特許第6070130号(P6070130)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6070130
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】電動車の充電部構造
(51)【国際特許分類】
   B60L 11/18 20060101AFI20170123BHJP
   H01R 13/52 20060101ALI20170123BHJP
   H02J 7/00 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   B60L11/18 C
   H01R13/52 302C
   H02J7/00 301C
   H02J7/00 P
【請求項の数】5
【全頁数】17
(21)【出願番号】特願2012-266195(P2012-266195)
(22)【出願日】2012年12月5日
(65)【公開番号】特開2014-112997(P2014-112997A)
(43)【公開日】2014年6月19日
【審査請求日】2015年9月18日
(73)【特許権者】
【識別番号】000006286
【氏名又は名称】三菱自動車工業株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100089875
【弁理士】
【氏名又は名称】野田 茂
(72)【発明者】
【氏名】市村 真太郎
(72)【発明者】
【氏名】李 海燕
【審査官】 大内 俊彦
(56)【参考文献】
【文献】 特開2011−130526(JP,A)
【文献】 特開2012−148598(JP,A)
【文献】 欧州特許出願公開第02506378(EP,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60L 11/18
H01R 13/52
H02J 7/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車体の開口部を開閉する開閉部材と、走行用モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリに充電を行なう充電口とを備える電動車の充電部構造であって、
前記開閉部材に充電用開口部を設け、
前記充電用開口部に前記充電口を配置し、
前記充電用開口部を開閉するリッド部材を設け
前記開閉部材を閉状態で前記車体にロックする開閉部材ロック手段と、
前記リッド部材を閉状態で前記開閉部材にロックするリッド部材ロック手段と、
前記リッド部材がロック解除状態であるときは、前記開閉部材ロック手段のロック解除を禁止する第1のロック解除禁止手段と、
前記開閉部材ロック手段を操作する揺動可能な開閉部材ロック操作レバーと、
前記リッド部材ロック手段と連動し前記開閉部材ロック操作レバーの揺動を規制する開閉部材開放禁止用部材とを有し、
前記第1のロック解除禁止手段は、前記開閉部材開放禁止用部材を介して前記開閉部材ロック操作レバーの作動を封ずる、
ことを特徴とする電動車の充電部構造。
【請求項2】
車体の開口部を開閉する開閉部材と、走行用モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリに充電を行なう充電口とを備える電動車の充電部構造であって、
前記開閉部材に充電用開口部を設け、
前記充電用開口部に前記充電口を配置し、
前記充電用開口部を開閉するリッド部材を設け、
前記開閉部材を閉状態で前記車体にロックする開閉部材ロック手段と、
前記リッド部材を閉状態で前記開閉部材にロックするリッド部材ロック手段と、
前記開閉部材ロック手段がロック解除状態であるときは、前記リッド部材のロック解除を禁止する第2のロック解除禁止手段と、
前記リッド部材ロック手段を操作する揺動可能なリッド部材ロック操作レバーと、
前記開閉部材ロック手段と連動し前記リッド部材ロック操作レバーの揺動を規制するリッド部材開放禁止用部材とを有し、
前記第2のロック解除禁止手段は、前記リッド部材開放禁止用部材を介して前記リッド部材操作レバーの作動を封ずる、
ことを特徴とする電動車の充電部構造。
【請求項3】
前記開閉部材は、ダッシュパネルの前方に仕切られた前部空間が上方に開放された上端開口部を開閉するフードであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動車の充電部構造。
【請求項4】
前記開閉部材は、乗降口を開閉するドアであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動車の充電部構造。
【請求項5】
前記開閉部材は、荷物搬出入口を開閉するトランクリッドであることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の電動車の充電部構造。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は電動車の充電部構造に関する。
【背景技術】
【0002】
