特許第6074548号(P6074548)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6074548125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用ゼロハロゲンケーブル絶縁材及びその製造方法
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6074548
(24)【登録日】2017年1月13日
(45)【発行日】2017年2月1日
(54)【発明の名称】125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用ゼロハロゲンケーブル絶縁材及びその製造方法
(51)【国際特許分類】
   H01B 3/28 20060101AFI20170123BHJP
   C08L 23/16 20060101ALI20170123BHJP
   C08L 23/06 20060101ALI20170123BHJP
   C08L 23/08 20060101ALI20170123BHJP
   C08K 3/22 20060101ALI20170123BHJP
   C08L 31/04 20060101ALI20170123BHJP
   C08L 23/26 20060101ALI20170123BHJP
   C08K 5/098 20060101ALI20170123BHJP
   C08K 5/13 20060101ALI20170123BHJP
   C08K 3/36 20060101ALI20170123BHJP
   C08L 83/04 20060101ALI20170123BHJP
   H01B 3/44 20060101ALI20170123BHJP
   H01B 3/30 20060101ALI20170123BHJP
   H01B 3/00 20060101ALI20170123BHJP
【FI】
   H01B3/28
   C08L23/16
   C08L23/06
   C08L23/08
   C08K3/22
   C08L31/04 B
   C08L23/26
   C08K5/098
   C08K5/13
   C08K3/36
   C08L83/04
   H01B3/44 F
   H01B3/44 M
   H01B3/30 N
   H01B3/00 A
【請求項の数】9
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2016-526280(P2016-526280)
(86)(22)【出願日】2014年1月14日
(65)【公表番号】特表2016-533623(P2016-533623A)
(43)【公表日】2016年10月27日
(86)【国際出願番号】CN2014070590
(87)【国際公開番号】WO2015043121
(87)【国際公開日】20150402
【審査請求日】2016年4月25日
(31)【優先権主張番号】201310462496.X
(32)【優先日】2013年9月30日
(33)【優先権主張国】CN
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】516093323
【氏名又は名称】江▲蘇▼▲達▼▲勝▼高聚物股▲ふん▼有限公司
【氏名又は名称原語表記】JIANGSU DASHENG POLYMER CO., LTD.
(74)【代理人】
【識別番号】110000729
【氏名又は名称】特許業務法人 ユニアス国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】▲羅▼ 超▲華▼
(72)【発明者】
【氏名】范 魏魏
(72)【発明者】
【氏名】范 ▲偉▼▲偉▼
【審査官】 神野 将志
(56)【参考文献】
【文献】 中国特許出願公開第102766293(CN,A)
【文献】 中国特許出願公開第102746555(CN,A)
【文献】 特開2009−280631(JP,A)
【文献】 特開2012−082277(JP,A)
【文献】 特開2003−147130(JP,A)
【文献】 特開2011−046786(JP,A)
【文献】 特開2000−248126(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
H01B 3/00−3/44、7/34
C08L 23/06−23/26、31/04、83/04
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
ゼロハロゲンケーブル絶縁材であって、前記ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造する原料は、全体重量が100重量部を基準として、エチレンプロピレンジエンゴム5〜20重量部と、ポリエチレン〜25重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体0.5〜10重量部と、相溶化剤1〜5重量部と、水酸化アルミニウム50〜75重量部と、安定剤1〜5重量部と、シリコーンマスターバッチ1〜5重量部とを含み
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム30〜50重量部、ステアリン酸亜鉛5〜40重量部、30〜60重量部のイルガノックス1010からなり、
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10〜20重量部、シロキサン40〜70重量部、シリカ10〜50重量部からなることを特徴とする125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用ゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項2】
ゼロハロゲンケーブル絶縁材であって、前記ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造する原料は、全体重量が100重量部を基準として、エチレンプロピレンジエンゴム8〜18重量部と、ポリエチレン2〜23重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体2〜10重量部と、相溶化剤1〜5重量部と、水酸化アルミニウム52〜72重量部と、安定剤1〜5重量部と、シリコーンマスターバッチ1〜5重量部含むことを特徴とする請求項1に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項3】
ゼロハロゲンケーブル絶縁材であって、前記ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造する原料は、全体重量が100重量部を基準として、エチレンプロピレンジエンゴム10〜18重量部と、ポリエチレン5〜20重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体3〜10重量部と、相溶化剤1〜5重量部と、水酸化アルミニウム55〜70重量部と、安定剤1〜5重量部と、シリコーンマスターバッチ1〜5重量部とを含むことを特徴とする請求項1又は2に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項4】
前記エチレンプロピレンジエンゴムにおけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、60:40〜70:30であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して1〜3質量%であり、数平均分子量が5〜15万、100℃でのムーニー粘度が30〜70Pa・s、ショアA硬度が20〜50であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項5】
前記ポリエチレンは低密度ポリエチレンであり、数平均分子量が8〜16万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが1〜5g/10minであり
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル含有量が40〜60wt%であり、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが3〜5g/10minであることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項6】
前記相溶化剤は無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が1〜2%であり、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが1〜3g/10minであり
前記水酸化アルミニウムはバイヤー焼結法により製造されるものであり
前記水酸化アルミニウムはアミノシランで変性され、粒子径D50が1〜3ミクロンであることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項7】
前記低密度ポリエチレンは数平均分子量が1〜5万であり、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5〜10g/10minであり
前記シロキサンはメチルビニルシロキサンであり、数平均分子量が50〜80万であり
前記シリカは5000〜6000メッシュの沈降シリカであることを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材。
【請求項8】
(1)配合量どおりに各成分をインターナルミキサーで溶融してブレンドし、次に単軸スクリュー押出機で造粒するステップと、
(2)ステップ(1)で得られた粒子を押出機で線材に押出するステップと、
(3)線材に対して電子加速装置で照射架橋して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用ゼロハロゲンケーブル絶縁材を得るステップと、を含むことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載のゼロハロゲンケーブル絶縁材の製造方法。
【請求項9】
ステップ(1)での混練温度が160〜180℃、混練時間が15〜25分間であり
ステップ(1)での前記単軸スクリュー押出機は五つの領域に分けられ、各領域の作動温度について、第1領域が110〜120℃、第2領域が120〜130℃、第3領域が130〜140℃、第4領域が140〜150℃、第5領域が150〜160℃であり
ステップ(2)での前記押出機は四つの領域に分けられ、各領域の作動温度について、第1領域が130〜140℃、第2領域が140〜150℃、第3領域が150〜160℃、第4領域が160〜180℃であることを特徴とする請求項8に記載の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は低煙のゼロハロゲン電力ケーブル材及びその製造方法に関し、具体的には125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材及びその製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
世界にわたり、従来のエネルギーの供給不足が益々深刻になり、大量の化石エネルギーの開発や利用が環境汚染や人間の生存環境の劣化を引き起こす要因の一つとなり、新エネルギーを探すことは世界でも注目を集めている。様々な新エネルギーのうち、太陽光発電は汚染がなく、持続可能であり、総量が大きく、分布範囲が広く、応用形式が多種多様である等の利点を有するので世界の国々により注目されている。
【0003】
太陽光発電ケーブルは太陽光発電システム用の重要な部材として、安全性と信頼性が太陽光発電システムにとって非常に重要であり、太陽光発電ケーブルの安全性と信頼性は主に太陽光発電ケーブル材により決まっている。現在、太陽光発電ケーブルの分野において最も広く応用されるものとしてXLPE系材が使用されるが、XLPE系太陽光発電ケーブル材を使用する時には硬度が高く、狭い空間に取り付けにくく、低煙ゼロハロゲンの要求に満たさず、難燃グレードVW−1に達することができない等の欠陥が存在する。
【0004】
EPCVはゴムとプラスチックのブレンド物であり、ゴムの優れた弾性と高充填性及びプラスチックの優れた力学的性質と加工性を有する。太陽光発電ケーブルに用いられると、優れた力学的性質と電気特性を有するだけでなく、極めて良い難燃性を有し、ゼロハロゲンの要求を満たし難燃グレードVW−1に達することができ、リン系難燃剤及び窒素系難燃剤を含まないため、燃焼過程において発煙量が極めて低く、環境に本当にやさしい。従って、EPCV太陽光発電絶縁材は経済的利益と社会的利益が大きい。
【0005】
CN102766293Aでは、照射架橋低煙ゼロハロゲンかつ赤リンも含まない難燃材を開示し、エチレン酢酸ビニル共重合体10〜80重量部と、エチレン−オクテン共重合体及び/又はエチレン−ブテン共重合体及び/又はエチレンプロピレンジエンゴム5〜30重量部と、ポリエチレン0〜100重量部と、ポリマー相溶化剤1〜20重量部と、有機ケイ素ポリマー0.5〜10重量部と、複合酸化防止剤1〜10重量部と、水酸化アルミニウム及び/又は水酸化マグネシウム及び/又は変性水酸化アルミニウム及び/又は変性水酸化マグネシウム0〜200重量部と、高分子量のポリリン酸アンモニウム0.1〜100重量部及び/又はリン酸エステル系難燃剤0.1〜50重量部及び/又はメラミンシアヌレート0.1〜50重量部と、を含み、熱収縮チューブに用いられる場合は難燃グレードが米国UL224VW−1基準に達し、ワイヤーケーブルに用いられる場合は米国UL1581VW−1基準に達し、且つハロゲンや赤リンを含まないため、環境に優しい。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来技術における問題に対して、本発明は125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を提供することを目的とし、前記ゼロハロゲンケーブル絶縁材は優れた絶縁性と難燃性を有し、燃焼時に発煙量が極めて低く、煙における光透過率が高く、優れた力学的性質と電気特性を兼ね備える。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するために、本発明は下記技術案を採用する:
【0008】
125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材は、主原料として、
エチレンプロピレンジエンゴム5〜20重量部と、ポリエチレン0〜25重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体0〜10重量部と、相溶化剤1〜5重量部と、水酸化アルミニウム50〜75重量部と、安定剤1〜5重量部と、シリコーンマスターバッチ1〜5重量部とを含む。
