(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
該インターロック組立体は、該外側ハウジングが該延長位置において配設された際に、該第一ハウジング組立体と該第二ハウジング組立体との間において可視状態にあるインターロックバンドを含み、該インターロックバンドは、該外側ハウジングが該退却位置にある際には、可視状態にない、請求項1に記載の注入器装置。
該ロック部材は、該内側ハウジング上において配設された曲がりやすいラッチフックを含み、該ラッチフックは、該外側ハウジングの内部において配設された肩部と係合するように構成されており、該インターロック組立体は、該第一及び第二ハウジング組立体が該特定の回転位置において方向付けされた際に該肩部から離れるように該ラッチフックを曲げるタブを含む、請求項1に記載の注入器装置。
該トリガ部材は、該外側ハウジングに取り付けられると共に準備完了位置と押下された位置との間において運動するように構成されたボタンを含み、該ボタンは、該押下された位置にある際にも、該ボタンが該注入組立体を発砲することを防止するべく、該外側ハウジングが該延長位置において配設された際に該注入組立体から十分に遠くなるように離隔しており、且つ、該外側ハウジングを該退却位置に運動させることにより、該ボタンは、該押下された位置に運動させられた際に該注入組立体の発砲を可能にするべく十分に該注入組立体の近傍に運動する、請求項4に記載の注入器装置。
該注入組立体は、ラムと、該ラムを該注射器に向かって付勢するばねと、を含み、該ラムは、該ラムを該ばねの該付勢に対して圧接状態で保持するべく該内側ハウジングによって定義された肩部に結合する曲がりやすいラッチアームを含み、該ボタンを十分に該注入組立体の近傍に運動させることは、該押下された位置への該ボタンの運動により、該ラムを解放するべく、該曲がりやすいラッチが該肩部から外れるように押されるように、該曲がりやすいラッチの範囲内において該ボタンを運動させることを含む、請求項5に記載の注入器装置。
該付勢部材は、該ボタンを該内側ハウジングから離れるように且つ該準備完了位置に向かって付勢することにより、該外側ハウジングを該延長位置に向かって付勢する、請求項6に記載の注入器装置。
該外側ハウジングは、該第一ハウジング組立体が注入側部に対して圧接状態で押圧されると共にユーザが該外側ハウジングを把持し且つ該外側ハウジングを該注入部位に向かって押した際に、該第一ハウジング組立体との関係において運動する、請求項4に記載の注入器装置。
該注射器は、供給ステップにおいて該第一ハウジング組立体から延長するように構成されている針を含み、且つ、該第一ハウジング組立体は、該第一ハウジング組立体から延長する該針の長さを変化させる深さ調節器を含む、請求項1に記載の注入器装置。
該深さ調節器は、個別の停止位置の間において運動可能であり、それぞれの個別の停止位置は、該深さ調節器を該個別の停止位置のうちの一つに運動させることにより、対応する針の深さが選択されるように、異なる針の深さに対応している、請求項12に記載の注入器装置。
該深さ調節器上においてフィットする針シース除去器を更に有し、該針シース除去器は、該深さ調節器が、該針シース除去器の任意の運動の際に軸方向において且つ回転的に固定された状態において留まるように、該第一ハウジング組立体に結合するべく構成されている、請求項12に記載の注入器装置。
該第一ハウジング組立体は、第一タブを含み、且つ、第二ハウジング組立体は、スナップオーバー表面を定義しており、該第一タブは、該第一及び第二ハウジング組立体が一つに螺合された際に、該スナップオーバー表面上において載置され、且つ、該第一タブは、該第一タブが該スナップオーバー表面上において載置された際に可聴音響を生成する、請求項18に記載の注入器装置。
該外側ハウジングの内部において配設された突発型完了インジケータ部材を更に有し、該突発型完了インジケータ部材は、第一位置と第二位置との間において該外側ハウジングとの関係において運動するように構成されており、該突発型完了インジケータ部材は、該第一位置にある際に該外側ハウジング内に定義されたウィンドウを通じて可視状態になく、且つ、該第二位置にある際には、該ウィンドウを通じて可視状態にあり、該第一位置から該第二位置への該突発型完了インジケータ部材の運動は、供給ステップの完了の際に作動させられる、請求項1に記載の注入器装置。
該突発型完了インジケータ部材は、付勢部材によって該第二位置に向かって付勢され、且つ、該注入組立体は、該付勢部材の該付勢に対して圧接状態で該突発型完了インジケータ部材を保持する少なくとも一つの停止部材を含み、該停止部材は、該供給ステップの完了の際に該インジケータ部材を自動的に解放する、請求項21に記載の注入器装置。
【発明を実施するための形態】
【0008】
以下、添付図面に示されている本開示の例示用の態様を詳細に参照することとする。可能な場合には常に、同一の参照符号を図面の全体を通じて使用することにより、同一又は類似の部分を参照することとする。
【0009】
一般に、本開示は、注射器及び注入組立体を保持するように構成された注入器装置を対象としている。注入組立体は、供給ステップにおいて薬剤を注射器から供給するように(即ち、注射器から流体を放出するように)構成されている。又、いくつかの実装形態においては、注入組立体は、注入ステップにおいて、注射器を注入するべく、注射器を退却位置から延長位置に運動させるようにも(即ち、注入部位において針を挿入するようにも)構成されている。特定の実装形態においては、注入器装置は、再使用可能である。例えば、注射器は、使用の後に除去されてもよく、且つ、新しい注射器によって交換されてもよい。
【0010】
いくつかの実装形態においては、注入器は、薬剤の供給が完了していると共にユーザが注入部位から針を退却させうることを通知する完了インジケータを有する。特定の実装形態においては、完了インジケータは、突発型完了インジケータである。例えば、完了インジケータは、供給ステップの完了の際にのみ作動する。本明細書において使用されている「完了の際」という用語は、完了の瞬間、完了の瞬間の直後の時点、完了前後の数ミリ秒以内の時点(例えば、注入器装置内の公差に起因したもの)を含むタイムフレームを意味している。突発型完了インジケータによって提供される表示は、供給が完了する時点まで変化しない。いくつかの実装形態においては、突発型完了インジケータは、供給が完了した際に色の変化が可視状態となるウィンドウを含む。特定の実装形態においては、突発型完了インジケータは、供給が完了した際に生成される可聴音響を含む。特定の実装形態においては、突発型完了インジケータは、色の変化及び可聴音響の両方を含む。
【0011】
いくつかの実装形態によれば、注入器装置は、少なくとも二つの異なる処方のうちのいずれか一つを有しうる注射器と共に使用されるように構成されている。注射器内において使用される処方は、注入器装置に対する調節を伴うことなしに、二つの処方の間において切り替えられてもよい。例えば、注入器装置は、特定の容積において20ミリグラムの特定の薬剤を有する第一注射器と共に使用されてもよい。第一注射器は、注入の後に、同一の容積において40ミリグラムの薬剤を収容する第二注射器に交換されてもよい。注入器装置は、注入器装置に実施されるなんらの調節をも伴うことなしに、第二注射器を注入及び供給してもよい。
【0012】
同一の注入器装置が第一又は第二注射器を受け入れることができる。例えば、第一注射器と第二注射器の寸法は、実質的に同一であってもよい。装填される処方を切り替えるために、注入器装置の各部分をサイズ設定し直したり、運動させたり、又はその他の方法で変更する必要はない。両方の注射器について、例えば、同一の定力ばね、同一のラムの配置、及び同一のプランジャの深さが使用されてもよい。従って、それぞれの注入の前に、ユーザは、注入装置に第一処方又は第二処方のいずれを装填するのかを選択することができる。注射器担持体及び担持体ホルダ上のダンピングエリアが注入及び供給の際の注射器の破壊を防止する。例えば、ダンピングエリアは、ダンピングエリアを含まない注射器と比べて、注入の際の注射器の破壊(例えば、アンプルの亀裂、破砕、及び/又は粉砕、アンプルとの関係における針ハブの変形又は変位、又は注射器に対するその他の損傷)の比率又は頻度を低減しうる。
