(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の実施例は、従来技術によるサブフレームの構成に存在するサブフレームの浪費という欠点を無くすための無線通信方法、基地局及び端末を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一側面によれば、本発明は無線通信方法を提供し、それは、
基地局が端末に構成通知情報を送信することであって、前記構成通知情報は、前記端末に、第一無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合するように構成することを通知するために用いられ、そのうち、前記第一サブフレームの構成に符合する前記第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である、こと;及び
前記第一無線フレーム上で、前記基地局が前記第一サブフレームの構成を採用して前記端末と通信を行うことを含む。
【0008】
一側面によれば、本発明は更に無線通信方法を提供し、それは、
端末が基地局により送信された構成通知情報を受信することであって、前記構成通知情報は、前記端末に、第一無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合するように構成することを通知するために用いられ、前記第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である、こと;
前記端末が前記構成通知情報に基づいて、前記第一無線フレームを、前記第一サブフレームの構成に符合するように構成し;及び
前記第一無線フレーム上で、前記端末が前記第一サブフレームの構成を採用して前記基地局と通信を行うことを含む。
【0009】
一側面によれば、本発明は更に基地局を提供し、それは、
端末に構成通知情報を送信するための送信モジュールであって、前記構成通知情報は、第一無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合するように構成することを前記端末に通知するために用いられ、前記第一サブフレームの構成に符合する前記第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及び及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である、送信モジュール;及び
前記第一無線フレーム上で、前記第一サブフレームの構成を採用して前記端末と通信を行うための通信モジュールを含む。
【0010】
一側面によれば、本発明は更に端末を提供し、それは、
基地局により送信された構成通知情報を受信するための受信モジュールであって、前記構成通知情報は、第一無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合するように構成することを前記端末に通知するために用いられ、前記第一サブフレームの構成に符合する前記第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び、ゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である、受信モジュール;
前記受信モジュールにより受信された前記構成通知情報に基づいて、前記第一無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合するように構成するための構成モジュール;及び
前記構成モジュールにより構成された前記第一無線フレーム上で、前記第一サブフレームの構成を採用して前記基地局と通信を行うための通信モジュールを含む。
【0011】
本発明により提供された以上の技術案により、基地局が端末のために構成した1個又は複数の無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びゼロ個の上りサブフレームを含む。N個のサブフレームを含む該無線フレームは、N-1個の下りサブフレームを提供することで、下り伝送リソースを増やし、無線リソースの浪費を抑えることができ、これにより、下りサービスを主とする端末のニーズにより良く適応することができる。
【0012】
他の側面によれば、本発明は無線通信方法を提供し、それは、
基地局が端末に第三無線フレーム構成情報を送信することであって、前記第三無線フレーム構成情報は、第四無線フレーム構成を、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成すること、又は、第五無線フレームを、N-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成することを前記端末に通知するために用いられ、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数であり、nは、Nよりも小さい自然数である、こと;
前記基地局が前記端末に第二動的サブフレーム指示情報を送信することであって、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記端末に、前記第四無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、或いは、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記端末に、前記第五無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム、及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-1個の上りサブフレームを含む、こと;
前記第六無線フレーム上で、前記基地局が前記第三サブフレームの構成を採用して前記端末と通信を行い、又は、前記第七無線フレーム上で、前記基地局が前記第四サブフレームの構成を採用して前記端末と通信を行うことを含む。
【0013】
他の側面によれば、本発明は無線通信方法を提供し、それは、
端末が基地局により送信された第三無線フレーム構成情報を受信することであって、前記第三無線フレーム構成情報は、前記端末に、第四無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成することを通知し、或いは、第五無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成することを通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数であり、nは、Nよりも小さい自然数である、こと;
前記端末が前記第三無線フレーム構成情報に基づいて、前記第四無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成し、又は、前記第五無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成すること;及び
前記端末が基地局により送信された第二動的サブフレーム指示情報を受信することであって、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記端末に、前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記第四無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、或いは、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記端末に、前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記第五無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム、及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-1個の上りサブフレームを含む、こと;
前記端末が前記第二動的サブフレーム指示情報に基づいて、前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成し、或いは、前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成すること;及び
前記第六無線フレーム上で、前記端末が前記第三サブフレームの構成を採用して前記基地局と通信を行い、或いは、前記第七線フレーム上で、前記端末が前記第四サブフレームの構成を採用して前記基地局と通信を行うことを含む。
【0014】
他の側面によれば、本発明は更に他の基地局を提供し、それは、
端末に第三無線フレーム構成情報を送信するための送信モジュールであって、前記第三無線フレーム構成情報は、前記端末に、第四無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成し、又は、第五無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-n個の動的サブフレームを含めるように構成することを通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数であり、nは、Nよりも小さい自然数である、送信モジュール;
更に前記端末に第二動的サブフレーム指示情報を送信するための前記送信モジュールであって、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記端末に、前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記第四無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、或いは、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記端末に、前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記第五無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム、及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-1個の上りサブフレームを含む、前記送信モジュール;及び
前記第六無線フレーム上で、前記第三サブフレームの構成を採用して前記端末と通信を行い、或いは、前記第七線フレーム上で、前記第四サブフレームの構成を採用して前記端末と通信を行う通信モジュールを含む。
【0015】
他の側面によれば、本発明は更に他の端末を提供し、それは、
基地局により送信された第三無線フレーム構成情報を受信するための受信モジュールであって、前記第三無線フレーム構成情報は、前記端末に、第四無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成し、又は、第五無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成することを通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数であり、nは、Nよりも小さい自然数である、受信モジュール;
前記受信モジュールにより受信された前記第三無線フレーム構成情報に基づいて、前記第四無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成し、又は、前記第五無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-n個の動的サブフレームを含むように構成するための構成モジュール;
さらに基地局により送信された第二動的サブフレーム指示情報を受信するための前記受信モジュールであって、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記端末に、前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記第四無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、或いは、前記第二動的サブフレーム指示情報は、前記端末に、前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するように、前記第五無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム、及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-1個の上りサブフレームを含む、前記受信モジュール;