【0009】
前記エチレンプロピレンジエンゴムは、例えば6重量部、7重量部、8重量部、9重量部、10重量部、11重量部、12重量部、13重量部、14重量部、15重量部、16重量部、17重量部、18重量部又は19重量部である。
【0010】
前記ポリエチレンは、例えば1重量部、3重量部、5重量部、7重量部、9重量部、11重量部、13重量部、15重量部、17重量部、19重量部、21重量部又は23重量部である。
【0011】
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、例えば0.5重量部、1重量部、2重量部、3重量部、4重量部、5重量部、6重量部、7重量部、8重量部又は9重量部である。
【0012】
前記相溶化剤は、例えば1.5重量部、2重量部、2.5重量部、3重量部、3.5重量部、4重量部又は4.5重量部である。
【0013】
前記水酸化アルミニウムは、例えば52重量部、54重量部、57重量部、60重量部、63重量部、66重量部、69重量部、72重量部又は74重量部である。
【0014】
前記安定剤は、例えば1.5重量部、2重量部、2.5重量部、3重量部、3.5重量部、4重量部又は4.5重量部である。
【0015】
前記シリコーンマスターバッチは、例えば1.5重量部、2重量部、2.5重量部、3重量部、3.5重量部、4重量部又は4.5重量部である。
【0016】
好ましくは、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材は、主原料として、
エチレンプロピレンジエンゴム8〜18重量部と、ポリエチレン2〜23重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体2〜10重量部と、相溶化剤1〜5重量部と、水酸化アルミニウム52〜72重量部と、安定剤1〜5重量部と、シリコーンマスターバッチ1〜5重量部とを含む。
【0017】
好ましくは、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材は、主原料として、
エチレンプロピレンジエンゴム10〜18重量部と、ポリエチレン5〜20重量部と、エチレン酢酸ビニル共重合体3〜10重量部と、相溶化剤1〜5重量部と、水酸化アルミニウム55〜70重量部と、安定剤1〜5重量部と、シリコーンマスターバッチ1〜5重量部とを含む。
【0018】
上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材は、配合量どおりの原料を一般的なインターナルミキサーでブレンドして造粒し、押出機で押出して造粒して製造することができるものである。
【0019】
好ましくは、前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は60:40〜70:30であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して1〜3質量%であり、数平均分子量が5〜15万、100℃でのムーニー粘度が30〜70Pa・s、ショアA硬度が20〜50である。
【0020】
好ましくは、前記ポリエチレンは低密度ポリエチレンであり、数平均分子量が8〜16万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが1〜5g/10minである。
【0021】
好ましくは、前記エチレン酢酸ビニル共重合体は酢酸ビニル含有量が40〜60wt%であり、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが3〜5g/10minである。
【0022】
好ましくは、前記相溶化剤は無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が1〜2%であり、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが1〜3g/10minである。
【0023】
好ましくは、前記水酸化アルミニウムはバイヤー焼結法により製造されるものである。好ましくは、前記水酸化アルミニウムはアミノシランで変性され、粒子径D50が1〜3ミクロンである。
【0024】
好ましくは、前記安定剤は成分としてステアリン酸カルシウム30〜50重量部、ステアリン酸亜鉛5〜40重量部、30〜60重量部のイルガノックス1010からなる。
【0025】
好ましくは、前記シリコーンマスターバッチは成分として低密度ポリエチレン10〜20重量部、シロキサン40〜70重量部、シリカ10〜50重量部からなる。
【0026】
好ましくは、前記低密度ポリエチレンは数平均分子量が1〜5万であり、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5〜10g/10minである。
【0027】
好ましくは、前記シロキサンはメチルビニルシロキサンであり、数平均分子量が50〜80万である。
【0028】
好ましくは、前記シリカは5000〜6000メッシュの沈降シリカである。
【0029】
本発明の更なる目的は前記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材の製造方法を提供することである。インターナルミキサーでブレンドして造粒し、押出機で押出して造粒し、本発明の125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造することができる。
【0030】
前記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材の製造方法は、
(1)配合量どおりに各成分をインターナルミキサーで溶融してブレンドし、次に単軸スクリュー押出機で造粒するステップと、
(2)ステップ(1)で得られた粒子を押出機で線材に押出するステップと、
(3)線材に対して電子加速装置で照射架橋して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を得るステップとを含む。
【0031】
好ましくは、ステップ(1)での混練温度は160〜180℃、混練時間は15〜25分間である。
【0032】
前記混練温度は、例えば162℃、164℃、166℃、168℃、170℃、172℃、174℃、176℃又は178℃である。
【0033】
前記混練時間は、例えば16分間、17分間、18分間、19分間、20分間、21分間、22分間、23分間又は24分間である。
【0034】
好ましくは、ステップ(1)での前記単軸スクリュー押出機は五つの領域に分けられ、各領域の作動温度について、第1領域が110〜120℃、第2領域が120〜130℃、第3領域が130〜140℃、第4領域が140〜150℃、第5領域が150〜160℃である。
【0035】
前記第1領域の温度は、例えば111℃、112℃、113℃、114℃、115℃、116℃、117℃、118℃又は119℃である。
【0036】
前記第2領域の温度は、例えば121℃、122℃、123℃、124℃、125℃、126℃、127℃、128℃又は129℃である。
【0037】
前記第3領域の温度は、例えば131℃、132℃、133℃、134℃、135℃、136℃、137℃、138℃又は139℃である。
【0038】
前記第4領域の温度は、例えば141℃、142℃、143℃、144℃、145℃、146℃、147℃、148℃又は149℃である。
【0039】