【0013】
いくつかの実装形態によれば、注入器装置は、注入器装置が正しく組み立てられ、既定の量の力によって注入部位に圧接状態で押圧され、且つ、トリガが作動させられる時点まで、注入器装置の発砲を妨げる安全構成を含む。例えば、既定量の力が注入器装置に印加されていない際に注入器装置のトリガボタンを押しても、注射器を注入するか又は薬剤を供給するように注入組立体を作動させることにならないであろう。いくつかの実装形態においては、注入器装置は、トリガの作動によって注入組立体が発砲される前に、回転自在にアライメントされると共に互いに向かって軸方向において運動する前部組立体及び後部組立体を含む。
【0014】
図1及び
図2は、前部101と後部102との間において延在する例示用の注入器装置100を示している。注入器装置100は、前部101と後部102との間において延在する反対側の側部表面103を有する。一般に、注入器装置100は、後部102においてトリガされた際に前部101から薬剤を供給するように構成されている。又、注入器装置100は、側部表面103の間において且つ前部101と後部102との間において延在する反対側の端部表面104をも有する。いくつかの実装形態においては、側部表面103は、端部表面104よりも大きな断面寸法を有する。
【0015】
注入器装置100は、一つに結合する前部組立体110と後部組立体130とを含む。前部組立体110は、注射器180(
図8)を保持するように構成されている。後部組立体130は、注入組立体140(
図12)を保持するように構成されている。いくつかの実装形態においては、前部及び後部組立体110、130は、注入器装置100の内部に対するアクセスを提供するべく、着脱自在に一つに結合することができる。例えば、前部組立体110は、後部組立体130上に螺合されてもよく、ラッチ留めされてもよく、スナップフィットされてよく、摩擦嵌めされてもよく、或いは、その他の方法で解放自在に結合されてもよい。後部組立体130から前部組立体110を解放することにより、ユーザは、前部組立体110内において注射器を交換することができる。
【0016】
図3に示されているように、前部組立体110は、前方位置と後方位置との間において担持体支持部114内において摺動自在に取り付けられるように構成された注射器担持体111を含む。注射器担持体111は、注射器180の前部が担持体111の前方において延在するように、注射器180(
図8)を保持するべく構成されている(例えば、
図10を参照されたい)。注射器担持体111が後方位置にある際には、注射器180は、注入器装置110の前部101から突出していない(例えば、
図15を参照されたい)。注射器担持体111が前方位置にある際には、注射器(即ち、針185の少なくとも一部分)は、注入器装置100の前部101から突出している(例えば、
図21を参照されたい)。担持体ばね116が注射器担持体111を後部位置に向かって付勢している。具体的には、担持体ばね116の第一端部は、注射器担持体111のハブ113に圧接状態で当接しており、且つ、ばね116の第二端部は、担持体支持部114内において内部肩部に圧接状態で当接している。担持体ばね116の中間部分は、注射器担持体111の支持セクション112上において延在している。
【0017】
いくつかの実装形態においては、注入及び供給の際の注射器180(
図8)の破壊を防止するべく、ダンパ構成190が注射器担持体111及び担持体支持部114上に設けられている(例えば、
図7を参照されたい)。例えば、ダンパ構成190は、注射器180が前部組立体110内において前進した際に、且つ/又は、プランジャ182(
図8)が注射器180内において前進した際に、注射器180が破壊されるリスクを低減しうる。いくつかの実装形態においては、ダンパ構成190は、前部ハウジング組立体110及び/又は注射器担持体111上において配設された一つ又は複数のダンパを含む。様々な実装形態において、ダンパは、ゴム、発泡体、又はゲルなどの弾性材料から形成されている。
【0018】
いくつかの実装形態においては、第一ダンパ192は、少なくとも担持体支持部114の後方対向表面において位置決めされている(
図7)。第一ダンパ192は、注射器担持体111が前方位置にある際に注射器担持体111に係合するように構成されている。第一ダンパ192は、注射器担持体111が前方位置に到達した際に注射器担持体111からエネルギーを吸収する。従って、第一ダンパ192は、エネルギーが注射器180に伝達されることを防止する。いくつかの実装形態においては、注射器180に係合するべく、第二ダンパ196が注射器担持体111上に配設されている(
図7)。第二ダンパ196は、注射器担持体111が前方位置において担持体支持部と係合した際に、且つ/又は、注射器プランジャが注射器180内において完全に押し込まれた際に、注射器180の破壊を妨げるように、第一ダンパ192と協働する。
【0019】
いくつかの実装形態においては、第一ダンパ192は、担持体支持部114上に配設されると共に注射器担持体111と対向している一つ又は複数のガスケットセクションを含む。その他の実装形態においては、第一ダンパ192は、前部組立体110の外部表面上においても延在する把持部材194の一部分である(
図5)。特定の実装形態においては、把持部材194は、担持体支持部114の外部上においてオーバーモールドされた又はその他の方法で形成された柔らかな/弾性を有する/圧縮自在の材料(例えば、ゴム)である。いくつかの実装形態においては、第二ダンパ196は、注射器担持体111の貫通路に配設されたガスケットリングを含む。特定の実装形態においては、第二ダンパ196の少なくとも一部分は、注射器担持体111の後方対向表面上において着座している。注射器180の後端は、第二ダンパ196上において着座している(
図9)。
【0020】
又、前部組立体110は、注射器180の針185(
図10)が注入の際に注入器装置100の前部101から突出する距離を制御する深さ調節組立体をも含む。
図3を再度参照すれば、深さ調節組立体は、担持体支持部114に結合する深さ調節器ハウジング122内に配設された深さ調節器117を含む。例えば、深さ調節器117は、ハウジング122の内側ねじ山123と係合する外側ねじ山118を定義してもよい(
図3)。いくつかの実装形態においては、深さ調節器117のラッチアーム119は、ハウジング122との関係において深さ調節器117の個別の回転位置を定義するべく、担持体支持部114の切り欠かれた内側表面115と相互作用してもよい(
図3)。それぞれの個別の回転位置は、異なる針の深さと対応している。その他の実装形態においては、切り欠かれた内側表面は、調節器ハウジング122上に設けられてもよい。
【0021】
針がどれだけ突出するように設定されているのかを通知するべく、標識121(
図1及び
図2)が深さ調節器117の外部表面に設けられている。例えば、長さ又は距離を示す一連の数字が深さ調節器117の外周において螺旋パターンで構成されてもよい。調節器ハウジング122は、深さ調節器117がそれを通じ可視状態となるウィンドウ124を定義している(
図1)。深さ調節器117が調節器ハウジング122に沿って進行するのに伴って、標識121がウィンドウ124の下方において循環する。いくつかの実装形態においては、標識121は、担持体支持部114の切り欠かれた内側表面115によって定義された個別の回転位置と対応するように離隔している。例えば、いくつかの実装形態においては、新しい標識121が、深さ調節器117のそれぞれの回転位置においてウィンドウ124を通じて可視状態にある。その他の実装形態においては、新しい標識121は、既定の回転位置において可視状態にある。いくつかの実装形態においては、標識121は、ユーザによる標識121の読取りを促進するべく、十分に大きい。例えば、標識121の少なくともいくつかは、高さが4mmであってもよい。
【0022】
深さ調節器117は、注入器装置100の前部101に向かって把持表面120(
