(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6075761
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】酸性染料組成物およびそれを用いる染色法
(51)【国際特許分類】
C09B 67/22 20060101AFI20170130BHJP
D06P 1/39 20060101ALI20170130BHJP
D06P 3/06 20060101ALI20170130BHJP
D06P 5/00 20060101ALI20170130BHJP
D06M 13/256 20060101ALI20170130BHJP
D06M 13/335 20060101ALI20170130BHJP
D06M 13/352 20060101ALI20170130BHJP
D06M 101/34 20060101ALN20170130BHJP
【FI】
C09B67/22 B
C09B67/22 A
C09B67/22 C
D06P1/39
D06P3/06
D06P5/00 111Z
D06M13/256
D06M13/335
D06M13/352
C09B67/22 D
D06M101:34
【請求項の数】10
【全頁数】13
(21)【出願番号】特願2013-46350(P2013-46350)
(22)【出願日】2013年3月8日
(65)【公開番号】特開2014-172988(P2014-172988A)
(43)【公開日】2014年9月22日
【審査請求日】2016年3月7日
(73)【特許権者】
【識別番号】000004086
【氏名又は名称】日本化薬株式会社
(72)【発明者】
【氏名】関 基宏
(72)【発明者】
【氏名】谷部 重光
【審査官】
緒形 友美
(56)【参考文献】
【文献】
特開平07−090191(JP,A)
【文献】
特開昭60−151389(JP,A)
【文献】
特開平06−166965(JP,A)
【文献】
特開平06−240586(JP,A)
【文献】
中国特許出願公開第1817972(CN,A)
【文献】
米国特許出願公開第2011/0027548(US,A1)
【文献】
特開2002−285030(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
C09B 67/22
D06M 13/256
D06M 13/335
D06M 13/352
D06P 1/39
D06P 3/06
D06P 5/00
D06M 101/34
CAplus/REGISTRY(STN)
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
式(1)でしめされる赤色系酸性染料および式(2)でしめされる赤色系酸性染料からなる赤色系酸性染料混合物(A)を含有する染料組成物。
【化1】
【化2】
【請求項2】
赤色系酸性染料混合物(A)中、式(1)でしめされる赤色系酸性染料が60〜80重量%、式(2)でしめされる赤色系酸性染料が20〜40重量%である請求項1に記載の染料組成物。
【請求項3】
さらに、赤色系酸性染料混合物(A)に式(3)でしめされる赤色系酸性染料および式(4)でしめされる赤色系酸性染料を含有する請求項1に記載の染料組成物。
【化3】
【化4】
【請求項4】
赤色系酸性染料混合物(A)中、式(1)でしめされる赤色系酸性染料が30〜70重量%、式(2)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%、式(3)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%、式(4)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%である請求項3に記載の染料組成物。
【請求項5】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の赤色系酸性染料混合物(A)と、式(5)でしめされる青色系酸性染料および式(6)でしめされる青色系酸性染料からなる青色系酸性染料混合物(B)を含有する染料組成物。
【化5】
【化6】
【請求項6】
青色系酸性染料混合物(B)中、式(5)でしめされる青色系酸性染料が50〜90重量%、式(6)でしめされる青色系酸性染料が10〜50重量%である請求項5に記載の染料組成物。
