(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記ゲートが前記第1位置にあるときの前記ゲートの先縁が、前記ゲートが前記第2位置にあるときの前記ゲートの先縁よりも下方に位置していることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の封筒開封分別装置。
前記封筒運搬部から前記第2分別コンベヤに向けて排出された封筒の前進運動を妨げることができるストッパが前記投下領域の近傍に設けられていることを特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の封筒開封分別装置。
前記プリンタが既定の高さに配置され、前記封筒開封分別装置が封筒を前記プリンタに向けて上方に反らせる反らせ板を含むことを特徴とする請求項7記載の封筒開封分別装置。
【発明を実施するための形態】
【0015】
図面、特に
図1および
図2を参照すると、封筒開封分別装置が符号10で示されている。
封筒開封分別装置10は、未開封の封筒6の積み重ねを受け取る入力箱20を含む。
供給部30は、入力箱20から封筒運搬部60に封筒を連続して供給する。封筒運搬部60は、封筒経路に沿って封筒を搬送する。
封筒経路に沿って配置されたカッター部70は、封筒運搬部60によって封筒が搬送されるときに、各封筒の縁を切断する。
カッター部70から出た封筒は、複数の排出領域のいずれかに搬送される。
ゲート80は、封筒を排出スロット100または出力コンベヤ90に送る。出力コンベヤ90は、封筒を積み重ね領域に搬送する。この積み重ね領域で、封筒の方向が略水平から変更され、傾斜した開封済みの封筒8の積み重ねが形成される。
垂直方向の封筒が、出力コンベヤ90上で水平方向の積み重ねに蓄積し、操作者によって手動で取り除かれる。
封筒開封分別装置10の動作は、制御盤17によって制御される。制御盤17は、LCD出力画面18と、さまざまな運用パラメータを手動で入力するための複数のボタン19とを備える。運転パラメータは、開封済みの封筒8の積み重ねを操作者が取り除くための一時停止までに処理する封筒の数などである。
【0016】
封筒開封分別装置10は、さまざまなサイズの封筒を開封できる。これには、定形封筒、フラット(flat)と俗称される定形外封筒、および段ボール製の翌日配送用レターパック等のその他の大型封筒が含まれる。
さまざまな封筒サイズを処理前にサイズごとに分別する必要はない。
近似するサイズや異なるサイズの封筒の積み重ねをまとめて処理することができる。
封筒8の積み重ねは、横向きの封筒が垂直方向に積み重ねられるように、入力箱20に配置される。
【0017】
封筒開封分別装置10は、略垂直の背板12を含む。
図1を参照すると、背板12は、前方から後方に向かって垂直方向から約15Εの角度をなしていることが好ましい。
【0018】
入力箱20は、後壁21と、側壁24と、封筒運搬部60の下に延長する略平面の底板22とを含む。
入力箱の後壁は、背板12に対して平行であり、背板12に取り付けられる。
底板22は、略水平であり、背板12から略垂直に突出し、
図2の視点で左から右に向かって下向きに角度がついている。
封筒の積み重ねは、いずれかの縁で揃えられ、その揃えた縁が後壁を向くように入力箱20に配置されるのが好ましい。
さらに、封筒運搬部60は、封筒を背板12に揃えられるように、背板12に向けて傾斜して設置されている。
これにより、封筒運搬部60は、封筒を封筒経路に沿って進行方向に供給し、かつ、背板12に向けて横方向に送る。
【0019】
この例では、入力箱20は、底板22の前縁に近接して底板22から上方に突出する、一対の長手方向に細長いリブ38を含む。
定形封筒は、底板22のリブ38と後壁21との間に平らに置かれる。
定形外封筒の前縁は、リブ38の上に載るかたちでリブ38に接触する。これにより、定形外封筒は、後壁21に対してさらに角度がつけられ、入力箱20の前方から落ちにくくなる。
【0020】
図1および
図2を参照すると、供給部30は、入力箱20から封筒運搬部60に封筒を1つずつ供給する。
供給部30は、入力箱20の中で底板22を貫通して突出して封筒の積み重ねの最下部の封筒に対向する、一対の供給ベルト36を含む。
