特許第6074579号(P6074579)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6074579
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】電子タバコ装置
(51)【国際特許分類】
   A24F 47/00 20060101AFI20170130BHJP
【FI】
   A24F47/00
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2015-527751(P2015-527751)
(86)(22)【出願日】2012年8月24日
(65)【公表番号】特表2015-529458(P2015-529458A)
(43)【公表日】2015年10月8日
(86)【国際出願番号】CN2012080549
(87)【国際公開番号】WO2014029105
(87)【国際公開日】20140227
【審査請求日】2015年3月30日
(73)【特許権者】
【識別番号】515227431
【氏名又は名称】恵州市吉瑞科技有限公司深▲せん▼分公司
(74)【代理人】
【識別番号】110002262
【氏名又は名称】TRY国際特許業務法人
(72)【発明者】
【氏名】劉秋明
【審査官】 木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】 中国実用新案第201571500(CN,U)
【文献】 特開平10−257142(JP,A)
【文献】 特表2005−538861(JP,A)
【文献】 特開平11−238540(JP,A)
【文献】 再公表特許第02/001232(JP,A1)
【文献】 米国特許第05095259(US,A)
【文献】 登録実用新案第3164992(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A24F 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
電子タバコと電子タバコを収納するための電子タバコケースを含む電子タバコ装置において、
前記電子タバコケースにおいて、電子タバコと接合する箇所に第1の磁気吸着部が設けられ、電子タバコにおいて、電子タバコと電子タバコケースとを安定的に接合させるように、相応的に第1の磁気吸着部と互いに磁気吸着する第2の磁気吸着部が設けられ、
前記電子タバコケースにおいては、電子タバコと接合する箇所に第1の連結器が設けられ、前記第1の連結器は、第1のマウント体と、第1のマウント体の中部に設けられる第1の極柱と、前記第1のマウント体と第1の極柱との間に設けられて第1のマウント体と第1の極柱を離隔させるための第1の絶縁チューブとを含み、
前記電子タバコケースは、先端に開口が設けられるケース本体と、ケース本体の内部に設けられて電子タバコを収納するためのブラケットと、ケース本体の開口に移動可能に設けられるケースカバーと、ブラケットに設置される電源モジュールとを含み、
前記電源モジュールは、前記第1の連結器と、ブラケットの底部に開設される電池溝内に設置される第1の電池と、ケース本体の外壁に設けられて第1の電池と連結する電源インタフェースと、充電制御回路を備えて第1の電池と連結するPCB基板とを含み、前記第1の連結器の第1のマウント体及び第1の極柱は、全て導線により前記PCB基板に電気的に接続され、前記第1の連結器、第1の電池及び電源インタフェースは、全てPCB基板に集積され、
前記電子タバコは、吸引ロッドと電源ロッドを含み、前記吸引ロッドと電源ロッドとが脱着可能に連結され、前記ブラケットの頂部には、電子タバコの吸引ロッドと電源ロッドをそれぞれ収納するための第1のスロットと第2のスロットが設けられ、
前記ブラケットにおいて第2のスロットの底端に対応する箇所に嵌合溝が設けられ、前記第1の連結器の第1のマウント体の外壁に凸輪が設けられ、第1の連結器が前記凸輪を介してブラケットの嵌合溝に嵌合される、
ことを特徴とする電子タバコ装置。
【請求項2】
前記第1のマウント体は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることにより前記第1の磁気吸着部が構成され、或いは、第1の連結器に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置されることにより、前記第1の磁気吸着部が構成される、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ装置。
