(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
非特許文献1では、コメントは、キーボードから入力された。
これに対して本発明は、コミュニティを提供するサービスにおいて、手書きのコメントを投稿する技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、入力装置を有するコンピュータを、前記入力装置を介して入力された手書きのデータを、投稿情報として受け付ける第1受け付け手段と、前記第1受け付け手段により受け付けられた投稿情報を、コミュニティを提供するサービスに投稿する投稿手段として機能させるためのプログラムを提供する。
【0006】
前記サービスは、複数のコミュニティを有してもよい。
【0007】
このプログラムは、前記コンピュータを、前記複数のコミュニティからいずれかのコミュニティを選択するコミュニティ選択手段としてさらに機能させ、前記投稿手段は、前記コミュニティ選択手段によって選択されたコミュニティに、前記投稿情報を投稿してもよい。
【0008】
このプログラムは、前記コンピュータを、所定の複数の文字を含む文字セットの中から選択された1以上の文字で構成される文字列の入力を、前記投稿情報として受け付ける第2受け付け手段としてさらに機能させ、前記投稿手段は、前記第2受け付け手段により受け付けられた前記投稿情報を、前記サービスに投稿してもよい。
【0009】
このプログラムは、前記コンピュータを、前記第1受け付け手段および前記第2受け付け手段のうち1の手段を選択する受け付け選択手段としてさらに機能させ、前記投稿手段は、前記受け付け選択手段により選択された受け付け手段により受け付けられた前記投稿情報を、前記サービスに投稿してもよい。
【0010】
このプログラムは、前記コンピュータを、他のコンピュータから投稿され、各々が前記手書きおよび前記文字列の少なくとも一方を含む複数の投稿情報を前記サービスから取得する取得手段と、前記取得手段により取得された前記複数の投稿情報を表示手段に表示させる表示制御手段としてさらに機能させてもよい。
【0011】
前記投稿手段は、前記投稿情報に当該投稿情報に対応する添付データを付して、前記サービスに投稿してもよい。
【0012】
また、本発明は、入力手段と、前記入力手段を介して入力された手書きのデータを、投稿情報として受け付ける第1受け付け手段と、前記第1受け付け手段により受け付けられた投稿情報を、コミュニティを提供するサービスに投稿する投稿手段とを有する情報処理装置を提供する。
【0013】
さらに、本発明は、入力装置を有するコンピュータにおける情報処理方法であって、前記入力装置を介して入力された手書きのデータを、投稿情報として受け付けるステップと、前記受け付けられた投稿情報を、コミュニティを提供するサービスに投稿するステップとを有する情報処理方法を提供する。
【0014】
さらに、本発明は、投稿情報を提供するサービスを提供するサーバ装置と、入力装置を有する情報処理装置とを有し、前記情報処理装置は、前記入力装置を介して入力された手書きのデータを、投稿情報として受け付ける第1受け付け手段と、前記第1受け付け手段により受け付けられた投稿情報を、コミュニティを提供するサービスに投稿する投稿手段とを有する情報処理システムを提供する。
【発明の効果】
【0015】
本発明によれば、コミュニティを提供するサービスにおいて、手書きのコメントを投稿することができる。
【発明を実施するための形態】
【0017】
1.構成
図1は、一実施形態に係る情報処理システム1の機能構成を示すブロック図である。情報処理システム1は、複数の情報処理装置10と、投稿サーバ装置20とを有する。
図1においては、単純化のため、1台の情報処理装置10のみを図示している。投稿サーバ装置20は、コミュニティ(例えば、掲示板)を提供するためのサーバ装置である。コミュニティにおいて、複数の情報処理装置10の各々からの投稿情報は、投稿サーバ装置20に送信される。投稿サーバ装置20は、記憶手段21を有する。記憶手段21は、投稿情報データベース212およびコミュニティデータベース213を記憶する。投稿情報データベース212は、投稿情報を蓄積するデータベースである。コミュニティデータベース213は、コミュニティに関する情報が登録されたデータベースである。投稿サーバ装置20は、特定の情報処理装置10からの要求に応じて、投稿情報データベース212に蓄積されている投稿情報をその要求元の情報処理装置10に提供する。投稿情報は、ユーザにより入力されたコメントまたはメッセージとしての、文字列(テキスト)、手書き文字、または画像を含む。すなわち、情報処理装置10のユーザは、このコミュニティにより、他のユーザの意見、感想、質問、コメント、またはメッセージ(以下、必要に応じて単に「コメント」という)を閲覧したり、自らのコメントを公開(投稿)したり、他のユーザとメッセージを交換したりすることができる。
