特許第6075608号(P6075608)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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特許6075608決済端末装置および方法ならびにプログラム
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6075608
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】決済端末装置および方法ならびにプログラム
(51)【国際特許分類】
   G07G 1/14 20060101AFI20170130BHJP
   G06Q 20/24 20120101ALI20170130BHJP
【FI】
   G07G1/14
   G06Q20/24
【請求項の数】9
【全頁数】14
(21)【出願番号】特願2012-221671(P2012-221671)
(22)【出願日】2012年10月3日
(65)【公開番号】特開2014-75007(P2014-75007A)
(43)【公開日】2014年4月24日
【審査請求日】2014年12月25日
【新規性喪失の例外の表示】特許法第30条第2項適用 記者会見により公開(平成24年8月9日)
(73)【特許権者】
【識別番号】313015834
【氏名又は名称】株式会社フライトシステムコンサルティング
(74)【代理人】
【識別番号】100144048
【弁理士】
【氏名又は名称】坂本 智弘
(72)【発明者】
【氏名】片山 圭一朗
(72)【発明者】
【氏名】鈴木 淳
(72)【発明者】
【氏名】岡田 信道
(72)【発明者】
【氏名】齋藤 孟志
(72)【発明者】
【氏名】山本 康司
【審査官】 小島 哲次
(56)【参考文献】
【文献】 特開2002−269465(JP,A)
【文献】 特開2005−311904(JP,A)
【文献】 特開2009−100391(JP,A)
【文献】 特開2005−300474(JP,A)
【文献】 特開平07−129674(JP,A)
【文献】 特開2002−074211(JP,A)
【文献】 特開2001−306986(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
G07G 1/00− 5/00
G06Q 10/00−50/34
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う決済端末装置であって、
前記加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行う制御部、
を有し、
前記制御部は、
前記決済サーバに、加盟店契約毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行うことを特徴とする決済端末装置。
【請求項2】
前記制御部は、
接続される外部機器からの決済要求を通信により得、前記決済要求に基づき前記2以上の加盟店契約でそれぞれ設定される前記クレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行ない、前記電子決済処理の結果を通信により前記外部機器へ出力することを特徴とする請求項1に記載の決済端末装置。
【請求項3】
前記制御部は、
現在位置測位演算により取得される自身の位置情報にしたがい前記加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えることを特徴とする請求項1又は2に記載の決済端末装置。
【請求項4】
前記制御部は、
測定した電波強度にしたがい接続されるアクセスポイントから前記加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の決済端末装置。
【請求項5】
前記制御部は、
出力要求に応じて、前記選択操作された加盟店契約毎に所定の様式で編集された所定期間分の電子決済集計表を出力することを特徴とする請求項1に記載の決済端末装置。
【請求項6】
前記制御部は、
前記選択操作された加盟店契約毎の電子決済の履歴情報を記憶し、要求に応じて出力することを特徴とする請求項1記載の決済端末装置。
【請求項7】
前記制御部は、
要求者毎の決済の履歴情報に対するアクセス許容範囲が定義されたアクセス権限情報に基づくデータ項目からなる前記履歴情報を出力することを特徴とする請求項6記載の決済端末装置。
【請求項8】
2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う、少なくとも入力部と出力部とを有する決済端末装置に使用される決済方法であって、
前記入力部による加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えるステップと、
前記入力部から続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行ない、処理結果を前記出力部に出力するステップと、を有し、
