【実施例】
【0066】
以下、実施例により本発明をさらに具体的に説明するが、本発明の範囲はこれらに限定されるものではない。
【0067】
[実施例1]
本発明の好適な一実施例である過弗化物分解処理システムを
図1、
図2、
図3に示す。
半導体製造プロセス、液晶製造プロセスまたは太陽電池製造プロセスの、エッチング装置、アッシング装置またはCVD装置(図示せず)から排出された過弗化物を含む排ガスと、分解反応に使用する水または水蒸気とが熱交換器2に供給される。
【0068】
熱交換器2では、過弗化物を分解したあとの高温の分解ガスから熱を回収し、過弗化物を含む排ガスと、分解反応に使用する水または水蒸気とを約200〜300℃に予熱する。また、これによって、過弗化物を含む排ガスと、分解反応に使用する水または水蒸気とが流れる伝熱管の高温の分解ガスと接する表面は、200℃以上になる。
【0069】
熱交換器には、
図3に示すように過弗化物を含む排ガスと水または水蒸気とを個別に熱交換器へ供給し、予熱後、混合してもよい。また熱交換器内で、過弗化物を含む排ガスと水または水蒸気とを混合し、予熱をしてもよい。熱交換器は、プレートフィンまたはシェルアンドチューブでもよく、二重管構造にして内管に高温の分解ガスを流し、外管に低温の過弗化物を含む排ガス、および、水または水蒸気を流して熱交換するものでもよい。高温の分解ガスと、低温の過弗化物を含む排ガス、および、水または水蒸気とは、熱交換器内を対向流又は、並流で流してもよい。
【0070】
熱交換器で予熱された、過弗化物を含む排ガスと水または水蒸気との混合ガスは、過弗化物分解部1に供給される。過弗化物分解部1は、第一加熱装置11、第二加熱装置12および触媒13で構成されている。尚、処理ガス量が少ない場合には、第一加熱装置11のみで分解反応する温度までに加熱することは可能であり、第二加熱装置12をなくすことができる。第一加熱装置11には、予熱された、過弗化物を含む排ガスと、水または水蒸気との混合ガスが供給され、ヒータ14によって、約300℃〜600℃に加熱される。さらに該混合ガスは、第二加熱装置12でヒータ15によって、約700〜800℃に加熱される。約700〜800℃に加熱された該混合ガスは、触媒13に供給される。触媒13では、過弗化物と水とが反応して、過弗化物が分解される。触媒13は、触媒交換作業が容易に行えるように、取り外し可能な容器内に充填し、その容器ごと取り出せる構造にしても良い。触媒としては、例えばアルミニウム酸化物を含み、さらにZn、Ni、Ti、F、Sn、Co、Zr、CeおよびSiから選ばれた少なくとも1つの酸化物を含んでいる触媒を用いることができる。
【0071】
過弗化物の分解反応式の一例を下記式(1)〜(4)に示す。
【0072】
CF
4+2H
2O→CO
2+4HF ・・・(式1)
CHF
3+1/2O
2+H
2O→CO
2+3HF ・・・(式2)
C
2F
6+3H
2O+1/2O
2→2CO
2+6HF ・・(式3)
SF
6+3H
2O→SO
3+6HF ・・・(式4)
触媒13の分解反応で生成した分解ガスには、高濃度の酸性ガス(フッ化水素ガス:HFガス)が含まれている。上記反応式(1)において、CF
4を1容積%含む排ガスの場合、分解反応によってCF
4の4倍のHFが生成されるので、分解ガスには、4容積%もの高濃度のHFが含まれて排出される。また分解ガスは、約500〜800℃の高温で触媒13から排出される。
【0073】
高温かつ高濃度の酸性ガス(HFガス)を含む分解ガスは、熱交換器2に供給される。熱交換器2では、高温かつ高濃度のHFガスを含む分解ガスを、過弗化物を含む排ガス、および、水または水蒸気と熱交換することで、約300〜500℃へ冷却する。冷却された分解ガスは、Ca塩が充填された酸性ガス除去部3へ供給される。
