特許第6072009号(P6072009)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6072009ステロイド又は非ステロイド性抗炎症薬のある安定なポビドンヨード組成物
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6072009
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】ステロイド又は非ステロイド性抗炎症薬のある安定なポビドンヨード組成物
(51)【国際特許分類】
   A61K 33/18 20060101AFI20170123BHJP
   A61K 31/192 20060101ALI20170123BHJP
   A61P 27/02 20060101ALI20170123BHJP
   A61K 47/18 20060101ALI20170123BHJP
   A61K 47/34 20170101ALI20170123BHJP
   A61K 47/38 20060101ALI20170123BHJP
   A61P 31/00 20060101ALI20170123BHJP
   A61P 31/04 20060101ALI20170123BHJP
   A61P 31/12 20060101ALI20170123BHJP
   A61P 31/10 20060101ALI20170123BHJP
   A61P 33/04 20060101ALI20170123BHJP
   A61K 47/02 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   A61K33/18
   A61K31/192
   A61P27/02
   A61K47/18
   A61K47/34
   A61K47/38
   A61P31/00
   A61P31/04
   A61P31/12
   A61P31/10
   A61P33/04
   A61K47/02
【請求項の数】13
【全頁数】53
(21)【出願番号】特願2014-510502(P2014-510502)
(86)(22)【出願日】2012年5月11日
(65)【公表番号】特表2014-516954(P2014-516954A)
(43)【公表日】2014年7月17日
(86)【国際出願番号】US2012037563
(87)【国際公開番号】WO2012155062
(87)【国際公開日】20121115
【審査請求日】2015年4月30日
(31)【優先権主張番号】61/485,475
(32)【優先日】2011年5月12日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】510326599
【氏名又は名称】フォーサイト・バイオセラピューティクス・インコーポレーテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100140109
【弁理士】
【氏名又は名称】小野 新次郎
(74)【代理人】
【識別番号】100075270
【弁理士】
【氏名又は名称】小林 泰
(74)【代理人】
【識別番号】100101373
【弁理士】
【氏名又は名称】竹内 茂雄
(74)【代理人】
【識別番号】100118902
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 修
(74)【代理人】
【識別番号】100173635
【弁理士】
【氏名又は名称】吉田 樹里
(72)【発明者】
【氏名】スタイン,ジェイソン
(72)【発明者】
【氏名】ウェイザー,マイケル
(72)【発明者】
【氏名】カプリオッティ,ジョセフ
(72)【発明者】
【氏名】リヤーン,ボ
(72)【発明者】
【氏名】サムソン,マイケル・シー
【審査官】 渡部 正博
(56)【参考文献】
【文献】 特表2009−530275(JP,A)
【文献】 国際公開第2009/151619(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61K 31/00−31/80
A61K 33/00−33/44
A61K 47/00−47/48
A61P 1/00−43/00
JSTPlus/JMEDPlus/JST7580(JDreamIII)
CAplus/REGISTRY/MEDLINE/EMBASE/BIOSIS(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)ブロムフェナクを含んでなる、眼科用組成物であって、
ポピドンヨード及びブロムフェナックを混合後4週間経過後、ブロムフェナック濃度が、ブロムフェナックの開始時の濃度と比較して殆ど変化しない、前記眼科用組成物。
【請求項2】
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ブロムフェナク;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなる、請求項1の眼科用組成物。
【請求項3】
眼障害又は眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症の治療のための医薬の製造のための、請求項1又は2の眼科用組成物の使用。
【請求項4】
前記治療が角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の治療である、請求項3の使用。
【請求項5】
前記眼障害が、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される、請求項3の使用。
【請求項6】
前記微生物が、細菌、ウイルス、真菌、及びアメーバからなる群より選択される、請求項3の使用。
【請求項7】
前記細菌がマイコバクテリアである、請求項6の使用。
【請求項8】
前記ポビドンヨードと前記ブロムフェナックの総量が用量につき0.001mg〜5mgの間にある、請求項3の使用。
【請求項9】
前記眼科用組成物が、10マイクロリットル〜200マイクロリットルの間にある1以上の用量で使用される、請求項3の使用。
【請求項10】
前記眼科用組成物が、50マイクロリットル〜80マイクロリットルの間にある1以上の用量で使用される、請求項3の使用。
【請求項11】
前記医薬が前記眼へ1日1〜4回投与する、請求項3の使用。
【請求項12】
前記医薬が前記眼へ1日1〜24回投与する、請求項3の使用。
【請求項13】
前記組成物を、前記投与工程の前に少なくとも1ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、又は少なくとも1年の間保存する、請求項3の使用。
【発明の詳細な説明】
【背景技術】
【0001】
局所コルチコステロイド剤は、眼の炎症を制御するために日常的に使用されている。それらの作用機序は、炎症応答と激しい炎症が引き起こし得る後続の組織破壊の阻害を伴う。コルチコステロイドには、感染と戦う身体固有の能力を制限するという望まれない副作用がある。事実、時機を失したステロイド剤の使用は、マイコバクテリア、ウイルス、又は真菌に付随する感染症の経過を悪化させる可能性がある。従って、これらの重大なリスクの故に、眼感染症における抗微生物剤−ステロイド複合医薬品の使用が推奨されるのは、訓練を積んだ眼科医の注意深い観察下だけである。事実、最も一般的に処方されている眼科用抗微生物剤−ステロイド複合薬であるTOBRADEX(Alcon)では、具体的に、その使用への絶対禁忌として、「角膜及び結膜のウイルス性疾患、マイコバクテリア感染症、及び真菌感染症」が列挙されている。細菌感染が確定され得ない感染性結膜炎に対してこれらの複合薬を使用することが企図されなかったのは、明らかである。
【0002】
米国特許第7,767,217号には、ある特定の状態の下でデキサメタゾンをポビドンヨード(PVP−I)と組み合わせて有効な抗微生物剤−ステロイド医薬組成物を生成することができることが示されている。しかしながら、PVP−I(又はヨード)をステロイドと組み合わせるほとんどの調製物は、一部はそのヨードのステロイドとの反応性の故に、不安定性を蒙ることも示されている。事実、米国特許第3,886,268号では、よく知られたステロイド−ヨード複合剤の不安定性が実証されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】米国特許第7,767,217号
【特許文献2】米国特許第3,886,268号
【発明の概要】
【0004】
ある態様において、本明細書に開示するのは、0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨードと酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステロイドを含んでなる、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適した眼科用組成物である。ある態様において、ポビドンヨードは、0.1重量%と2.5重量%の間にある。ある態様において、ポビドンヨードは、0.5重量%と2重量%の間にある。ある態様において、ポビドンヨードとステロイドの総重量は、その溶液剤中0.1%と4.5%の間にある。ある態様において、ステロイドは、0.01%と2%の間の濃度にある。ある態様において、ステロイドは、0.05%と1%の間の濃度にある。
【0005】
ある態様において、本明細書に開示するのは、0.01%と10%の間の濃度にあるポビドンヨードと酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステロイドを含んでなる医薬組成物であり、ここで該ステロイドは、0.05%と1%の間の濃度にある。ある態様において、PVP−Iは、約0.4%の濃度にある。ある態様において、ステロイドは、約0.1%、約0.05%、及び約0.005%からなる群より選択される濃度にある。
【0006】
ある態様では、眼科用組成物が、疼痛を緩和する局所麻酔薬をさらに含む。ある態様では、局所麻酔薬が、プロパラカイン、リドカイン、テトラカイン、及びこれらの組合せからなる群より選択される。
【0007】
ある態様では、眼科用組成物が、ポビドンヨードの眼の組織中への浸透を高める浸透エンハンサーをさらに含む。ある態様では、浸透エンハンサーが局所麻酔薬である。
ある態様では、眼科用組成物が抗微生物保存剤をさらに含む。ある態様において、抗微生物保存剤は、塩化ベンザルコニウム、チメロサール、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、EDTA、ソルビン酸、Onamer M、及びこれらの組合せからなる群より選択される。ある態様において、抗微生物保存剤は、前記溶液剤中約0.001重量%〜1.0重量%の濃度にある。
【0008】
ある態様では、眼科用組成物が共溶媒/界面活性剤をさらに含む。ある態様において、共溶媒/界面活性剤は、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、プルロニック(Pluronic)F−68、プルロニックF−84、プルロニックP−103、シクロデキストリン、チロキサポール、及びこれらの組合せからなる群より選択される。ある態様において、共溶媒/界面活性剤は、前記組成物中約0.01重量%〜2重量%の濃度にある。
【0009】
ある態様では、眼科用組成物が粘度増強剤をさらに含む。ある態様において、粘度増強剤は、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びこれらの組合せからなる群より選択される。ある態様において、粘度増強剤は、前記溶液剤中約0.01重量%〜2重量%の濃度にある。
【0010】
ある態様では、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適した眼科用組成物が0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨードとブロムフェナクを含む。ある態様では、眼科用組成物が:
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ブロムフェナク;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含む。
【0011】
ある態様では、眼科用組成物が、溶液剤、懸濁液剤、乳液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、又は制御放出/持続放出担体の形態である。
ある態様では、本発明に含まれる組成物を使用する予防によって治療されるか又は予防される微生物が、細菌、ウイルス、真菌、及びアメーバからなる群より選択される。ある側面では、細菌がマイコバクテリアである。
【0012】
ある態様では、本発明に含まれる眼科用組成物を使用して治療される障害が、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される。
【0013】
ある態様では、眼科用組成物が、角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の予防に使用される。
ある態様では、眼科用組成物が:
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ステロイド;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含み、ここで該ステロイドは、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択される。
【0014】
ある態様では、眼科用組成物が:
0.4%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.1%(w/w)ステロイド;
0.01%(w/w)EDTA;
0.3%(w/w)塩化ナトリウム塩;
0.05%(w/w)チロキサポール;
0.2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.25%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含み;ここで該ステロイドは、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択される。
【0015】
ある態様では、眼科用組成物が1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの95%とそのステロイドの95%を保持する。ある態様では、眼科用組成物が3ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのステロイドの90%を保持する。ある態様では、眼科用組成物が1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのステロイドの90%を保持する。
【0016】
ある態様では、眼科用組成物が1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの95%とそのNSAIDの95%を保持する。ある態様では、眼科用組成物が3ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのNSAIDの90%を保持する。ある態様では、眼科用組成物が1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのNSAIDの90%を保持する。
【0017】
ある態様では、ポリビニルピロリジノンヨード(PVP−I)と少なくとも1つのステロイドを含んでなる眼科用組成物が、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約89%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約90%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約91%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約92%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約93%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約95%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約96%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約97%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約98%、又は1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約99%を保持する。
【0018】
ある態様では、ポリビニルピロリジノンヨード(PVP−I)と少なくとも1つのNSAIDを含んでなる眼科用組成物が、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約89%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約90%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約91%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約92%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約93%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約95%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約96%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約97%、1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約98%、又は1ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約99%を保持する。
【0019】
ある態様では、ポリビニルピロリジノンヨード(PVP−I)と少なくとも1つのステロイドを含んでなる眼科用組成物が、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約89%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約90%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約91%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約92%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約93%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約95%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約96%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約97%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約98%、又は3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約99%を保持する。
【0020】
ある態様では、ポリビニルピロリジノンヨード(PVP−I)と少なくとも1つのNSAIDを含んでなる眼科用組成物が、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約89%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約90%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約91%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約92%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約93%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約94%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約95%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約96%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約97%、3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約98%、又は3ヶ月の期間の後でそのPVP−Iの約99%を保持する。
【0021】
ある態様では、PVP−Iと少なくとも1つのステロイドを含んでなる眼科用組成物が、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約89%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約90%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約91%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約92%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約93%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約94%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約94%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約95%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約96%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約97%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約98%、又は1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約99%を保持する。
【0022】
ある態様では、PVP−Iと少なくとも1つのNSAIDを含んでなる眼科用組成物が、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約89%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約90%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約91%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約92%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約93%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約94%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約94%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約95%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約96%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約97%、1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約98%、又は1ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約99%を保持する。
【0023】
ある態様では、PVP−Iと少なくとも1つのステロイドを含んでなる眼科用組成物が、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約89%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約90%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約91%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約92%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約93%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約94%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約94%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約95%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約96%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約97%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約98%、又は3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのステロイドの約99%を保持する。
【0024】
ある態様では、PVP−Iと少なくとも1つのNSAIDを含んでなる眼科用組成物が、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約89%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約90%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約91%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約92%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約93%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約94%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約94%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約95%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約96%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約97%、3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約98%、又は3ヶ月の期間の後でその少なくとも1つのNSAIDの約99%を保持する。
