(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記自叙インタフェースが表示段を示し、個人を表現する複数の表現物を自叙インタフェースにおいて提示するステップにおいて、前記複数の表現物を前記表示段上で提示する、請求項6に記載の処理方法。
【発明を実施するための形態】
【0006】
<実施の形態の概要>
本願は自叙インタフェース(autobiographical interface)を動作可能にする技法を開示する。これらの技法は、ユーザが表現するために彼又は彼女自ら選択したアイコン、情報及びメディア等と共に、ユーザがどのように思われたいかを表現するインタフェースをユーザが構築できるようにする。本技法は、ユーザが自叙インタフェースを簡易かつ速やかに構築及び変更できるようにし、そのような構築や変更は、新たな表現を追加すること、古くなった表現や希望しない表現を削除すること等を含む。そのように操作することで、本技法は、ユーザが他人から又は仕事でどのように思われているかをユーザが操る(又は管理する又は関与する)ことを可能にし、よりいっそう意図したようにユーザが体感できるようにする。更に、自叙インタフェースはユーザを他人が速やかに理解できるようにし、共有される興味等を通じて友人関係や集まり(コミュニティ)を作りやすくできる。
【0007】
この概要の欄は、以下において詳細に説明する自叙インタフェースを動作可能にするための簡易な概念を示すように記載されている。この概要の欄は、特許請求の範囲に記載される事項の本質的な特徴を特定するようには意図されておらず、特許請求の範囲を解釈する際に使用することも意図されていない。自叙インタフェースを動作可能にする技法及び/又は装置は本願において別々に言及されてもよいし或いは「技法」としてまとめて言及されてもよい。
【0008】
<実施の形態の詳細な説明>
以下、添付図面を参照しながら自叙インタフェースを動作可能にする実施の形態を説明する。図中、同様な特徴及び要素に言及するために同様な数字が繰り返し使用されている。
【0009】
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概要>>
本願は自叙インタフェース(autobiographical interface)を動作可能にする技法を開示する。これらの技法は、ユーザがどのように思われたいかを表現するインタフェースをユーザが構築できるようにする。その場合において、ユーザは自身の視覚的な表現又は表現物(representation)を簡易かつ速やかに作成できる。このインタフェースはユーザ各々により作成及び管理され、これにより、ユーザが彼又は彼女自身を、ユーザが希望する如何なる仕方によってでも表現できるようにする。従って、ユーザをタグ付けしたり或いはユーザのソーシャルネットワーキングウェブページに書き込みを行う友人等のような他者がユーザを表現したものによらず、ユーザは彼又は彼女自身で個人的に選択した表現物を提示できる。
【0010】
例えば、優れたビデオゲームプレーヤ、運動選手、アスリート、オフビート音楽の愛好者、及びピクセル(Pixel)の映画の愛好者として表現されることを、ユーザが希望していたとする。かれはこれを表現するように自分の自叙インタフェースを構築し、自叙インタフェースでは、「ドラゴンスレーヤ(Dragonslayer)」)という画面上での名前と剣のアイコン、Pixelの「トイアドベンチャ(Toy Adventure)」の映画の宇宙飛行士の画像、シャキールオニール(Shaquille O’Neal)のバスケットシューズの画像、及びミューズ(The Muse)のアルバムカバーが示されている。これらの技法は、これらの表現物(representation)を表示する自叙インタフェースをユーザが簡易かつ迅速に構築及び変更できるようにする。更に、本技法は自叙インタフェースが最新状態であるようにユーザが自叙インタフェースを更新及び維持できるようにする。
【0011】
上記の例は自叙インタフェースによりユーザが自身の表現物を構築及び管理できるようにする多くの例のうちの一例に過ぎない。本技法を利用できる他の多くの例については後述の説明から更に明らかになるであろう。
