(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B1)
(11)【特許番号】6074487
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機
(51)【国際特許分類】
A61L 2/14 20060101AFI20170123BHJP
G07D 3/00 20060101ALI20170123BHJP
A61L 2/24 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
A61L2/14
G07D3/00 401
A61L2/24
【請求項の数】6
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2015-241011(P2015-241011)
(22)【出願日】2015年12月10日
【審査請求日】2015年12月14日
(31)【優先権主張番号】20-2015-0004961
(32)【優先日】2015年7月23日
(33)【優先権主張国】KR
(73)【特許権者】
【識別番号】515135789
【氏名又は名称】エスエムアイ カンパニー リミテッド
(74)【代理人】
【識別番号】100082418
【弁理士】
【氏名又は名称】山口 朔生
(72)【発明者】
【氏名】ペク、ミョンス
【審査官】
松井 一泰
(56)【参考文献】
【文献】
特開平05−266298(JP,A)
【文献】
特開2003−284766(JP,A)
【文献】
特開2007−241706(JP,A)
【文献】
特開2014−136045(JP,A)
【文献】
特開2003−178348(JP,A)
【文献】
特開2002−298190(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3183338(JP,U)
【文献】
特開2016−002458(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A61L 2/00− 2/28
A61L 11/00−12/14
G07D 1/00− 3/16
G07D 9/00−13/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
計数器収納型紙幣消毒機において、
消毒胴体(200)の一方の側に紙幣の枚数を計数する計数器(100)が収容されるように収納空間(210)が設けられ、
前記消毒胴体(200)の内部に前記収納空間(210)に陰イオンを発散して前記計数器(100)に置かれた紙幣を殺菌消毒する陰イオン発散部(300)が配設され、
前記消毒胴体(200)の下部に前記陰イオン発散部(300)を介して発散される陰イオンを外部に吐き出してユーザの手のひらを殺菌するように手消毒噴射口(240)が形成され、
前記消毒胴体(200)の内部に前記陰イオン発散部(300)から供給される陰イオンが前記収納空間(210)の内側、且つ、前記手消毒噴射口(240)に向かって供給されるように陰イオンを案内するイオン案内部(260)が配設され、
前記消毒胴体(200)の外部に前記陰イオン発散部(300)から発散される陰イオンの発生量を調節するように調節部(500)及び発生される陰イオン量を表示する表示部(510)が配設されることを特徴とする、
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機。
【請求項2】
前記手消毒噴射口(240)に、切り換え動作により回転され、前記手消毒噴射口(240)の通路を開閉する開閉部材(600)が配設され、前記手消毒噴射口(240)の一方の側の消毒胴体(200)にユーザの手の感知時に感知された信号値を制御部に出力し、前記制御部が入力された信号値により前記開閉部材(600)が開放されるように感知するセンサー(530)が配設されることを特徴とする請求項1に記載の陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機。
【請求項3】
前記イオン案内部(260)は、前記消毒胴体(200)の前方面の下側に形成された複数の案内孔(211)と、前記収納空間(210)の底面及び両側の内壁に形成された複数の案内孔(212)と、前記陰イオン発散部(300)から発散された陰イオンを連通口(262)を介して前記収納空間(210)の内側方向に形成された前記案内孔(211)(212)にそれぞれ案内する分岐口と、前記連通口(262)と連通され、前記消毒胴体(200)の前方案内孔(242)に陰イオンを案内する手消毒噴射口(240)と、を備えることを特徴とする請求項1に記載の陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機。
【請求項4】
