(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
透明のワニス(単に「ニス」とも呼ぶ)を用いたとしても、ワニスでコーティングした部分とコーティングしていない部分との境界が表れることがある。そして、境界が目立ってしまうとデザイナーの意図しないデザインとなったり、ユーザーに違和感を与えることになる。そこで、本発明は、印刷部を保護するためのコーティング(特にコーティングした部分の輪郭)を目立たないようにした印刷フィルムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決するために、本発明に係る印刷フィルムは、透明なフィルムの一部にインキで所定の表示が形成された印刷部と、当該印刷部をワニスで覆うコーティング部と、フィルムの平面視上、コーティング部の周囲に設けられ、コーティング部からの距離が離れるほど段階的にワニスの量が少なくなるように、ワニスで覆われたグラデーション部とを有する。
【0007】
このようにすれば、ワニスで覆われた部分からその周囲に向けて徐々にワニスの量が少なくなるため、変化をぼかすことができる。すなわち、印刷部を保護するためのコーティングを目立たないようにすることができる。
【0008】
また、印刷フィルムのグラデーション部は、コーティング部からの距離が離れるほど、ワニスで覆われた部分の面積が減少するようにしてもよい。ここで、ワニスで覆われた部分の面積とは、所定の単位面積あたりのワニスで覆われた部分の面積である。具体的にはこのようにすることで、印刷部を保護するためのコーティングを目立たないようにすることができる。
【0009】
さらに、グラデーション部は、ワニスにより形成されたドットの列がコーティング部の輪郭とほぼ平行に複数配置されており、コーティング部からの距離が離れるほど、一列あたりのドットの数が減少するようにしてもよい。具体的には、このような態様によりグラデーション部を実現することができる。
【0010】
また、グラデーション部は、コーティング部からの距離が離れるほど、ドットの大きさが小さくなるようにしてもよい。また、グラデーション部は、コーティング部からの距離が離れるほど、列の間隔が広くなるようにしてもよい。また、グラデーション部は、コーティング部からの距離が離れるほど、ワニスの厚さが薄くなるようにしてもよい。こういった態様によっても、グラデーション部を実現することができる。
【0011】
本発明の他の側面によれば、たばこ商品を収容するパッケージと、当該パッケージを包装する印刷フィルムとを備えるフィルム包装物を提供することもできる。ここで、印刷フィルムは、透明なフィルムの一部にインキで所定の表示が形成された印刷部と、当該印刷部をワニスで覆うコーティング部と、フィルムの平面視上、コーティング部の周囲に設けられ、コーティング部からの距離が離れるほど段階的にワニスの量が少なくなるように、ワニスで覆われたグラデーション部とを有する。本発明に係る印刷フィルムを用いれば、印刷部を保護するためのコーティングを目立たないようにすることができる。よって、上記のようなフィルム包装物であれば、印刷フィルム及びパッケージのデザインの自由度が向上する。
【0012】
なお、たばこ商品とは、例えば紙巻たばこ(フィルタシガレット、両切たばこ(フィルタ無し))、シガー(葉巻)、シガリロ、スヌース、嗅ぎたばこ、チューイングたばこ、電子たばこ等が例示できる。
【0013】
また、本発明における課題を解決するための手段は、可能な限り組み合わせて採用することができる。
【発明の効果】
【0014】
本発明によれば、印刷部を保護するためのコーティングを目立たないようにした印刷フィルムを提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0016】
次に、本発明に係るフィルム及びフィルム包装物の実施形態について、図面に基づいて説明する。本発明に係るフィルムの用途は特に限定されないが、ここでは、たばこ商品を包装する例を説明する。
【0017】
<フィルム包装物の構成>
