(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
【発明を実施するための形態】
【0018】
以下では、
図1を用いて、本発明の一実施形態に係る睡眠改善システム10の構成について説明する。
【0019】
睡眠改善システム10は、良い睡眠状態を得ることができるようなアドバイスを提供するものである。睡眠改善システム10は、主として活動状態計測装置20、睡眠状態計測装置30及び推奨活動報知装置40を具備する。
【0020】
活動状態計測装置20は、人の覚醒時の活動状態に関する情報を計測するものである。より具体的には、活動状態計測装置20は、当該活動状態計測装置を装着した人が歩いた歩数を計測する歩数計である。活動状態計測装置20は、人が装着して通常の活動ができる程度の大きさ及び重さとなるように小型かつ軽量に構成される。
【0021】
活動状態計測装置20は、当該活動状態計測装置20を装着した人が歩いたことを一歩ずつ検出するセンサー部(不図示)、所定の情報を表示する表示部22、当該活動状態計測装置20を操作するための操作部23、当該活動状態計測装置20以外の機器と無線でデータ(情報)のやり取りを行う通信部(不図示)、並びに前記センサー部、表示部22、操作部23及び前記通信部に接続され、各種データの記憶及び演算等を行う制御部(不図示)等を具備する。
活動状態計測装置20の制御部は、前記センサー部により検出されたデータに基づいて人が歩いた歩数を算出し、当該歩数に関するデータ等を表示部22に表示させると共に、前記通信部を介して後述する推奨活動報知装置40に送信する。また、当該制御部は、操作部23の操作に基づいて、例えば当該活動状態計測装置20の電源のオン/オフの切り替えや記憶されたデータのリセット等の制御を行う。
【0022】
睡眠状態計測装置30は、人の睡眠状態に関する情報を計測するものである。より具体的には、睡眠状態計測装置30は、人が睡眠中に寝返りをした回数を計測するものである。
【0023】
睡眠状態計測装置30は、ふとん2に寝ている人が寝返りをしたことを一回ずつ検出するセンサー部31、所定の情報を表示する表示部32、当該睡眠状態計測装置30を操作するための操作部33、当該睡眠状態計測装置30以外の機器と無線でデータ(情報)のやり取りを行う通信部(不図示)、並びにセンサー部31、表示部32、操作部33及び前記通信部に接続され、各種データの記憶及び演算等を行う制御部(不図示)等を具備する。
睡眠状態計測装置30の制御部は、前記センサー部31により検出されたデータに基づいて人が寝返りをした回数を算出し、当該回数に関するデータ等を表示部32に表示させると共に、前記通信部を介して後述する推奨活動報知装置40に送信する。また、当該制御部は、操作部33の操作に基づいて、例えば当該睡眠状態計測装置30の電源のオン/オフの切り替えや記憶されたデータのリセット等の制御を行う。
【0024】
推奨活動報知装置40は、人が良い睡眠状態を得ることができるときの活動状態に関する情報を当該人に報知するものである。具体的には、推奨活動報知装置40は、演算、記憶、表示等の各種処理が可能なパーソナルコンピュータである。
【0025】
推奨活動報知装置40は所定の情報を表示する表示部42、当該推奨活動報知装置を操作するための操作部43、各種データを入力するための入力部44、当該推奨活動報知装置40以外の機器と無線でデータ(情報)のやり取りを行う通信部(不図示)、並びに表示部42、操作部43、入力部44及び前記通信部に接続され、各種データの記憶及び演算等を行う制御部(不図示)等を具備する。
推奨活動報知装置40の制御部は、前記通信部を介して活動状態計測装置20及び睡眠状態計測装置30から、1日に人が歩いた歩数及び当該人が睡眠中に寝返りをした回数に係る情報を受信する。当該制御部は、受信した情報や入力部44から入力されたその他の情報に基づいて所定の演算を行い、所定の情報を表示部42に表示させる。また、当該制御部は、操作部43の操作に基づいて、例えば当該推奨活動報知装置40の電源のオン/オフの切り替え等の制御を行う。
【0026】
上述の如く構成された睡眠改善システム10において、活動状態計測装置20は睡眠状態を改善すべき人の歩数を計測することができるように当該人に装着され、睡眠状態計測装置30は当該人の睡眠中の寝返り回数を計測することができるように当該人のふとん2に設置される。
【0027】
以下では、
図1から
