特許第6073985号(P6073985)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6073985車両の動作パラメータに基づく動的範囲の提示
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6073985
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】車両の動作パラメータに基づく動的範囲の提示
(51)【国際特許分類】
   B60K 35/00 20060101AFI20170123BHJP
   G06F 3/048 20130101ALI20170123BHJP
   G01D 7/00 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   B60K35/00 Z
   G06F3/048
   G01D7/00 K
【請求項の数】10
【全頁数】9
(21)【出願番号】特願2015-136730(P2015-136730)
(22)【出願日】2015年7月8日
(65)【公開番号】特開2016-27972(P2016-27972A)
(43)【公開日】2016年2月25日
【審査請求日】2015年7月8日
(31)【優先権主張番号】14/327,230
(32)【優先日】2014年7月9日
(33)【優先権主張国】US
(73)【特許権者】
【識別番号】505450755
【氏名又は名称】ビステオン グローバル テクノロジーズ インコーポレイテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(72)【発明者】
【氏名】デイル オー クレイマー
(72)【発明者】
【氏名】マイケル ディーン チャーハート
【審査官】 櫻田 正紀
(56)【参考文献】
【文献】 特開2005−308477(JP,A)
【文献】 特開2011−059029(JP,A)
【文献】 特開2009−113616(JP,A)
【文献】 特開2009−090858(JP,A)
【文献】 特表2003−512230(JP,A)
【文献】 特開平01−096559(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B60K 35/00
G01D 7/00
G06F 3/048
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
車両の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲をデジタル速度計のデジタルディスプレイにより提示するためのシステムであって、
前記動的範囲を提示するためのプログラム命令を格納するコンピュータ可読媒体を含むデータ記憶装置と、
前記プログラム命令を実行するプロセッサと、
前記車両の現時点の速度を受信するための速度受信器と、
速度フィールド、加速度フィールド、範囲フィールド、時間フィールド、及び走行制御フィールドを含み、前記システムの使用者により構成される探索テーブルと、
前記現時点の速度に関連する前記動作パラメータに基づいて前記探索テーブルから前記動的範囲を取得するための設定取得器と、
前記動的範囲を前記GUIに通信するためのディスプレイドライバと、を有し、
前記速度フィールドは、車両が動作する速度に対応し、この車両の速度が前記速度フィールドのエントリーに合致した場合、前記速度フィールドに対応する前記範囲フィールドが選択されるものであり、
前記加速度フィールドは、車両の現時点の加速度を観察するものであり、
前記時間フィールドは、前記速度フィールドに対応する選択された前記範囲フィールドに関連する範囲を予め定められた特定時間に亘って提示するものであり、
走行制御フィールドは、走行制御が主張されるかどうかを示すものであり、
前記探索テーブルの少なくとも1つのフィールドは、車両の現時点の状態に対応し、前記動的範囲は、車両の状態が予め定められた閾値を超える加速状態又は減速状態が検出されたかどうかに基づいて、前記速度計のデジタルディスプレイにより提示されるものであり、
前記デジタル速度計は、前記速度計上で表示される範囲を決定するためのシステムに対するインターフェースと、前記速度計による前記車両の速度を表示するためのグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)と、を有し、
このグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)は、前記速度受信器が受信した車両の速度及び速度変化に関連する動的範囲を取得又は計算することにより更新された動的範囲を前記車両の速度変化に応じて受信するものであり、前記車両の現時点の速度を特定範囲に変換すると同時に、検出される加速度により表示される動的範囲を指示するものであり、
前記デジタルディスプレイは、車両の15mph以下の速度制限が義務付けられた状況下で車両の速度が10〜15mhpである場合、第1の動的範囲を拡大表示するものであり、車両が高速道路又は同様の環境上にあることを示す加速度で加速していることが検出された場合、前記第1の動的範囲より大きい第2の動的範囲を拡大表示するものであることを特徴とするシステム。
【請求項2】
前記動的範囲は、予め定められた時間が経過した後、デフォルト範囲に復帰する請求項1記載のシステム。
【請求項3】
