(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記スクレイピングブレードは、前記撹拌部が一側方向に回転することによって前記生ごみを前記脱水部の前方に移動させ、前記撹拌部が他側方向に回転することによって前記生ごみを前記脱水部の後方に移動させる、請求項11又は12に記載の生ごみ処理装置。
前記スクレイピングブレードは、前記脱水部の内側面に隣接し、長手方向の一側端が前記脱水部の内周面に隣接し、長手方向の他側端が前記脱水部の内周面に対して離隔される、請求項11〜14のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
前記スクレイピングブレードは、前記撹拌部が一側方向に回転することによって前記生ごみを加圧して粉砕し、前記撹拌部が他側方向に回転することによって前記生ごみを前記脱水部の内周面からはがして分離させる、請求項11〜15のいずれか一項に記載の生ごみ処理装置。
【発明を実施するための形態】
【0040】
本発明を説明するにおいて、各構成要素の名称は、本発明での機能を考慮して定義されたものである。したがって、本発明の技術的構成要素を限定する意味に理解してはならない。また、各構成要素に定義されたそれぞれの名称は、当業界で他の名称で称することができる。
【0041】
以下、添付の図面を参照して本発明の一実施例に係る生ごみ処理装置を詳細に説明する。
【0042】
図1は、本発明に係る生ごみ処理装置の設置状態を示した簡略図で、
図2は、本発明に係る生ごみ処理装置を示した正面図で、
図3は、本発明に係る生ごみ処理装置を示した斜視図である。
【0043】
本発明の生ごみ処理装置100は、流し台(Sink)Sの排水口Dに着脱可能に備えられてもよく、流し台Sに設置されず、流し台Sと分離された独立的な構成で使用者が投入する生ごみを粉砕、脱水及び乾燥するように備えられてもよい。以下では、説明の便宜上、流し台Sに着脱可能な生ごみ処理装置100を基準にして説明する。
【0044】
図1及び
図2に示したように、生ごみ処理装置100は、連結部11を通じて排水口Dに着脱可能なキャビネット1と、キャビネットの内部に備えられ、排水口Dから供給される生ごみを粉砕する粉砕部2と、粉砕部2で粉砕された生ごみが流入するハウジング3と、ハウジング3の内部に回転可能に備えられ、生ごみが貯蔵される空間及び生ごみの処理(洗浄/粉砕/脱水/乾燥)空間を提供する脱水部4とを含む。
【0045】
ここで、キャビネット1の内部には、ハウジング3の下部に位置し、ハウジング3の外部に排出される生ごみが貯蔵されるドロワー6を備えることができる。ドロワー6は、
図2〜
図3に示したように、粉砕された生ごみが貯蔵される空間を提供し、ハウジング3の下部に位置するドロワーボディー61と、使用者がドロワーボディー61を容易に引き出せるようにするハンドル63とを備えることができる。この場合、ドロワーボディー61は、キャビネット1に備えられた引出口13を介してキャビネット1から引き出したり、キャビネット1に引き込むことができる。
【0046】
一方、粉砕部2は、連結部11から供給される生ごみをハウジング3に案内する支持ボディー21と、支持ボディー21の内部に備えられて生ごみを粉砕する第1及び第2の回転カッター22、23を含む。
【0047】
図4に示したように、支持ボディー21は、対向する両面が開放されたパイプ形態に備えることができる。すなわち、支持ボディー21は、連結部11と連通して生ごみを第1及び第2の回転カッター22、23に供給する投入面211と、第1及び第2の回転カッター22、23によって粉砕された生ごみをハウジング3に排出させる排出面213とを備えることができる。
【0048】
キャビネット1に備えられた連結部11及び支持ボディー21に備えられた投入面211の形態は、流し台の排水口Dが結合可能な形状に備えることができる。
【0049】
第1及び第2の回転カッター22、23は、投入面211と排出面213との間に位置し、第1の回転カッター22と第2の回転カッター23は反対方向に回転するように備えられる。
【0050】
図6に示したように、第1の回転カッター22は、支持ボディー21に回転可能に備えられた第1の軸221と、第1の軸221に備えられ、支持ボディー21の内部に位置する多数の第1のカッター225と、第1の軸221に固定され、支持ボディー21の外部に位置する第1のギア223とを備えることができる。
【0051】
第2の回転カッター23は、支持ボディー21に回転可能に備えられた第2の軸231と、第2の軸に備えられ、支持ボディー21の内部に位置する多数の第2のカッター235と、第2の軸231に固定され、第1のギア223に連結される第2のギア233とを備えることができる。
【0052】
第1のカッター225は、第1の軸221の長さ方向に沿って互いに所定距離だけ離隔した形態で備えられ、第2のカッター235は、一つの第1のカッター225と他の一つの第1のカッター225との間に形成された空間に位置するように備えることができる。
【0053】
上述した第1及び第2の回転カッター22、23は、脱水部4を回転させる駆動部8と分離された別途の駆動部(図示せず)によって回転してもよく、駆動部8によって回転するように備えられてもよい。
【0054】
第1及び第2の回転カッター22、23が駆動部8によって回転するように備えられる場合、粉砕部2と駆動部8との間には動力伝達部が備えられなければならない。動力伝達部は、第1のギア223に連結された駆動軸24と、駆動軸に備えられる従動プーリー26と、駆動部8によって回転する主動プーリー25と、主動プーリーと従動プーリーとを連結するベルト27とを備えることができる。
【0055】
駆動部8が主動プーリー25を回転させると、第1のギア223はベルト27と従動プーリー26によって回転し、第1のギア223が回転すると、第2のギア233は第1のギアの回転方向と反対方向に回転する。したがって、投入面211に供給される生ごみは、第1のカッター225と第2のカッター235との間を通過しながら粉砕された後、排出面213に移動し得る。
【0056】
一方、本発明の生ごみ処理装置100は、脱水部4を通じて生ごみの脱水が可能なだけでなく、後述する乾燥部73を通じて生ごみの乾燥も可能であるが、粉砕部2から排出される生ごみのサイズを一定のサイズ以下に維持すると、生ごみの脱水及び乾燥効率を高めることができる。
【0057】
粉砕部2から排出される生ごみのサイズを一定のサイズ以下に維持するために、支持ボディー21の排出面213には、第1及び第2の回転カッター22、23が収容される空間を提供する収容部214と、収容部214を貫通するように備えられ、生ごみを収容部214の外部に排出する排出ホール215とをさらに含むことができる。
【0058】
第1のカッター225の円周面及び第2のカッター235の円周面のうち少なくとも一部は、収容部214が提供する空間の内部に位置する。したがって、各カッター225、235によって粉砕された後、収容部214に流入した生ごみは、排出ホール215を通過できるサイズに粉砕されるまで収容部214の内部で各カッター225、235によって粉砕される過程が進行される。
【0059】
一方、粉砕が難しいか粘性の高い生ごみの場合、カッター225、235によって粉砕された後、カッター225、235から分離されずにカッターの表面に残留し得る。この場合、生ごみの腐敗による悪臭が発生し得る。
【0060】
本発明は、このような問題を解決するために、支持ボディー21の内部に水を噴射する洗浄水噴射部をさらに含むことができる。洗浄水噴射部は、支持ボディー21に備えられ、外部から供給される水を噴射する第1のノズル28及び第2のノズル29を備えることができる(
図7参照)。
【0061】
第1のノズル28は、投入面211に並んだ方向の噴射幅が投入面211に垂直な方向の噴射幅に比べてより広く備えられ、第2のノズル29は、投入面211に垂直な方向の噴射幅が投入面211に並んだ方向の噴射幅に比べてより広く備えられ得る。これは、第1のノズル28と第2のノズル29が噴射する水の供給領域を異ならせることによって、支持ボディー21の内部空間のうち水が供給されない領域を最小化するためである。
【0062】
このような効果を極大化するために、第1のノズル28と第2のノズル29は、互いに対向するように支持ボディー21に固定され、第1及び第2の回転カッター22、23に向かって水を噴射するように備えることができる。また、第1のノズル28から供給される水の噴射角と第2のノズル29から供給される水の噴射角は互いに直交するように備えることもできる。
【0063】
図8に示したように、ハウジング3は、粉砕部2とドロワー6とを連結する手段であるだけでなく、脱水部4が収容される空間を提供し、流し台の排水口Dから排出される水を下水流路に案内する手段である。
【0064】
ハウジング3は、粉砕部2とドロワー6との間に位置するハウジングボディー31を備えるが、ハウジングボディー31には、粉砕部の排出面213または排出ホール215と連通する流入口33と、ドロワー6と連通する排出口35とが備えられる。すなわち、ハウジング3は、対向する両面が開放された円筒状に備えることができる。
