特許第6073029号(P6073029)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6073029オークションシステムおよびそれを用いたオークション方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6073029
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】オークションシステムおよびそれを用いたオークション方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/08 20120101AFI20170123BHJP
【FI】
   G06Q30/08
【請求項の数】6
【全頁数】21
(21)【出願番号】特願2016-190442(P2016-190442)
(22)【出願日】2016年9月28日
【審査請求日】2016年10月3日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516292063
【氏名又は名称】ヒントシステムズ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】100130144
【弁理士】
【氏名又は名称】前田 健一
(72)【発明者】
【氏名】高木 浩
【審査官】 宮地 匡人
(56)【参考文献】
【文献】 特開2006−039955(JP,A)
【文献】 特開2003−006473(JP,A)
【文献】 特開昭62−034192(JP,A)
【文献】 米国特許出願公開第2005/0125330(US,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
参加者により操作される参加者端末と、オペレータにより操作されるオークション主催者端末と、該参加者端末および該オークション主催者端末とネットワークを介して接続されたオークションサーバとを用いるオークションシステムであって、
前記オークション主催者端末に備えられ、オークションをスタートさせるために操作されるオークションスタート操作部と、
前記オークション主催者端末に備えられ、前記オークションスタート操作部が操作されることによりオークションスタート信号が前記オークションサーバに送信された後に、該オークションサーバから該オークション主催者端末にあらかじめ入力されたスタート価格から順次増大させた価格を現在価格情報として順次送信されることにより、該現在価格が順次更新表示される主催者端末表示部と、
前記参加者端末に備えられ、前記オークションスタート操作部が操作されることによりオークションスタート信号が前記オークションサーバに送信された後に、該オークションサーバから該参加者端末にあらかじめ入力されたスタート価格から順次増大させた価格を現在価格情報として順次送信されることにより、該現在価格が順次更新表示される参加者端末表示部と、
前記参加者端末に備えられ、該参加者端末表示部に表示された現在価格で応札させるために操作される参加者応札操作部と、
前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部は、前記参加者応札操作部が操作されることにより応札された現在価格である応札価格情報を含む応札信号が前記オークションサーバに送信された後に、該オークションサーバから前記オークション主催者端末および前記参加者端末に応札価格情報が送信されることにより前記応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格が現在価格として表示され、
前記オークション主催者端末に備えられ、該参加者応札操作部により応札された応札価格で落札しないときに操作される不落札操作部と、を有し、
前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部は、前記現在価格に前記応札後現在価格が表示された状態で前記不落札操作部が操作されることにより、その後順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示され、
前記オークションサーバは、前記参加者応札操作部により応札操作された後の所定の時間内に前記不落札操作部が操作された場合に、前記オークション主催者端末および前記参加者端末表示部に、最後に応札された前記応札後現在価格を現在価格として表示されることを特徴とするオークションシステム。
【請求項2】
前記応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格は、前記応札価格もしくは前記応札価格に所定の金額をプラスした価格であることを特徴とする請求項1記載のオークションシステム
【請求項3】
前記オークション主催者端末に備えられ、前記オークションスタート操作部が操作された後に、前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部に表示させる現在価格の増大変動スピードをゆっくりさせるために操作されるスローダウン操作部を、さらに有することを特徴とする請求項1記載のオークションシステム。
【請求項4】
参加者により操作される参加者端末と、オペレータにより操作されるオークション主催者端末と、該参加者端末および該オークション主催者端末とネットワークを介して接続されたオークションサーバとを用いるオークションシステムを用いたオークション方法であって、
前記オークションスタート操作部を操作することによりオークションをスタートさせるオークションスタート工程と、
あらかじめ入力されたスタート価格から現在価格を増大させ、その順次増大する現在価格を前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部に順次更新表示させる現在価格表示工程と、
前記参加者応札操作部を操作することにより前記参加者端末表示部に表示された現在価格で応札させる参加者応札工程と、
前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部に、前記参加者応札工程により応札された前記応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格が現在価格として表示される応札後現在価格表示工程と、
前記応札後現在価格表示工程が実行された後に、前記不落札操作部が操作されることによりその後順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示する不落札現在価格表示工程と、を有し、
前記参加者応札工程が実行された後の所定の時間内に前記不落札操作部が操作された場合に、前記不落札現在価格表示工程に移行せず、前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部に最後に応札された前記応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格を現在価格として表示することを特徴とする請求項1記載のオークションシステムを用いたオークション方法。
【請求項5】
前記不落札操作部は、オークションの状態をストップさせ、オークション開始前の状態に移行させるときに操作するストップ操作部であり、
前記不落札現在価格表示工程は、前記応札後現在価格表示工程が実行された後に、前記ストップ操作部が操作されることによりその後前記スタート価格から順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示され、
前記参加者応札工程が実行された後の所定の時間内に前記ストップ操作部が操作された場合に、前記不落札現在価格表示工程に移行せず、前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部に最後に応札された前記応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格を現在価格として表示することを特徴とする請求項4記載のオークションシステムを用いたオークション方法。
【請求項6】
前記不落札操作部は、オークション参加者が応札投入した現在価格で、オークションの売り手が売らないときに操作する売らない操作部であり、
