(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
電源から第1電気機器に電力を供給する第1経路上に配置された第1スイッチと、前記第1電気機器に対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける第1操作受付部と、前記第1電気機器と第2電気機器とに対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける第2操作受付部と、前記第1操作受付部により受け付けられた操作と前記第2操作受付部により受け付けられた操作とに基づいて前記第1スイッチの状態を制御する第1制御部と、前記第2操作受付部により受け付けられた操作に基づく制御情報を送信する送信部と、を備える第1スイッチ装置と、
前記電源から前記第2電気機器に電力を供給する第2経路上に配置された第2スイッチと、前記第1スイッチ装置から送信された制御情報を受信する受信部と、前記受信部により受信された制御情報に基づいて前記第2スイッチの状態を制御する第2制御部と、を備える第2スイッチ装置と、を備える、
電力供給制御システム。
前記第2経路上に配置された第3スイッチと、前記第2電気機器に対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける第4操作受付部と、を備える第3スイッチ装置をさらに備える、
請求項1に記載の電力供給制御システム。
電源から第1電気機器に電力を供給する第1経路上に配置された第1スイッチを備える第1スイッチ装置と、前記電源から第2電気機器に電力を供給する第2経路上に配置された第2スイッチを備える第2スイッチ装置と、を備える電力供給制御システムが実行する電力供給制御方法であって、
前記第1スイッチ装置が、前記第1電気機器に対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける第1操作受付ステップと、
前記第1スイッチ装置が、前記第1電気機器と前記第2電気機器とに対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける第2操作受付ステップと、
前記第1スイッチ装置が、前記第1操作受付ステップで受け付けられた操作と前記第2操作受付ステップで受け付けられた操作とに基づいて前記第1スイッチの状態を制御する第1制御ステップと、
前記第1スイッチ装置が、前記第2操作受付ステップで受け付けられた操作に基づく制御情報を送信する送信ステップと、
前記第2スイッチ装置が、前記送信ステップで送信された制御情報を受信する受信ステップと、
前記第2スイッチ装置が、前記受信ステップで受信された制御情報に基づいて前記第2スイッチの状態を制御する第2制御ステップと、を備える、
電力供給制御方法。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0011】
(実施形態1)
まず、本発明の実施形態1に係る電力供給制御システム1000について説明する。電力供給制御システム1000は、電源から電気機器への電力の供給を制御するシステムである。電力供給制御システム1000は、基本的に、電源から電気機器に電力を供給する経路上に設けられたスイッチ装置の状態を制御することにより、電力の供給を制御する。本実施形態では、電源は商用電源(交流電源)であり、電気機器は照明機器であるものとして説明する。
【0012】
図1に示すように、電力供給制御システム1000は、スイッチ装置110、スイッチ装置120、スイッチ装置130、スイッチ装置140、電源200、照明機器311、照明機器312、照明機器321、照明機器322、照明機器331、照明機器332、照明機器341、照明機器342、ブレーカ420、ブレーカ430、制御装置500、配電回路610、配電回路620、配電回路630、配電回路640を備える。
【0013】
スイッチ装置110は、配電回路610に接続された照明機器(照明機器311、照明機器312)に対する電力の供給を制御する。また、スイッチ装置110は、他のスイッチ装置に対して制御信号を送信する機能を有する。以下、
図2を参照して、スイッチ装置110の構成について説明する。
図2に示すように、スイッチ装置110は、電源部111、制御部112、無線通信部113、表示部114、スイッチ部115、操作部116を備える。
【0014】
電源部111は、配電回路610に接続される。つまり、電源部111は、電線L1と電線N1とに接続される。電源部111は、配電回路610から供給された交流電力を、適宜、整流・変圧し、所望の直流電力を生成する。電源部111は、生成した直流電力を、スイッチ装置110が備える各モジュール(制御部112、無線通信部113、表示部114)に供給する。電源部111は、例えば、AC/DC(Alternate Current/ Direct Current)コンバータを備える。
【0015】
制御部112は、スイッチ装置110の全体の動作を制御する。例えば、制御部112は、操作部116から供給された信号に基づいて、スイッチ部115を制御することができる。また、制御部112は、操作部116から供給された信号に基づく制御情報を、無線通信部113を介して、他のスイッチ装置に送信することができる。また、制御部112は、スイッチ部115の制御状況を示す情報を、表示部114に表示することができる。制御部112は、例えば、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)、RTC(Real Time Clock)などを備える。
【0016】
無線通信部113は、制御部112による制御に従って、制御装置500を介して、他のスイッチ装置と通信する。無線通信部113は、アンテナと無線回路とを備える。アンテナとして、例えば、構造が単純であるダイポールアンテナ、基板上に実装可能なパターンアンテナを採用することができる。無線回路は、送信回路と受信回路とを備える。無線通信方式は、例えば、WiFi(Wireless Fidelity)、Bluetooth(登録商標)、Zigbee(登録商標)などの通信方式である。本実施形態では、WiFiを採用し、WPS(WiFi-Protected Setup)により、WiFiの設定が可能であるものとする。なお、操作部116が備えるボタン1163が押圧されると、WPSによる設定が開始される。
【0017】