前記第5領域の温度は、例えば151℃、152℃、153℃、154℃、155℃、156℃、157℃、158℃又は159℃である。
【0040】
好ましくは、ステップ(2)での前記押出機は四つの領域に分けられ、各領域の作動温度について、第1領域が130〜140℃、第2領域が140〜150℃、第3領域が150〜160℃、第4領域が160〜180℃である。
【0041】
前記第1領域の温度は、例えば131℃、132℃、133℃、134℃、135℃、136℃、137℃、138℃又は139℃である。
【0042】
前記第2領域の温度は、例えば141℃、142℃、143℃、144℃、145℃、146℃、147℃、148℃又は149℃である。
【0043】
前記第3領域の温度は、例えば151℃、152℃、153℃、154℃、155℃、156℃、157℃、158℃又は159℃である。
【0044】
前記第4領域の温度は、例えば161℃、163℃、165℃、167℃、169℃、171℃、173℃、175℃、177℃又は179℃である。
【発明の効果】
【0045】
先行技術に比べて、本発明は下記有益効果を有する:
【0046】
本発明の製品は、優れた絶縁性と難燃性を有し、ゼロハロゲンの要求を満たし難燃VW−1に達することができ、燃焼時に発煙量が極めて低く、煙における光透過率が90以上%に達することができ、優れた力学的性質と電気特性を兼ね備え、UL44における90℃での14日間にわたる水中の静電容量変化率テストに合格することができ、UL4703−2010基準による特性要求を完全に満たす。
【発明を実施するための形態】
【0047】
以下、具体的な実施形態により本発明の技術案を更に説明する。
【0048】
実施例1
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)13重量部、ポリエチレン10重量部、エチレン酢酸ビニル共重合体5重量部、相溶化剤2、水酸化アルミニウム65重量部、安定剤3重量部、シリコーンマスターバッチ2重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0049】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、65:35であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して2質量%であり、数平均分子量が10万、100℃でのムーニー粘度が50Pa・s、ショアA硬度が45である。
【0050】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである低密度ポリエチレンである。
【0051】
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含有量が50wt%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである。
【0052】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が2%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが2g/10minである。
【0053】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が2ミクロンである。
【0054】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム30重量部、ステアリン酸亜鉛10重量部、60重量部のイルガノックス1010からなる。
【0055】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10重量部、シロキサン50重量部、シリカ40重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が4万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが8g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量が80万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは6000メッシュの沈降シリカである。
【0056】
上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材の製造方法は、
(1)原料の配合量どおりに各成分を正確に秤量するステップと、
(2)秤量した原料をインターナルミキサーで溶融してブレンドした後、順に単軸スクリュー押出機で造粒するステップと、
(3)製造した粒子を押出機で線材に押出するステップと、
(4)線材に対して電子加速装置で照射架橋するステップとを含む。
【0057】
各成分をインターナルミキサーで溶融してブレンドし、具体的なパラメータについて、混練温度は160〜180℃、混練時間は15〜25分間である。
【0058】
前記ステップ(2)において、単軸スクリュー押出機は五つの領域に分けられ、各領域の作動温度について、第1領域が110〜120℃、第2領域が120〜130℃、第3領域が130〜140℃、第4領域が140〜150℃、第5領域が150〜160℃である。
【0059】
前記ステップ(3)において、押出機は四つの領域に分けられ、各領域の作動温度について、第1領域が130〜140℃、第2領域が140〜150℃、第3領域が150〜160℃、第4領域が160〜180℃である。
【0060】
実施例2
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)14重量部、ポリエチレン5重量部、エチレン酢酸ビニル共重合体5重量部、相溶化剤3重量部、水酸化アルミニウム68重量部、安定剤2重量部、シリコーンマスターバッチ3重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0061】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、65:35であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して2質量%であり、数平均分子量が10万、100℃でのムーニー粘度が50Pa・s、ショアA硬度が45である。
【0062】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである低密度ポリエチレンである。
【0063】
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含有量が50wt%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである。
【0064】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が2%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが2g/10minである。
【0065】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が2ミクロンである。
【0066】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム30重量部、ステアリン酸亜鉛10重量部、60重量部のイルガノックス1010からなる。