【0012】
以下、本技法を利用する環境例、本技法により実行可能な方法例及び装置例等の観点から説明を行う。
【0013】
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環境例>>
図1は他の処理とともに自叙インタフェースを動作可能にする技法を実現することが環境例100を示す。環境100はコンピュータ装置102、リモート装置104、及び自叙インタフェース108の具体例を含んでいる。この例では、コンピュータ装置102及び/又はリモート装置104で動作している1つ以上の要素により、ユーザは自叙インタフェース108を構築できる。以下、コンピュータ装置102及びリモート装置104の説明に続いて自叙インタフェース108の一例を詳細に説明する。
【0014】
図2は
図1におけるコンピュータ装置102の一実施形態を示し、ラップトップコンピュータ102-1、タブレットコンピュータ102-2、スマートフォン102-3、セットトップボックス102-4、ゲーム装置102-5(ジェスチャを検出するための内蔵された動き検出部を備えている)、及びデスクトップコンピュータ102-6という6つの装置例が示されており、これらの装置は例えばサーバやネットブック等のような他のコンピュータ装置を介して使用されてもよい。
【0015】
コンピュータ装置102はコンピュータプロセッサ202、コンピュータで読み取ることが可能な記憶媒体204(ストレージメディア204)、及び1つ以上のディスプレイ206にアクセスでき、これらに関する5つの例が
図2に示されている。ストレージ媒体204はオペレーティングシステム208及びインタフェースマネジャ210を含む。
【0016】
インタフェースマネジャ210は、
図1に示されている具体例のような自叙インタフェース108にアクセスし又は自叙インタフェース108を生成する。インタフェースマネジャ210は以下において詳細に説明されるような仕方で自叙インタフェース108の利用及び管理を可能にする。多くの場合、その管理は、自叙インタフェース108に表現物212を追加すること、表現物212を修正すること、及び自叙インタフェース108から表現物212を除去すること等を含む。従って、インタフェースマネジャ210は自叙インタフェース108に対する表現物212の追加、削除、変更及びその他の操作を可能にする。
【0017】
図3はリモート装置104の一実施形態を示す。図示の簡明化の観点からリモート装置104は1つの装置として示されているが、本願では複数のリモート装置が存在することも想定されている。リモート装置104はリモートプロセッサ302及びリモートコンピュータ可読ストレージ媒体304(リモートストレージメディア304)を含む又はそれらにアクセスできる。リモートストレージメディア304はリモートインタフェースマネジャ306を含み、そのリモートインタフェースマネジャ306を介してユーザは自叙インタフェース108を構築するためのやり取りを行ってもよい。このリモートインタフェースマネジャ306は
図2のインタフェースマネジャ210の代わりに又はそれに関連して動作してもよい。リモートインタフェースマネジャ306がインタフェースマネジャ210の代わりに動作する場合、ウェブブラウザ又はその他のインタフェースはコンピュータ装置102において動作し、そのウェブブラウザ又はその他のインタフェースを介してユーザはリモートインタフェースマネジャ306とやり取りを行うことができる。一実施形態において、コンピュータ装置102のウェブブラウザ又はインタフェースマネジャ210と別個に又は協働して動作するか否かに依存して、リモートインタフェースマネジャ306は表現物212を包含又は提供してもよい。 コンピュータ装置102において自叙インタフェース108を構築する際に、インタフェースマネジャ210はネットワーク106を介してリモートインタフェースマネジャ306から表現物212を受信してもよい。
【0018】
以下、
図1-3に示す要素の動作及びやり取りの仕方を詳細に説明する。コンピュータ装置102及びリモート装置104に関して示されている要素は、個別的であってもよいし或いは一体化されていてもよい。
【0019】