バッテリから供給される電力によって駆動される電気モータが搭載された電動車においては、バッテリに電力を充電するための充電部構造が設けられている。
特許文献1には、フードの前縁に切欠きを設け、バッテリへ電力を充電するための充電口が収容された凹状のハウジングと、このハウジングの開口部を開閉するリッド部材とを、それらの一部を切欠き内に位置させて車体前部のバンパの上部に設けた充電部構造が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2010−288363号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、上記従来技術では、既存の車体に充電部構造を適用した場合に、フードおよびバンパを含む車体前部のデザインの大幅な変更が必要となるため、設計コストが増大する。
また、リッド部材は、フードとバンパとにわたって設けられるため、リッド部材とフードとの位置関係およびリッド部材とバンパとの位置関係を正確に保ちつつ、それらリッド部材とバンパとフードとの3つの部材を車体に組み付ける必要があるため、組立性が低下する。
本発明はこのような事情に鑑みなされたものであり、その目的は、車体デザインの変更を最小限に抑えつつ組立性の向上を図る上で有利な電動車の充電部構造を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
上述の目的を達成するため、請求項1記載の発明は、車体の開口部を開閉する開閉部材と、走行用モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリに充電を行なう充電口とを備える電動車の充電部構造であって、前記開閉部材に充電用開口部を設け、前記充電用開口部に前記充電口を配置し、前記充電用開口部を開閉するリッド部材を設け、前記開閉部材を閉状態で前記車体にロックする開閉部材ロック手段と、前記リッド部材を閉状態で前記開閉部材にロックするリッド部材ロック手段と、前記リッド部材がロック解除状態であるときは、前記開閉部材ロック手段のロック解除を禁止する第1のロック解除禁止手段と、前記開閉部材ロック手段を操作する揺動可能な開閉部材ロック操作レバーと、前記リッド部材ロック手段と連動し前記開閉部材ロック操作レバーの揺動を規制する開閉部材開放禁止用部材とを有し、前記第1のロック解除禁止手段は、前記開閉部材開放禁止用部材を介して前記開閉部材ロック操作レバーの作動を封ずることを特徴とする。
請求項2記載の発明は、車体の開口部を開閉する開閉部材と、走行用モータに電力を供給するバッテリと、前記バッテリに充電を行なう充電口とを備える電動車の充電部構造であって、前記開閉部材に充電用開口部を設け、前記充電用開口部に前記充電口を配置し、前記充電用開口部を開閉するリッド部材を設け、前記開閉部材を閉状態で前記車体にロックする開閉部材ロック手段と、前記リッド部材を閉状態で前記開閉部材にロックするリッド部材ロック手段と、前記開閉部材ロック手段がロック解除状態であるときは、前記リッド部材のロック解除を禁止する第2のロック解除禁止手段と、前記リッド部材ロック手段を操作する揺動可能なリッド部材ロック操作レバーと、前記開閉部材ロック手段と連動し前記リッド部材ロック操作レバーの揺動を規制するリッド部材開放禁止用部材とを有し、前記第2のロック解除禁止手段は、前記リッド部材開放禁止用部材を介して前記リッド部材操作レバーの作動を封ずることを特徴とする。
【発明の効果】
【0006】
請求項1、2記載の発明によれば、既存の車体に充電部構造を適用する場合に、開閉部材を設計変更することで足りることから車体のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
また、充電用開口部と充電口と開閉部材とを簡単にかつ正確に位置合わせを行なえ、充電部構造の組立性の向上を図る上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、リッド部材が開放された状態での開閉部材の開放が禁止されるため、充電中の充電ガンと開閉部材とが当接して開閉部材が傷つけられることを防止できる。
請求項記載の発明によれば、開閉部材ロック操作レバーに第1のロック解除禁止手段を設けたため、誤操作を確実に抑止できる。
請求項記載の発明によれば、開閉部材のロックが解除された状態でリッド部材の開放が禁止されるため、開閉部材が開放中の充電口のアクセスを禁止し、充電口への充電ガンの接続作業時の接触不良等の誤操作を防止する。
請求項記載の発明によれば、リッド部材のロック操作レバーに第2のロック解除禁止手段を設けたため、開閉部材開放中の充電口へアクセスを確実に禁止できる。
請求項記載の発明によれば、フードに本発明を適用することで、既存の車体に充電部構造を適用する場合に、フードを設計変更することで足りることから車体前部のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、ドアに本発明を適用することで、既存の車体に充電部構造を適用する場合に、ドアを設計変更することで足りることから車体のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
