【文献】
The Amount of Questionable Online Traffic Will Blow Your Mind,ADWEEK,[online],[2016年4月27日検索],2013年10月13日,インターネット<URL:http://www.adweek.com/news/technology/amount-questionable-online-traffic-will-blow-your-mind-153083?page=1>
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【背景技術】
【0003】
インターネット広告では、通常は、インターネット広告団体がウェブサイト所有者に広告コード(通常はJavaScript(登録商標)コード)を提供する。ウェブサイト所有者は、自身のウェブページに広告コードを埋め込み、インターネット広告団体によって提供された広告を表示する。インターネット広告団体は、また、表示広告からの収益の分け前を得る。広告コードを含むウェブページをユーザが閲覧すると、そのユーザが位置しているクライアント機器が広告コードを走らせ、広告リクエストを広告フロントエンドサーバに送信する。広告フロントエンドサーバは、広告リクエストに関係する情報を広告リクエストログに記録し、広告選択アルゴリズムを実行し、広告セグメントを送り返す。広告セグメントは、ブラウザによって体系化された後、最終的に、ウェブページ上の広告表示ゾーン内における定位置に表示される。通常は、広告表示ゾーンは、矩形ゾーンである。矩形ゾーンは、テキスト、写真、マルチメディア、及びユーザに提示されるその他の情報を含み、広告スペースと呼ばれる。
【0004】
「広告リクエスト」は、クライアント機器と広告フロントエンドサーバとの間における、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)を通じたデータ交換を言う。広告リクエストは、広告スペースの識別情報(ID)、広告スペースの幅及び高さ、広告リクエストソースページ、及びその他の同様な情報を含む。広告フロントエンドサーバは、広告リクエストを受信した後、その広告リクエストに関係する情報を広告リクエストログに記録し、広告データをクライアント機器に送り返すことによってクライアント機器の広告リクエストに応答する。
【0005】
クライアント機器が、広告フロントエンドサーバによって送り返された広告データを受信した後は、ブラウザが、広告リクエスト内の関連のパラメータに基づいて、広告データを体系化して表示する。表示されたウェブページでは、対応する広告表示ゾーンがブロックされる又は隠されることはない。
【0006】
通常は、広告団体は、広告リクエストログにおける広告リクエストの数をカウントすることによって、様々な粒度(例えば、ウェブサイト、広告スペース、ソースページ)のページビューボリュームレポートを作成し、これらのページビューボリュームレポートが、その後における収益の割り当てを左右する。したがって、ページビューボリュームレポートは、インターネット広告団体及びウェブサイト所有者が勘定清算する基準となるデータである。ウェブサイト所有者のなかには、収益を増やすために、何らかの不当な技術的手段を用いてウェブサイト広告のページビューボリュームを増やすものがおり、その結果、広告リクエストの量と広告表示の量との間には、深刻な食い違いが生じる。これらの食い違いは、ウェブサイト所有者及びインターネット広告団体の権益を損なう。
【0007】
ウェブサイト広告ページビューボリュームを引き上げるために一部のウェブサイト所有者が用いる技術的手段には、主に、以下のものがある。
【0008】
1. ページに広告コードが埋め込まれず、広告リクエストがプログラムによって自動的に偽造される。
【0009】
2. ページに広告コードが埋め込まれるが、iframe又はその他の何らかの技術を使用して広告スペースが隠される。例えば、ページAは、一定のフローを有するが、アイドル広告スペースを有していない。ページBは、アイドル広告スペースを有するが、フローを有していない。フローは、広告トラフィック又は広告ページビューを言う。ページAは、iframeを使用して、ページA内にページBを隠す。ユーザは、ページAを訪問したときに、ページB広告リクエストをトリガする。しかしながら、ページB全体が隠されているので、ページBに関係する広告リクエストは表示されない。
【0010】
3. フローを複製するために、ページに広告コードが繰り返し埋め込まれる。例えば、ユーザがページを訪問したときに、複数の広告リクエストがトリガされるが、作成されるのは、1つの広告表示のみである。
【0011】
4. ページ広告が累積され、一部の広告がその他の広告によってブロックされるので、実際の広告結果が達成されない。
【0012】
5. 広告スペース位置が偽って報告される。例えば、或る広告は、実際はブラウザホームスクリーンではないどこか他のところに表示されているときに、広告団体に対し、その広告スペースがブラウザホームスクリーンに表示されていると申告される。
【0013】
インターネット上における現在の広告は、極めて大ボリュームである。したがって、手動によるサンプリングを使用して広告表示の問題を発見するためには、多大な人手及び時間を費やす必要がある。また、手動によるサンプリングは、適用範囲が比較的狭く、非効率的である。広告表示サンプリングの適用範囲及び効率を向上させるための2つの主な解決策は、以下のとおりである。
【0014】
第1の解決策では、ブラウザは、背景サーバによって提供されたJavaScript(登録商標)コードを実行し、(広告主IDや表示スペースサイズなどの)広告ページ情報を収集し、収集された広告ページ情報をパラメータとして広告リクエストに追加する。広告フロントエンドサーバは、広告リクエストに関係する情報を記録し、広告リクエストにおける異常を明らかにするために、記録された広告リクエスト情報に対してデータマイニングを実施する。例えば、広告フロントエンドサーバは、同じ広告主IDに対応する同じ広告リクエストの時間間隔に関して統計をまとめる。時間間隔が閾値を割り込むときは、広告表示が異常になっているとの判定が下される。
【0015】
第2の解決策では、広告リクエストログから広告ページアドレス(例えば、広告ページのユニフォームリソースロケータ(URL))が抽出され、広告ページ及び広告ページスクリプトを捉えるために、並びにページレイアウトを回復させて問題を特定するために、クローリング技術が用いられる。
【0016】
上記の従来の解決策には、少なくとも以下のような制限がある。
【0017】
第1の解決策では、DOM(ドキュメントオブジェクトモデル)ノード情報を取得するために、ブラウザによってJavaScript(登録商標)コードが実行される。JavaScript(登録商標)コードは、或る種のページレイアウト取得能力を有しており、広告スペースを大まかに見つけられるが、ブラウザのセキュリティ上の制約ゆえに、マルチレベルネスティングを経たiframeを有するJavaScript(登録商標)コードが実行されるときのトップレベルページアクセス能力に限界があり、実際のページレイアウトを回復させることが不可能である。更に、ウェブページを構築するためのページ技術が複雑であるゆえに、XHTML、HTML、CSS、JavaScript(登録商標)を使用するウェブページ構築技術は、ブロック又は隠しを評価するやり方として比較的不正確である。
【0018】
第2の解決策では、広告ページ及び広告ページスクリプトのクローリング及び捕獲は、HTML(ハイパーテキストマークアップ言語)及びCSS(カスケーディングスタイルシート)をレンダリングするために、並びにページスクリプトを正しく実行するために、強力なブラウザコアエンジンを必要とする。ウェブページによって用いられる技術に伴う複雑性、多様性、マルチレベルネスティング、Ajaxリクエスト、Flashメディア、ブラウザコアエンジン互換性、及びその他の同様な問題ゆえに、ページコードの解析のみに依存することは、広告の実際の表示条件を回復させるやり方として比較的不正確である。
