特許第6072914号(P6072914)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6072914ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法、装置及び端末
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6072914
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法、装置及び端末
(51)【国際特許分類】
   H04M 1/2745 20060101AFI20170123BHJP
   H04M 1/00 20060101ALI20170123BHJP
   H04W 92/08 20090101ALI20170123BHJP
【FI】
   H04M1/2745
   H04M1/00 R
   H04W92/08
【請求項の数】9
【全頁数】19
(21)【出願番号】特願2015-526864(P2015-526864)
(86)(22)【出願日】2013年8月12日
(65)【公表番号】特表2015-527003(P2015-527003A)
(43)【公表日】2015年9月10日
(86)【国際出願番号】CN2013081257
(87)【国際公開番号】WO2013185729
(87)【国際公開日】20131219
【審査請求日】2015年4月6日
(31)【優先権主張番号】201210292186.3
(32)【優先日】2012年8月16日
(33)【優先権主張国】CN
(73)【特許権者】
【識別番号】509024525
【氏名又は名称】ゼットティーイー コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】ZTE CORPORATION
(74)【代理人】
【識別番号】110001210
【氏名又は名称】特許業務法人YKI国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】王 鵬人
【審査官】 西巻 正臣
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−088235(JP,A)
【文献】 中国特許出願公開第101621827(CN,A)
【文献】 特開2009−273026(JP,A)
【文献】 特開平05−173897(JP,A)
【文献】 3rd Generation Partnership Project;Technical Specification Group Core Network and Terminals;Characteristics of the Universal Subscriber Identity Module (USIM) application(Release 5),3GPP TS 31.102 V5.14.0 (2005-10),3GPP,2005年10月,p.86-87
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H04B 7/24− 7/26
H04M 1/00、
1/24− 1/82、
99/00
H04W 4/00− 8/24、
8/26−16/32、
24/00−28/00、
28/02−72/02、
72/04−74/02、
74/04−74/06、
74/08−84/10、
84/12−88/06、
88/08−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法であって、
ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回通信を行った時刻及び今回通信の持続期間を示す情報をプリセットの通信記録フォーマットに従ってフォーマットした後で、今回通信の通信記録バイトストリームを取得してキャッシュするステップと、
キャッシュした今回通信の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、今回通信に対応する通信タイプ標識によって今回通信の通信記録を分類するステップと、を含み、
前記キャッシュした今回通信の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込むステップの後、
今回通信の通信記録の最後のバイトによって前記電話帳連絡先のEF_EXT1ファイルでの次の通信記録を記録し、今回通信の通信記録が前記電話帳連絡先の最初の通信記録である場合、ADN記録の最後のバイトによって今回通信の通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値を記録し、それにより前記電話帳連絡先の通信記録のインデックスの直列接続を完成すること、
更に含むことを特徴とする、ユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法。
【請求項2】
ユーザにより送信された連絡先の通信記録確認の情報をキャッチした場合、キャッシュ空間を申請し、ユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに分類されて記憶された該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、それらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類された該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法。
【請求項3】
ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルのフィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前一つの通信記録の最後一つのバイトに記憶された内容を、現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録がユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後一つのバイトの内容を、この通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するステップ、
を更に含むことを特徴とする、請求項1に記載のユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法。
【請求項4】
ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置であって、
ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回通信を行った時刻及び今回通信の持続期間を示す情報をプリセットの通信記録フォーマットに従ってフォーマットした後で、今回通信の通信記録バイトストリームを取得してキャッシュするように設定されるデータ前処理モジュールと、
キャッシュした今回通信の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、今回通信に対応する通信タイプ標識によって今回通信の通信記録を分類するように設定される書き込み処理モジュールと、を含み、