前記電子決済処理を行うステップは、
前記決済サーバに、加盟店契約情報毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行うステップを含むことを特徴とする決済方法。
【請求項9】
コンピュータによって実行され、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う決済端末装置に使用されるプログラムであって、
前記コンピュータに、
前記加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替える処理と、
続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行う処理と、を実行させ、
前記電子決済処理を行う処理は、
前記決済サーバに、加盟店契約情報毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行う処理を含むことを特徴とするプログラム。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、加盟店契約毎に決済サーバとの間で電子決済を行う、決済端末装置および方法ならびにプログラムに関する。
【背景技術】
【0002】
通常、カード会社と加盟店契約を締結した店舗では、そのカード会社が発行するクレジットカードでの決済が可能になる。カード会社での決済には、カード会社から加盟店に対し、手数料、所謂、クレジット手数料が課せられる。このクレジット手数料は、カード会社との契約により、その比率(手数料率)が加盟店毎に設定される。このため、カード会社は、加盟店からのクレジット利用金額の請求に対し、加盟店に対し、当該加盟店に対する手数料率分を差し引いた金額を支払っている。
【0003】
ところで、通常のクレジットカードの決済端末装置には、1台につき1個の加盟店契約しか設定できない。例えば、ホテル/総合施設の場合、宿泊を決済するクレジットカードの手数料率は3%前後である。しかし、宴会場や結婚式場等の場合、金額が数百万円規模になるため、その3%ではあまりにも高額になるため、通常、1.8%、あるいは2%以下の手数料率が適用される。このように適用され設定される手数料率毎に別の加盟店契約の締結が必要になる。しかしながら、1台のクレジットカードの決済端末装置には1個の加盟店契約(手数料率)しか設定できないため、宿泊フロントにある決済端末装置は宿泊用の手数料率が設定され、宴会場のフロアにある決済端末装置には宴会用の手数料率が設定される。この場合、例えば、チェックアウト時間が集中してフロントが混雑した場合、手数料率が異なることから宴会場でチェックアウト処理を行うといった融通性のある使用ができない。また、複数台のクレジットの決済端末装置を管理する必要が生じ、例えば、手数料率の違うクレジットの決済端末装置での決済処理ミス等が発生し、業務効率低下の要因になっていた。
【0004】
上記した不都合を回避するため、従来、例えば、特許文献1に示されるように、1つの加盟店契約に対しクレジット手数料率を売り場単位に複数設定可能なクレジット請求データ処理装置が知られている。特許文献1に開示された技術によれば、複数のクレジットの決済端末装置とLAN(Local Area Network)経由で接続されるストアコントローラ(クレジット請求データ処理装置)は、各クレジットの決済端末装置を複数組に分類して管理すると共に、そのクレジットの決済端末装置の組毎に手数料率を設定したテーブルを有する。そして、同一の組に属するクレジットの決済端末装置から収集した取引明細データのクレジット利用金額を合計し、テーブル索引により、合計金額から当該組に対応する手数料率を差し引いた金額を請求金額として、組単位にクレジットカードで支払われた代金に対するカード会社への請求データファイルを作成してカード会社のホストコンピュータに対してオンラインで送信する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特開2002−269465号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、特許文献1に開示された技術によれば、クレジットの決済端末の上位に位置するストアコントローラに処理負荷がかかると共に、システム構築の際のコスト面でも問題がある。また、特許文献1に開示された技術によれば、クレジットの決済端末装置は有線で接続されているため、例えば、ホテル/総合施設において、チェックアウト時間が集中してフロントが混雑した場合、宴会場のクレジットの決済端末装置をフロントに持ち込んでチェックアウト処理を行うといった融通性のある使用ができない。
【0007】