【0074】
酸性ガス除去部3は、Ca塩30が充填された酸性ガス除去装置31、Ca塩供給槽32、Ca塩をCa塩供給槽32から酸性ガス除去装置31へ供給するCa塩供給器33、高濃度のHFガスと反応したCa塩を排出するCa塩排出器34、および、Ca塩排出器から排出されたCa塩を貯めるCa塩排出槽35からなる。
【0075】
酸性ガス除去装置31では、Ca塩30が充填されており、分解ガス中に含まれるHFガスとCa塩が反応することで、HFガスが除去される。一方、Ca塩はHFガスと反応して、CaF
2(フッ化カルシウム)になる。酸性ガス除去装置31から排出される分解ガス中のHFガス濃度は、3ppm以下で、エゼクタ4を経由して排気される。なお、エゼクタ以外で分解ガスを吸引および排出する方法としては、排風機を用いることもできる。
【0076】
Ca塩としては、例えば、Ca(OH)
2、CaCO
3、CaOまたはこれらを混合したものを用いることができる。また、Ca塩は、粉体でもよいが、例えば円柱状、または球状等に成型されたものを使用してもよい。Ca塩としては、Ca(OH)
2とCaCO
3との混合物であって、形状は円柱状であり、その混合比が、Ca(OH)
2:CaCO
3=50〜80質量%:20〜50質量%のものが好ましい。Ca(OH)
2とCaCO
3との混合物は成型性がよく、供給・排出時の粉化が少ないので取扱いが容易という利点がある。
【0077】
酸性ガス除去装置31に充填されたCa塩30は、HFガスと反応してCaF
2となり、消費されるので、CaF
2を含むCa塩を酸性ガス除去装置31から連続または間欠的に排出し、かつ、酸性ガス除去装置31へCa塩を連続または間欠的に供給する必要がある。酸性ガス除去装置31からのCaF
2を含むCa塩の排出は、Ca塩排出器34を経由して、Ca塩排出槽35へ連続または間欠的に行う。Ca塩排出器34は、バルブ、ロータリフィーダ、スクリューフィーダまたはコンベア等の排出装置を用いることができる。酸性ガス除去装置31へのCa塩の供給は、Ca塩供給槽32からCa塩供給器33を経由して、連続または間欠的に行う。Ca塩供給器33としては、バルブ、ロータリフィーダ、スクリューフィーダまたはコンベア等の供給装置を用いることができる。
【0078】
[実施例2]
図4は、熱交換器への水の供給を圧縮空気と水の2流体として行う実施例を示す。熱交換器2内で過弗化物を含む排ガスと水とを混合させて、水を蒸気にする場合に、水を微細なミストにすることで、ガスと均一に混合するとともに、ガスと接する水の表面積が大きくなり、熱交換によって水が気化しやすくなる。
【0079】
水を微細なミストにすることは、水をノズルから噴射することで可能であるが、さらに微細化するために圧縮空気と水とを2流体ノズルから噴射する方法がある。熱交換器2にノズル21を設け、圧縮空気と水とをノズル21に供給して、2流体としてノズル21から噴霧する。熱交換器2では、過弗化物を含む排ガス中で、微細化されたミストが混合され、高温の分解ガスと熱交換することで、予熱される。
【0080】
[実施例3]
図5は、酸性ガス除去装置から排出される排ガス配管にHFガス濃度検出器を設け、HFガス濃度検出器の信号を制御装置へ出力して、制御装置からの制御信号によってCa塩排出器およびCa塩供給器の制御を行う実施例を示す。
【0081】
酸性ガス除去装置から排出されるCaF
2を含むCa塩は、CaF
2の含有割合が高い程、フッ酸の原料等に再利用が可能になるとともに、供給するCa塩の消費量を少なくすることができる。そのために、CaF
2の含有割合を高くした状態で酸性ガス除去装置からCa塩を取り出す必要がある。
【0082】