前記書き込み処理モジュールは更に、前記キャッシュした今回通信の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後、今回通信の通信記録の最後のバイトによって前記電話帳連絡先のEF_EXT1ファイルでの次の通信記録を記録し、今回通信の通信記録が前記電話帳連絡先の最初の通信記録である場合、ADN記録の最後のバイトによって今回通信の通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値を記録し、それにより前記電話帳連絡先の通信記録のインデックスの直列接続を完成するように設定される、
ことを特徴とする、ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置
【請求項5】
ユーザにより送信された連絡先の通信記録確認の情報をキャッチした場合、キャッシュ空間を申請し、ユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに分類されて記憶された該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、それらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類された該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するように設定される表示モジュール、
を更に含むことを特徴とする、請求項に記載のユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置
【請求項6】
ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルのフィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前一つの通信記録の最後一つのバイトに記憶された内容を、現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録がユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後一つのバイトの内容を、この通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するように設定される同期情報モジュール、
を更に含むことを特徴とする、請求項に記載のユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置
【請求項7】
端末であって、ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置を含み、前記装置は、
ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回通信を行った時刻及び今回通信の持続期間を示す情報をプリセットの通信記録フォーマットに従ってフォーマットした後で、今回通信の通信記録バイトストリームを取得してキャッシュするように設定されるデータ前処理モジュールと、
キャッシュした今回通信の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、今回通信に対応する通信タイプ標識によって今回通信の通信記録を分類するように設定される書き込み処理モジュールと、を備え、
前記書き込み処理モジュールは更に、前記キャッシュした今回通信の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後、今回通信の通信記録の最後のバイトによって前記電話帳連絡先のEF_EXT1ファイルでの次の通信記録を記録し、今回通信の通信記録が前記電話帳連絡先の最初の通信記録である場合、ADN記録の最後のバイトによって今回通信の通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値を記録し、それにより前記電話帳連絡先の通信記録のインデックスの直列接続を完成するように設定される、
ことを特徴とする端末。
【請求項8】
前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置は、
ユーザにより送信された連絡先の通信記録確認の情報をキャッチした場合、キャッシュ空間を申請し、ユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに分類されて記憶された該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、それらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類された該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するように設定される表示モジュール、
を更に含むことを特徴とする、請求項に記載の端末。
【請求項9】
前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置は、
ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルのフィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前一つの通信記録の最後一つのバイトに記憶された内容を、現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録がユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後一つのバイトの内容を、この通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するように設定される同期情報モジュール、
を更に含むことを特徴とする、請求項に記載の端末。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は通信技術分野に関し、具体的には、ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法、装置、及び端末に関する。
【背景技術】
【0002】
無線通信技術の持続的発展と進歩に伴って、携帯電話その他の移動端末はユーザの需要を満たす点で、その設計がますますインテリジェンス化及びヒューマニゼーション化されている。これにより、ユーザは携帯電話の応用過程において、最も少ない操作によって、より多くの機能を達成できる。このため、それぞれの携帯電話等の端末メーカーは、ユーザエクスペリエンスの向上に熱心になり、それによりユーザの生活により多くの利便をもたらす。
【0003】
従来、通信記録機能は携帯電話において不可欠な重要機能となった。この機能によって、ユーザは容易に携帯電話のコンタクトリストに記憶される連絡先との通信時間を確認し、また例えば、いつ該連絡先に電話を掛けたか、ショートメッセージを送信したか、Emailをしたか等を確認することができ、該機能の応用は携帯電話の使い易さとユーザエクスペリエンスを大幅に向上させることができる。