表示部114は、制御部112による制御に従って、種々の情報を表示する。例えば、表示部114は、LED(Light Emitting Diode)を備え、点灯の有無や点滅パターンにより、スイッチ部115の状態を提示することができる。
【0018】
スイッチ部115は、制御部112による制御に従って、配電回路610から照明機器311や照明機器312への電力の供給を制御する。スイッチ部115は、スイッチ1151、スイッチ1152を備える。スイッチ1151は、一端が電線L1に接続され、他端が照明機器311に接続される。スイッチ1151は、制御部112により状態が制御される。スイッチ1151が閉状態である間、電線L1から照明機器311に電力が供給され、スイッチ1151が開状態である間、電線L1から照明機器311への電力の供給が停止される。スイッチ1152は、一端が電線L1に接続され、他端が照明機器312に接続される。スイッチ1152は、制御部112により状態が制御される。スイッチ1152が閉状態である間、電線L1から照明機器312に電力が供給され、スイッチ1152が開状態である間、電線L1から照明機器312への電力の供給が停止される。スイッチ1151やスイッチ1152は、リレーやトライアックなどの電動スイッチにより構成される。
【0019】
操作部116は、ユーザからの操作を受け付けるボタン(スイッチ)を備える。具体的には、操作部116は、ボタン1161、ボタン1162、ボタン1163、ボタン1164を備える。ボタン1161は、スイッチ1151の状態を切り換えるためのボタンである。ボタン1162は、スイッチ1152の状態を切り換えるためのボタンである。ボタン1163は、無線通信部113の通信設定を開始するためのボタンである。つまり、ボタン1163が押圧されたことに応答して、無線通信部113による通信設定が開始される。ボタン1164は、おでかけモードの設定を切り替えるためのボタンである。つまり、ボタン1164が押圧されたことに応答して、おでかけモードが設定(又は、解除)される。本実施形態では、ボタン1161、ボタン1162、ボタン1164は、位置保持型スイッチであり、ボタン1163は、自動復帰型スイッチであるものとする。位置保持型スイッチとして、ロッカースイッチやスライド式スイッチがあり、自動復帰型スイッチとして、モーメンタリスイッチがある。
【0020】
図3に操作部116の外観を示す。操作部116は、壁に埋め込まれた埋込配線用スイッチボックスに取り付けられる。このスイッチボックスとして、例えば、JISで規定されている3個用(3連スイッチ用)のスイッチボックスや4個用(4連スイッチ用)のスイッチボックスを採用することができる。
【0021】
次に、
図4を参照して、スイッチ装置120の構成について説明する。なお、スイッチ装置120は、おでかけモードの設定を切り替えるためのボタンを備えていない点を除き、基本的に、スイッチ装置110と同様の構成である。
図4に示すように、スイッチ装置120は、電源部121、制御部122、無線通信部123、表示部124、スイッチ部125、操作部126を備える。
【0022】
電源部121は、配電回路620に接続される。つまり、電源部121は、電線L2と電線N2とに接続される。電源部121は、配電回路620から供給された交流電力を、適宜、整流・変圧し、所望の直流電力を生成する。電源部121は、生成した直流電力を、スイッチ装置120が備える各モジュール(制御部122、無線通信部123、表示部124)に供給する。電源部121は、基本的に、電源部111と同様の構成である。
【0023】
制御部122は、スイッチ装置120の全体の動作を制御する。例えば、制御部122は、操作部126から供給された信号に基づいて、スイッチ部125を制御することができる。また、制御部122は、無線通信部123を介して、スイッチ装置110から受信した制御情報に基づいて、スイッチ部125を制御することができる。また、制御部122は、スイッチ部125の制御状況を示す情報を、表示部124に表示することができる。制御部122は、基本的に、制御部112と同様の構成である。
【0024】
無線通信部123は、制御部122による制御に従って、制御装置500を介して、他のスイッチ装置と通信する。なお、操作部126が備えるボタン1263が押圧されると、WPSによる設定が開始される。無線通信部123は、基本的に、無線通信部113と同様の構成である。
【0025】
表示部124は、制御部122による制御に従って、種々の情報を表示する。例えば、表示部124は、LEDを備え、点灯の有無や点滅パターンにより、スイッチ部125の状態を提示することができる。表示部124は、基本的に、表示部114と同様の構成である。
【0026】
スイッチ部125は、制御部122による制御に従って、配電回路620から照明機器321や照明機器322への電力の供給を制御する。スイッチ部125は、スイッチ1251、スイッチ1252を備える。スイッチ1251は、一端が電線L2に接続され、他端が照明機器321に接続される。スイッチ1251は、制御部122により状態が制御される。スイッチ1251が閉状態である間、電線L2から照明機器321に電力が供給され、スイッチ1251が開状態である間、電線L2から照明機器321への電力の供給が停止される。スイッチ1252は、一端が電線L2に接続され、他端が照明機器322に接続される。スイッチ1252は、制御部122により状態が制御される。スイッチ1252が閉状態である間、電線L2から照明機器322に電力が供給され、スイッチ1252が開状態である間、電線L2から照明機器322への電力の供給が停止される。スイッチ部125は、基本的に、スイッチ部115と同様の構成である。
【0027】
操作部126は、ユーザからの操作を受け付けるボタン(スイッチ)を備える。具体的には、操作部126は、ボタン1261、ボタン1262、ボタン1263を備える。ボタン1261は、スイッチ1251の状態を切り換えるためのボタンである。ボタン1262は、スイッチ1252の状態を切り換えるためのボタンである。ボタン1263は、無線通信部123の通信設定を開始するためのボタンである。つまり、ボタン1263が押圧されたことに応答して、無線通信部123による通信設定が開始される。操作部126は、ボタン1163に相当するボタンを備えない点を除き、基本的に、操作部116と同様の構成である。
【0028】
次に、
図5を参照して、スイッチ装置130の構成について説明する。
図5に示すように、スイッチ装置130は、スイッチ部135、操作部136を備える。