図1を用いて、パッケージ11とパッケージ11を包装するフィルム12とを含むフィルム包装物(単に「包装物」とも呼ぶ)1の構成について説明する。
図1は、実施の形態に係る開封前の包装物1の斜視図である。
【0018】
包装物1に含まれるパッケージ11は、図示したようなヒンジリッド型パッケージであってもよいし、他のハードパッケージ又はソフトパッケージであってもよい。パッケージ11の内部には、例えばアルミ蒸着紙で包まれたたばこの束(図示せず)が含まれている。
【0019】
フィルム12は、例えば透明(無色透明)な高分子フィルムであり、例えばポリプロピレン(PP)、ポリエチレン(PE)、セロファン等の材料からなる。また、フィルム12は、少なくとも一部に印刷領域121を有する。印刷領域121は、例えばフィルム12の裏面(すなわち、包装物1の内側であり、パッケージ11と接する面)に設けられている。なお、フィルム12は、半透明又は有色透明なフィルムであってもよい。また、印刷領域121を有するフィルム12を、本発明に係る印刷フィルムとも呼ぶ。
【0020】
また、フィルム12は、開封テープ(「テアテープ」とも呼ぶ)122を有している。開封テープ122は、パッケージ11の表面に沿って周回するように巻き掛けられた帯状の部材であり、フィルム12の裏面(すなわち、包装物1の内側であり、パッケージ11と接する面)に貼り付けられている。開封テープ122の一端1221を摘まむことができるようにフィルム12には切込みが設けられており、使用者が一端1221を引っ張ることで、フィルム12を引き裂いて包装物1を開封できるようになっている。
【0021】
<印刷フィルムの構成>
図2は、印刷領域121を説明するための図である。なお、
図2は、フィルム12の一部に設けられた印刷領域121を、フィルム12の表面側(すなわち、包装物1の外側)から平面視した図である。印刷領域121は、有色のインキで印刷された印刷部1211と、印刷部1211全体を覆うようにワニス(単に「ニス」とも呼ぶ)でコーティングされ、印刷部1211を保護するコーティング部1212と、平面視上、コーティング部1212の周囲に設けられたグラデーション部1213とを含む。
【0022】
印刷部1211に施す印刷は、グラビア印刷や、UV(Ultraviolet)印刷等、フィルムに印刷できる様々な手法を用いて行うことができる。なお、印刷部1211は、黒で塗りつぶされた領域と、斜線でハッチングが施された領域とを含み、それぞれ異なる色で印刷されているものとする。また、コーティング部1212及びグラデーション部1213は、インキの代わりにワニスを用いて印刷を行うことにより形成することができる。
【0023】
本実施形態に係るワニスは、顔料を含まない透明の塗料であり、例えば樹脂を溶剤に溶かして形成される。また、インキは、顔料を含む有色の塗料であり、例えば顔料をワニスと混合して形成する。本実施形態では、既存のワニス及びインキを用いることができる。
【0024】
コーティング部1212は、印刷部1211の「おさえ」のために設けられている。すなわち、印刷部1211をワニスで覆うことにより、滑りを良くし、耐摩耗性を向上させることができるため、例えば印刷が擦れてはげてしまうことを抑制できる。また、コーティング部1212により、耐ブロッキング性能を向上させることもできる。すなわち、フィルム12同士やフィルム12とパッケージ11とが貼りついてしまうことが抑制される。
【0025】
グラデーション部1213は、印刷部1211の周囲に設けられており、印刷部1211及びコーティング部1212から距離が離れるほど、段階的にワニスの量が少なくなるようになっている。
図3は、印刷領域121の周縁の拡大図である。また、
図3のグラデーション部1213は、印刷部1211及びコーティング部の輪郭に平行な線で示されており、線の太さ及び線の間隔でワニスの量の多少を模式的に表している。
図3に示すように、グラデーション部1213は、印刷部1211及びコーティング部1212に近い側ほどワニスの量が多く、印刷部1211及びコーティング部1212から離れるほどワニスの量が少なくなっている。
【0026】
<グラデーション部の構成1>
図4に、グラデーション部1213の構成の一例を示す。なお、
