(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6073908
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】反射相殺のための装置
(51)【国際特許分類】
G11B 5/09 20060101AFI20170123BHJP
G11B 5/02 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
G11B5/09 311B
G11B5/02 Q
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-538979(P2014-538979)
(86)(22)【出願日】2012年10月25日
(65)【公表番号】特表2014-531105(P2014-531105A)
(43)【公表日】2014年11月20日
(86)【国際出願番号】US2012061803
(87)【国際公開番号】WO2013063198
(87)【国際公開日】20130502
【審査請求日】2015年10月19日
(31)【優先権主張番号】13/281,278
(32)【優先日】2011年10月25日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】390020248
【氏名又は名称】日本テキサス・インスツルメンツ株式会社
(73)【特許権者】
【識別番号】507107291
【氏名又は名称】テキサス インスツルメンツ インコーポレイテッド
(74)【上記1名の代理人】
【識別番号】100098497
【弁理士】
【氏名又は名称】片寄 恭三
(72)【発明者】
【氏名】ラジャルシ ムコパディヤイ
(72)【発明者】
【氏名】スコット ジー ソレンソン
(72)【発明者】
【氏名】マルコ コルシ
(72)【発明者】
【氏名】ポール エム エメルソン
【審査官】
斎藤 眞
(56)【参考文献】
【文献】
特開2011−129240(JP,A)
【文献】
特開2006−164312(JP,A)
【文献】
特開2005−269336(JP,A)
【文献】
特開2004−079147(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G11B 5/02
G11B 5/09
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
伝送端子と、
前記伝送端子に結合されるトランスミッタと、
補償器と、
を含む装置であって、
前記補償器が、
前記伝送端子に結合され、遅延において電流を供給する反射相殺ドライバと、
前記伝送端子に結合される反射センサと、
前記反射相殺ドライバと前記反射センサとに結合されるプリドライバと、
を有し、
キャリブレーションモードにおいて補償遅延を判定するために前記プリドライバが前記遅延を反復的に調節し、前記補償遅延において供給された電流が前記伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償し、
前記トランスミッタが、前記プリドライバと、前記プリドライバと前記伝送端子との間に結合される伝送ドライバとを更に含み、
前記反射相殺ドライバが、前記伝送端子に結合される第1の調節可能な電流源と、前記伝送端子に結合される第2の調節可能な電流源とを更に含み、前記第1及び第2の調節可能な電流源が前記プリドライバにより制御され、
前記伝送端子が第1の伝送端子と第2の伝送端子とを更に含み、
前記伝送ドライバが、前記第1の伝送端子に結合される第1の伝送ドライバと、前記第2の伝送端子に結合される第2の伝送ドライバとを更に含み、
前記反射相殺ドライバが、前記第1の伝送端子に結合される第1の反射相殺ドライバと、前記第2の伝送端子に結合される第2の反射相殺ドライバとを更に含み、
前記反射センサが、前記第1及び第2の伝送端子を介して結合される差動増幅器と、前記差動増幅器と前記プリドライバとの間に結合されるアナログデジタルコンバータ(ADC)と、前記差動増幅器と前記ADCとの間に結合されるサンプリング回路と、前記プリドライバと前記サンプリング回路との間に結合されるロジックとを更に含み、
前記ロジックが、前記プリドライバに結合される遅延回路と、前記遅延回路と前記プリドライバと前記サンプリング回路とに結合されるロジックゲートとを更に含み、
