特許第6075655号(P6075655)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ ヴアブコ・オートモテイブ・ユーケー・リミテツドの特許一覧

<>
  • 特許6075655-改良された真空ポンプ 図000002
  • 特許6075655-改良された真空ポンプ 図000003
  • 特許6075655-改良された真空ポンプ 図000004
  • 特許6075655-改良された真空ポンプ 図000005
  • 特許6075655-改良された真空ポンプ 図000006
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6075655
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】改良された真空ポンプ
(51)【国際特許分類】
   F04C 29/02 20060101AFI20170130BHJP
   F04C 25/02 20060101ALI20170130BHJP
【FI】
   F04C29/02 311K
   F04C25/02 L
   F04C25/02 D
【請求項の数】18
【全頁数】10
(21)【出願番号】特願2014-526451(P2014-526451)
(86)(22)【出願日】2012年8月15日
(65)【公表番号】特表2014-524544(P2014-524544A)
(43)【公表日】2014年9月22日
(86)【国際出願番号】EP2012065946
(87)【国際公開番号】WO2013024117
(87)【国際公開日】20130221
【審査請求日】2015年8月14日
(31)【優先権主張番号】11177756.1
(32)【優先日】2011年8月17日
(33)【優先権主張国】EP
(73)【特許権者】
【識別番号】514043964
【氏名又は名称】ヴアブコ・オートモテイブ・ユーケー・リミテツド
(74)【代理人】
【識別番号】100062317
【弁理士】
【氏名又は名称】中平 治
(72)【発明者】
【氏名】ヒープス, デイビツド
(72)【発明者】
【氏名】ワーナー, シモン
(72)【発明者】
【氏名】ヘガテイ, ジヨン
【審査官】 冨永 達朗
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−149282(JP,A)
【文献】 特開2004−092621(JP,A)
【文献】 特表2008−517206(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F04C 29/02
F04C 25/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
自動車の真空ポンプ(10)であって、この真空ポンプ(10)が空所を区画するケーシング(12)を持ち、このケーシング(12)が入口(14)及び出口(16)を持ち、前記空所が回転子(18)及び前記回転子(18)に摺動可能に取付けられる羽根を持ち、前記回転子(18)が前記ケーシングの1つの側(21)を通ってケーシングの外部へ延び、かつ前記回転子(18)を駆動部材に連結する連結装置(26)を備えており、前記真空ポンプ(10)が、前記ポンプ空所への潤滑流体の供給とは無関係に前記連結装置へ潤滑流体を供給する潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)を備えており、前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)が前記回転子(18)及び連結装置(26)を通って延びる部分(70,72,74)を含み、前記潤滑管路は前記回転子(18)の端面の中心に開口し、前記潤滑流体が前記回転子(18)を通ってこの開口から連結装置(26)へ供給される自動車の真空ポンプ。
【請求項2】
前記連結装置(26)を通って延びる前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)の前記部分(74)が、前記回転子(18)の回転軸線(54)に対して平行になっている、請求項1に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項3】
前記連結装置(26)を通って延びる前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)の前記部分(74)が、前記回転子(18)の回転軸線(54)と同軸的である、請求項2に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項4】
前記回転子(18)を通って延びる前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)の前記部分(70,72)の第1の区域(72)が、前記回転子(18)の回転軸線(54)に対して平行になっている、請求項1〜3のいずれか1つに記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項5】
前記回転子(18)を通って延びる前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)の前記部分(70,72)の第1の区域(72)が、前記回転子(18)の回転軸線(54)と同軸的である、請求項4に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項6】
