(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記基板が透明材料を含み、該透明材料がガラスを含み、該ガラスが、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、およびアルカリアルミノホウケイ酸塩ガラスの内の1つであり、該ガラスが、強化されており、該ガラスの表面から該ガラス中の層の深さまで延在する少なくとも10μmの層を有し、該層が少なくとも300MPaの圧縮応力下にある、請求項1記載の生体認証スマートカード。
読取りインターフェースをさらに備え、該読取りインターフェースが、前記マイクロプロセッサと通信し、該マイクロプロセッサから外部のデータ処理装置またはデータ記憶装置にデータを転送し、該読取りインターフェースが、前記生体認証スマートカードの前記第2の外面に配置された磁気ストリップおよび無線通信機の少なくとも一方を含む、請求項1から5いずれか1項記載の生体認証スマートカード。
取引を認証する工程、および取引の認証を拒否する工程の内の一方をさらに含み、該認証する工程または認証を拒否する工程が、時間依存性のコードを生成する工程、および該時間依存性のコードを、発行団体により発行された発行コードと比較する工程を含み、前記取引が、前記時間依存性のコードが前記発行されたコードと一致した場合は認証され、該時間依存性のコードが該発行されたコードと異なる場合は拒否される、請求項7記載の方法。
前記透明材料がガラスを含み、該ガラスが、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、およびアルカリアルミノホウケイ酸塩ガラスの内の1つである、請求項7または8記載の方法。
【発明を実施するための形態】
【0012】
以下の説明において、図面に示されたいくつかの図に亘り、同様の参照文字が同様のまたは対応する部品を称する。別記しない限り、「上」、「下」、「外方」、「内方」などの用語は、便宜上の単語であり、制限用語と考えるべきではないことも理解されよう。その上、群が、要素およびその組合せの群の少なくとも1つを含むと記載されているときはいつでも、その群は、列挙されたそれらの要素のいくつを、個別かまたは互いの組合せで、含んでも、から実質的になっても、からなってもよいことが理解されよう。同様に、群が、要素またはその組合せの群の少なくとも1つからなると記載されているときはいつでも、その群は、列挙されたそれらの要素のいくつから、個別かまたは互いの組合せで、なってもよいことが理解されよう。別記しない限り、値の範囲が、列挙されている場合、その範囲の上限と下限の両方、並びにそれらの間の任意の範囲を含む。ここに用いたように、単数形は、別記しない限り、「少なくとも1つ」または「1つ以上」を意味する。
【0013】
一般に図面を、特に
図1を参照すると、図解は、特定の実施の形態を記載する目的のためであり、本開示または付随の特許請求の範囲をそれに制限することは意図していないことが理解されよう。図面は、必ずしも、一定の縮尺で描かれておらず、図面のある特徴およびある視野は、明瞭さと簡潔さのために縮尺または図解で誇張されて示されているかもしれない。
【0014】
ここに用いたように、「スマートカード」という用語は、データをロードできる内蔵マイクロプロセッサを有するデジタル符号化カードを称する。そのようなスマートカードにより、ユーザは、商品、サービスなどの購入のような取引を行う、制限されたエリアまたは情報へのアクセスを得る、および/または他のそのような機能を果たすことができるであろう。
【0015】
ここに用いたように、「生体認証(biometric)」という用語は、認証目的のための、指紋、虹彩パターン、声紋、顔パターン、手の測定値などの生物学的データの測定と解析を称する。
【0016】
現在使用されている身分証明書およびクレジットカードは、一般に、可撓性(すなわち、低弾性率)のプラスチック材料から製造されている。そのようなカードは、使用中に、例えば、ハンドバッグや財布で運ばれているときに、しばしば曲げられ、内部のセンサまたはマイクロプロセッサに損傷が与えられる。その結果、スマートカードは、一般に、より堅い材料から製造され、したがって、通常のプラスチック製のクレジットカードまたは身分証明書よりも厚い。増加した厚さのために、多くの場合、これらのスマートカードが、多くのシステムに使用されているインターフェース(例えば、カードの読取りのために通す必要のあるカードリーダ)に使用できなくなる。