【0067】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10重量部、シロキサン50重量部、シリカ40重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が4万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが8g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量が80万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは6000メッシュの沈降シリカである。
【0068】
実施例1の方法を使用して、上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0069】
実施例3
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)13重量部、ポリエチレン5重量部、エチレン酢酸ビニル共重合体5重量部、相溶化剤2重量部、水酸化アルミニウム70重量部、安定剤2重量部、シリコーンマスターバッチ3重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0070】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、65:35であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して2質量%であり、数平均分子量が10万、100℃でのムーニー粘度が50Pa・s、ショアA硬度が45である。
【0071】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが1〜5g/10minである低密度ポリエチレンである。
【0072】
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含有量が50wt%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである。
【0073】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が2%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが2g/10minである。
【0074】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が2ミクロンである。
【0075】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム30重量部、ステアリン酸亜鉛10重量部、60重量部のイルガノックス1010からなる。
【0076】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10重量部、シロキサン50重量部、シリカ40重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が4万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが4g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量80万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは6000メッシュの沈降シリカである。
【0077】
実施例1の方法を使用して、上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0078】
実施例4
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)15重量部、ポリエチレン5重量部、エチレン酢酸ビニル共重合体5重量部、相溶化剤2重量部、水酸化アルミニウム69重量部、安定剤2重量部、シリコーンマスターバッチ2重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0079】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、65:35であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して2質量%であり、数平均分子量が10万、100℃でのムーニー粘度が50Pa・s、ショアA硬度が45である。
【0080】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが4g/10minである低密度ポリエチレンである。
【0081】
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含有量が50wt%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである。
【0082】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が2%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが2g/10minである。
【0083】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が2ミクロンである。
【0084】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム30重量部、ステアリン酸亜鉛10重量部、60重量部のイルガノックス1010からなる。
【0085】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10重量部、シロキサン50重量部、シリカ40重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が4万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが8g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量80万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは6000メッシュの沈降シリカである。
【0086】
実施例1の方法を使用して、上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0087】
実施例5
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)10重量部、ポリエチレン5重量部、エチレン酢酸ビニル共重合体10重量部、相溶化剤1重量部、水酸化アルミニウム60重量部、安定剤2重量部、シリコーンマスターバッチ1重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0088】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、60:40であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して1質量%であり、数平均分子量が5万、100℃でのムーニー粘度が30Pa・s、ショアA硬度が20である。
