特許第6073973号(P6073973)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6073973
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】クリップ部を具備する筆記具
(51)【国際特許分類】
   B43K 25/02 20060101AFI20170123BHJP
【FI】
   B43K25/02
【請求項の数】2
【全頁数】7
(21)【出願番号】特願2015-119847(P2015-119847)
(22)【出願日】2015年6月14日
(65)【公開番号】特開2017-1337(P2017-1337A)
(43)【公開日】2017年1月5日
【審査請求日】2015年6月14日
(73)【特許権者】
【識別番号】504474323
【氏名又は名称】宇野 公二
(72)【発明者】
【氏名】宇野 公二
【審査官】 藤井 達也
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−190924(JP,A)
【文献】 特開昭57−144797(JP,A)
【文献】 実開昭55−070292(JP,U)
【文献】 実開昭60−120881(JP,U)
【文献】 特開2007−030398(JP,A)
【文献】 登録実用新案第3195471(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B43K 25/00−25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
棒状の筆記具の長手方向に沿うように配置される軸線を中心に揺動可能に支持され前記筆記具の一端部に配置される第1支持部と、
前記筆記具の一端部に配置される第2支持部と、
前記第1支持部及び前記第2支持部からそれぞれ前記筆記具の他端部方向に延びる第1アーム部及び第2アーム部と、
前記筆記具の一端部に配置される第1指掛部及び第2指掛部と、
を具備し、
前記第1アーム部を前記軸線中心に前記第1指掛部及び前記第2指掛部が離れる方向に揺動させるように働く付勢力を有し、
前記第1アーム部を前記軸線中心に前記第1指掛部及び前記第2指掛部が近づく方向に揺動させると前記第1アーム部から前記第2アーム部までの距離が短くなることを特徴とする、
クリップ部を具備する筆記具。
【請求項2】
棒状の筆記具の長手方向に沿うように配置される軸線を中心に揺動可能に支持され前記筆記具の一端部に配置される支持部と、
前記支持部から前記筆記具の他端部方向に延びるアーム部と、
前記筆記具の一端部に配置される第1指掛部及び第2指掛部と、
を具備し、
前記アーム部を前記軸線中心に前記第1指掛部及び前記第2指掛部が離れる方向に揺動させるように働く付勢力を有し、
前記アーム部を前記軸線中心に前記第1指掛部及び前記第2指掛部が近づく方向に揺動させると前記筆記具の外郭から前記アーム部までの距離が長くなることを特徴とする、
クリップ部を具備する筆記具。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、クリップ部を具備する筆記具に関する。
【背景技術】
【0002】
棒状の筆記具に備えられるクリップ部においては、特許文献1のように筆記具の径方向に移動可能で付勢部材によって筆記具の中心方向に付勢されるアイデアが知られている。
【0003】
また、棒状の筆記具に備えられるクリップ部においては、特許文献2のように筆記具の長手方向に沿うように配置される軸線を中心に揺動させることで挟持部の隙間を調整可能なアイデアが知られている。
【0004】
また、棒状の筆記具に備えられるクリップ部においては、特許文献3や特許文献4のように2本のアーム部を備えるアイデアが知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2006−001150号公報
【特許文献2】特開2007−190924号公報
【特許文献3】特開2011−126238号公報
【特許文献4】特開2009−045853号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
棒状の筆記具に備えられるクリップ部においては、被挟持物の厚さが変化しても十分な挟持力を得られ、且つクリップ部の塑性変形や破損が起こりにくいものが望まれる。しかし、これを実現する為に大げさな付勢部材では挟持部を開く為に必要な操作力が大きくなり過ぎ、また複雑な隙間調整構造では新たなトラブルやコストアップが心配される。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の実施形態図等を用いて以下に説明するが、これは本発明の内容をより把握しやすいようにする為で、添付の特許請求の範囲を縮小するものではない。