酸性ガス除去装置31内に充填されているCa塩は、酸性ガス除去装置の下部から供給されたHFガスを含む分解ガスと接触し、HFガスと反応することでCaF
2に変わる。酸性ガス除去装置内31では、下部から上部へとCa塩とHFガスとの反応位置が移動して、ある一定の位置を越えると、酸性ガス除去装置31出口から数ppmオーダーの低濃度HFガスが排出されてくる。酸性ガス除去装置31の出口配管には、HFガス濃度検知器51が設けられており、ある一定濃度のHFガスが検知されると、検知信号を制御装置5に出力する。HFガス濃度検知器51は、排ガス中のHF濃度を直接検知するものでもよく、一旦、HFガスを水またはアルカリの溶液に吸収させて、水中でのフッ素イオン濃度を検知するものでもよい。
【0083】
制御装置5では、HFガス濃度の検知信号をもとに、制御装置5からCa塩排出器34へ運転信号を送信する。Ca塩排出器では運転信号をもとに、酸性ガス除去装置31に充填されたCa塩のうち、下部から一定の高さにあるCaF
2を高純度で含むCa塩を、Ca塩排出器34を介してCa塩排出槽35へ排出する。このとき、回収されたCaF
2を含むCa塩は、80〜95質量%のCaF
2を含む。
【0084】
また制御装置5からは、Ca塩供給器33へ運転信号を送信する。Ca塩供給器33では、排出された高純度のCaF
2を含むCa塩と同等量になるようにCa塩を酸性ガス除去装置31の上部のCa塩供給槽32からCa塩供給器33を介して、酸性ガス除去装置31にCa塩を供給する。
【0085】
[実施例4]
図6は、酸性ガス除去装置に充填されたCa塩の温度を検出し、酸性ガス除去装置からCaF
2を含むCa塩の排出、および酸性ガス除去装置へのCa塩の供給を行う実施例を示す。
【0086】
酸性ガス除去装置31内に充填されたCa塩は、HFガスと反応すると発熱反応によって温度が上昇する。充填されたCa塩ではHFガスと反応することで、CaF
2に変わり、発熱反応の位置が下部から上部へと移動する。これにともない、充填されたCa塩の温度上昇の位置も移動していく。この温度上昇を温度検知器52で検知し、検知信号を制御装置5に出力する。なお、温度検知は、Ca塩とHFガスとの反応が終了したあとの、温度低下を検知した検知信号を制御装置5に出力することによりおこなわれてもよい。
【0087】
制御装置5では、実施例3と同じようにCa塩排出器34およびCa塩供給器33への運転信号を送信して、CaF
2を高純度で含むCa塩の排出、および酸性ガス除去装置31へのCa塩の供給を行う。
【0088】
[実施例5]
図7と
図8に
図5と
図6の過弗化物分解装置が2台以上設置されている場合の圧縮空気を用いたCa塩の供給方法を示す。Ca塩タンク6は、下部にCa塩供給装置61を設ける。Ca塩供給装置61と、2台の過弗化物分解装置のCa塩供給槽は、圧縮空気を利用してCa塩を、2台の過弗化物分解装置のCa塩供給槽へ供給するために、分岐を設けたCa塩供給配管63で接続されている。Ca塩供給配管63には、各過弗化物除去装置へのCa塩供給切替機構としてバルブ110aおよび110bが設けられている。尚、Ca塩供給装置61は、バルブ、ロータリフィーダ、スクリューフィーダまたはコンベア等を利用することができる。
【0089】
過弗化物分解装置100aの制御装置5aからCa塩供給の出力信号を受けた制御装置10は、Ca塩供給装置61へ運転信号、バルブ110aへ開信号およびバルブ110bへ閉信号を送信する、Ca塩タンク6では、Ca塩供給装置61の運転によってCa塩が下部に供給される。
【0090】
