特許第6075739号(P6075739)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6075739
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】農産物の分離装置
(51)【国際特許分類】
   A01D 43/08 20060101AFI20170130BHJP
【FI】
   A01D43/08
【請求項の数】5
【全頁数】18
(21)【出願番号】特願2015-521086(P2015-521086)
(86)(22)【出願日】2013年5月23日
(65)【公表番号】特表2015-521859(P2015-521859A)
(43)【公表日】2015年8月3日
(86)【国際出願番号】IB2013054267
(87)【国際公開番号】WO2014009820
(87)【国際公開日】20140116
【審査請求日】2016年3月18日
(31)【優先権主張番号】PN2012A000041
(32)【優先日】2012年7月9日
(33)【優先権主張国】IT
(73)【特許権者】
【識別番号】515010110
【氏名又は名称】ユニテック ソシエタ ペル アチオニ
(74)【代理人】
【識別番号】100092093
【弁理士】
【氏名又は名称】辻居 幸一
(74)【代理人】
【識別番号】100082005
【弁理士】
【氏名又は名称】熊倉 禎男
(74)【代理人】
【識別番号】100088694
【弁理士】
【氏名又は名称】弟子丸 健
(74)【代理人】
【識別番号】100103609
【弁理士】
【氏名又は名称】井野 砂里
(74)【代理人】
【識別番号】100095898
【弁理士】
【氏名又は名称】松下 満
(74)【代理人】
【識別番号】100098475
【弁理士】
【氏名又は名称】倉澤 伊知郎
(74)【代理人】
【識別番号】100157185
【弁理士】
【氏名又は名称】吉野 亮平
(72)【発明者】
【氏名】ベネデッティ ルカ
【審査官】 木村 隆一
(56)【参考文献】
【文献】 米国特許第02825375(US,A)
【文献】 米国特許第03065777(US,A)
【文献】 特開2002−330610(JP,A)
【文献】 特開平05−260838(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
A01D 43/08
A23N 15/02
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
内方の実質的な平面を形成するフレームおよび2つの平行水平バー(1A、1B)を備えた固定支持構造体と、
前記矩形表面(S)上に連続して配置される複数の切断モジュール(2A、2B、2C、2D、・・・)とを有し、各モジュールにはそれぞれの回転軸(32A、32B、32C、・・・)が設けられ、該回転軸は、その長さに沿う固定位置に配置された複数の回転ブレード(11、12、13、14、・・・)を備え、前記回転軸は平行でありかつ前記回転ブレードに向かって回転軸上に置かれた野菜産物を支持できる支持手段の上方に取付けられ、
それぞれの回転ブレードに対応して取付けられた複数の位置決めランプ(11-1、12-1、13-1、14-1、・・・)を有し、
該ランプは前記支持手段の移動方向に長い形状を有しかつ平坦化されかつ垂直に配向され、
ランプのそれぞれの長い上方エッジは、該エッジの高さが前記支持手段の漸進移動時に増大するような傾斜で、下向きかつ前記支持手段の方向に配向され、
これにより、前記支持手段上に置かれた野菜産物の房が前記ランプ(11-1、12-1、13-1、14-1、・・・)に向かって運ばれ、ランプのそれぞれの上方エッジ(11-2、13-2、14-2、・・・)は、それぞれのブレードと、これらのブレードの下で移動される各房の柄との交差位置を決定し、
可動フレームが配置され、該可動フレームは実質的に平行な2つのバー(5-A、5-B)を備え、
前記固定支持構造体(1A、1B)と同様な幾何学的形状に形成され、
固定支持構造体の上に横たわり、
前記可動フレームは複数の可動アーム(6、7・・・8、9)を介して前記固定支持構造体に連結されており、
各可動アームは、その一端(6A)が前記固定支持構造体の一位置に連結され、その他端(6B)が前記可動フレームのそれぞれの位置に連結され、同じアーム(6)に関連する前記端部(6A、6B)が異なる垂直直線(r、t)上に配置され、
前記可動フレームは、平行四辺形運動のような回転経路にしたがう直線運動により前記固定支持構造体に対して変位できるようになり、
前記回転軸(32A、32B、32C、・・・)の軸線(X)は、適当な連結および支持手段(40、41)を介して前記可動フレームに固定され、