なお、上記した不都合は、ホテル/総合施設に限らず、他の業種にもある。例えば自動車販売の場合、一部販売店ではクレジットカードで車自体を購入できるが、数百万円もする車に対して3%の手数料を取られてはたまらないため、車両販売用の加盟店契約は手数料率が低く設定される。しかし、タイヤ交換やオイル交換、あるいはパーツ購入の場合には通常の手数料率が適用できるため、そのための加盟店契約が必要になる。また、保険の代理店の場合、1つの保険会社以外を扱わないという代理店は稀であり、たいていは、生保で1〜2社、損保で1〜2社を扱うことが多い。このため、代理店では取り扱う保険会社毎のクレジットカードの決済端末装置を用意する必要がある。代理店はあくまで取り次ぎ業務であるため、お金の収納は保険会社が直接実行するためのである。このように、1つのクレジットカードの決済端末には1つの加盟店契約しかセットできないことの不都合があるなかで数十年の間、上記した不都合な運用が続いてきた。
【0008】
本発明は上記した課題を解決するためになされたものであり、1台で複数の異なる加盟店契約に対応できるようにすることで業務効率の改善をはかった、決済端末装置および方法ならびにプログラムを提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するために本発明の第1の観点に係る決済端末装置は、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う決済端末装置であって、前記加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行う制御部、を有し、前記制御部は、前記決済サーバに、加盟店契約毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の決済端末装置によれば、制御部は、加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。このため、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えて決済することができ、ホテルや生損保代理店、自動車販売や商業施設等、複数の加盟店契約を持つ施設では、複数台の決済端末による管理コストの低減、手数料率が異なる決済端末での決済ミスの軽減等を実現でき、結果的に業務効率が大幅に向上する。また、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するため決済端末と決済サーバとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システム構築の際のコスト削減もはかれる。また、制御部は、決済サーバに、加盟店契約毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、電子証明書を受信した決済サーバとの間で決済情報に基づく決済処理を行う。このことにより、加盟店契情報約毎に付与される電子証明書によりセキュアな認証が可能になる。
【0012】
本発明の決済端末装置において、前記制御部は、接続される外部機器からの決済要求を通信により得、前記決済要求に基づき前記2以上の加盟店契約でそれぞれ設定される前記クレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行ない、前記電子決済処理の結果を通信により前記外部機器へ出力してもよい。本発明によれば、外部接続機器との間で決済情報の連携を行うことにより確定した決済金額の再入力が不要になって使用者の負担が軽減される他、決済処理部分だけを決済端末が行うことで、セキュリティ上安全な決済処理システムを提供することができる。
【0013】
本発明の決済端末装置において、前記制御部は、現在位置測位演算により取得される自身の位置情報にしたがい前記加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えてもよい。本発明によれば、位置情報により加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えることで、訪問先へ複数の決済端末を持ち歩くことが不要になる。
【0014】
本発明の決済端末装置において、前記制御部は、測定した電波強度にしたがい接続されるアクセスポイントから前記加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えてもよい。本発明によれば、アクセスポイントにより加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えることで、例えばフロア単位での加盟店契約毎のクレジット手数料率情報の設定が可能になる。
【0015】
本発明の決済端末装置において、制御部は、要求に応じて、選択操作された加盟店契約毎に所定の様式で編集された所定期間分の電子決済集計表を出力してもよい。本発明によれば、加盟店契約毎に電子決済集計表を出力することで、加盟店契約毎の決済管理を簡単に低コストで実現することができる。
【0016】
本発明の決済端末装置において、制御部は、選択された加盟店契約毎の電子決済の履歴情報を記憶し、要求に応じて出力してもよい。本発明によれば、加盟店契約毎の電子決済の履歴情報を記憶し、必要に応じて遡って参照することで、不正や障害等、不測の事態発生時の原因究明に寄与することができる。