【0025】
ある態様では、眼科用組成物が水溶液剤である。
ある態様では、本発明に含まれる眼科用組成物の1以上の用量を眼へ投与する工程を含んでなる、眼障害又は眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症の治療及び/又は予防の方法を提供する。ある態様において、予防は、角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の予防である。ある態様において、眼障害は、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される。ある態様において、微生物は、細菌、ウイルス、真菌、及びアメーバである。ある態様において、細菌は、マイコバクテリアである。
【0026】
ある態様では、治療の方法において、ポビドンヨードとステロイドの総量は、用量につき0.001mg〜5mgの間にある。ある態様では、治療の方法において、それぞれの用量が10マイクロリットル〜200マイクロリットルの間にある。ある態様では、治療の方法において、それぞれの用量が50マイクロリットル〜80マイクロリットルの間にある。ある態様では、治療の方法において、投与する工程は、本発明に含まれる組成物を眼へ1日1〜4回投与することを含む。ある態様では、治療の方法において、投与する工程は、本発明に含まれる組成物を眼へ1日1〜24回投与することを含む。ある態様では、治療の方法において、該方法には、該組成物を、投与工程の前に少なくとも1ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、又は少なくとも1年の間保存することが含まれる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1図1は、リン酸デキサメタゾンのHPLC−UV/(+)ESI−MS及びMS/MSスペクトルデータを図示する画像である。
図2図2は、酢酸プレドニゾロンのHPLC−UV/(+)ESI−MS及びMS/MSスペクトルデータを図示する画像である。
図3図3は、エタボン酸ロテプレドノールのHPLC−UV/(+)ESI−MS及びMS/MSスペクトルデータを図示する画像である。
図4図4は、ジフルプレドナートのHPLC−UV/(+)ESI−MS及びMS/MSスペクトルデータを図示する画像である。
図5図5は、リン酸デキサメタゾンナトリウムの濃度が200μg/mLである場合のPVP−IのHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図6図6は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図7図7は、リン酸デキサメタゾンナトリウムのHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図8図8は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図9図9は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図10図10は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図11図11は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図12図12は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラム(一部拡大)を図示する画像である。
図13図13は、PVP−I中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラム(一部拡大)を図示する画像である。
図14図14は、参照標準試料中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図15図15は、PVP−Iの存在下での1ヶ月室温安定性試料中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図16図16は、PVP−Iの存在下での1ヶ月40℃安定性試料中のリン酸デキサメタゾンナトリウムの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図17図17は、酢酸プレドニゾロンの濃度が20μg/mLである場合のPVP−IのHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図18図18は、PVP−I中の酢酸プレドニゾロンの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図19図19は、PVP−I中の酢酸プレドニゾロンの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図20図20は、PVP−I中の酢酸プレドニゾロンの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図21図21は、PVP−I中の酢酸プレドニゾロンの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図22図22は、PVP−I中の酢酸プレドニゾロンの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図23図22は、PVP−I中の酢酸プレドニゾロンの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図24図24は、参照標準試料中の酢酸プレドニゾロンの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図25図25は、PVP−Iの存在下での1ヶ月室温安定性試料中の酢酸プレドニゾロンの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図26図26は、PVP−Iの存在下での1ヶ月40℃安定性試料中の酢酸プレドニゾロンの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図27図27は、エタボン酸ロテプレドノールの濃度が40μg/mLである場合のPVP−IのHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図28図28は、PVP−I中のエタボン酸ロテプレドノールの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図29図29は、PVP−I中のエタボン酸ロテプレドノールの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図30図30は、PVP−I中のエタボン酸ロテプレドノールの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図31図31は、PVP−I中のエタボン酸ロテプレドノールの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図32図32は、PVP−I中のエタボン酸ロテプレドノールの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図33図33は、PVP−I中のエタボン酸ロテプレドノールの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図34図34は、参照標準試料中のエタボン酸ロテプレドノールの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図35図35は、PVP−Iの存在下での1ヶ月室温安定性試料中のエタボン酸ロテプレドノールの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図36図36は、PVP−Iの存在下での1ヶ月40℃安定性試料中のエタボン酸ロテプレドノールの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図37図37は、ジフルプレドナートの濃度が400μg/mLである場合のPVP−IのHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図38図38は、PVP−I中のジフルプレドナートの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図39図39は、PVP−I中のジフルプレドナートの0日目のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図40図40は、PVP−I中のジフルプレドナートの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図41図41は、PVP−I中のジフルプレドナートの2週間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図42図42は、PVP−I中のジフルプレドナートの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図43図43は、PVP−I中のジフルプレドナートの1ヶ月間のHPLC/UVクロマトグラムを図示する画像である。
図44図44は、参照標準試料中のジフルプレドナートの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図45図45は、PVP−Iの存在下での1ヶ月室温安定性試料中のジフルプレドナートの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
図46図46は、PVP−Iの存在下での1ヶ月40℃安定性試料中のジフルプレドナートの質量イオンクロマトグラム(MRMモード)を図示する画像である。
【発明を実施するための形態】
【0028】
ヨード(PVP−Iの調製物が含まれる)は、ステロイドと組み合わされるときに、一部はヨードのステロイドとの反応性の故に、様々なステロイドと化学的に反応して、不安定な組成物をもたらすことが知られている。米国特許第3,886,268号では、ステロイド−ヨード複合製剤のよく知られた不安定性が実証されている。また、ある種の非ステロイド性抗炎症化合物(「NSAID」)もヨードと反応することが知られている。しかしながら、その全体が参照により本明細書に組み込まれる米国特許第7,767,217では、ある特定の条件の下で、例えばデキサメタゾンをPVP−Iと組み合わせて、有効な抗微生物剤−ステロイド医薬組成物を生成することが可能であることが例証されている。本出願がそれに対して優先権を主張する米国仮特許出願番号61/485,475も、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【0029】
組成物
ある態様では、本明細書に開示する組成物がPVP−Iとステロイドを含む。ある態様では、本明細書に開示する組成物がPVP−IとNSAIDを含む。別の態様では、本明細書に開示する組成物が医薬組成物である。別の態様では、本明細書に開示する組成物が眼科用組成物である。
【0030】
本発明は、一部、約0.01%〜約10%(重量/重量又は重量/容量)の範囲にあるPVP−Iと約0.001%〜約10%の濃度にあるステロイドを含んでなる組成物を提供する。本発明はまた、一部、約0.01%〜約10%(重量/重量又は重量/容量)の範囲にあるポビドンヨードと約0.001%〜約10%の濃度にある治療有効量のステロイドを含んでなる眼科用組成物を提供する。本発明は、一部、約0.01%〜約10%(重量/重量又は重量/容量)の範囲にあるPVP−Iと約0.001%〜約10%の濃度にあるNSAIDを含んでなる組成物を提供する。本発明はまた、一部、約0.01%〜約10%(重量/重量又は重量/容量)の範囲にあるポビドンヨードと約0.001%〜約10%の濃度にある治療有効量のNSAIDを含んでなる眼科用組成物を提供する。
【0031】
遊離ヨードの−OH、−SH及び−NH官能基との反応の親和性については文献に十分記載されていて、ヨード含有溶液剤の抗微生物活性の根拠となっている(Rackur H. J. Hosp. Infect., 1985; 6: 13-23 とその中の参考文献)。例えば、デキサメタゾン(9−フルオロ−11β,17,21−トリヒドロキシ−16α−メチルプレグナ−1,4−ジエン−3,20−ジオン)は、3つのそのような部分(−OH)を11、17、及び21位に含有する。当業者ならば、これらのヒドロキシル基が、PVP−Iについて上記に記載した溶液平衡反応において産生される遊離ヨードによる共有置換反応を起こしやすいことを推断されよう。
【0032】
本発明の組成物を調製するにあたり、様々なステロイドとPVP−Iの組合せ、並びに様々なNSAIDとPVP−Iの組合せの実験を実施した。PVP−Iと加えたステロイドの間の迅速な反応の故に、多くの製剤が不成功であることが観測された。当該技術分野ですでに知られていたことに基づけば、PVP−Iと酢酸プレドニゾロン、PVP−Iとエタボン酸ロテプレドノール、PVP−Iと酢酸ヒドロコーチゾン、及びPVP−Iとジフルプレドナートの別々の溶液剤が予期せぬ安定性を示すことを発見したのは、驚きであった。当該技術分野ですでに知られていたことに基づけば、PVP−Iとブロムフェナクの溶液剤が予期せぬ安定性を示すことを発見したのも、驚きであった。ある態様では、PVP−Iと上記に特定したステロイド又はNSAIDの1つのある組合せが、それぞれ1ヶ月又はより長く安定したままである。