前記分岐口は、前記連通口(262)から上向きに噴射して前記収納空間(210)の案内孔(211)に陰イオンを案内する上向き分岐口(268)と、前記連通口(262)から両側に上向きに噴射して前記収納空間(210)の両側の壁面に形成された案内孔(212)を介して前記収納空間(210)に陰イオンを供給する左側及び右側の分岐口(264)(266)と、を備えることを特徴とする請求項3に記載の陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機。
【請求項5】
前記上向き分岐口(268)に陰イオンを前記収納空間(210)に速やかに供給するように吸入ファン(700)が配設され、前記吸入ファン(700)が左右に回動され、前記左側及び右側の分岐口(264)(266)に陰イオンを前記収納空間(210)に速やかに供給するように吸入ファン(710)(720)が配設され、前記吸入ファン(710)(720)が向かい合う状態で上下に回動するように構成されて前記収納空間(210)の内部において陰イオンが前記計数器(100)を中心として時計回り方向又は反時計回り方向に連続的に回転することを特徴とする請求項4に記載の陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機。
【請求項6】
前記収納空間(210)が扉(900)により開閉されることを特徴とする請求項5に記載の陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、紙幣消毒機に係り、更に詳しくは、計数器を収納した状態で計数器により計数される紙幣を陰イオンの噴射によりきれいに且つ安定的に消毒し、且つ、ユーザの手を消毒する
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機に関する。
【背景技術】
【0002】
貨幣は、経済構造の根幹をなす最も基本的な価値手段であり、昔から紙幣および硬貨として広く流通されている。
【0003】
紙幣は、数多くの流通経路を経るため、硬貨とは異なり、容易に各種の細菌および塵埃などの汚染物質によって汚染されて、紙幣を利用するユーザーに細菌を伝染させる原因となる。
【0004】
また、紙幣は、ある一つの場所に長時間保管される場合はあまりなく、大勢の人々の手を経て流通され、その過程で各種の細菌や各種の病原性微生物に汚染されて各種の皮膚疾患および呼吸器疾患はもとより、アレルギー性疾患などを引き起こしたり伝染させたりする媒介体としての役割を果たす。これにより、免疫性の弱い老人や子供が疾病の被害を蒙り、且つ、銀行などで紙幣を取り扱う担当者が被害を蒙ってしまうという問題がある。
【0005】
一方、銀行などの金融機関では、多量の紙幣の枚数を速やかに計数して処理することを余儀なくされるため紙幣計数器を使用しており、このような紙幣計数器は、紙幣の数を計数するため、上記のように、紙幣に付着している各種の細菌および塵埃などの汚染物質を殺菌することができないという問題がある。
【0006】
前記紙幣計数器は、計数方法に応じて様々な種類があり、これは、収納台に載せられた紙幣をばらばらに移動させ、センサーを用いて移動中の紙幣の枚数を測定する。
【0007】
このようにして測定された紙幣は再び市中に出回り、この過程で様々な環境、すなわち、大勢の人々の手を経ながら各種の汚染源に露出されて汚染されるため、紙幣の表面には常に各種の細菌が繁殖する。このようにして汚染された紙幣は他人の手に移る過程で大勢の人々に伝染させる要因となる。
【0008】
これを解決するために、紙幣を消毒する技術が提案されている。
【0009】
例えば、「紙幣消毒装置」が提案されている(例えば、下記の特許文献1参照)。
【0010】
これは、紙幣を計数するとともに殺菌するように紙幣を載せる棚状の紙幣据置台と、前記紙幣据置台に載せられた紙幣を1枚ずつ搬送する枚葉供給装置と、前記枚葉供給装置から引き込まれる紙幣を搬送する多数のローラーおよび動力を発生するモーターを有する紙幣搬送装置と、前記紙幣搬送装置によって搬送される紙幣を消毒するために消毒薬貯蔵槽から消毒薬の供給を受けて紙幣に散布する噴霧装置を有する消毒装置と、前記消毒装置によって消毒された紙幣を乾燥するための乾燥装置と、前記乾燥装置を通過した紙幣に香水を散布する香水供給装置と、香水供給装置を通過した紙幣を収納する収納箱と、前記搬送装置によって搬送される過程で紙幣を感知して通過する紙幣の枚数を計数する紙幣計数装置と、前記装置を制御する制御回路と計数された数字を表示するディスプレイ部を有する制御装置と、を備える。
【0011】
また、「計数紙幣の消毒装置」が提案されている(例えば、下記の特許文献2参照)。
【0012】
これは、計数される紙幣を計数と同時に殺菌、消毒処理するための計数紙幣の消毒装置に関するものである。
【0013】
すなわち、紙幣計数器と、この紙幣計数器を搭載するための外箱と、この外箱内に消毒液および芳香剤が充填された薬剤容器と、この薬剤の流出を制御する電磁弁と、流出薬剤を噴霧するノズルと、前記薬剤容器からノズルに至る連結管と、を備え、前記ノズルは連結管の端部に配設され、計数された紙幣が積層される前に消毒されるようにその位置が調節可能な可撓性連結管に結合されてなる。
【0014】