【発明を実施するための形態】
【0029】
本発明は、プロセス、装置、システム、合成物、コンピュータ読み取り可能記憶媒体に実装されたコンピュータプログラム製品、並びに/又は結合先のメモリに記憶された命令及び/若しくは結合先のメモリによって提供される命令を実行するように構成されたプロセッサなどのプロセッサのような、数々の形態で実現することができる。本明細書では、これらの実現形態、又は本発明がとりえるその他のあらゆる形態が、技術と称されてよい。総じて、開示されるプロセスの各段階の順番は、本発明の範囲内で変更されてよい。別途明記されない限り、タスクを実施するように構成されるものとして説明されるプロセッサ又はメモリなどのコンポーネントは、所定時にタスクを実施するように一時的に構成された汎用コンポーネントとして、又はタスクを実施するように製造された特殊コンポーネントとして実装されてよい。本明細書で使用される「プロセッサ」という用語は、コンピュータプログラム命令などのデータを処理するように構成された1つ以上の機器、回路、並びに/又は処理コアを言う。
【0030】
本発明の原理を例示した添付の図面とともに、以下で、本発明の1つ以上の実施形態の詳細な説明が提供される。本発明は、このような実施形態との関わりのもとで説明されるが、いずれの実施形態にも限定されない。本発明の範囲は、特許請求の範囲によってのみ限定され、本発明は、数々の代替形態、変更形態、及び均等物を包含している。以下の説明では、本発明の完全な理解を与えるために、数々の具体的詳細が明記されている。これらの詳細は、例示を目的として提供されるものであり、本発明は、これらの詳細の一部又は全部を伴わずとも、特許請求の範囲にしたがって実施されえる。明瞭を期するために、本発明に関係した技術分野で知られる技工物は、本発明が不必要に不明瞭にされないように、詳細な説明を省略されている。
【0031】
本出願は、広告表示を監視するための方法及びシステムを開示する。広告表示は、監視対象とされるページの広告リクエスト内の広告リクエスト情報を取得することと、該広告リクエスト情報に基づいて、監視対象ページに読み込むための広告スペースビューをコード化及び作成することと、読み込みに続いて、監視対象ページのページビューを取得することと、広告スペース表示情報を取得するために、ページビューを精査することと、監視対象ページ表示が正常であるかを判定するために、広告スペース表示情報を解析することと、に基づいて、更に正確に監視される。
【0032】
図1は、広告表示を監視するためのプロセスの一実施形態を示したフローチャートである。一部の実施形態では、プロセス100は、
図2のサーバ210によって実行に移され、以下を含む。
【0033】
110において、サーバは、監視対象ページのユニフォームリソースロケーション(URL)を決定する。
【0034】
一部の実施形態では、プロセス100は、ウェブブラウザからの広告リクエストの発行に始まって広告の表示で終了し、広告リクエストに関係する情報が、ログファイルに記録される。一部の実施形態では、管理者は、ウェブページ上に広告が適切に表示されているかどうかを判定することを望む。広告リクエスト情報は、広告リクエスト発行時刻印、広告スペース識別コード、広告スペース仕様、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。広告スペースソースページは、広告リクエストに指定されるように広告を公開するページである。つまり、広告スペースソースページは、広告リクエスト情報を発行するページであり、広告スペースを提供するために使用される。広告スペース仕様は、広告スペースの幅及び高さを含む。
【0035】
一部の実施形態では、監視対象ページのURLは、広告リクエストログを収集することと、広告リクエストログに記録された広告スペースソースページのURLを取得することと、次いで、広告スペースソースページのURLに基づいて監視対象ページのURLを決定することと、に基づいて決定される。つまり、監視対象ページは、広告リクエストログに記録された広告スペースソースページから選択される。
【0036】
更に、監視対象ページのURLは、広告スペースソースページのURLのページビューの数にしたがっても決定される。一部の実施形態では、広告リクエストログに記録された広告スペースソースページURLの発生回数が勘定される。つまり、URLのページビュー(PV)の数及び広告スペースソースページURLが、PVの数が大きい順にランク付けされ、先頭からN個のURLが、監視対象ページのURLとして機能する(Nは、自然数に対応する)。一部の実施形態では、広告リクエストログに記録された広告スペースソースページURLの発生回数が勘定され、既定の閾値を超える発生頻度を有する広告スペースソースページのURLが、監視対象ページのURLであるとして決定される。
【0037】
120において、サーバは、監視対象ページのURLに基づいて、監視対象ページの広告リクエストに含まれる広告リクエスト情報を取得する。
【0038】
一部の実施形態では、監視対象ページのURLが決定された後、サーバは、作成されたHTTPリクエスト(つまり、以下の「HTTP」リクエストに対応する、ハイパーテキスト転送プロトコルに基づくデータ転送リクエスト)を監視するために、及び監視されているHTTPリクエストのなかから広告リクエストを識別し次いで広告リクエストに含まれる広告リクエスト情報を取得するために、ブラウザコアを制御して、監視対象ページのURLにアクセスする。一部の実施形態では、広告リクエスト情報は、以下のタイプのパラメータ情報、すなわち広告スペースID、広告スペース仕様、広告スペースソースページのURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。広告スペース仕様は、広告スペースの幅及び高さを含む。
【0039】
130において、サーバは、広告リクエスト情報に基づいて、監視対象ページに読み込むための広告スペースビューをコード化及び作成する。例えば、広告スペースソースビュー又は広告ゾーンビューは、完成したウェブページに挿入されるブロック又はバナーである。
【0040】
一部の実施形態では、広告リクエスト情報は、監視対象ページに読み込むための広告スペースビューを作成するためにコード化される。広告リクエスト情報は、画像データ内における画素点の画素値によって伝達される。ページが読み込まれるときに、広告リクエスト情報は、ページ内において、所定のコード化規則に基づいて画像データの画素点としてレンダリングされる。
【0041】
一部の実施形態では、サーバは、監視対象ページに読み込まれる広告スペースビューを作成するために、広告リクエストに基づいて、広告リクエスト情報を含む広告スペースコードを作成する。この作成は、以下の2つのモードのうちの少なくとも1つを含む。
【0042】
第1のモードでは、広告リクエストは、ビューレンダリングサーバへリダイレクトされる。ビューレンダリングサーバは、読み込みに続いて、受信された広告リクエストに基づいて監視対象ページの真ん中に広告スペースビューをレンダリングするための広告スペースコードのセグメントを作成する。広告スペースコードのセグメントは、ブラウザが監視対象ページを読み込むときに実行され、広告スペースコードは、広告リクエスト情報を含む広告スペースビューをレンダリングするために使用される。つまり、広告リクエスト情報は、広告スペースビューの画素点の画素データとしてコード化される。
【0043】
