(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
更に、前記第1支持部を含むキャリッジを備え、そして前記キャリッジは、前記ベースに対して取り付けられて、前記容器が、姿勢が一定の状態になるように構成される、請求項3から5のいずれか1項に記載の磁気分離装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
次に、種々の例について、例示的な実施形態が図示されている添付の図面を参照して、以下に更に完全に説明する。出来る限り、同じ参照番号をこれらの図面全体を通じて使用して、同じ、または同様の構成要素を指すようにしている。しかしながら、種々の態様は多くの異なる構成で具体化することができ、そして本明細書に開示される実施形態に限定されるものとして捉えられてはならない。
【0010】
図1は、本開示の種々の態様を取り入れた磁気分離装置101の正面図を示している。磁気分離装置101は、所望の材料を非磁性体から磁性材料を利用して分離するように設計される種々の構造、サイズ、形状、または機能的特徴を含む多種多様な構成を含むことができる。磁気分離装置101は、プラスチックなどのような多数の異なる材料により形成することができる。
【0011】
磁気分離装置101はキャリッジ103を含むことができる。キャリッジ103は、略平面状の第1表面105及び第2表面107を含むことができる(
図1参照)。キャリッジ103は矩形形状を有することができる(
図2参照)。キャリッジ103は、図示の例におけるサイズまたは形状に限定されないことを理解されたい。例えば、別の例では、キャリッジ103は、略方形、長円形、円形などを含むことができる。同様に、キャリッジ103は、略平面状である構成に限定されない。更に別の例では、第1表面105及び第2表面107のうちのいずれか、または両方は、第1表面105及び第2表面107のうちの他方に平行ではない平面に沿って延在することができる。1つの例では、第2表面107は、第2平面に平行ではない第1平面のような複数の平面を含むことができる。キャリッジ103は、プラスチックなどを含む多数の異なる材料を備えることができる。更に、キャリッジ103は、単一の一体形成構造を備えることができるか、または一体となってキャリッジ103を構成する多数の構造を備えることができる。
【0012】
図2に示すように、キャリッジ103は、主支持部201及び補助支持部203を備えることができる。主支持部201及び補助支持部203は、互いに対して着脱可能に取り付けることができるので、主支持部201及び補助支持部203は別体部材を構成する。主支持部201は、補助支持部203を収容するサイズ及び形状とされる凹部、空洞などを含むことができる。
【0013】
補助支持部203は主支持部201に対して着脱可能に取り付けることができる。詳細には、補助支持部203は主支持部201に対して選択的に取り付けることができる(
図2及び3参照)か、または主支持部201から取り外すことができる(
図6参照)。補助支持部203は、主支持部201の凹部に嵌め込まれるサイズ及び形状とすることができる。従って、補助支持部203を主支持部201に取り付ける場合、主支持部201及び補助支持部203は、互いにほぼぴったり重なって、略平面状の表面が形成される。補助支持部203は矩形形状とすることができるが、他のサイズ及び形状に構成されるようにしてもよい。例えば、補助支持部203は、サイズをより大きくするか、またはより小さくすることができ、そして/または方形形状、半円形状などのような多くの形状を採ることができる。主支持部201内の凹部は、補助支持部203の形状に一致するサイズ及び形状とすることができることを理解されたい。従って、1つの例では、主支持部201内の凹部は矩形形状を、補助支持部203が同様の矩形形状を有することができる場合に有することができる。
【0014】
主支持部201及び補助支持部203は互いに対して、任意の数の取り付け構造を利用して、着脱可能に取り付けるように取り付けることができる。1つの例では、舌部/溝構造を設けることができ、この場合、これらの支持部のうちの一方が舌部を含み、そしてこれらの支持部のうちの他方が溝を含む。例えば、
図3に示すように、主支持部201が溝303を含むことができるのに対し、補助支持部203は舌部301を含むことができる。舌部301は、補助支持部203の側面から突出することができる。舌部301は、補助支持部203の内周面から部分的に突出するか、または補助支持部203の内周面全体から突出することができる。舌部301が1つだけ、補助支持部203の内周面から部分的に突出するか、または補助支持部203の内周面全体から突出するように設けることができるか、または複数の舌部が、補助支持部203の内周面から部分的に突出するか、または補助支持部203の内周面全体から突出するように設けることができる。舌部301は、補助支持部203の側面に、主支持部201の溝303に接触し、そして嵌め込まれるように設けることができる。従って、舌部301は、補助支持部203の1側面、2側面、または3側面に沿って設けられて外側に突出することができる。舌部301は、図示の方形形状を有することができるか、または三角形、矩形などのような多種多様な他の形状を有することができる。
【0015】
主支持部201は、凹部の内周面に沿って部分的に延在するか、または当該内周面全体に沿って延在することができる溝303を含むことができる。溝303は、補助支持部203の舌部301のサイズ及び形状に一致する、またはサイズ及び形状よりも僅かに大きいサイズ及び形状とすることができる。溝303は、凹部の内周面から内側に突出して主支持部201の内側部分に向かって入り込むことができる。溝303は、舌部301の位置に一致する凹部の構成部分に沿って延在することができる。例えば、舌部301が補助支持部203の3側面に沿って延在する場合、溝303は、凹部の全ての3側面に沿って延在することができる。従って、舌部301は、補助支持部203が主支持部201に取り付けられると、溝303に嵌め込むことができ、そして溝303内に突出することができる。
