特許第6073951号(P6073951)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6073951通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム及びドライブレコーディング方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6073951
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム及びドライブレコーディング方法
(51)【国際特許分類】
   G07C 5/00 20060101AFI20170123BHJP
   H04N 5/225 20060101ALI20170123BHJP
   H04N 5/765 20060101ALI20170123BHJP
   H04N 5/91 20060101ALI20170123BHJP
   H04N 7/18 20060101ALI20170123BHJP
   G08G 1/00 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   G07C5/00 Z
   H04N5/225 F
   H04N5/91 L
   H04N5/91 Z
   H04N7/18 J
   G08G1/00 D
【請求項の数】12
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-53420(P2015-53420)
(22)【出願日】2015年3月17日
(65)【公開番号】特開2016-103257(P2016-103257A)
(43)【公開日】2016年6月2日
【審査請求日】2015年3月18日
(31)【優先権主張番号】103141449
(32)【優先日】2014年11月28日
(33)【優先権主張国】TW
(73)【特許権者】
【識別番号】512135436
【氏名又は名称】研勤科技股▲分▼有限公司
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】方志傑
【審査官】 永石 哲也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2014−010496(JP,A)
【文献】 特開2011−257849(JP,A)
【文献】 特開2010−186481(JP,A)
【文献】 特開2009−020877(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07C 1/00 − 15/00
G08G 1/00
H04N 5/225
H04N 5/765
H04N 5/91
H04N 7/18
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両に適用される通信モジュールを有するドライブレコーディングシステムであって、
ドライブレコーダーと、保存サーバーと、監視装置と、を備え、
前記ドライブレコーダーは、
アンテナ送受信ユニットに電気的に接続され、通信信号の受信及び発信に用いられると共に通信信号のネットワーク接続を確立させる通信モジュールと、
前記車両の走行時の映像記録を取得させるためのレンズと、
前記映像記録がメモリユニットに保存されると共に前記通信モジュールにより確立されたネットワーク接続により、前記映像記録が前記保存サーバーにアップロードされるマイクロ制御ユニットと、
前記車両の測位データが取得されて前記メモリユニットに保存され、且つ前記通信モジュールにより確立されたネットワーク接続により、前記測位データが前記保存サーバーにアップロードされる全地球型衛星測位モジュールとを備え
記監視装置はネットワーク接続により前記保存サーバーに接続され、前記ドライブレコーダーの前記測位データ及び前記映像記録を取得し、
前記監視装置は前記保存サーバーに要求メッセージを発信し、
前記要求メッセージがネットワークを通して前記マイクロ制御ユニットに伝送され、
前記マイクロ制御ユニットが前記要求メッセージを受信した後、前記マイクロ制御ユニットが確認メッセージを前記保存サーバーに返信し、
前記保存サーバーによる確認が行われた後、前記確認メッセージが前記監視装置に伝送され、
前記監視装置は前記確認メッセージに基づいて前記マイクロ制御ユニットの識別IDコード及びネットワークアドレスを取得し、