【0017】
特に、指紋認識および虹彩系パターン認識は、ユーザの身元確認手段に現在使用されている生体認証技術のうちである。例えば、指紋は、能動型静電容量センサを使用して、または視覚法により、検出される、検知される、または「読み取られる」であろう。指紋および虹彩パターンの視覚検知には、CMOSまたはCCDチップおよび光源が現在必要である。静電容量および視覚検知の両方とも、透明な基板が必要である。しかしながら、クレジットカード用途および/またはスマートカード用途に現在使用されているプラスチック材料は透明ではない。
【0018】
したがって、生体認証スマートカード(ここでは、「スマートカード」とも称される)が提供される。生体認証スマートカードの1つの実施の形態の断面図が
図1に示されている。この生体認証スマートカード100は、基板110、マイクロプロセッサ120、生体認証センサ130、および電源管理システム150を備えている。
【0019】
基板110は、スマートカード100の第1の外面115を形成しており、生体認証情報にとって透明である。「生体認証情報にとって透明」とは、生体認証情報が、例えば、基板110に、そのような情報を、そこを通して送信できる開口または透明窓を設けることによって、基板110を通過するかまたはそれを通して伝達されることを意味する。基板110は、スマートカード100の内部コンテンツを保護するのに十分に強くかつ薄い。基板110は、少なくとも50GPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも60GPaのヤング率を有する。いくつかの実施の形態において、基板は約0.5mmまでの厚さを有する。特定の実施の形態において、透明基板110は約0.4mmの厚さを有する。
【0020】
基板110は、金属、合金、複合材料、ガラスやプラスチックなどの透明材料、およびそれらの組合せを含んでも、から実質的になっても、またはからなってもよい。いくつかの実施の形態において、基板110は、以下に限られないが、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、アルカリアルミノホウケイ酸塩ガラスなどのガラスである。このガラスは、熱的、化学的、または熱処理と化学的処理の組合せのいずれかにより、強化されてもよい。強化ガラスは、圧縮応力下にある少なくとも1つの層112(圧縮層)を有する。圧縮層112は、表面115から、表面115の下の深さd(層の深さ)まで延在する。いくつかの実施の形態において、圧縮応力は少なくとも約300MPaであり、層の深さは少なくとも約10μmである。
【0021】
いくつかの実施の形態において、基板110は、透明であり、さらに、この透明基板の第2の表面または内面119の少なくとも一部に印刷された印117(例えば、絵またはロゴ)を含む。そのような印は、スクリーン印刷、インクジェット印刷などの当該技術分野で公知の手段によって施してよい。
【0022】
保護カバー140が、透明基板110により形成される第1の外面115と反対の、生体認証スマートカード100の第2の外面145を形成する。保護カバー140は、いくつかの実施の形態において、クレジットカードや身分証明書の用途に現在使用されているプラスチック材料からなるプラスチックシートであってよい。いくつかの実施の形態において、保護カバー140の厚さは、典型的に、約0.2mmであってよい。
【0023】
生体認証センサ130は、いくつかの実施の形態において、生体認証スマートカード100のユーザを表す生体認証情報を認識できる、視覚センサ、静電容量センサ、無線周波数に基づくセンサ、またはそれらの組合せを含んでよい。ここに先に述べたように、そのような情報としては、必ずしも以下に限られないが、ユーザの指紋や虹彩に存在するパターンが挙げられる。CMOSまたはCCDチップおよびいくつかの実施の形態において、光源が、指紋と虹彩のパターンを視覚的に検出するのに現在必要である。あるいは、生体認証情報は、声紋、顔パターン、手の測定値などを含んでよい。
【0024】