【0018】
なお、コミュニティは、投稿情報を共有するサービスの一例である。投稿情報は、コミュニティ以外のサービス、例えば、いわゆる口コミサイトまたはブログにより提供されてもよい。また、この例では、一のサービスが、複数のアプリケーションプログラムに対応する複数のコミュニティを有するが、投稿情報を共有するサービス自体が、アプリケーションプログラム毎に区分されていてもよい。例えば、アプリケーションプログラムAに対してはコミュニティが提供され、アプリケーションプログラムBに対しては口コミサイトが提供されていてもよい。
【0019】
情報処理装置10は、手書き入力手段11と、手書き受け付け手段12と、文字列受け付け手段13と、入力選択手段14と、投稿手段15と、投稿取得手段16と、表示制御手段17とを有する。手書き入力手段11は、ユーザにより手書きされた軌跡(画像)を、情報処理装置10に入力する。手書き受け付け手段12は、手書き入力手段11を介して入力された軌跡を、投稿情報として受け付ける。文字列受け付け手段13は、所定の複数の文字(例えば、日本語における平仮名および漢字、並びに英語におけるアルファベット)を含む文字セットの中から選択された1以上の文字で構成される文字列の入力を、投稿情報として受け付ける。入力選択手段14は、手書き受け付け手段12および文字列受け付け手段13のうち一の手段を選択する。投稿手段15は、入力選択手段14により選択された手段により受け付けられた投稿情報を、コミュニティに投稿する。投稿取得手段16は、投稿サーバ装置20から、他のユーザによって投稿された投稿情報を取得する。表示制御手段17は、投稿取得手段16により取得された投稿情報を、表示手段19に表示させる。表示手段19は、文字および画像(手書き画像)の少なくともいずれか一方の投稿情報を表示する。
【0020】
図2は、情報処理装置10のハードウェア構成を示す図である。この例で、情報処理装置10は、ビデオゲームを実行するためのゲーム装置である。情報処理装置10は、CPU(Central Processing Unit)101と、メモリ102と、外部メモリIF103と、入力部104と、表示制御部105と、音声出力部106と、通信IF107とを有するコンピュータ装置である。情報処理装置10は、表示装置50に接続されている。表示装置50は、画像や文字等の情報を表示する装置であり、ディスプレイ(液晶パネル、有機EL(Electro-Luminescence)パネル等)、および駆動回路を有する。この例で、情報処理装置10はいわゆる据え置き型のゲーム装置であり、表示装置50を内蔵していない。表示装置50は、外付け装置、例えばテレビ受像機である。なお、情報処理装置10は、表示装置50を内蔵していてもよい。
【0021】
CPU101は、情報処理装置10の各部を制御する装置であり、各種の演算を行う。メモリ102は、プログラムおよびデータを記憶する記憶装置であり、例えばRAM(Random Access Memory)およびROM(Read Only Memory)を有する。外部メモリIF103は、プログラムおよびデータを記憶した記憶媒体(例えば光ディスク、磁気ディスク、または半導体メモリ)との間でプログラムおよびデータの読み書きをするインターフェースである。入力部104は、ユーザからの指示または命令をCPU101に入力する入力装置であり、例えば、キーパッド、ボタン、タッチパネル、またはマイクロフォンを有する。表示制御部105は、画像や文字等の情報を表示装置に表示させる装置であり、例えば、画像処理回路および映像信号出力回路を有する。音声出力部106は、音声信号を出力する装置であり、例えば、音声処理回路および音声信号出力回路を有する。通信IF107は、所定の通信規格に従って有線または無線のネットワーク(例えばインターネット)を介した通信をする装置である。
