【実施例】
【0057】
以下の実施例を参照して本発明についてこれから記載する。これらの実施例は、例解の目的のためにのみ提供されるのであって、本発明は、これらの実施例に限定されるものとして解釈してはならず、むしろ、本明細書に提供する教示の結果として明らかになるありとあらゆる変形形態が含まれると解釈すべきである。
【0058】
実施例1:ポビドンヨードと組み合わせたステロイドの安定性試験
本試験の目的は、4mg/mL(0.4%)の濃度でのポビドンヨード(PVP−I)が、室温と40℃の両方の下で1ヶ月の期間の間、医薬製剤中の有効成分である4種の異なるステロイド(リン酸デキサメタゾンナトリウム、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、及びジフルプレドナート)のいずれとも反応するかどうかを決定することであった。
【0059】
本試験には、リン酸デキサメタゾンナトリウム眼科用溶液剤(USP,0.1%)[供給元:Alcon Laboratories]、酢酸プレドニゾロン眼科用懸濁液剤(USP,1%)[供給元:Alcon Laboratories]、エタボン酸ロテプレドノール眼科用懸濁液剤(0.5%)[供給元:Baush & Lomb]、及びジフルプレドナート眼科用乳液剤(0.05%)[供給元:Sirion Therapeutics]を使用した。PVP−Iは、水中に100mg/mL(10%)の濃度で調製した。1.5mL琥珀色ガラスバイアルにおいて1ミリリットルの溶液剤、懸濁液剤、又は乳液剤を40μLの10% PVP−Iと混合して、室温と40℃の両方の下で2週間及び1ヶ月間の保存を続けた。PVP−Iの存在下で生じる試料について、HPLCを使用して分析した。この4種のステロイドレベルを、PVP−I(0.4%)の非存在下に室温の下で保存した参照標準試料に対して測定した。1ヶ月安定性試験試料について、LC−MS/MS法をMRMモードにおいて使用して参照標準試料とともに分析して、3つの特徴的なイオン遷移(transitions)により、安定性試験試料中の4種のステロイドの同一性を確認した。試験したそれぞれの医薬製剤中の4種のステロイドのそれぞれの存在をLC/UV−MS及びMS/MSによって確認した。このように、本試験では、4種の医薬製剤を使用することができる。
【0060】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試料中のリン酸デキサメタゾンのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ83.04%と84.57%にすぎなかった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが84.24%と84.09%であり、リン酸デキサメタゾンが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定でなかったことを示す。3種の分解産物(D1、D2、及びD3)を観測した。
【0061】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試験試料中の酢酸プレドニゾロンのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ99.24%と96.60%であった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが95.66%と96.79%である。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、酢酸プレドニゾロンが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0062】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試験試料中のエタボン酸ロテプレドノールのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ101.43%と100.07%であった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが100.72%と96.02%である。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、エタボン酸ロテプレドノールが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0063】
PVP−I(0.4%)の存在時に室温と40℃の下での保存の後で、2週間試験試料中のジフルプレドナートのレベルは、室温と40℃で0日目試料のそれぞれ103.23%と99.30%であった。1ヶ月の試験では、それぞれのデータが104.47%と100.24%である。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、ジフルプレドナートが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0064】
1.材料
1.1 試験医薬製剤
4種のステロイドとその関連医薬製剤を表Iと表IIに収載する。
【0065】
1.2 ポビドンヨード
ポビドンヨード(USP)は、Spectrum Chemicals より入手した。ロット番号と有効期限は、それぞれYQ0429と2011年1月31日である。
【0066】
1.3 溶媒、試薬、及び供給業者
OmniSolv(登録商標)水を EM Science より入手した。アセトニトリル、メタノール、及び酢酸アンモニウムをシグマ・アルドリッチより購入した。
【0067】
1.4 供給業者と機器
1.4.1
供給業者
・セロロジカルピペット、Kimble Glass 社
・Wiretrol マイクロピペット、Drummond(登録商標)Scientific Company
・オートサンプラーバイアル、Sun International
・自動ピペット、Gilson
1.4.2
機器
Sartorius 秤量機、BP301S、Sartorius Corporation
2.方法
2.1 安定性試験試料の調製
2.1.1
PVP−I溶液(10%,100mg/mL)の調製