前記不落札現在価格表示工程は、前記応札後現在価格表示工程が実行された後に、前記売らない操作部が操作されることによりその後前記応札後現在価格から順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示され、
前記参加者応札工程が実行された後の所定の時間内に前記売らない操作部が操作された場合に、前記不落札現在価格表示工程に移行せず、前記主催者端末表示部および前記参加者端末表示部に最後に応札された前記応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格を現在価格として表示することを特徴とする請求項4記載のオークションシステムを用いたオークション方法。


【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、参加者により操作される参加者端末と、オペレータにより操作されるオークション主催者端末と、参加者端末およびオークション主催者端末とネットワークを介して接続されたオークションサーバとを用いるオークションシステムおよびそれを用いたオークション方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来より、参加者により操作される参加者端末と、オペレータにより操作されるオークション主催者端末と、参加者端末およびオークション主催者端末とネットワークを介して接続されたオークションサーバとを用いるオークションシステムが知られている。
【0003】
このオークションシステム110は、図8に示すように、スタート価格を競り表示価格として開始される。ここで、「競り表示価格」とは、参加者が自身の端末を用いて応札投入する際や、参加者や出品者がその時々における最高価格や落札価格等を認識する上での判断基準となる価格であり、この競り表示価格は、オークション会場の各スクリーン122a、122b、出品者端末112及び参加者端末113に商品情報とともに表示される。
【0004】
スタート価格をもとにオークションが開始されると、競り表示価格は、スタート価格からスローダウン価格まで、一定の競り上げ価格幅にて所定タイミング間隔で自動で上昇、更新される。このように競り表示価格がスタート価格からスローダウン価格までの間にあるときは、参加者から応札投入があっても有効な情報として採用されない。
【0005】
競り表示価格がスローダウン価格に達すると、競り表示価格の価格上昇スピードはそれまでよりもゆっくりとなるように変更される。この競り表示価格は、その後希望価格まで一定の競り上げ価格幅で自動で上昇、更新される。このスローダウン価格以降においては参加者は応札可能となる。
【0006】
スローダウン価格以降において、参加者から応札投入があると、その応札情報はサーバ111にて有効な情報として扱われ、参加者端末113からサーバ111を介して競り機124に送信される。競り機124は応札情報を受信すると、競り表示価格の価格誘導を一旦停止し、受信した応札情報をもとにその時点での最高価格(最も高い応札価格)と最高価格応札者を決定する。
【0007】
なお、参加者からの応札投入によって価格誘導が停止されると、それに伴い出品者端末112及び参加者端末113に表示される競り表示価格の上昇も停止される。そして、各端末112、113にはその時点における最高価格が競り表示価格として表示される。
【0008】
その後、先の応札投入から一定時間内に次の応札投入が他の参加者からなければ、価格誘導は自動的に再開される。即ち、競り表示価格は同様に、一定の競り上げ価格幅で希望価格まで自動で上昇、更新されるようになる。そして、この希望価格に達するまでに応札投入があれば、その都度、価格誘導が停止され、最高価格及び最高価格応札者が順次更新される。
【0009】
ここで、競り表示価格がスローダウン価格から希望価格までの間にあるとき、出品者は売切投入を行うことができる。「売切投入」とは、事前に設定した希望価格を現在の競り表示価格に置き換えて、販売の判断基準を満足させてその価格以上での販売意志を参加者に伝えるものである。
【0010】
売切投入が行われると、それ以降の価格誘導は停止される。即ち、売切投入後は、競り表示価格は参加者からの応札投入によってのみ上昇、更新される。具体的には、売切投入後、一定時間内に参加者から応札投入があると、その応札情報は参加者端末113からサーバ111を介して競り機124に送信され、競り機124はそれに応答して、応札情報をもとに、その時点での競り表示価格に競り上げ価格幅の金額を上乗せした価格を最高価格として決定する。また、この最高価格を入れた参加者を最高価格応札者として決定する。
【0011】
その後、先の応札投入から一定時間内に次の応札投入が他の参加者からある場合には、その都度、最高価格(競り表示価格+競り上げ価格幅)と最高価格応札者とが更新される。一方、先の応札投入から一定時間内に次の応札投入が他の参加者からない場合には、その時点での最高価格が落札価格として決定されるとともに、その時点での最高価格応札者が落札者として決定される。なお、売切投入後、一定時間内にどの参加者からも応札投入がない(即ち応札者がない)場合には、売切投入したときの応札価格で応札している人が落札者となる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0012】
【特許文献1】特開2006−39955号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0013】
従来のオークションシステムでは、スローダウン価格以降において、参加者からの応札投入により最高価格と最高価格応札者が決定され、その後、先の応札投入から一定時間内に次の応札投入が他の参加者からない場合には価格誘導が自動的に再開されることになっているが、現在においては、先の応札投入から一定時間を待って価格誘導を自動的に再開するのでなく、スローダウン解除ボタン(または、売らないボタンなど)を押下することにより、表示価格の価格誘導するものが存在している。
【0014】
しかしながら、スローダウン解除ボタンを押下することにより表示価格の価格誘導することができるオークションシステムでは、スローダウン解除ボタンが押下される直前に他の参加者からの応札投入があった場合には、その他の参加者からの応札投入が、その直後のスローダウン解除ボタンにより有効とならず、表示価格の価格誘導に移行してしまうという問題があった。つまり、参加者からの応札投入が有効に受け付けられた直後に、スローダウン解除ボタンが押下されることにより、表示価格の価格誘導に移行してしまうという問題があった。このように、スローダウン解除ボタンが押下される直前の他の参加者からの応札投入が有った場合には、その参加者により応札投入された応札価格であれば、出品者はスローダウン解除ボタン押下を意図しなかった場合も有り、また、参加者も、参加者の応札投入が直後のスローダウン解除ボタンにより、表示価格の価格誘導に移行してしまうことについて不満を覚え、オークション会場に苦情を申し立てることもあった。
【0015】
本発明は上記問題点に鑑みてなされたもので、出品者および参加者がともに満足のいく応札価格でオークションを実施することを可能とするオークションシステムおよびそれを用いたオークション方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0016】