請求項記載の発明によれば、トランクリッドに本発明を適用することで、既存の車体に充電部構造を適用する場合に、トランクリッドを設計変更することで足りることから車体のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
【図面の簡単な説明】
【0007】
図1】第1の実施の形態の充電部構造32が適用されたフード14を備える電動車10の前方から見た斜視図である。
図2】第1の実施の形態の充電部構造32が適用されたフード14の分解斜視図である。
図3】第1の実施の形態のフード開放用操作レバー28の斜視図である。
図4】第1の実施の形態の充電部構造32の斜視図である。
図5】第1の実施の形態のリッド開放用操作レバー52を含む充電部構造32の斜視図である。
図6】第1の実施の形態のリッド開放用操作レバー52の斜視図である。
図7】充電用開口部34がリッド部材36で閉塞された状態をロックするリッド部材ロック手段38の説明図である。
図8】リッド開放用操作レバー52の操作によりリッド部材36が半開状態となったリッド部材ロック手段38の説明図である。
図9】リッド部材36を全開状態から全閉状態にした際にストライカ48が第1の揺動レバー54に当接した状態のリッド部材ロック手段38の説明図である。
図10】フード開放用操作レバー28およびリッド開放用操作レバー52を含む充電部構造32の斜視図である。
図11】フード開放用操作レバー28の斜視図である。
図12】第2の実施の形態のフード開放禁止レバー68の動作を示す説明図である。
図13】充電用開口部34がリッド部材36で閉塞された状態をロックするリッド部材ロック手段38の説明図である。
図14】リッド開放用操作レバー52の操作によりリッド部材36が半開状態となったリッド部材ロック手段38の説明図である。
図15】第3の実施の形態のフード開放用操作レバー28およびリッド開放用操作レバー52を含む充電部構造32の斜視図である。
図16】第3の実施の形態のリッド開放用操作レバー52の斜視図である。
図17】第3の実施の形態のリッド開放禁止レバー76の動作を示す説明図である。
図18】(A)は充電用開口部34、リッド部材36を開閉部材に設け、充電口16を前部空間に配置された部材に設けた説明図、(B)は充電用開口部34、リッド部材36を開閉部材に設け、充電口16を、前部空間に配置された部材を支持する支持部材に設けた説明図である。
図19】(A)は充電用開口部34を開閉部材に設け、充電口16とリッド部材36を前部空間に配置された部材に設けた説明図、(B)は充電用開口部34を開閉部材に設け、充電口16とリッド部材36を、前部空間に配置された部材を支持する支持部材に設けた説明図である。
図20】充電部構造32がドア88に適用された変形例を示す斜視図である。
図21】充電部構造32がトランクリッド92に適用された変形例を示す斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
(第1の実施の形態)
次に、本発明の電動車の充電部構造をフードに適用した実施の形態について説明する。
なお、本発明において電動車10とは、バッテリから供給される電力によって走行用モータを駆動して走行する電気自動車あるいはプラグインハイブリッド車などを含む。
図1図2図3に示すように、電動車10は、車体12と、フード14と、走行用モータに電力を供給するバッテリ(不図示)と、充電口16と、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)とを備えている。
【0009】
図1に示すように、フード14は、ダッシュパネルの前方に仕切られた前部空間20の上方に開放された上端開口部22を開閉するものである。本実施の形態では、フード14が開閉部材に相当し、上端開口部22が車体12の開口部に相当している。
図2に示すように、フード14は、外装面を構成するアウターパネル24と、アウターパネル24の内側に配置されてアウターパネル24に一体的に取着されたインナーパネル26とを含んで構成されている。
【0010】
図3に示すように、フードロック手段18は、フード14で上端開口部22を閉塞した状態をロックおよびロック解除するものである。本実施の形態では、フードロック手段18が開閉部材を閉状態で車体12にロックする開閉部材ロック手段に相当している。
フードロック手段18は、フード14の前端下面に取着されたストライカ(不図示)と、前部空間20の前部に配置されストライカに係脱するラッチユニット(不図示)と、車室内にブラケット2802を介して揺動可能に設けられたフード開放用操作レバー28と、フード開放用操作レバー28とラッチユニットとを連結するフード開放用ケーブルワイヤ30を含んで構成されている。
図3に示すように、フード開放用操作レバー28は、通常、初期位置(28A)に位置しており、フード開放用操作レバー28を初期位置(28A)から開放位置(28B)に揺動させると、ストライカとラッチユニットとのロック状態が解除され、フード14は、その前端下面に指を挿入でき上方に開放可能な半開状態となる。本実施の形態では、フード開放用操作レバー28が開閉部材ロック手段を操作する開閉部材ロック操作部に相当している。