1gのPVP−Iを秤量して10mLの水に溶かす。
【0068】
2.1.2
安定性試験試料の調製
2.1.2.1 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
1mLの眼科用溶液剤(USP,0.1%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得る:
リン酸デキサメタゾンナトリウム−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0069】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)をリン酸デキサメタゾンナトリウム−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0070】
リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存する。
【0071】
40μLの水をリン酸デキサメタゾンナトリウム−7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
リン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−7、8、及び9。
【0072】
リン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−9を実験台の上に室温で保存して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
【0073】
リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−3及び5とリン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−7を2週間の安定性試験に使用した。リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−4及び6とリン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。リン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−9を使用して、参照標準を調製した。
【0074】
リン酸デキサメタゾンナトリウム−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0075】
2.1.2.2 酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
1mLの眼科用懸濁液剤(USP,1%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得た:
酢酸プレドニゾロン−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0076】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)を酢酸プレドニゾロン−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
酢酸プレドニゾロン+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0077】
酢酸プレドニゾロン+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、酢酸プレドニゾロン+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
40μLの水を酢酸プレドニゾロン−7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
酢酸プレドニゾロン+H
2O−7、8、及び9。
【0078】
酢酸プレドニゾロン+H
2O−9を実験台の上に室温で保存して、酢酸プレドニゾロン+H
2O−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
酢酸プレドニゾロン+PVP−I−3及び5と酢酸プレドニゾロン+H
2O−7を2週間の安定性試験に使用した。酢酸プレドニゾロン+PVP−I−4及び6と酢酸プレドニゾロン+H
2O−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。酢酸プレドニゾロン+H
2O−9を使用して、参照標準を調製した。
【0079】
酢酸プレドニゾロン−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0080】
2.1.2.3 ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
1mLの眼科用乳液剤(USP,0.05%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得た:
ジフルプレドナート−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0081】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)をジフルプレドナート−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
ジフルプレドナート+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0082】
ジフルプレドナート+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、ジフルプレドナート+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
40μLの水をジフルプレドナート7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
ジフルプレドナート+H
2O−7、8、及び9。
【0083】
ジフルプレドナート+H
2O−9を実験台の上に室温で保存して、ジフルプレドナート+H
