特許第6073937号(P6073937)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6073937-オークション提供方法 図000002
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6073937
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】オークション提供方法
(51)【国際特許分類】
   G06Q 30/08 20120101AFI20170123BHJP
【FI】
   G06Q30/08
【請求項の数】2
【全頁数】5
(21)【出願番号】特願2015-7315(P2015-7315)
(22)【出願日】2015年1月17日
(62)【分割の表示】特願2013-77298(P2013-77298)の分割
【原出願日】2012年12月25日
(65)【公開番号】特開2015-111437(P2015-111437A)
(43)【公開日】2015年6月18日
【審査請求日】2015年12月11日
(73)【特許権者】
【識別番号】396006309
【氏名又は名称】曽根 利仁
(72)【発明者】
【氏名】曽根 利仁
【審査官】 田川 泰宏
(56)【参考文献】
【文献】 特開2008−310699(JP,A)
【文献】 特開2014−127199(JP,A)
【文献】 特開2002−007783(JP,A)
【文献】 米国特許第07461022(US,B1)
【文献】 特表2003−512679(JP,A)
【文献】 OKWave 早期終了する場合とは、どういう場合なのか?,インターネット,株式会社オーケイウェイヴ,2004年 7月,URL,http://okwave.jp/qa/q926675.html
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G06Q 10/00−99/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
システムは、オークションの自動延長オプションの実施時刻以降の入札者の入札を、最初の入札と判定した際に、前記オークションの終了時刻を繰下げる前記自動延長オプションを提供することを特徴とする方法。
【請求項2】
システムは、出品者がオークションの自動早期終了オプションの実施時刻を設定する過程と、
タイマー手段が前記実施時刻を検出時に、入札者の入札が未だないと判定した際に、前記オークションの終了時刻を繰上げる、或いは前記オークションを終了させる前記自動早期終了オプションを提供する過程と、を含むことを特徴とする方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、オークション提供方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、オークションシステムが知られる。例えば、ヤフー・オークション(登録商標)では、「自動延長」、「早期終了」などの出品オプションが提供されている。ここで、「自動延長」は、入札者の入札がトリガーであり、「早期終了」は、出品者によるウェブページのボタン操作がトリガーである。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0003】
【非特許文献1】ヤフー・オークション(登録商標) http://help.yahoo.co.jp/help/jp/auct/
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、上記従来のオークションシステムは、オークション終了時刻の5分前以降に2名以上の入札者が競り合うと、入札の度に終了時刻が5分延長され、競り合いが続く限り30分でも1時間でも終了時刻が延長される「自動延長」と、出品者が「終了ボタン」を押す操作を行うことにより、オークションの終了時刻を待たずに、オークションを即刻終了させることができる「早期終了」などの出品オプションを備えているが、未だ入札がないオークションの終了間際を狙って、安値で落札したい入札者の思惑を排除する出品オプションを備えていないといった問題があった。
【0005】
そこで、本発明の目的は、未だ入札がないオークションの終了間際を狙って、安値で落札したい入札者の思惑を排除する出品オプションを提供するオークション提供方法を提供することにある。また、出品者が出品オプションの実施時刻を設定するオークション提供方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上記課題を解決のため本発明のオークション提供方法において、システムは、オークションの自動延長オプションの実施時刻以降の入札者の入札を、最初の入札と判定した際に、前記オークションの終了時刻を繰下げる前記自動延長オプションを提供することを特徴とする。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、請求項1〜2は、未だ入札がないオークションの終了間際を狙って、安値で落札したい入札者の思惑を排除する出品オプションを提供することができる。請求項2は、出品者が自動早期終了オプションの実施時刻を設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1】実施形態のオークションシステムの構成図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
【0010】
図1は実施形態のオークションシステムの構成図である。オークションシステムは、出品者が出品した商品に対して競上げ式のオークションを開催し、商品への入札者を募り、オークションの終了時に商品の落札者を決定するオークションサイトを提供するサーバ1、出品者たちが使用する複数の出品者端末2、入札者たちが使用する複数の入札者端末3から構成される。サーバ1、出品者端末2、入札者端末3などの装置は、インターネット10などのネットワークシステムに接続され、CPU、ROM、RAM、記憶装置、入出力部及び通信用集積回路などを有するコンピュータ部を備える。
【0011】
サーバ1は、例えば、オークション終了時刻とオークション終了時刻より前のオプション実施時刻を登録するタイマー手段と、入札者端末3からのオークションの入札に応じて、オプション実施時刻以降の入札と判定し、かつオークションの最初の入札と判定したときに、タイマー手段のオークション終了時刻を繰下げるように制御する第1制御手段と、タイマー手段で検出したオプション実施時刻に、オークションの入札が未だないと判定したときに、タイマー手段のオークション終了時刻を繰上げる、或いはオークションを終了させるように制御する第2制御手段を備えることを特徴とする。そして、出品者は商品の出品時などにオプション実施時刻を設定することが可能である。
【0012】
第1制御手段は、未だ入札のないオークションに対し、オークションの終了間際を狙った入札者の安値落札を阻止するためのオークション終了時刻の「自動延長」オプションを提供する。
第2制御手段は、未だ入札のないオークションに対し、オークションの終了間際を狙った入札者の安値落札を阻止するためのオークション終了時刻の「自動早期終了」オプションを提供する。
出品者は商品の出品時などに該「自動延長」、該「自動早期終了」などのオプションを設定することが可能である。また、オプションの設定で出品者が繰下げ時間や繰上げ時間を任意に設定可能としてもよい。
【0013】
上記実施形態によれば、オークションシステムは、未だ入札がないオークションの終了間際を狙って、安値で落札したい入札者の思惑を排除することができる。延いては、出品者にとって不当な安値で商品を落札される不利益を防止することができる。
【0014】
以上の説明においては、通信制御プログラムを含む各種制御プログラムが、予めROMに格納されている場合について説明したが、制御プログラムを、コンピュータ部で読取可能な記憶媒体に記録するようにしてもよい。このような構成であれば、コンピュータ部によってプログラムが記憶媒体から読み取られ、読み取られたプログラムに従ってコンピュータ部が処理を実行すると、上記実施形態の各装置と同等の作用および効果が得られる。
【0015】
ここで、記憶媒体とは、RAM、ROM等の半導体記憶媒体、FD、HDD等の磁気記憶型記憶媒体、CD、DVD、BD等の光学的読取方式記憶媒体、MO等の磁気記憶型/光学的読取方式記憶媒体であって、電子的、磁気的、光学的等の読み取り方法のいかんにかかわらず、コンピュータ部で読み取り可能な記憶媒体であれば、どのような記憶媒体であってもよい。
【0016】
また、インターネット、LAN等のネットワークシステムを介して制御プログラムをダウンロードし、インストールして実行するように構成することも可能である。
【符号の説明】
【0017】
1…サーバ,2…出品者端末,3…入札者端末,10…インターネット
図1