【0022】
この例で、入力部104は、ユーザにより手書きされた軌跡を入力するための入力装置、例えばタッチパネル付きのディスプレイまたはペンタブレットを有する。
【0023】
図3は、情報処理装置10のソフトウェア構成を示す図である。情報処理装置10は、システムソフトウェア51と、ポータルソフトウェア52と、ゲームアプリケーション53とを有する。
【0024】
システムソフトウェア51は、情報処理装置10を管理または制御するためのソフトウェアである。システムソフトウェア51は、情報処理装置10において各種アプリケーションプログラムを実行するのに必須のソフトウェアであり、アプリケーションプログラムの実行時には、情報処理装置10に必ず存在するソフトウェアである。この例で、システムソフトウェア51は、OS(Operating System)511を有する。OS511は、ポータルソフトウェア52およびゲームアプリケーション53等のアプリケーションプログラムを動作させるための基本ソフトウェアである。
【0025】
ポータルソフトウェア52は、コミュニティ提供サービスのクライアントソフトウェアであり、ユーザに情報を提示し、ユーザからの情報の入力を受け付けるインターフェースを提供する。ポータルソフトウェア52は、投稿サーバ装置20に要求を送信し、その要求に応じて投稿サーバ装置20から送信されるデータに従って、コミュニティの画面を表示させる。コミュニティの画面は、1以上のユーザの1以上の投稿情報と、投稿情報を入力および送信するためのUI(User Interface)を含む。
【0026】
なお、情報処理装置10を複数のユーザが共用する場合、いわゆるログイン処理により、アクティブな一のユーザが特定される。
【0027】
ゲームアプリケーション53は、情報処理装置10にビデオゲームを実行させるためのアプリケーションプログラム(ソフトウェア)である。情報処理装置10は、種々のゲームアプリケーション53を実行可能である。ゲームアプリケーション53を実現するためのプログラムは例えば記憶媒体(外部メモリ)に記憶されており、ユーザは、それぞれ異なるプログラムを記憶した複数の記憶媒体のうち所望の記憶媒体に記憶されているプログラムを情報処理装置10に読み取らせることにより、所望のゲームアプリケーション53を情報処理装置10に実行させる。別の例では、メモリ102に複数のプログラムが記憶されており、ユーザはこのうち所望のプログラムを起動することにより、所望のゲームアプリケーション53を情報処理装置10に実行させる。
【0028】
本実施形態では、システムソフトウェア51およびポータルソフトウェア52は、情報処理装置の販売時点においてメモリ102に予め記憶されている。すなわち、システムソフトウェア51およびポータルソフトウェア52は、情報処理装置10のプラットフォームの機能として提供される。ゲームアプリケーション53は、外部メモリに記憶されている。なお、ゲームアプリケーション53は、メモリ102に記憶されていてもよい。また、システムソフトウェア51、ポータルソフトウェア52、およびゲームアプリケーション53のうち少なくとも1つは、ネットワークを介したダウンロードにより提供され、また、ネットワークアップデートにより最新版に更新されてもよい。
【0029】
入力部104は、手書き入力手段11の一例である。ポータルソフトウェア52を実行しているCPU101は、手書き受け付け手段12、文字列受け付け手段13、入力選択手段14、投稿手段15、投稿取得手段16、および表示制御手段17の一例である。表示装置50は、表示手段19の一例である。
【0030】
2.動作
情報処理システム1における、コミュニティに関する動作には、コメントの投稿および閲覧がある。以下、それぞれの動作を順に説明する。なお、以下においては、ポータルソフトウェア52などのソフトウェアを処理の主体として説明するが、これは、そのソフトウェアを実行しているCPU101が他のハードウェアと協働して処理を実行する意味である。
【0031】
2−1.投稿情報の送信
図4は、コメントを投稿する処理を示すシーケンスチャートである。ここでは、ゲームアプリケーション53の実行中にポータルソフトウェア52を呼び出し、ポータルソフトウェア52を介してコメント文を投稿する例を説明する。ステップS100において、ポータルソフトウェア52は、コメント入力画面を呼び出す。コメント入力画面の呼び出しは、所定のイベント、例えば、ポータルソフトウェア52の起動が指示されたというイベントを契機として行われる。
