(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システムの実施形態について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願に係る情報処理装置、情報処理方法、情報処理プログラムおよび情報処理システムが限定されるものではない。なお、以下においては、データベースをDBと記載する。
【0010】
[1.情報処理について]
まず、実施形態に係る情報処理について説明する。
図1Aおよび
図1Bは、実施形態に係る情報処理の説明図であり、本実施形態においては情報処理システムにより情報処理が実行される。
【0011】
図1Aに示すように、情報処理システム1は、情報処理装置2と、情報管理装置4
1、4
2とを備える。情報処理装置2は、例えば、サービス提供業者によって管理および運用される。また、情報管理装置4
1、4
2(以下、情報管理装置4と総称する場合がある)はそれぞれ提携企業CA、CB(以下、提携企業Cと総称する場合がある)によって管理および運用される。
【0012】
また、
図1Aに示すユーザ端末5
1〜5
6は、提携企業Cの店舗や施設(以下、店舗と総称する)へ来店したり、提携企業Cの店舗で商品やサービスを購入したりするユーザU
1〜U
6が保持するユーザ端末である。以下において、ユーザ端末5
1〜5
6をユーザ端末5と総称する場合があり、また、ユーザU
1〜U
6をユーザUと総称する場合がある。また、提携企業Cの店舗や施設は、提携企業Cの事業所と言い換えることもできる。
【0013】
提携企業Cは、サービス提供業者と提携契約を行った事業者であり、例えば、商品やサービスを提供する事業者である。提携企業CAは、店舗A
1、A
2においてそれぞれ商品やサービスを提供する事業者であり、提携企業CBは、店舗B
1、B
2においてセミナーなどのイベントを提供する事業者である。なお、イベントは、学習塾の講義、学校の講義、ツアー、コンサート、スポーツなどであってもよい。また、提携企業Cは、ホテル、美容院・理容院、病院、映画館、複合レジャー施設などの商業空間の運営企業などであってもよい。
【0014】
また、情報管理装置4
1は、提携企業CAが保有するユーザ情報を記憶するユーザ情報DBを有し、情報管理装置4
2は、提携企業CBが保有するユーザ情報を記憶するユーザ情報DBを有する。情報処理装置2は、提携企業CA、CBのユーザ情報を情報管理装置4
1、4
2から取得し、提携情報DB(事業者情報DBの一例)に記憶する。
【0015】
情報管理装置4のユーザ情報DBに記憶されるユーザ情報は、例えば、ユーザUの属性情報、ユーザUの行動履歴の情報、および、ユーザ端末5の識別情報(以下、端末IDと記載する)などである。なお、ユーザUの属性情報は、例えば、ユーザUの性別、年齢、住所などのデモグラフィック属性や、ユーザUの嗜好などを示すサイコグラフィック属性を含む。また、行動履歴は、ユーザUのオンラインの行動履歴およびユーザUのオフラインの行動履歴を含む。例えば、行動履歴は、提携企業Cの店舗でのユーザUの来店履歴や購入履歴、および、ユーザUが申し込んだイベントの情報なども含む。
【0016】
提携企業Cに対応する場所には、識別対象が設けられている。例えば、
図1Aに示す店舗A
1には、識別対象6
1が設けられている。また、図示していないが、店舗A
2、B
1、B
2には、識別対象6
2、6
3、6
4などが設けられている。以下、識別対象6
1〜6
4を識別対象6と総称する場合がある。
【0017】
識別対象6は、例えば、無線LAN(Local Area Network)、NFC(Near Field Communication)、Bluetooth(登録商標)などの通信を行う無線通信装置の他、一次元バーコードや二次元バーコード(以下、単にバーコードと記載する)などである。
【0018】
ユーザ端末5は、識別対象6の識別情報(以下、識別対象IDと記載する)を検出し、情報処理装置2へ送信する。ユーザ端末5は、例えば、識別対象6が無線通信装置である場合、無線通信装置から送信される識別対象IDを検出し、情報処理装置2へ送信する。また、ユーザ端末5は、例えば、識別対象6がバーコードである場合、撮像部によって撮像したバーコードをテキスト情報に変換し、かかるテキスト情報の一部または全部を識別対象IDとして検出し、情報処理装置2へ送信する。
【0019】
情報処理装置2の制御部32は、識別対象6の識別対象IDをユーザ端末5から取得した場合、この識別対象IDに対応する場所に応じた提携企業Cのユーザ情報のうち、識別対象IDを送信したユーザ端末5に対応するユーザ情報を提携情報DBから抽出する。なお、以下、識別対象IDに対応する場所を、ユーザ進入場所と記載し、識別対象6の識別対象IDを送信したユーザ端末5のユーザUを進入ユーザUと記載する場合がある。
【0020】
制御部32は、抽出したユーザ情報に基づいて、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。例えば、ユーザ進入場所が商品やサービスを提供する事業者の店舗である場合、制御部32は、ユーザ端末5に対応するユーザ情報のうちユーザ属性が共通するグループや行動属性が共通するグループをユーザ端末5に割り当てる。なお、制御部32は、例えば、グループ毎に設定されたユーザ属性の類似度が所定以上である場合、ユーザ属性が共通すると判定する。
【0021】
また、制御部32は、例えば、ユーザ進入場所がイベントの開催場所である場合、ユーザ端末5に対応するユーザ情報のうち、申し込み対象であるイベントが共通するグループをユーザ端末5に割り当てる。これにより、例えば、イベントの開催場所に進入したユーザUは、同一のイベントに参加する他のユーザUと同一グループに割り当てられる。
【0022】
制御部32は、ユーザ端末5に割り当てたグループ毎に設定された処理を実行する。グループに設定される処理は、例えば、情報提供処理やサービス提供処理である。制御部32は、例えば、ユーザ端末5のユーザUに対し、割り当てたグループに応じたサービスや情報を提供することにより、事業者に対応する場所に加え、さらに、ユーザ情報に応じたサービスや情報を提供することが可能となる。
【0023】
サービス提供処理は、例えば、ポイントプログラムの適用処理やコミュニティグループの形成処理である。例えば、ユーザ進入場所が商品やサービスを提供する店舗であるとする。この場合、割り当てたグループに応じたポイントプログラムにより来店ポイントや購入ポイントが付与される。例えば、制御部32は、第1グループの進入ユーザUには、第1のポイントプログラムにより来店ポイントを付与し、第2グループの進入ユーザUには、第2のポイントプログラムにより来店ポイントを付与することができる。
【0024】
このように、ユーザ情報に基づいて振り分けたグループ毎にポイントプログラムを進入ユーザUに対して提供することができるため、顧客吸引力のあるポイントサービスを提供することができる。
【0025】
また、ユーザ進入場所がイベントの開催場所であるとする。この場合、制御部32は、例えば、割り当てたグループに応じたグループIDを、進入ユーザUのユーザ端末5に割り当てる。かかるグループIDは、例えば、ユーザ端末5間でメッセージの送受信が行われるコミュニティグループの識別情報である。
【0026】
ユーザ端末5は、メッセージを送受信する機能を有しており、グループID毎に形成されたネットワーク上のコミュニティ内で、他のユーザ端末5との間でメッセージの送受信を行うことができる。なお、グループID毎に形成されたコミュニティは、例えば、ネットワーク上の掲示板や、インスタントメッセンジャーなどによって形成される。なお、インスタントメッセンジャーは、例えば、メッセージを開封後所定時間経過後にメッセージそのもの、および、メッセージに添付される画像や音声などのデータも消去される機能を有してもよい。