【0016】
別の例では、スナップ接続、ラッチ機構、または他の取り付け機構を用いて、主支持部201を補助支持部203に取り付けることができる。更に、着脱可能な取り付けを行なうことができ、この場合、補助支持部203は主支持部201から、取り付け後、或る時間が経過した後に、続いて取り外すことができる。更に、取り付けは、主支持部201と補助支持部203との間の相対移動を防止するように、相対移動を制限することができる。例えば、舌部/溝構造により、取り付け工程中の摺動を可能にしながら、1つの方向の移動を防止するか、または制限することができる。更に、一旦、適切な位置に置かれると、スナップ接続を行なって、補助支持部が主支持部から、取り付けて間もなく外れてしまう現象を阻止し易くすることができる。別の例では、取り付けは、永久に外れることがないように行なうことができ、この場合、一旦、取り付けられると、補助支持部を主支持部から取り外す作業は、これらの支持部を壊さないと不可能となる。
【0017】
更に別の例では、補助支持部は、設けるかどうかが任意の構成要素とすることができるか、または全く設けないようにすることができる。従って、支持部全体が単一の支持部を構成することができる。別の構成として、補助支持部は、任意の取り付け部材として設けて、分離手順が同時に行なわれる可能性がある容器の数を増やすことができる。
【0018】
図2に示すように、キャリッジ103は更に、1つ以上の開口部205を含むことができる。1つの例では、1つ以上の開口部205は、キャリッジ103(
図3参照)内を、第1表面105から第2表面107に達して完全に貫通するように延在させることができる。1つの例では、これらの開口部205は円形形状を有することができるが、他の形状を別の例において用いてもよい。更に、これらの開口部は、略同一の寸法(例えば、円形の場合の内径)を有することにより、同様または同一のサイズの容器を収容することができる。別の構成として、これらの開口部は、異なる寸法(例えば、異なる内径)を有することにより、異なるサイズを有する容器の処理が可能になる。図示のように、1つ以上の開口部205は、容器に強固に取り付けられる構造を含むことができる。例えば、図示のように、これらの開口部205はそれぞれ、図示の内ネジを、1つ以上の開口部205の内側表面に沿って含むことができる。従って、図示の例では、1つ以上の開口部205は、ネジ切り開口部を備えることができるが、他の固定化構造を別の例において設けてもよい。
【0019】
1つ以上の開口部205は、複数の開口部205、更に詳細には、12個の開口部を含むものとして図示されているが、任意の数の1つ以上の開口部を本開示の態様に従って設けてもよい。1つ以上の開口部205の1つの構成部分を第1軸207aに沿って並んで設けることができるのに対し、1つ以上の開口部205の別の構成部分は、別の第2軸207bに沿って並んで設けることができる。
図2に示すように、1つ以上の開口部205のうちの6個の開口部からなる第1の集合体は、主支持部201に配置される略直線状の第1軸207aに沿って並んで設けることができる。1つ以上の開口部205のうちの6個の開口部からなる第2の集合体は、補助支持部203に配置される略直線状の第2軸207bに沿って並んで設けることができる。1つ以上の開口部205は、直線状の軸に沿って並んで設ける構成に限定されず、例えばジグザグに並べるなどすることにより非直線状の軸に沿って並んで設けることができる。
【0020】
1つ以上の開口部205は、図示の12個の開口部に限定されず、そしてもっと多くの開口部、またはもっと少ない開口部を含むことができる。例えば、1つ以上の開口部205からなる第1の集合体は、6個よりも多くの開口部、または6個よりも少ない開口部を含むことができるとともに、1つ以上の開口部205からなる第2の集合体も同様に、6個よりも多くの開口部、または6個よりも少ない開口部を含むことができる。1つ以上の開口部205の各開口部は、隣接する開口部205から離間配置することができる。1つの例では、隣接する開口部205の間隔は、約18ミリメートルとすることができるが、多種多様な距離が想到される。更に、図示のように、これらの開口部205の間隔は同一であるが、異なる間隔を別の例において設定してもよい。
【0021】
図4に示すように、キャリッジ103は更に、複数脚部401を含むことができる。これらの脚部401は、キャリッジ103に単一部材として一体的に形成することができるか、または別の構成として、別々に取り付けることができる。図示のように、これらの脚部401は第1表面105に、例えば図示の螺合接続により取り付けることができ、そして第1表面105から外側に突出することができる。これらの脚部401は、キャリッジ103の両側端部に配置することができるが、これらの脚部は、キャリッジの中心部のような他の位置に配置してもよい。これらの脚部401は、任意の本数の脚部を含むことができる。例えば、
図4は、2本の脚部が一方の端部に配置され、そして2本の脚部が反対側の端部に配置される構成の合計4本の脚部を備える例を示している。しかしながら、これらの脚部401は、広範囲の位置にある合計2本以上の脚部とすることができる。2本以上の脚部を設けると、キャリッジの回転を阻止し易くすることができる。別の例では、脚部を1本だけ設けてもよい。このような例では、当該脚部は、非円形形状を有することにより、磁気分離装置101の他の構成部分に対するキャリッジの相対回転を防止することができる。このように、これらの脚部401は、設けるとした場合に、多種多様なサイズ、形状、及び長さを持つことができ、そして図示の例に限定されない。
