【文献】
Huawei,UL Non-contiguous Transmission for CA,3GPP TSG RAN WG1 meeting #61bis,3GPP,2010年 7月 2日,R1-103889
【文献】
ZTE,Uplink Non-contiguous Resource Allocation for LTE-Advanced,3GPP TSG RAN WG1 Meeting #60,3GPP,2010年 2月26日,R1-100965
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0016】
以下の技術は、CDMA(code division multiple access)、FDMA(frequency division multiple access)、TDMA(time division multiple access)、OFDMA(orthogonal frequency division multiple access)、SC−FDMA(single carrier frequency division multiple access)などのような様々な無線接続システムに用いることができる。CDMAは、UTRA(Universal Terrestrial Radio Access)やCDMA2000のような無線技術(radio technology)とすることができる。TDMAは、GSM(Global System for Mobile communications)/GPRS(General Packet Radio Service)/EDGE(Enhanced Data Rates for GSM Evolution)のような無線技術とすることができる。OFDMAは、IEEE 802.11(Wi−Fi)、IEEE 802.16(WiMAX)、IEEE 802−20、E−UTRA(Evolved UTRA)などのような無線技術とすることができる。UTRAは、UMTS(Universal Mobile Telecommunications System)の一部である。3GPP(3rd Generation Partnership Project) LTE(long term evolution)は、E−UTRAを用いるE−UMTS(Evolved UMTS)の一部であり、ダウンリンクでOFDMAを採用し、アップリンクでSC−FDMAを採用する。LTE−A(Advanced)は、3GPP LTEの進展したバージョンである。
【0017】
説明を明確にするために、3GPP LTE/LTE−Aを中心に説明するが、これに本発明の技術的思想が制限されることはない。また、以下の説明で使われる特定用語は、本発明の理解を助けるために提供されたもので、このような特定用語の使用は、本発明の技術的思想から逸脱しない範囲で他の形態に変更されてもよい。
【0018】
図1には、無線フレームの構造を例示する。
【0019】
図1を参照すると、無線フレームは、10個のサブフレームを有する。サブフレームは、時間ドメインで2スロットを含む。サブフレームを伝送する時間が伝送時間間隔(Transmission Time Interval、TTI)と定義される。例えば、1サブフレームは1msの長さを有することができ、1スロットは、0.5msの長さを有することができる。1スロットは、時間ドメインで複数のOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)またはSC−FDMA(Single Carrier Frequency Division Multiple Access)シンボルを含む。3GPP LTEは、ダウンリンクでOFDMAを用い、アップリンクでSC−FDMAを用いるので、OFDMまたはSC−FDMAシンボルは、1シンボル期間を表す。リソースブロック(Resource Block、RB)はリソース割当ユニットであり、1スロットで複数の連続した副搬送波を含む。この無線フレームの構造は例示のためのものであり、無線フレームに含まれるサブフレームの個数、サブフレームに含まれるスロットの個数、スロットに含まれるシンボルの個数は、様々な方式で変形されてもよい。
【0020】
図2には、ダウンリンクスロットのリソースグリッドを例示する。
【0022】
図3には、ダウンリンクサブフレームの構造を例示する。
【0023】