【0017】
本発明の決済端末装置において、制御部は、要求者毎の決済の履歴情報に対するアクセス許容範囲が定義されたアクセス権限情報に基づくデータ項目からなる前記履歴情報を出力してもよい。本発明によれば、アクセス権限情報により履歴のアクセス範囲を定義することで、要求者毎にアクセス可能なデータ項目を制限でき、したがってセキュリティ効果が増す。
【0018】
本発明の第2の観点に係る決済方法は、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う、少なくとも入力部と出力部とを有する決済端末装置に使用される決済方法であって、前記入力部による加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替えるステップと、前記入力部から続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行ない、処理結果を前記出力部に出力するステップと、を有し、前記電子決済処理を行うステップは、前記決済サーバに、加盟店契約情報毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行うステップを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の決済方法によれば、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。したがって、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済することができるようになり、その結果、業務効率を改善することができる。また、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するために決済端末と決済サーバとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システムを構築する際のコストの削減もはかれる。
【0020】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータによって実行され、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う決済端末装置に使用されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記加盟店契約の選択操作に基づき加盟店契約毎に設定されるクレジット手数料率を切替える処理と、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で切替えられた前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行う処理と、を実行させ、前記電子決済処理を行う処理は、前記決済サーバに、加盟店契約情報毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行う処理を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムによれば、コンピュータが上記したプログラムを実行することにより、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。したがって、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済することができるようになり、このため、業務効率を改善することができる。また、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するために決済端末と決済サーバとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システムを構築する際のコストの削減もはかれる。
【発明の効果】
【0022】
本発明によれば、1台で複数の異なる加盟店契約に対応できるようにすることで、業務効率の改善をはかった、決済端末装置および方法ならびにプログラムを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0023】
図1】本発明の実施形態に係る決済端末装置が接続されるクレジット決済システムの構成を示す図である。
図2】本発明の実施例1に係る決済端末装置の構成を示すブロック図である。
図3】本発明の実施例2に係る決済端末装置の構成を示すブロック図である。
図4】本発明の実施の形態に係る決済端末装置の保守時の動作を示すフローチャートである。
図5】本発明の実施の形態に係る決済端末装置の運用時の動作を示すフローチャートである。
図6】本発明の実施の形態に係る決済端末が提供する画面とその遷移を示す図である。
図7】本発明の実施の形態に係る決済端末装置が出力する電子決済集計表の様式を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0024】