上記課題を解決し上記目的を達成するために、本発明のうち第1の態様に係るものは、 参加者により操作される参加者端末と、オペレータにより操作されるオークション主催者端末と、参加者端末およびオークション主催者端末とネットワークを介して接続されたオークションサーバとを用いるオークションシステムであって、オークション主催者端末に備えられ、オークションをスタートさせるために操作されるオークションスタート操作部と、オークション主催者端末に備えられ、オークションスタート操作部が操作されることによりオークションスタート信号がオークションサーバに送信された後に、オークションサーバからオークション主催者端末にあらかじめ入力されたスタート価格から順次増大させた価格を現在価格情報として順次送信されることにより、現在価格が順次更新表示される主催者端末表示部と、参加者端末に備えられ、オークションスタート操作部が操作されることによりオークションスタート信号がオークションサーバに送信された後に、オークションサーバから参加者端末にあらかじめ入力されたスタート価格から順次増大させた価格を現在価格情報として順次送信されることにより、現在価格が順次更新表示される参加者端末表示部と、参加者端末に備えられ、参加者端末表示部に表示された現在価格で応札させるために操作される参加者応札操作部と、主催者端末表示部および参加者端末表示部は、参加者応札操作部が操作されることにより応札された現在価格である応札価格情報を含む応札信号がオークションサーバに送信された後に、オークションサーバからオークション主催者端末および参加者端末に応札価格情報が送信されることにより応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格が現在価格として表示され、オークション主催者端末に備えられ、参加者応札操作部により応札された応札価格で落札しないときに操作される不落札操作部と、を有し、主催者端末表示部および参加者端末表示部は、現在価格に応札後現在価格が表示された状態で不落札操作部が操作されることにより、その後順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示され、オークションサーバは、参加者応札操作部により応札操作された後の所定の時間内に不落札操作部が操作された場合に、オークション主催者端末および参加者端末表示部に、最後に応札された応札後現在価格を現在価格として表示されるものである。
【0017】
本発明によれば、参加者応札操作部により応札操作された後の所定の時間内に不落札操作部が操作された場合には、現在価格の自動誘導価格上昇に移行せず、主催者端末表示部および参加者端末表示部に、最後に応札された応札後現在価格が現在価格として表示されるので、不落札操作部が操作される前の応札後現在価格であれば応札投入しようと考えていた参加者からも不満が生じることなく、出品者もその応札価格を十分検討して現在価格の自動誘導価格上昇に移行させるかを決定することができ、出品者の意図に沿った現在価格で落札させるかを十分検討することができる。これにより、出品者および参加者がともに満足のいく応札価格でオークションを実施することができる。
【0018】
本発明のうち第2の態様に係るものは、第1の態様に係るオークションシステムであって、応札価格もしくは応札価格に所定の金額をプラスした価格であるものである。
【0019】
本発明のうち第3の態様に係るものは、第1の態様に係るオークションシステムであって、オークション主催者端末に備えられ、オークションスタート操作部が操作された後に、主催者端末表示部および参加者端末表示部に表示させる現在価格の増大変動スピードをゆっくりさせるために操作されるスローダウン操作部を、さらに有することを特徴とするものである。
【0020】
本発明によれば、オークションスタート操作部が操作された後に、主催者端末表示部および参加者端末表示部に表示させる現在価格の増大変動スピードをゆっくりさせるために操作されるスローダウン操作部を有しているので、参加者はゆっくり変動する現在価格を見て、その現在価格で応札投入するか余裕を持って判断することができる。
【0021】
本発明のうち第4の態様に係るものは、第1の態様に係るオークションシステムを用いたオークション方法であって、参加者により操作される参加者端末と、オペレータにより操作されるオークション主催者端末と、参加者端末およびオークション主催者端末とネットワークを介して接続されたオークションサーバとを用いるオークションシステムを用いたオークション方法であって、オークションスタート操作部を操作することによりオークションをスタートさせるオークションスタート工程と、あらかじめ入力されたスタート価格から現在価格を増大させ、その順次増大する現在価格を主催者端末表示部および参加者端末表示部に順次更新表示させる現在価格表示工程と、参加者応札操作部を操作することにより参加者端末表示部に表示された現在価格で応札させる参加者応札工程と、主催者端末表示部および参加者端末表示部に参加者応札工程により応札された応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格が現在価格として表示される応札後現在価格表示工程と、応札後現在価格表示工程が実行された後に、不落札操作部が操作されることによりその後順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示する不落札現在価格表示工程と、を有し、応札後現在価格表示工程は、参加者応札工程が実行された後の所定の時間内に不落札操作部が操作された場合に、不落札現在価格表示工程に移行せず、主催者端末表示部および参加者端末表示部に最後に応札された応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格を現在価格として表示するものである。
【0022】
本発明によれば、参加者応札工程が実行された後の所定の時間内に不落札操作部が操作された場合に、主催者端末表示部および参加者端末表示部に、最後に応札された応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格が現在価格として表示されるので、不落札操作部が操作される前の応札後現在価格であれば応札投入しようと考えていた参加者からも不満が生じることなく、出品者もその応札価格を十分検討して現在価格の自動誘導価格上昇に移行させるかを決定することができる。これにより、出品者および参加者がともに満足のいく応札価格でオークションを実施することができる。
【0023】
本発明のうち第5の態様に係るものは、第4の態様に係るオークションシステムを用いたオークション方法であって、不落札操作部は、オークションの状態をストップさせ、オークション開始前の状態に移行させるときに操作するストップ操作部であり、不落札現在価格表示工程は、応札後現在価格表示工程が実行された後に、ストップ操作部が操作されることによりその後スタート価格から順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示され、参加者応札工程が実行された後の所定の時間内にストップ操作部が操作された場合に、不落札現在価格表示工程に移行せず、主催者端末表示部および参加者端末表示部に最後に応札された応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格を現在価格として表示することを特徴とするものである。
【0024】
本発明のうち第6の態様に係るものは、第4の態様に係るオークションシステムを用いたオークション方法であって、不落札操作部は、オークション参加者が応札投入した現在価格で、オークションの売り手が売らないときに操作する売らない操作部であり、不落札現在価格表示工程は、応札後現在価格表示工程が実行された後に、売らない操作部が操作されることによりその後応札後現在価格から順次増大させた価格を現在価格として順次更新表示され、参加者応札工程が実行された後の所定の時間内に売らない操作部が操作された場合に、不落札現在価格表示工程に移行せず、主催者端末表示部および参加者端末表示部に最後に応札された応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格を現在価格として表示することを特徴とするものである。
【発明の効果】
【0025】
本発明のオークションシステムおよびそれを用いたオークション方法によれば、出品者および参加者がともに満足のいく応札価格でオークションを実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【0026】
図1】本発明の一実施形態におけるオークションシステムの全体構成を示す図である。
図2】同オークションシステムに用いられるオークション主催者端末の操作パネルを示す図である。
図3】同オークションシステムに用いられるオークション主催者端末の主催者端末表示部に表示される主催者オークション画面を示す図である。
図4】同オークションシステムを用いたオークション方法の誘導中状態を示すフローチャートである。
図5】同オークションシステムを用いたオークション方法のスロー状態を示すフローチャートである。