図2)を定義している。注射器針の深さを調節するために、ユーザは、深さ調節器117の把持表面120を把持して深さ調節器117を時計回りに又は反時計回りに回転させる。一方の方向における運動は、調節器ハウジング122との関係において後方に深さ調節器117を運動させることにより、針の深さを増大させる。他方の方向における運動は、深さ調節器117を調節器ハウジング122との関係において前方に運動させることにより、針の深さを減少させる。
【0023】
シース除去器125は、注入器装置100の前部101に取り付けられるように構成されている(
図1)。シース除去器125は、前部組立体110に取り付けられた際に、深さ調節器117の把持表面120をカバーする(例えば、
図8を参照されたい)。シース除去器125は、深さ調節器117に対して回転自在に固定されることなしに、調節器ハウジング122に固定されるように構成されている。シース除去器125の回転運動は、深さ調節器117の回転運動を生成しない。又、シース除去器125の軸方向の運動も、深さ調節器117の軸方向の運動を生成しない。むしろ、深さ調節器117の前方におけるシース除去器125の軸方向の運動は、シース除去器125を調節器ハウジング122から除去する(例えば、
図10を参照されたい)。シース除去器125は、注射器180の針185をカバーするシース186を除去するように構成されている(
図10を参照されたい)。従って、注射器180は、シース186が針185をカバーしている間に、前部組立体110に取り付けられてもよい(
図8を参照されたい)。シース除去器125は、ユーザが針185と接触する可能性を伴うことなしに、シース186の除去を促進する。
【0024】
図9に示されているように、シース除去器125は、深さ調節器117の外周においてフィットするようにサイズ設定された外側壁126を含む。外側ラッチアーム127が、外側壁126から後方に延在し、且つ、調節器ハウジング122に固定されている(
図9)。又、シース除去器125は、深さ調節器117内において且つ針シース186の周りにおいてフィットするようにサイズ設定された内側壁128をも含む(
図9を参照されたい)。内側ラッチアーム129が、針シース186のエッジを捕捉するべく、内側壁128から後方に延在している。シース除去器125は、外側ラッチアーム127をアンラッチするのに十分な力により、シース除去器125を前部組立体110の前方に引っ張ることにより、前部組立体110から取り外される(
図10を参照されたい)。内側ラッチアーム129は、シース除去器125が前部組立体110から離れるように運動させられるに伴って、針シース186を捕獲及び担持する(
図10を参照されたい)。
【0025】
図3に示されているように、後部組立体130は、外側ハウジング構成131と、注入組立体140と、内側ハウジング150と、トリガ構成170と、を含む。いくつかの実装形態においては、後部組立体130は、後部組立体130を前部組立体110に接続するインターロック構成160を含む(例えば、
図15を参照されたい)。インターロック構成160によれば、本明細書において更に詳細に開示されるように、注入器装置100を注入組立体140が作動できない使用不能状態(
図13及び
図15を参照されたい)と注入組立体140が作動できる使用可能状態(
図14及び
図16を参照されたい)との間において構成することができる。いくつかの実装形態においては、後部組立体130は、本明細書において更に詳しく開示されるように、完了インジケータを提供するインジケータ組立体175(
図3)を含む。
【0026】
後部組立体130の内側ハウジング150は、開放端部と閉鎖端部とを有する中空本体151を含む(
図12及び
図17を参照されたい)。開放端部は、インターロック構成160の一部分を形成している(
図12)。閉鎖端部は、縁構成152が後方に延在する天井構造154によって形成されている(
図17)。縁構成152は、天井構造154から後方に離隔した場所において位置決めされた一つ又は複数の後方対向肩部を定義している(
図17及び
図21)。例示用の一実装形態においては、縁構成152は、二つの後方対向肩部を含む。ガイド構造153が縁構成152の後方において延在している(
図12及び
図17)。
【0027】
図3を依然として参照すれば、注入組立体140は、ラム141と、注入器装置100の前部101に向かってラム141を付勢する定力ばね149と、を含む。ラム141の少なくとも一部分は、開放端部と閉鎖端部との間において内側ハウジング150内に配設されている。ラム141は、少なくとも発砲準備位置(
図7)と「底打ち」した位置(
図5)との間において内側ハウジング150内を運動(例えば、摺動)するように構成されている。発砲準備位置にある際には、ラム141は、内側ハウジング150の閉鎖端部において配置される。底打ちした位置にある際には、ラム141は、内側ハウジング150の開放端部に更に近接した状態において配置される。特定の実装形態においては、ラム141は、底打ちした位置にある際に、内側ハウジング150の前方に配置されてもよい。
【0028】
ラム141は、注入器装置100の前部101に向かって対向する当接表面142を定義している(
図3)。当接表面142は、底打ちした位置に向かって運動する際に注射器180のプランジャ182に接触し且つこれを押すように構成されている(
図21及び
図22を参照されたい)。例示用の一実装形態においては、当接表面142は、平らである(
図5を参照されたい)。いくつかの実装形態においては、当接表面142は、ラム141が発砲準備位置にある際に、プランジャ182から離隔している(
図15及び
図16を参照されたい)。
【0029】
又、ラム141は、天井構造154内の孔を通じて縁構成152まで延在するラッチアーム144をも含む(
図12を参照されたい)。ラッチアーム144は、ラム141を発砲準備位置において縁構成152に対して解放自在に固定するべく、縁構成152の後方対向肩部上において着座するように構成されたラッチラグ145を定義している(
図20を参照されたい)。ラッチアーム144のラグ145は、ラム141を発砲準備位置において維持するべく、ラム141を定力ばね149の付勢に対して圧接状態で保持するように構成されている。
【0030】
又、ラム141は、当接表面142とラッチアーム144との間の中間位置において、ばね支持セクション143(
図3)をも定義している。いくつかの実装形態においては、バレル148(
図3)が、ばね支持セクション143に取り付けられており、且つ、定力ばね149が、バレル148の周りにおいて巻回されるか又はその他の方法で取り付けられている(例えば、
図12を参照されたい)。ばね149の反対側の端部は、内側ハウジング150とインターロック構成160の間において、クランプされるか、締結されるか、又はその他方法で固定されている(
図12を参照されたい)。
【0031】
外側ハウジング構成131は、内側ハウジング150を受け入れる後部外側ハウジング132を含む(
図3を参照されたい)。トリガ構成170が後部外側ハウジング132の後端に取り付けられている(
図3を参照されたい)。いくつかの実装形態においては、トリガ構成170は、後部外側ハウジング132によって定義された内部肩部にスナップフィットするか又はその他の方法で固定される前方に延在したラッチアーム172(
図3及び
図20)を有するボタン171を含む(例えば、
図7を参照されたい)。ボタン171は、後部外側ハウジング132から後方に突出している(例えば、
図7を参照されたい)。
【0032】
ボタン171は、後部外側ハウジング132との関係において、準備完了位置(例えば、
図5を参照されたい)と押下された位置(例えば、
図12を参照されたい)との間において運動可能である。ボタン171は、準備完了位置にある際よりも、押下された位置にある際に、更に後部外側ハウジング132内において配設される。トリガばね174がボタン171を開始位置に付勢している(
図5を参照されたい)。傾斜構造173がボタン171の中空内部に沿って前方に延在している(
図12及び
図20)。準備完了位置から押下された位置までトリガばね174の付勢に対して圧接状態でボタン171を運動させることにより、傾斜構造173は、後部外側ハウジング132との関係において前方に運動する。