ビューレンダリングサーバへの広告リクエストのリダイレクトは、広告リクエストのリクエストオブジェクト(つまり、広告リクエストに応答して広告データを提供するサーバ又はホスト)のアドレスを変更することによって引き起こされる。一部の実施形態では、広告スペースコードは、広告リクエスト内のパラメータ情報に基づいてビューレンダリングサーバによって作成されるHTMLコードである。一部の実施形態では、広告スペースコードは、JavaScript(登録商標)コード又はCSSコードである。一部の実施形態では、広告スペースコードは、所定のコード化規則を含み、広告リクエスト内のパラメータ情報は、画像画素データを形成するために、所定のコード化規則にしたがってコード化される。広告スペースコードは、広告リクエストに応答する情報として、ビューレンダリングサーバによって、監視対象ページにアクセスするブラウザに提供される。ブラウザは、広告スペースコードを実行することによって、広告リクエスト内のパラメータ情報を含む広告スペースビューを作成する。一部の実施形態では、広告スペースビューは、静止グラフィックブロック、又はFlashフォーマットアニメーションなどの動的画像を含む。
【0044】
第2のモードでは、広告リクエストは、ビューレンダリングサーバへリダイレクトされ、ビューレンダリングサーバは、広告を読み込むために監視対象ページによって必要とされるデータソースを提供する。一部の実施形態では、ビューレンダリングサーバは、広告スペースビューを作成するために、広告リクエスト内のパラメータ情報を使用する。広告スペースビューの作成は、広告リクエスト内のパラメータ情報を画像画素データにコード化することを含む。ビューレンダリングサーバは、広告リクエストごとの広告データの読み込みとして機能させるために、広告スペースビューを監視対象ページに送り返して監視対象ページに埋め込む。
【0045】
この文脈における、広告リクエストではないHTTPリクエストは、従来のプロセスフローにしたがって処理される。HTTPリクエストの具体的な処理は、簡潔さを期するために、これ以上は論じられない。
【0046】
140において、サーバは、読み込みに続いて、監視対象ページのページビューを取得する。
【0047】
ブラウザは、監視対象ページにアクセスするプロセスを完了させるときに、監視対象ページのページビューを格納する。一部の実施形態では、ページビューは、ビットマップ画像ファイル(BMP)又はポータブルネットワークグラフィックス(PNG)である。ページビューは、ブラウザアプリケーションに表示されるウェブページ全体である。続いて、表示されたウェブページをスクリーンショットが捉え、画像としてBMPフォーマット又はPNGフォーマットで保存される。
【0048】
150において、サーバは、広告スペース表示情報を取得するために、ページビューを精査する。
【0049】
一部の実施形態では、精査は、単純に解析である。つまり、サーバは、広告スペース表示情報を取得するために、ページビューを解析する。
【0050】
一部の実施形態では、ページビューは、広告スペース表示情報を得るために精査される。広告スペース表示情報は、広告スペースID、広告スペースの実際の表示幅、広告スペースの実際の表示高さ、広告スペースがページ画像上において表示される座標、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0051】
一部の実施形態では、監視対象ページが正常に広告スペースビューを読み込むときは、取得されたページビュー内に広告スペースビュー全体が含まれる。広告スペースビューは、ページビューを精査することによって見つけられる。次いで、ページビュー内における広告スペースビューを精査することによって、広告スペースビューに含まれる広告リクエスト内のパラメータ情報が得られる。したがって、広告スペース表示情報を取得するためにページビューを精査するプロセスは、ページビューに含まれる広告リクエスト内のパラメータ情報を解析するプロセスに関係している。
【0052】
160において、サーバは、監視対象ページの広告表示が正常であるかどうかを判定するために、広告スペース表示情報を解析する。
【0053】
一部の実施形態では、監視対象ページに対応する広告リクエスト情報と、広告スペース表示情報とを取得した後、サーバは、監視対象ページの広告リクエスト情報を広告スペース表示情報と比較することによって、監視対象ページの広告表示が正常であるかどうかを判定する。また、監視対象ページの広告リクエストが広告スペース表示情報との間に整合性を持たないと判定された場合は、サーバは、監視対象ページ広告表示を異常であると判定する。
【0054】
広告リクエスト情報と広告スペース表示情報との間の不整合性は、広告リクエスト情報に含まれる広告スペースIDが、広告スペース表示情報内に現れないこと、広告リクエスト情報に含まれる広告スペース仕様(広告スペース幅、広告スペース高さ、又はこれらの組み合わせ)が、同じ広告スペースIDに対応し且つ広告スペース表示情報内にある広告スペースの仕様(広告スペースの実際の幅、広告スペースの実際の高さ、又はこれらの組み合わせ)と異なること、異なる広告スペースIDに対応する広告スペースが、監視対象ページ内において重複していること、広告リクエスト情報内における広告スペースの位置が、実際の表示の位置との間に整合性を持たないこと、などを含む。
【0055】
ウェブサイト所有者が、自動プロセスを通じて広告リクエストを偽造し、それにもかかわらず、広告リクエストに含まれるソースページURLに対応するページ内に広告コードを配置することに失敗したときは、広告リクエストログは、広告リクエストを発行している対応するページの記録を有する。しかしながら、対応するページを読み込むときに、サーバは、対応する広告リクエスト及び広告表示を得られない。例えば、ウェブサイト所有者が、自動プロセスを通じて広告リクエストを偽造し、広告リクエストに含まれるソースページURLが、URL Aであると想定すると、広告ログリクエストは、URLをURL Aとする広告リクエスト発行ページの記録を有する。更に、ウェブサイト所有者は、URLをURL Aとするページ内に広告コードを配置していないので、サーバは、(広告リクエストログの解析を通じてURL Aを得た後に)URL Aを読み込むときに、対応する広告リクエスト及び広告表示を得られない。つまり、広告リクエストログを解析することによって得られた監視対象URLのリスト内のURLは、広告リクエスト情報内にも広告スペース表示情報内にも現れない。この場合も、サーバは、監視対象ページ広告表示を異常であると判定する。サーバは、異常を検出したときに、その異常を記録する。
【0056】
図2は、広告表示を監視するためのシステムの一実施形態を示したシステムアーキテクチャ図である。システム200は、広告フロントエンドサーバ210と、解析サーバ220と、監視・捕獲サーバ230と、ビューレンダリングサーバ240とを含む。二者間で交換されるデータは、(1)〜(9)で標識されている。データ交換プロセスは、以下で更に詳しく説明される。
【0057】
広告フロントエンドサーバ210は、ユーザからのページリクエスト(1)を通じて広告リクエストを受信し(2)、広告リクエスト情報をログファイルに記録し、ログファイルを解析サーバ220に送信する(3)。広告リクエスト情報は、広告リクエスト発行時刻印、広告スペースID、広告スペース幅、広告スペース高さ、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0058】
解析サーバ220は、広告フロントエンドサーバ210から広告リクエストログを得て、広告リクエストログに基づいて監視対象ページのURLリストを決定し、より関係がある結果をストレージに追加して、最終レポートを格納し(4)、監視・捕獲サーバ230から解析結果を受信する(6)。
【0059】
監視・捕獲サーバ230は、監視対象ページのURLリストを解析サーバ220から得て(5)、予備解析を受信した後、スクリーンショット結果を格納し(7)、監視対象ページのURLにアクセスするためにブラウザを制御し、作成されたHTTPリクエストのなかから広告リクエストをビューレンダリングサーバ240へリダイレクトし(8)、ビューレンダリングサーバ240から送り返された広告スペースコードを受信し(9)、広告スペースコードに基づいて広告スペースビューゾーンを作成するようにブラウザを制御し、次いで、広告スペース表示情報を取得する。