【0029】
スイッチ部135は、操作部136により受け付けられた操作に従って、配電回路630から照明機器331や照明機器332への電力の供給を制御する。スイッチ部135は、スイッチ1351、スイッチ1352を備える。スイッチ1351は、一端が電線L3に接続され、他端が照明機器331に接続される。スイッチ1351は、ボタン1361により受け付けられた操作に従って、状態が制御される。スイッチ1351が閉状態である間、電線L3から照明機器331に電力が供給され、スイッチ1351が開状態である間、電線L3から照明機器331への電力の供給が停止される。スイッチ1352は、一端が電線L3に接続され、他端が照明機器332に接続される。スイッチ1352は、ボタン1362により受け付けられた操作に従って、状態が制御される。スイッチ1352が閉状態である間、電線L3から照明機器332に電力が供給され、スイッチ1352が開状態である間、電線L3から照明機器332への電力の供給が停止される。
【0030】
操作部136は、ユーザからの操作を受け付けるボタン(スイッチ)を備える。具体的には、操作部136は、ボタン1361、ボタン1362を備える。ボタン1361は、スイッチ1351の状態を切り換えるためのボタンである。ボタン1362は、スイッチ1352の状態を切り換えるためのボタンである。ボタン1361やボタン1362は、例えば、位置保持型スイッチである。
【0031】
スイッチ装置140は、基本的に、スイッチ装置120と同様の構成である。なお、スイッチ装置140は、配電回路640から照明機器341や照明機器342への電力の供給を制御する。
【0032】
電源200は、宅内の機器に電力を供給する電源である。電源200は、例えば、交流電力を供給する商用電源である。電源200は、太陽光発電や風力発電により電力を供給する電源であってもよいし、蓄電池であってもよい。
【0033】
照明機器311と照明機器312とは、配電回路610から供給された電力により動作する。例えば、照明機器311と照明機器312とは、配電回路610から電力が供給されている間は点灯し、配電回路610から電力が供給されていない間は消灯する。
【0034】
照明機器321と照明機器322とは、配電回路620から供給された電力により動作する。例えば、照明機器321と照明機器322とは、配電回路620から電力が供給されている間は点灯し、配電回路620から電力が供給されていない間は消灯する。
【0035】
照明機器331と照明機器332とは、配電回路630から供給された電力により動作する。例えば、照明機器331と照明機器332とは、配電回路630から電力が供給されている間は点灯し、配電回路630から電力が供給されていない間は消灯する。
【0036】
照明機器341と照明機器342とは、配電回路640から供給された電力により動作する。例えば、照明機器341と照明機器342とは、配電回路640から電力が供給されている間は点灯し、配電回路640から電力が供給されていない間は消灯する。
【0037】
照明機器311、照明機器312、照明機器321、照明機器322、照明機器331、照明機器332、照明機器341、照明機器342は、例えば、ダウンライトやシーリングライトなどの家庭用照明機器であり、互いに、同じ種類の機器であってもよいし、異なる種類の機器であってもよい。
【0038】
ブレーカ420は、配電回路620を介した電力の供給を制御する。具体的には、ブレーカ420は、制御装置500による制御に従って、電源200から照明機器321や照明機器322への電力の供給を遮断する。なお、制御装置500は、スイッチ装置110から受信した制御情報に従って、ブレーカ420を制御する。従って、ブレーカ420は、制御装置500を介して、スイッチ装置110により制御される。以下、
図6を参照して、ブレーカ420の構成について説明する。
図6に示すように、ブレーカ420は、スイッチ部421、制御部422、受信部423を備える。
【0039】
スイッチ部421は、制御部422による制御に従って、配電回路620を介した電力の供給を制御する。スイッチ部421は、スイッチ4211、スイッチ4212を備える。スイッチ4211は、電線L2に組み込まれ、スイッチ4212は、電線N2に組み込まれる。スイッチ4211とスイッチ4212とは、制御部422により状態が制御される。スイッチ4211とスイッチ4212との双方が閉状態である間、配電回路620を介した電力の供給が可能となる。一方、スイッチ4211とスイッチ4212とのうちの少なくとも一方が開状態である間、配電回路620を介した電力の供給が不可能となる。スイッチ4211やスイッチ4212は、リレーやトライアックなどの電動スイッチにより構成される。
【0040】
制御部422は、ブレーカ420の全体の動作を制御する。例えば、制御部422は、受信部423が受信した制御情報に基づいて、スイッチ4211の状態とスイッチ4212の状態とを制御する。制御部422は、例えば、CPU、ROM、RAM、RTCなどを備える。
【0041】
受信部423は、無線通信や有線通信により、制御装置500から制御情報を受信する。なお、制御装置500は、スイッチ装置110から受信した制御情報を、ブレーカ420に送信する。従って、受信部423は、制御装置500を介して、スイッチ装置110から制御情報を受信する。
【0042】
ブレーカ430は、配電回路630を介した電力の供給を制御する。具体的には、ブレーカ430は、制御装置500による制御に従って、電源200から照明機器331や照明機器332への電力の供給を遮断する。なお、制御装置500は、スイッチ装置110から受信した制御情報に従って、ブレーカ430を制御する。従って、ブレーカ430は、制御装置500を介して、スイッチ装置110により制御される。ブレーカ430は、基本的に、ブレーカ420と同様の構成である。
【0043】
なお、ブレーカ420やブレーカ430は、制御装置500(スイッチ装置110)による制御に従って、電源200から照明機器への電力の供給を制御する点で、スイッチ装置120やスイッチ装置140と同様の機能を有する。従って、本実施形態では、ブレーカ420やブレーカ430を、適宜、スイッチ装置として扱う。
【0044】
