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特許6073275ユーザーインターフェースにおける位置を基本とする表示特性
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6073275
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】ユーザーインターフェースにおける位置を基本とする表示特性
(51)【国際特許分類】
   G06F 3/0481 20130101AFI20170123BHJP
【FI】
   G06F3/0481 170
【請求項の数】11
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-212259(P2014-212259)
(22)【出願日】2014年10月17日
(62)【分割の表示】特願2011-533280(P2011-533280)の分割
【原出願日】2009年10月20日
(65)【公開番号】特開2015-38762(P2015-38762A)
(43)【公開日】2015年2月26日
【審査請求日】2014年11月17日
(31)【優先権主張番号】61/107,935
(32)【優先日】2008年10月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/107,945
(32)【優先日】2008年10月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】61/107,921
(32)【優先日】2008年10月23日
(33)【優先権主張国】US
(31)【優先権主張番号】12/433,667
(32)【優先日】2009年4月30日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】509229876
【氏名又は名称】ロヴィ テクノロジーズ コーポレーション
【氏名又は名称原語表記】Rovi Technologies Corporation
(74)【代理人】
【識別番号】100078282
【弁理士】
【氏名又は名称】山本 秀策
(74)【代理人】
【識別番号】100113413
【弁理士】
【氏名又は名称】森下 夏樹
(74)【代理人】
【識別番号】100181674
【弁理士】
【氏名又は名称】飯田 貴敏
(74)【代理人】
【識別番号】100181641
【弁理士】
【氏名又は名称】石川 大輔
(74)【代理人】
【識別番号】230113332
【弁護士】
【氏名又は名称】山本 健策
(72)【発明者】
【氏名】フリードマン,ジョナサン・ディー
(72)【発明者】
【氏名】ギュンタウア,パウラ
(72)【発明者】
【氏名】ヘンダーライト,マイケル・ケイ
(72)【発明者】
【氏名】ホー,ロザンナ・エイチ
(72)【発明者】
【氏名】クルゼニスキ,マイケル・ジェイ
(72)【発明者】
【氏名】スムガ,マイケル・エイ
(72)【発明者】
【氏名】テン,ステファニー・イー
(72)【発明者】
【氏名】ボス,チャド・アーロン
(72)【発明者】
【氏名】ウィルソン,ブライアン・エム
【審査官】 山崎 慎一
(56)【参考文献】
【文献】 特開2004−227393(JP,A)
【文献】 国際公開第2007/094894(WO,A2)
【文献】 特開2003−076460(JP,A)
【文献】 特開2006−163647(JP,A)
【文献】 特表2005−517240(JP,A)
【文献】 特表2007−527065(JP,A)
【文献】 国際公開第2003/062976(WO,A1)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06F 3/0481
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
アイコンを表示する方法であって、
移動通信装置が、ユーザーインターフェース内の特定の位置に表示するためのアイコンを決定すること(502)であって、前記ユーザーインターフェースは、前記ユーザーインターフェース内の複数のアイコンがアイコンの配列において個々に配置されることを可能にし、前記ユーザーインターフェースは、前記複数の位置のそれぞれに対して特定されたそれぞれの表示特性に関連付けられた複数の位置を有し、前記アイコンの配列は、前記複数のアイコンが配置される前記複数の位置に対して特定された前記それぞれの表示特性に従って、前記ユーザーインターフェース内の前記複数のアイコンのそれぞれを個々にオフセットすること、リサイズすること、回転することから導出され、前記複数のアイコンのそれぞれを回転することは、そのアイコンの位置に対して行われる、ことと、