前記サンプリング回路が、前記差動増幅器と前記ADCとの間に結合されるスイッチと、前記スイッチ及び前記ADCに結合されるキャパシタとを更に含む、装置。
【請求項2】
伝送端子と、
前記伝送端子に結合されるトランスミッタと、
補償器と、
を含む装置であって、
前記補償器が、
前記伝送端子に結合され、遅延において電流を供給する反射相殺ドライバと、
前記伝送端子に結合される反射センサと、
前記反射相殺ドライバと前記反射センサとに結合されるプリドライバと、
を有し、
キャリブレーションモードにおいて補償遅延を判定するために前記プリドライバが前記遅延を反復的に調節し、前記補償遅延において供給された電流が前記伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償し、
前記トランスミッタが、前記プリドライバと、前記プリドライバと前記伝送端子との間に結合される伝送ドライバとを更に含み、
前記反射相殺ドライバが、前記伝送端子に結合される第1の調節可能な電流源と、前記伝送端子に結合される第2の調節可能な電流源とを更に含み、前記第1及び第2の調節可能な電流源が前記プリドライバにより制御され、
前記伝送端子が第1の伝送端子と第2の伝送端子とを更に含み、
前記伝送ドライバが、前記第1の伝送端子に結合される第1の伝送ドライバと、前記第2の伝送端子に結合される第2の伝送ドライバとを更に含み、
前記反射相殺ドライバが、前記第1の伝送端子に結合される第1の反射相殺ドライバと、前記第2の伝送端子に結合される第2の反射相殺ドライバとを更に含み、
前記反射センサが、前記第1及び第2の伝送端子を介して結合される差動増幅器と、前記差動増幅器と前記プリドライバとの間に結合されるアナログデジタルコンバータ(ADC)と、前記差動増幅器と前記ADCとの間に結合されるサンプリング回路とを更に含み、
前記サンプリング回路が、第3の調節可能な電流源と、前記第3の調節可能な電流源に結合されるキャパシタとを更に含む、装置。
【請求項3】
請求項2に記載の装置であって、
反射センサが、前記差動増幅器と前記第3の調節可能な電流源との間に結合されるコンパレータを更に含む、装置。
【請求項4】
磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドに結合される相互接続と、
書き込みドライバと、
を含む装置であって、
前記書き込みドライバが、
プリドライバと、
前記相互接続と前記プリドライバとに結合される第1の伝送端子と、
前記相互接続と前記プリドライバとに結合される第2の伝送端子と、
前記第1の伝送端子に結合される第1の調節可能な電流源と、
前記第1の伝送端子に結合される第2の調節可能な電流源と、
前記第2の伝送端子に結合される第3の調節可能な電流源と、
前記第2の伝送端子に結合される第4の調節可能な電流源と、
前記第1及び第2の伝送端子に結合され、遅延において電流を供給する反射相殺ドライバと、
前記第1及び第2の伝送端子に結合される反射センサと、
を有し、
前記第1、第2、第3及び第4の調節可能な電流源が前記プリドライバにより制御され、
キャリブレーションモードにおいて補償遅延を判定するため前記プリドライバが前記遅延を反復的に調節し、前記補償遅延において供給される電流が前記第1及び第2の伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償し、
前記反射センサが、前記第1及び第2の伝送端子を介して結合される差動増幅器と、前記差動増幅器と前記プリドライバとの間に結合されるADCと、前記差動増幅器と前記ADCとの間に結合されるサンプリング回路と、前記プリドライバと前記サンプリング回路との間に結合されるロジックとを更に含み、
前記ロジックが、前記プリドライバに結合される遅延回路と、前記遅延回路と前記プリドライバと前記サンプリング回路とに結合されるロジックゲートとを更に含み、
前記サンプリング回路が、前記差動増幅器と前記ADCとの間に結合されるスイッチと、前記スイッチ及び前記ADCに結合されるキャパシタとを更に含む、装置。
【請求項5】
磁気ヘッドと、
前記磁気ヘッドに結合される相互接続と、
書き込みドライバと、
を含む装置であって、
前記書き込みドライバが、
プリドライバと、
前記相互接続と前記プリドライバとに結合される第1の伝送端子と、
