(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記仮登録部は、前記抽出部により抽出された同一の端末識別子が複数の場合、前記仮登録情報保持部に登録された前記第1の複数の通信端末の端末識別子のうち、当該複数の同一の端末識別子以外の端末識別子を前記本登録情報保持部への新たな登録候補から抹消する、請求項2または請求項3に記載の登録装置。
前記仮登録部は、前記オブジェクト識別情報取得部が取得した前記第1の複数の通信端末の端末識別子のうち前記本登録情報保持部にすでに登録されている端末識別子を、前記本登録情報保持部への新たな登録候補から抹消する、請求項2から請求項4のいずれか1つに記載の登録装置。
【発明を実施するための形態】
【0013】
以下、発明の実施の形態を通じて本発明を説明するが、以下の実施形態は特許請求の範囲にかかる発明を限定するものではない。また、実施形態の中で説明されている特徴の組み合わせの全てが発明の解決手段に必須であるとは限らない。
【0014】
図1は、本実施形態に係る会員登録システムの全体構成図である。会員登録システムは、登録装置100、読取装置10、複数の通信装置20、および複数の通信端末30を備える。会員登録システムは、例えば、遊技機40および台間機50が設置されている遊技店に配置される。
【0015】
読取装置10は、オブジェクトを識別するオブジェクト識別情報を読み取る。読取装置10は、例えば、遊技機40を操作する遊技者などの会員登録候補であるユーザの特徴情報を読み取る。読取装置10は、オブジェクト識別情報として遊技者の顔画像を含む画像を撮像する撮像装置でもよい。遊技機40は、例えば、パチンコ、パチスロである。台間機50は、例えば、入金額に応じた数の貸球を遊技者に提供する貸球機である。読取装置10は、例えば、台間機50に設置される。
【0016】
通信装置20は、例えば、アクセスポイントである。通信装置20は、自身の通信エリア内に存在する通信端末30と無線通信接続する。通信装置20は、例えば、無線LANで通信端末30と通信する。通信端末30は、無線通信機能を有し、自身が属している通信エリアを有する通信装置20と無線通信接続する。通信端末30は、例えば、遊技者が所有する携帯電話、多機能携帯電話(スマートフォン)、または携帯情報端末(PDA)である。
【0017】
登録装置100は、読取装置10により読み取られた遊技者の顔画像などのオブジェクト識別情報に対応付けて、通信装置20に無線通信接続された通信端末30を一意に識別する端末IDを保持する。例えば、遊技者が入店し、遊技機40の前に座ったときに、登録装置100は、遊技者の顔画像を取得する。また、登録装置100は、読取装置10の設置位置を含む通信エリアを有する通信装置20と無線通信を開始した遊技者の通信端末30の端末IDを取得する。次いで、登録装置100は、顔画像に対応付けて端末IDを登録する。登録装置100は、顔画像を取得した読取装置10が設置されたエリアに基づいて特定される配信情報を、取得した顔画像に対応する遊技者の通信端末30に配信する。登録装置100は、オブジェクトが存在するエリアとは異なるエリアに関する情報をオブジェクトに関連する通信端末30に配信してもよい。登録装置100は、例えば、遊技者がいるエリアとは異なるエリアに設置された新台の入荷情報をその遊技者の通信端末30に配信する。
【0018】
図2は、遊技店に設置された複数の通信装置20の通信エリアの見取り図の一例である。通信装置20は、複数の読取装置10の設置位置を含む通信エリアを有してもよい。例えば、通信エリア1内に、4台の読取装置10(C00,C01,C02およびC03)が設置されている。
【0019】
図3は、遊技機40および台間機50の正面図の一例である。台間機50は、読取装置10を備える。
図4は、遊技機40および台間機50を上から見た概略図である。台間機50に設置された読取装置10は、遊技機40の前に座った遊技者の顔画像を撮像する。
【0020】
図5は、登録装置100のブロック図である。登録装置100は、オブジェクト識別情報取得部102、端末識別子取得部104、管理情報保持部106、仮登録部108、仮登録情報保持部110、抽出部112、本登録部114、本登録情報保持部116、配信部118、および配信情報保持部120を備える。
【0021】