前記移動通信装置が、前記アイコンの表示が変更されるように前記特定の位置に対して定義された表示特性を適用すること(504)と、
前記ユーザーインターフェース内の前記特定の位置で前記移動通信装置の表示装置上に、前記適用された表示特性を有する前記アイコンを表示すること(506)と、
を含む、方法。
【請求項2】
第1の位置において定義された表示特性は、前記アイコンが、前記ユーザーインターフェース内の第2の位置において定義された表示特性とは異なるように表示されるようにする、請求項1に記載の方法。
【請求項3】
前記第1の位置において定義された表示特性は、前記第2の位置において定義された表示特性とは異なっている、請求項2に記載の方法。
【請求項4】
前記特定の位置に対する表示特性は、前記アイコンまたは前記アイコンの一部に適用される回転量を特定する、請求項1に記載の方法。
【請求項5】
前記回転量は、前記アイコンのテキスト記述には適用されない、請求項4に記載の方法。
【請求項6】
前記特定の位置に対する表示特性は、前記アイコンのサイズを特定する、請求項1に記載の方法。
【請求項7】
前記特定の位置に対する表示特性は、前記アイコンまたは前記アイコンの一部に適用されるオフセットを特定する、請求項1に記載の方法。
【請求項8】
前記移動通信装置が、前記ユーザーインターフェース内の新たな位置に前記アイコンが表示されることを決定することと、
前記移動通信装置が、前記新たな位置に対する表示特性を適用することと、
前記ユーザーインターフェース内の前記新たな位置で前記移動通信装置の表示装置上に、前記新たな位置に対して前記適用された表示特性を有する前記アイコンを表示することであって、前記新たな位置に対する前記表示特性は、前記特定の位置に対する前記表示特性とは異なっている、ことと
をさらに含む、請求項1に記載の方法。
【請求項9】
前記位置から前記新たな位置に遷移する動画を用いて前記アイコンを表示することをさらに含み、前記アイコンを表示することは、前記新たな位置に対する前記表示特性を適用するために、前記アイコンがシフトして前記新たな位置に留まるような外見を与える、請求項8に記載の方法。
【請求項10】
前記アイコンは、通話を開始するために前記ユーザーインターフェースとの相互作用を介して選択可能な連絡先を表す、請求項1に記載の方法。
【請求項11】
前記アイコンは、コンテンツを表す、請求項1に記載の方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は移動通信装置に関し、具体的には、移動通信装置上のユーザーインターフェー
スに関する。
【背景技術】
【0002】
[0001]移動通信装置(例えば無線電話)は、日常生活に欠くことのできない一部となっ
た。しかしながら、移動通信装置の移動性を促進するために、従来の移動通信装置によっ
て使用されるフォームファクターは典型的に制限されている。例えば、移動通信装置は、
従来のデスクトップコンピューター、例えばPCと比較したとき、相対的に限定された大
きさの表示部を有している。別の例において、移動通信装置は、従来のデスクトップコン
ピューターと比較したとき、限定された入力機能(例えばキーボード)を有し得る。それ
故、デスクトップコンピューターと対話するために使用されている従来の技法は、移動通
信装置によって使用されるとき、非効率な場合がある。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明の目的は、ユーザーインターフェースにおける位置を基本とした表示特性を有す
るアイコンを提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0004】
[0002]ユーザーインターフェースにおける位置を基本とする表示特性を説明する。実装
において、アイコンがユーザーインターフェースの特定の位置に表示される決定が、移動
通信装置によって実行される。特定の位置に関し、アイコンの表示が変更されるように定
義された表示特性が、移動通信装置によって適用される。移動通信装置の表示装置におい
て、適用された表示特性を有するアイコンが、ユーザーインターフェースの特定の位置に
表示される。
【0005】
[0003]実装において、第1及び第2のアイコンがユーザーインターフェースの第1及び
第2の位置に表示される決定が、移動通信装置によって実行される。第1及び第2の位置
に関し、定義された第1及び第2の回転角度それぞれの決定も移動通信装置によって実行
される。第1のアイコンの少なくとも一部が、移動通信装置の表示装置において、第1の