【0033】
ある態様では、組成物がPVP−Iと酢酸プレドニゾロンを含む。別の態様では、組成物がPVP−Iと酢酸プレドニゾロンを含んでなる医薬組成物である。別の態様では、組成物がPVP−Iと酢酸プレドニゾロンを含んでなる眼科用調製物である。
【0034】
ある態様では、組成物がPVP−Iとエタボン酸ロテプレドノールを含む。別の態様では、組成物がPVP−Iとエタボン酸ロテプレドノールを含んでなる医薬組成物である。別の態様では、組成物がPVP−Iとエタボン酸ロテプレドノールを含んでなる眼科用調製物である。
【0035】
ある態様では、組成物がPVP−Iと酢酸ヒドロコーチゾンを含む。別の態様では、組成物がPVP−Iと酢酸ヒドロコーチゾンを含んでなる医薬組成物である。別の態様では、組成物がPVP−Iと酢酸ヒドロコーチゾンを含んでなる眼科用調製物である。
【0036】
ある態様では、組成物がPVP−Iとジフルプレドナートを含む。別の態様では、組成物がPVP−Iとジフルプレドナートを含んでなる医薬組成物である。別の態様では、組成物がPVP−Iとジフルプレドナートを含んでなる眼科用調製物である。
【0037】
ある態様では、組成物がPVP−Iとブロムフェナクを含む。別の態様では、組成物がPVP−Iとブロムフェナクを含んでなる医薬組成物である。別の態様では、組成物がPVP−Iとブロムフェナクを含んでなる眼科用調製物である。
【0038】
本明細書では、他に示さなければ、組成物の諸成分の百分率を重量/重量(w/w)として提供する。例えば、0.6% PVP−Iは、組成物の100%の総重量に関して0.6重量%のPVP−Iを示す。
【0039】
ある態様では、組成物がポビドンヨード(PVP−I)を約0.1%〜約2.5%の範囲にある濃度で含む。別の態様では、組成物がポビドンヨード(PVP−I)を0.2%と1.5%の間の、そしてなお別の態様では、0.3%と1.0%の間の範囲にある濃度で含む。ある態様では、組成物がPVP−Iを約0.2%〜約2.0%、約0.3%〜約1.5%、約0.36%〜約1.0%、及び約0.4%〜約0.75%の範囲にある濃度で含む。ある態様では、組成物がPVP−Iを約0.05%、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%又は約1.0%の濃度で含む。ある態様では、組成物がポビドンヨード、PVP−Iを0.05%、0.1%、0.15%、0.2%、0.25%、0.3%、0.35%、0.4%、0.45%、0.5%、0.55%、0.6%、0.65%、0.7%、0.75%、0.8%、0.85%、0.9%、0.95%、又は1.0%の濃度で含む。別の態様では、組成物がPVP−Iを約2%、約3%、約4%、約5%、約6%、約7%、約8%、約9%又は約10%の濃度で含む。別の態様では、組成物がPVP−Iを約2%以下、約3%以下、約4%以下、約5%以下、約6%以下、約7%以下、約8%以下、約9%以下、又は約10%以下の濃度で含む。別の態様では、組成物がPVP−Iを約1%以上、約2%以上、約3%以上、約4%以上、約5%以上、約6%以上、約7%以上、約8%以上、約9%以上、又は約10%以上の濃度で含む。別の態様では、組成物がPVP−Iを2%、3%、4%、5%、6%、7%、8%、9%、又は10%の濃度で含む。
【0040】
本明細書に開示する組成物は、1以上のステロイドを含んでよい。ステロイドには、限定されないが、デキサメタゾン、デキサメタゾンアルコール、リン酸デキサメタゾンナトリウム、酢酸フルロメタロン(fluromethalone acetate)、酢酸フルオルメタロン(fluormethalone acetate)、フルロメタロンアルコール、エタボン酸ロトプレドノール、メドリゾン、酢酸プレドニゾロン、リン酸プレドニゾロンナトリウム、ジフルプレドナート、リメキソロン、ヒドロコーチゾン、酢酸ヒドロコーチゾン、ロドキサミドトロメタミン、及びこれらのあらゆる組合せが含まれる。ある態様では、ステロイドが組成物中に約0.001%〜約10%のレベルで存在する。ある態様では、ステロイドが組成物又は調製物中に0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、又は2.0%のレベルで存在する。ある態様では、ステロイドが組成物又は調製物中に約0.001%、約0.002%、約0.003%、約0.004%、約0.005%、約0.006%、約0.007%、約0.008%、約0.009%、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、又は約2.0%のレベルで存在する。ある態様では、ステロイドが組成物又は調製物中に約0.001%以下、約0.002%以下、約0.003%以下、約0.004%以下、約0.005%以下、約0.006%以下、約0.007%以下、約0.008%以下、約0.009%以下、約0.01%以下、約0.02%以下、約0.03%以下、約0.04%以下、約0.05%以下、約0.06%以下、約0.07%以下、約0.08%以下、約0.09%以下、約0.1%以下、約0.2%以下、約0.3%以下、約0.4%以下、約0.5%以下、約0.6%以下、約0.7%以下、約0.8%以下、約0.9%以下、約1.0%以下、約1.1%以下、約1.2%以下、約1.3%以下、約1.4%以下、約1.5%以下、約1.6%以下、約1.7%以下、約1.8%以下、約1.9%以下、又は約2.0%以下のレベルで存在する。ある態様では、ステロイドが組成物又は調製物中に約0.001%以上、約0.002%以上、約0.003%以上、約0.004%以上、約0.005%以上、約0.006%以上、約0.007%以上、約0.008%以上、約0.009%以上、約0.01%以上、約0.02%以上、約0.03%以上、約0.04%以上、約0.05%以上、約0.06%以上、約0.07%以上、約0.08%以上、約0.09%以上、約0.1%以上、約0.2%以上、約0.3%以上、約0.4%以上、約0.5%以上、約0.6%以上、約0.7%以上、約0.8%以上、約0.9%以上、約1.0%以上、約1.1%以上、約1.2%以上、約1.3%以上、約1.4%以上、約1.5%以上、約1.6%以上、約1.7%以上、約1.8%以上、約1.9%以上、又は約2.0%以上のレベルで存在する。
【0041】
本明細書に開示する組成物は、1以上のNSAIDを含んでよい。NSAIDには、限定されないが、ブロムフェナク、ケトロラク、ネパフェナク、フマル酸ケトチフェン、ジクロフェナクナトリウム、フルルビプロフェンナトリウム、ケトロラクトロメタミン、スプロフェン、セレコキシブ、ナプロキセン、ロフェコキシブ、及びこれらのあらゆる組合せが含まれる。ある態様では、NSAIDが組成物中に約0.001%〜約10%のレベルで存在する。ある態様では、NSAIDが組成物又は調製物中に0.001%、0.002%、0.003%、0.004%、0.005%、0.006%、0.007%、0.008%、0.009%、0.01%、0.02%、0.03%、0.04%、0.05%、0.06%、0.07%、0.08%、0.09%、0.1%、0.2%、0.3%、0.4%、0.5%、0.6%、0.7%、0.8%、0.9%、1.0%、1.1%、1.2%、1.3%、1.4%、1.5%、1.6%、1.7%、1.8%、1.9%、又は2.0%のレベルで存在する。ある態様では、NSAIDが組成物又は調製物中に約0.001%、約0.002%、約0.003%、約0.004%、約0.005%、約0.006%、約0.007%、約0.008%、約0.009%、約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、又は約2.0%のレベルで存在する。ある態様では、NSAIDが組成物又は調製物中に約0.001%以下、約0.002%以下、約0.003%以下、約0.004%以下、約0.005%以下、約0.006%以下、約0.007%以下、約0.008%以下、約0.009%以下、約0.01%以下、約0.02%以下、約0.03%以下、約0.04%以下、約0.05%以下、約0.06%以下、約0.07%以下、約0.08%以下、約0.09%以下、約0.1%以下、約0.2%以下、約0.3%以下、約0.4%以下、約0.5%以下、約0.6%以下、約0.7%以下、約0.8%以下、約0.9%以下、約1.0%以下、約1.1%以下、約1.2%以下、約1.3%以下、約1.4%以下、約1.5%以下、約1.6%以下、約1.7%以下、約1.8%以下、約1.9%以下、又は約2.0%以下のレベルで存在する。ある態様では、NSAIDが組成物又は調製物中に約0.001%以上、約0.002%以上、約0.003%以上、約0.004%以上、約0.005%以上、約0.006%以上、約0.007%以上、約0.008%以上、約0.009%以上、約0.01%以上、約0.02%以上、約0.03%以上、約0.04%以上、約0.05%以上、約0.06%以上、約0.07%以上、約0.08%以上、約0.09%以上、約0.1%以上、約0.2%以上、約0.3%以上、約0.4%以上、約0.5%以上、約0.6%以上、約0.7%以上、約0.8%以上、約0.9%以上、約1.0%以上、約1.1%以上、約1.2%以上、約1.3%以上、約1.4%以上、約1.5%以上、約1.6%以上、約1.7%以上、約1.8%以上、約1.9%以上、又は約2.0%以上のレベルで存在する。
【0042】
本明細書に開示する組成物は、好適な眼科用担体中の溶液剤、懸濁液剤、乳液剤(分散液剤)、ゲル剤、クリーム剤、又は軟膏剤として投与することができる。眼への局所投与のような、本開示の局所投与用の組成物のいずれにおいても、該混合物は、好ましくは、水溶液剤として3.5〜6.5のpHで製剤化される。選好的に、該pHは、4と5の間へ調整される。このpH範囲は、この溶液剤への酸/塩基の添加によって達成し得る。
【0043】
ある態様では、眼科用組成物が共溶媒を含んでもよい。別の態様において、本発明の組成物の諸成分の溶解度は、該組成物中の界面活性剤又は他の適正な共溶媒によって高めてよい。このような共溶媒又は界面活性剤には、ポリソルベート20、60、及び80、ポリオキシエチレン/ポリオキシプロピレン界面活性剤(例、プルロニックF−68、F−84、及びP−103)、シクロデキストリン、チロキサポール、PEG35ヒマシ油(Cremophor EL)、ポリオキシル40ステアレート(Myrj 52)、当業者に知られた他の薬剤、又はこれらの組合せが含まれる。典型的には、このような共溶媒が約0.01重量%〜約2重量%のレベルで存在する。ある態様では、共溶媒が約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、又は約2.0%のレベルで存在する。
【0044】
ある態様では、組成物が、粘度を高めることができる薬剤を含んでもよい。当業者が本開示を把握するときに理解されるように、活性化合物の眼吸収を高めること、該製剤を配合するときの変動性を減らすこと、該製剤の懸濁液剤又は乳液剤の諸成分の物理的な分離を減らすこと、及び/又は当該眼科用製剤を他のやり方で改善することのために、単純な水溶液剤の粘度より上に粘度を高めることが望ましい場合がある。そのような粘度増強剤には、限定されないが、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、当業者に知られた他の薬剤、又はこれらのあらゆる組合せが含まれる。そのような薬剤は、典型的には、約0.01重量%〜約2重量%のレベルで利用される。ある態様では、そのような薬剤が約0.01%、約0.02%、約0.03%、約0.04%、約0.05%、約0.06%、約0.07%、約0.08%、約0.09%、約0.1%、約0.2%、約0.3%、約0.4%、約0.5%、約0.6%、約0.7%、約0.8%、約0.9%、約1.0%、約1.1%、約1.2%、約1.3%、約1.4%、約1.5%、約1.6%、約1.7%、約1.8%、約1.9%、又は約2.0%で存在してもよい。
【0045】
別の側面において、薬物勾配の生体基質上での保持時間を高めるために、該組成物は、生体接着剤を含んでよい。生体接着剤には、限定されないが、ポリビニルピロリドン(PVP)、キサンタンゴム、イナゴマメゴム、アカシアゴム、ヒドロキシプロピルメチルセルロース(HPMC)、アルギン酸ナトリウム、ペクチン、ゼラチン、カルボマー、ポリビニルアルコール、ゲランゴム、トラガカント、アカシア、及びナトリウムカルボキシメチルセルロース、並びに当業者に知られている他の薬剤、又はこれらのあらゆる組合せが含まれる。なお別の態様では、本発明の組成物が、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ポリビニルアルコール、デキストラン、コンドロイチン硫酸とその塩、及びヒアルロン酸とその塩のような粘弾剤を含んでよい。
【0046】
ある態様では、眼科用組成物が、(1)ポビドンヨードの眼組織中への浸透を高める浸透エンハンサー(これは、局所麻酔薬であり得る)、(2)共溶媒又は非イオン性界面剤−界面活性剤(これは、例えば、約0.01重量%〜2重量%であってよい);(3)粘度増強剤(これは、例えば、約0.01重量%〜2重量%であってよい);及び(4)好適な眼科用担体の1以上をさらに含んでよい。
【0047】
眼科用組成物は、溶液剤、懸濁液剤、乳液剤、調製液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、又は制御放出/持続放出担体の形態であってよい。非限定的な例を挙げると、該組成物は、コンタクトレンズ溶液剤、洗眼薬、点眼剤、等の形態であってよい。