【請求項3】
前記電源ロッドの全体が筒状であり、電源ロッドの内部に第2の電池が設けられ、電源ロッドの一端には、更に前記第2の電池と連結して電子タバコケースの第1の連結器と接合する第2の連結器が設けられる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ装置。
【請求項4】
前記第2の連結器は、第2のマウント体と、第2のマウント体の中部に設けられる第2の極柱と、前記第2のマウント体と第2の極柱との間に設けられて第2のマウント体と第2の極柱とを離隔させるための第2の絶縁チューブとを含み、そして前記第2のマウント体及び第2の極柱は、それぞれ電源ロッド内部の第2の電池の正負電極に対応して接続される、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子タバコ装置。
【請求項5】
前記第2のマウント体は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることにより、前記第2の磁気吸着部が構成され、或いは、第2の連結器に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置されることにより、前記第2の磁気吸着部が構成される、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子タバコ装置。
【請求項6】
前記第2の極柱は、第2の絶縁チューブの内に挿通され、第2のマウント体の内部に隣接した第2の極柱の一端に止め輪が設けられ、第2のマウント体の内部に隣接した第2の極柱の一端にスプリングが取り付けられ、前記スプリングの両端は、それぞれ止め輪と第2のマウント体の内端壁に当接されて、第2の極柱を突き出し状態で保持する、
ことを特徴とする請求項4に記載の電子タバコ装置。
【請求項7】
電源ロッドの第2の連結器が設ける一端には、更に連結チューブが設けられ、前記第2の連結器は、連結チューブの内側の一端に設置され、連結チューブの外側の一端に外側端が大きい且つ内側端が小さいテーバー穴が設置され、これに応じて、前記第1の連結器の第1のマウント体の先頭は、先端が小さい且つ後端が大きい錐体である、
ことを特徴とする請求項3に記載の電子タバコ装置。
【請求項8】
前記吸引ロッドと電源ロッドとが脱着可能に連結され、前記吸引ロッドは、吸引部と、吸引部内に設けられる霧化器及び煙液カップと、吸引部の一端に設けられる吸引ノズルカバーと、吸引部の他端に設けられて電源ロッドの第2の連結器と接合するための第3の連結器とを含み、前記第3の連結器は、第3のマウント体と、第3の極柱と、第3のマウント体と第3の極柱との間に設けられて第3の極柱と第3のマウント体とを離隔させるための第3の絶縁チューブとを含み、前記第3のマウント体及び第3の極柱は、それぞれ吸引ロッドの内部の霧化器の両電極に電気的に接続される、
ことを特徴とする請求項5に記載の電子タバコ装置。
【請求項9】
前記第3の連結器の第3のマウント体は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることにより第3の磁気吸着部が構成され、或いは、第3の連結器に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置されることにより、第3の磁気吸着部が構成され、前記第3の磁気吸着部と電源ロッドの第2の磁気吸着部とが、対応して磁気吸着される、
ことを特徴とする請求項8に記載の電子タバコ装置。
【請求項10】
前記ブラケットは、更に第1のスロットの中部に第1のスロットを貫通した結合溝が設けられ、結合溝内に弾性材料で製造された結合器が設けられ、結合器に第1のスロットに照準を合わせ且つ孔径が吸引ロッドの外径よりやや小さい透孔が設けられ、結合器内に挿通された吸引ロッドをクランプするようになる、
ことを特徴とする請求項1に記載の電子タバコ装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、電子模擬タバコに関し、より具体的には、電子タバコ装置に関する。
【背景技術】
【0002】
