特許第6075981号(P6075981)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

知財求人 - 知財ポータルサイト「IP Force」

▶ 株式会社川熱の特許一覧

特許6075981ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法
<>
  • 特許6075981-ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法 図000002
  • 特許6075981-ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法 図000003
< >
(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6075981
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法
(51)【国際特許分類】
   B05D 1/22 20060101AFI20170130BHJP
   B05D 7/24 20060101ALI20170130BHJP
   B05D 7/20 20060101ALI20170130BHJP
   B05D 7/14 20060101ALI20170130BHJP
   C09D 5/03 20060101ALI20170130BHJP
   C09D 167/02 20060101ALI20170130BHJP
【FI】
   B05D1/22
   B05D7/24 301A
   B05D7/20
   B05D7/14 Z
   C09D5/03
   C09D167/02
【請求項の数】1
【全頁数】8
(21)【出願番号】特願2012-148489(P2012-148489)
(22)【出願日】2012年7月2日
(65)【公開番号】特開2014-8486(P2014-8486A)
(43)【公開日】2014年1月20日
【審査請求日】2015年6月10日
(73)【特許権者】
【識別番号】591051553
【氏名又は名称】株式会社川熱
(74)【代理人】
【識別番号】100090158
【弁理士】
【氏名又は名称】藤巻 正憲
(72)【発明者】
【氏名】川崎 一郎
(72)【発明者】
【氏名】佐藤 斉
【審査官】 細井 龍史
(56)【参考文献】
【文献】 特開平05−329441(JP,A)
【文献】 特開平08−301997(JP,A)
【文献】 特開2002−146288(JP,A)
【文献】 特開平11−200267(JP,A)
【文献】 特開昭63−274465(JP,A)
【文献】 特開2011−147845(JP,A)
【文献】 特開昭57−197072(JP,A)
【文献】 特開昭50−150772(JP,A)
【文献】 特開昭61−159064(JP,A)
【文献】 特開2006−122808(JP,A)
【文献】 特開昭62−071571(JP,A)
【文献】 米国特許第03566833(US,A)
【文献】 米国特許第04188413(US,A)
【文献】 特開2002−035692(JP,A)
【文献】 特開平08−309239(JP,A)
【文献】 特開2003−080124(JP,A)
【文献】 実開昭50−150772(JP,U)
【文献】 実開昭61−025958(JP,U)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
B05D 1/00− 7/26
C09D 1/00− 10/00
C09D 101/00−201/10
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
金属線状体を走行させながら静電流動浸漬法により連続的にポリエチレンテレフタレート樹脂を付着させることにより該金属線状体の外周面に樹脂被覆層を形成する方法であって、
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、そのジカルボン酸成分がテレフタル酸;92.7wt%に対してイソフタル酸;7.3wt%であるとともに、そのジオール成分がエチレングリコール;96.7wt%に対してジエチレングリコール;3.3wt%であり、トリアゾール系紫外線吸収剤がその全重量に対して0.02wt%含まれており、
静電流動浸漬装置の静電流動浸漬槽内の下部に設置された多孔板上の粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂に対し、前記静電流動浸漬槽の下部から送り込まれる空気により流動化させると共に、高電圧電源に接続され前記多孔板の下方に配置された電極により帯電させて流動層を形成し、これにより、前記流動層の上に、粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂によるパウダークラウドを形成し、更に、前記静電流動浸漬槽内の上部に設置されたエアブラシから、粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂を下方に向けて吐出し、
前記金属線状体を、その外周面を粗面加工する工程を経た後に、予熱することなく、前記静電流動浸漬槽内へと進行させ、前記静電流動浸漬槽内で前記パウダークラウド内を通過させることにより、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を前記金属線状体の外周面に連続的に付着させ、