図3を参照すると、サブフレームの1番目のスロットにおいて、先頭の最大3(4)個のOFDMシンボルは、制御チャネルが割り当てられる制御領域に相応し、残りのOFDMシンボルは、PDSCH(Physical Downlink Shared CHancel)が割り当てられるデータ領域に相応する。3GPP LTEで用いられるダウンリンク制御チャネルの例には、PCFICH(Physical Control Format Indicator Channel)、PDCCH(Physical Downlink Control Channel)、PHICH(Physical hybrid ARQ indicator Channel)などがある。PCFICHは、サブフレームの最初のOFDMシンボルで伝送され、サブフレーム内で制御チャネルの伝送に用いられるOFDMシンボルの個数に関する情報を運ぶ。PHICHは、アップリンク伝送の応答としてHARQ ACK/NACK(acknowledgment/negative−acknowledgment)信号を運ぶ。
【0024】
PDCCHを通じて伝送される制御情報をDCI(Downlink Control Information)と呼ぶ。DCIは、端末または端末グループのためのリソース割当情報及び他の制御情報を含む。例えば、DCIは、アップリンク/ダウンリンクスケジューリング情報、アップリンク伝送(Tx)パワー制御命令などを含む。
【0025】
PDCCHは、ダウンリンク共有チャネル(downlink shared channel、DL−SCH)の伝送フォーマット及びリソース割当情報、アップリンク共有チャネル(uplink shared channel、UL−SCH)の伝送フォーマット及びリソース割当情報、ページングチャネル(paging channel、PCH)上のページング情報、DL−SCH上のシステム情報、PDSCH上で伝送されるランダムアクセス応答のような上位層制御メッセージのリソース割当情報、端末グループ内の個別端末に対するTxパワー制御命令セット、Txパワー制御命令、VoIP(Voice over IP)の活性化指示情報などを運ぶ。複数のPDCCHが制御領域内で伝送されることがあり、端末は、複数のPDCCHをモニタリングすることができる。PDCCHは、一つまたは複数の連続した制御チャネル要素(control channel element、CCE)の組み合わせ(aggregation)上で伝送される。CCEは、PDCCHに、無線チャネル状態に基づくコーディングレートを提供するのに用いられる論理的割当ユニットである。CCEは、複数のリソース要素グループ(resource element group、REG)に対応する。PDCCHのフォーマット及びPDCCHビットの個数は、CCEの個数によって決定される。基地局は、端末に伝送されるDCIに基づいてPDCCHフォーマットを決定し、制御情報にCRC(cyclic redundancy check)を付加する。CRCは、PDCCHの所有者または使用目的に応じて識別子(例、RNTI(radio network temporary identifier))でマスキング(またはスクランブル)される。例えば、PDCCHが特定端末のためのものであれば、当該端末の識別子(例、cell−RNTI(C−RNTI))がCRCにマスキングされ、PDCCHがページングメッセージのためのものであれば、ページング識別子(例、paging−RNTI(P−RNTI))がCRCにマスキングされる。PDCCHがシステム情報(より具体的に、システム情報ブロック(system information block、SIC))のためのものであれば、SI−RNTI(system information RNTI)がCRCにマスキングされる。PDCCHがランダムアクセス応答のためのものであれば、RA−RNTI(random access−RNTI)がCRCにマスキングされる。CRCマスキング(またはスクランブル)は、例えば、ビットレベルでCRCとRNTIとをXOR演算することを含む。
【0026】
図4には、LTEで用いられるアップリンクサブフレームの構造を例示する。
【0027】
図4を参照すると、アップリンクサブフレームは、複数(例、2個)のスロットを含む。スロットは、CP(Cyclic Prefix)長によって互いに異なる数のSC−FDMAシンボルを含むことができる。一例として、普通(normal)CPの場合に、スロットは7個のSC−FDMAシンボルを含むことができる。アップリンクサブフレームは、周波数領域でデータ領域と制御領域とに区別される。データ領域は、PUSCHを含み、音声などのデータ信号を伝送するのに用いられる。制御領域は、PUCCHを含み、制御情報を伝送するのに用いられる。PUCCHは、周波数軸でデータ領域の両端部に位置したRB対(RB pair)(例、m=0,1,2,3)を含み、スロットを境界にホッピングする。制御情報は、HARQ ACK/NACK、CQI(Channel Quality Information)、PMI(Precoding Matrix Indicator)、RI(Rank Indication)などを含む。