(実施形態の構成)
以下、添付図面を参照して本発明を実施するための実施の形態(以下、単に本実施形態という)について詳細に説明する。
【0025】
図1は、本実施形態に係る決済端末装置が接続される決済処理システム10の構成を示す図である。国内では、NTTデータが提供するCAFIS(Credit And Finance Information System)、日本カードネットワークが提供するCARDNET、GPnetが提供するGPnetという3つの代表的なクレジット決済ネットワーク1があり、これらは、アクワイアリングネットワークとインターチェンジネットワークの双方の役割を担っている。インターチェンジネットワークは、Visa(登録商標)ブランドの取引ではVisaネット、JCB(登録商標)ブランドの取引ではCARDNETが利用される。また、海外のイシュア(クレジットカード発行会社)、アクワイアラ(国際決済ブランドやローカルブランドから加盟店を保有することが認められたカード会社や銀行)との接続が必要なクロスボーダー取引は、海外の国際決済ブランドが保有するネットークを経由して行われる。
【0026】
クレジット決済ネットワーク1には、カード会社(クレジットカード会社)の専用ネットワーク2経由で複数のカード会社のシステム(決済サーバ3a〜3n)と、金融機関の専用ネットワーク4経由で複数の金融機関のシステム(決済サーバ5a〜5n)が接続される。本実施形態に係る決済端末装置6は、加盟店毎に複数設置され、例えば、決済端末用にカスタマイズされたスマートフォン(実施例1)や、インターネット接続環境を有するタブレット端末(実施例2)等により実現が可能である。決済端末装置6は、加盟店毎に複数用意され、移動体通信網7経由で加盟店センターの加盟店サーバ8に接続され、この加盟店サーバ8がクレジット決済ネットワーク1に接続される構成になっている。
【0027】
決済端末装置6は、実施例1として図2に示すように、制御部60と、記憶部61と、通信部62と、操作/表示部63と、カード読み取り部64と、近距離無線通信部65とが、アドレス、データ、コントロールのためのラインが複数本で構成されるシステムバス66を介して共通接続することより構成される。
【0028】
記憶部61は、例えば、SRAM(Static Random Access Memory)やDRAM(Dynamic Random Access Memory)等の半導体記憶素子またはHD(Hard Disk)等の記憶媒体によって構成され、プログラム領域と作業領域とが割り付けられる。プログラム領域には、本実施形態に係るプログラムが、また、作業領域の一部の書換え不可領域には、加盟店契約毎に付与されるIDに関連付けて取得されるそれぞれの電子証明書A,B,C、および、後述する要求者毎の決済履歴のアクセス許容範囲が定義されたアクセス権限テーブル(図示省略)が格納されている。
【0029】
通信部62は、移動体通信網7、および不図示のIP(Internet Protocol)網を経由し、例えば、TCP/IP(Transmission Control Protocol Internet Protocol)によるネットワーク接続を実現する通信インタフェースである。操作/表示部63は、操作機能と表示機能が一体化され構成されたタッチバネルであり、操作機能はタブレットで、表示機能はLCD(Liquid Crystal Display)やOEL(Organic Electroluminescence)等の表示デバイスで構成される。操作/表示部63は、制御部60と利用者間のインタフェースとなり、例えば、利用者による加盟店契約の選択、決済情報の入力、出力要求の発行、決済要求に基づく加盟店契約切替え画面等を表示する。
【0030】
カード読み取り部64は、所謂、カードリーダであり、所有者のクレジットカードが装填されると、そのカード情報を読み取ってシステムバス66経由で制御部60へ出力する。カード読み取り部64は、例えば、スマートフォンの正面下部にカード読み取りのための溝が形成され、利用者がクレジットカードをその溝に装填してスライドさせることによって読み取りが可能なようにスマートフォン用にカスタマイズされた電気機械部品である。近距離無線通信部65は、BlueTooth(登録商標)に準拠した近距離無線通信インタフェースであり、同じくこの規格に準拠して接続される、例えば、後述する専用プリンタに電子決済の処理結果を出力し、また、POSレジスタとの間でデータの交換を行う。
【0031】
制御部60は、例えば、マイクロプロセッサで構成され、記憶部61の所定の領域に格納されたプログラムを読み出して実行することにより、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバ3(a〜n),5(a〜n)との間で切替えられた加盟店契約に基づく電子決済処理を行う。このとき、制御部60は、決済サーバ3(a〜n),5(a〜n)に、加盟店契約毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信する。