前記監視装置は前記識別IDコードに基づいて、前記マイクロ制御ユニットを識別し、
前記監視装置は識別した前記マイクロ制御ユニットにフィードバック情報を返信し、前記ドライブレコーダーの前記測位データ及び前記映像記録を取得することを特徴とする、
通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム
【請求項2】
前記ドライブレコーダーが、前記映像記録を表示させるための表示ユニットを備えることを特徴とする、請求項1記載の通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム
【請求項3】
前記ドライブレコーダーが、制御命令を入力するためのタッチコントロールユニットを備え、前記ドライブレコーダーの機能の提供及び実行に使用されることを特徴とする、請求項1記載の通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム
【請求項4】
前記通信モジュールは、ブルートゥース(登録商標)、2.4G通信、3G通信、4G通信、5G通信、無線LAN、RF通信、ZigBee(登録商標)の内の何れか1つの無線ネットワーク通信方式であることを特徴とする、請求項1記載の通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム
【請求項5】
ネットワーク信号により、対応するソフトウェアプログラムが内蔵された電子装置とのネットワーク接続が行われ、前記測位データ及び前記映像記録が表示されることを特徴とする、請求項1記載の通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム
【請求項6】
前記マイクロ制御ユニットにより前記メモリユニットが前記映像記録を保存できないと判断された場合、前記通信モジュールにより確立されたネットワーク接続により、前記映像記録が前記保存サーバーにアップロードされることを特徴とする、請求項1記載の通信モジュールを有するドライブレコーディングシステム
【請求項7】
車両に適用される通信モジュールを有するドライブレコーディング方法であって、
前記方法は、
通信モジュールにより通信信号のネットワーク接続が確立される工程と、
レンズにより前記車両の走行時の少なくとも1つの映像記録が取得される工程と、
マイクロ制御ユニットにより前記映像記録がメモリユニットに保存され、且つネットワーク接続により前記映像記録が保存サーバーにアップロードされる工程と、
全地球型衛星測位モジュールにより前記車両の測位データが取得されて前記メモリユニットに保存され、且つネットワーク接続により前記測位データが前記保存サーバーにアップロードされる工程と、
ネットワーク接続により前記保存サーバーに接続された監視装置により、ドライブレコーダーの前記測位データ及び前記映像記録を取得する工程と、を含み、
前記監視装置は前記保存サーバーに要求メッセージを発信し、
前記要求メッセージがネットワークを通して前記マイクロ制御ユニットに伝送され、
前記マイクロ制御ユニットが前記要求メッセージを受信した後、前記マイクロ制御ユニットが確認メッセージを前記保存サーバーに返信し、
前記保存サーバーによる確認が行われた後、前記確認メッセージが前記監視装置に伝送され、
前記監視装置は前記確認メッセージに基づいて前記マイクロ制御ユニットの識別IDコード及びネットワークアドレスを取得し、
前記監視装置は前記識別IDコードに基づいて、前記マイクロ制御ユニットを識別し、
前記監視装置は識別した前記マイクロ制御ユニットにフィードバック情報を返信し、前記ドライブレコーダーの前記測位データ及び前記映像記録を取得することを特徴とする、
通信モジュールを有するドライブレコーディング方法。
【請求項8】
前記映像記録の表示に用いられる表示ユニットを備えることを特徴とする、請求項7記載の通信モジュールを有するドライブレコーディング方法。
【請求項9】
制御命令を入力するためのタッチコントロールユニットを備え、前記ドライブレコーダーの機能の提供及び実行に使用されることを特徴とする、請求項7記載の通信モジュールを有するドライブレコーディング方法。
【請求項10】
前記通信モジュールは、ブルートゥース、2.4G通信、3G通信、4G通信、5G通信、無線LAN、RF通信、ZigBeeの内の何れか1つの無線ネットワーク通信方式であることを特徴とする、請求項7記載の通信モジュールを有するドライブレコーディング方法。
【請求項11】