【0022】
図1に戻ってこの図を参照するに、磁気分離装置101は更に、ベース109を含むことができ、このベース109は、1つの例では、キャリッジ103に着脱可能に取り付けることができる。ベース109は支持構造111(
図3参照)を含むことができる。支持構造111は、略平面構造を有することができるが、非平面形状を用いてもよい。平面構造は、磁気分離装置101をテーブルのような平坦面で支持することになる例において望ましい。このような例では、磁気分離装置101によって支持される複数容器の姿勢は、分離時に所望の姿勢になるように調整するか、または所望の姿勢に維持することができる。従って、支持構造111は、第1面113と、そして第1面113とは反対側にある第2面115と、を含むことができる。1つの例では、少なくとも第2面115は略平面とすることができるので、第2面115を平坦面に載置することができ、かつ第2面115で磁気分離装置101を支持することができる。
【0023】
支持構造111は、矩形形状を有することができるが、他のサイズ及び形状が想到される。1つの例では、支持構造111は、矩形キャリッジ103のサイズ、形状、長さ、及び/又は幅とほぼ同様の、またはほぼ同一のサイズ、形状、長さ、及び/又は幅を持つことができる。別の例では、支持構造111は、略方形、長円形、円形などを有することができる。
【0024】
キャリッジ103のこれらの開口部205の他に、またはキャリッジ103のこれらの開口部205の代わりに、
図3に示すように、ベース109の支持構造111は更に、または別の構成として、1つ以上のベース開口部305を含むことができる。これらのベース開口部305は、支持構造111の第1面113に配置することができ、そして支持構造111の厚さの一部にわたって、または厚さ全体にわたって延びることができる。図示の例では、これらのベース開口部305は、支持構造111の表面にある第1面113から支持構造111の内側部分にまで延びることができる。これらのベース開口部305は、キャリッジ103の1つ以上の開口部205とほぼ同様の、またはほぼ同一の構造とすることができる。例えば、これらのベース開口部305は、円形形状を有することができる。これらのベース開口部305は更に、これらのベース開口部305の内側表面に沿って配置されるネジを含むことにより、これらのベース開口部305はネジ切り開口部を備えることができる。これらのベース開口部305は、雌ネジを含むものとして図示されているが、開口部205の場合と同じように、図示の構造に限定されない。
【0025】
これらのベース開口部305は、
図2のキャリッジ103の1つ以上の開口部205のパターンに従って配置することができる。詳細には、1つ以上の開口部205の各開口部の中心を通って延びる軸は、支持構造111に配置されるこれらのベース開口部305のうちの1つのベース開口部305の中心を通って延びることができる。従って、これらのベース開口部305は、1つ以上の開口部205の真下に配置することができる。従って、以下に更に完全に説明するように、開口部205,305の何れかを用いて、容器の位置合わせを適切に行なうことができる。更に、図示の例は、キャリッジ開口部205及びベース開口部305の両方を含む磁気分離装置を示しているが、別の例では、磁気分離装置は、ベース開口部305のみを含むか、またはキャリッジ開口部205のみを含むようにしてもよい。更には、着脱可能なキャリッジ103を図示しているが、別の例では、ベースと一体化されるか、またはその他として、ベースに取り付けられる支持部材を設けてもよい。このような例では、これらの開口部205は、磁気分離装置全体との一体形成部分とすることができ、この場合、これらの開口部は、キャリッジを備える構成の例において設けることができる磁石に対して移動させる必要がない。
【0026】
図1に示すように、ベース109には、一対の側方支持部材117を配設することができる。配設される場合、これらの側方支持部材117は、支持構造111の第1面113から、第1面113から離れて延出する方向に延びることができる。これらの側方支持部材117は、支持構造111の両側端部に配置することができる。これらの側方支持部材117は、開放空間領域がこれらの側方支持部材117の間を延びることができるように配置される。全ての例において必要である訳ではないが、これらの側方支持部材117によって、剛性を高めることができ、そして/または磁気分離装置に固定される容器を保護し易くすることができる。
【0027】
これらの側方支持部材117は、配設される場合には更に、キャリッジ103のこれらの脚部401を収容する1つ以上の脚開口部403を含むことができる。これらの脚開口部403は、凹部、開口部、開口領域などを含むことができ、そしてこれらの側方支持部材117の厚さの一部にわたって延びることができる。これらの脚開口部403は、これらの脚部401を収容するサイズ及び形状とすることができ、そしてこれらの脚部401よりも僅かに大きいサイズにして、これらの脚部401とこれらの脚開口部403がぴったり合うようにすることができる。同様に、支持構造111のこれらの脚開口部403の数は、キャリッジ103に設けられるこれらの脚部401の数に等しくするか、またはこれらの脚部401の数よりも多くすることができる。脚開口部を脚部よりも多く設けることにより、任意の装着能力をキャリッジ103に持たせることができる。別の構成として、脚部と同じ数の脚開口部を設けることにより、容器を磁石部材に対して正しく位置合わせする操作を確実に行なうことができる。
【0028】