【0033】
いくつかの実装形態においては、インジケータ組立体175は、内側ハウジング150と後部外側ハウジング132との間において配設されうる(
図3、
図12、及び
図22を参照されたい)。インジケータ組立体175は、インジケータ本体176(
図3)を含む。いくつかの実装形態においては、インジケータ本体176は、着色された表面を含む。その他の実装形態においては、インジケータ本体176は、標識がその上部に印刷される表面を含む。又、いくつかの実装形態においては、インジケータ本体176は、内側ハウジング本体151と相互作用するべく本体176から半径方向を内側に延在するトラックフォロワ178をも含む(
図21及び
図22を観察されたい)。
【0034】
インジケータ176は、後方(即ち、制約された)位置(
図21)と前方(即ち、付勢された)位置(
図22)との間において内側ハウジング本体151の外部に沿って摺動するように構成されている。付勢部材(即ち、インジケータばね)179がインジケータ本体176を前方位置に向かって付勢している。いくつかの実装形態においては、一つ又は複数のトラック156又は切取部が、内側ハウジング150の中空本体151の周囲壁に沿って長手方向に延在している(
図17)。特定の実装形態においては、インジケータ本体176のトラックフォロワ178は、インジケータ本体176の回転運動を妨げるべく、トラック156のうちの一つのトラック内に延在しており、且つ、これに沿って摺動するように構成されている(
図12)。いくつかの実装形態においては、トラックフォロワ178は、本明細書において更に詳細に開示されるように、注入組立体140の装填の際にインジケータ部材176をリセットするべく利用されうる。
【0035】
インジケータ本体176は、内側ハウジング150上に設けられた停止部158(
図17及び
図20)により、インジケータばね179の付勢に対して圧接状態で保持されている。停止部158は、中空本体151内の切取部のうちの一つ又は複数の内部において延在する一つ又は複数の曲がりやすいアーム157上に配設されている(
図17を参照されたい)。いくつかの実装形態においては、アーム157は、中空本体151の内部に向かって半径方向を内側に曲がるように構成されている。停止部材158は、曲がりやすいアーム157から外向きに延在している。インジケータばね179は、インジケータ本体176を停止部材158上において押すことにより、停止部材158を内側ハウジング150の内部に向かって切取部内に押圧するべく、十分に強力である(
図22を参照されたい)。但し、ラム141が内側ハウジング150内において発砲準備位置に配設された際には(例えば、
図21を参照されたい)、ラム141は、本明細書において更に詳述されるように、停止部材158の内向きの運動を妨げる。従って、停止部材158は、ラム141が付勢された位置に運動させられる時点まで、インジケータ本体176をインジケータばね179の付勢に対して圧接状態において保持する。
【0036】
後部外側ハウジング132は、インジケータ本体176が前方位置にある際に、インジケータ本体176が可視状態にある少なくとも一つウィンドウアパーチャ133(
図3)を定義している(例えば、
図23を参照されたい)。インジケータ本体176は、インジケータ本体176が後方位置にある際には、ウィンドウアパーチャ133を通じて可視状態にはない(例えば、
図1を参照されたい)。一実装形態においては、後部ハウジング132は、ハウジング132の側部表面103のうちの一つのみにおいて、ウィンドウアパーチャ133を定義している。別の実装形態においては、後部ハウジング132は、ハウジング132の両方の側部表面102においてウィンドウアパーチャ133を定義しており、且つ、インジケータ本体176は、二つのインジケータ本体176を定義している。特定の実装形態においては、ウィンドウ構成134(
図3)は、ウィンドウアパーチャ133において、後部外側ハウジング132内において固定状態で配設されてもよい。ウィンドウ構成134は、注入器装置100の内部を保護するべくアパーチャ133を充填する半透明又は準半透明の材料から形成されている。
【0037】
又、外側ハウジング構成131は、後部外側ハウジング132と一つにフィットする中間外側ハウジング137をも含む(
図3を参照する)。中間外側ハウジング137は、中間外側ハウジング137の内側表面から内向きに延在する支持構造138を定義している(
図12を参照されたい)。支持構造138は、前方対向肩部139を定義している(
図12)。
【0038】
いくつかの実装形態においては、ハウジング132、137のうちの一方又は両方は、注入器装置100の把持を促進するべく、それぞれ、把持表面135、137を含んでもよい(
図1を参照されたい)。いくつかの実装形態においては、把持表面135、137は、ハウジング132、137の外部表面の少なくとも一部分上において延在している。特定の実装形態においては、把持表面135、137は、圧縮可能材料から形成されている。例示用の一実装形態においては、把持表面135、137は、ゴムから形成されている。
【0039】
インターロック構成160が、前部組立体110を後部組立体130に結合している(
図15を参照されたい)。インターロック構成160は、前端において内部ねじ山162を定義しているインターロック本体161を含む(
図3及び
図12)。インターロック本体161の後端は、内側ハウジング150に装着されるように構成されている(
図12)。内部ねじ山162は、後部組立体130を前部組立体110に着脱自在に結合するべく、担持体支持部114(
図11を参照されたい)上に配設された外部ねじ山163と係合するようにサイズ設定されている。
【0040】
いくつかの実装形態においては、内部ねじ山162及び外部ねじ山163は、前部及び後部組立体110、130の高速螺合を促進するように構成されている。例えば、特定の実装形態においては、内部ねじ山162及び外部ねじ山163のそれぞれは、個々の組立体110、130の内周に沿って、2回以下だけ、延在している(
図11及び
図12を参照されたい)。特定の実装形態においては、内部ねじ山162及び外部ねじ山163のそれぞれは、1回超且つ2回未満だけ、内周に沿って延在している。特定の実装形態においては、内部ねじ山162及び外部ねじ山163のそれぞれは、個々の組立体110、130の内周に沿って、1回以下だけ、延在している。特定の実装形態においては、内部及び外部ねじ山162、163のそれぞれは、個々の組立体110、130の内周の約半分に沿って延在している。
【0041】
図12に示されているように、内側ハウジング150は、中間外側ハウジング137に対して解放自在にロックするように構成されている。内側ハウジング150は、固定された肩部164の前方において延在するインターロックアーム155を定義している。インターロックアーム155は、内側ハウジング150の残りの部分との関係において内向きに偏向するように構成された曲がりやすいアームを含む(
図15を参照されたい)。インターロックアーム155は、後方対向肩部159を定義するべく、アーム155から半径方向を外向きに延在するラッチフックを含む(
図12)。インターロックアーム155の自由端部は、アーム155に跨って横方向においてテーパー化又は湾曲した傾斜又は輪郭形成された表面169を定義している(
図18及び
図19を参照されたい)。
【0042】
後部外側ハウジング132及び中間外側ハウジング137が内側ハウジング150上において取り付けられた際に、中間ハウジング137の支持部材138は、内側ハウジング150の固定された肩部164とラッチフックの後方対向肩部159との間に配設される(
図12)。従って、外側ハウジング組立体131は、内側ハウジング150及びインターロック本体161との関係において静止状態において保持される。インターロック本体161の一部分(例えば、バンド)は、前部組立体110と後部組立体130との間において延在している(
図13を参照されたい)。
【0043】
図4〜
図7は、注入器装置100が武装される方式(即ち、ラム141(
図3)が底打ちした位置から発砲準備位置に運動させられる方式)を示している。