ネットワーク信号により、対応するソフトウェアプログラムが内蔵された電子装置とのネットワーク接続が行われ、前記測位データ及び前記映像記録が表示されることを特徴とする、請求項7記載の通信モジュールを有するドライブレコーディング方法。
【請求項12】
前記マイクロ制御ユニットにより前記メモリユニットが前記映像記録を保存できないと判断された場合、前記通信モジュールにより確立されたネットワーク接続により、前記映像記録が前記保存サーバーにアップロードされることを特徴とする、請求項7記載の通信モジュールを有するドライブレコーディング方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、通信モジュールを有するドライブレコーディングシステムに関し、より詳しくは、映像記録及び測位データが保存サーバーにアップロードされる技術に関する。
【背景技術】
【0002】
ドライブレコーダーは長年の技術の進化に伴い、その機能及び技術が大幅に進歩している。また、車両に装設されるドライブレコーダーは、走行状況の監視及び事故時の責任の所在の証拠として非常に有用であり、ドライブレコーダーが加速度的に普及している。
【0003】
なお、ドライブレコーダーの最も重要な機能は映像記録の保存であり、通常は本機のメモリーカード中に保存される。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、前述したメモリーの容量には限度があり、使用者はメモリーの容量が十分か否か注意しなければならない。さらに、ハードウェア設備には耐用年数の時間的制約があり、また、メモリーカードが予期せず損壊して映像を記録出来なくなることもある。特に事故発生時においては、映像記録の欠如により肝心の映像が記録されず、走行時の危険性が高まり、証拠資料不足により事故判定が正確に行えない場合もある。
【0005】
そこで、本発明者は上記の欠点が改善可能と考え、鋭意検討を重ねた結果、合理的設計で上記の課題を効果的に改善する本発明の提案に到った。
【0006】
無線ネットワーク通信装置はモバイルネットワークの進化、小型化により普及が進み、モバイル電子装置への無線ネットワーク通信機能の搭載が日増しに増え、ソフトウェアの進歩も伴って電子装置にソフトウェアを付加して応用することが一般化している。
ドライブレコーダーと通信ネットワーク装置とが結合される場合、その主要な機能は安全且つ安定的に映像記録を保存させることであり、通信ネットワークを付加させて映像記録を予備のストレージに保存する応用以外、多様で便利なクラウドによる管理方式も提供し、異なるドライブレコーダーの走行中の映像記録のコピーをクラウドストレージに保存する応用方式もサポートされている。
【0007】
従って、本発明は、このような従来の問題に鑑みてなされたものである。上記課題解決のため、本発明は、通信モジュールを有するドライブレコーディングシステムを提供することを主目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上述した課題を解決し、上記目的を達成するための本発明の通信モジュールを有するドライブレコーディングシステムは、車両に適用され、アンテナ送受信ユニットに電気的に接続され、通信信号の受信及び発信に用いられると共に通信信号のネットワーク接続を確立させる通信モジュールと、前記車両の走行時の映像記録を取得させるためのレンズと、前記映像記録がメモリユニットに保存されると共に前記通信モジュールにより確立されたネットワーク接続により、前記映像記録が保存サーバーにアップロードされるマイクロ制御ユニットと、前記車両の測位データが取得されて前記メモリユニットに保存され、且つ前記通信モジュールにより確立されたネットワーク接続により、前記測位データが前記保存サーバーにアップロードされる全地球型衛星測位モジュールとを備えることを特徴とする。
【0009】
また、上記目的を達成するため、本発明に係る通信モジュールを有するドライブレコーダーの方法は、車両に適用され、前記方法は、通信モジュールにより通信信号のネットワーク接続が確立される工程と、レンズにより前記車両の走行時の少なくとも1つの映像記録が取得される工程と、マイクロ制御ユニットにより前記映像記録がメモリユニットに保存され、且つネットワーク接続により前記映像記録が保存サーバーにアップロードされる工程と、全地球型衛星測位モジューにより前記車両の測位データが取得されて前記メモリユニットに保存され、且つネットワーク接続により前記測位データが前記保存サーバーにアップロードされる工程とを含むことを特徴とする。