前記回転子(18)を通って延びる前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)の前記部分(70,72)の別の区域(70)が、前記回転子(18)の回転軸線(54)に対して横の方向に設けられている、請求項4又は5に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項7】
前記別の区域(70)が、前記第1の区域(72)から前記回転子(18)の外部へ半径方向に延びている、請求項6に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項8】
前記回転子(18)が、その周囲の周りに少なくとも部分的に延びる溝(68)を備えており、前記別の区域(70)が前記溝(68)に接続されている、請求項6又は請求項7に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項9】
前記溝(68)が前記回転子(18)の周りに完全に延びている、請求項8に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項10】
前記潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)が、潤滑流体入口(44)と前記回転子(18)及び連結装置(26)を通って延びる前記潤滑管路の前記部分(70,72,74)に連通する位置(66)との間で前記真空ポンプのケーシング(12)を通って延びる部分(50,56)を含んでいる、請求項1〜9のいずれか1つに記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項11】
前記位置(60)が、前記回転子(18)の前記ケーシング(12)との間に区画される空間であり、この空間を前記回転子(18)の溝(68)が通っている、請求項10に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項12】
前記潤滑流体入口(44)が、前記回転子(18)が通って延びる前記ケーシング(12)の同じ側(21)に設けられている、請求項10又は11に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項13】
前記連結装置(26)が、この連結装置(26)を通って前記回転子(18)の中へ延びる結合部材(28)によって前記回転子(18)に結合されている、請求項1〜12のいずれか1つに記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項14】
前記結合部材(28)が、少なくとも部分的に前記回転子(18)及び前記連結装置(26)を通って延びる潤滑管路(50,56,66,68,70,72,74)の前記部分(70,72,74)内に少なくとも部分的に位置している、請求項13に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項15】
前記結合部材(28)が、その外面に、潤滑流体の流れを促進する構造(76)を持っている、請求項13又は14に記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項16】
前記ポンプ(10)が、前記回転子(18)を完全に横切って延びる溝に摺動可能に取付けられるただ1つの羽根を備えている、請求項1〜15のいずれが1つに記載の自動車の真空ポンプ。
【請求項17】
請求項1〜16のいずれか1つに記載の真空ポンプを持つ車両機関。
【請求項18】
請求項1〜17のいずれか1つに記載の真空ポンプを含む機関を持つ車両。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、自動車の真空ポンプ特に自動車の真空ポンプの駆動継手の潤滑に関する。
【背景技術】
【0002】
ガソリン機関の吸気マニホルドに形成される部分真空が、多年にわたって、真空ブレーキサーボの貯槽を排気し、それにより車両ブレーキの補助動力を与えるために利用されてきた。
【0003】
しかしガソリン機関の吸気マニホルドから利用可能な真空は、特定の使用条件におけるブレーキサーボの要求に応じるには不十分なことがある。更に真空源は、排気ガス再循環(EGR)弁のような他の装置の操作のために必要とされることもある。
【0004】
ディーゼル機関は絞られない空気供給装置を持ち、従って吸気マニホルドにおける部分真空は、大気圧より僅か低いだけであり、その結果役に立つ真空源は利用できない。従って機械的に操作される真空ポンプが、従来の真空ブレーキサーボを備えた自動車及び軽トラックのために提案されてきた。このようなポンプは、例えば軸線方向に設けられる駆動継手、カム従節又はベルト駆動プーリー装置から駆動される。
【0005】
ポンプが駆動継手により駆動される場合、駆動継手の係合面を潤滑にすることが非常に望ましいので、駆動継手は過度に摩耗することがない。ポンプ出口を通って押出される油が駆動継手に当たるように、出口を真空ポンプに配置することによって、駆動継手を潤滑することができる。こうして駆動継手を潤滑するために使用される油は、ポンプの動く部分の間の間隙を密封するためポンプの真空発生室へ予め入るのを許されている油である。
【0006】