静電容量および視覚検知の両方とも、生体認証情報が、生体認証センサ130によって見えるまたは見ることのできる必要がある。1つの実施の形態において、可視性(visibility)/視認性(viewability)は、透明である基板110を使用することによって達成される。したがって、生体認証センサ130は、生体認証情報が透明基板110を通して生体認証センサ130によって検出可能であるように、スマートカード内に配置される。いくつかの実施の形態において、光源132が生体認証センサ130に隣接してまたはその内部に配置されて、生体認証情報の視覚的読取りを可能にするまたは向上させる。1つの非限定的例において、光源132は指紋または虹彩を照らす。光源132の存在は、生体認証センサ130がCMOS系センサである実施の形態において、特に有益である。他の実施の形態において、生体認証センサ130は、第1の外面115と同一平面に配置されているか、または第1の外面のわずかに下であって、基板110内に形成された開口内、すなわち、第1の外面115と保護カバー140との間に配置されている。
【0025】
マイクロプロセッサ120が、生体認証スマートカード100内であって、基板110と保護カバー140との間に配置されている。マイクロプロセッサは、生体認証センサ130と電源管理システム150と通信する。マイクロプロセッサ120は、ユーザの生体認証署名(biometric signature)を捕捉し、記憶し、その捕捉した生体認証署名を、ユーザの記憶された署名と比較し、ユーザの生体認証署名を認証し、ユーザの生体認証署名が認証された場合、生体認証スマートカード100を使用できるようにする。いくつかの実施の形態において、マイクロプロセッサ120は、制限されたすなわち所定の時間に亘り、そのような使用を可能にする。マイクロプロセッサ120は、電話取引およびオンライン取引のための照合手段として使用できるマイクロプロセッサ生成コードなどの、生体認証スマートカード100のセキュリティーを向上させる他の特徴も含んでよい。
【0026】
いくつかの実施の形態において、ここに記載された生体認証スマートカードは、自己認証式である;すなわち、ユーザの捕捉された生体認証署名が、他者がアクセスできる外部システムに頼らずに、スマートカード内で認証される。このことにより、ユーザのプライバシーが保護される。何故ならば、機密な生体認証情報がこのカード内のみに記憶されているからである。また、生体認証情報または他の情報をマイクロプロセッサから抜き出す手段もない。生体認証スマートカードが破損した場合、そのカードは、曲げることによって破壊してもよい。そのような曲げにより、透明なガラス基板が粉々に割れ、マイクロプロセッサおよび生体認証センサが損傷を受け、それゆえ、カードが使用不能になり、マイクロプロセッサ内に記憶された情報が抜き出せなくなる。
【0027】
生体認証スマートカード100は、生体認証センサ130、マイクロプロセッサ120、および存在する場合には、電力を必要とする他のコンポーネント(例えば、光源132)と通信し、電力を供給する電源管理システム150をさらに備えている。いくつかの実施の形態において、電源管理システム150は、電源152およびエネルギー蓄積装置154を備えている。いくつかの実施の形態において、電源管理システム150の少なくとも一部は、生体認証スマートカード100内であって、基板110と保護カバー140との間に配置または設置されている。いくつかの実施の形態において、電源152は、生体認証スマートカード100内であって、基板110と保護カバー140との間に完全に収容されている。電源152は、高周波電源、誘電層、および光電層の内の1つを含んでよい。他の実施の形態において、電源は、生体認証スマートカード100の外部にあり、生体認証スマートカード100、特にエネルギー蓄積装置154と通信するパワーマット(power mat)、充電器などを含んでよい。
【0028】
いくつかの実施の形態において、エネルギー蓄積装置154は、電池およびコンデンサの少なくとも一方を含む。エネルギー蓄積装置154が電池を含む場合、その電池は再充電可能であってよい。1つの非限定的例において、エネルギー蓄積装置154は、紙電池:カーボンナノチューブをセルロース系紙の従来のシートと組み合わせることによって形成された可撓性の極薄エネルギー蓄積および生成装置を含む。そのような紙電池は、高エネルギー電池とスーパーキャパシタの両方として働き、従来の電子工学においては別個の2つのコンポーネントを組み合わせ、電池が、長期に安定な電力生成およびエネルギーのバーストの両方を提供できるようにする。