【0004】
オペレータがユーザに提供したユーザ識別カード(Subscriber IDentity Module/User IDentity Model、SIM/UIM)は、異なる端末ユーザの身元情報を示し、ユーザは該ユーザ識別カード及びその唯一の番号によって、その他の連絡先に連絡を作成する。そのうち、ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先記憶用記録は、SIM/UIMカードにおけるADN(Abbreviated Dialing Number、短縮ダイヤルアップ番号)記録と呼ばれる。
【0005】
従来のプロトコルにおいてサポートするADN記録のデータ構造を以下に示す。
【表1】
【0006】
そのうち、フィールドAは、電話帳連絡先記録における連絡先の名前情報を記憶するように設定され、
フィールドBは、後続の2つのフィールドCとDの長さ情報を記憶するように設定され、
フィールドCは、後続のDフィールドにおける番号のタイプ(TON)及びそのコーディングプラン標識(NPI)を記憶するように設定され、
フィールドDは、電話記録における連絡先の番号情報を記憶するように設定され、
フィールドEは、容量標識であり、
フィールドFは、1つのバイト標識を使用してEF_EXT1ファイル(0x6F4A)に記録されるIDを延長する。
【0007】
そのうち、プロトコルにおけるEF_EXT1ファイルの構造を以下のように示す。
【表2】
【0008】
そのうち、記録タイプは1つのバイトであり、この1つのバイトにおける8BITのプロトコルでの具体的な内容は以下の通りである。
【表3】
B1は、延長記録のサブアドレスを示し、延長標識と合わせて使用される。このビットを1とすれば、サブアドレスが存在することを標識し、0とすれば、サブアドレスが存在しないことを標識する。
B2は、延長記録を標識する。このビットは1とすれば、この記録が延長記録であることを標識し、0とすれば、延長記録ではないことを標識する。
B3−B8は、予備の6ビットであり、0が設定される。
【0009】
ユーザ識別カードにADN記録を記憶する構造の制限によって、ユーザ識別カードにおける連絡先は携帯電話における連絡先と同様な通信記録の記憶を行うことができない。SIM、UIMユーザ識別カードにおいて電話帳連絡先記録を記憶するためのADN記録には、単に連絡先情報記録を記憶できる2つのフィールド、すなわち名前フィールドと電話番号フィールドだけが提供される。したがって、従来、携帯電話のユーザ識別カードに記憶される連絡先記録は通常な通信記録機能をサポートしない。
【0010】
現在の商用携帯電話において、ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先に対して通信記録を記憶させるタイプがあるが、実現手段は携帯電話自身の記憶装置に該連絡先の通信記録を記憶し、ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先記録の通信記録情報はカードではなく、携帯電話に記憶される。したがって、ユーザは常に携帯電話を切り換える際に、その前に記録した連絡先の通信記録を紛失してしまい、それによりユーザに不便をもたらし、ユーザエクスペリエンスを悪化させる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0011】
本発明は、関連技術によりユーザ識別カードに連絡先通信記録を記憶できない問題を解決するために、主にユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法、装置、及び端末を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0012】
本発明は、以下の技術的解決手段によって上記目的を達成する。
【0013】
ユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法であって、ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回で通信した時間と持続期間情報をプリセットの通信記録フォーマットにしたがってフォーマッティングした後で今回の通信記録バイトストリームを取得してキャッシュすることと、前記キャッシュした今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、今回の通信に対応する通信タイプ標識によって今回の通信記録を分類することと、を含む。
【0014】
選択的に、前記キャッシュした今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込むステップの後に、各通信記録の最後のバイトによって接続のインデックスを行うことを更に含む。
【0015】
選択的に、すべてのステップを実行した後に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法は、ユーザが送信した連絡先の通信記録の確認情報をキャッチする際に、キャッシュ空間を申請し、且つユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶されて分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、且つそれらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示することを更に含む。
【0016】
選択的に、すべてのステップを実行した後に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する方法は、ユーザはユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルが該フィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前の通信記録の最後のバイトに記憶した内容を現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録はユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後のバイトの内容をこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正することを更に含む。
【0017】
ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置であって、ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回で通信した時間と持続期間情報をプリセットの通信記録フォーマットにしたがってフォーマッティングした後で今回の通信記録バイトストリームを取得してキャッシュするように設定されるデータ前処理モジュールと、前記キャッシュした今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、今回の通信に対応する通信タイプ標識によって今回の通信記録を分類するように設定される書き込み処理モジュールと、を備える。
【0018】