前記請求項1又は2に記載のシステムを用いて、車両の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲を速度計のデジタルディスプレイにより提示するためのプロセッサにより実行される方法であって、
前記車両の速度を受信する工程と、
前記速度に関連する前記動作パラメータに基づいて前記動的範囲を取得する工程と、
前記動的範囲を前記GUIに通信する工程と、を有し、
前記受信する工程、前記取得する工程、又は前記通信する工程のうちの1つは、前記プロセッサにより実行されることを特徴とする方法。
【請求項4】
前記動作パラメータは、前記車両の速度に直接的に関連する請求項記載の方法。
【請求項5】
前記動作パラメータは、前記速度の変化により計算される加速度に基づいて前記車両の現時点速度に関連する請求項記載の方法。
【請求項6】
前記動的範囲は、予め定められた時間が経過した後、デフォルト範囲に復帰する請求項記載の方法。
【請求項7】
前記取得する工程は、探索テーブルから前記動的範囲を取得する工程をさらに含み、前記探索テーブルは、前記システムの使用者により構成される請求項記載の方法。
【請求項8】
前記インターフェースは、新規に検出された速度に基づいて更新される動的範囲を受信する請求項記載のシステム
【請求項9】
前記インターフェースは、前記車両の速度に基づく加速度に基づいて更新される動的範囲を受信する請求項記載のシステム
【請求項10】
前記GUIは、予め定められた時間が経過した後、元の表示に復帰する請求項記載のシステム
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、車両の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(“graphical user interface”)(以下「GUI」)を介して範囲を提示するためのシステム及び方法に関する。
【背景技術】
【0002】
機械の現時点状態に関する情報は、ディスプレイを介して表示される。例えば、センサが車両の速度を検知し、ディスプレイを介して速度を表示する。ディスプレイは、車両の様々な箇所(例えば、運転席、ダッシュボード、又はヘッドアップディスプレイ(“heads-up display”)(以下「HUD」)に配置される。
従来は、計器は静的に提示された。計器は、しばしば、様々な速度区分を示す彩色済み数値、ハッシュマーク、ポインタ装置、及び、このポインタ装置に取り付けられたステッパモータを含む。ステッパモータは、車両の速度をリアルタイムで表示するユニットを介して制御される。このように車両の速度は、最も近い速度表示を指すポインタを介してリアルタイムで計器に変換される。
【0003】
図1A図1Cは、従来の形態による速度計器100の様々な例を示す。速度計器100は、様々な速度区分110と、図1A及び図1Bに示すポインタ120と、図1Aに示す速度コントローラ/センサ140に取り付けられたステッパモータ130とを含む。上述したように、速度コントローラ140は、速度の表示を車両(図示せず)から、又は車両コンピューティングネットワーク(図示せず)から検出又は受信する。コントローラ140がステッパモータ130を制御し、ポインタ120が、対応する速度区分110に移行する。従来の速度計器100は、表示が静的である。
【0004】
図1Bは、線形の計器100を示す。なお、線形の計器100は、デジタル様式で表示される場合もあり、アナログ様式で表示される場合もある。
【0005】
図1Cでは、計器100の代わりに数値で示されている。基本的には、数値のデジタル表示は、車両の運転者又は操縦者に提示される。デジタル表示形態では、特定速度が図示される。したがって、速度の範囲は、車両の運転者又は操縦者に対して視覚的に提供されない。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
車両の動作パラメータに基づいて計器を表示するグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して範囲を提示するためのシステム及び方法を提供する。このシステムは、車両の速度を受信するための速度受信器と、速度に関連する動作パラメータに基づいて範囲を取得するための設定取得器(setting retriever)と、当該範囲をGUIに通信するためのディスプレイドライバと、を含む。
【0007】
詳細な説明は、以下の図面を参照し、これらの図面では、同一部分については、同一の符号を付す。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1A】従来の形態による速度計器の例を示す。
図1B】従来の形態による速度計器の例を示す。
図1C】従来の形態による速度計器の例を示す。
図2】車両の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲を提示するためのシステムの例を示す。
図3図2に示すシステムの形態による探索テーブルの例を示す。
図4】車両の動作パラメータに基づいて計器を表示するグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲を提示するための方法の例を示す。
図5A図2に示すシステム又は図4に示す方法の実施例である。