制御装置500は、宅内に設けられた機器を制御したり監視したりする。具体的には、制御装置500は、スイッチ装置110から受信した制御情報に基づいて、スイッチ装置120、スイッチ装置140、ブレーカ420、ブレーカ430を制御する。制御装置500は、WiFiによる無線通信が可能であり、WPSによる無線設定が可能である。また、制御装置500は、無線通信や有線通信により、ブレーカ420、ブレーカ430を制御可能である。制御装置500は、例えば、HEMS(Home Energy Management System)におけるホームコントローラである。以下、
図7を参照して、制御装置500の構成について説明する。
【0045】
図7に示すように、制御装置500は、CPU501、ROM502、RAM503、フラッシュメモリ504、RTC505、宅内インターフェース506、宅外インターフェース507を備える。制御装置500が備える各構成要素は、バスを介して相互に接続される。
【0046】
CPU501は、制御装置500の全体の動作を制御する。なお、CPU501は、ROM502に格納されているプログラムに従って動作し、RAM503をワークエリアとして使用する。
【0047】
ROM502には、制御装置500の全体の動作を制御するためのプログラムやデータが記憶される。
【0048】
RAM503は、CPU501のワークエリアとして機能する。つまり、CPU501は、RAM503にプログラムやデータを一時的に書き込み、これらのプログラムやデータを適宜参照する。
【0049】
フラッシュメモリ504は、各種の情報を記憶する不揮発性メモリである。
【0050】
RTC505は、計時用のデバイスである。RTC505は、例えば、電池を内蔵し、制御装置500の電源がオフの間も計時を継続する。RTC505は、例えば、水晶発振子を備える発振回路を備える。
【0051】
宅内インターフェース506は、制御装置500を、宅内ネットワークに接続するためのインターフェースである。制御装置500は、宅内ネットワークを介して、スイッチ装置110、スイッチ装置120、スイッチ装置140、ブレーカ420、ブレーカ430などと通信することができる。宅内インターフェース506は、例えば、WiFiによる無線通信が可能なインターフェースを有する。
【0052】
宅外インターフェース507は、制御装置500を、宅外ネットワークに接続するためのインターフェースである。制御装置500は、宅外ネットワークを介して、宅外の機器と通信することができる。宅外インターフェース507は、NICなどのLANインターフェースを備える。
【0053】
次に、
図8と
図9とを参照して、電力供給制御システム1000の基本的な機能について説明する。なお、電力供給制御システム1000は、機能的に、
図8に示す電力供給制御システム1001と考えることもできるし、
図9に示す電力供給制御システム1002と考えることもできる。
【0054】
まず、
図8に示す電力供給制御システム1001について説明する。電力供給制御システム1001は、第1スイッチ装置1100、第2スイッチ装置1200、制御装置1300を備える。
【0055】
第1スイッチ装置1100は、第1スイッチ1101、第1操作受付部1102、第2操作受付部1103、第1制御部1104、送信部1105を備える。第1スイッチ装置1100は、例えば、スイッチ装置110を備える。
【0056】
第1スイッチ1101は、電源200から第1電気機器に電力を供給する第1経路上に配置される。第1経路は、例えば、配電回路610上の経路である。第1電気機器は、例えば、照明機器311や照明機器312である。第1スイッチ1101は、例えば、スイッチ1151やスイッチ1152を備える。
【0057】
第1操作受付部1102は、第1電気機器に対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける。第1操作受付部1102は、例えば、ボタン1161やボタン1162を備える。
【0058】
第2操作受付部1103は、第1電気機器と第2電気機器とに対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける。第2電気機器は、例えば、照明機器341や照明機器342である。第2操作受付部1103は、例えば、ボタン1164を備える。
【0059】
第1制御部1104は、第1操作受付部1102により受け付けられた操作と第2操作受付部1103により受け付けられた操作とに基づいて第1スイッチ1101の状態を制御する。第1制御部1104は、例えば、制御部112を備える。
【0060】
送信部1105は、第2操作受付部1103により受け付けられた操作に基づく制御情報を送信する。送信部1105は、例えば、無線通信部113を備える。
【0061】
第2スイッチ装置1200は、第2スイッチ1201、受信部1202、第2制御部1203、第3操作受付部1204を備える。第2スイッチ装置1200は、例えば、スイッチ装置140を備える。
【0062】
第2スイッチ1201は、電源200から第2電気機器に電力を供給する第2経路上に配置される。第2経路は、例えば、配電回路640上の経路である。第2電気機器は、例えば、照明機器341や照明機器342である。第2スイッチ1201は、例えば、スイッチ装置140が備える、スイッチ1251やスイッチ1252に対応する構成を備える。
【0063】
受信部1202は、第1スイッチ装置1100から送信された制御情報を受信する。受信部1202は、例えば、スイッチ装置140が備える、無線通信部123に対応する構成を備える。
【0064】
第2制御部1203は、受信部1202により受信された制御情報に基づいて第2スイッチ1201の状態を制御する。第2制御部1203は、例えば、スイッチ装置140が備える、制御部122に対応する構成を備える。
【0065】
第3操作受付部1204は、第2電気機器に対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける。第3操作受付部1204は、例えば、スイッチ装置140が備える、ボタン1261やボタン1262に対応する構成を備える。
【0066】
ここで、第2スイッチ装置1200が備える第2制御部1203は、第3操作受付部1204により受け付けられた操作と受信部1202により受信された制御情報とに基づいて第2スイッチ1201の状態を制御する。
【0067】
制御装置1300は、第1スイッチ装置1100と第2スイッチ装置1200とのそれぞれと通信する機能を有する。制御装置1300は、例えば、制御装置500を備える。
【0068】
ここで、第1スイッチ装置1100が備える送信部1105は、第2操作受付部1103により受け付けられた操作に基づく制御情報を、制御装置1300を介して、第2スイッチ装置1200に送信する。