電子タバコ装置は、一般的に電子タバコ及び電子タバコを収納するとともに充電するための電子タバコケースを含む。従来の電子タバコは、吸引ロッドと電源ロッドを含み、吸引ロッドと電源ロッドとが一般的にねじ山接続により一体になり、電子タバコを使用していない時に、一般的に吸引ロッドと電源ロッドとを離脱させてそれぞれ電子タバコケースの対応するスロット内に収納する。従来の電子タバコケースは、ケースと、ケース内に設けられて電子タバコの電源ロッドと吸引ロッドを収納するためのブラケットと、電源ロッドを充電するための電源モジュールとを含む。電源モジュールは、電池、PCB基板及び第1の連結器を含み、第1の連結器は、雌ねじを備える銅質チューブ部材であり、これに応じて、電源ロッドに第2の連結器が設けられ、電源ロッドが電子タバコケースのスロット内に収納される時に、第2の連結器と第1の連結器とが対応して挿着されて、充電を図ることができる。従来の電子タバコケースにおいて、第2の連結器と第1の連結器との間にねじ山接続により連結されるが、このような接続方式では、電源ロッドを対応するスロット内に入れる操作及びスロット内から取り出す操作は、手間がかかる。
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
本発明が解決しようとする技術的課題は、便利で電子タバコを電子タバコケース内に入れるとともに、電子タバコケース内から取り出すように電子タバコ装置を提供することにある。
【0004】
前記問題を解決するため、本発明は電子タバコ装置を提供し、電子タバコと電子タバコを収納するための電子タバコケースを含み、前記電子タバコケースにおいて、電子タバコと接合する箇所に第1の磁気吸着部が設けられ、電子タバコにおいて、電子タバコと電子タバコケースとを安定的に接合させるように、相応的に第1の磁気吸着部と互いに磁気吸着する第2の磁気吸着部が設けられる。
【0005】
更に、前記電子タバコケースにおいては、電子タバコと接合する箇所に第1の連結器が設けられ、前記第1の連結器は、第1のマウント体と、第1のマウント体の中部に設けられる第1の極柱と、前記第1のマウント体と第1の極柱との間に設けられて第1のマウント体と第1の極柱を離隔させるための第1の絶縁チューブとを含む。
【0006】
更に、前記第1のマウント体は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることにより前記第1の磁気吸着部が構成され、或いは、第1の連結器に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置されることにより、前記第1の磁気吸着部が構成される。
【0007】
更に、前記電子タバコケースは、先端に開口が設けられるケース本体と、ケース本体の内部に設けられて電子タバコを収納するためのブラケットと、ケース本体の開口に移動可能に設けられるケースカバーと、ブラケットに設置される電源モジュールとを含む。
【0008】
更に、前記電源モジュールは、前記第1の連結器と、ブラケットの底部に開設される電池溝内に設置される第1の電池と、ケース本体の外壁に設けられて第1の電池と連結する電源インタフェースと、充電制御回路を備えて第1の電池と連結するPCB基板とを含み、前記第1の連結器の第1のマウント体及び第1の極柱は、全て導線により前記PCB基板に電気的に接続され、前記第1の連結器、第1の電池及び電源インタフェースは、全てPCB基板に集積される。
【0009】
更に、前記電子タバコは、吸引ロッドと電源ロッドを含み、前記電源ロッドの全体が筒状であり、電源ロッドの内部に第2の電池が設けられ、電源ロッドの一端には、更に前記第2の電池と連結して電子タバコケースの第1の連結器と接合する第2の連結器が設けられる。
【0010】
更に、前記第2の連結器は、第2のマウント体と、第2のマウント体の中部に設けられる第2の極柱と、前記第2のマウント体と第2の極柱との間に設けられて第2のマウント体と第2の極柱とを離隔させるための第2の絶縁チューブとを含み、そして前記第2のマウント体及び第2の極柱は、それぞれ電源ロッド内部の第2の電池の正負電極に対応して接続される。
【0011】
更に、前記第2のマウント体は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることにより、前記第2の磁気吸着部が構成され、或いは、第2の連結器に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置されることにより、前記第2の磁気吸着部が構成される。
【0012】
