(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0015】
次に、本発明の実施形態を、3GPP LTE規格に従って動作するモバイル通信ネットワークを使用する実装を参照して説明する。
図1は、LTEネットワークの例示的アーキテクチャを示す。
図1に示されるように、従来のモバイル通信ネットワークと同様に、通信端末(UE)1は、LTEでエンハンスドNodeB(eNB)と呼ばれる基地局2とデータを通信するように構成されている。ワイヤレスアクセスインタフェースを介してデータを送受信するために、通信端末1は、各々、送信機/受信機一式3を含む。
【0016】
基地局又はeNB2はサービングゲートウェイS‐GW6に接続され、S‐GW6は、通信端末1が移動無線ネットワーク全体を動き回る際の通信端末1へのモバイル通信サービスのルーティング及び管理を実行するように構成される。モビリティ管理及び接続性を維持するために、モビリティ管理エンティティ(MME:mobility management entity)8は、ホーム加入者サーバ(HSS:home subscriber server)10に記憶される加入者情報を用いて通信端末1とのエンハンスドパケットサービス(EPS:enhanced packet service)接続を管理する。他のコアネットワーク構成要素には、ポリシー課金リソース機能(PCRF:policy charging and resource function)12、パケットデータゲートウェイ(P‐GW:packet data gateway)14が含まれ、P‐GW14はインターネット16に接続し、最終的には外部サーバ20に接続する。LTEアーキテクチャについての詳細は、Holma H.及びToskala A.著、「LTE for UMTS OFDM and SC-FDMA based radio access」という名称の書籍の25ページ以降に記載されている。
【0017】
以下の記述では、LTE/SAEの用語及び名称を使用する。しかし、本技法の実施形態は、GPRSコアネットワークを用いるUMTSやGERANといった他のモバイル通信システムにも適用され得る。
【0018】
図1に示されるように、通信端末1はモバイル通信ネットワーク全体を動き回ることができ、従来の動作と同様に、基地局2によって提供されるワイヤレスアクセスインタフェースを介してデータを送受信するために、基地局(eNB)2に接続する。よって、通信端末1は、基地局2にアタッチされると、ユーザデータを送受信するための1又は複数の通信ベアラを確立し得る。よって、
図1に示されるように、通信端末のうちの1つ通信端末1.1は、ユーザデータを送受信するための3つの無線アクセスベアラB1、B2、B3を確立している。通信ベアラB1、B2、B3は、通信端末1.1のユーザにサービスを提供する相異なるアプリケーションプログラムに提供されてもよい。ベアラB1、B2、B3の各々は、それぞれの通信ベアラを介してデータを通信するための予め決定されるサービス品質に従って動作していてもよい。
【0019】
従来の動作と同様に、通信端末1.1は、従来のハンドオーバ動作に従って基地局2.1からでタッチし、ターゲット基地局2.2に再アタッチし得る。なぜならば、ターゲット基地局2.2によって提供される無線通信チャネルのシグナル品質が、ソース基地局2.1から利用可能なシグナル品質よりも高くなったからである。
【0020】
<基地局の協働集合>
例えばLTEなどの3PP規格といったいくつかの例示的なモバイル通信ネットワーク内では、基地局の協働集合を提供することが知られている。基地局の協働集合は、少なくとも1つのサービング基地局及び少なくとも1つの他の協働基地局を含む。基地局の協働集合は、基地局間のインタフェースを利用する。LTE規格の例では、このインタフェースはX2インタフェースとして知られている。一例によれば、
図1に示される通信端末1.1は、この場合もやはり、異なるサービス品質要件に従い得るデータを通信するための3つの通信ベアラB1、B2、B3が提供される。
【0021】
図2に示されるように、協働集合の一構成によれば、2つの協働基地局(C1‐eNB、C2‐eNB)2.3、2.4は、通信端末1.1へ、及び/又は通信端末1.1からユーザデータを通信するためにサービング基地局(S‐eNB)2.5と連合する。このために、サービング基地局2.5は、一例では、通信端末1.1と、第1及び第2の協働基地局2.3、2.4とサービング基地局2.5との間の無線通信の条件をモニタリングしている。協働集合のそれぞれの基地局2.3、2.4、2.5の間の無線通信リンクの状態に従って、サービング基地局2.5は、通信ベアラのうちの特定の1つを介してユーザデータを通信するために、サービング基地局2.5、第1の協働基地局2.3、又は第2の協働基地局2.4を選択する。そのため、通信ベアラB1の例では、ユーザデータを通信するために、無線通信リンクの現在の状態を理由として、また一例では、第1の通信ベアラB1のサービス品質要件と組み合わせて通信ベアラB1を提供するために、協働基地局2.3、2.4が選択されている。これに対して、サービング基地局2.5は、この場合もやはり、おそらくは、通信ベアラB2、B3のサービス品質要件が理由で、引き続き第2のベアラB2及び第3のベアラB3を介してユーザデータを通信し得る。例えば、通信ベアラB2、B3のサービス品質は低いデータレートを要件とし、耐遅延性であり得る。したがって、B2及びB3の通信ベアラ上でデータを通信するための無線通信チャネルの品質は低くあり得て、そのため、協働基地局2.3、2.4によって提供される追加的なダイバーシチを使用する必要がない。
【0022】
第1の通信ベアラB1を介して通信されるユーザデータが第1の協働基地局2.3及び第2の協働基地局2.4の一方又は両方へ通信される例では、ユーザデータは、従来は、X2インタフェース30、32を介して、第1の協働基地局2.3及び第2の協働基地局2.4のそれぞれへ通信される。また、協働基地局がワイヤレスアクセスインタフェースを介して通信端末1.1にユーザデータを送信するときを協働基地局が知るために、ユーザデータと共に、スケジューリング及び割り当て情報も通信される。別の例では、ユーザデータは、サービング基地局2.5と、第1の協働基地局2.3及び第2の協働基地局2.4の両方から通信されるかもしれず、次いで、各基地局によって提供されるワイヤレスアクセスインタフェースの物理無線リンク層を介してユーザデータを伝えるのに用いられる無線通信技術に応じて通信端末1.1で組み合わせられてもよい。OFDMの例では、LTEについて提案されているように、サービング基地局2.5と協働基地局2.3、2.4の両方から受信された無線シグナルは、通信端末で推定的に組み合わせられ得る。
【0023】
本例示的実施形態について理解されるように、協働集合内の基地局のうちの1つから通信端末1.1へのユーザデータの通信は、協働集合内のサービング基地局2.5によって制御される。ユーザデータの通信の制御は、サービング基地局2.5からそれぞれの協働基地局2.3、2.4へスケジューリング割り当て標識を通信することによるものであり、スケジューリング割り当て標識は、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェース(例えば、X2インタフェース)を介して通信される。
【0024】
図2に示される基地局の協働集合を介してユーザデータを受信することになる通信端末の数が増加するに従って、基地局間のX2インタフェース30、32を介して通信されるに違いないユーザデータの量も増加することになる。よって、基地局間のインタフェース30、32は、ユーザデータのみならず、制御情報及びシグナリングはもとよりユーザデータの送信のスケジューリング割り当ても通信しなければならない。通信端末の数が増加するに従って、基地局間のインタフェース30、32の容量も必然的に増加し、或いは、X2インタフェースがインタフェース30、32について固定の帯域幅を有することになるとした場合、基地局間のインタフェースを介したデータ通信の輻輳が生じる前に、協働集合によってサポートされ得る通信端末の数の限界に達することになる。この技術的問題は、本明細書に記載する例示的実施形態によって対処される。