このようなフードロック手段18は、従来公知の様々な構造が採用可能である。
【0011】
次に、充電部構造32について説明する。
充電部構造32は、図1図2図4に示すように、充電用開口部34と、充電口16と、リッド部材36と、リッド部材ロック手段38とを含んで構成されている。
【0012】
充電用開口部34は、図1図2図4に示すように、アウターパネル24の前部に矩形状に形成されている。
【0013】
図4に示すように、充電口16は充電用開口部34に配置されている。
詳細には、充電口16は、充電用開口部34の内側に位置するように配置され、あるいは、充電用開口部34を通して視認できる箇所に配置され、充電用開口部34を通して充電ガンが接続できる箇所に配置されている。
本実施の形態では、充電口16は、取り付け部材40を介してフード14に取着され、したがって、充電口16はフード14に取着されている。
充電口16は、通常充電用の充電口と、急速充電用の充電口との2つが設けられている。
取り付け部材40は、矩形枠状の枠部材42と、枠部材42に取着されたハウジング44によって構成され、充電口16は、ハウジング44の底壁4402に取着されている。
充電口16は、充電ガンが挿脱可能に結合され、バッテリに充電を行なうためのものである。より詳細には、充電口16は充電ケーブルを介して充電器に接続され、充電器は充電口16から充電ケーブルを介して供給される電力によってバッテリを充電する。本実施の形態では、充電器は前部空間20に配置され、充電ケーブルはインナーパネル26に沿わせてインナーパネル26の後端に引き回され、インナーパネル26の後端から前部空間20を通り充電器に接続されている。
【0014】
枠部材42は、充電用開口部34に合致した箇所に配置され、インナーパネル26を構成し車幅方向に延在する横メンバー2602(図2)に溶接で取着されている。
枠部材42は、矩形枠状の底壁4202と、底壁4202の周囲から起立する側壁4204と、側壁4204の上端に設けられた矩形枠状のフランジ4206とを有している。
フランジ4206は、車体12の前方に位置して車幅方向に延在する前フランジ部4206Aを有し、前フランジ部4206Aの長手方向の中間部に、下方に変位する凹部4208が設けられている。
【0015】
リッド部材36は、充電用開口部34を開閉するものである。
リッド部材36は、その後端部がヒンジ46を介して枠部材42に取着され、したがって、リッド部材36はフード14に取着されている。
リッド部材36は、充電用開口部34を閉塞した閉塞位置と、充電用開口部34を開放した開放位置との間でヒンジ46を介して揺動するように設けられている。
リッド部材36の前部の下面の車幅方向の中央に、車体前後方向に延在するストライカ48が設けられ、ストライカ48はロッド材で形成されている。
また、リッド部材36の前部の車幅方向の両側下面に、リッド部材36が充電用開口部34を閉塞した閉塞位置で、枠部材42の底壁4202に当接するゴム製のクッション材50が設けられている。
【0016】
ヒンジ46は、枠部材42の後側で車幅方向に延在する側壁4204に取着された第1のばね板4602と、リッド部材36の下面の後端寄りに取着された第2のばね板4604と、車幅方向に軸心を向けそれらばね板4602,4604を回動可能に結合するピン4606と、第1のばね板4602に取着された第3のばね板4608とで構成されている。
リッド部材36の閉塞位置で、第3のばね板4608の先部が第2のばね板4604の凹部に係合し、第3のばね板4608の弾性力によりリッド部材36が閉塞位置に付勢される。
リッド部材36を閉塞位置から開放位置に開いていき所定の角度を超えると、第3のばね板4608はリッド部材36を開放位置に向けて付勢し、第3のばね板4608の先部が第2のばね板4604の凸部に乗り上がった状態でリッド部材36は開放位置となる。
リッド部材36を開放位置から閉塞位置に閉じていき所定の角度を超えると、第3のばね板4608はリッド部材36を閉塞位置に向けて付勢し、リッド部材36の閉塞位置で第3のばね板4608の先部が第2のばね板4604の凹部に係合し、リッド部材36は閉塞位置に位置した状態が保持される。
なお、ヒンジ46の構成は、上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
【0017】
リッド部材ロック手段38は、リッド部材36で充電用開口部34を閉塞した状態をロックおよびロック解除するものであり、言い換えると、リッド部材36を閉状態で開閉部材にロックするものである。
図5図9に示すように、リッド部材ロック手段38は、リッド開放用操作レバー52と、第1の揺動レバー54と、第2の揺動レバー56と、前記のストライカ48と、ねじりばね58と、引張ばね60と、リッド開放用ケーブルワイヤ62とを含んで構成されている。
【0018】