更に、前記第2の極柱は、第2の絶縁チューブの内に挿通され、第2のマウント体の内部に隣接した第2の極柱の一端に止め輪が設けられ、第2のマウント体の内部に隣接した第2の極柱の一端にスプリングが取り付けられ、前記スプリングの両端は、それぞれ止め輪と第2のマウント体の内端壁に当接されて、第2の極柱を突き出し状態で保持する。
【0013】
更に、電源ロッドの第2の連結器が設ける一端には、更に連結チューブが設けられ、前記第2の連結器は、連結チューブの内側の一端に設置され、連結チューブの外側の一端に外側端が大きい且つ内側端が小さいテーバー穴が設置され、これに応じて、前記第1の連結器の第1のマウント体の先頭は、先端が小さい且つ後端が大きい錐体である。
【0014】
更に、前記吸引ロッドと電源ロッドとが脱着可能に連結され、前記吸引ロッドは、吸引部と、吸引部内に設けられる霧化器及び煙液カップと、吸引部の一端に設けられる吸引ノズルカバーと、吸引部の他端に設けられて電源ロッドの第2の連結器と接合するための第3の連結器とを含み、前記第3の連結器は、第3のマウント体と、第3の極柱と、第3のマウント体と第3の極柱との間に設けられて第3の極柱と第3のマウント体とを離隔させるための第3の絶縁チューブとを含み、前記第3のマウント体及び第3の極柱は、それぞれ吸引ロッドの内部の霧化器の両電極に電気的に接続される。
【0015】
更に、前記第3の連結器の第3のマウント体は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることにより第3の磁気吸着部が構成され、或いは、第3の連結器に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置されることにより、第3の磁気吸着部が構成され、前記第3の磁気吸着部と電源ロッドの第2の磁気吸着部とが、対応して磁気吸着される。
【0016】
更に、前記吸引ロッドと電源ロッドとが脱着可能に連結され、前記ブラケットの頂部には、電子タバコの吸引ロッドと電源ロッドをそれぞれ収納するための第1のスロットと第2のスロットが設けられる。
【0017】
更に、前記ブラケットにおいて第2のスロットの底端に対応する箇所に嵌合溝が設けられ、前記第1の連結器の第1のマウント体の外壁に凸輪が設けられ、第1の連結器が前記凸輪を介してブラケットの嵌合溝に嵌合される。
【0018】
更に、前記ブラケットは、更に第1のスロットの中部に第1のスロットを貫通した結合溝が設けられ、結合溝内に弾性材料で製造された結合器が設けられ、結合器に第1のスロットに照準を合わせ且つ孔径が吸引ロッドの外径よりやや小さい透孔が設けられ、結合器内に挿通された吸引ロッドをクランプするようになる。
【発明の効果】
【0019】
上記の技術方案を採用した後に、本発明は以下の有益な効果がある。電子タバコが電子タバコケース内に収納される時に、電子タバコと電子タバコケースが第1の磁気吸着部と第2の磁気吸着部の磁気吸着作用により簡単・有効で安定的に連結され、連結構造が簡単で且つ操作が便利である。
【0020】
以下、図面を参照しながら本発明の実施例を詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
【0021】
図1図1は本発明実施例に係る電子タバコ装置を示す正面図である。
図2図2は本発明実施例に係る電子タバコ装置の電子タバコケースのケースカバーの開く状態を示す概略図である。
図3図3は本発明実施例に係る電子タバコ装置を示す分解図である。
図4図4は本発明実施例における電子タバコケースのブラケットと電源モジュールを示す分解図である。
図5図5は本発明実施例に係る電子タバコケース内の第1の連結器を示す立体図である。
図6図6は本発明実施例に係る電子タバコケース内の第1の連結器の第1のマウント体を示す立体図である。
図7図7図1におけるA―Aの断面図である。
図8図8図7中のB箇所の部分拡大図である。
図9図9は本発明実施例に係る電子タバコの永久磁石を示す立体図である。
図10図10は本発明実施例に係る電子タバコの電源ロッドの連結チューブを示す断面図である。
図11図11は本発明実施例に係る電子タバコを示す断面図である。
【発明を実施するための形態】
【0022】
図1図11に示すように、本発明は、電子タバコ装置を提供し、電子タバコ200と、該電子タバコ200を収納するとともに充電するための電子タバコケース100を含む。
【0023】