【0060】
ビューレンダリングサーバ240は、監視・捕獲サーバ230によって送信された広告リクエストを受信した後、受信された広告リクエストに基づいて広告スペースコードを作成し、作成された広告スペースコードを監視・捕獲サーバ230に送信する。監視・捕獲サーバ230は、受信された広告スペースコードに基づいて広告スペースビューゾーンを作成するようにブラウザを制御する(10)。
【0061】
図3は、情報を収集するためのプロセスの一実施形態を示したフローチャートである。一部の実施形態では、プロセス300は、
図1の110、120、又は160を実行に移したものであり、以下を含む。
【0062】
310において、サーバは、広告リクエストログを収集する。
【0063】
一部の実施形態では、広告フロントエンドサーバ210は、広告リクエストを受信したときに、広告リクエスト情報をログファイル(広告リクエストログ)に記録する。広告リクエスト情報は、広告スペースID、広告スペース幅、広告スペース高さ、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0064】
320において、サーバは、監視対象ページを抽出する。
【0065】
一部の実施形態では、解析サーバは、広告フロントエンドサーバから広告リクエストログを取得し、広告リクエストログ内における各広告スペースソースページURLの発生をカウントする。解析サーバは、また、広告スペースソースページURLを発生頻度が高い順にランク付けし、システムの必要に応じて先頭からN個のURL(監視対象ページのURLとして機能させるための、発生頻度が高い順にランク付けされたうちの先頭からN個の広告スペースソースページのURL)を作成する。一部の実施形態では、Nは、正の整数である。
【0066】
330において、サーバは、監視対象ページのリストに含まれる監視対象ページの、広告リクエスト情報、広告スペース表示情報、及び保持されているビュー結果を収集する。
【0067】
一部の実施形態では、監視・捕獲サーバは、監視対象ページのURLを解析サーバから得て、監視対象ページのURLと監視対象ページについての広告スペース表示情報とに基づいて広告リクエスト情報を取得する。
【0068】
図4は、広告リクエスト情報を収集するためのプロセスの一実施形態を示したフローチャートである。一部の実施形態では、プロセス400は、
図3の330を実行に移したものであり、以下を含む。
【0069】
410において、サーバは、監視対象ページのURLを取得する。
【0070】
一部の実施形態では、監視対象ページのURL(すなわち監視対象URL)は、監視対象ページのURLリストから選択される。URLに対応する統一識別子(以下、「UID」として表され、ハッシュ方法を使用して作成される)が作成される。一部の実施形態では、ハッシュ方法は、MD5である。監視対象ページのURLと、該URLに対応するUIDと、現時刻印とが、第1のファイルに記録される。第1のファイルに記録されるUID及びURLは、1対1の対応関係を有する。
【0071】
420において、サーバは、ブラウザコアを通じて監視対象URLにアクセスする。
【0072】
ブラウザコアは、ブラウザアプリケーションのコア部分を言う。一部の実施形態では、開発者らは、それら独自の機能を開発するために、ブラウザコアを使用する。一部の実施形態では、ウィンドウサーバが複数のプロセスを実行し、各プロセスがブラウザコアを制御し、通常ユーザのようにウェブページを訪問する。ブラウザコア機能と、通常ユーザによって制御されるブラウザアプリケーションとの間の差は、ブラウザコア機能による訪問が自動的であり、手動の介入を必要としないことにある。一部の実施形態では、ブラウザコアは、(Internet Explorer(IE)ブラウザコアなどの)主流のブラウザコアである。ブラウザコアは、レンダリングエンジンを含み、レンダリングエンジンは、HTML、JavaScript(登録商標)、及びその他のウェブページ言語を解釈する。レンダリングエンジンは、また、写真、Flash、及びその他のマルチメディアコンテンツも読み込む。URLへのアクセスは、読み込み及びレンダリングの、並びに対象URLページのためのウェブページビュー作成の、プロセスを意味するものと解釈される。
【0073】
430において、サーバは、ブラウザによって送信されたHTTPリクエストを監視し、HTTPリクエスト内の広告リクエストを識別し、広告リクエストをビューレンダリングサーバへリダイレクトする。
【0074】
一部の実施形態では、ブラウザコアは、監視対象ページの読み込みに必要とされるページスクリプト、写真、マルチメディア、iframe、及びその他のリソースに同時並行的にアクセスする。監視対象ページのURLへのアクセスからページの読み込みの完了までに、複数のHTTPリクエストが作成される。各リクエスト前に、カーネルインターフェースのコールバックが起きる。したがって、HTTPリクエストは、カーネルインターフェースのプログラミングによって妨害され、必要に応じて処理される。
【0075】
図5は、HTTP処理のためのプロセスの一実施形態を示したフローチャートである。一部の実施形態では、プロセスは、
図4の430を実行に移したものであり、以下を含む。
【0076】
510において、サーバは、HTTPリクエスト文字列を含むHTTPリクエストを得る。
【0077】
520において、サーバは、HTTPリクエスト文字列が広告サービスのURLを含むかどうかを判定する。
【0078】
530において、HTTPリクエスト文字列が広告サービスのURLを含む(例えば、広告サービスがhttp://xyz.com/i.php?に一致する)場合に、サーバは、HTTPリクエストが広告リクエストであると判定する。
【0079】
540において、HTTPリクエスト文字列が広告サービスのURLを含まない場合に、サーバは、HTTPリクエストが広告リクエストではないと判定し、プロセス500は、終了する。
【0080】
550において、サーバは、広告スペースID、広告スペース幅(W)、広告スペース高さ(H)、及び監視対象ページのUID情報を得るために、広告リクエストの文字列情報を精査し、文字列情報を第2のファイルに記録する。
【0081】
560において、サーバは、広告リクエストの文字列内のホスト名(ドメイン名)をビューレンダリングサーバに変更する。
【0082】
570において、サーバは、監視対象ページのUID情報及び広告リクエストのグローバル一意識別子(ビュー識別子、以下「VID」で表される)パラメータを広告リクエストの文字列内に追加し、対応する第2のファイルにVIDを記録する。広告リクエストのグローバル一意識別子は、広告リクエストを一意に識別する識別情報であり、HTTPリクエストが広告リクエストであると判定された後にランダムに作成される。
【0083】
580において、サーバは、変更された広告リクエストをビューレンダリングサーバへリダイレクトする。
【0084】
一例として、広告リクエストであると判定されたHTTPリクエストは、文字列:「http://xyz.com/i.php?adid=13213213&width=240&height=180」を含み、ビューレンダリングサーバのURLは、「http://bbb.com/render.php?」であり、HTTPリクエスト内の広告サービスURLのUIDは、「aaaad14234abcde」であり、HTTPリクエストのVIDは、「xyz1e222eeed」である。したがって、HTTPリクエストが、変更、リクエストパラメータの追加、及び上述されたリダイレクトを経た後、上述された文字列情報は、「http://bbb.com/render.php?adid=13213213&width=240&height=180&uid=aaaad14234abcde&vid=xyz1e222eeed」に変更される。文字列内の「udi」は、監視対象ページのUIDを表すパラメータ記号である。文字列内の「vid」は、広告リクエストのVIDを表すパラメータ記号である。