【0025】
<適応協働集合の例>
本技法の例示的実施形態は、通信端末へユーザデータを通信するための基地局の協働集合を形成するサービング基地局と協働基地局との間のインタフェース(X2インタフェースなど)上の輻輳を緩和するための機構を提供することができる。このために、サービング基地局又はモバイル通信ネットワークの他の部分のうちの1つが、通信端末とサービング基地局との間、及び協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクの品質をモニタリングするように構成される。無線通信リンクの相対的な品質に応じて、モバイル通信ネットワークは、ユーザデータを、協働基地局又はサービング基地局のどちらかを介して、場合によっては両方を介して通史するように構成される。しかし、前述のように、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェース上での両基地局間のユーザデータの通信によって消費される帯域幅の量を減らすために、別個の通信ベアラ(以下の記述においてはサブベアラと称する)が、サービング基地局の代わりに、又はサービング基地局のみならず、協働基地局へ直接ユーザデータを通信するために、例えばコアネットワークのサービングゲートウェイから協働基地局まで確立され得る。よって、ユーザデータは、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介して通信される必要がない。
【0026】
サービングゲートウェイと協働基地局との間の別個のサブベアラの確立は、協働基地局から通信端末へ通信されるユーザデータの量に対する、協働基地局までの別個の通信ベアラを確立する際のオーバーヘッドの相対的な費用関数に依存され得る。そのため、理解されるように、この判定は、協働基地局が、サービング基地局からユーザデータを通信するよりも通信端末へユーザデータを通信するための、より適した無線通信リンクを提供する相対的な時間量に依存し得る。
【0027】
理解されるように、協働基地局が提供する無線通信チャネルがサービング基地局に勝る期間が短く間欠的なものにすぎない場合には、ごく少量のユーザデータだけが協働基地局を介して通信端末へ時折通信されることになり、そのため、サービングゲートウェイから協働基地局までのサブベアラを確立することは、シグナリングの量及び協働基地局までの通信ベアラを確立するのに必要な時間に比して効率的でない可能性もある。しかし、協働基地局がサービング基地局に勝る無線通信リンクを提供することになる時間量が、サービングゲートウェイから協働基地局までのサブベアラを確立するのに必要な時間より長い場合には、ユーザデータを協働基地局へ別個に直接通信することがより効率的であり得る。
【0028】
ある例では、協働基地局がサービング基地局に勝る無線通信チャネルを相当な時間にわたって提供することになる場合には、協働基地局にハンドオーバして、当該協働基地局がサービング基地局になるようにすることが通信端末にとってより良くなるはずの時点が生じ得る。しかし、たとえ協働基地局がサービング基地局に勝る無線通信リンク品質を提供する時間が、ハンドオーバが典型的に実行されるはずの時間より長いとしても、ハンドオーバしないことが妥当な場合もある。サブベアラは、S‐GWから協働集合内のすべての協働基地局まで確立され得る。帯域内シグナリングといったシグナリングに従って基地局間で送信がスイッチされてもよく、或いは、ユーザデータが同時に協働集合内のすべての基地局へ送信されてもよい。ハンドオーバは行われてもよいが、例えば、ただ1つのS1通信ベアラだけがS‐GWとサービング基地局との間でハンドオーバされてもよく、それによって、ハンドオーバ基準が変更されてもよい。そのため、たとえ、協働基地局までの無線通信品質がサービング基地局に勝る時間が典型的なハンドオーバ時間より長いときでさえも、サービング基地局を通信端末の接続点として維持し、おそらくは、すべてのベアラの無線品質が協働基地局においてより長い予め決定される時間にわたって勝る場合にのみ協働基地局をサービング基地局にすることが妥当であり得る。よって、ハンドオーバは、たとえ無線チャネル品質が勝る時間が、ハンドオーバが典型的に実行されるはずの時間を超える場合でさえも実行されない場合がある。なぜならば、スイッチング時間が常にハンドオーバより短くあるためにマクロダイバーシチから利益を得ることが可能だからである。よって、すべての基地局から送信することにより、すべての基地局から送信することが可能となり得て、通信端末は、協働基地局からマルチキャストされるシグナルを組み合わせることができる。
【0029】
別の例では、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介してではなく、ユーザデータを通信するためのサービングゲートウェイと協働基地局との間の別個の通信ベアラ(サブベアラ)を確立することの相対的なメリットは、ユーザデータの通信のために要件とされる相対的な品質又はサービスに依存することになる。
【0030】
図3は、本技法に従って適合させられる
図2において示される基地局の協働集合の概略的なブロック図を提供する。より具体的には、一例によれば、モバイル通信ネットワークは、サービング基地局2.5及びX2インタフェースを経由せずに協働基地局2.3、2.4の一方又は両方へユーザデータを通信するための別個の通信ベアラを提供するように適合させられる。したがって、別個の通信インタフェース(X2など)30、32は、サービングゲートウェイ6と協働基地局の第1のもの2.3及び第2の協働基地局2.4と間のS1_uインタフェースを介した通信ベアラB1の要件を満たす。本技法によれば、モバイル通信ネットワークは、別個の通信ベアラを確立することが、協働基地局2.3、2.4と通信端末1.1との間の無線通信リンクの安定性に関して、使用される通信リソース及び要する時間の点においてより効率的になるかどうかを評価する。
【0031】
後述する実施形態の説明を分かりやすくするために、協働基地局の1つである2.3を使用して通信端末1.1へユーザデータが通信される例について説明する。しかし、以下の説明は、他の協働基地局2.4に適用することもでき、実際には、集合内のすべての基地局に適用することができるはずであることが理解されるであろう。
【0032】
本技法によれば、例えば、LTE規格によるX2インタフェースを介したサービング基地局2.5と協働基地局2.3、2.4との間のインタフェースにかかる負担を減らすために、本技法は、別個の通信ベアラが、S1_uインタフェースを介してサービングゲートウェイ6と協働基地局2.3、2.4のうちの1又は複数との間に通信ベアラが確立されるように構成する。よって、通信ベアラB1のためのユーザデータが協働基地局2.3、2.4を介して通信される
図2に示される例を経て、別個のベアラがサービングゲートウェイ6と協働基地局2.3及び/又は第2の協働基地局2.4との間に確立される。したがって、ユーザデータは、サービング基地局2.5からX2インタフェース30、32を介して協働基地局2.3、2.4に至るB1通信ベアラを通らない。したがって、協働集合の各基地局間のインタフェース上で使用される通信帯域幅の量がそれに応じて低減される。しかし、ある例では、X2は引き続き、シグナリング及びスケジューリング情報を通信するために使用されることになる。
【0033】
前述のように、明確にするために以下の説明では、通信端末までの通信ベアラに従ってユーザデータを通信するための、サービングゲートウェイ2.3と協働集合の協働基地局との間に確立される別個の通信ベアラは「サブベアラ」と称され得る。本例では、サブベアラは、協働基地局2.3、2.4を介してユーザデータを通信する通信ベアラB1を実現するためのデータを伝達する。しかし、このサブベアラは、サービングゲートウェイ6と協働基地局2.3との間のS1_uインタフェースも介し、それ以外に、サービングゲートウェイ6と任意の他の基地局2との間に確立されるはずの通信ベアラも表す。
