特許6072433IP Force 特許公報全文掲載

技術分野

板材の遂次成形方法及び装置

発明が解決しようとする課題[発明の詳細な説明]から抜粋

一般に、板製品の加工は、水平面状の板材に3次元形状をなす成形面を成形するものに限らない。即ち、図15に示す如く、板材1において既に1次加工済の球状面等の3次元形状をなす基準面2の内部に定めた成形区画2A内に、基準面2から立上り状(又は立下り状)に交差する壁部3Aと頂部3T(又は底部3B)とを有して3次元形状をなす成形面3を成形することもある。 ところが、板材1の上述の成形面3を従来の逐次成形方法により成形しようとする場合には、成形面3の壁部3Aの最上部(頂部3Tとの境界部)から各等高線に沿う1サイクルの加工パスを繰り返した工具が基準面2の成形区画2Aの高レベル部に到達した後、該工具を次の等高線に沿う加工パスにて移動させて成形面3の壁部3Aの最下部(基準面2の成形区画2Aの低レベル部との境界部)まで加工しようとすると、該工具が基準面2の成形区画2Aの高レベル部に干渉して当該次の加工パスを実行できない。即ち、成形面3の壁部3Aの最下部に成形不能部を生ずる。 本発明の課題は、板材における3次元形状をなす基準面の内部に定めた成形区画内に、逐次成形工具によって、基準面に交差する壁部と頂部又は底部とを有して他の3次元形状をなす成形面を逐次成形することにある。

課題を解決するための手段[発明の詳細な説明]から抜粋

請求項1に係る発明は、板材における3次元形状をなす基準面の内部に定めた成形区画内に、逐次成形工具によって、基準面に交差する壁部と頂部又は底部とを有して他の3次元形状をなす成形面を逐次成形する逐次成形方法であって、板材における成形面の壁部に対し、逐次成形工具を板材における3次元形状をなす基準面の成形区画に沿って相対移動させる加工パスを行ない、この加工パスが板材における3次元形状をなす基準面に交・・・ 続きを知財ポータルサイト IP Force にログインして見る
【発明の効果】
(請求項1)
(a)板材における成形面の壁部に対し、逐次成形工具を板材における3次元形状をなす基準面の成形区画に沿って相対移動させる加工パスを行ない、この加工パスが板材における3次元形状をなす基準面に交差する方向に所定のピッチを介して繰り返され、壁部を逐次成形する。工具は、等高線に沿う加工パスでなく、3次元形状をなす基準面の成形区画(非直線状の輪郭をなす区画)に概ね平行をなす如くに沿う加工パスを繰り返すものであるから、成形面の壁部の最下部においても基準面の成形区画の高レベル部に干渉することなく、成形面の最下部まで逐次成形できる。 (b)前記板材における成形面の頂部又は底部が、壁部を逐次成形する逐次成形工具の頂部又は底部寄りの加工パスに連続し、該加工パスとともに周回状をなす該逐次成形工具による連続的付加パスにより成形される。工具は、加工パスに連続する連続的付加パスを加えて1周を移動する1サイクルの加工により、成形面の壁部とともに、頂部又は底部も成形できる。これにより、3次元形状をなす基準面の成形区画に平行をなす如くに沿うことのない頂部又は底部も、スムースに逐次成形できる。 (請求項2)
(c)前記板材における成形面の壁部を繰り返し逐次成形する逐次成形工具の全ての加工パスのそれぞれが3次元形状をなす基準面の成形区画に沿う無端周回状をなし、全ての加工パスが該無端周回方向における頂部又は底部まわりの同一位置で、隣り合う他の加工パスとの間になすピッチを互いに均等にした。工具は、成形面の壁部の最上部(頂部の周囲に沿う)でも、最下部(底部の周囲に沿う)でも、無端周回状の加工パスをなす。従って、工具が頂部又は底部の周囲で1周を移動する1サイクルの加工を行なうにあたり、頂部又は底部に入り込んでそれらの頂部又は底部に工具痕の筋目を及ぼすことがない。 (請求項3)
(d)前記板材における成形面の裏側に、逐次成形工具に対する受け具として、該成形面に対応する成形冶具を配置した。成形冶具は、工具により押圧される板材を裏側から支える。工具は、板材に対し成形冶具に倣う3次元方向に相対移動し、板材を成形冶具に倣う立体形状に成形する。 (請求項4、5、6、)
(e)前記板材における基準面の外縁面形状に一致するホルダ面を備えるワークホルダと、該基準面の外縁面形状に一致するクランプ面を備えるワーククランプで該板材を保持し、逐次成形する。板材の3次元形状をなす基準面の外縁面をワークホルダとワーククランプで確実に保持し、板材を工具に対し相対移動できる。

この発明についての権利主張の範囲[特許請求の範囲]

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この特許公報に記載されている図面[図面の簡単な説明]から抜粋

【図1】図1は実施例1の遂次成形装置の準備状態を示す模式図である。

【図2】図2は遂次成形装置の成形開始状態を示す模式図である。

【図3】図3は逐次成形装置の成形終了状態を示す模式図である。

【図4】図4は板材の成形面を示す模式図である。

【図5】図5は実施例2の遂次成形装置の成形終了状態を示す模式図である。

【図6】図6は板材の成形面を示す模式図である。

【図7】図7は実施例3の遂次成形装置の準備状態を示す模式図である。

【図8】図8は遂次成形装置の成形開始状態を示す模式図である。

【図9】図9は逐次成形装置の成形終了状態を示す模式図である。

【図10】図10は板材の成形面を示す模式図である。

【図11】図11は実施例4の遂次成形装置の成形終了状態を示す模式図である。

【図12】図12は板材の成形面を示す模式図である。

【図13】図13は参考例1の板材の成形面を示す模式図である。

【図14】図14は参考例2の板材の成形面を示す模式図である。

【図15】図15は板材の加工例を示す模式図である。

選択図 図1出願人が指定した本件の代表的な図

1 板材   2 基準面   2A 成形区画   3 成形面   3A 壁部   3B 底部   3T 頂部   10 板材支持装置   11 テーブル   14 ワークホルダ   14A ホルダ面   15 ワーククランプ   15A クランプ面   20 棒状工具   30 移動装置   31 板材移動装置   32 工具移動装置   40 受け具   41 成形冶具   A、At 加工パス   Bt 連続的付加パス

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