【0032】
図5に、仮想リソースブロックを物理リソースブロックにマッピングする方法を例示する。
【0037】
以下、既存のLTEに定義されたリソース割当方式について説明する。LTEにおいて周波数リソース割当は、サブフレームごとにPDCCHを通じて指示可能である。リソース割当時に、サブフレームの前半部(すなわち、1番目のスロット)におけるPRB(Physical RB)は、サブフレームの後半部(すなわち、2番目のスロット)における同一周波数のPRBとペアリングされる。便宜上、本明細書は、サブフレームの前半部の観点で説明する。既存LTEは、リソース割当のために表2〜3のように様々な方法を用いる。表2は、ダウンリンク(DL)リソース割当方法を示し、表3は、アップリンク(UL)リソース割当方法を示す。
【0041】
図6A乃至
図6Cはそれぞれ、タイプ0 RA(Resource Allocation)、タイプ1 RA及びタイプ2 RAのための制御情報フォーマット及びそれによるリソース割当例を示す。
【0042】
端末は、検出されたPDCCH DCIフォーマットに基づいてリソース割当フィールドを解釈する。それぞれのPDCCH内のリソース割当フィールドは、リソース割当ヘッダーフィールドと実際リソースブロック割当情報の2部分(part)を含む。タイプ0及びタイプ1リソース割当のためのPDCCH DCIフォーマット1、2及び2Aは同一のフォーマットを有し、ダウンリンクシステム帯域によって存在する単一ビットリソース割当ヘッダーフィールドを通じて互いに区別される。具体的に、タイプ0 RAは0で指示され、タイプ1 RAは1で指示される。PDCCH DCIフォーマット1、2及び2Aがタイプ0またはタイプ1 RAに用いられ、PDCCH DCIフォーマット1A、1B、1C及び1Dはタイプ2 RAに用いられる。タイプ2 RAを有するPDCCH DCIフォーマットは、リソース割当ヘッダーフィールドを有しない。
【0043】
図6Aを参照すると、タイプ0 RAにおいて、リソースブロック割当情報は、端末に割り当てられたリソースブロックグループ(Resource Block Group、RBG)を指示するビットマップを含む。RBGは、連続したPRBのセットである。RBGのサイズ(P)は、表4のようにシステム帯域に依存する。
【0051】
図7A及び
図7Bは、DFT−s−OFDMA送/受信器を示すブロック図である。DFT−s−OFDMA方式がOFDMA方式と異なる点は、IFFT処理前にDFTプリコーディング(precoding)を通じて複数のデータシンボル(すなわち、データシンボルシーケンス)を周波数領域に拡散させるということである。DFT−s−OFDMA方式は、SC−FDMA方式とも呼ばれ、本明細書で両者は混用する。
【0052】
図7Aを参照すると、DFT−s−OFDMA送信器700は、コンステレーションマッピングモジュール702、直/並列変換器704、Nu−ポイントFFT拡散モジュール706、シンボル−対−副搬送波マッピングモジュール708、Nc−ポイントIFFTモジュール710、巡回プレフィックスモジュール712及び並/直列変換器714を備える。これらのモジュールは、本発明の実施例を説明するための例示であり、DFT−s−OFDMA送信器700は、他のモジュールをさらに備えることもできる。また、一部モジュールは、機能が互いに統合されて一つのモジュールにしてもよい。ここで、Nuは、FFT拡散モジュール入力サイズであり、スケジューリングされた副搬送波の個数に該当する。また、Ncは、システム帯域内に存在する全体副搬送波の個数に該当する。したがって、Nu値及びそれによるDFT入出力サイズは、毎スケジューリング時点ごとにスケジューリングされるデータシンボル量によってNu≦Ncの範囲内で可変可能である。
【0053】
