(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明の概要】
【0015】
1) 第1の態様において、本発明は式(I)の化合物に関する:
【0017】
式中、
Xは、CH又は(特に)Nを表し;
環Aは、ベンゼン、ピリジン又はピリミジン環を表し;
(R
1)
nは、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシにより置換された(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;フェニル;任意に(C
1−4)アルキルにより置換された5員のヘテロアリール;−CO−(C
1−4)アルキル;−CO−(C
1−4)アルコキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又は(C
1−4)アルキルを表し、qは、整数の0、1又は2を表す。);及び−L−ヘテロシクリル(式中、−L−は、−O−又は−(CH
2)
r−を表し、rは、整数の0、1又は2を表し、ヘテロシクリルは、独立に、窒素及び酸素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルは、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基により任意に置換される。)から成る群よりそれぞれ独立に選択される1又は2個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルキル;又はヒドロキシ−(C
2−4)アルキルを表し;
R
3は、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;1個の環炭素原子が任意で酸素により置き換えられていてもよい(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;−(C
1−3)アルキレン−COOH;−(C
1−3)アルキレン−NR
8R
9(式中、R
8及びR
9は、独立に、(C
1−3)アルキルを表す。);又は5若しくは6員の単環式ヘテロアリール又はフェニルを表し、当該5若しくは6員の単環式ヘテロアリール又はフェニルは、独立に、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン及びシアノからなる群より独立に選択され;
R
4及びR
4’は、独立に、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;R
12R
13N−(CH
2)−(式中、R
12及びR
13は、独立に、(C
1−3)アルキルを表す。)を表すか;又はR
4とR
4’は、一緒に架橋−(CH
2)
m−(式中、mは、整数の1又は2を表す。)を形成し;
pは、整数の1又は2を表し;そして
R
5は、アリール又は5〜10員のヘテロアリールを表し、当該アリール又はヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;−CO−(C
1−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;−(C
1−3)アルキレン−NR
10R
11(式中、R
10及びR
11は、独立に(C
1−3)アルキルを表す。);フェニル;5員のヘテロアリール;及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、任意で、遊離原子価を有する窒素において(C
1−4)アルキルにより置換されているか;
又は、R
5は、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、酸素、硫黄及び窒素からなる群より独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む、5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環と縮合した、フェニル又は5若しくは6員のヘテロアリール環(特に、フェニル、ピリジン、ピラゾール又はイミダゾール環)で構成され;当該ヘテロシクリルが、未置換であるか又は1、2若しくは3
個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される。
【0018】
2) 第2の態様において、本発明は、式(II)の化合物でもある、式(I)の化合物に関する:
【0020】
式中、
環Aは、ベンゼン、ピリジン又はピリミジン環を表し;
(R
1)
nは、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシにより置換された(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;フェニル;任意に(C
1−4)アルキルにより置換された5員のヘテロアリール;−CO−(C
1−4)アルキル;−CO−(C
1−4)アルコキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又は(C
1−4)アルキルを表し、qは、整数の0、1又は2を表す。);及び−L−ヘテロシクリル(式中、−L−は、−O−又は−(CH
2)
r−を表し、rは、整数の0、1又は2を表し、ヘテロシクリルは、独立に、窒素及び酸素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルは、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基により任意に置換される。)から成る群よりそれぞれ独立に選択される1又は2個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素、(C
1−4)アルキル又は(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルキルを表し;
R
4は水素を表し、R
4’はメチルを表し、R
4’が結合する炭素原子は、好ましくは、絶対(R)−配置にあるか;又は
R
4とR
4’はどちらも水素を表し;そして
R
5が、
− アリールを表し、当該アリールが、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;5員のヘテロアリール;及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であって、当該ヘテロシクリルが、任意で、遊離原子価を有する窒素において(C
1−4)アルキルにより置換されているか;又は
− 5又は6員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;−CO−(C
1−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;−(C
1−3)アルキレン−NR
10R
11(式中、R
10及びR
11は、独立に、(C
1−3)アルキルを表す。);フェニル;及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であって、当該ヘテロシクリルが、任意で、遊離原子価を有する窒素において(C
1−4)アルキルにより置換されているか;又は
− 9又は10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;及びヒドロキシ−(C
1−4)アルキルからなる群より独立に選択されるか;又は
− 9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、1つの窒素原子と、任意でさらに酸素及び窒素からなる群より選択される1個のヘテロ原子とを含む、5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環と縮合した、フェニル又は6員のヘテロアリール環(特に、フェニル又はピリジン環)で構成され;当該ヘテロシクリルが、分子の残り部分と、当該非芳香族窒素原子を介して結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換である又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択されるか;又は
− 9員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、酸素及び窒素からなる群から独立して選択される1又は2個のヘテロ原子を含む6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合した、ピラゾール又はイミダゾール環で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該ピラゾール又はイミダゾール環の芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル及びオキソから独立に選択されるか;又は
− 9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、酸素、硫黄及び窒素からなる群より独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む、5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環と縮合したフェニル又は6員のヘテロアリール環(特にフェニル又はピリジン環)から構成され、;当該ヘテロシクリルが、芳香族炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される。
【0021】
3) 第3の態様において、本発明は、式(III)の化合物でもある、式(I)の化合物に関する:
【0023】
式中、
環Aは、ベンゼン、ピリジン又はピリミジン環を表し;
(R
1)
nは、(C
1−4)アルキル;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシにより置換されたシクロプロピル;メトキシ−エトキシ;ヒドロキシ−(C
1−2)アルキル;ヒドロキシ−エトキシ;ヒドロキシ;メチル−スルフォニル;フェニル;任意にメチルで置換されたトリアゾリル及びオキサジアゾリルから選択される5員のヘテロアリール;−CO−メチル;−CO−メトキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又はメチルを表し、qは、整数の0、1又は2を表す。);−O−(アゼチジン−3−イル);及び−(CH
2)
r−ヘテロシクリル(式中、rは、整数の0、1又は2を表し、当該ヘテロシクリルは、ピロリジニル、ピペリジニル、モルフォリニル、ピペラジニル及びテトラヒドロピラニルから独立に選択され、当該ヘテロシクリルは、メチル、メトキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基により任意に置換される。)から成る群よりそれぞれ独立に選択される1又は2個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素、メチル又は2−メトキシ−エチルを表し;
R
3は、水素、メチル、エチル、トリフルオロメチル;クロロ;ブロモ;シクロプロピル;オキセタニル;ヒドロキシ−(C
1−2)アルキル;−(CH
2)−N(CH
3)
2;又は未置換であるか又は1個の置換基により置換されたフェニルであって、当該置換基が、メチル;メトキシ;及びフルオロからなる群から選択される上記フェニル;を表し(特に、R
3は、水素又はトリフルオロメチル;とりわけトリフルオロメチルを表す。);
R
4は水素を表し、かつR
4’は、水素、メチル、エチル、メトキシ−メチル又はジメチルアミノ−メチルを表すか;又はR
4とR
4’はどちらもメチルを表し;そして
R
5は、アリール又は5、6、9若しくは10員のヘテロアリールを表し、当該アリール又はヘテロアリールは、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、メチル;メトキシ;トリフルオロメチル;ハロゲン;シアノ;ヒドロキシ−メチル;−CH
2−N(CH
3)
2;フェニル;及び任意で窒素においてメチルにより置換されたピペリジン−4−イルからなる群より独立に選択され;
又は、R
5は、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し、当該ヘテロシクリルが、酸素及び窒素からなる群から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環と縮合したフェニル、ピリジン、ピラゾール又はイミダゾール環で構成され;当該ヘテロシクリルが、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、メチル、ハロゲン及びオキ
ソから独立に選択される。
【0024】
4) 第4の態様において、本発明は、式(IV)の化合物でもある、式(I)の化合物に関する:
【0026】
式中、
Xは、CH又は(特に)Nを表し;
(R
1)
nは、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;及びフェニルから成る群よりそれぞれ独立に選択される1又は2個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルキル;又はヒドロキシ−(C
2−
4)アルキルを表し;
R
3は、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;1個の環炭素原子が任意で酸素に置き換えられていてもよい(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−
4)アルキル;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;又は、5若しくは6員の単環式ヘテロアリール又はフェニルを表し、当該5若しくは6員の単環式ヘテロアリール又はフェニルは、独立に、未置換であるか、1又は2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;及びシアノからなる群より独立に選択され;
R
4とR
4’は、独立に、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキルを表すか;又はR
4とR
4’は一緒に架橋−(CH
2)
m−(式中、mは整数の1又は2を表す。)を形成し;
pは、整数の1又は2を表し;そして
R
5は、アリール又は5〜10員のヘテロアリールを表し、当該アリール又はヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−
3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−C
4)アルコキシ;ヒドロキシからなる群より独立に選択されるか;
又は、R
5は、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し、当該ヘテロシクリルが、酸素、硫黄及び窒素からなる群より独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む、5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環と縮合したフェニル又は6員のヘテロアリール環(特にフェニル又はピリジン環)であり;当該ヘテロシクリルが、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−
4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される。
【0027】
5) 第5の態様において、本発明は、式(V)の化合物でもある、式(I)の化合物に関する:
【0029】
式中、
− XはNを表し、かつR
4とR
4’はどちらも水素を表すか;又は
− XはNを表し、かつR
4とR
4’はどちらもメチルを表すか;又は
− XはNを表し、R
4は水素を表し、かつR
4’はメチルを表し;
(R
1)
nは、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;及びフェニルから成る群よりそれぞれ独立に選択される1又は2個の任意の置換基を表し;
R
2は、水素又は(C
1−4)アルキルを表し;そして
− R
5は、5〜10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;及びヒドロキシからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5は9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し、当該ヘテロシクリルが、非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択
されるか;又は
− R
5は9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し、当該ヘテロシクリルが、芳香族炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される。
【0030】
ここに記載される定義は、態様1)〜47)のいずれか1つに定義されるような式(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)の化合物に対して一律に適用されるものであり、特段の定義によってより広い又はより狭い定義が与えられない限り本明細書及び請求項を通じて準用される。当然ながら、ある用語の定義又は好ましい定義が、ここに定義されるいずれか又は他のすべての用語のいずれか又は好ましい定義におけるそれぞれの用語を、独立して(及びそれらと共に)定義し置き換えるものであってよい。
【0031】
態様1)〜47)のいずれか1つに定義する式(I)の化合物は、1又は2以上の不斉炭素原子などの、1又は2以上のキラル又は不斉中心を含んでいてもよい。従って、態様1)〜47)のいずれか1つに定義する式(I)の化合物は、立体異性体の混合物として、又は立体異性体が富化されている状態又は好ましくは純粋な立体異性体として存在してもよい。立体異性体の混合物は当業者に知られた方法で分離してもよい。
【0032】
「富化(enriched)」という用語は、例えば、エナンチオマーに関連して使用される場合、本発明に関しては特に、それぞれのエナンチオマーが、それぞれ他のエナンチオマーに対する比(適宜、純度に準用)で、少なくとも70:30、特に少なくとも90:10(適宜、70%/90%の純度に準用)で存在することを意味するものと解される。好ましくは、この用語は、本質的に純粋な各エナンチオマーを意味する。「本質的に」という用語は、例えば「本質的に純粋な」等の用語中で使用される場合、本発明に関しては特に、それぞれの立体異性体/組成物/化合物等の少なくとも90、特に、少なくとも95、そしてとりわけ少なくとも99重量パーセントが、それぞれ、純粋な立体異性体/組成物/化合物等であることを意味するものと解される。
【0033】
本出願において、点線で描かれる結合は、記載された遊離基の結合点を示す。例えば、下記の遊離基
【0035】
は、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル基である。
【0036】
幾つかの場合においては、式(I)、(II)、(III)及び(IV)の化合物は互変異性体を含むかもしれない。そのような互変異性体は本発明の範囲に含まれる。例えば、本化合物が、イミダゾリル、ベンゾイミダゾリル又は[1,2,4]−トリアゾリルなどの遊離原子価を有する未置換の環窒素原子を含むヘテロ芳香族芳香環を含む場合、そのような環は、互変異性体として存在しうる。例えば、ベンゾイミダゾール−2−イル基は、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル及び3H−ベンゾイミダゾール−2−イルである
互変異性体を表す。
【0037】
いかなる疑義をも避けるために、「(R
1)
nは、1又は2個の任意の置換基を表す」という用語は、nが、整数の0(即ち、(R
1)
nは存在しない)、1(即ち、1個のR
1が存在する)又は2(即ち、2個のR
1が存在する)を表すことを意味する。置換基R
1は、環Aに、橋頭原子の1つに対するオルト又はメタ位に結合しうる。置換基R
1が、橋頭原子の1つに対するオルト位にあるとされる場合、これは、当該置換基が、例えば、ベンゾイミダゾール部分の4又は7位に結合していることを意味する。同様に、置換基R
1が、橋頭原子の1つに対してメタ位にあることを表す場合、これは、当該置換基が、ベンゾイミダゾール部分の5又は6位に結合していることを意味する。R
2が水素を表す場合、例えば、本化合物のベンゾイミダゾール−2−イル部分は、1H−ベンゾイミダゾール−2−イル及び3H−ベンゾイミダゾール−2−イルの互変異性体として存在しうると解される。したがって、そのようなベンゾイミダゾール−2−イル部分の、オルト位である4及び7位と2つのメタ位である5及び6位は、それぞれ同一であるとみなされる。例えば、4−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル基は、7−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、4−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−2−イル及び7−メチル−3H−ベンゾイミダゾール−2−イルと同一であると解される。同様に、1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルは、3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルと互変異性であり;1H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イルは、3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イルと互変異性であり;そして、7H−プリン−8−イルは、9H−プリン−8−イルと互変異性である。
【0038】
「ハロゲン」という用語は、フッ素、塩素又は臭素、好ましくはフッ素又は塩素を意味する。
【0039】
「アルキル」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、1〜6個の炭素原子を含む、直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素鎖を意味する。「(C
x−y)アルキル」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルキル基を意味する。例えば、(C
1−4)アルキル基は、1〜4個の炭素原子を含む。(C
1−4)アルキル基の例は、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec.−ブチル及びtert.−ブチルである。好ましくはメチル及びエチルである。最も好ましくはメチルである。置換基R
6、R
7、R
8、R
9、R
10、R
11、R
12及びR
13に対しては、「(C
1−4)アルキル」という用語は、好ましくは、メチルを意味する。アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基の置換基に対しては、「(C
1−4)アルキル」という用語は、好ましくは、メチルを意味する。
【0040】
「(C
1−3)アルキレン」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、1〜3個の炭素原子を含む2価の直鎖又は分枝鎖の飽和炭化水素鎖を意味する。例は、2価のメチレン(−CH
2−)、エチレン(−CH
2−CH
2−)又はプロピレン(−CH
2−CH
2−CH
2−)基である。
【0041】
「−(CH
2)
m−(式中、mは、整数の1又は2を表す。)」という用語は、2価のメチレン(−CH
2−)又はエチレン(−CH
2−CH
2−)基を意味する。
【0042】
「アルコキシ」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、アルキル基が前記部分で定義した通りである、アルキル−O−基を意味する。「(C
x−y)アルコキシ」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。例えば、(C
1−4)アルコキシ基は、「(C
1−4)アルキル」という用語が前記の意味を有する、式(C
1−
4)アルキル−O−の基を意味する。(C
1−4)アルコキシ基の例は、メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシ、n−ブトキシ、イソブトキシ、sec.−ブトキシ及びtert.−ブトキシである。好ましくはメトキシである。アリール、ヘテロアリール又はヘテロシクリル基の置換基に対しては、「(C
1−4)アルコキシ」という用語は、好ましくは、メトキシを意味する。
【0043】
「(C
1−3)フルオロアルキル」という用語は、1又は2以上の(場合によってはすべての)水素原子がフッ素で置き換えられた、1〜3個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルキル基を意味する。「(C
x−y)フルオロアルキル」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したフルオロアルキル基を意味する。例えば、(C
1−3)フルオロアルキル基は、1〜3個の炭素原子を含み、1〜7個の水素原子がフッ素で置き換えられている。(C
1−3)フルオロアルキル基の代表的な例としては、トリフルオロメチル、2−フルオロエチル、2,2−ジフルオロエチル、2,2,2−トリフルオロエチル及びジフルオロメチルが挙げられる。好ましくは、トリフルオロメチル又はジフルオロメチル等の(C
1)フルオロアルキル基である。
【0044】
「(C
1−3)フルオロアルコキシ」という用語は、1又は2以上の(場合によってはすべての)水素原子がフッ素で置き換えられた、1〜3個の炭素原子を含む、前記部分で定義したアルコキシ基を意味する。「(C
x−y)フルオロアルコキシ」(x及びyは、それぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したフルオロアルコキシ基を意味する。例えば、(C
1−3)フルオロアルコキシ基は、1〜3個の炭素原子を含み、1〜7個の水素原子がフッ素で置き換えられている。(C
1−3)フルオロアルコキシ基の代表的な例としては、トリフルオロメトキシ、ジフルオロメトキシ及び2,2,2−トリフルオロエトキシが挙げられる。好ましくは、トリフルオロメトキシ及びジフルオロメトキシ等の(C
1)フルオロアルコキシ基である。最も好ましくはトリフルオロメトキシである。
【0045】
「シクロアルキル」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、3から7個の炭素原子を含む飽和炭素環を意味する。「(C
x−C
y)シクロアルキル」(x及びyはそれぞれ整数である。)という用語は、x〜y個の炭素原子を含む、前記部分で定義したシクロアルキル基を意味する。例えば、(C
3−7)シクロアルキル基は、3〜7個の炭素原子を含む。シクロアルキル基の例は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル及びシクロヘプチルである。好ましくは、シクロプロピル、シクロペンチル及びシクロヘキシルである。
【0046】
「任意で1個の環炭素原子が酸素に置き換えられていてもよいシクロアルキル」という用語は、前記部分で定義したシクロアルキル基を意味する。加えて、オキセタン−3−イル基等のように、当該シクロアルキルの1個の環炭素原子が、酸素原子と置き換えられていてもよい。
【0047】
「任意で1個のヒドロキシにより置換されたシクロアルキル」という用語は、前記部分で定義したシクロアルキル基を意味する。加えて、当該シクロアルキルの1個の環炭素原子が、ヒドロキシ基に置換されていてもよい。例は、1−ヒドロキシ−シクロプロピル−1−イルである。
【0048】
「アリール」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、フェニル又はナフチル基を意味する。上記のアリール基は、未置換であるか、又は明示的に定義するように置換される。
【0049】
アリールを表す置換基「R
5」に対し、この用語は特にフェニルを表す。そのようなアリール基は、未置換であるか、又は明示的に定義するように1、2又は3個のヒドロキシルにより置換されている。特に、そのようなアリール基は、未置換であるか、又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;−CO−(C
1−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;5員のヘテロアリール及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、遊離原子価を有する窒素において任意に(C
1−4)アルキルで置換されている(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ及びハロゲンからなる群より独立に選択されるもの。)。アリールを表す「R
5」の例は、2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル、ナフタレン−2−イル、ナフタレン−1−イル、2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル、2−([1,2,3]−トリアゾール−2−イル)−フェニル、3−([1,2,3]−トリアゾール−2−イル)−フェニル及び2−(ピラゾール−1−イル)−フェニルである。
【0050】
「未置換であるか、又は1若しくは2個の置換基により置換されたフェニルであって、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;及びシアノからなる群から独立に選択される、上記フェニル」を表す「R
3」の例は、特に、未置換であるか又は1個の置換基により置換されたフェニル基であって、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;及びハロゲン(特に(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ)からなる群から選択された、上記フェニルである。例は、フェニル、2−メチルフェニル、3−メチルフェニル、4−メチルフェニル、2−フルオロ−フェニル及び2−メトキシフェニルである。
【0051】
「ヘテロアリール」という用語は、単独で使用される場合も、組み合わせて使用される場合も、それぞれが酸素、窒素及び硫黄から独立に選択される、1個から最大で4個までのヘテロ原子を含む、5〜10員の単環式又は二環式の芳香環を意味する。そのようなヘテロアリール基の例は、フラニル、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チオフェニル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、トリアゾリル、ピリジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、ピラジニル、インドリル、イソインドリル、ベンゾフラニル、イソベンゾフラニル、ベンゾチオフェニル、インダゾリル、ベンゾイミダゾリル、ベンズオキサゾリル、ベンズイソキサゾリル、ベンゾチアゾリル、ベンゾイソチアゾリル、ベンゾトリアゾリル、ベンズオキサジアゾリル、ベンゾチアジアゾリル、キノリニル、イソキノリニル、ナフチリジニル、シノリニル、キナゾリニル、キノキサリニル、フタラジニル、ピロロピリジニル、ピラゾロピリジニル、ピラゾロピリミジニル、ピロロピラジニル、イミダゾピリジニル、イミダゾピリダジニル及びイミダゾチアゾリルである。上記のヘテロアリール基は、未置換であるか、又は明示的に定義するように置換される。
【0052】
置換基「R
1」が、「任意に(C
1−4)アルキルで置換された5員のヘテロアリール」を表す場合には、「ヘテロアリール」という用語は、上記の5員の基を意味する。そのようなR
1に用いられる5員のヘテロアリール基の例は、特に、5員の含窒素ヘテロアリール基、例えば、オキサゾリル、イソキサゾリル、オキサジアゾリル、チアゾリル、イソチアゾリル、チアジアゾリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル及びトリアゾリル等であり;これらの基は、任意に(C
1−4)アルキル(特にメチル)で置換されている。
特に、そのような基は、任意に(C
1−4)アルキルで置換されたオキサジアゾリル(特に、任意にメチルで置換された[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル、特に、5−メチル−[1,2,4]−オキサジアゾール−3−イル)及び任意に(C
1−4)アルキルで置換されたトリアゾリル(特に[1H−[1,2,4]−トリアゾール−1−イル)である。
【0053】
「R
5」が「ヘテロアリール」を表す場合には、この用語は、上記の基を意味する。態様の1つにおいて、この用語は、特に、ピラゾリル(特にピラゾール−1−イル)、トリアゾリル(特に[1,2,4]−トリアゾール−1−イル、[1,2,3]−トリアゾール−1−イル、[1,2,3]−トリアゾール−2−イル)、インダゾリル(特にインダゾール−1−イル、インダゾール−3−イル)、ピロロピリジニル(特にピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)、インドリル(特にインドール−1−イル、1H−インドール−3−イル、1H−インドール−4−イル)、イミダゾピリジニル(特にイミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)、ベンゾイミダゾリル(特にベンゾイミダゾール−1−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル)、イミダゾピリダジニル(特にイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)、ピラゾロピリジニル(特にピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル)、ピロロピラジニル(特にピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イル);を意味し、加えて、この用語は、チアゾリル(特にチアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル)、ピリジニル(特にピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル)、ベンゾチオフェニル(特にベンゾ[b]チオフェン−3−イル)、ベンゾフラニル(特にベンゾフラン−3−イル)、ベンゾイソキサゾリル(特にベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)、キノリニル(特にキノリン−7−イル、キノリン−8−イル)、キノキサリニル(特にキノキサリン−6−イル);また、加えて:オキサジアゾリル(特に[1,3,4]オキサジアゾール−3−イル)を意味する。
【0054】
「R
5」が「ヘテロアリール」を表すさらなる副態様において、好ましくは、この用語は、1〜(最大で)3個(特に1又は2個)のヘテロ原子を含む5員の単環式又は9員の二環式芳香環を意味し、当該ヘテロ原子の1つが窒素であり、残りのヘテロ原子(存在する場合)が、酸素、窒素及び硫黄から独立に選択される。さらなる副態様において、置換基「R
5」に対して用いられるそのようなヘテロアリールは、好ましくは当該窒素原子において、分子の残りの部分に結合している。そのようなヘテロアリール基の具体的な例は、ピラゾール−1−イル、[1,2,4]−トリアゾール−1−イル、インダゾール−1−イル、ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、インドール−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル、ベンゾイミダゾール−1−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル及びピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イルである。置換基「R
5」に対して用いられる上記のヘテロアリール基は、未置換であるか、又は明示的に定義するように置換される。特に、上記のヘテロアリール基は、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され)、当該置換基は、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;及びヒドロキシからなる群より独立に選択される。副態様において、置換基は、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びシアノからなる群より選択される。別の態様において、置換基は、(C
1−4)アルキル及びハロゲンからなる群より選択される。
【0055】
置換基「R
5」に対して用いられるヘテロアリール基の具体的な例は、3−メチル−ピラゾール−1−イル、3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル、3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル、3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、インダゾール−1−イル、ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、7−クロロ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、3−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、6−メトキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、インドール−1−イル、5−フルオロ−インドール−1−イル、6−フルオロ−インドール−1−イル、7−フルオロ−インドール−1−イル、4−クロロ−インドール−1−イル、2−メチル−インドール−1−イル、7−メチル−インドール−1−イル、3−シアノ−インドール−1−イル、7−シアノ−インドール−1−イル、5−フルオロ−3−メチル−インドール−1−イル、5,6−ジクロロ−インドール−1−イル、4−メトキシ−インドール−1−イル、5−クロロ−6−メトキシ−インドール−1−イル、6−トリフルオロメチル−インドール−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル、3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イル、ベンゾイミダゾール−1−イル、2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル、及び2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル;また、加えて、2−メチル−チアゾール−4−イル、2,4−ジメチル−チアゾール−5−イル、1H−インダゾール−3−イル、インドール−3−イル、インドール−4−イル、5−クロロ−1H−インドール−3−イル、5−フルオロ−1H−インドール−3−イル、1−メチル−1H−インドール−3−イル、5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ベンゾフラン−3−イル、ベンゾ[b]チオフェン−3−イル、5−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル、ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル、5−メトキシ−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル、5−メチル−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル、キノキサリン−6−イル、キノリン−7−イル、キノリン−8−イル、2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル及び6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イルである。さらなる具体的な例は、ピラゾール−1−イル、4−クロロ−ピラゾール−1−イル、5−メチル−ピラゾール−1−イル、4−メチル−ピラゾール−1−イル、3−メトキシカルボニル−ピラゾール−1−イル、4−ジメチルアミノメチル−3−メチル−ピラゾール−1−イル、4−ジメチルアミノメチル−3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル、3−フェニル−ピラゾール−1−イル、5−フェニル−ピラゾール−1−イル、4−ピペリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル、4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピラゾール−1−イル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル、3−ブロモ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル及び2−ヒドロキシメチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル;また、加えて、5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−3−イル、5−フェニル−[1,3,4]オキサジアゾール−3−イル、2−メチル−ピリジン−5−イル、2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル及び4,6−ジメチル−ピリジン−2−イルである。
【0056】
置換基R
1に対して用いられる「ヘテロシクリル」という用語は、「ヘテロシクリルが、独立に、窒素及び酸素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む4〜7員の
単環式飽和環である」場合、例えば、アゼチジニル、ピロリジニル、ピペリジニル、ピペラジニル、モルフォリニル及びテトラヒドロピラン−4−イル基を意味し;当該ヘテロシクリルが、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基により任意に置換される。具体的な例は、アゼチジン−3−イル、ピロリジン−1−イル、3−メトキシ−ピロリジン−1−イル、2−オキソ−ピロリジン−1−イル、ピペリジン−4−イル、1−メチル−ピペリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル、4−メチル−ピペラジン−1−イル、モルフォリン−4−イル及びテトラヒドロピラン−4−イルである。
【0057】
芳香族基R
5の置換基に対して用いられる「ヘテロシクリル」という用語は、「ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環」である場合、例えば、ピロリジニル、ピペリジニル及びピペラジニル基、特にピペリジニル及びピペラジニル基を意味し;当該ヘテロシクリルは、遊離原子価を有する窒素において任意に(C
1−4)アルキル(特にメチル)で置換されている。具体的な例は、ピロリジン−1−イル、1−メチル−ピロリジン−3−イル及び、特に6員のヘテロシクリル基であるピペリジン−4−イル、1−メチル−ピペリジン−4−イル、ピペリジン−1−イル及び4−メチル−ピペラジン−1−イルである。
【0058】
置換基R
5に対して用いられる「ヘテロシクリル」という用語は、「ヘテロシクリル」が「9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリル」である場合、酸素、硫黄及び窒素(特に酸素及び窒素)からなる群より独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む、5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合した、上記で定義されるフェニル又は(特に、1又は2個の窒素原子を含む)5若しくは6員のヘテロアリール環(特に、フェニル、ピリジン、ピラゾール又はイミダゾール環)を意味する。フェニル又は6員のヘテロアリール環を有するそのような基の例は、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラニル、4H−ベンゾ[1,3]ジオキシニル、ベンゾ[1,3]ジオキソリル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシニル、2H−クロメニル、クロマニル及び、特に含窒素基である1,3−ジヒドロインドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル、3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−1−イル、2,3−ジヒドロ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル、1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル及び3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルである。加えて、5員のヘテロアリール環を有するそのようなヘテロシクリルの例は、特に4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル及び4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル等の1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジニル及び4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジニル基である。いかなる疑義をも避けるために、5又は6員の飽和した非芳香環が、当該フェニル又は5若しくは6員のヘテロアリール環に縮合している場合、そのような環は、橋頭原子間に芳香結合を有するが、それ以外の不飽和結合は有さないと解され;一方、部分的に不飽和の5又は6員の非芳香環が、当該フェニル又は5若しくは6員のヘテロアリール環に縮合している場合、そのような環は、橋頭原子間に芳香結合を有し、さらに少なくとも1個の不飽和結合を有すると解される。好ましくは、縮合した環が上記の意味において飽和している基である。
【0059】
フェニル又は6員のヘテロアリール環に縮合した飽和又は部分的に不飽和の非芳香族5又は6員環を形成するフラグメントの具体的な例は、−(CH
2)
s−O−(式中、sは整数の2又は3を表す。)、−CH=CH−CH
2−O−;−O−(CH
2)
t−O−(式中、tは整数の1又は2を表す。)、−O−CH=CH−O−;及び、特に含窒素フラグメントである−(CH
2)
u−N−(式中、uは整数の2又は3を表す。)、−(CH
2)
v−(CO)−N−(式中、vは整数の1又は2を表す。)、−(CO)−(CH
2)
2−N−;−O−(CH
2)
2−N−;−N−(CO)−N−;−O−(CO)−N−;−O−(CH
2)−(CO)−N−である。加えて、5員のヘテロアリール環に縮合した飽和又は部分的に不飽和の非芳香族6員環を形成するフラグメントの具体的な例は、−(CH
2)
2−N−(CH
2)−である。特に、飽和又は部分的に不飽和の非芳香族5又は6員環を形成するフラグメントは、−(CH
2)
u−N−(uは整数の2又は3を表す。)、−(CH
2)
v−(CO)−N−(式中、vは整数の1又は2を表す。)、−(CO)−(CH
2)
2−N−;−O−(CH
2)
2−N−;−N−(CO)−N−;−O−(CO)−N−;−O−(CH
2)−(CO)−N、また、加えて、−(CH
2)
2−N−(CH
2)−である。当然ながら、上記のフラグメントにおいて、遊離原子価を有する窒素原子(存在する場合)は、分子の残りの部分と結合していてよく、あるいは未置換であるか(即ちNHである)又な明示的に定義されるように(特に(C
1−4)アルキルによって)置換されていてもよい。好ましくは、前記部分で定義したヘテロシクリル基は、フェニル若しくは6員のヘテロアリール環の一部である芳香族炭素原子を介して又は5員のヘテロアリール環の一部である芳香族窒素原子を介して、又は当該5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環の一部である非芳香族窒素原子を介してのいずれかにより、分子の残りの部分に結合していてよい。
【0060】
さらなる好ましい態様において、「9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリル」という用語は、置換基R
5に対して用いられる場合、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを意味し;当該ヘテロシクリルが、5員のヘテロアリール環の一部である芳香族窒素原子を介して(即ち、6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合した当該5員のヘテロアリール基が、遊離原子価を有する芳香族窒素原子を少なくとも1個含み、当該窒素原子が、−CH
2−基を介して分子の残りの部分に結合する);又は非芳香族窒素原子を介して(即ち、当該縮合した5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環が、少なくとも1個の窒素原子を含み、当該窒素原子が、−CH
2−基を介して分子の残りの部分に結合している;ここで、副態様において、当該窒素は、好ましくは芳香環のアルファ位にあり;さらなる副態様において、そのような非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分と結合しているヘテロシクリルの芳香族部分は、好ましくは、フェニル又はピリジン、特にフェニルである。)のいずれかにより分子の残りの部分と結合している。そのような基の前者の例は、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル及び4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イルであり;後者の例は、1,3−ジヒドロインドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル、3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロ−キノリン−1−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル、1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル及び3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イルである。上記のヘテロシクリル基は、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により明示的に定義するように置換される。
【0061】
オキソ置換基が存在する場合、そのようなオキソ置換基は、好ましくは非芳香族ヘテロ原子に対してα位にあり、特に、分子の残りの部分に結合している非芳香族窒素に対してα位にある。当該縮合した5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環が、1個の炭素原子により隔てられた2個のヘテロ原子を含む場合(例えば、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル、3H−ベンゾオキサゾール−3−イル又は1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)、好ましくは、オキソ置換基はその隔てている炭素原子上にあり、残りの置換基(存在する場合)は、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びハロゲン(特に、(C
1−4)アルキル)から選択される。
【0062】
特に、上記のヘテロシクリル基は、未置換であるか又は分子の残りの部分に結合している非芳香族窒素に対するα位において1個のオキソにより置換されている、あるいは、遊離原子価を有する環窒素原子が存在する場合は、当該窒素原子において1個の(C
1−4)アルキルにより置換されているか、又は2個の置換基により置換されており、1個の置換基が、分子の残りの部分に結合している非芳香族窒素に対してα位のオキソであり、残りの置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びハロゲン(特に、(C
1−4)アルキル、特に、遊離原子価を有する窒素原子上の(C
1−4)アルキル)から選択される、あるいは、3個の置換基により置換されており、1個の置換基が、分子の残りの部分に結合している非芳香族窒素に対してα位のオキソであり、残りの置換基が、どちらも当該オキソ置換基に対してα位のメチル又はフルオロである。当該ヘテロシクリルが5員のヘテロアリール環を有する場合、そのような基は、好ましくは非芳香族窒素原子において(C
1−4)アルキルにより置換されている。
【0063】
そのようなヘテロシクリル基の具体的な例は、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン−3−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン−1−イル、3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−4−イル、3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−1−イル及び2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オン−1−イル;また、加えて、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イルである。さらなる具体的な例は、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、2−オキソ−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル、4−フルオロ−2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、2,3−ジオキソ−1H−インドール−1−イル、4−メチル−2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、3,3−ジフルオロ−2−オキソ−1,3−ジヒドロ−インドール−1−イル及び3,3−ジメチル−2−オキソ−1,3−ジヒドロ−インドール−1−イルである。
【0064】
「シアノ」という用語は、基−CNを意味する。
【0065】
「オキソ」という用語は、基=Oを意味し、すなわち、オキソで置換された炭素原子とは、カルボニル基−(C=O)−である。
【0066】
「(C
x−y)アルコキシ−(C
x’−y’)アルキル」という用語は、アルキル基が前記部分で定義した通りである、(C
x−y)アルキル−O−(C
x’−y’)アルキル基を意味する。例は2−メトキシ−エチルである。
【0067】
「(C
x−y)アルコキシ−(C
x’−y’)アルコキシ」という用語は、アルキル基が前記部分で定義した通りである、(C
x−y)アルキル−O−(C
x’−y’)アルキル−O−基を意味する。例は2−メトキシ−エトキシである。
【0068】
−CO−(C
1−4)アルキル基の例は−CO−CH
3であり;同様に、−CO−(C
1−4)アルコキシ基の例は−CO−OCH
3である。
【0069】
本発明のさらなる態様を以下に記述する:
6) 本発明のさらなる態様は、XがNを表す、態様1)又は4)に従う式(I)の化合物に関する。
【0070】
7) 別の態様は、(R
1)
nが、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;ヒドロキシ;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;及びフェニルからなる群からそれぞれ独立に選択される、1又は2個の任意の置換基を表す、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0071】
8) 別の態様は、(R
1)
nが、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;ヒドロキシ;及びヒドロキシ−(C
1−4)アルキル(特に、メチル、クロロ、ヒドロキシ及びヒドロキシメチル)からなる群からそれぞれ独立に選択される、1又は2個の任意の置換基(特に、1個の任意の置換基)を表す、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0072】