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方法例>>
図4は自叙インタフェースを使用する方法400を示す。以後の説明の部分に関し、
図1及び
図2、
図3に関して説明した環境100が参照されているが、これは単なる例示に過ぎない。
【0020】
ブロック402では、複数の表現物を提示するためのテキスト(又は文字)又は他のパラメータの入力を受信する。そのテキスト又は他のパラメータは様々な方法で及び様々なソースから受信されることが可能であり、例えば、個人についての情報に関連する第三者、個人についての情報を有する第三者、自叙インタフェースを構築することを希望している者等から受信されてもよいし、或いはブロック402を実行する装置又は要素の内部に保持されていてもよい。
【0021】
一例として、
図2のインタフェースマネジャ210が
図5に示すようなユーザインタフェース500を提示し、データエントリフィールド502が個人によるテキストの入力を可能にしている例を考察する。このインタフェース例は部分的に構築された自叙インタフェースであり、アバター(avatar)504とその個人により以前に選択されている名前506とを含む2つの表現物を有し、例えば名前は方法400に先行するやり取り又は他の方法により選択されている。この例の場合、インタフェースマネジャ210は、
図5における受信テキスト508「ピクセル 映画(Pixel Movie)」という個人により入力された文字列を受信する。
【0022】
ブロック404では、テキスト又は他のパラメータを受信したこと、及びテキスト又は他のパラメータに基づいて検索を実行したことに応じて、複数の表現物の選択を可能にする。提示される表現物は、アイコン、画像、ラベル、音声表現又はオーディオ表現(例えば、曲)、音声映像表現又はオーディオビジュアル表現(例えば、音楽ビデオ)、ゲーム(例えば、ビデオゲーム)、動画グラフィックス等を含んでもよい。
【0023】
ブロック404では、受信したテキスト、又はその他のパラメータ、又はマニュアル選択に基づいて表現物についての検索に応じた処理を行う。この検索又はサーチはインタフェースマネジャ210又はリモートインタフェースマネジャ306により実行することが可能である。この処理例の場合、インタフェースマネジャ210が個人から「ピクセル 映画(Pixel Movie)」という文字列を受信している。これに応じてインタフェースマネジャ210は検索を実行する、或いは検索を実行するように文字列をリモートインタフェースマネジャ306に送信することが可能である。検索は、画像又は映像又は表現物のデータベースを閲覧しているユーザ等により、アクセス可能なリモート装置104により、リモート装置104にローカルな形式により又はネットワーク106(例えば、インターネット)を介して、手動で又は自動的に実行することが可能である。
【0024】
本技法は選択された表現物に関するメタデータを保持してもよいことに留意を要し、これにより、インタフェースマネジャ210又はリモートインタフェースマネジャ306が、表現物を分析できるようにし、かつインタフェースを眺めているユーザ達にメタデータを提供できるようにする。そして、ユーザは、(例えば、「シャキールオニール(Shaquille O’Neal)」、「ルイジアナ州大学(Louisiana State University)」及び「1991」等のような)関連するキーワードのようなメタデータを含む彼の大学の経歴から、シャキールオニール(Shaquille O’Neal)の画像を発見するかもしれない。ユーザはこの画像を自叙インタフェース108の表現物として選択し、この段階においてインタフェースマネジャ210はこのメタデータを保持する。インタフェースマネジャ210はこのメタデータを後で使用してユーザの好みを判断してもよいし、或いはこの画像のホバー(hover)(画像の周辺でカーソルをうろつかせること)又はその他の選択行為に応じて他者に通知すること等を行ってもよい。
【0025】
目下の例の続きに関し、
図6を考察する。
図6は、宇宙飛行士のキャラクタ表現602、カウボーイのキャラクタ表現604、短いビデオの表現606、映画予告の表現608、及び企業アイコンの表現610という5つの表現物と共に