前記可動フレームは、関連ランプに回転経路にしたがう直線運動を付与することにより、前記固定支持構造体に対する前記回転軸(32A、32B、32C、・・・)の位置および関連ランプの位置を同時に遠ざけ/接近(removing/approaching)できる、野菜産物を分離する装置において
送手段、前記回転軸(32A、32B、32C、・・・)に対して実質的に直交する複数の平行溝(21、22、23、24、・・・)により形成された水平部材を有し、前記溝は、それぞれの隆起部(21-A、22-A、23-A、・・・)により互いに分離されており、
前記水平部材は、前記溝(20、21、22、23、・・・)に対して平行な方向、したがって前記回転軸(32A、32B、32C、・・・)に対して直交する方向に移動し、
前記ランプはそれぞれの前記溝に一致して置かれ、前記溝の1つに前記各ランプの突出部は同じ溝に整合していることを特徴とする装置。
【請求項2】
各切断モジュール(2A、2B,2C、2D、・・・)には機械的結合手段が配置され、該機械的結合手段は関節連結されたポール(50)を有し、該ポールは、前記固定支持構造体(1A、1B)の一端(51)および固定位置、他端(52)、補助軸(55)と係合している第1機械的連結部(53)に連結され、該第1機械的連結部の一端(54B)には貫通孔が設けられ、該貫通孔内ではそれぞれの回転軸(32C)が回転でき、
それぞれの回転軸に関連するランプが、それぞれの補助軸(55)と係合していることを特徴とする請求項1記載の装置。
【請求項3】
前記ランプ、前記機械的連結部、前記関節連結されたポール、前記補助軸、前記支持手段は、前記固定支持構造体に対する前記可動フレームの遠ざけ/接近(removing/approaching)により、回転軸の軸線に同様な運動を与える直線-回転移動を生じさせるように互いにサイズが定められ、位置決めされかつ配置され、前記運動は、同じ回転軸(32C)に関連するランプが、それぞれの溝でのランプの傾斜を変化させる運動で、それぞれの回転軸に対して実質的に直交する平面上で変位することを可能にすることを特徴とする請求項2記載の装置。
【請求項4】
前記同じ回転軸(32C)に関連するランプは、前記水平部材(20、20-A、21、21-A、22、22-A、・・・)の移動とは逆方向に配向されたそれぞれのランプの先端部(11-P、12-P、13-P、・・・)が、基本的に、それぞれの溝で同じ分離高さ(H1)を維持するような変位を介して移動できることを特徴とする請求項3記載の装置。
【請求項5】
前記各ランプ(11-1、12-1、13-1、・・・)の上方エッジ(11-1、12-2、13-2、・・・)には、それぞれの回転ブレード(11、12、13、・・・)の下方エッジを入れることができるそれぞれの長いキャビティ(11-3、12-3、13-3、・・・)が設けられていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項記載の装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、予め摘み取られており、通常小さい束にまとめられているか、関連する茎により未だ繋がっている例えばさくらんぼ、ミニトマトの集群等の葉柄、茎、柄等のような相互連結付属物(relative connecting appendages)を介して互いに結合されている農産物(特にさくらんぼの場合)または野菜産物を分離(separation)するための改善された装置に関する。
【背景技術】
【0002】
このような野菜産物は、大規模小売業のネットワークを通して市販される産業的規模で栽培されていることは良く知られている。このような状況に対応するため、前記農産物は、通常、例えば洗浄、農産物が房(bunches)や集群(clusters)の場合には相互の分離、計量、サイジング(サイズ分け)、および色、熟れ具合等の所定の特性に基づいた仕分けのような適当な処理および加工を行わなくてはならない。
【0003】
一般に、これらの仕分け作業は広く知られており、野菜産物が、りんご、梨、メロン等のように個々に仕分けシステムに到達する場合には、特別な問題なくして容易に行われている。
【0004】
一方、これらの農産物が一団として収穫される場合には、農産物に対して行うべき最初の作業は、本来的に、農産物を分離することである。
【0005】
したがって、例えばさくらんぼ、枝豆等のように房または集群として本来的に結合されている農産物を加工する必要がある場合には、農産物を個々に分離(singularize)すべく(「個々に分離」という用語は、農業の当業者には良く知られている)、これらの野菜産物を元々一体に結合している茎、柄および葉柄等のすべての植物要素を除去することが重要なことは明白である。
【0006】
この目的のため、農産物の群を単一の農産物に分離、すなわち互いに分離するのに使用される広く知られた種々の方法およびシステムがある。
【0007】
ブレードを回転させて前記茎、柄等を切断することにより前記集群のみを分離するのに使用されるこれらのシステムを以下に考察する。
【0008】