【0010】
なお、本発明に係る通信モジュールを有するドライブレコーダーの好ましい実施態様において、ネットワークを経由して前記保存サーバーに接続され、前記ドライブレコーダーの測位データ及び映像記録を取得させる監視装置を更に備える。
前記監視装置からは要求メッセージが前記保存サーバーに発信されると共にネットワークを通して前記要求メッセージが前記マイクロ制御ユニットに伝送され、前記マイクロ制御ユニットにより前記要求メッセージが受信された後に確認メッセージが前記保存サーバーに返信され、前記保存サーバーによる確認が行われた後に前記監視装置に伝送され、前記監視装置は前記確認メッセージに基づいてフィードバックメッセージを前記マイクロ制御ユニットに返信させ、前記ドライブレコーダーの前記測位データ及び前記映像記録が取得される。監視装置はマイクロ制御ユニットにより返信されたフィードバックメッセージの個別の識別IDコードの違いに応じ、通信モジュールを有する複数のドライブレコーダーをそれぞれ同時に監視させる。
【発明の効果】
【0011】
本発明はドライブレコーダー及び通信ネットワークモジュールの結合構造を採用し、主な効果は安全で安定的な映像記録の保存を提供することである。
メモリーカードの損壊或いはメモリー不足により映像を記録出来ず、特に事故発生時に映像記録が欠如して肝心の映像が記録されずに、ドライブの危険性が高まり、証拠資料不足により事故の判定が不正確になる事態を回避させる。このほか、通信ネットワークにサービスを付加し、広く応用されるソフトウェアにより映像記録を予備のストレージに保存させる以外、ソフトウェアの制御によりクラウド管理方式を達成させ、異なるドライブレコーダーの走行中の映像記録及び測位データのコピーのクラウドストレージへの保存をサポートする。さらには、通信ネットワークのソフトウェアの応用により車両管理機能を達成させ、且つネットワーク通信に接続させて全地球型衛星測位データを取得して紛失した車両の捜索も行える。
【図面の簡単な説明】
【0012】
図1】本発明の第1実施形態による通信モジュールを有するドライブレコーダーを示す素子の概念図である。
図2】本発明の第1実施形態による通信モジュールを有するドライブレコーディングシステムを示す構築の概念図である。
図3】本発明の第1実施形態による通信モジュールを有するドライブレコーディングシステムを示すフローチャートである。
【発明を実施するための形態】
【0013】
本発明における好適な実施の形態について、添付図面を参照して説明する。尚、以下に説明する実施の形態は、特許請求の範囲に記載された本発明の内容を限定するものではない。また、以下に説明される構成の全てが、本発明の必須要件であるとは限らない。
【0014】
<第1実施形態>
以下、本発明の具体的な実施形態について添付図面に基づき説明する。図1は本発明に係るドライブレコーダー100の部材の概念図である。図1では、本発明に係るドライブレコーダー100は、マイクロ制御ユニット200、保存サーバー210、監視装置220、アンテナ送受信ユニット300、メモリユニット400、表示ユニット500、全地球型衛星測位モジュール600、通信モジュール700、及びレンズ800を備える。
【0015】
ドライブレコーダー100は各種の交通車両に適用され、車両の走行時の連続映像を記録させ、映像記録の表示に用いられる表示ユニット500を備える。本実施形態では、前記表示ユニット500は、使用者が制御命令を入力するのに使用されるタッチコントロールユニットを更に備え、これにより前記ドライブレコーダーの機能を提供して実行させる。
本実施形態において、ドライブレコーダー100のハードウェアインターフェースはタッチパネルを例にし、ユーザーインターフェースは図形化されたメニューによるインターフェースを例示するが、但しこれに限定されない。
【0016】
ドライブレコーダー100は前記通信モジュール700によりネットワーク接続が確立され、前記車両の測位データを取得させると共にドライブレコーダー100のメモリユニット400に保存させるための全地球型衛星測位モジュール600を更に備え、通信モジュール700により確立されたネットワーク接続により、前記測位データがクラウドネットワークの保存サーバー210にアップロードされる。
【0017】
この好ましい実施態様では、ドライブレコーダー100の通信モジュール700とアンテナ送受信ユニット300とは電気的に接続され、通信信号の受信及び発信を行うと共に通信信号のネットワーク接続を確立させる(S301)。