DFT−s−OFDMA送信器700の信号処理手順は、次の通りである。まず、ビットストリームがデータシンボルシーケンスに変調される(702)。その後、直列のデータシンボルシーケンスは、Nu個ずつ並列に変換される(704)。Nu長の並列データシンボルシーケンスは、同一のサイズのFFT処理を通じてNu長の周波数領域シーケンスに変換される(706)。FFT処理は、Nu−ポイントDFT処理を通じて行うことができる。本明細書において、FFTはDFTと混用され、DFT処理はDFT拡散またはDFTプリコーディングと混用される。その後、Nu長の周波数領域シーケンスは、全体Nc個の副搬送波のうち、割り当てられたNu個の副搬送波にマッピングされ、Nc−Nu個の残された副搬送波には、0が詰められる(padding)(708)。Nc副搬送波にマッピングされたシーケンスは、Nc−ポイントIFFT処理を通じてNc長の時間領域シーケンスに変換される(710)。ISIとICIを減らすために、時間領域シーケンスの末尾にあるNp個のサンプルを複写し、シーケンスの先頭に付加することによって巡回プレフィックス(Cyclic Prefix)を構成する(712)。生成された時間領域シーケンスは、一つの伝送シンボルに該当し、並/直列変換器で直列シーケンスに変換される(714)。その後、直列シーケンスは、周波数アップ変換などの過程を経て受信器に伝送される。他のユーザーは、前のユーザーが使用して残ったNc−Nu副搬送波のうち、可用副搬送波を割り当てられてデータを伝送する。
【0054】
図7Bを参照すると、受信器720は、直/並列変換器722、Nc−ポイントFFTモジュール724、副搬送波−対−シンボルマッピングモジュール726、Nu−ポイントDFT逆拡散モジュール728、並/直列変換器730、及びコンステレーションデマッピングモジュール732を含む。受信器720の信号処理手順は、送信器700の逆順となり、その詳細は
図7Aを参照されたい。
LTEの場合に、ダウンリンクではOFDMA方式を用い、アップリンクではSC−FDMA方式を用いる。OFDMA送信器は、
図7Aのブロック図においてNu−ポイントFFT拡散モジュール706を除去したものに該当し、OFDMA受信器は、
図7Bのブロック図においてNu−ポイントDFT逆拡散モジュール728を除去したものに該当する。
【0055】
以下、
図8及び
図9を参照して、DFTプリコーディングにより生成された周波数領域シーケンスを副搬送波にマッピングする方法について説明する。既存LTEは、アップリンクで一つの端末に一つの連続した周波数リソースのみを割り当てる。しかし、LTE−A(Rel−10以降)システムは、高速通信への要求と周波数リソース活用の極大化のために、アップリンクで一つの端末に、一つの連続した周波数リソースだけでなく、複数の不連続の周波数リソースを割り当てることを許容する。
【0056】
図8は、ローカル化されたDFT−s−OFDMA送信器を示すブロック図である。同図は、既存LTEのリソース割当方法に該当する。
【0057】
図8を参照すると、DFTモジュール806から出力された周波数領域シーケンスは、システム帯域内で連続した副搬送波にマッピングされる。すなわち、Nu長の周波数領域シーケンスは、Nu個の連続した副搬送波にマッピングされる。この方式は、与えられた時点に、連続した副搬送波を通じてのみデータ送信が可能であるため、スケジューリング柔軟性に劣ることがある。一例として、送受信端が、ある時点に、複数の互いに離隔した周波数領域において良好な無線チャネル応答特性を有する場合に、この方式では、互いに離隔した周波数領域に同時にデータを伝送することが不可能である。
【0058】
図9は、クラスタ化されたDFT−s−OFDMA送信器を示すブロック図である。
図9は、LTE−Aで追加に用いられるリソース割当方法に該当する。LTE−A端末は、リソース割当情報に基づいて
図8の方式または
図9の方式を用いることができる。
【0059】
図9を参照すると、DFTモジュール906から出力された周波数領域シーケンスは、周波数帯域に不均等且つ不連続的にマッピングされる(908)。この方式は、複数の互いに離隔されている周波数領域に、ローカル化されたDFT−s−OFDMA方式を独立して適用しているといえる。便宜上、ローカル化されたDFT−s−OFDMA方式が適用されるそれぞれのリソースセット(または、周波数帯域)をクラスタと称する。クラスタは、一つ以上の連続した副搬送波を含む。したがって、この方式では、DFTプリコーディングを経た複数のデータシンボルが、周波数ドメインで互いに離隔したM(≧1)個のクラスタ内で連続した副搬送波にマッピングされる。
図9は、クラスタが3個である場合を例示する。各クラスタのサイズ(例、副搬送波、RB、またはRBGの個数)は独立的に設定されてもよい。送信信号のPAPR値は、M値が1よりも大きい場合は、ローカル化されたDFT−s−OFDMA方式に比べて大きくなるが、M値が適切に小さい範囲内で設定されると、依然としてOFDMA方式に比べてより小さいPAPR値を保障しながらスケジューリング柔軟性を向上させることができる。
【0061】