【0029】
いくつかの実施の形態において、生体認証スマートカード100は、マイクロプロセッサ120から外部のデータ処理装置またはデータ記憶装置へのデータの転送を可能にする読取りインターフェースも備えている。いくつかの実施の形態において、その読取りインターフェースは、外面保護カバー140上に配置された磁気ストリップ147を備えている。磁気ストリップ147は、生体認証スマートカード100を、磁気ストリップ技術を利用する外部処理装置またはデータ記憶装置に準拠可能にしまたは通信可能にし、それゆえ、生体認証スマートカード100をレガシー・システムと互換性があるようにする。磁気ストリップ技術の場合、生体認証スマートカード100は、磁気情報を外部装置により読取り可能にする起動装置(activator)149を備えている。この起動装置149は、ユーザが認証されない限り、磁気ストリップ147上の情報を「読取り不能」にするように実質的にスクランブルをかけている。ユーザが認証されると、起動装置149は、例えば、30秒間などの短期間だけ、スマートカードを外部システムにより「読取り可能」にし、その期間の後、スマートカード100内に含まれる情報に再びスクランブルがかけられ、その情報が読取り不能になる。あるいは、読取りインターフェースは、例えば、無線周波数通信機などの無線インターフェースを備えてもよい。
【0030】
ここに記載された生体認証スマートカードの正面図が
図2に示されている。いくつかの実施の形態において、ディスプレイ112が、透明基板110(
図1)の下に−読取り可能に−配置されている。ディスプレイ112は、例えば、認証数字またはコードまたはユーザの名前を表示するために使用してもよい。ディスプレイ112は、非常に微弱な電力で作動できる受動ディスプレイであってよい。何故ならば、電力は、ディスプレイを変化させるためにだけに必要とされ、ディスプレイ上のパターンを維持するためには必要とされないからである。
【0031】
基板110が透明材料からなる実施の形態において、印117が、透明基板110の第2の表面119上に配置されていてもよく、透明基板110を通して目に見える。基板110が透明ではない実施の形態において、印117は、基板110を構成する材料に適した手段(印刷、エングレービング、フイルム、転写など)によって外面115に配置または他の様式で形成されてもよい。印117は、例えば、
図2に示されるような、数字コードなどのいくつかの識別マークを含んでもよい。透明開口111は、静電容量または光にとって透明であり、生体認証情報を生体認証センサ130によって検知可能にする。
【0032】
検知すべき生体認証情報が指紋である実施の形態において、指が透明開口111上に置かれるかその上に通され、生体認証センサ130が指紋を走査する、検出する、検知する、および/または「読み取る」。読み取るべき生体認証情報が虹彩に存在する実施の形態において、走査動作は、生体認証センサ130に使用される走査システムおよび光学素子に依存する。いくつかの実施の形態において、ユーザは、メガネを外し、生体認証スマートカード100をユーザの顔に向けて動かしながら、透明開口111を凝視する。一旦、生体認証スマートカード100が静止したら、生体認証センサ130がユーザの虹彩を走査する。このセンサは、視覚検出手段(例えば、カメラ)であってよい。
【0033】
1つの特定の態様において、先に記載された生体認証スマートカードは、生体認証情報にとって透明であり、生体認証スマートカードの第1の外面を形成する透明基板を備えている。この透明基板は、少なくとも50GPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも60GPaのヤング率、および約0.5mmまでの厚さを有する。生体認証スマートカードはさらに、第1の外面と反対の生体認証スマートカードの第2の外面を形成する保護カバーと;生体認証センサであって、その生体認証センサが基板を通じて生体認証情報を受信するように、第1の外面と同一平面に、または第1の外面と保護カバーとの間に透明基板と隣接して配置された生体認証センサと;生体認証センサと通信する、透明基板と保護カバーとの間に配置されたマイクロプロセッサであって、生体認証センサにより受信される生体認証情報に基づいてユーザを認証するまたは身元確認するマイクロプロセッサと;生体認証センサおよびマイクロプロセッサと通信する電源管理システムであって、生体認証センサおよびマイクロプロセッサに電力を供給する電源管理システムと;を備えている。生体認証スマートカードの保護カバー、生体認証センサ、マイクロプロセッサ、および電源管理システムは全て先に記載されている。