これらの脚部401は、これらの脚開口部403に対して選択的に挿入し、そして取り外すことができる。例えば、これらの脚部401がこれらの脚開口部403に、取り付け位置のような位置で挿入される場合、キャリッジ103はベース109に取り付けられる。取り付け位置では、キャリッジ103の横方向移動が制限され、そして幾つかの例では、キャリッジ103は、垂直方向に選択的に移動するように設計することができる。1つの例では、キャリッジ103は、ラッチ係合により所定の位置に保持され、この位置では、当該キャリッジは、これらの脚部401がこれらの脚開口部403から滑って出て行く垂直移動に逆らう。必要に応じて、当該キャリッジのラッチ係合を解除して、キャリッジ103をベース109から、キャリッジ103を、例えば脚部401及び脚開口部403が延びる方向に対して縦走する方向に持ち上げることにより移動させて取り外すことができる。このように、キャリッジ103は、ベース109に対して、装着位置と着脱位置との間で移動させることができる。
【0029】
図1に示すように、ベース109は更に、中心支持部材119を含むことができる。中心支持部材119は、支持構造111の第1面113から、第1面113と略直交する方向に延びることができる。中心支持部材119は、これらの任意の側方支持部材117の間を延びることができる。更に詳細には、中心支持部材119は、これらの側方支持部材117のうちの一方の側方支持部材に一方の端部で、そしてこれらの側方支持部材117のうちの他方の側方支持部材に反対側の端部で取り付けることができ、そして/または一体的に形成することができる。中心支持部材119は、支持構造111の長さに沿って延びることができる。1つの例では、中心支持部材119は、支持構造111の中間点から突出することができる(
図3参照)。しかしながら、中心支持部材119は、別の例では、支持構造111の中間点からずらすことができることを理解されたい。中心支持部材119は、支持構造111及び/又は側方支持部材117と合体した単一部品として形成することができる、または別体部品として取り付けることができる。これらの側方支持部材117と同様に、中心支持部材119は、支持構造111及び/又は側方支持部材117に、接着剤、ねじ、スナップ嵌合手段などのような任意の数の取り付け構造を用いて取り付けることができる。
【0030】
図1及び3を参照するに、中心支持部材119は更に、1つ以上の磁石開口部121を含むことができる。これらの磁石開口部121は、中心支持部材119の横幅の一部にわたって延びるか、または中心支持部材119の横幅全体にわたって延びることができる。図示のように、第1行及び第2行の各行は、6個の磁石開口部121を含むことができる。これらの磁石開口部121は、分離軸125aにより定義される列に並んで、6列になるように配置することができる。詳細には、第1行の磁石開口部121は、第2行の磁石開口部121よりも上方に、分離軸125aがこれらの2つの磁石開口部121を通って延びるように配置することができる。同様に、別の一対の磁石開口部121は、第1分離軸125aに隣接する別の分離軸125bに沿って並べることができる。分離軸125a、125bは、第1表面105及び第1面113に直交することができる。分離軸125を1つしか示していないが、磁石開口部群121を有するこれらの列の各列は、対応する分離軸とほぼ同一の方向を向いていることを理解されたい。更に、1つ以上の開口部205のうちの1つの開口部205、及び1つ以上のベース開口部305のうちの1つのベース開口部305は、これらの磁石開口部121からなる列に揃えて並べることができる。従って、対応する分離軸125a、125bは、1つの開口部205、1つのベース開口部305、及び2つの磁石開口部121の各々を通って延びることができる。
【0031】
磁石開口部121の数、及び磁石開口部121の行数は、本明細書に記載される例に限定されないことを理解されたい。例えば、より多くの磁石開口部121、またはより少ない磁石開口部121が想到される。同様に、磁石開口部121からなる行の行数を2行よりも多い行数とする構成、または磁石開口部121からなる行の行数が1行しかない構成も想到される。
【0032】
図1及び3に示すように、ベース109は、1つ以上の磁性素子123を支持することができる。これらの磁性素子123は、ベース109の中心支持部材119に、これらの磁性素子をこれらの磁石開口部121に挿入することにより取り付けることができる。これらの磁性素子123は、これらの磁石開口部121の直径よりも僅かに大きい直径を有するサイズとすることができる。従って、これらの磁性素子123は、抜け落ちることがないようにこれらの磁石開口部121に圧入するか、またはその他として、固定することができる。別の例では、取り付け構造により、これらの磁性素子123をこれらの磁石開口部121に取り付け易くすることができる。取り付け構造は、これらの磁性素子123をこれらの磁石開口部121に取り付ける際の支持力を増すことができる接着剤、エポキシ、スナップ嵌合手段などを含むことができる。これらの磁性素子123は、中心支持部材119内に配置される構成に限定されないことを理解されたい。別の例では、側方支持部材117のうちの1つ以上の側方支持部材、及び/又は支持構造111が、1つ以上の磁性素子123を含むことができる。
【0033】
一旦、これらの磁石開口部121に取り付けられると、これらの磁性素子123は、これらの磁石開口部121と同じ位置に配置される。更に詳細には、これらの磁性素子123は、2つの磁性素子123が各列に含まれるように複数列に揃えることができる。従って、第1磁性素子123は第2磁性素子よりも上方に、分離軸125が2つの磁性素子123を通って延びるように配置することができる。従って、上に説明したように、分離軸125は、1つの開口部205、1つのベース開口部305、及び2つの磁性素子123を有する列の各々を通って延びることができる。複数の磁性素子123を分離軸125に沿って設けることにより、以下に