2O−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
ジフルプレドナート+PVP−I−3及び5とジフルプレドナート+H
2O−7を2週間の安定性試験に使用した。ジフルプレドナート+PVP−I−4及び6とジフルプレドナート+H
2O−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。ジフルプレドナート+H
2O−9を使用して、参照標準を調製した。
【0084】
ジフルプレドナート−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、ジフルプレドナート+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0085】
2.1.2.4 エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
1mLの眼科用溶液剤(USP,0.1%)を8本の琥珀色HPLCバイアルへ分注して、以下の試料を得た:
エタボン酸ロテプレドノール−1、2、3、4、5、6、7、8、及び9。
【0086】
40μLのPVP−Iストック溶液(10%)をエタボン酸ロテプレドノール−3、4、5、及び6の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−3、4、5、及び6。
【0087】
エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−3及び4を実験台の上に室温で保存して、エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−5及び6を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
【0088】
40μLの水をエタボン酸ロテプレドノール7、8、及び9の中へ加えて十分混合して、以下の試料を得た:
エタボン酸ロテプレドノール+H
2O−7、8、及び9。
【0089】
エタボン酸ロテプレドノール+H
2O−9を実験台の上に室温で保存して、エタボン酸ロテプレドノール+H
2O−7及び8を安定性試験チャンバ中に40℃で保存した。
エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−3及び5とエタボン酸ロテプレドノール+H
2O−7を2週間の安定性試験に使用した。エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−4及び6とエタボン酸ロテプレドノール+H
2O−8を1ヶ月間の安定性試験に使用した。エタボン酸ロテプレドノール+H
2O−9を使用して、参照標準を調製した。
【0090】
エタボン酸ロテプレドノール−1及び2を実験台の上に室温で保存した。4週目に、40μLのPVP−I(10%、新たに調製)を加えて十分混合して、エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−1及び2を得た。生じる試料を時間0の試料としてHPLC分析に使用した。
【0091】
2.2 HPLC/UV分析用安定性試験試料の調製
2.2.1
HPLC/UV分析用PVP−I溶液の調製
2.2.1.1 PVP−I(4mg/mL)の調製
40μLのPVP−I(10%)を1mLの水と混合して、PVP−I(4mg/mL)を得た。
【0092】
2.2.1.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を1.9mLの水と混合して、HPLC分析用のPVP−I(200μg/L)を得た。
【0093】
2.2.1.3 酢酸プレドニゾロン試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、PVP−I(40μg/L)を得た。
【0094】
750μLのPVP−I(40μg/L)を750μLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、HPLC分析用のPVP−I(20μg/L)を得た。
2.2.1.4 ジフルプレドナート試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を0.9mLのメタノールと混合して、HPLC分析用のPVP−I(400μg/L)を得た。
【0095】
2.2.1.5 エタボン酸ロテプレドノール試験用のPVP−I溶液の調製
100μLのPVP−I(4mg/mL)を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、HPLC分析用のPVP−I(40μg/L)を得た。
【0096】
2.2.2
HPLC/UV分析用リン酸デキサメタゾンナトリウムの調製
リン酸デキサメタゾンナトリウム標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−9を1.9mLのH
2Oと混合して、リン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−9(50μg/mL)を得た。
【0097】
2.2.2.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−1、2、3、4、5、又は6を1.9mLのH
2Oと混合して、HPLC分析用のリン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0098】
2.2.2.3 対照リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−7又は8を1.9mLのH
2Oと混合して、HPLC分析用のリン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0099】
2.2.3
HPLC/UV分析用の酢酸プレドニゾロンの調製
2.2.3.1 酢酸プレドニゾロン標準品の調製
100μLの酢酸プレドニゾロン+H
2O−9を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、酢酸プレドニゾロン+H
2O−9(100μg/mL)を得た。
【0100】