下部に供給されたCa塩は、圧縮空気供給装置62からの圧縮空気によってCa塩供給配管63を通り、バルブ110aを経由して、Ca塩貯槽8aへ供給される。Ca塩貯槽8aでは、圧縮空気のみ排気され、Ca塩のみが残る。Ca塩貯槽8aにCa塩が供給された後、制御装置10からCa塩供給装置61の停止信号、バルブ110aの閉信号およびバルブ111aの開信号を送信し、過弗化物分解装置100aのCa塩供給槽32aへCa塩が供給される。Ca塩供給槽32aへCa塩が供給されたあと、制御装置10からバルブ111aへの閉信号を送信して、バルブ111aを閉する。
【0091】
一方、過弗化物分解装置100bへCa塩を供給する場合には、弗化物分解装置100bの制御装置5bからのCa供給の出力信号を受けた制御装置10は、Ca塩供給装置61へ運転信号、バルブ110bへ開信号およびバルブ110aへ閉信号を送信する。Ca塩タンク6では、Ca塩供給装置61の運転によって下部にCa塩が供給される。
【0092】
下部に供給されたCa塩は、圧縮空気によってCa塩供給配管63を通り、バルブ110bを経由して、Ca塩貯槽8bへ供給される。Ca塩貯槽8bで圧縮空気のみが排気され、Ca塩のみが残る。Ca塩貯槽8bにCa塩が供給された後、制御装置10からCa塩供給装置61の停止信号、バルブ110bの閉信号およびバルブ111bの開信号を送信し、過弗化物分解装置100bのCa塩供給槽32bへ供給する。Ca塩供給槽32bへ供給された後、制御装置10からバルブ111bへ閉信号を送信して、バルブ111bを閉する。
【0093】
なお、過弗化物分解装置が2台の場合には、供給配管のバルブ110aおよびバルブ110bを三方弁1台で切り替えを行ってもよい。また、制御装置5aおよび5bの制御機能を制御装置10に持たせ、制御装置10のみで2台の過弗化物分解装置の制御を行っても同様のシステムを構築することができる。
図7では、2台の過弗化物分解装置へのCa塩の供給方法を示しているが、本システムは3台以上の複数台に対しても、同じような装置構成を適用することができる。
【0094】
[実施例6]
図8では、
図7のCa塩貯槽を用いずにCa塩を供給する方法を示す。過弗化物分解装置100aの制御装置5aからCa塩供給の出力信号を受けた制御装置10は、Ca供給装置61へ運転信号を、バルブ110a、バルブ112aおよびバルブ113aへ開信号を、バルブ110b、バルブ112bおよびバルブ113bへ閉信号を送信する。Ca塩タンク6では、Ca塩供給装置の運転によって下部にCa塩が供給される。
【0095】
下部に供給されたCa塩は、圧縮空気とともにCa塩供給配管63を通り、バルブ110aを経由して、Ca塩供給槽32aへ供給される。Ca塩供給槽32aでは、圧縮空気のみがバルブ113aを経由して排気され、Ca塩のみが残る。Ca塩供給槽32aにCa塩が供給されたあと、制御装置10からCa塩供給装置61の停止信号、バルブ110a、バルブ112aおよびバルブ113aの閉信号が送信される。
【0096】
一方、過弗化物分解装置100bへCa塩を供給する場合には、過弗化物分解装置100bの制御装置5bからCa塩供給の出力信号を受けた制御装置10は、Ca塩供給装置61へ運転信号を、バルブ110b、バルブ112bおよびバルブ113bへ開信号を、バルブ110a、バルブ112aおよびバルブ113aへ閉信号を送信する。Ca塩タンクでは、Ca塩供給装置61の運転によって下部にCa塩が供給される。
【0097】
下部に供給されたCa塩は、圧縮空気とともにCa塩供給配管63を通り、バルブ110bを経由して、Ca塩供給槽32bへ供給される。Ca塩供給槽32bで圧縮空気のみがバルブ113bを経由して排気され、Ca塩のみが残る。Ca塩供給槽32bにCa塩が供給された後、制御装置10からCa塩供給装置61の停止信号、バルブ110b、バルブ112bおよびバルブ113bの閉信号を送信する。
【0098】
[実施例7]
図9に
図5と