図6を参照して説明され、かつ図示される比較的長い容器501からの磁性材料603の分離の容易さを助長することができる。更に、複数の磁性素子123が分離軸125に沿って並んでいることにより、比較的短い容器を使用することができる。例えば、
図6を参照すると、ずっと短い容器501を使用することができ、この場合、上側磁性素子123は、比較的短い容器からの磁性材料の分離を容易にするために一層効果的となり得る。更に、これらの磁性素子123のうちの少なくとも1つの磁性素子は、容器の下側端部に隣接して配置されるように設計することができる。従って、これらの磁性素子123は、回収を行なう磁性材料に、容器の底部の近傍で、重力の影響を受けながら作用することにより、これらの磁石を一層効果的に活用することができる。
【0034】
更に、
図3に示すように、これらの磁性素子123の両端部は、中心支持部材119の対応する表面と同一平面を形成するようにすることができる。別の例では、これらの磁性素子123の両端部は、中心支持部材119の対応する表面の内側に凹ませてもよい。更に別の例では、これらの磁性素子123の両端部は、中心支持部材119の対応する表面から突出させてもよい。幾つかの例では、これらの磁性素子123は、これらの磁性素子123の両端部が、中心支持部材119のこれらの表面から所定距離だけ突出するように取り付けることができる。従って、これらの磁性素子123の両端部は、幾つかの例では、以下に説明する容器501に当接するか、または容器501の直ぐ傍に隣接して配置されて、以下に説明するように、磁性材料603の吸着の容易さを助長するように設計することができる。
【0035】
これらの磁性素子123は、磁界を形成することができる多数の異なる磁性材料を含むことができる。例えば、これらの磁性素子123は、永久磁石、電磁石、希土類磁石などを含むことができる。同様に、複数の磁性素子123が図示の例に示されているが、そのようにするのではなく、磁性素子を1つだけ設けることができることを理解されたい。これらの磁性素子123をベース109に取り付けることにより、磁界を形成することができる。
図3に示すように、磁界を中心支持部材119の両側に生じさせるために磁石を1個だけ設けることができるが、別の例では、複数の磁石を設けてもよい。
【0036】
図5〜7を参照するに、磁気分離装置101は容器501を収容する。容器501は、物質を保持することができる多種多様な構造を含むことができる。容器501は、略円形とすることができ、そして内部領域を取り囲む壁を有することができる。容器501は、一方の端部に配置される開口部503を含むことができるので、内部領域605には、当該開口部503を通って接近することができる。図示の例では、容器501は更に、ネジ切り部分505を含むことができる。ネジ切り部分505は、容器501の何れかの端部、または両方の端部に配置することができる。例えば、ネジ切り部分505は、容器501のうち、開口部503に隣接する方の端部に配置することができる(
図5参照)。別の例では、容器1001は、容器1001のうち、開口部1005とは反対側にある端部に配置されるネジ切り部分1003を含むことができる(
図10参照)。更に別の例では、容器の両方の端部が、ネジ切り部分を含むことができる。
【0037】
ネジ切り部分505,1003は、キャリッジ103の1つ以上の開口部205、またはベース109のベース開口部305の何れかに螺合して収容されるサイズとすることができる。例えば、ネジ切り部分505,1003が1つ以上の開口部205、またはベース開口部305に収容される場合、容器501,1001は、キャリッジ103から強固に吊り下げることができる(例えば、
図6〜7参照)、またはベース109で強固に支持することができる(例えば、
図11参照)。強固に吊り下げるか、または強固に支持することにより、容器501,1001が、キャリッジ103及び/又はベース109から誤って外れるのを防止することができる。更に、容器501,1001の揃えられた向きは、分離が容器内で行なわれた後に液体を注ぎ出しながら維持することができる。1つの例では、ネジ切り部分505,1003が雄ネジ部を含むことができるのに対し、1つ以上の開口部205、及びベース開口部305は、螺合雌ネジ部を含むことができる。従って、容器501,1001のネジ切り部分505,1003は、キャリッジ103またはベース109の何れかに、ネジ切り部分505,1003を、1つ以上の開口部205、またはベース開口部305のうちの一方にねじ込むことにより取り付けることができる。一旦、ネジ切り部分505,1003が、1つ以上の開口部205、またはベース開口部305に螺合して収容されると、容器501,1001はキャリッジ103またはベース109に強固に取り付けられる。
【0038】
次に、
図6及び7を参照するに、容器501,1001は、液体、流体、固体などのような材料を、開口部503,1005を介して収容することができる。一旦、材料が開口部503,1005を介して投入されると、当該材料を内部領域605内に保持することができる。当該材料は、非磁性体601及び磁性材料603のいずれか、または両方を含む混合物を含むことができる。非磁性体601は、液体、流体などのような多種多様な材料を含むことができる。例えば、非磁性体601は、これらには限定されないが、核酸導入細胞のアッセイ、抗体/タンパク質精製などのような血液、尿、組織、細胞、高分子のような生体液を含むことができる。磁気ビーズなどを含むことができる磁性材料603を非磁性体601に加えて、容器501,1001に投入することができる。非磁性体601及び磁性材料603を投入した後、磁性材料603は、所望の材料を非磁性体601から吸着することができる。所望の材料を磁性材料603に吸着させることができるので、所望の材料が非磁性体601から分離されるようになる。