【請求項7】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の赤色系酸性染料混合物(A)と、式(7)でしめされる黄色系酸性染料(C)あるいは式(8)でしめされる黄色系酸性染料および式(9)でしめされる黄色系酸性染料からなる黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する染料組成物。
【化7】
【化8】
【化9】
【請求項8】
黄色系酸性染料混合物(C’)中、式(8)でしめされる黄色系酸性染料が80〜95重量%、式(9)でしめされる黄色系酸性染料が5〜20重量%である請求項9に記載の染料組成物。
【請求項9】
請求項1〜4のいずれか一項に記載の赤色系酸性染料混合物(A)、請求項5または6に記載の青色系酸性染料混合物(B)および請求項7に記載の黄色系酸性染料(C)あるいは請求項7または8に記載の黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する染料組成物。
【請求項10】
請求項1〜9のいずれか一項に記載の染料組成物を用いることを特徴とするポリアミド繊維材料の染色法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、酸性染料組成物およびそれを用いる染色法に関する。更に詳しくは、特定の二種の赤色系酸性染料を含有する染料組成物、該赤色系酸性染料と、黄色系酸性染料および/または青色系酸性染料を含有した染料組成物、並びにそれを用いる染色法と染色物に関する。
【背景技術】
【0002】
近年、一般衣料市場において、天然ポリアミド繊維と合成ポリアミド繊維が混合されたポリアミド混合繊維材料(例えば、ウール/ナイロン等)を使用した製品が増加している。
ポリアミド混合繊維材料を黄色系、赤色系、青色系の酸性染料で染色すると染色性が異なる為、天然あるいは合成ポリアミド繊維に対する染着量が異なる結果となり、両繊維を同じ色相および濃度に染色することが困難となる問題が発生し、この欠点の改良が要求されている。しかしながら、特許文献1等に記載の従来の酸性染料組成物ではこれらを満足させることはできなかった。
また、特許文献2にはp−フェニルフェノールを含有する酸性染料組成物について記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
【特許文献1】特開2000−239976号公報
【特許文献2】特開2006−241655号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
染着量が異なるポリアミド混合繊維材料を染色する場合において、黄色系酸性染料、赤色系酸性染料、青色系酸性染料の均染性、同色性および堅牢度に優れ、また、各色の染色時の染め足が揃っており再現性がよい高性能酸性染料組成物と、それを用いる染色法と染色物を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明者等は前記課題を解決すべく鋭意研究の結果、特定の赤色系酸性染料を組み合わせること、および、該赤色系酸性染料と特定の黄色系酸性染料および/または特定の青色系酸性染料を組み合わせることを見出し、本発明を完成させるに至った。
【0006】
即ち、本発明は、以下の1)から11)に関する。
【0007】
1)式(1)でしめされる赤色系酸性染料および式(2)でしめされる赤色系酸性染料からなる赤色系酸性染料混合物(A)を含有する染料組成物。
【化1】
【化2】
【0008】
2)赤色系酸性染料混合物(A)中、式(1)でしめされる赤色系酸性染料が60〜80重量%、式(2)でしめされる赤色系酸性染料が20〜40重量%である前記1)に記載の染料組成物。
【0009】
3)さらに、赤色系酸性染料混合物(A)に式(3)でしめされる赤色系酸性染料および式(4)でしめされる赤色系酸性染料を含有する前記1)に記載の染料組成物。
【化3】
【化4】
【0010】
4)赤色系酸性染料混合物(A)中、式(1)でしめされる赤色系酸性染料が30〜70重量%、式(2)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%、式(3)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%、式(4)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%である前記3)に記載の染料組成物。
【0011】