【0065】
ハウジング3がガスケット331(
図1参照)を介して支持ボディー21に連結されることによって、支持ボディー21とハウジング3との間の漏水が防止される。一方、ガスケット331がゴムなどの振動を吸収可能な材質で備えられると、ガスケット331は、支持ボディー21とハウジング3との間の振動を減殺させる役割も行うようになる。
【0066】
ハウジングボディー31に備えられた排出口35は、ハウジングボディー31に備えられたハウジングドア37によって開閉されるが、ハウジングドア37は、ハウジングドア駆動部(図示せず)によって排出口35を選択的に開放する。
【0067】
一方、ハウジングボディー31は、振動減殺部39(
図2参照)によってキャビネット1の内部に支持されるが、振動減殺部39は、ハウジングボディー31の外周面に備えられた駆動部8の振動やハウジングボディー31に連結された粉砕部2の振動がキャビネット1に伝達されることを防止する手段である。
【0068】
上述した機能を行える限り、振動減殺部39は多様な構造で備えることができ、
図2は、振動減殺部39がキャビネット1とハウジングボディー31との間に備えられたダンパー及びスプリングである場合を一例として示した。
【0069】
生ごみの乾燥のために、ハウジングボディー31には、外気が流入する第1の連通部311と、ハウジングボディー31内部の空気や水をキャビネット1の外部に排出させる第2の連通部313とがさらに備えられるが、これについては後で詳細に説明する。
【0070】
ハウジングボディー31の内部に備えられる脱水部4は、粉砕部2で粉砕された後、ハウジング3に供給される生ごみを脱水・撹拌する手段であって、ハウジングボディー31の内部に備えられ、生ごみが貯蔵される空間を提供する貯蔵ボディー41と、地面に並んで備えられ、貯蔵ボディー41をハウジングボディー31の内部に回転可能に支持させる回転軸47と、貯蔵ボディー41を貫通するように備えられ、貯蔵ボディー41の回転角度によって流入口33や排出口35と連通する連通ホール42とを含む。
【0071】
貯蔵ボディー41は、中空円筒状に備えられ、回転軸47は、貯蔵ボディー41の後方面に固定されて備えられる。
【0072】
一方、貯蔵ボディー41の円周面、前方面及び後方面には、貯蔵ボディー41の内部をハウジングボディー31の内部と連通させる多数の貫通ホール43が備えられる。したがって、貯蔵ボディー41が回転すると、生ごみに含まれた水は、貫通ホール43を介してハウジングボディー31に排出され得る。
【0073】
図4〜
図5に示したように、回転軸47は、貯蔵ボディー41が地面に並んだ軸を中心に回転できるようにする手段であって、貯蔵ボディー41の後方面に固定され、ハウジングのハウジングボディー31を貫通する軸ボディー473と、軸ボディー473を貫通するように備えられ、軸ボディー473の長さ方向に沿って備えられる軸貫通ホール471とを含む。
【0074】
ハウジングボディー31にはベアリングB1が備えられるが、軸ボディー473は、ベアリングB1に挿入され、ハウジングボディー31に回転可能な状態で結合される。一方、ハウジングボディー31と軸ボディー473との間にはシーラーF2が備えられるので、ハウジングボディー31と軸ボディー473との間の空間に水や生ごみが流入することが防止される。
【0075】
本発明に備えられた貯蔵ボディー41は、地面に垂直な軸を中心に回転するのではなく、地面に平行な軸を中心に回転することを特徴とする。
【0076】
地面に垂直な軸を通じて回転する貯蔵ボディー41の場合、脱水された生ごみを貯蔵ボディーから排出させるために使用者が生ごみを貯蔵ボディー41から直接引き出したり、貯蔵ボディー41を生ごみ処理装置100から分離させなければならないという不便さがある。
【0077】
しかし、貯蔵ボディー41が地面に平行な軸を中心に回転するように備えられると、連通ホール42の位置制御のみで脱水された生ごみを貯蔵ボディーから排出可能であるので、貯蔵ボディーが地面に垂直な軸を中心に回転する構造に比べて便利である(これについては後で詳細に説明する)。
【0078】
本発明の生ごみ処理装置100は、貯蔵ボディー41の内部に回転可能に備えられ、貯蔵ボディー41内部の生ごみを撹拌するだけでなく、連通ホール42を開閉する撹拌部5をさらに含むことができる。
【0079】
図9に示したように、本発明に備えられる撹拌部5は、貯蔵ボディー41の内部に備えられるベース51と、ベース51から延長され、軸貫通ホール471に挿入される撹拌部回転軸53と、ベース51に固定されて貯蔵ボディー41の内部に位置し、連通ホール42を閉鎖可能なドアブレード55とを備えることができる。
【0080】
一方、
図4〜
図5に示したように、撹拌部回転軸53は、軸貫通ホール471に挿入され、ベース51と駆動部8(撹拌部を回転させる手段であって、ハウジング3の外部に備えられる)とを連結する手段である。
【0081】
軸貫通ホール471には、脱水部4内部の生ごみや水が軸貫通ホール471と撹拌部回転軸53との間の空間に流入することを防止するシーラーF1が備えられる。すなわち、シーラーF1は、軸貫通ホール471が形成される貯蔵ボディー41の後方面に備えられ、軸貫通ホール471の内部に生ごみや水が流入することを防止する。
【0082】
撹拌部回転軸53は、軸貫通ホール471の内部に備えられたクラッチB2によって回転可能に支持されるが、クラッチB2は、駆動部8が提供する時計方向動力及び反時計方向動力のうちいずれか一方向の動力のみを軸ボディー473に伝達するワンウェイクラッチ(one way clutch)として備えることができる。
【0083】
したがって、駆動部8が第1の方向(時計方向及び反時計方向のうちいずれか一つの方向)に撹拌部回転軸53を回転させると、クラッチB2が撹拌部回転軸53が提供する回転動力を軸ボディー473に伝達するので、貯蔵ボディー41と撹拌部5は共に回転することができる。
【0084】
しかし、駆動部8が第2の方向(時計方向及び反時計方向のうち残りの一つの方向、第1の方向と反対方向)に撹拌部回転軸53を回転させると、クラッチB2が撹拌部回転軸53が提供する回転動力を軸ボディー473に伝達しないので、貯蔵ボディー41は回転せず、撹拌部5のみが回転するようになる。
【0085】
クラッチB2により、貯蔵ボディー41は回転せず、撹拌部5のみを回転させ得るにもかかわらず、本発明の生ごみ処理装置100は、撹拌部回転軸53が第2の方向に回転するとき、貯蔵ボディー41が撹拌部5と共に回転することを防止(意図しない状況で貯蔵ボディー41が撹拌部5と共に回転することを防止)するためのロック(lock)48をさらに含むことができる。
【0086】
ロック48は、軸ボディー473に備えられる第1の締結部481と、ハウジングボディー31に備えられ、第1の締結部481に着脱可能な第2の締結部483とを備えることができる。
【0087】
図10に示したように、第1の締結部481は、円周面に沿って突起が備えられたギアの形態で備えられ、軸ボディー473に固定され得る。また、第2の締結部483は、ハウジングボディー31に回転可能に備えられ、自由端が第1の締結部481の突起の回転を拘束するバー形態で備えられ得る。
【0088】
第2の締結部483は、モーターやソレノイドなどの動力供給装置によって回転動力を受けるようになる。したがって、本発明の生ごみ処理装置100は、駆動部8が第1の方向に撹拌部5を回転させると、撹拌部5及び貯蔵ボディー41が共に回転し、第2の締結部483が第1の締結部481に結合された状態で駆動部8が第2の方向に撹拌部5を回転させると、撹拌部5のみを回転させ得るようになる。
【0089】
一方、
図9に示したように、撹拌部5には、ベース51に固定され、貯蔵ボディー41の内部で回転可能な撹拌ブレード57をさらに備えることができる。これは、貯蔵ボディー41の内部に貯蔵された生ごみの撹拌効率を高めるためのものである。
【0090】
撹拌ブレード57は、撹拌部回転軸53を中心にドアブレード55と同一の角度だけ離隔して備えられる第1の撹拌ブレード571及び第2の撹拌ブレード573を備えることができる。すなわち、撹拌ブレード57が第1の撹拌ブレード571及び第2の撹拌ブレード573を備える場合、ドアブレード55、第1の撹拌ブレード571及び第2の撹拌ブレード573は、撹拌部回転軸53を中心にそれぞれ120度だけ離隔した状態になる。
【0091】
生ごみの撹拌を容易にするために、第1の撹拌ブレード571と第2の撹拌ブレード573には多数の突起を備えることができる。
【0092】
撹拌部5に備えられるドアブレード55には、ドアブレード55を貫通するように備えられ、貯蔵ボディー41の内部をハウジングボディー31の内部と連通させる多数のドア貫通ホール551をさらに備えることができる。
【0093】