その後、前記金属線状体を、前記静電流動浸漬槽から出して加熱し,前記金属線状体に付着した前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を溶融させて前記金属線状体の外周面上に樹脂被覆層を形成し、その後冷却することを特徴とするポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、金属素線、金属素線が複数本撚り合わされて形成されている金属ストランド、及び該金属ストランドが複数本撚り合わされて形成されている金属ロープ等の金属線状体に対してポリエチレンテレフタレート粉体樹脂によるコーティングを施したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、腐食の防止及び外観性の向上等を目的として金属線状体に対するポリエチレンテレフタレート樹脂(PET樹脂)等をはじめとする熱可塑性粉体樹脂による粉体塗装が行われているところであり、その粉体塗装方法の一つとして静電流動浸漬法が用いられてきたところである。
【0003】
即ち、金属線条体に対する静電流動浸漬法による熱可塑性粉体樹脂の粉体塗装としては、一般に、静電流動浸漬装置に設置された静電流動浸漬内において、熱可塑性粉体樹脂が、該静電流動浸漬内に送り込まれる空気により流動化されるとともに帯電して流動層を形成するとともに、該流動層の上空にパウダークラウドを形成するところ、金属線条体を該静電流動浸漬内に進入させて該パウダークラウド内を走行させながら、該熱可塑性粉体樹脂を該金属線条体の外周面に付着させることが行われているところである。
【0004】
静電流動浸漬法による熱可塑性粉体樹脂の粉体塗装は、自動化された生産ラインにより大量生産することが可能であるとともに、静電流動浸漬装置は簡素な構造となっていることから簡単に設備化を行うことができ、また、大気中に熱可塑性粉体樹脂を飛散させることがないために環境の悪化を防ぐことができて、好適である。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
【特許文献1】特表2004−533319号公報
【非特許文献】
【0006】
【非特許文献1】日本塗装技術協会編「塗装技術ハンドブック」日本工業新聞社、1987年2月27日、p.311−312
【非特許文献2】北米パウダーコーティング協会編「パウダーコーティングハンドブック」オーム社、平成12年11月5日、p.131−132
【非特許文献3】日本パウダーコーティング協同組合編「粉体塗装技術要覧」塗料報知新聞社、平成17年1月20日、p.70
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
ところで、金属線状体の外周面に形成される熱可塑性樹脂による被覆層の膜厚が薄い場合には、芯材である金属線状体が露出し易くなることから、該熱可塑性樹脂被覆金属線状体の腐食の防止及び外観性の向上を十分に図ることができないという問題があった。とりわけ、該熱可塑性樹脂被覆金属線状体を海岸等の塩分の多い場所に設置する際には、該熱可塑性樹脂による被覆層の膜厚を高くすること等による一層の重防蝕処理が必要となるところである。
【0008】
しかしながら、静電流動浸漬法による熱可塑性粉体樹脂のコーティングでは、もちろん種々の条件にもよるが、非特許文献1の記載をはじめとして、一般には、被覆樹脂層の膜厚は0.2ミリメートル程度が上限とされているところである。
【0009】
そこで、本発明が解決しようとする第一の課題は、ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法につき、該樹脂被覆層の膜厚が高いポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を提供することにある。
【0010】
また、熱可塑性樹脂被覆金属線状体を製造する際に該樹脂被覆層にピンホールが生じると、該熱可塑性樹脂被覆金属線状体の防蝕性及び外観性が低下するという問題があった。
【0011】
そこで、本発明が解決しようとする第二の課題は、ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法につき、該樹脂被覆層に生じるピンホールを減少させることができるポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を提供することにある。
【0012】
更に、とりわけ該熱可塑性樹脂被覆金属線状体を屋外に設置して暴露状態に置いた場合には、該樹脂被覆層が紫外線等により白亜化して劣化することにより、該熱可塑性樹脂被覆金属線状体の腐食の防止及び外観性の向上を十分に図ることができないという問題があった。
【0013】
そこで、本発明が解決しようとする第三の課題は、ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法につき、該樹脂被覆層が紫外線等により白亜化して劣化することを防止することができるポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0014】
本発明に係るポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法は、金属線状体を走行させながら静電流動浸漬法により連続的にポリエチレンテレフタレート樹脂を付着させることにより該金属線状体の外周面に樹脂被覆層を形成する方法であって、
前記ポリエチレンテレフタレート樹脂は、そのジカルボン酸成分がテレフタル酸;92.7wt%に対してイソフタル酸;7.3wt%であるとともに、そのジオール成分がエチレングリコール;96.7wt%に対してジエチレングリコール;3.3wt%であり、トリアゾール系紫外線吸収剤がその全重量に対して0.02wt%含まれており、