【0032】
加盟店契約を切替える際に、制御部60は、現在位置測位演算により取得される自身の位置情報に基づき、あるいは、通信部62を介して測定した電波強度にしたがい接続されるアクセスポイントに基づき切替えてもよい。
【0033】
制御部60は、外部機器として接続される、例えば、POS(Point Of Sale)レジスタからの決済要求を、例えば、近距離無線通信部65を介して得、当該決済要求に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバ3との間で切替えられた加盟店契約に基づく電子決済処理を行ない、電子決済処理の結果を通信により外部機器へ出力してもよい。
【0034】
制御部60は、出力要求に応じて、選択操作された加盟店契約毎に所定の様式で編集された所定期間分の電子決済集計表(日計)を出力してもよい。また、制御部60は、選択操作された加盟店契約毎の電子決済の履歴を記憶し、要求に応じて出力してもよい。このとき、制御部60は、要求者毎に予め割り当てられたアクセス権限に基づき許可されるデータ項目からなる履歴を出力する。この場合は、いずれも外部にシステムバス66、あるいは近距離無線通信により専用のプリンタ(図示省略)が接続される。
【0035】
決済端末装置6は、実施例2として図3に示すように、普及しているタブレット端末で実現してもよい。この場合は、図3に示すように、タブレット端末が内蔵するBlueTooth(登録商標)等の近距離無線通信部65を介してリーダ/プリンタ20が接続される。リーダ/プリンタ20のうち、リーダ(カード読取り部21)は、図2のカード読み取り部64が持つ機能を実現し、プリンタ(印刷部22)は、電子決済集計表(日計)や決済の履歴を出力する。他の構成は、図2に示す実施例1と同様である。
【0036】
(実施形態の動作)
まず、図4のフローチャートを参照して本実施形態に係る決済端末装置6の保守時の動作から説明する。まず、店舗側では、実運用に先立ち、決済端末装置6として使用する複数のスマートフォン(実施例1)、あるいはインターネット接続環境を有するタブレット端末(実施例)2が実行する決済用のアプリケーションプログラム(本実施形態のプログラム)を、決済端末装置6用にカスタマイズする必要がある。
【0037】
具体的に、店舗側では、操作/表示部63を操作することにより、本アプリケーションプログラムを起動する。制御部60は、加盟店契約が複数ある場合(ステップS101“Yes”)、カード会社のシステムから転送される、加盟店契約の識別情報(ID)に関連づけられた電子証明書を、通信部62による通信で取得し、記憶部61の作業領域に保存する(ステップS102)。
【0038】
続いて、店舗側では、加盟店契約選択画面をカスタマイズする(ステップS103)。加盟店契約選択画面をカスタマイズするにあたり、操作/表示部63を操作することによりテンプレートとして用意された画面を表示して加盟店契約名を複数入力する。例えば、図6(a)の画面例に示されるように、生損保代理店用に、「フライト火災保険」、「恵比寿生命保険」、「片山損害保険」、ホテル・総合施設用に、「宿泊」、「レストラン」、「宴会場」、ディラー用に、「車両販売」、「タイヤ・オイル交換」、「パーツ販売」である。生損保代理店は、1社で複数の保険会社の契約を持つ場合、ホテル・総合施設やカーディラーは、同じ会社の中で複数の料率がある場合である。
【0039】
このようにあらかじめ用意されたテンプレートに加盟店契約名を入力するだけでアプリケーションプログラムのカスタマイズが可能となり、したがって、加盟店契約の保守管理を簡単に、低コストで実現することができる。
【0040】
上記したアプリケーションプログラムのカスタマイズ後、決済端末装置6としての運用が可能になる。そして、店舗側では、必要に応じて、電子決済集計表(日計)あるいは電子決済の履歴をオフラインで出力することができる。すなわち、制御部60は、操作/表示部63を操作することにより発行される出力要求を受信すると(ステップS104)、その出力要求が日計の場合(ステップS104“日計”)、近距離無線通信部65を介して接続される不図示の専用プリンタ(実施例1)、あるいはリーダ/プリンタ20(実施例2)に、例えば、図7に様式の一例が示される日計を出力する(ステップS105)。
【0041】
図7に示すように、加盟店契約毎の日計を日々出力することで、あるいは所定期間毎、定期的に電子決済集計表を出力することで加盟店契約毎の決済管理を簡単に、低コストで実現することができる。
【0042】
一方、出力要求が決済履歴の場合(ステップS104“履歴”)、制御部60は、要求者のアクセス権限を判定する権限認証を行う(ステップS106)。権限認証にあたり、制御部60は、操作/表示部63を操作した要求者に基づき、記憶部61の所定の領域に格納された要求者毎に設定されたアクセス権限テーブル(図示省略)を参照することによってそのアクセスの許容範囲を判定することが可能である。そして。そのアクセス許容範囲に基づき、使用した電子証明書を含む決済の履歴が、近距離無線通信により接続される専用プリンタ(実施例1)、あるいはリーダ/プリンタ20(実施例2)に出力される(ステップS107)。