【0034】
前述のように、基本的には、通信ベアラB1に従ってユーザデータを通信するためのサービングゲートウェイ6と協働基地局2.3との間の別個の通信ベアラの確立と関連付けられる費用関数が存在する。
費用は、サブベアラを確立するのに要する時間及び通信リソースの関数である。したがって、サブベアラB1を確立するための費用関数は、サブベアラを確立するに際してのシグナリング及び通信帯域幅及び遅延に関する。よって、サブベアラを確立するための時間と、サブベアラを確立するために要件とされる通信リソースと、サブベアラB1が有用となる時間との間のトレードオフが生じることになる。なぜなら、協働基地局2.3と通信端末1.1との間の無線通信チャネルがサービング基地局2.5からの無線通信チャネルに勝る品質を提供する場合にのみ、サブベアラB1が有用となるからである。以下の節では、この判定がどのように行われるかの説明例を提供する。一例では、サブベアラの確立を確立する決定は、サービング基地局2.5からの無線リンク品質測定結果の報告に基づいてMME8によってなされる。このために、一例での基地局の協働集合におけるシグナリングフローを例示する図が
図4に示されている。
【0035】
図4には基地局の協働集合の概略的なブロック図が示され、この図は、
図3に示される構成を反映しているが、サブベアラB1が確立されるべきか否かの判定を行うためのシグナリング要件を例示するために提供されている。
図4に示されるように、サービング基地局2.5は、サービング基地局2.5とモバイル通信端末1.1との間の無線通信の品質はもとより、協働基地局2.3、2.4とモバイル通信端末1.1との間の現在の無線通信の相対的な品質に関連した情報も収集する。従来は、この情報は、協働基地局2.3からの通信を制御するのに使用されるにすぎない。測定報告はMME8へ通信される。次いで、予め決定される基準に従って、MME8は、次いで、サービングゲートウェイ6と協働基地局2.3との間のS1_uサブベアラを確立する。予め決定される条件は、サービング基地局2.5と通信端末1.1との間の無線通信リンクの品質に対する、協働基地局2.3、2.4と通信端末1.1との間の無線通信リンクの少なくとも1つ相対的な品質を含む。
図5a、
図5b及び
図5cを参照して以下の段落で判断基準をより詳細に説明する。
【0036】
<協働基地局との通信サブベアラを確立するための判断基準>
前述の本発明の実施形態の記述から理解されるように、別個の通信ベアラを確立すべきかどうかの判定は、協働集合の基地局間のインタフェースの代わりに通信ベアラを用いることから得られる効率と、当該通信ベアラを確立するために要件とされるオーバーヘッドとのバランスである。したがって、効率のバランスは、協働基地局から通信端末までの無線通信チャネルの品質がサービング基地局と通信端末との間の無線通信チャネルに勝る相対的な時間に依存し得る。
【0037】
図5aは、協働基地局についての時間に対する信号対雑音比のグラフを提供する。
図5aから分かるように、t1及びt2の期間にわたって信号対雑音比が平均値を超えるプロットに関して、信号対雑音比の平均値が示されている。
【0038】
一例では、通信ベアラB1のS1_uサブベアラを確立するための予め決定される条件又は基準は、信号対雑音比の変化の割合が予め決定される値を下回る場合、この変化の割合の判定を含み得る。信号対雑音比が急速に変化している場合には、無線通信品質は、サービングゲートウェイ6から協働基地局2.3までのサブベアラB1を確立することが有意義となる期間についてのレベルでない可能性がある。しかし、変化の割合が十分に緩やかであり、信号対雑音比の平均値が予め決定されるレベルを上回る場合には、ある時点で、信号対雑音比は、通信が、サービング基地局ではなく、又はサービング基地局に加えて、協働基地局2.3から通信端末1.1まで信頼され得る値を上回ったままになると想定され得る。そのため、サブベアラを確立するための基準のこの第1の例は、S1_uサブベアラの確立の実行可能性の比較的に粗い検査を表す。サブベアラB1が確立されると、次いで、サービング基地局2.5は引き続き、協働基地局2.3から通信端末1.1までの無線通信リンクの品質をモニタリングする。
図5aに示される期間t1及び期間t2の間、ユーザデータは協働基地局2.3を介して通信され、その間、サービングゲートウェイ6からサービング基地局2.5までの通信ベアラB1の代わりに、又はこれに加えて、サービングゲートウェイ6から協働基地局2.3までのサブベアラが使用され得る。
【0039】
理解されるように、サブベアラを確立すべきかどうか判定するために無線通信チャネルの状態を観測することができる観測時間には限界がある可能性もある。この観測時間は、通信ベアラのサービス品質要件、および要件とされる信頼水準にも依存し得る。観測時間が長いほど、サブベアラが、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェース上でのセービングと比べて効率よく使用されることになる信頼確率も大きくなる。
【0040】
協働基地局2.3を介したサブベアラを確立するための基準を判定するさらなる例が
図5bに示されている。
図5bには、サービング基地局及び協働基地局52についての時間に対する信号対雑音比のプロットが示されている。
図5aに示されるように、
図4のMMEは、サービング基地局から、時間に対するサービング基地局及び協働基地局2.3、2.4の信号対雑音比の報告を受信し得る。
図5bに示されるように、期間tc1にわたって、協働基地局2.3、2.4と通信端末1.1との間の無線通信チャネルの信号対雑音比は、サービング基地局2.5と通信端末1.1との間の信号対雑音比のそれを超える。そのため、無線通信リンク品質が協働基地局2.3、2.4を介して勝る期間tc1、tc2が判定される。協働基地局2.5を介する通信品質がS1_uサブベアラを確立するための設定時間を超える場合には、MME8は、協働基地局C1eNB2.3までのサブベアラB1を確立し、ユーザデータを、サービングゲートウェイから協働基地局2.3までのサブベアラB1を介して通信する価値があると判断する。
【0041】
協働基地局を介して無線リンク品質がより勝る測定時間tc1は、サブベアラS1_uを確立するための設定時間と比較される。設定時間は、協働基地局2.3及びサービング基地局2.5から通信端末1.1までの信号対雑音比を測定するのに要する時間、この測定結果をMME8へ通信するための時間、及びサブベアラS1_uを確立するための時間から判定され得る。よって、設定時間は、サービング基地局2.5から通信端末1.1までと、協働基地局2.3から通信端末1.1までの信号対雑音比の測定結果を取得するのに要する時間、これらの測定結果をMME8に通信するための時間、及びMME8がeNodeB及びサービングゲートウェイ6に、協働基地局2.3までのサブベアラS1_uを確立するよう指示するための時間を含む。協働基地局を介する無線通信リンクについての時間がサブベアラ設定時間より長い場合には、通信端末1.1への送信のためにユーザデータを協働基地局2.3へ直接通信するためのサブベアラを確立する価値があることになる。
【0042】
ある例では、協働基地局2.3と通信端末1.1との間はもとより、サービング基地局2.3と通信端末1.1との間の信号対雑音比のサンプル値を、サービング基地局2.5とサービングゲートウェイ6との間の、又はサービング基地局2.5とMME8との間のS1インタフェース上の通信ベアラB1を介して帯域内シグナリングによって通信されるかもしれない。
【0043】
サービング基地局54及び協働基地局56についての時間に対する信号対雑音比のプロットを提供するさらなる例示が
図5cに示されている。