前記相互接続と前記プリドライバとに結合される第2の伝送端子と、
前記第1の伝送端子に結合される第1の調節可能な電流源と、
前記第1の伝送端子に結合される第2の調節可能な電流源と、
前記第2の伝送端子に結合される第3の調節可能な電流源と、
前記第2の伝送端子に結合される第4の調節可能な電流源と、
前記第1及び第2の伝送端子に結合され、遅延において電流を供給する反射相殺ドライバと、
前記第1及び第2の伝送端子に結合される反射センサと、
を有し、
前記第1、第2、第3及び第4の調節可能な電流源が前記プリドライバにより制御され、
キャリブレーションモードにおいて補償遅延を判定するため前記プリドライバが前記遅延を反復的に調節し、前記補償遅延において供給される電流が前記第1及び第2の伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償し、
前記反射センサが、前記第1及び第2の伝送端子を介して結合される差動増幅器と、前記差動増幅器と前記プリドライバとの間に結合されるADCと、前記差動増幅器と前記ADCとの間に結合されるサンプリング回路とを更に含み、
前記サンプリング回路が、第5の調節可能な電流源と、前記第5の調節可能な電流源に結合されるキャパシタとを更に含む、装置。
【請求項6】
請求項5に記載の装置であって、
前記反射センサが、前記差動増幅器と前記第5の調節可能な電流源との間に結合されるコンパレータを更に含む、装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本願は、概してインピーダンスマッチングに関し、更に特定して言えば、反射相殺に関連する。
【背景技術】
【0002】
図1に移ると、ハードディスクドライブ(HDD)のための従来の書き込みシステム100の一例を見ることができる。図示するように、書き込みドライバ102(インピーダンスZ
0を有する)が、相互接続104及び106を介して磁気ヘッド108に結合される。この配置では、書き込みドライバ102は、磁気ヘッド108においてデータ(即ち、ビット)をHDDプラッタに「書き込み」させるようにシェーピングされる電流パルスを生成する。しかし、この配置に関する問題点は、書き込みドライバ102及び相互接続104及び106間のインピーダンスマッチングが困難となり得、インピーダンスミスマッチを有する結果、(
図2に図示するように)反射電流が、書き込みドライバ102により生成される電流信号を歪ませる恐れがある点にある。従って、電流反射を補償する書き込みドライバが求められている。
【0003】
従来のシステムの一例が下記文献に記載されている。
【特許文献1】米国特許番号第7,373,114号
【発明の概要】
【0004】
従って、本発明の例示の実施例は或る装置を提供する。この装置は、伝送端子、伝送端子に結合されるトランスミッタ、及び補償器を含む。補償器は、伝送端子に結合され、遅延において電流を供給する反射相殺ドライバと、伝送端子に結合される反射センサと、反射相殺ドライバ及び反射センサに結合されるプリドライバとを有する。キャリブレーションモードにおいて、補償遅延を判定するため反射相殺プリドライバが遅延を反復的に調節し、補償遅延において供給された電流が、伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償する。
【0005】
一実施例において、トランスミッタは、プリドライバ、及びプリドライバと伝送端子との間に結合される伝送ドライバを更に含む。
【0006】
一実施例において、反射相殺回路は、伝送端子に結合される第1の調節可能な電流源、及び伝送端子に結合される第2の調節可能な電流源を更に含む。第1及び第2の調節可能な電流源はプリドライバにより制御される。
【0007】
一実施例において、伝送端子は、第1の伝送端子及び第2の伝送端子を更に含む。伝送ドライバは、第1の伝送端子に結合される第1の伝送ドライバ、及び第2の伝送端子に結合される第2の伝送ドライバを更に含む。反射相殺回路は、第1の伝送端子に結合される第1の反射相殺回路、及び第2の伝送端子に結合される第2の反射相殺回路を更に含む。
【0008】
一実施例において、反射センサは、第1及び第2の伝送端子を介して結合される差動増幅器、及び差動増幅器とプリドライバとの間に結合されるアナログデジタルコンバータ(ADC)を更に含む。
【0009】