ドアブレード55にドア貫通ホール551が備えられない場合、貯蔵ボディー41の回転時、生ごみから分離された水がドアブレード55が位置した方向を通じては排出されず、これによって貯蔵ボディー41が偏心した状態で回転し得るが、ドア貫通ホール551は、このような問題を解決するための手段である。
【0094】
また、ドア貫通ホール551は、後述する乾燥部73が供給する空気が貯蔵ボディー41の内部に供給され得るようにし、乾燥効率を高める手段でもある。
【0095】
一方、ドアブレード55による生ごみの撹拌が容易になるように、ドアブレード55にはスクレーパー553をさらに備えることができる。
【0096】
図11〜
図12に示したように、スクレーパー553は、貯蔵ボディー41の表面に接触し得るようにドアブレード55の表面から突出して備えることができ、貯蔵ボディー41の回転軸に並んだドアブレード55の長さ方向に沿ってドアブレード55の対向する両端にそれぞれ備えることができる。スクレーパー553は、ゴムなどの弾性材質で備えることができる。
【0097】
スクレーパー553が備えられたドアブレード55が回転すると、貯蔵ボディー41の内部に貯蔵された生ごみはスクレーパー553によって容易に撹拌されるが、ドアブレード55が連通ホール42を通過するとき、貯蔵ボディー41内部の生ごみを貯蔵ボディー41の外部に排出させるという問題が発生し得る。
【0098】
このような問題を解決するために、脱水部4には、連通ホール42を介して貯蔵ボディー41内部の生ごみが貯蔵ボディー41の外部に排出されることを防止するガイダーをさらに備えることができる。
【0099】
ガイダーは、連通ホール42から貯蔵ボディー41の回転中心に向かって突出して備えられる第1のガイダー45と、連通ホール42から貯蔵ボディー41の回転中心から遠ざかる方向に向かって突出して備えられる第2のガイダー46とを備えることができる。
【0100】
したがって、撹拌部5のみが回転する第2の方向を時計方向に設定すると、ドアブレード55が回転するとき、第1のガイダー45は生ごみを貯蔵ボディー41方向に案内し、第2のガイダー46は、スクレーパー553に残留する生ごみがスクレーパー553から分離されることを防止できるようになる。
【0101】
上述した構造を有する生ごみ処理装置100は、脱水部に備えられた連通ホール42の位置を感知する第1の位置感知部と、ドアブレード55の位置を感知する第2の位置感知部とをさらに含むことができる。
【0102】
図13に示したように、第1の位置感知部は、脱水部の回転軸47に固定され、貯蔵ボディー41の長さ方向に沿って連通ホール42に並んだ第1の磁性体92と、ハウジングボディー31に備えられ、第1の磁性体92の磁気力を感知し、流入口33に並んで備えられる第1のセンサー94と、ハウジングボディー31に備えられ、第1の磁性体92の磁気力を感知し、排出口35に並んで備えられる第2のセンサー96とを備えることができる。
【0103】
第1の磁性体92は、軸ボディー473に固定された第1の締結部481に備えることができ、第1のセンサー94と第2のセンサー96は、ハウジングボディー31の外部に固定されたセンサー第1の支持部91に備えることができる。
【0104】
ハウジングボディー31に備えられた流入口33と排出口35がハウジングボディー31の上部面と下部面にそれぞれ備えられる場合(軸ボディー473を基準にして互いに180度だけ離隔した場合)、第1のセンサー94と第2のセンサー96も互いに180度だけ離隔した位置に備えられなければならない。
【0105】
一方、第2の位置感知部は、撹拌部回転軸53に固定された第2の磁性体95と、ハウジングボディー31の外部に備えられて第2の磁性体95の磁気力を感知することによって、ドアブレード55が連通ホール42を閉鎖したか否かを判断する第3のセンサー97とを備えることができる。
【0106】
第2の磁性体95は、撹拌部回転軸53を中心にドアブレード55と所定角度だけ離隔して備えられてもよく、撹拌部回転軸53の長さ方向に沿ってドアブレード55と並んだ位置に備えられてもよい。
【0107】
一方、
図13に示したように、第2の磁性体95は、撹拌部回転軸53を中心にドアブレード55と90度だけ離隔して備えられ、第3のセンサー97は、ハウジングボディー31の外部に固定されたセンサー第2の支持部93に固定され、第1のセンサー94から90度だけ離隔した位置に備えられた場合を一例として示した。
【0108】
一方、本発明の生ごみ処理装置100は、ハウジング3に空気を供給し、脱水部4に貯蔵された生ごみを乾燥させる乾燥部73をさらに備えることができる。
【0109】
図3に示したように、乾燥部73は、ハウジングボディー31に空気を案内する供給ダクト731と、供給ダクト731に空気を供給するファン733と、供給ダクト731に流入した空気を加熱するヒーター735と、ハウジングボディー31の内部をキャビネット1の外部と連通させる排気ダクト71とを備えることができる。
【0110】
供給ダクト731は、ハウジングボディー31に備えられた第1の連通部311に連結され、排気ダクト71は、ハウジングボディー31の後方中間部と連通し、キャビネット1の外部に位置した下水口(図示せず)を連結するように備えることができる。
【0111】
したがって、ファン733が作動すると、キャビネット1内部の空気は供給ダクト731を介してハウジングボディー31に移動し、この過程で空気がヒーター735によって加熱される。
【0112】
ハウジングボディー31の内部に流入した空気は、貯蔵ボディー41の円周面及び前方面などに備えられた貫通ホール43を介して貯蔵ボディー41の内部に供給され、生ごみとの熱交換を終えた空気は、排気ダクト71を介してキャビネット1の外部に排出される。
【0113】
以下、本発明の実施例に係る生ごみ処理装置の作動を実施例を通じて詳細に説明する。以下で言及する各要素は、上述した説明と図面を参照して理解しなければならない。
【0114】
以下では、
図14を参考にして、本発明の生ごみ処理装置100の作動過程を詳細に説明する。
【0115】
図14は、本発明に係る生ごみ処理装置の制御方法を示したフローチャートである。
【0116】
まず、制御部(図示せず)は、生ごみが投入され得るように脱水部4とハウジング3とを連通させる脱水部開放段階(S110)を行う。脱水部開放段階(S110)が完了することによって、使用者によって生ごみが投入されると、投入される生ごみを1次粉砕して脱水部4に案内する1次粉砕段階(S115)が進行される。1次粉砕されて脱水部4に流入した生ごみに対しては、生ごみに含まれた高粘度残物または微細粉末などを除去するための生ごみ洗浄段階(S120)を行う。生ごみ洗浄段階(S120)で生ごみの洗浄が完了すると、脱水部4内の生ごみを粉砕する2次粉砕段階(S130)を行う。2次粉砕段階(S130)が完了すると、脱水部4の連通ホール42を閉鎖する閉鎖段階(S140)を進行する。閉鎖段階(S140)後には、粉砕された生ごみに含まれた水分を除去する生ごみ脱水段階(S150)が進行される。生ごみの乾燥段階(S160)が完了すると、生ごみを排出する排出段階(S170)を進行する。乾燥された生ごみが排出されると、生ごみの洗浄、粉砕、乾燥が進行されたハウジング及び脱水部を洗浄する残留生ごみ洗浄段階(S190)が進行される。
【0117】
一方、上述した各過程で生ごみに含まれた高粘度残物及び微細粉末などの異物を生ごみから分離するための生ごみ洗浄段階(S120)、及び全ての段階が進行された後で生ごみを洗浄/粉砕/脱水/乾燥した生ごみ処理装置100の内部に残留する生ごみ残物を洗浄するための残留生ごみ洗浄段階(S190)の場合、使用者の選択によって進行することができ、必要に応じて進行しなくてもよい。
【0118】
脱水部開放段階(S110)は、脱水部4を回転させることによって連通ホール42をハウジング3の流入口33と連通させ、撹拌部5のみを回転させることによってドアブレード55が連通ホール42を開放させる。ここで、連通ホール42が流入口33と連通する位置に到達したか否かの判断は、第1のセンサー94が第1の磁性体92の磁気力を感知するか否かを通じて判断される。
【0119】
すなわち、第1の磁性体92は、連通ホール42に並んで脱水部の回転軸47に固定されて備えられ、第1のセンサー94は、流入口33に並んでハウジング3に備えられるので、第1のセンサー94が第1の磁性体92の磁気力を感知すると、制御部(図示せず、駆動部の作動、回転方向変更、乾燥部及び脱水部の作動、洗浄水噴射部の作動を制御する手段)は、連通ホール42が流入口33の下部に位置したことが分かる。
【0120】
連通ホール42が流入口33の下部に位置したと判断されると、制御部は、駆動部8の作動を中断させ、脱水部4及び撹拌部5の回転を中断させる。
【0121】
その一方、制御部は、駆動部8の回転方向を変更し、撹拌部5を第2の方向(脱水部は停止し、撹拌部のみが回転する方向)に回転させ、ドアブレード55が連通ホール42を開放することもできる。
【0122】