回転角度で表示される。第2のアイコンの少なくとも一部が、移動通信装置の表示装置に
おいて、第2の回転角度で表示される。
【0006】
[0004]実装において、移動通信装置は、表示装置及び電話機能を提供するように構成さ
れた1つ以上のモジュールを含む。前記1つ以上のモジュールは、表示装置において、不
均等なグリッドに従って配置される複数の位置を有するユーザーインターフェースも表示
するように構成される。それぞれの位置が、その位置に置かれる1つ以上のアイコンそれ
ぞれに適用される定義された表示特性を有していて、第1の位置における第1の前記アイ
コンの表示が、第2の位置において第2のアイコンの表示と重なる。
【0007】
[0005]この「課題を解決するための手段」は、「発明を実施するための形態」に更に後
述される概念のいくつかを簡易化した形式で紹介するために提供される。この「課題を解
決するための手段」は、請求対象項目の重要な機能も本質的な特徴も特定するように意図
されておらず、請求対象項目の範囲を決定する際の支援として利用されることも意図され
ていない。
【0008】
[0006]添付の図面を参照し詳細な説明を説明する。図面において参照番号の最上位の桁
は、参照番号が最初に出現する図面を識別している。説明において、異なる例の同一の参
照番号の使用は、同等か又は同一の項目を示し得る。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1】[0007]移動通信に関する機器、特性、及びシステムに関する1つ以上の実施形態による移動通信装置の実装例の例示である。
図2】[0008]図1のユーザーインターフェースを更に詳細に示す複数の位置を有する例示であって、それぞれはアイコン及び/又はコンテンツに適用する定義された複数の表示特性を有している。
図3】[0009]図2に定義されているような表示特性を使用し、アイコンがユーザーインターフェースにおいてそれぞれの位置に表示されるシステムを示した例示である。
図4】[0010]ユーザーインターフェースにおいて特定の位置に関し定義された表示特性が少なくともある期間、静的なままであって、アイコンの第1の位置から第2の位置への移動が、異なる表示特性の適用をもたらすシステム例を示した例示である。
図5】[0011]ユーザーインターフェースおいて、特定の位置に関し定義された表示特性が、その位置に表示されるアイコンに対し、適用される実装例の手順を示した流れ図である。
図6】[0012]ユーザーインターフェースにおいて、それぞれのアイコンが表示される位置それぞれに関し定義された回転量に基づいて表示特性が適用される実装例の手順を示した流れ図である。
図7】[0013]移動通信装置、特性、及びシステムの実施形態を実装している任意のタイプの携帯機器の様々な実施形態が実装され得る、様々な機器の例のコンポーネントを示している。
【発明を実施するための形態】
【0010】
概要
[0014](例えば、携帯電話、ネットブックなど)移動通信装置によって典型的に使用さ
れる表示装置は、デスクトップ環境と比較したとき、限定された利用可能表示部を有して
いる。故に、従来のデスクトップ環境において、従来、使用されている技法は、移動通信
装置によって使用されるとき、非効率な場合がある。例えば、そのような技法の1つは、
ユーザーインターフェース内部の固定したグリッドに従ったコンテンツの配置及びコンテ
ンツの表現を含む従来のデスクトップ環境に統合化し、特定の時間、ユーザーインターフ
ェースに表示され得る情報量を制限し得る。
【0011】
[0015]ユーザーインターフェースにおける位置を基本とする表示特性を説明する。1つ
以上の実装において、不均等なグリッドが使用され、アイコン(例えば、アプリケーショ
ン又はコンテンツ表現)は、雑誌の印刷レイアウトタイプに類似したグリッドに従って割
り付けられることが可能になる。加えると、グリッドが、表現を互いに重ね合わせ可能に
する機能性を使用し得、その結果、ユーザーインターフェースに対する自然な「ルックア
ンドフィール」及び表示効率性の増大を促進する。
【0012】
[0016]例えば、グリッド自体は(目に見えないがしかし)ガイドとして使用され、ユー
ザーインターフェースのグリッド上にアイコンが表示される。ユーザーインターフェース
のグリッドに従って表示されるアイコンは、グリッド領域を一杯にし得るが、しかしアイ
コンがグリッドの縁を重ね得るようにも設計され得る。このように、自然なレイアウトが
達成され得る。加えると、ユーザーインターフェースとの対話に対し、増大したリアリズ
ム感覚を与えるための動画も使用され得る。
【0013】
[0017]以下の論述において、移動通信装置(例えば無線電話機)の様々な実装例を説明