LTE−Aシステムに不連続的なアップリンクリソース割当方法(便宜上、UL RAタイプNと呼ぶ。)が導入されることから、UL RAタイプNを効率的にシグナリングするための様々な方案が、当業界で論議されてきた。
【0064】
上述したように、不連続的なアップリンクリソース割当時に個別RB(またはRBG)を指示するビットマップを用いると、制御情報の量が相当増加することがあるため、既存DCIフォーマットを再活用できないという問題がある。また、不連続的なアップリンクリソース割当時に、既存の連続割当方式(すなわち、RIV)及びDCIフォーマットを再活用する場合に、既存DCIフォーマットのサイズを維持すべく、クラスタが割り当てられうる領域が制限されるため、スケジューリング自由度が低下するという問題がある。
【0067】
また、端末に不連続的に割り当てられるリソースセット(例、RBGクラスタ)の個数は、M(M=2,3,…)と定義される。Mは、全ての端末において同一の値(すなわち、セル−特定(cell−specific))に設定されることもあり、各端末別に独立して(すなわち、端末−特定(UE−specific))設定されることもある。好適には、全ての端末に対してM=2と固定されるとよい。
【0069】
方法1:組み合わせインデックスがRBGインデックスの組み合わせを指示
【0074】
以下、図面を参照して、方法1−1及び1−2についてより具体的に説明する。
【0075】
方法1−1:RBGクラスタの開始(start)/終了−後(end−rear)RBGを指示
【0076】
図11に、方法1−1によるリソース割当方案を例示する。
【0078】
本方法では、RBGクラスタの終了RBGを、最後のRBGインデックスにも割り当て可能にするために、
図11に示すように、最後のRBGインデックスの後方(高いRBGインデックス方向)に一つの仮想RBGをさらに定義することができる。ここで、仮想RBGは、実際のリソース割当は不可能であり、ただし、インデクシングの目的にのみ用いられる。
【0085】
数学式4及び5において、Nは、下記の数学式により与えることができる。
【0088】
表5は、システム帯域によるRBGサイズ(P)を例示する。
【0091】
方法1−2)RBGクラスタの開始−前(start−front)/終了(end)RBGを指示
【0092】
図12は、方法1−1によるリソース割当方案を示す図である。
【0094】
本方法の場合、RBGクラスタの終了RBGを最後のRBGインデックスにも割り当て可能にするために、
図12に示すように、最初のRBGインデックスの前方(低いRBGインデックス方向)に一つの仮想RBGをさらに定義することができる。ここで、仮想RBGは、実際のリソース割当は不可能であり、単にインデクシングの目的にのみ用いられる。
【0098】
方法2:組み合わせインデックスがRBG境界の組み合わせを指示
【0100】
図13A及び
図13Bは、方法2によるリソース割当方案を示す図である。
【0109】
方法2では、RBGインデクシングではなくRBG境界インデクシングを用いるとともに、上記の方法1とは違い、追加の仮想RBGの定義を必要としない。
【0110】
図14は、本発明の実施例によってアップリンク信号を伝送する例を示す図である。
【0112】
図15は、本発明に実施例によるリソース割当情報の解釈例を示す図である。この例は、RBG個数が9であり、2つのリソースセット(例、RBGクラスタ)が割り当てられる場合を取り上げる。それぞれのリソースセットは、連続したリソース(例、RBG)で構成される。
【0114】
図示してはいないが、方法1−2と方法2が用いられる場合に、アップリンク信号を伝送するのに用いられるRBGは、下記の通りである。
【0117】
上述した説明は不連続的アップリンクリソース割当を中心に説明した。LTE−Aシステムは、連続的アップリンクリソース割当(便宜上、UL RAタイプ0という。)、不連続的アップリンクリソース割当(便宜上、UL RAタイプ1という。)の両方とも支援することができる。2タイプのリソース割当方式は、同じDCIフォーマットを通じてシグナリングすることができ、この場合、実際に適用されるリソース割当タイプはフラグビットを用いて区別することができる。例えば、DL RAタイプ0/1と同様、PUSCHスケジューリングのためのDCIフォーマットに1ビットフラグ(便宜上、RAタイプビットという。)を置き、これを用いてUL RAタイプ0とUL RAタイプ1を選択的にシグナリングすることができる。
【0122】
DCIフォーマット0を用いたUL不連続的RA
【0124】
以下、それぞれの場合について具体的に説明する。
【0127】