すなわち、第2の磁性体95と第3のセンサー97は、ドアブレード55が連通ホール42を閉鎖した場合、互いに対向するように撹拌部回転軸53及びハウジング3にそれぞれ備えられるので、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知すると、制御部は、ドアブレード55が連通ホール42を閉鎖した状態であると判断し、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知できないと、ドアブレード55が連通ホール42を開放したと判断することができる。
【0123】
したがって、第3のセンサー97が第2の磁性体95を感知できるか否かを判断した後、第3のセンサー97が第2の磁性体95を感知していると、第3のセンサー97が第2の磁性体95を感知できなくなるまで撹拌部5のみを回転させ、脱水部4の連通ホール42を開放する。この場合、ハウジング3、脱水部4及び撹拌部5の位置関係は
図8の(a)に示す通りである。
【0124】
その後、投入される生ごみを1次粉砕する粉砕段階(S115)を進行する。粉砕段階(S115)は、制御部が駆動部8または別途の駆動部(図示せず)を通じて第1の回転カッター22と第2の回転カッター23を回転させる段階である。粉砕段階(S115)は、第1の回転カッター22と第2の回転カッター23が回転する間、洗浄水噴射部28、29を介して水を噴射する段階をさらに含むことができるが、これは、第1及び第2の回転カッター22、23に生ごみが残留することを防止するためである。
【0125】
一方、本発明の制御部は、1次粉砕段階(S115)が完了すると、脱水部4に収納された生ごみを洗浄するための生ごみ洗浄段階(S120)を進行することができる。ここで、生ごみ洗浄段階(S120)は、脱水部に収納された生ごみの内容物中に粉砕段階(S130)の進行を阻害し得る高粘度の生ごみ残物または微細粉末の生ごみ残物を除去するためのものである。
【0126】
生ごみ洗浄段階(S120)は、生ごみに含まれた高粘度物質と微細粉末を洗浄するための洗浄水給水過程と、給水された洗浄水によって生ごみに含まれた高粘度物質及び微細粉末を除去する生ごみ濯ぎ過程と、生ごみを洗浄した洗浄水を排水する洗浄水排水過程とを含む。
【0127】
まず、ハウジングボディー31に洗浄水を給水するためには、ハウジングボディー31の下部に備えられるハウジングドア37を閉鎖する。ここで、ハウジングドア37が閉鎖された状態である場合、ハウジングドア37を閉鎖する過程は省略可能である。
【0128】
その後、ハウジングボディー31に生ごみの濯ぎのための洗浄水を供給する。洗浄水の給水は、粉砕部2に備えられる洗浄水噴射部の第1のノズル28及び第2のノズル29を介して行うことができ、別途に備えられる給水口(図示せず)によってハウジングボディー31の内部で直接行うこともできる。
【0129】
一方、洗浄水の給水が完了すると、脱水部4内に貯蔵された生ごみの濯ぎ過程を行う。ここで、生ごみの濯ぎ過程は、撹拌部5を回転する過程と、撹拌部5と脱水部4を同時に回転させる過程とを選択的に行うことができる。
【0130】
まず、生ごみの濯ぎ過程において、脱水部4は固定された状態を維持し、撹拌部5のみを回転させる場合を説明する。
【0131】
脱水部4は、上述した脱水部開放段階(S110)と同様に、脱水部4の連通ホール42とハウジングボディー31の流入口33とが連通する状態を維持し、撹拌部5を所定時間の間所定回転速度で回転させ、脱水部4内に貯蔵された生ごみと洗浄水とを混合する。ここで、脱水部4に収納された生ごみがハウジングボディー31に貯蔵された洗浄水と混合されながら、生ごみに含まれた高粘度残物と微細粉末などが希釈または分離される。
【0132】
以下、生ごみの濯ぎ過程において、撹拌部5と脱水部4とを同時に回転させる場合を説明する。
【0133】
撹拌部5と脱水部4を同時に回転させるためには、まず、脱水部4に形成された連通ホール42を閉鎖する過程が必要である。すなわち、脱水部4の連通ホール42を閉鎖していない状態で撹拌部5と脱水部4を回転させる場合、脱水部4に投入された生ごみが脱水部4とハウジングボディー31との間に流出し得る。したがって、脱水部4と撹拌部5を同時に回転させる前に、撹拌部5のドアブレード55を用いて脱水部4の連通ホール42を閉鎖する。
【0134】
ここで、脱水部4の連通ホール42の閉鎖は、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知するか否かを判断して行う。第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知できない状態であると、脱水部4の連通ホール42は開放された状態であるので、制御部は、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知するまで駆動部8を第2の方向に回転(撹拌部5のみを回転)させるようになる。脱水部4の連通ホール42が閉鎖された状態のハウジング3、脱水部4及び撹拌部5の位置関係は、
図8の(b)に示す通りである。
【0135】
その後、脱水部4及び撹拌部5は、撹拌部のドアブレード55が脱水部の連通部を閉鎖した状態を維持し、撹拌部5及び脱水部4を所定時間の間所定回転速度で回転させ、脱水部4内に貯蔵された生ごみと洗浄水とを混合する。ここで、脱水部4に収納された生ごみは、ハウジングボディー31に貯蔵された洗浄水と混合されながら、生ごみに含まれた高粘度残物と微細粉末などが希釈または分離される。
【0136】
一方、脱水部4または/及び撹拌部の回転によって生ごみと高粘度物質及び微細粉末などの異物とが分離されると、高粘度物質及び微細粉末などの異物が混合された洗浄水を排水する。ここで、洗浄水の排水は、ハウジングボディー31に備えられる排気ダクト71を開放することによって行うことができる。
【0137】
その後、脱水部4の生ごみ洗浄段階(S120)が完了し、制御部は、脱水部4に貯蔵された生ごみを2次粉砕する2次粉砕段階(S130)を進行する。ここで、2次粉砕段階(S130)は、脱水部4は停止された状態で撹拌部5のみを回転させ、脱水部4内に貯蔵された生ごみを混合及び粉砕する過程である。ここで、撹拌部5の回転により、脱水部4に貯蔵された生ごみが撹拌部5のドアブレード55及び撹拌ブレード57によって脱水部4の内側で撹拌されると同時に、脱水部4の内側面との摩擦によって粉砕される。しかし、生ごみの量/種類に応じて粉砕部2による1次粉砕段階(S110)のみが進行されてもよく、2次粉砕段階(S130)は省略可能である。
【0138】
その後、生ごみ洗浄段階(S120)または2次粉砕段階(S130)が完了すると、生ごみの脱水のために脱水部4を閉鎖する脱水部閉鎖段階(S140)を進行する。本発明の生ごみ処理器100の場合、撹拌部5と脱水部4を同時に回転させることによって生ごみの脱水を進行する。
【0139】
したがって、脱水部4の連通ホール42を閉鎖していない状態で撹拌部5と脱水部4を回転させる場合、脱水部4に投入された生ごみが脱水部4とハウジングボディー31との間に流出し得る。したがって、脱水部4と撹拌部5を同時に回転させる前に、撹拌部5のドアブレード55を用いて脱水部4の連通ホール42を閉鎖する過程が必要である。
【0140】
一方、制御部は、粉砕部2の作動有無を判断し、粉砕部の作動が中止されていない場合、粉砕部の作動中止を待機する。ここで、粉砕部2の作動中止が確認される場合、第3のセンサー97の感知を開始する。
【0141】
ここで、脱水部4の連通ホール42の閉鎖は、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知するか否かを判断して行う。第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知できない状態であると、脱水部4の連通ホール42は開放された状態であるので、制御部は、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知するまで駆動部8を第2の方向に回転(撹拌部5のみを回転)させるようになる。脱水部4の連通ホール42が閉鎖された状態のハウジング3、脱水部4及び撹拌部5の位置関係は、
図8の(b)に示す通りである。
【0142】
その後、制御部は、脱水部閉鎖段階(S140)が完了すると、脱水部4に貯蔵された生ごみを脱水する脱水段階(S150)を進行する。
【0143】
脱水段階(S150)は、既に設定された第1のRPMで脱水部4及び撹拌部5を同時に回転(撹拌部回転軸53を第1の方向に回転)させ、生ごみに含まれた水を脱水部4の貯蔵ボディー41からハウジングボディー31に排出させる段階である。
【0144】
ここで、脱水部4の貯蔵ボディー41は、内部に貯蔵された生ごみの位置によって動的均衡(dynamic equilibrium、dynamic balance)を維持できずに回転し得る。動的均衡は、「回転体が回転するとき、遠心力または遠心力が作るモーメントが回転軸に対して全部0になる状態」を意味するが、剛体(rigid body)の場合、回転軸を中心に質量分布が一定であると、動的均衡が維持される。
【0145】