HPLCバイアル中に750μLの酢酸プレドニゾロン+H
2O−9(100μg/mL)を750μLのアセトニトリル:H
2O(1:1)と混合して、HPLC分析用の酢酸プレドニゾロン+H
2O−9(50μg/mL)を得た。
【0101】
2.2.3.2 酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
100μLの酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(100μg/mL)を得た。
【0102】
HPLCバイアル中に750μLの酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(100μg/mL)を750μLのアセトニトリル:H
2O(1:1)と混合して、HPLC分析用の酢酸プレドニゾロン+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0103】
2.2.3.3 対照酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
100μLの酢酸プレドニゾロン+H
2O−7又は8を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、酢酸プレドニゾロン+H
2O−7又は8(100μg/mL)を得た。
【0104】
HPLCバイアル中に750μLの酢酸プレドニゾロン+H
2O−7又は8(100μg/mL)を750μLのアセトニトリル:H
2O(1:1)と混合して、HPLC分析用の酢酸プレドニゾロン+H
2O−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0105】
2.2.4
HPLC/UV分析用のエタボン酸ロテプレドノールの調製
2.2.4.1 エタボン酸ロテプレドノール標準品の調製
100μLのエタボン酸ロテプレドノール+H
2O−9を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、エタボン酸ロテプレドノール+H
2O−9(50μg/mL)を得た。
【0106】
2.2.4.2 エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
100μLのエタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、エタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0107】
2.2.4.3 対照エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
100μLのエタボン酸ロテプレドノール+H
2O−7又は8を9.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合して、エタボン酸ロテプレドノール+H
2O−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0108】
2.2.5
HPLC/UV分析用のジフルプレドナートの調製
2.2.5.1 ジフルプレドナート標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+H
2O−9を0.9mLのメタノールと混合して、ジフルプレドナート+H
2O−9(50μg/mL)を得た。
【0109】
2.2.5.2 ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+PVP−1、2、3、4、5、又は6を0.9mLのメタノールと混合して、HPLC分析用のジフルプレドナート+PVP−1、2、3、4、5、又は6(50μg/mL)を得た。
【0110】
2.2.5.3 対照ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+H
2O−7又は8を0.9mLのメタノールと混合して、HPLC分析用のジフルプレドナート+H
2O−7又は8(50μg/mL)を得た。
【0111】
2.3 LC−MS/MS分析用の安定性試験試料の調製
2.3.1
LC−MS/MS分析用のリン酸デキサメタゾンナトリウムの調製
2.3.1.1 リン酸デキサメタゾンナトリウム標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+H
2O−9(50μg/mL)を0.9mLの水と混合した。
【0112】
2.3.1.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのリン酸デキサメタゾンナトリウム+PVP−4又は6(50μg/mL)を0.9mLの水と混合した。
【0113】
2.3.2
HPLC分析用の酢酸プレドニゾロンの調製
2.3.2.1 酢酸プレドニゾロン標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLの酢酸プレドニゾロン+H
2O−9(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0114】
2.3.2.2 酢酸プレドニゾロン安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLの酢酸プレドニゾロン+PVP−I−4又は6(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0115】
2.3.3
HPLC分析用のエタボン酸ロテプレドノールの調製
2.3.3.1 エタボン酸ロテプレドノール標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのエタボン酸ロテプレドノール+H
2O−9(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0116】
2.3.3.2 エタボン酸ロテプレドノール安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのエタボン酸ロテプレドノール+PVP−I−4又は6(50μg/mL)を0.9mLのアセトニトリル:水(1:1)と混合した。
