【実施例】
【0029】
以下、実施に際し各構成部の詳細を説明する。
(1)中空ヒンジ軸11と保護板12について、
図1に示すように中空ヒンジ軸11は、強度を有する軽量な部材で構成された頭頂部を保護する柱の役割と
図8(a)に示す懐中電灯42、を収納する機能を備えている。また、一対の保護板12は、左右の側頭部を保護する強度を有する不燃性または難燃性の樹脂板材でその長手方向の一部が中空ヒンジ軸11を保持して該中空ヒンジ軸11に摺動し、その他の一部が使用者の頭部を覆う幅相当で交止するストッパー12−1機能を有するように構成されている。
【0030】
(2)保護板12に設けるヒンジ12−2について、
一対の保護板12は、
図3と
図9(b)に示すように一対の保護板12の左右の内側に少なくとも一つヒンジ12−2を設けて、該一対の保護板12に使用者の頭部の形状に近い丸みを帯びるように構成したため該ヒンジ12−2は、一つでも二つでもよい。
【0031】
(3)保護板12の内側の内装体の係止部51−3について、
畳んだ状態の本型の収納スペース部に内装体51を収納可能とするために、
図9(b)に示すように一対の保護板12の両側の内側に係止部51−3を設け、
図6(c)に示す前記内装体51が具備する係着具51−4を該内装体51であるヘッドバンド51−2の上部のハンモック部51−1に設けて着脱可能に構成したものである。
【0032】
(4)前頭部板13について、
図5と
図3に示すように前頭部を保護する前頭部板13は、強度を有する不燃性または難燃性の板材で一対の保護板12の前面部に止着させる略山型を呈し、その上部が前記中空ヒンジ軸11の前面の外周下部に接する凹型に湾曲した半円状を形成し、その左右の両側が左右対称で前記一対の保護板12の短手方向の前面の外枠縁部の折れ角を形成した形状を呈し、それにより前記一対の保護板12の短手方向の前面部に密接させて構設でき、さらに
図5(a)と
図7(c)に示すようにその略山型の底辺部両端に前頭部板13が保持する摺動可能な係止ピン31を前頭部板13から外れないように構成されている。
なお、前頭部板13の外面の中央部に湾曲を持たせた変形形成で、保護板の前面に止着できて前記本型組立体の収納スペース部内に収納可能となるように構成することにより、コンパクトで意匠上の効果も得られ可能性がある。
【0033】
(5)後頭部板14について
図4に示す後頭部を保護する後頭部板14は、強度を有する不燃性または難燃性の板材で一対の保護板12の後面部に止着させる略山型を呈し、その上部が中空ヒンジ軸11の前部の外円周下部に接合する凹型に湾曲した半円状を形成し、その左右の両側が左右対称で前記一対の保護板12の短手方向の後面の外枠縁部の折れ角を形成した形状を呈し、前記一対の保護板12の短手方向の後面部に密接させて構設できるようにし構成せれ、さらにその底辺部の中央左右の下方向に凸型に突出した形状を延設し、その左右の凸型部の下部中央部にレインコート収納袋41を係着させる係着孔14−1を設け、使用者の頸部を保護する機能を有するように構成されている。そして
図5(b)と
図7(c)に示すように略山型の底辺部両端に後頭部板14が保持する摺動可能な係止ピン31は後頭部板14から外れないように構成されている。
なお、後頭部板14の外面の中央部に湾曲を持たせた変形形成で保護板の後面に止着でき、前記本型組立体の収納スペース部内に収納可能となるように構成することにより、コンパクトで意匠上の効果も得られ可能性がある。
【0034】
(6)側板21と挟持板22について、
側板21は、
図2に示すように一対の保護板12の短手方向の前方向と後方向のそれぞれの辺縁部に、
図10(a)に示すように中空ヒンジ軸11の外径の半分の幅を有した、
図9(a)と
図3に示すように前記一対の保護板12に設けたヒンジ12−2を介して該保護板12の短手方向の上部と下部とが内側に折り曲げ可能となるように立設し、そして前記側板21と同じ大きさを有して一対となるように、
図3に示すように前記側板21の内側に前頭部板13と後頭部板14とをそれぞれ挟持する幅を設けた前記一対の保護板12の短手方向の前後の最下部以外に挟持板22を併設し、
図7(a)に示すように前記一対の保護板12の短手方向の前方向と後方向の最下部の左右の前記挟持板22に、前記前頭部板13と前記後頭部板14が保持するそれぞれ左右の係止ピンの下部31−4が前後に摺動可能となるように前記最下部の側板21との隙間部を設け、
図7(b)と(c)に示すように前記最下部の前後左右の側板21に、短手方向下方中央部に前記係止ピンの中間部31−3が前後に摺動可能な摺動溝を該側板21の短手方向の中央部より上部にかけて形成し、さらに前記側板21の摺動溝21−1の係止部に前記係止ピンの上部31−2が嵌合する大きさの係止孔21−2を設け、