図1図4に示すように、前記電子タバコケース100は、先端に開口10が設けられるケース本体1、ケース本体1の内部に設けられるブラケット3、ケース本体1の開口に移動可能に設置され前記開口10を覆うためのケースカバー5、及びケース本体1内のブラケット3に設置された電源モジュール7を含む。前記電子タバコ200は、互いに脱着可能に接合する吸引ロッド20と電源ロッド26を含み、電子タバコを使用しない時に、吸引ロッド20と電源ロッド26とを外してそれぞれケース本体1内のブラケット3に収納し、電子タバコを使用する時に、それぞれブラケット3から吸引ロッド20と電源ロッド26を取り出して接合させて一体にすることで、利用可能の状態になる。前記電源ロッド26は、ブラケット3に収納される時に、電源モジュール7に電気的に接続されることで、充電を図ることができる。
【0024】
前記ケース本体1は、タバコケース中に普通的な直方体状であり、もちろん、円柱状や、楕円柱状や、多角柱状などの各種の形にデザインすることもできる。前記ブラケット3の頂部には、第1のスロット30と第2のスロット31が設けられ、それぞれ電子タバコの吸引ロッド20と電源ロド26を収納するためであり、図2図4に示すような実施例において、電子タバコケース100内に同時に三つの吸引ロッド20及び一つの電源ロッド26が設けられ、これに応じて、ブラケット3に三つの第1のスロット30と一つの第2のスロット31が設けられる。前記ブラケット3は、ケース本体1内に嵌合され、図2及び図4に示すように、ブラケット3の頂辺は、ケース本体1の開口10から突き出し且つ開口10の頂辺に当接される凸辺32が設けられることもでき、ブラケット3には、更にそれぞれ電池溝34と、電源ロッド26を収納する第2のスロット31の底端に対応して位置する嵌合溝35が設けられる。前記ブラケット3は、第1のスロット30の中部に更に第1のスロット30を貫通した結合溝36が設けられ、結合溝36内に弾性材料により製造された結合器38が設けられ、結合器38上には、第1のスロット30に照準を合わせ且つ孔径が吸引ロッド20の外径よりやや小さい透孔39が設けられ、吸引ロッド20は透孔39を貫通する時に弾性で挟まれることができる。
【0025】
前記ケースカバー5は、ケース本体1と係合し、図2及び図3に示すような実施例において、ケースカバー5の一端は、ケース本体1内に嵌合されるブラケット3の頂部の一端に枢着され、前記ケースカバー5の他端とブラケット3の対応する一端との間にロックを実現するための係止部が設置され。具体的には、ケースカバー5には、係止溝50が設けられ、ブラケット3には、係止溝50とロック係合する係止ブロック33が設けられ、係止ブロック33が係止溝50内にロック係合されることにより迅速なロックを図り、係止ブロック33が係止溝50から離脱する時にロックを解除することができ、構造が簡単だけではなく、操作も便利で、前記ケースカバー5は、直接にケース本体1に枢着されてもよい。前記係止ブロック33は、ケース本体1の開口の頂辺に設けられてもよい。また、前記係止ブロック33と係止溝50の位置が交換してもよい。前記ケース本体1、ブラケット3及びケースカバー5は、全てプラスチックで射出成形により製造されることが好ましく、もちろん、金属材料で製造されることを考慮することもできる。
【0026】
図3及び図4に示すように、前記電源モジュール7は、ブラケット3の底部に開設された電池溝34内に設置される第1の電池70と、第1の電池70と連結し且つ電源ロッド26の第2の連結器27と挿入するための第1の連結器72と、ケース本体1の外壁に設けられ且つ第1の電池70と連結した電源インタフェース74と、及び充電制御回路を備え且つ第1の電池70と連結したPCB基板76とを含んでいる。好ましくは、ケース本体1の底面に挿入孔811が設けられ、電源インタフェース74を露出するため、電源インタフェース74が外部電源に連結便利で、より第1の電池70を充電することができ、前記電源インタフェース74がUSBインタフェースにすることが好ましい。前記第1の電池70、第1の連結器72及び電源インタフェース74は、全てPCB基板76に集積されることができ、よりモジュラー生産・組み立てが便利である。
【0027】
