(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6071036
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】乗り物用音響器
(51)【国際特許分類】
B62J 3/00 20060101AFI20170123BHJP
【FI】
B62J3/00 B
【請求項の数】2
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2012-113829(P2012-113829)
(22)【出願日】2012年4月26日
(65)【公開番号】特開2013-227000(P2013-227000A)
(43)【公開日】2013年11月7日
【審査請求日】2015年4月25日
【権利譲渡・実施許諾】特許権者において、権利譲渡・実施許諾の用意がある。
(73)【特許権者】
【識別番号】512129480
【氏名又は名称】奥田 裕幸
(72)【発明者】
【氏名】奥田 裕幸
【審査官】
川村 健一
(56)【参考文献】
【文献】
実開平06−061677(JP,U)
【文献】
特開平11−139368(JP,A)
【文献】
特開2012−011925(JP,A)
【文献】
特開2000−309289(JP,A)
【文献】
特開2011−218903(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3123031(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3157735(JP,U)
【文献】
実開昭61−101082(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B62J 3/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
取り付けたとき車輪の進行方向と概ね平行方向になる本体表面の大部分が反射体の構造を有し、かつ車輪のスポークに取り付けるためのかぎ状の取付け部を有する本体にはクリップの離脱を防止するための溝状の構造を有し、前記溝状部に音源である鈴がバネで介されているクリップを装着することを特徴とする当該乗り物用音響器。
【請求項2】
取り付けたとき車輪の進行方向と概ね平行方向になる本体表面の大部分が反射体の構造を有し、かつ車輪のスポークに固定するための取付け部を有する本体は、金属や陶器などの共鳴しやすい材質で形成されており、本体内部には中空部を有し、本体内部の中空部に玉や鈴を有すことで本体自体が鈴の構造を成すことを特徴とする当該乗り物用音響器。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
自転車、車イス、乳母車、電動カートなど乗り物用音響器に関する。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0002】
乳母車、車イス、電動カート、自転車などの乗り物には発動機などが発する音がなく静寂なため、また警報器などが取り付けてあっても躊躇して使用しない場合などには、他者はそれら乗り物の接近に気付きにくく、接触事故を引き起こすなどの危険があった。そこで、本発明はこれら乗り物にかかわる事故を減少することを課題とする。
【課題を解決するための手段】
【0003】
乗り物の車輪などの回転力または電力などで音源を刺激し清涼音を発生させ、乗り物が接近したことを周囲にしらしめ注意を促す。
【発明の効果】
【0004】
本発明の乗り物用音響器によれば、軽車両や静寂な乗り物の接近に気付かないことを原因とする事故を減少でき、事故による諸損失を低減させることができる。さらに省資源化や高齢化にともなう軽車両や車イス、電動カートなどの普及に効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0005】
【
図1】車輪用取り付け部本体に音源である鈴が連結された実施例1の斜視図。
【
図2】車輪用取り付け部本体が鈴の構造を有する実施例2の断面図。
【発明を実施するための形態】
【実施例1】
【0006】
車輪のスポーク11に取り付けたとき容易に外れないよう、カギ型の取り付け部2を有する本体1は、表面が反射体7で覆われており、クリップ4を固定する溝3を有し、溝3とクリップ4の接続部はクリップ4の挟む圧力で固定され、クリップ4には音源である鈴5がバネ6で連結されている。なおこの場合、音源である鈴5の個数は複数であることもできる。
【実施例2】
車輪のスポーク11に固定するための取り付け部2を有する本体1は、共鳴し易い金属や陶器などででき中空になっており、内部に玉8または鈴5を有する。なお、本体1の表面は反射体7の構造であることもできるし、玉8と鈴5の組み合わせおよび個数は限定しない。
【実施例3】
自転車使用時、車輪に取り付けられたダイナモ9によって発生した電力は音声発生器10に作用し継続的に清涼音を発生させる。
【0007】
【産業上の利用可能性】
【0008】
省資源や高齢化にともなう軽車両や電動カートの普及に貢献。また事故による諸損の低減化。
【符号の説明】
【0009】
1は本体。2は車輪用取り付け部。3は溝。4はクリップ。5は鈴。6はバネ。7は反射体。8は玉。9はダイナモ。10は音声発生器.11はスポーク。