【0069】
電力供給制御システム1001によれば、第1経路(例えば、配電回路610上の経路)上に配置されたスイッチを有するスイッチ装置(例えば、スイッチ装置110)から、第2経路(例えば、配電回路640上の経路)上に配置されたスイッチを有するスイッチ装置(例えば、スイッチ装置140)を制御することにより、第2経路を介した電力の供給を制御することが可能となる。この場合、第2経路上に受信機能を有するブレーカが配置されていなくても、第2経路を介した電力の供給を制御することが可能となる。
【0070】
次に、
図9に示す電力供給制御システム1002について説明する。電力供給制御システム1002は、第1スイッチ装置1100、第2スイッチ装置1210、制御装置1300、第3スイッチ装置1400を備える。なお、電力供給制御システム1002が備える第1スイッチ装置1100は、電力供給制御システム1001が備える第1スイッチ装置1100と同様の機能を有するため説明を省略する。また、電力供給制御システム1002が備える制御装置1300は、電力供給制御システム1001が備える制御装置1300と同様の機能を有するため説明を省略する。
【0071】
第2スイッチ装置1210は、第2スイッチ1201、受信部1202、第2制御部1203を備える。第2スイッチ装置1200は、例えば、ブレーカ430を備える。
【0072】
第2スイッチ1201は、電源200から第2電気機器に電力を供給する第2経路上に配置される。第2経路は、例えば、配電回路630上の経路である。第2電気機器は、例えば、照明機器331や照明機器332である。第2スイッチ1201は、例えば、ブレーカ430が備える、スイッチ4211やスイッチ4212に対応する構成を備える。
【0073】
受信部1202は、第1スイッチ装置1100から送信された制御情報を受信する。受信部1202は、例えば、ブレーカ430が備える、受信部423に対応する構成を備える。
【0074】
第2制御部1203は、受信部1202により受信された制御情報に基づいて第2スイッチ1201の状態を制御する。第2制御部1203は、例えば、ブレーカ430が備える、制御部422に対応する構成を備える。
【0075】
第3スイッチ装置1400は、第3スイッチ1401、第4操作受付部1402を備える。第3スイッチ装置1400は、例えば、スイッチ装置130を備える。
【0076】
第3スイッチ1401は、第2経路上に配置される。つまり、第3スイッチ1401は、第2スイッチ1201と同様に、第2経路上に配置される。第3スイッチ1401は、例えば、スイッチ装置130が備えるスイッチ1351やスイッチ1352を備える。
【0077】
第4操作受付部1402は、第2電気機器に対する電力の供給を制御するための操作を受け付ける。第4操作受付部1402は、例えば、スイッチ装置130が備えるボタン1361やボタン1362を備える。
【0078】
電力供給制御システム1002によれば、第1経路(例えば、配電回路610上の経路)上に配置されたスイッチを有するスイッチ装置(例えば、スイッチ装置110)から、第2経路(例えば、配電回路630上の経路)上に配置されたスイッチを有するスイッチ装置(例えば、ブレーカ430)を制御することにより、第2経路を介した電力の供給を制御することが可能となる。この場合、第2経路上にスイッチを有する他のスイッチ装置であるスイッチ装置130が受信機能を有していなくても、第2経路を介した電力の供給を制御することが可能となる。
【0079】
次に、電力供給制御システム1000の動作について具体的に説明する。本実施形態では、スイッチ装置110が備えるボタン1164の状態に応じて、おでかけモードと通常モードとが切り替えられるものとする。ここで、おでかけモードに設定されている間、屋内の全ての照明機器は、強制的にオフにされるものとする。一方、通常モードに設定されている間、屋内の全ての照明機器は、各スイッチ装置が備えるボタンによりオン・オフが可能であるものとする。
【0080】
まず、通常モードに設定されているときのスイッチ装置110の動作について説明する。なお、スイッチ装置110の動作は、基本的に、制御部112により実行される。
【0081】
制御部112は、ボタン1161の状態に応じて、スイッチ1151の状態を制御する。また、制御部112は、ボタン1162の状態に応じて、スイッチ1152の状態を制御する。ここで、制御部112は、スイッチ1151の状態やスイッチ1152の状態を示す情報を、表示部114に表示させる。また、制御部112は、スイッチ1151の状態やスイッチ1152の状態を示す情報を、無線通信部113を介して、制御装置500に送信する。
【0082】
制御部112は、ボタン1163が押圧されたことを検知すると、WPSによる無線設定を開始する。これにより、スイッチ装置110と制御装置500との間で、無線通信が可能となる。
【0083】
制御部112は、ボタン1164がおでかけモードを示す状態に切り替えられたことを検知した場合、スイッチ部115に接続されている全ての照明機器をオフにする。つまり、制御部112は、スイッチ1151の状態をオープン状態にして照明機器311をオフし、スイッチ1152の状態をオープン状態にして照明機器312をオフする。また、制御部112は、おでかけモードに移行した旨を、無線通信部113を介して、制御装置500に通知する。
【0084】
次に、おでかけモードに設定されているときのスイッチ装置110の動作について説明する。
【0085】
制御部112は、おでかけモードに設定されている間、ボタン1161の状態にかかわらず、スイッチ1151をオープン状態にする。また、制御部112は、おでかけモードに設定されている間、ボタン1162の状態にかかわらず、スイッチ1152をオープン状態にする。つまり、制御部112は、おでかけモードに設定されている間、ボタン1161やボタン1162に対する操作を受け付けない。
【0086】
制御部112は、おでかけモードに設定されている間、通常モードに設定されている間と同様に、ボタン1163が押圧されたことを検知すると、WPSによる無線設定を開始する。
【0087】
制御部112は、ボタン1164が通常モードを示す状態に切り替えられたことを検知した場合、ボタン1161の状態に応じてスイッチ1151の状態を制御し、ボタン1162の状態に応じてスイッチ1152の状態を制御する。また、制御部112は、通常モードに移行した旨を、無線通信部113を介して、制御装置500に通知する。