図6】同オークションシステムを用いたオークション方法のキャッチ状態を示すフローチャートである。
図7】同オークションシステムを用いたオークション方法の売切り状態を示すフローチャートである。
図8】従来のオークションシステムを示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
以下、本発明のオークションシステムの一実施形態について図面を参照にしながら説明する。図1は、本発明の一実施形態におけるオークションシステムの全体構成を示す図である。
【0028】
オークションシステム1は、オークション会場で行われる中古車オークションを連動して、ネットワークを介して、売り手と買い手間の中古車のオークションに用いられる。なお、本実施形態では、中古車のオークションに用いた態様について説明するが、これに限らず、他の商品のオークションに用いてもよい。
【0029】
オークションシステム1は、参加者端末2と、オークション主催者端末3と、オークションサーバ4と、出品情報処理端末5を用いて実施される。
【0030】
参加者端末2は、中古車オークションの買い手(オークション参加者(参加者))に使用されるコンピュータ端末で、複数のオークション参加者の各オークション参加者の端末から構成されている。この参加者端末2は、参加者端末表示装置(図示略)と、カード挿入口(図示略)と、応札ボタン(図示略)とを有し、オークション参加者は、参加者端末2のカード挿入口に自己のIDカードを挿入し、そのIDカードに記録されたID(買い手を識別するための識別番号)が読み取られることにより、参加者端末2を使用しているオークション参加者が識別される。オークション参加者は、この参加者端末2の応札ボタンを操作することにより、オークションに出品されている中古車を応札投入することができる。ここで、「応札ボタン」により「参加者応札操作部」が構成されている。なお、本実施形態では、応札ボタンにより参加者応札操作部を構成させたが、これに限らず、参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部(図示略))に表示された現在価格で応札投入させるために操作するものであれば、応札スイッチなどの他の参加者応札操作部であってもよい。また、本実施形態では、参加者端末2をコンピュータ端末を用いて説明するが、これに限らず、コンピュータ端末以外のオークション専用端末であってもよい。
【0031】
オークション主催者端末3は、中古車オークションのオペレータにより使用されるコンピュータ端末であり、主催者端末表示装置(図示略)と、操作パネル6とを有している。オークション主催者端末3は、そのオークション主催者端末3のオペレータの横に、通常中古車オークションの売り手が配置され、そのオークション主催者端末3のオペレータが中古車オークションの売り手の判断を聞いて、オークション主催者端末3のオペレータにより操作される。
【0032】
出品情報処理端末5は、オークションの開催に先だって、オークション出品票データと写真データなどの画像データが入力され記憶されている。そして、出品情報処理端末5に記憶されているオークション出品表データや写真データなどの画像データは、オークションの開催に先だって、後述するオークションサーバ4に送信される。ここで、オークション出品票データは、中古車のタイプ、属性、状態などの情報を示すデータで、例えば、中古車の年式、車名、ドア数、形状、グレード、形式、排気量、燃料のタイプ、車検の期限、走行距離、外装色などの情報が含まれている。また、写真データは、ある方向(例えば、前後左右や斜めなど)から中古車などを撮影した写真を読み込んだデータである。
【0033】
オークションサーバ4は、オンラインで参加者端末2およびオークション主催者端末3とデータ通信できるように接続されている。具体的には、オークションサーバ4は、オンラインを通じて、出品情報処理端末5から出品商品などのデータ、また参加者端末2から応札情報などのデータを受信するとともに、オークション主催者端末3から落札情報などのデータを受信する。そして、オークションサーバ4は、オークションの開催に先だって、出品情報処理端末5から送信されたオークション出品票データと写真データなどの画像データを集計し、出品番号とスタート価格とを記述した出品リストを作成し、複数の参加者端末2のそれぞれにオークション出品票データと写真データなどの画像データが送信される。これにより、オークション参加者は、オークションの開催に先だって、参加者端末2の参加者端末表示装置(図示略)を用いて、オークションに出品される中古車のオークション出品票データと写真データなどの画像データをみることができる。なお、本実施形態では、オンラインネットワークを通じて送受信させたが、これに限らず、インターネットネットワークを通じて送受信させてもよく、ネットワークを用いて送受信を行うものであれば、無線および有線を問わない。
【0034】
次に、図2を用いて、オークション主催者端末3の操作パネル6について説明する。ここで、図2は本発明の一実施形態におけるオークションシステムに用いられるオークション主催者端末の操作パネルを示す図である。
【0035】
図2に示すように、オークション主催者端末3の操作パネル6は、スタートボタン7、スロースタートボタン8、売切りスタートボタン9、スローダウンボタン10、売るボタン11、売らないボタン12(不落札操作部(売らない操作部))、不成立ボタン13、ストップボタン14(不落札操作部(ストップ操作部))、現Noボタン15、次Noボタン16、スタート価格ボタン17、希望価格ボタン18、調整価格ボタン19、数字入力キーボード20などを有している。
【0036】
「スタートボタン7」はオークションをスタートさせるために操作されるボタンであり、「スロースタートボタン8」は現在価格の増大スピードを通常スピードよりゆっくり変動させて、オークションをスタートさせるために操作されるボタンであり、「売切りスタートボタン9」は売切りでオークションをスタートさせるために操作されるボタンである。ここで、「売切り」とは、最低落札価格(スタート価格に一定の競り上げ価格をプラスした金額)以上で、終了時点で一番高い値段をつけた人に落札させることである。
【0037】
「スローダウンボタン10」は、通常スピードで変動している現在価格の増大スピードを通常スピードよりゆっくり変動させるために操作されるボタンである。そして、「スロースタートボタン8」以外のスタートボタン(スタートボタン7、売切りスタートボタン9)が押下されオークションがスタートすることにより、参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部(図示略))およびオークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)に表示される現在価格が通常の増大スピードで変動し、その後に、この「スローダウンボタン10」が押下されることにより、その現在価格の増大スピードがゆっくり変動することになる。この「スローダウンボタン10」により「スローダウン操作部」が構成されている。なお、本実施形態では、「スローダウンボタン10」により「スローダウン操作部」を構成させたが、これに限らず、「ボタン」以外の「スイッチ」などで「スローダウン操作部」を構成させてもよい。
【0038】
「売るボタン11」はオークション参加者が応札投入した現在価格で、中古車オークションの売り手が売る(落札)するときに押下するボタンであり、「売らないボタン12」はオークション参加者が応札投入した現在価格で、中古車オークションの売り手が売らない(落札しない)するときに押下するボタンであり、「不成立ボタン13」はオークションを成立させないときに押下するボタンであり、「ストップボタン14」はオークションの状態をストップさせ、オークション開始前の状態に移行させるときに押下するボタンである。なお、本実施形態では、売らないボタン12とストップボタン14により「不落札操作部」を構成させたが、これに限らず、売らないボタン12とストップボタン14のいずれか一方のボタンで「不落札操作部」を構成させてもよく、また、「ボタン」以外の「スイッチ」などで「不落札操作部」を構成させてもよく、つまり、参加者端末2の応札ボタン(参加者応札操作部(図示略))により応札された応札価格で落札しないときに操作されるものであれば他の「不落札操作部」も含まれる。
【0039】