5)前記1)〜4)のいずれか一項に記載の赤色系酸性染料混合物(A)と、式(5)でしめされる青色系酸性染料および式(6)でしめされる青色系酸性染料からなる青色系酸性染料混合物(B)を含有する染料組成物。
【化5】
【化6】
【0012】
6)青色系酸性染料混合物(B)中、式(5)でしめされる青色系酸性染料が50〜90重量%、式(6)でしめされる青色系酸性染料が10〜50重量%である前記5)に記載の染料組成物。
【0013】
7)前記1)〜4)のいずれか一項に記載の赤色系酸性染料混合物(A)と、式(7)でしめされる黄色系酸性染料(C)あるいは式(8)でしめされる黄色系酸性染料および式(9)でしめされる黄色系酸性染料からなる黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する染料組成物。
【化7】
【化8】
【化9】
【0014】
8)黄色系酸性染料混合物(C’)中、式(8)でしめされる黄色系酸性染料が80〜95重量%、式(9)でしめされる黄色系酸性染料が5〜20重量%である前記9)に記載の染料組成物。
【0015】
9)前記1)〜4)のいずれか一項に記載の赤色系酸性染料混合物(A)、前記5)または6)に記載の青色系酸性染料混合物(B)および前記7)に記載の黄色系酸性染料(C)あるいは前記7)または8)に記載の黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する染料組成物。
【0016】
10)前記1)〜9)のいずれか一項に記載の染料組成物を用いることを特徴とするポリアミド繊維材料の染色法。
11)前記10)に記載の染色法で染色された染色物。
【発明の効果】
【0017】
本発明の特定の2種〜4種の赤色系酸性染料の混合物(A)を含有する染料組成物、該赤色系酸性染料混合物(A)と特定の青色系酸性染料混合物(B)を含有する染料組成物、該赤色系酸性染料混合物(A)と特定の黄色系酸性染料(C)または特定の黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する染料組成物、および、該赤色系酸性染料混合物(A)と該青色系酸性染料混合物(B)と該黄色系酸性染料(C)あるいは該黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する染料組成物は各種の染色性能が高く、それを用いた二種のポリアミド混合繊維材料の染色物は各色の堅牢度が強いだけでなく三原色間のバランスがよい堅牢度を持ち、特に均染性、同色性および染色性(染め足)が揃っている点で優れている。
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下に本発明を詳細に説明する。
本発明の染料組成物は前記式(1)でしめされる赤色系酸性染料および前記式(2)でしめされる赤色系酸性染料を含有する。本発明において各染料はフリー体で記載しているが、塩であってもよく、該塩を含む染料組成物も本発明に含まれる。スルホン酸基やカルボキシ基等の酸性置換基の場合、リチウム、ナトリウム、カリウム等のアルカリ金属等との塩が挙げられる。アミノ基等の塩基性置換基の場合、塩酸、硫酸等との塩が挙げられる。
また、本発明においてアゾ基の置換基は、シン型でもアンチ型でもよく、それらの混合物でもよい。
【0019】
式(1)で表わされる化合物はC.I.Acid Red 118であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
式(2)で表わされる化合物はC.I.Acid Red 249であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
【0020】
赤色系酸性染料混合物(A)中、式(1)でしめされる赤色系酸性染料が60〜80重量%程度、式(2)でしめされる赤色系酸性染料が20〜40重量%程度含有されるのが好ましい。
【0021】
赤色系酸性染料混合物(A)に式(3)でしめされる赤色系酸性染料および式(4)でしめされる赤色系酸性染料を含有していてもよい。
式(3)で表わされる化合物はC.I.Acid Red 127であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
式(4)で表わされる化合物はC.I.Acid Red 111であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
【0022】