【0088】
次に、スイッチ装置110からおでかけモードに移行した旨を通知されたときの制御装置500の動作について説明する。なお、制御装置500の動作は、基本的に、CPU501により実行される。
【0089】
まず、CPU501は、ブレーカ420とブレーカ430とに対して、電力の供給の停止を指示する。具体的には、CPU501は、宅内インターフェース506を介して、電力の供給の停止を指示する制御信号を、ブレーカ420とブレーカ430とに送信する。一方、ブレーカ420は、この制御信号を受信したことに応答して、配電回路620を介した照明機器321と照明機器322とへの電力の供給を停止する。具体的には、制御部422は、この制御信号が受信部423により受信されたことに応答して、スイッチ4211とスイッチ4212とをオープン状態にする。同様に、ブレーカ430は、この制御信号を受信したことに応答して、配電回路630を介した照明機器331と照明機器332とへの電力の供給を停止する。これにより、照明機器321と照明機器322と照明機器331と照明機器332とが消灯する。
【0090】
また、CPU501は、スイッチ装置140に対して、おでかけモードに移行した旨を通知する。具体的には、CPU501は、宅内インターフェース506を介して、おでかけモードに移行した旨を示す制御情報を、スイッチ装置140に送信する。なお、後述するように、スイッチ装置140は、この制御情報を受信したことに応答して、配電回路640を介した照明機器341と照明機器342とへの電力の供給を停止する。
【0091】
次に、スイッチ装置110から通常モードに移行した旨を通知されたときの制御装置500の動作について説明する。
【0092】
まず、CPU501は、ブレーカ420とブレーカ430とに対して、電力の供給の開始を指示する。具体的には、CPU501は、宅内インターフェース506を介して、電力の供給の開始を指示する制御信号を、ブレーカ420とブレーカ430とに送信する。一方、ブレーカ420は、この制御信号を受信したことに応答して、配電回路620を介した照明機器321と照明機器322とへの電力の供給を開始する。具体的には、制御部422は、この制御信号が受信部423により受信されたことに応答して、スイッチ4211とスイッチ4212とをオープン状態にする。同様に、ブレーカ430は、この制御信号を受信したことに応答して、配電回路630を介した照明機器331と照明機器332とへの電力の供給を開始する。これにより、照明機器321と照明機器322と照明機器331と照明機器332とが対応するボタンに応じた状態となる。
【0093】
また、CPU501は、スイッチ装置140に対して、通常モードに移行した旨を通知する。具体的には、CPU501は、宅内インターフェース506を介して、通常モードに移行した旨を示す制御情報を、スイッチ装置140に送信する。なお、後述するように、スイッチ装置140は、この制御情報を受信したことに応答して、対応するボタンの状態に応じて、配電回路640を介した照明機器341と照明機器342とへの電力の供給を開始する。
【0094】
次に、通常モードに設定されているときのスイッチ装置120の動作について説明する。なお、スイッチ装置120の動作は、基本的に、制御部122により実行される。
【0095】
制御部122は、ボタン1261の状態に応じて、スイッチ1251の状態を制御する。また、制御部122は、ボタン1262の状態に応じて、スイッチ1252の状態を制御する。ここで、制御部122は、スイッチ1251の状態やスイッチ1252の状態を示す情報を、表示部124に表示させる。また、制御部122は、スイッチ1251の状態やスイッチ1252の状態を示す情報を、無線通信部123を介して、制御装置500に送信する。
【0096】
制御部122は、ボタン1263が押圧されたことを検知すると、WPSによる無線設定を開始する。これにより、スイッチ装置120と制御装置500との間で、無線通信が可能となる。
【0097】
次に、おでかけモードに設定されているときのスイッチ装置120の動作について説明する。
【0098】
おでかけモードに設定されている間、スイッチ装置120が備える電源部121には、電力が供給されない。従って、おでかけモードに設定されている間、スイッチ装置120は、一切の動作を停止する。
【0099】
通常モードに設定されている間におけるスイッチ装置140の動作は、基本的に、通常モードに設定されている間におけるスイッチ装置120の動作と同様である。ただし、スイッチ装置140は、通常モードに設定されているときに、制御装置500からおでかけモードに移行する旨の通知を受けた場合、以下に示すように動作する。
【0100】
つまり、スイッチ装置140は、制御装置500からおでかけモードに移行する旨の通知を受けた場合、配電回路640に接続された照明機器341及び照明機器342への電力の供給を停止し、おでかけモードに移行する。
【0101】
次に、おでかけモードに設定されているときのスイッチ装置140の動作について説明する。
【0102】
スイッチ装置140は、照明機器341や照明機器342への電力の供給を指示するためのボタン(ボタン1261に相当するボタンやボタン1262に相当するボタン)に対する操作を受け付けない。
【0103】
一方、スイッチ装置140は、おでかけモードに設定されている間、通常モードに設定されている間と同様に、WPSによる無線設定を開始するための操作を受け付ける。つまり、スイッチ装置140は、(ボタン1263に相当するボタン)が押圧されたことを検知すると、WPSによる無線設定を開始する。
【0104】
また、スイッチ装置140は、制御装置500から通常モードに移行する旨の通知を受けた場合、通常モードに移行する。
【0105】
本実施形態では、配電回路610による電力の供給を制御するスイッチ装置110に対する操作(おでかけモードへの移行を指示する操作)に応じて、他の配電回路(配電回路620、配電回路630、配電回路640)による電力の供給が制御される。例えば、ユーザは、玄関に設置されているスイッチ装置110に対する操作によりおでかけモードに設定するだけで、屋内に設置された全ての照明機器を確実に消灯させることが可能となる。このように、本実施形態によれば、ユーザの負担を最小限に留めつつ、複数の電気機器に対する電力の供給を効率的に制御することができる。
【0106】