図3までを用いて、上述の如く構成された睡眠改善システム10による、良い睡眠状態を得ることができるようなアドバイスを提供するための制御態様の第一実施形態について説明する。
【0028】
第一実施形態に係る睡眠改善システム10の制御態様においては、ある人が良い睡眠状態(本実施形態においては、寝返りの少ない睡眠状態)を得ることができるときの1日の活動状態に関する情報(本実施形態においては、1日に歩くべき歩数)を当該人に報知することができる。
【0029】
当該睡眠改善システム10による制御の前提として、活動状態計測装置20は当該人に装着される。また、睡眠状態計測装置30は当該人が睡眠時に使用するふとん2に設置される。
【0030】
図2のステップS101において、活動状態計測装置20は、当該活動状態計測装置20を装着した人が歩いた歩数を計測し、当該歩数を推奨活動報知装置40に送信する。
また、ステップS101において、睡眠状態計測装置30は、当該人が睡眠中に寝返りをした回数(寝返り回数)を計測し、当該回数を推奨活動報知装置40に送信する。
【0031】
実際には、当該人が起きている時(覚醒時)には、活動状態計測装置20が歩数を計測することになり、当該人が寝ている時(睡眠時)には、睡眠状態計測装置30が寝返り回数を計測することになる。
【0032】
睡眠改善システム10は、ステップS101の処理を行った後、ステップS102に移行する。
【0033】
ステップS102において、推奨活動報知装置40は、ステップS101において活動状態計測装置20及び睡眠状態計測装置30から受信して蓄積された情報(歩数及び寝返り回数)を1日ごとに整理し、
図3に示すようなマップを作成する。
【0034】
具体的には、推奨活動報知装置40は、ある1日の歩数とその日の寝返り回数との関係をマップ上の1点として示す。推奨活動報知装置40は、歩数及び寝返り回数に関する情報が複数日数分蓄積されている場合は、当該日数分の点をマップ上に示す。
【0035】
睡眠改善システム10は、ステップS102の処理を行った後、ステップS103に移行する。
【0036】
ステップS103において、推奨活動報知装置40は、ステップS102において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の日数分以上あるか否か判定する。
【0037】
図3に示すように、推奨活動報知装置40は、1日における当該人の歩数と寝返り回数との関係に関する情報(
図3における1つの点)を複数日数分蓄積し、当該蓄積された情報から当該人が1日に歩くべき歩数を算出する(詳細は後述する)。従って、ステップS103における前記「所定の日数」としては、当該人が1日に歩くべき歩数を適切に算出することができる程度の値(日数)が予め設定される。
【0038】
推奨活動報知装置40が、ステップS102において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の日数分以上あると判定した場合、睡眠改善システム10はステップS104に移行する。
推奨活動報知装置40が、ステップS102において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の日数分未満であると判定した場合、睡眠改善システム10はステップS101の処理を再度行う。
【0039】
ステップS104において、推奨活動報知装置40は、複数日数分蓄積された当該人の歩数と寝返り回数との関係に関する情報に基づいて、当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの1日の歩数を算出する。
【0040】
具体的には、
図3に示すように、推奨活動報知装置40は、まず複数日数分蓄積された当該人の歩数と寝返り回数との関係から近似曲線Cを算出する。本実施形態においては、当該近似曲線は下に凸の二次関数によって表されるものとする。
【0041】
次に、推奨活動報知装置40は、近似曲線C上で寝返り回数が最小となる場合の歩数Sminを算出する。本実施形態においては、寝返り回数が最小となるということは、当該人が最も良い睡眠状態を得ることができている(最も良く睡眠(熟睡)できている)ということであると判断している。
【0042】
最後に、推奨活動報知装置40は、歩数Sminを含む歩数の範囲(歩数帯)Rを当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの1日の歩数として決定する。本実施形態においては、歩数Sminを中心とするSmin−aからSmin+aまでの範囲を歩数帯Rとする。ここで、aは、歩数帯Rにおける寝返り回数が、歩数Sminにおける寝返り回数(すなわち、寝返り回数の最小値)に近い値となるような値に予め設定される。