オブジェクト識別情報取得部102は、読取装置10からオブジェクト識別情報を取得する。読取装置10が撮像装置の場合、読取装置10は、遊技者を含む画像を撮像する。読取装置10は、撮像された画像の予め定められた領域の画像に含まれる情報と、顔を構成する部位の配置などを定めたパターン情報とをパターンマッチングすることで、第1画像である顔画像を抽出する。読取装置10は、顔画像をオブジェクト識別情報としてオブジェクト識別情報取得部102に提供する。オブジェクト識別情報取得部102は、読取装置10が撮像した遊技者の顔画像を取得する。
【0022】
端末識別子取得部104は、通信装置20から、通信装置20を一意に識別する通信装置IDと、通信装置20に無線通信接続された通信端末30の端末IDと、通信端末30が通信装置20と無線通信を開始した時刻を示す通信開始時刻情報とを取得する。端末識別子取得部104は、管理情報保持部106が保持する通信端末接続テーブルに、取得した通信装置ID、端末ID、および通信開始時刻情報を登録する。
【0023】
また、端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得した第1時点に基づいて定められる第1期間内に、読取装置10の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信装置20と無線通信を開始した通信端末30の端末IDを本登録情報保持部116への登録候補として取得する。端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102に遊技者の顔画像を提供した読取装置10の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信装置20と無線通信を開始した通信端末30のうち、オブジェクト識別情報取得部102が読取装置10から遊技者の顔画像を取得した時刻と、その読取装置10の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信装置20と無線通信を開始した時刻との差が予め定められた範囲内、例えば±10秒以内の通信端末30の端末IDを取得する。
【0024】
端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102が読取装置10から遊技者の顔画像を取得した時刻から、予め定められた時間経過後の予め定められた期間に通信装置20と無線通信を開始した端末IDを本登録情報保持部116への登録候補として取得してもよい。また、端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102が読取装置10から遊技者の顔画像を取得した時刻より、予め定められた時間前の予め定められた期間に通信装置20と無線通信を開始した端末IDを本登録情報保持部116への登録候補として取得してもよい。
【0025】
例えば、端末識別子取得部104は、第1期間内に、通信装置20と無線通信を開始した第1の複数の通信端末の端末IDを取得する。また、端末識別子取得部104は、第1時点で顔画像を提供した読取装置10または他の読取装置10からオブジェクトを識別する他のオブジェクト識別情報である他の顔画像をオブジェクト識別情報取得部102が取得した第2時点に基づいて定められる第2期間内に、通信装置20または他の読取装置10の設置位置を含む他の無線通信エリアを有する他の通信装置20と無線通信を開始した第2の複数の通信端末の端末IDを取得する。
【0026】
仮登録部108は、オブジェクト識別情報および他のオブジェクト識別情報のそれぞれに対応付けて、第1の複数の通信端末の端末IDおよび第2の複数の通信端末の端末IDのそれぞれを仮登録情報保持部110に登録する。仮登録部108は、本登録情報保持部116への登録候補である複数の端末IDに対応付けて、オブジェクト識別情報である顔画像を仮登録情報保持部110が保持する仮登録テーブルに登録する。仮登録部108は、オブジェクト識別情報取得部102が取得した第1の複数の通信端末の端末IDのうち本登録情報保持部116にすでに登録されている端末IDを、本登録情報保持部116への新たな登録候補から抹消する。仮登録部108は、例えば、オブジェクト識別情報取得部102が取得した第1の複数の通信端末の端末IDのうち本登録情報保持部116にすでに登録されている端末IDを破棄する。
【0027】
抽出部112は、第1の複数の通信端末の端末IDのうち、第2の複数の通信端末の端末IDと同一の端末IDを抽出する。例えば、抽出部112は、オブジェクト識別情報取得部102が取得した顔画像と同一のオブジェクトを示す顔画像が登録された前回の仮登録テーブルを仮登録情報保持部110から取得する。そして、抽出部112は、今回の仮登録テーブルに登録されている複数の端末IDのうち、前回の仮登録テーブルに登録されている端末IDと同一の端末IDを抽出する。