なお、本実施形態では、スイッチ装置110は、スイッチ装置120やスイッチ装置140の状態のみならず、ブレーカ420やブレーカ430の状態をも制御することができる。従って、例えば、スイッチ装置110は、スイッチ装置130の状態を制御できなくとも、ブレーカ430の状態を制御することで、スイッチ装置130により電力の供給が制御される電気機器への電力の供給を制御することができる。つまり、通信機能(受信機能)を有するブレーカ430と通信機能を有しないスイッチ装置130とが存在している場合、スイッチ装置130に通信機能を持たせずに、スイッチ装置130により電力の供給が制御される電気機器への電力の供給を制御することができる。このように、本実施形態によれば、既存の設備を有効活用して、電気機器に対する電力の供給を包括的に制御するためのシステム構築のコストを低減することができる。
【0107】
(実施形態2)
次に、本発明の実施形態2に係る電力供給制御システム1003について説明する。電力供給制御システム1003は、スイッチ装置が記憶部を備える点、並びに、照明機器の状態を制御するためのボタンが位置保持型スイッチではなく自動復帰型スイッチである点を除き、電力供給制御システム1000と同様の構成である。以下、電力供給制御システム1003が電力供給制御システム1000と異なる点について説明する。
【0108】
電力供給制御システム1003は、記憶部117を備えたスイッチ装置110(スイッチ装置119)、記憶部127を備えたスイッチ装置120(スイッチ装置129)、図示しない記憶部を備えたスイッチ装置140を備える。
【0109】
図10に示すように、スイッチ装置119は、電源部111、制御部112、無線通信部113、表示部114、スイッチ部115、操作部116に加え、記憶部117を備える。
【0110】
記憶部117は、通常モードからおでかけモードに切り替わる直前のスイッチ部115の状態を初期状態として記憶する。本実施形態では、照明機器の状態を制御するためのボタンが位置保持型スイッチではなく自動復帰型スイッチである。このため、おでかけモードから通常モードに切り替わった直後のスイッチ部115の状態を、通常モードからおでかけモードに切り替わる直前のスイッチ部115の状態に戻すために、記憶部117に初期状態が記憶される。記憶部117は、例えば、フラッシュメモリを備える。
【0111】
また、
図11に示すように、スイッチ装置129は、電源部121、制御部122、無線通信部123、表示部124、スイッチ部125、操作部126に加え、記憶部127を備える。
【0112】
記憶部127は、通常モードからおでかけモードに切り替わる直前のスイッチ部125の状態を初期状態として記憶する。記憶部127は、例えば、フラッシュメモリを備える。
【0113】
以下、初期状態として、通常モードからおでかけモードに切り替わる直前のスイッチ部115やスイッチ部125の状態を採用する例について説明するが、初期状態はこの例に限定されない。例えば、初期状態として、予め定められた状態が採用されてもよい。この場合、通常モードへの復帰時や、電源投入時に、スイッチ部115やスイッチ部125は、この予め定められた状態に設定される。
【0114】
次に、
図12を参照して、電力供給制御システム1003の基本的な機能について説明する。なお、以下では、電力供給制御システム1003が、電力供給制御システム1001や電力供給制御システム1002と異なる部分について説明する。電力供給制御システム1003は、第1スイッチ装置1110、第2スイッチ装置1220、制御装置1300を備える。
【0115】
第1スイッチ装置1110は、第1スイッチ1101、第1操作受付部1102、第2操作受付部1103、第1制御部1104、送信部1105、第1記憶部1106を備える。第1スイッチ装置1110は、例えば、スイッチ装置119を備える。
【0116】
第1記憶部1106は、第1スイッチ1101の初期状態を示す第1初期状態情報を記憶する。第1記憶部1106は、例えば、記憶部117を備える。
【0117】
第2スイッチ装置1220は、第2スイッチ1201、受信部1202、第2制御部1203、第3操作受付部1204、第2記憶部1205を備える。第2スイッチ装置1220は、例えば、スイッチ装置129を備える。
【0118】
第2記憶部1205は、第2スイッチ1201の初期状態を示す第2初期状態情報を記憶する。第2記憶部1205は、例えば、記憶部127を備える。
【0119】
ここで、第2操作受付部1103は、初期状態への移行を指示する初期状態移行指示操作を受け付ける。なお、初期状態移行指示操作は、例えば、通常モードへの移行を指示する操作である。
【0120】
そして、第1制御部1104は、第2操作受付部1103により初期状態移行指示操作が受け付けられた場合、第1記憶部1106に記憶されている第1初期状態情報に基づいて、第1スイッチ1101の初期状態になるように第1スイッチ1101の状態を制御する。
【0121】
第2制御部1203は、受信部1202により受信された制御情報が初期状態移行指示操作に基づく制御情報である場合、第2記憶部1205に記憶されている第2初期状態情報に基づいて、第2スイッチ1201の初期状態になるように第2スイッチ1201の状態を制御する。
【0122】
また、第2操作受付部1103は、初期状態移行指示操作を受け付ける前に、特定状態への移行を指示する特定状態移行指示操作を受け付けることができる。特定状態移行指示操作は、例えば、おでかけモードへの移行を指示する操作である。
【0123】
ここで、第1制御部1104は、第2操作受付部1103により特定状態移行指示操作が受け付けられた場合、第1スイッチ1101の状態を示す情報を第1初期状態情報として第1記憶部1106に記憶するとともに、第1スイッチ1101の特定状態になるように第1スイッチ1101の状態を制御する。
【0124】
また、第2制御部1203は、受信部1202により受信された制御情報が特定状態移行指示操作に基づく制御情報である場合、第2スイッチ1201の状態を示す情報を第2初期状態情報として第2記憶部1205に記憶するとともに、第2スイッチ1201の特定状態になるように第2スイッチ1201の状態を制御する。
【0125】
次に、電力供給制御システム1003の動作について具体的に説明する。以下、電力供給制御システム1003の動作のうち、電力供給制御システム1000の動作と異なる部分について説明する。
【0126】
まず、通常モードに設定されているときのスイッチ装置119の動作について説明する。なお、スイッチ装置119の動作は、基本的に、制御部112により実行される。