本明細書の後の記述ではさくらんぼについて特に述べるが、例示したものは、無条件で或いはいかなる制限もなく、房や集群等で生じる同様な特徴を有する他のあらゆる種類の農産物にも適用できることはいうまでもない。
【0009】
例えば下記特許文献1〜5には、前記茎の切断作業を行うのに適した種々の方法および手段が示されている。
【0010】
これらの特許文献の大部分は、加工および切断すべき集群を移動ベルトにより支持して切断を行うものであるが、集群はしばしば、移動ベルト上で無秩序な塊となって積み重なってしまう。
【0011】
しかしながら、移動ベルトを用いた解決方法は、適用は簡単であるが、特に、茎を結合しているこぶ(knot)から除去される箇所で茎の切断が規則的に行われることを確実にすることはできない。また、このことは、集群が、無秩序で案内されない態様でベルト上に置かれることにより、集群の茎がベルト上で重なり合う場合にも生じる。
【0012】
このことは、農業分野で重大な問題を引き起こしている。実際に、平均的消費者にとってより満足できる魅力的な体裁を確保するため、このような農産物(例えばさくらんぼ)の茎を、茎の連結箇所すなわち節に最も近い位置で切断し、或る茎が短か過ぎる一方で、他の茎はV型連結点を介して不必要に連結されたままになってしまうという好ましくない効果を避けることが重要である。
【0013】
実際に、このことは、搬送・切断手段が、農産物の茎の長さが1ロット毎にかなり変化するという重要な事実を無視する場合にも生じる。
【0014】
また、ベルト形式であろうとまたはフラットコンベア形式であろうと、異なる特徴をもつ集群を切断領域に運ぶのに同じシステムを使用すれば、殆どいつでも上記問題が生じる。
【0015】
下記特許文献6には、分離すべき集群を、複数の回転ブレードを備えた切断領域に運ぶのに適した装置が開示されている。この装置では、個々の集群が三角形断面をもつ複数の上向き傾斜ランプ上で送られ、このため、集群は、ブレードとの交差位置に到達する茎の部分が、本来的に、茎の結合点に最も近い部分となるように互いに重なり合う。
【0016】
また、前記ランプの高さは、分離すべき農産物のロットの茎の平均長さに適合するように調節できる。
【0017】
しかしながら、この解決方法は幾つかの重大な欠点を有している。すなわち、実際に、回転ブレードに向かう切断すべき集群の移動は、集群が置かれる傾斜支持平面上での連続シェーキング(振り動かすこと)により行われ、このシェーキングは、支持平面自体に当たって農産物が擦れてしまい、特にデリケートな農産物の場合には有害である。
【0018】
また、傾斜支持平面の連続シェーキングは、カム要素が連結されたモータを備えた適当な機構を必要とし、良く知られているように、他の剛性構造に対する剛性構造の他の運動を行わせるには、駆動装置および制御装置の構造が必然的に複雑になる。
【0019】
最後に、特許文献6の図9から理解されようが、ランプ46の傾斜は実質的に一定で、最初のセクションの傾斜とは僅かに異なる傾斜を有する端セクション48から離れている。ランプ46のこれらの傾斜は変化させることができない、すなわち茎の長さに適合させるべく修正させることはできない。このため、切断作業の調節は非効率的になる。なぜならば、図9に示すように、短い茎ではさくらんぼが、振動平面38から離れるランプ46上の位置に到達するからであり、したがって回転ブレードに向かうさくらんぼの運動が妨げられまたは防止されることは明白である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0020】
【特許文献1】米国特許第5,050,492号明細書
【特許文献2】米国特許第3,115,169号明細書
【特許文献3】フランス国特許第2 672 776号明細書
【特許文献4】スペイン国特許第2241 465号明細書
【特許文献5】フランス国特許第2 892 053号明細書
【特許文献6】米国特許第7,033,631(B1)号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0021】
したがって本発明の望ましい主目的は、野菜産物の集群の茎を切断する一形式の自動システムであって、前記問題に遭遇することなく、茎の連結位置の領域内で茎を切断できる自動システムを実現することにある。
【課題を解決するための手段】
【0022】
上記目的は、特許請求の範囲の記載にしたがって作られかつ作動する装置により達成される。
【0023】
本発明の特徴および長所は、添付図面を参照して制限なく例示する以下の説明から明らかになるであろう。
【図面の簡単な説明】
【0024】
図1】本発明による装置を斜め位置から見た斜視図である。
図2】本発明による装置の個々の切断モジュールの一作動状態を示す、図1と同様な概略拡大図である。
図2A図2の作動状態に対応する本発明による装置の一部を示す側面図である。
図3】本発明による装置の個々の切断モジュールの一作動状態を示す、図1と同様な概略拡大図である。