【0032】
ステップS101において、ポータルソフトウェア52は、実行中のアプリケーションプログラムのスクリーンショット画像を取得する。「実行中の」アプリケーションプログラムは、ポータルソフトウェア52の起動が指示されたときに実行されていたアプリケーションプログラムであり、この例ではゲームアプリケーション53である。ポータルソフトウェア52の実行中、ゲームアプリケーション53は中断(一時停止)している。一時停止しているとき、ゲームアプリケーション53の実行に用いられるデータは、メモリ102に展開されている。一時停止が解除されると(ゲームアプリケーション53がアクティブになると)、メモリ102に展開されているデータを用いて、ゲームアプリケーション53は、一時停止された状態からゲームを再開する。ポータルソフトウェア52は、メモリ102に展開されているゲームアプリケーション53のデータから、スクリーンショット画像を生成する。
【0033】
ステップS102において、ポータルソフトウェア52は、入力画面設定情報をメモリ102から読み出す。入力画面設定情報は、手書き入力画面と、ソフトウェアキーボード画面のどちらを用いるかを示す情報である。入力画面設定情報は、ユーザにより設定され、メモリ102に記憶されている。あるいは、入力画面設定情報は、前回使用した入力画面を用いるなど、システムソフトウェア51により自動的に設定されてもよい。
【0034】
ステップS103において、ポータルソフトウェア52は、読み出された入力画面設定情報により指定される入力画面を、表示装置50に表示する。なお、ステップS102およびS103を省略し、代わりに、手書き入力画面とソフトウェアキーボード画面のいずれかを選択させるための選択画面を表示し、ユーザにどちらの入力画面を使用するか選択させてもよい。
【0035】
図5は、手書き入力画面を例示する図である。手書き入力画面は、描画領域81と、描画設定ボタン82と、入力切替ボタン83と、投稿ボタン84とを有する。
図5では、手書き入力画面に加えて、ポインティングデバイスPも図示されている。ポインティングデバイスPは、例えばタッチペンである。描画領域81は、ユーザによる手書きの軌跡が描かれる領域である。例えば、入力部104がタッチパネルを有する場合、タッチパネル上の描画領域81に対応する位置が、ポインティングデバイスPでタッチされると、その位置に点が描画される。タッチパネルに接触させたままポインティングデバイスPが移動すると、その移動の軌跡が描画領域81に表示される。描画設定ボタン82は、描画の設定、例えば、線の太さおよび色などを変更するためのボタンである。入力切替ボタン83は、入力画面をソフトウェアキーボード画面に切り替えるためのボタンである。入力切替ボタン83がタッチされると、入力画面はソフトウェアキーボード画面に切り替わる。投稿ボタン84は、入力されたコメントを確定して投稿サーバ装置20への送信を指示するためのボタンである。
【0036】
図6は、ソフトウェアキーボード画面を例示する図である。ソフトウェアキーボード画面は、入力切替ボタン83と、投稿ボタン84と、キーボード領域85と、ウインドウ86とを有する。キーボード領域85は、所定の文字セットに対応するキーボード(いわゆるソフトウェアキーボード)を表示する領域である。例えば、「A」のキーに対応する位置がタッチされると、文字「A」が入力される。ウインドウ86は、入力された文字列を表示するウインドウである。
【0037】
再び
図4を参照する。ステップS104において、ポータルソフトウェア52は、手書き入力画面およびソフトウェアキーボード画面のうち、ユーザによって選択された入力画面において、コメントの入力を受け付ける。ポータルソフトウェア52は、受け付けたコメントを示すデータを、メモリ102に記憶する。ここで記憶されるデータは、手書き入力画面においては手書きの軌跡を示す画像データであり、ソフトウェアキーボード画面においては入力された文字列を示すテキストデータである。この画像データまたはテキストデータには、そのデータがコメントであることを示す識別情報が付加されている。
【0038】
