【実施例】
【0070】
実施例1〜18:酸発生剤化合物の合成
【0071】
実施例1:5−フェニル−5H−ジベンゾ[b,d]−チオフェニウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネートの合成
【0072】
【化22】
【0073】
5−フェニル−5H−ジベンゾ[b,d]−チオフェニウムブロミド(28.0g、82.04mmol)、3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネートナトリウム塩(35.68g、83.7mmol)をジクロロメタン(500mL)および水(500mL)に溶解し、室温で16時間撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×300mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×500mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残留水をアセトニトリル(2×350mL)との共沸により除去し、標題化合物(54.00g、99%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.55(d,J=8Hz,2H),8.41(d,J=8Hz,2H),8.02(dt,J=7.5,0.5Hz,2H),7.77−7.84(m,5H),7.67(t,J=7.5Hz,2H),4.31(t,J=6.5Hz,2H),3.63(s,1OH),2.71(tt,J=14,6.5Hz,2H),1.52−1.80(m,12H)。
【0074】
実施例2:5−フェニル−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネートの合成
【0075】
【化23】
【0076】
5−フェニル−5H−ジベンゾ[b,d]−チオフェニウムブロミド(80.0g、234mmol)およびトリエチルアンモニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネート(78.5g、238mmol)をH
2O(750mL)およびジクロロメタン(750mL)中に溶解し、室温で18時間撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×500mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(3×1L)で洗浄し、減圧下で濃縮して標題化合物(109g、95%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.56(dd,J=7.5,1Hz,2H),8.42(d,J=8Hz,2H),8.05(dt,J=8,1Hz,2H),7.77−7.87(m,5H),7.69(dt,J=8,1Hz,2H),6.14−6.16(m,1H),5.66−5.69(m,1H),4.75(dd,J=15,15Hz,2H),1.93−1.94(m,3H)。
【0077】
実施例3:1−エチルシクロペンチル2−ブロモアセテートの合成
【0078】
【化24】
【0079】
ピリジン(67.5g、0.854mol)を、エチルシクロプロパノール(75.0g、675mmol)の無水ジクロロメタン(750mL)の溶液に、N
2下、0℃で滴下し、5分間撹拌した。ジクロロメタン(75mL)中のブロモアセチルブロミド(172g、74.4mL、854mmol)を滴下し、この溶液を0℃で20時間撹拌した。ピリジニウムブロミドを濾過し、ジクロロメタン(2×300mL)で洗浄し、固体のビリジニウムブロミドを廃棄した。合わせた有機層を水(4×750mL)で洗浄し、減圧下で濃縮した。粗油をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィ(TEAで中和、1:0〜99:1のヘプタン:エチルアセテート)を介して精製した。濃縮後、油を濾過し、標題化合物(130g、84%)を淡橙色油として得た。NMR(500MHz,(CD
3)
2SO)δ:3.93(s,2H),2.07−2.14(m,2H),2.00(q,J=7Hz,2H),1.59−1.77(m,4H),0.89(t,J=7Hz,3H)。
【0080】
実施例4:5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミドの合成
【0081】
【化25】
【0082】
Eaton試薬(100mL)を、ジベンゾチオフェンオキシド(15.0g、74.9mmol)および2,6−ジメチルフェノール(9.15g、74.9mmol)のジクロロメタン(200mL)の溶液に、0℃で滴下した。反応を室温まで加温し、4時間撹拌し、次いで0℃に冷却し、水(200mL)を徐々に添加してクエンチし、反応温度を20℃未満に維持した。水相をエチルアセテート(3×100mL)で抽出し、水(50mL)中の臭化カリウム(17.9g、0.150mmol)を激しく撹拌しながら水層に添加した。スラリーを室温で1時間撹拌し、濾過し、水(3×200mL)、MTBE(3×200mL)で洗浄し、残渣を減圧下で乾燥させ、標題化合物(10.1g、35%)をオフホワイト色の固体として得た。
1H NMR(300MHz,(CD
3)
2CO)δ:9.77(brs,1OH),8.52(d,J=8.1Hz,2H),8.27(8.1Hz,2H),7.95(t,J=7.8Hz,2H),7.74(t,J=7.8Hz,2H),7.20(s,2H),2.12(s,6H)。
【0083】
実施例5:5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミドの合成
【0084】
【化26】
【0085】
1−エチルシクロペンチル2−ブロモアセテート(4.03g、17.1mmol、1.1当量)を、5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(6.00g、15.6mmol)およびセシウムカーボネート(10.15g、31.1mmol、2当量)のジメチルホルムアミド(150mL)の溶液に、N