赤色系酸性染料混合物(A)が前記4種の赤色系酸性染料を含む場合、式(1)でしめされる赤色系酸性染料が30〜70重量%程度、式(2)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%程度、式(3)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%程度、式(4)でしめされる赤色系酸性染料が10〜50重量%程度含有されるのが好ましい。
【0023】
本発明の染料組成物には、赤色系酸性染料混合物(A)と、式(5)でしめされる青色系酸性染料および式(6)でしめされる青色系酸性染料からなる青色系酸性染料混合物(B)並びに/または式(7)でしめされる黄色系酸性染料(C)あるいは式(8)でしめされる黄色系酸性染料および式(9)でしめされる黄色系酸性染料からなる黄色系酸性染料混合物(C’)を含有する組成物も含まれる。
【0024】
式(5)でしめされる化合物はC.I.Acid Blue 260であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
式(6)でしめされる化合物はC.I.Acid Blue 80であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
【0025】
式(7)でしめされる化合物はC.I.Acid Orange 67であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
式(8)でしめされる化合物はC.I.Acid Yellow 110であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
式(9)でしめされる化合物はC.I.Acid Yellow 49であり、文献公知の方法またはそれを応用して製造することもできるが、市販されている化合物を使用してもよい。
【0026】
青色系酸性染料混合物(B)中、式(5)でしめされる青色系酸性染料が50〜90重量%程度、式(6)でしめされる青色系酸性染料が10〜50重量%程度含有されるのが好ましい。
黄色系酸性染料混合物(C’)中、式(8)でしめされる黄色系酸性染料が80〜95重量%程度、式(9)でしめされる青色系酸性染料が5〜20重量%程度含有されるのが好ましい。
【0027】
本発明の染料組成物中には水等の溶剤やデキストリン等の添加剤を含んでいてもよい。
さらに、色目を調整するため、もしくは、堅牢度、染色特性等を調整するために他の酸性染料や酸性染料以外の染料を染料組成物中に混合して使用してもよい。
また、染色時に他の酸性染料、他の染料や添加剤等の染色薬剤を加えて使用することもできる。
なお、ここで本発明の染料組成物の染料中における他の染料の最大含有率は約10%以下である。
【0028】
次に、本発明の染色法について説明するが本発明の染色法は以下の記載に限定されるものではない。本発明の方法により染色し得る繊維は特に限定されないが、ポリアミド繊維材料、中でも、二種のポリアミド繊維からなるポリアミド混合繊維材料への使用に適する。
該ポリアミド繊維としては、ナイロンのような合成ポリアミド繊維、獣毛、例えば、羊毛のような天然ポリアミド繊維が挙げられる。
その加工形態としては、バラ毛、糸、織物、編物等がある。
【0029】
前記本発明の酸性染料組成物を用いてポリアミド繊維材料を染色するには、該酸性染料組成物の水性媒体中に該繊維材料を浸漬し、1.0〜1.1気圧程度で110℃以下、好ましくは90℃〜100℃で、30分〜1時間処理すればよい。その後、水洗し、必要に応じて熱湯中で洗浄処理後に乾燥して染色物を得る。
本発明には前記の染色法で染色された染色物も含まれる。
本発明の染料組成物は各酸性染料を混合後に水等を加えて製造しても、各酸性染料の染料組成物を調製後にそれらを混合して製造してもよい。
【実施例】
【0030】
以下の実施例により本発明をさらに説明する。実施例において部は重量部を、%は重量%をそれぞれ意味する。
【0031】
[試験法]
〔耐光堅牢度試験方法〕
染色物にフェードメーター(ブラックパネル温度63℃±3℃:スガ試験機(株)製)カーボンを用いて照射し、照射部分の変褪色をJIS L−0841ブルースケールにて判定した。
【0032】
〔汗堅牢度試験方法(湿潤堅牢度試験方法)〕