生ごみ処理装置100において、動的均衡は、生ごみが貯蔵された状態で貯蔵ボディー41が回転するとき、貯蔵ボディー41の回転軸47を中心に生ごみの質量分布が許容範囲内にある場合(貯蔵ボディー41が許容範囲内で振動しながら回転する場合)であると理解することができる。
【0146】
その一方、生ごみ処理装置100において、動的均衡が崩れた状態(アンバランス、Unbalance)は、貯蔵ボディー41の回転時、回転軸を中心に質量分布が一定でない状態(許容範囲を逸脱した状態)であり、これは、生ごみが貯蔵ボディー41の内部に均一に分布されていない場合に発生する。
【0147】
このとき、アンバランス状態の貯蔵ボディー41が回転すると、脱水効率の低下のみならず、貯蔵ボディー41及びハウジングボディー31に振動と騒音を誘発させるという問題が発生し得るので、脱水段階(S150)の開始前にアンバランスを解消する必要がある。
【0148】
アンバランスの解消は、脱水部4の貯蔵ボディー41のアンバランスを感知し、感知されたアンバランスが基準UB(基準値)以下であるか否かを判断して行う。
【0149】
ここで、アンバランスの感知は、連通ホール42が閉鎖された状態が維持されるように撹拌部5と貯蔵ボディー41を第1のRPMより低い第2のRPMで回転させた後、貯蔵ボディー41のRPM変動幅を感知する。そして、貯蔵ボディー41のアンバランス状態の判断は、測定されたRPM変動幅を基準値と比較することによって貯蔵ボディー41がアンバランス状態にあるか否かを感知する。
【0150】
貯蔵ボディー41と撹拌部5のRPM変動幅は多様な方法で測定できるが、駆動部8のローターに備えられた磁性体の磁気力を感知するホールセンサー(hall sensor)が一例となり得る。
【0151】
この場合、制御部は、駆動部8を通じて貯蔵ボディー41と撹拌部5を第2のRPMで一定時間の間回転させた後、ホールセンサーが伝送する信号に基づいて貯蔵ボディー41の最高RPMから最低RPMを引いた値をRPM変動幅と判断することができる。
【0152】
一方、測定されたRPM変動幅が既に設定された基準値以下であると、制御部は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみが回転軸47に対して偏心した状態でないと判断するが、測定されたRPM変動幅が既に設定された基準値より大きいと、制御部は、生ごみが回転軸47に対して偏心した状態にあると判断する。
【0153】
貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみが回転軸47に対して偏心した状態でないと、制御部は、脱水段階(S150)を直ぐ進行する。しかし、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみが回転軸47に対して偏心した状態であると、制御部は、ハウジングボディー31に水を供給し、撹拌部5を回転させることによって貯蔵ボディー41のアンバランスを解消することができる。
【0154】
具体的に、制御部は、貯蔵ボディー41は回転せず、撹拌部5のみを回転させ、撹拌部5の回転時に生ごみを貯蔵ボディー41の内部で再配列させることによって、アンバランスの解消が可能である。
【0155】
一方、撹拌部5のみを回転させる場合、貯蔵ボディー41の連通ホール42がハウジングボディーの流入口33と連通する位置にあるように脱水部4の位置を制御した後で進行されたときのみに、貯蔵ボディー41内部の生ごみがハウジングボディー31に排出されることを防止することができる。したがって、撹拌部5のみを回転させる場合、連通ホール42の位置を制御する過程を行い、撹拌部5の回転が中断されると、ドアブレード55が連通ホール42を閉鎖するようにドアブレード55の位置を制御する過程を行うことが好ましい。
【0156】
また、アンバランス解消のための給水過程は、粉砕部2に備えられた洗浄水噴射部28、29を介して進行されてもよく、ハウジングボディー31と外部給水源(図示せず)とを連結する別途の供給管(図示せず)を介して進行されてもよい。
【0157】
給水過程を通じてハウジングボディー31に供給された水は、貯蔵ボディー41の貫通ホール43を介して貯蔵ボディー41の内部に流入し得るので、ハウジングボディー31に水が供給されると、生ごみは貯蔵ボディー41の内部で再配列され、アンバランス状態を解消することができる。
【0158】
上述したアンバランスの感知過程は、貯蔵ボディー41のアンバランスの有無を感知するUB感知過程のみを行う場合を基準にして説明したが、本発明の制御方法に備えられた感知過程は、上述したアンバランスの感知過程と共に、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみの量を判断する負荷感知過程をさらに含むこともできる。
【0159】
ここで、貯蔵ボディー41の内部に貯蔵された生ごみの量を判断する理由は、生ごみの量に応じて脱水段階(S150)に設定された第1のRPMを生ごみの量に比例するように増加させ、脱水時間を短縮させるためである。
【0160】
また、生ごみの量が判断されると、脱水段階(S150)に設定された脱水時間を生ごみの量に比例するように増加させることによって、生ごみの完全な脱水も誘導することができる。
【0161】
さらに、生ごみの量が判断されると、後述する乾燥段階(S160)でヒーター735の出力(発熱量)を生ごみの量に比例するように増加させたり、乾燥段階(S160)の進行時間(乾燥時間)を生ごみの量に比例するように増加させることによって、乾燥時間の短縮及び生ごみの完全な乾燥を誘導することもできる。
【0162】
そして、生ごみの量を判断する過程は、アンバランスの感知のために脱水部4及び撹拌部5を第2のRPMで回転させている駆動部8への電力供給を遮断した時点から脱水部4及び撹拌部5が回転を中断する時点までの時間を測定することによって進行することができる。
【0163】
脱水部の貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみの量が多いほど、第2のRPMで回転していた貯蔵ボディー41及び撹拌部5が回転を中断するのにかかる時間は増加し得る。
【0164】
したがって、制御部が駆動部8への電力供給を遮断した後、第2のRPMで回転する貯蔵ボディー41が回転を中断する時点までかかった時間を、生ごみの量によって第2のRPMで回転する貯蔵ボディー41が回転を中断する時点までかかる時間データと比較できると、制御部は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみの量を判断することができる。
【0165】
一方、生ごみのアンバランス感知過程と生ごみの量を感知する過程が全て進行される場合、本発明では、生ごみのアンバランス感知過程を進行し、生ごみの量を感知する。その後、生ごみのアンバランス及び生ごみの量の感知結果によって給水過程及び撹拌過程のうち少なくともいずれか一つの過程が行われることが好ましい。
【0166】
一方、脱水部4の貯蔵ボディー41のアンバランスが除去されたと判断されると、本発明の制御方法は、撹拌部のドアブレード55によって貯蔵ボディー41の連通ホール42が閉鎖された状態が維持されるように貯蔵ボディー41及び撹拌部5を共に回転させる脱水段階(S150)を進行する。
【0167】
一方、脱水段階(S150)に設定された貯蔵ボディーの回転数(第1のRPM)及び脱水基準時間は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみの量とは関係なく固定された値に設定されてもよく、上述したように、第2の感知段階で測定された生ごみの量に比例して増加するように設定されてもよい。
【0168】
後者の場合、脱水基準時間は、制御部が生ごみの量によって区分された多数の脱水時間データ(制御部または別途の貯蔵媒体に貯蔵される)で現在の貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみの量に対応する脱水時間データを脱水基準時間に設定することによって進行することができる。
【0169】
貯蔵ボディー41と撹拌部5を回転させた時間(脱水時間)が脱水基準時間に到逹すると、本発明の制御方法は、貯蔵ボディー41内部の生ごみを乾燥させる乾燥段階(S160)を進行する。
【0170】
乾燥段階(S160)は、生ごみを乾燥させる乾燥過程と、生ごみの乾燥時間を判断する判断過程とを進行することができる。
【0171】
ここで、乾燥段階(S160)は、乾燥部73を通じてハウジングボディー31の内部に熱風を供給する過程のみで備えられてもよく、熱風を供給する過程と共に撹拌部5のみで回転させる過程を同時に行うように備えられてもよい。
【0172】
乾燥段階(S160)に撹拌部5を回転させる過程が含まれる場合、本発明の制御方法は、貯蔵ボディーの連通ホール42がハウジングボディーの流入口33と連通するように脱水部4の位置を制御する過程を進行した後で乾燥段階(S160)を進行することが好ましい。
【0173】