【0085】
変更されリダイレクトされた広告リクエストは、ビューレンダリングサーバとの間でデータを交換する。データは、これ以降、広告サーバからリクエストされることはない。
【0086】
440において、サーバは、広告スペースビューをレンダリングし、広告スペース情報をコード化する。
【0087】
一部の実施形態では、ビューレンダリングサーバは、HTTPサーバに相当する。HTTPリクエストが受信された後は、標準的なHTML、CSS、又はJavaScript(登録商標)コードのセグメントを実行及び精査し、矩形ゾーンビュー(つまり、広告スペースビュー)を作成して該矩形ゾーンビューを監視対象ページに埋め込むために、HTTPリクエスト内のパラメータにしたがって、広告スペースコードが作成されて、ブラウザに送り返される。広告リクエストに含まれるパラメータは、広告スペース一意識別adzone_id(つまり、HTTPリクエスト内の「adid」がZIDとして記録される)、広告スペース幅(つまり、HTTPリクエスト内の幅がWとして記録される)、広告スペース高さ(つまり、HTTPリクエスト内の高さがHとして記録される)、UID(つまり、HTTPリクエスト内の「uid」)、VID(つまり、HTTPリクエスト内の「vid」)、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0088】
ビューレンダリングサーバの役割は、広告が配されるゾーンをカラーブロック(キャンバス)で置き換え、該カラーブロック上において広告リクエストのパラメータ情報を含むバイト集合をレンダリングし、そうしてその後に続く画像識別を促すことである。
【0090】
ビューレンダリングサーバは、広告スペース矩形ゾーン座標系を定義する。例えば、広告スペースの左上隅の座標は(0,0)であり、広告スペースの右上隅の座標は(W−1,H−1)である。したがって、広告スペースは、合計W×Hの画素点で構成される。一部の実施形態では、各画素点は、RGB表色系で表され、R、G、及びBは、それぞれ赤色成分、緑色成分、及び青色成分を表し、各成分範囲は、0〜255である。つまり、各成分は、1バイトで記述される(つまり、各成分は、1バイト分の情報を含む)。したがって、一部の実施形態では、画素点は、3バイト分の情報を含む。広告スペースゾーンによって含まれる情報の総量は、3×W×Hバイトである。
【0091】
図6は、広告スペース情報をコード化するためのプロセスの一実施形態を示した図である。一部の実施形態では、プロセス600は、
図4の440を実行に移したものであり、以下を含む。
【0092】
610において、サーバは、バイト集合B(0……M−1)を定義する。バイト集合としてのB(0……M−1)は、連続するM個のバイトで構成される。一部の実施形態では、バイト集合は、先頭の魔法数、有効情報長識別部分、有効情報内容伝達部分、有効情報チェック値、結びの魔法数、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0093】
先頭の魔法数は、バイト集合の始まりを識別する。一部の実施形態では、バイト集合内のバイトB(0)、B(1)、B(2)、B(3)、B(4)、及びB(5)が、先頭の魔法数として使用される。B(0)〜B(5)は、それぞれ、値範囲が0〜255の1バイトである。例えば、B(0)〜B(5)用に選択された値は、それぞれ131〜136であってよい。バイト集合の先頭から6つのバイトがそれぞれ131〜136であるときは、これらの6つのバイトは、バイト集合である。
【0094】
有効情報長識別部分は、バイト集合によって伝達される有効情報内容の長さを識別する。一部の実施形態では、有効情報長識別部分は、バイト集合に書き込まれた広告リクエストパラメータ情報のバイト長である。一部の実施形態では、有効情報長識別部分は、バイト集合内のB(6)及びB(7)を使用して表される。したがって、有効情報長の範囲は、0〜65,535である。
【0095】
有効情報内容伝達部分は、有効情報内容を伝達する。有効情報内容は、広告リクエストのパラメータに対応する。もし、広告リクエスト内のパラメータが文字列を含むならば、この文字列が、対応するASCIIコードに変換された後に有効情報内容として機能する。
【0096】
有効情報チェック値は、有効情報をチェックするために使用される。一部の実施形態では、バイト集合内のB(m+1)及びB(m+2)が、有効情報チェック値として使用される。B(m+1)及びB(m+2)が有効情報チェック値を構成する場合に、有効情報チェック値は、(B(8)+B(9)+……+B(m))&0xffffに設定される。
【0097】
結びの魔法数は、定義されたバイト集合の終わりを識別する。一部の実施形態では、バイト集合内のバイトB(m+3)……B(M−1)が、結びの魔法数として使用される。B(m+3)〜B(M−1)は、それぞれ、値範囲が0〜255の1バイトであり、例えば、B(m+3)……B(M−1)の値は、値231〜233として、又は既定のパターンにしたがって並べられた値として設定される。言い換えると、バイト集合の終わりのM〜m−3バイトが231〜233であるとき、又はこれらの値が既定のパターンにしたがって並べられているときは、その後に続くバイトは、バイト集合に属さない。
【0098】
バイト集合の有効情報内容伝達部分は、バイト集合に書き込まれる広告リクエスト内のパラメータ情報として定義される。
【0099】
先頭の魔法数、結びの魔法数、有効情報長のバイト数は、上述された例における値に限定されない。当業者によってなされる自明な変更も、本出願の範囲に入る。
【0100】
620において、サーバは、バイト集合を、広告スペースビュー内における画素点の画素データにコンパイルする。
【0101】
広告スペース(単位:画素、以下同様)の矩形ゾーン内における1対の座標(X,Y)を選択することによって、バイト集合B(0……M−1)は、連続する画素点(X,Y)から(X+ceil(M/3)−1,Y)までのRGB成分に逐次書き込まれる。各画素点は、そのRGB成分を通じて3バイトを格納する。もし、Mが3の倍数であるならば、サーバは、余ったRGB成分を満たすために、0を使用する。ceil(x)は、x以上で最小の正の整数である。
【0102】
一部の実施形態では、広告スペースレンダリングプロセスフローは、以下の通りである。
【0103】
広告スペースカラーブロックの画素点のRGB成分に書き込まれたパラメータ情報が、その後に続くプロセスフローにおいて(つまり、ウェブページ表示インターフェースに埋め込まれた後に)完全に読み出されることを保証するために、通常は、広告スペースカラーブロックの画素点のRGB成分にパラメータ情報を書き込む間に、サーバは、(パラメータ情報を書き込んだ後における)連続画素点集合の始点画素から終点画素までを、広告スペース矩形ゾーンの端から一定の距離にする。また、書き込まれた画素点が通常通りに読み出されること及び表示された広告同士の重複が効果的に識別されることを保証するために、各広告リクエストに対応する画素点集合は、広告スペース矩形ゾーン内における様々な位置に複数回にわたって書き込まれる。一部の実施形態では、(例えば、ZID、W、H、UID,及びVIDを含む)完全なパラメータ情報は、(同じ広告リクエストに対応する)複数の画素点集合が広告スペース矩形ゾーン内に書き込まれる複数の位置のうちの1つの位置にのみ書き込まれる。その他の位置には、VIDのみが書き込まれる。
【0104】
例えば、lenを、式(VID長+2+13)/3の最小整数値以上であると想定すると、len=ceil((VID長+2+13)/3)である。
【0105】
図7は、広告スペースビュー内におけるアンカー点位置の一例を示した図である。