Alt 1)既存LTEに定義されているBW別RBGサイズの一部を変更
【0134】
Alt 2)既存LTEに定義されたBW別RBGサイズをそのまま適用するが、RAの適用されるBWを別途に定義
【0141】
Alt 3)RRCシグナリングでRA適用可能なRBGあるいはRB範囲を指示
【0142】
RRCシグナリングを通じて、RAの適用されるUL RBG範囲(簡単にいうと、RA対象UL RBG範囲、RBG
RA範囲)を指示することができる。この場合、該当のRBG(すなわち、RBG
RA)にのみ上記の表5ベースのRBGインデクシングを適用した後に、該当のRBG範囲にのみRAを適用することができる。RBG
RA範囲を指示するために、当該範囲の開始RBGインデックス及び/または最後のRBGインデックス、あるいは開始RBGインデックス及び連続したRBGの個数を知らせることができる。
【0143】
他の例として、RRCシグナリングを通じて、RAの適用されるRB範囲(簡単にいうと、RA対象RB範囲、RB
RA範囲)を指示することができる。この場合、該当のRB(すなわち、RB
RA)にのみ上記の表5ベースのインデクシングを適用した後に、当該RB範囲にのみRAを適用することができる。RB
RA範囲を指示するために、当該範囲の開始RBインデックス及び/または最後のRBインデックス、あるいは開始RBインデックス及び連続したRBの個数を知らせることができる。
【0144】
Alt 4)DCIフォーマット0内の特定ビットを借用/追加してRAフィールドを拡張
【0145】
DCIフォーマット0内の特定ビットを借用して不連続的RA時にRAフィールドに含めることができる。一例として、不連続的RAの適用時に、DCIフォーマット0内のCQI要請(request)フィールドの1ビットをRAフィールドの一部として使用/解釈することができる。CQI要請フィールドは1ビットで構成されるので、不連続的RA時にCQI要請の機能はディセーブル(disable)される。すなわち、不連続的RAの適用時に、基地局はCQI要請を支持することができない。他の例として、不連続的RA時に、DMRS(DeModulation Reference Signal)のCS(Cyclic Shift)を知らせる3ビットフィールドのうちの1ビットを借用して、RAフィールドに含めることができる。すなわち、不連続的RA適用時に、DMRS CSフィールドを構成する3ビットのうちの2ビットは、本来の用途の通りにDMRSのCSを指示するのに用いられ、残り1ビットは、RAフィールドの一部として使用/解釈される。
【0146】
表12には、本方案のためのBW別RBGサイズを例示する。表12は、RAフィールドのサイズ拡張のために、他のフィールドから1ビットを借用した場合を例示する。
【0148】
また、LTE−Aは、既存LTEにおける周期的SRS伝送に加えて、アップリンクでの多重アンテナ伝送及びバーストトラフィック処理などのために、動的/非周期的SRS伝送を行う方案を考慮している。そのために、動的/非周期的SRS伝送をPDCCHを通じてトリガーする方式を考慮でき、このとき、DCIフォーマットにSRSトリガー用の1ビットを追加する方案も考慮することができる。この場合、上述と同様に、不連続的RA時に、SRSトリガー用の1ビットを借用してRAフィールドに含める方法を考慮することができる。そのため、不連続的RA適用時にはSRSトリガー機能が自動にディセーブルされ、基地局と端末は、当該1ビットをRAフィールドの一部として使用/解釈する(すなわち、不連続的RA適用時には、基地局がSRSトリガーを指示することができない)。
【0149】
一方、不連続的RA時に、DCIフォーマット0内の特定ビット(例、CQI要請フィールドの1ビット、DMRS CSフィールドの1ビット、SRSトリガーフィールドの1ビット)を、RAフィールドに借用するか、または、本来の機能の通りに用いるかを、RRCシグナリングなどを通じて設定することができる。また、上記特定ビットを借用せずに(すなわち、当該ビットの機能をディセーブルせずに)、RAフィールド拡張用途としてDCIフォーマット0に1ビットを追加する方案も考慮することができる。この場合、PDCCHのための共通検索空間(common search space)における追加のブラインドデコーディングの増加を防ぐために、上記のDCIフォーマット0のRAフィールドに1ビットを追加する方案は、PDCCHのためのUE−特定検索空間に限定して適用すればよい。そのために、共通検索空間に割り当てられるDCIフォーマット0について、既存LTEDCIフォーマット0のRAフィールドサイズと同一に割り当てた後に、上記の提案Alt 0〜3を適用させたり、あるいは、全BWに対して不連続的RAを支援しない方案を考慮することができる。