入力箱20の側壁24は、底板22の上方で終端し、底板22と側壁24の底縁との間に供給スロットを形成する。
【0021】
図2乃至
図3を参照すると、供給部30は、封筒運搬部60に封筒を供給し、封筒運搬部60は、それらの封筒を搬送してカッター部70に通す。
封筒運搬部60は、運搬ベルト63に対向して1列に並べられた複数のローラ62を含む。
封筒運搬部60は、運搬ベルト63とローラ62との間の封筒を搬送する。
これにより、封筒運搬部60は、縁が下を向いた垂直方向ではなく、略水平方向で、文書を封筒と共に搬送してカッター部70に通す。
詳細には、封筒は、封筒の上縁が下縁の上になるのではなく、封筒のすべての縁が共通の水平面にほぼ位置するように伏せられている。
ただし、この例では、運搬ベルト63は、供給部30と同様に背板12に向けて傾斜している。そのため、運搬ベルト63は、封筒を封筒経路に沿って進行方向に搬送し、かつ背板12に向けて横方向に送る。
【0022】
封筒運搬部60の各ローラ62は、運搬ベルト63の垂直方向上方に位置する枢動可能なアームに取り付けられ、郵便物の厚さに応じて運搬ベルト63に接近または離間する方向で枢動できる。
各ローラのアームは、下方に付勢され、対応するローラ62を運搬ベルト63に接触させる。
カバー64は、ローラ62を部分的に収容して、操作者が封筒開封分別装置10の操作中に誤ってローラ62に触れるのを防ぐ。
【0023】
図2および
図5を参照すると、カッター部70は、封筒運搬部60の封筒経路に沿って配置されており、背板12の後ろにある収容部内に収容された円形のフライスカッター72を含む。
フライスカッター72は、封筒がフライスカッター72を通過するときに、封筒の進行方向に略平行な軸を中心として回転する。
カッター72は、封筒開封分別装置10の背板12の開口部76を通って突出し、封筒の縁をフライス削りする。
詳細には、封筒が搬送されてカッター72を通るときに、カッター72の各歯が封筒の縁の一部を切り取ってそぎ縁を生成する。
以下に詳述するように、背板12は、ガイドとして機能し、切断する封筒の縁をカッター部70に案内する。
封筒の切り口がカッター部70から離れるときに該切り口を案内する可動式のアウトフィードガイド78を設けることが好ましい。
【0024】
封筒運搬部60によって搬送される各封筒の縁は、背板12に対して揃えられる。
そのため、封筒に対するカッター72の切り込み深さは、カッター72が背板12から突出する距離によって決まる。
本封筒開封分別装置10は、さまざまな種類の封筒を開封することができるため、特定の積み重ねで処理されている封筒の種類に応じて切り込み深さを変更できる。
この例では、切り込み深さを0.01インチ(0.03cm)から0.125インチ(0.32cm)の範囲で調整することができる。
切り込み深さは、制御パネルの調整ノブ75によって制御される。
この調整ノブ75を一の方向に回すと、カッター72が外側に枢動して切り込み深さが増大する。
調整ノブ75を反対の方向に回すと、カッター72が内側に枢動して切り込み深さが減少する。
【0025】
封筒が、カッター72に接近するときに、封筒運搬部60は、封筒の上縁を背板12に対して揃える。
封筒がカッター72を通るときに、カッター72は、封筒の縁の一部を切り取る。これにより、封筒が切断されているときに、封筒の切り口の進行方向部分の上に間隙が形成される。
封筒運搬部60は、封筒が切断されるときに封筒を背板12に対して揃えるため、封筒が切断されるときに封筒の先縁が背板12に向かって内側に傾き、切り口の後ろ部分が適切に切断されない可能性がある。
そのため、封筒開封分別装置10は、封筒が切断されるときに封筒の切り口の先行部分を案内および支持する可動式のアウトフィードガイド78を含むことが好ましい。
アウトフィードガイド78は、背板12から外側に突出し、切断されている封筒の切り口を支持する。
アウトフィードガイド78は、カッター72の切り込み深さと略同一の距離だけ背板から外側に突出しているのが好ましい。
【0026】
本封筒開封分別装置10は、封筒の切断時に封筒の特性を検出する1つまたは複数のセンサーを備える。
検出された特性に基づいて、制御器がゲート80の動作を制御して、封筒を出力コンベヤ90または排出スロット100に送る。