図3A図3の作動状態に対応する本発明による装置の一部を示す側面図である。
図4】本発明による装置の個々の切断モジュールの一作動状態を示す、図1と同様な概略拡大図である。
図4A図4の作動状態に対応する本発明による装置の一部を示す側面図である。
図5図1の装置の一部を、回転ブレードの回転軸線の前方の位置から見た簡単化した斜視図である。
図6】回転ブレードの回転軸線により近い視点から見た図5と同様な一部拡大図である。
図7】回転ブレードの回転軸線の後方かつ上方の視点から見た図5の一部を示す斜視図である。
図7A図7の装置の一部を示す拡大側面図である。
図8図5図7Aの装置の一部を上から見た平面図である。
図9図5図7Aの装置を示す正面図である。
図10図5図7Aの装置の細部を示す整合側面図である。
図11】本発明の作動方法を示す基本概略図である。
図12】本発明の基本作動方法を簡単化した幾何学的概略図で示す側面図である。
【発明を実施するための形態】
【0025】
図面を参照して説明すると、野菜産物(より詳しくはさくらんぼ)の集群の茎を切断する装置は、一般に、
・互いに平行で水平な2つの側方部材1A、1Bを備えたフレームを有する支持構造体を有し、両側方部材1A、1Bの間には、一般に矩形で実質的に平らな表面「S」が形成され、該表面「S」は純粋に幾何学的定義であって、本明細書での説明から明らかになるであろうが、いかなる物質的意味をもつものではなく、
・複数の切断モジュール2A、2B、2C、2D、2E、・・・を更に有し、これらの切断モジュールは互いに同一であり、各切断モジュールには共通回転軸32A、32B、32C、32D、32E、・・・が設けられ、該回転軸は互いに平行で、前記表面「S」の上方に配置され、したがって、下に横たわるテーブルにより支持された農産物の事実上全ての集群を遮ることができるように連続している。
【0026】
前記切断モジュールは全て同一であり、したがって簡単化のため、切断モジュールのうちの1つ(例えば、モジュール2C(図2参照))のみを以下に説明するが、関連説明は他の全てのモジュールにも及ぶものと理解されたい。
【0027】
一般に、本明細書の説明および特許請求の範囲の記載は、或るときは単一の要素について述べ、また或るときは多数の同様な要素について述べる。これは、前記切断モジュールが実質的に同様であること、および各切断モジュールが、複数の回転ブレードおよび関連要素、より詳しくは関連ランプおよびこれらの位置を修正するのに適した手段(これらは同様および同一である)を有していることから、図面でも明白に示すように、このようなモジュールの1つまたは前記手段またはブレードの1つを記述することにより、他のモジュールおよび他の手段またはブレードの全てについても首尾よく明白になることも理解されよう。
【0028】
前記回転軸は、前記表面「S」を覆うコンベア手段の上方に配置され、該コンベア手段は、この上に置かれた農産物を回転ブレードに向けて運ぶのに適している。
【0029】
前記切断モジュール2Cには、
・該モジュール2Cの長さに沿う固定位置に配置された複数の回転ブレード11、12、13、14、・・・と、
・複数の位置決めランプ11-1、12-1、13-1、14-1とが設けられ、これらの位置決めランプでは、前記各ランプがそれぞれの回転ブレードに対応する位置に配置されており、
・前記ランプは前記コンベア手段の移動方向に細長い形状を有しかつ顕著に平坦化されかつ垂直に配向されており、
・ランプのそれぞれの上方エッジがコンベア手段に向かって下向きに配向され、ランプの上方エッジは、該上方エッジの高さがそれぞれのブレードの方向に増大するように傾斜しかつコンベア手段の上方に配置され、
・これにより、コンベア手段上に置かれた農産物の集群はランプに向かって運ばれ、鋭角に設定されたランプのそれぞれの上方エッジ11-2、12-2、13-2、・・・(図10)は、関連ブレードにより遮られた各集群の茎との交差位置を決定する。
【0030】
正確にいえば、各ランプは、該ランプが農産物の集群をそれぞれのブレードに向かって運ぶことができるようにするため、それぞれのブレードと整合しかつブレードの下方領域に配置されており、ランプの上方部分には、関連ブレード11、12、13、14、・・・を収容するのに適したサイズのそれぞれの凹部11-3、12-3、13-3、14-3、・・・が設けられている。このようにして、野菜産物の集群は前記ランプに向かって運ばれ、各ランプは、一度に単一の集群を遮り、かつランプに跨っておりしたがって移動を続けるときにブレードにより遮られている関連茎を持上げて、それぞれのエッジの対応位置で切断する。
【0031】
また、本発明の機能の重要な要素として、前記コンベア手段の輸送および移動は次のようにして行われる。
【0032】
図9に示すように、コンベア手段は、水平に配置されかつ前記回転軸に対して実質的に直角に配置された複数の平行溝20、21、22、23、24、25、・・・により形成されたテーブルを有している。