【0117】
2.3.4
HPLC分析用のジフルプレドナートの調製
2.3.4.1 ジフルプレドナート標準品の調製
HPLCバイアル中に100μLのジフルプレドナート+H
2O−9(50μg/mL)を0.9mLのメタノールと混合した。
【0118】
2.3.4.2 ジフルプレドナート安定性試験試料の調製
HPLCバイアル中に100μLのHPLC分析用ジフルプレドナート+PVP−4又は6(50μg/mL)を0.9mLのメタノールと混合した。
【0119】
2.4 HPLC/UVクロマトグラフィー
2.4.1
HPLC方法1(リン酸デキサメタゾンナトリウム用)
HPLCシステム:SHIMADZU HPLCシステム(ポンプ:LC−10ADVP;オートサンプラー:SIL−HTC)
UV:SPD−10AVvp 239及び210nmで
カラム:Waters XTerra MS C18 3.5μm,2.1x150mm,S/N 019435216117
カラム温度:室温
オートサンプラー温度:室温
注入量:10μL
移動相A:H
2O中0.01M NH
4OAc
移動相B:ACN
勾配:
【0120】
【表1】
【0121】
2.4.2
HPLC方法2(酢酸プレドニゾロン用)
勾配を以下のように変更した以外は、方法1と同じ:
【0122】
【表2】
【0123】
2.4.3
HPLC方法3(エタボン酸ロテプレドノール及びジフルプレドナート用)
勾配を以下のように変更した以外は、方法1と同じ:
【0124】
【表3】
【0125】
2.4.4
データの積分及び計算
HPLCシステム(LCSolution
TMソフトウェア、バージョン1.23,SHIMADZU によって設置)で提供されたソフトウェアを使用して、ピーク面積を積分した。
【0126】
以下の等式を使用して、測定したピーク面積を濃度(μg/mL)へ変換した:
C
x=A
xxCs÷A
x
[ここで、
C
x=安定性試料中の分析物の濃度(μg/mL)
A
x=安定性試料中の分析物由来のピーク面積
Cs=標準試料中の分析物の濃度(μg/mL)
A
s=標準試料中の分析物由来のピーク面積
2.5 液体クロマトグラフィー/タンデム質量分析法(LC−MS/MS)
HPLC方法:セクション2.4の下でのHPLC方法1、2、及び3と同じ。
【0127】
MS条件:
質量分析計:API3000LC/MS/MSシステム
イオン化モード:ポジティブモードでのESI
ESI:5,000V
温度:350℃
ネブライザーガスフロー(NEB):12psi
カーテンガスフロー(CUR):12単位
ターボイオンスプレーガスフロー:7,000〜8,000mL/分
衝突ガス(CAD):6単位
DP:30
FP:80
EP:8
CXP:10
前駆イオン、プロダクトイオン、衝突エネルギー、及びHPLC保持時間
【0128】
【表4】
【0129】
3. 結果
3.1 4種の製剤のLC/MS及びMS/MS分析
本試験において使用した4種の製剤について、HPLC−UV及びMSとMS/MSによって分析した。HPLC−UVクロマトグラムとESI−MS及びMS/MSスペクトルデータを
図1〜
図4に提示した。
【0130】
この医薬製剤中の4種のステロイドの存在をLC/UV−MSとMS/MSによって確認した。従って、この4種の医薬製剤を本試験に使用することができる。
3.2 HPLCシステム適格性試験
PharmaOn で開発されたHPLC/UV方法を使用して、4種の標準試料を50μg/mLの濃度で分析した。このデータを表IIIに要約する。
【0131】
表IIIに示すように、本試験で使用したシステムは、4種のステロイドの安定性試験試料中のレベルを定量するのに適していた。
3.3 安定性試験試料のHPLC/UV及びLC−MS/MS分析
3.3.1
リン酸デキサメタゾンナトリウム
3.3.1.1 PVP−I試料
HPLC方法1を使用して、リン酸デキサメタゾンナトリウムの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを
図5に図示する。
【0132】
PVP−I試料には、リン酸デキサメタゾンを観測しなかった。
3.3.1.2 リン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試料
HPLC方法1を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じリン酸デキサメタゾンの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中のリン酸デキサメタゾンの濃度を計算した。このデータを表IVに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを
図6〜
図13に図示する。
【0133】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中のリン酸デキサメタゾンの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを
図14〜
図16に提示する。
【0134】
参照標準試料と2つの1ヶ月安定性試験試料におけるリン酸デキサメタゾンの同一性をLC−MS/MSによって確認した。
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試料中のリン酸デキサメタゾンのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ83.04%と84.57%にすぎなかった(表IV)。1ヶ月間の試験での各データは84.24%と84.09%であり(表IV)、リン酸デキサメタゾンが今回の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定でなかったことを示す。
【0135】
図6〜
図13に示すように、PVP−Iの存在時には、2週間及び/又は1ヶ月の安定性試験試料の両方で3つの追加ピーク、分解産物1、2、及び3(D1、D2、及びD3)を観測した。
【0136】
3.3.2
酢酸プレドニゾロン
3.3.2.1 PVP−1試料
HPLC方法2を使用して、酢酸プレドニゾロンの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを
図17に図示する。
【0137】
PVP−I試料には、酢酸プレドニゾロンを観測しなかった。
3.3.2.2 酢酸プレドニゾロン安定性試料
HPLC方法2を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じ酢酸プレドニゾロンの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で2週間及び1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中の酢酸プレドニゾロンの濃度を計算した。このデータを表Vに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを
図18〜
図23に図示する。
【0138】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中の酢酸プレドニゾロンの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを
図24〜
図26に提示する。
【0139】
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試験試料中の酢酸プレドニゾロンのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ99.24%と96.60%であった(表V)。1ヶ月間の試験での各データは、95.66%と96.79%である(表V)。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、酢酸プレドニゾロンが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0140】
3.3.3
エタボン酸ロテプレドノール
3.3.3.1 PVP−I試料
HPLC方法3を使用して、エタボン酸ロテプレドノールの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを
図27に図示する。
【0141】
PVP−I試料には、エタボン酸ロテプレドノールを観測しなかった。
3.3.3.2 エタボン酸ロテプレドノール安定性試料
HPLC方法3を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じエタボン酸ロテプレドノールの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で2週間及び1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中のエタボン酸ロテプレドノールの濃度を計算した。このデータを表VIに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを
図28〜
図33に図示する。
【0142】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中のエタボン酸ロテプレドノールの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを
図34〜
図36に提示する。
【0143】
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試験試料中のエタボン酸ロテプレドノールのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ101.43%と100.07%であった(表VI)。1ヶ月間の試験での各データは、100.72%と96.02%である(表VI)。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、エタボン酸ロテプレドノールが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0144】
3.3.4
ジフルプレドナート
3.3.4.1 PVP−I試料
HPLC方法3を使用して、ジフルプレドナートの安定性試験試料と同じ濃度にある溶媒中のPVP−Iについて分析した。そのHPLC/UVクロマトグラムを
図37に図示する。
【0145】
PVP−I試料には、ジフルプレドナートを観測しなかった。
3.3.4.2 ジフルプレドナート安定性試料
HPLC方法3を使用して、0日目、2週間、及び1ヶ月の安定性試験試料について、参照標準試料(PVP−Iの非存在下に室温で保存した)とともに分析した。PVP−Iの存在時の安定性試料と同じジフルプレドナートの濃度があるPVP−Iの非存在時の試料を、対照試料として同じ安定性チャンバにおいて40℃で2週間及び1ヶ月間保存した。この対照試料について同じ条件の下で分析した。安定性試料中のジフルプレドナートの濃度を計算した。このデータを表VIIに要約した。すべての参照標準と安定性試験試料のHPLC/UVクロマトグラムを
図38〜
図43に図示する。
【0146】
LC−MS/MS方法をMRMモードで使用して、1ヶ月安定性試験試料について参照標準試料とともに分析し、3つの特徴的なイオン遷移により、安定性試験試料中のジフルプレドナートの同一性を確認した。この質量イオンクロマトグラムを
図44〜
図46に提示する。
【0147】
PVP−I(0.4%)の存在下での室温及び40℃の保存の後で、2週間試験試料中のジフルプレドナートのレベルは、室温と40℃の0日目試料のそれぞれ103.23%と99.30%であった(表VII)。1ヶ月間の試験での各データは、104.47%と100.24%である(表VII)。参照標準試料と1ヶ月安定性試験試料では、同一の質量イオンクロマトグラムと同じ強度の質量イオン応答を観測した。HPLC/UV分析とLC−MS/MS分析の両方からの結果は、ジフルプレドナートが現行の試験条件下でPVP−I(0.4%)の存在下に安定であったことを示す。
【0148】
諸表
表I
4種の医薬製剤
【0149】
【表5】
【0150】
表II
4種のステロイド
【0151】
【表6】
【0152】
表III
システム適格性試験の要約
【0153】
【表7】
【0154】
表IV
PVP−I(0.4%)中のリン酸デキサメタゾンナトリウム安定性試験の分析データ要約
【0155】
【表8】
【0156】