図6に示すように、リッド開放用操作レバー52は、リッド部材36の閉塞位置のロックを解除する際に操作されるものであり、車室内にブラケット5202を介して揺動可能に設けられている。
リッド開放用操作レバー52は、初期位置(52A)と開放位置(52B)との間で揺動可能で、通常、初期位置(52A)に位置している。
本実施の形態では、リッド開放用操作レバー52がリッド部材ロック手段38を操作するリッド部材ロック操作部に相当している。
【0019】
図7図8に示すように、第1の揺動レバー54は、充電用開口部34の前端で車体12の前方から見てストライカ48の軌跡48Aの左側に配置されている。
第1の揺動レバー54は、車体12の前後方向に軸心を向けた支軸5402で揺動可能に支持され、支軸5402は枠部材42の前側で車幅方向に延在する側壁4204または底壁4202に取着されている。
第1の揺動レバー54は、ストライカ48に係脱する係合溝5404を備えている。
第1の揺動レバー54は、図7に示すように、係合溝5404でストライカ48を挟みリッド部材36で充電用開口部34を閉塞した閉塞状態をロックするロック位置(54A)と、図8に示すように、リッド部材36の前部を閉塞状態から指が入る程度に持ち上げるロック解除位置(54B)との間で揺動する。
第1の揺動レバー54と枠部材42との間に引張ばね60が架け渡され、第1の揺動レバー54をロック解除位置(54B)に付勢しており、図8に示すように、第1の揺動レバー54がストッパ5410に当接することでロック解除位置(54B)となる。
【0020】
図7図8に示すように、第2の揺動レバー56は、充電用開口部34の前端で車体12の前方から見てストライカ48の軌跡48Aの右側に配置されている。
第2の揺動レバー56は、車体12の前後方向に軸心を向けた支軸5602で揺動可能に支持され、支軸5602は枠部材42の前側で車幅方向に延在する側壁4204または底壁4202に取着されている。
第2の揺動レバー56には、第1の揺動レバー54に係脱する係止爪5604が設けられている。
第2の揺動レバー56とリッド開放用操作レバー52は、リッド開放用ケーブルワイヤ62で連結されている。
第2の揺動レバー56は、図7に示すように、ロック位置(54A)に位置する第1の揺動レバー54に係止爪5604が係止して第1の揺動レバー54をロック位置(54A)に保持するロック位置(56A)と、図8に示すように、ロック位置(54A)に位置する第1の揺動レバー54から係止爪5604が離れ第1の揺動レバー54のロック位置(54A)からロック解除位置(54B)への揺動を許容するロック解除位置(56B)との間で揺動する。
第2の揺動レバー56と枠部材42との間にねじりばね58が架け渡され、第2の揺動レバー56をロック位置(56A)に付勢している。
【0021】
リッド開放用操作レバー52の初期位置(52A)で第2の揺動レバー56はロック位置(56A)に位置し、リッド開放用操作レバー52を初期位置(52A)から開放位置(52B)に揺動させると、図8に示すように、第2の揺動レバー56は、ロック解除位置(56B)となる。
第2の揺動レバー56がロック解除位置(56B)となると、引張ばね60の弾性力により第1の揺動レバー54はロック位置(54A)からロック解除位置(54B)に揺動し、ストライカ48を押し上げてリッド部材36は半開状態となり、これによりリッド部材36の前部の下方に指が入る隙間が形成される。この場合、本実施の形態では、枠部材42に凹部4208を設けているため、リッド部材36の前部の下方に指が入りやすくなっている。
ここで、リッド部材36の前部の下方に指を入れ、リッド部材36を持ち上げることによりリッド部材36は開放位置となり、リッド部材36の開放位置はヒンジ46の第3のばね板4608の弾性力により保持され、充電ガンにより充電口16を介してバッテリへの充電が可能となる。
【0022】
一方、第1の揺動レバー54がロック位置(54A)からロック解除位置(54B)に揺動され、リッド開放用操作レバー52から指が離されると、第2の揺動レバー56は、ねじりばね58の弾性によりロック位置(56A)に戻る方向に移動し、図9に示すように、ロック解除位置(54B)に位置する第1の揺動レバー54に係止爪5604の先端が当接した中間位置となる。
バッテリへの充電後、リッド部材36を開放位置から閉塞位置に揺動させると、ストライカ48により第2の揺動レバー56はストライカ48の移動軌跡48Aから離れる方向に揺動されたのち、ストライカ48の上からストライカ48に当接し、ストライカ48に沿ってロック位置(56A)に向けて揺動する。
一方、ストライカ48は係合溝5404に進入して第1の揺動レバー54をロック位置(54A)に向けて揺動させ、第2の揺動レバー56は、この第1の揺動レバー54の揺動によりストライカ48の移動軌跡48Aから離れる方向に揺動される。
そして、係止爪5604が第1の揺動レバー54を乗り越えたところで、ストライカ48が係合溝5404に係合し、係止爪5604が第1の揺動レバー54に係止して第1の揺動レバー54および第2の揺動レバー56は図7に示すロック位置(54A)、(56A)となる。