図7に示すように前記側板21の最下部と一対の前後左右の挟持板22の最下部に、前記係止ピンの上部31−2が前記係止孔21−2に嵌合するその直下に該係止ピンの下部31−4が嵌合できる大きさの嵌合孔22−1を設けたことにより前記前頭部板13と前記後頭部板14が前記一対の保護板12の前面部と後面部にそれぞれが嵌着できることにより本保護帽
本体の構設を容易にするように構成した。
【0035】
(7)係止ピン31の形状について、
前頭部板13と後頭部板14とが保持する係止ピン31は、強度を有しその上部の先端部と上部と中間部と下部とにより形状と機能が異なるため
図7を基にその各部位の形状と機能と構成とを以下に説明する。
(1)
図7(a)に示す上部の先端部31−1は、指先で容易に嵌脱可能な凸型状を呈す。
(2)
図7(a)に示すその上部31−2は、
図7(b)一対の保護板12に立設された最下部の側板21に設けられた各係止孔21−2と嵌合する円形を呈す。
(3)
図7(c)に示すその中間部31−3は、前頭部板13と後頭部板14にそれぞれ上下に摺動可能に保持され一対の保護板12に立設された
図7(b)に示す最下部の側板21に設けられた各摺動溝21−1に摺動する幅の太さを有する円筒状を呈す。
(4)
図7(c)に示すその下部31−4は、一対の保護板12に立設された
図7(d)に示す最下部の挟持板22に設けられた各嵌合孔22−1に嵌合する円形を呈す。
【0036】
(8)係止ピン31の嵌脱について
図3と
図7を基に説明する。
(1)本保護帽
本体を組み立てる場合は、一対の保護板12の最下部以外の側板21と挟持板22との隙間部にそれぞれ前面部と後面部に前頭部板13と後頭部板14とを介挿して、次に前記前頭部板13と前記後頭部板14が保持するそれぞれ左右の係止ピン31を、前記一対の保護板12の前後の最下部の側板21の摺動溝21−1に、前記前頭部板13と前記後頭部板14のそれぞれ左右の係止ピンの中間部31−3を摺動させて介挿することで、その側板21に設けた係止孔21−2で係止する。次にその各係止ピンの上部の先端部31−1を押嵌することにより、前記一対の保護板12の最下部の挟持板22に設けた嵌合孔22−1にその各係止ピンの下部31−4が嵌合し、同時にその各係止ピンの上部31−2が前記側板21の係止孔21−2に嵌合することで
本保護帽
本体を容易に構設することがでる。
(2)本保護帽
本体を畳むときは、前頭部板13と後頭部板14が保持する各係止ピンの上部の先端部31−1を手前に引くことにより、前記前頭部板13と前記後頭部板14とが一対の保護板12から脱離でき容易に各構成部材に分離する。従って、
図8(b)に示すように一対の保護板12から分離した前記前頭部板13と前記後頭部板14と該後頭部板14に係着したレインコート収納袋41を本型組立体内の収納スペース部に収コンパクト納できるように構成したものである。そのため係止ピンの上部先端部31−1は指先で摘みやすく尖らない形状が好ましい。
【0037】
(9)耳板23について、
図10(a)と(b)に示すように畳んだ状態が本型に形成するように、一対の保護板12の長手方向下部の辺縁部に、薄肉ヒンジを介して屈曲可能な耳板23を左右に延設し、該左右の耳板23の短手方向は、中空ヒンジ軸11の外径の半分の相当の幅を設けたことにより、
図9(a)と
図10(a)と(b)に示すように一対の保護板12の左右が中空ヒンジ軸11を介し重なり合った時に一対の保護板12の短手方向の前方向と後方向の辺縁部に設けられた側板21と前記耳板23とが本型を形成するように構成されている。該本型組立体は、中空ヒンジ軸11を介して開閉可能でその内部は収納スペースを有し、各構成部材をその収納スペース部に出し入れ可能に保持するように
図10(b)に示すように耳板23の中央部に開口部23−1を設け、耳板23の左右の辺縁部に係止手段を設けるように構成されている。
その係止手段は、上下の接合面に磁性体を用いても、またその上下が嵌合する係止具を用いても同様の効果を得る。なお、耳板に設けられたあご紐係止具に関しては後述のあご紐について、にて説明する。
【0038】
(10)内装体51について、
図6(c)に示す内装体51は、強度を有する帯状で頭頂部を交差して左右側頭部に被着するハンモック51−1とその下端部を連結した頭部の環状部に包接する周長調整可能な帯状のヘッドバンド51−2から構成され、そのヘッドバンド51−2を用いることにより使用者の頭部に適合した大きさを形成し、該使用者の頭部からの脱離を防止できる。そのための周長調整は、そのヘッドバンド51−2の左右の端部の接合面に面ファスナーを用いるか、またはその左右の端部を織りゴムで縫着することでも可能となる。