染色物にウール白布、綿白布を添付した試験布を、L−ヒスチジン塩酸塩0.5g/L、塩化ナトリウム5.0g/L、リン酸二ナトリウム5.0g/Lを含み、水酸化ナトリウムによりpH8に調整した人工汗液に浸漬させた後、該試験布をプラスチック板に挟み、4.5kgの重りで圧着し、乾燥機で37℃、4時間処理した後、自然乾燥した。添付白布の汚染状況をJIS L−0805の汚染用グレースケールにて判定した。
【0033】
〔染め足試験およびウール/ナイロン同色分配性試験方法〕
ウール/ナイロン布を40℃から1℃/分の割合で昇温し、40℃、60℃、80℃、100℃、100℃で30分、100℃で60分の各染色条件で取り出し、得られた染色物の色目をみて染め足を判定した。
各条件で得られた染色物の色目をみることで黄色系、赤色系、青色系酸性染料の各条件での染め足の違いが判り、各酸性染料の各条件での染め足が揃っているほど均一に染色する際の温度等のコントロールが容易となる。また、各条件での黄色系、赤色系、青色系酸性染料のウール/ナイロンでの分配性が判定できる。
【0034】
[実施例1]
黄色系酸性染料組成物(式(7)染料を0.57%o.w.f.)と赤色系酸性染料組成物(式(1)染料を0.096%o.w.f.、式(2)染料を0.048%o.w.f.、式(3)染料を0.048%o.w.f.、式(4)染料を0.048%o.w.f.)および青色系酸性染料組成物(式(5)染料を0.24%o.w.f.、式(6)染料を0.16%o.w.f.)と、酢酸(2%o.w.f.)、酢酸アンモニウム(2%o.w.f.)、均染剤ニューボンWS(0.5%o.w.f.)を水に溶解しpH4〜6の染浴1000部を調製した。ウール/ナイロン繊維材料(ウール/ナイロン白布(80/20))50部を浸漬し、100℃で30分間染色した後、水洗し、乾燥してブラウン色の染色物を得た。得られた染色物について耐光堅牢度、湿潤堅牢度、染め足および同色分配性の各試験を実施し、結果を表1に示した。
【0035】
[実施例2]
黄色系酸性染料組成物(式(8)染料を0.522%o.w.f.、式(9)染料を0.058%o.w.f.)と赤色系酸性染料組成物(式(1)染料を0.120%o.w.f.、式(2)染料を0.060%o.w.f.、式(3)染料を0.060%o.w.f.、式(4)染料を0.060%o.w.f.)および青色系酸性染料組成物(式(5)染料を0.216%o.w.f.、式(6)染料を0.144%o.w.f.)と、酢酸(2%o.w.f.)、酢酸アンモニウム(2%o.w.f.)、均染剤ニューボンWS(0.5%o.w.f.)を水に溶解しpH4〜6の染浴1000部を調製した。ウール/ナイロン繊維材料(ウール/ナイロン白布(80/20))50部を浸漬し、100℃で30分間染色した後、水洗し、乾燥してブラウン色の染色物を得た。得られた染色物について耐光堅牢度、湿潤堅牢度、染め足および同色分配性の各試験を実施し、結果を表1に示した。
【0036】
[実施例3]
黄色系酸性染料組成物(式(8)染料を0.522%o.w.f.、式(9)染料を0.058%o.w.f.)と赤色系酸性染料組成物(式(1)染料を0.210%o.w.f.、式(2)染料を0.090%o.w.f.)および青色系酸性染料組成物(式(5)染料を0.288%o.w.f.、式(6)染料を0.072%o.w.f.)と、酢酸(2%o.w.f.)、酢酸アンモニウム(2%o.w.f.)、均染剤ニューボンWS(0.5%o.w.f.)を水に溶解しpH4〜6の染浴1000部を調製した。ウール/ナイロン繊維材料(ウール/ナイロン白布(80/20))50部を浸漬し、100℃で30分間染色した後、水洗し、乾燥してブラウン色の染色物を得た。得られた染色物について耐光堅牢度、湿潤堅牢度、染め足および同色分配性の各試験を実施し、結果を表1に示した。
【0037】
[比較例1]
市販のクラリアントジャパン社製の黄色系酸性染料Optilan Yellow MF−PLを0.700%o.w.f.、赤色系酸性染料Optilan Red MF−TNSを0.360%o.w.f.および青色系酸性染料Optilan Blue MF−PLA を0.350%o.w.f.を用いて実施例1と同様に染色処理してブラウン色の染色物を得た。得られた染色物について耐光堅牢度、湿潤堅牢度、染め足および同色分配性の各試験を実施し、結果を表1に示した。
【0038】
[表1]
◎:極めて良好 ○:良好 △:やや不良 ×:不良
【0039】
表1の結果から明らかなように、本発明の染料組成物を使用した染色物は湿潤堅牢度、ウール/ナイロン同色分配性に優れており、特に、耐光堅牢度、染め足も揃っており、各種の染料性能において優れている。