する。加えると、移動通信装置によって使用され得る異なる様々な機能性が、それぞれの
例に関し説明されていて、その例及びその他説明した例において実装され得る。したがっ
て、実装例は、想定される様々な実装のいくつかを示している。更に、電話機能性を提供
するために構成された1つ以上のモジュールを有する移動通信装置を説明しているが、携
帯情報端末、携帯型ミュージックプレーヤー、専用メッセージング装置、携帯ゲーム機、
ネットブックのような様々な別の携帯機器も想定される。
【0014】
実装例
[0018]図1は、移動通信に関する機器、特性、及びシステムの1つ以上の実施形態によ
る移動通信装置(102)の実装例(100)の例示である。複数の構成を仮定した移動
通信装置(102)が作動可能であって、その例は、移動通信装置(102)が「クロー
ズ」構成と、図1に例示した移動通信装置(102)が「オープン」構成と、を含む。
【0015】
[0019]移動通信装置(102)は更に、スライド(108)を介し接続された第1及び
第2の筺体(104、106)を含むように例示されていて、第1の筐体(104)及び
第2の筐体(106)は、お互いに関連し移動(例えばスライド)し得る。スライドが説
明されているが、例えば、ピボット、ヒンジのような様々な別の動きをする技法も想定さ
れることが容易に明らかになるに違いない。
【0016】
[0020]第1の筐体(104)は、呼出し元識別(ID)のような様々なデータ、例示し
た電子メール、マルチメディアメッセージ、インターネット閲覧、ゲームプレー、ミュー
ジック、映像などのアイコンを出力するために使用され得る表示装置(110)を含む。
実装において、表示装置(110)は、例えば、容量式、表面音響波式、電気抵抗式、光
学式、ひずみゲージ式、分散信号式、音響パルス式、及びその他のタッチ式スクリーン機
能性を介するタッチ式スクリーン機能性を組み込むことによって入力装置としても機能す
るように構成され得る。
【0017】
[0021]移動通信装置(102)への入力を提供するために使用され得るキーボード(1
12)を含む第2の筺体(106)が例示されている。キーボード(112)がクワーテ
ィー配列キーボードとして例示されているが、従来の電話キーパッド配列(例えば基本的
な電話上に見出される12個のキーの数値パッド)、別の言語(例えばキリール文字)用
に構成されたキーボードなどに従ったキーボードなど、様々な別の例も想定されている。
【0018】
[0022]図1の実装例(100)に例示したような「オープン」構成において、第1の筐
体(104)は、スライド(108)を使用し、第2の筐体(106)から「離れた」方
向へ移動(例えばスライド)される。この構成例において、キーボード(112)の少な
くとも大部分のキー(すなわち物理的なキー)が公開されていて、公開されたキーは、入
力を提供するための利用が可能である。オープン構成は、クローズド構成の移動通信装置
(102)のフォームファクターと対照的に、結果として移動通信装置(102)の拡張
フォームファクターを生じる。実装において、拡張フォームファクターを定義するために
使用される第1の筺体(104)及び第2の筺体(106)の面はお互いに平行であるが
、「コームシェル」構成、「ブリック」構成など、別の実装も想定される。
【0019】
[0023]移動通信装置(102)によって使用されるフォームファクターは適切であって
、様々な特性を支援し得る。例えば、クワーティー配列構成を支援しているキーボード(
112)を示す。このフォームファクターは、具体的に、既に説明したテキスト生成、ゲ
ームプレー、メールチェック、インターネットサーフィン、ソーシャルネットワークに関
するメッセージステータス提供など、移動通信装置(102)の機能性を利用するユーザ
ーにとって便利であり得る。
【0020】
[0024]通信モジュール(114)を含む移動通信装置(102)も例示される。通信モ
ジュール(114)は、ネットワーク(116)を介し通信するための移動通信装置(1
02)の機能性の代表である。通信モジュール(114)は、例えば、電話通話及び受信
機能性を含み得る。通信モジュール(114)は、ソーシャルネットワークに関するショ
ートメッセージサービス(SMS)テキストメッセージ、マルチメディアメッセージング
サービス(MMS)メッセージ、電子メール、ステータスメッセージなどを形成する様々
な別の機能性も含み得る。ユーザーは、例えば、ネットワーク(116)を介しソーシャ
ルネットワークウェブサイトに対する通信に関するステータスメッセージを形成し得る。
ソーシャルネットワークウェブサイトは、その後、それぞれの移動通信装置を介し、例え
ば、友人による計算機を介し、ユーザーの「友人」へ受信に関するステータスメッセージ