静電流動浸漬装置の静電流動浸漬槽内の下部に設置された多孔板上の粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂に対し、前記静電流動浸漬槽の下部から送り込まれる空気により流動化させると共に、高電圧電源に接続され前記多孔板の下方に配置された電極により帯電させて流動層を形成し、これにより、前記流動層の上に、粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂によるパウダークラウドを形成し、更に、前記静電流動浸漬槽内の上部に設置されたエアブラシから、粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂を下方に向けて吐出し、
前記金属線状体を、その外周面を粗面加工する工程を経た後に、予熱することなく、前記静電流動浸漬槽内へと進行させ、前記静電流動浸漬槽内で前記パウダークラウド内を通過させることにより、前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を前記金属線状体の外周面に連続的に付着させ、
その後、前記金属線状体を、前記静電流動浸漬槽から出して加熱し,前記金属線状体に付着した前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を溶融させて前記金属線状体の外周面上に樹脂被覆層を形成し、その後冷却することを特徴とする。

【発明の効果】
【0016】
請求項1に記載した本発明に係るポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法は、上記の通りの構成であるから、以下のような効果を奏することができる。
【0017】
まず、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法により製造したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の外周面に形成された樹脂被覆層の膜厚を測定したところ、0.2ミリメートルを超える高い膜厚が形成されていることを確認することができた。
【0018】
従って、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法は、ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法につき、該樹脂被覆層の膜厚が高いポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を提供するという本発明の第一の課題を解決することができる。
【0019】
次に、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法により製造したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の外周面に形成された樹脂被覆層を肉眼により確認したところ、他の粉体塗装方法により製造した熱可塑性樹脂被覆金属線状体の外周面に形成された樹脂被覆層と比較して、樹脂被覆層に生じたピンホールの数が減少していることを確認することができた。
【0020】
尚、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法により製造したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の耐腐食性について、複合サイクル腐食試験機を用いた試験を行い、日本道路公団規格JHS808−2008に定める塗料一般試験方法に基づく測定を行ったところ、試験開始から180日を経過した時点において合格であるとの試験結果が得られており、樹脂被覆層に生じたピンホールの数が減少したこと等による防蝕性の高さが実証されているところである。
【0021】
従って、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法は、ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法につき、該樹脂被覆層に生じるピンホールを減少させることができるポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を提供するという本発明の第二の課題を解決することができる。
【0022】
そして、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法により製造したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の耐候性について、サンシャインウェザーメーターによる試験を行い、JISK5600−7−7に定める塗料一般試験方法に基づく測定を行ったところ、試験開始から2000時間を経過した時点における光沢保持率が30パーセント以上であるとの結果が得られており、その光沢保持率の高さが実証されているところである。
【0023】
従って、請求項1に記載したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法は、ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法につき、該コーティング層が紫外線により白亜化して劣化することを防止することができるポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を提供するという本発明の第三の課題を解決することができるのである。
【0024】
更に、本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法は、前記静電流動浸漬内にエアブラシを設置し、該エアブラシから該静電流動浸漬内を走行する金属線状体に対して前記ポリエチレンテレフタレート樹脂を吹きつけるものであるから、該ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法により製造したポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の外周面に形成される樹脂被覆層の膜厚を更に高いものとすることができ、好適である。