【0028】
抽出部112により抽出された同一の端末IDが1つの場合、本登録部114が、当該1つの端末IDに対応付けて、オブジェクト識別情報を本登録情報保持部116が保持する本登録テーブルに登録する。一方、抽出部112により抽出された同一の端末IDが複数の場合、仮登録部108が、仮登録情報保持部110の仮登録テーブルに登録された第1の複数の通信端末の端末IDのうち、当該複数の同一の端末ID以外の端末IDを本登録情報保持部116への新たな登録候補から抹消する。
【0029】
本実施形態によれば、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得する毎に、取得したオブジェクト識別情報に対応する仮登録テーブルを更新する。そして、仮登録テーブルに本登録情報保持部116への登録候補として登録されている端末IDが1つとなった場合に、本登録部114が、オブジェクト識別情報に対応付けて、当該1つの端末IDを本登録情報保持部116に登録する。
【0030】
上記のように、以前に登録された仮登録テーブルと今回登録された仮登録テーブルとの比較により、登録候補の端末IDを絞りこむ。これにより、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得した時点に基づいて定まる期間内に、複数の通信端末30が通信装置20と無線通信を開始した場合でも、取得したオブジェクト識別情報に対応する通信端末30を絞り込むことができる。
【0031】
管理情報保持部106は、登録装置100がオブジェクト識別情報に対応付けて端末IDを登録する場合に参照される各種テーブルを保持している。配信部118は、オブジェクト識別情報に対応付けて登録されている通信端末30の端末IDを用いて、読取装置IDに対応付けられた情報を配信する。配信情報保持部120は、読取装置10が設置されるエリアに対応付けて配信内容を保持する。配信情報保持部120は、読取装置10が設置されるエリアに配置される遊技機40の種類に対応付けて、配信内容を保持してもよい。
【0032】
読取装置10は、例えば、台間機50に設けられている。よって、配信部118は、顔画像とともに読取装置10から提供される読取装置IDに基づいて、顔画像により特定される遊技者がどのような種類の遊技機40の近くにいるかを特定できる。したがって、配信部118は、読取装置IDに基づいて遊技者の近くにある遊技機40の種類を特定する。配信部118は、配信情報保持部120を参照して、特定された遊技機40の種類に基づいて配信内容を特定する。配信部118は、特定された種類に応じた配信内容を示す情報を配信してもよい。配信部118は、遊技者の近くにある遊技機40とは異なるエリアに設置されている遊技機40の種類に対応する配信内容を示す情報を配信してもよい。これにより、遊技者は、他のエリアに設置されている遊技機40に関する情報を知ることができる。
【0033】
図6は、管理情報保持部106が保持する通信装置接続テーブルの一例である。通信装置接続テーブルは、通信エリアフィールド、通信装置IDフィールド、読取装置IDフィールド、および種類フィールドを有する。通信エリアフィールドには、通信装置20が通信可能な通信エリアが示される。通信装置IDフィールドには、通信装置20を識別する通信装置IDが示される。読取装置IDフィールドには、通信エリアに設置されている読取装置を識別する読取装置IDが示される。種類フィールドには、通信エリアに設置されている遊技機40の種類が示される。
【0034】
図7は、管理情報保持部106が保持する通信端末接続テーブルの一例である。通信端末接続テーブルは、通信開始時刻フィールド、通信装置IDフィールド、および端末IDフィールドを有する。通信開始時刻フィールドには、通信端末30が通信装置20と無線通信を開始した時刻が示される。通信装置IDフィールドには、通信端末30が無線通信を開始した通信装置20の通信装置IDが示される。端末IDフィールドには、通信装置20に無線通信を開始した通信端末30の端末IDが示される。端末識別子取得部104は、通信装置20と無線通信を開始した通信端末30の端末ID、その通信装置20の通信装置IDおよび無線通信を開始した時刻を示す通信開始時刻情報をその通信装置20から取得し、通信端末接続テーブルを順次更新する。
【0035】
図8A、
図8B、
図8Cおよび