【0027】
また、制御部32は、例えば、ユーザUのサイコグラフィック属性(例えば、ユーザUの嗜好)が共通するグループをユーザ端末5に割り当てることができる。この場合も、制御部32は、例えば、割り当てたグループに応じたコミュニティグループの識別情報を、進入ユーザUのユーザ端末5に割り当てることができる。
【0028】
このように、進入ユーザUは、識別対象6の識別情報が設けられた場所に進入することにより、例えば、ユーザ情報が共通するユーザUのユーザ端末5間でネットワーク上のコミュニティを形成することができる。そのため、例えば、イベントの参加者は、イベントの開催場所に進入するだけで容易にコミュニティを形成でき、新たなコミュニケーションの機会を得ることができる。また、サイコグラフィック属性が共通する複数のユーザUは、識別対象6の識別情報が設けられた場所に進入するだけで、容易にコミュニティを形成でき、新たなコミュニケーションの機会を得ることができる。
【0029】
なお、制御部32は、コミュニティグループの識別情報として、テンポラリーなコミュニティグループの識別情報をユーザ端末5に割り当てることができる。例えば、制御部32は、ユーザ進入場所がイベントの開催場所である場合、イベント期間のみ有効なコミュニティグループの識別情報や、イベント開催日のみ有効なコミュニティグループの識別情報をユーザ端末5に割り当てることができる。
【0030】
情報提供処理は、例えば、コンテンツやレコメンド情報の送信処理である。制御部32は、進入ユーザUのユーザ端末5にグループに応じたコンテンツを配信することもできる。例えば、ユーザ進入場所が学習塾やセミナー開催場所である場合、制御部32は、例えば、講義のレジュメやその他の資料を進入ユーザUのユーザ端末5に配信する。これにより、事業者がレジュメ等を印刷したり配布したりする手間を省くことが可能である。また、制御部32は、講義者の講義内容をリアルタイムに取得して生成した動画コンテンツを進入ユーザUのユーザ端末5に配信することもできる。
【0031】
このように、情報処理装置2の制御部32は、ユーザ進入場所に対応する事業者のユーザ情報のうち進入ユーザUに対応するユーザ情報に基づいて進入ユーザUをグループ分けし、グループ毎に異なるサービスや情報を提供する。これにより、進入ユーザUに対して、ユーザ進入場所に応じた適切なサービスや情報を提供することができる。
【0032】
なお、制御部32がユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる処理は、ユーザ端末5のユーザUを1以上のグループに割り当てる処理であるとも言え、ユーザ端末5のユーザUを1以上のグループに割り当ててもよい。ユーザ端末5のユーザUを1以上のグループに割り当てても、結果的に、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てることになるからである。
【0033】
ここで、ユーザ端末5
1のユーザU
1が店舗A
1に来店した場合に行われる処理の一例について、
図1Bを参照して説明する。
【0034】
ユーザ端末5
1のユーザU
1が店舗A
1に来店した場合、ユーザ端末5
1は、店舗A
1に設置された識別対象6
1から識別対象6
1の識別対象IDを取得する(ステップS1)。ユーザ端末5
1は、取得した識別対象6
1の識別対象IDとユーザ端末5
1の端末IDとを含む検出情報を通信ネットワーク経由で情報処理装置2へ送信する(ステップS2)。
【0035】
情報処理装置2の制御部32は、ユーザ端末5
1から検出情報を取得した場合、検出情報に含まれる識別対象IDに対応する提携企業CAのユーザ情報のうち、検出情報に含まれる端末IDに対応するユーザ情報を提携情報DBから抽出する(ステップS3)。
【0036】
さらに、制御部32は、提携情報DBから抽出したユーザ情報に基づいて、検出情報を送信したユーザ端末5
1をグループ分けし、1以上のグループに割り当てる(ステップS4)。制御部32は、例えば、ユーザ端末5
1に対応するユーザ情報が共通するグループをユーザ端末5
1に割り当てる。
【0037】
制御部32は、ユーザ端末5
1に割り当てたグループ毎に設定された処理を実行する(ステップS5、S5’)。ユーザ端末5
1は、例えば、ステップS5、S5’の処理によって情報処理装置2から提供情報を受信し、提供情報に応じた処理を行う(ステップS6)。
【0038】
例えば、制御部32は、グループ毎に設定された処理がコミュニティグループの形成処理である場合、グループ毎のグループIDをユーザ端末5
1に対して割り当て、割り当てたグループIDを対応するユーザ端末5
1へ提供情報として送信する。ユーザ端末5
1は、情報処理装置2から受信したグループIDに基づいて、グループIDに対応するコミュニティグループ内でのメッセージの送受信を行う。
【0039】
また、制御部32は、グループ毎に設定された処理がコンテンツやレコメンド情報の送信処理である場合、グループ毎のコンテンツやレコメンド情報を、割り当てたグループIDを対応するユーザ端末5
1へ提供情報として送信する。ユーザ端末5
1は、情報処理装置2から受信したコンテンツやレコメンド情報を表示する。
【0040】
[2.情報処理システム1の構成]
図2を用いて、実施形態に係る情報処理システム1の構成例について説明する。
図2は、実施形態に係る情報処理システム1の構成例を示す図である。
【0041】
図2に示すように、情報処理システム1は、情報処理装置2と、コミュニケーションサーバ3と、情報管理装置4
1、4
2と、ユーザ端末5
1〜5
6と、識別対象6
1〜6
4と、入札者端末7
1〜7
n(以下、入札者端末7と総称する場合がある)とを備える。
【0042】
情報処理装置2、コミュニケーションサーバ3、情報管理装置4
1、4
2、ユーザ端末5
1〜5
6および入札者端末7
1〜7
nは、通信ネットワーク9を介して相互に通信可能に接続される。通信ネットワーク9は、例えば、インターネットなどのWAN(Wide Area Network)である。
【0043】
図2に示す例では、2つの提携企業CA、CBを例に挙げているが、提携企業Cの数は、1つでもよく、また、3つ以上であってもよい。また、識別対象6は、提携企業Cの店舗毎に1つ以上設置される。
図2に示す例では、識別対象6
1、6
2は、提携企業CAの店舗A
1、A
2に設置され、識別対象6
3、6
4は、提携企業CBの店舗B
1、B
2に設置される。
【0044】
ユーザ端末5は、スマートフォンやPC(Personal computer)などのように、例えば、無線WAN通信機能を有する端末装置であり、無線WAN基地局(図示せず)との間で通信が可能である。なお、無線WAN基地局は、通信ネットワーク9に接続される。なお、ユーザ端末5は、無線通信に代えて有線通信により通信ネットワーク9に接続されるものであってもよい。
【0045】
識別対象6は、例えば、無線LAN、NFC、Bluetooth(登録商標)などの通信を行う通信装置の他、バーコードや予め定められた目印などのマーカーであってもよい。なお、NFCの通信エリアは、1メートル〜数センチ程度の通信エリアであり、NFCとしては、例えば、Felica、ISO/IEC14443(MIFARE)などがある。
【0046】
また、識別対象6による通信は、電波に限定されるものではなく、例えば、赤外線通信、可視光通信、音波、人体通信、有線などを用いることもできる。人体通信には、例えば、BAN(Body Area Network)などがある。なお、識別対象6は通信ネットワーク9に接続されていなくてもよく、
図2に示す例に限定されない。
【0047】