【0034】
別の態様において、先に記載されたものなどの透明ガラス基板も提供される。この中に先に記載されたように、透明ガラス基板は、スマートカードの内部コンテンツを保護するのに十分に強くかつ薄く、少なくとも50GPa、いくつかの実施の形態において、少なくとも60GPaのヤング率を有する。この透明ガラス基板は、静電容量信号および/または光信号にとって透明であり、いくつかの実施の形態において、約0.5mmまでの厚さを有してよく、他の実施の形態において、透明基板110は約0.4mmの厚さを有する。
【0035】
いくつかの実施の形態において、透明ガラス基板は、以下に限られないが、ソーダ石灰ガラス、ホウケイ酸ガラス、アルカリアルミノケイ酸塩ガラス、アルカリアルミノホウケイ酸塩ガラスなどのガラスである。そのようなガラスの非限定的例としては、ここにその全てを引用する、米国特許第7666511号明細書(64モル%≦SiO
2≦68モル%;12モル%≦Na
2O≦16モル%;8モル%≦Al
2O
3≦12モル%;0モル%≦B
2O
3≦3モル%;2モル%≦K
2O≦5モル%;4モル%≦MgO≦6モル%;および0モル%≦CaO≦5モル%を含み、66モル%≦SiO
2+B
2O
3+CaO≦69モル%;Na
2O+K
2O+B
2O
3+MgO+CaO+SrO>10モル%;5モル%≦MgO+CaO+SrO≦8モル%;(Na
2O+B
2O
3)−Al
2O
3≦2モル%;2モル%≦Na
2O−Al
2O
3≦6モル%;および4モル%≦(Na
2O+K
2O)−Al
2O
3≦10モル%であり、少なくとも130キロポアズの液相線粘度を有するアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを記載している);米国特許出願公開第2009/0215607A1号明細書(60〜70モル%のSiO
2;6〜14モル%のAl
2O
3;0〜15モル%のB
2O
3;0〜15モル%のLi
2O;0〜20モル%のNa
2O;0〜10モル%のK
2O;0〜8モル%のMgO;0〜10モル%のCaO;0〜5モル%のZrO
2;0〜1モル%のSnO
2;0〜1モル%のCeO
2;50ppm未満のAs
2O
3;および50ppm未満のSb
2O
3を含み、12モル%≦Li
2O+Na
2O+K
2O≦20モル%および0モル%MgO+CaO≦10モル%であり、リチウムを実質的に含まないアルカリアルミノケイ酸塩ガラスを記載している);米国特許出願公開第2009/0142568A1号明細書(アルミナおよび酸化ホウ素の少なくとも一方、およびアルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物の少なくとも一方を含み、−15モル%≦(R
2O+R’O−Al
2O
3−ZrO
2)−B
2O
3≦4モル%、式中、Rは、Li、Na、K、Rb、およびCsの1つであり、R’は、Mg、Ca、Sr、Baの1つである、アルカリアルミノケイ酸塩ガラスを記載している);米国特許出願第12/858490号明細書(少なくとも50モル%のSiO
2と、アルカリ金属酸化物およびアルカリ土類金属酸化物からなる群より選択される少なくとも1種類の改質剤とを含み、イオン交換可能であり、
【0036】
であるアルミノホウケイ酸塩ガラスを記載している);米国仮特許出願第61/417941号明細書(SiO
2、Al
2O
3、P
2O
5、および少なくとも1種類のアルカリ金属酸化物(R
2O)を含み、0.75≦[(P
2O
5(モル%)+R
2O(モル%)/M
2O
3(モル%))]≦1.2、式中、M
2O
3=Al
2O
3+B
2O