図6の過弗化物分解装置が2台以上設置されている場合の圧縮空気を用いたCaF
2を含むCa塩の排出および回収方法を示す。過弗化物分解装置100aおよび100bのCa塩排出槽35aおよび35bへは圧縮空気配管が接続され、Ca塩回収タンク9と、Ca塩排出槽35aおよび35bはCa塩回収配管64で接続されている。Ca塩回収配管64には、Ca塩回収切替機構としてバルブが設けられている。また、それらのバルブの開および閉を制御する制御装置10が設けられている。
【0099】
過弗化物分解装置100aの制御装置5aからCa塩排出の出力信号を受けた制御装置10は、バルブ105aおよび106aへ開信号を、バルブ105bおよび106bへ閉信号を送信する。過弗化物分解装置100aでは、実施例3、4で示した制御装置5aの制御によって、Ca塩排出槽35aにCa塩が排出されている。圧縮空気がバルブ106aを経由してCa塩排出槽35aに供給される。圧縮空気およびCa塩は、バルブ105aを経由してCa塩回収タンク9に回収される。Ca塩回収タンク9では圧縮空気のみを排気し、Ca塩回収タンク9内にはCa塩が残る。Ca塩排出槽35aからのCa塩排出が完了すると制御装置10からバルブ105aおよび106aの閉信号が送信される。
【0100】
一方、過弗化物分解装置100bからCa塩を排出する場合には、過弗化物分解装置100bの制御装置5bからCa塩排出の出力信号を受けた制御装置10が、バルブ105bおよび106bへ開信号、バルブ105aおよび106aへ閉信号を送信する。過弗化物分解装置100bでは、実施例3、4に示した制御装置5bの制御によって、Ca塩排出槽35bにCa塩が排出されている。圧縮空気がバルブ106bを経由してCa塩排出槽35bに供給される。圧縮空気とCa塩は、バルブ105bを経由してCa塩回収タンク9に回収される。Ca塩回収タンク9では圧縮空気のみを排気し、Ca塩回収タンク9内にCa塩が残る。Ca塩排出槽35bからのCa塩排出が完了すると制御装置10からバルブ105bおよび106bの閉信号が送信される。
【0101】
なお、制御装置5aおよび5bの制御機能を制御装置10に持たせ、制御装置10のみで2台の過弗化物分解装置の制御を行っても同様のシステムを構築することができる。
【0102】
図9では、2台の過弗化物分解装置からCaF
2を含むCa塩の排出・回収方法を示しているが、本システムは3台以上の複数台に対しても、同じように適用することができる。
【0103】
[実施例8]
実施例2の構成を有する装置において、排ガスおよび水と、分解ガスとの熱交換を実施したときのガス温度の変化を表1に示す。該装置においては、排ガスおよび水を、熱交換器で混合し、予熱した。予熱された混合ガスを、第一加熱装置で400℃まで加熱し、さらに第二加熱装置で750℃まで加熱し、触媒層に供給した。触媒としては、アルミニウム酸化物とニッケル酸化物を用いた。また、熱交換器は、二重管構造とし、排ガスおよび水と、分解ガスとは熱交換器内を並流で流した。酸性ガス除去装置からの酸性ガスの排出はエゼクタにより行った。また、酸性ガス除去装置へのCa塩の供給は、ロータリフィーダを用いて連続的に行い、酸性ガス除去装置からのCa塩の排出は、ロータリフィーダを用いて連続的に行った。酸性ガス除去装置に充填および供給したCa塩は、Ca(OH)
2とCaCO
3との混合物であって、形状は円柱状であり、混合比として、Ca(OH)
2:CaCO
3=35:75質量%のものを用いた。
【0104】
【表1】
上記結果より、本発明の方法および装置を用いることにより、排ガスと水とを、過弗化物の分解に必要な加熱の前段階として適切に予熱することができるとともに、分解ガスを、Ca塩を用いた乾式処理に適した温度に冷却できることが解る。