なお、リッド部材ロック手段38の構成は、上述の構成に限定されず、従来公知の様々な構造が採用可能である。
【0023】
本実施の形態によれば、フード14に充電用開口部34とリッド部材36とを設け、充電用開口部34に充電口16を配置したので、既存の車体12に充電部構造32を適用する場合に、フード14を設計変更することで足りることから車体前部のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
また、充電用開口部34をフード14に設け、この充電用開口部34を開閉するリッド部材36をフード14に設けることから、充電用開口部34とリッド部材36とを簡単にかつ正確に位置合わせを行なえ、充電部構造32の組立性の向上を図る上で有利となる。
また、本実施の形態では、充電用開口部34とリッド部材36とに加え充電口16もフード14に設けることから、充電用開口部34、リッド部材36、充電口16との位置関係を正確に保ちつつ、リッド部材36と充電口16の2つの部材をフード14に組み付ければよく、充電部構造32の組立性の向上を図る上でより有利となる。
【0024】
(第2の実施の形態)
次に、図10図14を参照して、第2の実施の形態について説明する。なお、以下の実施の形態において第1の実施の形態と同様の部分、部材については同一の符号を付してその説明を省略する。
第2の実施の形態では、第1の実施の形態に第1のロック解除禁止手段64を設けたものである。
第1のロック解除禁止手段64は、充電用開口部34が閉塞されていると、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)によるロック解除を許容し、充電用開口部34が開放されていると、フードロック手段18によるロック解除を禁止するものである。
すなわち、第1のロック解除禁止手段64は、リッド部材36がロック解除状態であるときは、開閉部材ロック手段のロック解除を禁止するものである。また、第2の実施の形態では、第1のロック解除禁止手段64は、リッド部材ロック手段38と連動しフード開放用操作レバー28(開閉部材ロック操作部)の作動を封ずるものである。
第1のロック解除禁止手段64は、係止板66と、フード開放禁止用レバー68とを含んで構成されている。
【0025】
図11に示すように、係止板66は、フード開放用操作レバー28の裏面から突設された脚板2810の下端に設けられている。
係止板66は、フード開放用操作レバー28の初期位置(28A)で、ブラケット5202の底面と平行して底面上の箇所である初期位置に位置し、フード開放用操作レバー28の開放位置(28B)でブラケット2802の底面から離れた箇所に位置する。
【0026】
図12に示すように、フード開放禁止用レバー68は、ブラケット5202の底面上に支軸6802を介して揺動可能に設けられている。
フード開放禁止用レバー68の一端は、初期位置に位置する係止板66の上に位置するフード開放禁止位置(68A)と、係止板66の移動軌跡から退避した退避位置(68B)との間で揺動可能に設けられ、引張ばね6810により退避位置(68B)に付勢されている。
フード開放禁止用レバー68がフード開放禁止位置(68A)に位置した状態で、係止板66が底面から離れる方向に移動しようとすると、フード開放禁止用レバー68の一端に当接するため、フード開放用操作レバー28を初期位置(28A)から開放位置(28B)に揺動させることができない。
図13図14に示すように、フード開放禁止用レバー68の他端は、フード開放禁止用ケーブルワイヤ70を介してリッド部材ロック手段38の第1の揺動レバー54に連結され、リッド部材36が開放位置に位置した状態で、ロック解除位置(54B)に位置する第1の揺動レバー54によりフード開放禁止用レバー68がフード開放禁止位置(68A)に位置し、リッド部材36が閉塞位置に位置した状態で、ロック位置(54A)に位置する第1の揺動レバー54によりフード開放禁止用レバー68が退避位置(68B)に位置するように設けられている。
【0027】
第1のロック解除禁止手段64の動作について説明する。
充電用開口部34がリッド部材36で閉塞され、上端開口部22がフード14で閉塞されていると、係止板66が初期位置に位置し、フード開放禁止用レバー68は退避位置(68B)に位置しているため、フード開放用操作レバー28を初期位置(28A)から開放位置(28B)へ操作することが許容される。すなわち、充電用開口部34がリッド部材36で閉塞されていると、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)によるロック解除が許容され、フード14を開けることができる。
一方、充電用開口部34が開放され、上端開口部22がフード14で閉塞されていると、係止板66が初期位置に位置し、フード開放禁止用レバー68はフード開放禁止位置(68A)に位置しているため、フード開放用操作レバー28を初期位置(28A)から開放位置(28B)へ操作することが禁止される。すなわち、すなわち、充電用開口部34が開放されていると、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)によるロック解除が禁止され、フード14を開けることができない。