9) 別の態様は、(R
1)
nが、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;ハロゲン;ヒドロキシ;及びヒドロキシ−(C
1−4)アルキル(特に、メチル、クロロ、ヒドロキシ及びヒドロキシメチル)からなる群からそれぞれ独立に選択される、1又は2個の任意の置換基(特に、1個の任意の置換基)を表す、態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0073】
10) 別の態様は、
A. (R
1)
nが存在しないか、又は
B. (R
1)
nが、1又は2個の置換基を表し;
− 当該置換基の一方が、環Aの橋頭原子の1つに対してメタ位に結合しており、そのようなメタ置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシで置換された(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;フェニル;任意に(C
1−4)アルキルで置換された5員のヘテロアリール;−CO−(C
1−4)アルキル;−CO−(C
1−4)アルコキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又は(C
1−4)アルキルを表し;qは、整数の0、1又は2を表す。);及び−L−ヘテロシクリル(式中、−L−は、−O−又は−(CH
2)
r−を表し、rは、整数の0、1又は2を表しを表し、ヘテロシクリルは、独立に、窒素及び酸素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルは、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びオキソから独立して選択される1個の置換基により任意に置換されている)からなる群から独立して選択され;
− そして、当該置換基の他方(存在する場合)が、環Aの当該橋頭原子に対して他方のメタ位又はオルト位に結合しており、そのようなメタ又はオルト位の置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びシアノからなる群から独立して選択されるか;又は
C. (R
1)
nが1個の置換基を表し;当該置換基が、環Aの橋頭原子の1つに対してオルト位に結合しており、当該オルト置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びヒドロキシからなる群から選択される、
態様1)〜3)又は6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0074】
11) 別の態様は、
A. (R
1)
nが存在しないか、又は
B. (R
1)
nが1又は2個の置換基を表し;
− 当該置換基の1つが、環Aの橋頭原子の1つに対してメタ位に結合しており、そのようなメタ置換基が、(C
1−4)アルキル;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシで置換されたシクロプロピル;メトキシ−エトキシ;ヒドロキシ−(C
1−2)アルキル;ヒドロキシ−エトキシ;ヒドロキシ;メチル−スルフォニル;フェニル;トリアゾリル及び任意にメチルで置換されたオキサジアゾリルから選択される5員のヘテロアリール;−CO−メチル;−CO−メトキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又はメチルを表し;qは、整数の0、1又は2を表す。);−O−(アゼチジン−3−イル);及び−(CH
2)
r−ヘテロシクリル(式中、rは整数の0、1又は2を表し、ヘテロシクリルは、ピロリジニル、ピペリジニル、モルフォリニル、ピペラジニル及びテトラヒドロピラニルからなる群から独立して選択され、当該ヘテロシクリルが、メチル、メトキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基で任意に置換されている)からなる群から独立して選択され、
− そして、当該置換基の他方(存在する場合)が、環Aの橋頭原子の1つに対して他方のメタ位又はオルト位に結合しており、そのようなメタ又はオルト位の置換基が、メチル;メトキシ;トリフルオロメチル;及びハロゲンからなる群から独立して選択されるか;又は
C. (R
1)
nが、1つの置換基を表し;当該置換基が、環Aの橋頭原子の1つに対してオルト位に結合しており、当該オルト置換基が、メチル;メトキシ;トリフルオロメチル;フルオロ;クロロ;及びヒドロキシからなる群から選択される、
態様1)〜3)又は6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0075】
12) 別の態様は、
A. (R
1)
nが存在しないか、又は
B. (R
1)
nが1個の置換基を表し;当該置換基が、環Aの橋頭原子の1つに対してメタ位に結合しており;当該メタ置換基が、(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;任意に1個のヒドロキシにより置換された(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;任意に(C
1−4)アルキルで置換された5員のヘテロアリール;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又は(C
1−4)アルキルを表し;qは、整数の0、1又は2を表す。);及び−L−ヘテロシクリル(式中、−L−が−O−又は−(CH
2)
r−を表し、rは、整数の0、1又は2を表し、ヘテロシクリルは、独立に、窒素及び酸素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基により任意に置換されている)からなる群から独立に選択されるか;又は
C. (R
1)
nが2個のハロゲン置換基を表すか;又は
D. (R
1)
nが1個の置換基を表し;当該置換基が、環Aの橋頭原子の1つに対してオルト位に結合されており、当該オルト置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びヒドロキシからなる群から選択される、
態様1)〜3)又は6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0080】
式中、
− R
1a、R
1b、R
1c及びR
1dは、すべて水素を表すか;
又は
− R
1aとR
1dはどちらも水素を表し;
− R
1b及びR
1cの一方が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシで置換された(C
3−6)シクロアルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;ヒドロキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;(C
1−4)アルキル−スルフォニル;フェニル;任意に(C
1−4)アルキルで置換された5員のヘテロアリール;−CO−(C
1−4)アルキル;−CO−(C
1−4)アルコキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又は(C
1−4)アルキルを表し;qは、整数の0、1又は2を表す。);及び−L−ヘテロシクリル(式中、−L−は、−O−又は−(CH
2)
r−を表し、rは、整数の0、1又は2を表し、ヘテロシクリルは、独立に、窒素及び酸素から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む4〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びオキソから独立して選択される1個の置換基により任意に置換されている)からなる群から選択され、
− そして、R
1b及びR
1cの他方が、水素、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;及びハロゲンからなる群から選択されるか;又は
− R
1a及びR
1dのうち1つがハロゲンであり;残るR
1a、R
1b、R
1c及びR
1dがすべて水素を表す、
態様1)〜3)又は6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0085】
式中、
− R
1a、R
1b、R
1c及びR
1dは、すべて水素を表すか;
又は
− R
1b及びR
1cのうち1つが、(C
1−4)アルキル;メトキシ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;ハロゲン;シアノ;任意に1個のヒドロキシで置換されたシクロプロピル;メトキシ−エトキシ;ヒドロキシ−(C
1−2)アルキル;ヒドロキシ−エトキシ;ヒドロキシ;メチル−スルフォニル;フェニル;トリアゾリル及び任意にメチルで置換されたオキサジアゾリルから選択される5員のヘテロアリール;−CO−メチル;−CO−メトキシ;−(CH
2)
q−NR
6R
7(式中、R
6及びR
7は、独立に、水素又はメチルを表し;qは、整数の0、1又は2を表す。);−O−(アゼチジン−3−イル);及び−(CH
2)
r−ヘテロシクリル(式中、rは、整数の0、1又は2を表し、当該ヘテロシクリルは、ピロリジニル、ピペリジニル、モルフォリニル、ピペラジニル及びテトラヒドロピラニルから独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、メチル,メトキシ及びオキソから独立に選択される1個の置換基により任意に置換される。)からなる群から選択され;
− そして、残りのR
1a、R
1b、R
1c及びR
1dは、すべて水素を表すか、
又は
− R
1b及びR
1cの一方は、メチル;メトキシ;及びハロゲンからなる群から選択され;
− R
1a及びR
1dのうち1つ、又はR
1b及びR
1cの他方は、メチル;メトキシ;及びハロゲンからなる群から選択され;
− そして、残りのR
1a、R
1b、R
1c及びR
1dは、すべて水素を表すか;
又は
− R
1a及びR
1dのうち1つは、メチル;メトキシ;トリフルオロメチル;ハロゲン及びヒドロキシからなる群から選択され;
− そして、残りのR
1a、R
1b、R
1c及びR
1dは、すべて水素を表す、
態様1)〜3)又は6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0086】
15) 別の態様は、R
2が水素又は(C
1−4)アルキルを表す、態様1)〜14)
のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0087】
16) 別の態様は、R
2が水素を表す、態様1)〜14)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0088】
17) 別の態様は、環Aが、ベンゼン、ピリジン又はピリミジン環から選択されて、基
【0090】
が、ベンゾイミダゾール−2−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル又はプリン−8−イル基を表し;当該基は、独立に未置換であるか又は明示的に定義されるようにR
2及び/又は(R
1)
nで置換されている(副態様において、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル及びプリン−8−イル基は、特に未置換である。)、
態様1)〜3)又は6)〜15)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0093】
が、下記の群A、B、C及びDのいずれか1つから独立に選択される基を表し:
【0095】
上記のベンゾイミダゾール、イミダゾ[4,5−b]ピリジン、イミダゾ[4,5−c]ピリジン及びプリン部分は、互変異性体として存在していてもよいと解される、
態様1)〜3)又は 6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0098】
が、下記の群A、B及びCのいずれか1つから独立に選択される基を表し:
【0100】
上記のベンゾイミダゾール、イミダゾ[4,5−b]ピリジン及びプリン部分は、互変異性体として存在していてもよいと解される、
態様1)〜3)又は6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0105】
が、ベンゾイミダゾール−2−イル、4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−クロロ−6−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−クロロ−6−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、7−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、4−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−エチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−tert.−ブチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、4−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−トリフルオロメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、4−ヒドロキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−シアノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−メタンスルフォニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−(2−ヒドロキシエトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、5−(ヒドロキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル及び5−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イルからなる群から選択される基である、
態様1)〜6)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0106】
21) 別の態様は、R
3が、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;任意に環炭素原子の1つが酸素に置き換えられていてもよい(C
3−6)シクロアルキル;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;又は未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換されたフェニルであって、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、(C
1−3)フルオロアルキル、(C
1−3)フルオロアルコキシ、ハロゲン及びシアノからなる群から独立に選択される(特に、未置換であるか又は1個の(C
1−4)アルキル若しくは(C
1−4)アルコキシにより置換されている)上記フェニルを表す、
態様1)〜20)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0107】
22) 別の態様は、R
3が、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;又は任意に環炭素原子の1つが酸素に置き換えられていてもよい(C
3−6)シクロアルキルを表す、態様1)〜20)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0108】
23) 別の態様は、R
3が、水素、メチル、エチル、クロロ、ブロモ、フェニル、2−メチル−フェニル、2−メトキシ−フェニル、1−ヒドロキシエチル、イソプロピル、トリフルオロメチル、シクロプロピル又はオキセタン−3−イル(特に、水素又はトリフ
ルオロメチル)を表す、態様1)〜20)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0109】
24) 別の態様は、R
3がトリフルオロメチルを表す、態様1)〜20)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0110】
25) 別の態様は、R
4及びR
4’が、独立して、水素、(C
1−4)アルキル、(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;R
12R
13N−(CH
2)−(式中、R
12及びR
13は、独立に(C
1−3)アルキルを表す。)を表すか;又はR
4及びR
4’が一緒にエチレン架橋を形成する、
態様1)〜24)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0111】
26) 別の態様は、
− XがCH又は(特に)Nを表し;pが整数の1又は2(特にpが1)を表し;R
4とR
4’はどちらも水素を表すか;又は
− XがNを表し;pが整数の1を表し;R
4とR
4’はどちらも(C
1−4)アルキルを表すか;又は
− XがNを表し;pが整数の1又は2(特にpが1)を表し;R
4が水素を表し;R
4’が(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;R
12R
13N−(CH
2)−(式中、R
12及びR
13は、独立に、(C
1−3)アルキルを表す。);又は(特に)(C
1−4)アルキルを表すか;又は
− XがNを表し;pが整数の1を表し;R
4及びR
4’が一緒にエチレン架橋を形成する、
態様1)〜24)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0112】
27) 別の態様は、pが整数の1を表し;そして、
− XがCH又は(特に)Nを表し;R
4とR
4’はどちらも水素を表すか;又は
− XがNを表し;R
4とR
4’はどちらもメチルを表すか;又は
− XがNを表し;R
4が水素を表し;R
4’がメチルを表す、
態様1)〜24)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0113】
28) 別の態様は、pが整数の1を表し;そして
− R
4とR
4’はどちらも水素を表すか;又は
− R
4が水素を表し;R
4’がメチルを表し;R
4’が結合する炭素原子は、好ましくは、絶対(R)−配置にある、
態様1)〜24)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0114】
29) 別の態様は、pが整数の1を表し;そして
− R
4が水素を表し;R
4’がメチルを表し;R
4’が結合する炭素原子は、好ましくは、絶対(R)−配置にある、
、態様1)〜24)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0115】
30) 別の態様は、
− R
5が、アリールを表し、当該アリールが、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;及びヒドロキシからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、5〜10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フ
ルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;及びヒドロキシからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される、態様1)、2)又は4)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0116】
31) 別の態様は、
− R
5が、5〜10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシからなる群から独立して選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、芳香族炭素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される、
態様1)、2)又は4)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0117】
32) 別の態様は、
− R
5が、5〜10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びシアノからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される(特に未置換であるか又は1個の(C
1−4)アルキル若しくはオキソにより置換される)、態様1)、2)又は4)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0118】
33) 別の態様は、
− R
5が、5又は9員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、それぞれ独立に1から3個のヘテロ原子を含む5員の単環式又は9員の二環式芳香環であって、当該ヘテロ原子の1つが窒素であり、残りのヘテロ原子(存在する場合)が酸素、窒素及び硫黄から独立に選択され;当該ヘテロアリールが、当該窒素原子において分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びシアノからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、芳香環のアルファ位にある非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され)、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される(特に、未置換であるか又は1個の(C
1−4)アルキル若しくはオキソにより置換される)、
態様1)、2)又は4)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0119】
34) 別の態様は、
− R
5が、アリールを表し、当該アリールが、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;5員のヘテロアリール及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、遊離原子価を有する窒素において(C
1−4)アルキルで任意に置換されているか;又は
− R
5が、5又は6員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;−CO−(C
1−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;−(C
1−3)アルキレン−NR
10R
11(式中、R
10及びR
11は、独立に(C
1−3)アルキルを表す。);フェニル及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、任意に、遊離原子価を有する窒素において(C
1−4)アルキルにより置換されているか;又は
− R
5が、9又は10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;及びヒドロキシ−(C
1−4)アルキルからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、1個の窒素原子及び任意で酸素及び窒素からなる群から選択されるさらに1個のヘテロ原子を含む5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したフェニル又は6員のヘテロアリール環(特にフェニル又はピリジン環)で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換である又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択されるか;又は
− R
5が、9員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、酸素及び窒素からなる群から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したピラゾール又はイミダゾール環で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該ピラゾール又はイミダゾール環の芳香族性窒素原子を介して、分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル及びオキソから独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテ
ロシクリルが、酸素、硫黄及び窒素からなる群より独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む、5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したフェニル又は6員のヘテロアリール環(特にフェニル又はピリジン環)で構成され;当該ヘテロシクリルが、芳香族性炭素原子を介して、分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される、
態様1)、2)又は6)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0120】
35) 別の態様は、
− R
5が、5員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、1〜3個の窒素原子を含み;当該ヘテロアリールが、当該窒素原子の1つにおいて分子の残りの部分に結合し;当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;−CO−(C
1−4)アルコキシ;ヒドロキシ−(C
1−4)アルキル;−(C
1−3)アルキレン−NR
10R
11(式中、R
10及びR
11は、独立に、(C
1−3)アルキルを表す。);フェニル及びヘテロシクリルからなる群より独立に選択され、当該ヘテロシクリルが、1又は2個の窒素原子を含む5〜7員の単環式飽和環であり、当該ヘテロシクリルが、任意に、遊離原子価を有する窒素において(C
1−4)アルキルにより置換されているか;又は
− R
5が、5又は6員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、酸素、硫黄及び窒素から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を含み;当該ヘテロアリールが、環炭素原子において分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びフェニルからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、酸素、硫黄及び窒素から独立に選択される1〜3個のヘテロ原子を含み;当該ヘテロアリールが、環炭素原子において分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;及びハロゲンからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9員のヘテロアリールを表し、当該ヘテロアリールが、1〜3個の窒素原子を含む二環式芳香環であり、当該ヘテロアリールが、当該窒素原子の1つにおいて分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;(C
1−3)フルオロアルコキシ;ハロゲン;シアノ;(C
1−3)アルコキシ−(C
1−4)アルキル;(C
1−3)アルコキシ−(C
2−4)アルコキシ;ヒドロキシ;及びヒドロキシ−(C
1−4)アルキルからなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、1個の窒素原子及び任意で酸素及び窒素からなる群から選択されるさらに1個のヘテロ原子を含む5又は6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したフェニル又は6員のヘテロアリール環(特にフェニル又はピリジン環)で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該非芳香族窒素原子において、分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択されるか;又は
− R
5が、9員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、酸素及び窒素からなる群から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したピラゾール又はイミダゾール環で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該ピラゾール又はイミダゾール環の芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基は、(C
1−4)アルキル及びオキソから独立に選択される、
態様1)、2)又は6)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0121】
36) 別の態様は、
− R
5が、ピラゾリル及びトリアゾリルから選択される5員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールが、芳香族窒素原子の1つにおいて分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、メチル;トリフルオロメチル;ハロゲン;−CH
2−N(CH
3)
2;フェニル;及び任意に窒素においてメチルにより置換されたピペリジン−4−イル[特にメチル、ハロゲン及びトリフルオロメチル]からなる群より独立に選択されるか;又は
− R
5が、インダゾリル、ピロロピリジニル、インドリル、イミダゾピリジニル、ベンゾイミダゾリル及びイミダゾピリダジニルから選択される9員のヘテロアリールを表し;当該ヘテロアリールが、芳香族窒素原子の1つにおいて分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロアリールが、独立に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、メチル;メトキシ;トリフルオロメチル;ハロゲン;シアノ;及びヒドロキシ−メチルからなる群より独立に選択されるか;[特にそのような9員のヘテロアリールは未置換である];又は
− R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、1個の窒素原子及び任意で酸素及び窒素からなる群から選択されるさらに1個のヘテロ原子を含む5員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したフェニル又はピリジン環で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該非芳香族窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換である又は1、2若しくは3個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択されるか;又は
− R
5が、9員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表し;当該ヘテロシクリルが、酸素及び窒素からなる群から独立に選択される1又は2個のヘテロ原子を含む6員の飽和又は部分的に不飽和の非芳香環に縮合したピラゾール又はイミダゾール環で構成され;当該ヘテロシクリルが、当該ピラゾール又はイミダゾール環の芳香族性窒素原子を介して分子の残りの部分に結合しており;当該ヘテロシクリル基が、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル及びオキソから独立に選択される、
態様1)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0122】
37) 別の態様は、R
5が5〜10員のヘテロアリールを表す場合において、当該ヘテロアリールは、ピラゾリル、トリアゾリル、インダゾリル、ピロロピリジニル、インドリル、イミダゾピリジニル、ベンゾイミダゾリル及びイミダゾピリダジニルからなる群から選択され;当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は明示的に定義されるように置換される(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びシアノからなる群から独立に選択される。)、態様1)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0123】
38) 別の態様は、R
5が5〜10員のヘテロアリールを表す場合において、当該ヘ
テロアリールが、ピラゾリル(特にピラゾール−1−イル)、トリアゾリル(特に[1,2,4]−トリアゾール−1−イル、[1,2,3]−トリアゾール−1−イル、[1,2,3]−トリアゾール−2−イル)、オキサジアゾリル(特に[1,3,4]オキサジアゾール−3−イル)、インダゾリル(特にインダゾール−1−イル、インダゾール−3−イル)、ピロロピリジニル(特にピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)、インドリル(特にインドール−1−イル、1H−インドール−3−イル、1H−インドール−4−イル)、イミダゾピリジニル(特にイミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル)、ベンゾイミダゾリル(特にベンゾイミダゾール−1−イル、ベンゾイミダゾール−2−イル)、イミダゾピリダジニル(特にイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)、ピラゾロピリジニル(特にピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル)、ピロロピラジニル(特にピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イル)からなる群から選択され;また、加えて、当該用語は、チアゾリル(特にチアゾール−4−イル、チアゾール−5−イル)、ピリジニル(特にピリジン−3−イル、ピリジン−2−イル、ピリジン−4−イル)、ベンゾチオフェニル(特にベンゾ[b]チオフェン−3−イル)、ベンゾフラニル(特にベンゾフラン−3−イル)、ベンゾイソキサゾリル(特にベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)、キノリニル(特にキノリン−7−イル、キノリン−8−イル)及びキノキサリニル(特にキノキサリン−6−イル)を意味し;当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は明示的に定義されるように置換される(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル;(C
1−4)アルコキシ;(C
1−3)フルオロアルキル;ハロゲン;及びシアノからなる群から独立に選択される。)、
態様1)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0124】
39) 別の態様は、R
5が、5〜10員のヘテロアリールを表す場合において、当該ヘテロアリールが、下記の群A、B、C及びDのいずれか1つから独立に選択される、態様1)〜36)のいずれか1つに従う化合物に関する:
A. 3−メチル−ピラゾール−1−イル、3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル、3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル、3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、インダゾール−1−イル、ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、7−クロロ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル、3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、3−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、6−メトキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、インドール−1−イル、5−フルオロ−インドール−1−イル、6−フルオロ−インドール−1−イル、7−フルオロ−インドール−1−イル、4−クロロ−インドール−1−イル、2−メチル−インドール−1−イル、7−メチル−インドール−1−イル、3−シアノ−インドール−1−イル、7−シアノ−インドール−1−イル、5−フルオロ−3−メチル−インドール−1−イル、5,6−ジクロロ−インドール−1−イル、4−メトキシ−インドール−1−イル、5−クロロ−6−メトキシ−インドール−1−イル、6−トリフルオロメチル−インドール−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル、イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル、ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル、3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イル、ベンゾイミダゾール−1−イル、2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル、2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル;
B. ピラゾール−1−イル、4−クロロ−ピラゾール−1−イル、5−メチル−ピラゾール−1−イル、4−メチル−ピラゾール−1−イル、3−メトキシカルボニル−ピラ
ゾール−1−イル、4−ジメチルアミノメチル−3−メチル−ピラゾール−1−イル、4−ジメチルアミノメチル−3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル、3−フェニル−ピラゾール−1−イル、5−フェニル−ピラゾール−1−イル、4−ピペリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル、4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピラゾール−1−イル、[1,2,4]トリアゾール−1−イル、3−ブロモ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル、[1,2,3]トリアゾール−2−イル、4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル、2−ヒドロキシメチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル;
C. 5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−3−イル、5−フェニル−[1,3,4]オキサジアゾール−3−イル、2−メチル−ピリジン−5−イル、2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル、4,6−ジメチル−ピリジン−2−イル;
D. 2−メチル−チアゾール−4−イル、2,4−ジメチル−チアゾール−5−イル、1H−インダゾール−3−イル、インドール−3−イル、インドール−4−イル、5−クロロ−1H−インドール−3−イル、5−フルオロ−1H−インドール−3−イル、1−メチル−1H−インドール−3−イル、5−メトキシ−1H−インドール−3−イル、5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル、ピリジン−3−イル、6−メトキシ−ベンゾフラン−3−イル、ベンゾ[b]チオフェン−3−イル、5−クロロ−ベンゾ[b]チオフェン−3−イル、ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル、5−メトキシ−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル、5−メチル−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル、キノキサリン−6−イル、キノリン−7−イル、キノリン−8−イル、2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イル、6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル。
【0125】
40) 別の態様は、R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表す場合において、当該ヘテロシクリルが、1,3−ジヒドロインドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル、3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−1−イル、3,4−ジヒドロ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル及び1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イルからなる群から選択され;当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は明示的に定義されるように置換される[特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ、ハロゲン及びオキソから独立に選択される(特に、未置換であるか又は1若しくは2個の置換基により置換され、当該置換基が、(C
1−4)アルキル及びオキソから独立に選択され;オキソ置換基(存在する場合)は、分子の残りの部分に結合している窒素に対してα位にある)]、態様1)〜39)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0126】
41) 別の態様は、R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表す場合において、当該ヘテロシクリルが、1,3−ジヒドロインドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル、3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−1−イル、3,4−ジヒドロ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル及び1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イルからなる群から選択され;当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は明示的に定義されるように置換される[特に、未置換であるか、又は分子の残りの部分に結合している窒素に対してα位において1個のオキソにより置換されるか、又は2個の置換基により置換され、当該置換基の1つが、分子の残りの部分に結合している窒素に対してα位のオキソであり、残りの置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びハロゲン(特に、(C
1−4)アルキル)から選択される]、態様1)〜39)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0127】
42) 別の態様は、R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表す場合において、当該ヘテロシクリルが、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン−3−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン−1−イル、3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−4−イル、3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル及び4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イルからなる群から選択される、態様1)〜39)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0128】
43) 別の態様は、R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表す場合において、当該ヘテロシクリルが、1,3−ジヒドロインドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル、3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−1−イル、3,4−ジヒドロ−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル、1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル、4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル及び4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イルからなる群から選択され;当該ヘテロアリールが、未置換であるか又は明示的に定義されるように置換され[特に、未置換であるか、又は分子の残りの部分に結合している窒素に対してα位において1個のオキソにより置換されるか、又は2個の置換基により置換され、置換基の1つが、分子の残りの部分に結合している窒素に対してα位のオキソであり、残りの置換基が、(C
1−4)アルキル、(C
1−4)アルコキシ及びハロゲン(特に、(C
1−4)アルキル)から選択される]、態様1)〜39)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0129】
44) 別の態様は、R
5が、9又は10員の部分的に芳香族性の二環式ヘテロシクリルを表す場合において、当該ヘテロシクリルが下記の群A及びBのいずれか1つから独立に選択される、態様1)〜39)のいずれか1つに従う化合物に関する:
A. 3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル、1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン−3−イル、1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン−1−イル、3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル、1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−4−イル、3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オン−1−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾフラン−5−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル;
B. 5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル、5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル及び5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル、2−オキソ−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−3−イル、4−フルオロ−2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾール−3−イル、2,3−ジオキソ−1H−インドール−1−イル、4−メチル−2−オキソ−3H−ベンゾオキサゾ
ール−3−イル、3,3−ジフルオロ−2−オキソ−1,3−ジヒドロ−インドール−1−イル、3,3−ジメチル−2−オキソ−1,3−ジヒドロ−インドール−1−イル。
【0130】
45) 別の態様は、R
5が、下記の群A、B、C及びDのいずれか1つから独立に選択される基を表す、態様1)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する:
【0132】
46) 別の態様は、R
5が、以下からなる群から選択される基を表し:
【0134】
各上記の基(これらのうち、特にヘテロアリール基)は、任意に1個のクロロにより置換されていてもよい、態様1)〜29)のいずれか1つに従う化合物に関する。
【0135】
47) 従って、本発明は、態様1)に定義する式(I)の化合物、態様2)に定義する式(II)の化合物、態様3)に定義する式(III)の化合物、態様4)に定義する式(IV)の化合物、態様5)に定義する式(V)の化合物;及びそのような化合物であって、それぞれの従属関係に従って態様6)〜46)のいずれか1つの特徴によってさらに限定される化合物;それらの薬学的に許容される塩;並びに、特に、自己免疫異常、炎症性疾患、感染症、移植拒絶、線維症、神経変性障害及び癌等の、特にCXCR3受容体の機能不全又はCXCR3を介してシグナル伝達するリガンドの機能不全に関連する障害の治療における、医薬としてのそのような化合物の使用に関する。式(I)、(II)、(III)、(IV)及び(V)の化合物に関して特に下記の態様が可能であり、意図されており、そして個々の形態としてここに具体的に開示される:
1、6+1、13+1、13+6+1、16+1、16+6+1、16+13+1、16+13+6+1、17+1、17+6+1、17+13+1、17+13+6+1、17+16+1、17+16+6+1、17+16+13+1、17+16+13+6+1、18+1、18+6+1、28+1、28+6+1、28+13+1、28+13+6+1、28+16+1、28+16+6+1、28+16+13+1、28+16+13+6+1、28+17+1、28+17+6+1、28+17+13+1、28+17+13+6+1、28+17+16+1、28+17+16+6+1、28+17+16+13+1、28+17+16+13+6+1、28+18+1、28+18+6+1、
35+1、35+6+1、35+13+1、35+13+6+1、35+16+1、35+16+6+1、35+16+13+1、35+16+13+6+1、35+17+1、35+17+6+1、35+17+13+1、35+17+13+6+1、35+17+16+1、35+17+16+6+1、35+17+16+13+1、35+17+16+13+6+1、35+18+1、35+18+6+1、35+28+1、35+28+6+1、35+28+13+1、35+28+13+6+1、35+28+16+1、35+28+16+6+1、35+28+16+13+1、35+28+16+13+6+1、35+28+17+1、35+28+17+6+1、35+28+17+13+1、35+28+17+13+6+1、35+28+17+16+1、35+28+17+16+6+1、35+28+17+16+13+1、35+28+17+16+13+6+1、35+28+18+1、35+28+18+6+1、
39+1、39+6+1、39+13+1、39+13+6+1、39+16+1、39+16+6+1、39+16+13+1、39+16+13+6+1、39+17+1、39+17+6+1、39+17+13+1、39+17+13+6+1、39+17+16+1、39+17+16+6+1、39+17+16+13+1、39+17+16+13+6+1、39+18+1、39+18+6+1、39+28+1、39+28+6+1、39+28+13+1、39+28+13+6+1、39+28+16+1、3
9+28+16+6+1、39+28+16+13+1、39+28+16+13+6+1、39+28+17+1、39+28+17+6+1、39+28+17+13+1、39+28+17+13+6+1、39+28+17+16+1、39+28+17+16+6+1、39+28+17+16+13+1、39+28+17+16+13+6+1、39+28+18+1、39+28+18+6+1、39+35+1、39+35+6+1、39+35+13+1、39+35+13+6+1、39+35+16+1、39+35+16+6+1、39+35+16+13+1、39+35+16+13+6+1、39+35+17+1、39+35+17+6+1、39+35+17+13+1、39+35+17+13+6+1、39+35+17+16+1、39+35+17+16+6+1、39+35+17+16+13+1、39+35+17+16+13+6+1、39+35+18+1、39+35+18+6+1、
39+35+28+1、39+35+28+6+1、39+35+28+13+1、39+35+28+13+6+1、39+35+28+16+1、39+35+28+16+6+1、39+35+28+16+13+1、39+35+28+16+13+6+1、39+35+28+17+1、39+35+28+17+6+1、39+35+28+17+13+1、39+35+28+17+13+6+1、39+35+28+17+16+1、39+35+28+17+16+6+1、39+35+28+17+16+13+1、39+35+28+17+16+13+6+1、39+35+28+18+1、39+35+28+18+6+1、
44+1、44+6+1、44+13+1、44+13+6+1、44+16+1、44+16+6+1、44+16+13+1、44+16+13+6+1、44+17+1、44+17+6+1、44+17+13+1、44+17+13+6+1、44+17+16+1、44+17+16+6+1、44+17+16+13+1、44+17+16+13+6+1、44+18+1、44+18+6+1、44+28+1、44+28+6+1、44+28+13+1、44+28+13+6+1、44+28+16+1、44+28+16+6+1、44+28+16+13+1、44+28+16+13+6+1、44+28+17+1、44+28+17+6+1、44+28+17+13+1、44+28+17+13+6+1、44+28+17+16+1、44+28+17+16+6+1、44+28+17+16+13+1、44+28+17+16+13+6+1、44+28+18+1、44+28+18+6+1、
44+35+1、44+35+6+1、44+35+13+1、44+35+13+6+1、44+35+16+1、44+35+16+6+1、44+35+16+13+1、44+35+16+13+6+1、44+35+17+1、44+35+17+6+1、44+35+17+13+1、44+35+17+13+6+1、44+35+17+16+1、44+35+17+16+6+1、44+35+17+16+13+1、44+35+17+16+13+6+1、44+35+18+1、44+35+18+6+1、44+35+28+1、44+35+28+6+1、44+35+28+13+1、44+35+28+13+6+1、44+35+28+16+1、44+35+28+16+6+1、44+35+28+16+13+1、44+35+28+16+13+6+1、44+35+28+17+1、44+35+28+17+6+1、44+35+28+17+13+1、44+35+28+17+13+6+1、44+35+28+17+16+1、44+35+28+17+16+6+1、44+35+28+17+16+13+1、44+35+28+17+16+13+6+1、44+35+28+18+1、44+35+28+18+6+1、
44+39+1、44+39+6+1、44+39+13+1、44+39+13+6+1、44+39+16+1、44+39+16+6+1、44+39+16+13+1、44+39+16+13+6+1、44+39+17+1、44+39+17+6+1、44+39+17+13+1、44+39+17+13+6+1、44+39+17+16+1、44+39+17+16+6+1、44+39+17+16+13+1、44+39+17+16+13+6+1、44+39+18+1、44+39+18+6+1、