図8Dは、管理情報保持部106が保持する仮登録テーブルの一例を示す。仮登録テーブルは、端末IDフィールド、顔画像フィールド、および仮登録時刻フィールドを有する。端末IDフィールドには、本登録情報保持部116への登録候補である遊技者の通信端末30の端末IDが示される。顔画像フィールドには、登録候補である顔画像が示される。仮登録時刻フィールドには、仮登録テーブルが仮登録情報保持部110に登録された時刻として、オブジェクト識別情報取得部102が顔画像を取得した時刻が示される。仮登録部108は、例えば、顔画像が取得される毎に、仮登録テーブルを更新する。
【0036】
図9は、管理情報保持部106が保持する本登録テーブルの一例を示す。本登録テーブルは、会員IDフィールド、顔画像フィールド、および端末IDフィールドを有する。会員IDフィールドには、会員登録されている遊技者の会員IDが示される。顔画像フィールドには、会員登録されている遊技者の顔画像が示される。端末IDフィールドには、会員登録されている遊技者の通信端末30の端末IDが示される。本登録部114は、仮登録テーブルに示される通信端末30の端末IDのうち登録候補の端末IDが1つに絞られる毎に、本登録テーブルを更新する。
【0037】
図10は、配信情報保持部120が保持する配信情報テーブルの一例を示す。配信情報テーブルは、種類フィールド、配信内容フィールドを有する。種類フィールドには、配信情報の対象となる遊技機40の種類が示される。配信内容フィールドには、種類に応じた配信内容が示される。なお、種類に応じた配信内容とは、特定された種類に関する内容の他、特定された種類以外の他の種類に関する内容も含む。
【0038】
図11は、読取装置10からオブジェクト識別情報として顔画像を取得した場合に登録装置が実行する処理を示すフローチャートである。オブジェクト識別情報取得部102は、読取装置10から顔画像を取得すると(S100)、本登録情報保持部116が保持する本登録テーブルを参照して、取得した顔画像と同一のオブジェクトを示す顔画像がすでに本登録テーブルに登録されているか否かを判断する(S102)。同一のオブジェクトを示す顔画像が本登録テーブルに登録されている場合には、配信部118が配信処理を実行する(S114)。
【0039】
一方、同一のオブジェクトを示す顔画像が本登録テーブルに登録されていない場合には、端末識別子取得部104は、通信装置接続テーブルを参照して、遊技者の顔画像を取得した読取装置10の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信端末30の通信装置IDを特定する。さらに、端末識別子取得部104は、通信端末接続テーブルを参照して、特定された通信装置IDに対応付けられている端末IDおよび通信開始時刻を特定する。そして、端末識別子取得部104は、遊技者の顔画像を取得した時刻と、オブジェクト識別情報取得部102に遊技者の顔画像を提供した読取装置10の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信装置20と無線通信を開始した通信端末30の通信開始時刻とを照合する(S104)。
【0040】
照合の結果、顔画像を取得した時刻と無線通信を開始した時刻との差が±10秒以内である登録候補となる通信端末30の端末IDがない場合、処理を終了する。登録候補となる端末IDが存在する場合、仮登録部108は、登録候補となる端末IDが1つかどうかを判定する(S108)。
【0041】
登録候補となる端末IDが1つ存在する場合、本登録部114が、当該1つの端末IDに対応付けて、新たな会員IDと取得した顔画像とを本登録テーブルに登録する(S110)。さらに、配信部118は、新たに登録された会員に対して配信処理を実行する(S114)。一方、登録候補となる端末IDが複数存在する場合、仮登録部108は、仮登録テーブルの更新処理を実行する(S116)。
【0042】
図12は、仮登録テーブルの更新処理を示すフローチャートである。まず、仮登録部108は、例えば、
図8Aに示すような複数の端末IDと顔画像と仮登録時刻とを対応付けた新たな仮登録テーブルを生成する。さらに、仮登録部108は、仮登録情報保持部110にすでに登録されている仮登録テーブルのうち、取得した顔画像と同一のオブジェクトを示す顔画像が対応付けられた仮登録テーブルを検索する(S202)。
【0043】
検索できなければ(S204)、作成した新たな仮登録テーブルを仮登録情報保持部110に登録することで、仮登録テーブルを更新する(S206)。一方、検索できた場合(S204)、抽出部112が、新たな仮登録テーブルの端末IDと、登録済の仮登録テーブルの端末IDとを比較する(S208)。例えば、