「現Noボタン15」は現在オークションがなされている中古車の出品番号を入力するために操作されるボタンであり、「次Noボタン16」は次にオークションがなされる中古車の出品番号を入力するために操作されるボタンである。「中古車の出品番号」は、オークションの開催に先だって、出品情報処理端末6からオークションサーバ4に送信されたオークション出品票データと写真データなどの画像データから作成された出品リストに記述され、出品リストはオークションサーバ4内に記録されている。そして、この「現Noボタン15」または「次Noボタン16」を押下して、後述する主催者オークション画面21の出品番号表示部23に数字入力キーボード20を用いて中古車の出品番号を入力することができる。なお、「次々ボタン」についても同様であるので、説明は省略する。
【0040】
「スタート価格ボタン17」はオークションがスタートする際の価格を入力、修正するときに押下するボタンであり、「希望価格ボタン18」は最低落札価格を入力、修正するときに押下するボタンであり、「調整価格ボタン19」はそれ以降の現在価格でキャッチ可能になる価格を入力、修正するときに押下するボタンである。ここで、「キャッチ」とは、オークション参加者により応札投入された応札価格(現在価格)を捕える(キャッチする)ことをいう。このように、オークション参加者の応札価格がキャッチされると、その後キャッチ状態(図6参照)になり、その応札投入された現在価格で落札させるかが判断される。また、「スタート価格」、「希望価格」、および「調整価格」は、オークションの開催に先だって、出品情報処理端末6からオークションサーバ4に送信されたオークション出品票データと写真データなどの画像データから作成された出品リストに通常記述され、出品リストはオークションサーバ4内に記録されていることから、出品番号に対応する中古車オークション情報ページがオークション主催者端末3の主催者オークション画面21に表示された際には、主催者オークション画面21に、スタート価格は「現在価格表示部27」、希望価格は「出品票希望価格表示部33」、調整価格は「出品票調整価格表示部32」にそれぞれ表示されている。このように、主催者オークション画面21の「現在価格表示部27」に「スタート価格」が入力されていない場合は「スタート価格ボタン17」を押下して「スタート価格」を入力し、また主催者オークション画面21の「現在価格表示部27」に「スタート価格」が入力されている場合は「スタート価格ボタン17」を押下して「スタート価格」を修正することができる、また、「希望価格表示部30」の「希望価格」を入力または修正するときに「希望価格ボタン18」が押下され、「調整価格表示部29」の「調整価格」を入力または修正するときに「調整価格ボタン19」が押下される。
【0041】
次に、図3を用いて、オークション主催者端末3の主催者端末表示装置に表示される主催者オークション画面21(主催者端末表示部)について説明する。ここで、図3は本発明の一実施形態におけるオークションシステムに用いられるオークション主催者端末の主催者端末表示装置に表示される主催者オークション画面を示す図である。
【0042】
図3に示すように、主催者端末表示装置に表示される主催者オークション画面21には、上部のレーン名表示部22に「A」、出品番号表示部23の「現」には「3」「次」には「5」そして「次々」には「7」が表示され、出品店番号表示部24に「1632」がそれぞれ表示されている。この出品番号表示部23の「現」と「次」と「次々」は現在のオークション、次のオークション、次の次のオークションに関する出品番号である。そして、現在のオークションが終了すると、出品番号表示部23の「次」の「3」が「現」に移動するとともに、「次々」の「7」が「次」に移動する。そして、出品番号表示部23の「現」に対応する出品店番号が出品店番号表示部24に表示される。
【0043】
出品店番号表示部24の右横には中古車写真データ表示部25は配置され、この中古車写真データ表示部25にはオークションの対象となっている中古車の写真データが掲載されている。そして、その中古車写真データ表示部25の下部にはオークション出品票データ表示部26が配置され、このオークション出品票データ表示部26にはオークションの対象になっている中古車のオークション出品票データが表示され、たとえば、「車名」、「排気量」、「車両の年式」、「検査員記入の車両の状態」、「評価点」など車両に関する各種情報が掲載されている。
【0044】
出品番号表示部23の下部には現在価格表示部27が配置され、この現在価格表示部27にはオークションの対象になっている中古車の現在価格が表示される。また、その現在価格表示部27の左下部には「最終応札価格表示部28」、「調整価格表示部29」、「希望価格表示部30」がそれぞれ配置されている。この最終応札価格表示部28には最後に応札投入された価格が表示され、調整価格表示部29には売り手側が指定した以降の価格でキャッチ可能となる価格である調整価格(7万円)が表示され、希望価格表示部30には売り手側が指定する最低落札価格である希望価格(10万円)が表示されている。このように、オークションは現在価格表示部27の現在価格がスタート価格から順次増大し、調整価格表示部29の「調整価格(7万円)」になると、オークション参加者の応札投入された現在価格がキャッチ可能となり、そして希望価格表示部30の「希望価格(10万円)」以上の応札投入されると、終了時点で一番高い値段をつけた人に落札されることになる。
【0045】
希望価格表示部30の下部には、左側から「自動スロー価格表示部31」、「出品票調整価格表示部32」、「出品票希望価格表示部33」がそれぞれ配置されている。この自動スロー価格表示部31、出品票調整価格表示部32、出品票希望価格表示部33には、それぞれオークション出品票に記載された「自動スロー価格(7万円)」、「調整価格(0円)」、「希望価格(10万円)」が表示される。ここで、「自動スロー価格」は、現在価格表示部27に表示される「現在価格」の増大スピードを自動でゆっくり変動させる価格である。このように、現在価格が自動スロー価格に達することにより、「現在価格」の増大スピードがゆっくりとした変動に移行する。
【0046】
自動スロー価格表示部31〜出品票希望価格表示部33の下部には、「応札可能時間表示部34」が配置されている。この応札可能時間表示部34には、応札投入可能な時間が表示される。すなわち、応札投入可能な時間は左側から一つづつ色が変化し、その色の変化が右側に到着することによりオークション参加者は応札投入が不可能となる。
【0047】
「現在価格表示部27」の右下には、「オークション応札点在表35」が配置されている。このオークション応札点在表35は、オークション参加者により応札投入されると、その応札投入されたオークション参加者の該当箇所が点灯する。このように、オークション応札点在表35を見ることにより、どの程度の応札投入があったかをビジュアル的に把握することができる。
【0048】
主催者端末表示装置(図示略)に表示される主催者オークション画面21の右側上部には、今回のオークションが何回目のオークションかを示すオークション回次(839回次)、オークションが開催された日時(8月5日13時14分)、オークション出品台数(1759台)などが表示されている。
【0049】
次に、本発明の一実施形態におけるオークションシステムを用いたオークション方法について図4図7を用いて説明する。図4は本発明の一実施形態におけるオークションシステムを用いたオークション方法の誘導中状態を示すフローチャートである。ここで、「誘導中状態」とは、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)の現在価格の増大スピードが通常スピードで自動変動する状態のことである。
【0050】
まず、S1において、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)および参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)に、現在価格としてあらかじめ入力されたスタート価格が表示される。このように、このスタート価格から現在価格の変動が開始される。そして、S2に進む。
【0051】