この例では、封筒開封分別装置10は、厚さ検出器40と、高さ検出器50と、長さ検出器とを含む。
【0027】
厚さ検出器40は、手紙が封筒経路に沿って搬送されるときにその手紙の厚さを測定する既知のさまざまな検出器のいずれであってもよい。
図3乃至
図4を参照すると、この例では、厚さ検出器40は、枢動可能なアーム42に取り付けられたローラ44を含む。
付勢要素がアーム42を下方に付勢して、ローラ44を底板22に付勢する。
アーム42の移動をセンサーで検出し、それによってローラ44と底板22との間を通過する封筒の厚さを判断する。
【0028】
用途によっては、封筒の高さ方向の特定の部分で厚さを測定するのが望ましい場合がある。
たとえば、窓付き封筒の窓に合わせたポイントに沿って厚さを測定するのが望ましい場合がある。
また、窓付き封筒の窓に合わせたポイントに沿って厚さを測定しないのが望ましい場合もある。
さらに、郵便物の高さが異なる可能性があるため、望ましい測定ポイントもジョブごとに異なる場合がある。
したがって、厚さ検出器40は、ローラ44を底板22の幅方向で調整できるように取り付けてもよい(封筒は、厚さ検出器40を通過するときに平らに置かれているため、封筒の高さは、底板22の幅に対して相対的に判断できる)。
【0029】
この例では、厚さ検出器40は、底板22の上方で封筒経路の幅方向に突出するレール48に取り付けられる。
厚さ検出器40は、レール48に沿って移動させることで、底板22の幅方向で手動により配置変更できる。
ロックノブ49は、ジョブの実行中に厚さ検出器40がレール48の長さ方向で固定されるように、厚さ検出器40をレール48上でロックする。
【0030】
厚さ検出器40は、各封筒8が封筒運搬部60によって厚さ検出器40を通過するときに、封筒の高さ方向の1つのポイントで封筒に接触する。
これにより、厚さ検出器40は、封筒の長さ方向の複数のポイントで封筒の厚さを測定できる。
用途によっては、このデータを使用して、封筒の厚さプロファイルを分析できる。
封筒の厚さプロファイルを分析した場合、制御器は、厚さプロファイルの特性に応じてゲート80を制御できる。
【0031】
この例では、ほとんどの封筒について、カッター部70が封筒を切断している間に厚さ検出器40が該封筒の一部に接触するように、厚さ検出器40が配置されている。
たとえば、カッター部70が封筒の先端付近で封筒の縁の切断を開始するときに、厚さ検出器40が封筒の後端付近で封筒に接触し得る。
ただし、郵便物が例外的に短い場合、封筒の先縁がカッター部70に入る前に、封筒の後縁が厚さ検出器40から出ることがある。
【0032】
図2および
図3を参照すると、高さ検出器50は、各封筒の高さが検出できるように、封筒経路に沿って配置されている。
封筒の高さを検出するセンサー52は、さまざまな検出器のいずれでもよい。
この例では、高さ検出器50は、厚さ検出器40の近傍に配置される。
底板22の一連の孔53は、センサー52用の開口を提供する。
孔53は、底板22の幅方向に並べられている。
センサー52は、どの孔53にでも揃えられるように、底板22の幅方向で移動可能である。
センサー52を調整するために、調整棒54が設けられる。
センサー52は、調整棒54に取り付けられている。調整棒54を内側に押すと、センサー52が背板12に向かって内側に移動し、調整棒54を外側に引くと、センサー52が封筒開封分別装置10の前方に向かって外側に移動する。
調整棒49は、一連の凸部や凹部等の位置決め要素を含み得る。これらの位置決め要素は、対応する要素と連動して、調整棒を孔に揃えるストッパとして機能する。
【0033】
孔に揃えられたセンサー52は、封筒運搬部60が入力箱20からカッター部70に封筒を搬送するときに、その封筒が孔53(およびセンサー)を塞ぐかどうかを検出する。
これにより、センサー52は、封筒の高さが既定のしきい値よりも上であるか下であるかを検出する。
詳細には、封筒がカッター部70に搬送されるときにセンサー52を塞がなかった場合、その封筒の高さは、背板12からセンサー52までの距離を下回っている。
封筒がセンサー52を塞いだ場合、その封筒の高さは、背板12からセンサー52までの距離以上である。
【0034】
本封筒開封分別装置10は、封筒に情報を印刷するプリンタ部65を含み得る。