表V
PVP−I(0.4%)中の酢酸プレドニゾロン安定性試験の分析データ要約
【0157】
【表9】
【0158】
表VI
PVP−I(0.4%)中のエタボン酸ロテプレドノール安定性試験の分析データ要約
【0159】
【表10】
【0160】
表VII
PVP−I(0.4%)中のジフルプレドナート安定性試験の分析データ要約
【0161】
【表11】
【0162】
実施例2:0.6%ポビドンヨードと組み合わせたステロイド及びNSAIDの安定性試験
1日目に、ステロイドとNSAID(フルロメタロンアルコール、メドリゾン、リン酸プレドニゾンナトリウム、リメキソロン、ヒドロコーチゾン、酢酸ヒドロコーチゾン、ロドキサミドトロメタミン、ネパフェナク、ブロムフェナク、及びケトロラク)を0.6%(w/w)の濃度のPVP−Iと混合した。生じる混合物は、ガラスバイアルへ分けて、室温で保存する。試験の時間点には、0日目(時間0)と4週目を含めた。試験は室温で実施した。0日目と4週目に、液体クロマトグラフィー及びタンデム質量分析法(LC/MS/MS)の方法を使用して、試験試料について分析した。このステロイド及びNSAIDの標準品についても分析して、試験試料中のステロイド及びNSAIDのレベルを定量した。
【0163】
リメキソロン、酢酸ヒドロコーチゾン、ロドキサミド、及びブロムフェナクの試料は、安定であるように見えた。ネパフェナクは概ね安定であったが、より低い度合いであった。リン酸プレドニゾンナトリウムは、ネパフェナクより低い度合いで安定であった。ある態様において、対象の化合物の濃度の約10%以上の低下が観測される結果は、該化合物が安定でないことの指標となる。ある態様において、対象の化合物の濃度の低下が観測されるが、対象の化合物の濃度の約10%未満の低下が観測される結果は、該化合物が準安定(semi-stable)であることの指標となる。ある態様において、対象の化合物の濃度の実質的な低下がない結果は、該化合物が安定であることの指標となる。
【0164】
表VIIIは、0.6% PVP−I中のブロムフェナクの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表IXは、0.6% PVP−I中の酢酸ヒドロコーチゾンの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表Xは、0.6% PVP−I中のリメキソロンの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表XIは、0.6% PVP−I中のリン酸プレドニゾンナトリウムの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表XIIは、0.6% PVP−I中のネパフェナクの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表XIIIは、0.6% PVP−I中のフルオロメトロンの室温での安定性試験の分析データ要約を例示する。表VIII〜XIIIでは、a:HPLC試料中の名目濃度;b:HPLC試料中の計算濃度;c:希釈倍率;d:安定性試料中の計算濃度;e:50μLのH
2Oを注入して、PVP−I無しに室温で保存した。
【0165】
表VIII:ブロムフェナク試験
【0166】
【表12】
【0167】
表IX:酢酸ヒドロコーチゾン試験
【0168】
【表13】
【0169】
表X:リメキソロン試験
【0170】
【表14】
【0171】
表XI:リン酸プレドニゾンナトリウム試験
【0172】
【表15】
【0173】
表XII:ネパフェナク試験(270nm)
【0174】
【表16】
【0175】
表XIII:フルオロメトロン試験
【0176】
【表17】
【0177】
本発明の記載の少なくとも一部について、本発明の明確な理解に重要である要素に注目するために簡略化したが、その一方で、本発明の一部を含み得ると当業者に理解される他の要素は、明確化のために、省略したことを理解されたい。しかしながら、そのような要素は、当該技術分野でよく知られているので、そしてそれらが必ずしも本発明のさらなる理解を促進しないので、そのような要素についての記載は、本明細書では提供されない。
【0178】
さらに、本方法が本明細書に示す工程の特別な順序に依拠しない限り、該工程の特別な順序は、特許請求項に対する限定と解釈してはならない。本発明の方法へ向けられた特許請求項は、その工程の書面の順序での実施に限定されるべきではなくて、当業者には、その工程が変化しても、依然として本発明の精神及び範囲内にあることが容易に理解されよう。
出願時の特許請求の範囲の内容を下記に記載する。
[1]
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステロイドを含んでなる、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適した眼科用組成物。
[2]
前記ポビドンヨードが0.1重量%と2.5重量%の間にある、1の眼科用組成物。
[3]
前記ポビドンヨードが0.5重量%と2重量%の間にある、1の眼科用組成物。
[4]
前記ポビドンヨードと前記ステロイドの総重量が前記溶液剤中0.1%と4.5%の間にある、1の眼科用組成物。
[5]
前記ステロイドが0.01%と2%の間の濃度にある、1の眼科用組成物。
[6]
前記ステロイドが0.05%と1%の間の濃度にある、1の眼科用組成物。
[7]
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、及びこれらの組合せからなる群より選択されるステロイドを含んでなり;
ここで前記ステロイドは、0.05%と1%の間の濃度にある、医薬組成物。
[8]
PVP−Iが約0.4%の濃度にある、7の組成物。
[9]
ステロイドが、約0.1%、約0.05%、及び約0.005%からなる群より選択される濃度にある、7の組成物。
[10]
疼痛を緩和する局所麻酔薬をさらに含む、1の眼科用組成物。
[11]
前記局所麻酔薬が、プロパラカイン、リドカイン、テトラカイン、及びこれらの組合せからなる群より選択される、10の眼科用組成物。
[12]
ポビドンヨードの眼の組織中への浸透を高める浸透エンハンサーをさらに含む、1の眼科用組成物。
[13]