ステップS105において、ポータルソフトウェア52は、入力されたコメントをプレビューする。すなわち、ポータルソフトウェア52は、入力されたコメントに応じた画像を、表示装置50に表示する。プレビューは、コメントの入力と同時に(リアルタイムで)行われる。あるいは、入力画面にプレビューボタンを設け、プレビューボタンが押されたときにプレビューが行われてもよい。
【0039】
コメントの入力を完了すると、ユーザは、(例えば、投稿ボタン84を押すことにより)コメントの送信を指示する(ステップS106)。この時点で入力されているコメントが、投稿されるコメントとして確定する。
【0040】
ステップS107において、ポータルソフトウェア52は、投稿情報に用いられる属性情報を取得する。この例で、属性情報としては、タイムスタンプ、ユーザ名、アプリID、およびコミュニティIDが用いられる。タイムスタンプは、現在時刻を示す。アプリIDは、一時停止(中断)中のアプリケーションプログラムの識別情報である。タイムスタンプ、ユーザ名、およびアプリIDは、OS511が保持している。ポータルソフトウェア52は、OS511から、タイムスタンプ、ユーザ名、およびアプリIDを取得する。コミュニティIDは、投稿情報の送信先となるコミュニティの識別情報である。ポータルソフトウェア52がアクセスしているコミュニティの識別情報である。ポータルソフトウェア52は、あらかじめ決められた規則に従って、アプリIDからコミュニティIDを生成する。
【0041】
ステップS108において、ポータルソフトウェア52は、投稿情報を投稿サーバ装置20に送信する。この投稿情報は、ステップS106において確定したコメントのデータ、ステップS101で取得されたスクリーンショット、およびステップS107で取得された属性情報を含んでいる。
【0042】
ステップS109において、投稿サーバ装置20は、受信した投稿情報を、投稿情報データベース212に登録する。
【0043】
図7は、投稿情報データベース212に登録されているデータを例示する図である。投稿情報データベース212には、複数のデータセットが登録されている。各データセットは、投稿ID、タイムスタンプ、アプリID、ユーザ名、手書きフラグ、コメント文、およびコメント画像を含む。投稿IDは、投稿情報を識別するための識別情報である。投稿IDは、所定の規則(例えば、投稿サーバ装置20が投稿情報を受信した順)に従って、投稿サーバ装置20により自動的に割り当てられる番号である。タイムスタンプは、その投稿情報が受け付けられた時刻(または投稿された時刻)を示す。アプリIDは、その投稿情報に関連するアプリケーションプログラム、より詳細には、その投稿情報の投稿が指示されたときにその情報処理装置において実行されていたアプリケーションプログラムを識別する識別情報である。ユーザ名は、その投稿情報を投稿したユーザを識別する識別情報である。手書きフラグは、コメントが手書き(画像)であるか否かを示すフラグである。この例で、手書きフラグは、「YES」の場合は手書きであることを、「NO」の場合は文字列であることを示している。コメント文は、ユーザにより入力されたコメントを示す文字列である。コメント画像は、ユーザにより入力されたコメントを示す画像である(
図7では便宜的にビット列が図示されている)。この例では、コメントは、文字列および手書き(画像)のいずれか一方である。したがって、コメント文のデータがある場合はコメント画像のデータは無く、コメント画像のデータがある場合はコメント文のデータは無い。なお、
図7はあくまで例示であり、投稿情報に含まれる情報は、これに限定されない。
図7に示される情報の一部が省略されてもよいし、
図7にない情報が追加されてもよい。
【0044】
投稿サーバ装置20は、受信した投稿情報が文字列のコメントを含んでいる場合はコメント文を投稿情報データベース212に登録する。このとき、投稿サーバ装置20は、手書きフラグを「NO」として投稿情報データベース212に登録する。一方、受信した投稿情報が手書きのコメントを含んでいる場合、投稿サーバ装置20は、コメント画像を投稿情報データベース212に登録する。このとき、投稿サーバ装置20は、手書きフラグを「YES」として投稿情報データベース212に登録する。
【0045】
2−2.投稿情報の閲覧
図8は、コミュニティの投稿情報を閲覧する処理を示すシーケンスチャートである。ここでは、ポータルソフトウェア52からコミュニティにアクセスし、投稿情報を閲覧する例を説明する。