ポンプが置かれている位置及び/又はポンプを機関に取付けるやり方は、油を駆動継手へ向けることができる位置にポンプ出口が設けられるのを防止することができる。その代わりにポンプは、間隙を密封するためポンプへ油を導入する必要がない形式のものであってもよく、従って駆動継手を潤滑するために使用できる出口を通って吐出される油はない。
【発明の概要】
【0007】
本発明の第1の局面によれば、自動車の真空ポンプであって、この真空ポンプが空所を区画するケーシングを持ち、このケーシングが入口及び出口を持ち、空所が回転子及び回転子に摺動可能に取付けられる羽根を持ち、回転子がケーシングの1つの側を通ってケーシングの外部へ延び、かつ回転子を駆動部材に連結する連結装置を備えており、真空ポンプが、ポンプ空所への潤滑流体の供給とは無関係に連結装置へ潤滑流体を供給する潤滑管路を備えており、潤滑管路が回転子及び連結装置を通って延びる部分を含んでいる。
【0008】
潤滑流体、一般に真空ポンプが結合されている機関を潤滑するために使用される同じ油は、従って真空ポンプ内から連結装置へ供給される。従って駆動継手の潤滑はポンプ空所へ油が導かれることに左右されない。
【0009】
油は出口で管路を出て、それから連結装置の係合面を潤滑する。
【0010】
好ましい実施形態では、連結装置を通って延びる潤滑管路の部分が、回転子の回転軸線に対して平行になっている。このような実施形態では、連結装置を通って延びる潤滑管路の部分が、回転子の回転軸線と同軸的である。
【0011】
好ましい実施形態では、回転子を通って延びる潤滑管路の部分の第1の区域が、回転子の回転軸線に対して平行になっている。このような実施形態では、連結装置を通って延びる潤滑管路の部分の第1の区域が、回転子の回転軸線と同軸的である。回転子を通って延びる潤滑管路の部分の別の区域が、回転子の回転軸線に対して横の方向に設けられていてもよい。このような実施形態では、別の区域が、第1の区域から回転子の外部へ半径方向に延びていてもよい。回転子が、その周囲の周りに少なくとも部分的に延びる溝を備えており、別の区域が溝に接続されていてもよい。好ましい実施形態では、溝が回転子の周りに完全に延びている。
【0012】
潤滑管路が、潤滑流体入口と回転子及び連結装置を通って延びる潤滑管路の部分に連通する位置との間で真空ポンプのケーシングを通って延びる部分を含んでいるのがよい。この位置が、回転子のケーシングとの間に区画される空間であり、この空間を回転子の溝が通っていてもよい。潤滑流体入口が、回転子が通って延びるケーシングの同じ側に設けられていてもよい。
【0013】
連結装置が、この連結装置を通って回転子の中へ延びる結合部材によって回転子に結合されているのがよい。結合部材が、少なくとも部分的に回転子及び連結装置を通って延びる潤滑管路の部分内に少なくとも部分的に位置していてもよい。結合部材が、その外面に、潤滑流体の流れを促進する構造を持っていてもよい。
【0014】
好ましい実施形態では、ポンプが、回転子を完全に横切って延びる溝に設けられるただ1つの羽根を備えている。
【0015】
本発明の別の局面によれば、前述した形式の真空ポンプを持つ車両機関が設けられている。
【0016】
本発明の別の局面によれば、前述した形式の真空ポンプを持つ機関を含む車両が設けられている。
【0017】
添付図面を参照して本発明の実施例を説明する。
【図面の簡単な説明】
【0018】
図1】 駆動継手を持つ自動車の真空ポンプの斜視図を示す。
図2図1の真空ポンプの回転子、駆動継手及び継手ピンの斜視図を示す。
図3図1の真空ポンプの端面図を示す。
図4図3のA−A線による図1のポンプの部分断面図を示す。
図5図3のB−B線による図1のポンプの別の部分断面図を示す。
【発明を実施するための形態】
【0019】
図を参照すると、全体を10で示される真空ポンプが示されている。ポンプ10は入口14及び出口16を持つケーシング12を含んでいる。入口14は、使用前に除去される保護キャップ又はカバー15と共に示されている。出口16はリード弁17を含んでいる。ケーシング12は空所(図示せず)を含んでいる。空所内に回転子18が設けられ、それに摺動可能に取付けられる少なくとも1つの羽根を持っている。ポンプ10は、単一羽根式のものであってもよく、この単一の羽根が回転子18を完全に横切って延びる溝に摺動可能に取付けられている。回転子18は、ケーシング12の開口20を通ってケーシング12の外部へ延びている。回転子18は、使用の際車両機関に面するケーシング12の側21であるケーシングの後側21を通って延びている。
【0020】
使用の際回転子18は、車両機関の回転可能な素子例えば車両機関のカム軸に連結される。回転子18をカム軸に連結するために、回転子18の端面20は十字形の凹所24を備えており、相補的に十字形の駆動連結器26がこの凹所24にはまっている。連結器26は、連結ピン28により回転子18と関連して保持される。連結ピン28は、間隙をもって連結器26の貫通穴30を貫通し、回転子18の盲穴32にはまっている。連結ピン28は盲穴32にしまりばめにより保持されている。連結器26は2つの突起34を備えており、使用の際これらの突起がカム軸(図示せず)の相補的な凹所にはまっている。
【0021】
使用の際ポンプ10は、ケーシング12の貫通穴を通って延びる3つのボルト36により車両機関に結合されている。ケーシング12は、更にケーシング12と車両機関との間に位置するガスケット38又はシールを備えている。ガスケット38は、ボルト26用の穴40とポンプ出口16及びリード弁17を包囲する別の穴42を含んでいる。
【0022】