2下、0℃で滴下した。溶液を徐々に室温まで加温し、16時間撹拌した。反応ブレンドを水(400mL)およびジクロロメタン(400mL)で希釈した。有機層を分離させ、水層を、ジクロロメタン(4×150mL)で抽出した。合わせた有機層を水(2×300mL)で抽出し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮し、残留DMF(約100mL)まで濃縮した。この非粘稠溶液を徐々にMTBE(700mL)に激しく撹拌しながら注いだ。沈殿物を濾過し、MTBE(3×200mL)で洗浄し、残渣を減圧下で乾燥させ、標題化合物(7.92g、94%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,d−DMSO)δ:8.51(d,J=8Hz,2H),8.32(d,J=7.5Hz,2H),7.96(t,J=7.5Hz,2H),7.75(t,J=7.5Hz,2H),7.31(s,2H),4.51(s,2H),2.21(s,6Hz),1.93−2.03(m,2H),1.92(q,J=7Hz,2H),1.49−1.69(m,6H),0.79(t,J=7Hz,3H)。
【0086】
実施例6:5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネートの合成
【0087】
【化27】
【0088】
5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(2.00g、3.71mmol)およびナトリウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネート(1.61g、3.78mmol)をジクロロメタン(100mL)および水(100mL)中に溶解し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×200mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残留水をアセトニトリル(2×200mL)との共沸により除去し、標題化合物(2.90g、91%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.52(d,J=8Hz,2H),8.34(d,J=8.5Hz,2H),8.01(t,J=7.5Hz,2H),7.08(d,J=7.5Hz,2H),7.51(s、2H),4.55(s,2H),4.32(t,J=6.5Hz,2H),3.60(brs,OH),2.72(tt,J=14.65Hz,2H),2.29(s,6H),2,12−2.20(m,2H),2.00(q,J=7Hz,2H),1.50−1.82(m,12H),0.84(t,J=7Hz,3H)。
【0089】
実施例7:5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム4−((4R)−4−((8R,9S,10S,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−3,7,12−トリオキソヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタノイルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロブタン1−スルホネートの合成
【0090】
【化28】
【0091】
5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(4.20g、7.79mmol)およびナトリウム4−((4R)−4−((8R,9S,10S,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−3,7,12−トリオキソヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタノイルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロブタン1−スルホネート(4.78g、7.56mmol)をジクロロメタン(225mL)および水(225mL)に溶解し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×250mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×250mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残留水をアセトニトリル(2×250mL)との共沸により除去し、標題化合物(6.48g、80%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.53(d,J=8Hz,2H),8.37(d,J=8Hz,2H),8.04(t,J=7.5Hz,2H),7.85(t,J=7.5Hz,2H),7.52(s,2H),4.57(s,2H),4.32(t,J=7Hz,2H),3.06−3.17(m,3H),2.95(t,J=12.5Hz,1H),2.66−2.83(m,3H),2,2−2.54(m,8H),1.57−2.14(m,13H),1.48(s,3H),1.25−1.41(m,7H),1.90−1.12(m,6H),0.82−0.89(m,9H)。
【0092】
実施例8:5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネートの合成
【0093】
【化29】
【0094】
5−(4−(2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(20.0g,37.1mmol)およびトリエチルアンモニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネート(1.1当量、40.8mmol、13.5g)をジクロロメタン(250mL)および水(250mL)に溶解し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×250mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×250mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残留水をアセトニトリル(2×250mL)との共沸により除去し、標題化合物(23.8g、93%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.53(d,J=7.8Hz,2H),8.36(d,J=7.8Hz,2H),8.04(t,J=7.5Hz,2H),7.83(t,J=7.8Hz,2H),7.51(visual s,2H),6.14−6.16(m,2H),5.66−5.69(m,2H),4.75(dd,J=15.6,15.6Hz,2H),4.57(s,2H),2.30(s,6H),2,03−2.11(m,2H),2.02(q,J−7.8Hz,2H),1.93−1.95(m,3H),1.55−1.6(m,6H),0.84(t,J=7.5Hz,3H)。