図5のユーザインタフェース500を示している。この場合において、インタフェースマネジャ210は、マウスのクリック、携帯ゲームコントローラ、又はジェスチャ検出装置(例えば、タッチスクリーン又は動き追跡装置)により検出されたジェスチャ等により、これらの表現物のうちの何れかを選択できるが、他の手段による選択方法が使用されてもよい。
【0026】
ブロック406では、複数の表現物のうちの選択された表現物の選択に応じて、選択された表現物を自叙インタフェースにて提示する。上述したように、選択された表現物は、歌、曲、ビデオ及びゲーム等のような様々なタイプのうちの何れかであってもよい。例えば、映画予告の表現物608を選択した場合、インタフェースマネジャ210は、映画のタイトルや予告編の静止画像等のような映画予告に関する視覚的なインジケータ又は表示を提示してもよい。
図1の自叙インタフェース108においてビデオ、歌、曲及びゲーム等を自動的に再生することは可能であるが、目下の例の場合、メディアを自動的に再生するのではなく、予告編が再生されることを引き起こす選択可能な視覚的インジケータが作成されている。従って、インタフェースマネジャ210は、インタフェースマネジャ210が映画予告を再生する際に、大きなフォーマットで(
図6に示されている小さなサイズを拡大したサイズで)又は視覚的インジケータの現在表示されているサイズで、視覚的インジケータの選択を可能にする。
【0027】
目下の例の続きにおいて、インタフェースマネジャ210が宇宙飛行士のキャラクタの表現602の選択を受けたと仮定する。これに応じて、インタフェースマネジャ210は、
図7に示されているように宇宙飛行士の画像を自叙インタフェース108上で提示し、これは宇宙飛行士のキャラクタの表現702(Toy Spaceman)として示されている。他の表現物が
図7に示されていることにも留意を要し、ここでは音楽グループの表現704(THE MUSE)、剣のアイコン(ALADDIN SWORD)、バスケットシューズ708(BASKETBALL SHAQ’S SHOES)及び龍の牙710も示されている。上記の映画予告と同様に、これらの表現物702-710は静止していてもよいし、動いていてもよいし、及び/又は選択可能であってもよい。この例の場合、表現702-710は物理的な段(又は棚)を視覚的に大まかに表現している表示段において水平方向に向いて並んでおり、人々が物理的な対象物を物理的な棚に置くように、人々の興味、好み又はやり方等を並べて表現する。表現物の関連のさせ方については後述する。
【0028】
ブロック406において、選択された表現物を提示する前、最中又は後に、ブロック408において、選択された表現物についての期限の選択を可能にする。インタフェースマネジャ210は、例えば、宇宙飛行士のキャラクタ702が自叙インタフェース700から自動的に除去されるべき時点を、その個人が設定することを要求できる。この期限又は満期(expiration)は、新たな表現物が追加された場合、追加する余地(スペース)がない場合あるいは表現物についての制限に達した等の場合に何れの表現物が削除されるかに基づいて、表現物の年齢又は作成以来の経過時間(古さ)を示すこと、表現物を並べること(例えば、左から右へ並べること)、又は優先度を設定すること等の処理のために使用される。ブロック408の後、本方法400はブロック410又は412に進むが、期間が満了した場合はブロック410に進み、選択された表現物が置換される場合はブロック412に進む。
【0029】
ブロック410では、期限が選択された場合において選択された期限に至ったことに応じて、選択された表現物が自叙インタフェースから削除される。上述したように、インタフェースマネジャ210は自叙インタフェースを現在のまま個人に関連して維持するように動作してもよい。インタフェースマネジャ210は、期限が過ぎた場合に、ユーザが表現物を削除及び変更できるようにすることを含む処理を行ってもよいが、他の処理が行われてもよい。インタフェースマネジャ210は、自叙インタフェースにおいて、表現物の古さを視覚的に時系列順に保持してもよい。これは、例えば、表現物を徐々に見えなくすること、表現物に蜘蛛の巣状のチャート(spider webs)を付加すること、或いは表現物が付加された又は削除される時点を示すこと等により図形的に表現できる。