【0043】
睡眠改善システム10は、ステップS104の処理を行った後、ステップS105に移行する。
【0044】
ステップS105において、推奨活動報知装置40は、ステップS104において算出された当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの1日の歩数(歩数帯R)を当該人に報知する。
【0045】
具体的には、推奨活動報知装置40は、表示部42(
図1参照)に歩数帯Rを表示する。当該表示方法としては、歩数帯Rを数値で表示したり、
図3に示すような図を用いて表示したりすることが可能である。また、当該表示は、推奨活動報知装置40が自動的に行ったり、人による推奨活動報知装置40の操作に基づいて行ったりすることが可能である。
【0046】
表示部42に表示された歩数帯Rは、当該人が良い睡眠状態を得る(熟睡する)ためのアドバイスである。すなわち、当該人は、表示部42に表示された歩数帯Rを確認し、1日に当該歩数帯Rの範囲内の歩数だけ歩くことで、良く睡眠することができる。
【0047】
以上の如く、本実施形態に係る睡眠改善システム10は、人の覚醒時の活動状態に関する情報(歩数)を計測する活動状態計測装置20と、当該人の睡眠状態に関する情報(寝返り回数)を計測する睡眠状態計測装置30と、前記活動状態に関する情報及び前記睡眠状態に関する情報を取得し、当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの活動状態に関する情報を算出し、当該算出された活動状態に関する情報を当該人に報知する推奨活動報知装置40と、を具備することを特徴とするものである。
このように構成することにより、各人ごと、すなわち当該睡眠改善システム10を利用する人ごとの情報(歩数及び寝返り回数)を計測し、当該情報に基づいて各人ごとに推奨される活動状態に関する情報(熟睡するために歩くことが推奨される歩数)を報知することができる。これによって、体力や生活リズムなどの個人差まで考慮した、各人ごとに最適な睡眠改善のアドバイスを提供することができる。
【0048】
また、推奨活動報知装置40は、1日の活動状態に関する情報(歩数)及び当該1日の睡眠状態に関する情報(寝返り回数)を複数日分取得し、前記人が良い睡眠状態を得ることができるときの1日の活動状態に関する情報を算出することを特徴とするものである。
このように構成することにより、1日における活動状態に関する情報(歩数)及び睡眠状態に関する情報(寝返り回数)から、1日あたりに推奨される活動状態に関する情報(熟睡するために歩くことが推奨される歩数)を算出することができる。これによって、当該人は、短期的な運動(1日の運動量(歩く歩数))の計画を立て易くなる。
【0049】
また、本実施形態に係る睡眠改善方法は、人の覚醒時の活動状態に関する情報(歩数)を計測する活動状態計測工程(ステップS101)と、当該人の睡眠状態に関する情報(寝返り回数)を計測する睡眠状態計測工程(ステップS101)と、前記活動状態に関する情報及び前記睡眠状態に関する情報から、当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの活動状態に関する情報を算出する推奨活動算出工程(ステップS104)と、当該算出された活動状態に関する情報を、当該人に報知する推奨活動報知工程(ステップS105)と、を具備することを特徴とするものである。
このように構成することにより、各人ごと、すなわち当該睡眠改善システム10を利用する人ごとの情報(歩数及び寝返り回数)を計測し、当該情報に基づいて各人ごとに推奨される活動状態に関する情報(熟睡するために歩くことが推奨される歩数)を報知することができる。これによって、体力や生活リズムなどの個人差まで考慮した、各人ごとに最適な睡眠改善のアドバイスを提供することができる。
【0050】
以下では、
図4及び
図5を用いて、睡眠改善システム10による、良い睡眠状態を得ることができるようなアドバイスを提供するための制御態様の第二実施形態について説明する。
【0051】
第二実施形態に係る睡眠改善システム10の制御態様においては、ある人が良い睡眠状態(本実施形態においては、寝返りの少ない睡眠状態)を得ることができるときの所定の時間帯ごとの活動状態に関する情報(本実施形態においては、所定の時間帯ごとに歩くべき歩数)を当該人に報知することができる。