など、を公開し得る。ブログ作成、インスタントメッセージングなどのような様々な別の
例も想定される。
【0021】
[0025]ユーザーインターフェースモジュール(118)を含む移動通信装置(102)
も例示されている。ユーザーインターフェースモジュール(118)は、表示装置(11
0)に表示するためのユーザーインターフェース(120)を生成し、管理し、及び/又
は出力する移動通信装置(102)の機能性を代表している。ユーザーインターフェース
(102)を生成するための異なる様々な技法が使用され得る。
【0022】
[0026]例えば、ユーザーインターフェースモジュール(118)は、複数の位置を含む
ユーザーインターフェース(120)を構成し得る。図1に例示した表示特性(124)
を有する位置(122)のようなこれらの位置それぞれが、それに関し対応する定義され
た表示特性を有し得る。このように、ユーザーインターフェースモジュール(118)は
、アイコン又はコンテンツがユーザーインターフェース(120)に表示される「ところ
」によって、アイコン又はコンテンツが「どのように」表示されるか決定し得、その更な
る論述が以下の図面と関連し見出され得る。
【0023】
[0027]図2は、図1のユーザーインターフェース(120)を更に詳細に示した複数の
位置(202)〜(212)を有するシステム例(200)を示していて、それぞれがア
イコン及び/又はコンテンツに適用される、定義された複数の表示特性を有している。図
2に例示した位置(202)〜(212)それぞれは固有であって、位置(202)〜(
212)は、ユーザーインターフェース(120)の単一の点を共有していない。
【0024】
[0028]位置(202)〜(212)に関する異なる様々な表示特性が、それぞれ定義さ
れ得る。例示した例において、位置(202)〜(212)それぞれは、回転角度として
例示した定義された回転量、割合として定義されやサイズ、及びx/y座標を使用し定義
されたオフセット、を有する。例えば位置(202)は、回転角度「+15°」、サイズ
「105%」、及び座標「+4x,−3y」を使用し定義したオフセットを含む、定義さ
れた表示特性を有する。しかしながら、位置(204)は、回転角度「−20°」、サイ
ズ「90%」、及びオフセット「0」を含む定義された表示特性を有する。位置(206
)、(208)、(210)、(212)も同様に、それぞれ定義された表示特性を有す
る。これらの表示特性は、その後、ユーザーインターフェースモジュール(124)によ
ってアイコン(214)又はその他のコンテンツ(216)に適用され、それぞれの位置
に表示され得、その更なる論述が図3と関連して見出され得る。
【0025】
[0029]図2の位置(202)〜(212)は、一般的なグリッドパターンに従ったよう
に例示されているが、図3に示したように、グリッドは、既に説明したオフセットの使用
を介し、表示上、一様ではない。その趣旨と範囲から逸脱せずに、1つ以上の表示特性に
関連し従来の一様なグリッドを使用するような別の様々な配置も想定される。
【0026】
[0030]図3は、図2に定義された表示特性を使用したアイコン(302)〜(312)
が、ユーザーインターフェース(120)の位置(202)〜(212)それぞれに表示
されているシステム(300)を例示している。この例において、ユーザーインターフェ
ースモジュール(118)は、位置(202)〜(212)においてアイコン(302)
〜(312)を表示するようにユーザーインターフェース(120)を構成する。この例
において、アイコンは連絡先を示していて、その連絡先に関し定義された対応している番
号を使用し通話を開始する選択が可能である。位置(202)〜(212)それぞれは、
その位置に関し定義された表示特性を有する。したがって、ユーザーインターフェースモ
ジュール(118)が、その位置に関し定義された表示特性を、その位置に位置付けられ
たアイコンに適用し得る。
【0027】
[0031]アイコン(302)は、例えばユーザーインターフェース(120)の位置(2
02)に表示される。したがって、ユーザーインターフェースモジュール(118)は、
位置(202)に関する表示特性を、アイコン(302)の少なくとも一部に適用する。
既に図2に例示したように位置(202)に関する表示特性は、回転角度「+15°」、
サイズ「105%」、及び座標「+4x,−3y」を使用し定義されたオフセットを含む
。同様に、回転角度「−20°」、サイズ「90%」、及びオフセット「0」を含む位置
(204)の表示特性が、ユーザーインターフェースモジュール(118)によってアイ
コン(304)に適用される。このプロセスは、位置(206)〜(212)それぞれに