【0095】
実施例9:5−(5−カルボキシ−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムヨージドの合成
【0096】
【化30】
【0097】
ジベンゾチオフェンオキシド(57g、285mmol)および4−メトキシ安息香酸(47.7g、314mmol、1.1当量)をジクロロメタン(400mL)中に懸濁させ、0℃に冷却し、ここでEaton試薬(285mL)を滴下した。この溶液が氷から取り出され、室温で一晩撹拌した。反応ブレンドを0℃に冷却して戻し、水(800mL)を徐々に添加しながらクエンチし、続いてエチルアセテート(500mL)を添加した。沈殿物を濾過し、層を分離させた。水層をエチルアセテート(2×500mL)で抽出し、合わせた有機層を水(500mL)で洗浄した。水(500mL)中のヨウ化ナトリウム(341.6g、2.28mmol、4当量)を、この合わせた水層に徐々に注いだ。追加の水を、粘稠油の沈澱が停止するまで徐々に添加した。粗油をアセトンから再結晶させ、標題化合物(72.0g、55%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,(d−DMSO)δ:12.0−13.0(brs,1H),8.54(d,J=7.8Hz,2H),8.35(d,J=8.1Hz,2H),8.21(dd,J=8.7,2.1Hz,1H),7.99(t,J=7.8Hz,2H),7.79(t,J=7.8Hz,2H),7.51(d,J=8.7Hz,1H),7.44(d,J=2.1Hz,1H),4.08(s,3H)。
【0098】
実施例10:5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムヨージドの合成
【0099】
【化31】
【0100】
5−(5−カルボキシ−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムヨージド(40.7g、88.0mmol)およびセシウムカーボネート(39.1g、0.120mmol、1.5当量)をジメチルホルムアミド(500mL)中に懸濁させ、0℃に冷却し、ここで1−エチルシクロペンチル2−ブロモアセテート(22.8g、96.8mmol、1.1当量)を滴下した。反応系を氷から取り外し、4時間撹拌し、水(1L)で希釈し、ジクロロメタン(4×500mL)で抽出した。水層を廃棄した。合わせた有機層を水(3×500mL)で洗浄し、合わせた水性抽出物をジクロロメタン(2×400mL)で逆抽出した。合わせた有機層を残留ジメチルホルムアミドまで濃縮し、MTBE(1.75L)上に徐々に注ぎ、激しく撹拌して、沈殿物を形成し、これを濾過し、MTBE(2×500mL)で洗浄し、標題化合物(52.9g、97%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.52−8.59(m,4H),8.38(dd,J=8.7,2.1Hz,1H),8.05(t,J=8.1Hz,2H),7.96(d,J=2.1Hz,1H),7.85(t,J=8.1Hz,2H),7.60(d,J=8.1Hz,1H),4.75(s,2H),4.12(s,3H),2,02−2.12(m,2H),1.97(q,J=6.6Hz,2H),1.55−1.70(m,6H),0.86(t,J=6.6Hz,3H)。
【0101】
実施例11:5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネート
【0102】
【化32】
【0103】
5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムヨージド(10.0g、16.2mmol)およびナトリウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネート(7.26g、17.0mmol、1.05当量)をジクロロメタン(200mL)および水(200mL)中に溶解させ、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相を、ジクロロメタン(3×250mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(3×250mL)で洗浄し、減圧下で濃縮し、アセトニトリル(2×100mL)と共に共沸させ、標題化合物(13.3g、92%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.56(d,J=8Hz,2H),8.44(d,J=8Hz,2H),8.40(dd,J=9,2Hz,1H),8.06(t,J=8Hz,2H),7.99(d,J=2Hz,1H),7.86(t,J=8Hz,2H),7.60(d,J=9Hz,1H),4.76(s,2H),4.31(t,J=6.5Hz,2H),4.10(s,3H),3.56(s,1H),2.69(tt,J=18.5,7Hz,2H),2.01−2.07(m,2H),1.97(q,J=7.5Hz,2H),1.55−1.81(m,18H),0.86(t,J=7.5Hz,3H)。
【0104】
実施例12:5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム4−((4R)−4−((8R,9S,10S,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−3,7,12−トリオキソヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタノイルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロブタン1−スルホネートの合成