44+39+28+1、44+39+28+6+1、44+39+28+13+1、44+39+28+13+6+1、44+39+28+16+1、44+39+28+16+6+1、44+39+28+16+13+1、44+39+28+16+13+6+1、44+39+28+17+1、44+39+28+17+6+1、44+39+28+17+13+1、44+39+28+17+13+6+1、44+39+28+17+16+1、44+39+28+17+16+6+1、44+39+28+17+16+13+1、44+39+28+17+16+13+6+1、44+39+28+18+1、44+39+28+18+6+1、
44+39+35+1、44+39+35+6+1、44+39+35+13+1、44+39+35+13+6+1、44+39+35+16+1、44+39+35+16+6+1、44+39+35+16+13+1、44+39+35+16+13+6+1、44+39+35+17+1、44+39+35+17+6+1、44+39+35+17+13+1、44+39+35+17+13+6+1、44+39+35+17+16+1、44+39+35+17+16+6+1、44+39+35+17+16+13+1、44+39+35+17+16+13+6+1、44+39+35+18+1、44+39+35+18+6+1、44+39+35+28+1、44+39+35+28+6+1、44+39+35+28+13+1、44+39+35+28+13+6+1、44+39+35+28+16+1、44+39+35+28+16+6+1、44+39+35+28+16+13+1、44+39+35+28+16+13+6+1、44+39+35+28+17+1、44+39+35+28+17+6+1、44+39+35+28+17+13+1、44+39+35+28+17+13+6+1、44+39+35+28+17+16+1、44+39+35+28+17+16+6+1、44+39+35+28+17+16+13+1、44+39+35+28+17+16+13+6+1、44+39+35+28+18+1、44+39+35+28+18+6+1、
45+1、45+6+1、45+13+1、45+13+6+1、45+16+1、45+16+6+1、45+16+13+1、45+16+13+6+1、45+17+1、45+17+6+1、45+17+13+1、45+17+13+6+1、45+17+16+1、45+17+16+6+1、45+17+16+13+1、45+17+16+13+6+1、45+18+1、45+18+6+1、45+28+1、45+28+6+1、45+28+13+1、45+28+13+6+1、45+28+16+1、45+28+16+6+1、45+28+16+13+1、45+28+16+13+6+1、45+28+17+1、45+28+17+6+1、45+28+17+13+1、45+28+17+13+6+1、45+28+17+16+1、45+28+17+16+6+1、45+28+17+16+13+1、45+28+17+16+13+6+1、45+28+18+1、45+28+18+6+1;
2、13+2、16+2、16+13+2、17+2、17+13+2、17+16+2、17+16+13+2、18+2、35+2、35+13+2、35+16+2、35+16+13+2、35+17+2、35+17+13+2、35+17+16+2、35+17+16+13+2、35+18+2、36+2、36+13+2、36+16+2、36+16+13+2、36+17+2、36+17+13+2、36+17+16+2、36+17+16+13+2、36+18+2、39+2、39+13+2、39+16+2、39+16+13+2、39+17+2、39+17+13+2、39+17+16+2、39+17+16+13+2、39+18+2、39+35+2、39+35+13+2、39+35+16+2、39+35+16+13+2、39+35+17+2、39+35+17+13+2、39+35+17+16+2、39+35+17+16+13+2、39+35+18+2、39+36+2、39+36+13+2、39+36+16+2、39+36+16+13+2、39+36+17+2、39+36+17+13+2、39+36+17+16+2、39+36+17+16+13+2、39+36+18+2、
44+2、44+13+2、44+16+2、44+16+13+2、44+17+2、44+17+13+2、44+17+16+2、44+17+16+13+2、44+18+2、44+35+2、44+35+13+2、44+35+16+2、44+35+16+13+2、44+35+17+2、44+35+17+13+2、44+35+17+16+2、44+35+17+16+13+2、44+35+18+2、44+36+2、44+36+13+2、44+36+16+2、44+36+16+13+2、44+36+17+2、44+36+17+13+2、44+36+17+16+2、44+36+17+16+13+2、44+36+18+2、
44+39+2、44+39+13+2、44+39+16+2、44+39+16+13+2、44+39+17+2、44+39+17+13+2、44+39+17+16+2、44+39+17+16+13+2、44+39+18+2、44+39+35+2、44+39+35+13+2、44+39+35+16+2、44+39+35+16+13+2、44+39+35+17+2、44+39+35+17+13+2、44+39+35+17+16+2、44+39+35+17+16+13+2、44+39+35+18+2、44+39+36+2、44+39+36+13+2、44+39+36+16+2、44+39+36+16+13+2、44+39+36+17+2、44+39+36+17+13+2、44+39+36+17+16+2、44+39+36+17+16+13+2、44+39+36+18+2、45+2、45+13+2、45+16+2、45+16+13+2、45+17+2、45+17+13+2、45+17+16+2、45+17+16+13+2、45+18+2;
3、18+3、24+3、24+18+3、28+3、28+18+3、28+24+3、28+24+18+3、45+3、45+18+3、45+24+3、45+24+18+3、45+28+3、45+28+18+3、45+28+24+3、45+28+24+18+3;
4、6+4、7+4、7+6+4、16+7+4、16+7+6+4、20+4、20+6+4、24+16+7+4、24+16+7+6+4、24+20+4、24+20+6+4、26+6+4、26+16+7+4、26+16+7+6+4、26+20+4、26+20+6+4、26+24+16+7+4、26+24+16+7+6+4、26+24+20+4、26+24+20+6+4、32+4、32+6+4、32+7+4、32+7+6+4、32+16+7+4、32+16+7+6+4、32+20+4、32+20+6+4、32+24+16+7+4、32+24+16+7+6+4、32+24+20+4、32+24+20+6+4、32+26+6+4、32+26+16+7+4、32+26+16+7+6+4、32+26+20+4、32+26+20+6+4、32+26+24+16+7+4、32+26+24+16+7+6+4、32+26+24+20+4、32+26+24+20+6+4、
37+32+4、37+32+6+4、37+32+7+4、37+32+7+6+4、37+32+16+7+4、37+32+16+7+6+4、37+32+20+4、37+32+20+6+4、37+32+24+16+7+4、37+32+24+16+7+6+4、37+32+24+20+4、37+32+24+20+6+4、37+32+26+6+4、37+32+26+16+7+4、37+32+26+16+7+6+4、37+32+26+20+4、37+32+26+20+6+4、37+32+26+24+16+7+4、37+32+26+24+16+7+6+4、37+32+26+24+20+4、37+32+26+24+20+6+4、
42+32+4、42+32+6+4、42+32+7+4、42+32+7+6+4、42+32+16+7+4、42+32+16+7+6+4、42+32+20+4、42+32+20+6+4、42+32+24+16+7+4、42+32+24+16+7+6+4、42+32+24+20+4、42+32+24+20+6+4、42+32+26+6+4、42+32+26+16+7+4、42+32+26+16+7+6+4、42+32+26+20+4、42+32+26+20+6+4、42+32+26+24+16+7+4、42+32+26+24+16+7+6+4、42+32+2
6+24+20+4、42+32+26+24+20+6+4、
42+37+32+4、42+37+32+6+4、42+37+32+7+4、42+37+32+7+6+4、42+37+32+16+7+4、42+37+32+16+7+6+4、42+37+32+20+4、42+37+32+20+6+4、42+37+32+24+16+7+4、42+37+32+24+16+7+6+4、42+37+32+24+20+4、42+37+32+24+20+6+4、42+37+32+26+6+4、42+37+32+26+16+7+4、42+37+32+26+16+7+6+4、42+37+32+26+20+4、42+37+32+26+20+6+4、42+37+32+26+24+16+7+4、42+37+32+26+24+16+7+6+4、42+37+32+26+24+20+4、42+37+32+26+24+20+6+4、
46+4、46+6+4、46+7+4、46+7+6+4、46+16+7+4、46+16+7+6+4、46+20+4、46+20+6+4、46+24+16+7+4、46+24+16+7+6+4、46+24+20+4、46+24+20+6+4、46+26+6+4、46+26+16+7+4、46+26+16+7+6+4、46+26+20+4、46+26+20+6+4、46+26+24+16+7+4、46+26+24+16+7+6+4、46+26+24+20+4、46+26+24+20+6+4;
5、20+5、46+5、46+20+5。
【0136】
上記の表中、数字は上記の番号に応じた態様を意味し、「+」は他の態様への従属関係を表す。種々の態様は読点により個々に分けられている。換言すると、例えば「45+18+1」は、態様45)であって、態様18)に従属し、態様1)に従属することを意味し、すなわち、態様「45+18+1」は、態様18)及び45)の特徴によりさらに限定された態様1)の化合物に相当する。
【0137】
48) 態様1)に記載の式(I)の化合物の例は、下記の化合物からなる群より選択される:
2−ベンゾイミダゾール−1−イル−1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−エタノン;
1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−インドール−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3−メチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−チアゾール−4−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−イミダゾ[1,2−a]ピリジン−3−イ
ル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2,4−ジメチル−チアゾール−5−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メトキシ−ベンゾ[d]イソキサゾール−3−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−エチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メトキシメチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メトキシメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−2−メチル−4−[4−(4−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−tert−ブチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−メタンスルフォニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−6−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−(2−{4−[4−(4−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(7−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−メチル−3−(2−{4−[4−(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−メチル−3−(2−オキソ−2−{4−[4−(5−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(5−メトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(5,6−ジクロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(6−クロロ−7−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−エチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−フェニル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−クロロ−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(1−ヒドロキシ−エチル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]
ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン;
1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペリジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−エチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−イソプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(4−メトキシ−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(5,6−ジクロロ−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−トリフルオロメチル−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(5−フルオロ−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−フルオロ−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(7−メチル−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−インドール−1−イル)−エタノン;
1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−3−カルボニトリル;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(4−クロロ−インドール−1−イル)−エタノン;
1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−7−カルボニトリル;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(5−クロロ−6−メトキシ−インドール−1−イル)−
エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(5−フルオロ−3−メチル−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−トリフルオロメチル−ベンゾイミダゾール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メトキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン;
3−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
1−{(2S,6R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2,6−ジメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−シクロプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−メチル−3−(2−オキソ−2−{4−[4−(6−トリフルオロメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
2−(5−{4−[2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−チアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル;
1−(2−{4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン;
4−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン;
1−{(1S
*,5R
*)−3−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チア
ゾール−5−イル]−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−o−トリル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
3−(2−{(R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−tert−ブチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−6−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−4−[4−(6−イソプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−6−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5,6−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(5−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−6−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−4−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(4−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−エチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−フェニル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−[2−(4−{4−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−[2−(4−{4−[5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;
1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン;
1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(7−フルオロ−インドール−1−イル)−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−インダゾール−1−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−エタノン;1−(2−{4−[4−(4−ヒドロキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン;及び
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン。
【0138】
49) 上記の化合物に加えて、態様1)に記載の式(I)のさらなる例は、下記の化合物からなる群より選択される:
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−エチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−m−トリル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−p−トリル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4−メチル−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン;
3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4−フルオロ−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン;
1−{(R)−4−[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−ヒドロキシメチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
3−{4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−2−イル}−プロピオン酸;
3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
4−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4H−オ
キサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン;
1−{(R)−4−[4−(6−シクロプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−エタノン;
1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−2,3−ジオン;
2−ベンゾイミダゾール−1−イル−1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−メチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−クロロ−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−フェニル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキシメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(5−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロ
メチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−キノリン−8−イル−エタノン;
1−((R)−4−{4−[5−(1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ジメチルアミノメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−ピラゾール−1−イル−フェニル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−フェニル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
2−{5−[(R)−4−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3−メチル−ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸 メチルエステル;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−((R)−4−{4−[5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−エタノン;
1−((R)−4−{4−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−((R)−4−{4−[5−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−ブロモ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−メチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5
−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−トリフルオロメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−[2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−フェニル−[1,3,4]オキサジアゾール−2−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−エタノン;
1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−ピラゾール−3−カルボン酸 メチルエステル;
1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−ジメチルアミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−4−[4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−2−メチル−4−[4−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
1−((R)−4−{4−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−4−[4−(3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(9H−プリン−8−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メチル−ピリジン−3−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロ
メチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−ジメチルアミノメチル−3−メチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−ピペリジン−1−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(6−ジメチルアミノメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
1−((R)−4−{4−[6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4,6−ジメチル−ピリジン−2−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン;
1−((R)−4−{4−[5−(2−アミノ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−ピペリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピラゾール−1−イル]−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2
−メチル−4−{4−[6−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−ジメチルアミノメチル−3,5−ジメチル−ピラゾール−1−イル)−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(5−トリフルオロメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−モルフォリン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−((R)−4−{4−[6−(アゼチジン−3−イルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−[2−(5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−ピロリジン
−2−オン;
1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン;
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン;
1−{(R)−4−[4−(4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン;及び
2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[2−トリフルオロメチル−4−(4−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン。
【0139】
化合物、塩、医薬組成物、疾患等について複数形が使用される場合は、単数の化合物、塩、疾患等をも意味することが意図されている。
【0140】
態様1)〜49)のいずれか1つに定義する式(I)の化合物に対するいかなる言及も、適切かつ好都合なように、そのような化合物の塩(そして特に薬学的に許容される塩)をも指すものと解される。
【0141】
「薬学的に許容される塩」という用語は、無毒性の無機若しくは有機酸及び/又は塩基付加塩を意味する。「Salt selection for basic drugs」、Int.J.Pharm.(1986)、33、201−217を参照してもよい。
【0142】
本発明はまた、同位体標識された、特に
2H(デューテリウム)標識された式(I)の化合物をも含み、当該同位体標識された化合物は、1又は2以上の原子が、同じ原子番号を有するが、自然において通常見出される原子量と異なる原子量を有する原子によってそれぞれ置き換えられていることを除いては、式(I)の化合物と同一である。同位体標識された、特に
2H(デューテリウム)標識された式(I)の化合物、及びその塩は、本発明の範囲に含まれる。水素をより重い同位体
2H(デューテリウム)に置換することにより、代謝安定性が増大するため、例えば、in−vivoでの半減期が長くなったり必要用量を減らすことができ、また、チトクロームP450酵素の阻害が軽減され得るため、例えば、安全性プロファイルが改善される。本発明の1つの態様においては、式(I)の化合物は同位体標識されていないか、又は、1又は2以上のデューテリウム原子によってのみ標識されている。副態様においては、式(I)の化合物は全く同位体標識されていない。同位体標識された式(I)の化合物は、適切な試薬又は出発物質の適宜な同位体種を用いることを除いては、下記の方法と同様に製造してもよい。
【0143】
数値範囲の記載に「間」という単語が使用される場合は常に、示された範囲の末端の点は明示的にその範囲に含まれると解される。これは、例えば、温度範囲が40℃から80℃の間であると記載される場合、末端の点である40℃と80℃はその範囲に含まれることを意味し;あるいは、可変数が1から4の間の整数であると定義される場合、可変数は整数の1、2、3又は4であることを意味する。
【0144】
さらに、本明細書で使用される「室温」という用語は、25℃の温度を意味する。
【0145】
温度に関して使用されていない場合には、数値「X」の前に付される「約」という用語は、本出願において、X−10%XからX+10%Xの間、好ましくはX−5%XからX+5%Xの間を表す。温度の特定の場合には、温度「Y」の前に付される「約」という用語は、この出願において、Y−10℃からY+10℃の間、好ましくはY−5℃からY+5℃の間を表す。
【0146】
態様1)〜49)のいずれか1つに定義する式(I)の化合物及びこれらの薬学的に許容される塩は、医薬として、例えば、(特に経口等の)経腸又は(局所的適用又は吸入を含む)非経口投与のための医薬組成物の形態で使用することができる。
【0147】
医薬組成物の製造は、いずれの当業者にもよく知られた様式で(例えば、Remington、The Science and Practice of Pharmacy、21st Edition(2005)、Part5、「Pharmaceutical Manufactu環」[Lippincott Williams&Wilkinsにより出版]参照。)、既述の式(I)の化合物又はこれらの薬学的に許容される塩を、任意にその他の治療的に有益な物質と組み合わせて、適切な無毒の不活性な治療上許容される固体又は液体の担体材料及び必要に応じて、通常の薬学的アジュバントと共に、製剤投与形態とすることにより遂行することができる。
【0148】
本発明はまた、薬学的に活性な量の態様1)〜49)のいずれか1つに定義する式(I)の化合物を対象に投与することを含む、本明細書に記載した疾患又は障害の予防又は治療方法にも関する。
【0149】
本発明の好ましい態様において、投与量は、1mgから1000mg/日の間、特に5mgから500mg/日の間、さらに25mgから400mg/日の間、とりわけ50mgから200mg/日の間に含まれる。
【0150】
いかなる疑義をも避けるために、化合物がある疾患の予防又は治療について有用であると記載されている場合には、そのような化合物は、同様に当該疾患の予防又は治療のための医薬の製造における使用に適している。
【0151】
本発明の別の側面は、薬学的に活性な量の、態様1)〜49)の1つに定義する式(I)の化合物、又はその薬学的に許容される塩を患者に投与することを含む、患者における上記の疾患又は障害の予防又は治療方法に関する。
【0152】
態様1)〜49)のいずれか1つに定義する式(I)の化合物(特に、態様24)に定義する特徴を有する化合物)は、CXCR3受容体の機能不全又はCXCR3を介してシグナル伝達するリガンドの機能不全に関連する障害の予防又は治療に有用である。
【0153】
CXCR3受容体又はそのリガンドの機能不全に関連するそのような障害は、ヒトCXCR3受容体の調節剤が必要とされる疾患又は障害である。上記の障害は特に、自己免疫異常、炎症性疾患、感染症、移植拒絶、線維症、神経変性障害及び癌を含むものと定義してもよい。
【0154】
自己免疫異常は、関節リウマチ(RA);多発性硬化症(MS);炎症性腸疾患(IBD;クローン病及び潰瘍性大腸炎を含む。);全身性エリテマトーデス(SLE);乾癬;乾癬性関節炎;ループス腎炎;間質性膀胱炎;セリアック病;抗リン脂質抗体症候群;
橋本甲状腺炎等の甲状腺炎;リンパ球性甲状腺炎;重症筋無力症;I型糖尿病;ブドウ膜炎;上強膜炎;強膜炎;川崎病、網膜ブドウ膜炎;後部ブドウ膜炎;ベーチェット病関連ブドウ膜炎;ブドウ膜髄膜炎症候群;アレルギー性脳脊髄炎;鼻炎、結膜炎、皮膚炎等のアトピー性疾患;並びにリウマチ熱及び感染後糸球体腎炎を含む感染後自己免疫疾患を含むものと定義してもよい。副態様において、自己免疫異常は、関節リウマチ(RA);多発性硬化症(MS);クローン病及び潰瘍性大腸炎を含む炎症性腸疾患;全身性エリテマトーデス(SLE);ループス腎炎;間質性膀胱炎;セリアック病;及びI型糖尿病を含む。
【0155】
炎症性疾患は、喘息;COPD、アテローム性動脈硬化;心筋炎;眼球乾燥疾患;炎症性ミオパチー;サルコイドーシス;特にサルコイドーシスに伴う肺動脈性肺高血圧症;及び肥満を含むものと定義してもよい。
【0156】
感染症は、マラリア、脳マラリア、らい病、結核、インフルエンザ、トキソプラズマ、デング熱、B及びC型肝炎、単純ヘルペス、リーシュマニア、クラミジア・トラコマチス、ライム病、ウエストナイルウイルス等の様々な感染因子によって引き起こされる疾患及びその合併症を含むものと定義してもよい。
【0157】
移植拒絶は、腎臓、肝臓、心臓、肺、膵臓、角膜及び皮膚等の移植された器官の拒絶;幹細胞移植によりもたらされる移植片対宿主病;及び慢性同種移植片血管症を含むものと定義してもよい。
【0158】
線維症は、肝硬変、特発性肺線維症、腎線維症、心内膜心筋線維症、全身性硬化症及び関節線維症を含むものと定義してもよい。
【0159】
神経変性障害は、多発性硬化症(再発寛解型多発性硬化症及び進行性多発性硬化症を含む。)、アルツハイマー病、パーキンソン病、ハンチントン舞踏病、HIV関連認知症、プリオン介在神経変性、てんかん、卒中、脳虚血、脳性麻痺、視神経脊髄炎、臨床的に孤発した症候群(clinically isolated syndrome)、アルパース病、筋萎縮性側索硬化症(ALS)、老年認知症、レビー小体型認知症、レット症候群、脊髄外傷、外傷性脳損傷、三叉神経痛、慢性炎症性脱髄性多発ニューロパチー、ギラン−バレー症候群、舌咽神経痛、軽度の認知機能低下、認知機能低下、脊髄性筋萎縮症及び脳マラリア等の神経変性及び神経細胞死が関与する状態を含むものと定義してもよい。
【0160】
癌は、大腸癌、直腸癌、乳癌、肺癌、非小細胞性肺癌、前立腺癌、食道癌、胃癌、肝臓癌、胆管癌、脾臓癌、腎臓癌、膀胱癌、子宮癌、卵巣癌、子宮頚部癌、精巣癌、甲状腺癌、膵臓癌、脳腫瘍、血腫、塩基好性腺腫、プロラクチノーマ、高プロラクチン血症、腺腫、子宮体癌、結腸癌;慢性リンパ性白血病(CLL)等のすべての種類の癌;及び特にこれらの癌の転移拡散を含むものと定義してもよい。
【0161】
式(I)の化合物の製造:
本発明のさらなる側面は、式(I)の化合物の製造方法である。本発明の式(I)の化合物は、市販の又は周知の出発物質から、実施の部に記載された方法若しくはそれに類似する方法により、又は以下に概説した一般的反応シークエンスに従って製造することができ、環A、X、(R
1)
n、R
2、R
3、R
4、R
4’、R
5、m、n及びpは、式(I)について定義した通りである。本明細書で使用される他の略語は、明示的に定義されるか、又は実験の部において定義される通りである。場合によっては、包括的な基、(R
1)
n、R
2、R
3、R
4、R
4’及びR
5は、下記のスキームに図示した製法に適合しないため、保護基(PG)の使用が必要となるだろう。保護基の使用は、当技術分野において周知である(例えば、「Protective Groups in Organic
Synthesis、T.W.Greene、P.G.M.Wuts、Wiley−Interscience、1999参照)。この目的のために、そのような保護基が必要に応じて適切に導入されているものと仮定する。得られた化合物は、それ自体知られた方法により、その塩、特に薬学的に許容される塩に変換してもよい。
【0162】
一般的製造ルート:
式(I)の化合物の製造
【0164】
式(I)の化合物は、任意でTEA、DIPEA又はN−メチルモルフォリン等の好適な塩基の存在下、DCM、THF、DMF又はそれらの混合物等の好適な溶媒中、好ましくはRT付近の温度において、HOBT、EDCI、DCC、HATU、PyBOP、TBTU、HOAT若しくはそれらの組み合わせ又はそれらのポリマー担持体などを用いた標準的なペプチドカップリング法により、構造IIの化合物を構造IIIの化合物とカップリングすることにより製造することができる(スキーム1)。
【0165】
あるいは、式(I)の化合物は、スキーム2に記載されるようにして得ることもできる。
【0167】
構造IVの化合物は、上記の式(I)の化合物の合成について記載される方法(スキーム1)等の、アミドカップリングに用いられる標準的な方法を用いて、構造Vの化合物にカップリングさせることができる。得られた中間体は、直接次の環化工程に用いることができ、酸性媒質中で加熱することにより、好ましくは酢酸、POCl
3又はHCl水溶液中で還流することにより、式(I)の化合物が得られる。中間体は、環化の前に、NaHSO
4及び/若しくはNaHCO
3又はそれらのポリマー担持体でワークアップするか、
あるいは分取用LC−MSにより精製することもできる。
【0168】
R
3がメチル、エチル又はフェニルである式(I)の化合物を得るための別の可能なルートを、スキーム3に示す。R
3が臭素である式(I)の化合物は、K
3PO
4、Pd(OAc)
2等のSuzukiの条件を用い、トリシクロヘキシルホスフィン等のリガンドの存在下、水/トルエン中、約100℃の温度に加熱することにより、式R
3−B−(OR)
2(Rは、水素又はアルキル)の試薬を用いてR
3がフェニルである式(I)の化合物に変換することができる。
【0170】
さらに、R
3が臭素である式(I)の化合物は、Negishi反応の標準的な条件を用い、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセンジクロロパラジウム−(II)−クロリド錯体等の好適なパラジウム触媒の存在下、ジオキサン等の好適な溶媒中、好ましくは90℃から110℃の間に加熱することにより、式Zn−(R
3)
2の試薬を用いてR
3がメチル又はエチルである式(I)の化合物に変換することができる。
【0171】
あるいは、R
3がアリール又は1−ヒドロキシ−エチルである式(I)の化合物は、スキーム4に示すルートで得ることができる。
【0173】
ZがSEMなどの好適なベンズイミダゾール環の保護基である構造VIの中間体は、Suzuki反応の標準的な条件を用い、Na
2CO
3又はK
2CO
3水溶液等の好適な塩基の存在下、Pd(PPh
3)
4又はPd(PPh
3)
2Cl
2等の好適なパラジウム触
媒の存在下、MeCN等の好適な溶媒中、好ましくは80℃から100℃の間に加熱することにより、式R
3−B−(OR)
2(Rは、水素又はアルキル)の試薬を用いて、R
3がアリールである構造VIIの中間体に変換することができる。続いて、SEM保護基をTBAFを用いて除去することができ、R
3がアリールである式(I)の化合物が得られる。
【0174】
加えて、構造VIの中間体は、Stille反応の標準的な条件を用い、約95℃で加熱することにより、トルエン中のトリブチル(1−エトキシビニル)スズ及びPd(PPh
3)
2Cl
2を用いて、R
3が1−ヒドロキシ−エチルである構造VIIの中間体に変換することもできる。得られたアセトキシ誘導体は、約RTの温度において、MeOH中のNaBH
4を用いて還元することができる。続いて、Z基を除去することにより、R
3が1−ヒドロキシ−エチルである式(I)の化合物が得られる。
【0175】
あるいは、R
2が水素では無い式(I)の化合物は、NaH等の塩基を用い、THF又はDMF等の好適な溶媒中、RTから還流温度の間の温度において、R
2X(Xはヨウ素、臭素又は塩素)等の試薬を用いて、R
2が水素である式Iの化合物のアルキル化反応により製造することができる(スキーム5参照)。
【0177】
構造IIの化合物の製造
構造IIの化合物は、スキーム6に示すルートを用いて製造することができる。
【0179】
構造VIIIの化合物のメチルエステル官能基は、EtOH、MeOH、THF、水又はこれらの混合物などの好適な溶媒中、RTから60℃の間の温度において、好ましくはNaOH又はLiOHを用いた標準的な塩基性条件下で除去することができる。構造IXの中間体は、構造Vのジアミン化合物にカップリングさせることができ、次いで、スキーム2に式(I)の化合物の合成として記載される手順に従い、環化することができる。続けて、構造Xの中間体のBoc保護基を、標準的な酸性条件下、好ましくはEA、ジオキサン、Et
2O、EtOH又はこれらの混合物等の好適な溶媒中のHClを用いるか、あるいはDCM中、約RTの温度において、TFAを用いて除去することができ、構造IIの化合物を与える。
【0180】
構造IIIの化合物の製造
構造IIIの化合物は、市販されているか、又はR
5が窒素で結合したヘテロシクリル環を表すものについては、以下に示すルートに従って合成することができる(スキーム7)。
【0182】
遊離NHを持つヘテロシクリル環を表す、構造XIの化合物(R
5)−Hは、Cs
2CO
3、K
2CO
3又はNaH等の塩基の存在下、THF又はDMF等の好適な溶媒中、RTから120℃の温度において、式X−CH
2−COO(PG)(Xは、Cl又はBr、PGは、酸性官能基に好適な保護基である。)の酢酸誘導体を用いてアルキル化することができる。構造XIIの中間体を脱保護することにより、構造IIIの化合物が得られる。好適な酸性官能基の保護基並びに保護及び脱保護の方法は、当業者に周知である(特に
、「Protective groups in organic synthesis」、Greene T.W.及びWuts P.G.M.、Wiley−Interscience、1999参照)。
【0183】
構造IVの化合物の製造
構造IVの化合物は、上記の反応条件を用い、以下のスキーム8に記載されるルートに従って製造することができる。
【0185】
構造VIIIの化合物を出発物質として、Bocの除去を行い、次いで、構造IIIの化合物とのアミドカップリングを行うことができる。最後に、メチルエステルを除去することにより、構造IVの化合物が得られる。
【0186】
構造Vの化合物の製造
構造Vの化合物は、市販されているか、又は文献の手順若しくはそれに類する手順に従って製造することができる。市販されていない4位で1回置換された1,2−ジアミンは、10℃からRTの間の温度において、無水酢酸及び硝酸を用いて対応するパラ置換されたアミンをニトロ化し、次いで、ジオキサン及び6M HCl中、約70℃の温度で加熱することにより製造することができる。パラ置換されたアセタミドを出発物質として、0℃において、硝酸及び硫酸の混合物を用いてニトロ化し、次いで 酸性又は塩基性条件において、当業者に周知の方法に従いアセテート除去を行うことができる。得られた1−アミノ−2−ニトロ誘導体は、EtOH又はMeOH等の好適な溶媒中、任意で水の存在下、約RTの温度において、ギ酸アンモニウム又は水素並びにPd/C等の標準的な条件を用いて、構造Vの1,2−ジアミノ化合物に還元することができる。あるいは、当該ニトロ基は、亜鉛及び塩化アンモニウムの存在下、MeOH中、RT付近の温度において還元することもできる。
【0187】
あるいは、4位で1回置換された1,2−ジアミンは、酢酸パラジウム等の好適なパラジウム触媒の存在下、トリシクロヘキシルホスフィン等の好適なリガンドを用い、K
3PO
4等の好適な塩基の存在下、トルエン/水中、約100℃での加熱により、適当なボロ
ン酸又はエステル並びに4−ブロモ−2−ニトロアニリンを用いたSuzuki反応を行うことにより製造することができる。あるいは、Suzuki反応は、ジクロロ(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II)ジクロロメタン付加体などの好適なパラジウム触媒の存在下、K
3PO
4等の好適な塩基の存在下、DMF中、約85℃での加熱により、3,4−ジアミノフェニルボロン酸 ピナコールエステル及び適当な試薬を用いて行うこともできる。
【0188】
4位で1回置換された1,2−ジアミンへの別のルートは、DCM中のトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム、DIPEAの存在下、RT付近、などの標準的な条件を用い、4−アセタミドベンズアルデヒドを用いた還元的アミノ化反応を行うことである。
【0189】
4位で1回置換された1,2−ジアミンは、TEA又はNaH等の塩基の存在下、DMF等の好適な溶媒中、100℃から120℃の間の温度において、適当なアミン又はアルコール誘導体並びに5−クロロ−2−ニトロアニリン又は5−フルオロ−2−ニトロアニリンを用いた芳香族求核置換を行うことにより製造することもできる。
【0190】
構造VIIIの化合物の製造
メチル5−ブロモ−1,3−チアゾール−4−カルボキシレートは、K
2CO
3、DIPEA又はDBU等の好適な塩基の存在下、MeCN、DMSO又はNMP等の好適な溶媒中、80℃から120℃の間の温度において、芳香族求核置換型の反応により、構造XVの誘導体と反応させることができる(以下のスキーム9参照)。
【0192】
あるいは、メチル5−ブロモ−1,3−チアゾール−4−カルボキシレートは、K
2CO
3水溶液等の好適な塩基の存在下、Pd(PPh
3)
4等の好適なパラジウム触媒の存在下、ジオキサン等の好適な溶媒中、好ましくは約100℃での加熱により、Suzuki型の反応により、Rが水素又はアルキルである式XVIのボロン酸誘導体と反応させることができる。得られた構造XVIIの中間体は、EtOH/AcOH中のPd/C、水素雰囲気下、約50℃での加熱等の、アルケン部分を還元する標準的な条件を用いて、さらに構造VIIIの化合物へと変換することができる。
【0194】
R
3が水素である構造VIIIの化合物は、MeCN等の好適な溶媒中、好ましくは約50℃の温度において、それぞれNBS又はNCSを用いて、さらにR
3が臭素又はクロリドである構造VIIIの化合物へと変換することができる。(スキーム10参照)。R
3が−CH
2−N−(Me)
2である構造VIIIの化合物は、MeCN及びDMFの混合物中、90℃付近の温度において、R
3がHである構造VIIIの化合物を、Eschenmoser塩と反応させることにより合成することができる。
【0195】
R
3が−CH
2−OHである構造VIIIの化合物は、リチウムジイソプロピルアミド等の塩基の存在下、THF等の好適な溶媒中、−78℃付近の温度において、R
3がHである構造VIIIの化合物をDMFと反応させることにより製造することができる。続いて、得られたアルデヒド誘導体を、NaBH
4等の標準的な還元剤を用いて還元することができる。
【0196】
R
3がトリフルオロメチルである構造VIIIの化合物は、CuI、AsPh
3及びトリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−(0)−クロロホルム付加体の存在下、DMF中、約100℃の温度での加熱により、R
3が臭素である構造VIIIの化合物を、メチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルフォニル)アセテートで処理することにより得ることができる。
【0197】
R
3がトリフルオロメチルである構造VIIIの化合物を製造する別のルートを、以下のスキーム11に示す。
【0199】
エチル2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボキシレートのエチルエステルは、塩基性媒体中、標準的な条件を用いて除去され、得られた酸誘導体を、THF中、約−78℃の温度にて、n−ブチルリチウム及び臭素で処理する。得られた臭化化合物は、MeOH中、約70℃の温度での加熱により、硫酸を用いてエステル化することができる。構造XVの化合物において既述の条件を用いた芳香族求核置換により、R
3がトリフルオロメチルである構造VIIIの化合物が得られる。
【0200】
加えて、R
3がシクロプロピルである構造VIIIの化合物は、スキーム3で既述の条件を用いて、Suzuki型反応により、R
3が臭素である構造VIIIの化合物を処理することにより得ることができる。
【0201】
加えて、R
3がイソプロピルである構造VIIIの化合物は、水及びMeCNの混合物中、約80℃の温度での加熱により、R
3が臭素である構造VIIIの化合物を、イソプロペニルボロン酸 ピナコールエステル、Na
2CO
3、Pd(PPh
3)
2Cl
2により処理するSuzuki反応により得ることができる。当該イソプロペニル基を、Pd/C、MeOH中、水素雰囲気下などのアルケン部分を還元する標準的な条件を用いてさらに還元することができ、R
3がイソプロピルである構造VIIIの化合物が得られる。
【0202】
あるいは、R
3が水素である構造VIIIの化合物は、Fe(II)SO
4、H
2SO
4及びH
2O
2の存在下、DMSO等の好適な溶媒中、好ましくは約RTの温度において、3−ヨード−オキセタンを試薬として用いるMinisci反応により、R
3がオキセタンである構造VIIIの化合物へと変換することができる。
【0203】
構造IXの化合物の製造
R
3が臭素である構造IXの化合物は、スキーム4に記載されるSuzuki反応の標準的な条件を用い、式R
3−B−(OR)
2(Rは、水素又はアルキル)の試薬を用いて、R
3がアリールである構造IXの化合物へと変換することができる。(スキーム12参照)。
【0205】
構造Xの化合物の製造
R
3がトリフルオロメチルである場合、構造Xの化合物は、スキーム13に示すルートを用いて製造することができる。5−ブロモ−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸を、アミドカップリング反応の標準的プロトコールに従い、構造Vの化合物と反応させる。次いで、得られた構造XVIIIのアミドは、構造XVの化合物との芳香族求核置換反応に供することで、構造XIXの化合物を与える。上記の条件を用いた環化反応により、構造Xのベンズイミダゾール誘導体が得られる。
【0207】
R
3が−CH
2−CH
2−COOHである構造Xの化合物は、スキーム14に記載されるように、アミドカップリング反応の標準的な条件を用い、R
3がBrである構造IXの化合物が、構造Vの化合物と反応して、構造XXのアミド誘導体を与えることで製造することができる。構造XXの化合物を、Pd(PPh
3)
2Cl
2等のパラジウム触媒の存在下、炭酸ナトリウム水溶液及びDMFの混合物中、約100℃の温度での加熱により、2−エトキシカルボニルビニルボロン酸 ピナコールエステルを用いたSuzuki反応のための状態へ供することができる。続く二重結合の還元(水素、EtOH中の木炭上パラジウム)、そして上記の条件を用いた環化反応により、R
3が−CH
2−CH
2−COOHである構造Xのベンズイミダゾール誘導体が得られる。
【0209】
構造XI、XV及びXVIの化合物の製造
構造XI、XV及びXVIの化合物は、市販されているか、又は文献の手順若しくはそれに類する手順に従って製造することができる。
【0210】
式(I)の化合物がエナンチオマーの混合物の形態で得られる場合には常に、エナンチオマーを、当業者に知られた方法、例えばジアステレオマー塩の形成及び分離、又はRegis Whelk−O1(R,R)(10μm)カラム、Daicel ChiralCel OD−H(5−10μm)カラム、又はDaicel ChiralPak IA(10μm)若しくはAD−H(5μm)カラム等のキラル固定相上のHPLCを用いて分離することができる。キラルHPLCの典型的な条件は、0.8から150mL/分の流速、溶出液A(EtOH又はiPrOH。TEA、ジエチルアミン等のアミンの存在下又は非存在下)及び溶出液B(ヘキサン)の無勾配混合物である。
【0211】
実験の部
(この項において、及び明細書の上記の部分において使用される)略語:
Ac アセチル
aq. 水溶液
Boc tert.−ブトキシカルボニル
Br 広域
Brine 飽和NaCl水溶液
BSA ウシ血清アルブミン
Bu ブチル(tBuLi=tert.−BuLi=第3級ブチルリチウ
ム、などに使われる)
Cbz ベンジルオキシカルボニル
CC シリカゲルカラムクロマトグラフィー
CDI 1,1’−カルボニルジイミダゾール
CHO チャイニーズハムスター卵巣
conc. 濃縮した
CV カラム容積
d 二重項
dba ジベンジリデンアセトン
DBU 1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン
DCC 1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド
DCM ジクロロメタン
DEA ジエチルアミン
DETA ジエチレントリアミン
DIPEA N−エチルジイソプロピルアミン
DMAP 4−(ジメチルアミノ)ピリジン
DME 1,2−ジメトキシエタン
DMF ジメチルホルムアミド
DMP Dess−Martinペルヨージナン
DMSO ジメチルスルフォキシド
Dppf 1,1’−ビス(ジフェニルホスファニル)フェロセン
EA 酢酸エチル
EDCI N−(3−ジメチルアミノプロピル)−N’−エチル−カルボジイ
ミド(HCl塩として)
eq. 当量
Et エチル
EtOH エタノール
FBS ウシ胎児血清
FLIPR 蛍光イメージングプレートリーダー
Fluo−4−AM 2−{[2−(2−{5−[ビス(カルボキシメチル)
アミノ]−2−メチルフェノキシ}エトキシ)−4−(
2,7−ジフルオロ−6−ヒドロキシ−3−オキソ−3
H−キサンテン−9−イル)フェニル](カルボキシメ
チル)アミノ}酢酸