【0052】
当該睡眠改善システム10による制御の前提として、活動状態計測装置20は当該人に装着される。また、睡眠状態計測装置30は当該人が睡眠時に使用するふとん2に設置される。
【0053】
図4のステップS201において、活動状態計測装置20は、当該活動状態計測装置20を装着した人が歩いた歩数を計測し、当該歩数を推奨活動報知装置40に送信する。
また、ステップS201において、睡眠状態計測装置30は、当該人が睡眠中に寝返りをした回数(寝返り回数)を計測し、当該回数を推奨活動報知装置40に送信する。
【0054】
実際には、当該人が起きている時(覚醒時)には、活動状態計測装置20が歩数を計測することになり、当該人が寝ている時(睡眠時)には、睡眠状態計測装置30が寝返り回数を計測することになる。
【0055】
睡眠改善システム10は、ステップS201の処理を行った後、ステップS202に移行する。
【0056】
ステップS202において、推奨活動報知装置40は、ステップS201において活動状態計測装置20及び睡眠状態計測装置30から受信して蓄積された情報(歩数及び寝返り回数)を時間帯ごとに整理し、
図5に示すようなマップを作成する。
【0057】
具体的には、推奨活動報知装置40は、ある1日のうち所定の時間帯ごとの歩数とその日の寝返り回数との関係を、当該所定の時間帯ごとに作成されたマップ上の1点として示す。本実施形態においては、前記所定の時間帯として、6時から9時までの時間帯(
図5(a)参照)、9時から12時までの時間帯(
図5(b)参照)、12時から15時までの時間帯(
図5(c)参照)、15時から18時までの時間帯(
図5(d)参照)、18時から21時までの時間帯(
図5(e)参照)、及び21時から24時までの時間帯(
図5(f)参照)の、合計6つの時間帯を設定している。推奨活動報知装置40は、歩数及び寝返り回数に関する情報が複数日数分蓄積されている場合は、当該日数分の点をマップ上に示す。
【0058】
睡眠改善システム10は、ステップS202の処理を行った後、ステップS203に移行する。
【0059】
ステップS203において、推奨活動報知装置40は、ステップS202において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の日数分以上あるか否か判定する。
【0060】
図5に示すように、推奨活動報知装置40は、1日のうち所定の時間帯ごとの歩数とその日の寝返り回数との関係に関する情報(
図5における1つの点)を複数日数分蓄積し、当該蓄積された情報から当該人が1日のうち前記所定の時間帯ごとに歩くべき歩数を算出する(詳細は後述する)。従って、ステップS202における前記「所定の日数」としては、当該人が1日のうち前記所定の時間帯ごとに歩くべき歩数を適切に算出することができる程度の値(日数)が予め設定される。
【0061】
推奨活動報知装置40が、ステップS202において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の日数分以上あると判定した場合、睡眠改善システム10はステップS204に移行する。
推奨活動報知装置40が、ステップS202において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の日数分未満であると判定した場合、睡眠改善システム10はステップS201の処理を再度行う。
【0062】
ステップS204において、推奨活動報知装置40は、複数日数分蓄積された当該人の歩数と寝返り回数との関係に関する情報に基づいて、当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの前記所定の時間帯ごとの歩数を算出する。
【0063】
具体的な当該算出の方法は、第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0064】
推奨活動報知装置40は、第一実施形態と同様の算出方法により、6つの時間帯(前記所定の時間帯)ごとに、当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの歩数(歩数帯R)を算出する。
【0065】
睡眠改善システム10は、ステップS204の処理を行った後、ステップS205に移行する。
【0066】