【0105】
【化33】
【0106】
5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムヨージド(5.00g、8.80mmol)およびナトリウム4−((4R)−4−((8R,9S,10S,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−3,7,12−トリオキソヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタノイルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロブタン1−スルホネート(5.84g、9.24mmol)をジクロロメタン(250mL)および水(250mL)に溶解し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×250mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×250mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残留水をアセトニトリル(2×250mL)との共沸により除去し、標題化合物(8.10g、84%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.56(d,J=7.5Hz,2H),8.44(d,J=8.5Hz,2H),8.40(dd,J=8.2Hz,1H),8.06(t,J=8Hz,2H),7.99(vis s,1H),7.86(t,J=8Hz,2H),7.60(d,J=8.5Hz,1H),4.75(s,2H),4.31(t,J=6.5Hz,2H),4.10(s,3H),3.06−3.17(m,2H),2.94(t,J=13Hz,1H),2.64−2.82(m,4H),2.20−2.52(m,7H),1.73−2.10(m,14H),1.55−1.69(m,7H),1.48(s,3H),1.28−1.39(m,5H),1.11(s,3H),0.83−0.89(m,6H)。
【0107】
実施例13:5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネート
【0108】
【化34】
【0109】
5−(5−((2−(1−エチルシクロペンチルオキシ)−2−オキソエトキシ)カルボニル)−2−メトキシフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムヨージド(10.0g、16.2mmol)およびトリエチルアンモニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネート(5.64g、17.0mmol、1.05当量)をジクロロメタン(200mL)および水(200mL)中に溶解させ、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相を、ジクロロメタン(3×250mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(3×250mL)で洗浄し、減圧下で濃縮し、アセトニトリル(2×100mL)と共に共沸させ、標題化合物(10.1g、86%)を白色の含水固体として得た。
1H NMR(300MHz,(d−DMSO)δ:8.52(d,J=7.8Hz,2H),8.35(d,J=7.8Hz,2H),8.27(dd,J=8.1,2.1Hz,1H),7.98(t,J=7.8Hz,2H),7.78(t,J=7.8Hz,2H),7.55(d,J=2.1Hz,1H),7.54(d,J=7.8Hz,1H),6.09−6.13(m,1H),5.76−5.79(m,1H),4.74(s,2H),4.62(dd,J=15.6,15.6Hz,2H),4.05(s,3H),1.83−1.98(m,7H),1.45−1.65(m,6H),0.79(t,J=6.6Hz,3H)。
【0110】
実施例14:2−フェニルプロパン−2−イル2−ブロモアセテート
【0111】
【化35】
【0112】
ピリジン(3.84mL、47.7mol)、続いてブロモアセチルブロミド(4.16mL、47.7mmol)を、2−フェニルプロパン−2−オール(5.00g、36.7mmol)のジクロロメタン(100mL)溶液に、0℃にて添加し、室温に加温し、一晩撹拌した。反応ブレンドを、水(3×100mL)、飽和水性重炭酸ナトリウム(3×100mL)、水(2×100mL)で洗浄し、乾燥させ(Na
2SO
4)、濃縮した。粗残渣をシリカゲルのフラッシュカラムクロマトグラフィ(TEAで中和,ヘプタン)によって精製し、標題化合物(2.8g(最適化されていない)、30%)を無色の油として得た。
1H NMR(300MHz,((CD
3)
2CO)δ:7.44(d,J=7.2Hz,2H),7.34(t,J=7.2Hz,2H),7.25(t,J=7.2Hz,1H),4.01(s,2H),1.78(s,6H)。
【0113】
実施例15:5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド
【0114】
【化36】
【0115】
2−フェニルプロパン−2−イル2−ブロモアセテート(1.96g、7.63mmol)を、5−(4−ヒドロキシ−3,5−ジメチルフェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]−チオフェニウムヨージド(3.00g、6.94mmol)およびセシウムカーボネート(2.94g、9.02mmol)のDMF(40mL)の溶液に0℃で添加し、室温まで加温し、一晩撹拌した。反応ブレンドを水(200mL)で希釈し、DCM(3×200mL)で洗浄した。有機層を水(3×300mL)で洗浄し、濃縮し、MTBE上に注いだ。沈殿物を濾過し、乾燥して標題化合物(3.80g、97%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,((CD
3)
2SO)δ:8.52(d,J=7.5Hz,2H),8.33(d,J=7.5Hz,2H),7.96(t,J=7.2Hz,2H),7.5(d,J=7.9Hz,2H),7.20−7.39(m,5H),4.61(s,2H),2.19(s,6H),1.71(s,6H)。
【0116】