選択的に、前記書き込み処理モジュールは更に、前記キャッシュした今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後に、各通信記録の最後のバイトによって接続のインデックスを行うように設定される。
【0019】
選択的に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置は、ユーザが送信した連絡先の通信記録の確認情報をキャッチする際に、キャッシュ空間を申請し、且つユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶されて分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、且つそれらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するように設定される表示モジュールを更に備える。
【0020】
選択的に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置は、ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルが該フィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前の通信記録の最後のバイトに記憶した内容を現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録はユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後のバイトの内容をこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するように設定される同期情報モジュールを更に備える。
【0021】
端末であって、ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置を備え、前記装置は、ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回で通信した時間と持続期間情報をプリセットの通信記録フォーマットにしたがってフォーマッティングした後で今回の通信記録バイトストリームを取得してキャッシュするように設定されるデータ前処理モジュールと、前記キャッシュした今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、今回の通信に対応する通信タイプ標識によって今回の通信記録を分類するように設定される書き込み処理モジュールと、を備える。
【0022】
選択的に、前記書き込み処理モジュールは更に、前記キャッシュした今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後に、各通信記録の最後のバイトによって接続のインデックスを行うように設定される。
【0023】
選択的に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置は、ユーザが送信した連絡先の通信記録の確認情報をキャッチする際に、キャッシュ空間を申請し、且つユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶されて分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、且つそれらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するように設定される表示モジュールを更に備える。
【0024】
選択的に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶する装置は、ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルが該フィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前の通信記録の最後のバイトに記憶した内容を現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録はユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後のバイトの内容をこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するように設定される同期情報モジュールを更に備える。
【発明の効果】
【0025】
上記の本発明の技術的解決手段から見ると、関連技術と比べて、本発明によってユーザ識別カードに連絡先の通信記録が記憶された後に、ユーザ識別カードに記憶された通信記録が異なる携帯電話端末に適用できる。これにより、通信記録機能の適用性を強化し、ユーザエクスペリエンスを大幅に増加させることができる。
【0026】
さらに、本発明によって通信記録データ記憶の頑健性を増加させることができる。つまり、ユーザは携帯電話端末を切り換えるか、出荷時の設定を回復するか、ユーザデータをクリアするかに関わらず、ユーザはユーザ識別カードさえ切り換えなければ、連絡先の通信記録、例えばいつ電話を掛けたか、いつショートメッセージを送信したか、いつEmailをしたかなどを随時確認できる。
【図面の簡単な説明】
【0027】
図1】本発明の実施例によるユーザ識別カードの連絡先の通信記録を記憶するフロー模式図である。
図2】本発明の実施例による通信記録データのフォーマッティングフロー模式図である。
図3】本発明の実施例によるユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録の記憶フロー模式図である。
図4】本発明の実施例によるユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録の同期更新フロー模式図である。
図5】本発明の実施例によるユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録を読み取るフロー模式図である。
図6】本発明の実施例によるユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置のモジュール関係構造を示す模式図である。
【0028】
以下、具体的な実施例及び図面を参照して、本発明の目的の達成、機能特徴及び優れた効果を更に説明する。
【発明を実施するための形態】
【0029】
以下、図面と具体的な実施例を参照して本発明の技術的解決手段をより詳しく説明することにより、当業者が本発明をよりよく理解して実施することができるが、挙げた実施例は本発明を限定するものではない。
【0030】
本発明の実施例は、ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法を提供し、それは主に、
ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回で通信した時間と持続期間情報をプリセットの通信記録フォーマットにしたがってフォーマッティングした後で今回の通信記録バイトストリームを取得して記憶するステップS10と、