前記浸透エンハンサーが局所麻酔薬である、12の眼科用組成物。
[14]
抗微生物保存剤をさらに含む、1の眼科用組成物。
[15]
前記抗微生物保存剤が、塩化ベンザルコニウム、チメロサール、クロロブタノール、メチルパラベン、プロピルパラベン、フェニルエチルアルコール、EDTA、ソルビン酸、Onamer M、及びこれらの組合せからなる群より選択される、14の眼科用組成物。
[16]
前記抗微生物保存剤が前記溶液剤中約0.001重量%〜1.0重量%の濃度にある、14の眼科用組成物。
[17]
共溶媒/界面活性剤をさらに含む、1の眼科用組成物。
[18]
前記共溶媒/界面活性剤が、ポリソルベート20、ポリソルベート60、ポリソルベート80、プルロニック(Pluronic)F−68、プルロニックF−84、プルロニックP−103、シクロデキストリン、チロキサポール、及びこれらの組合せからなる群より選択される、17の眼科用組成物。
[19]
前記共溶媒/界面活性剤がその中で約0.01重量%〜2重量%の濃度にある、17の眼科用組成物。
[20]
粘度増強剤をさらに含む、1の眼科用組成物。
[21]
前記粘度増強剤が、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、メチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、及びこれらの組合せからなる群より選択される、20の眼科用組成物。
[22]
前記粘度増強剤が前記溶液剤中約0.01重量%〜2重量%の濃度にある、20の眼科用組成物。
[23]
溶液剤、懸濁液剤、乳液剤、軟膏剤、クリーム剤、ゲル剤、又は制御放出/持続放出担体の形態である、1の眼科用組成物。
[24]
前記微生物が、細菌、ウイルス、真菌、及びアメーバからなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[25]
前記細菌がマイコバクテリアである、24の眼科用組成物。
[26]
前記眼障害が、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[27]
前記予防が角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の予防である、1の眼科用組成物。
[28]
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ステロイド;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなり;
ここで前記ステロイドは、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[29]
0.4%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.1%(w/w)ステロイド;
0.01%(w/w)EDTA;
0.3%(w/w)塩化ナトリウム塩;
0.05%(w/w)チロキサポール;
0.2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.25%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなり;
ここで前記ステロイドは、酢酸プレドニゾロン、エタボン酸ロテプレドノール、ジフルプレドナート、酢酸ヒドロコーチゾン、及びこれらの組合せからなる群より選択される、1の眼科用組成物。
[30]
1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの95%とそのステロイドの95%を保持する、1の眼科用組成物。
[31]
3ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのステロイドの90%を保持する、1の眼科用組成物。
[32]
1ヶ月の期間の後でそのポリビニルピロリジノンヨードの90%とそのステロイドの90%を保持する、1の眼科用組成物。
[33]
水溶液剤である、1の眼科用組成物。
[34]
眼障害又は眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症の治療及び/又は予防の方法であって、1の眼科用組成物の1以上の用量を前記眼へ投与する工程を含んでなる、前記方法。
[35]
前記予防が角膜剥離又は眼科手術に続く感染症の予防である、34の方法。
[36]
前記眼障害が、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症、結膜炎、角膜剥離、潰瘍性感染性角膜炎、表層角膜炎、間質性角膜炎、及びヘルペスウイルス関連角膜炎からなる群より選択される、34の方法。
[37]
前記微生物が、細菌、ウイルス、真菌、又はアメーバである、34の方法。
[38]
前記細菌がマイコバクテリアである、37の方法。
[39]
前記ポビドンヨードと前記ステロイドの総量が用量につき0.001mg〜5mgの間にある、34の方法。
[40]
それぞれの用量が10マイクロリットル〜200マイクロリットルの間にある、34の方法。
[41]
それぞれの用量が50マイクロリットル〜80マイクロリットルの間にある、34の方法。
[42]
前記投与する工程が、前記溶液剤を前記眼へ1日1〜4回投与することを含む、34の方法。
[43]
前記投与する工程が、前記溶液剤を前記眼へ1日1〜24回投与することを含む、34の方法。
[44]
前記組成物を、前記投与工程の前に少なくとも1ヶ月、少なくとも3ヶ月、少なくとも6ヶ月、又は少なくとも1年の間保存する工程をさらに含んでなる、34の方法。
[45]
a)0.01%と10%の間の濃度のポビドンヨード、及び
b)ブロムフェナクを含んでなる、眼の少なくとも1つの組織の微生物感染症又は障害の治療及び/又は予防に有効な、眼への局所投与に適した眼科用組成物。
[46]
0.3〜1%(w/w)ポリビニルピロリジノンヨード複合体;
0.05〜2%(w/w)ブロムフェナク;
0.005%〜0.02%(w/w)EDTA;
0.01〜0.5%(w/w)塩化ナトリウム;
0.02〜0.1%(w/w)チロキサポール;
0.5%〜2%(w/w)硫酸ナトリウム;及び
0.1〜0.5%(w/w)ヒドロキシエチルセルロースを含んでなる、45の眼科用組成物。