さらに、「殺菌紙幣計数器」が提案されている(例えば、下記の特許文献3参照)。
【0015】
これは、紙幣計数器に投入される紙幣を搬送する搬送台を有する紙幣計数器において、紙幣を殺菌するために紫外線殺菌ランプが設けられた殺菌紙幣計数器において、前記搬送台の上部および下部から1〜2mm離れた個所に紫外線ランプを設け、前記紫外線ランプはその外周に弧状の反射鏡を設けて、紙幣に対して収集的な紫外線照射が行われるように構成するが、前記紫外線ランプは、11ワットの2つが搬送台の上部および下部にそれぞれ設け、前記紫外線ランプの反射鏡は紙幣が流入する側に、上部に撓んだ弧状の弧部を形成して、紙幣が流入するときに反射鏡に係止されて流入されないことを防ぐ。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0016】
【特許文献1】大韓民国特許登録第10−0423025号(公告日:2004年03月18日)
【特許文献2】大韓民国実用新案登録第20−0330878号(公告日:2004年02月14日)
【特許文献3】大韓民国実用新案登録第20−0464741号(公告日:2013年01月21日)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0017】
本発明は、上記の問題を解消するために案出されたものであり、第一に、計数器が陰イオンにより満たされた空間において紙幣を計数して紙幣の計数と同時に殺菌消毒が行える
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機を提供するところにある。
【0018】
換言すると、紙幣の枚数を測定する計数器の全体を紙幣を消毒する胴体の内部に固定した後に、胴体内にクラスト陰イオンを供給してクラスト陰イオンが紙幣の表面に均一に伝わって紙幣に発生する汚染源が除去される計数器収納型紙幣消毒機を提供するところにある。
【0019】
第二に、紙幣の消毒及びユーザの手の消毒を同時に行う計数器収納型紙幣消毒機を提供するところにある。
【課題を解決するための手段】
【0020】
前記目的を達成するためになされた本発明による
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機は、消毒胴体の一方の側に紙幣の枚数を計数する計数器が収容されるように収納空間が設けられ、前記消毒胴体の内部に前記収納空間に陰イオンを発散して前記計数器に置かれた紙幣を殺菌消毒する
陰イオン発散部が配設され、前記消毒胴体の下部に前記
陰イオン発散部を介して発散される陰イオンを外部に吐き出してユーザの手のひらを殺菌するように手消毒噴射口が形成され、前記消毒胴体の内部に前記
陰イオン発散部から供給される陰イオンが前記収納空間の内側、且つ、前記手消毒噴射口に向かって供給されるように陰イオンを案内するイオン案内部が配設され、前記消毒胴体の外部に前記
陰イオン発散部から発散される陰イオンの発生量を調節するように調節部及び発生される陰イオン量を表示する表示部が配設されることを特徴とする。
【0021】
本発明による
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機において、前記手消毒噴射口に切り換え動作により回転され、前記手消毒噴射口の通路を開閉する開閉部材が配設され、前記手消毒噴射口の一方の側の消毒胴体にユーザの手の感知時に感知された信号値を制御部に出力し、前記制御部が入力された信号値により前記開閉部材が開放されるように感知するセンサーが配設されることが好ましい。
【0022】
本発明による
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機において、前記イオン案内部は、前記消毒胴体の前方面の下側に形成された複数の案内孔と、前記収納空間の底面及び両側の内壁に形成された複数の案内孔と、前記
陰イオン発散部から発散された陰イオンを連通口を介して前記収納空間の内側方向に形成された前記案内孔にそれぞれ案内する分岐口と、前記連通口と連通され、前記消毒胴体の前方案内孔に陰イオンを案内する手消毒噴射口と、を備えることが好ましい。
【0023】
本発明による
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機において、前記分岐口は、前記連通口から上向きに噴射して前記収納空間の案内孔に陰イオンを案内する上向き分岐口と、前記連通口から両側に上向きに噴射して前記収納空間の両側の壁面に形成された案内孔を介して前記収納空間に陰イオンを供給する左側及び右側の分岐口と、を備えることが好ましい。
【0024】
本発明による
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機において、前記上向き分岐口に陰イオンを前記収納空間に速やかに供給するように吸入ファンが配設されるが、前記吸入ファンが左右に回動され、前記左側及び右側の分岐口に陰イオンを前記収納空間に速やかに供給するように吸入ファンが配設されるが、前記吸入ファンが向かい合う状態で上下に回動するように構成されて前記収納空間の内部において陰イオンが前記計数器を中心として時計回り方向又は反時計回り方向に連続的に回転することが好ましい。