【0043】
このように、加盟店契約毎の電子決済の履歴を記憶し、必要に応じて遡ってアクセスすることで、不正や障害等、不測の事態発生時の原因究明に寄与することができる。また、このときに、従業員や管理者等、要求者毎に予め割り当てられたアクセス権限に基づき許可されるデータ項目からなる履歴を参照可とすることで、要求者毎にアクセス可能なデータ項目を制限できセキュリティ効果が増す。
【0044】
次に、図5のフローチャートを参照して、本実施形態に係る決済端末装置6の運用時の動作について詳細に説明する。まず、店舗側では、従業員が、操作/表示部63を操作することによりアプリケーションプログラムを起動する(ステップS201)。これを受けて制御部60は、起動されたアプリケーションプログラムを実行することにより、操作/表示部63にパスワード入力画面を表示する(ステップS202)。従業員がパスワードを入力すると、制御部60は、パスワード認証を行い、認証が成立すると(ステップS203“Yes”)、操作/表示部63に、例えば、図6(b)に一例を示す加盟店契約選択画面を表示する(ステップS204)。
【0045】
続いて、加盟店契約選択画面を確認した従業員は、操作/表示部63に表示された保守時に登録済みの加盟店契約名の中から該当のものを選択すると(ステップS205“Yes”)、加盟店契約が切替えられ、制御部60は、操作/表示部63に切替えられた加盟店契約にしたがう決済情報入力画面を表示する(ステップS206)。以降は通常の流れと同様、従業員は、操作/表示部63を操作することにより決済金額を入力し、制御部60は、決済金額に関する情報を取り込むと(ステップS207“Yes”)、カード読み取り部64に顧客が所有するクレジットカードのカード情報を読み取らせる。制御部60は、カード情報の読み取りが成功すると(ステップS208“Ues”)、読み取ったカード情報を取り込んでカード認証を行う。
【0046】
カード認証が成立すると(ステップS209“Yes”)、制御部60は、記憶部61の作業領域を参照して該当の加盟店契約の電子証明書A〜Cのいずれかを選択し、選択された電子証明書A〜Cのいずれかを、通信部62により、加盟店サーバ8、移動体通信網7、クレジット決済ネットワーク1、クレジット専用ネットワーク2経由で、切替えられた加盟店契約を管理するカード会社の決済サーバ3a〜3nのいずれかに送信する(ステップS210)。そして、制御部60は、電子証明書を受信した決済サーバ3a〜3n,5a〜5nのいずれかとの間で更に入力された決済情報に基づく決済処理を実行する(ステップS211)。最後に、制御部60は、決済処理の終了に伴う決済完了画面を操作/表示部63に表示し、必要に応じてカスタマイズ項目を入力して一連の決済処理を完了する(ステップS212)。
【0047】
(実施形態の効果)
以上説明のように本実施形態に係る決済端末装置6によれば、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバ3a〜3n,5a〜5nとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。このため、1台の決済端末装置6で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済することができ、ホテルや生損保代理店、自動車販売や商業施設等、複数の加盟店契約を持つ施設では、複数台の決済端末による管理コストの低減、手数料率が異なる決済端末装置6での決済ミスの軽減等を実現でき、結果的に業務効率が大幅に向上する。
【0048】
具体的に、1台の決済端末装置6に複数の加盟店契約(手数料率)が設定できるため、例えば、ホテルでの活用シーンでは、例えば、チェックアウト時間が集中してフロントが混雑した場合でも宴会場でチェックアウト処理を行うことができるといった融通性のある使用ができる。また、複数台のクレジット決済端末を管理する必要がなくなるため、手数料率の違うクレジット決済端末での決済処理ミス等が発生することはなくなり、業務効率が向上する。生損保代理店、自動車販売や商業施設等でも同様であり、複数の加盟店契約を持つ施設の全てに活用が可能である。
【0049】
また、本実施形態に係る決済端末装置6によれば、1台の決済端末装置6で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するため、決済端末装置6と決済サーバ3a〜3n,5a〜5nとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システム構築の際のコスト削減もはかれる。また、決済処理にあたり、加盟店契約毎に付与される識別情報(ID)に関連付けられた電子証明書を添付して送信するため、加盟店契約毎に付与される電子証明書によりセキュアな認証が可能になる。
【0050】