図5B図2に示すシステム又は図4に示す方法の実施例である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照して、詳細に説明する。なお、これらので図面では、本発明の代表的な実施形態を示す。一方、本発明は、多くの異なる形態で具体化されるものであり、本明細書で説明される実施形態に限定されるものとして解釈してはならない。むしろ、これらの代表的な実施形態は、本発明が詳細に説明されるよう提供され、本発明の範囲を当業者に十分に伝達するものである。本発明の目的に関して、例えば「X、Y、及びZのうちの少なくとも1つ」は、Xのみ、Yのみ、Zのみ、又はX、Y、並びにZの2つ又は3つ項目のあらゆる組み合わせを意味するもの(例えば、XYZ、XZ、YZ、X)と解釈されるであろう。これらの図面及び詳細な説明により、特別な記載がない限り、同一の符号は、同一の要素、特徴、及び構造を示すものとする。これらの要素の相対的な寸法や形態は、簡略化、例示、及び便宜のために拡大される場合もある。
【0010】
車両の操縦者又は運転者に情報を提供することにより、操縦者又は運転者は、より確実な様式で車両と相互作用することが可能となる。例えば、情報が速度(上述した速度計器100を介して提供される情報など)である場合、操縦者又は車両は現行速度を認識し、それに応じて自分の運転を調節することができる。
【0011】
例えば、車両の操縦者又は運転者が予め定められた速度制限を有するエリア内にいる場合、操縦者又は運転者は、予め定められた速度制限の範囲内又は範囲未満に車両の速度を確保する。
【0012】
しかしながら、従来の速度計器では、例えば、上述した図1A及び図1Bに示すように、速度範囲の全体を示すため、操縦者又は運転者は、特定速度で車両を操縦することが困難であると気付く。例えば、操縦者が車両の速度を時速15マイル(mph)に保持又は維持しようとするとき、15mph付近の速度区分が速度計器全体のうちのわずかなパーセンテージ又は部分しか占めないという事実により、このような課題は困難なものとなる。
【0013】
他の状況では、車両が加速状態にあるときは、より大きい範囲が望ましい場合もある。一方、加速が緩やかで比較的小さい(例えば、15mph〜20mphの増分)ときには、より小さい範囲が望ましい場合もある。いずれの場合にせよ、静的範囲が保持される限り、各モードの加速は困難となる。
【0014】
本明細書では、車両の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲を提示するための方法及びシステムを開示する。一実施形態では、動的範囲は速度計のデジタルディスプレイにより提示される。一実施形態では、動作パラメータが車両の現時点速度である。他の実施形態では、動作パラメータは検出された加速度である。
【0015】
このように、本明細書で開示される形態を用いることにより、範囲は提示され、車両の動作に基づいて動的に変化される。したがって、特定的な場合では、操縦者又は運転者は、より安全且つ効果的な様式で車両を操縦することが可能となる。しばしば、燃料効率は、車両の運転者が特定の速度又は比較的一定の速度を維持することにより支援される。したがって、特定の速度又は動作において読み取りがより容易である範囲を有することにより、車両の操縦者は速度の維持を支援することができる。
【0016】
図2は、車両270の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲を提示するためのシステム200の例を示す。システム200は、速度受信器210、設定取得器(setting retriever)220、及びディスプレイドライバ230を含む。
【0017】
システム200は、車両270内に配置された有線ネットワーク又は無線ネットワーク250を介して既存のディスプレイ260と通信する。ディスプレイ260は、計器(例えば、速度計計器)であり、様々なディスプレイ形態により表示される。図に示すように、ディスプレイ260は、放射状ディスプレイ261又は線形ディスプレイ262を介して表示される。ディスプレイ261及びディスプレイ262では、ディスプレイ上の区分に関連する範囲及び数値は、以下に説明する動作に基づいて変更及び更新される。
【0018】
システム200は、ディスプレイ技術の制御を強化するために車両内に搭載されたコンピュータプロセッサ又は任意の集積回路(例えば、不揮発性メモリ、フィールド・プログラマブル・ゲートアレイ等)を介して実施される。システム200は、様々な車両インターフェース及び動作を制御及びインターフェース接続するために車両内に配置及びインストールされた既存のプロセッサ又はコンピュータネットワークにインストールされる。
【0019】
速度受信器210は、現時点速度の指示を受信する。速度受信器210は、車両270のセンサ271からの通信をネットワーク250を介して受信するよう構成される。受信された速度210は、センサ271と常時通信する状態にあり、速度更新はリアルタイムで受信される。変形例として、予め定められた時間がシステム200の実施者により設定されてもよい。他の実施形態では、速度受信器210は、前回受信した速度に対する速度増分又は速度変化が、予め定められた閾値を越えた場合にセンサ271による速度測定値を受信するように構成されてもよい。
【0020】
他の実施形態では、速度受信器210は車両270の現時点の状態を受信するように構成されてもよい。例えば、アクセルペダルを踏み込むことにより、車両270が加速状態にある場合、又はブレーキペダルを踏み込むことにより、車両270が減速状態にある場合には、このような車両の状態を速度受信器210が認知する。
【0021】
設定取得器220は、持続性の記憶装置205から設定を取得する。この記憶装置205については、システム200のインストール者又は実施者により提供される。代替的又は追加的に、このような設定は、車両270の運転者又は操縦者により行われてもよい。