さらに前記受信モジュールにより受信された前記第二動的サブフレーム指示情報に基づいて、前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成し、或いは、前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成するための前記構成モジュール;及び
前記構成モジュールにより構成された前記第六無線フレーム上で、前記第三サブフレームの構成を採用して前記基地局と通信を行い、或いは、前記構成モジュールにより構成された前記第七線フレーム上で、前記第四サブフレームの構成を採用して前記基地局と通信を行うための通信モジュールを含む。
【0016】
本発明により提供された以上の技術案により、基地局は、少なくとも1個の無線フレーム上で動的サブフレームを構成し、その後、動的サブフレームの伝送方向を動的に変更し、これにより、動的サブフレームを構成している無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム、及びN個の上りサブフレームを含む第六無線フレームとして構成され、或いは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム、及びN-1個の上りサブフレームを含む第七無線フレームとして構成される。基地局は、サブフレームの総数がNである第六無線フレーム上でN個の上りサブフレームを提供し、サブフレームの総数がNである第七無線フレーム上でN-1の個上りサブフレームを提供しているので、上りサービスを主する端末と通信を行う時に、第六無線フレーム又は第七無線フレーム上でのサブフレームの構成を採用することで、無線リソースの浪費を低減し、上りサービスを主とする端末のニーズにより良く適応することができる。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下、本発明の実施例中の図面を参照しながら、本発明の実施例中の技術案を明確且つ完全に説明する。なお、説明されている実施例は、本発明の一部の実施例のみであり、全部の実施例ではない。また、本発明中の実施例に基づいて、当業者が得た全ての他の実施例は、本発明の保護範囲に属する。
【0020】
図1は、本発明の実施例による無線通信方法のフローチャートである。
図1に示すように、本実施例による方法は、次のステップを含む。
【0021】
ステップ11:基地局が端末に構成通知情報を送信し、構成通知情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成することを通知するために用いられ、第一サブフレームの構成は、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロの個上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含み得るサブフレームの総数である。
【0022】
基地局は、セル内で構成通知情報をブロードキャストしてもよく、端末のサービスのニーズに基づいて、指定端末に構成通知情報を送信してもよく、例えば、下りサービスを主とする端末に上述の構成通知情報を送信する。基地局は、無線リソース制御情報により構成通知情報を送信してもよく、構成通知情報送信時に、更に構成通知情報の有効になった時間を送信してもよい。構成通知情報は、1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成することを通知するために用いられても良く、端末に、複数の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成することを通知するために用いられても良い。そのうち、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である。
【0023】
表1は、本発明によるLTE TDDシステムがサポートするサブフレームの構成であり、そのうち、Dは、下りサブフレームを示し、Uは、上りサブフレームを示し、Sは、特殊サブフレームを示す。表1に示すLTE TDDシステムがサポートするサブフレーム構成は、LTE TDDシステムのバージョン8がサポートする7種のサブフレームの構成(0〜6)以外に、更に新しいサブフレームの構成7をもサポートする。サブフレームの構成7は、9個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び0個の上りサブフレームを含む。基地局は、セル内で、表1に示すようなサブフレームの構成7の構成通知情報をブロードキャストすることで、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、サブフレームの構成7に符合する第一無線フレームとして構成することを通知し得る。表2中でのタイムスロット長さは、OFDM(Orthogonal Frequency Division Multiple)シンボル数で示される。
【0024】
表1は、本発明によるLTE TDDシステムがサポートするサブフレーム構成である。
【表1】
【0025】
ステップ12:第一無線フレーム上で、基地局が第一サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。
【0026】
端末は、基地局が送信した構成通知情報を受信した後に、第一サブフレームの構成に基づいて第一無線フレームに対してのサブフレーム構成を行い、第一無線フレームを、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含むように構成する。第一無線フレーム上で、基地局は第一サブフレームの構成を採用して端末と通信を行い、例えば、基地局は下りサブフレームで端末に下りデータ及び下り制御情報を送信し、端末は下りサブフレームで下りデータ及び下り制御情報を受信する。
【0027】
本実施例による無線通信方法によれば、基地局が端末のために構成した1個又は複数の無線フレームは、それぞれ、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含む。N個のサブフレームを含む該無線フレームは、N-1個の下りサブフレームを提供することで、下り伝送リソースを増やし、無線リソースの浪費を低減し、下りサービスを主とする端末のニーズにより良く適応することができる。
【0028】
図2は、本発明の実施例による他の無線通信方法のフローチャートである。本実施例では、無線フレーム上で動的サブフレームを構成し、その後、動的サブフレームの伝送方向を動的に下りデータ伝送のために構成し、これにより、少なくとも1個の動的サブフレームを含む無線フレームのサブフレームの構成は、N-l個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームであるように構成される。
図2に示すように、本実施例による方法は、次のステップを含む。
【0029】
ステップ21:基地局が端末に第一無線フレーム構成情報を送信し、第一無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n個の下りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成し、又は、n-l個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成することを通知し、そのうち、nは、Nよりも小さい自然数である。
【0030】
基地局は指定端末又はセル内の全ての端末に第一無線フレーム構成情報を送信することで、端末は、1個の無線フレーム又は複数の無線フレームを、n個の下りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成し、又は、n-l個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成することができ、そのうち、nは、Nよりも小さい自然数であり、動的サブフレームは、各サブフレームの時刻に、必要に応じて、下りデータ伝送又は上りデータ伝送のために用いられ得る。
【0031】
LTE TDDシステムについては、N=10である。LTE TDDシステムが1つの絶えずに進化しているシステムであることを考慮すれば、動的サブフレーム機能をサポートする基地局も、早期バージョンの端末をサポートする必要がある。好ましくは、端末に第一無線フレーム構成情報を送信する前に、基地局は、システム情報により、端末にサブフレームの構成をブロードキャストし、例えば、表1に示すような上り/下りサブフレームの構成0から上り/下りサブフレームの構成6までのうちの1種をブロードキャストする。LTE TDDシステムを例とし、1個の無線フレームが10個のサブフレームを含み、基地局は、先ず、システム情報により、表1に示すようなサブフレームの構成0からサブフレームの構成6までのうちの任意の1種をブロードキャストし、端末は、システム情報によりブロードキャストされたサブフレームの構成に基づいて、各サブフレームの伝送方向を構成する。その後、基地局は更に、動的サブフレーム機能をサポートする端末に第一無線フレーム構成情報を送信し、第一無線フレーム構成情報は、システム情報によりブロードキャストされたサブフレームの構成に比べ、より高いサブフレーム構成の優先度を有し、端末は、第一無線フレーム構成メッセージを受信した後に、システムメッセージによりブロードキャストされたサブフレームの構成のうちの一部のサブフレームを再び動的サブフレームとして構成することができる。第一無線フレーム構成情報は、10ビットのビットマップにより、無線フレーム中の各サブフレームが動的サブフレームとして構成されているかを指示することができ、例えば、サブフレームに対応するビットが1であれば、該サブフレームが動的サブフレームとして構成されていることを示し;サブフレームに対応するビットが0であれば、該サブフレームが動的サブフレームとして構成されていないことを示す。第一無線フレーム構成情報により動的サブフレームとして構成されていないサブフレームについて言えば、その伝送方向は、システム情報によりブロードキャストされたサブフレームの構成により確定された伝送方向である。例えば、基地局がシステム情報により表1に示すようなサブフレームの構成1をブロードキャストし、第一無線フレーム構成情報により通知された動的サブフレーム構成情報が0011101111であるとすれば、サブフレーム2〜サブフレーム4及びサブフレーム6〜サブフレーム9は動的サブフレームとして構成され、サブフレーム0、サブフレーム1及びサブフレーム5はサブフレームの構成1に基づいて順に下りサブフレーム、特殊サブフレーム及び下りサブフレームとして構成される。
【0032】
ステップ22:基地局が端末に第一動的サブフレーム指示情報を送信し、第一動的サブフレーム指示情報は、端末に、少なくとも1個の第三無線フレーム上で各動的サブフレームの伝送方向を指示し、少なくとも1個の第三無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成させるために用いられる。
【0033】
端末に第一無線フレーム構成情報を送信した後に、動的サブフレームを含む第三無線フレームについて、基地局は、端末のサービスのニーズに基づいて、動的に、動的サブフレームの伝送方向を構成することができる。例えば、端末は、現在にファイルダウンロードなどの、下りリンクを主とするサービスを有する時に、下りサービスの伝送のために、より多くの下りサブフレームを要し、この時に、基地局は、第一動的サブフレーム指示情報により、端末に、N-n個の動的サブフレームの伝送方向をすべて下りリンクとして構成すること、即ち、下りサブフレームとして用いられることを通知し、動的サブフレームを含む第三無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合するように、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含む第一無線フレームとして構成させることができる。
【0034】
第一動的サブフレーム指示情報について、1種の実現方式は次のようであり、即ち、ユーザ端末は、各動的サブフレーム上で上り信号伝送を行うかどうかを検出し、1個の動的サブフレーム上で任意の上り信号(例えば、上りデータ、上り制御情報など)の伝送を行えば、該動的サブフレームを上りサブフレームとして用い、そうでなければ、該動的サブフレームを下りサブフレームとして用いる。他の実現方式は次のようであり、即ち、物理下り制御シグナリングにより、端末に、各動的サブフレームが下りサブフレームか上りサブフレームとして用いられることを指示する。なお、第一動的サブフレーム指示情報の具体的な設計は、本発明が考慮する重点ではないので、ここでは詳しい説明を省略する。