一実施例において、反射センサは、差動増幅器とADCとの間に結合されるサンプリング回路を更に含む。
【0010】
一実施例において、反射センサは、プリドライバとサンプリング回路との間に結合されるロジックを更に含む。
【0011】
一実施例において、ロジックは、プリドライバに結合される遅延回路と、遅延回路、反射相殺プリドライバ、及びサンプリング回路に結合されるロジックゲートとを更に含む。
【0012】
一実施例において、サンプリング回路は、差動増幅器とADCとの間に結合されるスイッチ、及びスイッチ及びADCに結合されるキャパシタを更に含む。
【0013】
一実施例において、サンプリング回路は、第3の調節可能な電流源と、第3の調節可能な電流源に結合されるキャパシタとを更に含む。
【0014】
一実施例において、測定回路が、差動増幅器と第3の調節可能な電流源との間に結合されるコンパレータを更に含む。
【0015】
一実施例において或る方法が提供される。この方法は、遅延を所定の最小値に設定する工程、伝送ラインを介して入力パルスを伝送する工程、遅延後に補償電流を印加する工程、測定値を生成するため伝送ラインからの反射をデジタル化する工程、補償電流が反射を実質的に補償するか否かを測定値から判定する工程、及び補償電流が反射を実質的に補償しない場合、遅延を調節し、更に、補償電流が反射を実質的に補償するまで、設定する工程、伝送する工程、印加する工程、デジタル化する工程、及び判定する工程を反復することを含む。
【0016】
一実施例において、この方法は、タイミング回路を、伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償する遅延に設定することを更に含む。
【0017】
一実施例において、伝送ラインは、第1の伝送ライン及び第2の伝送ラインを更に含む。
【0018】
一実施例において、デジタル化する工程は、第1及び第2の伝送ライン間の電圧差を増幅すること、及び増幅された電圧差を或るサンプリングインスタントでサンプリングすることを更に含む。
【0019】
一実施例において、サンプリングする工程は、複数のサンプリングインスタントでサンプリングすることを更に含む。
【0020】
一実施例において或る装置が提供される。この装置は、磁気ヘッド、磁気ヘッドに結合される相互接続、及び書き込みドライバを含む。書き込みドライバは、プリドライバと、相互接続に及びプリドライバに結合される第1の伝送端子と、相互接続に及びプリドライバに結合される第2の伝送端子と、第1の伝送端子に結合される第1の調節可能な電流源と、第1の伝送端子に結合される第2の調節可能な電流源と、第2の伝送端子に結合される第3の調節可能な電流源と、第2の伝送端子に結合される第4の調節可能な電流源と、伝送端子に結合され、遅延において電流を供給する反射相殺ドライバと、伝送端子に結合される反射センサとを有する。第1、第2、第3、及び第4の調節可能な電流源はプリドライバにより制御される。キャリブレーションモードにおいて、補償遅延を判定するためプリドライバが遅延を反復的に調節する。補償遅延において供給される電流は、第1及び第2の伝送端子により受信される反射電流を実質的に補償する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
【0022】
【
図2】
図2は、
図1のシステムを用いた反射電流からの干渉を示す図である。
【0023】
【
図3】
図3は、一実施例における書き込みドライバの一例の図である。
【0024】
【0025】
【0026】
【
図8】
図8は、従来の書き込みドライバ及び
図3の書き込みドライバを用いて
図1のシステムを比較する図である。
【発明を実施するための形態】
【0027】
図3は、書き込みドライバ200の例示の実施例を図示する。図示するように、書き込みドライバ200は概して、トランスミッタ201及び補償器203を含む。トランスミッタ201は、プリドライバ202(これは伝送プリドライバとして機能する)及びハーフ回路伝送ドライバ204−1及び204−2の利用を介してシェーピングされた電流(これは書き込みを示す)を生成する。これらの伝送ドライバ204−1及び204−2の各々は、Hブリッジの2分の1を形成し、インピーダンス制御302及び調節可能な電流源304−1及び304−2として表され得る(