関し定義された表示特性を使用し、アイコン(306)〜(312)に対し繰り返され得
る。
【0028】
[0032]図3に例示したようなユーザーインターフェースモジュール(120)は、表示
特性をアイコンの別の部分ではなく、アイコンのその部分に適用し得る。例えば、位置(
202)に関する表示特性は、アイコン(302)のテキスト記述部分ではなくアイコン
(302)の画像部分に適用されるように例示されている。かくして、この例において、
アイコン(302)〜(312)それぞれのテキスト記述部分は、お互いに対し、及び/
又はユーザーインターフェース(120)に関し、一直線に並んだままである。別の様々
な例も想定される。
【0029】
[0033]表示特性の使用は、従来の固定した構造全域にユーザーインターフェース(12
0)を設計するとき、設計者に増大した柔軟性を与え得る。例えば、これらの技法は、重
なり(314)が2つ以上のアイコン、例えばアイコン(310)、(312)の間に生
じるように適用され得る。対話からの経過時間数などに基づいて、どのアイコン(310
)、(312)が「先頭」に表示されるか決定するための競合解決技法が、ユーザーイン
ターフェースモジュール(118)によって使用され得る。別の例において、アイコン(
302)の少なくとも一部は、ユーザーインターフェース(120)において、アイコン
(302)の残りが表示されない。更なる例において、表示特性が、静的又は動的な方法
でユーザーインターフェースモジュール(118)によって定義されていて、その更なる
論述が以下の図に関連し見出され得る。
【0030】
[0034]図4は、特定の位置に関し定義された表示特性が少なくともある期間、静的なま
まであって、アイコンの第1の位置から第2の位置への移動が、異なる表示特性の適用を
もたらすシステム例(400)を示している。例示的な実装において、図1の表示装置(
110)のタッチ式スクリーン機能性を介し、ユーザーの手(402)から受信されたド
ラッグのジェスチャーに応答し、アイコン(206)が、ユーザーインターフェース(1
20)の位置(206)から位置(208)へ移動する。
【0031】
[0035]この例において、本表示特性は、少なくとも期間中、設定されたままである。そ
の結果、位置(206)において、アイコン(306)は、「+5°」の回転角度、「1
10%」のサイズ、及び「−3x,−5y」のオフセットを用いてユーザーインターフェ
ース(120)に表示される。しかしながら、位置(208)において、アイコン(30
6)は、回転角度「+20°」、サイズ「70%」、及びオフセット「+7x,−3y」
を用いてユーザーインターフェース(120)に表示される。実装において、位置(20
6)と(208)と間の推移を提供するための動画が使用される。
【0032】
[0036]例えば、アイコン(306)がユーザーインターフェース(120)上にドラッ
グされたとき、アイコン(306)は、初期位置、例えば位置(206)に関する表示特
性を保持し得る。(例えば、ドラッグジェスチャーが解放され)端点に達したとき、終了
位置、例えば位置(208)に関する表示特性を適用するための「移って定まる(shi
ft and settle)の動画が利用される。動画は、例えば、位置(206)の
表示特性から位置(208)の表示特性へ遷移するための回転(404)、リサイズ(4
06)、及びシフト(408)を適用し得る。
【0033】
[0037]示した例は静的な表示特性を使用し記載されているが、表示特性は、ユーザーイ
ンターフェースモジュール(118)によって動的にも決定され得る。例えば、新しい表
示特性が動的に決定され得、アイコンそれぞれがユーザーインターフェース(120)内
に位置付けられるか又は位置変更される。別の例において、表示特性は、ユーザーインタ
ーフェースの特定の位置にアイコン作成時、決定され得、アイコンがユーザーインターフ
ェース(120)に表示される限り、そのまま保持される。別の様々な例も想定され、更
なる論述が以下の手順と関連し見出され得る。
【0034】
手順例
[0038]以下の論述は、既に説明したシステム及び機器を利用し実装され得るユーザーイ
ンターフェース技術を説明している。手順それぞれの態様は、ハードウェア、ファームウ
ェア、又はソフトウェア、又はその組み合わせにおいて実装され得る。手順は1つ以上の
機器によって実行される動作を指定する1セットのブロックとして示されていて、それぞ
れのブロックによる動作を実行するための、示された順番に必ずしも制限されているわけ
ではない。以下の論述の一部において、図1の環境(100)及び図1図4の実装(2
00)〜(400)への参照が、それぞれ実行される。
【0035】