【0008】
発明1に係るクリップ部を具備する筆記具は、例えば図1から3の組み、図4から6の組み、のいずれかの組みのように、
棒状の筆記具の長手方向に沿うように配置される軸線1を中心に揺動可能に支持され筆記具の一端部2に配置される支持部3と、
筆記具の一端部2に配置される支持部4と、
支持部3及び4からそれぞれ筆記具の他端部5方向に延びるアーム部6及び7と、
筆記具の一端部2に配置される指掛部8及び9と、
を具備し、
アーム部6を軸線1中心に指掛部8及び9が離れる方向に揺動させるように働く付勢力を有し、
アーム部6を軸線1中心に指掛部8及び9が近づく方向に揺動させるとアーム部6からアーム部までの距離が短くなることを特徴とする、
クリップ部10を具備する筆記具である。
【0009】
発明2に係るクリップ部を具備する筆記具は、例えば図4から6の組み、図7から9の組み、のいずれかの組みのように、
棒状の筆記具の長手方向に沿うように配置される軸線1を中心に揺動可能に支持され筆記具の一端部2に配置される支持部3と、
支持部3から筆記具の他端部5方向に延びるアーム部6と、
筆記具の一端部2に配置される指掛部8及び9と、
を具備し、
アーム部6を軸線1中心に指掛部8及び9が離れる方向に揺動させるように働く付勢力を有し、
アーム部6を軸線1中心に指掛部8及び9が近づく方向に揺動させると筆記具の外郭13からアーム部6までの距離が長くなることを特徴とする、
クリップ部10を具備する筆記具である。
【0010】
ここで、筆記具とは鉛筆、芯を送り出すタイプの鉛筆、フェルトペン、万年筆、ボールペン、修正ペン、スタイラスペン、芯を送り出すタイプの消しゴム、化粧用のペン、等である。
【発明の効果】
【0011】
以上のように本発明では、付勢力によって軸線1中心にアーム部6が揺動する方向と、被挟持物を挟持する力の方向に角度をつけることで、比較的小さな付勢力であっても被挟持物を不意に放してしまうリスクが軽減され、且つ比較的小さく設計された付勢力に逆らうように指先で指掛部8及び9を摘むことで軽い操作力によってアーム部6(7)に被挟持物を迎え入れることが可能なクリップ部10の設計が容易となる。
【0012】
また、発明1では、本発明の効果に加えて、指掛部8及び9を指先で摘んでアーム部6及び7を近づけアーム部全体を細くして被挟持物であるノートの中間ページに差し入れ指先を放してやるとアーム部全体として太い状態となり、安定した挟持となるようなクリップ部10の設計が容易となる。
【図面の簡単な説明】
【0013】
図1】第1実施形態のクリップ部10の操作を表した正面図
図2】第1実施形態のクリップ部10の操作を表した平面図
図3】第1実施形態のクリップ部10の操作を表した左側面図
図4】第2実施形態のクリップ部10の操作を表した正面図
図5】第2実施形態のクリップ部10の操作を表した平面図
図6】第2実施形態のクリップ部10の操作を表した右側面図
図7】第3実施形態のクリップ部10の操作を表した正面図
図8】第3実施形態のクリップ部10の操作を表した平面図
図9】第3実施形態のクリップ部10の操作を表した左側面図
【発明を実施するための形態】
【0014】
本発明の第1実施形態を図1から3に基づいて説明する。
なお、図1及び2の上図と図3の左図が平常状態、図1及び2の下図と図3の右図が平常状態から付勢力に逆らって指掛部8及び9を指先で摘みアーム部6を軸線1中心に90度揺動させた揺動状態を表している。
【0015】
全体として棒状の筆記具は、円筒状の外郭13の内部にペン芯とノック機構が備えられており、一端部2のノック部12を押すことで他端部5の先端14の穴からペン先が現れる。
また、一端部2の支持部4は外郭13に対して固定接続され、棒状の筆記部の径方向に延びており、支持部4の端部から棒状のアーム部7が外郭13との隙間16を保ちながら他端部5方向に延びている。また円筒状の外郭13と同心の軸線1中心に90度揺動可能で軸線1方向に直動不能に支持される支持部3は棒状の筆記部の径方向に延びており、支持部3の端部から棒状のアーム部6が外郭13との隙間15を保ちながら他端部5方向に延びている。また支持部3及び4の間には軸線1を中心とするねじりコイルバネが付勢部材11として配置され、アーム部6を軸線1中心に指掛部8及び9が離れる方向に揺動させるように働く付勢力を発生させる。また指掛部8及び9はそれぞれ支持部3とアーム部6の接続部付近及び支持部4とアーム部7の接続部付近の外側に配置されている。
また、例えばねじりコイルバネの替わりに圧縮バネを付勢部材として支持部3及び4に架設しても良いだろう。
使用方法としては、例えば被挟持物のノート端部からノート中間ページに揺動状態のアーム部6及び7を挿入し指掛部8及び9を摘んでいた指先を離すことで外郭13に沿うように当接し隙間15及び16に入り込んだ平面状のノート表紙にアーム部6及び7が近づくように付勢部材11の付勢力によってアーム部6及び7が相対揺動することで、アーム部6、外郭13、アーム部7によって広い面積で安定して挟持される。