【0046】
ステップS200において、ポータルソフトウェア52は、コミュニティ一覧の要求を投稿サーバ装置20に送信する。この要求は、情報処理装置10のユーザのユーザ名を含む。情報処理装置10からコミュニティ一覧の要求を受信すると、投稿サーバ装置20は、コミュニティデータベース213に登録されている複数のコミュニティの中から、あらかじめ決められた条件を満たすコミュニティ(例えば、要求に含まれるユーザ名を有するユーザが所属しているコミュニティ、ユーザが所属していないコミュニティのうちあらかじめ登録されたコミュニティ、ユーザが指定した検索条件に合致するコミュニティ等)の情報を抽出し、抽出したコミュニティの一覧(以下「コミュニティ一覧」という)を生成する(ステップS201)。コミュニティ一覧は、コミュニティを識別するためのコミュニティIDを含んでいる。なお、コミュニティデータベース213に登録されている全てのコミュニティの情報を抽出した一覧が生成されてもよい。
【0047】
ステップS202において、投稿サーバ装置20は、生成したコミュニティ一覧を、要求の送信元である情報処理装置10に送信する。コミュニティ一覧を受信すると、ポータルソフトウェア52は、コミュニティをユーザに選択させるための画面を表示装置に表示する。ユーザは、この画面を用いて、閲覧するコミュニティを選択する(ステップS203)。コミュニティが選択されると、ポータルソフトウェア52は、アクセス要求を投稿サーバ装置20に送信する。このアクセス要求は、情報処理装置10のユーザのユーザ名と、選択されたコミュニティのコミュニティIDとを含む。
【0048】
情報処理装置10からコミュニティへのアクセス要求を受信すると、投稿サーバ装置20は、投稿情報データベース212に登録されている投稿情報の中から、優先的に表示させる投稿情報を抽出する(ステップS205)。優先的に表示させる投稿情報としては、例えば、時間によるもの(例えば、最新の投稿情報から順に所定数に達するまで表示)、ユーザによるもの(例えば、フレンドの投稿情報から順に所定数に達するまで表示)等が用いられる。なお、優先的に表示させるのではなく、すべての投稿情報が表示されてもよい。投稿サーバ装置20は、これらの投稿情報を、所定の書式で記述したデータ(以下「ページデータ」という)を生成する(ステップS206)。投稿サーバ装置20は、生成されたページデータを、アクセス要求の送信元である情報処理装置10に送信する(ステップS207)。
【0049】
投稿サーバ装置20からページデータを受信すると、ポータルソフトウェア52は、受信したページデータに従って、コミュニティの画面を表示する。
【0050】
図9は、コミュニティの画面を例示する図である。コミュニティの画面は、タイトル91と、投稿ボタン93と、複数の投稿情報94とを含む。タイトル91は、そのコミュニティのタイトルを示す。タイトル91は、そのコミュニティが対応しているアプリケーションプログラムを特定する情報(文字列および画像の少なくとも一方)を含んでいる。この例では、タイトル91は、このコミュニティが「XYZの伝説」というゲームに対応するものであることを示している。投稿ボタン93は、コメント入力画面の呼び出しを指示するためのボタンである。投稿情報94は、ユーザによる投稿の内容を示している。
【0051】
この例で、投稿情報94は、ユーザ画像と、ユーザ名と、ゲームタイトルと、コメントとを含んでいる。ユーザ画像は、ユーザ毎に設定された画像、例えばアバター画像である。ユーザ名は、ユーザを識別するための識別情報(ユーザの名前等)である。ゲームタイトルは、その投稿情報94が対応しているゲームのタイトルを示している。コメントは、ユーザにより入力されたコメント(情報、意見等)を示している。この例では、文字列のコメントと手書きのコメントとが混在している。
図9の画面のうち、2番目の投稿情報94は手書きされたものである。
【0052】
2−3.まとめ
情報処理システム1によれば、キーボードに不慣れなユーザでも、キーボードを使用した場合よりも容易にコメントを入力することができる。一方で、キーボードに慣れたユーザはキーボードからコメントを入力することができ、手書きでもキーボードでも、共通のインターフェースから投稿情報を投稿および閲覧することができる。また、情報処理システム1によれば、所定の文字セットだけでなく、手書きの画像をコメントとして投稿することができ、コメントにおける多様な表現が可能となる。