図4図8に示すように、前記第1の連結器72が第2のスロット31の底端に対応して設置され、第1の電極にする第1のマウント体721と、第1のマウント体721の中部に設けられ且つ第2の電極にする第1の極柱722と、及び前記第1のマウント体721と第1の極柱722との間に設けられる第1の絶縁チューブ723とを含み、前記第1のマウント体721と第1の極柱722が第1の絶縁チューブ723を介して電気絶縁にし、且つ第1のマウント体721と第1の極柱722が全て導線により前記PCB基板76に電気的に接続される。前記第1のマウント体721は、略円筒体であり、第1のマウント体721の内部に貫通孔7211が設けられ、貫通孔7211の内壁に係止リング7213が設けられる。前記第1のマウント体721は前記ブラケット3の嵌合溝35内に嵌合され、第1のマウント体721を嵌合溝35内に有効に位置決めにするために、前記第1のマウント体721の外壁に凸輪7215が設けられ、前記凸輪7215を介して嵌合溝35内に嵌合される(図3に示すように)。第1の絶縁チューブ723はチューブ状であり、その中心にチューブホールが設けられ、第1の絶縁チューブ723の外壁に係止溝7230が設けられ、係止溝7230によりマウント体721の貫通孔7211の係止リング7213の箇所に係止され、より第1の絶縁チューブ723をマウント体721に固定する。前記第1の極柱722は、略柱体であり、その外側壁に位置決め溝7220が設けられており、第1の絶縁チューブ723のチューブホールと係合することに用いられ、これにより、第1の極柱722を前記第1の絶縁チューブ723の内に固定する。
【0028】
図7図11に示すように、前記電源ロッド26は、全体的に筒状であり、その内部には、第2の電池28と、制御回路基板29などの部品が設けられる。電源ロッド26の一端には、電源モジュール7の第1の連結器と係合する第2の連結器27が設けられ、前記第2の連結器27が第2のマウント体270、第2のマウント体270の中部に設けられる第2の極柱272、及び前記第2のマウント体270と第2の極柱272との間に設けられる第2の絶縁チューブ274を含む。第2のマウント体270と第2の極柱272が第2の絶縁チューブ274を介して電気絶縁にし、且つ前記第2のマウント体270と第2の極柱272は、それぞれ電源ロッド26内部の第2の電池28の正負電極に対応して接続される。前記第2の極柱272は、第2の絶縁チューブ274の内に挿通され、その一端が突き出しており、外部連結器の対応する極柱に当接されるためであり、第2のマウント体270内部に隣接する第2の極柱272の一端には、止め輪2720が設けられ、且つ第2のマウント体270内部に隣接する第2の極柱272の一端には、スプリング276が取り付けられ、スプリング276の両端は、それぞれ止め輪2720と第2のマウント体270の内端壁に当接され、スプリング276により第2の極柱272を突き出し状態で保持する。電源ロッド26の第2の連結器27が設ける一端には、更に図9に示すような連結チューブ260が設けられ、前記第2の連結器27は、連結チューブ260の内側の一端に設置され、連結チューブ260の外側の一端に外側端が大きい且つ内側端が小さいテーバー穴262が設置され、これに応じて、前記第1の連結器72の第1のマウント体721の先頭は、先端が小さい且つ後端が大きい錐体であり、テーバー穴262と係合することが有利であるため、連結チューブ260内に挿入される。
【0029】
電源ロッド26上の第2の連結器27が前記電源モジュール7の第1の連結器72と接合する時に、更に良く的に位置決めと固定のため、第1の連結器72の第1のマウント体721が導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることができ、前記磁性材料が鉄質材料にすることができ、これにより、第1のマウント体721の全体により第1の磁気吸着部が構成され、第1の連結器72に導電性のある磁石又は磁性材料で製造される独立的な構造部材が設置され、より前記第1の磁気吸着部が構成されることもできる。これに応じて、第2の連結器27の第2のマウント体270が導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることもでき、これにより、第2のマウント体270の全体により第1の連結器72の第1の磁気吸着部に対応して磁気吸着可能な第2の磁気吸着部が構成され、第2の連結器27に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置され、より前記第2の磁気吸着部が構成されることもできる。図6及び図7に示すような実施例において、独立的に設計された磁石又は磁性材料で製造された磁性体リング8を採用しており(図9に示すように)、第2の磁気吸着部にし、該磁性体リング8内に貫通孔81が設けられ前記第2の極柱272を貫通するためである。従って、第1の磁気吸着部と第2の磁気吸着部は、磁石と磁石、磁石と磁性材料、或いは磁性材料と磁石の係合関係が可能である。