S2において、オークションスタート工程が実施される。このオークションスタート工程では、オークション主催者端末3に備えられたスタートボタン7(オークションスタート操作部)が押下されることによりオークションがスタートする。なお、本実施形態では、スタートボタン7(オークションスタート操作部)を押下させることによりオークションをスタートさせたが、これに限らず、スロースタートボタン8、売切りスタートボタン9を押下することによりオークションをスタートさせることもできる。このように、本実施形態では、スタートボタン7、スロースタートボタン8、および売切りスタートボタン9によりオークションスタート操作部が構成されている。なお、本実施形態では、スタートボタン7、スロースタートボタン8、および売切りスタートボタン9からオークションスタート操作部を構成させたが、これに限らず、スタートボタン7、スロースタートボタン8、売切りスタートボタン9の中からいずれか1個または2個のスタートボタンからオークションスタート操作部を構成してもよく、オークションスタート操作部はオークションをスタートさせるために操作される操作部であれば、他の操作部であってもよい。そして、S3に進む。
【0052】
S3において、売切りスタートであるかが判断される。具体的には、売切りスタートボタン9を押下することによりオークションをスタートさせたかが判断される。そして、S3で「YES」と判断された場合はS41(売切り状態(図7参照))に進み、「NO」と判断された場合はS4に進む。なお、S41の内容については後述する。
【0053】
S4において、スロ−スタートであるかが判断される。具体的には、スロースタートボタン8を押下することによりオークションをスタートさせたかが判断される。そして、S4で「YES」と判断された場合はS21(スロー状態(図5参照))に進み、「NO」と判断された場合はS5に進む。なお、S21の内容については後述する。
【0054】
S5において、現在価格表示工程が実施される。この現在価格表示工程では、スタート価格から現在価格を増大させ、その順次増大する現在価格をオークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)および参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)に順次更新表示させる(自動誘導価格上昇)。具体的には、上述した、S2の工程においてスタートボタン7が操作されることによりオークションスタート信号がオークションサーバ4に送信され、そのオークションサーバ4からオークション主催者端末3および参加者端末2にスタート価格から順次増大させた価格を現在価格情報として順次送信されることにより、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)の現在価格が順次更新表示される。
【0055】
S6において、参加者応札工程が実施されたかが判断される。ここで、参加者応札工程は、参加者端末2の応札ボタン(参加者応札操作部(図示略))を操作することにより参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)の現在価格表示部(図示略)の現在価格で応札投入させる工程である。すなわち、S6においては、オークション参加者により応札投入されたかが判断される。そして、S6で「YES」と判断された場合は、S7において、その応札入札された現在価格がオークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)および参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)に表示される。そして、S8に進む。また、S6で「NO」と判断された場合、すなわち、オークション参加者の新たな応札投入がなかった場合は、S8に進む。
【0056】
S8において、オークション参加者により最後に応札投入された応札価格(現在価格)が調整価格以上かが判断される。ここで、「調整価格」とは、上述したように、以降の現在価格でキャッチ可能となる価格のことである。つまり、「誘導中状態」から「スロー状態(図5参照)」に移行する価格である。そして、S8で「YES」と判断された場合はS21(スロー状態(図5参照))に進み、「NO」と判断された場合はS9に進む。なお、S21の内容については後述する。
【0057】
S9において、オークション主催者端末3の操作パネル6のスローダウンボタン10(スローダウン操作部)が押下されたかが判断される。そして、S8で「YES」と判断された場合は、S21(スロー状態(図5参照))に進み、「NO」と判断された場合はS10に進む。なお、S21の内容については後述する。ここで、上述したように、「スローダウンボタン10」は、通常スピードで変動している現在価格の増大スピードを通常スピードよりゆっくり変動させるために操作されるボタンである。「スローダウンボタン10」が押下されることによりスロー状態(図5参照)に移行し、このスロー状態ではキャッチ可能の状態となる。
【0058】
S10において、オークション主催者端末3の操作パネル6の「不成立ボタン13」が押下されたかが判断される。そして、S10で「YES」と判断された場合はオークションが不成立となりオークションが終了し、「NO」と判断された場合はS11に進む。ここで、上述したように、「不成立ボタン13」はオークションを成立させないときに押下するボタンである。
【0059】
S11において、オークション主催者端末3の操作パネル6の「ストップボタン14」が押下されたかが判断される。そして、S11で「NO」と判断された場合はS4に進み、「YES」と判断された場合はオークションの状態がオークション開始前の状態に移行し、オークションが再開される場合はS1のステップから開始される。
【0060】
そして、S4のステップに移行した後は、S5で現在価格が通常増大スピードで変動(誘導中状態)することになり、S4で「YES」と判断、S8で「YES」と判断、S9で「YES」と判断、S10で「YES」と判断、またはS11で「YES」と判断されるまで、S4→S11→S4のステップが繰り返し実施される。
【0061】
次に、図5を用いて、本オークションシステムを用いたオークション方法のスロー状態について説明する。ここで、「スロー状態」とは、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)の増大スピードが通常スピードよりゆっくり変動する状態であり、このスロー状態ではキャッチ可能となる。ここで、「キャッチ」とは、上述したように、オークション参加者により応札投入された応札価格(現在価格)を捕える(キャッチする)ことをいう。このように、オークション参加者の応札価格がキャッチされると、その後キャッチ状態(図6参照)になり、その応札投入された現在価格で落札させるかが判断される。このスロー状態は、「誘導中状態(図4参照)」のS4、S8、またはS9から移行される。
【0062】
S21において、現在価格スロー表示工程が実施される。この現在価格スロー表示工程では、「誘導中状態からスロー状態に移行時の現在価格」から現在価格の増大スピードを通常スピードよりゆっくり増大させ、その順次増大する現在価格をオークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)および参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)に順次更新表示させる。これにより、オークション参加者はゆっくり変動する現在価格を見て、その現在価格で応札投入するか余裕を持って判断することができる。ここで、スロ−状態に移行後はキャッチ可能状態となる。「キャッチ可能状態」とは、オークション参加者により応札投入された応札価格(現在価格)を捕える(キャッチする)ことができる状態をいう。なお、本実施形態では、S5の「現在価格表示工程」とS21の「現在価格スロー表示工程」をそれぞれ異なる名称で名称付けしているが、「現在価格スロー表示工程」も「現在価格表示工程」の一部として考えてもよい。
【0063】