コミュニケーションサーバ3は、ユーザ端末5間のメッセージの送受信を仲介するサーバである。コミュニケーションサーバ3の制御部は、ユーザ端末5から送信されるメッセージを、メッセージを送信したユーザ端末5のグループIDと同一のグループIDを有する他のユーザ端末5へ送信する。
【0048】
以下、ユーザ端末5および情報処理装置2の順にそれぞれの構成を説明する。
【0049】
[3.ユーザ端末5]
まず、ユーザ端末5の構成について説明する。
図3は、ユーザ端末5の構成例を示す図である。
図3に示すように、ユーザ端末5は、第1無線通信部20と、第2無線通信部21と、撮像部22と、表示部23と、操作部24と、記憶部25と、制御部26とを有する。
【0050】
第1無線通信部20は、識別対象6との間で情報の送受信を行う通信インタフェイスである。第2無線通信部21は、無線WAN基地局(図示せず)との間で情報の送受信を行う通信インタフェイスである。無線WAN基地局は、例えば、公衆電話通信網の無線基地局や公衆データ通信網の無線基地局である。
【0051】
撮像部22は、CCD(Charge Coupled Devices)イメージセンサ、CMOS(Complementary MOS)イメージセンサなどを有する。撮像部22は、ユーザ端末5の周囲を撮像し、撮像画像データを制御部26へ出力する。
【0052】
表示部23は、タッチパネル式のディスプレイである。ユーザ端末5のユーザUは、表示部23の画面上を指などで操作することで、表示部23に表示された操作画面に対する操作が可能である。かかる表示部23は、例えば、小型のLCD(Liquid Crystal Display)や有機ELディスプレイである。
【0053】
操作部24は、文字、数字およびスペースを入力するためのキー、エンターキーおよび矢印キーなどを含むキーボードや、電源ボタンなどを有する。
【0054】
記憶部25は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク等の記憶装置である。かかる記憶部25は各種プログラムが記憶される。記憶部25に記憶されるプログラムは、例えば、OS(Operating System)、情報処理装置2から取得されたアプリケーションプログラムなどである。
【0055】
また、ユーザ端末5は不図示の読取装置を備えており、制御部26は、読取装置を経由して記録媒体に記録されているアプリケーションプログラムを読み込んで記憶部25に記憶することもできる。記録媒体としては、光ディスク、フレキシブルディスク、ハードディスク等が挙げられる。
【0056】
制御部26は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。また、制御部26は、例えば、CPUやMPU等によって、記憶部25に記憶されているプログラムが図示しない内部RAMを作業領域として実行されることにより後述する情報処理の機能や作用を実現または実行する。
【0057】
具体的には、制御部26は、記憶部25に記憶されているアプリケーションプログラムを実行することによって、情報取得部27、情報送信部28および表示制御部29として機能する。なお、制御部26の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0058】
情報取得部27は、識別対象6の識別対象IDを取得する。具体的には、情報取得部27は、識別対象6から出力される識別対象6の識別情報を、第1無線通信部20を介して取得する。
【0059】
識別対象6が無線LANアクセスポイントの場合、識別対象6の識別対象IDは、例えば、無線LANアクセスポイントのESS−ID(Extended Service Set Identifier)またはBSS−ID(Basic Service Set Identifier)である。また、識別対象6がBluetooth(登録商標)の通信を行う装置である場合、識別対象6の識別対象IDは、例えば、UUID(Universally Unique Identifier)である。また、識別対象6がNFC装置の場合、識別対象6の識別対象IDは、例えば、NFC装置のIDである。
【0060】
また、識別対象6がバーコードの場合、情報取得部27は、撮像部22から出力されるバーコードの撮像画像データをテキスト情報に変換し、かかるテキスト情報を識別対象6の識別対象IDとして取得する。また、情報取得部27は、識別対象6の撮像画像から識別される所定の画像情報(例えば、識別対象6の撮像画像全体または一部)を識別対象6の識別対象IDとすることもできる。
【0061】
また、情報取得部27は、情報送信部28による検出情報の送信に応じて情報処理装置2から送信される提供情報やコミュニケーションサーバ3から送信されるメッセージを取得し、記憶部25に記憶する。
【0062】
情報送信部28は、情報取得部27によって取得された識別対象IDと記憶部25に記憶されている端末IDとを含む検出情報を、第1無線通信部20または第2無線通信部21を介して情報処理装置2へ送信する。なお、識別対象6が無線通信装置である場合、検出情報には、電波強度の情報を含む。かかる電波強度は、第1無線通信部20によって受信される識別対象6からの無線信号の電波強度である。
【0063】
また、情報送信部28は、操作部24へのユーザUの操作(以下、ユーザ操作と記載する)によって入力されたメッセージ(例えば、インスタントメッセージ)を第1無線通信部20または第2無線通信部21を介してコミュニケーションサーバ3へ送信する。
【0064】
表示制御部29は、ユーザ操作によって入力されたメッセージ(例えば、インスタントメッセージ)や、記憶部25に記憶された提供情報やメッセージを表示部23に表示する。表示部23に表示する提供情報は、コンテンツやレコメンド情報である。
【0065】
なお、情報取得部27、情報送信部28および表示制御部29は、コミュニケーションサーバ3に対して、グループIDを用いてメッセージの送受信を行うことができる。例えば、ユーザ操作によってグループIDが選択され、メッセージが入力されると、情報送信部28は、コミュニケーションサーバ3へグループIDとメッセージを送信する。また、情報取得部27がコミュニケーションサーバ3からグループIDとメッセージとを取得すると、表示制御部29は、グループIDに対応する画面にメッセージを表示する。
【0066】
[4.情報処理装置2]
次に、情報処理装置2の構成について具体的に説明する。
図4は、情報処理装置2の構成の一例を示す図である。
図4に示すように情報処理装置2は、通信部30と、記憶部31と、制御部32とを有する。
【0067】
記憶部31は、提携情報DB41(事業者情報DBの一例)と、対応情報DB42と、ユーザ情報DB43と、グループ情報DB44とを有する。また、制御部32は、ユーザ情報取得部51と、検出情報取得部52と、ユーザ情報抽出部53と、グルーピング処理部54と、グループ制御部55と、条件決定部56とを有する。
【0068】
通信部30は、例えば、NIC(Network Interface Card)等のインタフェイスである。制御部32は、通信部30および通信ネットワーク9を介して、コミュニケーションサーバ3、情報管理装置4、ユーザ端末5および入札者端末7との間で各種の情報を送受信する。
【0069】
提携情報DB41、対応情報DB42、ユーザ情報DB43およびグループ情報DB44は、例えば、ハードディスク、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子等の記憶装置である。なお、提携情報DB41、対応情報DB42、ユーザ情報DB43およびグループ情報DB44を一つのDBとしてもよい。
【0070】
制御部32は、内部のCPUまたはMPUによって内部の記憶装置に記憶されたプログラムがRAMを作業領域として実行される。これにより、制御部32は、ユーザ情報取得部51、検出情報取得部52、ユーザ情報抽出部53、グルーピング処理部54およびグループ制御部55および条件決定部56として機能する。制御部32の構成は、かかる構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0071】