[0039]図5は、ユーザーインターフェースの特定の位置に関し、定義された表示特性が
、その位置に表示されるアイコンに適用される実装例の手順(500)を示している。ア
イコンがユーザーインターフェースの特定の位置に表示される決定が、移動通信装置によ
って実行される(ブロック502)。例えば、既に図4と関連し説明したように、決定は
、アイコンの位置変更に応答し実行される。別の例において、起動、ページリフレッシュ
、ユーザーインターフェース(120)を介した階層的なページ(例えば、フォルダー及
びサブフォルダー)を通したナビゲーションのように、アイコンがユーザーインターフェ
ース(120)に最初に表示されたとき、決定が実行される。
【0036】
[0040]移動通信装置は、特定の位置に関し定義された表示特性を適用し、アイコンの表
示が表示特性によって変更される(ブロック504)。例えば、表示特性は、回転、リサ
イズなどのような適用される効果を指定し得、アイコンの表示は、表示特性の効果に従っ
て変更される
[0041]移動通信装置の表示装置において、適用された表示特性を有するアイコンが、そ
の後、ユーザーインターフェースの特定の位置に表示される(ブロック506)例えば、
アイコン(302)は、移動通信装置(102)の表示装置(110)において、ユーザ
ーインターフェース(120)の位置(202)に表示され得る。
【0037】
[0042]図6は、それぞれのアイコンの少なくとも一部の回転量を定義している表示特性
がユーザーインターフェースのそれぞれの位置に関し定義された回転量に基づいて適用さ
れ、そこにおいて、それぞれのアイコンが表示される実装例の手順(600)を示してい
る。第1及び第2のアイコンがユーザーインターフェースの第1及び第2の位置に表示さ
れる決定が、移動通信装置によって実行される(ブロック602)。例えば、ユーザーイ
ンターフェースモジュール(118)は、例えばフォルダーからサブフォルダーへ、及び
また同様に逆も表示するためのアイコンを含むユーザーインターフェース(120)の1
つの階層レベルから別の階層レベルへ実行されるナビゲーションを検出し得る。
【0038】
[0043]第1及び第2の位置に関し定義された第1及び第2の回転角度それぞれの決定が
、移動通信装置によって実行される(ブロック604)。例えば、第1及び第2のアイコ
ンが第1及び第2の位置に表示されることが決定される前に、(例えば、ファイル、テー
ブルなどから)定義された値を検索するためのルックアップを介し決定が、実行され得る
。別の例において、決定は、第1及び第2のアイコンが第1及び第2の位置に表示される
決定に応答し動的であり得る。別の様々な例も想定される。
【0039】
[0044]移動通信装置の表示装置において、第1のアイコンの少なくとも一部をユーザー
インターフェースの第1の位置に第1の回転角度で表示する(ブロック606)。更に、
移動通信装置の表示装置において、第2のアイコンの少なくとも一部をユーザーインター
フェースの第2の位置に第2の回転角度で表示し、第2の回転角度が第1の回転角度と異
なる(ブロック608)。かくして、この例において、アイコンが、異なる回転角度でユ
ーザーインターフェース(120)に同時に表示され得る。リサイズ、オフセットなどの
様々な別の例も想定される。
【0040】
機器の例
[0045]図7は、移動通信に関する装置、特性、及びシステムの実施形態を実装する携帯
機器の任意のタイプの様々な実施形態で実装され得る機器の例(700)に関する様々な
コンポーネントを例示している。例えば、それぞれの図1〜6を参照し説明されている任
意の移動通信装置(72)のような機器(700)が実装され得る。コンテンツサービス
のようなネットワークベースサービスにアクセスするための機器(700)も実装され得
る。
【0041】
[0046]機器(700)は、インターネットプロトコル(IP)入力及び図1のキーボー
ド(112)のような別の入力装置を含み得る入力(単数又は複数)(702)を含み得
る。機器(700)は更に、1つ以上の任意の無線インターフェース、任意のタイプのネ
ットワークインターフェースとして、別の任意のタイプの通信インターフェースとして実
装され得る通信インターフェース(単数又は複数)(704)を含む。ネットワークイン
ターフェースが、機器(700)と通信ネットワークとの間の接続を提供し、それによっ
て別の電子機器及び計算装置が機器(700)とデータを通信し得る。無線インターフェ
ースは、機器(700)が、無線通信に関する携帯機器として作動可能にする。
【0042】
[0047]機器(700)は、機器(700)の動作を制御し、別の電子機器と通信するた
