【課題を解決するための手段】
【0009】
上記した課題を解決するために本発明の第1の観点に係る決済端末装置は、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う決済端末装置であって、前記加盟店契
約の選択操作に基づき
、加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間
で切替えられた
前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行う制御部、を有し、前記制御部は、前記決済サーバに、加盟店契
約毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信
し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行うことを特徴とする。
【0010】
本発明の決済端末装置によれば、制御部は、加盟店契約の選択操作に基づ
き加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバとの間で選択された加盟店契
約に基づく電子決済を行う。このため、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替えて決済することができ、ホテルや生損保代理店、自動車販売や商業施設等、複数の加盟店契約を持つ施設では、複数台の決済端末による管理コストの低減、手数料率が異なる決済端末での決済ミスの軽減等を実現でき、結果的に業務効率が大幅に向上する。また、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するため決済端末と決済サーバとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システム構築の際のコスト削減もはかれる。また、制御部は、決済サーバに、加盟店契
約毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信
し、電子証明書を受信した決済サーバとの間で決済情報に基づく決済処理を行う。このことにより、加盟店契情報約毎に付与される電子証明書によりセキュアな認証が可能になる。
【0012】
本発明の決済端末装置において、前記制御部は、接続される外部機器からの決済要求を通信により得、前記決済要求に基づき
前記2以上の加盟店契約
でそれぞれ設定される前記クレジット手数料率を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間
で切替えられた
前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行ない、前記電子決済処理の結果を通信により前記外部機器へ出力してもよい。本発明によれば、外部接続機器との間で決済情報の連携を行うことにより確定した決済金額の再入力が不要になって使用者の負担が軽減される他、決済処理部分だけを決済端末が行うことで、セキュリティ上安全な決済処理システムを提供することができる。
【0013】
本発明の決済端末装置において、前記制御部は、現在位置測位演算により取得される自身の位置情報にしたがい前記加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替えてもよい。本発明によれば、位置情報により加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替えることで、訪問先へ複数の決済端末を持ち歩くことが不要になる。
【0014】
本発明の決済端末装置において、前記制御部は、測定した電波強度にしたがい接続されるアクセスポイントから前記加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替えてもよい。本発明によれば、アクセスポイントにより加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替えることで、例えばフロア単位での加盟店契約
毎のクレジット手数料率情報の設定が可能になる。
【0015】
本発明の決済端末装置において、制御部は、要求に応じて、選択操作された加盟店契
約毎に所定の様式で編集された所定期間分の電子決済集計表を出力してもよい。本発明によれば、加盟店契
約毎に電子決済集計表を出力することで、加盟店契約毎の決済管理を簡単に低コストで実現することができる。
【0016】
本発明の決済端末装置において、制御部は、選択された加盟店契約毎の電子決済の履歴
情報を記憶し、要求に応じて出力してもよい。本発明によれば、加盟店契約毎の電子決済の履歴
情報を記憶し、必要に応じて遡って参照することで、不正や障害等、不測の事態発生時の原因究明に寄与することができる。
【0017】
本発明の決済端末装置において、制御部は、要求者毎の
決済の履歴情報に対するアクセス許容範囲が定義されたアクセス権限情報に基づくデータ項目からなる
前記履歴
情報を出力してもよい。本発明によれば、アクセス権限
情報により履歴のアクセス範囲を定義することで、要求者毎にアクセス可能なデータ項目を制限でき、したがってセキュリティ効果が増す。
【0018】
本発明の第2の観点に係る決済方法は、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う、少なくとも入力部と出力部とを有する決済端末装置に使用される決済方法であって、前記入力部による加盟店契
約の選択操作に基づき
、加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替えるステップと、前記入力部から続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間
で切替えられた
前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行ない、処理結果を前記出力部に出力するステップと、を有し、前記
電子決済処理を行うステップは、前記決済サーバに、加盟店契約情報毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信
し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行うステップを含むことを特徴とする。
【0019】
本発明の決済方法によれば、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。したがって、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済することができるようになり、その結果、業務効率を改善することができる。また、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するために決済端末と決済サーバとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システムを構築する際のコストの削減もはかれる。
【0020】
本発明の第3の観点に係るプログラムは、コンピュータによって実行され、2以上の加盟店契約を締結した店舗毎に決済サーバとの間で電子決済を行う決済端末装置に使用されるプログラムであって、前記コンピュータに、前記加盟店契
約の選択操作に基づき
、加盟店契約
毎に設定されるクレジット手数料率を切替える処理と、続いて入力される決済情報にしたがい前記決済サーバとの間
で切替えられた
前記クレジット手数料率に基づく電子決済処理を行う処理と、を実行させ、前記
電子決済処理を行う処理は、前記決済サーバに、加盟店契約情報毎に付与される識別情報に関連付けられた電子証明書を添付して送信
し、前記電子証明書を受信した前記決済サーバとの間で前記決済情報に基づく決済処理を行う処理を含むことを特徴とする。
【0021】
本発明のプログラムによれば、コンピュータが上記したプログラムを実行することにより、加盟店契約の選択操作に基づき2以上の加盟店契約を切替え、続いて入力される決済情報にしたがい決済サーバとの間で選択された加盟店契約に基づく電子決済を行う。したがって、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済することができるようになり、このため、業務効率を改善することができる。また、1台の決済端末で複数の異なる加盟店契約を切替えて決済するために決済端末と決済サーバとの間にストアコントローラ等の設置が不要になり、したがって、システムを構築する際のコストの削減もはかれる。