本実施形態の金属缶1によれば、缶胴2の板厚を厚くする事なく、金属缶1のパネリング強度を大幅に向上させる事が出来る。
また、本発明の金属缶によれば、上述したように、金属缶のパネリング強度を向上させる事が出来るので、デザイン性を高める凹部から成るメインパネル加工部を成形する事が出来、更に、メインパネル加工部3のデザイン性を損なう事なく、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54を成形する事により、美観を向上させる事が出来る。
【0032】
以上、本発明の金属缶について、好ましい実施形態を示して説明したが、本発明に係る金属缶は、上述した実施形態に限定されるものでは無く、本発明の範囲で種々の変更実施が可能である事は言うまでも無い。
例えば、金属缶1が、コーヒー等の飲料を充填する金属缶の場合、第1補強パネル加工部41、42、43、44、及び、第2補強パネル加工部51、52、53、54をコーヒー豆の模様としても良く、この様にすると、メインパネル加工部3のデザイン性を損なう事なく、より商品価値を高める事が出来る。
【符号の説明】
【0033】
1、101 金属缶
2、102 缶胴
21、22 中心軸線
3 メインパネル加工部
41、42、43、44 第1補強パネル加工部
51、52、53、54 第2補強パネル加工部
図1
図2
図3