【0035】
ステップ23:第一無線フレーム上で、基地局が第一サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。
【0036】
本実施例では、基地局は先ず端末のために、動的サブフレームを含む第三無線フレームを構成し、その後、端末のサービのスニーズに応じて、動的サブフレームの伝送方向を変更することで、少なくとも1個の、動的サブフレームを含む第三無線フレームを、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含む第一無線フレームとして構成させる。表1から分かるように、従来のLTE TDDにより定義されたサブフレームの構成のうち、サブフレームの構成5は、下り伝送のために最も多いOFDMシンボルを提供することができる。短サイクリックプレフィックスのサブフレーム構成を例とし、サブフレームの構成5には8個の下りサブフレームがあり、各下りサブフレームは、下り伝送のために14個のOFDMシンボルを提供することができ、表2から分かるように、特殊サブフレーム中のDwPTS(Downlink Pilot Slot)は、最大で12個のOFDMシンボルとして構成され、この場合、下り伝送のためのOFDMシンボル総数は、14*8+12=124個である。本発明の実施例によるサブフレームの構成9D:1S:0Uを採用して、特殊サブフレームの構成は、UpPTS(Uplink Pilot Slot)の長さがサブフレームの長さの半分であり、DwPTS及びGP(Guard Period)の総長さもサブフレームの長さの半分であることを満足する時に、DwPTSは、最大で6個のOFDMシンボルとして構成され、下り伝送のための総OFDMシンボル数は、14*9+6=132個であり、下り伝送のための総OFDMシンボル数は、(132-124)/124=6.45%増え、また、特殊サブフレームの構成は、LTE TDDのバージョン8により定義された特殊サブフレームの構成である時に、DwPTS長さが12個のOFDMシンボルである構成を採用することができ、この時に、下り伝送のための総OFDMシンボル数は、14*9+12=138個であり、下り伝送の総OFDMシンボル数は、(138-124)/124=11.29%増えた。即ち、サブフレームの構成9D:1S:0Uは、使用可能な下り伝送リソースを増やすことができるため、下りリンクを主するサービス、例えば、ファイルダウンロードにより良く適応することができる。
【0037】
以下、基地局及び端末が如何に、第一サブフレームの構成を有する第一無線フレーム中の特殊サブフレームを使用して通信を行うかを説明し、また、以下に提供した方法は、
図1及び
図2に対応する実施例に適用する。
【0038】
先ず、従来のLTE TDDシステム中の無線フレームを説明する。従来のLTE TDDシステム中で、無線フレーム長さが10msであり、サブフレーム長さがlmsであり、1個の無線フレームが10個のサブフレームを含み、各サブフレームが下りサブフレーム、上りサブフレーム及び特殊サブフレームとして構成され得る。サイクリックプレフィックスの構成に基づいて、1個のサブフレームは、12個又は14個のOFDMシンボルを含むことができる。1個の下りサブフレーム又は1個の上りサブフレームは、2個の長さが0.5msであるタイムスロットからなり、さらに、各タイムスロットは6個又は7個のOFDMシンボルを含む。1個の特殊サブフレームは、DwPTS(Downlink Pilot Slot)、GP(Guard Period)及びUpPTS(Uplink Pilot Slot)の3つの部分からなり、各部分の長さは、基地局により構成され得るが、この3つの部分の総長さは、1個のサブフレームの長さ、即ち、lmsである。表2に示すのは、LTE TDDのバージョン8のシステムがサポートする特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成であり、そのうち、OFDMシンボル数で表されるDwPTS及びUpPTSの長さを示し、GPの長さは、サブフレームの長さからDwPTSとUpPTSの長さの和を減算することで得ることができる。表2中では、タイムスロット長さはOFDMシンボル数で表される。
【0039】
表2は、LTE TDDのバージョン8のシステムがサポートする特殊サブフレームタイムスロット長さの構成である。
【表2】
【0040】
第一サブフレームの構成を有する第一無線フレームには、N-1個の下りサブフレーム及び1個の特殊サブフレームを含むが、上りサブフレームがない。特殊サブフレームは、DwPTS、GP及びUpPTSの3つの部分からなり、この時に、上り信号は、上りパイロット(Pilot)タイムスロットのみにより送信され得る。例えば、第一無線フレーム上で、基地局は、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの上りパイロットタイムスロットにより、端末が送信した上り制御情報及び/又は上りデータを受信し、そのうち、上り制御情報は、上り応答情報、スケジューリング要求、チャネル状態情報などの情報のうちの少なくとも1種を含む。さらに、チャネル状態情報は、チャネル品質指示、ランク指示、プリコーディングマトリックス指示などの情報を含む。上り制御情報は、物理上り制御チャネル(Physical Uplink Control Channel、PUCCH)又は物理上り共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)により伝送されてもよく、上りデータは、PUSCHにより伝送される。また、例えば、第一無線フレーム上で、特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、基地局は、基地局の間又は基地局と端末との間において干渉測定を行うために、リスニング信号(測定用信号(又は、Sounding Signal))を送信し又はリスニング信号を受信する。この場合、リスニング信号送信時に、基地局は、周囲の他の基地局にリスニング信号を送信してもよく、周囲の端末にリスニング信号を送信してもよく、リスニング信号受信時に、基地局が受信したリスニング信号は、周囲の他の基地局が送信したものであっても良く、周囲の端末が送信したものであってもよい。
【0041】
以下、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成について説明する。
【0042】
好ましくは、少なくとも1個の第一無線フレーム上の特殊サブフレームのタイムスロット長さは、以下の条件を満足し、即ち、UpPTSの長さは、サブフレーム長の半分であり、DwPTSとGPの長さの和も、サブフレーム長の半分である。好ましくは、第一無線フレーム上の特殊サブフレームのタイムスロット長さの少なくとも1種の構成は、表2に示すようなLTE TDDのバージョン8に規定の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成の1つである。第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さは、基地局にりり構成されて端末に送信されてもよい。
【0043】
表2から分かるように、LTE TDDのバージョン8のシステム中で、特殊サブフレームのUpPTS長さは、1個又は2個のOFDMシンボルとして構成され得る。従来のLTE TDDシステム中で、UpPTSは、SRS(Sounding Reference Signal)又は短RACH(Random Access Channel)の受信のために用いられ得るが、基地局が上りパイロットタイムスロットで上り制御情報及び/又は上りデータを受信することをサポートするために用いることができない。第一サブフレームの構成を採用する第一無線フレームについては、以下に提供する実施例により、第一無線フレーム上の特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットで上り制御情報及び/又は上りデータを伝送することを有効にサポートすることができる。
【0044】
キャリアアグリゲーション及びキャリアアグリゲーションが構成されていないシナリオ中で、第一無線フレーム上の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成は、UpPTSの長さがサブフレーム長さの半分であり、DwPTSとGPの長さの和もサブフレーム長さの半分であることを満足する時に、特殊サブフレームの上りパイロットタイムスロット上で上り制御情報及び上りデータの伝送を実現する1種の方法は次のようであり、即ち、UpPTS上で、PUCCH及びPUSCHは、従来のLTEシステムのPUCCH及びPUSCHの1個のサブフレームの第二個のタイムスロット中のチャネル構成を再利用することができる。従来のLTEシステム中で、PUCCH及びPUSCHのチャネル構成及び情報キャリー(Carry)方式の具体的な説明は、文献"3GPP TS 36.211 vlO.4.0、Evolved Universal Terrestrial Radio Access(E-UTRA)、Physical Channels and Modulation(Release10)"を参照することができるので、ここでは詳しい説明を省略する。特に、上り制御情報が上り応答情報及びチャネル状態情報中の少なくとも1種を含み、且つ、UpPTSがPUCCHにより伝送される時に、PUCCHのチャネル構成は、LTEのバージョン10に定義のPUCCHフォーマット3のサブフレームの第二個タイムスロット中のチャネル構成であり、上り制御情報もサブフレームの第二個タイムスロットのみでマッピングされる。LTEのバージョン10中で、多種フォーマットのPUCCHが定義されており、PUCCHフォーマットl/la/lb、PUCCHフォーマット2/2a/2b及びPUCCHフォーマット3を含み、特に、上り制御情報及び/又は上りデータがUpPTSでPUSCHにより伝送される時に、上り制御情報及び/又は上りデータは、サブフレームの第二個タイムスロット中でLTEシステムに定義のマッピング規則でPUSCHにマッピングされ得る。
【0045】
本発明の実施例は更に、特殊サブフレームの上りパイロットタイムスロット上で上り制御情報を伝送するために用いる新しいPUCCHチャネル構成を提供する。新しいPUCCHチャネルは、第一無線フレーム上の特殊サブフレームのUpPTS中に位置し、1個の新しいPUCCHチャネルは、時間領域で1個のOFDMシンボルのみを占用し、周波数領域で1個又は複数のリソースブロック(Resource Block、RB)ユニットを占用し、1個のRBユニットは、K個の連続のRBを含み、各RBユニットは1個の変調シンボルを伝送する。新しいPUCCHチャネルは、時間領域で1個のOFDMシンボルのみを占用するが、周波数領域で占用する複数のRBユニットにより、上り制御情報の複数の変調シンボルを送信することもできる。好ましくはK=lであり、又は、Κは4の倍数である。各RBユニットが1個の変調シンボルを伝送するので、新しいPUCCHチャネルが周波数領域で占用するRBユニットの数は、上り制御情報のコーディング変調後の変調シンボル数、及び、上り参照信号(Reference Signal、RS)が占用する変調シンボル数に頼る。上り参照信号は、上りチャネル推定のために用いられ、上り参照信号を送信するRBユニット中では、1個の値が既知である変調シンボルを伝送することができ、例えば、常に、常数変調シンボル1を伝送する。LTEシステム中で、1個のRBは、周波数領域での幅が180kHzであり、12個の連続のサブキャリアからなり、各サブキャリアのバンド幅は、15kHzである。各RBユニットでは、それ相応の長さのCAZAC(Constant Amplitude Zero Auto-Correlation)シーケンスと、伝送しようとする変調シンボルとの積(乗算)を用いて、伝送しようとする変調シンボルに対して処理を行う。例えば、1個のRBユニットがK=4個の連続のRBからなる時に、それ相応のCAZACシーケンスの長さは、12*4=48である。
【0046】
第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さが、LTE TDDのバージョン8に規定の1種の特殊サブフレームのタイムスロットの長さの構成である時に、UpPTS上では、本発明の実施例による新しいPUCCHチャネル構成を用いて上り制御情報及び/又は上りデータを送信してもよい。第一無線フレーム上の特殊サブフレームのタイムスロットの長さの構成は、UpPTSの長さがサブフレーム長の半分であり、DwPTSとGPの長さの和もサブフレーム長の半分であることを満足する時に、UpPTS上では、本発明の実施例による新しいPUCCHチャネル構成を用いて上り制御情報及び/又は上りデータを送信しても良い。