【0030】
ブロック412では、別の表現物を選択したことに応じて、選択されていた表現物を削除する。場合によっては、新たな表現物が個人によって選択され、表現物のためのスペース(余地)が無い、或いは表現物の個数に関する制限に遭遇するかもしれない。インタフェースマネジャ210は、例えば、最も早期に期限が訪れる表現物を削除してもよいし、或いはどれを削除するか又は何れかの期限を延長するか等を個人に問い合わせてもよい。
【0031】
本技法は、ブロック402に示されているような個人から受信したテキストやパラメータに基づかないで、選択可能な表現物を提示してもよい。そのような例の場合、本技法は、自叙インタフェースに関する個人についての情報に基づいて、その個人に関する表現物を決定してもよい。そのような情報は、コンピュータ装置102におけるアプリケーションやリモートの第三者等のような様々なソース又は情報源から入手できる。例えば、ワードプロセシングアプリケーション又は文書処理アプリケーションは、その個人がワードプロセシングアプリケーションを年間1500時間以上使っていることを、インタフェースマネジャ210に通知してもよい。この情報に応じて、インタフェースマネジャ210は、その個人の自叙インタフェースに表現物を追加することを示唆してもよい。その表現物は、その個人がワードプロセシングのエキスパートユーザ(又は優れた文書処理ユーザ)であることを表現するようなものであってもよい。
【0032】
更に、インタフェースマネジャ210は、例えば装置又は第三者による(例えば、ユーザの自身のアプリケーションによる)認証により、その表現物及び他の表現物を確認してもよい。そして、インタフェースマネジャ210は、その個人が「エキスパートの」ワードプロセシングユーザであることの確認証又は証明証を受信してもよい。別の例として、剣の表現物706が「アラジン(Aladdin)」というビデオゲームに関連していると仮定する。剣はその個人がそのゲームを好んでいることを示すだけでなく、その個人の習熟度又は熟練度(proficiency)をも示す。例えば、アラジンというゲームは、その個人が、世界に通用するほどのプレーヤであること、或いはそのゲームに勝利した僅か100人のうちの1人であること等を確認又は証明してもよい。真のエキスパートのみに剣の表現物の使用が許可されている場合、剣の表現物はそれ自体が習熟度を示すことになる(これは、確認インジケータ又はアイコンと共に示すことが可能である)。これらの表現物により、他の優れたアラジンのプレーヤがそのゲームを話題にしたり或いは競ったりするためにその個人に連絡するかもしれない。しかしながら、その個人は、この確認証又は証明証を提示することを選択してもよいし或いは選択しなくてもよい。その個人は、ビデオゲームで遊ぶことやワードプロセシングアプリケーションで作業することに、それほど多くの時間を彼が費やしていることを他者に知られたくないかもしれない(からである)。
【0033】
別の例として、インタフェースマネジャ210は、仕事関連のソーシャルネットワーキングウェブサイトから、その個人がデューク大学(Duke University)に通っていたことを示す情報を受信したと仮定する。これに応じて、インタフェースマネジャ210は、デューク大学のマスコットのアイコン、デューク大学のバスケットボールの画像、ナショナルNCAA(全米大学競技協会)バスケットボール選手権を勝利したデューク大学のビデオ、或いはその個人の自身の学位等のような様々な選択可能な表現物を提示できる。例えば、その個人はデューク大学に通っていたこと及び自叙インタフェースに示されている学位を受けたことを、デューク大学の記録係事務局が証明していることを示すことで、インタフェースマネジャ210はそれらの表現物を確認してもよい。
【0034】
上記の方法は1人のユーザについて1つの自叙インタフェースを利用する観点から説明しているが、インタフェースマネジャ210は1つより自叙インタフェース108又は多面性を提示し、それらの各々はユーザの側面(persona)を表し、例えば、プロフェッショナルインタフェース(専門家の側面を示すインタフェース)、友人の(側面を示す)インタフェース、家族の(側面を示す)インタフェース、ゲームの(側面を示す)インタフェース等を示してもよい。