【0025】
本発明による
陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機において、前記収納空間が扉により開閉されることが好ましい。
【発明の効果】
【0026】
本発明によれば、紙幣の枚数を測定する計数器の全体を紙幣を消毒する消毒胴体の収納空間の内部に固定した後に、胴体内にクラスト陰イオンを供給して陰イオンが紙幣の表面に均一に伝わって紙幣に発生する汚染源が除去されるという効果がある。
【0027】
また、消毒胴体の収納空間に供給される陰イオンが3方向から内部に吐き出され、且つ、角度が調節されて陰イオンを時計回り方向又は反時計回り方向に循環させながら紙幣を消毒し、且つ、陰イオンの外部への排出が徐々に行われることから、消毒効果が増加されることはもとより、陰イオンが効率よく用いられるというメリットがある。
【0028】
更に、紙幣の消毒及び手の消毒が同時に行われて紙幣の再汚染が防がれるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【0029】
【
図1】本発明による紙幣消毒機に計数器が収納される過程を示す斜視図である。
【
図2】
図1の正面に陰イオンが循環される経路を示す構成図である。
【
図3】
図2において
陰イオン発散部から発散された陰イオンを案内する分岐口を示す斜視図である。
【
図6】
図3において手消毒噴射口に配設された開閉部材を示す使用状態断面図である。
【
図7】
図1の紙幣消毒機に扉が設けられた状態の使用状態斜視図である。
【発明を実施するための形態】
【0030】
以下、本発明を添付の例示図面を参照してより詳細に説明する。本発明を説明するに当たって、既に公知の機能若しくは構成についての説明は、本発明の要旨を明瞭にするために省略する。
【0031】
本発明は、
図1に示すように、紙幣を消毒するに当たって、紙幣の枚数を計数する計数器100を紙幣消毒機を構成する消毒胴体200内に収納した状態で内部に循環される陰イオンを用いて紙幣を消毒する。
【0032】
本発明は、
図1〜
図3に示すように、計数器100と、前記計数器100を収容する消毒胴体200と、前記消毒胴体200の内部において陰イオンを発散する
陰イオン発散部300と、を備え、前記
陰イオン発散部300から発散された陰イオンを用いて消毒胴体200の内部において計数器100にある紙幣を殺菌消毒する。
【0033】
前記計数器100は、公知の技術により構成されたものであり、紙幣を載せると、前記計数器100が紙幣の枚数を計数して紙幣の枚数を表示する。前記計数器100は、外側の上部に紙幣投入口110が配設され、且つ、正面の下側に紙幣吐出口120が配設される。
【0034】
これにより、前記紙幣投入口110に投入された紙幣を内部計数システムを用いて計数した後、前記紙幣吐出口120に吐き出すと同時に、計数された数字を外部に表示する。
【0035】
前記消毒胴体200は、一方の側に紙幣の枚数を計数する前記計数器100が収容されるように片側方向に開放された収納空間210が形成される。また、前記収納空間210の内壁のうち底面及び左右の両側の壁面には、陰イオンが通過するように複数の案内孔211、212が形成される。また、天井面には、電源を印加するときに前記計数器100の紙幣投入口110に向かって赤外線を照射して紙幣の表面を殺菌する殺菌ランプ220が配設される。
【0036】
前記
陰イオン発散部300は、陰
陰イオン発散部、プラズマ陰
陰イオン発散部、陰イオンプラズマクラストなどに適用された公知の技術を用いて、前記消毒胴体200の内部の下側から電源を印加するときに前記収納空間210の内部に陰イオンを発散して前記計数器100に置かれた紙幣を殺菌消毒する。
その構造について説明すると、電源印加部と、電源の印加による動作により陰イオンを発生する陰イオン生成部及び発生された陰イオンを前記収納空間の内部に発散する陰イオン吐出部と、を備える。
【0037】
前記陰イオン生成部及び前記陰イオン吐出部は一つの胴体に配設され、電源印加部に電源を印加するときに陰イオンを発生し、発生された陰イオンは陰イオン吐出部を介して移動する。
【0038】
また、前記消毒胴体200の下部の前方側には、前記
陰イオン発散部300から発散された陰イオンが案内孔242を介して外部に吐き出されるように手消毒噴射口240が配設され、前記手消毒噴射口240と連通された案内孔242を介して陰イオンが吐き出されると、外部において人間の手を殺菌することができる。
【0039】
また、前記消毒胴体200の内部には、前記
陰イオン発散部300から発散された陰イオンを収納空間210の内部又は手消毒噴射口240に案内するようにイオン案内部260が配設される。
【0040】
前記イオン案内部260は、前記消毒胴体200に一体形に又は取り外し自在に配設され、前記