【0048】
方法
ある態様では、本明細書に開示する組成物が、医薬組成物の調製とそれとしての使用に有用である。別の態様では、本明細書に開示する組成物が、医薬組成物以外の組成物の調製とそれとしての使用に有用である。
【0049】
ある態様では、本明細書に開示する組成物が、眼科用組成物の調製とそれとしての使用に有用である。ある側面では、本発明の組成物が、結膜及び角膜の感染症の治療に有用である。別の側面では、ポビドンヨードの広域スペクトル抗微生物活性によって、本発明の組成物を、マイコバクテリア、ウイルス、真菌、及びアメーバによって引き起こされる眼の結膜又は角膜感染を治療するために使用することが可能になる。加えて、当該組成物は、眼科手術より回復中の患者の感染予防に有用である。
【0050】
ある態様では、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適している眼科用組成物を提供する。予防は、例えば、手術に続く感染からの予防、新生児の誕生後の感染からの予防、又は汚染物質との偶発的な接触からの予防であり得る。汚染物質との偶発的な接触は、例えば、手術の間に、又は食品加工の間に起こり得る。
【0051】
ある側面において、当該眼科用組成物は、微生物感染症の治療及び/又は予防のために使用し得る。この微生物は、細菌、ウイルス、真菌、又はアメーバ、寄生虫、又はこれらの組合せであり得る。ある態様において、細菌は、マイコバクテリアであり得る。
【0052】
ある側面では、限定されないが、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、ヘルペスウイルス関連角膜炎、眼表面不整、涙液欠乏症、ドライ症候群、マイボーム腺機能不全、虹彩炎、及びぶどう膜炎のような障害を治療するために眼科用組成物を使用し得る。別の側面では、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、ヘルペスウイルス関連角膜炎、眼表面不整、涙液欠乏症、ドライ症候群、マイボーム腺機能不全、虹彩炎、及びぶどう膜炎のような障害の予防のために眼科用組成物を使用し得る。
【0053】
別の態様において、本発明は、上記に考察した眼科用組成物の1以上の用量を眼へ投与する工程を含んでなる、眼障害又は眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症の治療及び/又は予防の方法へ向けられる。眼障害は、例えば、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、ヘルペスウイルス関連角膜炎、眼表面不整、涙液欠乏症、ドライ症候群、マイボーム腺機能不全、及び虹彩炎であり得る。この微生物は、細菌(例、マイコバクテリア)、ウイルス、真菌、又はアメーバであり得る。
【0054】
ある態様において、被検者へ投与される投薬量は、約10マイクロリットルと約200マイクロリットルの間であってよく、別の態様において、約20マイクロリットルと100マイクロリットの間であってよく、別の態様では、約50マイクロリットルと約80マイクロリットルの間、又は片眼につき約1滴であってよい。片眼へ2滴以上を与えてよい。眼の治療は、本明細書に開示する組成物の1滴を与えることによって、又は所望の結果を達成することが求められるように2滴以上を与えることによって有効にし得る。
【0055】
ある態様では、投与頻度が1日1回と24回の間であり得る。ある態様では、投与頻度が1日1回と48回の間であり得る。別の態様では、投与頻度が1日2回と24回の間であり得る。別の態様では、投与頻度が1日2回と4回の間であり得る。別の態様では、投与頻度が1日2回であり得る。別の態様では、投与頻度が1日1回であり得る。別の態様では、投与頻度が1日1回未満の頻度であり得る。別の態様では、投与頻度が、療法的な治療が求められるか又は望まれるように、要求に応じたものであってよい。別の態様では、投与頻度が、1日につき1、2、3、4、5、6、7、8、9、10、11、12、13、14、15、16、17、18、19、20、21、22、23、24、48、又は96回であり得る。
【0056】
ある態様では、非眼科系組織を当該組成物と接触させることによって、本明細書に開示する組成物を該組織の予防及び/又は治療に使用する。
本発明について、以下の実施例によってさらに記載する。本発明の特徴に基づいた種々の変形態様が当業者の技量内にあること、そして本発明の範囲がこの実施例によって制限されてはならないことを認めるべきである。本開示の範囲を適切に決定するために、利害関係者は、本明細書の特許請求項とそのあらゆる均等物について考慮すべきである。本明細書に引用するすべての特許、特許出願、及び参考文献は、その全体が参照により本明細書に組み込まれる。
【実施例】
【0057】
以下の実施例を参照して本発明についてこれから記載する。これらの実施例は、例解の目的のためにのみ提供されるのであって、本発明は、これらの実施例に限定されるものとして解釈してはならず、むしろ、本明細書に提供する教示の結果として明らかになるありとあらゆる変形形態が含まれると解釈すべきである。
【0058】
実施例1:ポビドンヨードと組み合わせたステロイドの安定性試験
本試験の目的は、4mg/mL(0.4%)の濃度でのポビドンヨード(PVP−I)が、室温と40℃の両方の下で1ヶ月の期間の間、医薬製剤中の有効成分である4種の異なるステロイド(リン酸デキサメタゾンナトリウム、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、及びジフルプレドナート)のいずれとも反応するかどうかを決定することであった。
【0059】
本試験には、リン酸デキサメタゾンナトリウム眼科用溶液剤(USP,0.1%)[供給元:Alcon Laboratories]、酢酸プレドニゾロン眼科用懸濁液剤(USP,1%)[供給元:Alcon Laboratories]、エタボン酸ロテプレドノール眼科用懸濁液剤(0.5%)[供給元:Baush & Lomb]、及びジフルプレドナート眼科用乳液剤(0.05%)[供給元:Sirion Therapeutics]を使用した。PVP−Iは、水中に100mg/mL(10%)の濃度で調製した。1.5mL琥珀色ガラスバイアルにおいて1ミリリットルの溶液剤、懸濁液剤、又は乳液剤を40μLの10% PVP−Iと混合して、室温と40℃の両方の下で2週間及び1ヶ月間の保存を続けた。PVP−Iの存在下で生じる試料について、HPLCを使用して分析した。この4種のステロイドレベルを、PVP−I(0.4%)の非存在下に室温の下で保存した参照標準試料に対して測定した。1ヶ月安定性試験試料について、LC−MS/MS法をMRMモードにおいて使用して参照標準試料とともに分析して、3つの特徴的なイオン遷移(transitions)により、安定性試験試料中の4種のステロイドの同一性を確認した。試験したそれぞれの医薬製剤中の4種のステロイドのそれぞれの存在をLC/UV−MS及びMS/MSによって確認した。このように、本試験では、4種の医薬製剤を使用することができる。
【0060】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試料中のリン酸デキサメタゾンのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ83.04%と84.57%にすぎなかった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが84.24%と84.09%であり、リン酸デキサメタゾンが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定でなかったことを示す。3種の分解産物(D1、D2、及びD3)を観測した。
【0061】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試験試料中の酢酸プレドニゾロンのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ99.24%と96.60%であった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが95.66%と96.79%である。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、酢酸プレドニゾロンが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0062】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試験試料中のエタボン酸ロテプレドノールのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ101.43%と100.07%であった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが100.72%と96.02%である。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、エタボン酸ロテプレドノールが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0063】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試験試料中のジフルプレドナートのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ103.23%と99.30%であった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが104.47%と100.24%である。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、ジフルプレドナートが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0064】
1.材料
1.1 試験医薬製剤
4種のステロイドとその関連医薬製剤を表Iと表IIに収載する。
【0065】
1.2 ポビドンヨード
ポビドンヨード(USP)は、Spectrum Chemicals より入手した。ロット番号と有効期限は、それぞれYQ0429と2011年1月31日である。
【0066】
1.3 溶媒、試薬、及び供給業者
OmniSolv(登録商標)水を EM Science より入手した。アセトニトリル、メタノール、及び酢酸アンモニウムをシグマ・アルドリッチより購入した。
【0067】
1.4 供給業者と機器
1.4.1 供給業者
・セロロジカルピペット、Kimble Glass 社
・Wiretrol マイクロピペット、Drummond(登録商標)Scientific Company
・オートサンプラーバイアル、Sun International
・自動ピペット、Gilson
1.4.2 機器
Sartorius 秤量機、BP301S、Sartorius Corporation
2.方法
2.1 安定性試験試料の調製
2.1.1 PVP−I溶液(10%,100mg/mL)の調製
1gのPVP−Iを秤量して10mLの水に溶かす。
【0068】
2.1.2 安定性試験試料の調製
2.1.2.1 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
1mLの眼科用溶液剤(USP,0.1%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得る:
リン酸デキサメタゾンナトリウム−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0069】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)をリン酸デキサメタゾンナトリウム−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0070】
リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存する。
【0071】
40μLの水をリン酸デキサメタゾンナトリウム−7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
リン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−7、8、及び9。
【0072】
リン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−9を実験台の上に室温で保存して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
【0073】
リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−3及び5とリン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−7を2週間の安定性試験に使用した。リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−4及び6とリン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。リン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−9を使用して、参照標準を調製した。
【0074】
リン酸デキサメタゾンナトリウム−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0075】