図4は、フィルム12の一部に設けられた印刷領域121を、フィルム12の表面側から見た拡大図である。フィルム12には、印刷部1211の面積以上の大きさのコーティング部1212が、印刷部1211を覆うように重ねて形成されている。そして、コーティング部1212の周囲には、グラデーション部1213が設けられている。グラデーション部1213には、ワニスで形成されたドット(「小領域」とも呼ぶ)が列をなすように配置されている。なお、便宜上、
図4には列を表す破線を示している。ドットの列は、コーティング部1212の輪郭とほぼ平行に配置されている。なお、
図4の例では、ドットの列は印刷部1211の輪郭ともほぼ平行である。また、
図4の例では、コーティング部1212から離れるほど(すなわち、印刷部1211から離れるほど)、1列あたりのドットの数が少なくなっている。
【0027】
図4の例では、コーティング部1212の輪郭とほぼ平行なドットの列を示しているが、ドットは平行に整列していなくてもよい。例えば、コーティング部1212から離れるほど、所定の単位面積あたりのドットの数が少なくなるように、ランダム又は所定のパターンでドットが配置されていてもよい。ここで、単位面積とは、グラデーション部1213内に収まる大きさであり、且つ当該形状の内部に複数のドットが含まれる程度の大きさの任意の形状の面積をいうものとする。換言すれば、グラデーション部1213においては、コーティング部1212から距離が離れるほど、所定の単位面積あたりのワニスで覆われた領域の面積が小さくなっている。
【0028】
<グラデーション部の構成2>
図5に、グラデーション部1213の他の例を示す。なお、
図5も、フィルム12の一部に設けられた印刷領域121を、フィルム12の表面側から見た拡大図である。
図5のグラデーション部1213も、ワニスで形成されたドットが、コーティング部1212の輪郭とほぼ平行な列をなすように配置されている。
図5の例では、コーティング部1212から離れるほど、各ドットの大きさが小さくなっている。
【0029】
図5の例でも、コーティング部1212の輪郭とほぼ平行なドットの列を示しているが、ドットは平行に整列していなくてもよい。例えば、コーティング部1212から離れるほど、ドットの大きさが小さくなるように、ランダム又は所定のパターンでドットが配置されていてもよい。換言すれば、グラデーション部1213においては、コーティング部1212から距離が離れるほど、所定の単位面積あたりのワニスで覆われた領域の面積が小さくなっている。
【0030】
<グラデーション部の構成3>
図6に、グラデーション部1213の他の例を示す。なお、
図6も、フィルム12の一部に設けられた印刷領域121を、フィルム12の表面側から見た拡大図である。
図6のグラデーション部1213も、ワニスで形成されたドットが、コーティング部1212の輪郭とほぼ平行な列をなすように配置されている。
図6の例では、コーティング部1212から離れるほど、隣の列との間隔が広がる。
【0031】
図6の例でも、コーティング部1212の輪郭とほぼ平行なドットの列を示しているが、ドットは平行に整列していなくてもよい。例えば、コーティング部1212から離れるほど、所定の単位面積に含まれるドット間の距離の平均が広がるように、ランダム又は所定のパターンでドットが配置されていてもよい。換言すれば、グラデーション部1213においては、コーティング部1212から距離が離れるほど、所定の単位面積あたりのワニスで覆われた領域の面積が小さくなっている。
【0032】
<グラデーション部の構成4>
図7に、グラデーション部1213の他の例を示す。
図7は、
図3に示したフィルム12のA−A断面図である。また、
図7に示すように、印刷部1211、コーティング部1212及びグラデーション部1213は、フィルム12の裏側に設けられている。なお、フィルム12の裏側とは、包装物1のパッケージ11と接する側である。