図4に示されているように、前部組立体110が、(例えば、インターロック本体161から担持体支持部114をねじ結合解除することによって)後部組立体130から除去される。
図5に示されているように、前部組立体110は、シース除去器125が後部組立体130と対向するように、反転させられる。
図6及び
図7に示されているように、前部組立体110の前端が、後部組立体130に挿入され、且つ、内側ハウジング150内において後方に摺動させられる。
【0044】
前部組立体110の前端が、ラム141に係合し、且つ、ラム141を内側ハウジング150内において後方に天井構造154に向かって押す(
図6を参照されたい)。例えば、いくつかの実装形態においては、シース除去器125が、ラム141の当接表面142に対して圧接状態で押圧される。その他の実装形態においては、深さ調節器117が、当接表面142に対して圧接状態で押圧される。ラム141は、定力ばね149の付勢に対して圧接状態で後方に運動させられる。天井構造154が、ラム141が過剰に後方に運動させられることを防止する。ラム141が後方に運動するのに伴って、ラッチアーム144は、ラッチラグ145が発砲準備位置において縁構成152の後方肩部上において着座する時点まで、天井構造154を通過して縁構成152に向かって運動する(
図20を参照されたい)。
【0045】
図8〜
図11は、前部組立体110内への注射器180の取付けを示している。注射器180は、薬剤を保持するように構成されたアンプル181を含む。プランジャ182が、アンプル181の後端を通じて、アンプル181内の薬剤を封止するピストン又は栓183まで延在している。針185(
図10)が、アンプル181の前端において針ハブ184に結合している。シース186が、針185を取り囲んでいる(例えば、
図9を参照されたい)。シース186は、注射器を取り扱う人物が針185によって偶発的に刺されたり又は穿刺されることを防止する。
【0046】
図8に示されているように、注射器180は、前部組立体110の後端に挿入される。注射器180のシースを有する端部は、担持体111の支持セクション112がアンプル181の一部分を取り囲むように、注射器担持体111を通じて挿入される(例えば、
図9及び
図10を参照されたい)。注射器180は、針シース186がシース除去器125の内側壁128内において延在するように、前部組立体110内に十分に深く挿入される。内側壁128のラッチアーム129は、シース186の端部上において係合するか又はその他の方法で固定される(
図9を参照されたい)。
【0047】
図10に示されているように、シース除去器125は、シース除去器125が前部組立体110の前方において引っ張られた際にシース186を捕獲し、これにより、シース186を針185から除去する。
図11に示されているように、深さ調節器117の把持表面120は、シース除去器125が除去された際に、アクセス可能である。プランジャ182は、注射器が注射器担持体111に取り付けられた際に、アンプル181及び前部組立体110の後方において延在している。
【0048】
図12は、注入組立体130が動作可能状態とされると共に注入器装置100が使用不能構成となった後の後部組立体130の断面を示している。使用不能構成にある間は、トリガ170の作動により、注入組立体140は発砲することにならない。ラム141は、発砲準備位置において配設されており、且つ、ラム141のラッチラグ145は、内側ハウジング本体151の縁構成152上において着座している。定力ばね149が負荷印加状態にある。
【0049】
インジケータ本体176は、インジケータばね179の付勢に対して圧接状態で、制約された位置において保持されている。具体的には、ラム141は、停止部158(
図18)がインジケータ本体176を保持することを可能にする内側ハウジング150の曲がりやすいアーム157の内向きの曲がりを妨げている。更には、ラム141の肩部147は、インジケータ本体176の前方運動を妨げるべく、トラックフォロワ178に係合してもよい(
図12)。又、肩部147は、後方位置においてインジケータ本体176をリセットするべく注入装置140を動作可能状態とする際に、トラックフォロワ178を圧接状態において押すこともできる(例えば、
図5及び
図7を参照されたい)。
【0050】
注入器装置100が使用不能状態になっている間、内側ハウジング本体151は、外側ハウジング組立体131との関係において軸方向において固定されている(
図12を参照されたい)。内側ハウジング本体51の固定された肩部164は、中間外側ハウジング137の支持部材138の一端に対して圧接状態で着座し、これにより、後部外側ハウジング132との関係における内側ハウジング150の前方軸方向運動を妨げている。インターロックアーム155のラッチフック(即ち、後方対向肩部159)は、支持部材138の反対側端部において肩部139と係合し、これにより、内側ハウジング150との関係における後部外側ハウジング132の前方軸方向運動を妨げている(
図12)。更には、トリガばね174は、後部外側ハウジング132を内側ハウジング150との関係において延長位置に付勢している(
図12)。例えば、ばね179の一端は、内側ハウジング150の天井構造154上において着座しており、且つ、ばね179の反対側端部は、ボタン171の内部を圧接状態において押圧している(
図12を参照されたい)。
【0051】
図12に示されているように、後部外側ハウジング132が延長位置に配設されている間にトリガボタン171を押下しても、注入組立体140は作動しない。トリガボタン171を後部外側ハウジング132内に押圧することにより、ボタン171の内部の傾斜構造172は、内側ハウジング150の縁構造152に向かって前方に運動する。但し、ボタン171が完全に押し込まれた際にも、傾斜構造173は、ラムラッチアーム144のラッチラグ145には到達しない。従って、ボタンの傾斜構造173は、注入組立体140を作動させるべく、縁構造152からラッチアーム144をアンラッチすることができない。
【0052】
図13〜
図19は、注入器装置100が使用不能構成から使用可能構成に遷移する方式を示している。
図13に示されているように、前部組立体110は、インターロック本体161のバンドが担持体支持部114と中間外側ハウジング137との間において可視状態となるように、後部組立体130に装着されている。前部組立体110の第一アライメントインジケータ165は、後部組立体130の第二アライメントインジケータ166とアライメントしている。例えば、前部組立体110は、第一及び第二アライメントインジケータ165、166が前部及び後部組立体110、130の回転的なアライメント状態を通知するべく互いを指す時点まで、後部組立体130に螺入されてもよい。
図14に示されているように、前部及び後部組立体110、130が回転的にアライメントされた際に、後部組立体130は、中間外側ハウジング137が、可視状態であったインターロック本体161をカバーするように、前部組立体110に向かって軸方向を前方に運動させられてもよい(
図13及び
図14を比較されたい)。
【0053】
図15及び
図16は、使用不能構成から使用可能構成への遷移を示す注入器装置100の軸方向断面図である。使用不能構成にある際には、内側ハウジング150の縁構造152と後部外側ハウジング132の後端102との間の軸方向の間隔は、トリガボタン171が押し込まれた際にも、ラム141のラッチラグ145からのトリガボタン171の傾斜構造173の分離を維持するべく、十分なものになっている(例えば、
図15を参照されたい)。従って、注入器装置100が使用不能構成にある際にトリガボタン171を押し込んでも、注入器組立体140は作動しない。
【0054】
ラッチアーム155がアンロックされた(即ち、内向きに曲がった)後には、後部外側ハウジング132は、内側ハウジング150及び前部組立体110との関係において、トリガばね174の付勢に対して圧接状態で、前方退却位置まで運動させることができる。後部外側ハウジング132は、インターロック本体161がもはやユーザにとって可視状態ではなくなるように、インターロック本体161をカバーするべく運動する。