G418 (2R,3S,4R,5R,6S)−5−アミノ−6−[(1R,
2S,3S,4R,6S)−4,6−ジアミノ−3−[(2R,3R,
4R,5R)−3,5−ジヒドロキシ−5−メチル−4−メチルア
ミノキサン−2−イル]オキシ−2−ヒドロキシシクロヘキシル]
オキシ−2−(1−ヒドロキシエチル)オキサン−3,4−ジオールh 時間
HATU 2−(7−アザ−1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,
3,3−テトラメチルウロニウム ヘキサフルオロホスファート
HBSS ハンクス平衡塩類溶液
HEPES 4−(2−ヒドロキシエチル)−1−ピペラジンエタンスルホン酸
Hept ヘプタン
Hex ヘキサン
HOAT 7−アザ−1−ヒドロキシ−ベンゾトリアゾール
HOBT 1−ヒドロキシベンゾトリアゾール、水和物
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
iPr イソプロピル
iPrOH イソプロパノール
LC 液体クロマトグラフィー
M モル濃度[mol L
−1]
Me メチル
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
MS 質量分析法
min 分
N 規定度
NaOtBu ナトリウム tert.(3級)ブトキシド
NBS N−ブロモスクシンイミド
NCS N−クロロ−スクシンイミド
NMP 1−メチル−2−ピロリジノン
org. 有機
Pd/C パラジウム炭素
PG 保護基
Ph フェニル
PL− ポリマー支持
PL−HCO
3 HC3
−4級アミン塩を含む、
StratoSpheres(登録商標)Solid
Phase Extractionカートリッジ
PyBOP ベンゾトリアゾール−1−イル−オキシ−トリス−ピロリジノ−ホ
スフォニウム−ヘキサフルオロ−ホスフェート
q 四重項
RT 室温
s 一重項
Sat. 飽和
sec 第2級
SEMCl (2−クロロメトキシエチル)−トリメチルシラン
Si−DCC Silicabond DCC
t 三重項
TBAF テトラブチルアンモニウムフルオリド
TBTU O−ベンゾトリアゾール−1−イル−N,N,N’,N’−
テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
tBu tert−ブチル
TEA トリエチルアミン
TFA トリフルオロ酢酸
THF テトラヒドロフラン
t
R 保持時間
I−化学
以下の実施例は、本発明の生物学的に活性な化合物の製造を説明するが、その範囲を限定するものではまったくない。
【0212】
全般:すべての温度は摂氏温度(℃)で示す。別段の記載が無い限り、反応は、アルゴン雰囲気下、rtで起こり、マグネティックスターラーを備えた、火炎乾燥した丸底スラスコ中にて行われる。
【0213】
使用した定性分析法
LC−MSの保持時間は、下記の溶出条件を用いて得た:
A) LC−MS(A):
Acquity UPLC Column Manager内でにて温度制御された(60℃)、WatersのAcquity UPLC BEH C18 1.7μm、2.1×50mm IDカラムを使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.05%TFA;溶媒B=アセトニトリル+0.045%TFA。溶出液の流速は1.2ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの
関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0215】
B) LC−MS(B):
Zorbax SB−Aq、3.5μm、4.6x50mmカラム、40℃に温度制御。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.04%TFA;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は4.5ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0217】
C) LC−MS(C):
Waters XBridge C18、2.5μm、4.6x30mmカラム、40℃に温度制御。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.04%TFA;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は4.5ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0219】
D) LC−MS (D):
Ascentis Express C18、2.7μm、2.1x50mmカラム、50℃に温度制御。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=アセトニトリル;溶媒
B=水+0.05%NH
4OH+2%アセトニトリル。溶出液の流速は1.4ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0221】
E) LC−MS(E):
Zorbax Extend−C18、5μm、4.6x50mmカラム、温度制御せず。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.1%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は4.5ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0223】
F) LC−MS(F):
Waters XBridge C18、5μm、4.6x50mmカラム、温度制御せず。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.1%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は4.5ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0225】
G) LC−MS(G):
Acquity UPLC Column Manager内で温度制御された(60℃)、WatersのAcquity UPLC BEH C18 1.7μm、2.1×50mmIDカラムを使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0
.05%TFA;溶媒B=アセトニトリル+0.045%TFA。溶出液の流速は1ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0227】
使用した分取用LC−MS法:
分取LC−MSによる精製は、下記の条件を用いて行った。
I) 分取用LC−MS(I):
X−Bridgeカラム(Waters C18、10μm OBD、30x75mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は75ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0229】
II) 分取用LC−MS(II):
X−Bridge カラム (Waters Prep C18、5μmOBD、19x50mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.1%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル+0.1%NH
4OH。溶出液の流速は40ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0231】
III) 分取用LC−MS(III):
Geminiカラム(Phenomenex NX 10μm、30x1000mm)を
使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0233】
IV) 分取用LC−MS(IV):
XBridge カラム(Waters Prep C18 5μm、19x50mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.1%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル+0.1%NH
4OH。溶出液の流速は40ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0235】
V) 分取用LC−MS(V):
Geminiカラム(Phenomenex NX 10μm、30x1000mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%ギ酸;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0237】
VI) 分取用LC−MS(VI):
Geminiカラム(Phenomenex NX 10μm、30x1000mm)を
使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の割合における特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0239】
VII) 分取用LC−MS(VII):
Geminiカラム(Phenomenex NX 10μm、30x1000mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0241】
VIII) 分取用LC−MS(VIII):
XBridgeカラム(Waters Prep C18 5μm、19x50mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.1%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル+0.1%NH
4OH。溶出液の流速は40ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0243】
IX) 分取用LC−MS(IX):
Geminiカラム(Phenomenex フェニル C6、5μm、30x750mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%NH
4OH;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の割合における特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0245】
X) 分取用LC−MS(X):
Geminiカラム(Phenomenex NX、10μm、30x1000mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%ギ酸;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0247】
XI) 分取用LC−MS(XI):
Geminiカラム(Phenomenex NX、10μm、30x1000mm)を使用した。2種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=水+0.5%ギ酸;溶媒B=アセトニトリル。溶出液の流速は100ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0249】
使用した分取用HPLC法:
分取HPLCによる精製は、下記の条件を用いて行った。
I) 分取用HPLC(I):
Macherey−Nagelカラム(Nucleosil 50−10μmm、21x100mm)を使用した。3種類の溶出溶媒は下記の通りである:溶媒A=Hept;溶媒B=EA;溶媒C=MeOH。溶出液の流速は40ml/minであり、溶出混合液の混合割合の特徴を、溶出の開始からの時間tの関数として、下記の表に要約する(2つの連続した時点の間では直線的勾配を採用する):
【0251】
使用した分取用キラルHPLC法:
分取用キラルHPLCによる精製は、下記の条件を用いて行った。
I) 分取用キラルHPLC(I):
ChiralPak IAカラム(5μm, 21x100mm)を使用した。溶出溶媒は、Hept/EtOH/DEA 50/50/0.1とし、15min、18mL/minの流速にて運転した。
【0252】
II) 分取用キラルHPLC(II):
ChiralCel OD−Hカラム(5μm, 20x250mm)を使用した。溶出溶媒は、Hept/EtOH/DEA 50/50/0.1とし、120min、16mL/minの流速にて運転した。
【0253】
実施例1: 2−ベンゾイミダゾール−1−イル−1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
1.1. 4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:
メチル 5−ブロモ−1,3−チアゾール−4−カルボキシレート(10g)をMeCN(120mL)中に溶解したものに、1−Boc−ピペラジン(8.56g)、次いで、DBU(10.1mL)を添加した。得られた溶液を80℃にて5h撹拌した。反応混合物をEAと水で希釈した。層を分離し、有機層をさらに水で洗浄した。合わせた水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):2CVの間10、12CVに渡って10から50、3CVの間50)で精製して、7.65gの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.79min;[M+H]
+:328.37。
【0254】
1.2. 4−(4−カルボキシ−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.1(7650mg)をEtOH(60ml)中に溶解したものに、0℃にて、NaOH 2M(40ml)を添加した。混合物を1h撹拌した。溶媒を真空除去し、2M HCl(35mL)を加えて、pHを5とした。水とDCMを添加した。水相をさらにDCMで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(Na
2SO
4)、蒸発させ、6.03gの淡黄色の粉末を得た。LC−MS(B):t
R=0.69min;[M+H]
+:314.35。
【0255】
1.3. 4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.2(6.03g)をDCM(150mL)中に溶解したものに、HOBT(2.86g)、次いで、EDCI(4.04g)及びDIPEA(9.88mL)を添加した。得られた混合物を20min撹拌した。o−フェニレンジアミン(2.12g)を添加し、得られた混合物をRTにて20h撹拌した。反応混合物を水で希釈した。層を分離し、水相をDCMで2回抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。得られた黄色のオイルを酢酸(50mL)中に回収し、混合物を80℃にて2.5h撹拌した。トルエンを添加し、混合物を減圧下で蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):10CVに渡って5から25、3CVの間25、6CVに渡って25から45、5CVの間45)で精製して、2.45gの淡黄色の細かい針状物を得た。LC−MS(B):t
R=0.71min;[M+H]
+:386.32。
【0256】
1.4. 2−(5−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール、二塩酸塩:
中間体1.3(2.35g)をEA(15ml)中に懸濁したものに、EA中の3M HCl(40ml)を添加した。懸濁液は、直ちに橙色の溶液に変化した。5分後に、沈殿が起こり始めた。懸濁液をRTにて4.5h撹拌した。気流下で、HClを部分的に除去した。溶媒を減圧下で除き、残渣を高真空中で乾燥した。2.36gの黄色の粉末を得た。LC−MS(B):t
R=0.40min;[M+H]
+:286.34。
【0257】
1.5. 2−ベンゾイミダゾール−1−イル−1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:中間体1.4(25mg)、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸(11.2mg)、HATU(26.5mg)及びDIPEA(54μL)をDCM(1mL)中に混合したものを2.5h撹拌した。溶媒を減圧下で除き、残渣をDCM中に取り、分取用LC−MS(I)で精製し、13mgのベージュ色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.44min;[M+H]
+:444.2。
【0258】
実施例2〜実施例7を、適当な酸誘導体を出発物質として、実施例1、工程1.5に記載の手順に従って合成した。実施例2〜実施例7のLC−MSデータを、以下の表に示す。LC−MS条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0260】
実施例8: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−クロロ−イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)−エタノン:
6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)酢酸(12.7mg)に、中間体1.4(20.8mg)をDMF/DIPEA(0.5mL、5/1)に溶解したもの及びHOAT(8.17mg)をDMF(0.5mL)に溶解したものを加え、次いでSi−DCC(0.96mmol/g、180mg)を加えた。反応混合物を40℃にて24h撹拌した。PL−HCO
3(2.06mmol/g、120mg)及びPL−DETA(7.99mmol/g、23mg)を加え、反応混合物をさらに3h撹拌した。樹脂をろ過し、1mLのDCM/MeOH 1:1で5回洗浄し、得られた溶液を真空蒸発させた。残渣をDMSO/MeCN 1:4(0.5mL)中に取り、分取用LC−MS(II)で精製し、14mgの白色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.57min;[M+H]
+:479.2。
【0261】
実施例9〜実施例13を、適当な酸誘導体を出発物質として、実施例8に記載の手順に従って合成した。実施例9〜実施例13のLC−MSデータを、以下の表に示す。LC−MS条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0263】
実施例14: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
14.1. イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−酢酸 ベンジルエステル:
4−アザベンズイミダゾール(4.75g)をDMF(80mL)に溶解した褐色の溶液に、ベンジルブロモアセテート(6.58mL)、次いでCs
2CO
3(25.9g)を加えた。得られた薄褐色の懸濁液を一晩撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、水及び飽和NH
4Cl水溶液で2回洗浄した。水層をEAで2回抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして減圧下で蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8:2;勾配(%B):3CVに渡って0から5、5CVの間5、5CVに渡って5から15、3CVの間15%B)で精製して、4.99gの所望の化合物を黄色の固体として得た。LC−MS(C):t
R=0.59min;[M+H]
+:267.86。
【0264】
14.2. イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−酢酸:
中間体14.1(4.99g)をMeOH(30mL)及び酢酸(0.3mL)に懸濁させた黄色の懸濁液に、アルゴン下でPd/C(10%、994mg)を添加した。フラスコをアルゴンで3回、脱気/再充填し、次いで、水素で2回、脱気/再充填した。反応液を、水素下、RTにて5h攪拌し、セライト上でろ過し、セライトをMeOHで洗浄した。ろ液を蒸発させ、真空乾燥して、2.41gの生成色の固体を得、これを精製せずに用いた。LC−MS(C):t
R=0.15min;[M+H]
+:178.24。
【0265】
14.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イ
ル−エタノン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.45min;[M+H]
+:445.1。
【0266】
実施例15: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.55min;[M+H]
+:444.2。
【0267】
実施例16: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
16.1. (R)−4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
メチル5−ブロモ−1,3−チアゾール−4−カルボキシレート(3g)をNMP(30mL)中に溶解したものに、(R)−1−N−Boc−2−メチルピペラジン(2.76g)、次いで、DIPEA(10.1mL)を添加した。得られた溶液を120℃にて1.5d、RTにて週末の間中、そして120℃にて7h撹拌した。冷却後、反応混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO3水溶液、1M HCl及び飽和NaCl水溶液で洗浄した。水相をEAで抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):10CVの間0、5CVに渡って0から10、5CVに渡って10、5CVに渡って10から20、5CVの間20、5CVに渡って20から30、5CVの間30)で精製して、1.42gの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.84min;[M+H]
+:342.08。
【0268】
16.2. (R)−4−(4−カルボキシ−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.1を中間体16.1で置き換え、2M NaOHの代わりに1M NaOHを用いて、本化合物を、実施例1、工程1.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.69min;[M+H]
+:314.35。
【0269】
16.3. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2(540mg)をDCM(10mL)中に溶解したものに、o−フェニレンジアミン(202mg)、次いで、HATU(941mg)及びDIPEA(367μL)を添加した。得られた混合物を2.5h撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液と水で洗浄した。水相をDCMで抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:MeOH;勾配(%B):5CVの間0、5CVに渡って0から3、10CVの間3)で精製した。得られた橙色のオイル(850mg)を酢酸(5mL)に取り、混合物を90℃にて5h撹拌し、真空蒸発させた。残渣をDCM中に取り、飽和NH
4Cl水溶液及び飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。水相をDCMで抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物をCC(30gシリカゲル、溶出液:Hept/EA 7/3+0.1%TEA)で精製して、280mgの黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.72min;[M+H]
+:400.03。
【0270】
16.4. 2−[5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール、二塩酸塩:
中間体16.3(280mg)を4M HClのジオキサン溶液(5ml)に懸濁したものを、RTで1h撹拌した。溶媒を減圧下で除き、260mgのベージュ色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.42min;[M+H]
+:300.02。
【0271】
16.5. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体16.4で、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.58min;[M+H]
+:458.2。
【0272】
実施例17: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.47min;[M+H]
+:459.3。
【0273】
実施例18: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−エチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
18.1. 2−[5−((R)−3−エチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール、二塩酸塩:
工程16.1の(R)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンを(R)−1−N−Boc−2−エチルピペラジンに置き換えて、本化合物を、実施例16の工程16.1から16.4に記載の方法に従い、4工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.45min;[M+H]
+:314.18。
【0274】
18.2. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−エチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体18.1で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.63min;[M+H]
+:472.3。
【0275】
実施例19: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メトキシメチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
19.1. 2−[5−((R)−3−メトキシメチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール、二塩酸塩:
工程16.1の(R)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンを(R)−1−N−Boc−2−メトキシメチルピペラジンで置き換えて、本化合物を、実施例16の工程16.1から16.4に記載の方法に従い、4工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.43min;[M+H]
+:329.97。
【0276】
19.2. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メトキシメチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体19.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.6min;[M+H]
+:488.3。
【0277】
実施例20: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メトキシメチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体19.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.5min;[M+H]
+:489.1。
【0278】
実施例21: 1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
21.1. 5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル、二塩酸塩:
中間体1.3を中間体16.1で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.39min;[M+H]
+:242.10。
【0279】
21.2. 5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸(592mg)をDCM(5mL)中に溶解したものに、HOBT(499mg)、次いで、EDCI(709mg)及びDIPEA(1.21mL)を添加した。得られた混合物を5min撹拌した。中間体21.1(933mg)を添加し、得られた混合物をRTにて20h撹拌した。反応混合物を1M NaHCO
3(30mL)で希釈した。層を分離し、有機相を水で洗浄し、Na
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP50gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:MeOH;勾配(%B):16CVに渡って0から15)で精製して、1.29gの褐色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.64min;[M+H]
+:400.31。
【0280】
21.3. 5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体16.1を中間体21.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.56min;[M+H]
+:385.91。
【0281】
21.4. 1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
3−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(13.5mg)、中間体21.3(40.1mg)、HATU(39.5mg)及びDIPEA(55μL)をDCM(1mL)中に懸濁させたものを、RTにて20h撹拌した。PL−HCO
3(500mg、2.11m
mol/g)を添加し、混合物をさらに1h撹拌した。樹脂をろ過し、DCMで洗浄し、そして得られた溶液を真空蒸発させた。残渣をAcOH(3mL)に溶解し、70℃で20h加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取用LC−MS(III)で精製し、10mgの白色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.69min;[M+H]
+:476.3。
【0282】
実施例22〜実施例28を、適当なジアミン誘導体誘導体を出発物質として、実施例21に記載の手順に従って合成した。実施例22〜実施例28のLC−MSデータを、下記の表に示す。LC−MSの条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0284】
実施例29: 1−(2−{4−[4−(4−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)
−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
29.1. 5−{4−[2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−チアゾール−4−カルボン酸:
当該化合物は、工程21.1において中間体16.1に代えて中間体1.1を出発物質とし、また、工程21.2において2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸に代えて(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−酢酸を用い、実施例21の工程21.1から21.3に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.60min;[M+H]
+:402.11。
【0285】
29.2. 1−(2−{4−[4−(4−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
中間体21.3を中間体29.1で置き換え、また、3−フルオロベンゼン−1,2−ジアミンを3−クロロ−ベンゼン−1,2−ジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例21、工程21.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.75min;[M+H]
+:508.2。
【0286】
実施例30〜実施例37を、適当なジアミン誘導体を出発物質として実施例29、工程29.2に記載の手順に従って合成した。実施例30〜実施例37のLC−MSを、以下の表に示す。LC−MSの条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0288】
実施例38: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
38.1. 4−(2−ブロモ−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.1(3.94g)をMeCN(60mL)に溶解した褐色の溶液に、NBS(2.21g)を添加した。得られた溶液を50℃にて1h撹拌した。反応混合物を蒸発乾
固した。粗生成物をEAで希釈し、Heptを添加した。得られた懸濁液をろ過し、粉末をHeptで洗浄し、そしてろ液を真空蒸発させ、4.71g(純度80%)の褐色の樹脂を得た。LC−MS(B):t
R=0.90min;[M+H]
+:407.96。
【0289】
38.2. 4−(2−ブロモ−4−カルボキシ−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.1を中間体38.1で置き換え、また、溶媒としてMeOHの代わりにMeOH/THF(2/1)を用いて、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.79min;[M+H]
+:393.84。
【0290】
38.3. 2−(2−ブロモ−5−ピペラジン−1−イル−チアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール、二塩酸塩:
中間体16.2を中間体38.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.46min;[M+H]
+:365.97。
【0291】
38.4. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体38.3で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.63min;[M+H]
+:522.2。
【0292】
実施例39: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−エチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
アルゴン下、RTにて、バイアルに、実施例38(50mg)、1,1’−ビス(ジフェニルホスフィン)フェロセン ジクロロパラジウム−(II)−塩化物錯体(DCM 1/1中、3.91mg)及びジオキサン(1.5mL)を仕込み、封止して、アルゴンで3回、脱気/再充填した。ジエチル亜鉛(トルエン中、1.5M)を添加した。得られた橙色の懸濁液を100℃で1.5h振盪した。反応混合物を冷まし、水(0.5mL)を滴下してクエンチし、そして蒸発乾固した。得られた褐色の固体を分取用LC−MS(I)で精製して、17mgのベージュ色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.65min;[M+H]
+:472.3。
【0293】
実施例40: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
ジエチル亜鉛(トルエン中、1.5M)をジメチル亜鉛(トルエン中、2M)で置き換えて、本化合物を、実施例39と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.6min;[M+H]
+:458.2。
【0294】
実施例41: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−フェニル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
41.1. 1−(4−{2−ブロモ−4−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
実施例38(542mg)をTHF(6mL)に溶解した黄色の溶液に、NaH(62mg、鉱物油中60%)を0℃で添加した。得られた淡黄色の起泡性の懸濁液を、アルゴン下、0℃で15min撹拌し、次いで、SEMCl(182mg)を添加してさらに1.25h撹拌を続けた。反応混合物を、水を加えてクエンチした。相を分離し、有機層を水と塩水(brine)で洗浄した。水層をEAで2回抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、高真空下で蒸発乾固した。粗製物をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):4CVの間5、6CVに渡って5から15、3CVの間15)で精製して、530mgの薄黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.91min;[M+H]
+:652.48。
【0295】
41.2. 1−(4−{2−フェニル−4−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体41.1(50mg)、フェニルボロン酸(9.83mg)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(2.69mg)をMeCN(1mL)と1M Na
2CO
3(1mL)中に混合したものを80℃にて24h撹拌した。反応混合物を冷まし、EAで希釈し、水及び塩水で2回洗浄した。水層をEAで2回抽出した。有機層を合わせたものをMgSO4上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発乾固した。粗製物をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):5CVの間5、5CVに渡って5から15、5CVの間15)で精製して、28mgの褐色の個体を得た。LC−MS(B):t
R=0.94min;[M+H]
+:650.64。
【0296】
41.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−フェニル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体41.2(26mg)をTHF(0.5mL)中に溶解した褐色の溶液に、RTにてTBAF(0.16mL、THF中、1M)を加えた。混合物をRTにて1h撹拌し、70℃にて20.5h加熱した。2当量の追加のTBAFを添加し、混合物を70℃にて3.5h撹拌した。冷却後、飽和NaHCO
3水溶液を添加し、混合物をDCMで2回抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発乾固した。粗製物を分取用LC−MS(I)で精製して、2mgの黄色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.76min;[M+H]
+:520.2。
【0297】
実施例42: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−クロロ−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
42.1. 4−(2−クロロ−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
NBSをNCSで置き換えて、本化合物を、実施例38、工程38.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(C):t
R=0.85min;[M+H]
+:362.24。
【0298】
42.2. 4−(4−カルボキシ−2−クロロ−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.1を中間体42.1で置き換え、またEtOHの代わりにMeOH/THF
1/1を用いて、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(C):t
R=0.72min;[M+H]
+:348.26。
【0299】
42.3. 4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−クロロ−チア
ゾール−5−イル]−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2を中間体42.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(C):t
R=0.69min;[M+H]
+:420.35。
【0300】
42.4. 5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体16.3を中間体42.3で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(C):t
R=0.57min;[M+H]
+:319.96。
【0301】
42.5. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−クロロ−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体42.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.63min;[M+H]
+:478.2。
【0302】
実施例43: rac−1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(1−ヒドロキシ−エチル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
43.1. 1−(4−{2−アセチル−4−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体41.1(250mg)をトルエン(5mL)中に溶解したものに、トリブチル(1−エトキシビニル)スズ(0.163mL)、次いで、Pd(PPh
3)
2Cl
2(26.9mg)を添加した。得られた黄色の懸濁液を、アルゴン下、95℃で19.5h撹拌した。1.2当量のトリブチル(1−エトキシビニル)スズ及び0.1当量のPd(PPh
3)
2Cl
2を加え、混合物をさらに95℃で3.5h撹拌した。反応混合物を蒸発乾固した。残渣をジオキサン(3.3mL)及び2M HCl(1.6mL)に溶解した。得られた暗褐色の乳液を、RTにて一晩激しく撹拌した。1M NaOH(3.5mL)を加えてpH9とした。水を添加し、混合物をDCMで3回抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、そして蒸発乾固した。粗製物をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):5CVの間5、3CVに渡って5から15、7CVの間15)で精製して、191mgの暗黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.91min;[M+H]
+:616.63。
【0303】
43.2. rac−1−(4−{2−(1−ヒドロキシ−エチル)−4−[1−(2−トリメチルシラニル−エトキシメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体43.1(40mg)をMeOH(1mL)中に溶解した黄色の溶液に、アルゴン下、RTにて、NaBH
4(2.5mg)を加えた。得られた起泡性の褐色懸濁液を、RTにて振盪した。反応混合物を、水を加えてクエンチし、DCMで3回抽出した。有機層をあわせたものを、高真空下で蒸発乾固して、33mgの褐色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.82min;[M+H]
+:618.05。
【0304】
43.3. rac−1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2
−(1−ヒドロキシ−エチル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体41.2を中間体43.2で置き換えて、本化合物を、実施例41、工程41.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.57min;[M+H]
+:488.3。
【0305】
実施例44: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
44.1. 4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−5−(1,4−ジアゼパン−1−イル)チアゾール、二塩酸塩:
(R)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンをtert−ブチル−1,4−ジアゼパン−1−カルボキシレートに置き換え、DIPEAをDBUに置き換え、また、工程16.1では80℃に加熱して、本化合物を、実施例16の工程16.1から16.4に記載の方法に従い、4工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.43min;[M+H]
+:300.00。
【0306】
44.2. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体44.1で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.57min;[M+H]
+:458.3。
【0307】
実施例45: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−[1,4]ジアゼパン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体44.1で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.47min;[M+H]
+:459.3。
【0308】
実施例46: 1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
46.1. 2−[5−((S)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール、二塩酸塩:
工程16.1において(R)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンを(S)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンで置き換え、DIPEAをDBUで置き換え、また、工程16.2においてEtOHに代えてMeOH/THF2.5/1を用いて、本化合物を、実施例16の工程16.1から16.4に記載の方法に従い、4工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.42min;[M+H]
+:300.02。
【0309】
46.2. 1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体46.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.58min;[M+H]
+:458.3。
【0310】
実施例47: 1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体46.1で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.47min;[M+H]
+:459.2。
【0311】
実施例48: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペリジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
48.1. 4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
メチル5−ブロモ−1,3−チアゾール−4−カルボキシレート(250mg)、tert−ブチル4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5−6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(348mg)、Pd(PPh
3)
4(67.1mg)を飽和K
2CO
3水溶液(1.5mL)とジオキサン(3mL)中に混合したものを、マイクロ波中、アルゴン下、125℃で1h撹拌した。EAを添加し、混合物を水と塩水で洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):5CVの間0、5CVに渡って0から10、5CVの間10、5CVに渡って10から20、5CVの間20、5CVに渡って20から30、10CVの間30)で精製して、187mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.84min;[M+H]
+:325.05。
【0312】
48.2. 4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体48.1(180mg)をEtOH(5mL)に溶解したものに、アルゴン下、Pd/C(10%、29mg)を添加した。フラスコをアルゴンで3回、脱気及び再充填し、次いで水素で2回、脱気及び再充填した。反応液を、水素下、RTにて攪拌した。3h後、0.05当量のPdを添加し、次いで1当量のTEAを0.75h後に添加した。1.5h撹拌した後、反応混合物を50℃にて一晩加熱した。2当量のAcOHを添加し、混合物を50℃にて4h加熱した。0.05当量のPdを添加し、加熱を20h続行した。混合物をセライト上でろ過し、アルゴン下、ろ液をPd/C(10%、29mg)と合わせた。フラスコをアルゴンで3回、脱気及び再充填し、次いで水素で2回、脱気及び再充填した。反応液を、水素下、50℃にて一晩攪拌した。混合物をセライト上でろ過し、減圧下で蒸発させた。143mgの黄色のワックスを得た。LC−MS(B):t
R=0.85min;[M+H]
+:327.21。
【0313】
48.3. 4−(4−カルボキシ−チアゾール−5−イル)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.1を中間体48.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.73min;[M+H]
+:313.22。
【0314】
48.4. 2−(5−ピペリジン−4−イル−チアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール:
中間体16.2を中間体48.3で置き換え、HATUとの反応後にワークアップを行わずに、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。さらに、
BOC基をAcOHで処理中に除去した。LC−MS(C):t
R=0.45min;[M+H]
+:285.14。
【0315】
48.5. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペリジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体48.4で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.51min;[M+H]
+:444.3。
【0316】
実施例49: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−エチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体18.1で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.51min;[M+H]
+:473.3。
【0317】
実施例50: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−イソプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
50.1. (R)−4−(2−ブロモ−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.1を中間体16.1で置き換えて、本化合物を、実施例38、工程38.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.93min;[M+H]
+:420.30。
【0318】
50.2. (R)−4−(2−イソプロペニル−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
イソプロペニルボロン酸 ピナコールエステル(0.246mL)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(42.2mg)、中間体50.1(500mg)をMeCN(4mL)と1M Na
2CO
3(4mL)中に混合したものを、アルゴン下で2h、80℃でにて撹拌した。反応混合物を冷まし、EAで希釈し、水で2回、塩水で1回洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固させ、575mgの褐色のオイルを得た。CC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):6CVの間10、3CVに渡って10から30、5CVの間30)により、343mgの淡黄色のワックスが得られた。LC−MS(B):t
R=0.96min;[M+H]
+:382.03。
【0319】
50.3. (R)−4−(2−イソプロピル−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:中間体50.2(296mg)を入れたフラスコに、アルゴン下、Pd/C(10%、41mg)を添加し、次いでMeOH(3mL)を添加した。フラスコをアルゴンで3回、脱気及び再充填し、次いでH
2で3回、脱気及び再充填した。反応混合物をH
2下、RTにて1.75h撹拌し、セライト上でろ過した。セライトをMeOHで洗浄し、ろ液を真空蒸発させ、294mgの白色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.94min;[M+H]
+:384.20。
【0320】
50.4. (R)−4−(4−カルボキシ−2−イソプロピル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.1を中間体50.3で置き換え、EtOHに代えてMeOH/THF 1:1を用い、50℃にて加熱して、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.87min;[M+H]
+:369.78。
【0321】
50.5. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−イソプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2を中間体50.4で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.83min;[M+H]
+:442.52。
【0322】
50.6. (R)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−イソプロピル−5−(3−メチルピペラジン−1−イル)チアゾール、二塩酸塩:
中間体16.3を中間体50.5で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.83min;[M+H]
+:442.52。
【0323】
50.7. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−イソプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体50.6で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.61min;[M+H]
+:501.3。
【0324】
実施例51: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
51.1. (R)−4−(4−メトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体50.1(2g)をDMF(40mL)中に溶解したものに、CuI(4.53g)、AsPh
3(601mg)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム−(0)−クロロホルム付加体(246mg)及びメチル2,2−ジフルオロ−2−(フルオロスルフォニル)アセテート(4.57g)を順番に添加した。得られた懸濁液を100℃にて4h加熱した。混合物を冷まし、エタノールアミン(50%水溶液)に、窒素を用いて30min洗い出した。残渣を蒸発乾固した。CC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):1CVの間00、5CVに渡って0から10、3CVの間10、5CVに渡って10から 、3CVの間20、5CVに渡って20から30、3CVの間30、5CVに渡って30から50)により、1.26gの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.97min;[M+H]
+:409.96。
【0325】
51.2. (R)−4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−(3−メチルピペラジン−1−イル)−2−(トリフルオロメチル)チアゾール、二塩酸塩:
工程16.2において、中間体16.1を中間体51.1で置き換えて、本化合物を、実施例16の工程16.2から16.4の記載の方法に従い、3工程により製造した。LC−MS(B):t
R=0.55min;[M+H]
+:367.94。
【0326】
51.3. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2
−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体51.2で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.66min;[M+H]
+:527.2。
【0327】
実施例52: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(4−メトキシ−インドール−1−イル)−エタノン:
52.1. (4−メトキシ−インドール−1−イル)−酢酸:
4−メトキシインドール(294mg)をDMF(10mL)中に溶解したものに、K
2CO
3(829mg)を添加した。10min撹拌した後、エチルクロロアセテート(0.426mL)を添加した。反応混合物を120℃にて一晩撹拌し、冷まして、ろ過した。固体をDCMで洗浄し、ろ液を真空濃縮した。CC(シリカゲル、EA/MeOH 9/1)、次いで分取用HPLC(I)の後、得られた材料を1M NaOH/THF(20mL、1/1)に溶解した。混合物をRTにて一晩撹拌し、1M HCl(8mL)で中性化し、蒸発乾固した。残渣をDCM中に取り、得られた懸濁液をろ過した。ろ液を真空蒸発させ、340mgのベージュ色の粉末を得た。LC−MS(D):t
R=0.76min;[M+H]
+:206.1。
【0328】
52.2. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(4−メトキシ−インドール−1−イル)−エタノン:
中間体52.1(30.8mg)に、中間体1.4(35.8mg)をDMF/DIPEA(0.54mL、5/1)に溶解したもの及びHOAT(20.4mg)をDMF(0.45mL)に溶解したものを添加した。DMF(0.9mL)及びDIPEA(0.9mL)を添加し、混合物を完全に溶解するまで加熱した。Si−DCC(0.93mmol/g、322.6mg)を添加し、反応混合物を50℃にて一晩加熱した。冷却後、DCM/MeOH 1/1でプレコンディションしたPL−HCO
3カートリッジを通してろ過した。カートリッジをDCM/MeOH 1/1でさらに洗浄し、溶媒を真空下で除去した。粗製物を分取用LC−MS(IV)で精製して、19mgの白色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.7min;[M+H]
+:473.3。
【0329】
実施例53〜実施例64を、適当なインドール誘導体を出発物質として、実施例52、工程52.1及び52.2に記載の手順に従って合成した。実施例53〜実施例64のLC−MSデータを下記の表に示す。LC−MSの条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0331】
実施例65: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾ
ール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
65.1. (6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸 tert−ブチルエステル:
本化合物を、4−アザベンズイミダゾールを6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンで置き換えて、実施例14、工程14.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.93min;[M+H]
+:267.28。
【0332】
65.2. (6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸、二塩酸塩:
中間体16.3を中間体65.1で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:211.31。
【0333】
65.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
中間体52.1を中間体65.2で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.72min;[M+H]
+:478.2。
【0334】
実施例66: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
66.1. (2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸:
工程14.1の4−アザベンズイミダゾールを2−メチル−7−アザインドールで置き換えて、本化合物を、実施例14、工程14.1及び工程14.2に記載の方法に従い、2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.44min;[M+H]
+:191.11。
【0335】
66.2. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
中間体52.1を中間体66.1で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.58min;[M+H]
+:458.3。
【0336】
実施例67: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
67.1. 3−メチル−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン:
2,3−ジクロロピリジン(500mg)、アリルアミン(0.254mL)、NaOtBu(1.19g)、Pd
2dba
3(37.9mg)、dppf(91.8mg)をトルエン(15mL)中に混合したものを、アルゴン下で調製し、3本のバイアルに分割した。各バイアルを封止し、アルゴンで3回、脱気及び再充填した。得られた緑褐色の懸濁液を、140℃にて19.3h加熱した。Pd
2dba
3(0.0125eq)及びdppf(0.05eq)を添加し、反応混合物をさらに140℃にて25h撹拌した。冷却後、反応混合物を合わせたものをEAで希釈し、そして水と塩水で洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固した。粗製物のCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B
:EA;勾配(%B):6CVの間50、3CVに渡って50から70、5CVの間70、3CVに渡って70から100、3CVの間100)により、67mgの褐色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.44min;[M+H]
+:133.22。
【0337】
67.2. (3−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸:
工程14.1の4−アザベンズイミダゾールを中間体67.1で置き換えて、本化合物を、実施例14の工程14.1及び工程14.2に記載の方法に従い、2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.47min;[M+H]
+:191.41。
【0338】
67.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
中間体52を中間体67.2で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.59min;[M+H]
+:458.2。
【0339】
実施例68: 1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
68.1. (2−オキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル:
オキシインドール(500mg)を無水THF(15mL)に溶解した褐色の溶液に、アルゴン下、0℃にて、NaH(204mg、鉱物油中60%)を添加した。得られた起泡性の褐色の懸濁液を、0℃にて15min撹拌し、ベンジルブロモアセテート(0.602mL)を添加した。反応混合物をRTにて4h撹拌した。水及びEAを加えた。相を分離し、水相をEAで3回抽出した。有機層を水と塩水で洗浄し、MgSO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物のCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):6CVの間10、4CVに渡って10から30、6CVの間30)により、648mgの赤色のワックスを得た。LC−MS(B):t
R=0.85min;[M+H]
+:282.38。
【0340】
68.2. (2−オキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸:
中間体14.1を中間体68.1で置き換えて、本化合物を、実施例14、工程14.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.54min;[M+H]
+:191.09。
【0341】
68.3. 1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
中間体52.1を中間体68.2で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.6min;[M+H]
+:459.2。
【0342】
実施例69: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メトキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
69.1. (6−メトキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸、二塩酸塩:
工程65.1の6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを6−メトキシ−7−アザインドールで置き換えて、本化合物を、実施例65の工程65.1及び工程65.2
に記載の方法に従って、2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:207.38。
【0343】
69.2. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メトキシ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
中間体52.1を中間体69.1で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.7min;[M+H]
+:474.2。
【0344】
実施例70: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
70.1. (6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸 tert−ブチルエステル:
バイアルに、中間体65.1(250mg)、Pd(dppf)Cl
2.CH
2Cl
2(38.3mg)及びジオキサン(5mL)を仕込み、封止し、脱気し、アルゴンで再充填した。続けて、ジメチル亜鉛(トルエン中2M、1.03mL)を添加した。得られた赤褐色の懸濁液を100℃で撹拌した。1.6h後、反応混合物を冷まし、水(0.8mL)でクエンチし、蒸発乾固した。得られた粗製物のCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):5CVの間5、2CVに渡って5から10、4CVの間10)により、150mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.72min;[M+H]
+:247.28。
【0345】
70.2. (6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸、二塩酸塩:
中間体16.3を中間体70.1で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.40min;[M+H]
+:191.39。
【0346】
70.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(6−メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
中間体52.1を中間体70.2で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.53min;[M+H]
+:458.3。 実施例71: 3−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン:
71.1. (3−ニトロ−ピリジン−2−イルアミノ)−酢酸 tert−ブチルエステル:
H−Gly−OtBu.HCl(1.57g)をMeCN(35mL)中に懸濁したものに、2−クロロ−3−ニトロピリジン(1.5g)及びDIPEA(4.01mL)を添加した。得られた黄色の溶液を、80℃にて14h加熱した。反応混合物を蒸発乾固した。残渣をDCM中に取り、水及び塩水で洗浄し、水相をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、2.44gの黄色の固体を得た。LC−MS(C):t
R=0.81min;[M+H]
+:254.27。
【0347】
71.2. (3−アミノ−ピリジン−2−イルアミノ)−酢酸 tert−ブチルエステル:
中間体71.1(1.07g)の、EtOH(15mL)及びDIPEA(0.72mL
)中の溶液に、アルゴン下、Pd/C(10%,224mg)を添加した。フラスコを、アルゴンで3回、脱気及び再充填し、次いで水素で2回、脱気及び再充填した。反応液を、水素下、RTにて5日間攪拌し、セライト上でろ過し、セライトをEtOHで洗浄した。ろ液を蒸発させ、真空乾燥して、827mgの褐色のワックスを得た。LC−MS(C):t
R=0.38min;[M+H]
+:224.35。
【0348】
71.3. (2−オキソ−1,2−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−酢酸 tert−ブチルエステル:
中間体71.2(976mg)とCDI(767mg)をTHF(20mL)中に溶解したものをRTにて30min撹拌した。DMAP(27.2mg)を添加し、反応混合物をRTにて19h撹拌した。CDI(0.3eq)及びDMAP(0.5eq)を添加し、撹拌を115h継続した。反応混合物をEAで希釈し、水と塩水で洗浄した。有機層を乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。CC(1番目のCC:Hept/EA/NH
3 7/3/0.01;2番目のCC:DCM/MeOH/NH
3 8/2/0.01)により、833mgの灰色の粉末を得た。LC−MS(C):t
R=0.56min;[M+H]
+:250.04。
【0349】
71.4. (2−オキソ−1,2−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)−酢酸:
中間体16.3を中間体71.3で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4に記載の方法に従って製造した。但し、本化合物は、CC(DCM/MeOH/AcOH
9/1/0.01)により精製した。LC−MS(C):t
R=0.27min;[M+H]
+:194.40。
【0350】
71.5. 3−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン:
中間体52.1を中間体71.4で置き換えて、本化合物を、実施例52、工程52.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.49min;[M+H]
+:461.2。
【0351】
実施例72: 1−{(2S,6R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2,6−ジメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
72.1. 4−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−5−((3R,5S)−3,5−ジメチルピペラジン−1−イル)チアゾール、二塩酸塩:
工程1.1の1−Boc−ピペラジンを(2R,6S)−tert−ブチル2,6−ジメチルピペラジン−1−カルボキシレートで置き換え、また、工程1.3のo−フェニレンジアミンを4−クロロ−1,2−フェニレンジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例1の工程1.1から1.4に記載の方法に従い、4工程で製造した。LC−MS(C):t
R=0.42min;[M+H]
+:348.31。
【0352】
72.2. 1−{(2S,6R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2,6−ジメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体72.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.66min;[M+H]
+:507.2。
【0353】
実施例73: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)
−2−シクロプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
73.1. (R)−メチル 5−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチルピペラジン−1−イル)−2−シクロプロピルチアゾール−4−カルボキシレート:
フラスコに、アルゴン下、RTにて、シクロプロピルボロン酸(133mg)、K
3PO
4(930mg)、トリシクロヘキシルホスフィン(33.4mg)、中間体50.1(500mg)をトルエン(15mL)に溶解した溶液、水(0.75mL)及びPd(OAc)
2(13.4mg)を仕込んだ。得られた黄色の懸濁液を、アルゴン下、100℃にて撹拌した。シクロプロピルボロン酸(1.3eq)、トリシクロヘキシルホスフィン(0.1eq)、水(0.3mL)及びPd(OAc)
2(0.05eq)をさらに添加した。反応混合物を、脱気し、窒素を再充填し、100℃にて一晩撹拌した。冷却後、EAを添加し、そして混合物を水と塩水で洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固した。CC(25gシリカゲル、Hept/EA 7/3)により、283mgの黄色のオイルが得られた。LC−MS(B):t
R=0.92min;[M+H]
+:381.98。
【0354】
73.2. (R)−4−(4−カルボキシ−2−シクロプロピル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.1を中間体73.1で置き換え、また、HClに代えてクエン酸でクエンチして、本化合物を、実施例16、工程16.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(C):t
R=0.78min;[M+H]
+:367.85。
【0355】
73.3. (R)−tert−ブチル 4−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−2−シクロプロピルチアゾール−5−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート:
中間体16.2を中間体73.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.82min;[M+H]
+:440.02。
【0356】
73.4. (R)−4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−2−シクロプロピル−5−(3−メチルピペラジン−1−イル)チアゾール 塩酸塩:
中間体16.3を中間体73.3で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.51min;[M+H]
+:340.03。
【0357】
73.5. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−シクロプロピル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体73.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.58min;[M+H]
+:499.3。
【0358】
実施例74: 1−メチル−3−(2−オキソ−2−{4−[4−(6−トリフルオロメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エチル)−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
3−クロロ−ベンゼン−1,2−ジアミンを4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン−1,2−ジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例29、工程29.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.78min;[M+H]
+:558.2。
【0359】
実施例75: 2−(5−{4−[2−(3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒド
ロ−ベンゾイミダゾール−1−イル)−アセチル]−ピペラジン−1−イル}−チアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボニトリル:
3−クロロ−ベンゼン−1,2−ジアミンを4−シアノ−ベンゼン−1,2−ジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例29、工程29.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.7min;[M+H]
+:499.2。
【0360】
実施例76: 1−(2−{4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
3−クロロ−ベンゼン−1,2−ジアミンを3,4−ジアミノベンジルアルコールで置き換えて、本化合物を、実施例29、工程29.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.56min;[M+H]
+:504.3。
【0361】
実施例77: 1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン:
77.1. (2−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−酢酸 エチルエステル:
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノン(200mg)とNaH(58.6mg、鉱物油中60%)の、DMF(4mL)中の溶液に、アルゴン下、エチルクロロアセテート(0.287mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩撹拌し,DCMで希釈し、飽和NH
4Clで2回洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間、10CVに渡って8から66、2CVの間66)により、272mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.75min;[M+H]
+:234.30。
【0362】
77.2. (2−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−酢酸:中間体77.1(273mg)をTHF(2.7ml)中に溶解したものに、1M NaOH(2.7ml)を添加した。反応混合物をRTにて一晩撹拌した。2M HClを加えてpH1とし、混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、蒸発させて、227mgの白色の粉末を得た。LC−MS(B):t
R=0.58min;[M+H]
+:206.40。
【0363】
77.3. 1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体77.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.63min;[M+H]
+:473.3。
【0364】
実施例78: 4−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン:
3,4−ジヒドロ−2(1H)−キノリノンを2H−1,4−ベンズオキサジン−3(4H)−オンで置き換えて、本化合物を、実施例77に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(A):t
R=0.62min;[M+H]
+:475.2。
【0365】
実施例79: rac−1−{(1S
*,5R
*)−3−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.
1]オクタ−8−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:79.1. rac−(1S
*,5R
*)−8−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.4をtert−ブチル3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−3−カルボキシレートで置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.66min;[M+H]
+:372.36。
【0366】
79.2. rac−1−((1R,5S)−3,8−ジアザビシクロ[3.2.1]オクタン−8−イル)−2−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル)エタノン、二塩酸塩:
中間体16.3を中間体79.1で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.32min;[M+H]
+:272.36。
【0367】
79.3. rac−5−[(1S
*,5R
*)−8−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
1−Boc−ピペラジンを中間体79.2で置き換え、また、3.5eqのDBUを用いて、本化合物を、実施例1、工程1.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.59min;[M+H]
+:413.00。
【0368】
79.4. rac−5−[(1S
*,5R
*)−8−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−3−イル]−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体16.1を中間体79.3で置き換え、また、EtOHに代えてMeOHを用いて、本化合物を、実施例16、工程16.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.52min;[M+H]
+:399.32。
【0369】
79.5. rac−1−{(1S
*,5R
*)−3−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−3,8−ジアザ−ビシクロ[3.2.1]オクタ−8−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体16.2を中間体79.4で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.49min;[M+H]
+:471.2。
【0370】
実施例80: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
80.1. (R)−2−ブロモ−5−(4−(tert−ブトキシカルボニル)−3−メチルピペラジン−1−イル)チアゾール−4−カルボン酸:
中間体73.2を中間体50.1で置き換えて、本化合物を、実施例73、工程73.3に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.82min;[M+H]
+:406.24。
【0371】
80.2. (R)−tert−ブチル 4−(4−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−2−ブロモチアゾール−5−イル)−2−メチルピペラジン−1−カルボキシレート:
中間体16.2を中間体80.1で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3
に記載の方法に従って製造した。但し、BOC基が部分的に開裂するため、AcOHの蒸発後に得られる粗製物を、DIPEAの存在下、BOC無水物で処理した。LC−MS(B):t
R=0.80min;[M+H]
+:478.42。
【0372】
80.3. 2−[2−ブロモ−5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール:
中間体80.2(1.6g)をDCM(8mL)と4M HClのジオキサン溶液(8mL)に溶解した溶液をRTにて1h撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液で洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させ、1.07gの淡黄色のフォームを得た。LC−MS(B):t
R=0.48min;[M+H]
+:378.19。
【0373】
80.4. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体80.3で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.56min;[M+H]
+:537。
【0374】
実施例81: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−o−トリル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体50.1を中間体80.4で置き換え、また、シクロプロピルボロン酸を2−トリルボロン酸で置き換えて、本化合物を、実施例73、工程73.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.71min;[M+H]
+:549.2。
【0375】
実施例82: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(2−メトキシ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体50.1を中間体80.4で置き換え、また、2−トリルボロン酸を2−メトキシフェニルボロン酸で置き換えて、本化合物を、実施例73、工程73.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.7min;[M+H]
+:565.2
実施例83: 1−{(R)−4−[4−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
83.1. (R)−4−(5−クロロ−1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−5−(3−メチルピペラジン−1−イル)チアゾール、二塩酸塩:
工程16.3のO−フェニレンジアミンを4−クロロ−1,2−フェニレンジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例16の工程16.1から16.4に記載の方法に従い、4工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.50min;[M+H]
+:333.96。
【0376】
83.2. 1−{(R)−4−[4−(6−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体83.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.59min;[M+H]
+:493.2。
【0377】
実施例84: 3−(2−{(R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダ
ゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン:
中間体14.2を(2−オキソ−ベンゾオキサゾール−3−イル)−酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例83、工程83.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.77min;[M+H]
+:509.2。
【0378】
実施例85: 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
85.1. 5−[(R)−4−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3−メチル−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例21、工程21.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.57min;[M+H]
+:401.18。
【0379】
85.2. 5−[(R)−4−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3−メチル−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体85.1(3.2g)をEtOH(110mL)中に溶解したものに、1M NaOH(8ml)を添加し、反応混合物を2h撹拌した。1/2当量のNaOH(1M NaOH、8mL)を添加し、撹拌を2h継続した。クエン酸(10%)を添加してpH3とし、混合物をEAで抽出した。有機層を乾燥し、(Na
2SO
4)、真空蒸発させて、副生物(脱カルボキシレート類似体)を30%含む、2.08gの生成色の半固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.51min;[M+H]
+:387.29。
【0380】
85.3. 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(5−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体85.2(50mg)をDMF(1mL)中に溶解したものに、PyBOP(74mg)及びDIPEA(0.069mL)を添加した。1h撹拌した後、3,4−ジアミノトルエン(15.9mg)をDMF(1mL)中に溶解したものを添加した。得られた反応生成物を24h撹拌した。PL−HCO
3(200mg、2.11mmol/g)を添加し、混合物をさらに1h撹拌した。樹脂をろ過し、DCMで洗浄し、そして得られた溶液を真空蒸発させた。残渣をAcOH(3mL)に溶解し、80℃にて20h加熱した。反応混合物を減圧下で濃縮し、分取用LC−MS(III次いでV)で精製し、3.5mgの白色の固体を得た。LC−MS(A):t
R=0.52min;[M+H]
+:473.3。
【0381】
実施例86〜実施例100を、適当なジアミン誘導体を出発物質として、実施例85、工程85.3に記載の手順に従って合成した。実施例86〜実施例100のLC−MSデータを以下の表に示す。LC−MS条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0384】
実施例101: 1−[2−(4−{4−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
101.1. 2−(3,4−ジアミノ−フェノキシ)−エタノール:
ギ酸アンモニウム(1,4g)をMeOH/水(10/1)に溶解し、脱気した溶液を、2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エタン−1−オール(234mg)に添加し、次いでPd/C(10%)を添加した。フラスコを閉じ、反応混合物をRTにて20h撹拌した。反応混合物をろ過し、Pd/CをMeOH/水でさらに洗浄した。ろ液を凍結乾燥し、225mgの黒色の固体を得た。
1H−NMR(DMSO):8.19(s、1H);6.41(d、1H、8.3Hz);6.17(d、1H、2.7Hz);5.98(dd、1H、2.8Hz及び8.3Hz);4.98(br s、NH
2);3.77(t、2H、5.2Hz);3.63(t、2H、5Hz)。
【0385】
101.2. 1−[2−(4−{4−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
中間体29.1(100mg)をDMF(2mL)中に溶解したものに、中間体101.1(41.9mg)、HATU(104mg)及びDIPEA(0.132mL)を添加した。24h撹拌した後、AcOH(2mL)を添加し、反応混合物を80℃にて20h加熱した。トルエンを添加し、溶液を減圧下で濃縮した。分取用LC−MS(III、次いでV)により、2.4mgの白色の固体が得られた。LC−MS(A):t
R=0.57min;[M+H]
+:534.3。
【0386】
実施例102: 1−[2−(4−{4−[5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
102.1. 4−(2−メトキシ−エトキシ)−2−ニトロ−フェニルアミン:
4−(2−メトキシエトキシ)アニリン(500mg)を、無水酢酸(2.38g)に添加し、混合物を10℃に冷却した。HNO
3(水中65%、0.62mL)を、反応混合物の温度が15℃未満に保たれるようゆっくりと添加した。添加の最後に、反応混合物を1時間かけてRTまで温まるようにし、氷冷水でクエンチし、10分間撹拌した。得られた懸濁液をろ過し、高真空下で乾燥した。得られた黄色の粉末をジオキサン(1.4mL)に溶解し、6N HCl(1.4mL)で処理し、そして反応混合物を70℃にて3h撹拌した。RTに冷ました後、水を添加し1M NaOHでpHを10に調整した。層を分離し、水相をEAで抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させて、303mgの黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.99min;[M+H]
+:213.05。
【0387】
102.2. 4−(2−メトキシ−エトキシ)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エタン−1−オールを中間体102.1で置き換えて、本化合物を、実施例101、工程101.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.43min;[M+H]
+:183.16。
【0388】
102.3. 1−[2−(4−{4−[5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:中間体101.1を中間体102.2で置き換えて、本化合物を、実施例101、工程101.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.64min;[M+H]
+:548.3。
【0389】
実施例103: 1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
中間体1.4を中間体51.2で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体68.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.8min;[M+H]
+:541.2。
【0390】
実施例104: 3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1,3−ジヒドロ−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−オン:
中間体1.4を中間体51.2で置き換えて、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体71.4で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.67min;[M+H]
+:543.2。
【0391】
実施例105: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−エタノン:
105.1. (3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−酢酸 エチルエステル:
1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリン(200mg)とNaH(63mg、鉱物油中60%)をDMF(4mL)中に溶解した溶液に、アルゴン下、エチルクロロアセテート(0.31mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩、60℃にて6h、そして120℃一晩撹拌した。冷却後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NH
4Clで洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間8、10CVに渡って8から66、2CVの間66)により、205mgの黄色のオイルが得られた。LC−MS(B):t
R=0.89min;[M+H]
+:220.11。
【0392】
105.2. (3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−酢酸:
中間体77.1を中間体105.1で置き換えて、本化合物を、実施例77、工程77.2に記載の方法に従って製造した。但し、ワークアップは以下のように行った:2M HCLを、pH1となるまで反応混合物に添加し、混合物をEAで抽出した。水相を、32%NaOHでpH4とし、EAで抽出した。双方の有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、蒸発させて、分析した。橙色のオイルを合わせた(81mg)。LC−MS(B):t
R=0.71min;[M+H]
+:192.43。
【0393】
105.3. 1−[2−(4−{4−[5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−オキソ−エチル]−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体105.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。但し、本化合物は、分取用LC−MS(VI、次いでVII)により精製した。LC−MS(A):t
R=0.75min;[M+H]
+:459.3。
【0394】
実施例106: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン:
106.1. (2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−酢酸 エチルエステル:
1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリンを3,4−ジヒドロ−2H−1,4−ベンズオキサジンで置き換え、また、120℃にて一晩加熱して、本化合物を、実施例105、工程105.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.81min;[M+H]
+:222.40。
【0395】
106.2. (2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−酢酸:
中間体77.1を中間体106.1で置き換えて、本化合物を、実施例77、工程77.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H]
+:194.43。
【0396】
106.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]オキサジン−4−イル)−エタノン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体106.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。但し、本化合物は、分取用LC−MS(VI)により精製した。LC−MS(A):t
R=0.67min;[M+H]
+:461.2。
【0397】
実施例107: 1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オン:
107.1. (4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−酢酸 エチルエステル:
1,2,3,4−テトラヒドロ−キノリンを2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オンで置き換え、また、120℃で一晩加熱して、本化合物を、実施例105、工程105.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.76min;[M+H]
+:234.24。
【0398】
107.2. (4−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−キノリン−1−イル)−酢酸:
中間体77.1を中間体107.1で置き換えて、本化合物を、実施例77、工程77.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.58min;[M+H]
+:206.41。
【0399】
107.3. 1−(2−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−2,3−ジヒドロ−1H−キノリン−4−オン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体107.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。但し、本化合物は、分取用LC−MS(VI)により精製した。LC−MS(A):t
R=0.61min;[M+H]
+:473.3。
【0400】
実施例108: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(7−フルオロ−インドール−1−イル)−エタノン:
108.1. (7−フルオロ−インドール−1−イル)−酢酸 エチルエステル:
7−フルオロインドール(200mg)とK
2CO
3(589mg)をDMF(4mL)に溶解した溶液に、アルゴン下、エチルクロロアセテート(0.31mL)を添加した。反応混合物を120℃にて一晩撹拌した。冷却後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NH
4Clで洗浄した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間8、10CVに渡って8から66、2CVの間66)により、297mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.87min;[M+H]
+:222.37。
【0401】
108.2. (7−フルオロ−インドール−1−イル)−酢酸:
中間体77.1を中間体108.1で置き換えて、本化合物を、実施例77、工程77.2に記載の方法に従って製造した。
1H−NMR(CDCl
3):7.39(d、1H);7.03(m、2H);6.90(dd、1H);6.58(dd、1H);5.10
(s、2H)。
【0402】
108.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(7−フルオロ−インドール−1−イル)−エタノン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体108.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。但し、本化合物は、分取用LC−MS(VI)により精製した。LC−MS(A):t
R=0.73min;[M+H]
+:461.2。
【0403】
実施例109: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−インダゾール−1−イル−エタノン:
109.1. インダゾール−1−イル−酢酸 エチルエステル:
7−フルオロインドールをインダゾールで置き換えて、本化合物を、実施例108、工程108.1に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=075min;[M+H]
+:205.45。
1H−NMR(CDCl3):8.08(s、1H);7.77(dd、1H);7.43(m、1H);7.36(dd、1H);7.20(m、1H);5.18(s、2H);4.24(q、2H);1.27(t、3H)。
【0404】
109.2. インダゾール−1−イル−酢酸:
中間体77.1を中間体109.1で置き換えて、本化合物を、実施例77、工程77.2に記載の方法に従って製造した。LC−MS(B):t
R=0.57min;[M+H]
+:177.43。
【0405】
109.3. 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−インダゾール−1−イル−エタノン:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体109.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5に記載の方法に従って製造した。但し、本化合物を、分取用LC−MS(VI)により精製した。LC−MS(A):t
R=0.63min;[M+H]
+:444.2。
【0406】
実施例110: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピリジン−3−イル−エタノン:
6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)酢酸を3−ピリジル酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例8に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.37min;[M+H]
+:405.2。
【0407】
実施例111: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−(2−フルオロ−4−メトキシ−フェニル)−エタノン:
6−クロロイミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル)酢酸を2−(2−フルオロ−4−メトキシフェニル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例8に記載の方法に従って製造した。LC−MS(A):t
R=0.67min;[M+H]
+:452.2。
【0408】
実施例112: 1−(2−{4−[4−(4−ヒドロキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3−メチル−1,3−ジヒドロ−ベンゾイミダゾール−2−オン:
中間体101.1を2,3−ジアミノフェノールで置き換えて、本化合物を、実施例101、工程101.2に記載の方法に従って製造したLC−MS(A):t
R=0.60m
in;[M+H]
+:490.2。
【0409】
実施例113: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
113.1. (R)−4−(4−メトキシカルボニル−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.1(751mg)をDMSO(20mL)に溶解した黄色の溶液に、3−ヨードオキセタン(0.398mL)、H
2SO
4(0.242mL)を添加し、次いで、RTにて、H
2O
2(水中30%、0.202mL)を滴下により添加した。2min後、Fe(II)SO
4・7H
2O(185mg)を添加し、得られた暗黄色の懸濁液を、RTにて18h撹拌した。3eqのH
2O
2及び0.3eqのFe(II)SO
4・7H
2Oを添加した。反応混合物を、RTにて、さらに21h撹拌し、EA/0.2M NaOHに注いだ。相を分離し、水層をEAで2回抽出した。有機層を塩水で洗浄し、合わせて乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固した。CC(Biotage、1番目のCC:SNAP50gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):5CVの間50、3CVに渡って50から70、5CVの間70。2番目のCC:SNAP10gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間50、2CVに渡って50から70、5CVの間70。)により、48mgの黄色の樹脂を得た。LC−MS(B):t
R=0.84min;[M+H]
+:398.04。
【0410】