図5cに示されるように、tc2の期間にわたって、協働基地局2.3の信号対雑音比はサービング基地局2.5の信号対雑音比を超える。
【0044】
理解されるように、協働基地局から提供される信号対雑音比が、サービング基地局の信号対雑音比を超え、サブベアラを設定するのに要件とされる時間より長いが、通信端末がソース基地局としてのサービング基地局からデタッチし、ターゲット基地局としての協働基地局にアタッチするためのハンドオーバを実行することができる時間より短い、最適期間が生じることになる。よって、
図5cに示されるように、時間tc2は相対的に長く、この時間がハンドオーバを実行するための時間を超えるとすれば、この場合には、通信端末又はモバイル通信ネットワーク、例えばMME8は、通信端末1.1が協働基地局2.3にハンドオーバすべきであると判定してもよい。ハンドオーバを実行するために要件とされる時間は、ハンドオーバ準備時間、ハンドオーバ実行時間、及びハンドオーバ完了時間を含み、ハンドオーバ完了時間は、協働基地局上の無線通信リソースの予約と共にシグナリングメッセージの通信を含む。この合計ハンドオーバ時間が、協働基地局がサービング基地局に勝る無線通信リンク品質を提供する時間tc2より短い場合には、MME8は、サブベアラB1を確立しないことを決定し、通信端末に協働基地局へハンドオーバするよう指示することを決定してもよい。この場合には、通信ベアラB1のサブベアラがS1インタフェースを介して確立され、協働基地局が新しいサービング基地局になる。しかし、前述のように、たとえハンドオーバ条件が満たされても、協働集合を維持した方が好都合な場合もある。
【0045】
<シグナリング>
前述のように、
図4は、本技法に従ってシグナリングメッセージを伝えるためのオプションを説明する図が提供されている。要件とされるシグナリングメッセージを通信するための2つのオプションがある。
図4に示されるように、シグナリングメッセージは、Cプレーンによる専用シグナリングメッセージとして通信されてもよく、その場合、サービング基地局2.5はS1_MMEインタフェースを介してMME8へシグナリングメッセージを通信する。MME8は、次いで、サービングゲートウェイ6から協働基地局2.3、2.4までの専用サブベアラを確立する決定を行ってもよく、この決定はS11インタフェース40を介してサービングゲートウェイ6へシグナリングされる。よって、
図4に示される双方向矢印40、42は、Cプレーンによるシグナリングメッセージの通信を表す。或いは、サービングゲートウェイ2.5からの測定報告を提供するシグナリングメッセージは、帯域内シグナリングにより、S1_uインタフェース44を介してサービングゲートウェイへUプレーンによって、またCプレーンメッセージ40を用いてS11インタフェースを介して、それぞれ通信されてもよい。よって、
図4に示す双方向矢印44は、協働基地局と通信端末の間と共にサービング基地局と通信端末との間のリンク品質の報告の測定を実行し、これらの測定結果をMME8へ報告するための、Uプレーンによるサービング基地局とサービングゲートウェイとの間のシグナリングメッセージを表す。MME8は、次いで、インタフェース40を介してシグナリングメッセージを通信することによって、サービングゲートウェイ6と連携する。
【0046】
<モバイル通信ネットワークの構成>
理解されるように、モバイル通信ネットワークには、サービングゲートウェイ6から協働基地局2.3までのサブベアラを確立するための決定が行われ得る様々な場所がある。一般に、モバイル通信ネットワークは、サービング基地局2.5と通信端末1.1との間、及び協働基地局2.3と通信端末1.1との間の無線通信チャネルの状態をそれぞれモニタリングし、サービング基地局と協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態に応じて、通信端末へユーザデータを通信するために、サービング基地局及び協働基地局の一方又は両方を選択するように構成される。当該選択に応じて、モバイル通信ネットワークは、協働基地局との間で確立された通信ベアラを介して、又はサービング基地局までの通信ベアラを介して、ユーザデータを選択的に通信することができる。
【0047】
一例では、モバイル通信ネットワークのコアネットワーク部はサービングゲートウェイを含み、サービングゲートウェイは、協働基地局との間で確立された通信ベアラを介して、又はサービング基地局までの通信ベアラを介して、ユーザデータを選択的に通信するように構成される。よって、ユーザデータを、サービング基地局2.5に通信するかそれとも協働基地局2.3に通信するかの決定は、サービングゲートウェイ6によって行われる。或いは、ユーザデータは、すべての協働基地局及びサービング基地局へ送信され得るはずである。
【0048】
別の例では、モバイル通信ネットワークのコアネットワーク部はモビリティマネージャエンティティ(MME:mobility manager entity)8及びサービングゲートウェイ6を含み、サービング基地局2.5は、協働基地局2.3と通信端末1.1との間の無線通信リンクの相対的状態の指示を受け取り、サービング基地局2.5と通信端末1.1との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信ように構成され得る。さらに、MME8はサービング基地局2.5と共同して、満たされる予め決定される条件に応じて、協働基地局2.3までの通信ベアラを確立すべきかどうか識別するように構成され得る。
【0049】
理解されるように、MME8が、サービングゲートウェイ6から協働基地局2.5までのサブベアラを確立すべきかどうか判定するためには、サービング基地局と通信端末の間、及び協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクの状態に関する報告が、典型的には、サービング基地局からMME8へ通信される必要がある。このために、一例では、サービング基地局は、帯域内シグナリングによって、サービング基地局と協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態の標識を通信するように構成され得る。LTE通信ネットワークの例では、通信チャネルの状態の標識をS1_uインタフェース上で通信され得て、そのため、サービングゲートウェイは、通信端末へ通信するためにサービング基地局又は協働基地局までの通信ベアラのうちの1つを介して通信端末へユーザデータを通信するべきかどうか判定するように構成され得る。
【0050】
<協働集合の動作>
前述のように、本発明の実施形態は、通信端末に提供される通信ベアラの各々について1又は複数の協働基地局の各々を介して送信されるユーザデータのプロファイルを分析するように構成される。一例では、モバイル通信ネットワークは、通信端末へデータをデリバリする通信ベアラの各々についてサービングゲートウェイから協働基地局までのサブベアラを確立するように構成され、各通信ベアラは独立してみなされ、通信ベアラの各々について予め決定される条件が満たされるか否かを条件とする。よって、例えば、通信端末のための複数の通信ベアラが確立されていた場合には、それらの通信ベアラのうちの1つ又は複数が協働集合の協働基地局のうちの1つ又は複数を利用し、他の通信ベアラはサービング基地局によってのみサービングされてもよい。協働基地局のうちの1つ又は複数を介して通信することによって実現される1つ又は複数通信ベアラの各々が、サービングゲートウェイから協働基地局までのサブベアラを確立するための予め決定される条件に関して独立してみなされ、サブベアラは、比較に応じて確立されたり、確立されなかったりする。
【0051】
一例では、サブベアラを確立すべきか否かの判定はモバイル通信ネットワークのモビリティマネージャで行われ、サービング基地局は、集合の協働基地局のうちの1つ又は複数を用いて通信されるデータの測定結果を報告するように動作する。一例では、サービング基地局は、協働基地局のうちの1つ又は複数を利用し、例えば、無線通信条件が頻繁に変化するなど、予め決定される条件を満たす通信ベアラの測定結果を報告しさえすればよい。モビリティマネージャは、協働基地局までのサブベアラを確立すべきかどうかの決定を行ってもよい。別の例では、変化しない通信ベアラに関する情報だけがモビリティマネージャへ報告される。