【0016】
本発明の第2実施形態を図4から6に基づいて説明する。
なお、図4及び5の上図と図6の右図が平常状態、図4及び5の下図と図6の左図が平常状態から付勢力に逆らって指掛部8及び9を指先で摘みアーム部6を軸線1中心に70度揺動させた揺動状態を表している。
【0017】
全体として棒状の筆記具は、円筒状の外郭13の内部にペン芯とノック機構が備えられており、一端部2のノック部12を押すことで他端部5の先端14の穴からペン先が現れる。
また、一端部2の支持部3及び4は弾力性を有する素材によって外郭13と一体成形された板バネ状であり棒状の筆記部の径方向に延びており、支持部3及び4の端部からそれぞれ棒状のアーム部6及び7が外郭13との隙間15及び16を保ちながら他端部5方向に延びている。また支持部3が弾性変形することで外郭13付近に配置される軸線1中心にアーム部6は70度程揺動可能であり、また支持部4が弾性変形することで外郭13付近に配置され軸線1に沿う軸線17中心にアーム部7は70度程揺動可能である。また指掛部8及び9はそれぞれ支持部3とアーム部6の接続部付近及び支持部4とアーム部7の接続部付近の外側に配置されている。
使用方法としては、例えば被挟持物のノート端部からノート中間ページに揺動状態のアーム部6及び7を挿入し指掛部8及び9を摘んでいた指先を離すことで外郭13に沿うように当接し隙間15及び16に入り込んだ平面状のノート表紙にアーム部6及び7が近づくように支持部3及び4の弾力性による付勢力によってアーム部6及び7が揺動することで、アーム部6、外郭13、アーム部7によって広い面積で安定して挟持される。
また、円筒状の外郭13と軸線1及び17は同心ではなく、図6左図の揺動状態よりも図6右図の平常状態の方が隙間15及び16が小さくなるように設計されている。
【0018】
本発明の第3実施形態を図7から9に基づいて説明する。
なお、図7及び8の上図と図9の左図が平常状態、図7及び8の下図と図9の右図が平常状態から付勢力に逆らって指掛部8及び9を指先で摘みアーム部6を軸線1中心に60度揺動させた揺動状態を表している。
【0019】
全体として棒状の筆記具は、円筒状の外郭13の内部にペン芯とノック機構が備えられており、一端部2のノック部12を押すことで他端部5の先端14の穴からペン先が現れる。
また、一端部2の指掛部9が配置される突起部18は外郭13に対して固定接続され、棒状の筆記部の径方向に突出している。また円筒状の外郭13と同心でない軸線1中心に60度揺動可能で軸線1方向に直動不能に支持される支持部3は棒状の筆記部の径方向に延びており、支持部3の端部から棒状のアーム部6が外郭13との隙間15を保ちながら他端部5方向に延びている。また支持部3及び突起部18の間には円筒状の外郭13の中心軸を中心とするねじりコイルバネが付勢部材11として配置され、アーム部6を軸線1中心に指掛部8及び9が離れる方向に揺動させるように働く付勢力を発生させる。また指掛部8及び9はそれぞれ支持部3とアーム部6の接続部付近及び突起部18の外側に配置されている。
また、例えばねじりコイルバネの替わりに圧縮バネを付勢部材として支持部3及び突起部18に架設しても良いだろう。また、ねじりコイルバネは軸線1を中心として配置しても良いだろう。
また、例えば楕円筒形の外郭13と同心の軸線1として、アーム部6の揺動角度に応じて隙間15が変化するような設計としても良いだろう。
使用方法としては、例えば被挟持物のノート端部からノート中間ページに揺動状態のアーム部6を挿入し指掛部8及び9を摘んでいた指先を離すことで外郭13に沿うように当接し隙間15に入り込んだ平面状のノート表紙にアーム部6が近づくように付勢部材11の付勢力によってアーム部6が揺動することで、アーム部6及び外郭13によって安定した強い挟持力が得られる。
【0020】
本発明のその他の実施形態を説明する。
【0021】
前記すべての実施形態において、例えばキャップ式ペンのようにキャップにクリップ部10を備える構造でも良いだろうし、例えば鉛筆用キャップのようにクリップ部10を備えるキャップ単体での販売も考えられる。
【0022】
前記すべての実施形態において、ノック式のペンをその他の筆記具に設計変更することは当業者には容易であるので、詳しい記載は省略する。
【符号の説明】
【0023】
1,17. 軸線
2. 一端部
3,4. 支持部
5. 他端部
6,7. アーム部
8,9. 指掛部
10. クリップ部
11. 付勢部材
12. ノック部
13. 外郭
14. 先端
15,16. 隙間
18. 突起部
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7
図8
図9