113.2. (R)−4−(4−カルボキシ−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体73.2を中間体113.1で置き換えて、本化合物を、実施例73、工程73.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.75min;[M+H]
+:384.32。
【0411】
113.3. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2を中間体113.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.75min;[M+H]
+:456.53。
【0412】
113.4. 2−[5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール:
中間体113.3(62mg)をTFA/DCM(1/5、1.2mL)中に溶解したものをRTにて1.5h撹拌した。反応混合物を1M NaOH(2.5mL)でクエンチしてpH12とし、DCMで希釈し、水と塩水で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させて、46mgの黄色の樹脂を得た。これを、さらに精製すること無く用いた。LC−MS(B):t
R=0.46min;[M+H]
+:355.98。
【0413】
113.5. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−オキセタン−3−イル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体113.4で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を実施例1、工程1.5と類似の方法を用い
て製造した。LC−MS(A):t
R=0.52min;[M+H]
+:515.3。
【0414】
参考例114
1−{4−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−4−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:114.1. 4−ブロモ−チアゾール−5−カルバルデヒド:
(4−ブロモチアゾール−5−イル)メタノール(870mg)をDCM(25mL)に溶解した淡黄色の溶液に、RTにて、DMP(2.16g)を添加した。得られた黄色の懸濁液を、アルゴン下、RTにて18h撹拌した。EA及び飽和NaHCO
3水溶液を反応混合物に添加して、5min撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで3回抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP50gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):5CVの間10、2CVに渡って10から30、3CVの間30)により、708mgの黄色の固体を得た。
1H−NMR(CDCl
3):10.0(s、1H);9.04(s、1H)。
【0415】
114.2. 4−(5−ホルミル−チアゾール−4−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体114.1(50mg)、1−Boc−ピペラジン(74mg)及びDIPEA(0.067mL)をTHF(1.5mL)中に溶解したものをRTにて1h、次いで50℃にて2日間撹拌した。反応混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させた。CC(シリカゲル、溶出液:ヘプタン/EA 7:3)により、10mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.80min;[M+H]
+:298.17。
【0416】
114.3. 5−(1H−ベンゾ[d]イミダゾール−2−イル)−4−(ピペラジン−1−イル)チアゾール、二塩酸塩:
バイアルに、RTにて、中間体114.2(10mg)、1,2−フェニレンジアミン(4mg)、DMF(0.5mL)及びメタ重亜硫酸ナトリウム(7.5mg)を仕込んだ。得られた褐色の懸濁液を、80℃にて30min、そして90℃にて2h30撹拌した。水を添加し、混合物をDCMで抽出した。有機層を合わせて塩水で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。得られた残渣を4M HClのジオキサン溶液(1mL)に取り、15min撹拌した。溶媒を真空除去し、16mgの黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.43min;[M+H]
+:286.14。
【0417】
114.4. 1−{4−[5−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−4−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体114.3で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.48min;[M+H]
+:445.1。
【0418】
実施例115: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
115.1. ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−酢酸 tert−ブチルエステル:
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン(250mg)とNaH(鉱物油中60%、92mg)をDMF(5mL)に溶解した溶液に、アルゴン下、tert−ブチルブロモアセテート(0.31mL)を添加した。反応混合物をRTにて1h撹拌した。反応混合物を
DCMで希釈し、飽和NH
4Clで洗浄した。有機層を真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間12、10CVに渡って12から100、6CVの間100)により、294mgの黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.76min;[M+H]
+:233.93。
1H−NMR(CDCl
3):8.57(dd、1H、1.5Hz及び3.5Hz);8.10(dd、1H、1.5Hz及び8Hz);8.10(s、1H);7.17(dd、1H、4.5Hz及び8Hz);5.24(s、2H);1.47(s、9H)。
【0419】
115.2. ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−酢酸:
中間体113.3を中間体115.1で置き換えて、本化合物を実施例113、工程113.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.45min;[M+H]
+:178.43。
【0420】
115.3. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−1−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体115.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.58min;[M+H]
+:459.2。
【0421】
実施例116: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル−エタノン:
116.1. ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル−酢酸 tert−ブチルエステル:
本化合物を、実施例115、工程115における2番目の位置異性体として得た。LC−MS(B):t
R=0.59min;[M+H]
+:234.16。
1H−NMR(CDCl
3):8.73(br s、1H);8.07(d、1H、8.3Hz);8.06(s、1H);7.08(dd、1H、4.2Hz及び8.2Hz);5.17(s、2H);1.51(s、9H)。
【0422】
116.2. ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル−酢酸:
中間体113.3を中間体116.1で置き換えて、本化合物を実施例113、工程113.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.22min;[M+H]
+:178.13。
【0423】
116.3. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾロ[3,4−b]ピリジン−2−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体116.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.46min;[M+H]
+:459.3。
【0424】
実施例117: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ナフタレン−2−イル−エタノン:
2−ナフチル酢酸(22.3mg)に、中間体16.4(37.8mg)をDMF/DIPEA(0.54mL、5/1)に溶解したもの及びHOAT(16.3mg)をDMF(0.45mL)に溶解したものを添加した。Si−DCC(0.93mmol/g、3
22.6mg)を添加し、反応混合物を40℃にて一晩加熱した。冷却後、これをDCM/MeOH 1/1でプレコンディションしたPL−HCO
3カートリッジに通してろ過した。カートリッジをDCM/MeOH 1/1でさらに洗浄し、溶媒を真空除去した。粗製物を分取用LC−MS(VIII)で精製して、32mgの白色の粉末を得た。LC−MS(A):t
R=0.80min;[M+H]
+:468.3。
【0425】
実施例118〜実施例141を、適当な酸前駆体を出発物質として、実施例117に記載の手順に従って合成した。酸前駆体は、実施例118から136については市販されている。実施例137から141については、以下のようにして合成した:
実施例137の前駆体: イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル−酢酸:
工程14.1の5−アザベンズイミダゾールを4−アザベンズイミダゾールに置き換えて、本化合物を、実施例14の工程14.1及び工程14.2に記載の方法に従って、2工程で製造した。LC−MS(C):t
R=0.1min;[M+H]
+:178.39。ベンジル化した中間体の
1H−NMR(CDCl
3):8.78(s、1H);8.50(d、1H、5.5Hz);8.05(s、1H);7.74(dd、1H、0.8Hz及び5.5Hz);7.38(m、3H);7.32(m、2H);5.24(s、2H);5.03(s、2H)。
【0426】
実施例138の前駆体: イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル−酢酸:
工程14.1の4−アザベンズイミダゾールを5−アザベンズイミダゾールで置き換えて、本化合物を、実施例14の工程14.1及び工程14.2に記載の方法に従って、2工程で製造した。LC−MS(C):t
R=0.09min;[M+H]
+:178.38。ベンジル化した中間体の
1H−NMR(CDCl
3):9.17(s、1H);8.48(d、1H、5.5Hz);8.00(s、1H);7.39(m、3H);7.32(m、2H);7.27(d、1H、5.8Hz);5.24(s、2H);4.98(s、2H)。
【0427】
実施例139の前駆体: (2,3−ジヒドロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸:
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを2,3−ジヒドロ−7−アザインドールで置き換えた実施例115の工程115.1、次いで実施例1の工程1.4に記載の方法に従い、本化合物を2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.45min;[M+H]
+:179.15。
【0428】
実施例140の前駆体: (3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピラジン−5−イル)−酢酸:
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを3−クロロ−5H−ピロロ[2,3−b]ピラジンで置き換えた実施例115の工程115.1、次いで実施例113の工程113.4に記載の方法に従い、本化合物を2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.60min;[M+H]
+:211.99。
【0429】
実施例141の前駆体: ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル−酢酸:
6−クロロ−1H−ピロロ[2,3−b]ピリジンを6−アザインドールで置き換えた、実施例65の工程65.1、次いで実施例1の工程1.4に記載の方法に従い、本化合物を2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.28min;[M+H]
+:177.43。
【0430】
実施例118から実施例141のLC−MSデータを、以下の表に示す。LC−MS条件は、LC−MS(A)を用いた。
【0434】
実施例142: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(7−クロロ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−エタノン:
142.1. 7−クロロ−1H−ピロロ[2,3−c]ピリジン:
−78℃に冷却した2−クロロ−3−ニトロピリジン(1g)をTHF(30mL)に溶解した溶液に、ビニルマグネシウムブロミド(1M THF溶液、20.2mL)をゆっくりと添加した。反応混合物を−30℃まで温め、−30℃にて30min撹拌した。飽和NH
4Clを添加し、混合物をEAで2回抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP50gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間8、10CVの間8から66、2CVの間66)により、353mgのローズ色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.47min;[M+H]
+:153.22。
【0435】
142.2. (7−クロロ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−酢酸 tert−ブチルエステル:
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを中間体142.1で置き換えて、本化合物を、実施例115、工程115.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.83min;[M+H]
+:267.29。
【0436】
142.3. (7−クロロ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−酢酸,トリフルオロアセテート塩:
中間体113.3を中間体142.2で置き換えて、本化合物を、実施例113、工程113.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.50min;[M+H]
+:211.01。
【0437】
142.4. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(7−クロロ−ピロロ[2,3−c]ピリジン−1−イル)−エタノン:
2−ナフチル酢酸を中間体142.3で置き換えて、本化合物を、実施例117と類似の
方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.61min;[M+H]
+:492.2。
【0438】
実施例143: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
143.1. (3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−酢酸:
2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸(100mg)をMeCN(10mL)中に懸濁したものに、NCS(91mg)を添加し、反応混合物を60℃にて一晩、そして65℃にて20h撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をDCM中に取り、得られた沈殿物をろ過した。沈殿物をさらにDCMで洗浄し、真空乾燥した。92mgの灰色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.66min;[M+H]
+:211.02。
【0439】
143.2. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3−クロロ−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体143.1で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.76min;[M+H]
+:492.3。
【0440】
実施例144: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−メチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
ジエチル亜鉛(トルエン中、1.5M)をジメチル亜鉛(トルエン中、2M)で置き換え、また、実施例38を実施例80で置き換えて、本化合物を、実施例39と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.52min;[M+H]
+:473.3。
【0441】
実施例145: 1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−エタノン:
中間体1.4を中間体83.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2,3−ジヒドロ−1H−インドール−1−イル−酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(A):t
R=0.86min;[M+H]
+:493.2。
【0442】
実施例146: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−エチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
実施例38を実施例80で置き換えて、本化合物を、実施例39と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.62min;[M+H]
+:487.3。
【0443】
実施例147: 1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
147.1. 5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
中間体16.3を中間体51.1で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.54min;[M+H]
+:309.97。
【0444】
147.2. 5−[(R)−4−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3−メチル−ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
中間体1.4を中間体147.1で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.73min;[M+H]
+:468.92。
【0445】
147.3. 5−[(R)−4−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3−メチル−ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体16.1を中間体147.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.64min;[M+H]
+:454.98。
【0446】
147.4. 1−{(R)−4−[4−(5−クロロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体147.3(70mg)をDCM(3mL)中に溶解したものに、4−クロロ−1,2−フェニレンジアミン(22.6mg)、次いで、DIPEA(34μL)及びHATU(87.9mg)を添加した。得られた混合物を22h撹拌した。反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液及び水で洗浄した。水相をDCMで抽出した。有機層を合わせたものをNa
2SO
4上で乾燥し、ろ過し、真空中で濃縮した。得られた橙色のオイル(113mg)を酢酸(3mL)に取り、混合物を90℃にて4h撹拌し、真空蒸発させた。残渣をDMF中に取り、分取用LC−MS(I)で精製し、15mgの黄色の固体を得た。LC−MS(G):t
R=0.94min;[M+H]
+:561.3。
【0447】
実施例148: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
148.1. (R)−4−[4−カルボキシ−2−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体41.1を中間体80.1で置き換え、また、フェニルボロン酸を2−フルオロベンゼンボロン酸で置き換えて、本化合物を、実施例41、工程41.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.94min;[M+H]
+:422.01。
【0448】
148.2. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体147.3を中間体148.1で置き換え、また、4−クロロ−1,2−フェニレンジアミンを1,2−フェニレンジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例147、工程147.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.90min;[M+H]
+:490.02。
【0449】
148.3. 2−[2−(2−フルオロ−フェニル)−5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−4−イル]−1H−ベンゾイミダゾール:
中間体16.3を中間体148.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.59min;[M+H]
+:393.99。
【0450】
148.4. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−(2−フルオロ−フェニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体148.3で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.75min;[M+H]
+:553.3。
【0451】
実施例149: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−m−トリル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
工程148.1の2−フルオロベンゼンボロンをm−トリルボロン酸で置き換えて、本化合物を、実施例148に記載の方法に従って、4工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.80min;[M+H]
+:549.3。
【0452】
実施例150: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−p−トリル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
工程148.1の2−フルオロベンゼンボロン酸をp−トリルボロン酸で置き換えて、本化合物を、実施例148に記載の方法に従って、4工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.80min;[M+H]
+:549.4。
【0453】
実施例151: 1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
151.1. (3,3−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル:
オキシインドールを3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オンで置き換えて、本化合物を、実施例68、工程68.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.91min;[M+H]
+:310.42。
【0454】
151.2. (3,3−ジメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸:
中間体14.1を中間体151.1で置き換え、また、MeOH/酢酸をEtOHで置き換えて、本化合物を、実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.65min;[M+H]
+:220.38。
【0455】
151.3. 1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジメチル−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体151.2で置き換えて、本化合物を実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.80min;[M+H]
+:501.3。
【0456】
実施例152: 3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4−メチル−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン:
152.1. 4−メチル−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン:
2−ヒドロキシ−6−メチルアニリン(583mg)をTHF(8mL)中に溶解したものに、1,1’−カルボニルジイミダゾール(1.14g)を添加した。反応混合物を70℃にて20h撹拌した。冷却後、DCMを添加し、混合物を2N NaOHで3回洗浄した。水相を合わせて、0℃に冷却し、2N HClを添加してpHを6とした。懸濁液をろ過し、得られた粉末を冷水で洗浄し、高真空下で乾燥して、587mgのベージュ色の個体を得た。LC−MS(B):t
R=0.64min。
1H−NMR(DMSO−d6):11.7(s、NH);7.09(m、1H);6.97(m、2H);2.29(s、3H)。
【0457】
152.2. (4−メチル−2−オキソ−ベンゾオキサゾール−3−イル)−酢酸 tert−ブチルエステル:
1H−ピラゾロ[3,4−b]ピリジンを中間体152.1で置き換えて、本化合物を実施例115、工程115.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.89min。
【0458】
152.3. (4−メチル−2−オキソ−ベンゾオキサゾール−3−イル)−酢酸:中間体113.3を中間体152.2で置き換えて、本化合物を実施例113、工程113.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.62min。
【0459】
152.4. 3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4−メチル−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体152.3で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。但し、ワークアップは、PL−HCO
3を反応混合物に添加し、1h撹拌し、ろ過することにより行った。LC−MS(G):t
R=0.76min;[M+H]
+:489.3。
【0460】
実施例153: 3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4−フルオロ−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン:
工程152.1の2−ヒドロキシ−6−メチルアニリンを2−アミノ−3−フルオロフェノールで置き換えて、本化合物を実施例152に記載の方法に従って、4工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.74min;[M+H]
+:493.3。
【0461】
実施例154: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−ヒドロキシメチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
154.1. (1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル)−メタノール:
氷冷した、メチル1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−カルボキシレート(300mg)をTHF(4.5mL)に溶解した溶液に、LiAlH
4(1.7mL、THF中1M)を添加した。氷浴を除き、反応混合物をRTにて2h撹拌した。LiAlH
4(2.8mL、THF中1M)を添加し、撹拌をRTにて20h継続した。DCM及び1M NaOHを添加し、相を分離した。有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させて、100mgのオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.34min;[M+H]
+:149.28。
【0462】
154.2. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−ヒドロキシ
メチル−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)−エタノン:
工程152.2の中間体152.1を中間体154.1で置き換えて、本化合物を、実施例152の工程152.2から152.4に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.59min;[M+H]
+:488.3。
【0463】
実施例155: 3−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン:
工程152.1の2−ヒドロキシ−6−メチルアニリンを2−アミノ−3−ヒドロキシピリジンで置き換えて、本化合物を実施例152に記載の方法に従って、4工程で製造した。アルキル化工程を工程152.2に記載されるように行って2種の位置異性体の混合物を得、これを次の2工程に供した。この2種の位置異性体は、最終工程後に、分取用LC−MS(III、次いでIX)により分離した。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H]
+:475.95。
1H−NMR(CDCl
3):10.1(s、NH);8.46(s、1H);8.12(dd、1H、1.2Hz及び5.2Hz);7.79(s、1H);7.49(d、1H、3.3Hz);7.47(dd、1H、1.2Hz及び7.8Hz);7.30(m、2H);7.10(dd、1H、5.3Hz及び7.8Hz);4.89−4.79(m、2.5H);4.52(m、0.5H);4.23−3.96(m、2H);3.78−3.54(m、2H);3.03(dd、1H、4Hz及び11.3Hz);2.93(s、1H);1.64(d、3H)。
【0464】
実施例156: 4−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−4H−オキサゾロ[4,5−b]ピリジン−2−オン:
本化合物は、実施例155の合成において得られる、2番目の位置異性体である。LC−MS(B):t
R=0.55min;[M+H]
+:475.93。
1H−NMR(CDCl
3):10.2(s、NH);8.45(s、1H);7.77(s、1H);7.48(d、1H、4.5Hz);7.32−7.27(m、3H);7.17(d、1H、7.3Hz);6.76(t、1H、7.3Hz);5.36(d、1H、14.8Hz);5.05(d、1H、14.5H);4.88(s、0.5H);4.52(d、0.5H、13.5Hz);4.31(s、0.5H);4.10(t、0.5H、11.5Hz);3.98(d、0.5H、11Hz);3.92(d、0.5H、10.3Hz);3.82(d、0.5H、13.5Hz);3.70(m、1H);3.56(m、0.5H);3.06−2.93(m、2H);1.85(d、1.5H、6.0Hz);1.61(d、1.5H、6.5Hz)。Roesyのシグナルは、7.32ppmのプロトンと5.36及び5.05ppmの2つのプロトンとの間に見られた。
【0465】
実施例157: 1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−インドール−2,3−ジオン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を(2,3−ジオキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.67min;[M+H]
+:487.3。
【0466】
実施例158: 1−{(R)−4−[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
工程1.3において、フェニレンジアミンを4,5−ジメトキシ−1,2−フェニレンジアミン二塩酸塩で置き換え、中間体1.2を中間体16.2で置き換え、さらに、工程1
.5において、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体で置き換えて、本化合物を、実施例1の工程1.3から1.5に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.55min;[M+H]
+:519.3。
【0467】
実施例159: 1−{(R)−4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
工程1.3において、フェニレンジアミンを3,4−ジアミノベンジルアルコールで置き換え、中間体1.2を中間体16.2で置き換え、さらに、工程1.5において、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1の工程1.3から1.5に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.85min;[M+H]
+:489.3。
【0468】
実施例160: 1−{(R)−4−[4−(6−ヒドロキシメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
フェニレンジアミンを3,4−ジアミノベンジルアルコールで置き換え、また、中間体1.2を中間体147.3で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.64min;[M+H]
+:557.3。
【0469】
実施例161: 1−{(R)−4−[4−(5,6−ジメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
フェニレンジアミンを4,5−ジメトキシ−1,2−フェニレンジアミン 二塩酸塩で置き換え、また、中間体1.2を中間体147.3で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.68min;[M+H]
+:587.3。
【0470】
実施例162: 1−{(R)−4−[4−(6−シクロプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
162.1. 4−シクロプロピル−2−ニトロ−フェニルアミン:
フラスコに、4−ブロモ−2−ニトロアニリン(1.95g)、シクロプロピルボロン酸(1g)、Pd(OAc)
2(101mg)、トリシクロヘキシルホスフィン(252mg)、K
3PO
4(6.69g)、トルエン(40mL)及び水(2mL)を仕込んだ。得られた黄色の懸濁液を、アルゴン下、5min超音波処理し、100℃にて20h加熱した。冷却後、DCM/水を添加し、得られた2相性の混合物をろ過した。相を分離し、有機層を乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固した。CC(Biotage、SNAP50gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):16CVに渡って0から40)により、1.3gの橙色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.80min;[M+H]
+:179.14。
【0471】
162.2. 4−シクロプロピル−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体162.1(1.3g)をMeOH(42mL)中に溶解したものに、亜鉛粉末(1.48g)及びNH
4Cl(5.85g)を添加した。反応混合物を、80℃にて3日間撹拌し、セライトを通してろ過し、真空蒸発させて、960mgの黒色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.45min;[M+H]
+:149.33。
【0472】
162.3. 1−{(R)−4−[4−(6−シクロプロピル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
工程1.3において、フェニレンジアミンを中間体162.2で置き換え、中間体1.2を中間体16.2で置き換え、さらに、工程1.5において、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1の工程1.3から1.5に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H]
+:499.02。
【0473】
実施例163: 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−((R)−4−{4−[5−(2−メトキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
中間体147.3(30mg)をDCM(3mL)中に溶解したものに、HATU(27.6mg)、DIPEA(0.034mL)及び中間体102.2(12mg)を添加した。RTにて6h撹拌した後、HATU(27.6mg)、DIPEA(0.034mL)及び中間体102.2(12mg)を再度添加した。反応混合物を、RTにてさらに20h撹拌した。PL−HCO
3(200mg)を添加し、撹拌を1h継続し、そして混合物をろ過した。溶媒を除去した後、粗製物を分取用LC−MS(III)で精製して、6mgのベージュ色の固体を得た。これをAcOH(0.3mL)中に取り、80℃にて3日間加熱した。トルエンを添加し、溶媒を真空除去した。残渣を分取用LC−MS(III)で精製し、1.7mgの最終化合物を白色の固体として得た。LC−MS(G):t
R=0.73min;[M+H]
+:601.2。
【0474】
実施例164: 1−((R)−4−{4−[5−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体102.2を中間体101.1で置き換えて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.65min;[M+H]
+:587.3。
【0475】
実施例165: 1−{(R)−4−[4−(5−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
165.1. 1−(4−アミノ−3−ニトロ−フェニル)−エタノン:
4−(2−メトキシエトキシ)アニリンをN−(4−アセチルフェニル)アセタミドで置き換え、また、ニトロ化反応を15℃に代えて−5℃未満の温度にて行い、本化合物を、実施例102、工程102.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.66min;[M+H+MeCN]
+:222.19。
【0476】
165.2. 1−(3,4−ジアミノフェニル)−エタノン:
フラスコに、中間体165.1(1.46g)をEtOH/H
2O(270mL/13mL)に溶解したものを仕込み、アルゴンで3回、脱気及び再充填した。Pd/C(10%、216mg)を添加し、フラスコを、アルゴンで3回、次いで水素で2回、脱気及び再充填した。反応液を、水素下、RTにて20h攪拌し、セライト上でろ過し、セライトをEtOHで洗浄した。ろ液を蒸発させ、真空乾燥して、1.1gの黒色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.32min;[M+H]
+:151.20。
【0477】
165.3. 1−{(R)−4−[4−(5−アセチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体102.2を中間体165.2で置き換えて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.83min;[M+H]
+:569.3。
【0478】
実施例166: 1−((R)−4−{4−[5−(1−ヒドロキシ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
実施例165(40mg)をMeOH(0.22mL)中に溶解したものに、NaBH
4(8.25mg)を添加した。RTにて60min撹拌した後、DCM/H
2Oを添加し、相を分離した。有機層を真空蒸発させ、残渣を分取用LC−MS(VI)で精製し、8mgの白色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H]
+:570.96。
【0479】
実施例167: 2−{5−[(R)−4−(2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−アセチル)−3−メチル−ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル}−1H−ベンゾイミダゾール−5−カルボン酸 メチルエステル:
中間体102.2をメチル 3,4−ジアミノベンゾエートで置き換えて、本化合物を実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.89min;[M+H]
+:585.0。
【0480】
実施例168: 1−((R)−4−{4−[5−(1−ヒドロキシ−シクロプロピル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
実施例167(25mg)をTHF(1.15mL)中に溶解したものに、Ti(OiPr)
4(0.0126mL)を添加した。エチルマグネシウムブロミド(THF中1M、0.513mL)を、RTにて30minに渡って滴下により添加した。反応混合物をRTにて20h撹拌し、DCMと1M NaHCO
3で希釈した。相を分離した。有機相を水で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(III)で精製し、1mgの淡黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.65min;[M+H]
+:583.18。
【0481】
実施例169: 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−4−[4−(3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体147.3(50mg)をDCM(1mL)中に溶解したものに、HATU(46mg)、DIPEA(0.056mL)及び2,3−ジアミノピリジン(18mg)を添加した。RTにて一晩撹拌した後、追加で当量の2,3−ジアミノピリジン、DIPEA及びHATUを添加し、撹拌を週末中継続した。反応混合物をDCM及び1M NaHCO
3で希釈した。相を分離し、有機相を真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(VI)で精製し、22mgの淡ローズ色の粉末を得た。これをPOCl
3(2mL)中に取り、100℃にて12時間加熱した。反応混合物を0℃に冷却し、飽和NaHCO
3水溶液を添加し、次いでNaOH(水中32%)をpHが塩基性となるまで添加した。混合物をDCMとEAで抽出し、有機相を合わせたものを、乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(VI、次いでV)で精製し、7.8mgの淡黄色の粉末
を得た。LC−MS(G):t
R=0.67min;[M+H]
+:528.3。
【0482】
実施例170: 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−4−[4−(3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
2,3−ジアミノピリジンを3,4−ジアミノピリジンで置き換えて、本化合物を、実施例169と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.65min;[M+H]
+:528.3。
【0483】
実施例171: 2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(9H−プリン−8−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
2,3−ジアミノピリジンを4,5−ジアミノピリミジンで置き換えて、本化合物を、実施例169と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.55min;[M+H]
+:529.12。
【0484】
実施例172から実施例178を、中間体1.4を中間体51.2で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を適当な酸誘導体で置き換えて、実施例1、工程1.5に記載の手順に従って合成した。実施例172から実施例178のLC−MSデータを、以下の表に示す。LC−MS条件は、LC−MS(G)を用いた。
【0486】
実施例179: 1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
179.1. 5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピラゾール−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
中間体1.4を中間体147.1で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を2−(1H−ピラゾール−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.77min;[M+H]
+:417.78。
【0487】
179.2. 5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピラゾール−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体16.1を中間体179.1で置き換えて、本化合物を実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:403.86。
【0488】
179.3. 5−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ニトロ−フェニルアミン:
5−フルオロ−2−ニトロアニリン(1g)、1−メチルピペラジン(0.752mL)及びTEA(1.86mL)をNMP(1.5mL)中に混合したものを、マイクロ波下、100℃にて20h加熱した。冷却後、H
2O(50mL)を添加し、得られた懸濁液を20min撹拌し、ろ過した。黄色の固体を水で洗浄し、高真空下で乾燥した(1.45g)。LC−MS(B):t
R=0.47min;[M+H]
+:237.19。
【0489】
179.4. 4−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体165.1を中間体179.3で置き換えて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.61min;[M+H]
+:207.36。
【0490】
179.5. 1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
中間体102.2を中間体179.4で置き換え、また、中間体147.3を中間体179.2で置き換えて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.61min;[M+H]
+:574.4。
【0491】
実施例180: 1−{(R)−4−[4−(6−ジメチルアミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
180.1. N
4,N
4−ジメチルベンゼン−1,2,4−トリアミン:
中間体165.1を3−アミノ−N,N−ジメチル−4−ニトロアニリンで置き換えて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(E):t
R=0.66min;[M+H]
+:152.10。
【0492】
180.2. 1−{(R)−4−[4−(6−ジメチルアミノ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
中間体102.2を中間体180.1で置き換え、また、中間体147.3を中間体179.2で置き換えて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.66min;[M+H]
+:518.94。
【0493】
実施例181: 1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−ピペリジン−1−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
181.1. N−(4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニル)−アセタミド:
4−アセタミドベンズアルデヒド(200mg)、ピペリジン(0.121mL)、Na
BH(OAc)
3(636mg)及びDIPEA(0.617mL)をDCM(4mL)中に混合したものを、RTにて4h撹拌した。DCM及び飽和NaHCO
3を添加した。相を分離し、有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、蒸発乾固させて、267mgの白色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.45min;[M+H]
+:233.24。
【0494】
181.2. N−(2−ニトロ−4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニル)−アセタミド:
H
2SO
4(0.314mL)を仕込んだ0℃に冷却したフラスコに、中間体181.1(100mg)を添加し、次いでHNO
3(水中65%、0.052mL)を滴下した。添加の終了時に、反応混合物を5min撹拌し、氷上に注いだ。得られた混合物を塩基性化(1M NaOH)し、DCMで6回抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させて、228mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.48min;[M+H]
+:278.13。
【0495】
181.3. 2−ニトロ−4−ピペリジン−1−イルメチル−フェニルアミン:
中間体181.2(50mg)をMeOH(0.5mL)とHCl(1M、0.5mL)中に混合したものを100℃にて30min加熱した。溶媒を真空除去し、42mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.50min;[M+H]
+:236.18。
【0496】
181.4. 4−ピペリジン−1−イルメチル−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体162.1を中間体181.3で置き換えて、本化合物を、実施例162、工程162.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.21min;[M+H]
+:206.36。
【0497】
181.5. 1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−ピペリジン−1−イルメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
中間体102.2を中間体181.4で置き換え、また、中間体147.3を中間体179.2で置き換えて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。但し、HATUカップリング後のワークアップを、PL−HCO
3に代えて飽和NaHCO
3を用いて行った。LC−MS(G):t
R=0.72min;[M+H]
+:573.4。
【0498】
実施例182: 1−{(R)−4−[4−(6−ジメチルアミノメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
182.1. 4−ジメチルアミノメチル−2−ニトロ−フェニルアミン:
ピペリジンをジメチルアミン(THF中2M)で置き換えて、本化合物を、実施例181の工程181.1から181.3に記載の方法に従い、3工程で行った。LC−MS(F):t
R=0.72min;[M+H]
+:196.29。
【0499】
182.2. 4−ジメチルアミノメチル−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体165.1を中間体182.1で置き換え、また、溶媒としてEtOH/H
2Oの代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.18min;[M+H]
+:166.16。
【0500】
182.3. 1−{(R)−4−[4−(6−ジメチルアミノメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メ
チル−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
中間体181.4を中間体182.2で置き換えて、本化合物を、実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(F):t
R=0.68min;[M+H]
+:533.3。
【0501】
実施例183: 1−((R)−4−{4−[6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
183.1. 4−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−2−ニトロ−フェニルアミン:
ピペリジンを3−メトキシピロリジン塩酸塩で置き換えて、本化合物を、実施例181の工程181.1から181.3に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(F):t
R=0.73min;[M+H]
+:252.21。
【0502】
183.2. rac−4−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体165.1を中間体183.1で置き換え、また、溶媒としてEtOH/H
2Oの代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.18min;[M+H]
+:222.21.