【0106】
広告スペース矩形ゾーンの左上画素点(4,4)が、アンカー点1であると定義され、右上画素点(W−1−len,4)が、アンカー点2であると定義され、左下画素点(4、H−5)が、アンカー点3であると定義され、右下画素点(w−3−len,H−5)が、アンカー点4であると定義され、左中央画素点(4,H/2)が、アンカー点5であると定義される。
【0107】
アンカー点1〜4を始点として使用し、上述されたコード化方法によってバイト集合が書き込まれる。バイト集合ペイロードは、VID,アンカー点番号である。
【0108】
アンカー点5を始点として使用し、バイト集合が書き込まれる。バイト集合ペイロードは、ZID,W,H,UID,VID,アンカー点番号である。
【0109】
一部の実施形態では、広告スペースビューのレンダリング及び広告スペース情報のコード化は、ビューレンダリングサーバ上において完了される。ビューレンダリングサーバは、完全にレンダリングされた広告スペースビューを、読み込みのために監視対象ページに提供する。一部の実施形態では、広告スペースビューは、ビューレンダリングサーバによって作成された広告スペースコードの一セグメントでもあり、コード化規則を実行するために使用され、広告スペースコードのこのセグメントは、読み込みのために監視対象ページに提供される。監視対象ページが読み込みを行うときは、広告スペースコードのこのセグメントが走らされ、広告リクエスト内のパラメータ情報は、コード化規則にしたがって広告スペースビューにレンダリングされる。
【0110】
450において、ページの読み込みが完了した後、サーバは、ページ画像を保存する。
【0111】
一部の実施形態では、ページビューは、ブラウザが全アクセスプロセスを成し遂げたときに、24ビットビットマップ又はpngファイルとして保存される。一部の実施形態では、ページビューの格納の際に、圧縮損失は発生しない。
【0112】
460において、サーバは、ページ画像を解析し、広告スペース情報をデコードする。
【0113】
一部の実施形態では、ページ画像サイズがX・Y(単位:画素、以下同様)であり、ページ画像ゾーンが既定の座標系を有すると想定すると、システムは、ページ画像の左上隅(例えば、ページ画像ゾーン座標(0,0)から開始して、ページ画像の右下隅(つまり、ページ画像ゾーン座標(X−1,Y−1)に到達するまで画素点RGB情報を逐次読み出す。もし、サーバが、上記のコード化方法で定められるようなバイト集合を明らかにしたならば、サーバは、関連のペイロードを抽出し、該ペイロード及び集合始点座標(m,n)を第3のファイルに記録する。
【0114】
アンカー点1は、広告スペースの左上隅に位置するので、これは、5つ全てのアンカー点の情報が通常通りに読み出されるときに最初に読み出されるアンカー点である。ページ画像ゾーン座標系におけるアンカー点1の座標(第1のバイト集合の集合始点座標)と、広告スペース矩形ゾーン座標系におけるアンカー点1の座標と、広告スペース矩形の仕様とに基づいて、ページ上における広告スペースの位置を決定することが可能である。例えば、ページ画像ゾーン座標系におけるアンカー点1の座標は(50,200)であり、広告スペース矩形ゾーン座標系におけるアンカー点1の座標は(4,4)であり、広告スペース仕様は(200×400)である(つまり、広告スペース幅が200であり、広告スペース高さが400である)。したがって、ページ画像ゾーン座標系における広告スペース矩形ゾーンの左上隅の座標は、(46,196)である。つまり、広告スペース矩形ゾーンの上端と、ページ画像ゾーンの上端との間の距離が、496であり、広告スペース矩形ゾーンの下端と、ページ画像ゾーンの上端との間の距離が、596である。広告スペース矩形ゾーンの左端と、ページ画像ゾーンの左端との間の距離が、46であり、広告スペース矩形ゾーンの右端と、ページ画像ゾーンの右端との間の距離が、246である。もし、ページホームスクリーンの下端と、ページ画像ゾーンの上端との間の距離が、1,000であると想定されるならば、広告スペースは、ページホームスクリーン上に表示される。
【0115】
図3に戻り、340において、サーバは、結果を解析及び収集し、問題のあるページを報告する。
【0116】
図8は、結果を収集及び解析するためのプロセスの一実施形態を示したフローチャートである。一部の実施形態では、プロセス800は、
図3の340を実行に移したものであり、以下を含む。
【0117】
810において、サーバは、ファイルを組み合わせる。ファイルは、第1のファイルと、第2のファイルと、第3のファイルとを含む。
【0118】
820において、サーバは、広告スペース表示を確定する。第3のファイル内の、同じVIDに関係する5つのアンカー点に関する全ての情報が収集された場合は、VIDとして識別される広告リクエスト表示は、成功である。
【0119】
830において、広告スペース表示が成功である場合に、サーバは、広告スペース位置を確定する。一部の実施形態では、サーバは、アンカー点No.1の開始座標(m、n)を取り上げて、アンカー点No.5の情報(ZID,W,H,UID,及びVID)を統合し、サイズがW×Hである広告スペースZIDが、URL IDがUIDであるページ上に成功裏に表示された、という結論に達する。ページの左上隅に相対的な、広告スペースの左上隅の座標は、(m−4、n−4)である。
【0120】
一部の実施形態では、監視対象ページ広告表示の異常は、以下を含む。
【0121】
もし、第2のファイル内にVIDが現れるならば、このVIDとして識別される広告リクエスト表示が成功であるかどうかが第3のファイルに基づいて判定される。
【0122】
第3のファイルに基づいて、VIDとして識別される広告リクエスト表示が成功でないと判定された場合は、サーバは、UID/ZIDの組み合わせによって問題を報告する。
【0123】
第3のファイルに基づいて、VIDとして識別される広告リクエスト表示が成功であると判定されることは、VIDが第3のファイル内に現れないこと(広告リクエストが表示されなかったことを示している)、又はVIDが第3のファイル内に現れているが、VIDに対応するとして収集されるアンカー点が5未満であること(表示された広告の重複を示している)を含む。
【0124】
UIDが第1のファイル内に現れるが第2のファイル内又は第3のファイル内には現れない場合は、サーバは、問題のUIDを報告する。つまり、UIDに対応するURLでは、広告リクエストが見つからなかった。サーバが問題のUIDを報告する場合は、一部の実施形態では、ページは、広告コードを配置しておらず、広告リクエストは、プログラムによってサーバに対して直接偽造された。
【0125】
第2のファイル内の、同じVIDに対応するW、H、又はこれらの組み合わせは、第3のファイル内の、このVIDに対応するW、H、又はこれらの組み合わせとは異なる。
【0126】
一部の実施形態では、第1のファイルと、第2のファイルと、第3のファイルと、解析結果とに基づいて、レポートが作成される。レポートは、以下の監視の結論、すなわち、URL、広告スペースの数(0の可能性あり)、広告リクエストの数(0の可能性あり)、広告表示の数(0の可能性あり)、広告スペースID、及びこれらの位置、サイズ情報、時刻印、スクリーンショット保存位置、又はこれらの任意の組み合わせを含み、この情報は、関連のシステムに、そこでの使用のために供給することができる。
【0127】
図9は、広告表示を監視するためのシステムの一実施形態を示したアーキテクチャ図である。システム900は、情報捕獲モジュール910と、ビューレンダリングモジュール920と、解析モジュール930と、フロントエンドモジュール940とを含む。
【0128】
情報捕獲モジュール910は、監視対象ページの広告リクエストに含まれる広告リクエスト情報と、読み込み後における監視対象ページのページビューとを取得する。
【0129】