図7のグラデーション部は、コーティング部1212から離れるほど、ワニスの厚さが薄くなる。換言すれば、グラデーション部1213においては、コーティング部1212から距離が離れるほど、所定の単位面積あたりのワニスの量が減少している。このような印刷は、例えばグラビア印刷(すなわち、凹版印刷)によって実現される。ワニスの厚さが断面視上で線形に変化する態様に限らず、例えばコーティング部1212の輪郭とほぼ平行な列を設け、コーティング部1212から離れるほど段階的にワニスの厚さが減少するようにしてもよい。
【0033】
上記の構成1から4を概括すると、グラデーション部1213は、コーティング部1212からの距離が離れるほど、段階的にワニスの量が少なくなっている。また、上記の構成1から3を概括すると、グラデーション部1213は、コーティング部1212からの距離が離れるほど、所定の単位面積あたりのワニスで覆われた部分の面積が小さくなっている。
【0034】
グラデーション部1213の構成は、上記の構成1から4に示した構成を組み合わせてもよい。特に、グラデーション部1213の構成は、ワニスで形成されたドットをコーティング部1212の輪郭とほぼ平行な列をなすように配置し、コーティング部1212から遠い列ほどワニスの厚さが薄くなるようにすることによって、より自然にコーティングを目立たなくすることができる。また、グラデーション部1213は、ワニスで形成されたドットをコーティング部1212の輪郭とほぼ平行な列をなすように配置し、コーティング部1212から離れるほど、1列あたりのドットの数が減少し、且つ各ドットの大きさが小さくなるように形成してもよい。さらに、コーティング部1212から遠い列ほどワニスの厚さが薄くなるようにしてもよい。また、他の組み合わせを採用してもよいし、3以上の構成を組み合わせてもよい。
【0035】
図4から
図6の構成では、角丸正方形のドットを示したが、ドットの形状はこれには限定されない。ドットは、長方形、その他の多角形、楕円形等、様々な形状を採用することができる。また、
図4から
図6のドットの大きさは説明の便宜上誇張されているが、ドットは肉眼で認識できない程度の大きさであってもよい。また、
図4から
図6に破線で示したドットの列は5列であるが、列の数は5には限られない。
【0036】
また、
図3から
図6に示したグラデーション部1213のドットの列は、平面視上、印刷部1211及びコーティング部1212の輪郭とほぼ平行に形成されていたが、このような態様には限定されない。
図8に、印刷部1211の輪郭が複雑な形状である場合の例を示す。
図8の例では、グラデーション部1213の輪郭は、印刷部1211の輪郭ともコーティング部1212の輪郭とも平行ではない。この場合、例えば、コーティング部1212の輪郭とグラデーション部1213の輪郭との間を補間する複数の形状を定義し、コーティング部1212から離れるほどワニスの量が減少するように各領域の内部を印刷するものとする。
【0037】
本実施形態に係るグラデーション部1213によれば、フィルム12上のコーティング部1212からワニスで覆われていない周囲の部分にかけて、徐々にワニスの量が減少していくため、コーティング部1212の輪郭を目立たないようにすることができる。すなわち、グラデーション部1213によれば、コーティング部1212とその周囲との境界を自然に調和させることができる。また、コーティング部1212の周囲に縁取りがされなくなるため、意図したデザインの再現性が向上する。また、コーティング部1212の輪郭をぼかすことで、曇り感を表現できるようになる。
【0038】
<製造方法>
図9及び
図10を用いて、印刷フィルムの製造方法を説明する。まず、
図9に示すように、フィルム12に印刷部1211を形成する。ここで、フィルム12の2つの面のうち印刷を施す側を印刷面とも呼ぶ。印刷面は、パッケージ11をフィルム12で包装した状態において、パッケージ11と接触する面であり、包装物1の内側になる。したがって、印刷面から見ると印刷部1211の文字や図形は、包装物1を外側から見た場合の文字や図形とは裏返しになっている。
【0039】
次に、