S22において、参加者応札工程が実施されたかが判断される。具体的には、オークション参加者により参加者端末2の応札ボタン(参加者応札操作部(図示略))が操作されることにより参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)の現在価格表示部(図示略)の現在価格で応札投入されたかが判断される。そして、S22で「YES」と判断された場合はS31(キャッチ状態(図6参照))に進み、「NO」と判断された場合はS23に進む。このように、「スロー状態」は「キャッチ可能状態」であるので、S22で「YES」と判断された場合は、オークション参加者により応札投入された応札価格(現在価格)が捕えられ(キャッチされ)、そのキャッチされた現在価格以降はキャッチ状態(図6参照)に移行する。なお、S31の内容については後述する。
【0064】
S23において、ゆっくりとした増大スピードで変動させている現在価格(自動誘導価格)が誘導終了価格以上になったが判断される。そして、S23で「YES」と判断された場合はオークションが不成立となりオークションが終了し、「NO」と判断された場合はS24に進む。このように、現在価格が調整価格以上になった後は、自動誘導価格上昇により増大した現在価格が誘導終了価格になるまでに応札投入されなければオークションは不成立となりオークションが終了する。ここで、「誘導終了価格」とは自動誘導価格上昇により増大させることができる現在価格の最大値のことである。
【0065】
S24において、オークション主催者端末3の操作パネル6の「不成立ボタン13」が押下されたかが判断される。そして、S24で「YES」と判断された場合はオークションが不成立となりオークションが終了し、「NO」と判断された場合はS25に進む。ここで、上述したように、「不成立ボタン13」はオークションを成立させないときに押下するボタンである。
【0066】
S25において、オークション主催者端末3の操作パネル6の「ストップボタン14」が押下されたかが判断される。そして、S25で「NO」と判断された場合はS21に進み、「YES」と判断された場合はオークションの状態がオークション開始前の状態に移行し、オークションが再開される場合はS1のステップから開始される。
【0067】
そして、S21のステップに移行した後は、現在価格がゆっくり増大スピードで変動(スロー状態)しながら、S22で「YES」、S23で「YES」、S24で「YES」、またはS25で「YES」と判断されるまで、S21→S25→S21のステップが繰り返し実施される。
【0068】
次に、図6を用いて、本オークションシステムを用いたオークション方法のキャッチ状態について説明する。ここで、「キャッチ状態」とは、オークション参加者の応札価格(現在価格)がキャッチされた後の状態で、その応札投入された現在価格で落札させるかが判断される状態のことである。このように、キャッチ状態では、オークション参加者が応札投入された現在価格で落札させるかが判断される。
【0069】
S31において、応札後現在価格表示工程が実施される。この応札後現在価格表示工程では、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)の「現在価格」に、オークション参加者により最後に応札投入された応札価格に5000円をプラスした価格(応札後現在価格)を「現在価格」として表示させる。この場合、現在価格の価格誘導を停止させている。なお、この5000円は、オークション主催者端末3を用いて変更が可能であり、このことから、5000円以外の所定の金額をプラスさせてもよい。すなわち、応札後現在価格表示工程では、応札価格に所定の金額をプラスした価格を「応札後現在価格」として表示させるようにしてもよい。また、本実施形態では、応札価格に所定の金額をプラスした価格を応札後現在価格として表示させるようにしたが、これに限らず、オークション参加者により応札投入された応札価格をオークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)の「現在価格」に応札後現在価格として表示させるようにしてもよい。このように、応札後現在価格表示工程では、参加者応札工程により最後に応札投入された応札価格以上のあらかじめ定められた応札後現在価格が現在価格表示部に現在価格として表示される。そして、S32に進む。
【0070】
S32において、現在価格が希望価格以上かが判断される。すなわち、オークション参加者により最後に応札投入された応札価格が希望価格以上になったが判断される。ここで、「希望価格」とは、上述したように、売り手側が指定する最低落札価格のことであり、この希望価格以上であれば、オークション参加者により最後に応札投入された応札価格で落札可能となる。そして、S32で「YES」と判断された場合はS41(売切り状態(図7参照))に進み、「NO」と判断された場合はS32に進む。なお、S41の内容については後述する。
【0071】
S33において、オークション主催者端末3の操作パネル6の売切りボタン(図示略)が押下されたかが判断される。ここで、売切りボタン(図示略)は、希望価格未満の現在価格において、出品者等の意思で落札させるために操作されるボタンである。そして、S33で「YES」と判断された場合はS41(売切り状態(図7参照))に進み、「NO」と判断された場合はS34に進む。このように、S33で「YES」と判断された場合「売切り状態(図7参照)」に移行し、終了時点で一番高い値段をつけた人に落札されることになる。なお、S41の内容については後述する。
【0072】
S34において、参加者応札工程が実施されたかが判断される。具体的には、オークション参加者により参加者端末2の応札ボタン(参加者応札操作部(図示略))が操作されることにより参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)の現在価格表示部(図示略)の現在価格で応札投入されたかが判断される。そして、S34で「YES」と判断された場合はS35に進み、「NO」と判断された場合はS36に進む。
【0073】
S35において、応札後現在価格表示工程が実施される。この応札後現在価格表示工程では、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)の「現在価格」に、オークション参加者により最後に応札投入された応札価格に5000円をプラスした価格(応札後現在価格)を「現在価格」として表示させる。この場合、現在価格の価格誘導を停止させている。なお、この「応札後現在価格表示工程」の内容はS31と同様であるので、その他の説明は省略する。そして、S36に進む。
【0074】
S36において、オークション主催者端末3の操作パネル6の「ストップボタン14(不落札操作部)」が押下されたかが判断される。そして、「YES」と判断された場合はS37に進み、S36で「NO」と判断された場合はS38に進む。
【0075】
S37において、最後に応札投入された後の所定の時間内に「ストップボタン14(不落札操作部)」が押下されたかが判断される。具体的には、オークション参加者により応札投入された後、0.6秒以内にオークション主催者端末3の操作パネル6の「ストップボタン14(不落札操作部)」が押下されたかが判断される。そして、S36で「YES」と判断された場合はS38に進み、S36で「NO」と判断された場合はオークションの状態がオークション開始前の状態に移行し、オークションが再開される場合はS1のステップから開始され、S5の現在価格表示工程(不落札現在価格表示工程)では、スタート価格から現在価格を増大させ、その順次増大する現在価格をオークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)および参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)に順次更新表示させる(自動誘導価格上昇)。
【0076】
このように、参加者端末2の応札ボタン(図示略)により応札投入操作された後の0.6秒以内(所定の時間内)に「ストップボタン14(不落札操作部)」が操作された場合には、オークションの状態がオークション開始前の状態に移行せず、主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)に、最後に応札投入された応札後現在価格が現在価格として表示されるので、「ストップボタン14(不落札操作部)」が操作される前の応札後現在価格であれば応札投入しようと考えていた参加者からも不満が生じることなく、出品者もその応札価格を十分検討して現在価格の自動誘導価格上昇(現在価格表示工程)に移行させるかを決定することができる。これにより、出品者および参加者がともに満足のいく応札価格でオークションを実施することができる。