【0127】
制御部112は、ボタン1164が操作されて、おでかけモードを示す状態に切り替えられたことを検知した場合、スイッチ1151の状態とスイッチ1152の状態とを示す情報を第1初期状態情報として、記憶部117に記憶する。その後、制御部112は、スイッチ部115に接続されている全ての照明機器をオフにする。つまり、制御部112は、スイッチ1151の状態をオープン状態にして照明機器311をオフし、スイッチ1152の状態をオープン状態にして照明機器312をオフする。また、制御部112は、おでかけモードに移行した旨を、無線通信部113を介して、制御装置500に通知する。
【0128】
次に、おでかけモードに設定されているときのスイッチ装置119の動作について説明する。
【0129】
制御部112は、ボタン1164が押圧操作されて、通常モードを示す状態に切り替えられたことを検知した場合、スイッチ1151の状態とスイッチ1152の状態とを、記憶部117に記憶されている第1初期状態情報により示される状態にする。その後、制御部112は、通常モードに移行した旨を、無線通信部113を介して、制御装置500に通知する。
【0130】
次に、通常モードに設定されているときのスイッチ装置140の動作について説明する。
【0131】
スイッチ装置140は、制御装置500からおでかけモードに移行する旨の通知を受けた場合、スイッチ1251に対応するスイッチの状態とスイッチ1252に対応するスイッチの状態とを示す情報を第2初期状態情報として、記憶部127に対応する記憶部に記憶する。その後、スイッチ装置140は、配電回路640に接続された照明機器341及び照明機器342への電力の供給を停止し、おでかけモードに移行する。
【0132】
次に、おでかけモードに設定されているときのスイッチ装置140の動作について説明する。
【0133】
スイッチ装置140は、制御装置500から通常モードに移行する旨の通知を受けた場合、スイッチ1251に対応するスイッチの状態とスイッチ1252に対応するスイッチの状態とを、記憶部127に記憶されている第2初期状態情報により示される状態にする。その後、スイッチ装置140は、通常モードに移行する。
【0134】
本実施形態では、おでかけモードから通常モードに復帰する際に、記憶された情報に基づいて、スイッチの状態が初期状態に設定される。このため、本実施形態によれば、ユーザの利便性を高めることができる。
【0135】
より詳細には、本実施形態では、通常モードからおでかけモードに移行する際に、スイッチの状態を示す情報が記憶され、おでかけモードから通常モードに復帰する際に、記憶された情報に基づいて、スイッチの状態が再現される。従って、例えば、ユーザは、外出する際におでかけモードに設定することで、宅内の全ての照明機器を消灯させることができるとともに、帰宅した際に通常モードに設定することで、宅内の全ての照明機器の状態を外出時の状態に戻すことができる。
【0136】
なお、本実施形態では、初期状態として、予め定められた状態を採用することができる。かかる構成によれば、通常モードに設定されたときに、宅内の全ての照明機器を予め定められた状態にすることができる。例えば、ユーザが帰宅時に通常モードを設定した場合、宅内の照明機器のうち、玄関からリビングまでの照明機器を点灯させ、他の照明機器を消灯したままにすることができる。
【0137】
(変形例)
以上、本発明の実施形態を説明したが、本発明を実施するにあたっては、種々の形態による変形及び応用が可能である。
【0138】
本発明において、上記実施形態において説明した構成、機能、動作のどの部分を採用するのかは任意である。また、本発明において、上述した構成、機能、動作のほか、更なる構成、機能、動作が採用されてもよい。
【0139】
例えば、電力供給制御システム1000は、制御装置500を備えていなくてもよい。この場合、スイッチ装置110は、制御装置500を介さずに、直接、スイッチ装置120、スイッチ装置140、ブレーカ420、ブレーカ430などと通信する。
【0140】
また、電力の供給が制御される電気機器は、照明機器に限定されないことは勿論である。なお、電力の供給が制御される電気機器は、電力の供給が停止されても誤動作などが少ない機器であることが望ましい。
【0141】
上記実施形態では、スイッチ装置110などがL相の導通状態のみを制御し、ブレーカ420などがL相の導通状態とN相の導通状態とを制御する例について説明した。本発明において、スイッチ装置110などがL相の導通状態とN相の導通状態とを制御し、ブレーカ420などがL相の導通状態のみを制御してもよいことは勿論である。
【0142】
上記実施形態では、配電回路620による電力の供給が、ブレーカ420により制御される例について説明した。本発明において、例えば、配電回路620による電力の供給が、スイッチ装置120により制御されてもよい。
【0143】
上記実施形態では、おでかけモードに設定された場合、宅内の全ての照明機器が消灯する例について説明した。本発明において、例えば、おでかけモードに設定された場合、特定の照明機器が消灯し、他の照明機器が点灯するようにしてもよい。また、全ての照明機器に関わる操作は、おでかけモードや通常モードへの切替操作に限定されないことは勿論である。
【0144】
本発明に係るスイッチ装置110や制御装置500などの動作を規定する動作プログラムを既存のパーソナルコンピュータや情報端末装置に適用することで、当該パーソナルコンピュータ等を本発明に係るスイッチ装置110や制御装置500などとして機能させることも可能である。
【0145】
また、このようなプログラムの配布方法は任意であり、例えば、CD−ROM(Compact Disk Read-Only Memory)、DVD(Digital Versatile Disk)、MO(Magneto Optical Disk)、メモリカードなどのコンピュータ読み取り可能な記録媒体に格納して配布してもよいし、インターネットなどの通信ネットワークを介して配布してもよい。
【0146】
本発明は、本発明の広義の精神と範囲を逸脱することなく、様々な実施形態及び変形が可能とされるものである。また、上述した実施形態は、本発明を説明するためのものであり、本発明の範囲を限定するものではない。つまり、本発明の範囲は、実施形態ではなく、特許請求の範囲によって示される。そして、特許請求の範囲内及びそれと同等の発明の意義の範囲内で施される様々な変形が、本発明の範囲内とみなされる。