これは、乾燥段階(S160)の進行中に撹拌部5が回転する場合、貯蔵ボディー41内部の生ごみがハウジングボディー31に排出されることを防止するためである。すなわち、撹拌部5が回転する乾燥段階(S160)を進行する場合、連通ホールの位置を制御する過程と、撹拌部のみを回転させる過程と、撹拌部5の回転が中断されると、ドアブレード55が連通ホール42を閉鎖するようにドアブレード55の位置を制御する過程とを進行することが好ましい。
【0174】
一方、乾燥段階(S160)は、熱風がハウジングボディー31に供給される時間(乾燥基準時間)の間継続して進行されてもよく、乾燥基準時間内で多数回繰り返されるように備えられてもよい。
【0175】
乾燥段階(S160)に設定された乾燥基準時間は、生ごみの量とは関係なく、固定された値に予め設定されてもよく、上述した生ごみの量を感知する過程で測定された生ごみの量に比例して増加するように設定されてもよい。
【0176】
後者の場合、乾燥基準時間は、制御部が生ごみの量によって区分された多数の乾燥時間データ(制御部または別途の貯蔵媒体に貯蔵される)で現在の貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみの量に対応する乾燥時間データを乾燥基準時間に設定することによって進行することができる。
【0177】
上述した乾燥段階(S160)は、生ごみに熱風が供給された時間(乾燥時間)が乾燥基準時間に到逹すると終了し、乾燥段階(S160)が終了すると、本発明の制御方法は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみをドロワー6に排出させる生ごみ排出段階(S170)を進行する。
【0178】
生ごみ排出段階(S170)は、脱水部4を共に回転させることによって連通ホール42をハウジング3の排出口35と連通させる連通過程と、ハウジングドア37を制御することによって排出口35を開放する排出口開放過程と、撹拌部5のみを回転させることによって貯蔵ボディー41内部の生ごみを貯蔵ボディー41の外部に排出させる排出過程とを備えることができる。
【0179】
脱水部4を回転させることによって連通ホール42をハウジング3の排出口35と連通させる連通過程は、駆動部8が撹拌部回転軸53を第1の方向に回転させることによって撹拌部5と脱水部4を共に回転させ、脱水部の連通ホール42がハウジングの排出口35と一致する位置に到逹すると、脱水部及び撹拌部の回転を中断する。ここで、連通ホール42が排出口35と連通する位置に到達したか否かの判断は、第2のセンサー96が第1の磁性体92の磁気力を感知するか否かを通じて進行される。すなわち、第1の磁性体92は、連通ホール42に並んで脱水部の回転軸47に固定されて備えられ、第2のセンサー96は、排出口35に並んでハウジング3に備えられるので、第2のセンサー96が第1の磁性体92の磁気力を感知すると、制御部は、連通ホール42が排出口35の上部に位置したことが分かる。ここで、連通ホール42が排出口35の上部に位置したと判断されると、制御部は、駆動部8の作動を中断させることによって脱水部4及び撹拌部5の回転を中断させる。
【0180】
一方、脱水部4を回転させることによって連通ホール42をハウジング3の排出口35と連通させる連通過程が完了すると、ハウジングドア37がハウジングの排出口35を開放する排出口開放過程が進行される。
【0181】
ハウジングドア37がハウジングの排出口35を開放する排出口開放過程が完了すると、制御部は、駆動部8の回転方向を第2の方向に変更し、一定時間の間、撹拌部5のみを回転させる排出過程を進行する。
【0182】
排出過程が既に設定された時間の間進行されると、貯蔵ボディー41内部の生ごみは、撹拌部5によって連通ホール42及び排出口35を介してドロワー6に排出され、このとき、ハウジング3、脱水部4及び撹拌部5の位置関係は、
図8(c)に示す通りである。排出過程の完了と共に、本発明の制御方法は終了し得る。
【0183】
ただし、本発明の制御方法は、排出過程の完了後、連通ホール42をドアブレード55で閉鎖したり、ハウジングドア37で排出口35を閉鎖する過程をさらに進行することができる。
【0184】
本発明に備えられた第2の位置感知部が第2の磁性体95及び第3のセンサー97のみを備える場合、連通ホールを閉鎖する段階は、第1のセンサー94が第1の磁性体92の磁気力を感知するまで(連通ホール42が流入口33と連通する位置に到逹するまで)脱水部4及び撹拌部5を共に回転させる段階と、第3のセンサー97が第2の磁性体95の磁気力を感知するまで撹拌部5のみを回転させる過程とを備えることができる。
【0185】
しかし、本発明に備えられた第2の位置感知部がハウジングボディー31に固定され、第3のセンサー97と180度だけ離隔するように備えられる第4のセンサー99(
図13参照)をさらに含むように備えられる場合、連通ホールを閉鎖する段階は、第4のセンサー99が第2の磁性体95の磁気力を感知するまで撹拌部のみを回転させる過程を備えることができる。
【0186】
第2の磁性体95と第3のセンサー97は、ドアブレード55が連通ホール42を閉鎖したか否かを判断可能な位置に備えられるので、第4のセンサー99が第3のセンサー97と180度だけ離隔した位置にあると、第4のセンサー99が第2の磁性体95の磁気力を感知したとき、ドア44は排出口35の上部に位置し得る。
【0187】
したがって、排出段階(S170)の完了後、排出口35と連通するように位置した連通ホール42は、第4のセンサー99が第2の磁性体95の磁気力を感知したとき、ドアブレード55によって閉鎖される。
【0188】
一方、排出口35の閉鎖は、流し台の排水口Dを介してハウジング3に流入する水が、ドロワー6でない第2の連通部313を介して排気ダクト71に移動できるようにするためである。
【0189】
排出口35を閉鎖する過程は、連通ホール42をドアブレード55で閉鎖する過程と同時に進行されてもよく、連通ホールを閉鎖する過程より先に進行されてもよい。
【0190】
その後、制御部は、生ごみの排出が完了したと判断されると、ハウジング3のハウジングボディー31、脱水部4の貯蔵ボディー41、撹拌部5のドアブレード55及び撹拌ブレード57に残留する残留生ごみを洗浄する残留生ごみ洗浄段階(S190)を行う。
【0191】
残留生ごみ洗浄段階(S190)は、ハウジングボディー31に洗浄水を給水するためには、ハウジングボディー31の下部に備えられるハウジングドア37を閉鎖する。ここで、ハウジングドア37が閉鎖された状態である場合、ハウジングドア37を閉鎖する過程は省略可能である。
【0192】
その後、ハウジングボディー31に生ごみの濯ぎのための洗浄水を供給する。洗浄水の給水は、粉砕部2に備えられる洗浄水噴射部の第1のノズル28及び第2のノズル29を介して行うことができ、別途に備えられる給水口(図示せず)によってハウジングボディー31の内部で直接行うこともできる。
【0193】
一方、洗浄水の給水が完了すると、ハウジングボディー31/脱水部4/撹拌部5に残留する残留生ごみを洗浄するための洗浄過程を行う。ここで、洗浄過程は、撹拌部5を回転させる過程と、撹拌部5及び脱水部4を同時に回転させる過程とを選択的に行うことができる。
【0194】
まず、洗浄過程において、脱水部4は、固定された状態を維持し、撹拌部5のみを回転させる場合、撹拌部5を所定時間の間所定回転速度で回転させ、撹拌部5の各ブレード55、57に付着した生ごみ残物及び脱水部4の内壁に残留する生ごみ残物を分離する。
【0195】
以下、生ごみの洗浄過程において、撹拌部5と脱水部4を同時に回転させる場合、撹拌部5及び脱水部が所定時間の間所定回転速度で回転することによって、ハウジングボディー31の内壁と脱水部4の内壁に残留する生ごみ残物が分離される。
【0196】
上述した洗浄過程の撹拌部5の回転、及び撹拌部5と脱水部4の回転は、それぞれ使用者の設定に応じて選択的に行ったり、または、所定の時間を置いて交差して行うことができる。
【0197】
その後、ハウジングボディー31/脱水部4/撹拌部5の洗浄が完了すると、制御部は、洗浄水を排出する洗浄水排水過程を進行する。ここで、洗浄水の排水過程を行うためには、脱水部4の連通ホール42がハウジングボディー31の下側に向かうように整列する過程が必要である。
【0198】
脱水部4の連通ホール42がハウジングボディー31の下側に向かうように整列するためには、まず、脱水部を回転させ、連通ホール42がハウジングボディー31の下側に向かうか否かを、第2のセンサー96が第1の磁性体92の磁気力を感知するか否かを通じて判断する。ここで、ハウジングボディー31/脱水部4/撹拌部5に残留する生ごみ残物を洗浄した洗浄水は、脱水部4の連通ホール42を介してハウジングボディー31の排出ダクト71に排出される。
【0199】
以下では、本発明に係る生ごみ処理装置の撹拌部の他の実施例について説明する。
【0200】