【0052】
理解されるように、ある例では、協働基地局を介した通信端末へデータを通信するための通信ベアラは、ユーザデータ(Uプレーンデータ)を協働基地局へ送信するために、協働基地局とサービング基地局との間のインタフェースを使用し得る一方で、いくつかの通信ベアラは、サービング基地局とサービングゲートウェイの間で確立されている通信ベアラ(S‐1)に加えて、協働基地局とサービングゲートウェイとの間の直接的なサブベアラも使用し得る。
【0053】
<動作の概要>
図6は、前述の予め決定される条件の例又は実際の他の予め決定される条件のうちの1つ又は複数を用いて、サービングゲートウェイから協働集合の協働基地局のうちの1つ又は複数へのCプレーンシグナリングを用いてサブベアラを確立する本技法の動作の一例を表すフロー図を提供する。
図6は以下のように要約される。
【0054】
S1:従来の手順に従って、通信端末は、サービング基地局からと、協働集合内の協働基地局からとのリンク品質測定結果を報告する。リンク品質測定結果はサービング基地局へ報告される。一例では、リンク品質測定結果は、次いで、ステップS2でMME8へ通信される。
【0055】
S4:MMEは、次いで、サービング基地局のリンク品質測定結果を、予め決定される基準を用いて、協働集合内の協働基地局のうちの1つ又は複数のリンク品質測定結果と比較する。これら予め決定される基準に従って、ユーザデータを、協働集合の協働基地局のうちの1つ又は複数へ直接通信することがより効率的になるか否かが判定される。これらの基準は、実質的には、使用可能な通信リンク品質が、サービング基地局を介するよりも協働基地局を介して勝る時間が、サブベアラを設定するために要件とされる時間よりも長いが、サービング基地局から協働基地局へのハンドオーバを実行することがより良いであるはずの時間よりも短いことを判定する。シグナリングは、実質的に。
図6はCプレーンについてのものである。Uプレーン及びスイッチングについて同様の図はあるか?ここでは、S‐GWが通知を受けるこの帯域内オプションがある(S‐GWはMMEに通知し得る)。或いは、MMEが通知を受け、次いでS‐GWに通知する。前者がより適切であるのは、ベアラがすでに確立され、スイッチングが要件とされることである。協働eNBまでの新しいベアラを確立する必要がある場合には、後者がより適切である。しかし、このシナリオでは前者も使用されてもよい。
【0056】
S6:MMEは、次いで、リンク品質の測定結果が協働集合の基地局のうちの1つ又は複数について予め決定される基準を満たすかどうか判定する。
【0057】
S8:リンク品質測定結果が協働基地局のうちの1つ又は複数についてのリンク品質測定結果を満たす場合には、MMEは、eNB及びサービングゲートウェイ6に、上記説明でサブベアラと称した、ユーザデータを協働基地局へ直接通信するためのサービングゲートウェイと協働基地局との間のS1Uベアラを確立するようシグナリングする。
【0058】
S10:MMEは、引き続き、サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクをモニタリングする。例えば、協働基地局のリンク品質が、そのとき、サービング基地局のリンク品質を上回ったままである場合には、MMEは、協働基地局へのハンドオーバの実行を決定し得る。一方、MMEは、そのとき、リンク品質測定結果を再評価してもよく、これらの測定結果が、予め決定される時間量にわたって一貫して予め決定される閾値を下回る場合には、MMEは、サブベアラを取り外し、又は取り消すことを判定するために、分岐S6の決定を適用し得る。しかし、典型的には、ベアラはすでに確立されているため、当面は使用されずに維持されてもよい。
【0059】
Uプレーン動作の例が
図7に表されている。
図7は以下のように要約される。
【0060】
S8:サービングゲートウェイは、サービング基地局から無線リンク品質に関する標識を受信する。これは、サービング基地局からのSI_uインタフェース上で帯域内シグナリングメッセージを介して受信され得る。
【0061】
S10:帯域内シグナリングが使用される場合、サービングゲートウェイは、ベアラが存在するかどうかチェックし、存在しない場合、MMEはベアラを生成するよう通知される。
【0062】
S12:ベアラが存在する場合には、サービングゲートウェイは、Uプレーンデータを、最も良い無線リンク品質を有するベアラ又はサブベアラに向けてスイッチングされる。サブベアラは、変動がより低い通信ベアラについて確立される。或いは、チェックはMMEによって行われ得るし、サービングゲートウェイは、MMEによってそれぞれのベアラ間でデータを切り換えるよう通知されてもよい。帯域内シグナリングは、サービングゲートウェイまでのS1通信ベアラと協働基地局までのサブベアラとの間でデータをスイッチングする場合に限りより適切となり得る。しかし、MMEとのシグナリングは、新しいベアラが確立される必要がある場合に、より適切となり得る。
【0063】
上記説明から理解されるように、本発明の実施形態は以下を含むことができる。
【0064】
1若しくは複数の通信端末へ、及び/又は1若しくは複数の通信端末からデータを通信するためのモバイル通信ネットワークであって、モバイル通信ネットワークは、コアネットワーク部と、複数の基地局を含む無線ネットワーク部とを備え、複数の基地局は、通信端末へ、又は通信端末からデータを通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される。複数の基地局のうちの1つは、通信端末のうちの1つへのサービング基地局として動作し、通信端末と協働して、サービング基地局を経由しコアネットワーク部及び無線ネットワーク部を介して通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するための1又は複数の通信ベアラを確立し、複数の基地局のうちの少なくとも1つの他の基地局と協働して、通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するように構成される。協働基地局は、ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの状態の結果として、通信端末へユーザデータを送信するように構成される。モバイル通信ネットワークは、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態をモニタリングし、予め決定される条件の結果として、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立するように構成される。
【0065】
上記実施形態によるモバイル通信ネットワークにおいて、予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含み得る。
【0066】
基地局はモバイル通信ネットワークの一部を形成し、ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立される少なくとも1つの通信ベアラを介して、ユーザデータを通信端末へ通信し、通信端末からユーザデータを受信するように構成される。通信ベアラは、ワイヤレスアクセスインタフェースによって提供される無線通信チャネルを含み、通信端末のうちの1つへのサービング基地局として動作し、複数の基地局のうちの少なくとも1つの他の基地局と協働して通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するために、通信端末へ通信するためのユーザデータを、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介して送信し、サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の通信チャネルの状態をモニタリングし、サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の通信チャネルの状態をコアネットワークへ報告し、コアネットワークが、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、協働基地局までの別個の通信ベアラを確立したという標識を受信した結果として、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介した協働基地局へのユーザデータの通信を停止する。