図4に図示するように、伝送ドライバ204−1及び204−2は204で示される)。トランスミッタ201とは対照的に、補償器203は、反射(これらは、相互接続104及び106において主であるが、必ずしもそうである必要はない)を測定及び補償することができ、これは概して、プリドライバ202を反射相殺プリドライバとして再利用することを介して達成される。プリドライバ202を再利用することに加えて、補償器203は更に、ハーフ回路反射相殺ドライバ206−1及び206−2、及び反射センサ208で概して構成される。伝送ドライバ204−1及び204−2と同様に、反射相殺ドライバ206−1及び206−2は概してHブリッジを形成し、これは、
図5〜
図7に示すように、調節可能な電流源401−1〜401−4で表わされ得る。その後、これらの調節可能な電流源401−1〜401−4に対するインピーダンス制御がプリドライバ202によって提供され得る。
【0028】
典型的に、書き込みドライバ200は、キャリブレーション及びオペレーショナルの2つのモードを有する。キャリブレーションモードの間、プリドライバ202は、キャリブレーション遅延を判定することができる。好ましくは、プリドライバ202は、相殺電流を送信するための遅延を所定の最小値(即ち、10ps)に設定し得る。その後書き込み信号が伝送され得、遅延が経過した後、相殺電流(これもシェーピングされた電流パルスとし得る)が続く。反射センサ208は、プリドライバ202が、遅延が補償遅延(即ち、反射電流を補償する)として動作するために充分であるかを判定し得るように、反射を測定する及びデジタル化する。充分でない場合、補償遅延が判定されるまで遅延が反復的に増大される(即ち、各反復で10ps増大する)。この補償遅延が判定されると、書き込みドライバ200オペレーショナルモードで動作することができ、このモードではプリドライバ202及び伝送ドライバ204−1及び204−2は、電流シェーピングされた書き込み信号を生成する。このオペレーショナルモードにおいて、補償遅延及び補正電流は、伝送ドライバ204−1及び204−2を制御するために用いられるパルス幅変調(PWM)信号の調節により含まれ得る。
【0029】
反射センサを実装する際幾つかの配置がある。
図5において、反射センサ208−Aは概して、差動増幅器402、サンプリング回路(これは概して、スイッチS及びキャパシタC1を含むサンプルアンドホールド回路を含む)、アナログデジタルコンバータ(ADC)404−A、及びロジック(これは概して、遅延回路406及びANDゲート408を含む)を含む。この配置では、ADC404−Aは、例えば、プリドライバ202内に含まれる逐次比較レジスタ(SAR)ADCとし得る。ロジック(即ち、遅延回路406及びANDゲート408)は、サンプル信号を生成し、このサンプル信号により、複数の測定又はサンプリングインスタントが可能となる(即ち、10ps分離される)。この配置では、差動増幅器402は電流振幅を提供し、ADC404−A(これはスローSAR ADCとし得る)はこの出力をデジタル化する。
【0030】
図6及び
図7に移ると、反射センサ208(これらは208−B及び208−Cで示される)のための他の例示の実装を見ることができる。反射センサ208−Bでは、ADC208−Bは概して、読出しチャネルADC(これは読み出しチャネルの一部であり得る)又はプリドライバADC(これはプリドライバ202の一部であり得る)であり、これらは差動増幅器402からの電流振幅をデジタル化し得る。反射センサ208−Cでは、コンパレータ410が、差動増幅器402からの電流振幅を基準電圧REF(これは概して、プリドライバ202により制御される)と比較する。コンパレータ410の出力は、調節可能な電流源412(これはキャパシタC2と共にサンプリング回路を形成する)を制御するために用いられる。ADC404−Cはその後、このサンプリングされた信号をプリドライバ202のためデジタル化する。
【0031】
図8において、ドライバ100及び200の性能の比較を見ることができる。この補償器203を用いた結果、書き込みドライバ200の性能が書き込みドライバ100に比して改善される。また、書き込みドライバ200はそれを環境に動的に適合させることができ、時間にわたる変化を補償することができる。
【0032】
当業者であれば、本発明の特許請求の範囲内で、説明した例示の実施例に変形が成され得ること、及び多くの他の実施例が可能であることが分かるであろう。