【0030】
図7及び図8に示すように、電源ロッド26は、ブラケット3の第2のスロット31内に挿入され且つ所定の位置に挿入された後に、その第2の連結器27が即ち第2のスロット31の第1の連結器72と接合し、この時に、第2の連結器27の第2のマウント体270は、第1の連結器72の第1のマウント体721と当接し、第2の連結器27の第2の極柱272は、第1の連結器72の第1の極柱722の端面からの当接作用によりスプリング276の弾力を克服して僅かに回復し且つスプリング276の作用で第1の極柱722に当接され、第1の極柱722と第2の極柱272が良好的に接触を確保することができ、これにより、電源モジュール7の回路と電源ロッド26内部の回路が導通することができ、より電源ロッド26内の第2の電池28を充電する。同時に、第1の磁気吸着部と第2の磁気吸着部とが互いに磁気吸着しており、電源ロッド200と第1の連結器3とが安定的に接合し、充電中に回路がずっと安定的に導通しているように保障することができる。そして、磁気吸着原理によって、位置決めを行うと、電源ロッド26の挿入と引抜きの操作が、大いに簡略化されることができる。
【0031】
図11に示すように、前記吸引ロッド20は、吸引部21と、吸引部内に設けられる霧化器22と煙液カップ23と、吸引部の一端に設けられる吸引ノズルカバー24と、及び吸引部の他端に設けられ、電源ロッド26の第2の連結器27と接合する第3の連結器25とを含む。前記第3の連結器25の構造は、前記電源モジュール7の第1の連結器72の構造とほぼ同じであり、第3のマウント体250、第3の極柱252及び第3の絶縁チューブ254を含み、第3のマウント体250と第3の極柱252との間に第3の絶縁チューブ254を介して電気絶縁を図ることができ、且つ前記第3のマウント体250と第3の極柱252は、それぞれ吸引ロッド20内部の霧化器22の両電極に電気的に接続され、吸引ロッド20と電源ロッド26を連結する時に、第2の電池28の電力が霧化器22に伝送されるためである。
【0032】
第1の連結器72と類似し、前記第3の連結器25の第3のマウント体250は、導電性のある磁石又は磁性材料で製造されることができ、より第3のマウント体250の全体で第3の磁気吸着部が構成され、第3の連結器25に導電性のある磁石又は磁性材料で製造された独立的な構造部材が設置され、より前記第3の磁気吸着部が構成されることもできる。このようなデザインを介して、吸引ロッド20と電源ロッド26とが連結する時に、第2の連結器27の第2のマウント体270は、第3の連結器25の第3のマウント体250に当接され、第2の連結器27の第2の極柱272は、第3の連結器25の第3の極柱252の端面からの当接作用によりスプリング276の弾力を克服して僅かに回復し且つスプリング276の作用で第3の極柱252に当接されることにより、電源モジュール7の内部の回路と吸引ロッド20の内部の回路が対応して導通することができ、これにより、電源ロッド26内の第2の電池28により吸引ロッド20内の霧化器22などの電気消費部材に電力を提供する。同時に、第2の磁気吸着部と第3の磁気吸着部とが相互に磁気吸着しており、吸引ロッド20と電源ロッド26とが安定的に接合し、使用中に回路がずっと安定的に導通しているように保障することができる。そして、磁気吸着原理によって、位置決めを行うと、吸引ロッド20と電源ロッド26との接合及び引抜きの操作が、両方とも大いに簡略化されることができる。
【0033】
本発明は、上記の実施例に基づいて若干の改善と変更を行っててもよい。例えば、第1の連結器72と第2の連結器27の位置が置換することができ、吸引ロッド20と電源ロッド26が一体式にし、この時、吸引ロッド20に第3の連結器25を設ける必要がなくなり、電源ロッド26の第2の連結器27の位置に対して適切に調整してもよく、これによって、電子タバコ200を電子タバコケース100内に差し込む時に、第2の連結器27が第1の連結器72と接合することができるようにする。
【0034】
上述は本発明の具体的な実施形態で、指摘しなければいけないのは、この技術分野の当業者において、本発明の原理を離れていない前提で、若干の改善と修飾を行うことができ、この改善の修飾は本発明の保護範囲内に属するべきである。
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