たとえば、プリンタ部は、封筒が封筒開封分別装置10内を搬送されるときに、バッチ番号、連続番号、またはその他の識別情報を封筒に印刷できる。
この例では、プリンタ部65は、取り付けブラケット67によって底板22の上方に取り付けられたインクジェットプリンタ66を含む。
プリンタ66は、処理対象の最も厚い封筒の厚さ以上の間隙を形成するように、底板22の上方に取り付けられる。
取り付けブラケット67は、印刷する封筒の厚さに応じてジョブごとに印刷ヘッド66を調整できるように構成できる。
ただし、この例では、取り付けブラケット67は、印刷ヘッド66が定位置に置かれるように固定される。
したがって、印刷ヘッド66と底板22との間の間隙は、既定の厚さである。
【0035】
インクジェットプリンタを使用する場合は、封筒をプリンタ部65にできるだけ近づけることが望ましい。
ただし、本封筒開封分別装置10は、さまざまな厚さの封筒を処理できる。
したがって、この例では、封筒開封分別装置10は、封筒を印刷ヘッド66の方向に反らせる反らせ板68を含む。
反らせ板68は、底板22から上方に突出する弾性変形可能な要素である。
たとえば、
図3に示すように、反らせ板は、底板22から上方に角度がついた傾斜面を形成する。
反らせ板68の先端は、下方に曲がって底板に接触し、それによって反らせ板68を支える。
反らせ板68は、弾性変形するため、厚い封筒に対応して潰れ得る。
このように構成された反らせ板68は、封筒の上縁が封筒運搬部60によって挟まれているときに、封筒の下縁をプリンタヘッド66に向けて付勢する。
【0036】
封筒が封筒開封分別装置10を通過するときに、複数のセンサーが封筒の位置を検出する。
1つまたは複数のセンサーを使用して、封筒が搬送されるときにその封筒の長さを検出することができる。
さまざまな種類のセンサーのいずれを使用してもよいが、この例のセンサーは、I/RエミッタとI/レシーバとを備える赤外線センサーを含む。
図5を参照すると、入力箱20とゲート80との間の封筒経路に沿って、複数のセンサー96a、96b、96cが配置されている。
センサー96a、96b、96cは、封筒が搬送されるときに、その封筒の先縁と後縁とを検出できる。
封筒の運搬速度はわかっているので、封筒の先縁を検出してから封筒の後縁を検出するまでの時間を制御器が判断し、その時間と運搬速度とに基づいて封筒の長さを判断する。
【0037】
封筒が切断された後、封筒運搬部60は、封筒をゲート80に向けて搬送する。
ゲート80は、上位置と下位置との間で可動する。
下位置では、ゲート80は、本封筒開封分別装置10の右端にある排出スロット100に向けて封筒を上方に送る。
上位置では、ゲート80は、戻りコンベヤ90に向けて封筒を下方に送る。
ゲート80は、さまざまなアクチュエータのいずれによって制御してもよい。
たとえば、ソレノイドによってゲートを上位置と下位置との間で枢動させてもよい。
制御器は、封筒の1つまたは複数の特性に関して受信した信号に応じて、ゲートアクチュエータの動作を制御する。
たとえば、厚さのしきい値よりも厚い封筒を分別する場合、制御器は、厚さ検出器40がしきい値よりも厚い封筒を検出したことに反応して、ゲート80を下位置に制御する。
同様に、制御器は、封筒開封分別装置10によって検出された封筒の高さ、封筒の長さ、または封筒の高さ、長さ、もしくは厚さの任意の組み合わせに応じてゲート80を制御できる。
【0038】
封筒開封分別装置10は、カッター部70から出た封筒を案内する排出ガイド82を含んでもよい。
排出ガイド82は、封筒運搬部60が封筒を解放したときに封筒が封筒経路から外れて上方に排出されるのを防ぐ、剛体のガイドである。
排出ガイド82の先縁は、底板22の上に重なり、排出ガイド82と底板22との間にスロットを形成する。
封筒は、カッター部70から搬出されるときにスロットに入る。
排出ガイド82は、ゲート80が上位置のときに排出ガイド82の下縁がゲート80の先縁よりも下になるように、屈曲して形成されている。
これにより、ゲート80が上位置にある場合、排出ガイド82は、封筒をゲート80の下に案内して、封筒が誤ってゲート80にひっかかり下部コンベヤ90ではなく排出スロット100に向けて上方に反るのを防ぐ。
さらに、排出ガイド82は、ゲート80が下位置のときに排出ガイド82の下縁がゲート80の先縁よりも上になるように形成されている。