[4.1.ユーザ情報取得部51]
ユーザ情報取得部51は、複数の提携企業CA、CBがそれぞれ保有するユーザ情報を情報管理装置4
1、4
2から取得して提携情報DB41に記憶する。なお、各提携企業Cにおいてユーザ情報は、順次更新されており、ユーザ情報取得部51は、更新されたユーザ情報を取得して提携情報DB41のユーザ情報を更新する。
【0072】
図5は、提携情報DB41に記憶された提携ユーザ情報テーブルの一例を示す図である。
図5に示すように、提携ユーザ情報テーブルは、「企業ID」、「提携先ユーザID」、「ユーザ属性」、「購入履歴」、「行動履歴」、「イベントID」、「ソーシャルグラフ」などの情報が関連付けられた情報である。
【0073】
「企業ID」は、提携企業Cの識別情報であり、
図5に示す例では、「CA」は提携企業CAの企業IDであり、「CB」が提携企業CBの企業IDである。なお、
図5に示す例では、提携企業CAのユーザ情報と提携企業CBのユーザ情報とを同じ提携ユーザ情報テーブルに設定しているが、提携企業C毎の提携ユーザ情報テーブルや提携情報DB41を設けることもできる。このようにすることで、提携企業C毎のユーザ情報を分けて管理することができる。
【0074】
「提携先ユーザID」は、提携企業C毎にそれぞれ固有のユーザIDであり、提携企業Cを利用するユーザUに対して割り当てられる。
図5に示す例では、提携企業CAでは、「UA1」、「UA2」などが割り当てられ、提携企業CBでは、「UB1」などが割り当てられる。なお、企業IDと提携先ユーザIDとの組は固有の情報であればよく、提携企業CAの提携先ユーザIDと提携企業CBの提携先ユーザIDとは重複するIDであってもよい。
【0075】
「ユーザ属性」は、ユーザUの属性を示し、例えば、デモグラフィック属性やサイコグラフィック属性が含まれる。デモグラフィック属性は、人口統計学的なユーザUの属性であり、例えば、ユーザUの性別、年齢などの属性区分に分類される。なお、デモグラフィック属性は、ユーザUの住所、職業、家族構成、年収、出身地、学歴などの属性区分が含まれてもよい。
【0076】
サイコグラフィック属性は、ユーザUの価値観、ライフスタイル、性格、嗜好などを示す情報である。かかるサイコグラフィック属性は、例えば、提携企業Cの店舗でのユーザUの購入履歴や行動などに基づいて提携企業C毎や店舗毎に提携ユーザ情報テーブルに設定される。
【0077】
「購入履歴」は、提携企業Cの店舗でのユーザUの購入履歴であり、例えば、
図5に示すように、購入日時、購入商品(メーカ名や商品名を含む)、購入店舗などの情報が含まれる。また、「行動履歴」は、提携企業Cの店舗などに対するユーザUの行動履歴であり、
図5に示すように、例えば、提携企業Cの店舗などに対するユーザUの来店履歴である。来店履歴には、例えば、来店日時および来店店舗などの情報が含まれる。
【0078】
「イベントID」は、ユーザUが申し込んだイベントの識別情報である。イベントは、例えば、セミナー、講座、講演、お見合い、パーティー、ツアー、ゴルフコンペ、コンサート、スポーツ観戦などであり、イベントIDはイベント毎に割り当てられる。また、イベントが複数回に亘って連続する場合、各回のイベントに対してイベントIDが割り当てられる。なお、
図5に示す例では、説明の便宜上、「行動履歴」と「イベントID」とが別々であるが、「イベントID」は、ユーザの行動履歴に含まれるため、「行動履歴」に含むようにしてもよい。
【0079】
図5に示す例では、提携企業CBは、イベントを開催する事業者であり、たとえば、提携先ユーザID「UB1」のユーザUは、イベントID「LC1092」に対応するイベントに申し込みを行っている。なお、ユーザUが申し込んだイベントのうち、すでに終了しているイベントは、制御部32により、提携ユーザ情報テーブルから削除される。
【0080】
「ソーシャルグラフ」は、ユーザUと社会的な繋がりがある他のユーザUを特定する情報であり、例えば、ユーザUと知り合い関係にある他のユーザUを特定する情報などである。かかるソーシャルグラフは、例えば、制御部32が図示しないサーバから取得することができる。
【0081】
[4.2.検出情報取得部52]
検出情報取得部52は、ユーザ端末5から送信された検出情報を取得し、ユーザ情報抽出部53に出力する。また、検出情報取得部52は、ユーザ端末5から送信された検出情報に基づき、提携ユーザ情報テーブルの行動履歴を更新する。
【0082】
[4.3.ユーザ情報抽出部53]
ユーザ情報抽出部53は、検出情報に含まれる識別対象IDに対応する事業者のユーザ情報のうち、検出情報に含まれる端末IDに対応するユーザ情報を提携情報DB41に記憶された提携ユーザ情報テーブルから抽出する。
【0083】
ユーザ情報抽出部53は、例えば、識別対象IDに対応する事業者のユーザ情報を提携企業情報テーブルに基づいて特定する。
図6は、提携企業情報テーブルの一例を示す図である。
図6に示すように、提携企業情報テーブルは、「識別対象ID」に「企業ID」、「店舗ID」および「抽出対象情報」が対応付けられた情報が含まれる。
【0084】
図6に示す提携企業情報テーブルでは、識別対象ID「X1」、「X2」は、店舗A
1に設けられた識別対象6の識別対象IDであり、識別対象ID「X3」は、店舗A
2に設けられた識別対象6の識別対象IDである。また、企業ID「CA」に対して店舗A
1、A
2の店舗ID「A1」、「A2」が対応付けられ、企業ID「CB」に対して店舗B
1、B
2の店舗ID「B1」、「B2」が対応付けられる。
【0085】
ユーザ情報抽出部53は、例えば、検出情報に識別対象ID「X1」が含まれる場合、ユーザ進入場所に対応する提携企業Cの企業IDが「CA」、店舗IDが「A1」であると判定する。
【0086】
また、
図6に示す例では、店舗ID「A1」、「B1」に「提携企業」が、店舗ID「A2」、「B2」に「店舗」がそれぞれ対応付けられている。抽出対象情報「提携企業」は、進入ユーザUのユーザ情報のうち、進入ユーザUが進入した提携企業Cのユーザ情報をユーザ情報抽出部53による抽出対象とする設定である。また、抽出対象情報「店舗」は、進入ユーザUのユーザ情報のうち、進入ユーザUが進入した店舗のユーザ情報をユーザ情報抽出部53による抽出対象とする設定である。
【0087】
ユーザ情報抽出部53は、検出情報に含まれる端末IDに基づき、ユーザ進入場所に対応する提携企業CのユーザID(提携先ユーザID)を特定する。かかる特定は、対応情報DB42に記憶された対応情報テーブルに基づいて行われる。
【0088】
図7は、対応情報テーブルの一例を示す図である。
図7に示すように、対応情報テーブルは、「端末ID」に、「提携元ユーザID」、「企業ID」および「提携先ユーザID」が対応付けられた情報が含まれる。
【0089】
「端末ID」は、検出情報を送信したユーザ端末5の識別情報であり、例えば、ユーザ端末5の第1無線通信部20のMACアドレス、または、ユーザ端末5のアプリケーションプログラムにより割り当てた固有の識別情報である。
【0090】
「提携元ユーザID」は、サービス業者によって設定されるユーザUの識別情報であり、例えば、サービス事業者が運営する図示しないサイトサーバのログインIDである。ユーザ情報抽出部53は、例えば、検出情報に端末ID「T1」が含まれている場合、提携先ユーザIDが「UA1」、「UB1」であり、提携元ユーザIDが「U1」であると判定する。
【0091】
ユーザ情報抽出部53は、抽出対象情報に応じたユーザ情報の中から検出情報に含まれる端末IDに対応するユーザ情報を抽出する。例えば、ユーザ情報抽出部53は、識別対象IDが抽出対象情報「提携企業」に対応付けられている場合、識別対象IDに対応する企業IDに対応付けられたユーザ情報の中から端末IDに対応するユーザ情報を抽出する。