【0035】
自叙インタフェースを個人が構築及び変更できるようにする観点から本技法を説明しているが、本技法は、他の個人による自叙インタフェースとのやり取りにも使用されてよい。
【0036】
図8は自叙インタフェースを利用したやり取りを行う方法800を示す。以下の説明部分において、
図1の環境100、
図2、
図3の要素及び方法400が適宜参照されるが、これらは単なる一例に過ぎない。
【0037】
ブロック802では、個人を表現する複数の表現物を、自叙インタフェースにて提示する。一例として
図7を考察すると、自叙インタフェース700は7つの表現物504、506、702、704、706、708及び710を示している。
【0038】
ブロック804では、第1の複数の表現物のうち、ゲーム、オーディオ表現又はビデオ表現のうちの第1の選択をイネーブルにする。本方法の一部として、選択をイネーブルにすることは様々な仕方で実行可能であり、例えば、タッチ(触れること)、動きのジェスチャ、マウスのクリック、ホットキー、表現物付近でのマウスのホバー(hover)等により実行されてもよい(マウスのカーソルを表現物に合わせて置く又はその付近をうろつかせる)。
図7に示す例の場合、インタフェースマネジャ210は1つ以上の表現物の選択(選択肢)を提示してイネーブルにする。
【0039】
ブロック806では、第1の複数の表現物のうちの第1の選択に応答して、ゲームを開始する、オーディオを再生する又はビデオを再生する。そのように動作するように、インタフェースマネジャ210は、ブラウザ機能、アプレット、メディアプレーヤ、又はオーディオをレンダリングできる何らかのアプリケーションを利用してもよい。インタフェースマネジャ210は、自叙インタフェース700等によりゲームを起動する、或いはオーディオ又はビデオを再生することが可能である。
【0040】
「ドラゴンスレーヤ(Dragonslayer)」という個人名の自叙インタフェースを訪れている者が、
図7の表現物704を選択することで音楽グループを聴くことを選択したと仮定する。そこでインタフェースマネジャ210はアルバムの最初の歌のような表現物704に関連するオーディオ又は曲を再生し始める。そして、インタフェースマネジャ210は、インタフェース700により又は別のアプリケーションを提示することにより、ビデオを再生してもよい。
【0041】
ブロック808では、第2の複数の表現物を通じて、複数の表現物のうちの1つ以上に関連する情報の第2の選択をイネーブルにする。この選択は、
図7の表現物504、506、702、704、706、708又は710のうちの何れかの付近をマウスがホバーリングすること等のような上記の何れかの仕方でイネーブルにされる。
【0042】
ブロック810では、第2の選択に応じて、第2の複数の表現物に関連する情報を提示する。別の個人が自叙インタフェース700を訪れ、その別の個人がインタフェース700に関する個人のことをもっと知りたがっていると仮定する。この情報を得るため、その別の個人は
図7の名前の表現物506付近でマウスをホバーリングする(マウスのカーソルを表現物506に合わせて置く又はその付近をうろつかせる)。これに応じてインタフェースマネジャ210は
図9の個人情報ウィンドウ902に示されているような情報を提示する。他の例として、その別の個人が表現物710の牙(fangs)のことをもっと知りたがっているとする。選択に応答して、インタフェースマネジャ210はアイコン情報904で情報を提示する。この情報は、個人名ドラゴンスレーヤ(Dragonslayer)がドラゴンウォッチゲーム(Dragon Watch game)に勝ったことを示す。更にこの情報はゲームのメーカーによるその事実に関する第三者証明を含んでいる。
【0043】
上記の説明は自叙インタフェースをイネーブルにする方法だけでなく他の方法も説明している。これらの方法は実行される処理を示す一群のブロックとして示されているが、個々のブロックによる処理を実行する際に必ずしもその順序に限定されない。