前記フォーマッティングした後の今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、プリセットの通信タイプ標識にしたがって今回の通信記録を分類するステップS20と、を含む。
【0031】
ステップS20において、前記フォーマッティングした後の今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後に、各通信記録の最後のバイトによって接続のインデックスを行うことができる。
【0032】
ステップS10−S20を実行した後に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法は、
ユーザが送信した連絡先の通信記録の確認情報をキャッチする際に、キャッシュ空間を申請し、且つユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶されて分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、且つそれらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するステップS30を更に含む。
【0033】
及び、ステップS10−S20を実行した後に、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる方法は、
ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルが該フィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前の通信記録の最後のバイトに記憶した内容を現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録はユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後のバイトの内容をこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するステップS40を更に含む。
【0034】
具体的に実施する際に、ユーザがユーザ識別カードにおける連絡先と通信(例えば電話、ショートメッセージ、Email)した後に、今回で通信した時間(通信開始時間)と持続期間(ショートメッセージとEmailの持続期間を0とする)を9個のバイトのキャッシュ(高速キャッシュ)で記憶し、例えば記憶フォーマットは、
年(1つのバイト)、月(1つのバイト)、日(1つのバイト)、時(1つのバイト)、分(1つのバイト)、秒(1つのバイト)、持続期間(2つのバイト)、フィールドID(1つのバイト)であり、
その後、これらの9個のバイトの内容をユーザ識別カードにおけるEF_EXT1ファイルにおける空き記録に保存し、且つEF_EXT1の最初のバイトにおける第3−第4ビットを通信タイプ標識として通信タイプを標識し、例えば、通話記録であると、01として標識し、ショートメッセージ記録であると、10として標識し、Email記録であると、11として標識する。
【0035】
且つEF_EXT1ファイルの第13のバイトによって該連絡先の通信記録がEF_EXT1ファイルにおける次の記録を記録し、この通信記録は該連絡先の最初の通信記録であると、ADN記録の最後のバイトによってこの記録のEF_EXT1ファイルでのID値を記録し、それによりこの連絡先の通信記録のインデックスの直列接続を完成する。後続のユーザはユーザ識別カードにおける連絡先の記録を編集する際に、該連絡先の通信記録を同期に更新すればよい。
【0036】
本発明の実施例は、ユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録を動的に記憶する方法を提供し、以下のステップを含む。
【0037】
1.ユーザがユーザ識別カードにおける連絡先と通信(電話、ショートメッセージ、Email)した後に、今回で通信した時間と持続期間(ショートメッセージとEmailの持続期間を0とする)、及び通信記録が発生したフィールドIDを9個のバイトのキャッシュで記憶する。そのフォーマットを以下のように示す。
【表4】
例えば、2012年7月6日午前9時45分21秒でユーザ識別カードにおける連絡先の最初の番号と通話を行い、通話持続期間は5分25秒であるとする。このとき、記憶待ちの通信記録フォーマットは、0C 07 06 09 2D 15 [05 19] 01である。
【0038】
2.EF_EXT1ファイルの最初のバイトにおける第3−第4ビットを通信タイプ標識として通信タイプを標識し、例えば、通話記録であると、01として標識し、ショートメッセージ記録であると、10として標識し、Email記録であると、11として標識する。
【0039】
EF_EXT1ファイルの最初のバイトにおける第5ビット−第8ビットで該連絡先の通話記録数を記録する。本実施例において、通信記録の時効性を考えて、各連絡先は最大15個の通信記録を記憶できることを許可する。記憶容量がいっぱいになると、後続の通信記録が最初の通信記録を上書きし、通信記録数の情報は各連絡先の最初の通信記録に記憶される。この通信記録は該連絡先の最初の通信記録であると、EF_EXT1ファイルの最初のバイトにおける第2ビットを1とし、第1ビットを0とする。最初の通信記録ではないと、最初のバイトにおける第1ビットを1とし、第2ビットを0とする。次に、第1ステップで生成した通信記録データをEF_EXT1ファイルの第2から第10までの合計9個のバイトに書き込む。最後に、第13バイトをFFとする。
【0040】
例えば、ユーザ識別カードにおける連絡先の最初の通信記録はショートメッセージであり、且つ該連絡先に1つの通信記録だけがあると、EF_EXT1ファイルにおける最初のバイトは00011010であるべきである。そのうち高4ビットは0001であり、該連絡先に1つの通信記録が存在すると標識し、EF_EXT1ファイルの最初のバイトにおける第4−第5ビットは10であると、ショートメッセージ通信記録と標識し、低2ビット「10」は該連絡先の最初の通信記録と標識する。
【0041】
3.EF_ADNファイルにおける該通信記録の最後のバイトによって該連絡先の通信記録をインデックスする。したがって、本実施例は最大255個の通信記録をサポートする。EF_ADNファイルにおける該通信記録の最後のバイトがFFであると、該連絡先に通信記録がないと示し、次にEF_EXT1ファイルにおいて空きである位置を検索して通信記録を書き込み、該通信記録の最初のバイトの第2ビットを1とし、次に該通信記録の最後のバイトをFFとする。EF_ADNファイルにおける該通信記録の最後のバイトがFFでないと、該連絡先の前に通信記録が存在したと示す。このとき、該最後のバイトの値を読み取り、この値はEF_EXT1ファイルにおいて該連絡先に対応するID値であり、次にEF_EXT1ファイルにおける該IDの通信記録を読み取り、最後のバイトをキャッチする。該バイトがFFであると、EF_EXT1の中間から空きである記録を検索して通信記録を書き込み、且つこの記録のIDを前の通信記録の最後のバイトに書き込む。該バイトがFFではないと、最後のバイトの値を読み取り、該値は次の通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値であり、通信記録における最後のバイトがFFである記録を検索するまで、次にEF_EXT1の空き記録にこの通信記録を書き込み、且つ前の通信記録の最後のバイトを現在の記録の所在するIDに書き込む。