通信ネットワークの方式はブルートゥース(登録商標)、2.4G通信、3G通信、4G通信、5G通信、無線LAN(Wi−Fi(登録商標))、RF通信(Radio Frequency、 RF)、ZigBee(登録商標)の内の何れか1つの無線ネットワーク通信方式で実現されるが、異なる種類の無線ネットワーク通信方式を同時にサポートしてもよい(図3参照)。
【0018】
本実施態様では、前記アンテナ送受信ユニット300は異なる基地局のネットワーク信号の受信及び発信が可能である。このため、ドライブレコーダー100が交通車両の移動中に、異なる基地局の間で前記通信モジュール700によりネットワークへの登録が行われる。前記アンテナ送受信ユニット300により発信された信号は一定の範囲をカバーするアンテナ信号であるため、前記範囲内にある少なくとも1つの通信装置によりネットワーク通信を行う。
【0019】
また、ドライブレコーダー100はネットワーク信号により対応するソフトウェアプログラムが内蔵された電子装置とのネットワーク接続を行い、前記測位データ及び前記映像記録が表示される。前記対応するソフトウェアプログラムはドライブレコーダー100及び電子装置により相互に認証され、且つアプリケーションプログラム等のソフトウェアプログラムが電子装置及びドライブレコーダーにインストールされ、前記電子装置により前記測位データ及び前記映像記録が表示されて利用可能となる。ここでは、前記電子装置はスマートフォン、タブレット端末、ノートパソコン、パソコン等のネットワークに接続可能な各種形態の電子装置である。
【0020】
上述の電子装置にはネットワークから前記対応するソフトウェアプログラムがダウンロードされてインストールされ、表示用の図形化されたユーザー用の管理インターフェースを更に含み、交通車両の映像の記録及び測位データの前記電子装置での表示及び利用に使用される。
また、ドライブレコーダー100は通信モジュール700によりネットワーク接続を行う。映像記録はソフトウェアプログラムにより操作する方式であり、広く応用されるソフトウェアへの付加サービスの開発を行える。例えば、オンラインでの車両管理やクラウドでの監視等であり、使用者が家の中からネットワークを通して映像メッセージ及び録画映像認証ファイルを即時取得可能になる。
【0021】
この実施態様では、上述の前記レンズ800により映像記録が撮影され(S302)、前記メモリユニット400により前記車両の走行中の連続映像記録が保存され、複数のソフトウェアプログラムが本発明に係る通信モジュールを有するドライブレコーダー100に使用される。
レンズ800により交通車両の走行中の異なる方向からの映像記録が録画される。前記レンズ800の種類はズームレンズ、望遠レンズ、標準レンズ等があるが、但しこれらに制限されない。
【0022】
なお、本実施態様では、本発明に係る通信モジュールを有するドライブレコーダー100の前記マイクロ制御ユニット200は、前記メモリユニット400の保存能力を判断する機能を有し、前記マイクロ制御ユニット200によりメモリユニット400がメモリー不足、または毀損や他の原因により前記映像記録を保存不可能と判断されると、即時に前記通信モジュール700により確立されたネットワーク接続を通して、未保存の前記映像記録及び測位データがクラウドネットワークの前記保存サーバー210にアップロードされ(S303及びS304)、メモリユニット400の機能の喪失により重要な映像記録が欠如する事態を回避させる(図2及び図3参照)。
【0023】
幾つかの実施形態では、本発明に係る通信モジュールを有するドライブレコーダー100は、監視装置220を更に備える。監視装置220は有線ネットワーク或いは無線ネットワークにより前記保存サーバー210及び本発明に係る通信モジュールを有するドライブレコーダー100に接続され、交通車両に記録された前記測位データ及び前記映像記録を取得させる(図2参照)。
【0024】
上述により、ドライブレコーダー100は、まず前記監視装置220から要求メッセージが前記保存サーバー210に発信されると共にネットワークを通して前記要求メッセージが前記マイクロ制御ユニット200に伝送される。ドライブレコーダー100の前記マイクロ制御ユニット200により前記要求メッセージが受信された後に確認メッセージが前記保存サーバー210に返信され、前記保存サーバー210による確認が行われた後に前記監視装置220に伝送される(S305)。