実施例16:5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネート
【0117】
【化37】
【0118】
5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(1.8g、3.21mmol)およびナトリウム3−ヒドロキシアダマンタン−アセトキシ−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネート(1.44g、3.37mmol)をジクロロメタン(100mL)および水(100mL)中に溶解させ、室温にて一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(6×200mL)で洗浄し、減圧下で濃縮し、標題化合物(2.44g、86%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,((CD
3)
2SO)δ:8.53(d,J=8Hz,2H),8.35(d,J=8Hz,2H),8.03(t,J=7Hz,2H),7.83(d,J=8Hz,2H),7.51(s,2H),7.40(d,J=8Hz,2H),7.31(dt,J=8,0.5Hz,2H),7.24(dt,J=7.5,1Hz,1H),4.65(s,2H),4.31(t,J=6.5Hz,2H),2.80−2.82(m,2H),2.65(tt,J=14,6.5Hz,2H),2.29(s,6H),1.72−1.81(m,10H),1.65−1.67(m,4H),1.56−1.59(m,2H)。
【0119】
実施例17:5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム4−((4R)−4−((8R,9S,10S,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−3,7,12−トリオキソヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタノイルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロブタン−1−スルホネートの合成
【0120】
【化38】
【0121】
5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(1.8g、3.21mmol)およびナトリウム4−((4R)−4−((8R,9S,10S,13R,14S,17R)−10,13−ジメチル−3,7,12−トリオキソヘキサデカヒドロ−1H−シクロペンタ[a]フェナントレン−17−イル)ペンタノイルオキシ)−1,1,2,2−テトラフルオロブタン1−スルホネート(2.13g、3.37mmol)をジクロロメタン(50mL)および水(50mL)に溶解し、室温で一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×50mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×100mL)で洗浄し、減圧下で濃縮して残留水をアセトニトリル(2×100mL)との共沸により除去し、標題化合物(2.77g、79%)を白色固体として得た。
1H NMR(500MHz,(CD
3)
2CO)δ:8.53(d,J=8Hz,2H),8.35(d,J=8Hz,2H),8.04(t,J=7.5Hz,2H),7.83(t,J=7.5Hz,2H),7.50(s,2H),7.40(d,J=8Hz,2H),7.31(t,J=8Hz,2H),7.24(t,J=8Hz,1H),4.65(s,2H),4.32(t,J=6.5Hz,2H),3.05−3.17(m,2H),2.94(t,J=12.5Hz,1H),2.64−2.82(m,5H),2.21−2.53(m,12H),1.72−2.10(m,17H),1.56−1.65(m,1H),1.47(s,3H),1.28−1.38(m,5H),1.10(s,3H),0.83−0.87(m,3H)。
【0122】
実施例18:5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタクリロイルオキシ)エタンスルホネートの合成
【0123】
【化39】
【0124】
5−(3,5−ジメチル−4−(2−オキソ−2−(2−フェニルプロパン−2−イルオキシ)エトキシ)フェニル)−5H−ジベンゾ[b,d]チオフェニウムブロミド(7.00g、12.5mmol)およびトリエチルアンモニウム1,1−ジフルオロ−2−(メタアクリロイルオキシ)エタンスルホネート(4.21g、12.7mmol)をジクロロメタン(100mL)および水(100mL)中に溶解させ、室温にて一晩撹拌した。ジクロロメタン層を分離させ、水相をジクロロメタン(3×100mL)で洗浄した。合わせた有機層を水(4×100mL)で洗浄し、減圧下で濃縮し、残留水をアセトニトリル(2×100mL)と共に共沸により除去し、標題化合物(7.07g、80%)を白色固体として得た。
1H NMR(300MHz,(CD
3)
2CO)δ8.53(d,J=7.8Hz,2H),8.37(d,J=7.8Hz,2H),8.03(t,J=7.8Hz,2H),7.82(t,J=7.8Hz,2H),7.52(s,2H),7.40(d,J=8.1Hz,2H),7.32(t,J=8.1Hz,2H),7.26(t,J=8.1Hz,1H),6.12−6.19(m,1H),5.68−5.71(m,1H),4.76(t,J=15.6Hz,2H),4.66(s,2H),2.28(s,6H),1.94(s,3H),1.77(s,6H)。
【0125】
実施例19:酸発生剤単位を有するポリマーの調製