【0042】
例えば、ユーザ識別カードにおける連絡先Aに2つの番号と1つのEmailがあり、番号はそれぞれ、111111、222222であり、番号タイプはそれぞれ携帯電話、ホーム電話であり、Emailは、abc@zte.com.cnであり、番号「111111」に関連する電話記録が1つあり、番号「222222」に関連するショートメッセージ記録が1つあり、Email「abc@zte.com.cn」に関連するEmail記録が1つあると、このとき、該連絡先のADN記録とEXT1通信記録との関係構造は以下の通りである。
【表5】
【表6】
そのうち、記録タイプの1つのバイトでは、0x0aは該連絡先の最初の通信記録である。該連絡先に合計3個の通信記録があるため、高4ビット記憶の0011は3と標識し、第1−第2ビット01は現在の記録がサブ記録ではないが、サブ記録が存在すると標識し、第3−第4ビット01は現在の通信記録タイプが電話記録であると標識する。0x0bと0x0cの記録もそのようである。
【0043】
拡張データの11個のバイトでは、0x0a記録を例として、第1バイト01は番号1が生じた通話記録であると標識し、第2−第3バイト0519は通話持続期間が5分25秒であると標識し、第4−第6バイト09 2D 15は記録生成時間が9:45:21であると標識し、第7−第8バイト0C 07は12年7月であると標識する。0x0bと0x0cの記録もそのようである。
【0044】
延長標識の1つのバイトでは、0x0a記録を例として、内容0x0bは該通信記録リンクの次の通信が0x0bであると標識し、ここの0x0bは通信記録のEF_EXT1ファイルでのIDであり、つまり記録の所在する行番号である。0x0bと0x0cの記録もそのようである。
【0045】
4.ユーザがユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録の詳細情報を確認する際に、通信記録を選択した後に、EF_EXT1ファイルにおいて該連絡先の通信記録を1つずつ読み取り、通話記録、ショートメッセージ記録、Email記録という3つのラベルページに分け、リストの形式で表示する。
【0046】
ユーザがカードにおける連絡先記録を編集する際に、該連絡先の通信記録を同期して更新する。ユーザは連絡先の番号を変更又は削除すると、該番号のID値を記録し、次にADNファイルの最後のバイトに記憶された通信記録のIDによってEF_EXT1ファイルに該番号IDに対応する通信記録を検索してこの記録を削除する。
【0047】
図6に示すように、本発明の実施例はユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置を更に提供する。該装置は、
ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回で通信した時間と持続期間情報をプリセットの通信記録フォーマットにしたがってフォーマッティングした後で今回の通信記録バイトストリームを取得して記憶するように設定されるデータ前処理モジュール601と、
前記フォーマッティングした後の今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、プリセットの通信タイプ標識にしたがって今回の通信記録を分類するように設定される書き込み処理モジュール602と、を備える。
【0048】
前記書き込み処理モジュール602は更に、前記フォーマッティングした後の今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後に、各通信記録の最後のバイトによって接続のインデックスを行うように設定されてもよい。
【0049】
前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置は、
ユーザが送信した連絡先の通信記録の確認情報をキャッチする際に、キャッシュ空間を申請し、且つユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶されて分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、且つそれらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するように設定され、実際の応用において、カードにおける連絡先の通信記録を分類して読み取り、且つ通話記録、ショートメッセージ記録、Email記録という3つのラベルページに分けられ、読み取られた通信記録を分類に従ってリストで表示するように設定される表示モジュール604を更に備えてもよい。
【0050】
及び、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置は、
ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルが該フィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前の通信記録の最後のバイトを現在のこの通信記録の最後のバイトの内容に修正し、現在のこの通信記録はユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後のバイトの内容をこの通信記録の最後のバイトに記録した内容に修正するように設定され、実際の応用において、ユーザがカードにおける連絡先の番号、Email情報を編集すると、該フィールドに関連する通信記録を同期に更新するように設定される同期情報モジュール603を更に備えてもよい。
【0051】
引き続き図6を参照して、本発明の実施例は端末を更に提供し、ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置を備える。前記装置は、
ユーザ識別カードにおける電話帳連絡先と通信した後に、今回で通信した時間と持続期間情報をプリセットの通信記録フォーマットにしたがってフォーマッティングした後で今回の通信記録バイトストリームを取得して記憶するように設定されるデータ前処理モジュール601と、
前記フォーマッティングした後の今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込み、プリセットの通信タイプ標識にしたがって今回の通信記録を分類するように設定される書き込み処理モジュール602と、を備える。
【0052】
そのうち、前記書き込み処理モジュール602は更に、前記フォーマッティングした後の今回の通信記録バイトストリームをユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに書き込んだ後に、各通信記録の最後のバイトによって接続のインデックスを行うように設定される。
【0053】
そのうち、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置は、
