(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6074772
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】使い捨て容器型のまな板
(51)【国際特許分類】
A47J 47/00 20060101AFI20170130BHJP
【FI】
A47J47/00 A
【請求項の数】1
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2014-184628(P2014-184628)
(22)【出願日】2014年8月25日
(65)【公開番号】特開2016-43230(P2016-43230A)
(43)【公開日】2016年4月4日
【審査請求日】2016年3月26日
【早期審査対象出願】
(73)【特許権者】
【識別番号】514229889
【氏名又は名称】井上 博喜
(72)【発明者】
【氏名】井上 博喜
【審査官】
木戸 優華
(56)【参考文献】
【文献】
特開2006−117317(JP,A)
【文献】
登録実用新案第3054239(JP,U)
【文献】
特開2009−101049(JP,A)
【文献】
特開2011−030842(JP,A)
【文献】
実開昭55−179633(JP,U)
【文献】
登録実用新案第3190077(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A47J 47/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
紙材料、高分子材料、熱可塑性樹脂、またはそれらの積層材料からなる容器型のまな板であって、まな板として使用する場合、使用者がまな板上の食材を刃物で切るとまな板が凹み、まな板として使用した後は、もう一枚同じまな板を重ねて置き、逆さまにすることで、別容器に移す必要がなく、レンジに入れて調理が可能であり、同一形状のため、重ねて捨てることが可能な、使い捨て容器型まな板。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、まな板としての機能を有し、簡易的な調理が出来る容器型のまな板であり、捨てる際には、かさばらない使い捨てタイプのまな板である。
【背景技術】
【0002】
まな板を使った場合、食材を切った後は、そのまま食べるのであっても、調理するのであっても、別容器に移すことが必要であった。さらに調理後、まな板として利用するためには、材質が木、プラスチック等の材質であるため、洗わなければならない。まな板は、いくら洗っても表面の汚れ、細菌の繁殖を完全にさせなくすることは難しい。そのため、洗うことの手間や料理の手間を煩わしいと感じる人も多かった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特許公開2006−117317公報
【特許文献2】特許公開2013−111452公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
一般のまな板は、食品を切った後に、別容器に移す必要があり、長期利用することで、いくら洗っても表面が汚れや細菌を繁殖させなくすることは難しい。また、まな板を洗うのが面倒という理由で、簡易な調理すら敬遠する人もいた。
本発明は、以上の問題点を解決することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0005】
第一発明は、紙材料、高分子材料、熱可塑性樹脂、またはそれらの積層材料、及び類似の作用のある材質を利用し、強化用に凹凸をつけトレー状に作っている。第二発明は、まな板として使用する際、食材を切る時には、食材が逃げずに中心に寄るような形状にし、真ん中が凹み、包丁の力が食材にかかるようになっている。第三発明は、まな板として使用した後、トレーの容器のようになっているため、もう一枚上からかぶせて蓋のようにし、逆さまにすれば、簡易的な蓋付き容器になる。第四発明は、そのように蓋付き容器にした後は、レンジに入れ、蒸し料理など簡便な調理ができる。凹凸をつけている為、煮汁などが出ても、その底の部分に溜まるようになっている。第五発明は、同一形状のため、捨てる際にはペットボトルのようにかさばらず、重ねて捨てることができる。
以上の構成による使い捨て容器型のまな板。
【発明の効果】
【0006】
本発明は、使い捨て容器型のまな板であり、まな板として食品等を切断することに用い、その後には別容器に移すことなく、もう一枚新たに上に重ねて逆さまにし、レンジに入れ、簡易な加熱調理ができ、調理後は、その商品を別容器に移さなくても食することができ、食べた後は、同一形状のため、重ねていけば、かさばらなく捨てることができる、衛生的な使い捨て容器型まな板である。
【図面の簡単な説明】
【0007】
以下、本発明の実施形態について説明する。
【
図2】容器型のまな板をまな板として使用中の概略説明図である。
【
図3】容器型のまな板を切った後、もう一つ重ねて逆さまにして使用中の概略説明図である。
【
図4】利用後の容器型のまな板を重ね捨てる状態の正面図である。
【発明を実施するための形態】
【0008】
[
図1]の容器型のまな板に食材を乗せ、まな板として食材を切ろうとしているのが[
図2]である。切った後は、新しい容器型のまな板を上に載せ、重ねあわせ、ひっくり返す[
図3]。レンジに入れ、簡単な調理もできる。利用後は、[
図4]のように重ねることにより、かさばらずに4ゴミ箱に捨てることができる(自治体の指示に従い、分別して処理をする)
【符号の説明】
【0009】
A容器型のまな板の上部。凹凸になっている部分。
B容器型のまな板の縦側側面
BB容器型のまな板の縦側側面であり圧力をかけた時に凹んだものである
C容器型のまな板の横側側面。
D容器型のまな板の下部分
DD容器型のまな板のした部分を逆さまにし、上にして、レンジに入れる前の状態である。
1食材を切る調理器具(包丁など)である。
2食材。
3調理をするための器具(レンジ)である。
4調理後で捨てるためのゴミ箱(例)である。