【0047】
上り制御情報がスケジューリング要求である時に、その携帯する情報は、1個の変調シンボルで伝送することができるため、新しいPUCCHチャネル構成は、周波数領域で1個のRBユニットのみを占用してもよい。上り制御情報が上り応答情報及びチャネル状態情報のうちの少なくとも1種を含む時に、好ましくは、上り制御情報のコーディング変調後に10個の変調シンボルを取得し、新しいPUCCHチャネル構成が周波数領域で10個よりも多いRBユニットを占用し、そのうち、10個のRBユニットはそれぞれ10個の上り制御情報の変調シンボルを伝送するために用いられ、残りのRBユニットは、上り参照信号を伝送するために用いられる。システム設計の簡略化を考慮すれば、好ましくは、全ての上り制御情報について、UpPTS上で定義の新しいPUCCHチャネル構成が周波数領域で同じ個数のRBユニットを占用する。この時に、スケジューリング要求について、全てのRBユニット上で同じ変調シンボルを送信してもよい。
図3Aに示すように、K=l、即ち、各RBユニットが1個のRBを占用することを例として、1種の新しいPUCCHチャネル構成の例を示しており、そのうち、新しいPUCCHチャネルは、周波数領域で12個のRBユニット、即ち、RB0〜RB11を占用する。1個のRBは、周波数領域で12個のサブキャリアからなり、各RBユニットは、1個のRBを占用し、よって、CAZACシーケンスの長さは12である。即ち、上り制御情報のコーディング変調後に得られた10個の変調シンボルは、S0、Sl、S2、S3、S4、S5、S6、S7、S8、S9であり、新しいPUCCHの周波数領域でのチャネル構成は、
図3Aに示すようであり、RB0、RB1、RB2、RB4、RB5、RB6、RB7、RB9、RB10及びRB11は、変調シンボルの伝送のために用いられ、RB3及びRB8は、上り参照信号の伝送のために用いられる。
【0048】
LTE TDDシステムはキャリアアグリゲーション技術をサポートする。基地局は、端末のために1個よりも多いCC(Component Carrier)を構成して、通信を行うことができ、そのうち、1個のPrimary CC(Primary Component Carrier;Primary Cell)及び少なくとも1個のSecondary CC(Secondary Component Carrier;Secondary Cell)を含む。キャリアアグリゲーションの場合、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成がLTE TDDのバージョン8に定義の1種の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成である時に、好ましくは、基地局は、Primary CCではなく、Secondary CCのみで第一無線フレームを構成して使用して、端末と通信を行う。よって、キャリアアグリゲーションの時に、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成がLTE TDDのバージョン8に定義の1種の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成である時に、基地局は、Secondary CCの第一無線フレーム上で第一サブフレームの構成を採用して端末と通信を行い、基地局は、Primary CC上で端末にSecondary CCの上り制御情報を送信する。第一無線フレームの特殊サブフレーム中のUpPTS上で上述の新しいPUCCHチャネル構成を定義していれば、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成がLTE TDDのバージョン8に定義の1種の特殊サブフレームタイムスロット長さの構成であっても、この時に、基地局は、Primary CC上でも、Secondary CC上でも、第一無線フレームを構成及び使用して、端末と通信を行うことができる。
【0049】
キャリアアグリゲーションのシナリオの下で、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成が以下の条件を満足ずる時に、即ち、UpPTSの長さがサブフレームの長さの半分であり、DwPTSとGPの長さの和もサブフレーム長の半分であることを満足する時に、基地局は、Primary CC上で第一無線フレームを構成及び使用してもよく、Secondary CC上で第一無線フレームを構成及び使用してもよい。
【0050】
LTE TDDシステムが1つの絶えずに進化しているシステムであり、動的サブフレーム機能をサポートする基地局も、早期バージョンの端末をサポートし得る必要がある。動的サブフレーム機能をサポートする進化端末については、動的サブフレーム機能の未起動時にも、基地局と通信し得ることを要する。以下、早期バージョンの機能特性のみをサポートし得る端末を早期端末と称し、例えば、表1中のサブフレームの構成0乃至サブフレームの構成6のみをサポートする端末は、早期端末であり、動的サブフレーム及び第一無線フレームをサポートし得る端末を進化端末と称する。基地局について言えば、早期端末及び進化端末に同時に通信サービスを提供し得る能力を持つことが必要である。以下、基地局が如何に同時に早期端末及び進化端末を通信サービスを提供するかを説明する。
【0051】
好ましくは、基地局が端末に構成通知情報を送信し、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成することを通知する前に、さらに、基地局がシステム情報により端末に第二無線フレーム構成情報を送信することを含み、第二無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレーム構成を、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームとして構成することを通知し、そのうち、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームは、N-2個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び1個の上りサブフレームを含み、そのうち、時間上で、第一無線フレーム中の特殊サブフレームと、第二無線フレーム中の上りサブフレームとが対応(アライメント)し、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの前の下りサブフレームと、第二無線フレーム中の特殊サブフレームとが対応する。
【0052】
第二無線フレーム構成情報は、基地局が全ての端末に送信するものであり、LTE TDDのバージョン8のシステムにおけるサブフレームの構成の通知方法を再利用してもよく、即ち、システム情報のブロック1に携帯のサブフレームの構成指示フィールド中で、端末に、表1中のサブフレームの構成5を使用することを通知し、即ち、無線フレーム中には、8個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び1個の上りサブフレームを含む。第一無線フレームを構成する構成通知情報については、早期端末は、受信及び解析することができず、基地局は、一部又は全部の進化端末のみに通知する必要がある。早期端末は、第二サブフレームの構成を用いて基地局と通信を行い、進化端末は、第一無線フレームを構成する構成通知情報を受信した後のみのに、第一無線フレーム上で、第一サブフレームの構成を用いて基地局と通信を行う。第一無線フレーム内では、基地局は、第一サブフレームの構成を用いて全ての端末と通信を行うが、基地局は、第一サブフレームの構成を第二サブフレームの構成と偽装して、早期端末と通信を行うこともでき、これは、第一サブフレームの構成中の特殊サブフレームと、第二サブフレーム比中の上りサブフレームとの時間上でのアライメント、及び、第一サブフレームの構成中の特殊サブフレームの前の下りサブフレームと、第二サブフレームの構成中の特殊サブフレームとの時間上でのアライメントにより実現され得る。
【0053】
図3Bは、本発明の実施例による、10個のサブフレームを含む第一無線フレーム上での早期端末と進化端末とのサブフレームの構成を示す図。第一無線フレーム上では、サブフレームの構成7、即ち、サブフレームの構成9D:1S:0Uは、第一サブフレームの構成であり、LTE規格のバージョン8乃至バージョン10中には定義されていない。第二サブフレームの構成は、具体的に、LTE規格のバージョン8乃至バージョン10に定義の表1に示すようなサブフレームの構成5である。そのうち、時間上で、サブフレームの構成7中の特殊サブフレームと、サブフレームの構成5中の上りサブフレームとが対応(アライメント)し、即ち、無線フレーム中には同じサブフレーム索引2を有し、サブフレームの構成7中の特殊サブフレームの前の下りサブフレームと、サブフレームの構成5中の特殊サブフレームとが対応し、即ち、無線フレームには同じサブフレーム索引1を有する。よって、サブフレーム2は、早期端末により、上りサブフレームと見なされ、第一無線フレームを構成している進化端末により、特殊サブフレームと見なされ、また、同様に、サブフレーム1は、早期端末により、特殊サブフレームと見なされ、第一無線フレームを構成している進化端末により、下りサブフレームと見なされる。このように、基地局は、第一サブフレームの構成を用いて、早期端末及び第一無線フレームを構成している進化端末に同時に通信サービスを提供することができる。
【0054】
早期端末及び進化端末に通信サービスをより良く同時に提供するために、好ましくは、第一サブフレームの構成を送信する時に、第一サブフレームの構成中の1個の特殊サブフレームのために第一タイムスロット長さの構成を通知し、第一タイムスロット長さの構成中の上りパイロットタイムスロットの長さがサブフレーム長の半分であり、また、第二サブフレームの構成を通知する時に、第二サブフレームの構成中の1個の特殊サブフレームのために第二タイムスロット長さの構成を通知し、第二タイムスロット長さの構成は、LTE TDDのバージョン8に定義の特殊サブフレームのタイムスロット長さの構成の1つである。例えば、基地局は、システム情報ブロック1に携帯のサブフレームの構成指示フィールドにより、端末に、表1中のサブフレームの構成5の使用をブロードキャストし、即ち、無線フレーム中には、8個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び1個の上りサブフレームを含み、システム情報ブロック1に携帯の特殊サブフレームのタイムスロット長さ構成指示フィールドにより、端末に、第二タイムスロット長さ構成をブロードキャストし、そのうち、第二タイムスロット長さ構成は、LTE TDDのバージョン8に定義の特殊サブフレームタイムスロット長さ構成の1つである。基地局は、さらに、他のシグナリングにより、進化端末に、第一サブフレームの構成、及び、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの第一タイムスロット長さ構成を通知し、この他のシグナリングは、他のシステム情報、無線リソース制御情報及び物理層制御情報のうちの1種又は組み合わせであってもよい。第一サブフレームの構成及び第一タイムスロット長さ構成が通知されている進化端末について、第一無線フレーム以外の他の無線フレームにおいては、特殊サブフレームタイムスロット長さ構成は、第二タイムスロット長さ構成を採用してもよく、第一タイムスロット長さ構成を採用してもよく、また、具体的にどの種のタイムスロット長さ構成を採用するかは、協議に規定されれば良い。
【0055】
第一サブフレームの構成が通知されていない端末、即ち、第二サブフレームの構成を採用する端末については、基地局は、第一無線フレーム上で、特殊サブフレームの上りPilotタイムスロットにより、第二サブフレームの構成を採用する端末が送信した上り信号を受信する。
【0056】
第一無線フレーム内で、第一サブフレームの構成が通知されていないユーザ端末、例えば、早期端末については、基地局が
図3Bに示すサブフレームの対応方式で第一サブフレームの構成を第二サブフレームの構成と偽装して早期端末と通信を行えるが、実際には、基地局が使用するのは、依然として第一サブフレームの構成である。