【0033】
前記溝は、それぞれの隆起部20-A、21-A、22-A、・・・により相互に分離されており、溝と関連隆起部との組は、一般に、連続移動するコンベアベルトにより形成される。
【0034】
これにより、溝20、21、22、23、24、25および関連隆起部に対して平行な方向に移動し、したがって前記回転軸に対して直角に移動する。
【0035】
また、各ランプはそれぞれの溝上に重なって、溝に対して傾斜しかつ整合している。これにより、関連溝に対する各ランプの突出部は同じ溝と整合している。より詳しくは、図10に示すように、前記ランプの先端部11-P、12-P、13-P、14-P、・・・(図2参照)は、それぞれの溝の頂面から最適高さH1の位置に設定される。
【0036】
実際に、1つの集群として結合された殆どの野菜産物(より詳しくは、さくらんぼ)は同じ溝内に入るので、茎の切断作業は、切断ブレードしたがって関連ランプが前記溝のそれぞれの中で中心が合わされかつ整合されるならば、より有効でありかつ生産性が向上することは明白である。
【0037】
実際に、実質的に全ての茎の切断を行う仕事は、1つの切断モジュールだけでなく、それぞれの隆起部と交互に配置された前記溝により形成されたテーブルの移動方向に関して次の次に連続して配置された複数の切断モジュール2A、2B、2Cを備えているという事実に基づいている。
【0038】
本発明の装置の作動は次の通りである。種々の集群は、多くの溝20、21、22、23、24、25、・・・により形成されたテーブルおよび関連隆起部20-A、20-B、20-C、20-D、・・・上に、既知の手段および方法で降ろされかつ分散される。
【0039】
前記ランプおよび回転ブレードに向かう前記コンベアの移動により、農産物はランプの位置に到達し、茎が受ける引きずり運動により、茎はそれぞれのランプにより遮られ、したがって、茎は、該茎を関連ランプの上方エッジで正確に切断する関連回転ブレードに茎が到達するまで、引きずり運動の効果により自然に捕捉されかつ持上げられる。
【0040】
これにより、種々の集群に本来的に損傷を与える虞がある振動、シェーキング等を与えることなく集群を切断ステーションに運ぶことからなる本発明の第1目的が達成される。
【0041】
しかしながら、前述のように、上記状況は、隣接溝の底からのランプの上方エッジの距離が茎の高さ、より正確には茎の長さにほぼ等しい場合にのみ、果物のサイズも考察して茎のこぶ自体が正確にまたはほぼ正確にランプの上方エッジの高さに位置する場合にのみ最適結果が得られる。
【0042】
実際に、この状態が生じない場合、例えば茎が長い場合には、ランプは捕捉に失敗してこぶを持上げてしまうであろう。なぜならば、こぶ自体は本来的にランプ自体の上に位置するからである。この状況では、ブレードは茎に到達し、次に、こぶから離れた位置で茎を切断する。これは、明らかに役立たずで、好ましくないことである。
【0043】
既存の機械で稼働されている同様な機械に見られる他の重大な欠点は、これらの機械が複数の切断モジュールで構成され、各切断モジュールが、原理の点で本発明の切断モジュール2A、2B、2C、2D、2E、・・・とかなり似ているが、これらの機械は、ランプの高さまたは傾斜を修正する必要があるときに、
・前記各切断モジュールの高さ(すなわち、前記テーブル上のそれぞれの回転軸の高さ)を調整する機構および装置を1つずつ作動させるだけでなく、
・それぞれの切断モジュールの各回転軸に対するランプの傾斜を修正する装置をも調節する必要もある。
【0044】
この作業は簡単で容易であるとはいえ、農産物の加工を遮りかつ各切断モジュールの手作業で連続的に介入する必要があり、生産性の観点から極めて時間を要するものである。
【0045】
経済性の観点から、この状況は、合計で数時間にも亘って機械を停止せざるを得ないこと(これは、新鮮で、デリケートで、受賞した農産物を非常に短時間で加工する必要があるときは、許容できないものである)、および個々の切断モジュールの位置を1つずつ調節するのに費やさなければならないメインテナンス時間および作業時間の負担を要することの両方の理由から受入れることはできない。
【0046】
これらの重大な欠点を解消するため、以下に述べる改善は、このような手段の実施によって、下に横たわるテーブル(溝および隆起部)の上方のランプの高さを所望のままに調節すること、また同時に関連回転軸の高さを調節することを可能にし、これにより、回転軸(したがって関連回転ブレード)と関連ランプとの間の関係が実質的に一定または殆ど一定になる。このような手順および手段により、全ての切断モジュールの高さを同時に単一作業で自動的に調節でき、これにより、全ての切断モジュールが新しい作動状態に調節される。
【0047】
このような手段および関連作業手順は、機械を調節するのに従来必要とされた時間を劇的に短縮できることは、特にこれ以上説明しなくても明白であろう。
【0048】