使用の際機関潤滑システムから取られる潤滑油は、羽根先端の密封を行うためポンプ空所へ供給される。潤滑油はポンプ出口16を通って射出され、機関の油溜めへ戻される。出口18を包囲するガスケット38の存在が、射出される潤滑油が駆動継手26に接触して駆動連結器26と機関カム軸との結合部を潤滑するのを防止することがわかる。
【0023】
連結器26を潤滑するため、本発明によれば、羽根先端の密封を行うためポンプ空所へ潤滑油を供給するのとは無関係に、ケーシング12及び回転子18を通って潤滑油を駆動連結器へ供給する別の潤滑システムが設けられている。
【0024】
ケーシング12は、潤滑油をケーシング12へ導入できる油入口44を備えている。入口44はケーシングの後側21に設けられ、ガスケット38の穴46に合わされている。使用の際この穴46は車両機関の油供給穴に合わされている。図4は、複合油フィルター制限オリフィスとして機能する差込み片48を嵌められた油入口44を示す。油入口44は第1の油通路50と連通している。油入口44と第1の油通路50は、回転子18の回転軸線54に対して実質的に平行な軸線52に沿って一直線になっている。第1の油通路50は、ケーシング12を通って延びる第2の油通路56につながっている。第2の油通路56は、第1の油通路50及び回転子18の軸線52,54に対して傾斜した軸線58に沿って延び、更に軸線52,54と交差している。第2の油通路56は、ケーシング12を通って第1の油通路50から回転子18を通って延びるケーシング穴20へ延びている。
【0025】
第2の油通路56は、ケーシング12を通ってその前側60から回転子穴20の方へ穴あけすることによって実現される。“前”という用語は、車両即ち使用される場合機関に面する側とは反対の側をいう。ケーシングの前側にある開口62はねじを切られた栓64で閉じられている。第2の油通路56は第1の部分56aと第2の部分56bを含み、第1の部分56aは第2の部分56bより大きい直径を持っている。
【0026】
第2の油通路56は、ケーシング穴20に設けられる油路66につながっている。油路66は、ケーシング12のほぼ円筒状の支持面67に設けられて軸線方向に延びる溝の形である。支持面67は回転子18を支持している。油路66は一部ケーシング穴20の周りに延びている。回転子18は周囲凹所68を備えている。この凹所68は、それが油路66に重なるように、回転子18上で軸線方向に位置している。回転子18は更に半径方向に延びる油通路70を備え、この油通路70は周囲凹所68から回転子18に設けられる盲穴32へ延びている。図5からわかるように半径方向油通路70は、連結ピン28の外径より大きい直径を持つ駆動連結器26に隣接する盲穴32の部分32aと交差している。従ってこの隣接部分32aと連結ピン28は、半径方向油通路70と盲穴32との交差点から駆動連結器26の方へ延びる環状油路72を区画している。隣接部分32aは駆動連結器26の方へ朝顔形に広げられて、駆動連結器26に面する盲穴32の隣接部分32aの直径が連結器26の貫通穴30の直径より大きいようになっている。図5からわかるように、連結器26の貫通穴30の直径は連結ピン28の外径より大きく、従って駆動連結器26を通って区画される環状油管路74より大きい。環状油管路74の寸法は、油通路74が制限素子として動作し、従って駆動連結器26へ至る油を所望の割合に規制する。
【0027】
連結ピン28の表面は、盲穴30内におけるピン28の保持を援助する複数のらせん状溝76が、環状通路72,74内に存在する油を連結器突起34の方へ押し進めることができる。
【0028】
使用の際圧力を受ける潤滑油が油入口44へ供給される。潤滑油44は第1の油通路50を通って第2の油通路56へ達し、それから油路66へ達する。油路66から油は、回転子の周囲凹所68を通って半径方向油通路70へ入り、それから回転子18内に設けられる環状通路72,74へ達し、連結器26を駆動する。油の大部分は駆動連結器26の環状管路74を出て、回転子18の回転により連結器突起34へ作用せしめられ、連結器26を駆動する。盲穴32の隣接部分32aが朝顔形に広がっていることにより、半径方向通路70を出る油の一部が駆動連結器26の後面78に接触する。この油は駆動連結器26と回転子18との間を流れて、駆動連結器26の後面28と回転子18との間の接触面を潤滑することができる。油は、駆動連結器26の突起34上即ら突起34とカム軸の相補的に形成された凹所との間を流れることができる。連結装置の係合面の潤滑はこうして行われる。
【0029】
上述した実施例では、連結装置を潤滑する油の供給は、羽根の先端を密封するためポンプ空所への油の別々の供給に加えて行われる。本発明の連結装置潤滑システムは、羽根の先端を密封するためポンプ空所へ油を供給する必要のない真空ポンプにも同じように適用可能であることがわかる。
【符号の説明】
【0030】
10 真空ポンプ
12 ケーシング
14 入口
15 保護キャップ
16 出口
17 リード弁
18 回転子
19 穴
21 ケーシング後側
22 端面
24 十字架状凹所
26 駆動連結器
28 連結ピン
30 貫通穴
32 盲穴
32a 盲穴部分
34 突起
36 ボルト
38 ガスケット
40 穴
42 穴
44 油入口
46 穴
48 差込み片
50 第1の油通路
52 軸線
54 回転軸線
56 第2の油通路
56a 第2の油通路の第1の部分
56b 第2の油通路の第2の部分
58 軸線
60 ケーシング前側
62 開口
64 ねじ付き栓
66 油路
67 支持面
68 周囲凹所
70 油通路
72 環状油管路
74 環状油管路
76 らせん溝
78 駆動連結器
図1
図2
図3
図4
図5