3である、ガラスを記載している);および米国仮特許出願第61/503734号明細書(表面および表面から層の深さまで延在する圧縮応力下にある層を有するガラスであって、圧縮応力が少なくとも約900MPaであり、層の深さが少なくとも約30μmであり、ガラス物品が、少なくとも約50モル%のSiO
2および少なくとも約11モル%のNa
2Oを含む、ガラスを記載している)
に記載されたものが挙げられる。
【0037】
このガラスは、熱的焼戻し、イオン交換などの熱処理と化学的処理の組合せにより、もしくはそのような化学的処理および/または熱処理の組合せにより、強化してもよい。強化されたガラスは、透明基板の表面から、表面の下の深さ(層の深さ)まで延在する圧縮応力下にある少なくとも1つの層(圧縮層)を有する。いくつかの実施の形態において、圧縮応力は少なくとも約300MPaであり、層の深さは少なくとも約10μmである。
【0038】
別の態様において、ここに記載されたものなどの生体認証スマートカードを使用する方法が提供される。第1の工程において、先に記載されたものなどの生体認証スマートカードが提供される。そのスマートカードは、少なくとも50GPaのヤング率、および約0.5mmまでの厚さを有する基板と;保護カバーと;第1の外面と同一平面に、または第1の外面と保護カバーとの間のいずれかに配置された生体認証センサと;生体認証センサと通信する、基板と保護カバーとの間に配置されたマイクロプロセッサと;生体認証センサおよびマイクロプロセッサと通信する電源管理システムであって、生体認証センサおよびマイクロプロセッサに電力を供給する電源管理システムと;を備えている。
【0039】
この方法はさらに、生体認証情報を生体認証センサで走査する第2の工程を含む。走査された生体認証情報は、マイクロプロセッサ内に記憶された生体認証情報と比較される。いくつかの実施の形態において、その方法はさらに、走査された生体認証データおよび記憶された生体認証データの比較に基づいて、取引を認証する工程または取引の認証を拒否する工程のいずれかを含む。そのような取引としては、以下に限られないが、商品またはサービスの購入、制限されたデータおよび/または区域へのアクセス/エントリーの獲得などが挙げられる。一般に、走査されたデータが記憶されたデータと一致したときに、認証が行われる。反対に、走査された生体認証データが記憶された生体認証データと一致しないときに、認証の拒否が行われる。
【0040】
いくつかの実施の形態において、先に記載された生体認証スマートカードは、インターネット取引またはコンピュータネットワーク取引のために、または電話取引のために、オンラインで使用してもよい。これらの例において、マイクロプロセッサは、オフライン認証システム、カードリーダなどにより、外部源(例えば、クレジットカード会社)に送信される数字コードを生成する。例えば、「USBスワイプ(USBswipe)」などのカードリーダがコンピュータにインストールされていてもよい。この数字コードはアルゴリズムを使用してマイクロプロセッサにより生成される。アルゴリズムは、クレジットカード番号、口座番号、識別番号、時間と年月日、取引日などのデータを使用して、生体認証スマートカードが使用されるときに、そのスマートカードの身元を独自に確認する。
【0041】
数字コードは、いくつかの実施の形態において、時間に依存する有効期間を有する−例えば、そのコードは1時間に亘り有効である−その期間の後、そのスマートカードはイナクティブになる。いくつかの実施の形態において、そのような時間依存性の数字コードは、例えば、下記に記載されるオフライン認証システム(OAS)により生成されてもよい。この数字コードは、外部源または発行団体(例えば、クレジットカード会社)により生成されても差し支えなく、次いで、第三者(例えば、ベンダー)により送られたコードと比較することができる。コードが一致したら、取引が承認される。前記アルゴリズムは、スマートカードの起動の際に確立されてもおよび/または発行団体による様々なセキュリティーレベルに適応するために変えられてもよい。
【0042】
1つの非限定的例において、生体認証スマートカードは、レガシー(例えば、磁気カードリーダ)・システムにより、もしくは電話取引またはコンピュータ取引を通じて、いずれに使用してもよい。スマートカードは、取引を行う前に、カードを充電器上に配置する(例えば、約10秒間)ことによって、エネルギーが充電される。ユーザは、生体認証情報をスマートカードで走査し、次いで、このカードが、走査された生体認証情報を、カードに記憶された生体認証情報と比較し、カードおよび/または取引を認証する。いくつかの実施の形態において、認証は、起動装置(