本発明の他の実施例に係る撹拌部を説明するにおいて、上述した生ごみ処理装置の構成の場合、同一の名称及び同一の図面符号を使用して説明し、一実施例の撹拌部と同一の構造に対しては同一の名称を使用する。しかし、各実施例の説明及び実施例の区分の便宜のために、他の実施例の場合、他の図面符号を使用することもできる。したがって、後述する他の実施例の撹拌部の場合、上述した一実施例の撹拌部の構造及び作動説明を参考にして理解しなければならない。
【0201】
まず、本発明の他の実施例に係る脱水部4及び撹拌部200を添付の
図15〜
図23を参考にして説明する。
図15は、本発明の他の実施例に係る脱水部及び撹拌部を示した分解斜視図である。
【0202】
まず、本発明の他の実施例に係る脱水部を説明する。
図15〜
図16に示したように、脱水部4は、ハウジングボディー31の内部に備えられ、粉砕部2で粉砕された後、ハウジング3に供給される生ごみを脱水して撹拌できるように備えられる。このような脱水部4は、ハウジングボディー31の内部に備えられ、生ごみが貯蔵される空間を提供する貯蔵ボディー41と、地面に並んで備えられ、貯蔵ボディー41をハウジングボディー31の内部に回転可能に支持させる回転軸47と、貯蔵ボディー41を貫通するように備えられ、貯蔵ボディー41の回転角度によって流入口33及び排出口35と連通する連通ホール42とを含む。
【0203】
貯蔵ボディー41は、中空円筒状に備えられ、回転軸47は、貯蔵ボディー41の後方面を貫通及び固定されて備えられる。貯蔵ボディー41の前方には、貯蔵ボディー41の前方を形成する前方カバー41aが備えられ、前方カバー41aには、乾燥部73から供給される空気が流入し得るように貫通孔41bが形成される。
【0204】
一方、貯蔵ボディー41の円周面及び後方面と前方カバー41aには、貯蔵ボディー41の内部をハウジングボディー31の内部と連通させる多数の貫通ホール43が備えられる。したがって、貯蔵ボディー41が回転すると、生ごみに含まれた水は、貫通ホール43を介してハウジングボディー31に排出され得る。
【0205】
また、貯蔵ボディー41の内側前方及び内側後方には、後述する撹拌部200の干渉によって貯蔵ボディー41に貯蔵される生ごみを粉砕するように貯蔵ボディー41の内側方向に突出して形成される多数の前方カッター49a及び多数の後方カッター49bが備えられる。前方カッター49a及び後方カッター49bについては、撹拌部200を説明するときに共に説明する。
【0206】
撹拌部200は、脱水部4の貯蔵ボディー41の内側に位置し、貯蔵ボディー41の軸貫通ホール213aを貫通して備えられる撹拌部回転軸53に締結されるベース202と、ベース202の外側部から撹拌部回転軸53を中心に放射方向に延長される多数の連結バー211、221と、特定の連結バー211の端部に備えられ、貯蔵ボディー41の連通ホール42を閉鎖できるように備えられるドアブレード210と、他の連結バー221にそれぞれ備えられ、貯蔵ボディー41内に位置する生ごみを撹拌/粉砕/スクレイピングする複数の撹拌ブレード220とを備える。
【0207】
ドアブレード210は、
図18に示したように、連結バー211の端部から貯蔵ボディー41の内周面に沿って回転軸方向に延長され、貯蔵ボディー41に形成された連通ホール42に対応する形状のドア213が備えられる。ドア213の表面には、脱水部4の回転時、脱水部に貯蔵された生ごみに含まれた水が排出される多数の貫通ホール213aが形成され、ドア213の下部(すなわち、貯蔵ボディー41の内側方向)には、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを粉砕するための多数の内向カッター214が突出して形成される。ここで、撹拌部200の回転によって、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみのうちサイズが比較的大きく、撹拌部の回転によって貯蔵ボディーの中心側に移動した生ごみは、ドアブレード210に形成された内向カッター214によって粉砕され得る。
【0208】
一方、ドアブレード210の連結バー211には、撹拌部200の回転によって貯蔵ボディー41の後方面を掻きながら貯蔵ボディー41の後方面に残留する生ごみを貯蔵ボディー41の後方面から離脱させる後方スクレーパー212が備えられる。
【0209】
また、ドア213の上部(すなわち、貯蔵ボディー41の外側方向)には、ドア213の長さ方向に沿って撹拌部200が回転することによって、貯蔵ボディー41の内周面を掻きながら貯蔵ボディー41の内周面に残留する生ごみを離脱させる一対の軸方向スクレーパー216が備えられる。また、ドア213の前/後方端部には、撹拌部200の回転方向に沿って円周方向スクレーパー215が備えられる。
【0210】
また、ドア213の前方端部には、
図19に示したように、貯蔵ボディー41の内側前方に形成された前方カッター49aに対応する位置に前方カッター溝217が形成される。前方カッター溝217は、撹拌部200の回転によって貯蔵ボディー41の前方カッター49aと交差するように形成され、前方カッター溝217と前方カッター49aとが交差することによって、撹拌部200によって移動する貯蔵ボディー41の前方側の生ごみが粉砕され得る。さらに、前方カッター溝217の前方側には、貯蔵ボディー41の前方を形成する前方カバー41aの内面を掻きながら前方カバー41aの内面に残留する生ごみを離脱させる前方スクレーパー218が備えられる。
【0211】
一方、ドア213と連結バー211との間には、
図20に示したように、貯蔵ボディー41の内側後方に形成された後方カッター49bに対応する位置に後方カッター溝219が形成される。後方カッター溝219は、撹拌部200の回転によって貯蔵ボディー41の後方カッター49bと交差するように形成され、後方カッター溝219と後方カッター49bとが交差することによって、撹拌部200によって移動する貯蔵ボディー41の後方側の生ごみが粉砕され得る。
【0212】
ここで、上述した後方カッター溝219の場合、ドアブレード210(すなわち、連結バー211とドア213との間)に形成されることを例示したが、撹拌ブレード220が形成される連結バー221の間に形成されてもよい。
【0213】
一方、上述した後方スクレーパー212、円周方向スクレーパー215、軸方向スクレーパー216及び前方スクレーパー218の場合、所定の弾性力を有するゴム材質で形成されることが好ましい。また、円周方向スクレーパー215及び軸方向スクレーパー216の場合、貯蔵ボディー41の内側面を掻き出す役割をするが、さらに、ドア213が貯蔵ボディー41の連通ホール42を閉鎖する場合、ドア213と連通ホール42との間に生ごみが漏出することを防止することもできる。
【0214】
撹拌ブレード220は、
図21〜
図22に示したように、貯蔵ボディー41に貯蔵される比較的大きい生ごみを粉砕するための離隔カッティングブレード222と、貯蔵ボディー41の内周面に近接する比較的小さい生ごみを粉砕するためのスクレイピングブレード224とを備える。
【0215】
ここで、離隔カッティングブレード222は、連結バー221の端部から貯蔵ボディー41の軸方向に延長され、貯蔵ボディー41の内周面に対して所定間隔だけ離隔するように形成される。また、離隔カッティングブレード222の外側方向(すなわち、貯蔵ボディー41の外側方向)には、貯蔵ボディー41の内周面に近接するように突出する多数の外向カッター223が形成される。ここで、撹拌部200の回転によって、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみのうちサイズが比較的大きい生ごみは、離隔カッティングブレード222本体と離隔カッティングブレード222に形成された外向カッター223によって粉砕され得る。
【0216】
そして、スクレイピングブレード224は、連結バー221の端部から貯蔵ボディー41の軸方向に延長され、貯蔵ボディー41の内周面に対して比較的近接して形成される。このようなスクレイピングブレード224には、撹拌部200の一側回転方向に対して曲がる湾曲形状の湾曲部226が形成される。すなわち、連結バー221から延長されるスクレイピングブレード224の端部は、撹拌部200の一側回転方向と反対方向に傾斜する形態で形成される。このようなスクレイピングブレード224に形成される湾曲部226の場合、撹拌部200が一側方向に回転する場合、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを貯蔵ボディー41の前方に移動させるという効果を発揮し、撹拌部200が他側方向に回転する場合、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを貯蔵ボディー41の後方に移動させるという効果を発揮する。
【0217】
また、スクレイピングブレード224は、撹拌部の一側回転方向に対してその断面が傾斜する傾斜面を備えることが好ましい。すなわち、スクレイピングブレード224に形成される傾斜面225の場合、撹拌部200が一側方向に回転する場合は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを掻き出す機能を発揮し、撹拌部200が他側方向に回転する場合は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを加圧して粉砕する機能を行う。