図3Bに示すように、早期端末のサブフレームの構成5が:8D:1S:1Uであり、サブフレーム2が上りサブフレームUと見なされ、そのため、サブフレーム2の2個のタイムスロット上ですべて上り信号を送信することができるが、進化端末及び基地局のサブフレームの構成7が9D:1S:0Uであり、サブフレーム2が特殊サブフレームと見なされ、該特殊サブフレームのUpPTSの長さがサブフレーム長の半分であり、且つ、DwPTSとGPの総長さもサブフレーム長の半分であり、また、基地局がさらに早期端末がサブフレーム2を上りサブフレームと見なしていることをも把握し、そのため、基地局は、該特殊サブフレームの第二個タイムスロットのみにより早期端末が送信した上り信号を受信し、進化端末は、該特殊サブフレームの第二個タイムスロットのみにより上り信号を送信する。
【0057】
第一サブフレームの構成を有する第一無線フレーム上で、第一サブフレームの構成中の特殊サブフレームを参照サブフレームとし、基地局は、該参照サブフレームから前への第1個の下りサブフレーム及び第二個の下りサブフレーム、及び、該参照サブフレームから後への第三個の下りサブフレーム及び第四個の下りサブフレーム上で、端末に、システム情報及び同期情報を送信する。システム情報及び同期情報は、基地局が全ての端末に送信するのもである。
図3Bに示すように、サブフレーム2は、第一サブフレームの構成中の特殊サブフレームであり、サブフレーム2を参照サブフレームとし、参照サブフレームから前への第1個及び第二個の下りサブフレームはそれぞれサブフレーム1及びサブフレーム0であり、参照サブフレームから後への第三個及び第四個の下りサブフレームはそれぞれサブフレーム5及びサブフレーム6であり、即ち、基地局は、第一無線フレームのサブフレーム0、サブフレーム1、サブフレーム5及びサブフレーム6上で物理ブロードキャスト信号及び同期信号を送信することができる。
【0058】
上述の方法により、基地局は、サブフレームの構成5、即ち、8D:1S:1U及びそのうちの特殊サブフレームにより、早期端末に無線通信サービスを提供し、サブフレームの構成7、即ち、9D:1S:0U及びそのうちの特殊サブフレームにより、進化端末に無線通信サービスを提供し、即ち、基地局が、第一サブフレームの構成を有する第一無線フレームを用いて、早期端末及び進化端末に同時に通信サービスを提供することは実現されている。
【0059】
図4は、本発明の実施例による他の無線通信方法のフローチャートである。
図4に示すように、本実施例による方法は、次のステップを含む。
【0060】
ステップ41:端末が基地局により送信された構成通知情報を受信し、構成通知情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成することを通知するために用いられ、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である。
【0061】
端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成させるために、1種の好ましい実施方式は、次のようであり、即ち、端末は、先ず、基地局により送信された第一無線フレーム構成情報を受信し、第一無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n個の下りサブフレーム及びN-n個動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成し、又は、n-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成することを通知し、そのうち、nは、Nよりも小さい自然数。その後、端末は、基地局により送信された第一動的サブフレーム指示情報を受信し、第一動的サブフレーム指示情報は、端末に、少なくとも1個の第三無線フレーム上で各動的サブフレームの伝送方向を指示し、少なくとも1個の第三無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成させるために用いられる。
【0062】
さらに、第一無線フレーム中の特殊サブフレームは、次のような条件を満足してもよく、即ち、第一無線フレーム中の特殊サブフレームは、下りパイロットタイムスロット、GP及び上りパイロットタイムスロットの3つの部分からなり、上りパイロットタイムスロットの長さはサブフレームの長さの半分であり、又は、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの少なくとも1種の構成は、LTE TDD version8に規定の特殊フレームライムスロットの長さの1つである。
【0063】
ステップ42:端末が前記構成通知情報に基づいて、少なくとも1個の無線フレームを第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成した後に、第一無線フレーム上で、端末は、第一サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行う。
【0064】
例えば、第一無線フレーム上で、端末は、特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットにより、基地局に上り制御情報及び/又は上りデータを送信し、上り制御情報は、上り応答情報、スケジューリング要求及びチャネル状態情報中の少なくとも1種を含む。また、例えば、第一無線フレーム上で、特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、端末は、リスニング信号の送信又はリスニング信号の受信を行う。リスニング信号送信時に、端末は、周囲の基地局にリスニング信号を送信しても良く、周囲の他の端末にリスニング信号を送信してもよく、リスニング信号受信時に、端末が受信するリスニング信号は、周囲の基地局が送信するものであってよく、周囲の他の端末が送信するものであってもよい。
【0065】
端末が第一無線フレームにより基地局と通信を行う時に、第一無線フレーム中の特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットにより上り制御情報を送信するチャネルは、時間領域で1個のOFDMシンボルを占用し、周波数領域で1個又は複数のリソースブロックユニットを占用し、各リソースブロックユニットは、1個の変調シンボルを伝送し、リソースブロックユニットは、1個又は複数の連続のリソースブロックを含む。端末が第一無線フレーム中の特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットにより送信する上り制御情報のチャネルは上述の新しい構成を採用する時に、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さはサブフレーム長さの半分であり、或いは、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの少なくとも1種の構成は、LTE TDDバージョン8に規定の特殊サブフレームタイムスロット長さの1つに符合する。好ましくは、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの少なくとも1種のタイムスロット長さの構成は、LTE TDDバージョン8に規定の特殊サブフレームタイムスロット長さの1つに符合する。
【0066】
LTE TDDシステムであり且つN=10である場合、端末が基地局により送信される構成通知情報を受信する前に、端末は更に、基地局により送信される第二無線フレーム構成情報を受信し、第二無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームとして構成することを通知し、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームは、N-2個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び1個の上りサブフレームを含み、そのうち、時間上では、第一無線フレーム中の特殊サブフレームと、第二無線フレーム中の上りサブフレームとが対応し、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの前の下りサブフレームと、第二無線フレーム中の特殊サブフレームとが対応する。さらに、第二無線フレーム中の特殊サブフレームタイムスロット長さの構成は、LTE TDDバージョン8に定義の特殊サブフレームタイムスロット長さの1つであり、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの上りPilotタイムスロットの長さは、サブフレーム長さの半分である。第二サブフレームの構成を採用する端末は、第二無線フレームの上りサブフレームの時刻に、該サブフレームを1個の普通の上りサブフレームとし、サブフレームの2個のタイムスロットを用いて基地局に上り信号を送信する。しかし、基地局は、第二無線フレームの上りサブフレームの時刻が第一無線フレーム上の特殊サブフレームの時刻であることを知り、そのため、第一無線フレーム中で、該サブフレームの第二個のタイムスロットのみにより、これらの第二サブフレームの構成を採用する端末が送信した上り信号を受信する。
【0067】
上述の説明は、
図1、
図2、
図3A及び
図3Bに対応する実施例中の説明を参照することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0068】
図5は、本発明の実施例による基地局の構成を示す図である。
図5に示すように、本実施例による基地局は、送信モジュール51及び通信モジュール52を含む。
【0069】
送信モジュール51は、端末に構成通知情報を送信するために用いられ、構成通知情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成することを通知するために用いられ、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である。
【0070】
端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成させるために、1種の好ましい実施方式は、次のようであり、即ち、送信モジュールは、具体的に端末に第一無線フレーム構成情報を送信するために用いられ、第一無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n個下りサブフレーム及びN-n個動的サブフレームを含む第三無線フレームを構成し、又は、n-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成することを通知し、そのうち、nは、Nよりも小さい自然数である。送信モジュールは更に具体的に、端末に第一動的サブフレーム指示情報を送信するために用いられ、第一動的サブフレーム指示情報は、端末に、少なくとも1個の第三無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示し、少なくとも1個の第三無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成させるために用いられる。
【0071】
さらに、第一無線フレーム中の特殊サブフレームは、次のような条件を満足してもよく、即ち、第一無線フレーム中の特殊サブフレームは、下りパイロットタイムスロット、GP及び上りパイロットタイムスロットの3つの部分からなり、上りパイロットタイムスロットの長さは、サブフレームの長さの半分であり、又は、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの少なく1種の構成は、LTE TDD Version8に規定の特殊サブフレーム長さの1つに符合する。
【0072】
通信モジュールが、特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットにより上り制御情報を受信するチャネルは、時間領域で1個のOFDMシンボルを占用し、周波数領域で1個又は複数のリソースブロックユニットを占用し、各リソースブロックユニットは、1個の変調シンボルを伝送し、リソースブロックユニットは、1個又は複数の連続のリソースブロックを含む。
【0073】
通信モジュール52は、第一無線フレーム上で、基地局が第一サブフレームの構成を採用して端末と通信を行うために用いられる。
【0074】
例えば、通信モジュールは、具体的に、第一無線フレーム上で、特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットにより、端末が送信した上り制御情報及び/又は上りデータを受信し、上り制御情報は、上り応答情報、スケジューリング要求及びチャネル状態情報中の少なくとも1種を含む。
【0075】