2.1.2.2 酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
1mLの眼科用懸濁液剤(USP,1%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得た:
酢酸プレドニゾロン−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0076】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)を酢酸プレドニゾロン−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
酢酸プレドニゾロン+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0077】
酢酸プレドニゾロン+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、酢酸プレドニゾロン+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
40μLの水を酢酸プレドニゾロン−7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
酢酸プレドニゾロン+HO−7、8、及び9。
【0078】
酢酸プレドニゾロン+HO−9を実験台の上に室温で保存して、酢酸プレドニゾロン+HO−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
酢酸プレドニゾロン+PVP−I−3及び5と酢酸プレドニゾロン+HO−7を2週間の安定性試験に使用した。酢酸プレドニゾロン+PVP−I−4及び6と酢酸プレドニゾロン+HO−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。酢酸プレドニゾロン+HO−9を使用して、参照標準を調製した。
【0079】
酢酸プレドニゾロン−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0080】
2.1.2.3 ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
1mLの眼科用乳液剤(USP,0.05%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得た:
ジフルプレドナート−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0081】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)をジフルプレドナート−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
ジフルプレドナート+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0082】
ジフルプレドナート+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、ジフルプレドナート+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
40μLの水をジフルプレドナート7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
ジフルプレドナート+HO−7、8、及び9。
【0083】
ジフルプレドナート+HO−9を実験台の上に室温で保存して、ジフルプレドナート+HO−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
ジフルプレドナート+PVP−I−3及び5とジフルプレドナート+HO−7を2週間の安定性試験に使用した。ジフルプレドナート+PVP−I−4及び6とジフルプレドナート+HO−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。ジフルプレドナート+HO−9を使用して、参照標準を調製した。
【0084】
ジフルプレドナート−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、ジフルプレドナート+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0085】
2.1.2.4 エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
1mLの眼科用溶液剤(USP,0.1%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得た:
エタボン酸ロテプレドノール−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0086】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)をエタボン酸ロテプレドノール−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0087】
エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
【0088】
40μLの水をエタボン酸ロテプレドノール7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
エタボン酸ロテプレドノール+HO−7、8、及び9。
【0089】
エタボン酸ロテプレドノール+HO−9を実験台の上に室温で保存して、エタボン酸ロテプレドノール+HO−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−3及び5とエタボン酸ロテプレドノール+HO−7を2週間の安定性試験に使用した。エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−4及び6とエタボン酸ロテプレドノール+HO−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。エタボン酸ロテプレドノール+HO−9を使用して、参照標準を調製した。
【0090】
エタボン酸ロテプレドノール−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0091】
2.2 HPLC/UV分析用安定性試験試料の調製
2.2.1 HPLC/UV分析用PVP−I溶液の調製
2.2.1.1 PVP−I(4mg/mL)の調製
40μLのPVP−I(10%)を1mLの水と混合して、PVP−I(4mg/mL)を得た。
【0092】
2.2.1.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を1.9mLの水と混合して、HPLC分析用のPVP−I(200μg/L)を得た。
【0093】
2.2.1.3 酢酸プレドニゾロン試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、PVP−I(40μg/L)を得た。
【0094】
750μLのPVP−I(40μg/L)を750μLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、HPLC分析用のPVP−I(20μg/L)を得た。
2.2.1.4 ジフルプレドナート試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を0.9mLのメタノールと混合して、HPLC分析用のPVP−I(400μg/L)を得た。
【0095】
2.2.1.5 エタボン酸ロテプレドノール試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、HPLC分析用のPVP−I(40μg/L)を得た。
【0096】
2.2.2 HPLC/UV分析用リン酸デキサメタゾンナトリウムの調製
リン酸デキサメタゾンナトリウム標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−9を1.9mLのHOと混合して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−9(50μg/mL)を得た。
【0097】
2.2.2.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−1、2、3、4、5、又は6を1.9mLのHOと混合して、HPLC分析用のリン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0098】
2.2.2.3 対照リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−7又は8を1.9mLのHOと混合して、HPLC分析用のリン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0099】
2.2.3 HPLC/UV分析用の酢酸プレドニゾロンの調製
2.2.3.1 酢酸プレドニゾロン標準品の調製
100μLの酢酸プレドニゾロン+HO−9を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、酢酸プレドニゾロン+HO−9(100μg/mL)を得た。
【0100】
HPLCバイアル中に750μLの酢酸プレドニゾロン+HO−9(100μg/mL)を750μLのアセトニトリル:HO(1:1)と混合して、HPLC分析用の酢酸プレドニゾロン+HO−9(50μg/mL)を得た。
【0101】
2.2.3.2 酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
100μLの酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(100μg/mL)を得た。
【0102】
HPLCバイアル中に750μLの酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(100μg/mL)を750μLのアセトニトリル:HO(1:1)と混合して、HPLC分析用の酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0103】
2.2.3.3 対照酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
100μLの酢酸プレドニゾロン+HO−7又は8を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、酢酸プレドニゾロン+HO−7又は8(100μg/mL)を得た。
【0104】
HPLCバイアル中に750μLの酢酸プレドニゾロン+HO−7又は8(100μg/mL)を750μLのアセトニトリル:HO(1:1)と混合して、HPLC分析用の酢酸プレドニゾロン+HO−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0105】
2.2.4 HPLC/UV分析用のエタボン酸ロテプレドノールの調製
2.2.4.1 エタボン酸ロテプレドノール標準品の調製
100μLのエタボン酸ロテプレドノール+HO−9を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、エタボン酸ロテプレドノール+HO−9(50μg/mL)を得た。
【0106】
2.2.4.2 エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
100μLのエタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0107】
2.2.4.3 対照エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
100μLのエタボン酸ロテプレドノール+HO−7又は8を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、エタボン酸ロテプレドノール+HO−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0108】
2.2.5 HPLC/UV分析用のジフルプレドナートの調製
2.2.5.1 ジフルプレドナート標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+HO−9を0.9mLのメタノールと混合して、ジフルプレドナート+HO−9(50μg/mL)を得た。
【0109】
2.2.5.2 ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+PVP−1、2、3、4、5、又は6を0.9mLのメタノールと混合して、HPLC分析用のジフルプレドナート+PVP−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0110】
2.2.5.3 対照ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+HO−7又は8を0.9mLのメタノールと混合して、HPLC分析用のジフルプレドナート+HO−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0111】
2.3 LC−MS/MS分析用の安定性試験試料の調製
2.3.1 LC−MS/MS分析用のリン酸デキサメタゾンナトリウムの調製