これにより、排出ガイド82は、封筒が下位置のゲート80に接触するのを妨害せず、ゲート80が封筒を排出スロット100に向けて上方に反らせることができる。
【0039】
上述したように、ゲート80が上位置の場合、封筒は、出力コンベヤ90として参照される下部コンベヤに向けて下方に送られる。
図1に示すように、封筒運搬部60と出力コンベヤ90とは、垂直方向で重なっている。
封筒運搬部60の底板22は、出力コンベヤ90の中間で終端し、それによって封筒運搬部60の端部とコンベヤ90の右端との間に間隙が設けられる。
この排出間隙の幅は、出力コンベヤ90に分別される最大長の封筒の長さよりも大きい。
これにより、出力コンベヤ90に向けて送られた封筒は、封筒運搬部60から退出し、出力コンベヤ90の上に垂直に落下する。
【0040】
出力コンベヤ90は、封筒を支持および搬送するのに十分な幅を有するコンベヤベルトを含む。
この例では、出力コンベヤ90は、略水平である。
コンベヤ90は、上方に突出する剛体の右端壁94と、出力コンベヤ90の端部に近接する左端壁96との間に設置される。
右端壁94は、ストッパとして機能し、封筒運搬部60から排出された封筒の前進運動を停止する。
詳細には、封筒運搬部60から排出された封筒は、下方に移動すると共に、
図1乃至
図2の視点で左から右に向かう進行方向に移動する。
封筒が、ゲート80を通過して出力コンベヤ90に落下した後、封筒の前進運動は、継続し、封筒を右側に進める。
右端壁94は、封筒の前進運動を制限して、封筒が出力コンベヤ90の端部を超えて進むのを防ぐ。
【0041】
封筒は、各封筒の面が出力コンベヤ90に載るかたちで出力コンベヤ90の上に排出される。
出力コンベヤ90は、出力コンベヤ90に対して角度がつけられた左端壁96に向けて封筒を搬送する。
出力コンベヤ90上の最初の封筒の先縁が左端壁96に接触すると、出力コンベヤ90は、封筒を左端壁の上に押し上げ、それによって、封筒の方向を略水平方向から傾斜方向に変える。
その後、出力コンベヤ90は、後続の封筒を搬送して最初の封筒に接触させ、最初の封筒と同様の方向になるまで後続の封筒を最初の封筒の面に押し上げる。
このようにして、処理された封筒が、出力コンベヤ90に縁が載った状態で略水平方向に積み重なる。
その後、積み重なった封筒を操作者が手動で取り除く。
【0042】
ゲート80が下位置にある場合、ゲート80は、封筒を排出スロット100に向けて送る。
封筒運搬部60は、ゲート80を超えて、排出スロットに隣接する略水平の棚102の上に封筒を運ぶ。
棚102は、背板12から突出して下部コンベヤ90の上に重なり、排出スロット100に搬送される封筒を支持する。
棚102の上方に配置された駆動ローラ104は、棚102に向けて付勢される。
駆動ローラ104は、封筒運搬部60のローラ62と同様に垂直方向に移動することができ、したがって、さまざまな厚さの封筒に対応できる。
駆動ローラ104は、封筒を受け取り、排出スロット100を通じて封筒を運ぶことができる。
【0043】
排出スロット100の近傍に出力箱を配置して、排出スロット100を通じて排出された封筒を受け取ることができる。
または、排出コンベヤ110を排出スロット100に隣接して配置して、封筒を受け取ってもよい。
たとえば、
図1を参照すると、排出コンベヤ110は、上述した下部コンベヤ90に類似する略水平のコンベヤを含み得る。
排出コンベヤ110は、封筒開封分別装置10で使用する定位置に移動したり、不要なときは離れた場所に移動したりできるように、ローラを備えたフレームの上に設置できる。
【0044】
排出コンベヤ110は、下部コンベヤ90の端壁96に類似する端壁114を含み、封筒の方向を略水平から略垂直に変える。
さらに、排出コンベヤ110は、詳細には、封筒が排出スロット100から排出コンベヤ110に搬送されるときに、封筒が排出コンベヤ110の横から落下するのを防ぐストッパとして機能する側壁116を含んでいてもよい。
さらに、封筒開封分別装置10は、排出スロット100を通じて搬送された封筒を案内する排出ガイド112を含んでいてもよい。
【0045】
当業者は、本発明の広範な発明概念から逸脱せずに変更または修正を加え得ることを理解するであろう。