めの様々な計算機実行可能命令を処理する1つ以上のプロセッサー(706)(例えば、
任意のマイクロプロセッサー、コントローラーなど)も含む。(例えば、1つ以上の任意
の読み出し専用メモリー(ROM)、フラッシュメモリー、EPROM、EEPROMな
ど)ランダムアクセスメモリー(RAM)及び不揮発性メモリーを含む1つ以上のメモリ
ーコンポーネントの例のような計算機可読媒体(708)を有する機器(700)が実装
され得る。
【0043】
[0048]計算機可読媒体(708)は、コンテンツ及びデータ(710)並びに機器(7
00)の動作の態様に関連するデバイスアプリケーション及び別の任意のタイプに関する
情報及び/又はデータをストアするデータストレージを提供する。オペレーティングシス
テム(712)は、例えば、計算機可読媒体(708)を用いて計算機アプリケーション
として維持され得、プロセッサー(単数又は複数)(706)上で実行され得る。機器ア
プリケーションは、(電話機能性を提供するために使用され得る)通信マネージャーモジ
ュール(714)及びメディアマネージャ(716)も含み得る。
【0044】
[0049]音声及び/又は映像データを音声レンダリング及び/又は表示システム(720
)に提供する機器(700)は、音声及び/又は映像出力モジュール(718)も含む。
音声レンダリング及び/又は表示システム(720)は、機器の例(700)の統合コン
ポーネント(単数又は複数)として実装され得、音声、映像、及び画像データを処理し、
表示し、さもなければレンダリングする任意のコンポーネントを含み得る。振動及びタッ
チなどのユーザーの触覚的なフィードバックを提供するための機器(700)も実装され
得る。
【0045】
[0050]キーボードモジュール(722)を含むような通信マネージャーモジュール(7
14)が更に、例示される。キーボードモジュール(722)は、既に図1〜6に関連し
説明した1つ以上の技法を使用した機能性を代表している。
【0046】
[0051]一般に、ブロックは、示された機能性を提供するために構成されたモジュールを
代表している。更に、本明細書に記載されている任意の機能は、これらの実装に関するソ
フトウェア、ファームウェア(例えば固定論理回路)、手動処理、又は組み合わせを使用
し実装され得る。本明細書に使用されている用語「モジュール」、「機能性」、及び「ロ
ジック」は一般に、ソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、又はそれらの組み合
わせを示している。ソフトウェア実行の場合、モジュール、機能性、又はロジックは、プ
ロセッサー(例えばCPU又は複数のCPU)上で実行されるとき、指定されたタスクを
実行するプログラムコードを示している。プログラムコードは、1つ以上の計算機可読記
憶装置にストアされ得る。前述した技法に関する機能はプラットフォームから独立してい
て、本技法が、様々なプロセッサーを有する様々な商用計算プラットフォーム上で実装さ
れ得ることを意味している。
【0047】
結論
[0052]本発明は構造上の特色、及び/又は方法論の動作に特定の言語で説明されている
が、添付の請求項に定義された発明が、必ずしも説明した特定の特徴又は動作に限定され
るわけでないことが理解されよう。もっと具体的に言えば、特定の機能及び動作は、請求
範囲に記載された発明を実装する形成例として開示されている。
【符号の説明】
【0048】
100 移動通信装置の実装例
102 移動通信装置
104 第1の筺体
106 第2の筺体
108 スライド
110 表示装置
112 キーボード
114 通信モジュール
116 ネットワーク
118 ユーザーインターフェースモジュール
120 ユーザーインターフェース
122 位置
124 表示特性
200 システム例
202 位置
204 位置
206 位置
208 位置
210 位置
212 位置
214 アイコン
216 コンテンツ
300 システム例
302 アイコン
304 アイコン
306 アイコン
308 アイコン
310 アイコン
312 アイコン
314 重なり
400 システム例
402 ユーザーの手
404 回転
406 リサイズ
700 機器の例
702 入力(単数又は複数)
704 通信インターフェース(単数又は複数)
706 プロセッサー(単数又は複数)
708 計算機可読媒体
710 コンテンツ及びデータ
712 オペレーティングシステム
714 通信マネージャーモジュール
716 メディアマネージャーモジュール
718 音声及び/又は映像出力モジュール
720 音声レンダリング及び/又は表示システム
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7