【0092】
また、ユーザ情報抽出部53は、識別対象IDが抽出対象情報「店舗」に対応付けられている場合、識別対象IDに対応する企業IDおよび店舗IDに対応付けられたユーザ情報の中から端末IDに対応するユーザ情報を抽出する。
【0093】
なお、ユーザ情報抽出部53は、識別対象IDに対応する企業IDに対応付けられたユーザ情報の中に、端末IDに対応するユーザ情報がない場合、ユーザ情報DB43に記憶されたユーザ情報データテーブルから端末IDに対応するユーザ情報を取得できる。ユーザ情報データテーブルは、提携元ユーザIDにユーザ情報が関連付けられる。ユーザ情報データテーブルに設定されるユーザ情報は、例えば、
図5に示すようなユーザ属性、行動履歴、ソーシャルグラフなどである。
【0094】
[4.4.グルーピング処理部54]
グルーピング処理部54は、ユーザ情報抽出部53によって抽出されたユーザ情報に基づいて、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。
【0095】
グルーピング処理部54は、例えば、グループ情報DB44に記憶されたグループ設定情報テーブルに基づいて、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。
図8は、グループ設定情報テーブルの一例を示す図である。
【0096】
図8に示すように、グループ設定情報テーブルは、「識別対象ID」に「グループ1」、「グループ2」、・・・が対応付けられた情報を含む。各グループには、グループ条件IDが設定される。例えば、
図8に示す例では、識別対象ID「X1」、「X2」にグループ条件ID「C100」、「C101」などが対応付けられる。
【0097】
グループ条件IDは、グループ条件を特定するための識別情報であり、グループ条件は、グループ条件情報テーブルに設定される。
図9は、グループ条件情報テーブルの一例を示す図である。
図9に示すように、グループ条件情報テーブルは、「グループ条件ID」に「グループ条件」および「提供処理」の情報が対応付けられた情報を含む。
【0098】
「グループ条件」は、ユーザ端末5をグループに割り当てるための条件であり、ユーザ端末5に対応するユーザ情報が「グループ条件」を満たすグループがユーザ端末5に割り当てられる。例えば、グループ条件ID「C100」のグループ条件は、20〜30代の女性であり、グループ条件ID「C200」のグループ条件は、スイーツ好きの男性である。
【0099】
また、例えば、グループ条件ID「C300」のグループ条件は、イベントID「LC1092」のイベントを申し込んだことであり、グループ条件ID「C401」のグループ条件は、イベントID「LCX083」のイベントを申し込んだことである。なお、グループ条件は、例えば、ユーザ属性やイベントの申し込みに代えて、購入履歴や行動履歴に基づく条件であってもよい。
【0100】
「提供処理」は、グループに設定された処理内容を示す情報である。かかる提供処理は、情報提供処理やサービス提供処理であり、後述するように、グループ制御部55によって実行される。
【0101】
また、グルーピング処理部54は、グループ条件が例えば交友関係である場合、提携情報DB41の提携ユーザ情報テーブルに設定されているソーシャルグラフの情報に基づいて、ユーザ端末5をグループに割り当てる。なお、グループ条件は、ユーザU同士の関係であればよく、友人関係に代えて、仕事関係であってもよい。また、グループ条件は、ユーザU同士が直接的な関係にあるという条件に加え、ユーザU同士が他のユーザUを介して間接的な関係にあるという条件を含んでもよい。
【0102】
[4.5.グループ制御部55]
グループ制御部55は、グルーピング処理部54によってユーザ端末5に割り当てられたグループ毎に設定された提供処理を実行する。グループ制御部55により実行される提供処理は、例えば、ポイントプログラムの適用処理、コミュニティグループの形成処理、コンテンツの送信処理、レコメンド情報の送信処理などである。
【0103】
グループ制御部55は、グループ設定情報テーブルに基づいて、各グループに設定された提供処理を実行する。例えば、グループ設定情報テーブルが
図9に示す状態であるとする。この場合、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C100」のグループに割り当てられたユーザ端末5の進入ユーザUに対し、第1のポイントプログラムを割り当てる。また、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C101」のグループに割り当てられたユーザ端末5の進入ユーザUに対し、第2のポイントプログラムを割り当てる。
【0104】
例えば、第1のポイントプログラムは、例えば、20〜30代の女性をターゲットにしたポイントプログラムであり、第2のポイントプログラムは、例えば、30〜40代の男性をターゲットにしたポイントプログラムである。これにより、より魅力的なポイントプログラムをユーザUに対して提供することができる。
【0105】
なお、ポイントプログラムは、例えば、ユーザUが獲得したポイントに応じた商品やサービスを提供するサービスであり、来店時や商品購入時などにポイントが付与される。例えば、グループ制御部55は、識別対象IDに対応する提携企業Cの情報管理装置4に対して、進入ユーザUに割り当てたポイントプログラムの情報と進入ユーザUの提携先ユーザIDとを通知する。これにより、提携企業Cにおいてグループ制御部55が決定したポイントプログラムがユーザUに対して適用される。
【0106】
なお、グループ制御部55は、例えば、割り当てたポイントプログラムに応じた来店ポイントを進入ユーザUに付与し、付与したポイントの情報と進入ユーザUの提携先ユーザIDとを提携企業Cの情報管理装置4に対して通知することもできる。このようにすることで、情報管理装置4における処理負荷を低減することができる。
【0107】
また、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C200」のグループに割り当てられたユーザ端末5に対し、レコメンド情報Aを送信し、グループ条件ID「C201」のグループに割り当てられたユーザ端末5に対し、レコメンド情報Bを送信する。レコメンド情報A、B(提供情報の一例)は、例えば、グループ情報DB44に記憶されており、グループ制御部55は、グループ情報DB44からレコメンド情報A、Bを取得する。
【0108】
レコメンド情報Aは、例えば、男性用のスイーツに関する情報であり、レコメンド情報Bは、例えば、女性用のスイーツに関する情報である。これにより、より適切なレコメンド情報を進入ユーザUに対して提供することができる。なお、レコメンド情報A、Bは、例えば、情報管理装置4から情報処理装置2に送信され、グループ情報DB44に記憶される。
【0109】
また、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C300」のグループに割り当てられたユーザ端末5に対対し、講義レジュメCを送信する。講義レジュメCは、例えば、グループ情報DB44に記憶されており、グループ制御部55は、グループ情報DB44から講義レジュメCを取得し、提供情報としてユーザ端末5へ送信する。
【0110】
また、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C301」のグループに割り当てられたユーザ端末5に対し、講義動画Cを送信する。講義動画Cは、ユーザUが進入した店舗に設置されたビデオカメラによってリアルタイムに取得されたビデオデータ(画像データおよび音声データを含む)である。