ヒール溶液は、2−フェニルプロパン−2−イルメタクリレート(0.39g)、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルメタクリレート(0.33g)、3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシルメタクリレート(0.57g)および実施例8のモノマー(0.31g)を、12.81gのアセトニトリル/テトラヒドロフラン(2/1 v/v)に溶解させることによって製造された。フィード溶液は、2−フェニルプロパン−2−イルメタクリレート(185.54g、0.967mol)、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルメタクリレート(204.27、1.26mol)、3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒロドキシプロパン−2−イル)シクロヘキシルメタクリレート(127.98g、0.29mol)および実施例8のモノマー(81.5g、0.132mol)を606gのエチルラクテート:γ−ブチルラクトン(30/70v/v)中に溶解させることによって調製された。開始剤溶液は、65.96gの開始剤(V−65)を66gのアセトニトリル/テトラヒドロフラン(2/1v/v)中に溶解させることによって調製した。重合を、水冷却器およびフラスコ中の反応をモニターするための温度計を備えた2Lの3ッ口丸底フラスコにて行った。内容物をオーバーヘッド攪拌機を用いて撹拌した。反応器に、ヒール溶液を充填し、内容物を75℃で加熱した。フィード溶液および開始剤溶液をシリンジポンプを用いて4時間の期間にわたって反応器に供給した。次いで内容物をさらに2時間撹拌し、それによって反応をヒドロキノン(2.0g)を用いてクエンチした。内容物を室温まで冷却し、10×(重量による)のIPE/MeOH95/5(w/w)から2回沈澱させた。得られたポリマーを各沈澱工程の後に減圧下、50℃で24時間乾燥させ、500gのポリマーを得た。
【0126】
実施例20:酸発生剤単位を有するポリマーのさらなる調製
実施例8のモノマーの代わりに実施例2のモノマーを用いることを使用した以外、ポリマーの調製において、実施例19で使用されたのと同じプロセスを使用した。
【0127】
実施例21:酸発生剤単位を有するポリマーのさらなる調製
実施例8のモノマーの代わりに、実施例13のモノマーを用いることを使用した以外、ポリマーの調製において、実施例19で使用されたのと同じプロセスを使用した。
【0128】
実施例22:酸発生剤単位を有するポリマーの調製
ヒール溶液は、2−フェニルプロパン−2−イルメタクリレート(1.94g)、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルメタクリレート(1.7g)、3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒドロキシプロパン−2−イル)シクロヘキシルメタクリレート(2.81g)を、72gのエチルラクテート:γ−ブチルラクトン(30/70v/v)中に溶解させることによって製造された。フィード溶液は、2−フェニルプロパン−2−イルメタクリレート(33.08g)、2−オキソテトラヒドロフラン−3−イルメタクリレート(35.97)、3,5−ビス(1,1,1,3,3,3−ヘキサフルオロ−2−ヒロドキシプロパン−2−イル)シクロヘキシルメタクリレート(23.91g)を、94gのエチルラクテート:γ−ブチルラクトン(30/70v/v)中に溶解させることによって調製された。開始剤溶液は、11gの開始剤(V−65)を11gのアセトニトリル/テトラヒドロフラン(2/1v/v)中に溶解させることによって調製した。重合を、水冷却器およびフラスコ中の反応をモニターするための温度計を備えた2Lの3ッ口丸底フラスコにて行った。内容物をオーバーヘッド攪拌機を用いて撹拌した。反応器にヒール溶液を充填し、内容物を75℃に加熱した。フィード溶液および開始剤溶液をシリンジポンプを用いて4時間の期間にわたって反応器に供給した。次いで内容物をさらに2時間撹拌し、それによって反応をヒドロキノン(1.0g)を用いてクエンチした。内容物を室温まで冷却し、10×(重量による)のIPE/MeOH95/5(w/w)から2回沈澱させた。得られたポリマーを各沈澱工程の後に減圧下、50℃で24時間乾燥させ、100gのポリマーを得た。
【0129】
実施例23:フォトレジスト組成物の調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例20のポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液21.088g、上記実施例1の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液18.979g、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル)テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液1.898g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.422g、47.342gのエチルラクテートおよび29.250gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0130】
実施例24:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例19からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液24.038g、上記実施例6の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液40.865gの、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液5.288gの、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.481gの、21.302gのエチルラクテートおよび38.025gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0131】
実施例25:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例19からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液6.997g、上記実施例6の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液11.889g、1,1’,1’’−ニトリロトリプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液9.232gの、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.140g、0.041gのエチルラクテートおよび11.705gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0132】