【0067】
基地局はモバイル通信ネットワークの一部を形成し、ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された少なくとも1つの通信ベアラを介して、ユーザデータを通信端末へ通信し、通信端末からユーザデータを受信するように構成される。通信ベアラは、ワイヤレスアクセスインタフェースによって提供される無線通信チャネルを含み、通信端末のうちの1つのサービング基地局と共に協働基地局として動作するために、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介してサービング基地局から通信端末へ通信するためのユーザデータを受信し、サービング基地局の制御下でワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの状態の結果として、通信端末へ選択的にユーザデータを送信し、モバイル通信ネットワークと共に、サービング基地局からユーザデータを受信せずに、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立する。
【0068】
インフラストラクチャ機器はモバイル通信ネットワークの一部を形成し、モバイル通信ネットワークは、インフラストラクチャ機器を含むコアネットワーク部と、無線ネットワーク部とを含み、無線ネットワーク部は、通信端末へ、又は通信端末からデータを通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される複数の基地局を含む。インフラストラクチャ機器は、協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信し、サービング基地局と通信端末との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信するように構成され、協働基地局及びサービング基地局は基地局の協働集合を形成し、インフラストラクチャ機器は、予め決定される条件に応じて協働基地局までの通信ベアラを確立すべきかどうか識別し、予め決定される条件が満たされた結果として、通信端末への通信のためにサービングゲートウェイから協働基地局へユーザデータを通信するための通信ベアラを確立するように構成される。
【0069】
前述のインフラストラクチャ機器において、予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含む。
【0070】
前述のインフラストラクチャ機器において、サービング基地局は、通信端末との間で確立された無線通信チャネルの状態の標識を、帯域内シグナリングによって、サービング基地局及び協働基地局の各々を介してサービングゲートウェイへ通信するように構成される。
【0071】
モバイル通信ネットワークへデータを通信し、又はモバイル通信ネットワークからデータを受信するための通信端末は、モバイル通信ネットワークと協働して、通信ベアラを介したモバイル通信デバイスからの、又はモバイル通信デバイスへの通信セッションのデータを通信するための通信ベアラであって、通信端末とモバイル通信ネットワークのサービング基地局との間の無線通信チャネルを含む通信ベアラを確立し、サービング基地局と通信端末との間の無線通信チャネルを介してモバイル通信ネットワークのサービング基地局からデータを受信するように構成される。サービング基地局は、少なくとも1つの他の協働基地局と共に協働集合を形成し、通信端末は、サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態を判定し、サービング基地局と協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの判定された状態をサービング基地局へ通信し、サービング基地局の制御下でワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの通信される状態の結果として、サービング基地局及び協働基地局の一方又は両方から選択的にユーザデータを受信し、予め決定される条件の結果として、協働基地局から、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局まで確立された通信ベアラを用いて協働基地局へ通信されるユーザデータを受信するように構成される。
【0072】
前述の通信端末において、予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含む。
【0073】
モバイル通信ネットワークを介して通信端末へデータを通信する方法であって、モバイル通信ネットワークは、インフラストラクチャ機器を含むコアネットワーク部と、データを通信端末へ通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される複数の基地局を含む無線ネットワーク部とを備える。この方法は、通信端末と協働して、サービング基地局を経由しコアネットワーク部及び無線ネットワーク部を介して通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するための1又は複数の通信ベアラを確立することと、サービング基地局及び少なくとも1つの他の協働基地局を含む基地局の協働集合を形成することと、ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態をモニタリングすることと、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介して協働基地局でユーザデータを受信することと、サービング基地局の制御下の無線通信チャネルの状態の結果として、協働基地局及び/又はサービング基地局から通信端末へ選択的にユーザデータを送信することと、予め決定される条件の結果として、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立することとを含む。
【0074】
以下の番号付けられた項目は、本技法のさらなる例示的態様及び特徴を提供する。
【0075】
1.1若しくは複数の通信端末へ、及び/又は1若しくは複数の通信端末からデータを通信するためのモバイル通信ネットワークであって、
インフラストラクチャ機器を含むコアネットワーク部と、
通信端末へ、又は通信端末からデータを通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される複数の基地局を含む無線ネットワーク部と
を備え、複数の基地局のうちの1つは、
通信端末のうちの1つへのサービング基地局として動作し、
通信端末と協働して、サービング基地局を経由しコアネットワーク部及び無線ネットワーク部を介して通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するための1又は複数の通信ベアラを確立し、
通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するために、複数の基地局のうちの少なくとも1つの他の基地局と協働する
ように構成され、協働基地局は、
サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介して通信端末へ通信するためのユーザデータを受信し、
サービング基地局の制御下でワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの状態の結果として、通信端末へ選択的にユーザデータを送信するように構成され、
モバイル通信ネットワークは、
協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態をモニタリングし、
予め決定される条件の結果として、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立するように構成されるモバイル通信ネットワーク。
【0076】
2.予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含む、項目1に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0077】
3.モバイル通信ネットワークは、
協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態をモニタリングし、
協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態の変化の割合を判定する
ように構成され、
予め決定される条件は通信チャネルの状態の変化の割合を含み、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態の変化の割合が予め決定される割合を下回り、及び、平均値が予め決定される閾値を上回る場合、協働基地局を介して通信端末へユーザデータを通信するために、協働基地局とコアネットワークとの間の通信ベアラが確立される、
項目1又は2に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0078】
4.予め決定される条件は積分時間を含み、積分時間は、無線通信リンクの状態が予め決定される通信品質の範囲内に留まっている時間である、項目2又は3に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0079】
5.積分時間は設定時間に従って判定され、設定時間は、協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクの現在の状態を判定し、無線通信リンクの現在の状態をコアネットワーク部へ通信するために要件とされる時間、及び協働基地局までの通信ベアラを確立するために要件とされる時間を含む、項目4に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0080】
6.積分時間は、通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質の関数である、項目4又は5に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0081】
7.モバイル通信ネットワークは、
サービング基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、及び協働基地局と通信端末との間の通信チャネルの状態をそれぞれモニタリングし、
サービング基地局及び協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態に応じて、通信端末へユーザデータを通信するために、サービング基地局及び協働基地局の一方又は両方を選択し、
選択に応じて、協働基地局との間で確立された通信ベアラを介して、又はサービング基地局までの通信ベアラを介して、ユーザデータを選択的に通信する
ように構成される、前記項目のいずれか一項に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0082】
8.モバイル通信ネットワークのコアネットワーク部はサービングゲートウェイを含み、サービングゲートウェイは、協働基地局との間で確立された通信ベアラを介して、又はサービング基地局までの通信ベアラを介してデータを選択的に通信するように構成される、項目7に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0083】
9.コアネットワーク部はモビリティマネージャとサービングゲートウェイとを含み、サービング基地局は、
協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信し、
サービング基地局と通信端末との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信する
ように構成され、モビリティマネージャは、サービング基地局と共同して、
予め決定される条件に応じて協働基地局までの通信ベアラを確立すべきどうか識別し、
予め決定される条件が満たされた結果として、通信端末への通信のためにサービングゲートウェイから協働基地局へユーザデータを通信するための通信ベアラを確立するように構成される、前記項目のいずれか一項に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0084】
10.サービング基地局は、通信端末との間で確立された無線通信チャネルの状態の標識を、帯域内シグナリングによって、サービング基地局及び協働基地局の各々を介してサービングゲートウェイへ通信するように構成される、項目9に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0085】
11.1若しくは複数の通信端末へ、及び/又は1若しくは複数の通信端末からデータを通信するためのモバイル通信ネットワークであって、
コアネットワーク部と、
通信端末へ、又は通信端末からデータを通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される複数の基地局を含む無線ネットワーク部と
を備え、複数の基地局のうちの1つは、
通信端末のうちの1つへのサービング基地局として動作し、
通信端末と協働して、サービング基地局を経由しコアネットワーク部及び無線ネットワーク部を介して通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するための1又は複数の通信ベアラを確立し、
通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するために、複数の基地局のうちの少なくとも1つの他の基地局と協働する
ように構成され、協働基地局は、
ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの状態の結果として、通信端末へユーザデータを送信する
ように構成され、モバイル通信ネットワークは、
協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態をモニタリングし、
予め決定される条件の結果として、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立するように構成されるモバイル通信ネットワーク。
【0086】
12.予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含む、項目11に記載のモバイル通信ネットワーク。
【0087】
13.モバイル通信ネットワークの一部を形成する基地局であって、
ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された少なくとも1つの通信ベアラであって、ワイヤレスアクセスインタフェースによって提供される無線通信チャネルを含む通信ベアラを介して通信端末へユーザデータを通信し、通信端末からユーザデータを受信し、
通信端末のうちの1つへのサービング基地局として動作するように構成され、