また
図9(b)に示す一対の保護板12に設けた係止可能な係止部51−3に、ヘッドバンド51−2の上部のハンモック51−1に設けた係着具51−4が本保護帽
本体内部に着脱可能となるように構成したことにより、畳むと本型になる本保護帽
本体のその収納スペース部に収納可能となり、さらに前記使用者が本保護帽
本体を装着した際、一対の保護板12がハンモック51−1を吊持して前記使用者の頭部に接触しないように隙間部を形成して頭部に受ける衝撃を緩和するように構成したものである。
従って、ハンモック51−1は衝撃を吸収する強度を有する柔らかい部材が好ましい。
【0039】
(11)レインコート収納袋41について
図8(b)に示すように畳むと本型となる本保護帽
本体の収納スペース部に備えられたレインコート収納袋41は、
図6(a)と(b)に示すように下布が上布に重なりその接合面に開閉自在となる保持手段を有しているのは、そのレインコート収納袋41に収納されたレインコートが容易に落ちないようにしたためでその保持手段は面ファスナーやボタンまたはホックを用いても同様の効果が得られる。
図3に示すようにレインコート収納袋41は、本保護帽
本体を使用する時で、レインコートを着用しない時には
図4(b)に示すように後頭部板14の下部の係着孔14−1に、そのレインコート収納袋41の両端の吊持用係止具41−1を係止させ、
図3に示すように使用者の頸部を保護するように構成されている。
レインコートを使用するときは、レインコート収納袋41からレインコートを取り出して着用する。なお、吊持用係止具41−1は、面ファスナーやボタンまたはホックを用いても同様の効果が得られる。またレインコート収納袋41は、頸部を保護する機能を有しているため不燃布で防水性も備えるものが好ましい。
また、レインコートの使用に際しては、台風や豪雨に備えてそのフード部を本保護帽
本体に係止させるための面ファスナーやゴムバンドを収納スペース部に備えておくことが好ましい。
変形例として、レインコート収納袋41の収納スペース部にレインコート以外の医薬品やメディカルキット等、適宜必要と思われる収納可能な避難用品等を収納することができる。
【0040】
(12)懐中電灯42について
本保護帽
本体の中空ヒンジ軸11において、使用者の顔面部にあたるその前面部の円周部に強度を有する透明の板を設け、後面部の円周部に嵌脱自在となる蓋11−2を設けその蓋11−2の内側に前記中空ヒンジ軸11の内径を有した、該中空ヒンジ軸の中空部11−1に収納可能な円筒状の懐中電灯42をその中空部11−1内に押止保持可能とする、弾性を有する緩衝材またはコイルばねを設けることにより、前記中空ヒンジ軸の中空部11−1に
図8(a)に示すように収納可能な円筒状の懐中電灯42を収納することができるように構成されている。その収納する懐中電灯42は、中空ヒンジ軸の中空部11−1に収納可能な円筒状のLEDライトなど明るくて軽量で長時間使用できる防水性を有するものが好ましい。
なお、変形例として中空ヒンジ軸11においては、挿入する円筒状の懐中電灯42のライト部の円周縁部を覆うストッパーとなるガイドを前記使用者の顔面部となる該中空ヒンジ軸11の片側に設け、他の片側に嵌脱可能な蓋を設けその蓋の内側にその中空ヒンジ軸11の内径を有した、その中空ヒンジ軸の中空部11−1に収納可能な円筒状の懐中電灯42を保持可能とする長さ有する緩衝材を設けることにより、その中空ヒンジ軸の中空部11−1に収納可能な円筒状の懐中電灯42を収納することができる。また、中空ヒンジ軸11の前面部に強度を有する板状の部材を設けてその後面部に蓋を設けることにより懐中電灯に限らず、可搬性のメモリーチップなどの磁気記録媒体や重要記録等、適宜収納可能な物の収納スペースとなる。
【0041】
(13)あご紐52について
あご紐52は、強度を有する帯状が好ましいが、強度を有する帯状の弾性を有するものであれば使用者の頭部に素早く装着できる。
図1に示すように本保護帽
本体を前記使用者の前記頭部に装着した際、該保護帽
本体を該使用者の頭部に固定するために、左右の耳板23の内側に耳を跨ぐ前後の位置にあご紐52を固着するあご紐係止具52−1をそれぞれ配設し、前記使用者の頬部でU字を形成するように、左右の耳のそれぞれ前部と後部をあご紐52であご紐係止具52−1に固着させ、さらにその左右のU字型の下部をあご紐52でそれぞれ延設してその両端を前記使用者のあご部に着脱調整可能なコードストッパー52−2を設けたものである。なお、あご紐52は、耳を跨ぎ頬部でY字を形成してその左右の端部をあごの下で係止するようにしても同様の効果が得られる。なお、本保護帽
本体のサイズは2種でも3種でも構わない。
前述により、本発明は実施できる。