この目的のため、図面を参照して可動構造体について説明する。
・実質的に前記支持構造体1A、1Bの幾何学的形状と同様な幾何学的形状で形成されかつ2つの平行な水平側方部材5-A、5-B(図1図2および図3参照)を有し、
・前記支持構造体の上に横たわり、
・前記可動構造体は複数の可動アーム(理想的には僅かに4つのアーム6、7、8、9(図1))を介して前記固定構造体に連結されており、
・各アームは、その1つの端部6Aが前記側方部材1Aの一位置に連結され、かつそれぞれの他端部6Bが、前記可動構造体に属する側方部材5-Aのそれぞれの位置に連結され、特定アーム6に関する前記端部6A、6Bは、異なる垂直直線「r」、「t」上に配置される。
【0049】
かくして、前記可動構造体および固定構造体の両方の両側方部材について、同一寸法を有するこのような構造体が複製されるならば、図1に示す形状が得られる。
【0050】
実際に、固定構造体の下方の各側方部材は、同様な2対の別々のアーム6、7、8、9を介して可動構造体の上に横たわる側方部材に連結される。
【0051】
かくして、「平行四辺形」形式の構造体が得られ、これにより、前記可動構造体は、ここで「回転経路に従う直線運動」として定義する運動により、前記固定構造体に対して移動するのに適したものとなる。
【0052】
実際に、可動構造体は固定構造体の予め定められた位置の回りを有効に回転する。これは、可動構造体が前記アーム6、7、8、9にピボット連結されていることだけでなく、「菱形」構造体が、
・実質的に1対の固定側方部材1Aと可動側方部材5-Aとの間の同じ垂直平面上に配置された2つのアーム6、7と、
・同じ側方部材の一部とにより形成されていること、および該側方部材の一部が、
・側方部材1Aに配置されたピボットポイント6A、7Aの間、および同様に側方部材5-Aに対するピボットポイントの間に含まれていることによる(これらは、図11に示されている)。
【0053】
しかしながら、図11は、側方部材1A、5-Aのみに関して上記幾何学的形状状況を明瞭に示すものである。
【0054】
側方部材5-A、5-Bを備えた上方構造体が、図11に概略的に示すように既知の手段(これは本発明に含まれない)により持上げられる場合には、上方の側方部材5A、5Bは直線運動により変位される。なぜならば、上方の側方部材が互いに平行であり、かつ可動アームが下方の固定構造体上のそれぞれのピボットポイントにヒンジ止めされているからである。
【0055】
これにより、上記「回転経路に従う直線運動」の意味が説明された。
【0056】
また、これは、「平行四辺形」の構造をなすあらゆる構造体の一般的な運動である。
【0057】
要するに、図示の構造によれば、固定構造体に対して可動構造体を持上げること、より詳しくは、「回転経路に従う直線運動」により側方部材5-A、5-Bを持上げることができる。
【0058】
また、前記ランプは上方の可動構造体の上方の2つの側方部材5-A、5-Bに連結されており、これらの側方部材を持上げることによって関連ランプの部分的持上がりも生じる。しかしながら、同じポイントの水平位置が修正されても、それぞれのポイントの位置が下に横たわる溝からの垂直距離を増大または減少させることはない。
【0059】
連結方法を以下に説明する。
【0060】
本来的に、ランプの持上げまたは下降によって、ランプ自体と干渉してはならないそれぞれのブレードにいかなる問題も引き起こさないことが必要であり、いかなる場合にも、ランプおよびそれぞれのブレードの往復動距離および幾何学的形状には留意すべきである。
【0061】
このため、回転軸の軸線「X」は、ここに説明したのと同じ考えで、前記側方部材と一体に作らなくてはならない。
【0062】
この目的のため、図2A図3Aおよび図4Aに示すように、前記軸32A,32B、32C、32D、32E、・・・は、普通の連結装置(図6図7および図7Aには、軸32C用のブラケット40、41が示されている)を介して上方の2つの側方部材5-A、5-Bに取付けられている。
【0063】
この切断モジュールおよび軸32Cに対するランプの懸念のため、各切断モジュールには機械的連結手段が配置されている。該機械的連結手段は、前記支持構造体(実際は下方の側方部材1A)の固定位置に一端51がピボット連結されかつ他端が第1機械的リンク要素53に連結された連結ポール50を有する。第1機械的リンク要素53は補助軸55に固定され、補助軸55は1つ以上の第2機械的リンク要素54に固定されており(より詳しくは図7および図7A参照)、該第2機械的リンク要素54は、後述の方法でそれぞれの回転軸32-Cに連結されている。
【0064】
特に図2A図4Aおよび図7Aに示すように、前記補助軸55は非回転軸であり、それぞれの回転軸32Cに対して平行に配置されかつその一端55Aが第1機械的連結要素53と係合している。
【0065】
第2機械的リンク要素54は、後述の方法で、その一端54Aが前記軸55と係合しかつその他端54Bが前記回転軸32Cと係合している。