陰イオン発散部300の陰イオン吐出部と連通される連通口262と、前記連通口262と連通され、前記収納空間210の底面はもとより、両側の内壁に供給するように案内する複数の分岐口264、266、268と、を備える。
【0041】
すなわち、前記連通口262から上向きに突設されて前記収納空間210の底面に形成された案内孔211を介して陰イオンを供給する上向き分岐口268と、前記収納空間210の両側の壁面から前記計数器100に向かって形成された案内孔212を介して陰イオンを供給する左側及び右側の分岐口264、266と、を備える。
【0042】
これにより、前記
陰イオン発散部300から発散される陰イオンが前記イオン案内部260の連通口262と、上向き及び左右側の分岐口264、266、268を介して前記収納空間210の内側の3方向に形成された案内孔211、212、且つ、前記手消毒噴射口240と連通された案内孔242に向かって供給される。
【0043】
前記手消毒噴射口240に供給される陰イオンは、前記消毒胴体200の前方の下側に形成された複数の案内孔242を介して外部に吐き出されてユーザの手を殺菌する。
【0044】
一方、本発明は、前記消毒胴体200の前方の上面に調節部500が配設され、前記調節部500は、調節値を用いて前記
陰イオン発散部300から発散される陰イオンの発生量を調節する。なお、前記調節部500の一方の側には、発生される陰イオン量を文字又はグラフで表示する表示部520が配設される。
【0045】
図6は、本発明の他の例を示すものであり、前記イオン案内部260の連通口262と連通された前記手消毒噴射口240に切り換え動作により開閉される開閉部材600が配設されることを示すものである。
【0046】
ユーザは、前記開閉部材600を用いて前記手消毒噴射口240を開閉して自ら自分の手を殺菌する。
【0047】
また、前記手消毒噴射口240の一方の側の消毒胴体200にセンサー530が配設され、前記センサー530は、ユーザの手の感知時に感知された信号値を制御部に出力し、前記制御部は、入力された信号値を用いて前記開閉部材600を動作させる。
【0048】
前記開閉部材600は、前記手消毒噴射口240の内壁に両端が回転可能に結合される回転軸610と、前記回転軸610に結合されて回転され、前記手消毒噴射口240を開閉する開閉板620と、前記消毒胴体200に結合されて前記回転軸610を正逆転させるモータ630と、を備える。
【0049】
更に他の例として、
図2〜
図4を参照する。前記上向き分岐口268と、左側の分岐口264及び右側の分岐口266にはそれぞれ吸入ファン700、710、720が配設されることが好ましく、前記吸入ファン700、710、720は、回転時に前記
陰イオン発散部300から発散された陰イオンを速やかに前記収納空間210内に供給する。
【0050】
また、前記吸入ファンのうち上向き分岐口268に配設された吸入ファン700は左右方向に回転角度を調節し、左側及び右側の分岐口264、266の吸入ファン710、720は上下に回転角度が自動的に調節されるようにして、前記吸入ファン700、710、720の回転角度により陰イオンが前記収納空間210の内部において回転方向に循環される。
【0051】
この場合、陰イオンが前記計数器100の紙幣投入口110及び紙幣吐出口120に向かって循環するように前記吸入ファン700、710、720の角度を調節する。
【0052】
前記吸入ファン700、710、720の回転角度は、リモコン又はモード切り換えスイッチの動作により調節され、前記モード切り換えスイッチは、図示はしないが、前記消毒胴体200の外側に配設される調節部500の一方の側に配設される。
【0053】
以上の説明は一つの実施形態を説明したものに過ぎず、本発明は上述した実施形態に何ら限定されるものではなく、添付の特許請求の範囲内において種々に変形可能に実施することができる。
例えば、本発明の実施形態に具体的に開示されている各構成要素の形状および構造は変形して実施することができる。
【符号の説明】
【0054】
100 計数器
200 消毒胴体
300
陰イオン発散部
500 調節部
600 開閉部材
610 回転軸
620 開閉板
630 モータ
700、710、720 吸入ファン
【要約】 (修正有)
【課題】陰イオン発散部を用いた計数器収納型紙幣消毒機の提供。
【解決手段】消毒胴体200の一方の側に紙幣の枚数を計数する計数器100が収容される収納空間210が設けられ、消毒胴体200の内部に収納空間210に陰イオンを発散して計数器100に置かれた紙幣を殺菌消毒する陰イオン発散部が配設され、消毒胴体200の下部に陰イオン発散部を介して発散される陰イオンを外部に吐き出してユーザの手のひらを殺菌するように手消毒噴射口が形成され、供給される陰イオンが収納空間210の内側、且つ、手消毒噴射口に向かって供給されるように案内するイオン案内部が配設され、消毒胴体200の外部に陰イオン発散部から発散される陰イオンの発生量を調節するように調節部500及び発生される陰イオン量を表示する表示部510が配設される。
【効果】消毒効果が増加され、陰イオンを効率よく用いられる。
【選択図】
図1