【図面の簡単な説明】
【0025】
図1】本発明の一実施形態に係るポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法を示す概略工程図である。
図2】本発明のポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法に用いられる静電流動浸漬装置の概略構造図である。
【発明を実施するための形態】
【0026】
まず、本発明の一実施形態に係るポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法について添付図面に基づいて説明する。
【0027】
金属線状体1aは、図1に図示するように、送出装置2から送り出された後、巻取装置8に向かって走行し、まず、粗面形成装置3内へと進入する。粗面形成装置3としては、例えば、各種の公知のショットブラスト装置を用いることができる。即ち、金属線状体1aは、粗面形成装置3内において、巻取装置8に向かって走行しながら、金属製の小球体等の投射材粒子をその外周面に投射されることにより、その外周面が梨地状に粗面化される。とりわけ、金属線状体1aが金属撚線の場合には、その外周面が金属素線等の撚り合せによって凹凸の形成されていることから、その外周面を隅々に至るまで梨地状に粗面化するのが好適である。
【0028】
上記の工程を経て粗面形成装置3から引き出された金属線条体1aは、図1に図示するように、続いて静電流動浸漬装置4内に進入する。ここで、金属線条体1aは、静電流動浸漬装置4内に進入するに際して、予熱を施されることはない。
【0029】
静電流動浸漬装置4内では、図2に図示するように、静電流動浸漬4aの下部において粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂が、静電流動浸漬4aの底部に設置されている空気取込口4bから多孔板4eを介して送り込まれる空気により流動化されるとともに、高電圧電源4cに連結された電極4dにより帯電して流動層9を形成するとともに、流動層9の上空にポリエチレンテレフタレート樹脂によるパウダークラウド10を形成する。静電流動浸漬装置4内に進入した金属線状体1aは、静電流動浸漬4a内において形成されているパウダークラウド10内を巻取装置8に向かって走行しながら、該粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂1bがその外周面に付着される。尚、更に静電流動浸漬4a内の上部にエアブラシ4fを設置して、静電流動浸漬4a内に進入してきた金属線状体1aに対してエアブラシ4fから粉状のポリエチレンテレフタレート樹脂を更に吹き付けると、樹脂被覆層1cの膜厚を更に高いものとすることができ、一層好適である。
【0030】
静電流動浸漬装置4内において金属線状体1aの外周面に付着されるポリエチレンテレフタレート樹脂1bは、そのジカルボン酸成分がテレフタル酸;92.7wt%に対してイソフタル酸;7.3wt%であるとともに、そのジオール成分がエチレングリコール;96.7wt%に対してジエチレングリコール;3.3wt%であり、トリアゾール系紫外線吸収剤がその全重量に対して0.02wt%含まれているポリエチレンテレフタレート樹脂である。
【0031】
上記の工程を経て静電流動浸漬装置4から引き出された金属線条体1aは、図1に図示するように、続いて加熱装置5内に進入する。加熱装置5としては、例えば、各種の公知の高周波加熱装置を用いることができる。即ち、金属線状体1aは、加熱装置5内において、巻取装置8に向かって走行しながら、高周波加熱を施されることにより、静電流動浸漬装置4内において付着されたポリエチレンテレフタレート樹脂1bが溶融し、その外周面上に該ポリエチレンテレフタレート樹脂1bによる被覆樹脂層1cが形成される。
【0032】
上記の工程を経て加熱装置5から引き出された金属線条体1aは、続いて空中を走行しながら空気により冷却された後、冷却水槽6内を走行しながら冷却水によって冷却されて被覆樹脂層1cを固化される。そして、金属線条体1aは、引取装置7によって引き取られた後、巻取装置8によって巻き取られることとなる。
【0033】
上記の本発明の一実施形態に係るポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法により生産されたポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線条体1は、被覆樹脂層1cが高い膜厚を有するものとすることができるとともに、被覆樹脂層1cに生じるピンホールを減少させることができ、更に被覆樹脂層1cが紫外線により白亜化することを防止することもできるのである。従って、上記の本発明の一実施形態に係るポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体の製造方法によれば、防蝕性及び外観性に優れたポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体を提供することができるのである。
【符号の説明】
【0034】
1 ポリエチレンテレフタレート樹脂被覆金属線状体
1a 金属線状体
1b ポリエチレンテレフタレート樹脂
1c 被覆樹脂層
2 送出装置
3 粗面形成装置
4 静電流動浸漬装置
4a 静電流動浸漬
4b 空気取込口
4c 高電圧電源
4d 電極
4e 多孔板
4f エアブラシ
5 加熱装置
6 冷却水槽
7 引取装置
8 巻取装置
9 流動層
10 パウダークラウド

図1
図2