【0077】
S38において、オークション参加者により最後に応札投入されてから所定時間経過したかが判断される。具体的には、応札可能時間表示部34の左側から一つづつ変化した色が右側に到着したかが判断される。このように、変化した色が右側に到着することによりオークション参加者は応札投入が不可能となる。そして、S38で「YES」と判断された場合はオークションが不成立となりオークションが終了し、「NO」と判断された場合はS39に進む。
【0078】
S39において、オークション主催者端末3の操作パネル6の「売らないボタン12(不落札操作部)」が押下され、オークション参加者により応札投入された現在価格で落札しない意思表示がなされたかが判断される。そして、S39で「YES」と判断された場合はS40に進み、S39で「NO」と判断された場合はS32に進む。
【0079】
S40において、最後に応札投入された後の所定の時間内に「売らないボタン12(不落札操作部)」が押下されたかが判断される。具体的には、オークション参加者により応札投入された後、0.6秒以内にオークション主催者端末3の操作パネル6の「売らないボタン12(不落札操作部)」が押下されたかが判断される。そして、S40で「YES」と判断された場合はS32に進み、S40で「NO」と判断された場合はS21に進み、S21の現在価格スロー表示工程(不落札現在価格表示工程)では、「最後に応札投入された応札後現在価格」から現在価格の増大スピードを通常スピードよりゆっくり増大させ、その順次増大する現在価格をオークション主催者端末3の主催者オークション画面21(主催者端末表示部)および参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)に順次更新表示させる。
【0080】
このように、参加者端末2の応札ボタン(図示略)により応札投入操作された後の0.6秒以内(所定の時間内)に「売らないボタン12(不落札操作部)」が操作された場合には、現在価格の自動誘導価格上昇(現在価格スロー表示工程(S21))に移行せず、主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)に、最後に応札投入された応札後現在価格が現在価格として表示されるので、「売らないボタン12(不落札操作部)」が操作される前の応札後現在価格であれば応札投入しようと考えていた参加者からも不満が生じることなく、出品者もその応札価格を十分検討して現在価格の自動誘導価格上昇(現在価格スロー表示工程(S21))に移行させるかを決定することができ、出品者の意図に沿った現在価格で落札させるかを十分検討することができる。これにより、出品者および参加者がともに満足のいく応札価格でオークションを実施することができる。
【0081】
次に、図7を用いて、本オークションシステムを用いたオークション方法の売切り状態について説明する。ここで、「売切り状態」とは、上述したように、最低落札価格(スタート価格に一定の競り上げ価格をプラスした金額)以上で、終了時点で一番高い値段をつけた人に落札させる状態のことである。
【0082】
S41において、参加者応札工程が実施されたかが判断される。ここで、参加者応札工程は、参加者端末2の応札ボタン(参加者応札操作部(図示略))を操作することにより参加者端末2の参加者オークション画面(参加者端末表示部)の現在価格表示部(図示略)の現在価格(応札後現在価格)で応札投入させる工程である。すなわち、S41においては、オークション参加者により応札投入されたかが判断される。そして、S41で「YES」と判断された場合はS42に進み、S41で「NO」と判断された場合はS43に進む。
【0083】
S42において、応札後現在価格表示工程が実施される。この応札後現在価格表示工程では、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21の現在価格表示部27および参加者端末2の参加者オークション画面の現在価格表示部(図示略)に、オークション参加者により最後に応札投入された応札価格に5000円をプラスした価格(応札後現在価格)を「現在価格」として表示させる。この場合、現在価格の価格誘導を停止させている。なお、この応札後現在価格表示工程の内容についてはS31と同様であるので、その他の説明は省略する。そして、S43に進む。
【0084】
S43において、オークション参加者により一度でも応札投入されたことがあるか、かつ最後に応札投入されてから所定時間経過したかが判断される。そして、S43で「YES」と判断された場合はオークションが成約しオークションが終了し、「NO」と判断された場合はS44に進む。このように、「売切り状態」では、オークション参加者により一度応札投入されれば、その応札投入された現在価格が最低落札価格(スタート価格に一定の競り上げ価格をプラスした金額)であるので、それ以上の応札投入された現在価格でオークションが成約しオークションが終了することになる。
【0085】
S44において、オークション参加者により一度も応札投入されたことがないか、かつオークションがスタートしてから所定時間経過したかが判断される。ここで、オークション参加者により一度も応札投入されたことがない状態で「売切り状態」となるのは、売切りスタートされたときのみであることから、ここでは、売切りスタートボタン9が押下されることによりオークションがスタートされ、その売切りスタートボタン9が押下されてから一度でも応札投入されたことがないか、かつその売切りスタートボタン9が押下されてから所定の時間が経過したかが判断される。そして、S44で「YES」と判断された場合はオークションが不成立となりオークションが終了する。また、S44で「NO」と判断された場合はS41に進み、そして、S41のステップに移行した後は、S43で「YES」、またはS44で「YES」と判断されるまで、S44→S41→S44のステップが繰り返し実施される。
【0086】
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
【符号の説明】
【0087】
1 オークションシステム
2 参加者端末
3 オークション主催者端末
4 オークションサーバ
5 出品情報処理端末
6 操作パネル
7 スタートボタン
8 スロースタートボタン
9 売切りスタートボタン
10 スローダウンボタン
11 売るボタン
12 売らないボタン
13 不成立ボタン
14 ストップボタン
15 現Noボタン
16 次Noボタン
17 スタート価格ボタン
18 希望価格ボタン
19 調整価格ボタン
20 数字入力キーボード
21 主催者オークション画面
22 レーン名表示部
23 出品番号表示部
24 出品店番号表示部
25 中古車写真データ表示部
26 オークション出品票データ表示部
27 現在価格表示部
28 最終応札価格表示部
29 調整価格表示部
30 希望価格表示部
31 自動スロー価格表示部
32 出品票調整価格表示部
33 出品票希望価格表示部
34 応札可能時間表示部
35 オークション応札点在表

【要約】
【課題】 従来のオークションでは、オークション参加者により応札投入された直後に、スローダウン解除ボタンが押下された場合には、そのオークション参加者からの応札投入が直後のスローダウン解除ボタンにより有効とならず、表示価格の価格誘導に移行してしまうという問題があった。
【解決手段】 本発明は、参加者端末2の応札ボタン(図示略)により応札操作された後の所定の時間内に売らないボタン12が操作された場合に、オークション主催者端末3の主催者オークション画面21および参加者端末2の参加者オークション画面(図示略)に、最後に応札操作された応札後現在価格が現在価格として表示されるので、売らないボタン12が操作される前の応札後現在価格であれば応札投入しようと考えていた参加者からも不満が生じることなく、出品者もその応札価格を十分検討して価格誘導に移行させるかを決定することができる。
【選択図】 図6
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8