また、本実施形態に係る決済端末装置6によれば、POSレジスタ等、接続される外部機器を仲介し、外部機器からの決済要求を通信により得、当該決済要求に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバ3との間で切替えられた加盟店契約に基づく電子決済処理を行なう。このように、外部機器との間で決済情報の連携を行なうことにより確定した決済金額の再入力が不要になり、利用者の負担が軽減される他、決済処理部分だけを決済端末装置6が行うことで、セキュリティ上安全な決済処理システムを提供することができる。
【0051】
なお、決済端末装置6は、加盟店契約を切替えるにあたり、図6(b)に示した加盟店契約選択画面による選択操作によらず、位置測位演算により取得される自身の位置情報にしたがい、あるいは測定した電波強度にしたがい接続されるアクセスポイントから自動的に加盟店契約を切替えてもよい。このように、位置情報により自動的に加盟店契約を切替えることで、訪問先へ複数の決済端末を持ち歩くことが不要になり、また、アクセスポイントにより加盟店契約を切替えることで、例えばフロア単位での加盟店契約の設定が可能になる。
【0052】
また、本実施形態に係る決済端末装置6によれば、要求に応じて、選択操作された加盟店契約毎に所定の様式で編集された所定期間分の電子決済集計表を出力してもよく、加盟店契約毎に電子決済集計表を出力することで、加盟店契約毎の決済管理を簡単に低コストで実現することができる。また、選択された加盟店契約毎の電子決済の履歴を記憶し、要求に応じて出力してもよく、加盟店契約毎の電子決済の履歴を必要に応じて遡って参照することで、不正や障害等、不測の事態発生時の原因究明に寄与することができる。この履歴を参照するにあたり、要求者毎に予め割り当てられたアクセス権限に基づき許可されるデータ項目からなる履歴を出力してもよい。このように、アクセス権限に基づき履歴のアクセス範囲を定義することで、要求者毎にアクセス可能なデータ項目を制限でき、したがってセキュリティ効果が増す。
【0053】
なお、本実施形態に係る決済方法は、例えば、図1図3に示すように、加盟店契約毎に決済サーバ3,5との間で電子決済を行う、少なくとも入力部と出力部(操作/表示部63)とを有する決済端末装置に使用される決済方法である。そして、図4に示すように、前記入力部による加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替えるステップ(S204,S205)と、前記入力部から続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間で前記切替えられた加盟店契約に基づく電子決済処理を行ない、処理結果を前記出力部に出力するステップ(S207〜S212)と、を有することを特徴とする決済方法である。
【0054】
本実施形態に係る決済方法によれば、1台で複数の異なる加盟店契約に対応できるようにすることで業務効率の改善をはかることができる。
【0055】
本実施形態に係るプログラムは、図1図3に示すように、コンピュータ(制御部60)によって実行され、加盟店契約毎に決済サーバ3,5との間で電子決済を行う決済端末装置6に使用されるプログラムである。そして、図4に示すように、前記コンピュータに、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替える処理(S204〜S206)と、続いて入力される決済情報にしたがい、前記決済サーバとの間で前記切替えられた加盟店契約に基づく電子決済を行なう処理(S207〜S212)と、を実行させるプログラムである。
【0056】
本実施形態に係るプログラムによれば、本プログラムを記憶部61のプログラム領域に格納し、制御部60が当該プログラムを逐次読み出し実行することにより、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバ3a〜3n、5a〜5nとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。このため、1台で複数の異なる加盟店契約に対応できるようになり、したがって、業務効率の改善をはかった決済端末装置6を提供することができる。
【0057】
以上、本発明の好ましい実施形態について詳述したが、本発明の技術的範囲は上記実施形態に記載の範囲には限定されないことは言うまでもない。上記実施形態に、多様な変更又は改良を加えることが可能であることが当業者に明らかである。またその様な変更又は改良を加えた形態も本発明の技術的範囲に含まれ得ることが、特許請求の範囲の記載から明らかである。
【符号の説明】
【0058】
1…クレジット決済ネットワーク、2,4…専用ネットワーク、3(a〜n),5(a〜n)…決済サーバ、6…決済端末装置、7…移動体通信網、8…加盟店サーバ、10…決済処理システム、20…リーダ/プリンタ、60…制御部、61…記憶部、62…通信部、63…操作/表示部、64…カード読み取り部、65…近距離無線通信部、66…システムバス。
図1
図2
図3
図4
図5
図6
図7