ユーザが送信した連絡先の通信記録の確認情報をキャッチする際に、キャッシュ空間を申請し、且つユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶されて分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録を1つずつ読み取り、且つそれらをキャッシュ空間に記憶し、その後、分類されて該電話帳連絡先に対応するすべての通信記録をリストの形式で表示するように設定される表示モジュール604を更に備える。
【0054】
そのうち、前記ユーザ識別カードに通信記録を記憶させる装置は、
ユーザがユーザ識別カードにおける電話帳連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDに応じてユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルが該フィールドIDに関連する通信記録を検索し、検索した際に、前の通信記録の最後のバイトに記憶した内容を現在のこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正し、現在のこの通信記録はユーザ識別カードのEF_EXT1ファイルに記憶される最初の通信記録であると、短縮ダイヤルアップ番号記録ADNファイルにおけるこの通信記録の最後のバイトの内容をこの通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値に修正するように設定される同期情報モジュール603を更に備える。
【0055】
以下、GSM(登録商標)標準携帯電話を例として本発明の実施例の実現ステップを説明する。
【0056】
本発明の実施例のユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録を記憶させる機能フローチャートが図1に示されている。本発明の実施例の機能実現フローのステップは主に以下を有する。
【0057】
ステップ101において、通信記録を発生させた後に、通信記録のタイプに基づいて、所定のデータフォーマットに従って1つの通信記録バイトストリームを生成する。
【0058】
ステップ102において、EF_ADNファイルにおける該記録の最後のバイトによって該連絡先の通信記録をインデックスする。このバイトがFFであると、該連絡先に通信記録がないと示し、次にEF_EXT1ファイルにおける空きである記録を検索して通信記録を書き込み、且つ最初のバイトの第2ビットを1とし、次に最後のバイトをFFとする。このバイトがFFではないと、該連絡先の前に通信記録が存在したと示し、該バイトの値を読み取り、この値はEF_EXT1ファイルにおいて対応するID値であり、次にEF_EXT1ファイルにおける該IDの記録を読み取り、最後のバイトをキャッチし、該バイトがFFであると、EF_EXT1の中間から空きである記録を検索して通信記録を書き込み、且つこの記録のIDを前の通信記録の最後のバイトに書き込む。該バイトがFFではないと、最後のバイトの値を読み取り、該値は次の通信記録のEF_EXT1ファイルでのID値であり、通信記録における最後のバイトがFFである記録を検索するまで、次にEF_EXT1の空き記録にこの通信記録を書き込み、且つ前の通信記録の最後のバイトを現在の記録の所在するIDに書き込む。
【0059】
ステップ103において、ユーザが該連絡先の通信記録を確認する際に、通信記録を分類してロードする。まず内容空間を申請し、次に該連絡先のEF_EXT1ファイルでのすべての通信記録を1つずつ読み取る。次に通信記録のタイプにしたがって通信記録データを申請下に分類してキャッシュ記憶する。次にリストの形式でこのときのキャッシュにおけるデータをリスト内容に分類して記載してユーザに提供して確認する。
【0060】
ステップ104において、ユーザがユーザ識別カードにおける連絡先を更新するメッセージを受信する。
【0061】
ステップ105において、ユーザがカードにおける連絡先情報を更新する際に、更新したフィールドIDを記録しておき、且つフィールドのIDによってEF_EXT1ファイルにこのフィールドに関連する通信記録があるかどうかを検索する。
【0062】
このフィールドに関連する通信記録があると、ステップ105において、まず前の通信記録の最後のバイトを現在のこの通信記録の最後のバイトの内容に修正し、現在のこの通信記録は最初のものであると、ADNファイルにおけるこの記録の最後のバイトの内容をこの通信記録の最後のバイトに記録する内容に修正する。
【0063】
本発明の実施例の通信記録データのフォーマッティングフローが図2に示されている。当該フローは以下のようなステップを含む。
【0064】
ステップ201において、通話、ショートメッセージ、Emailによって通知が送信され、通信記録の発生が通知される。
【0065】
ステップ202において、通信記録の番号又はEmailに対して連絡先のマッチング操作を行う。マッチングが成功すると、現在の連絡先がユーザ識別カードにおける連絡先であるかどうかを戻す。
【0066】
ステップ203において、ユーザ識別カードにおける連絡先ではない場合、携帯電話本体の連絡先であることを示し、直接に本体連絡先の通信記録を生成すればよく、本方法の注目範囲内に属しない。
【0067】
ステップ204において、現在の記録が通話記録であるかどうかを判断する。
【0068】
通話記録であると、ステップ205において、通話持続期間をキャッチする。
【0069】
ステップ206において、ユーザがユーザ識別カードにおける連絡先と通信(電話、ショートメッセージ、Email)した後に、今回で通信した時間と持続期間(ショートメッセージとEmailの持続期間を0とする)、及び通信記録が発生したフィールドIDを9個のバイトのキャッシュで記憶する。
【0070】
本発明の実施例のユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録の記憶フローが図3に示されている。当該フローは以下のステップを含む。
【0071】
ステップ301において、ステップ206で生成した通信記録バイトストリームをキャッチする。
【0072】
ステップ302において、現在のADN記録の最後のバイトがFFであるかどうかを判断する。
【0073】
現在のADN記録の最後のバイトがFFであると、ステップ303において、現在の連絡先に通信記録がないと示し、直接にEF_EXT1ファイルから空きである位置を検索し、且つ現在位置のIDを記録する。
【0074】
ステップ304において、通信記録のバイトストリームをステップ303で検索した位置に書き込み、通信記録を更新する個数を含み、1とする。
【0075】
ステップ305において、通信記録データを書き込み、最後のバイトをFFとし、ADN記録の最後のバイトを現在の通信記録のIDとして記憶する。
【0076】
ADN記録の最後のバイトがFFではないと、ステップ306において、該連絡先に通信記録が存在したと示し、このときこのバイトに記憶された記録IDに基づいてEF_EXT1ファイルに対応な位置の通信記録を検索する。
【0077】
ステップ307において、最初の通信記録に記憶された通信記録の個数をキャッチする。
【0078】
ステップ308において、通信記録の個数は所定の上限より大きいかどうかを判断する。
【0079】
通信記録の個数は所定の上限より大きいと、ステップ309において、現在の記録インデックスの次の記録における通信記録の個数を修正し、それを「1111」とし、且つADN記録の最後のバイトを次の通信記録のIDとして記憶し、次にステップ310に進んで実行を始める。