【0039】
次に、非磁性体601を磁性材料603から分離する方法について、
図5のキャリッジ103を参照しながら説明することができる。図示のように、非磁性体601及び磁性材料603を内部領域605内に保持する容器501をまず、提供することができる。非磁性体601または磁性材料603のいずれかをまず、容器501に開口部503を介して投入するか、または別の構成として、非磁性体601及び磁性材料603を一括して同時に、例えば混合物として投入することができる。非磁性体601及び磁性材料603は相互に反応することができるので、所望の材料を含むことができる或る量の非磁性体601を磁性材料603に付着させる、そして/または磁性材料603と結合するようにすることができる。
【0040】
キャリッジ103を任意であるが、まず、ベース109から外れた状態を保ちながら表面511に載せることができる。エンドキャップ507を容器501のネジ切り部分505から取り外すことができる。容器501をキャリッジ103の1つ以上の開口部205のうちの1つの開口部205に位置合わせすることができる。容器501を方向509に回転させて、ネジ切り部分505が1つ以上の開口部205のうちの1つの開口部205に回転可能に螺合させることができる。方向509は、時計回り、または反時計回りとすることができ、そして図示の例における矢印は、この例に限定されないことを理解されたい。容器501は、容器501が、キャリッジ103に強固に取り付けられるまで回転させ続けることができる。従って、容器501はキャリッジ103に、ネジ切り部分505を主支持部201または補助支持部203のいずれか、または両方のネジ切り開口部205にねじ込むことにより強固に取り付けることができる。一旦、容器501がキャリッジ103に強固に取り付けられると、容器501の開口部503は、キャリッジ103の開口部205内に、少なくとも部分的に挿通されるように延出することができる。別の例では、容器501をキャリッジ103にねじ込んで、開口部503を画定する縁部が、第2表面107と略同一表面を形成するようにすることができる。この例では、開口部503は、第2表面107を通り過ぎて延出することがないので、第2表面107及び開口部503の縁部は略平坦面を形成する。
【0041】
次に、
図6を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、容器501を、これらの磁性素子123に対して姿勢が一定の状態で強固に取り付ける工程に進む。容器をキャリッジ103に強固に取り付けた後、キャリッジ103をベース109に、例えば脚部401を脚開口部403に挿入することにより取り付けることができる。一旦、取り付けられると、容器501は、これらの磁性素子123に対して姿勢が一定の状態を保持することができる。図示のように、容器501は、主支持部201から支持構造111の方に向かって突出することができる。当該容器は、当該容器が、これらの磁性素子123に近接する状態で、中心支持部材119の1つの側面に沿って延びることができる。従って、姿勢が一定の状態では、容器501は、容器501が、これらの磁性素子123に十分近接して配置されるように分離軸125に平行に、かつ分離軸125に沿って突出することができるので、容器501の内容物の少なくとも一部を磁界内に置くことができる。この例では、姿勢が一定の状態では、非磁性体601及び磁性材料603のいずれか、または両方を含む容器501の内容物は、磁界及びこれらの磁性素子123の影響を受けることができる。
【0042】
次に、
図7を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、補助支持部203を主支持部201に取り付ける工程に進むことができる。
図6は補助支持部203を含んでいないが、補助支持部203を設けるかどうかは任意である、または別の構成として、キャリッジ103は補助支持部203を含まなくてもよいことを理解されたい。
図7に示す例では、容器501は、補助支持部203に強固に取り付けることができる。しかしながら、別の例では、補助支持部203は容器501を含まないようにすることができ、そして補助支持部203を、これらの開口部205のうちの幾つかの、または全ての開口部に、容器501が保持されない状態の主支持部201に取り付けることができることを理解されたい。従って、補助支持部203及び/又は主支持部201に取り付けられる容器501が在るかどうかに関係なく、補助支持部203を主支持部201に取り付けることができる。
【0043】
補助支持部203は主支持部201に、補助支持部203を、中心軸307(
図3参照)に直角に挿入することにより取り付けることができる。補助支持部203をまず、主支持部201の凹部に位置合わせすることができる。次に、補助支持部203を、主支持部201の方に向かって、中心軸307と直交する方向のような直角方向に移動させることができる。補助支持部203を主支持部201に、溝303に舌部301が収容されるまで移動させることにより嵌め込むことができる。一旦、舌部301の一部、または全体が溝303に入り込むと、補助支持部203は主支持部201に取り付けられる。
【0044】
補助支持部203が1つ以上の容器501を含む場合、1つ以上の容器は、一旦、補助支持部203が主支持部201に取り付けられると、姿勢が一定の状態になることができる。
図6を参照して上に説明した例と同様に、補助支持部203に取り付けられるこれらの容器501は、分離軸125a,125bに平行に、かつこれらの分離軸に沿って突出することができるので、これらの容器501は、これらの磁性素子123に十分近接して配置されて、これらの容器501の内容物の少なくとも一部を磁界内に置くことができる。従って、姿勢が一定の状態では、補助支持部203に保持され、かつ非磁性体601及び磁性材料603の何れか、または両方を含むこれらの容器501の内容物は、磁界及びこれらの磁性素子123の影響を受けることができる。