【0044】
これらの方法の様々な観点による実施の形態はハードウェア(例えば、固定された論理回路)、ファームウェア、システムオンチップ(SoC)、ソフトウェア、マニュアル処理又はそれらの任意の組み合わせにより実現されてもよい。ソフトウェアによる実施形態は、コンピュータプロセッサにより実行された場合に特定のタスクを実行するプログラムコードを利用する。具体的な方法はコンピュータで実行可能な命令の観点から一般的に説明されてもよく、そのような命令は、ソフトウェア、アプリケーション、ルーチン、プログラム、オブジェクト、コンポーネント、データ構造、プロシジャ、モジュール、ファンクション等を含むことが可能である。プログラムコードは、コンピュータプロセッサに対してローカル及び/又はリモートの(局所的及び/又は遠隔的な)何れにおいてもコンピュータで読み取ることが可能な1つ以上のメモリ装置に保存されることが可能である。本方法は複数のコンピュータ装置による分散型コンピュータ環境で使用されてもよい。
【0045】
これらの技法は
図1(及び詳細に描かれた
図2、
図3)の環境100及び/又は後述の装置例1000に示されている1つ以上の要素で実現されてもよく、環境や装置等は更に分割されてもよいし或いは統合されていてもよい。従って環境100及び/又は装置1000は説明された技法を使用することが可能な多くの潜在的なシステムや装置の一例を示す。環境100及び/又は装置1000の要素(entity)は一般的にはソフトウェア、ファームウェア、ハードウェア、装置全体、ネットワーク全体又はそれらの組み合わせ等を表現している。ソフトウェアの実施形態の場合、例えば、(
図2のインタフェースマネジャ210或いは
図3のリモートインタフェースマネジャ306等のような)要素は、プロセッサ(例えば、プロセッサ202、302)で実行される場合に、指定されたタスクを実行するプログラムコードを表現する。プログラムコードは、コンピュータで読み取ることが可能なストレージメディア204、304又は
図10のコンピュータで読み取ることが可能なストレージメディア1014等のような1つ以上のコンピュータ読み取り可能記憶装置に保存されることが可能である。本願で説明されている特徴及び技法はプラットフォームに依存せず、様々なプロセッサを有する様々な量産されるコンピュータプラットフォームで実施されてもよい。
【0046】
<<
装置例>>
図10は、部分的に様々な要素を所有又は包含する装置(装置例1000)を示し、本装置は自叙インタフェースを実現可能にする技法を使用するための
図1-9を参照しながら説明したクライアント、サーバ及び/又はコンピュータ装置等のうちの何れのタイプによっても実施可能である。実施の形態において、テレビジョンクライアント装置(例えば、テレビジョンセットトップボックス、ディジタルビデオレコーダ(DVR)等)、顧客装置、コンピュータ装置、サーバー装置、携帯用コンピュータ装置、ユーザ装置、通信装置、ビデオ処理及び/又はレンダリング装置、電気器具、ゲーム装置、電子装置及び/又は他のタイプの装置等の形式による有線装置及び/又は無線装置のうちの何れか又はそれらの組み合わせとして、装置1000は実施可能である。装置1000は装置を操作するユーザ(例えば、個人)及び/又は要素に関連し、装置が、ユーザ、ソフトウェア、ファームウェアを含む論理装置及び/又は装置の組み合わせを表すようにする。
【0047】
装置1000は装置データ1004(例えば、受信したデータ、現在受信しているデータ、ブロードキャストする予定のデータ、データのデータパケット等)の有線通信及び/又は無線通信を可能にする通信装置1002を含む。装置データ1004又は他の装置コンテンツは、装置のコンフィギュレーション設定、装置に保存されるメディアコンテンツ、及び/又は装置のユーザに関連する情報を含むことが可能である。装置1000に保存されているメディアコンテンツは、オーディオ、ビデオ及び/又は画像データ等の任意のタイプを含むことが可能である。装置1000は1つ以上のデータ入力部1006を含み、データ入力部を介して任意のタイプのデータ、メディアコンテンツ及び/又は入力が受信され、例えば、ユーザにより選択可能な入力、メッセージ、音楽、テレビジョンメディアコンテンツ、記録されたビデオコンテンツ等が受信されてもよいし、或いは任意のコンテンツ及び/又はデータソースから受信された他の任意のタイプのオーディオ、ビデオ及び/又は画像データ等が受信されてもよい。