【0066】
また、同じ補助軸55には複数のアーム56A、56B、56C、56D、・・・が固定されており、これらの全てのアームのそれぞれの下端部で、それぞれのランプ11-1、12-1、13-1、14-1、・・・が支持されている。
【0067】
前記補助軸55を前記機械的リンク要素53、54および前記アーム56A、56B、56C、56D・・・に連結している前記装置は、軸55がリンク要素およびランプに対して軸55の回りで回転できないようにしており、このため、前記形式の連結装置は、最終的に、リンク要素53、54およびアーム56A、56B、56C、56Dに配置された貫通孔内で直線運動する。これらの貫通孔には、前記同じ補助軸55が横切っているが、該補助軸55は貫通孔に対して回転することはできない。
【0068】
最後に、前記第2リンク要素54と回転軸32Cの前記端部54Bとの連結形式は回転連結である。本来的に、前記軸32Cは、前記第2リンク要素54の前記端部54Bの適当な貫通孔内で横行運動するが、軸32C自体の軸線の回りで回転できる。したがって、前記端部54Bの前記貫通孔は、リンク要素54自体と軸32Cの回転軸線との間(同じリンク要素54と軸32Cとの間ではないことは明白である)の画定した幾何学的位置を維持するに過ぎない。
【0069】
したがって、前記第2リンク要素54は、そのそれぞれの軸32Cの回りで回転するのに適している(しかしながら、後述のようにごく僅かに回転するだけである)。
【0070】
本発明の装置に含まれる要素および装置を、最小距離および最大距離の両極端位置および中間位置にある上方の側方部材5-Aを示す3つの図面、図2A図3Aおよび図4Aと比較すれば、上方の側方部材5-A、5-Bが持上げられると、それぞれの回転軸32-A、32-B、32-Cも自動的に持上げられ、これらの回転軸も第2連結要素54を上方に引上げ、該第2連結要素54はそれぞれの補助軸55をぐいと引上げ、該補助軸は次に関連アーム56A、56B、56C、・・・を上方に引っ張り、これにより最後に関連ランプがぐいと引き上げられることになる。
【0071】
しかしながら、前記軸55は自由ではなくその端部55Aが第1リンク要素53に連結され、該第1リンク要素が前記連結ポール50に連結され、該連結ポールが次にピボットポイント51で下方の側方部材に連結されているため、前記機械的リンク要素、したがって前記ランプは、持上げられるだけでなく、回転もされる。
【0072】
かなり複雑化することなくかつ本質的な幾何学的議論を行うまでもなく、前記ランプ、前記機械的リンク要素、前記可動アーム、それぞれの構造体への前記可動アームの取付け位置、前記結合アームを、前記固定構造体に対して前記可動構造体(例えば上方の側方部材5-A、5-B)を持上げることによって、直線−回転運動を引き起こすように、寸法を定め、位置決めしかつ互いに連結することに留意すれば充分である。この直線-回転運動は、それぞれの回転軸が、前記ブラケット40、41により前記上方の可動構造体(前記側方部材5-A、5-Bを含む)に連結されているため、本来的にそれぞれの回転軸の軸線に等価運動を生じさせる。
【0073】
前記回転軸32-Cの直線−回転運動により、それぞれの第2リンク要素54が持上げられ、これにより前記補助軸55およびアーム56-A、56-B、56-C、・・・が引きずられる。このため、それぞれのランプの先端部(該先端部は前記アームに連結されている)は、それぞれの溝上で実質的に同じ高さの分離H1を維持する一方で、前記ランプの傾斜は、前記「回転経路に従う直線運動」とともに変化する(図11参照)。
【0074】
当業者ならば、必要な寸法を完全に考えかつ定めることができる。より詳細に示すためのみの図12は、固定構造体および可動構造体の側方部材同士の間の最小距離および最大距離の2つの状態において説明した本発明の装置のきわめて簡単化した概略図である。
【0075】
この概略図には、より詳しくは、
・前記2つの位置における上方の側方部材5-A、
・2つの対応位置における回転軸の軸線「X」、
・2つの対応位置(上記に定義された最大距離の位置がそれぞれ53、53Aと54、54Aとにより示されている)における機械的連結部53、54、
・2つの対応位置50、50Aにおける連結ポール50、
・最後に、より便利のために2つの対応位置71、72で示された関連ランプ、
が示されている。
【0076】
ランプ71、72の先端部11-Pが、下に横たわる溝に対する一定で限定された高さH1を維持することが望まれるため、このような状態を達成するように装置の寸法を定めることで充分である。
【0077】
上記改善された装置の作動は次の通りである。ランプの高さを変えるときは、上方の可動構造体が、慣用型の既知の手段により固定構造体から持ち上げられる。
【0078】
このような持上げの効果により、前記可動構造体は、「平行四辺形」形式の運動により上方に移動される。
【0079】