【0045】
次に、
図6及び7を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、これらの容器501の姿勢が一定の状態で、磁性材料603を容器501の内側表面に吸着させる工程に進むことができる。非磁性体601及び磁性材料603はそれぞれ、磁界、及びこれらの磁性素子123の影響を、姿勢が一定の状態で受けることができるので、磁性材料603をこれらの磁性素子123の方に向かって吸着することができる。図示のように、磁性材料603は、内部領域605を取り囲み、かつこれらの磁性素子123に最も近接する内側表面に蓄積することができる、または当該内側表面の近傍に蓄積することができる。磁性材料603は、容器501の一部に沿って、または容器501のほぼ全長に沿って内側表面に蓄積することができる。
【0046】
次に、
図8を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、或る量の磁性材料603を内部領域605内に保持しながら、容器501の配置を変えて、或る量の非磁性体601を内部領域605から注ぎ出す工程に進むことができる。磁気分離装置101の配置は、例えば磁気分離装置101を回転させるか、または逆さまにすることにより変えることができる。磁気分離装置101の配置を変える場合、容器がキャリッジ103に取り付けられているので、容器501の配置も変えることができる。容器501は、容器501がキャリッジ103に強固に取り付けられているので、配置を変える、回転させる操作などを行なっている状態でも、姿勢が一定の状態を保持することができる。従って、姿勢が一定の状態では、磁性材料603は、非磁性体601を注ぎ出す場合でも、容器501の内側表面に吸着されたままの状態を保持することができる。
【0047】
容器501の配置を変える場合、磁性材料603は、或る量の非磁性体601を容器501から開口部503を介して注ぎ出すことができながら、容器501の内側表面に吸着されたままの状態を保持することができる。所望の材料を含むことができる別の量の非磁性体601は、容器501内の磁性材料603に吸着されたままの状態を保持することができる。このように、或る量の非磁性体601が、第2の量の非磁性体が容器501の内側表面の磁性材料603に吸着されたままの状態で注ぎ出される。
【0048】
或る量の非磁性体601を注ぎ出して、受容容器801に流入させることができる。受容容器801は、単に概略的/模式的に図示されており、本明細書に開示される例に限定されない。例えば、受容容器801は、ほぼ任意の種類の容器(例えば、皿、管、瓶など)を含むことができる。同様に、受容容器801が1つだけ図示されているが、複数の受容容器を、受容容器801が1つ以上の受容容器を備えることができるように設けることができる。
【0049】
次に、
図9を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、或る量の非磁性体601を吸着材901に付着させる工程に進むことができる。大部分の非磁性体601が容器501から排出された後、余分の量の非磁性体601を更に容器501から排出することができる。この例では、吸着材901は、これらの開口部503のうちの1つ以上の開口部の下に設けることができ、そして配置することができる。ユーザは、磁気分離装置101を揺動する、叩く、そして/または動かすことにより、余分の量の非磁性体601を開口部503から注ぎ出して、吸着材901に付着させることができる。同時に、容器501は、強固に取り付けられているので、姿勢が一定の状態を保持することができることにより、磁性材料603は、容器501の内側表面に吸着されたままの状態を保持することができる。
【0050】
次に、
図10〜13を参照するに、非磁性体601を磁性材料603から分離する更に別の例示的な方法について、以下に説明することができる。この例示的な方法では、容器1001は、キャリッジ103ではなく、ベース109に取り付けることができる。取り付け工程、及び注出工程は、上に説明した工程と略同じとすることができ、そして/または略同一とすることができ、以下に詳細に説明される。
【0051】
図10に示すように、容器1001は、開口部1005を第1端部に、そしてネジ切り部分1003を反対側の第2端部に含むことができる。容器1001をまず、非磁性体601及び磁性材料603を内部領域605内に保持するように提供することができる。非磁性体601または磁性材料603のいずれかを最初に、容器1001に開口部1005を介して投入することができる、または別の構成として、非磁性体601及び磁性材料603を一括して同時に、例えば混合物として投入することができる。非磁性体601及び磁性材料603は相互に反応することができるので、所望の材料を含むことができる或る量の非磁性体601を磁性材料603に付着させる、そして/または磁性材料603と結合するようにすることができる。
【0052】
ベース109を最初に表面に、キャリッジ103から外れた状態を保ちながら載せることができるが、キャリッジは使用しなくてもよい。エンドキャップ507(
図5参照)は、容器1001のネジ切り部分1003から取り外すことができる。容器1001は、ベース109の1つ以上のベース開口部305のうちの1つのベース開口部に位置合わせすることができる。容器1001は、ネジ切り部分1003が1つ以上のベース開口部305のうちの1つのベース開口部に回転可能に螺合する方向509に回転させることができる。容器1001は、容器1001がベース109に強固に取り付けられるまで回転させ続けることができる。従って、容器1001はベース109に、ネジ切り部分1003をベース109のベース開口部305にねじ込むことにより強固に取り付けることができる。
