特許第6075823号(P6075823)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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  • 特許6075823-引き戸 図000002
  • 特許6075823-引き戸 図000003
  • 特許6075823-引き戸 図000004
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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6075823
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】引き戸
(51)【国際特許分類】
   E05B 1/00 20060101AFI20170130BHJP
【FI】
   E05B1/00 311Z
【請求項の数】3
【全頁数】4
(21)【出願番号】特願2012-56557(P2012-56557)
(22)【出願日】2012年3月14日
(65)【公開番号】特開2013-189800(P2013-189800A)
(43)【公開日】2013年9月26日
【審査請求日】2015年1月8日
(73)【特許権者】
【識別番号】000100698
【氏名又は名称】アイカ工業株式会社
(72)【発明者】
【氏名】松永 大輔
【審査官】 古屋野 浩志
(56)【参考文献】
【文献】 特開2007−092394(JP,A)
【文献】 特開平10−131627(JP,A)
【文献】 特開2006−152633(JP,A)
【文献】 特開2002−266527(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
E05B 1/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
細長状で埋設された引手2(2a、2b、2c、2d)が縦方向に縮小されながら複数個、戸締まり方向に正面視横三角状に並設されてなる引き戸9。
【請求項2】
前記引手中央付近に透光性部材5が嵌めこまれていることを特徴とする請求項1記載の引き戸
【請求項3】
前記透光性部材は、ポリカーボネート板、アクリル板であることを特徴とする請求項記載の引き戸
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は引き戸に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、引き戸の開閉には指は手が引っ掛かりやすいように扉の入り口付近に取手や引手が設けられている。
【特許文献1】特開平8−312257号公報
【発明の開示】
【発明が解決しようとする課題】
【0003】
しかしながら、縦型の取手では扉の開閉時に取手の出っ張り部分が車椅子の移動を妨げるものとなっていた。
また、横型の取手では左右のどちらが戸先か判別がつきにくかった。
更に取手に代えて引手にしても車椅子を利用している人にとっては入り口付近まで車椅子を移動させなければならず、扉を開ける際には後方に引き下がりつつ開け、また扉を閉める際には前方に移動しながら閉めなければならなかった。
【課題を解決するための手段】
【0004】
本発明はかかる状況に鑑み検討されたもので、細長状の引手2(2a、2b、2c、2d)が複数個、戸締まり方向に縮小されながら並設されてなる引き戸9である。
【発明の効果】
【0005】
本発明の引き戸によれば、車椅子を利用している人にとって扉の開け閉めがしやすく、扉の開閉方向もわかりやすい。以下、図面に基づいて詳細に説明する。
【発明を実施するための最良の形態】
【0006】
図1は本発明の引き戸9の正面図、図2図1中の線A−A´に沿う構成断面図である。図1に示すように引手2は扉1に埋設されて、指が引っ掛かりやすいものとなっている。
【0007】
引手2は引き戸9が閉まる方向に、引手2そのものが縦方向に収縮されながら、複数の引手2(2a、2b、2c、2d)が併設されており、これにより、車椅子を利用する人が引き戸の開け閉めを行いやすいものとなっている。
【0008】
例えば、車椅子を利用する人が一目で引き戸9が開ける方向が分かり、2dに指を掛け右方向に引く。次に車椅子の位置をほとんど移動させずに引手2cを手繰り寄せる。次いで、2cを右方向に引き、順次、2b、2aと引いていく。閉める際は、開けるときと逆の操作をする。
【0009】
図3は、図2中の線B−B´に沿う拡大構成断面図であり、引手2はそれぞれ中央付近に透光性部材5が嵌め込まれており、引き戸9の向かい側に人がいることが分かるようになっている。透光性部材5はポリカーボネート板、アクリル板などが適用できる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
図1】本発明の引き戸の正面図。
図2図1中の線A−A´に沿う構成断面図。
図3図2中の線B−B´に沿う拡大構成断面図。
【符号の説明】
【0011】
2 引手
2a 引手
2b 引手
2c 引手
2d 引手
5 透光性部材
9 引き戸
図1
図2
図3