また、例えば、通信モジュールは、具体的に、第一無線フレーム上で、特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、リスニング信号を送信し又はリスニング信号を受信する。
【0076】
基地局が第一無線フレームにより端末と通信を行う時に、第一無線フレーム中の特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットによって上り制御情報を送信するチャネルは、時間領域で1個のOFDMシンボルを占用し、周波数領域で1個又は複数のリソースブロックユニットを占用し、各リソースブロックユニットは1個の変調シンボルを伝送し、リソースブロックユニットは1個又は複数の連続のリソースブロックを含む。端末が第一無線フレーム中の特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットにより送信する上り制御情報のチャネルは上述の新しい構成を採用する時に、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの上りPilotタイムスロット長さは、サブフレーム長さの半分であり、或いは、第一無線フレーム中の特殊サブフレームのタイムスロット長さの少なくとも1種の構成は、LTE TDDバージョン8に規定の特殊サブフレームタイムスロット長さの1つに符合する。好ましくは、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの少なくとも1種のタイムスロット長さの構成は、LTE TDDバージョン8に規定の特殊サブフレームタイムスロット長さの1つに符合する。
【0077】
LTE TDDシステムであり且つN=10である場合、送信モジュールは更に、具体的に、LTE TDDシステムであり且つN=10である場合に、基地局が端末に構成通知情報を送信する前に、端末に第二無線フレーム構成情報を送信するために用いられ、第二無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームとして構成することを通知し、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームは、N-2個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び1個の上りサブフレームを含み、そのうち、時間上では、第一無線フレーム中の特殊サブフレームと、第二無線フレーム中の上りサブフレームとが対応し、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの前の下りサブフレームと、第二無線フレーム中の特殊サブフレームとが対応する。さらに、第二無線フレーム中の特殊サブフレームタイムスロット長さの構成は、LTE TDDバージョン8に定義の特殊サブフレームタイムスロット長さの1つであり、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの上りPilotタイムスロットの長さは、サブフレームの半分である。
【0078】
上述の説明は、
図1、
図2、
図3A及び
図3Bに対応する実施例中の説明を参照することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0079】
図6は、本発明の実施例による端末の構成を示す図である。
図6に示すように、本実施例による端末は、受信モジュール61及び通信モジュール62及び構成モジュール63を含む。
【0080】
受信モジュール61は、基地局が送信した構成通知情報を受信するために用いられ、構成通知情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成するように通知し、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームは、N-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びゼロ個の上りサブフレームを含み、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、且つ、Nは、1個の1よりも大きい自然数である。
【0081】
構成モジュール63は、前記構成通知情報に基づいて、少なくとも1個の無線フレーム構成を、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成するために用いられる。
【0082】
端末に、少なくとも1個の無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームを構成させるために、1種の好ましい実施方式は、次のようであり、即ち、受信モジュールは、具体的に、基地局が送信した第一無線フレーム構成情報を受信するために用いられ、第一無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n個の下りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第三無線フレームを構成し、又は、n-1個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個動的サブフレームを含む第三無線フレームとして構成するように通知し、そのうち、nは、Nよりも小さい自然数である。受信モジュールは更に具体的に、基地局が送信した第一動的サブフレーム指示情報を受信するために用いられ、第一動的サブフレーム指示情報は、端末に、少なくとも1個の第三無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示し、少なくとも1個の第三無線フレームを、第一サブフレームの構成に符合する第一無線フレームとして構成させるために用いられる。
【0083】
通信モジュール62は、第一無線フレーム上で、第一サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行うために用いられる。
【0084】
例えば、通信モジュールは、具体的に、第一無線フレーム上で、特殊サブフレーム中の上りパイロットタイムスロットによって基地局に上り制御情報及び/又は上りデータを送信するために用いられ、上り制御情報は、上り応答情報、スケジューリング要求及びチャネル状態情報中の少なくとも1種を含む。また、例えば、通信モジュールは、具体的に、第一無線フレーム上で、特殊サブフレーム中のGP中のリソースによって、リスニング信号を送信し又はリスニング信号を受信するために用いられる。
【0085】
上述のように、LTE TDDシステムが1個の絶えずに進化しているシステムであり、動的サブフレーム機能をサポートする基地局も、早期バージョンの端末をサポートする必要がある。動的サブフレーム機能をサポートする進化端末については、動的サブフレーム機能未起動時に、基地局と通信を行うこともできる必要がある。さらに、受信モジュールは更に、具体的に、基地局が送信する構成通知情報を受信する前に、LTE TDDシステムであり且つN=10である場合、端末が基地局により送信された第二無線フレーム構成情報を受信するために用いられ、第二無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレーム構成を第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームとして構成するように通知するために用いられ、第二サブフレームの構成に符合する第二無線フレームは、N-2個下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及び1個の上りサブフレームを含み、そのうち、時間上では、第一無線フレーム中の特殊サブフレームと、第二無線フレーム中の上りサブフレームとが対応し、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの前の下りサブフレームと、第二無線フレーム中の特殊サブフレームとが対応する。さらに、第二無線フレーム中の特殊サブフレームタイムスロット長さの構成は、LTE TDDバージョン8に定義の特殊サブフレーム長さの1つであり、第一無線フレーム中の特殊サブフレームの上りPilotタイムスロット長さは、サブフレーム長さの半分である。
【0086】
上述の説明は、
図4に対応する実施例中の説明を参照することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0087】
以下の
図7A、
図7B、
図7C、
図8乃至
図10による実施例は、すべて、上りサービスを主とする端末のために新しいサブフレームの構成を構成する。
【0088】
図7Aは、本発明の実施例による他の無線通信方法のフローチャートである。
図7Aに示すように、本実施例による方法は、次のステップを含む。
【0089】
ステップ71A:基地局が端末に第三無線フレーム構成情報を送信し、第三無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成するように通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、nは、Nよりも小さい自然数である。
【0090】
基地局は、指定端末に、又は、セル内の全ての端末に、第三無線フレーム構成情報を送信してもよい。第三無線フレーム構成情報は、端末に、1個の無線フレーム又は複数の無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成するように通知するために用いられる。好ましくは、本実施例は、上りサービスを主とする端末に対してサブフレームの構成を構成することに適用する。
【0091】
ステップ72A:基地局が端末に第二動的サブフレーム指示情報を送信し、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第四無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示し、少なくとも1個の第四無線フレーム構成を、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、少なくとも1個の第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成させるために用いられ、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む。
【0092】
基地局は、端末に第三無線フレーム構成情報を送信した後に、端末のサービスのニーズに応じて、端末に、第四無線フレーム上での動的サブフレームの伝送方向を調整して、第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成させ、又は、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成させるように、第二動的サブフレーム指示情報を送信する。第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含み、言い換えると、第六無線フレームのサブフレームの構成は、0D:OS:(N)Uである。第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含み、言い換えると、第七無線フレームのサブフレームの構成は、0D:1S:(N-1)Uである。第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成する時に、第三無線フレーム構成情報は、第四無線フレーム中のN-n個の動的サブフレーム中の1個の動的サブフレームを、特殊サブフレームとして構成し、他の動的サブフレームを、すべて、上りサブフレームとして構成するのである。
【0093】
ステップ73A:第六無線フレーム上で、基地局が第三サブフレームの構成を採用して端末と通信を行い、又は、第七無線フレーム上で、基地局が第四サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。
【0094】
表1に示すように、従来のLTE TDDに定義のサブフレームの構成0乃至サブフレームの構成6のうち、サブフレームの構成0が提供する上りサブフレームは最も多く、サブフレームの構成0は、上り伝送のために6個の上りサブフレームを提供し得る。表1中のサブフレームの構成8(0D:OS:10U)は、本発明による第三サブフレームの構成であり、サブフレームの構成8は、10個の上りサブフレームを提供することができ、表1中のサブフレームの構成9(0D:1S:9U)は、本発明による第四サブフレームの構成であり、サブフレームの構成8は、10個の上りサブフレームを提供することができ、サブフレームの構成9は、9個の上りサブフレームを提供することができ、そのため、第三サブフレームの構成及び第四サブフレームの構成はともに、使用可能な上り伝送リソースを顕著に増加させた。よって、上りリンクを主とするサービス、例えば、ビデオモニタリングにより良く適応することができる。