図16に示されているように、退却位置に後部外側ハウジング132を摺動させることにより、トリガボタン171は、縁構造152及びラムラッチラグ145に対して相対的に近接した状態となる。新しい使用可能な注入器装置100のトリガボタン171を押下することにより、傾斜構造173は、ラムラッチアーム144のラッチラグ145との係合状態に運動する。
【0055】
図17〜
図19は、インターロック構成160により、使用不能構成から使用可能構成への注入器装置100の遷移が可能になる方式を示している。
図17に示されているように、前部組立体110は、(例えば、担持体支持部114の後部に配設された)一つ又は複数の後方に延在するタブ167を含む。
図19に示されているように、後方に延在するタブ167は、内側ハウジング150のインターロックアーム155の自由端部において傾斜した又はその他の方法で輪郭形成された表面169と相互作用するように成形された傾斜した又はその他の方法で輪郭形成された表面168を定義している。例えば、タブ167は、輪郭形成された表面169のスナップオーバー表面169a上において載置されてもよい。特定の実装形態においては、タブ167は、タブ167がスナップオーバー表面169a上において載置された際に、可聴音響(例えば、クリック)を生成する。
【0056】
前部組立体110が螺合自在に後部組立体130に結合された際に、前部組立体110の後方に延在するタブ167は、
図15に示されているように、インターロックアーム155を半径方向を内向きに偏向させるべく、インターロックアーム155の自由端部と係合する。インターロックアーム155を内向きに曲げることにより、インターロックアーム155のラッチフック(並びに、従って、後方対向肩部159)は、内側ハウジング150の支持部材138から離れるように運動する(
図15を参照されたい)。後部外側ハウジング組立体132は、インターロックアーム155が内向きに曲がった位置において保持されている間に、インターロック本体161との関係において前方に運動させることができる(
図16を観察されたい)。
【0057】
いくつかの実装形態においては、インターロック組立体160は、インターロックアーム155をロック位置において半径方向を外向きに付勢するラッチばね189(
図3)を含む。いくつかの実装形態においては、ラッチばね189は、反復された使用の後のアーム155の破壊を防止するべく、インターロックアーム155に対する支持を提供している。このような実装形態においては、インターロックアーム155は、主には、インターロックアーム155自体の材料の弾性及び弾力性により、ロック位置に向かって付勢されている。その他の実装形態においては、ラッチばね189は、ロック位置においてインターロックアーム155を維持するように機能している。
【0058】
図16及び
図20〜
図22は、注入器装置100の注入組立体140の作動を示している。
図16に示されているように、注入器装置100は、注入を開始するべく、使用可能構成において構成されている。担持体ばね116は、針185が深さ調節器117内において配設されるように、注射器担持体111を後方に付勢している。注射器プランジャ182は、発砲準備位置において配設されているラム141に向かって後方に延在している。特定の実装形態においては、ラム141の当接表面142は、注射器プランジャ182から軸方向において離隔している。その他の実装形態においては、ラム141は、注射器プランジャ182に当接している。トリガボタン171は、ラムラッチアーム144のラッチラグ145のリーチ内に存在している。
【0059】
図20に示されているように、トリガボタン171を押下方向Dにおいて押下することにより、傾斜構造173は、ラムラッチアーム144のラッチラグ145を内側ハウジング150の縁構造152から離れるように曲がり方向Fにおいて押す。特定の実装形態においては、縁構造152は、ラッチラグ145を横方向の曲がり方向Fにおいて運動させることにより、ラム141が、ラッチラグ145が縁構造152をクリアする時点まで、定力ばね149の付勢に対して圧接状態で後方に運動するように、輪郭形成されている(
図20を参照されたい)。ラッチラグ145が縁構造152をクリアした際に、ラム141は、もはや、定力ばね149の付勢に対して圧接状態で保持されなくなる。
【0060】
図21に示されているように、定力ばね149は、ラム141がもはや発砲準備位置において保持されていない際に、ラム141を付勢された位置に向かって前方に引っ張る。ラム141が前方に運動するのに伴って、ラム141の当接表面142は、注射器プランジャ182と係合する。但し、ラム141は、アンプル181内においてプランジャ182を即座に運動させない。むしろ、担持体ばね116の圧縮抵抗力は、プランジャ182がアンプル181内において運動を開始する前に担持体ばね116が圧縮を開始するように、十分に小さい。担持体ばね116が圧縮するのに伴って、注射器担持体111は、注射器担持体111のハブ113が担持体支持部114の前方壁と係合する(例えば、第一ダンパ192と係合する)時点まで、担持体支持部114との関係において前方に運動する。注射器担持体111は、注射器180を前方方向において担持し、これにより、針185を注入部位に挿入する。
【0061】
図22に示されているように、ラム141は、薬剤を供給するべく、プランジャ182をアンプル181内において押下する。注射器担持体111が底打ちした(即ち、前方壁と係合した)際に、ラム141の前方方向の力は、プランジャ182の抵抗力を克服するべく十分なものである。ラムばね149は、定力ばねであることから、薬剤は、コイルばねによるものよりも、一貫性のある速度で注射器180から供給される。薬剤が供給された後に、ラムばね149は、注射器プランジャ182に対する前方方向の圧力を維持している。従って、注射器針185は、注入器装置100が注入部位から取り除かれた後にも、注入器装置100の前端101から延在した状態において留まっている。
【0062】
図16、
図21、及び
図22を参照すれば、突発型完了インジケータ175は、注入組立体140によって自動的に作動させられる。
図16に示されているように、インジケータ本体176は、トリガボタン171の作動の前には、インジケータばね179の付勢に対して圧接状態で後方位置において配設されている。発砲準備位置にある間に、ラム141は、内側ハウジング150のアーム157の内向きの曲がりを防止している。従って、停止部材158(
図20)は、ばね179の付勢に対して圧接状態でインジケータ本体176を保持している。更には、ラム141の肩部147が、インジケータ本体176のトラックフォロワ178に係合している(
図16)。
図21に示されているように、インジケータ本体176は、依然として後方位置において保持されており、その理由は、ラム141が依然として曲がりやすいアーム157の一部分に沿って延在しているからである。
【0063】
図22に示されているように、インジケータ本体176は、ラム141が、曲がりやすいアーム157をクリアして停止部材158の内向きの運動を可能にするべく内側ハウジング150内において前方に十分に運動した際に、停止部材158上において付勢される。図示の例においては、ラム141は、ピストン183が注射器アンプル181内において底打ちした際に、曲がりやすいアーム157をクリアしている。その他の実装形態においては、ラム141は、プランジャ182が、(例えば、ピストン183が完全に「底打ち」していない場合にも)注射器180から所定量の薬剤を供給するべく前方に十分に運動した際に、曲がりやすいアーム157をクリアしている。
【0064】
インジケータばね179は、インジケータ本体176を内側ハウジング150上において前方に押している。ハウジング176が前方に摺動するのに伴って、トラックフォロワ178は、内側ハウジング本体151の側壁内に定義された長手方向トラック156内において摺動する。トラックフォロワ178は、インジケータ部材176が前方に運動するのに伴って、インジケータ部材176の回転を防止する。従って、トラックフォロワ178は、インジケータ本体176がウィンドウ134との間における周囲アライメント状態から逸脱することを防止している(