ステップS205において、推奨活動報知装置40は、ステップS204において算出された当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの前記所定の時間帯ごとの歩数(歩数帯R)を当該人に報知する。
【0067】
具体的には、推奨活動報知装置40は、表示部42(
図1参照)に前記所定の時間帯ごとの歩数帯Rを表示する。当該表示方法としては、前記所定の時間帯ごとの歩数帯Rを
図6に示すように数値(表)で表示したり、
図5に示すような図を用いて表示したりすることが可能である。また、当該表示は、推奨活動報知装置40が自動的に行ったり、人による推奨活動報知装置40の操作に基づいて行ったりすることが可能である。
【0068】
表示部42に表示された歩数帯R(推奨歩数)は、当該人が良い睡眠状態を得る(熟睡する)ためのアドバイスである。すなわち、当該人は、表示部42に表示された前記所定の時間帯ごとの歩数帯Rを確認し、各時間帯に当該歩数帯Rの範囲内の歩数だけ歩くことで、良く睡眠することができる。
【0069】
以上の如く、本実施形態に係る推奨活動報知装置40は、1日のうち所定の時間帯ごとの活動状態に関する情報(歩数)及び当該1日の睡眠状態に関する情報(寝返り回数)を複数日分取得し、前記人が良い睡眠状態を得ることができるときの前記所定の時間帯ごとの活動状態に関する情報を算出することを特徴とするものである。
このように構成することにより、所定の時間帯ごとに推奨される活動状態に関する情報(熟睡するために歩くことが推奨される歩数)を算出し、当該人に報知することができる。これによって、当該人は、詳細な運動(各時間帯ごとの運動量(歩く歩数))の計画を立て易くなる。
【0070】
なお、本実施形態においては、1日のうち6つの時間帯ごとの歩数帯Rを算出し、当該人に報知するものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、その他の時間帯(本実施形態においては、0時から6時までの時間帯)についても歩数帯Rを算出し、報知する構成とすることも可能である。
また、本実施形態においては、6つの時間帯(所定の時間帯)をそれぞれ3時間ごとの時間帯として区切ったが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、所定の時間帯として、より細かく(例えば1時間ごとに)区切ることや、より大きく(例えば6時間ごとに)区切ることも可能である。
【0071】
以下では、
図5、
図7、
図8及び
図9を用いて、睡眠改善システム10による、良い睡眠状態を得ることができるようなアドバイスを提供するための制御態様の第三実施形態について説明する。
【0072】
第三実施形態に係る睡眠改善システム10の制御態様においては、ある人が良い睡眠状態(本実施形態においては、寝返りの少ない睡眠状態)を得ることができるときの所定の時間帯ごとの活動状態に関する情報(本実施形態においては、所定の時間帯ごとに歩くべき歩数)を当該人に報知すると共に、前記所定の時間帯のうちどの時間帯の活動が睡眠状態に大きく影響するのかを当該人に報知することができる。
【0073】
なお、第三実施形態に係る制御態様は、第二実施形態に係る制御態様と同様の処理を含むため、以下の説明では、第二実施形態に係る処理と同様の処理については適宜説明を省略する。
【0074】
図7のステップS301からステップS304までの処理は、第二実施形態(
図4参照)に係るステップS201からステップS204までの処理と同様であるため、説明を省略する。
【0075】
ステップS305において、推奨活動報知装置40は、前記所定の時間帯のうち、活動状態がその日の睡眠状態に大きく影響する時間帯を算出する。以下、当該算出方法について
図8を用いて具体的に説明する。
【0076】
図8は、異なる日(D1、D2及びD3の3日間)における、当該人の歩いた歩数と当該歩いた時間帯との関係、及びその日の寝返り回数をそれぞれ示したものである。
【0077】
ここで、
図8(a)から(c)まで(D1からD3まで)の各日のデータは、それぞれ歩いた歩数が略同一であり、当該歩いた時間帯のみが異なるデータであるものとする。
具体的には、
図8(a)に示す日D1においては、当該人は15時から18時までの時間帯に5000歩歩き、その日の寝返り回数は30回であったものとする。
図8(b)に示す日D2においては、当該人は18時から21時までの時間帯に5000歩歩き、その日の寝返り回数は20回であったものとする。