2.3.1.1 リン酸デキサメタゾンナトリウム標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+HO−9(50μg/mL)を0.9mLの水と混合した。
【0112】
2.3.1.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−4又は6(50μg/mL)を0.9mLの水と混合した。
【0113】
2.3.2 HPLC分析用の酢酸プレドニゾロンの調製
2.3.2.1 酢酸プレドニゾロン標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLの酢酸プレドニゾロン+HO−9(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0114】
2.3.2.2 酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLの酢酸プレドニゾロン+PVP−I−4又は6(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0115】
2.3.3 HPLC分析用のエタボン酸ロテプレドノールの調製
2.3.3.1 エタボン酸ロテプレドノール標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのエタボン酸ロテプレドノール+HO−9(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0116】
2.3.3.2 エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのエタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−4又は6(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0117】
2.3.4 HPLC分析用のジフルプレドナートの調製
2.3.4.1 ジフルプレドナート標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+HO−9(50μg/mL)を0.9mLのメタノールと混合した。
【0118】
2.3.4.2 ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのHPLC分析用ジフルプレドナート+PVP−4又は6(50μg/mL)を0.9mLのメタノールと混合した。
【0119】
2.4 HPLC/UVクロマトグラフィー
2.4.1 HPLC方法1(リン酸デキサメタゾンナトリウム用)
HPLCシステム:SHIMADZU HPLCシステム(ポンプ:LC−10ADVP;オートサンプラー:SIL−HTC)
UV:SPD−10AVvp 239及び210nmで
カラム:Waters XTerra MS C18 3.5μm,2.1x150mm,S/N 019435216117
カラム温度:室温
オートサンプラー温度:室温
注入量:10μL
移動相A:HO中0.01M NHOAc
移動相B:ACN
勾配:
【0120】
【表1】
【0121】
2.4.2 HPLC方法2(酢酸プレドニゾロン用)
勾配を以下のように変更した以外は、方法1と同じ:
【0122】
【表2】
【0123】
2.4.3 HPLC方法3(エタボン酸ロテプレドノール及びジフルプレドナート用)
勾配を以下のように変更した以外は、方法1と同じ:
【0124】
【表3】
【0125】
2.4.4 データの積分及び計算
HPLCシステム(LCSolutionTMソフトウェア、バージョン1.23,SHIMADZU によって設置)で提供されたソフトウェアを使用して、ピーク面積を積分した。
【0126】
以下の等式を使用して、測定したピーク面積を濃度(μg/mL)へ変換した:
=AxCs÷A
[ここで、
=安定性試料中の分析物の濃度(μg/mL)
=安定性試料中の分析物由来のピーク面積
Cs=標準試料中の分析物の濃度(μg/mL)
=標準試料中の分析物由来のピーク面積
2.5 液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC−MS/MS)
HPLC方法:セクション2.4の下でのHPLC方法1、2、及び3と同じ。
【0127】
MS条件:
質量分析計:API3000LC/MS/MSシステム
イオン化モード:ポジティブモードでのESI
ESI:5,000V
温度:350℃
ネブライザーガスフロー(NEB):12psi
カーテンガスフロー(CUR):12単位
ターボイオンスプレーガスフロー:7,000〜8,000mL/分
衝突ガス(CAD):6単位
DP:30
FP:80
EP:8
CXP:10
前駆イオン、プロダクトイオン、衝突エネルギー、及びHPLC保持時間
【0128】
【表4】
【0129】
3. 結果
3.1 4種の製剤のLC/MS及びMS/MS分析
本試験において使用した4種の製剤について、HPLC−UV及びMSとMS/MSによって分析した。HPLC−UVクロマトグラムとESI−MS及びMS/MSスペクトルデータを図1図4に提示した。
【0130】
この医薬製剤中の4種のステロイドの存在をLC/UV−MSとMS/MSによって確認した。従って、この4種の医薬製剤を本試験に使用することができる。
3.2 HPLCシステム適格性試験
PharmaOn で開発されたHPLC/UV方法を使用して、4種の標準試料を50μg/mLの濃度で分析した。このデータを表IIIに要約する。
【0131】
表IIIに示すように、本試験で使用したシステムは、4種のステロイドの安定性試験試料中のレベルを定量するのに適していた。
3.3 安定性試験試料のHPLC/UV及びLC−MS/MS分析
3.3.1 リン酸デキサメタゾンナトリウム
3.3.1.1 PVP−I試料
HPLC方法1を使用して、リン酸デキサメタゾンナトリウムの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを図5に図示する。
【0132】
PVP−I試料には、リン酸デキサメタゾンを観測しなかった。
3.3.1.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試料
HPLC方法1を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じリン酸デキサメタゾンの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中のリン酸デキサメタゾンの濃度を計算した。このデータを表IVに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを図6図13に図示する。
【0133】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中のリン酸デキサメタゾンの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを図14図16に提示する。
【0134】
参照標準試料と2つの1ヶ月安定性試験試料におけるリン酸デキサメタゾンの同一性をLC−MS/MSによって確認した。
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試料中のリン酸デキサメタゾンのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ83.04%と84.57%にすぎなかった(表IV)。1ヶ月間の試験での各データは84.24%と84.09%であり(表IV)、リン酸デキサメタゾンが今回の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定でなかったことを示す。
【0135】
図6図13に示すように、PVP−Iの存在時には、2週間及び/又は1ヶ月の安定性試験試料の両方で3つの追加ピーク、分解産物1、2、及び3(D1、D2、及びD3)を観測した。
【0136】
3.3.2 酢酸プレドニゾロン
3.3.2.1 PVP−1試料
HPLC方法2を使用して、酢酸プレドニゾロンの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを図17に図示する。
【0137】
PVP−I試料には、酢酸プレドニゾロンを観測しなかった。
3.3.2.2 酢酸プレドニゾロン安定性試料
HPLC方法2を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じ酢酸プレドニゾロンの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で2週間及び1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中の酢酸プレドニゾロンの濃度を計算した。このデータを表Vに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを図18図23に図示する。
【0138】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中の酢酸プレドニゾロンの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを図24図26に提示する。
【0139】
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試験試料中の酢酸プレドニゾロンのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ99.24%と96.60%であった(表V)。1ヶ月間の試験での各データは、95.66%と96.79%である(表V)。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、酢酸プレドニゾロンが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0140】
3.3.3 エタボン酸ロテプレドノール
3.3.3.1 PVP−I試料
HPLC方法3を使用して、エタボン酸ロテプレドノールの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを図27に図示する。
【0141】
PVP−I試料には、エタボン酸ロテプレドノールを観測しなかった。
3.3.3.2 エタボン酸ロテプレドノール安定性試料
HPLC方法3を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じエタボン酸ロテプレドノールの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で2週間及び1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中のエタボン酸ロテプレドノールの濃度を計算した。このデータを表VIに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを図28図33に図示する。
【0142】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中のエタボン酸ロテプレドノールの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを図34図36に提示する。
【0143】
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試験試料中のエタボン酸ロテプレドノールのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ101.43%と100.07%であった(表VI)。1ヶ月間の試験での各データは、100.72%と96.02%である(表VI)。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、エタボン酸ロテプレドノールが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0144】
3.3.4 ジフルプレドナート
3.3.4.1 PVP−I試料
HPLC方法3を使用して、ジフルプレドナートの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを図37に図示する。
【0145】
PVP−I試料には、ジフルプレドナートを観測しなかった。
3.3.4.2 ジフルプレドナート安定性試料
HPLC方法3を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じジフルプレドナートの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で2週間及び1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中のジフルプレドナートの濃度を計算した。このデータを表VIIに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを図38図43に図示する。
【0146】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中のジフルプレドナートの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを図44図46に提示する。
【0147】