ビューレンダリングモジュール920は、広告リクエスト情報に基づいて、広告スペースビューをコード化する。広告スペースビューは、監視対象ページに読み込むためのものである。
【0130】
一部の実施形態では、ビューレンダリングモジュール920は、ビューレンダリングサーバと、ブラウザとを含む。ビューレンダリングサーバは、広告リクエスト情報に基づいて、広告スペースコードを作成する。ブラウザは、監視対象ページの読み込みの際に広告スペースコードを実行し、広告スペースビューをレンダリングする。ビューレンダリングサーバは、広告リクエスト情報を、広告スペースビュー内における画素点の画素データとしてコード化する。
【0131】
ビューレンダリングサーバは、広告リクエスト情報に基づいて広告スペースビューをレンダリングし、広告スペースビューを読み込みのために監視対象ページに送り返す。
【0132】
解析モジュール930は、広告スペース表示情報を取得するために及び広告スペース表示情報を解析して監視対象ページ広告表示が正常であるかどうかを判定するために、監視対象ページが読み込まれた後にページビューを精査する。
【0133】
フロントエンドモジュール940は、監視対象ページのURLを決定する。
【0134】
一部の実施形態では、フロントエンドモジュール940は、広告ログリクエスト内の様々な広告スペースソースページのURLの発生をカウントし、発生頻度が既定の閾値を超える広告スペースソースページURLを監視対象ページURLとして確定する。
【0135】
一部の実施形態では、フロントエンドモジュール940は、広告ログリクエスト内の様々な広告スペースソースページのURLの発生をカウントし、広告スペースソースページURLを発生頻度が高い順にランク付けし、先頭からN個の広告スペースソースページURLを監視対象ページURLとして確定する。Nは、正の整数である。
【0136】
情報獲得モジュール910は、監視対象ページのURLにアクセスするためにブラウザコアを制御して、作成されたハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)リクエストを監視し、ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)リクエストのなかから広告リクエストを識別して、広告リクエストに含まれる広告リクエスト情報を取得する。
【0137】
ビューレンダリングモジュール920は、連続する複数のバイトで構成されるバイトシーケンスを定義し、バイトシーケンスに広告リクエスト情報を書き込み、バイトシーケンスを広告スペースビューの画素点の画素値に書き込む。画素値は、画素点のRGB成分を構成する。
【0138】
解析モジュール930は、ページビューの左上隅から画素点RGB情報を逐次読み出し、ビューレンダリングモジュール920によって定義されたバイトシーケンスに到達したら、読み出されたバイトシーケンスにしたがって広告スペース表示情報を取得する。
【0139】
解析モジュール930は、広告スペース表示情報と広告リクエスト情報とが同じであるかどうかを判定するために、広告スペース表示情報を広告リクエスト情報と比較する。
【0140】
広告リクエスト情報は、広告スペースID、広告スペース幅、広告スペース高さ、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。広告スペース表示情報は、広告スペースID、広告スペースの実際の表示幅、広告スペースの実際の表示高さ、ページ画像上における広告スペースの表示座標、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む。
【0141】
解析モジュール930は、広告リクエスト情報内の広告スペースIDが広告スペース表示情報内に現れないときに、同じ広告スペースIDに対応する広告スペース幅と広告スペースの実際の表示幅とが広告リクエスト情報内と広告スペース表示情報内とで互いに異なるときに、同じ広告スペースIDに対応する広告スペース高さと広告スペースの実際の表示高さとが広告リクエスト情報内と広告スペース表示情報内とで互いに異なるときに、又はこれらの組み合わせが生じるときに、監視対象ページ広告表示を異常であると判定する。
【0142】
ビューレンダリングモジュール920は、広告スペースビューゾーン内における様々な位置にある複数のアンカー点を選択し、これらのアンカー点を個別に始点として使用して、広告リクエスト情報を、定義されたバイトシーケンスに基づいて、広告リクエスト情報を広告スペースビュー内における連続する画素点のRGB成分に書き込む。
【0143】
解析モデル930は、同じ広告リクエストに対応する複数のアンカー点が、広告スペース表示情報内に完全には現れないときに、その広告リクエストに対応する広告スペースを、監視対象ページ内において隠されていると判定し、監視対象ページ内における広告スペースの位置が、ページビュー内におけるアンカー点の位置及び広告スペースビュー内におけるアンカー点の位置に基づいてリクエスト位置と異なると判定されるときは、サーバは、広告スペース表示を異常であると判定する。
【0144】
上述されたユニットは、1つ以上の汎用プロセッサ上で実行されるソフトウェアコンポーネントとして、又はプログラマブル論理装置及び/若しくは特定の機能を実施するように設計された特殊用途向け集積回路などのハードウェアとして、又はこれらの組み合わせとして実装することができる。一部の実施形態では、ユニットは、本発明の実施形態で説明される方法を(パソコン、サーバ、ネットワーク機器などの)計算装置に実行させるための幾つかの命令を含み尚且つ(光ディスク、フラッシュストレージデバイス、モバイルハードディスクなどの)不揮発性のストレージ媒体に記憶させることができるソフトウェア製品の形で具現化することができる。ユニットは、1つの装置に実装されてよい、又は複数の装置に分散されてよい。ユニットの機能は、互いに統合されてよい、又は複数の小ユニットに更に分けられてよい。
【0145】
本明細書で開示された実施形態に照らして説明される方法又はアルゴリズム的段階は、ハードウェア、プロセッサによって実行されるソフトウェアモジュール、又はこれら両方の組み合わせを使用して実現することができる。ソフトウェアモジュールは、ランダムアクセスメモリ(RAM)、メモリ、読み出し専用メモリ(ROM)、電気的にプログラム可能なROM、電気的に消去可能でプログラム可能なROM、レジスタ、ハードドライブ、着脱式ディスク、CD−ROM、又は当該技術分野で知られるその他の任意の形態のストレージ媒体にインストールすることができる。
【0146】
以上の実施形態は、理解を明瞭にする目的で幾らか詳細に説明されてきたが、本発明は、提供された詳細に限定されない。本発明を実現するには、多くの代替的手法がある。開示された実施形態は、例示的であり、限定的ではない。
[適用例1]
広告表示を監視するための方法であって、
監視対象とされるページの広告リクエスト内の広告リクエスト情報を取得することと、
前記広告リクエスト情報に基づいて、前記監視対象ページに読み込むための広告スペースビューをコード化及び作成することと、
前記監視対象ページのページビューを取得することと、
広告スペース表示情報を取得するために、前記ページビューを精査することと、
前記監視対象ページの広告表示が前記広告リクエスト情報との間に整合性を有するかどうかを判定するために、前記広告スペース表示情報を解析することと、
を備える方法。
[適用例2]
適用例1に記載の方法であって、
前記広告リクエスト情報に基づいて、前記監視対象ページに読み込むための広告スペースビューをコード化及び作成することは、
前記広告リクエスト情報に基づいて、広告スペースコードを作成することと、
前記広告スペースコードに基づいて、前記広告スペースビューをレンダリングすることと、
を含む、方法。
[適用例3]
適用例2に記載の方法であって、
前記広告スペースコードは、HTMLコード、JavaScript(登録商標)コード、又はCSSコードを含む、方法。