【0028】
第2の実施の形態によれば、第1のロック解除禁止手段64により、リッド部材36が開放された状態でのフード14の開放が禁止されるため、充電中の充電ガンとフード14とが当接してフード14が傷つけられることを防止できる。
なお、第1のロック解除禁止手段64については、充電用開口部34の開放時にフード開放用操作レバー28の表面にストッパを当接させ、あるいは、フードロック手段18のラッチユニットにストライカの移動を禁止するレバーを設けるなど様々な構成が考えられ、実施の形態の構造に限定されない。
【0029】
(第3の実施の形態)
次に、図15図17を参照して第3の実施の形態について説明する。
第3の実施の形態では、第1の実施の形態に第2のロック解除禁止手段72を設けたものである。
第2のロック解除禁止手段72は、上端開口部22が閉塞されていると、リッド部材ロック手段38によるロック解除を許容し、上端開口部22が開放されていると、リッド部材ロック手段38によるロック解除を禁止するものである。
すなわち、第2のロック解除禁止手段72は、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)がロック解除状態であるときは、リッド部材36のロック解除を禁止するものである。また、第3の実施の形態では、第2のロック解除禁止手段72は、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)と連動しリッド開放用操作レバー52(リッド部材操作部)の作動を封ずるものである。
第2のロック解除禁止手段72は、係止板74と、リッド開放禁止用レバー76とを含んで構成されている。
【0030】
図16に示すように、係止板74は、リッド開放用操作レバー52の裏面から突設された脚板5210の下端に設けられている。
係止板74は、リッド開放用操作レバー52の初期位置(52A)で、ブラケット5202の底面と平行して底面上の箇所である初期位置に位置し、リッド開放用操作レバー52の開放位置(52B)でブラケット5202の底面から離れた箇所に位置する。
【0031】
図17に示すように、リッド開放禁止用レバー76は、ブラケット5202の底面上に支軸7602を介して揺動可能に設けられている。
リッド開放禁止用レバー76の一端は、初期位置に位置する係止板74の上に位置するリッド開放禁止位置(76A)と、係止板74の移動軌跡から退避した退避位置(76B)との間で揺動可能に設けられ、引張ばね7602により退避位置(76B)に付勢されている。
リッド開放禁止用レバー76がリッド開放禁止位置(76A)に位置した状態で、係止板74が底面から離れる方向に移動しようとすると、リッド開放禁止用レバー76の一端に当接するため、リッド開放用操作レバー52を初期位置(52A)から開放位置(52B)に揺動させることができない。
リッド開放禁止用レバー76の他端は、リッド開放禁止用ケーブルワイヤ78を介してフードロック手段18のラッチユニット(不図示)に連結され、フード14が開放位置に位置した状態で、ラッチユニット(不図示)によりリッド開放禁止用レバー76がリッド開放禁止位置(76A)に位置し、フード14が閉塞位置に位置した状態で、ラッチユニット(不図示)によりリッド開放禁止用レバー76が退避位置(76B)に位置するように設けられている。
【0032】
第2のロック解除禁止手段72の動作について説明する。
上端開口部22がフード14で閉塞され、充電用開口部34がリッド部材36で閉塞されていると、係止板74が初期位置に位置し、リッド開放禁止用レバー76は退避位置(76B)に位置しているため、リッド開放用操作レバー52を初期位置(52A)から開放位置(52B)へ操作することが許容される。すなわち、上端開口部22がフード14で閉塞されていると、リッド部材ロック手段38によるロック解除が許容され、リッド部材36を開けることができる。
一方、上端開口部22が開放され、充電用開口部34がリッド部材36で閉塞されていると、係止板74が初期位置に位置し、リッド開放禁止用レバー76はリッド開放禁止位置(76A)に位置しているため、リッド開放用操作レバー52を初期位置(52A)から開放位置(52B)へ操作することが禁止される。すなわち、すなわち、上端開口部22が開放されていると、リッド部材ロック手段38によるロック解除が禁止され、リッド部材36を開けることができない。
【0033】
第3の実施の形態によれば、第2のロック解除禁止手段72により、フード14が開放された状態でのリッド部材36の開放が禁止されるため、リッド開放用操作レバー52の誤操作を防止する上で有利となる。
なお、第2のロック解除禁止手段72については、上端開口部22の開放時にリッド開放用操作レバー52の表面にストッパを当接させ、あるいは、リッド部材ロック手段38にストライカ48の移動を禁止するレバーを設けるなど様々な構成が考えられ、実施の形態の構造に限定されない。
なお、第1の実施の形態に、例えば第2の実施の形態のみを加えてもよく、あるいは、第3の実施の形態のみを加えてもよく、あるいは、第2、第3の実施の形態の双方を加えてもよい。