図1の149)が磁気ストリップ(
図1の147)をカードリーダ/インターフェースにより走査できるようにアクティブにすることができる。他の実施の形態において、より長い時間に亘りアクティブである時間依存性数字コードが生成される。そのような時間依存性数字コードは、例えば、以下に記載されるオフライン認証システム(OAS)により生成されてもよい。この数字コードが受動ディスプレイ(
図1の112)に表示され、その数字コードを、スマートカードを発行する団体による認証のために、コンピュータ、電話などのオフラインシステムに入力できる。
【0043】
先に述べたように、オフライン認証システム(OAS)が、生体認証スマートカードのための時間依存性数字コードを生成してもよい。このOASは、以下に限られないが、クレジットカード番号、識別番号、時間、年月日、およびアルゴリズム番号などのデータに依存する5桁または6桁のオフライン認証コード(OAC)を生成する一連のアルゴリズムを含む。このOACは、認証が前もって割り当てられた期間に亘りアクティブであるように、年月日および時間に依存性であってよい。OASは、スマートカードおよびそのシステムにより生成されたコードが、所定の期間内、例えば、1時間以内に生成されたときにだけ、認証が与えられるように、システム中に設計されていてよい。
【0044】
認証システムは、数千のアルゴリズムを含むデータベースが使用されることを必要とする。アルゴリズムは、例えば、(NNNNNNNN+YYYYMMDD+MMMMHHHH)ほど単純であって差し支えなく、式中、NNNNNNNNはクレジットカード番号の最後の8桁であり、YYYYMMDDは西暦年−月−日形式の年月日であり、HHMMは24時間形式の時間−分である。その結果の最後の6桁が、生体認証スマートカードの受動ディスプレイ(
図2の112)に表示されてもよい。ユーザが認証のためにこの数字を提出すると、システムが、同じ入力に基づくオフライン認証コードを生成する。OACが一致すると、取引が認証される。取引のためのセキュリティーは、数千のアルゴリズムが任意の所定の時間に使用されるという事実、およびスマートカードが生体認証なくしてOACを生成しないという事実により提供される。生体認証スマートカード100には無作為にアルゴリズム番号が割り当てられ、その特定のアルゴリズムはマイクロプロセッサ120内で符号化され、認証システムがアルゴリズムコードを知る。したがって、2つのカードが同じアルゴリズムを使用する可能性は低い。使用されるアルゴリズムは、先に示されたものよりも精巧であり得る。
【0045】
ここに記載された生体認証スマートカードは発行の際に起動されてもよい;すなわち、使用中に自己認証を可能にするデータは、いくつかの場合、発行組織または団体によって、マイクロプロセッサ120内に記憶されなければならない。このデータは、識別データ(例えば、クレジットカード番号または他の識別番号)、認証アルゴリズムなどを含んでよい。この時点で、マイクロプロセッサは、識別生体認証情報を走査する準備ができている。スマートカードを受領した際に、ユーザはそのカードを作動させるかまたは充電し、次いで、カードを使用して、ユーザの生体認証情報を走査する。マイクロプロセッサ120は、走査された生体認証情報が事前に設定された基準に合格した場合、その生体認証情報を記憶する。一旦、生体認証情報が受け入れられたら、ユーザは、ここで、生体認証情報を再び走査することによって、カードを起動できる。その生体認証情報が識別生体認証情報と一致した場合、識別認証コードが発行される。次いで、この識別認証コードが発行組織または団体に送信され、それゆえ、発行組織または団体に、スマートカードが起動され、使用の準備ができていることを知らせる。
【0046】
説明の目的で、典型的な実施の形態を述べてきたが、先の記載は、本開示の範囲または付随の特許請求の範囲への制限と考えるべきではない。したがって、本開示または付随の特許請求の範囲の精神および範囲から逸脱せずに、様々な改変、適用、および変更が当業者に想起されるであろう。