実施例26:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例19からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液4.757g、上記実施例7の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液10.021g、1,1’,1’’−ニトリロトリプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液6.279g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.095g、0.060gのエチルラクテートおよび8.788gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0133】
実施例27:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例19からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液8.012g、上記実施例11の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液9.690gの、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.833g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.160gの、9.604gのエチルラクテートおよび11.700gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0134】
実施例28:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例21からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液4.815g、上記実施例11の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液13.002g、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液1.589g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.096g、1.723gのエチルラクテートおよび8.775gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0135】
実施例29:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例19からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液5.198g、上記実施例17の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液11.173g、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液1.247g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.104g、3.503gのエチルラクテートおよび8.775gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0136】
実施例30:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例19からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液4.938g、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.148g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.099g、15.964gのエチルラクテートおよび8.852gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0137】
実施例31:フォトレジスト組成物のさらなる調製および処理
ポジ型トーンフォトレジスト組成物は、実施例22からのポリマーのエチルラクテート中の10重量%溶液19.979g、上記実施例6の酸発生剤化合物のエチルラクテート中の2重量%溶液42.755g、1,1’,1’’,1’’’−(エタン−1,2−ジイルビス(アザントリイル))テトラプロパン−2−オールのエチルラクテート中の0.5重量%溶液3.996g、フッ素化界面活性剤(OmnovaPF656)のエチルラクテート中の0.5重量%溶液0.400g、21.233gのエチルラクテートおよび36.638gの2−ヒドロキシイソ酪酸メチルエステルを一緒にすることによって調製された。配合されたレジストは、0.01μmPTFEフィルターを通された。こうして調製されたレジストは、シリコンウェハ上にスピンコーティングされ、ソフトベークされて、キャリア溶媒を除去し、フォトマスクを通してEUV放射線に露光される。次いで像形成されたレジスト層は、110℃で60秒間ベークされ、次いで水性アルカリ性組成物で現像される。
【0138】
実施例32:LWR分析
上に記載されたフォトレジスト組成物の現像されたレリーフ像は、ライン幅ラフネス(LWR)について評価され、その結果を以下の表1に示す。LWR値は、800ボルト(V)の加速電圧、8.0ピコアンペア(pA)のプローブ電流にて操作し、1.0デジタルズームで200K×倍率を用いて、64に設定されたフレーム数を用いてHitachi9380CD−SEMを用いるトップダウン型走査電子顕微鏡観察(SEM)によって決定された。LWRは、40nmのステップにて2μmのライン長さにわたって測定され、測定された領域について平均LWRとして報告された。
【0139】
【表1】