【0053】
3.変形例
本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、種々の変形実施が可能である。以下、変形例をいくつか説明する。以下で説明する変形例のうち、2つ以上のものが組み合わせて用いられてもよい。
【0054】
実施形態においては、単一の投稿情報において、文字列および手書き(画像)のいずれか一方のみがコメントとして含まれる例を説明した。しかし、単一の投稿情報が、文字列および手書き(画像)の両方を、コメントとして含んでもよい。
【0055】
実施形態においては、投稿情報にスクリーンショット画像が付加される例を説明した。しかし、スクリーンショット画像に代えて(または加えて)、ゲームアプリケーション53によって生成された(またはゲームアプリケーション53に用いられる)データが添付されてもよい。このデータは、例えば、ゲームで用いられるアイテムおよびキャラクターなどの仮想オブジェクト、ゲーム上のマップおよびフィールド、またはスコアなどを示すバイナリデータである。
【0056】
手書きのコメントのデータ形式は実施形態で説明したものに限定されない。実施形態においては、手書きコメントのデータは、画像データとして送信された。しかし、手書きコメントのデータは、軌跡を示す複数の座標データであってもよい。この場合において、ポータルソフトウェア52は、手書きのコメントを表示するときに、座標データに従って、軌跡が描かれる経過を視覚的に表示してもよい。
【0057】
実施形態において、ポータルソフトウェア52は、手書きのコメントおよび文字列のコメントの双方を受け付けていた。しかし、ポータルソフトウェア52は、手書きのコメントのみを受け付けてもよい。
【0058】
情報処理装置10におけるソフトウェア構成は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば,ゲームアプリケーション53が、コミュニティを提供するサービスのクライアントとしての機能を有していてもよい。この場合、ポータルソフトウェア52ではなく、ゲームアプリケーション53から、コメントの投稿および閲覧が行われてもよい。
【0059】
情報処理装置10は、据え置き型のゲーム装置に限定されない。情報処理装置10は、携帯型ゲーム装置、パーソナルコンピュータ、携帯電話機、PDA(Personal Digital Assistants)、タブレット端末など、ゲーム装置以外の情報処理装置であってもよい。また、情報処理装置10において実行されるアプリケーションプログラムは、ゲームアプリケーションに限定されない。文書編集アプリケーション、学習アプリケーション、その他の実用ソフトなど、ゲーム以外の機能を実現させるためのアプリケーションプログラムが情報処理装置10において実行されてもよい。
【0060】
情報処理装置10のハードウェア構成は、
図2で説明したものに限定されない。
図1で説明した機能を実現できるものであれば、どのようなハードウェア構成を有する装置が用いられてもよい。
【0061】
実施形態で説明したシーケンスチャートはあくまで例示であり、各処理の順番は、シーケンスチャートで例示されたものに限定されない。
【0062】
情報処理システム1の装置構成および各装置における機能の分担は、実施形態で説明したものに限定されない。例えば、実施形態において情報処理装置10の機能として説明したものの少なくとも一部を、サーバが有していてもよい。この場合、情報処理システムの各手段は、情報処理装置のプロセッサの処理、サーバのプロセッサの処理、または、情報処理装置のプロセッサとサーバのプロセッサの協働処理により実現される。処理の分担は当業者の技術常識により適宜設計することができる。また、この情報処理システムのサーバは、投稿サーバ装置20と同じ装置でもよいし、異なる装置でもよい。
【0063】
情報処理装置10により実行されるアプリケーションプログラムは、記憶媒体により提供されるものに限定されない。アプリケーションプログラムは、インターネット等のネットワークを介したダウンロードにより提供されてもよい。また、情報処理装置10のシステムソフトウェアが、記憶媒体またはダウンロードにより提供されてもよい。