【0151】
Alt 5)LTE−AのためのDCIフォーマット0のRAフィールドを新規に定義
【0152】
既存LTEに定義されたBW別RBGサイズに基づいて既存RIVベースのRAタイプ2及び上記の提案方法1、2を別の処理無しに両方とも適用可能にするために、LTE−AにおけるDCIフォーマット0のためのRAフィールド内の総ビット数(1ビットFHフラグは除外)を、下記の数学式9のように新規に定義することができる。
【0157】
この時、PDCCHのための共通検索空間における追加のブラインドデコーディングの増加を防ぐために、DCIフォーマット0のRAフィールドを新規に定義する方案はUE−特定検索空間に限定して適用可能である。そのために、共通検索空間におけるLTE−A DCIフォーマット0のためのRAフィールドについて、既存LTEDCIフォーマット0のRAフィールドサイズと同一に割り当てた後に、上記の提案Alt 0〜4を適用させたり、あるいは、全BWに対して不連続的RAを支援しない方案を考慮することができる。
【0158】
好ましくは、BWが10 RB以下の場合は、RB数が少ないから、不連続的RAを適用しなくてもよい。そのため、10 RB以下のBWには上記の提案Alt 0〜5のいずれも適用しなくてもよい。
【0161】
ここで、1)、2)、3)によって割り当てられる上記M
1個のビットに該当しない残りN
1−M
1ビットは、あらかじめ指定された値にセッティング(例、いずれも0にセッティング)されて、誤り検出のための仮想(virtual)CRC用途に用いられるとよい。
【0164】
ここで、1)、2)によって割り当てられる上記M
2個のビットに該当しない残りのN
2−M
2ビットは、あらかじめ指定された値にセッティング(例、いずれも0にセッティング)されて、誤り検出のための仮想CRC用途に用いられるとよい。
【0165】
DCIフォーマットXを用いたUL不連続的RA
【0166】
LTE−Aでは、既存LTEにおけるとは違い、アップリンク多重アンテナ(ポート)伝送を支援することができ、そのためのUL MIMOスケジューリング用DCIフォーマット(すなわち、DCIフォーマットX)を新規に定義することができる。また、UL MIMO伝送時にも不連続的RAを支援することができ、DCIフォーマットX内のRAフィールドもそれを考慮して設計することができる。UL MIMOでは周波数ホッピングが支援されず、1ビットFHフラグは定義されずに済む。
【0173】
UL MIMO用DCIフォーマットXでは、他のDCIフォーマットとは独立してブラインドデコーディングを行うことができる。そのため、上記の提案Alt 4でRAフィールドに1ビット追加する方案及び上記のAlt 5ベースの上記数学式10の場合、共通検索空間とUE−特定検索空間の区別なく共通に適用されることが可能である。
【0174】
一方、上記のAlt 0〜5が適用されたUL MIMO用DCIフォーマットXのRAフィールドを構成するビット数をL、(RAタイプにかかわらずに)実際にRAに必要とされるビット数をKとする時に、K<Lであれば、RAフィールドにK個のビットを配置する方法として、下記のものを考慮することができる。RAフィールドのサイズとRA情報のサイズとが異なる場合は、次の場合に発生することがある。発明の理解を助けるために、Alt 5の場合を中心に説明する。Alt 5によれば、設定されたUL BWでRAフィールドのサイズは、RAタイプ0のRA情報サイズ及びRAタイプ1の情報サイズのうち、大きい値に決定される。そのため、RAフィールドのサイズがRAタイプ0を基準にして与えられ、RAタイプビットがRAタイプ1を指示する場合に、RA情報のサイズはRAフィールドのサイズよりも小さくなることがある。逆に、RAフィールドのサイズがRAタイプ1を基準にして与えられ、RAタイプビットがRAタイプ0を指示する場合に、RA情報のサイズはRAフィールドのサイズよりも小さくなることがある。
【0176】
ここで、1)、2)によって割り当てられる上記K個のビットに該当しない残りL−Kビットは、あらかじめ指定された値にセッティング(例、いずれも0にセッティング)されて、誤り検出のための仮想CRC用途に用いられるとよい。
【0177】
図16には、本発明の一実施例に係るアップリンク伝送手順を例示する。便宜上、Alt 5を適用する場合を取り上げる。
【0179】
図17は、本発明の一実施例に適用されうる基地局及び端末を示す図である。この基地局−端末のブロック図は、基地局−リレーのブロック図、リレー−端末のブロック図に代替可能である。