前記監視装置220は前記確認メッセージに基づいてフィードバックメッセージを前記マイクロ制御ユニット200に返信させ、前記ドライブレコーダー100の前記測位データ及び前記映像記録が取得される(S306)(図2及び図3参照)。
【0025】
前記マイクロ制御ユニット200は、まず前記測位データ及び前記映像記録が前記メモリユニット400に保存され、前記監視装置220により前記確認メッセージが受信された後、受信された前記確認メッセージに基づいて前記マイクロ制御ユニット200の識別IDコード及びネットワークアドレスが取得され、フィードバックメッセージが前記マイクロ制御ユニット200に返信され(S306)、前記保存サーバー210と前記監視装置220との間のネットワーク接続が確立され、前記ドライブレコーダー100の前記測位データ及び前記映像記録が取得される。
監視装置220がフィードバックメッセージを前記マイクロ制御ユニット200に返信していない場合、或いは前記マイクロ制御ユニット200が監視装置220から返信されたフィードバックメッセージを未受信の場合、監視装置220と保存サーバー210との間の通信ネットワークが確立されず、前記ドライブレコーダー100の前記測位データ及び前記映像記録が取得不可能になる。しかし、マイクロ制御ユニット200と保存サーバー210との間では前記車両の映像記録及び測位データ等のドライブに関するデータが保存可能であり、ドライブレコーダーのデータを安全に保護する。
【0026】
また、監視装置220はマイクロ制御ユニット200が有する個別の識別IDコードの違いによりドライブレコーダー100を個別に区分し、前記監視装置220はそれぞれネットワーク接続方式により、複数の通信モジュールを有するドライブレコーダー100を同時に監視し、ソフトウェアによる制御によりクラウド管理方式を達成させ、異なる識別IDコードを有するドライブレコーダー100の交通車両の走行中の映像記録及び測位データのコピーのクラウドストレージへの保存をサポートする。
このほか、通信ネットワークのソフトウェアの応用により車両群の車両管理機能を達成させ、ネットワークを利用して遠隔からドライバーの所在地の状況を即時に同調して監視させ、ネットワーク通信に接続されて全地球型衛星測位データを取得させて紛失した車両の捜索をも行える。
【0027】
以上のとおり、ドライブレコーダー100及び通信ネットワークモジュールが結合された構造になり、主な効果として安全且つ安定的に映像記録の保存が可能になり、メモリーカードの損壊或いは容量不足により映像が記録出来なくなり、特に事故発生時に映像記録が欠如して肝心の映像が記録されなかったことで、ドライビングの危険性が増し、証拠資料が不足して事故の判定が不正確になるのを防止させる。
然しながら、無線通信ネットワークに過度に依存させず、周波数帯が制限されたり、或いは走行中に地形の違いにより無線ネットワークの信号が不良に陥ることで映像記録が欠如するのを避けるため、本発明に係るドライブレコーダー100では本機にもメモリユニット400を有する。
【0028】
さらには、通信ネットワークの付加サービス(value−added service)では、広く応用されるソフトウェアにより映像記録が予備のストレージに保存されるほか、ソフトウェアの制御によりクラウド管理方式を達成させ、異なるドライブレコーダー100の走行中の映像記録及び測位データのコピーのクラウドストレージへの保存をサポートする。
また、通信ネットワークのソフトウェアの応用により車両管理機能を達成させ、ネットワークを通して遠隔からドライバーの所在地の状況を即時に同調して監視させ、ネットワーク通信に接続されて全地球型衛星測位データを取得させて紛失した車両の捜索も行える。
【0029】
以上、本発明の実施形態について図面を参照して詳述したが、具体的な構成はこの実施形態に限られるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲の設計変更等も含まれる。
【符号の説明】
【0030】
100 ドライブレコーダー
200 マイクロ制御ユニット
210 保存サーバー
220 監視装置
300 アンテナ送受信ユニット
400 メモリユニット
500 表示ユニット
600 全地球型衛星測位モジュール
700 通信モジュール
800 レンズ
S301 フローチャート
S302 フローチャート
S303 フローチャート
S304 フローチャート
S305 フローチャート
S306 フローチャート
図1
図2
図3