【0089】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが4g/10minである低密度ポリエチレン(LDPE)である。前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含有量が40%、190℃及び2.16でのメルトインデックスが3g/10minである。
【0090】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が1%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが1g/10minである。
【0091】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が1ミクロンである
【0092】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム50重量部、ステアリン酸亜鉛5重量部、30重量部のイルガノックス1010からなる。
【0093】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10重量部、シロキサン40重量部、シリカ10重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が1万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量50万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは5000メッシュの沈降シリカである。
【0094】
実施例1の方法を使用して、上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0095】
実施例6
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)18重量部、ポリエチレン12重量部、エチレン酢酸ビニル共重合体8重量部、相溶化剤1.5重量部、水酸化アルミニウム66重量部、安定剤3重量部、シリコーンマスターバッチ1.5重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0096】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、70:30であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して3質量%であり、数平均分子量が15万、100℃でのムーニー粘度が70Pa・s、ショアA硬度が50である。
【0097】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが4g/10minである低密度ポリエチレン(LDPE)である。
【0098】
前記エチレン酢酸ビニル共重合体は、酢酸ビニル含有量が60%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである。
【0099】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が1.5%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが3g/10minである。
【0100】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が3ミクロンである。
【0101】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム40重量部、ステアリン酸亜鉛40重量部、45重量部のイルガノックス1010からなる。
【0102】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン20重量部、シロキサン70重量部、シリカ50重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が5万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが10g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量80万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは6000メッシュの沈降シリカである。
【0103】
実施例1の方法を使用して、上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0104】
実施例7
主原料として、エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)18重量部、ポリエチレン20重量部、相溶化剤2重量部、水酸化アルミニウム56重量部、安定剤2重量部、シリコーンマスターバッチ2重量部を使用して、125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0105】
前記エチレンプロピレンジエンゴム(EPDM)におけるエチレンセグメントとプロピレンセグメントとのモル比は、65:35であり、第3モノマーは5‐エチリデン‐2‐ノルボルネンであり、三種類のモノマーの全質量に対して2質量%であり、数平均分子量が10万、100℃でのムーニー粘度が50Pa・s、ショアA硬度が45である。
【0106】
前記ポリエチレンは、数平均分子量が12万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが5g/10minである低密度ポリエチレンである。
【0107】
前記相溶化剤は、無水マレイン酸グラフトポリエチレンであり、グラフト率が2%、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが2g/10minである。
【0108】
前記水酸化アルミニウムは、バイヤー焼結法により製造されるものであり、アミノシランで変性され、粒子径D50が2ミクロンである。
【0109】
前記安定剤は、成分として、ステアリン酸カルシウム30重量部、ステアリン酸亜鉛10重量部、60重量部のイルガノックス1010からなる。
【0110】
前記シリコーンマスターバッチは、成分として、低密度ポリエチレン10重量部、シロキサン50重量部、シリカ40重量部からなる。前記低密度ポリエチレンは、数平均分子量が4万、190℃及び2.16kgでのメルトインデックスが8g/10minである。前記シロキサンは、数平均分子量80万のメチルビニルシロキサンである。前記シリカは6000メッシュの沈降シリカである。
【0111】
実施例1の方法を使用して、上記125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材を製造した。
【0112】
実施例1−7の125℃照射架橋EPCV太陽光発電システム用低煙ゼロハロゲンケーブル絶縁材の特性をテストし、具体的なデータを下記表に示われる。
【0113】
【表1】
【0114】
本発明では上記実施例により本発明の詳細な組成や方法を説明したが、本発明は上記詳細な組成や方法に制限されず、即ち本発明は上記詳細な組成や方法によってしか実施できないと思えないと出願人により声明する。当業者にとっては、本発明に対する任意の改良、本発明の製品用の各原料の同等置換及び補助成分の添加、実施形態の選択等はいずれも本発明の保護範囲と開示範囲に入られることが明らかである。