【0095】
本実施例による方法では、少なくとも1個の無線フレーム上で動的サブフレームを構成し、その後、動的に、動的サブフレームの伝送方向を変更することで、動的サブフレームを構成している無線フレームを、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム及びN個の上りサブフレームを含み第六無線フレームとして構成させ、或いは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む第七無線フレームとして構成させる。基地局は、サブフレームの総数がNである第六無線フレーム上でN個の上りサブフレームを提供し、サブフレームの総数がNである第七無線フレーム上でN-1個の上りサブフレームを提供するので、上りサービスを主とする端末と通信を行う時に、第六無線フレーム上のサブフレームの構成を採用することで、無線リソースの浪費を低減し、上りサービスを主とする端末のニーズにより良く適応することができる。
【0096】
図7Bは、本発明の実施例による他の無線通信方法のフローチャートである。
図7Bに示すように、本実施例による方法は、次のステップを含む。
【0097】
ステップ71B:基地局が端末に第三無線フレーム構成情報を送信し、第三無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第五無線フレームとして構成するように通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、nは、Nよりも小さい自然数である。
【0098】
基地局は、指定端末に、又は、セル内の全ての端末に第三無線フレーム構成情報を送信してもよい。第三無線フレーム構成情報は、端末に、1個の無線フレーム又は複数の無線フレームを、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第五無線フレームとして構成するように通知するために用いられる。好ましくは、本実施例は、上りサービスを主とする端末のためのサブフレームの構成の構成に適用する。
【0099】
ステップ72B:基地局が端末に第二動的サブフレーム指示情報を送信し、それは、端末に、第五無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示し、少なくとも1個の第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成させるために用いられ、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む。
【0100】
基地局は、端末に第三無線フレーム構成情報を送信した後に、端末のサービのスニーズに応じて、端末に、整第五無線フレーム上での動的サブフレームの伝送方向を調整して、第四無線フレームを第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成させるように、第二動的サブフレーム指示情報を送信する。第四サブフレームの構成
符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN個の上りサブフレームを含み、即ち、第七無線フレームのサブフレームの構成は、0D:1S:(N-1)Uである。第三無線フレーム構成情報は、第五無線フレームを第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成する時に、第五無線フレーム中のN-n個の動的サブフレームを全部上りサブフレームとして構成するのである。
【0101】
ステップ73B:第七無線フレーム上で、基地局が第四サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。
【0102】
表1に示すように、従来のLTE TDDに定義のサブフレームの構成0乃至サブフレームの構成6のうち、サブフレームの構成0が提供する上りサブフレームは最も多く、サブフレームの構成0は、上り伝送のための6個の上りサブフレームを提供することができる。表1中のサブフレームの構成9(0D:1S:(N-1)U)は、本発明による新しいサブフレームの構成であり、サブフレームの構成9は、9個の上りサブフレームを提供することができるので、使用可能な上り伝送リソースを顕著に増加させた。よって、上りリンクを主とするのサービス、例えば、ビデオモニタリングにより良く適用することができる。
【0103】
さらに、第七無線フレーム上での特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、基地局は、リスニング信号を送信し又はリスニング信号を受信する。リスニング信号送信時に、基地局は、周囲の他の基地局にリスニング信号を送信してもよく、周囲の端末にリスニング信号を送信してもよく、リスニング信号を受信する時に、基地局が受信するリスニング信号は、周囲の他の基地局が送信したものあってもよく、周囲の端末が送信したものであってもよい。
【0104】
さらに、第七無線フレーム上で、基地局は、第七無線フレーム上での特殊サブフレームの下りパイロットタイムスロットによって、端末が送信した下り応答情報、下りスケジューリング情報及び下りデータのうちの少なくとも1種を受信する。
【0105】
本実施例による方法では、少なくとも1個の無線フレーム上で動的サブフレームを構成し、その後、動的に、動的サブフレームの伝送方向を変更することで、動的サブフレームを構成している無線フレームを、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む第七無線フレームとして構成させる。基地局は、サブフレームの総数がNである第七無線フレーム上でN-1個の上りサブフレームを提供し、よって、上りサービスを主とする端末と通信を行う時に、第七無線フレーム上のサブフレームの構成を採用することで、無線リソースの浪費を低減することができ、上りサービスを主とする端末のニーズにより良く適応することができる。
【0106】
好ましくは、
図7Aによる実施例及び
図7Bによる実施例中では、キャリアアグリゲーションの時に、基地局は、少なくとも1個のSecondary CCにより、端末に第三無線フレーム構成情報及び第二動的サブフレーム指示情報を送信し、基地局は、Secondary CC上での第六無線フレームで、第三サブフレームの構成を採用して端末と通信を行い、或いは、基地局は、Secondary CC上での第七無線フレームで、第四サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。また、基地局は、Secondary CC以外の他のキャリア上で端末に以下の情報の1個又は複数の任意の組み合わせを送信し、即ち、Secondary CCのシステム情報、Secondary CCの同期情報、Secondary CCの物理下り制御情報及びSecondary CCの下り応答情報である。
【0107】
LTE TDDシステムがキャリアアグリゲーション技術をサポートし、そのうち、基地局は、端末のために、1個よりも多いCC(ComponentCarrier)を構成して通信を行うことができる。好ましくは、端末のために少なくとも2個のCCを構成し、そのうち、1個のPrimary CC(Primary Component Carrier、Primary Cellとも言う)及び少なくとも1個のSecondary CC(Secondary Component Carrier、Secondary Cellとも言う)を含み、サブフレームの構成0D:1S:9U及び0D:OS:10Uは、Secondary CCのみで使用され得る。この時に、Primary CC上では、表1に示す7種のサブフレームの構成のうちの1つのLTE TDDキャリアを使用してもよく、動的サブフレームを構成しているLTE TDDキャリアを使用してもよく、ひいては、LTE FDDキャリアを使用してもよい。
図7Cに示すように、端末のために1個のPrimary CC及び1個のSecondary CCを構成し、そのうちの1個の無線フレーム上では、Primary CC上で使用するサブフレームの構成が6D:2S:2Uであり、Secondary CC上で使用するサブフレームの構成が0D:OS:10Uである。好ましくは、1個のSecondary CCの少なくとも1個の無線フレームがサブフレームの構成0D:1S:9U及び0D:OS:10Uを用いて端末と通信を行う時に、該Secondary CCのシステム情報、同期情報、物理下り制御情報及び下り応答情報は、他のキャリア、例えばPrimary CCに構成される。
【0108】
サブフレームの構成0D:1S:9U及び0D:OS:10UがSecondary CC上のみで使用され得る原因は、次のようであり、即ち、従来のLTE TDDシステム中で、サブフレーム0、サブフレーム1、サブフレーム5及びサブフレーム6は、物理層ブロードキャスト信号及び同期信号の伝送のために用いられ、物理層ブロードキャスト信号及び同期信号は、基地局により送信され、ユーザ装置が1個のセルにアクセスして時間周波数同期を得てシステムパラメータ構成情報を得るために用いられ、よって、サブフレーム0、サブフレーム1、サブフレーム5及びサブフレーム6は、常に、下りサブフレーム又は特殊サブフレームとされる。サブフレームの構成0D:1S:9U及び0D:OS:10Uについては、それは、下りサブフレームを有せず、また、0D:1S:9U中にも、下り信号を送信し得る特殊サブフレームが1個のみあり、そのため、ユーザ装置は、直接アクセスしてこの2個のサブフレームの構成のキャリアを用いてセルと通信を行うことが難しい。好ましくは、1個のSecondary CCの少なくとも1個の無線フレームでサブフレームの構成OD:1S:9U又はOD:OS:10Uを用いて端末と通信を行う時に、Primary CCで、該Secondary CC上で伝送する物理上り共用チャネル(Physical Uplink Shared Channel、PUSCH)にキャリー(Carry)の情報、PUSCHのリソース分配(割り当て)及び伝送フォーマットなどのスケジューリング情報ををキャリーする物理下り制御情報、及びPUSCH伝送に対応する下り応答情報を送信する。
【0109】
図8は、本発明の実施例による他の無線通信方法のフローチャートである。
図8に示すように、本実施例による提供の方法は、次のステップを含む。
【0110】
ステップ81:端末が基地局により送信された第三無線フレーム構成情報を受信し、第三無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成し、又は、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第五無線フレームを構成するように通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、nは、Nよりも小さい自然数である。
【0111】
ステップ82:端末が第三無線フレーム構成情報に基づいて、少なくとも1個の無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成し、又は、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第五無線フレームとして構成する。
【0112】
ステップ83:端末が基地局により送信された第二動的サブフレーム指示情報を受信し、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第四無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、これにより、少なくとも1個の第四無線フレームは、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成され、又は、少なくとも1個の第四無線フレーム構成は、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成され、或いは、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第五無線フレーム上での各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、これにより、少なくとも1個の第五無線フレームは、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成され、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む。