【0053】
次に、
図11を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、容器1001を、磁性素子群123に対して姿勢が一定の状態で強固に取り付ける工程に進むことができる。容器1001をベース109に強固に取り付けた後、キャリッジ103を任意であるが、ベース109に、例えば脚部401を脚開口部403に挿入することにより取り付けることができる。一旦、取り付けられると、容器1001は、これらの磁性素子群123に対して姿勢が一定の状態を保持することができる。図示のように、容器1001は、容器1001がこれらの磁性素子群123に近接するように、中心支持部材119の側面に沿って延びることができる。従って、姿勢が一定の状態では、容器1001は、分離軸125a,125bに平行に、かつ分離軸125a,125bに沿って突出することができるので、容器1001がこれらの磁性素子群123に十分近接して配置されて、容器1001の内容物の少なくとも一部を磁界内に置くことができる。この例では、姿勢が一定の状態では、非磁性体601及び磁性材料603のいずれか、または両方を含む容器1001の内容物は、磁界及びこれらの磁性素子群123の影響を受けることができる。
【0054】
図11を参照し続けると、当該方法は次に、任意であるが、磁性材料603を容器1001の内側表面に、容器1001の姿勢が一定の状態で吸着させる工程に進むことができる。非磁性体601及び磁性材料603はそれぞれ、磁界及びこれらの磁性素子123の影響を、姿勢が一定の状態で受けることができるので、磁性材料603をこれらの磁性素子123の方に向かって吸着することができる。図示のように、磁性材料603は、内部領域605を取り囲み、かつこれらの磁性素子123に最も近接する内側表面に蓄積するか、または当該内側表面の近傍に蓄積することができる。磁性材料603は、容器1001の一部に沿って、または容器1001の略全長に沿って、内側表面に蓄積することができる。
【0055】
次に、
図12を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、容器1001の配置を変えて、或る量の非磁性体601を内部領域605から、或る量の磁性材料603を内部領域605内に保持しながら注ぎ出す工程に進むことができる。磁気分離装置101の配置は、例えば磁気分離装置101を回転させることにより、または逆さまにすることにより変えることができる。磁気分離装置101の配置を変える場合、容器はベース109に取り付けられているので、容器1001の配置も変えることができる。容器1001は、容器1001がベース109に強固に取り付けられているので、配置を変える、回転させる操作などを行なっている間でも、姿勢が一定の状態を保持することができる。従って、姿勢が一定の状態では、磁性材料603は、容器1001の内側表面に吸着されたままの状態を保持することができる。
【0056】
容器1001の配置を変える場合、磁性材料603は、或る量の非磁性体601を容器1001から開口部1005を介して注ぎ出すことができながら、容器1001の内側表面に吸着されたままの状態を保持することができる。所望の材料を含むことができる別の量の非磁性体601は、容器1001内の磁性材料603に吸着されたままの状態を保持することができる。このように、或る量の非磁性体601が、第2の量の非磁性体が容器1001の内側表面の磁性材料603に吸着されたままの状態で注ぎ出される。或る量の非磁性体601を上に説明したように、注ぎ出して受容容器801に流入させることができる。次に、
図13を参照するに、当該方法は次に、任意であるが、上に説明したように、或る量の非磁性体601を吸着材901に付着させる工程に進むことができる。前に説明したように、ユーザは、磁気分離装置101を揺動する、叩く、そして/または動かすことにより、余分の量の非磁性体601を開口部1005から注ぎ出し、そして吸着材901に付着させることができる。同時に、容器1001は、容器1001がベース109に強固に取り付けられているので、姿勢が一定の状態を保持することができることにより、磁性材料603が、容器1001の内側表面に吸着されたままの状態を保持することができる。
【0057】
本明細書において説明されるように、容器501,1001は、磁気分離装置101の第1支持部に強固に取り付けることができる。第1支持部は、ベース109、キャリッジ103、及び/又は当該装置の別の支持部を含むことができることを理解されたい。例えば、容器501,1001がベース109に取り付けられる場合、ベース109が第1支持部であると考えることができる。別の構成として、容器501,1001がキャリッジ103に取り付けられる場合、キャリッジ103が第1支持部であると考えることができる。同様に、第1支持部は更に、主支持部201及び/又は補助支持部203のいずれかを含むことができる。例えば、容器501,1001が主支持部201に取り付けられる場合、主支持部201が第1支持部であると考えることができる。別の構成として、容器501,1001が補助支持部203に取り付けられる場合、補助支持部203が第1支持部であると考えることができる。このように、第1支持部は特定の構造に限定されず、容器501,1001を取り付けることができる取り付け先の磁気分離装置101の任意の構成部分を含むことができる。
【0058】
この技術分野の当業者であれば、種々の変形及び変更を、特許請求する本発明の思想及び範囲から逸脱しない限り加えることができることを理解できるであろう。