【0111】
グループ制御部55は、情報管理装置4から通信ネットワーク9を介してビデオデータを取得し、かかるビデオデータを講義動画Cとして、グループ条件ID「C301」のグループに割り当てられたユーザ端末5へ送信する。なお、グループ制御部55は、ビデオカメラから通信ネットワーク9を介してビデオデータを取得することもできる。
【0112】
このように、例えば、セミナーの受講を申し込んだユーザUが、セミナー開催場所に進入した場合に、セミナーの講義レジュメCと講義動画Cをユーザ端末5において視認することができる。これにより、例えば、セミナー開催者がレジュメ等を印刷したり配布したりする手間を省くことが可能である。
【0113】
なお、イベントは、セミナーに限られず、例えば、お見合い、パーティー、ツアー、ゴルフコンペ、コンサート、スポーツ観戦などであってもよい。グループ制御部55は、これらのイベントへ参加の申し込みを行ったユーザUのユーザ端末5に対してイベントの資料やイベントのライブ映像を提供することができる。
【0114】
また、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C400」のグループに割り当てられたユーザ端末5に対して、コミュニケーショングループのグループID「G1092」を割り当る。また、グループ制御部55は、例えば、グループ条件ID「C401」のグループに割り当てられたユーザ端末5に対して、コミュニケーショングループのグループID「G1093」を割り当てる。
【0115】
グループ制御部55は、グループ毎に割り当てたグループIDをユーザ端末5へ送信する。ユーザ端末5の制御部26は、情報処理装置2からグループIDを取得すると、かかるグループIDのコミュニケーショングループ内でのメッセージの送受信を行う。
【0116】
なお、グループ制御部55は、グループIDをユーザ端末5へ送信することに代えて、グループに割り当てたグループIDおよび端末IDをコミュニケーションサーバ3へ通知することにより、コミュニケーショングループを形成することができる。この場合、コミュニケーションサーバ3は、例えば、グループIDをユーザ端末5へ通知することで、ユーザ端末5でコミュニケーショングループ内でのメッセージの送受信を行うことができる。
【0117】
グループ制御部55によって割り当てられるコミュニケーショングループは、例えば、所定期間内にのみ利用可能とし、所定期間経過後は、削除されるものであってもよい。また、複数回のセミナーの場合、グループ制御部55は、セミナーへの参加頻度が所定以下になったユーザUのコミュニケーショングループへの参加を取り消すことができる。この場合、グループ制御部55は、例えば、グループへの割り当てから所定期間経過した場合に、参加を取り消すユーザUの端末IDをコミュニケーションサーバ3へ通知する。
【0118】
[4.6.条件決定部56]
条件決定部56は、外部装置からの要求に基づいて、グループ条件やグループに設定する処理内容を示す情報をグループ情報DB44のグループ条件情報テーブルに設定する。
【0119】
例えば、条件決定部56は、グループ条件を入札者端末7からの入札によって決定し、グループ条件情報テーブルに設定する。グループ条件は、例えば、提携企業C毎に設定したり、店舗毎に設定したりすることができるが、複数の提携企業Cに対して一つのグループ条件を設定したり、複数の店舗(提携企業Cが異なってもよい)に対して一つのグループ条件を設定したりすることもできる。
【0120】
条件決定部56は、例えば、入札要求を入札者端末7から取得し、他の入札者端末7へ通知する。入札要求には、店舗や提携企業Cの情報、グループ条件の情報および入札価格の情報が含まれる。条件決定部56は、同一のグループ条件に対して、他の入札者端末7からも入札要求を受け付け、最も高い入札価格を含む入札要求を送信した入札者を落札者とする。条件決定部56は、落札者の入札者端末7からグループに設定する処理内容を示す情報を取得し、グループ条件の情報と共にグループ条件情報テーブルに設定する。
【0121】
なお、条件決定部56は、例えば、重複したグループ条件がグループ条件情報テーブルに設定されないように、外部装置からの要求を受け付けることができる。また、条件決定部56は、提携企業Cから提案されたグループ条件を情報管理装置4から取得し、入札者端末7からの入札によって落札された場合に、提携企業Cから提案されたグループ条件をグループ条件情報テーブルに設定することもできる。
【0122】
上述した制御部32の機能の一部または全部は、ユーザ端末2内で機能するようにしてもよい。すなわち、ユーザ端末2の制御部26が、ユーザ情報取得部51、検出情報取得部52、ユーザ情報抽出部53、グルーピング処理部54、グループ制御部55および条件決定部56のうち1以上の機能を実行することもできる。
【0123】
例えば、ユーザ情報取得部51は、ユーザ端末2内で、提携情報DB41からユーザ端末2に対応するユーザ情報を取得することができ、また、取得したユーザ情報を記憶部25に記憶することができる。この場合、記憶部25は、例えば、提携情報DB41の一部のユーザ情報を記憶する事業者情報データベースとして機能する。
【0124】
また、検出情報取得部52は、ユーザ端末2内で、情報送信部28から検出情報を取得することができる。ユーザ情報抽出部53は、ユーザ端末2内で、ユーザ情報取得部51によって取得されたユーザ情報のうち、検出情報取得部52で取得された検出情報に含まれる識別対象IDに対応する事業者のユーザ情報を記憶部25から抽出することができる。
【0125】
また、グルーピング処理部54は、ユーザ端末2内で、ユーザ情報抽出部53によって抽出されたユーザ情報に基づいて、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てることができる。グループ制御部55は、ユーザ端末2内で、グルーピング処理部54によってユーザ端末5に割り当てられたグループ毎に設定された提供処理を実行することができる。
【0126】
また、条件決定部56は、外部装置からの要求に基づいて、グループ条件やグループに設定する処理内容を示す情報をグループ条件情報テーブルとして記憶部25に設定することができる。なお、このグループ条件情報テーブルは、例えば、グループ情報DB44のグループ条件情報テーブルと同様のテーブルである。
【0127】
なお、ユーザ情報取得部51、検出情報取得部52、ユーザ情報抽出部53、グルーピング処理部54、グループ制御部55および条件決定部56の1以上の機能のうち、各機能の一部をユーザ端末2の制御部26が実行することもできる。
【0128】
[5.情報処理システム1の処理]
次に、実施形態に係る情報処理システム1による情報処理の手順について説明する。
図10および
図11は、情報処理システム1による情報処理フローを説明するための図である。以下においては、
図10を参照してユーザ端末5の情報処理を説明し、
図11を参照して情報処理装置2の情報処理を説明する。
【0129】
[5.1.ユーザ端末5の処理]
まず、実施形態に係るユーザ端末5の情報処理について説明する。
図10は、実施形態に係るユーザ端末5の情報処理の一例を示すフローチャートである。かかる動作は、ユーザ端末5の制御部26によって繰り返し実行される処理である。
【0130】
図10に示すように、ユーザ端末5の制御部26は、ユーザ操作があったか否かを判定する(ステップS10)。かかる処理においてユーザ操作があったと判定すると(ステップS10;Yes)、ユーザ操作に基づいた処理を行う(ステップS11)。例えば、ユーザ操作によって入力されたメッセージをコミュニケーションサーバ3に送信する。
【0131】