【0080】
ステップ310において、現在の通信記録の最後のバイトにおいて指向した次の通信記録IDを読み取り、読み取りが完成した後に、現在の通信記録を削除して、1つの新しい通信記録を挿入することを準備する。
【0081】
ステップ311において、現在の通信記録の最後のバイトがFFであるかどうかを判断する。
【0082】
現在の通信記録の最後のバイトがFFではないと、ステップ312において、現在の記録が該連絡先の最後の記録ではないと示し、最後の通信記録を検索するまで、次の通信記録を読み取って続けて、ステップ311に戻って実行する。
【0083】
現在の通信記録の最後のバイトがFFであると、ステップ313において、現在の通信記録が最後の記録であると示し、このときこの記録のID値を記録し、次にEF_EXT1ファイルに1つの記録が空きである位置を検索する。
【0084】
ステップ314において、EF_EXT1ファイルにおいて空きである位置に通信記録データを書き込み、且つ最後のバイトをFFとし、最後の通信記録として標識する。
【0085】
ステップ315において、通信記録を保存した後に、この記録のIDをステップ313でキャッチした通信記録の最後のバイトに書き込み、通信記録の接続を完成する。
【0086】
ステップ316において、ステップ306でキャッチした最初の通信記録における通信記録の個数を更新する。
【0087】
本発明の実施例のユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録の同期更新フローが図4に示されている。当該フローは以下のステップを含む。
【0088】
ステップ401において、ユーザはカードにおける連絡先情報を更新する。
【0089】
ステップ402において、現在の操作が連絡先の削除であるかどうかを判断する。
【0090】
連絡先の削除であると、ステップ403において、ADN記録の最後のバイトに基づいてEXTファイルにおける対応する通信記録IDを検索する。
【0091】
ステップ404において、現在のEXT記録の最後のバイトがFFであるかどうかを判断する。
【0092】
現在のEXT記録の最後のバイトがFFであると、ステップ405において、該連絡先の通信記録を検索し終わり、キャッシュに記憶されたものは該連絡先のすべての通信記録であると示す。
【0093】
現在のEXT記録の最後のバイトがFFではないと、ステップ406において、現在の記録のIDをキャッシュに添加する。
【0094】
ステップ407において、次に現在の記録の最後のバイトに記憶された次の記録のIDに基づいて次の記録を読み取り、すべての通信記録IDを添加し終わるまで、ステップ404に戻って判断する。
【0095】
ステップ408において、キャッシュにおける記録IDの通信記録を1つずつ削除する。
【0096】
現在の操作が連絡先の削除ではないと、連絡先情報の編集ということであり、このとき、ステップ409において、編集した連絡先情報のフィールドIDを記録する。
【0097】
ステップ410において、ADN記録の最後のバイトに基づいてEXTファイルにおける対応する記録IDを検索する。
【0098】
ステップ411において、現在の通信記録におけるデータ部分に記憶された連絡先情報フィールドIDを読み取る。
【0099】
ステップ412において、ステップ408に記憶されたフィールドIDがステップ410でキャッチしたフィールドIDと同じであるかどうかを判断する。
【0100】
ステップ413において、現在のEXT記録の最後のバイトがFFであるかどうかを判断する。
【0101】
ステップ413の判断結果が偽であると、現在の通信記録が該連絡先の最後の通信記録ではないと示す。このとき、ステップ414において、現在の通信及び記録を削除し、且つ現在の記録インデックスの次の通信記録IDを前の通信記録の最後のバイトに保存する。
【0102】
ステップ415において、次の通信記録を読み取り、次にステップ411に戻って実行する。
【0103】
ステップ414の判断において、現在の通信記録の最後のバイトの値がFFであると発見された場合、現在の通信記録が最後の通信記録であることと示す。このとき、ステップ416において通信記録が直接に削除される。
【0104】
本発明の実施例のユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録の読み取りフローが図5に示されている。当該フローは以下のステップを含む。
【0105】
ステップ501において、ユーザはユーザ識別カードにおける連絡先情報を読み取る。
【0106】
ステップ502において、現在の連絡先のADN記録の最後のバイトに基づいてEXTファイルにおける対応する記録IDを検索する。
【0107】
ステップ503において、EXTファイルにおける対応な記録IDに基づいて、現在の通信記録におけるタイプIDを読み取る。
【0108】
ステップ504において、現在の通信記録におけるデータを読み取り、即ち2−12個のバイトに記憶した内容である。
【0109】
ステップ505において、読み取った通信記録タイプにしたがってそれぞれ対応なキャッシュに記憶する。
【0110】
ステップ506において、現在のEXT記録の最後のバイトがFFであるかどうかを判断する。
【0111】
現在のEXT記録の最後のバイトがFFではないと、ステップ507において、EXT記録の最後のバイトにおける記憶IDのEXT記録を読み取り、次にステップ503に戻って実行する。
【0112】
ステップ508において、キャッシュ内容を戻し、異なるタイプにしたがってリストを作成する。
【0113】
以上のように、本発明の実施例において、ユーザ識別カードにおけるEXTファイルを拡張することによって、EXTファイル記録における最初のバイトに予め残された6ビットを利用して、通信記録のタイプと個数を増加し、且つ通信記録の内容をEF_EXTファイルの記録に書き込むことで、ユーザ識別カードにおける連絡先の通信記録を記憶させる技術的解決手段を達成する。このようなユーザ識別カードに連絡先の通信記録を記憶できる方法によって、通信記録機能が異なる携帯電話端末に適用されることを達成し、ユーザエクスペリエンスを向上させる。
【0114】
以上は本発明の好ましい実施例であり、本発明の実施例の特許範囲を制限するものではない。また、本発明の実施例の明細書及び図面の内容と等価構造あるいは等価の処理フローは、直接または間接的にその他の関連する技術分野に適用する限り、いずれも同様に本発明の実施例の特許保護範囲に属する。
【産業上の利用可能性】
【0115】
本発明によって、ユーザ識別カードに連絡先の通信記録を記憶した後に、ユーザ識別カードに記憶される通信記録が異なる携帯電話端末に適用できる。これにより、通信記録機能の適用性を強化させ、ユーザエクスペリエンスを大幅に増加させる。
【0116】
本発明によって通信記録データ記憶の頑健性を増加できる。つまり、ユーザは携帯電話端末を切り換えるか、出荷時の設定を回復するか、ユーザデータをクリアするかに関わらず、ユーザはユーザ識別カードさえ切り換えなければ、ある連絡先の通信記録、例えばいつ電話を掛けたか、いつショートメッセージを送信したか、いつEmailをしたかなどを随時確認できる。
図1
図2
図3
図4
図5
図6