【0048】
装置1000は通信インタフェース1008を含み、通信インタフェース1008は、シリアルインタフェース及び/又はパラレルインタフェース、無線インタフェース、任意のタイプのネットワークインタフェース、モデム及びその他の任意のタイプの通信インタフェースのうちの任意の1つ以上として実施することが可能である。通信インタフェース1008は装置1000と通信ネットワークとの間の接続、コネクション及び/又は通信リンクを提供し、通信インタフェースにより他の電子装置、他のコンピュータ装置及び他の通信装置が装置1000と通信できる。
【0049】
装置1000は1つ以上のプロセッサ1010(例えば、任意のマイクロプロセッサ、任意のコントローラ等)を含み、コンピュータで実行することが可能な様々な命令を処理し、装置1000の動作を制御しかつ自叙インタフェースを動作可能にする技法を実現する。代替的又は追加的に、装置1000は、1012により一般的に示されている処理及び制御回路に関連して実現されるハードウェア、ファームウェア又は固定論理回路のうちの任意の何れか又は任意の組み合わせにより実現することが可能である。図示されてはいないが、装置1000は、装置内で様々な要素を結合するシステムバス又はデータ転送システムを含むことが可能である。システムバスは様々なバス構造のうちの任意の何れか又は任意の組み合わせを含むことが可能であり、例えば、メモリバス、メモリコントローラ、ペリフェラルバス、ユニバーサルシリアルバス、及び/又はプロセッサ、或いは任意の様々なバスアーキテクチャを利用するローカルバス等を含んでよい。
【0050】
装置1000は永続的及び/又は一時的ではないデータの記憶を可能にする1つ以上のメモリ装置のようなコンピュータ読み取り可能媒体1014を含み(すなわち、単なる信号の伝送とは異なる)、例えば、ランダムアクセスメモリ(RAM)、不揮発性メモリ(例えば、リードオンリメモリ(ROM)、フラッシュメモリ、EPROM、EEPROM等のうちの任意の1つ以上)、及び/又はディスクストレージ装置等が含まれてもよい。ディスクストレージ装置は任意のタイプの磁気又は光ストレージ装置として実現されてもよく、例えば、ハードディスクドライブ、記録可能及び/又は書き換え可能なコンパクトディスク(CD)、任意のタイプのディジタル多用途ディスク(DVD)等として実現されてもよい。装置1000は大容量ストレージメディア装置1016を含むことも可能である。
【0051】
コンピュータ読み取り可能媒体1014はデータ記憶手段を提供し、データ記憶手段は、装置データ1004だけではなく、様々な装置アプリケーション1018や、装置1000の動作形態に関連する他の任意のタイプの情報及び/又はデータをも格納(又は記憶又は保存)する。例えば、オペレーティングシステム1020は、コンピュータ読み取り可能媒体1014においてコンピュータアプリケーションとして保持され、プロセッサ1010上で実行されることが可能である。装置アプリケーション1018は装置マネジャを含み、装置マネジャは、例えば、制御アプリケーション、ソフトウェアアプリケーション、信号処理及び制御モジュール、特定の装置に特化したコード、特定の装置のハードウェア抽象化レイヤ等のような任意の形態をとってよい。
【0052】
装置アプリケーション1018は自叙インタフェースを動作可能にする技法を実現するための任意のシステム要素又はモジュールを含む。この例の場合、装置アプリケーション1018はインタフェースマネジャ210及び/又はリモートインタフェースマネジャ306を含むことが可能である。
【0053】
<<
まとめ>>
以上、自叙インタフェースを動作可能にする技法及び装置等の実施の形態が、特定の特徴及び/又は方法に関する言葉で説明されてきたが、添付の特許請求の範囲の対象は説明された特定の特徴や方法に限定される必要はないことが理解されるべきである。むしろそれらの具体的な特徴や方法は自叙インタフェースを動作可能にする実施例として開示されている。