【0022】
図3は、探索テーブル206の例を示す。探索テーブル206は、様々な検出された速度又は加速度と、対応する範囲221と、を含む。範囲221は、取得され、例えばレジスタ又はメモリスロットに一時的に格納される。図3に示す例は、単なる例示であり、様々な組み合わせの速度及び範囲が使用及び実施される。
【0023】
図3を参照すると、探索テーブル206の例が図示される。探索テーブル206の内容及びフィールドは、システム200による処理が可能な任意の形態である。図3の探索テーブル206は、いくつかのフィールドを含む。これらのフィールドは、様々な組み合わせ及び構成で選択的に組み込まれる。探索テーブル206は、速度フィールド310、加速度フィールド320、範囲フィールド330、時間フィールド340、及び走行制御フィールド350を含む。
【0024】
速度フィールド310は、車両270が動作する速度に対応する。したがって、速度がフィールド310のエントリーに合致した場合、速度フィールド310に対応する範囲フィールド330が選択される。加速度フィールド320は、速度フィールド310と同様であるが、車両270の現時点の加速度が観察される。
【0025】
対応する選択された範囲フィールド330に関連する範囲が予め定められた特定時間に亘って提示されることを示すために、時間フィールド340が追加されてもよい。したがって、表示された以前の範囲が再び表示される。
【0026】
走行制御フィールド350は、走行制御(又は他の例では、車両の操縦に関連する他のオプション)が主張されるかどうかを示す。したがって、提示される範囲221は、主張又は関与する走行制御(又は他のオプション)に左右される場合がある。
【0027】
他の例では、図示しないが、探索テーブル206の1つのフィールドが、車両270の現時点状態に対応する場合がある。例えば、車両270の状態が、アクセルペダルを踏み込むことにより、特定の閾値を越える加速の状態にあることが検出された場合、提示される範囲221は拡張され、特定の量(例えば0〜100mph)であることが示される。したがって、範囲221は、予め定められた閾値を越える加速状態又は減速状態が検出されたかどうかに基づいて、動的に提示される。
【0028】
ディスプレイドライバ230は、ネットワーク250を介して範囲221を、実施されるディスプレイに伝達する。ディスプレイドライバ221は、範囲221の特定値を伝達し、又は、代替的に新規範囲のGUIに関連するデータファイルを伝達する。
【0029】
範囲221は、ディスプレイ260を介して表示される。したがって、車両270の現時点の作動及び速度に対応するインストール又は実行される範囲221が表示される。
【0030】
図4は、車両の動作パラメータに基づいて計器を示すグラフィカル・ユーザ・インターフェース(GUI)を介して動的範囲を提示するための方法400を示す。方法400は、非一時的なコンピュータ可読媒体を介して、又は代替的にプロセッサにより、実行される。
【0031】
動作410では、車両の現時点の速度が受信される。要素210と同様に、受信される速度は、リアルタイムであってもよく、又は、予め定められた間隔若しくは加速度であってもよい。
【0032】
動作420では、受信された速度又は速度変化に関連する範囲が取得又は計算される。一例(動作421)では、現時点の速度が特定範囲に変換される。例えば、15mph以下の速度制限が義務付けられた状況下で速度が10〜15mhpである場合、車両の操縦者又は運転者は、より小さい速度範囲が拡大表示されることにより、支援される。
【0033】
他の例(動作422)では、検出される加速度により、表示される範囲が指示される。例えば、車両が高速道路又は同様の環境上にあることを示す加速度で車両が加速していることが検出された場合、範囲が、より大きく且つ粒度が小さい量が示されるよう拡大される。他の例では、範囲が、計算された加速度に基づいてアルゴリズムを介して計算される。
【0034】
動作421,422については、個別的に行われてもよく、或いは、変形例として両方が同時に行われてもよい。
【0035】
動作430では、新規の範囲が車両のディスプレイに伝達又は通信される。動作430の後、方法400は、動作410に戻り、車両の動作を介して検出される新規速度を受信することを待機する。
【0036】
図5A及び図5Bは、システム200又は方法400の実施例を示す。
【0037】
図5Aでは、車両270が停車状態にある。したがって、示される速度は0mphである。この例では、システム200が探索テーブル206(図3参照)とインターフェース接続された後、取得される範囲221は正常である。ディスプレイ260を大写しして見ると、範囲全域が示されている。
【0038】
図5Bでは、車両270は稼働状態にあり、15mphで走行する。本明細書で開示される態様を使用すると、システム200は探索テーブル206を介して範囲221を取得する。つぎに、範囲221は、ディスプレイ260に通信され、ディスプレイ260は10〜20mphの範囲を表示する。図5A及び図5Bの双方では、同一のディスプレイ260が使用されるが、速度区分は探索テーブル206に格納される構成に基づいて調節される。
【0039】
本発明の趣旨及び範囲から逸脱することなく、様々な修正例及び変形例が可能であることが当業者には明らかである。したがって、本発明は、添付の請求項及び均等物の範囲に含まれる限り、本発明の修正例及び変化例を含むことが意図される。
図1A
図1B
図1C
図2
図3
図4
図5A
図5B