183.3. 1−((R)−4−{4−[6−(3−メトキシ−ピロリジン−1−イルメチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
中間体181.4を中間体183.2で置き換えて、本化合物を、実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.71min;[M+H]
+:589.4。
【0503】
実施例184: 1−{(R)−2−メチル−4−[4−(1−メチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
実施例173(30mg)をDMF(1mL)中に溶解したものに、NaH(2.78mg、鉱物油中60%)、次いでMeI(0.008mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩撹拌し、飽和NH
4Cl及びDCMを添加してクエンチした。相を分離し、有機相を蒸発乾固した。残渣を分取用LC−MS(III)で精製し、15mgの白色の粉末を得た。LC−MS(G):t
R=0.78min;[M+H]
+:490.3。
【0504】
実施例185: 1−((R)−4−{4−[1−(2−メトキシ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−ピラゾール−1−イル−エタノン:
MeIを2−ブロモエチル メチルエーテルで置き換えて、本化合物を、実施例184と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.84min;[M+H]
+:534.4。
【0505】
実施例186: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−エタノン:
186.1. (2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−酢酸:
2−ヨードフェニル酢酸(500mg)をDMF(5mL)中に溶解したものに、1H−
1,2,3−トリアゾール(0.214mL)を添加し、次いで、Cs
2CO
3(1,21g)を添加すると温度が上昇した。反応混合物をRTまで冷却し、ヨウ化銅(17.6mg)を添加した。混合物をRTにて一晩、そして110℃にて1h30撹拌した。冷却後、H
2O/EAを添加し、相を分離した。水相を、1M HClでpH=1に酸性化し、EAで抽出した。有機相を合わせたものを、乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA/AcOH 100/1;勾配(%B):4CVの間18、10CVに渡って18から100、2CVの間100)で精製し、235mgの白色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.60min;[M+H]
+:204.42。
【0506】
186.2. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−エタノン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体186.1で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.73min;[M+H]
+:485.3。
【0507】
実施例187: 1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
187.1. 3,3−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
イサチン(150mg)をDCM(7mL)中に懸濁したものに、RTにて、deoxofluor(THF中50%、1.27mL)を添加した。反応混合物をRTにて2日間撹拌し、MeOH(0.5mL)でクエンチした。混合物を水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):5CVの間10、3CVに渡って10から30、10CVの間30、5CVに渡って30から50、5CVの間50)で精製し、74mgの黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.69min。
1H−NMR(CDCl
3):8.11(s、NH);7.64(d、1H、7.5Hz);7.59(dt、1H、1.2Hz及び7.8Hz);7.15(t、1H、7.5Hz);6.94(d、1H、7.8Hz)。
【0508】
187.2. (3,3−ジフルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸 tert−ブチルエステル:
中間体187.1(71mg)をTHF(2mL)中に溶解したものを氷冷して、NaH(60%、25mg)を添加した。混合物を0℃にて15min撹拌し、tert−ブチルブロモアセテートを添加した。反応混合物をRTにて1h30撹拌し、水でクエンチし、EAで3回抽出した。有機層を合わせて水及び塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固させ、87mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.92min。
1H−NMR(CDCl
3):7.60(dd、1H、1.5Hz及び7.5Hz);7.50(dt、1H、1.2Hz及び8.0Hz);7.21(t、1H、7.5Hz);6.80(d、1H、8.0Hz);4.37(s、2H)、1.46(s、9H)。
【0509】
187.3. (3,3−ジフルオロ−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−インドール−1−イル)−酢酸:
中間体16.3を中間体187.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min。
1H−NMR(CDCl
3):7.62(d、1H、7.8Hz);7.52(t、1H、7.5Hz);7.24(t、1H、7.5Hz);6.84(d、1H、8.0Hz);4.
53(s、2H)。
【0510】
187.4. 1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−3,3−ジフルオロ−1,3−ジヒドロ−インドール−2−オン:
中間体1.4を中間体16.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体187.3で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.80min;[M+H]
+:509.3。
【0511】
実施例188: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
188.1. (2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステル:
中間体21.1を中間体16.4で置き換え、また、2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸をBoc−Gly−OHで置き換えて、本化合物を、実施例21、工程21.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.66min;[M+H]
+:457.03。
【0512】
188.2. 2−アミノ−1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体1.3を中間体188.1で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.4と類似の方法を用いて製造した。但し、溶媒の除去後、残渣をDCM/MeOH中に取り、PL−HCO
3と共に撹拌し、ろ過した。LC−MS(B):t
R=0.42min;[M+H]
+:357.01。
【0513】
188.3. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
NaN
3(73mg)を水(0.2mL)に溶解したものを氷冷して、トルエン(0.2mL)を添加し、次いでトリフリック酸(トリフルオロメタンスルホン酸)無水物(0.092mL)を滴下した。得られた褐色の乳液を、0℃にて2h激しく撹拌した。相を分離し、水層をトルエン(0.4mL)で抽出した。トリフリックアジドを含む有機相を合わせたものを、飽和NaHCO
3で洗浄し、そのまま次の工程に用いた。中間体188.2(80mg)、CuSO
4(x5H
2O,4.65mg)及びNaHCO
3(15.7mg)を、RTにて、水(0.4mL)に懸濁させ、トルエン含有トリフリックアジド溶液(0.4mL)を添加し、次いでiPrOH(4mL)を、反応混合物が均一になるまで添加した。得られた緑色がかった懸濁液を、RTにて1h30撹拌した。フェニルアセチレン(0.027mL)及びアスコルビン酸ナトリウム(3.7mg)を添加し、反応混合物を80℃にて2h撹拌した。冷却後、EAを添加し、相を分離し、有機相を飽和NH
4Clと塩水で洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(VI)で精製し、6.5mgの白色の固体を得た。LC−MS(G):t
R=0.73min;[M+H]
+:485.3。
【0514】
実施例189: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−フェニル−[1,2,3]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
工程188.1の中間体16.4を中間体51.2で置き換えて、本化合物を、実施例188に記載の方法に従って、3工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.90min;[M+H]
+:553.3。
【0515】
実施例190から実施例218を、適当な酸前駆体を出発物質とし、中間体1.4を中間体51.2で置き換えて、実施例1、工程1.5に記載の手順に従って合成した。但し、CC又は分取用LC−MSに先立ち、反応混合物を蒸発乾固するか、又はNaHCO
3若しくはPL−HCO
3でワークアップした。酸前駆体は、実施例190から199については市販されていた。実施例200から218については、以下のようにして合成した:
実施例200の前駆体: 中間体186.1。
【0516】
実施例201の前駆体: (3−[1,2,3]トリアゾール−2−イル−フェニル)−酢酸:
2−ヨードフェニル酢酸を3−ヨードフェニル酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例186、工程186.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.66min;[M+H+MeCN]
+:245.07。
1H−NMR(CDCl
3):8.07−8.02(m、2H);7.83(s、2H);7.48(t、1H、7.8Hz);7.30(d、1H、7.5Hz);3.77(s、2H)。
【0517】
実施例202の前駆体: 中間体116.2。
【0518】
実施例203の前駆体: (2−ピラゾール−1−イル−フェニル)−酢酸:
工程203.1:1−(2−ブロモフェニル)−1H−ピラゾール(230mg)、2−tert−ブトキシ−2−オキソエチル塩化亜鉛(Et
2O中0.5M、2.2mL)、Pd(dba)
2(28.8mg)及び1,2,3,4,5−ペンタフェニル−1’−(ジ−tert−ブチルホスフィノ)フェロセン(37.4mg)をTHF(3mL)中に混合したものを、アルゴンで脱気し、70℃で一晩撹拌した。反応混合物をEAで希釈し、水と塩水で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間8、10CVに渡って8から66、2CVの間66、1CVに渡って66から100、6CVの間100。2番目のCC:SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:MeOH;勾配(%B):15CVの間0、1CVに渡って0から1、5CVの間1、1CVに渡って1から5、2CVの間5、1CVに渡って5から10、2CVの間10、1CVに渡って10から20、2CVの間20)で精製し、33mgの(2−ピラゾール−1−イル−フェニル)−酢酸 tert−ブチルエステルを得た。LC−MS(B):t
R=0.87min;[M+H]
+:259.34。
【0519】
工程203.2: 中間体113.3を2−(ピラゾール−1−イル−フェニル)−酢酸 tert−ブチルエステルで置き換えて、最終化合物を、実施例113、工程113.4に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.61min;[M+H]
+:203.44。
【0520】
実施例204の前駆体: (5−フェニル−ピラゾール−1−イル)−酢酸:
工程204.1: アセトフェノン(1.18mL)及びN,N−ジメチルホルムアミドジエチルアセタール(1.71mL)をDMF(4mL)に溶解し、得られた混合物を120℃にて20h撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をEt
2O中で結晶化させた。母液を0℃に冷却すると、沈殿が発生した。固体をろ過し、最初のバッチと合わせて、(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−フェニルプロパ−2−エン−1−オン(1.02gの黄色の固体)を得た。
【0521】
工程204.2: ヒドラジノ酢酸エチル塩酸塩(866mg)をEtOH(20mL)中に溶解したものに、(E)−3−(ジメチルアミノ)−1−フェニルプロパ−2−エン−1−オン(981mg)及びK
2CO
3(774mg)を添加した。反応混合物を80℃にて20h撹拌し、冷却し、1M HClを添加してpHを2〜3とした。EAを添加し、相を分離した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、真空蒸発させて、720mgの白色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H]
+:203.43。
【0522】
実施例205の前駆体: 中間体187.3。
【0523】
実施例206の前駆体: イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル−酢酸。実施例138の前駆体を参照。
【0524】
実施例207の前駆体: (3−ブロモ−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸:
中間体16.1をエチル(3−ブロモ−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)アセテートで置き換えて、本化合物を実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.29min;[M+H]
+:205.99。
【0525】
実施例208の前駆体: [2−(4−メチル−ピペラジン−1−イル)−フェニル]−酢酸:
工程208.1: 1−(2−ブロモフェニル)ピペラジン(200mg)をホルムアルデヒド(水中36.5%、0.603mL)に溶解し、溶液をRTにて3h撹拌した。NaBH
3CN(78.2mg)を添加し、混合物をRTにて一晩撹拌した。NaBH
3CN(78.2mg)を再び添加し、混合物をRTにて6h撹拌した。溶媒を真空除去し、残渣をEA中に取り、飽和NaHCO
3で洗浄し、乾燥し(Na
2SO
4)、そして蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間18、10CVに渡って18から100、2CVの間100、次いで4CVの間MeOHでフラッシュ)で精製し、1−(2−ブロモフェニル)−4−メチルピペラジン(111mg、無色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.57min;[M+H]
+:255.05。
【0526】
工程208.2: 工程203.1の1−(2−ブロモフェニル)−1H−ピラゾールを1−(2−ブロモ−フェニル)−4−メチル−ピペラジンで置き換えて、最終化合物を、実施例203の前駆体に記載の方法に従って、2工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.72min;[M+H]
+:235.20。
【0527】
実施例209の前駆体: (5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−酢酸:
工程209.1: 4,5,6,7−テトラヒドロ−3H−イミダゾ[4,5−c]ピリジン塩酸塩(700mg)の懸濁液に、0℃にて、DIPEA(2.5mL)及びBoc
2O(0.945mL)を添加した。反応混合物を0℃にて2h撹拌し、DCMで希釈し、水で洗浄した。水相をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):3CVの間15、3CVに渡って15から25、5CVの間25)で精製し、1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(298mg、白色の固体)を得た。LC−MS(B):t
R=0.50min;[M+H]
+:223.96。
【0528】
工程209.2: 1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチルエステル(279mg)をMeCN(10mL)中に溶解したものに、Cs
2CO
3(407mg)、次いで、ベンジルブロモアセテート(0.2mL)を添加した。得られた白色の懸濁液を、RTにて48h撹拌し、EAで希釈し、水と塩水で洗浄した。水相をEAで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、10CVの間DCM/MeOH 97/3)で精製し、371mgのオイルを得た。このオイルを、分取用キラルHPLC(I)で精製して、2種の位置異性体を得た。どちらも、HPLC精製後の画分を蒸発する際に形成されたベンジル及びエチルエステルの混合物であった:
1番目に溶出した化合物: 3−ベンジルオキシカルボニルメチル−3,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチルエステル(131mg、エチルエステルを20%含有、褐色の樹脂)。LC−MS(B):t
R=0.71min;[M+H]
+:371.96。
1H−NMR(CDCl
3):7.45−7.35(m、6H);5.23(s、1.6H、ベンジルエステルのCH
2);4.67−4.57(m、2H);4.41(s、2H);3.71(s、2H);2.72(s、2H);1.50(s、9H)。Roesyのシグナルは、4.67−4.57ppmのCH
2と4.41ppmのCH
2との間に見られた。
【0529】
2番目に溶出した化合物: 1−ベンジルオキシカルボニルメチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステル(200mgエチルエステルを65%含有、褐色の樹脂)。LC−MS(B):t
R=0.71min;[M+H]
+:371.96。
1H−NMR(CDCl
3):7.43−7.32(m、6H);5.22(s、0.7H、ベンジルエステルのCH
2);4.62(s、0.7H);4.58(s、.3H);4.48(s、2H);3.74(m、2H);2.54(m、2H);1.49(s、9H)。Roesyのシグナルは、4.62及び4.58ppmのCH
2と2.54ppmのCH
2との間に見られた。
【0530】
工程209.3: 1−ベンジルオキシカルボニルメチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸tert−ブチルエステルのBoc保護基を、実施例16、工程16.4に類似の方法を用いて除去し、(4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−酢酸 ベンジルエステルを得た。LC−MS(B):t
R=0.44min;[M+H]
+:272.04。
【0531】
工程209.4: (4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル(176mg)をMeOH中に溶解したものに、ホルムアルデヒド(水中36.5%、0.052mL)、次いで、NaBH
3CN(29mg)及びAcOH(0.5mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩撹拌した。DCMを添加し、混合物を飽和NaHCO
3で洗浄した。水層をDCMで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):3CVの間25、2CVに渡って25から50、5CVの間50、3CVに渡って50から100、2CVの間100)で精製し、(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−酢酸ベンジルエステル(39mg、黄色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.46min;[M+H]
+:286.16。
【0532】
工程209.5: 中間体14.1を(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−酢酸ベンジルエステルで置き換え、Me
OH/AcOHに代えてEtOHを用いて、最終化合物を、実施例14、工程14.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.13min;[M+H]
+:196.31。
【0533】
実施例210の前駆体: (5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−3−イル)−酢酸:
工程209.3の1−ベンジルオキシカルボニルメチル−1,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチルエステルを3−ベンジルオキシカルボニルメチル−3,4,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−5−カルボン酸 tert−ブチルエステルで置き換えて、本化合物を、実施例209の前駆体の工程209.3から工程209.5に記載の方法に従って、3工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.13min;[M+H]
+:196.28。
【0534】
実施例211の前駆体: (4−ジメチルアミノメチル−3−メチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸:
工程211.1: (3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸(200mg)及びH
2SO
4(0.1mL)をEtOH(2mL)中に懸濁させたものを、80℃で4h撹拌した。冷却後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO
3水溶液、水及び塩水で洗浄した。水層をDCMで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、エチル2−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート(101mg、無色の液体)を得た。LC−MS(B):t
R=0.57min;[M+H]
+:169.01。
【0535】
工程211.2: エチル2−(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート(94mg)及びDMF(1.5mL)をMeCN(3mL)中に溶解したものに、N,N−ジメチルメチレンイミニウム ヨージド(390mg)を添加した。反応混合物を90℃にて一晩撹拌した。冷却後、反応混合物をDCMで希釈し、飽和NaHCO3水溶液と水で洗浄した。水層をDCMで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、エチル2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート(112mg、褐色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.39min;[M+H]
+:226.23。
【0536】
工程211.3: 中間体16.1をエチル2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテートで置き換えて、最終化合物(4−ジメチルアミノメチル−3−メチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸を、実施例16、工程16.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.20min;[M+H]
+:198.31。
1H−NMR(CD
3OD):7.47(s、1H);4.62(s、2H);3.36(s、2H);2.25(s、6H);2.21(s、3H)。Roesyのシグナルは、7.47ppmのプロトンと4.62ppmのCH
2の間、3.36ppmのCH
2と2.25ppmのメチル基の間に見られた。
【0537】
実施例212の前駆体: (5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸:
工程212.1: 3−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール(1g)をMeCN(40mL)中に溶解したものに、Cs
2CO
3(3.72g)、次いで、ベンジルブロモアセテート(1.89mL)を添加した。反応混合物をRTにて1h撹拌し、蒸発乾固した。残渣をEA中に取り、水、飽和NH
4Cl及び塩水で洗浄した。水層をEAで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/
MeOH 8/2;勾配(%B):12CVの間15、2CVに渡って15から25、3CVの間25)で精製し、2.23gのオイルを得た。オイルを分取用キラルHPLC(II)で精製して、2種の位置異性体を得た。どちらも、HPLC精製後の画分を蒸発する際に形成された、ベンジル及びエチルエステルの混合物であった。2番目に溶出した化合物には、蒸発の前に画分に添加したMeOHに起因する、メチルエステル類似体も含まれていた。
【0538】
1番目に溶出した化合物: (5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸ベンジルエステル(1.07g、褐色のオイル、16%のエチルエステル類似体を含有)。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:232.16。
1H−NMR(CDCl
3):7.83(s、1H);7.40−7.33(m、5H);5.23(s、2H);4.93(s、2H);2.43(s、3H)。Roesyのシグナルは、4.93ppmのCH
2と2.43ppmのCH
3との間に見られた。
【0539】
2番目に溶出した化合物: (3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸ベンジルエステル(1.15g、黄色のオイル、エチルエステルを30%、メチルエステル類似体を20%含有)。LC−MS(B):t
R=0.67min;[M+H]
+:232.16。
1H−NMR(CDCl
3):8.05(s、1H);7.40−7.30(m、5H);5.23(s、0.95H、ベンジルエステルのCH
2);4.93−4.88(3s、2H);4.27(q、0.58H、エチルエステルのCH
2);3.81(s、0.65H、メチルエステルのCH
3);2.42(s、3H)。Roesyのシグナルは、8.05ppmのCHと4.93−4.88ppmのCH
2との間に見られた。
【0540】
工程212.2: 中間体14.1を(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステルで置き換え、また、MeOH/AcOHに代えてEtOHを用いて、最終化合物(5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸を、実施例14、工程14.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.19min;[M+H]
+:142.24。
【0541】
実施例213の前駆体: (3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸:
中間体14.1を(3−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル(実施例212の前駆体、工程212.1に記載)で置き換え、また、MeOH/AcOHの代わりにEtOHを用いて、本化合物を実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.18min;[M+H]
+:142.22。
【0542】
実施例214の前駆体: ベンジル2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート:
工程214.1: (3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸(600mg)、ベンジルアルコール(0.402mL)、DMAP(194mg)及びDCC(802mg)をMeCN(40mL)中に混合したものをRTにて一晩撹拌した。懸濁液をろ過し、得られた溶液を蒸発乾固した。残渣をCC(Hept/EA 7/3)で精製し、ベンジル2−(3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテート(460mg、白色の固体)を得た。LC−MS(B):t
R=0.80min;[M+H]
+:245.18。
【0543】
工程214.2: この化合物を、実施例211の前駆体、工程211.2に記載の方法に従って、N,N−ジメチルメチレンイミニウム ヨージドと反応させ、ベンジル2−
(4−((ジメチルアミノ)メチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテートを得た。LC−MS(B):t
R=0.57min;[M+H]
+:302.12。
1H−NMR(CD
3OD):7.35(m、5H);5.20(s、2H);4.94(s、2H);3.28(s、2H);2.21(s、6H);2.20(d、6H)。
【0544】
工程214.3: 中間体14.1をベンジル2−(4−((ジメチルアミノ)メチル)−3,5−ジメチル−1H−ピラゾール−1−イル)アセテートで置き換え、また、MeOH/AcOHに代えてEtOHを用いて、最終化合物を、実施例14、工程14.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.23min;[M+H]
+:212.17。
【0545】
実施例215の前駆体: (5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)−酢酸:
工程215.1: 実施例209の前駆体の工程209.2から工程209.4に類似の方法を用いて、tert−ブチル 6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレート(500mg)を、ベンジルブロモアセテートを用いたアルキル化に供し、次いで、保護基の除去とそれに続く遊離アミンのメチル化を行った。但し、位置異性体の混合物を、3工程の最後に分離して(Biotage、DCM/MeOH/TEA)、2種の異性体を得た:
(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)−酢酸 ベンジルエステル(111mg、無色のオイル)。LC−MS(B):t
R=0.54min;[M+H]
+:286.16。
1H−NMR(CDCl
3):7.40−7.33(m、5H);7.18(s、1H);5.21(s、2H);4.89(s、2H);3.50(s、2H);2.86(t、2H、6.0Hz);2.76(t、2H、5.5Hz);2.49(s、3H)。Roesyのシグナルは、4.89ppmのCH
2と7.18ppmのCHとの間に見られた。
【0546】
(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル(45mg、淡黄色の固体)。LC−MS(B):t
R=0.54min;[M+H]
+:286.16。
1H−NMR(CDCl
3):7.40−7.33(m、6H);5.21(s、2H);4.85(s、2H);3.47(s、2H);2.75(t、2H、6.0Hz);2.67(t、2H、5.5Hz);2.49(s、3H)。Roesyのシグナルは、4.85ppmのCH
2と2.67ppmのCH
2との間に見られた。
【0547】
工程215.2: 中間体14.1を(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−2−イル)−酢酸 ベンジルエステルで置き換え、また、MeOH/AcOHに代えてMeOHを用いて、最終化合物を、実施例14、工程14.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.17min;[M+H]
+:196.29。
【0548】
実施例216の前駆体: (5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−酢酸:
中間体14.1を(5−メチル−4,5,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル(実施例215の前駆体に記載)で置き換え、また、MeOH/AcOHの代わりにMeOHを用いて、本化合物を、実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.16min;[M+H]
+:196.27。
【0549】
実施例217の前駆体: (1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−酢酸:
工程217.1: tert−ブチル6,7−ジヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5(4H)−カルボキシレートのBoc保護基を、実施例16、工程16.4に類似の方法を用いて除去し、4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジンを得た。LC−MS(B):t
R=0.15min;[M+H]
+:124.12。
【0550】
工程217.2:4,5,6,7−テトラヒドロ−1H−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン(300mg)をMeCN(10mL)中に溶解したものに、Cs
2CO
3(1.49g)、次いで、ベンジルブロモアセテート(0.253mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩撹拌し、蒸発乾固した。残渣をEA中に取り、水と塩水で洗浄した。水層をEAで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):7CVの間15、3CVの間15から25、5CVの間25)で精製し、(1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−酢酸 ベンジルエステル(218mg、淡黄色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.50min;[M+H]
+:272.12。
1H−NMR(CDCl
3):7.40−7.33(m、5H);7.30(s、1H);5.21(s、2H);3.73(s、2H);3.52(s、2H);3.50(s、1H);2.98(t、2H、6.0Hz);2.85(t、2H、5.8Hz)。
【0551】
工程217.3: 中間体14.1を(1,4,6,7−テトラヒドロ−ピラゾロ[4,3−c]ピリジン−5−イル)−酢酸 ベンジルエステルに置き換え、またMeOH/AcOHに代えてEtOHを用いて、最終化合物を、実施例14、工程14.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.15min;[M+H]
+:182.30。
【0552】
実施例218の前駆体: (3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸:
工程218.1:エタンイミド酸エチル 塩酸塩(492mg)をMeCN(10mL)中に懸濁したものに、Amberlyst A21(1.12g)を添加した。懸濁液をRTにて15min撹拌し、ろ過し、tert−ブチル(2−ヒドラジノ−2−オキソエチル)メチルカーバメート(0.761mL)をろ液に加えた。反応混合物を50℃にて92h、そして100℃で8h撹拌し、蒸発乾固した。残渣をCC(シリカゲル、EA/MeOH 1/0〜9/1)で精製し、メチル−(5−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(520mg、黄色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.54min;[M+H]
+:227.08。
【0553】
工程218.2: メチル−(5−メチル−1H−[1,2,4]トリアゾール−3−イルメチル)−カルバミン酸 tert−ブチルエステル(470mg)をMeCN(20mL)中に溶解したものに、Cs
2CO
3(677mg)、次いで、ベンジルブロモアセテート(0.343mL)を添加した。反応混合物をRTにて一晩撹拌し、蒸発乾固した。残渣をDCM中に取り、水で洗浄した。水層をDCMで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣をCC(シリカゲル、Hept/EA 1/1、次いでDCM/MeOH 9/1)で精製し、ベンジル2−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)メチル)−5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)アセテート(290mg、黄色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.83min;[M+H]
+:375.14。
1H−N
MR(CD
3OD):7.39−7.35(m、5H);5.24(s、2H);5.09(s、2H);4.43(m、2H);2.89(m、3H);2.41(s、3H);1.44(d、9H)。Roesyのシグナルは、5.09ppmのCH
2と2.41ppmのCH
3との間に見られた。
【0554】
工程218.3: ベンジル 2−(3−(((tert−ブトキシカルボニル)(メチル)アミノ)メチル)−5−メチル−1H−1,2,4−トリアゾール−1−イル)アセテートのBoc保護基を、実施例16、工程16.4に類似の方法を用いて除去し、(5−メチル−3−メチルアミノメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸
ベンジルエステルを得た。LC−MS(B):t
R=0.53min;[M+H]
+:275.08。
【0555】
工程218.4: 5−メチル−3−メチルアミノメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル(250mg)とホルムアルデヒド(水中36.5%、27.4mg)をDCM(8mL)中に溶解したものを、RTにて一晩撹拌した。NaBH(OAc)
3(272mg)を添加し、そして反応混合物をRTにて1h撹拌し、DCMで希釈し、水で洗浄した。水相をDCMで抽出し、真空蒸発させて、(3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステル(150mg、無色のオイル)を得た。LC−MS(B):t
R=0.54min;[M+H]
+:289.11。
【0556】
工程218.5: 中間体14.1を(3−ジメチルアミノメチル−5−メチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸 ベンジルエステルで置き換え、また、MeOH/AcOHに代えてEtOHを用いて、最終化合物を、実施例14、工程14.2に類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.15min;[M+H]
+:199.16。
【0557】
実施例190から実施例218のLC−MSデータを、以下の表に示す。LC−MS条件は、LC−MS(G)を用いた。
【0562】
実施例219: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4,6−ジメチル−ピリジン−2−イル)−エタノン:
219.1. 2−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)酢酸:
リチウム ジイソプロピルアミドの溶液(THF/Hept/エチルベンゼン中2M、5mL)に、2,4,6−コリジン(1.26mL)をTHF(5mL)中に溶解したものを添加した。反応混合物をRTにて4h撹拌し、ジエチルカーボネート(1.38mL)をTHF(5mL)中に溶解したものに、15minに渡って滴下により添加した。得られた混合物をRTにて2h撹拌した。LiOH溶液(水中1M、28mL)を添加し、混合物をRTにて2h撹拌し、ろ過した。ろ液を真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(X)で精製し、2種の位置異性体の混合物として、30mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(E):t
R=0.17min;[M+H]
+:165.97。
【0563】
219.2. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4,6−ジメチル−ピリジン−2−イル)−エタノン:
中間体219.1(30mg)と中間体51.2(80mg)をDMF(3.1mL)中に混合したものに、HATU(76mg)とDIPEA(0.128mL)を添加した。反応混合物をRTにて20h撹拌し、PL−HCO
3(1.87mmol/g、200mg)を添加した。1h撹拌した後、混合物をろ過し、樹脂をDCMで洗浄し、ろ液を真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(III)で精製し、5mgの淡黄色のオイルを得た。LC−MS(G):t
R=0.68min;[M+H]
+:515.3。
1H−NMR(CDCl
3):10.1(s、NH);7.75(d、1H、7.0Hz);7.51(d、1H、6.8Hz);7.30(m、2H);6.91(s、2H);5.04(s、0.5H);4.68(d、0.5H);4.24−3.69(m、5.5H);3.49(m、0.5H);3.06(d、0.5H);2.93−2.82(m、1H);2.69(m、0.5H);2.54(s、6H);1.66(d、1.5H);1.56(d、1.5H)。
【0564】
実施例220: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル
)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(2,6−ジメチル−ピリジン−4−イル)−エタノン:
本化合物を、実施例219、工程219.2に記載の分取用LC−MSによる精製後の、2番目の位置異性体として得た(4mg、淡黄色のオイル)。LC−MS(G):t
R=0.67min;[M+H]
+:515.3。
1H−NMR(CDCl
3):10.0(s、NH);7.75(m、1H);7.49(m、1H);7.30(m、2H);7.03(m、1H);6.89(s、1H);5.01(s、0.5H);4.66(m、1H);4.15(m、0.5H);4.04−3.75(m、4.5H);3.46(m、0.5H);2.98(m、0.5H);2.89−2.79(m、1H);2.72(m、0.5H);2.49(d、3H);2.31(s、3H);1.57(m、3H)。
【0565】
実施例221: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−ピペリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)−エタノン:
221.1. 4−(1−カルボキシメチル−1H−ピラゾール−4−イル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
2−(4−ブロモ−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸(867mg)、tert−ブチル 4−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)−5,6−ジヒドロピリジン−1(2H)−カルボキシレート(1.2g)及びPd(PPh
3)
4(232mg)をジオキサン(15mL)と飽和K
2CO
3(7.5mL)中に混合したものを、100℃にて一晩加熱した。冷却後、EAを添加し、混合物を水と塩水で洗浄した。合わせた水層を、NaHSO
4でpH=2に酸性化し、EAで抽出した。2回目の抽出の有機相を、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、1.05gの褐色の樹脂を得た。これを精製せずに用いた。LC−MS(B):t
R=0.72min;[M+H]
+:308.26。
【0566】
221.2. 2−(4−(1−(tert−ブトキシカルボニル)ピペリジン−4−イル)−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸:
中間体14.1を中間体221.1で置き換え、また、MeOH/AcOHの代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.72min;[M+H]
+:310.10。
【0567】
221.3. 4−[1−(2−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−オキソ−エチル)−1H−ピラゾール−4−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.4を中間体51.2で置き換え、そしてベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体221.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.85min;[M+H]
+:658.99。
【0568】
221.4. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(4−ピペリジン−4−イル−ピラゾール−1−イル)−エタノン:
中間体113.3を中間体221.3で置き換えて、本化合物を、実施例113、工程113.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.64min;[M+H]
+:559.4。
【0569】
実施例222: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル
)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−[4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ピラゾール−1−イル]−エタノン:
(4,5,6,7−テトラヒドロ−イミダゾ[4,5−c]ピリジン−1−イル)−酢酸
ベンジルエステルを実施例221で置き換えて、本化合物を、実施例209の前駆体、工程209.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.64min;[M+H]
+:573.5。
【0570】
実施例223: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ジメチルアミノメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
223.1. (R)−4−(2−ジメチルアミノメチル−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(3−メチル−ピラゾール−1−イル)−酢酸 エチルエステルを中間体16.1で置き換えて、本化合物を、実施例211の前駆体、工程211.2と類似の方法を用いて製造した。但し、CC精製(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):2CVの間0、5CVに渡って0から10、3CVの間10、5CVに渡って10から20、3CVの間20、5CVに渡って20から30、3CVの間30)を行った。LC−MS(C):t
R=0.58min;[M+H]
+:399.41。
【0571】
223.2. (R)−4−(4−カルボキシ−2−ジメチルアミノメチル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体223.1(200mg)をMeOH/EtOH(0.7mL/1mL)中に溶解したものに、LiOH(1水和物、23.2mg)を水(0.3mL)に溶解したものを添加した。反応混合物をRTにて19h撹拌し、真空蒸発させて、220mgのベージュ色の固体を得、これをさらに精製すること無く用いた。LC−MS(B):t
R=0.59min;[M+H]
+:385.05。
【0572】
223.3. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ジメチルアミノメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2を中間体223.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(C):t
R=0.54min;[M+H]
+:457.57。
【0573】
223.4. [4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−2−イルメチル]−ジメチル−アミン:中間体16.3を中間体223.3で置き換えて、本化合物を実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(C):t
R=0.27min;[M+H]
+:357.40。
【0574】
223.5. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ジメチルアミノメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体223.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.47min;[M+H]
+:516.3。
【0575】
実施例224: 3−{4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−2−イル}−プロピオン酸:
224.1. (R)−4−[4−(2−アミノ−フェニルカルバモイル)−2−ブロモ−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体80.1で置き換え、また、中間体1.4をo−フェニレンジアミンで置き換えて、本化合物を実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.89min;[M+H]
+:496.43。
【0576】
224.2. (R)−4−[4−(2−アミノ−フェニルカルバモイル)−2−((E)−2−カルボキシ−ビニル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
(E)−エチル 3−(4,4,5,5−テトラメチル−1,3,2−ジオキサボロラン−2−イル)アクリレート(1.81g)、Pd(PPh
3)
2Cl
2(551mg)、中間体224.1(3.9g)をDMF(70mL)と1M Na
2CO
3(39.3mL)中に混合したものを、アルゴン下、100℃にて24時間撹拌した。反応混合物を冷まし、EAで希釈し、そしてクエン酸(10%)、水及び塩水で洗浄した。水層をEAで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、蒸発乾固させ、6.33gの褐色のオイルを得た。CC(Biotage、SNAP100gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):4CVの間5、4CVに渡って5から15、5CVの間15;2番目のCC:SNAP50gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):5CVの間5、10CVに渡って5から15、5CVの間15)により、702mgの褐色の樹脂を得た。LC−MS(B):t