図8Aに示す仮登録テーブルに登録された顔画像が示すオブジェクトと同一のオブジェクトを示す顔画像が登録された
図8Bに示す仮登録テーブルが検索できた場合、抽出部112は、
図8Aおよび
図8Bに示す仮登録テーブル同士を比較する。
【0044】
ここで、
図8Aに示す仮登録テーブルおよび
図8Bに示す仮登録テーブルには、それぞれ異なる場所に設置された読取装置10により異なる時点で読み取られた顔画像が登録されていてもよい。遊技者は、遊技店に入店後、異なる遊技機40を操作するために、遊技店内を移動することがある。したがって、異なる場所に設置されたそれぞれの読取装置10が同一の遊技者の顔画像を異なる時点で読み取ることがある。この場合、仮登録部108は、異なる読取装置10により異なる時点で読み取られたそれぞれの顔画像の仮登録テーブルを仮登録情報保持部110に登録することがある。
【0045】
比較の結果、抽出部112が同一の端末IDを抽出できたか否かを仮登録部108が判断する(S210)。同一の端末IDがなければ、処理を終了する。一方、同一の端末IDが抽出できた場合、仮登録部108は、同一の端末IDが複数か否かを判断する(S212)。
【0046】
同一の端末IDが複数の場合、仮登録部108は、同一の端末IDのみを含む新たな仮登録テーブルを仮登録情報保持部110に登録する(S214)。ここで、仮登録部108は、すでに登録されていた仮登録テーブルを削除してもよい。例えば、
図8Aおよび
図8Bに示す仮登録テーブル同士を比較の結果、仮登録部108は、
図8Cに示す新たな仮登録テーブルを生成して、仮登録情報保持部110に登録するとともに、すでに登録されていた
図8Bに示す仮登録テーブルを仮登録情報保持部110から削除する。
【0047】
一方、同一の端末IDが1つの場合、本登録部114が、当該1つの端末IDと、顔画像とを対応付けて、新たな会員IDとともに本登録テーブルに登録する(S216)。例えば、ステップS200で生成された仮登録テーブルが
図8Dに示す仮登録テーブルであり、すでに登録されている仮登録テーブルが
図8Cに示す仮登録テーブルの場合、同一の端末IDは1つなので、本登録部114は、
図9に示すように、当該1つの端末ID(AU00031)と、顔画像とを対応付けて、新たな会員ID(P000001)とともに本登録テーブルに登録する。次いで、配信部118は、新たに登録された会員に対して配信処理を実行する(S218)。
【0048】
図13は、配信部118による配信処理を示すフローチャートである。配信部118は、顔画像を取得した読取装置10の読取装置IDと、配信対象となる通信端末30の端末IDとを取得する(S300)。取得した顔画像が本登録テーブルに登録されている場合、または取得した顔画像を新たに本登録テーブルに登録した場合、配信部118は、顔画像を取得した読取装置10の読取装置IDと、配信対象となる通信端末30の端末IDとを取得する。配信部118は、通信装置接続テーブルを参照して、取得した読取装置IDに対応付けられた遊技機40の種類を特定する。さらに、配信部118は、配信情報テーブルを参照して、特定された遊技機40の種類に応じた配信内容を特定する(S302)。
【0049】
配信部118は、特定された配信内容を示す配信情報を端末IDに対応する会員IDの遊技者にすでに配信済みか否かを判定する(S304)。ここで、管理情報保持部106は、会員IDに対応付けて配信内容と配信内容を送付したか否かを示す情報とを有する配信情報テーブルを保持していてもよい。そして、配信部118は、配信情報テーブルを参照することで、特定された配信内容を示す配信情報をすでに配信対象の遊技者に配信したか否かを判定してもよい。配信していない場合には、配信部118は、端末IDを用いて配信情報を配信する(S306)。なお、通信端末30は、自己の端末IDが示された配信情報を受信した場合に配信情報に示された内容を自動的に画面に表示させる機能を有してもよい。配信部118は、いわゆるプッシュ型情報配信機能を利用して、通信端末30に配信情報を送信してもよい。
【0050】
以上のように、配信部118は、読取装置IDに基づいて特定される遊技者が存在するエリアに配置された遊技機40の種類に応じた配信情報を、遊技者に配信できる。
【0051】