図1)。
【0065】
図22に示されているように、インジケータ本体176は、薬剤が供給された際に、ウィンドウ134と半径方向においてアライメントする。
図1に示されているように、内側ハウジング本体151は、インジケータ本体176がウィンドウ134とアライメントする前に、ウィンドウ134を通じて可視状態にある。
図22に示されているように、インジケータ本体176は、供給が完了した際に、ウィンドウ124を通じて可視状態にある。いくつかの実装形態においては、インジケータ本体176は、内側ハウジング本体151(例えば、白色)とは異なる色(例えば、赤色)である。従って、ウィンドウ134内の突然の色の変化は、注入プロセスの完了を通知する。
【0066】
上述のように、「完了した際に」というフレーズは、完了の瞬間、完了の瞬間の直後の時点、又は完了の前後の数ミリ秒以内の時点(例えば、注入器装置内の公差に起因したもの)を含むタイムフレームを意味しうる。複数のイベントが「完了の際に」発生した際に、これらのイベントは、同時に、直接的に相前後して、或いは、相互に数ミリ秒以内において、発生してもよい。いくつかの実装形態においては、トラックフォロワ178は、インジケータ本体176が前方位置に到達してトラックフォロワ178が内側ハウジング150の肩部177に係合した際に、可聴ノイズ(例えば、「クリック」)を生成する(
図22を参照されたい)。従って、いくつかの実装形態においては、突発型完了インジケータ175は、供給ステップの完了を通知するべく、可聴ノイズを生成している。
【0067】
いくつかの実装形態においては、インジケータばね179は、インジケータ本体176がウィンドウ134を瞬間的に充填していると思われるほどに、十分に強力である。例えば、インジケータばね179は、ユーザがウィンドウ134に沿ったインジケータ本体176の前端の運動に追随できないほどにインジケータ本体176を前方に迅速に運動させてもよい。特定の実装形態においては、ウィンドウ134との関係におけるインジケータ本体176の運動は、注射器アンプル181内におけるプランジャ182の運動に結び付けられてはいない(即ち、これから隔離されている)。例えば、曲がりやすいアーム157がクリアされたら、インジケータ本体176は、内側ハウジング本体151内におけるラム141の位置の影響を受けることなしに、インジケータばね179により、前方に運動する。
【0068】
上述の注入器装置100は、注入可能な流体を収容する注射器と共に使用されるように構成されている。注射器内における収容に適した一つの例示用の流体は、グラチラマー酢酸塩である。Copolymer-1 とも呼称されるグラチラマー酢酸塩(Glatiramer Acetate:GA)は、多発性硬化症(Multiple Sclerosis:MS)を治療する際に有効であることが示されている(Lampert、1978)。グラチラマー酢酸塩の毎日の皮下注入(20mg/注入)は、再発率、障害の進行、磁気共鳴撮像(Magnetic Resonance Imaging:MRI)による新しい病変の出現(Johnson、1995)、並びに、「ブラックホール」の出現(Filippi、2001)を低減する。
【0069】
COPAXONE(登録商標)は、グラチラマー酢酸塩を有効含有物として含む処方のブランド名である。グラチラマー酢酸塩は、再発寛解型多発性硬化症(Relapsing-Remitting Multiple Sclerosis:RRMS)における再発頻度の低減について承認されている。グラチラマー酢酸塩は、それぞれ、0.141、0.427、0.095、及び0.338というCOPAXINE(登録商標)中における平均モル分率を有するLグルタミン酸、Lアラミン、Lチロシン、及びLリジンという4つの自然発生アミノ酸を含む合成ポリペプチドの酢酸塩から構成されている。COPAXIONE(登録商標)においては、グラチラマー酢酸塩の平均分子量は、4700〜11000ダルトンである。化学的には、グラチラマー酢酸塩は、Lアラニン、Lリジン、及びLチロシン酢酸塩(塩)を有するLグルタミン酸ポリマーとして表記される。その構造的な処方は、以下のとおりである。
(Glu,Ala,Lys,Tyr)
xACH
3COOH
(C
5H
9NO
4AC
3H
7NO
2AC
6H
14N
2O
2AC
9H
11NO
3)
PAPC
2H
4O
2
CAS−147245−92−9
【0070】
再発寛解型多発性硬化症用のCOPAXONE(登録商標)の推奨される投薬スケジュールは、皮下注入される状態で、一日当たりに20mgである(Physician’s Desk Reference)。又、投薬スケジュールに関する更なる情報は、米国特許第3,849,550号、第5,800,808号、第5,858,964号、第5,981,589号、第6,048,898号、第6,054,430号、第6,214,791号、第6,342,476号、及び第6,362,161号明細書において見出すことが可能であり、これらの開示内容は、引用により、本明細書に包含される。
【0071】
その作用メカニズムは、完全には解明されていないが、GAは、主組織適合複合体(Major Histocompatibility Complex:MHC)分子の溝内の抗原に結合し、且つ、この抗原として表示されるものと考えられている。或いは、この代わりに、GAは、抗原提供細胞(Antigen Presenting Cell:APC)によって包まれるものと考えられ、且つ、次いで、断片が提供される。いずれの場合にも、GAの提供は、GA固有のT細胞の生成をもたらす。依然として明らかではないメカニズムを通じて、GA固有のT細胞は、主に、Tヘルパ2(Th2)バイアスされている。Th2細胞は、Th1細胞又はマイクロファージによるサイトカインの生成を妨げるTh2サイトカインを生成し、且つ、抗炎性となる傾向を有する。血液脳関門(Blood-Brain Barrier:BBB)における有効な活動を明示的に有すると共にCNS内への炎症性細胞の輸送を減じるインターフェロンβとは異なり、GAは、BBBに対する無視可能な影響を有しており、これにより、GA固有のTh2リンパ球がCNSに進入してバイスタンダー抑制を通じて炎症を減少させることを許容する(Yong、2002)。
【0072】
注入器装置のいくつかの態様は、(a)注射器を保持するように構成された第一ハウジング組立体、(b)外側ハウジング及び内側ハウジングを含む第二ハウジング組立体、(c)延長位置において外側ハウジングを固定状態において保持するロック部材、及び(d)特定の回転位置において第二ハウジング組立体に第一ハウジング組立体を回転自在に装着するように構成されたインターロック組立体を含む。内側ハウジングは、第一ハウジング組立体との関係において軸方向において固定されるように構成されている。外側ハウジングは、延長位置と退却位置との間において第一ハウジング組立体との関係において軸方向において運動するように構成されている。第二ハウジング組立体は、注射器から薬剤を注入するべく注射器を動作させるように構成された注入組立体を含む。第二ハウジング組立体は、外側ハウジングが退却位置にある際にのみ、注入組立体を発砲するように構成されたトリガ部材を含む。第二ハウジング組立体は、外側ハウジングを延長位置に付勢する付勢部材を含む。又、インターロック組立体は、第一及び第二ハウジング組立体が特定の回転位置にある際にロック部材を解放するように構成されている。外側ハウジングは、ロック部材が解放された際に、付勢部材の付勢に対して圧接状態において、第一ハウジング組立体との関係において退却位置まで運動可能である。
【0073】
例示用の特定の実装形態においては、第一ハウジング組立体は、第一アライメントインジケータを含み、且つ、第二ハウジング組立体の外側ハウジングは、第二アライメントインジケータを含み、この場合に、第一及び第二アライメントインジケータは、第一及び第二ハウジング組立体が特定の回転位置において方向付けされた際に、アライメントする。
【0074】