通信端末へ通信するためのユーザデータを、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介して送信し、
サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の通信チャネルの状態をモニタリングし、
サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の通信チャネルの状態をコアネットワークへ報告し、
コアネットワークが、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、協働基地局までの別個の通信ベアラを確立したという標識を受信した結果として、サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介した協働基地局へのユーザデータの通信を停止することによって、
通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するために、複数の基地局のうちの少なくとも1つの他の基地局と協働する
ように構成される基地局。
【0088】
14.モバイル通信ネットワークの一部を形成する基地局であって、
ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された少なくとも1つの通信ベアラであって、ワイヤレスアクセスインタフェースによって提供される無線通信チャネルを含む通信ベアラを介して通信端末へユーザデータを通信し、通信端末からユーザデータを受信し、
通信端末のうちの1つのサービング基地局と共に協働基地局として動作するために、
サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介してサービング基地局から通信端末へ通信するためのユーザデータを受信し、
サービング基地局の制御下でワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの状態の結果として、通信端末へ選択的にユーザデータを送信し、
モバイル通信ネットワークと共に、サービング基地局からユーザデータを受信せずに、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立する
ように構成される基地局。
【0089】
15.モバイル通信ネットワークの一部を形成するインフラストラクチャ機器であって、モバイル通信ネットワークは、インフラストラクチャ機器を含むコアネットワーク部と無線ネットワーク部とを含み、無線ネットワーク部は、通信端末へ、又は通信端末からデータを通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される複数の基地局を含み、インフラストラクチャ機器は、
協働基地局と通信端末との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信し、
サービング基地局と通信端末との間の無線通信リンクの相対的な状態の標識を受信し、協働基地局及びサービング基地局は基地局の協働集合を形成し、
予め決定される条件に応じて協働基地局までの通信ベアラを確立すべきどうか識別し、
予め決定される条件が満たされた結果として、通信端末への通信のためにサービングゲートウェイから協働基地局へユーザデータを通信するための通信ベアラを確立する
ように構成されるインフラストラクチャ機器。
【0090】
16.予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含む、項目15に記載のインフラストラクチャ機器。
【0091】
17.サービング基地局は、通信端末との間で確立された無線通信チャネルの状態の標識を、帯域内シグナリングによって、サービング基地局及び協働基地局の各々を介してサービングゲートウェイへ通信するように構成される、項目15に記載のインフラストラクチャ機器。
【0092】
18.モバイル通信ネットワークへデータを通信し、又はモバイル通信ネットワークからデータを受信するための通信端末であって、
モバイル通信ネットワークと協働して、通信ベアラを介したモバイル通信デバイスからの、又はモバイル通信デバイスへの通信セッションのデータを通信するための通信ベアラであって、通信端末とモバイル通信ネットワークのサービング基地局との間の無線通信チャネルを含む通信ベアラを確立し、
モバイル通信ネットワークのサービング基地局からサービング基地局と通信端末との間の無線通信チャネルを介してデータを受信する
ように構成され、サービング基地局は少なくとも1つの他の協働基地局と共に協働集合を形成し、通信端末は、
サービング基地局と通信端末との間、及び協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態を判定し、
サービング基地局と協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの判定された状態をサービング基地局へ通信し、
サービング基地局の制御下でワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された無線通信チャネルの通信された状態の結果として、サービング基地局又は協働基地局のうちの一方又は両方から選択的にユーザデータを受信し、
予め決定される条件の結果として、協働基地局から、通信端末へユーザデータを送信するために協働基地局へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局まで確立された通信ベアラを用いて協働基地局へ通信されるユーザデータを受信するように構成されるモバイル通信端末。
【0093】
19.予め決定される条件は、協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態、協働基地局と通信端末との間で通信ベアラを確立するための設定時間、及び通信端末へユーザデータを通信するために要件とされるサービス品質のうちの少なくとも1つを含む、項目18に記載の通信端末。
【0094】
20.モバイル通信ネットワークを介して通信端末へデータを通信する方法であって、モバイル通信ネットワークは、インフラストラクチャ機器を含むコアネットワーク部と、データを通信端末へ通信するためのワイヤレスアクセスインタフェースを提供するように構成される複数の基地局を含む無線ネットワーク部とを備え、方法は、
通信端末と協働して、サービング基地局を経由しコアネットワーク部及び無線ネットワーク部を介して通信端末へ、又は通信端末からユーザデータを通信するための1又は複数の通信ベアラを確立することと、
サービング基地局及び少なくとも1つの協働基地局を含む基地局の協働集合を形成することと、
ワイヤレスアクセスインタフェースを介して確立された協働基地局と通信端末との間の無線通信チャネルの状態をモニタリングすることと、
サービング基地局と協働基地局との間のインタフェースを介して協働基地局でユーザデータを受信することと、
サービング基地局の制御下の無線通信チャネルの状態の結果として、協働基地局及び/又はサービング基地局から通信端末へ選択的にユーザデータを送信することと、
予め決定される条件の結果として、へユーザデータを通信するための、コアネットワークから協働基地局までの通信ベアラを確立することと
を含む方法。
【0095】
本発明の多様な他の態様及び特徴は添付の特許請求の範囲で定義される。記載される実施形態には、添付の特許請求の範囲で定義されている本発明の範囲を逸脱することなく、多様な改変を加えられ得る。例えば、本発明の実施形態は、3GPP以外及びLTE規格以外の他の通信システムでの適用を出願した。さらに、判断基準は、通信ネットワークのあらゆる場所において、MMEだけでなく、おそらくはサービングゲートウェイでも取り得るはずであり、上記以外の異なるシグナリング手順も実現され得ることが理解されるであろう。