図10に示すように、フィルム12にコーティング部1212及びグラデーション部1213を形成する。コーティング部1212及びグラデーション部1213も、印刷面に設けられる。本実施形態では、コーティング部1212は、印刷部1211全体を覆うように重畳して設けられている。すなわち、コーティング部1212は、印刷部1211上に位置を合わせて印刷される。また、コーティング部1212の面積は、印刷部1211の面積以上の大きさになっている。また、コーティング部1212の周囲に、グラデーション部1213が印刷される。なお、コーティング部1212及びグラデーション部1213は、同時にまとめて印刷することができる。
【0040】
以上のような手順で、インキによる印刷部1211を保護するためのコーティング部1212及びコーティング部1212とその周囲との境界を自然に調和させるためのグラデーション部1213を印刷することができる。
【0041】
なお、印刷領域121は、包装物1の内側に存在する方が、印刷が擦れて落ちることが低減されるが、印刷領域121を包装物1の外側(すなわち、フィルム12の表面)に設けてもよい。この場合、印刷部1211の文字や図形は、左右反転させずに印刷する。フィルム12として、半透明のフィルム又は色のついた透明のフィルムを用いる場合、包装物1のうち、フィルム12の、パッケージ11側の面に印刷を施すと、印刷領域121にフィルム12の色が重なってしまう。フィルム12の表面に印刷を施せば、印刷領域121にフィルム12の色が重なることはなく、デザインに忠実な色彩を再現することができる。
【0042】
<比較例1>
次に、
図11を用いて比較例に係るフィルム22を説明する。なお、
図11は、フィルム22の一部に設けられた印刷領域221を、フィルム22の表面側から見た図である。印刷領域221は、有色のインキで印刷された印刷部2211と、印刷部2211全体を覆うように白インキでコーティングされたコーティング部2212とを含む。印刷部2211を白インキで覆う場合も、例えば印刷部2211が擦れてはげてしまうことを抑制できる。
【0043】
しかしながら、比較例1の場合は、背景を白にしなければならないというデザイン上の制約が生じる。一方、本発明に係る実施形態によれば、透明なワニスを用いてコーティングすることにより、デザインの自由度が広がる。
【0044】
<比較例2>
次に、
図12を用いて比較例に係るフィルム32を説明する。なお、
図12も、フィルム32の一部に設けられた印刷領域321を、フィルム32の表面側から見た図である。印刷領域321は、有色のインキで印刷された印刷部3211と、印刷部3211全体を覆うようにワニスでコーティングされたコーティング部3212とを含む。ただし、印刷領域321は、グラデーション部を有していない。印刷部3211をワニスで覆う場合も、例えば印刷部3211が擦れてはげてしまうことを抑制できる。
【0045】
比較例2の場合、透明なワニスを用いていても、ワニスでコーティングされた部分の輪郭は目立ってしまう。すなわち、フィルム32のうちワニスがコーティングされた部分とコーティングされていない部分とでは、厚さに差があり、ワニスの有無という点で材質も異なるため、可視光の透過率にも差が生じる。よって、コーティング部3212とその周囲との間に、境界が表れてしまう。
【0046】
一方、本発明に係る実施形態によれば、コーティング部1212の周囲にグラデーション部1213を設けることにより、コーティング部1212とその周囲との境界をぼかすことができる。よって、本発明に係る実施形態によれば、コーティング部1212とその周囲とが自然に調和した印刷フィルムを提供することができる。特に、たばこのような製品のパッケージ11には、所定の大きさで警告表示を入れなければならないといった制約が課せられることもあり、許容されるデザイン表現の幅は狭くなる傾向にある。パッケージ11の図案に重畳してパッケージ11を包装するフィルム12にも印刷を施す場合、フィルム12のデザイン上の制約を低減することで、パッケージ11の図案とフィルム12の図案とが相乗的に作用するようなデザインも可能となり、有用である。
【0047】
上述した例では、パッケージに収容する被収容物として、フィルタシガレットや両切シガレット等のたばこ商品を挙げた。しかしながら、被収容物はこれらには限定されず、例えば食品、文房具等であってもよい。