ユーザ操作がないと判定すると(ステップS10;No)、制御部26は、識別対象6から識別対象IDを取得したか否かを判定する(ステップS12)。かかる処理において、識別対象IDを取得したと判定すると(ステップS12;Yes)、制御部26は、取得した識別対象IDおよび端末IDとを含む検出情報を情報処理装置2へ送信する(ステップS13)。
【0132】
識別対象IDを取得していないと判定すると(ステップS12;No)、制御部26は、情報処理装置2から情報を受信したか否かを判定する(ステップS14)。情報を受信したと判定した場合(ステップS14;Yes)、制御部26は、受信した情報を表示部23に表示し、また、記憶部25に記憶する(ステップS15)。
【0133】
ステップS11、S13、S15の処理が終了した場合、または、ステップS14において、情報を受信していないと判定した場合(ステップS14;No)、制御部26は処理を終了する。
【0134】
[5.2.情報処理装置2の処理]
次に、情報処理装置2の情報処理について説明する。
図11は、実施形態に係る情報処理装置2の情報処理を示すフローチャートである。かかる動作は、情報処理装置2の制御部32によって繰り返し実行される処理である。
【0135】
図11に示すように、制御部32は、通信部30を介して情報管理装置4から提携企業Cのユーザ情報を取得したか否かを判定する(ステップS20)。提携企業Cのユーザ情報を取得したと判定すると(ステップS20;Yes)、制御部32は、取得したユーザ情報を提携情報DB41の提携ユーザ情報テーブルに設定し、提携ユーザ情報テーブルを更新する(ステップS21)。
【0136】
次に、ステップS20において、提携企業Cのユーザ情報を取得していないと判定した場合(ステップS20;No)、または、ステップS21の処理が終了した場合、制御部32は、通信部30を介してユーザ端末5から送信される検出情報を取得したか否かを判定する(ステップS22)。
【0137】
制御部32は、検出情報を取得したと判定した場合(ステップS22;Yes)ユーザ進入場所に対応する提携企業Cのユーザ情報のうち進入ユーザUのユーザ端末5に対応するユーザ情報を提携情報DB41から抽出する(ステップS23)。そして、制御部32は、ステップS23において抽出したユーザ情報に基づいて、進入ユーザUのユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる(ステップS24)。さらに、制御部32は、割り当てたグループに設定された処理を実行する(ステップS25)。
【0138】
検出情報を取得していないと判定した場合(ステップS22;No)、ステップS25の処理が終了した場合、制御部32は、入札者端末7から入札要求があるか否かを判定する(ステップS26)。入札要求があると判定すると(ステップS26;Yes)、制御部32は、入札要求に基づいてグループ条件をグループ条件情報テーブルに設定する(ステップS27)。
【0139】
入札要求がないと判定した場合(ステップS26;No)、または、ステップS27の処理が終了した場合、制御部32は処理を終了する。
【0140】
[6.変形例]
条件決定部56は、例えば、入札者端末7からの入札要求で指定されるグループ条件が、入札者が提携企業Cまたは提携企業Cで販売される商品の製造者である場合に、入札要求を受け付けることができる。
【0141】
例えば、「商品Aが嗜好品であり、かつ、提携企業CAの店舗への進入ユーザU」がグループ条件として指定される入札要求は、入札者が提携企業CAまたは商品Aを提携企業CAに提供する事業者である場合に入札要求を受け付け可能としてもよい。
【0142】
また、条件決定部56は、相互利用の契約をしている提携企業Cである場合に、入札要求を受け付けることができる。例えば、提携企業CA、CBが相互利用の契約をしている場合、かかる情報が相互利用情報としてグループ情報DB44に記憶される。条件決定部56は、グループ情報DB44の相互利用情報に基づき、例えば、提携企業CAの店舗への進入ユーザUを指定するものである場合、入札者が提携企業CAまたは提携企業CBである場合にのみ、入札要求を受け付けることができる。
【0143】
また、例えば、提携企業C毎に、入札者の限定を行うこともできる。例えば、提携企業CAは、入札者がメーカのA社、B社である場合に、提携企業CAに関係するユーザUを指定する入稿情報を受け付けることができる。提携企業C毎の入札者限定情報は、グループ情報DB44に記憶される。条件決定部56は、グループ情報DB44の入札者限定情報に基づき、例えば、入札者が提携企業CAまたはメーカのA社、B社である場合に、入札要求を受け付けることができる。
【0144】
また、相互利用の契約をしている提携企業C間でユーザ情報を利用するようにしてもよい。例えば、提携企業CA、CB間で相互利用の契約をしている場合、ユーザ情報抽出部53は、グループ情報DB44の相互利用情報に基づき、例えば、提携企業CAのユーザ情報がない場合に、提携企業CBのユーザ情報を抽出することができる。また、ユーザ情報抽出部53は、提携企業CAのユーザ情報がある場合であっても、提携企業CAのユーザ情報と提携企業CBのユーザ情報とを一つのユーザ情報として抽出することができる。
【0145】
また、上述し他実施形態では、グルーピング処理部54は、ユーザ端末5からの検出情報が取得される毎に、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てるようにしたが、各ユーザ端末5に対して前回のグループ割り当てから所定期間内はグループ割り当てを行わないようにできる。かかる所定期間は、例えば、入札者が設定することができる。
【0146】
また、グルーピング処理部54は、例えば、ユーザ端末5からの検出情報に含まれる電波強度が所定値以上の場合に、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てるようにしてもよい。なお、グルーピング処理部54は、割り当てるグループがない場合には、例えば、1以上の入札者端末7へユーザ端末5のユーザ情報を、グループ条件を設定する際の参考情報として通知することもできる。これにより、入札者に対してグループ条件を設定する際の参考情報を提供することができる。
【0147】
また、グループ制御部55は、ユーザ端末5に割り当てられたグループ毎に設定された提供処理を、グルーピング処理部54によってグループ割り当てが行われたタイミングで行ったり、予め設定されたタイミングで行ったりすることができる。
【0148】
[7.ハードウェア構成]
なお、実施形態における、情報処理装置2は、例えば、
図12に示すような構成のコンピュータ100によって実現される。
図12は、情報処理装置2の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。
【0149】
コンピュータ100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、ROM(Read Only Memory)103、HDD(Hard Disk Drive)104、通信インタフェイス(I/F)105、入出力インタフェイス(I/F)106、およびメディアインタフェイス(I/F)107を備える。
【0150】
CPU101は、ROM103またはHDD104に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM103は、コンピュータ100の起動時にCPU101によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ100のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0151】