例示用の特定の実装形態においては、インターロック組立体は、外側ハウジングが延長位置において配設された際に、第一ハウジング組立体と第二ハウジング組立体との間において可視状態であるインターロックバンドを含み、この場合に、インターロックバンドは、外側ハウジングが退却位置にある際には、可視状態にない。
【0075】
例示用の特定の実装形態においては、ロック部材は、内側ハウジング上に配設された曲がりやすいラッチフックを含み、ラッチフックは、外側ハウジングの内部において配設された肩部に係合するように構成されており、この場合に、インターロック組立体は、第一及び第二ハウジング組立体が特定の回転位置において方向付けされた際に、ラッチフックを肩部から離れるように曲げるタブを含む。
【0076】
例示用の特定の実装形態においては、トリガ部材は、外側ハウジングに取り付けられると共に準備完了位置と押下された位置との間において運動するように構成されたボタンを含む。ボタンは、押下された位置にある際にもボタンが注入組立体を発砲することを防止するべく、外側ハウジングが延長位置において配設されている際に、注入組立体から十分に遠くに離隔している。外側ハウジングを退却位置に運動させることにより、ボタンは、ボタンが押下された位置に運動させられた際に注入組立体の発砲を可能にするべく、注入組立体に対して十分に近接した状態に運動する。
【0077】
例示用の特定の実装形態においては、注入組立体は、ラムと、ラムを注射器に向かって付勢するばねと、を含む。ラムは、ばねの付勢に対して圧接状態でラムを保持するべく、内側ハウジングによって定義された肩部に係合する曲がりやすいラッチアームを含む。ボタンを注入組立体に十分に近接した状態で運動させるステップは、押下された位置へのボタンの運動により、ラムを解放するべく、曲がりやすいラッチが肩部から外れるように押されるように、ボタンを曲がりやすいラッチのレンジ内において運動させるステップを含む。
【0078】
例示用の特定の実装形態においては、付勢部材は、ボタンを内側ハウジングから離れるように且つ準備完了位置に向かって付勢することにより、外側ハウジングを延長位置に向かって付勢している。
【0079】
例示用の特定の実装形態においては、外側ハウジングは、第一ハウジング組立体が注入側部に対して圧接状態で押圧されると共にユーザが外側ハウジングを把持し且つ外側ハウジングを注入部位に向かって押した際に、第一ハウジング組立体との関係において運動する。
【0080】
例示用の特定の実装形態においては、注射器は、グラチラマー酢酸塩を含む処方を収容している。例示用の一実装形態においては、処方は、1MLの処方当たりに20mgのグラチラマー酢酸塩を含む。例示用の一実装形態においては、処方は、1MLの処方当たりに40mgのグラチラマー酢酸塩を含む。
【0081】
例示用の特定の実装形態においては、注射器は、供給ステップにおいて第一ハウジング組立体から延在するように構成された針を含み、且つ、この場合に、第一ハウジング組立体は、第一ハウジング組立体から延在する針の長さを変化させる深さ調節器を含む。
【0082】
例示用の特定の実装形態においては、深さ調節器は、個別の停止位置の間において運動可能であり、それぞれの個別の停止位置は、個別の停止位置のうちの一つに対して深さ調節器を運動させることにより、対応する針深さが選択されるように、異なる針の深さに対応している。
【0083】
例示用の特定の実装形態においては、針シース除去器が深さ調節器上においてフィットしている。針シース除去器は、深さ調節器が、針シース除去器の任意の運動の際に、軸方向において且つ回転的に固定された状態において留まるように、深さ調節器に結合するべく構成されている。
【0084】
例示用の特定の実装形態においては、針の深さを通知するべく、数字が深さ調節器において表示されており、この場合に、表示される数字は、サイズが少なくとも4mmである。
【0085】
例示用の特定の実装形態においては、第二ハウジング組立体は、第二ハウジング組立体の外部の一部分上において延在する圧縮可能な把持表面を含む。
【0086】
例示用の特定の実装形態においては、第一及び第二ハウジング組立体のそれぞれは、第一及び第二ハウジング組立体に結合するべくその他のねじ山を有する領域に固定されるねじ山を有する領域を含む。
【0087】
例示用の特定の実装形態においては、ねじ山を有する領域のそれぞれは、個々のハウジング組立体の内周以下に沿って延在するねじ山を含む。
【0088】
例示用の特定の実装形態においては、それぞれのねじ山を有する領域のねじ山は、個々のハウジング組立体の内周の約半分に沿って延在している。
【0089】
例示用の特定の実装形態においては、第一ハウジング組立体は、第一タブを含み、且つ、第二ハウジング組立体は、スナップオーバー表面を定義しており、この場合に、第一タブは、第一及び第二ハウジング組立体が一つに螺合された際に、スナップオーバー表面上において載置され、且つ、この場合に、第一タブは、第一タブがスナップオーバー表面上において載置された際に、可聴音響を生成する。
【0090】
例示用の特定の実装形態においては、突発型完了インジケータ部材が外側ハウジングの内部に配設されている。突発型完了インジケータ部材は、第一位置と第二位置との間において外側ハウジングとの関係において運動するように構成されている。突発型完了インジケータ部材は、第一位置にある際には、外側ハウジング内に定義されたウィンドウを通じて可視状態にはなく、且つ、第二位置にある際には、ウィンドウを通じて可視状態にあり、この場合に、第一位置から第二位置への突発型完了インジケータ部材の運動は、供給ステップの完了の際に作動させられる。
【0091】
例示用の特定の実装形態においては、突発型完了インジケータ部材が第一位置から第二位置に運動した際に、色の変化がウィンドウを通じて可視状態にある。
【0092】
例示用の特定の実装形態においては、注入器装置は、供給ステップの完了の際に可聴音響を生成する。
【0093】
例示用の特定の実装形態においては、突発型完了インジケータ部材は、付勢部材により、第二位置に向かって付勢されており、且つ、この場合に、注入組立体は、突発型完了インジケータ部材を付勢部材の付勢に対して圧接状態で保持する少なくとも一つの停止部材を含み、停止部材は、供給ステップの完了の際にインジケータ部材を自動的に解放する。
【0094】
上述の仕様、例、及びデータは、本発明の製造及び使用の完全な説明を提供している。本発明の精神及び範囲を逸脱することなしに、本発明の多数の実施形態が実施されうることから、本発明は、添付の請求項において規定されているとおりである。
【0095】
参考文献
1. Lampert, Autoimmune and virus-induced demyelinating diseases. A review, Am. J, Path , 1978, 91 :176-208.
2. Johnson et al., Copolymer 1 reduces relapse rate and improves disability in relapsing-remitting multiple sclerosis: results of a phase III multicenter, double-blind placebo-controlled trial. The Copolymer 1 Multiple Sclerosis Study Group, Neurol., 1995, 45:1268.
3. Filippi et al., Glatiramer acetate reduces the proportion of MS lesions evolving into black holes, Neurol, 2001 , 57:731-733.
4. "COPAXONE(登録商標)" in Physician's Desk Reference, Thompson Reuters - Physician's Desk Reference Inc., Montvale, NJ, 2008, 31 10-3113.
5. Yong (2002) "Differential mechanisms of action of interferon-β and glatiramer acetate in MS" Neurology, 59:1-7.