上方構造体の前記移動により、前記ブラケット40、41を介して対応回転軸32Cが帯同され、該回転軸32Cは次に、相互連結された機械的リンク要素54、53および補助軸55を帯同する。
【0080】
第1リンク要素53はピン52を介して連結ポール50に連結されており、該連結ポールの他端は次に下方の固定構造体にピボット連結されているので、上方構造体(側方部材5-A、5-B)の持上げと組合わされる上記機械的連結部の効果により、茎50の持上げが引き起こされる。
【0081】
図2A図3Aおよび図4A図2Aおよび図4Aは、上方の可動構造体が到達できる2つの端位置を示す)から理解されようが、上記装置の比較試験は、上方の可動構造体を持ち上げることにより連結ポール50が持上げられ、該連結ポールがピン51に連結されているので、関連端部52の前記持上げによりポール自体50が時計回り方向に回転され、かくして前記連結部53、54および軸55を介してアーム46-A、46-B、46C、・・・およびそれぞれのランプ11-1も回転される。
【0082】
しかしながら、前記ランプ11-1の運動は、上方の可動構造体の平行四辺形形式の運動と、機械的連結部53、54および上方の可動構造体に連結された軸32-Cの回りの補助軸55の回転運動との組合せから生じる複雑な運動であるので、ランプ11-1の最終効果はその時計回り方向の回転であり、この回転は、含まれる装置の適当なサイジングにより、図12に示すように、一位置71から他位置72へのランプの傾斜を増大させることができる。
【0083】
図3A図4Aおよび図5Aは、3つの回転軸32A、32B、32Cを備えた3つの切断モジュールのみを示すものであるが、これらの図面に示されていない他の全ての切断モジュールにも適用できることも明白であろう。なぜならば、全ての切断モジュールは、前記上方の構造体の切断モジュールに対し、本来的にこれらの位置から離れて、同様な方法で係合されるからである。
【0084】
したがって、含まれる前記全ての装置は、幾何学的形式の容易な適用により、前記ランプ、より詳しくはその上方エッジは、より大きな高さになるように傾斜され、かくして、種々の長さの茎を有する集群を、
・ランプと関連回転軸との間、したがって関連回転ブレードとの間の往復動位置決め時に、または
・それぞれの持上げられた部分でのランプの先端部(該先端部に運ばれた農産物の集群が、先端部の上に跨り、遮られ、持上げられ最終的に関連ブレードにより切断される)の高さで、負の結果を生じさせることなく処理することを可能にできる。
【0085】
かくして、全ての切断モジュールが2つの側方部材5-A、5-Bに連結されかつ支持されているため、本発明の基本的目的は容易かつ有効に達成できる。実際に、上記手段および方法により、一回の簡単な操作により全ての切断モジュール(各切断モジュールは、関連ブレードおよび関連ランプにも連結されている)を調節できる。実際に、可動構造体(したがって、本発明によれば可動構造体の一部である2つの側方部材5-A、5-Bもまた)の位置を単一操作で持上げまたは下降させれば充分であり、前記可動構造体により支持された全ての切断モジュールのランプの傾斜だけでなく、すべての回転軸および関連ブレードをも単一操作で調節できるようにする本発明の基本的目的が達成される。
【0086】
当業者ならば、装置および持上げおよび下降モードおよび前記可動構造体の関連制御は、完全に当業者の領域内に含まれる方法であり、したがってこれらを更に詳細には説明しない。
【0087】
最後に、図7Aおよび図10を参照すれば、各ランプ11-1、12-1、13-1、・・・のそれぞれの上方エッジ11-2、12-2、13-2、・・・には、それぞれの回転ブレード11、12、13、・・・の下方エッジを収容するのに適したそれぞれの溝11-3、12-3、13-3、・・・を設けるのが適しておりかつ有利であることが判明している。
【0088】
実際に、この特徴により、ブレード自体とそれぞれのランプのそれぞれの上方エッジとの間に、対応する鋭角部が設けられ、切断すべき茎がこの鋭角部内に自動的に挿入されかつ押し込まれる。これにより、図10に示すように、回転軸の軸線「X」を連結する半径「R」と、ブレード11の切断周長と対応ランプ11-1のそれぞれの上方エッジ11-2のプロファイルとの間の事実上の干渉位置「C」とを連結する半径「R」との間の切断角「t」が充分に大きく、90°より大きい任意の角度となる。
【符号の説明】
【0089】
1A、1B 支持構造体
2A、2B,・・・ 切断ステーション
5A、5B 側方部材
6 可動アーム
11、12、・・・ 回転ブレード
11-1、12-1、・・・ 位置決めランプ
20、21、・・・ 平行溝
32A、32B、・・・ 共通回転軸
50 連結ポール
51 機械的連結手段
53 第1機械的リンク要素
54 第2機械的リンク要素
S 表面
t 切断角
図1
図2
図2A
図3
図3A
図4
図4A
図5
図6
図7
図7A
図8
図9
図10
図11
図12