R=0.78min;[M+H]
+:488.54。
【0577】
224.3. (R)−4−[4−(2−アミノ−フェニルカルバモイル)−2−(2−カルボキシ−エチル)−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体14.1を中間体224.2で置き換え、そしてMeOH/AcOHの代わりにEtOHを用いて、本化合物を実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.76min;[M+H]
+:490.56。
【0578】
224.4. 3−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−2−イル]−プロピオン酸:
中間体224.3(182mg)をAcOH(2mL)中に溶解したものを、90℃にて17h加熱し、蒸発乾固した。残渣をHCl(ジオキサン中4M、2mL)と水(1mL)中に取り、RTにて1.5h撹拌した。混合物を真空蒸発させ、157mgの褐色のフォームを得た。LC−MS(B):t
R=0.46min;[M+H]
+:372.30。
【0579】
224.5. 3−{4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−[(R)−3−メチル−4−(2−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル−アセチル)−ピペラジン−1−イル]−チアゾール−2−イル}−プロピオン酸:
中間体51.2を中間体224.4で置き換え、また、中間体219.1を2−(1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−1−イル)酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例219、工程219.2と類似の方法を用いて製造した。但し、PL−HCO
3によるワークアップは行わなかった。LC−MS(G):t
R=0.65min;[M+H]
+:53
0.4。
【0580】
実施例225: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキシメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
225.1. (R)−4−(2−ヒドロキシメチル−4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2(150mg)をTHF(2mL)中に溶解したものを、アルゴン下で−78℃に冷却し、リチウムジイソプロピルアミド(THF/Hept/エチルベンゼン中2M、0.23mL)を添加し、次いで、3分後にDMF(0.068mL)を添加した。得られた反応混合物を、−78℃にて1h撹拌し、NaBH
4(33.2mg)を少しずつ加えた。−78℃にて、撹拌を1.5h継続した。クエン酸(10%)を添加し、混合物をRTまで温まるようにし、EAで抽出した。有機層をクエン酸と塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。CC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:MeOH;勾配(%B):5CVの間1、3CVに渡って1から3、5CVの間3)により、120mgの黄色の固体(出発物質を65%含有)を得、これをさらに精製すること無く用いた。LC−MS(B):t
R=0.76min;[M+H]
+:372.31。
【0581】
225.2. (R)−4−(4−カルボキシ−2−ヒドロキシメチル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体1.1を中間体225.1で置き換え、また、EtOHに代えてMeOHを、2M
NaOHに代えて1M NaOHを用いて、本化合物を、実施例1、工程1.2と類似の方法を用いて製造した。精製は行わず、したがって化合物の純度は35%であった。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:358.34。
【0582】
225.3. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキシメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体16.2を中間体225.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.69min;[M+H]
+:430.49。
【0583】
225.4. [4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−チアゾール−2−イル]−メタノール:
中間体16.3を中間体225.3で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.41min;[M+H]
+:330.45。
【0584】
225.5. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−ヒドロキシメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体225.4で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.51min;[M+H]
+:489.3。
【0585】
実施例226: 1−{4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
工程51.1の中間体50.1を中間体38.1で置き換えて、本化合物を、実施例51に記載の方法に従って、5工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.66min;[M+H]
+:513.2。
【0586】
実施例227: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
227.1. 2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体16.1をエチル 2−(トリフルオロメチル)チアゾール−4−カルボキシレートで置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.2と類似の方法を用いて製造した。ワークアップにおいて、水相のpHを抽出前にpH=2とした。LC−MS(B):t
R=0.66min。
1H−NMR(CD
3OD):8.71(s、1H)。
【0587】
227.2. 5−ブロモ−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸:アルゴン下で−78℃に冷却した、中間体227.1(3.2g)を無水THF(60mL)中に溶解したものに、ブチルリチウム(ヘキサン中1.6M、21.3mL)を、内部温度が−60℃を超えて上昇しないように、15分に渡って滴下により添加した。次いで、臭素(0.92mL)をシクロヘキサン(8mL)中に溶解したものを、内部温度が−60℃未満に保たれるよう滴下により添加した。得られた混合物を−78℃にて2h撹拌し、水(50mL)を添加して注意深くクエンチした。クエン酸(10%)をpH=2となるまで添加し、混合物をEAで抽出した。有機層を塩水で洗浄し、乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、4.15gの褐色の固体を得、これをさらに精製すること無く用いた。LC−MS(B):t
R=0.67min。F−NMR(CD
3OD):−63.57ppm(s)。
【0588】
227.3. 5−ブロモ−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 (2−アミノ−フェニル)−アミド:
ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体227.2で置き換え、また、中間体1.4をo−フェニレンジアミンで置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.80min;[M+H]
+:365.82。
【0589】
227.4. (S)−2−ヒドロキシメチル−ピペラジン−1,4−ジカルボン酸 4−ベンジルエステル 1−tert−ブチルエステル:
(S)−1−Boc−2−ヒドロキシメチル−ピペラジン(500mg)をDCM(15mL)中に溶解したものに、RTにて、NaHCO
3(369mg)、水(3mL)及びベンジルクロロギ酸エステル(0.464mL)を添加した。得られた乳液を、RTにて一晩激しく撹拌した。混合物を水で希釈し、DCMで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):6CVの間50、3CVに渡って50から70、2CVの間70)で精製し、714mgの無色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.82min;[M+H]
+:350.94。
【0590】
227.5. (S)−2−ホルミル−ピペラジン−1,4−ジカルボン酸 4−ベンジルエステル 1−tert−ブチルエステル:
中間体227.4(697mg)とDIPEA(1.02mL)をDCM(35mL)に溶解した溶液に、アルゴン下、三酸化硫黄−ピリジン錯体(711mg)をDMSO(2.82mL)に溶解した溶液を滴下により加えた。得られた混合物を、RTにて67h撹拌し、DCMで希釈し、水で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたもの
を乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、772mgの黄色のオイルを得、これをさらに精製すること無く用いた。LC−MS(B):t
R=0.90min;[M+H]
+:349.13。
【0591】
227.6. (R)−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1,4−ジカルボン酸 4−ベンジルエステル 1−tert−ブチルエステル:
中間体227.5(761mg)、ジメチルアミン(THF中2M、2.19mL)及びAcOH(0.125mL)をDCM(16mL)中に溶解したものをRTにて一晩撹拌した。NaBH(OAc)
3(653mg)を添加し、得られた混合物をRTにて20h撹拌し、DCMで希釈し、水で洗浄した。水層をDCMで抽出した。有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2+0.1%TEA;勾配(%B):7CVの間5、2CVに渡って5から25、3CVの間25)で精製し、607mgの黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:378.56。
【0592】
227.7. (S)−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
アルゴン下、中間体227.6(592mg)を入れたフラスコに、Pd/C(10%、332mg)を添加し、次いでDIPEA(0.268mL)及びEtOH(7mL)を添加した。フラスコを、アルゴンで3回、脱気及び再充填し、次いで水素で2回、脱気及び再充填した。反応液を、水素下、RTにて5h攪拌し、セライト上でろ過し、セライトをMeOHで洗浄した。ろ液を蒸発させ、真空乾燥して333mgの無色のオイルを得、これを精製せずに用いた。LC−MS(B):t
R=0.27min;[M+H]
+:244.22。
【0593】
227.8. (R)−4−[4−(2−アミノ−フェニルカルバモイル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体227.3(489mg)、中間体227.7(325mg)及びDIPEA(0.343mL)をMeCN(10mL)中に溶解したものを、80℃にて5日間加熱した。冷却後、反応混合物をEAで希釈し、水と塩水で洗浄した。水相をEAで抽出した。有機層を合わせたものをMgSO
4上で乾燥し、ろ過し、真空蒸発させた。粗製物をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):3CVの間5、1CVに渡って5から15、5CVの間15、2CVに渡って15から25、5CVの間25、3CVに渡って25から50、2CVの間50)で精製して、382mgの暗黄色のフォームを得た。LC−MS(B):t
R=0.75min;[M+H]
+:528.84。
【0594】
227.9. (R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体227.8(362mg)をAcOH(4mL)中に溶解したものを、90℃にて2、5h撹拌した。混合物を蒸発乾固させ、残渣をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):8CVの間25、3CVに渡って25から503CVの間50)で精製し、270mgの黄色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.74min;[M+H]
+:510.96。
【0595】
227.10. {(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2
−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−2−イルメチル}−ジメチル−アミン:
中間体16.3を中間体227.9で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.52min;[M+H]
+:411.01。
【0596】
227.11. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
中間体1.4を中間体227.10で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.64min;[M+H]
+:548.4。
【0597】
実施例228: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸を中間体14.2で置き換えて、本化合物を、実施例227、工程227.10と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.67min;[M+H]
+:570.3。
【0598】
実施例229: 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
229.1. (S)−2−ヒドロキシメチル−4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
1−Boc−ピペラジンを(S)−1−Boc−2−ヒドロキシメチル−ピペラジンで置き換えて、本化合物を実施例1、工程1.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.71min;[M+H]
+:358.16。
【0599】
229.2. (S)−2−ホルミル−4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体227.4を中間体229.1で置き換えて、本化合物を、実施例227、工程227.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.78min;[M+H]
+:356.09。
【0600】
229.3. (R)−2−ジメチルアミノメチル−4−(4−メトキシカルボニル−チアゾール−5−イル)−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体227.5を中間体229.2で置き換えて、本化合物を、実施例227、工程227.6と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.59min;[M+H]
+:385.04。
【0601】
229.4. {(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−2−イルメチル}−ジメチル−アミン:
工程16.2において、中間体16.1を中間体229.3で置き換え、また、EtOHに代えてMeOHを用いて、本化合物を、実施例16の工程16.2から16.4に記載の方法に従い、3工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:378.56。
【0602】
229.5. 1−{(R)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−2−ジメチルアミノメチル−ピペラジン−1−イル}−2−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−3−イル−エタノン:
中間体1.4を中間体229.4で置き換え、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を中間体14.2で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.45min;[M+H]
+: 502.4.
実施例230: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
230.1. 5−ブロモ−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
(3−メチル−1H−ピラゾール−1−イル)酢酸を中間体227.2で置き換え、EtOHに代えてMeOHを用い、また、70℃にて加熱して、本化合物を、実施例211の前駆体、工程211.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.83min.F−NMR(CD
3OD):−63.59ppm(s)。
【0603】
230.2. (R)−4−(4−メトキシカルボニル−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル)−2−メチル−ピペラジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体227.3を中間体230.1で置き換え、また、中間体227.7を(R)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンで置き換えて、本化合物を実施例227、工程227.8と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.97min;[M+H]
+:409.90。
【0604】
230.3. 5−((R)−3−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
中間体16.3を中間体230.2で置き換えて、本化合物を、実施例16、工程16.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.52min;[M+H]
+:309.97。
【0605】
230.4. 5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 メチルエステル:
中間体1.4を中間体230.3で置き換え、また、ベンゾイミダゾール−1−イル−酢酸を(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−酢酸で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min;[M+H]
+:446.92。
【0606】
230.5. 5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸:
中間体1.1を中間体230.4で置き換え、また、EtOHに代えてMeOHを、2M
NaOHに代えて1M NaOHを用いて、本化合物を、実施例1、工程1.2と類似の方法を用いて製造した。さらに、ワークアップを、2M HClに代えてクエン酸(10%)を用いて行った。LC−MS(B):t
R=0.60min;[M+H]
+:433.00。
【0607】
230.6. 5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリア
ゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−カルボン酸 (2−アミノ−3−フルオロ−フェニル)−アミド:
中間体230.5(50mg)と3−フルオロベンゼン−1,2−ジアミン(15mg)をDMF(0.65mL)中に混合したものに、HATU(52.8mg)とDIPEA(0.061mL)を添加した。反応混合物をRTにて4h撹拌し、DCMで希釈し、NaHCO
3で洗浄した。有機相を真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(VI)で精製し、2種の位置異性体の混合物として、30mgのベージュ色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.75min及び0.77min;[M+H]
+:541.07。
【0608】
230.7. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−4−[4−(4−フルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体230.6(30mg)をHCl(2M、1.5mL)中に溶解したものを、95℃にて2h撹拌し、真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(V)で精製し、25mgのベージュ色の固体を得た。LC−MS(G):t
R=0.88min;[M+H]
+:523.3。
【0609】
実施例231: 1−{(R)−4−[4−(4,5−ジフルオロ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
工程230.6の3−フルオロベンゼン−1,2−ジアミンを1,2−ジアミノ−3,4−ジフルオロベンゼンで置き換えて、本化合物を実施例230の工程230.6及び230.7に記載の方法に従って、2工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.93min;[M+H]
+:541.3。
【0610】
実施例232: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[2−トリフルオロメチル−4−(4−トリフルオロメチル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
工程230.6の3−フルオロベンゼン−1,2−ジアミンを2,3−ジアミノベンゾトリフルオリドで置き換えて、本化合物を、実施例230の工程230.6及び230.7に記載の方法に従って、2工程で製造した。LC−MS(G):t
R=1.00min;[M+H]
+:573.3。
【0611】
実施例233: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−モルフォリン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
233.1. 5−モルフォリン−4−イル−2−ニトロ−フェニルアミン:
モルフォリン(0.88mL)及び5−クロロ−2−ニトロアニリン(1.76g)をDMF(50mL)中に溶解したものに、TEA(2.78mL)を添加した。混合物を120℃にて一晩撹拌し、冷却し、溶媒を真空除去した。残渣をCC(Biotage、SNAP50gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):3CVの間10、6CVに渡って10から30、2CVの間30、4CVに渡って30から50、6CVの間50)で精製し、380mgの黄色の粉末を得た。LC−MS(B):t
R=0.69min;[M+H]
+:224.15。
【0612】
233.2. 4−モルフォリン−4−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体14.2を中間体233.1で置き換え、そしてMeOH/AcOHの代わりにEtOHを用いて、本化合物を実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.68min.
1H−NMR(CDCl
3):6.67(d、1H、8.3Hz);6.38(d、1H、2.5Hz);6.33(dd、1H、2.2Hz及び8.3Hz);3.86(m、4H);3.04(m、4H)。 233.3. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−モルフォリン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体181.4を中間体233.2で置き換え、中間体179.2を中間体230.5で置き換えて、本化合物を、実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.65min;[M+H]
+:590.4。
【0613】
実施例234: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
234.1. N−(2−ニトロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェニル)−アセタミド:
1−(4’−アミノフェニル)−1,2,4−トリアゾール(500mg)を、無水酢酸(2.3mL)に10minに渡って添加し、混合物を10℃に冷却した。HNO
3(水中65%、0.65mL)を、反応混合物の温度が15℃未満に保たれるようにゆっくりと添加した。添加の終了後、反応混合物を1hかけてRTまで温まるようにし、氷冷水でクエンチし、10min撹拌した。得られた混合物を、NH
4OH(25%)水溶液でpH=12に塩基性化し、DCMで抽出した。相を分離し、有機相を真空蒸発させた。残渣をH
2SO
4(2mL)中に取り、得られた溶液を0℃に冷却し、HNO
3((水中65%、0.3mL)を添加した。混合物を0℃にて30min撹拌し、氷上に注いだ。10min撹拌した後、NH
4OH水溶液(25%)をpH=2になるまで加え、混合物をDCMで抽出した。有機層を真空蒸発させ、130mgの橙色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.61min;[M+H]
+: 248.09。
【0614】
234.2. 2−ニトロ−4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−フェニルアミン:
中間体181.2を中間体234.1で置き換えて、本化合物を実施例181、工程181.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.62min;[M+H]
+:206.07。
【0615】
234.3. 4−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体165.1を中間体234.2で置き換え、また、EtOH/水の代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.35min;[M+H]
+:176.27。
【0616】
234.4. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−[1,2,4]トリアゾール−1−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体181.4を中間体234.3で置き換え、中間体179.2を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例181、工程
181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.73min;[M+H]
+:572.3。
【0617】
実施例235: 1−[2−(5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−ピロリジン−2−オン:
235.1. 1−(4−アミノ−3−ニトロ−フェニル)−ピロリジン−2−オン:
4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを1−(4−アミノフェニル)−2−ピロリドンで置き換えて、本化合物を、実施例102、工程102.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.56min;[M+H]
+:222.13。
【0618】
235.2. 1−(3,4−ジアミノ−フェニル)−ピロリジン−2−オン:
中間体165.1を中間体235.1で置き換え、また、EtOH/水の代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.25min;[M+H]
+:192.17。
【0619】
235.3. 1−[2−(5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−ピロリジン−2−オン:
中間体181.4を中間体235.2で置き換え、中間体179.2を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.68min;[M+H]
+:588.4。
【0620】
実施例236: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
236.1. N−[4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−ニトロ−フェニル]−アセタミド:
4−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)アニリン(500mg)を、無水酢酸(2.1mL)に10minに渡って添加し、混合物を10℃に冷却した。HNO
3(水中65%、0.59mL)を、反応混合物の温度が15℃未満に保たれるようゆっくりと添加した。添加終了後、反応混合物を1hかけてRTに温まるようにし、氷冷水でクエンチし、10min撹拌した。得られた混合物を、NH
4OH水溶液(25%)でpH=12に塩基性化し、DCMで抽出した。相を分離し、有機相を真空蒸発させた。LC−MS(B):t
R=0.75min;[M]
+:262.05。
【0621】
236.2. 4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−2−ニトロ−フェニルアミン:
中間体181.2を中間体236.1で置き換えて、本化合物を、実施例181、工程181.3と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.75min;[M+H]
+:220.03。
【0622】
236.3. 4−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
中間体165.1を中間体236.2で置き換え、また、EtOH/水の代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例165、工程165.2と類似の方法を用いて製造した
。LC−MS(B):t
R=0.44min;[M+H]
+:191.15。
【0623】
236.4. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(5−メチル−[1,2,4]オキサジアゾール−3−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
中間体181.4を中間体236.3で置き換え、中間体179.2を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.84min;[M+H]
+:587.3。
【0624】
実施例237: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
237.1. 4−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
工程236.1の4−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)アニリンを4−(1−メチルピペリジン−4−イル)アニリンで置き換えて、本化合物を、実施例236の工程236.1から236.3に記載の方法に従って、3工程で製造した。LC−MS(B):t
R=0.17min;[M+H]
+:206.10。
【0625】
237.2. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(1−メチル−ピペリジン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
中間体181.4を中間体237.1で置き換え、中間体179.2を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.58min;[M+H]
+:602.5。
【0626】
実施例238: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
238.1. 2−ニトロ−4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−フェニルアミン:
4−(2−メトキシエトキシ)アニリンを4−(テトラヒドロピラン−4−イル)フェニルアミンで置き換えて、本化合物を実施例102、工程102.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.76min;[M+H]
+:223.06。
【0627】
238.2. 4−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エタン−1−オールを中間体238.1で置き換えて、本化合物を、実施例101、工程101.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.55min;[M+H]
+:193.19。
【0628】
238.3. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル
}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
中間体102.2を中間体238.2で置き換え、中間体147.3を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.72min;[M+H]
+:589.4。
【0629】
実施例239: 1−((R)−4−{4−[5−(2−アミノ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
239.1. [2−(4−アミノ−3−ニトロ−フェニル)−エチル]−カルバミン酸
ベンジルエステル:
フラスコに、4−ブロモ−2−ニトロアニリン(505mg)、カリウム(2−(((ベンジルオキシ)カルボニル)アミノ)エチル)トリフルオロボレート(745mg)、Pd(OAc)
2(25.3mg)、2−(ジシクロヘキシルホスフィノ)−2’,6’−ジメトキシビフェニル(94.6mg)及びCs
2CO
3(2.2g)をジオキサン/水(20mL/2mL)中に仕込んだ。反応混合物を92h還流し、冷却し、EAで希釈し、そして水と塩水で洗浄した。水層をEAで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):3CVの間10、3CVに渡って10から30、4CVの間30、3CVに渡って30から50、5CVの間50)で精製し、143mgの赤色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.85min;[M]
+:316.07。
【0630】
239.2. [2−(3,4−ジアミノ−フェニル)−エチル]−カルバミン酸 ベンジルエステル:
中間体239.1(94mg)をDMF/MeOH(1mL/1mL)中に溶解したものに、亜ジチオン酸ナトリウム(307mg)、次いで、水(0.4mL)を添加した。得られた橙色の懸濁液を、RTにて73h撹拌し、EAで希釈し、そして飽和Na
2CO
3、水及び塩水で洗浄した。水層をEAで抽出し、有機層を合わせたものを乾燥し(MgSO
4)、ろ過し、そして蒸発乾固した。残渣をCC(Biotage、SNAP10gカートリッジ、溶媒A:DCM;溶媒B:DCM/MeOH 8/2;勾配(%B):7CVの間15、3CVに渡って15から25、5CVの間25)で精製し、29mgの褐色の樹脂を得た。LC−MS(B):t
R=0.58min;[M+H]
+:286.18。
【0631】
239.3. {2−[2−(5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル)−1H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−エチル}−カルバミン酸 ベンジルエステル:
中間体102.2を中間体239.2で置き換え、中間体147.3を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.74min;[M+H]
+:681.87。
【0632】
239.4. 1−((R)−4−{4−[5−(2−アミノ−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エタン−1−オールを中間体239.3で置
き換えて、本化合物を、実施例101、工程101.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.56min;[M+H]
+:548.4。
【0633】
実施例240: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
240.1. 4−トリフルオロメタンスルフォニルオキシ−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
1−Boc−4−ピペリドン(3g)をTHF(40mL)に溶解した溶液を−78℃に冷却し、リチウムビス(トリメチルシリル)アミド(THF中1M、15mL)を添加した。反応混合物を−78℃にて30min撹拌し、1,1,1−トリフルオロ−N−フェニル−N−((トリフルオロメチル)スルフォニル)メタンスルホンアミド(5.3g)をTHF(10mL)に溶解した溶液を、滴下により添加した。反応混合物4hかけてRTまで温まるようにし、RTにてさらに48h撹拌した。水を添加し、混合物をEt
2Oで抽出した。有機相を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させて、5.3gの黄色のオイルを得、これを精製せずに用い、また同定も行わなかった。
【0634】
240.2. 4−(3,4−ジアミノ−フェニル)−3,6−ジヒドロ−2H−ピリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体240.1(840mg)をDMF(18mL)中に溶解したものに、3,4−ジアミノフェニルボロン酸 ピナコールエステル(594mg)、K
3PO
4(1.08g)及びジクロロ(1,1’−ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン)パラジウム(II) ジクロロメタン付加体(104mg)を添加した。得られた混合物を、脱気し、アルゴン下、マイクロ波オーブンで85℃にて3h加熱した。水/DCMを加えた。相を分離し、有機層を乾燥し(Na
2SO
4)、ろ過し、真空蒸発させた。残渣を分取用LC−MS(III)で精製し、85mgの褐色の固体を得た。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H]
+:290.01。
【0635】
240.3. 4−(3,4−ジアミノ−フェニル)−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体14.1を中間体240.2で置き換え、また、MeOH/AcOHの代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.63min;[M+H−tBu]
+:236.16。
【0636】
240.4. 4−[2−(5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イル]−ピペリジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
中間体181.4を中間体240.3で置き換え、中間体179.2を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を、実施例181、工程181.5と類似の方法を用いて製造した。但し、AcOHによる還流後に、分取用LC−MSを行った。LC−MS(B):t
R=0.80min;[M+H]
+:688.09。
【0637】
240.5. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(6−ピペリジン−4−イル−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体1.3を中間体240.4で置き換えて、本化合物を、実施例1、工程1.4と類
似の方法を用いて製造した。但し、分取用LC−MS(VII、次いでXI)による精製を行った。LC−MS(G):t
R=0.57min;[M+H]
+:588.4。
【0638】
実施例241: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−{(R)−2−メチル−4−[4−(5−トリフルオロメトキシ−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−ピペラジン−1−イル}−エタノン:
中間体147.3を中間体230.5で置き換え、また、4−クロロ−1,2−フェニレンジアミンを4−(トリフルオロメトキシ)ベンゼン−1,2−ジアミンで置き換えて、本化合物を実施例147、工程147.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.98min;[M+H]
+:589.3。
【0639】
実施例242: 1−((R)−4−{4−[6−(アゼチジン−3−イルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
242.1. 3−(3−アミノ−4−ニトロ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸 tert−ブチルエステル:
フラスコに、5−フルオロ−2−ニトロアニリン(329mg)、1−Boc−3−ヒドロキシアゼチジン(346mg)及びNaH(オイル中65%、62.4mg)を、DMF(6mL)中に仕込んだ。混合物を100℃にて7h加熱し、冷却し、水で希釈した。溶媒をトルエンと共蒸発させた。残渣をEA/水中に取り、有機層を真空蒸発させた。残渣をCC(Biotage、SNAP25gカートリッジ、溶媒A:Hept;溶媒B:EA;勾配(%B):4CVの間8、10CVに渡って8から66、2CVの間66)で精製し、519mgの橙色のフォームを得た。LC−MS(B):t
R=0.88min.
1H−NMR(CDCl
3):8.11(d、1H、9.5Hz);6.22(s、NH
2);6.19(dd、1H、2.6Hz及び9.5Hz);5.97(d、1H、2.5Hz);4.90(m、1H);4.33(m、2H);4.02(m、2H);1.47(s、9H)。
【0640】
242.2. 3−(3,4−ジアミノ−フェノキシ)−アゼチジン−1−カルボン酸
tert−ブチルエステル:
中間体14.1を中間体242.1で置き換え、そしてMeOH/AcOHの代わりにEtOHを用いて、本化合物を、実施例14、工程14.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(F):t
R=0.76min;[M+H]
+:280.23。
【0641】
242.3. 3−[2−(5−{(R)−4−[2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−アセチル]−3−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−トリフルオロメチル−チアゾール−4−イル)−3H−ベンゾイミダゾール−5−イルオキシ]−アゼチジン−1−カルボン酸tert−ブチルエステル:
中間体147.3を中間体230.5で置き換え、また、4−クロロ−1,2−フェニレンジアミンを中間体242.3で置き換えて、本化合物を、実施例147、工程147.4と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(F):t
R=0.89min;[M+H]
+:676.22。
【0642】
242.4. 1−((R)−4−{4−[6−(アゼチジン−3−イルオキシ)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−2−メチル−ピペラジン−1−イル)−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
中間体16.3を中間体242.3で置き換えて、本化合物を実施例16、工程16.4
と類似の方法を用いて製造した。但し、化合物を分取用LC−MS(VI、2回)で精製した。LC−MS(G):t
R=0.57min;[M+H]
+:576.3。
【0643】
実施例243: 1−{(S)−4−[4−(1H−ベンゾイミダゾール−2−イル)−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル]−2−メチル−ピペラジン−1−イル}−2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−エタノン:
工程227.8の中間体227.7を(S)−1−N−Boc−2−メチルピペラジンで置き換えて、本化合物を、実施例227の227.8から227.11に記載の方法に従って、4工程で製造した。LC−MS(G):t
R=0.68min;[M+H]
+:505.3。
【0644】
実施例244: 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
244.1. 1−(2−クロロ−エチル)−4−ニトロ−ベンゼン:
シアヌル酸クロリド(1.83g)をDMF(2mL)中に溶解したものを、RTにて1h撹拌した。得られた白色の懸濁液に、DCM(25mL)、次いで4−ニトロフェネチルアルコール(1.59g)を添加した。反応混合物をRTにて4h撹拌し、1M Na
2CO
3で希釈した。相を分離し、有機層を1M HClと塩水で洗浄し、真空蒸発させて、1.4gの橙色のスラリーを得た。
1H−NMR(CDCl
3):8.22(m、2H);7.43(m、2H);3.79(t、2H、7.0Hz);3.20(t、2H、6.8Hz)。
【0645】
244.2. 1−[2−(4−ニトロ−フェニル)−エチル]−ピロリジン:
中間体244.1(1g)、ピロリジン(0.535mL)及びDIPEA(1.84mL)をTHF(8mL)中に溶解したものを50℃にて20h撹拌し、溶媒を真空除去した。残渣を水/DCM中に取った。有機相を蒸発乾固させ、940mgの淡黄色のオイルを得た。LC−MS(B):t
R=0.52min;[M+H]
+:221.08。
【0646】
244.3. 4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−フェニルアミン:
2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エタン−1−オールを中間体244.2で置き換えて、本化合物を、実施例101、工程101.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.18min;[M+H]
+:191.22。
【0647】
244.4. 2−ニトロ−4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−フェニルアミン:
工程236.1の4−(5−メチル−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル)アニリンを中間体244.3で置き換えて、本化合物を、実施例236の工程236.1及び236.2と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.49min;[M+H]
+:236.14。
【0648】
244.5. 4−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−ベンゼン−1,2−ジアミン:
2−(4−アミノ−3−ニトロフェノキシ)エタン−1−オールを中間体244.4で置き換えて、本化合物を実施例101、工程101.1と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(B):t
R=0.92min。
【0649】
244.6. 2−(3,5−ジメチル−[1,2,4]トリアゾール−1−イル)−
1−((R)−2−メチル−4−{4−[6−(2−ピロリジン−1−イル−エチル)−1H−ベンゾイミダゾール−2−イル]−2−トリフルオロメチル−チアゾール−5−イル}−ピペラジン−1−イル)−エタノン:
中間体102.2を中間体244.5で置き換え、中間体147.3を中間体230.5で置き換え、そしてDCMの代わりにDMFを用いて、本化合物を実施例163と類似の方法を用いて製造した。LC−MS(G):t
R=0.60min;[M+H]
+:602.4。
【0650】
II. 生物学的アッセイ
A)
FLIPRアッセイ: 化合物の生物活性を、Gタンパク質(Gアルファ(16))に結合したヒトCXCR3Aを発現する改変CHO−K1細胞を用いて、蛍光イメージングプレートリーダー(FLIPR:Molecular Devices)にて試験する。バイオアッセイの前日に、細胞を、10%FBS並びに組換え体に対する選択性を維持するためのG418及びハイグロマイシンを追加したF12培地に播種する。バイオアッセイの当日に、細胞を洗浄し、5mMのプロベネシドを含み、pH7.4の20mM
Hepes及び重炭酸ナトリウム(0.015%)でバッファーとした、Hanks平衡塩類溶液(Invitrogen)中にて、Fluo−4−AM(Invitrogen)で1時間染色する。色素を含まないがプロベネシドを2.5nMの濃度で含む同じバッファーを、洗浄工程(洗浄バッファー)でも用い、また、色素もプロベネシドも含まないが、BSAを0.1%追加したものを、希釈工程(希釈バッファー)で用いる。細胞を洗浄して余分な色素を除き、60マイクロリットルの洗浄バッファーを加える。試験化合物の原液を、DMSOにて10mMの濃度に調製し、これを希釈バッファーで、阻害−用量反応曲線に必要な濃度に段階希釈する。37℃で10分のインキュベーション時間の後、FLIPR装置にて、メーカーの使用説明書に従い、10マイクロリットルの各化合物希釈液を、化合物のプレートから組換え細胞を含むプレートへと移す。基準読み取りの後、再度FLIPR装置を用いて、濃度20nMのCXCL10アゴニスト(Peprotech製)を10マイクロリットル添加する。試験化合物の添加前及び添加後の蛍光の変化をモニターする。CXCL10添加後の基準レベルを超える発光ピーク値を、ベースライン減算後にエクスポートする。プログラムXLfitを使用して、データを単サイト用量応答曲線へ適合させ、IC
50値を計算する。
【0651】
B)
受容体の内在化アッセイ: 試験化合物の原液を、DMSOにて10mMの濃度に調製し、これをBSAを0.5%含むPBSで、阻害−用量反応曲線に必要な濃度に段階希釈する。次いで、希釈した化合物を、PBSで希釈した同体積のCXCL10(Peprotech)と混合する。抗凝固処理したヒトの静脈全血を混合物に加え、これを37℃のCO
2インキュベーターにてインキュベートして、リガンドにより仲介される受容体の内在化を起こさせる(最終CXCL10濃度は9nM)。30分後、血液を蛍光標識したCXCR3及びCD3特異抗体(Becton Dickinson)と混合し、氷上で10分インキュベートする。次いで、赤血球細胞を除去するために、試料をBD FACS Lysing Solution(Becton Dickinson)と混合する。細胞を0.5%BSAを含むPBSで洗浄した後、試料をフローサイトメーター(FACS Canto II、Becton Dickinson)で分析する。データ解析にFACSDivaソフトウェア(Becton Dickinson)を使用して、CD3陽性細胞におけるCXCR3の細胞表面発現に対応する平均蛍光を求める。プログラムGraphPad Prismを使用して、データを単サイト用量応答曲線へ適合させ、IC
50値を計算する。
【0652】
算出されるIC
50値は、各日のアッセイ操作により変動する。この種の変動は、当業者に既知である。同一の化合物についてIC
50値を数回求めた場合は、平均値を示す。データを表1に示す。