HDD104は、CPU101によって実行されるプログラムおよび当該プログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インタフェイス105は、通信部30に対応し、通信ネットワーク9を介して他の機器からデータを受信してCPU101へ送り、CPU101が生成したデータを、通信ネットワーク9を介して他の機器へ送信する。
【0152】
CPU101は、入出力インタフェイス106を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU101は、入出力インタフェイス106を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU101は、生成したデータを、入出力インタフェイス106を介して出力装置へ出力する。
【0153】
メディアインタフェイス107は、記録媒体108に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM102を介してCPU101に提供する。CPU101は、当該プログラムを、メディアインタフェイス107を介して記録媒体108からRAM102上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体108は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0154】
コンピュータ100のCPU101は、RAM102上にロードされたプログラムを実行することにより、ユーザ情報取得部51、検出情報取得部52、ユーザ情報抽出部53、グルーピング処理部54およびグループ制御部55および条件決定部56の各機能を実現する。また、HDD104は、提携情報DB41、対応情報DB42、ユーザ情報DB43およびグループ情報DB44の各機能を実現する。
【0155】
コンピュータ100のCPU101は、かかるプログラムを、記録媒体108から読み取って実行するが、他の例として、他の装置から、通信ネットワーク9を介してこれらのプログラムを取得してもよい。
【0156】
[8.効果]
実施形態にかかる情報処理装置2は、提携情報DB41(事業者情報データベースの一例)と、検出情報取得部52(情報取得部の一例)と、ユーザ情報抽出部53と、グルーピング処理部54と、グループ制御部55とを備える。提携情報DB41は、提携企業C(事業者の一例)に対応する場所に設けられた識別対象6の情報を検出したユーザ端末5から、識別対象6の情報を取得する。ユーザ情報抽出部53は、検出情報取得部52により識別対象6の情報が取得された場合、識別対象6が設けられた場所に対応する提携企業Cのユーザ情報のうち、検出情報を送信したユーザ端末5に対応するユーザ情報を提携情報DB41から抽出する。グルーピング処理部54は、ユーザ情報抽出部53によって抽出されたユーザ情報に基づいて、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。
【0157】
これにより、進入ユーザUに対応するユーザ情報に基づいて、ユーザ進入場所に応じた適切なグループに設定することができ、これにより、ユーザ進入場所に応じた適切なサービスや情報を提供することが可能になる。
【0158】
また、グループ制御部55は、グルーピング処理部54によってユーザ端末5に割り当てられたグループ毎に設定された処理を実行する。
【0159】
これにより、進入ユーザUに対応するユーザ情報に基づいて、ユーザ進入場所に応じた適切なサービスや情報を提供することができる。
【0160】
また、実施形態にかかる情報処理装置2は、グループの情報と提供情報とを関連付けて記憶するグループ情報DB44(提供情報記憶部の一例)を備える。グループ制御部55は、グルーピング処理部54によって割り当てられたグループに応じた提供情報をグループ情報DB44から抽出して、識別対象6の情報を検出したユーザ端末5へ配信する。
【0161】
これにより、情報処理装置2は、事業者に対応する場所に加え、ユーザ情報に応じた情報を提供することができる。そのため、事業者に対応する場所に進入したユーザUに対してユーザ情報に基づいて割り当てられたグループに応じた情報を提供することができる。
【0162】
また、グループ制御部55は、グルーピング処理部54によって割り当てられたグループに応じたグループIDを、識別対象6の情報を検出したユーザ端末5に対して割り当てる。
【0163】
これにより、グルーピング処理部54によって割り当てられたグループに応じたグループIDがユーザ端末5に対して割り当てられるため、グループIDを用いた種々のサービスを提供することができる。例えば、割り当てられたグループIDを、ユーザ進入場所でのイベント参加者のグループ分けに用いることができる。
【0164】
また、グループIDは、ユーザ端末5間でメッセージの送受信が行われるコミュニティグループの識別情報である。ユーザ端末5は、グループIDに基づいて、メッセージの送受信を行う。
【0165】
これにより、進入ユーザUは、識別対象6の識別情報が設けられた場所に進入することにより、例えば、ユーザ情報が共通するユーザUのユーザ端末5間でネットワーク上のコミュニティを形成することができる。そのため、例えば、イベントの参加者は、イベントが開催される場所に進入するだけで容易にコミュニティを形成でき、新たなコミュニケーションの機会を得ることができる。
【0166】
また、提携情報DB41は、ユーザ端末5を有するユーザUの属性情報をユーザ情報として記憶している。グルーピング処理部54は、ユーザUの属性情報に基づき、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。
【0167】
これにより、例えば、ユーザ端末5に対応するユーザ情報のうちユーザ属性が共通するグループをユーザ端末5に割り当てることができ、ユーザ属性に応じたグループ分けが可能となる。
【0168】
また、提携情報DB41は、イベントの申し込み情報をユーザ情報として記憶している。グルーピング処理部54は、イベントの申し込み情報に基づき、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。
【0169】
これにより、例えば、進入ユーザUのユーザ端末5にグループに応じたコンテンツを配信することもできる。したがって、例えば、ユーザUの進入場所が学習塾やセミナー開催場所である場合、制御部32は、例えば、講義のレジュメやその他の資料を進入ユーザUのユーザ端末5に配信する。
【0170】
また、提携情報DB41は、複数のユーザ端末5をそれぞれ有するユーザU同士の関係を示す情報をユーザ情報として記憶している。グルーピング処理部54は、ユーザU同士の関係に基づき、ユーザ端末5を1以上のグループに割り当てる。
【0171】
これにより、例えば、イベントに参加しているユーザUのうち知り合い関係に基づいて容易にコミュニティを形成でき、新たなコミュニケーションの機会を得ることができる。
【0172】
また、実施形態にかかる情報処理装置2は、グループへの割り当て条件を入札によって決定する条件決定部56を備える。
【0173】
これにより、グループ条件を容易かつ効率的に販売することができ、情報処理装置2によって提供されるサービスを効率的に拡大することができる。
【0174】
[9.その他]
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0175】
上述した情報処理装置2とコミュニケーションサーバ3とは一つのサーバコンピュータで実現してもよい。また、情報処理装置2やコミュニケーションサーバ3は、それぞれ複数のサーバコンピュータで実現してもよく、また、機能によっては外部のプラットフォーム等をAPI(Application Programming Interface)やネットワークコンピューティングなどで呼び出して実現するなど、構成は柔軟に変更できる。