本実施形態によれば、遊技者が遊技店に入店し、読取装置10が設置された台間機50に隣接する遊技機40の前に座ったときに、遊技者の顔画像と、遊技者が所有する通信端末30とを自動的に対応付けることができる。つまり、遊技者が読取装置10の近傍にいるだけで、遊技者の顔画像と、遊技者が所有する通信端末30とを自動的に対応付けることができる。よって、遊技者が会員登録する作業の煩わしさを低減できる。そして、会員登録することで、遊技者が所有する通信端末30に、遊技者に応じた配信情報の配信サービスを受けることができる。
【0052】
なお、上記の実施形態において、端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報が取得された時点に基づいて定められる期間内に、オブジェクト識別情報を取得した読取装置10に対応する通信装置20と無線通信を開始した通信端末30の端末IDを本登録テーブルへの登録候補として取得する例について説明した。しかし、端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得したときに、オブジェクト識別情報を読み取った読取装置10の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信装置と無線通信接続されている通信装置20の端末IDを本登録テーブルへの登録候補として取得してもよい。
【0053】
端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得したときに、当該オブジェクト識別情報を読み取った読取装置の設置位置を含む無線通信エリアを有する通信装置と無線通信接続されている第1の複数の通信端末の端末IDを登録候補の端末IDとして取得してもよい。さらに、端末識別子取得部104は、オブジェクト識別情報取得部102が読取装置または他の読取装置により読み取られたオブジェクトを識別する他のオブジェクト識別情報を取得したときに、通信装置20または他の読取装置10の設置位置を含む他の無線通信エリアを有する他の通信装置20と無線通信接続されている第2の複数の通信端末の端末IDを登録候補の端末IDとして取得してもよい。
【0054】
なお、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得したときとは、オブジェクト識別情報取得部102がオブジェクト識別情報を取得した時刻と同一の時刻の他、当該時刻を基準とした予め定められた期間、例えば当該時刻の前後数秒間、または前後数分間を含む。
【0055】
また、上記の実施形態において、読取装置10は、撮像装置であり、撮像装置が遊技者の画像をオブジェクト識別情報として撮像する例について説明した。しかし、読取装置10は、会員カードなどの媒体に記録または印字されることで媒体に予め示されている遊技者の会員ID、年齢、性別などのオブジェクト識別情報を読み取ってもよい。また、読取装置10は、遊技機、または遊技機用計数機に設けられてもよい。
【0056】
さらに、本実施形態に係る登録装置100が備える各部は、登録および配信に関する各種処理を行うプログラムをインストールし、このプログラムをコンピュータに実行させることで、構成してもよい。つまり、コンピュータに登録および配信に関する各種処理を行うプログラムを実行させることにより、登録装置100が備える各部としてコンピュータを機能させることで、登録装置100を構成してもよい。
【0057】
コンピュータはCPU、ROM、RAM、EEPROM(登録商標)等の各種メモリ、通信バス及びインタフェースを有し、予めファームウェアとしてROMに格納された処理プログラムをCPUが読み出して順次実行することで、登録装置100として機能する。
【0058】
以上、本発明を実施の形態を用いて説明したが、本発明の技術的範囲は上記実施の形態に記載の範囲には限定されない。上記実施の形態に、多様な変更または改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。その様な変更または改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【0059】
特許請求の範囲、明細書、および図面中において示した装置、システム、プログラム、および方法における動作、手順、ステップ、および段階等の各処理の実行順序は、特段「より前に」、「先立って」等と明示しておらず、また、前の処理の出力を後の処理で用いるのでない限り、任意の順序で実現しうることに留意すべきである。特許請求の範囲、明細書、および図面中の動作フローに関して、便宜上「まず、」、「次に、」等を用いて説明したとしても、この順で実施することが必須であることを意味するものではない。