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試験試料中のジフルプレドナートのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ103.23%と99.30%であった(表VII)。1ヶ月間の試験での各データは、104.47%と100.24%である(表VII)。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、ジフルプレドナートが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0148】
諸表
表I
4種の医薬製剤
【0149】
【表5】
【0150】
表II
4種のステロイド
【0151】
【表6】
【0152】
表III
システム適格性試験の要約
【0153】
【表7】
【0154】
表IV
PVP−I(0.4%)中のリン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験の分析データ要約
【0155】
【表8】
【0156】
表V
PVP−I(0.4%)中の酢酸プレドニゾロン安定性試験の分析データ要約
【0157】
【表9】
【0158】
表VI
PVP−I(0.4%)中のエタボン酸ロテプレドノール安定性試験の分析データ要約
【0159】
【表10】
【0160】
表VII
PVP−I(0.4%)中のジフルプレドナート安定性試験の分析データ要約
【0161】
【表11】
【0162】
実施例2:0.6%ポビドンヨードと組み合わせたステロイド及びNSAIDの安定性試験
1日目に、ステロイドとNSAID(フルロメタロンアルコール、メドリゾン、リン酸プレドニゾンナトリウム、リメキソロン、ヒドロコーチゾン、酢酸ヒドロコーチゾン、ロドキサミドトロメタミン、ネパフェナク、ブロムフェナク、及びケトロラク)を0.6%(w/w)の濃度のPVP−Iと混合した。生じる混合物は、ガラスバイアルへ分けて、室温で保存する。試験の時間点には、0日目(時間0)と4週目を含めた。試験は室温で実施した。0日目と4週目に、液体クロマトグラフィー及びタンデム質量分析法(LC/MS/MS)の方法を使用して、試験試料について分析した。このステロイド及びNSAIDの標準品についても分析して、試験試料中のステロイド及びNSAIDのレベルを定量した。
【0163】
リメキソロン、酢酸ヒドロコーチゾン、ロドキサミド、及びブロムフェナクの試料は、安定であるように見えた。ネパフェナクは概ね安定であったが、より低い度合いであった。リン酸プレドニゾンナトリウムは、ネパフェナクより低い度合いで安定であった。ある態様において、対象の化合物の濃度の約10%以上の低下が観測される結果は、該化合物が安定でないことの指標となる。ある態様において、対象の化合物の濃度の低下が観測されるが、対象の化合物の濃度の約10%未満の低下が観測される結果は、該化合物が準安定(semi-stable)であることの指標となる。ある態様において、対象の化合物の濃度の実質的な低下がない結果は、該化合物が安定であることの指標となる。
【0164】
表VIIIは、0.6% PVP−I中のブロムフェナクの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表IXは、0.6% PVP−I中の酢酸ヒドロコーチゾンの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表Xは、0.6% PVP−I中のリメキソロンの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表XIは、0.6% PVP−I中のリン酸プレドニゾンナトリウムの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表XIIは、0.6% PVP−I中のネパフェナクの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表XIIIは、0.6% PVP−I中のフルオロメトロンの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表VIII〜XIIIでは、a:HPLC試料中の名目濃度;b:HPLC試料中の計算濃度;c:希釈倍率;d:安定性試料中の計算濃度;e:50μLのHOを注入して、PVP−I無しに室温で保存した。
【0165】
表VIII:ブロムフェナク試験
【0166】
【表12】
【0167】
表IX:酢酸ヒドロコーチゾン試験
【0168】
【表13】
【0169】
表X:リメキソロン試験
【0170】
【表14】
【0171】
表XI:リン酸プレドニゾンナトリウム試験
【0172】
【表15】
【0173】
表XII:ネパフェナク試験(270nm)
【0174】
【表16】
【0175】
表XIII:フルオロメトロン試験
【0176】
【表17】
【0177】
本発明の記載の少なくとも一部について、本発明の明確な理解に重要である要素に注目するために簡略化したが、その一方で、本発明の一部を含み得ると当業者に理解される他の要素は、明確化のために、省略したことを理解されたい。しかしながら、そのような要素は、当該技術分野でよく知られているので、そしてそれらが必ずしも本発明のさらなる理解を促進しないので、そのような要素についての記載は、本明細書では提供されない。
【0178】
さらに、本方法が本明細書に示す工程の特別な順序に依拠しない限り、該工程の特別な順序は、特許請求項に対する限定と解釈してはならない。本発明の方法へ向けられた特許請求項は、その工程の書面の順序での実施に限定されるべきではなくて、当業者には、その工程が変化しても、依然として本発明の精神及び範囲内にあることが容易に理解されよう。
出願時の特許請求の範囲の内容を下記に記載する。
[1]
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステロイドを含んでなる、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適した眼科用組成物。
[2]
前記ポビドンヨードが0.1重量%と2.5重量%の間にある、1の眼科用組成物。
[3]
前記ポビドンヨードが0.5重量%と2重量%の間にある、1の眼科用組成物。
[4]
前記ポビドンヨードと前記ステロイドの総重量が前記溶液剤中0.1%と4.5%の間にある、1の眼科用組成物。
[5]
前記ステロイドが0.01%と2%の間の濃度にある、1の眼科用組成物。
[6]
前記ステロイドが0.05%と1%の間の濃度にある、1の眼科用組成物。
[7]
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステロイドを含んでなり;
ここで前記ステロイドは、0.05%と1%の間の濃度にある、医薬組成物。
[8]
PVP−Iが約0.4%の濃度にある、7の組成物。
[9]
ステロイドが、約0.1%、約0.05%、及び約0.005%からなる群より選択される濃度にある、7の組成物。
[10]
疼痛を緩和する局所麻酔薬をさらに含む、1の眼科用組成物。
[11]
前記局所麻酔薬が、プロパラカイン、リドカイン、テトラカイン、及びこれらの組合せからなる群より選択される、10の眼科用組成物。
[12]
ポビドンヨードの眼の組織中への浸透を高める浸透エンハンサーをさらに含む、1の眼科用組成物。
[13]
前記浸透エンハンサーが局所麻酔薬である、12の眼科用組成物。
[14]
抗微生物保存剤をさらに含む、1の眼科用組成物。
[15]
前記抗微生物保存剤が、塩化ベンザルコニウム、チメロサール、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、EDTA、ソルビン酸、Onamer M、及びこれらの組合せからなる群より選択される、14の眼科用組成物。
[16]
前記抗微生物保存剤が前記溶液剤中約0.001重量%〜1.0重量%の濃度にある、14の眼科用組成物。
[17]
共溶媒/界面活性剤をさらに含む、1の眼科用組成物。
[18]
前記共溶媒/界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、プルロニック(Pluronic)F−68、プルロニックF−84、プルロニックP−103、シクロデキストリン、チロキサポール、及びこれらの組合せからなる群より選択される、17の眼科用組成物。
[19]
前記共溶媒/界面活性剤がその中で約0.01重量%〜2重量%の濃度にある、17の眼科用組成物。
[20]
粘度増強剤をさらに含む、1の眼科用組成物。
[21]
前記粘度増強剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びこれらの組合せからなる群より選択される、20の眼科用組成物。
[22]
前記粘度増強剤が前記溶液剤中約0.01重量%〜2重量%の濃度にある、20の眼科用組成物。
[23]
溶液剤、懸濁液剤、乳液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、又は制御放出/持続放出担体の形態である、1の眼科用組成物。
[24]
前記微生物が、細菌、ウイルス、真菌、及びアメーバからなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[25]
前記細菌がマイコバクテリアである、24の眼科用組成物。
[26]
前記眼障害が、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[27]
前記予防が角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の予防である、1の眼科用組成物。
[28]
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ステロイド;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなり;
ここで前記ステロイドは、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[29]
0.4%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.1%(w/w)ステロイド;
0.01%(w/w)EDTA;
0.3%(w/w)塩化ナトリウム塩;
0.05%(w/w)チロキサポール;
0.2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.25%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなり;
ここで前記ステロイドは、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[30]
1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの95%とそのステロイドの95%を保持する、1の眼科用組成物。
[31]
3ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのステロイドの90%を保持する、1の眼科用組成物。
[32]
1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのステロイドの90%を保持する、1の眼科用組成物。
[33]
水溶液剤である、1の眼科用組成物。
[34]
眼障害又は眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症の治療及び/又は予防の方法であって、1の眼科用組成物の1以上の用量を前記眼へ投与する工程を含んでなる、前記方法。
[35]
前記予防が角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の予防である、34の方法。
[36]
前記眼障害が、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される、34の方法。
[37]
前記微生物が、細菌、ウイルス、真菌、又はアメーバである、34の方法。
[38]
前記細菌がマイコバクテリアである、37の方法。
[39]
前記ポビドンヨードと前記ステロイドの総量が用量につき0.001mg〜5mgの間にある、34の方法。
[40]
それぞれの用量が10マイクロリットル〜200マイクロリットルの間にある、34の方法。
[41]
それぞれの用量が50マイクロリットル〜80マイクロリットルの間にある、34の方法。
[42]
前記投与する工程が、前記溶液剤を前記眼へ1日1〜4回投与することを含む、34の方法。
[43]
前記投与する工程が、前記溶液剤を前記眼へ1日1〜24回投与することを含む、34の方法。
[44]
前記組成物を、前記投与工程の前に少なくとも1ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、又は少なくとも1年の間保存する工程をさらに含んでなる、34の方法。
[45]
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)ブロムフェナクを含んでなる、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適した眼科用組成物。
[46]
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ブロムフェナク;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなる、45の眼科用組成物。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9
図10
図11
図12
図13
図14
図15
図16
図17
図18
図19
図25
図26
図27
図28
図29
図30
図31
図32
図33
図34
図35
図36
図37
図38
図39
図40
図41
図42
図43
図44
図45
図20
図21
図22
図23
図24