【0218】
上述したドアブレード210、離隔カッティングブレード222及びスクレイピングブレード224は、撹拌部回転軸53を中心にそれぞれ同一の角度だけ離隔することが好ましい。すなわち、ドアブレード210、離隔カッティングブレード222及びスクレイピングブレード224が備えられる場合、ドアブレード210、離隔カッティングブレード222及びスクレイピングブレード224は、撹拌部回転軸53を中心にそれぞれ120度だけ離隔した状態になる。
【0219】
以下、本発明の更に他の実施例に係る脱水部4及び撹拌部300を添付の
図23〜
図27を参考にして説明する。
図23は、本発明の更に他の実施例に係る脱水部及び撹拌部を示した分解斜視図である。
【0220】
ここで、本発明の更に他の実施例に係る脱水部の場合、上述した他の実施例と同一であるのでそれに対する詳細な説明は省略し、上述した一実施例及び他の実施例の脱水部を参照して理解しなければならない。
【0221】
一方、撹拌部300は、脱水部4の貯蔵ボディー41の内側に位置し、貯蔵ボディー41の軸貫通ホール313aを貫通して備えられる撹拌部回転軸53に締結されるベース302と、ベース302の外側部から撹拌部回転軸53を中心に放射方向に延長される多数の連結バー311、321、331と、特定の連結バー311の端部に備えられ、貯蔵ボディー41の連通ホール42を閉鎖できるように備えられるドアブレード310と、他の連結バー321、331にそれぞれ備えられ、貯蔵ボディー41内に位置する生ごみを撹拌/粉砕/スクレイピングする第1及び第2の撹拌ブレード320、330とを備える。
【0222】
ドアブレード310には、
図25に示したように、連結バー311の端部から貯蔵ボディー41の内周面に沿って回転軸方向に延長され、貯蔵ボディー41に形成された連通ホール42に対応する形状のドア313が備えられる。ドア313の表面には、脱水部4の回転時、脱水部に貯蔵された生ごみに含まれた水が排出される多数の貫通ホール313aが形成され、ドア313の下部(すなわち、貯蔵ボディー41の内側方向)には、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを粉砕するための多数の内向カッター314が突出して形成される。ここで、撹拌部300の回転によって貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみのうちサイズが比較的大きく、撹拌部の回転によって貯蔵ボディーの中心側に移動した生ごみは、ドアブレード310に形成された内向カッター314によって粉砕され得る。
【0223】
一方、ドアブレード310の連結バー311には、撹拌部300の回転によって貯蔵ボディー41の後方面を掻きながら貯蔵ボディー41の後方面に残留する生ごみを貯蔵ボディー41の後方面から離脱させる後方スクレーパー312が備えられる。
【0224】
また、ドア313の上部(すなわち、貯蔵ボディー41の外側方向)には、ドア313の長さ方向に沿って撹拌部300が回転することによって、貯蔵ボディー41の内周面を掻きながら貯蔵ボディー41の内周面に残留する生ごみを離脱させる一対の軸方向スクレーパー316が備えられる。また、ドア313の前/後方端部には、撹拌部300の回転方向に沿って円周方向スクレーパー315が備えられる。
【0225】
また、ドア313の前方端部には、貯蔵ボディー41の内側前方に形成された前方カッター49aに対応する位置に前方カッター溝317が形成される。前方カッター溝317は、撹拌部300の回転によって貯蔵ボディー41の前方カッター49aと交差するように形成され、前方カッター溝317と前方カッター49aとが交差することによって、撹拌部300によって移動する貯蔵ボディー41の前方側の生ごみが粉砕され得る。さらに、前方カッター溝317の前方側には、貯蔵ボディー41の前方を形成する前方カバー41aの内面を掻きながら前方カバー41aの内面に残留する生ごみを離脱させる前方スクレーパーが備えられる。
【0226】
一方、ドア313と連結バー311との間には、貯蔵ボディー41の内側後方に形成された後方カッター49bに対応する位置に後方カッター溝319が形成される。後方カッター溝319は、撹拌部300の回転によって貯蔵ボディー41の後方カッター49bと交差するように形成され、後方カッター溝319と後方カッター49bとが交差することによって、撹拌部300によって移動する貯蔵ボディー41の後方側の生ごみが粉砕され得る。
【0227】
ここで、上述した後方カッター溝319の場合、ドアブレード310(すなわち、連結バー311とドア313との間)に形成されることを例示したが、第1及び第2の撹拌ブレード320、330が形成される各連結バー321、331の間に形成されてもよい。
【0228】
一方、上述した後方スクレーパー312、円周方向スクレーパー315、軸方向スクレーパー316及び前方スクレーパー318の場合、所定の弾性力を有するゴム材質で形成されることが好ましい。また、円周方向スクレーパー315及び軸方向スクレーパー316の場合、貯蔵ボディー41の内側面を掻き出す役割をするが、さらに、ドア313が貯蔵ボディー41の連通ホール42を閉鎖する場合、ドア313と連通ホール42との間に生ごみが漏出されることを防止することもできる。
【0229】
第1及び第2の撹拌ブレード320、330は、
図25〜
図27に示したように、ベース302から延長される一対の第1及び第2の連結バー321、331に対称的な形態で形成される。すなわち、第1の撹拌ブレード320の場合、撹拌部300の一側回転方向に対して一側回転方向に傾斜した形態で下側端部が貯蔵ボディー41の内周面に近接する所定長さの板形態の第1の傾斜ブレード322を備える。第2の撹拌ブレード330の場合、撹拌部300の他側回転方向に対して他側回転方向に傾斜した形態で下側端部が貯蔵ボディー41の内周面に近接する所定長さの第2の傾斜ブレードを備える。
【0230】
また、第1及び第2の傾斜ブレード322、332の各下側端部には、貯蔵ボディー41の内周面に近接する第1及び第2の傾斜面324、334が形成される。ここで、第1及び第2の傾斜面324、334は、それぞれ貯蔵ボディー41の内周面に近接するように対称的な形状に形成される。
【0231】
そして、第1の傾斜ブレード322には多数の第1のカッター溝323が形成され、第2の傾斜ブレード332には多数の第2のカッター溝333が形成される。ここで、第1及び第2のカッター溝323、333がそれぞれ同一の間隔で形成され、第1のカッター溝323と第2のカッター溝333がそれぞれ交差して形成される。すなわち、第1及び第2のカッター溝323、333の場合、それぞれLの間隔で形成することができ、第1のカッター溝323と第2のカッター溝333の場合、L/2の間隔で離隔して形成されることが好ましい。また、多数の第1及び第2のカッター溝323、333の場合、それぞれ異なる深さで形成されることが好ましい。
【0232】
一方、第1の撹拌ブレード320と第2の撹拌ブレード330の場合、撹拌部300の回転方向に沿ってそれぞれ異なる機能を行う。
図26に示したように、撹拌部300が一側方向に回転する場合、第1の撹拌ブレード320の第1の傾斜ブレード322は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを加圧して粉砕する機能をし、第2の撹拌ブレード330の第2の傾斜ブレード332は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを掻きながら貯蔵ボディー41の内周面から離脱させる機能をする。
【0233】
また、
図27に示したように、撹拌部300が他側方向に回転する場合、第2の撹拌ブレード330の第2の傾斜ブレード332は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを加圧して粉砕する機能をし、第1の撹拌ブレード320の第1の傾斜ブレード322は、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを掻きながら貯蔵ボディー41の内周面から離脱させる機能をする。
【0234】
また、撹拌部300の回転により、第1及び第2の傾斜ブレード322、332に形成された第1及び第2のカッター溝323、333の場合、それぞれ交差する形態で形成され、貯蔵ボディー41に貯蔵された生ごみを均一に粉砕することができる。
【0235】
以上説明したように、本発明の好ましい実施例について詳細に記述したが、本発明の属する技術分野において通常の知識を有する者であれば、添付の特許請求の範囲に定義された本発明の精神及び範囲を逸脱しない限り、本発明を多様に変形して実施可能であろう。したがって、本発明のこれからの各実施例の変更は、本発明の技術を逸脱しないだろう。