[適用例4]
適用例2に記載の方法であって、
前記広告スペースビューをレンダリングすることは、前記広告リクエスト情報を、前記広告スペースビューの画素点の画素データとしてコード化することを含む、方法。
[適用例5]
適用例4に記載の方法であって、
前記広告リクエスト情報を、前記広告スペースビューの画素点の画素データとしてコード化することは、前記広告リクエスト情報を前記画素点のRGB成分に書き込むことを含む、方法。
[適用例6]
適用例2に記載の方法であって、更に、
前記広告リクエストを、HTTPサーバであるビューレンダリングサーバへリダイレクトすることと、
前記広告リクエストを受信することと、
前記広告リクエストに対応する前記広告スペースコードを作成することと、
を備える方法。
[適用例7]
適用例1に記載の方法であって、
前記広告リクエスト情報は、前記広告スペースビュー内における画素データとしてコード化される、方法。
[適用例8]
適用例1に記載の方法であって、更に、
前記監視対象ページのユニフォームリソースロケータ(URL)を決定することであって、
前記広告ログリクエスト内の広告スペースソースページのURLの発生をカウントし、発生頻度が既定の閾値を超える広告スペースソースページURLを監視対象ページURLとして確定することと、
前記広告ログリクエスト内の様々な広告スペースソースページURLの発生をカウントし、前記広告スペースソースページURLをその発生頻度が高い順にランク付けし、Nを正の整数として先頭からN個の広告スペースソースページURLを監視対象ページURLとして確定することと、
のうちの1つを含む、ことを備える方法。
[適用例9]
適用例1に記載の方法であって、
前記監視対象とされるページの広告リクエスト内の広告リクエスト情報を取得することは、
監視対象ページURLにアクセスするためにブラウザコアを制御し、作成されたハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)リクエストを監視することと、
前記ハイパーテキスト転送プロトコル(HTTP)リクエストのなかから前記広告リクエストを識別し、前記広告リクエストに含まれる広告リクエスト情報を取得することと、
を含む、方法。
[適用例10]
適用例2に記載の方法であって、更に、
連続する複数のバイトで構成されるバイトシーケンスを定義することと、
前記バイトシーケンスに前記広告リクエスト情報を書き込むことと、
前記バイトシーケンスを前記広告スペースビューの画素点の画素値に書き込むことと、
を備える方法。
[適用例11]
適用例10に記載の方法であって、
前記バイトシーケンスは、前記バイトシーケンスの始まりを識別するための先頭の魔法数、前記バイトシーケンスによって伝達される有効情報内容の長さを識別するための有効情報長識別部分、前記広告リクエストのパラメータ情報を伝達するための有効情報内容伝達部分、有効情報をチェックするための有効情報チェック値、前記バイトシーケンスの終わりを識別するための結びの魔法数、又はこれらの組み合わせを含む、方法。
[適用例12]
適用例10に記載の方法であって、
前記画素値は、前記画素点のRGB成分を構成する、方法。
[適用例13]
適用例12に記載の方法であって、
前記広告スペース表示情報を取得するために、前記ページビューを精査することは、
前記ページビューの左上隅から画素点RGB情報を逐次読み出すことと、
前記バイトシーケンスの終わりに達したら、前記読み出されたバイトシーケンスにしたがって広告スペース表示情報を取得することと、
を含む、方法。
[適用例14]
適用例1に記載の方法であって、
前記広告スペース表示情報を解析することは、前記広告スペース表示情報と前記広告リクエスト情報とが同じであるかどうかを判定するために、前記広告スペース表示情報を前記広告リクエスト情報と比較することを含む、方法。
[適用例15]
適用例14に記載の方法であって、
前記広告リクエスト情報は、広告スペースID、広告スペース幅、広告スペース高さ、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含み、
前記広告スペース表示情報は、広告スペースID、広告スペースの実際の表示幅、広告スペースの実際の表示高さ、広告スペースソースページURL、又はこれらの任意の組み合わせを含む、方法。
[適用例16]
適用例15に記載の方法であって、
前記監視対象ページの広告表示が前記広告リクエスト情報との間に整合性を持たないと判定することは、
前記広告リクエスト情報内の前記広告スペースIDが、前記広告スペース表示情報内に現れないことと、
同じ広告スペースIDに対応する広告スペース幅と広告スペースの実際の表示幅とが、前記広告リクエスト情報内と前記広告スペース表示情報内とで互いに異なることと、
同じ広告スペースIDに対応する広告スペース高さと広告スペースの実際の表示高さとが、前記広告リクエスト情報内と前記広告スペース表示情報内とで互いに異なることと、
のうちの1つ以上を含む、方法。
[適用例17]
適用例10に記載の方法であって、
前記広告スペースコードに基づいて、前記広告スペースビューをレンダリングすることは、
広告スペースビューゾーン内における様々な位置にある複数のアンカー点を選択することと、
各アンカー点を始点として、前記広告リクエスト情報を、前記バイトシーケンスに基づいて、前記広告スペースビュー内における連続する画素点のRGB成分に書き込むことと、
を含む、方法。
[適用例18]
適用例17に記載の方法であって、
前記監視対象ページの広告表示が前記広告リクエスト情報との間に整合性を有するかどうかを判定するために、前記広告スペース表示を解析することは、
前記広告スペース表示情報内における同じ広告リクエストに対応する前記複数のアンカー点が、完全には現れないときは、前記広告リクエストに対応する前記広告スペースを、前記監視対象ページ内において隠されていると判定し、
前記監視対象ページ内における前記広告スペースの位置が、前記ページビュー内における前記アンカー点の位置及び前記広告スペースビュー内における前記アンカー点の位置に基づいてリクエスト位置と異なるときは、前記広告スペース表示を、前記広告リクエスト情報との間に整合性を持たないと判定することと、
のうちの1つ以上を含む、方法。
[適用例19]
広告表示を監視するためのシステムであって、
監視対象とされるページの広告リクエスト内の広告リクエスト情報を取得することと、
前記広告リクエスト情報に基づいて、前記監視対象ページに読み込むための広告スペースビューをコード化及び作成することと、
前記監視対象ページのページビューを取得することと、
広告スペース表示情報を取得するために、前記ページビューを精査することと、
前記監視対象ページの広告表示が前記広告リクエスト情報との間に整合性を有するかどうかを判定するために、前記広告スペース表示情報を解析することと、
を行うように構成された少なくとも1つのプロセッサと、
前記少なくとも1つのプロセッサに結合され、前記少なくとも1つのプロセッサに命令を提供するように構成されたメモリと、
を備えるシステム。
[適用例20]
非一時的なコンピュータ読み取り可能ストレージ媒体に具現化された、広告表示を監視するためのコンピュータプログラム製品であって、
監視対象とされるページの広告リクエスト内の広告リクエスト情報を取得するためのコンピュータ命令と、
前記広告リクエスト情報に基づいて、前記監視対象ページに読み込むための広告スペースビューをコード化及び作成するためのコンピュータ命令と、
前記監視対象ページのページビューを取得するためのコンピュータ命令と、
広告スペース表示情報を取得するために、前記ページビューを精査するためのコンピュータ命令と、
前記監視対象ページの広告表示が前記広告リクエスト情報との間に整合性を有するかどうかを判定するために、前記広告スペース表示情報を解析するためのコンピュータ命令と、
を備えるコンピュータプログラム製品。