【0034】
なお、上記の実施の形態では、充電用開口部、充電口16、リッド部材36を全て開閉部材に設けた場合について説明したが、図18(A)、(B)に示すように、充電口16を車体側の部材に設けるようにしてもよい。
この場合には、例えば、図18(A)に示すように、前部空間20に配置される部材80を利用して上部が開放されたハウジング82を取り付け、このハウジング82で充電口16を支持してもよい。あるいは、図18(B)に示すように、前部空間20に配置される部材80を支持するための支持部材84を利用してハウジング82を取り付け、このハウジング82で充電口16を支持するようにしてもよい。
このように充電口16を車体側の部材に設けた場合であっても、既存の車体12に充電部構造32を適用する場合に、フード14を設計変更することで足りることから車体前部のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
また、充電用開口部34をフード14に設け、この充電用開口部34を開閉するリッド部材36をフード14に設けることから、充電用開口部34とリッド部材36とを簡単にかつ正確に位置合わせを行なえ、また、充電用開口部34と充電口とを簡単にかつ正確に位置合わせを行なえ、充電部構造32の組立性の向上を図る上で有利となる。
【0035】
また、上記の実施の形態では、充電用開口部、充電口16、リッド部材36を全て開閉部材に設けた場合について説明したが、図19(A)、(B)に示すように、リッド部材36と充電口16を車体側の部材に設けるようにしてもよい。
この場合には、例えば、図19(A)に示すように、前部空間20に配置される部材80を利用して上部が開放されたハウジング82を取り付け、このハウジング82でリッド部材36および充電口16を支持してもよい。あるいは、図19(B)に示すように、前部空間20に配置される部材80を支持するための支持部材84を利用してハウジング82を取り付け、このハウジング82でリッド部材36および充電口16を支持してもよい。
このようにリッド部材36と充電口16を車体側の部材に設けた場合であっても、既存の車体12に充電部構造32を適用する場合に、フード14に充電用開口部34を設けるといったフード14の設計変更で足りることから車体前部のデザインの変更が最小限で済み、設計コストを抑制する上で有利となる。
また、充電用開口部34をフード14に設け、この充電用開口部34を開閉するリッド部材36と充電口16を車体12側の部材に設けることから、閉塞位置に位置したフード14の充電用開口部34とリッド部材36とを位置合わせをしてハウジングを部材または支持部材に組み付ければよく、充電用開口部34とリッド部材36とを簡単にかつ正確に位置合わせを行なえ、充電部構造32の組立性の向上を図る上で有利となる。
【0036】
また、上記の実施の形態では、充電部構造36が適用される開閉部材がフード14である場合について説明したが、本発明の充電部構造36は、乗降口を開閉するドアにも適用可能である。
すなわち、図20に示すように、車体12の開口部が車室の乗降口86であり、開閉部材が乗降口86を開閉するドア88であってもよく、この場合にも上記の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0037】
また、本発明の充電部構造36は、荷物搬出入口を開閉するトランクリッドにも適用可能である。
すなわち、図21に示すように、車体12の前記開口部が荷物収納室の荷物搬出入口90であり、開閉部材が荷物搬出入口90を開閉するトランクリッド92であってもよく、この場合にも上記の実施の形態と同様の効果が奏される。
【0038】
なお、上記の実施形態では、フード開放用操作レバー28やリッド開放用操作レバー52を用いたが、これらは電気的に接続さえるスイッチとなり置き換えることが可能であり、フードロック手段18(開閉部材ロック手段)やリッド部材ロック手段38が上述のスイッチからの信号によりロック解除を行う装置でも良く、リッド部材36のロックが解除されている場合は、フードロック開放操作用スイッチの操作を無効化することでリッドの開放を禁止することや、フード14のロックが解除されている場合は、リッド開放操作用スイッチの操作を無効化することで、上記の実施の形態と同様の効果が奏される。
【符号の説明】
【0039】
10……電動車、12……車体、14……フード、16……充電口、18……フードロック手段(開放部材ロック手段)、20……前部空間、22……上端開口部、28……フード開放用操作レバー(開閉部材ロック操作部)、32……充電部構造、34……充電用開口部、36……リッド部材、38……リッド部材ロック手段、52……リッド開放用操作レバー(リッド部材操作部)、64……第1のロック解除禁止手段、72……第2のロック解除禁止手段、86……乗降口、88……ドア、90……荷物搬出入口、92……トランクリッド。
図1
図2
図3
図4
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