【0113】
ステップ84:端末が第二動的サブフレーム指示情報に基づいて、少なくとも1個の前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、少なくとも1個の前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成し、或いは、少なくとも1個の前記第五無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成する。
【0114】
ステップ85:第六無線フレーム上で、端末が第三サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行い、或いは、第七線フレーム上で、端末が第四サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行う。
【0115】
例えば、第七無線フレーム上の特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、端末は、リスニング信号を送信し又はリスニング信号を受信する。リスニング信号送信時に、端末は、周囲の基地局にリスニング信号を送信してもよく、周囲の他の端末にリスニング信号を送信してもよく、リスニング信号受信時に、端末が受信するリスニング信号は、周囲の基地局が送信するものであってもよく、周囲の他の端末が送信するものであってもよい。
【0116】
さらに、キャリアアグリゲーションの時に、端末は、基地局が少なくとも1個のSecondary CCについて送信する第三無線フレーム構成情報及び第二動的サブフレーム指示情報を受信する。その後、端末は、Secondary CC上の第六無線フレームで、第三サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行い、或いは、端末は、Secondary CC上の第七無線フレームで、第四サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行う。また、端末は、Secondary CC以外の他のキャリア上で、基地局が送信した以下の情報の1個又は複数の任意の組み合わせを受信し、即ち、Secondary CCのシステム情報、Secondary CCの同期情報、Secondary CCの物理下り制御情報、及びSecondary CCの下り応答情報である。
【0117】
上述の各モジュールの機能は、
図7A、
図7B以及び
図7Cに対応する実施例中の説明を参照することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0118】
図9は、本発明の実施例による他の基地局の構成を示す図である。
図9に示すように、本実施例によるものは、送信モジュール91及び通信モジュール92を含む。
【0119】
送信モジュール91は、端末に、第三無線フレーム構成情報を送信するために用いられ、第三無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームをn個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成し、又は、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第五無線フレームとして構成するように通知し、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、nは、Nよりも小さい自然数である。
【0120】
送信モジュール91はさらに、端末に第二動的サブフレーム指示情報を送信するために用いられ、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第四無線フレーム上の各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、これにより、少なくとも1個の第四無線フレームは、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成され、又は、少なくとも1個の第四無線フレームは、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成され、或いは、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第五無線フレーム上の各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、これにより、少なくとも1個の第五無線フレームは、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成され、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む。
【0121】
通信モジュール92は、第六無線フレーム上で、第三サブフレームの構成を採用して端末と通信を行い、或いは、第七線フレーム上で、第四サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。例えば、通信モジュール92は具体的に、第七無線フレーム上の特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、リスニング信号を送信し又はリスニング信号を受信する。
【0122】
さらに、キャリアアグリゲーションの時に、送信モジュール91は、具体的に、キャリアアグリゲーションの時に、少なくとも1個のSecondary CCについて、端末に、第三無線フレーム構成情報及び第二動的サブフレーム指示情報を送信するために用いられる。通信モジュール92は具体的に、Secondary CC上の第六無線フレームで、第三サブフレームの構成を採用して端末と通信を行い、又は、Secondary CC上の第七無線フレームで、第四サブフレームの構成を採用して端末と通信を行う。また、送信モジュール91はさらに、具体的に、Secondary CC以外の他のキャリア上で、端末に、以下の情報の1個又は複数の任意の組み合わせを送信し、即ち、Secondary CCのシステム情報、Secondary CCの同期情報、Secondary CCの物理下り制御情報及びSecondary CCの下り応答情報である。
【0123】
上述の各モジュールの機能は、
図7A、
図7B以及び
図7Cに対応する実施例中の説明を参照することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0124】
図10は、本発明の実施例による他の端末の構成を示す図である。
図10に示すように、本実施例による端末は、受信モジュール101及び通信モジュール102及び構成モジュール103を含む。
【0125】
受信モジュール101は、基地局が送信した第三無線フレーム構成情報を受信するために用いられ、第三無線フレーム構成情報は、端末に、少なくとも1個の無線フレームをn個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成し、又は、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第五無線フレームとして構成するように通知するために用いられ、Nは、1個の無線フレームが含むサブフレームの総数であり、nは、Nよりも小さい自然数である。
【0126】
構成モジュール103は、前記第三無線フレーム構成情報に基づいて、少なくとも1個の無線フレームを、n個の上りサブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを含む第四無線フレームとして構成し、又は、n-1個の上りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-n個の動的サブフレームを第五無線フレームとして構成する。
【0127】
受信モジュール101はさらに、基地局が送信した第二動的サブフレーム指示情報を受信するために用いられ、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第四無線フレーム上の各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、これにより、少なくとも1個の第四無線フレームは、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成され、又は、少なくとも1個の第四無線フレームは、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成され、或いは、第二動的サブフレーム指示情報は、端末に、第五無線フレーム上の各動的サブフレームの伝送方向を指示するために用いられ、これにより、少なくとも1個の第五無線フレームは、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成され、そのうち、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、ゼロ個の特殊サブフレーム及びN個の上りサブフレームを含み、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームは、ゼロ個の下りサブフレーム、1個の特殊サブフレーム及びN-1個の上りサブフレームを含む。
【0128】
構成モジュール103はさらに、前記第二動的サブフレーム指示情報に基づいて、少なくとも1個の前記第四無線フレームを、第三サブフレームの構成に符合する第六無線フレームとして構成し、又は、少なくとも1個の前記第四無線フレームを、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成し、或いは、少なくとも1個の前記第五無線フレーム構成を、第四サブフレームの構成に符合する第七無線フレームとして構成する。
【0129】
通信モジュール102は、第六無線フレーム上で、第三サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行い、或いは、第七線フレーム上で、第四サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行うために用いられる。例えば、通信モジュール102は、具体的に、第七無線フレーム上の特殊サブフレーム中のGP中のリソースにより、リスニング信号を送信し又はリスニング信号を受信するために用いられる。
【0130】
さらに、キャリアアグリゲーションの場合、受信モジュール101は、具体的に、キャリアアグリゲーションの時に、基地局が少なくとも1個のSecondary CCで送信した第三無線フレーム構成情報及び第二動的サブフレーム指示情報を受信するために用いられる。通信モジュール102は、具体的に、Secondary CC上の第六無線フレームで、第三サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行い、或いは、Secondary CC上の第七無線フレームで、第四サブフレームの構成を採用して基地局と通信を行うために用いられる。また、受信モジュール101は更に具体的に、Secondary CC以外の他のキャリア上で、基地局が送信した以下の情報の1個又は複数の任意の組み合わせを受信し、即ち、Secondary CCのシステム情報、Secondary CCの同期情報、Secondary CCの物理下り制御情報及びSecondary CCの下り応答情報である。
【0131】
上述の各モジュールの機能は、
図7A、
図7B以及び
図7Cに対応する実施例中の説明を参照することができるため、ここでは詳しい説明を省略する。
【0132】
当業者が理解すべきは、上述の方法の実施例の全部又は一部のステップの実現は、プログラムが相関ハードウェアを指示することで完成することができ、このようなプログラムは、コンピュータ可読記憶媒体に記憶することができ、該プログラムを実行する時は、上述の方法の実施例のステップを含み、また、このような記憶媒体は、ROM、RAM、磁気Disk又は光Diskなどの各種のプログラムコードを記憶することができる媒体を含む。
【0133】
以上、本発明の好ましい実施形態を説明したが、本発明はこの実施形態に限定されず、本発明の趣旨を離脱しない限り、本発明に対するあらゆる変更は本発明の技術的範囲に属する。