【0180】
図17を参照すると、無線通信システムは、基地局(BS)110及び端末(UE)120を含む。基地局110は、プロセッサ112、メモリー114及び無線周波数(Radio Frequency:RF)ユニット116を備える。プロセッサ112を、本発明で提案した手順及び/または方法を具現するように構成することができる。メモリー114は、プロセッサ112に接続し、プロセッサ112の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット116は、プロセッサ112に接続し、無線信号を送信及び/または受信する。端末120は、プロセッサ122、メモリー124及びRFユニット126を備える。プロセッサ122を、本発明で提案した手順及び/または方法を具現するように構成することができる。メモリー124は、プロセッサ122に接続し、プロセッサ122の動作と関連した様々な情報を記憶する。RFユニット126は、プロセッサ122に接続し、無線信号を送信及び/または受信する。基地局110及び/または端末110は、単一アンテナまたは多重アンテナを有することができる。
【0181】
以上説明してきた実施例は、本発明の構成要素及び特徴を所定形態に結合したものである。各構成要素または特徴は、別の明示的な言及がない限り、選択的なものとして考慮しなければならない。各構成要素または特徴は、他の構成要素や特徴と結合しない形態で実施することもでき、一部の構成要素及び/または特徴を結合して本発明の実施例を構成することもできる。本発明の実施例で説明される動作の順序は変更可能である。ある実施例の一部構成や特徴は、別の実施例に含まれることもでき、別の実施例の対応する構成または特徴に取って代わることもできる。特許請求の範囲において明示的な引用関係にない請求項を結合して実施例を構成したり、出願後の補正により新しい請求項として含めたりできるということは明らかである。
【0182】
本文書で、本発明の実施例は、端末と基地局間のデータ送受信関係を中心に説明された。本文書で基地局により行われるとした特定動作は、場合によっては、その上位ノード(upper node)により行われてもよい。すなわち、基地局を含む多数のネットワークノード(network nodes)からなるネットワークにおいて端末との通信のために行われる様々な動作は、基地局または基地局以外の別のネットワークノードにより実行されてもよいことは明らかである。基地局は、固定局(fixed station)、Node B、eNode B(eNB)、アクセスポイント(access point)などの用語に代替可能である。また、端末は、UE(User Equipment)、MS(Mobile Station)、MSS(Mobile Subscriber Station)などの用語に代替可能である。
【0183】
本発明による実施例は様々な手段、例えば、ハードウェア、ファームウェア(firmware)、ソフトウェアまたはそれらの結合などにより具現することができる。ハードウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、一つまたはそれ以上のASICs(application specific integrated circuits)、DSPs(digital signal processors)、DSPDs(digital signal processing devices)、PLDs(programmable logic devices)、FPGAs(field programmable gate arrays)、プロセッサ、コントローラ、マイクロコントローラ、マイクロプロセッサなどにより具現することができる。
【0184】
ファームウェアやソフトウェアによる具現の場合、本発明の一実施例は、以上で説明された機能または動作を行うモジュール、手順、関数などの形態で具現することができる。ソフトウェアコードは、メモリーユニットに記憶されて、プロセッサにより駆動されるとよい。メモリーユニットは、プロセッサの内部または外部に設けられ、既に公知の様々な手段によりプロセッサとデータを交換することができる。
【0185】
本発明は、本発明の特徴を逸脱しない範囲で別の特定の形態に具体化可能であるということは、当業者にとっては自明である。したがって、上記の詳細な説明は、いずれの面においても制限的に解釈してはならず、例示的なものとして考慮しなければならない。本発明の範囲は、添付の請求項の合理的な解釈により決定すべきであり、本発明の等価的範囲内における変更はいずれも本発明の範囲に含まれる。