図8(c)に示す日D3においては、当該人は21時から24時までの時間帯に5000歩歩き、その日の寝返り回数は30回であったものとする。
【0078】
なお、
図8には、説明の簡略化のため、異なる3つの時間帯(15時から18時まで、18時から21時まで、及び21時から24時まで)に歩いた3日間のデータのみを例示しているが、実際にはその他の時間帯(6時から9時まで等)に歩いたデータも考慮するものとする。
また、
図8(a)から(c)までにおいては、説明の簡略化のため、それぞれの日において1つの時間帯にのみ歩いているものとして図示しており、その他の時間帯に歩いた歩数は比較的少なく、無視できるものとして図示を省略している。
【0079】
推奨活動報知装置40は、
図8に示すような歩いた歩数が略同一であり、当該歩いた時間帯のみが異なるデータを比較し、最も寝返り回数が少なかった日を認定する。
図8においては、D2(
図8(b))における寝返り回数が最も少ない。
【0080】
よって推奨活動報知装置40は、D2の日に歩いた時間帯(18時から21時までの時間帯)に歩いた場合に、当該人の寝返り回数が少なくなる、すなわち当該人は最も良く睡眠(熟睡)できると判断する。
【0081】
このようにして、推奨活動報知装置40は、前記所定の時間帯のうち、活動状態(歩数)がその日の睡眠状態(寝返り回数)に大きく影響する時間帯を算出する。
【0082】
睡眠改善システム10は、ステップS305の処理を行った後、ステップS306に移行する。
【0083】
ステップS306において、推奨活動報知装置40は、ステップS304において算出された当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの前記所定の時間帯ごとの歩数(歩数帯R)、及びステップS305において算出された前記所定の時間帯のうち、活動状態(歩数)がその日の睡眠状態(寝返り回数)に大きく影響する時間帯を当該人に報知する。
【0084】
具体的には、推奨活動報知装置40は、表示部42(
図1参照)に前記所定の時間帯ごとの歩数帯Rを表示する。当該表示方法としては、前記所定の時間帯ごとの歩数帯Rを
図9に示すように数値(表)で表示したり、
図5に示すような図を用いて表示したりすることが可能である。また、当該表示は、推奨活動報知装置40が自動的に行ったり、人による推奨活動報知装置40の操作に基づいて行ったりすることが可能である。
また、推奨活動報知装置40は、前記所定の時間帯のうち、活動状態(歩数)がその日の睡眠状態(寝返り回数)に大きく影響する時間帯を表示部42に表示する。当該表示方法としては、
図9に示すように、当該時間帯(本実施形態においては、18時から21時までの時間帯)に関するデータを枠で囲んで強調する等の方法がある。
【0085】
表示部42に表示された歩数帯R(推奨歩数)は、当該人が良い睡眠状態を得る(熟睡する)ためのアドバイスである。すなわち、当該人は、表示部42に表示された前記所定の時間帯ごとの歩数帯Rを確認し、各時間帯に当該歩数帯Rの範囲内の歩数だけ歩くことで、良く睡眠することができる。
また、当該人は、特に前記所定の時間帯のうち、活動状態(歩数)がその日の睡眠状態(寝返り回数)に大きく影響する時間帯を確認し、できるだけその時間帯に歩くようにすることで、効率良く運動をする(歩く)ことができる。
【0086】
以上の如く、本実施形態に係る推奨活動報知装置40は、前記所定の時間帯のうち、活動状態(歩く運動)がその日の睡眠状態(良く睡眠できるか否か)に大きく影響する時間帯を算出し、当該算出された時間帯を前記人に報知することを特徴とするものである。
このように構成することにより、前記所定の時間帯のうち、活動状態がその日の睡眠状態に大きく影響する時間帯を算出し、当該人に報知することができる。これによって、当該人は、特に良い睡眠に効果的な時間帯を把握することができ、詳細な運動(各時間帯ごとの運動量(歩く歩数))の計画を立て易くなる。
【0087】
なお、本実施形態においては、推奨活動報知装置40は、前記所定の時間帯のうち、活動状態がその日の睡眠状態に大きく影響する時間帯を算出し、当該人に報知するものとしたが、それに加えて、その日の睡眠状態に影響し難い時間帯を算出し、当該人に報知する構成とすることも可能である。このように構成することにより、当該人は、運動してもあまり良い睡眠に効果のない時間帯を把握することができ、より効率的な運動の計画を立て易くなる。
【0088】
以下では、
図10及び
図11を用いて、睡眠改善システム10による、良い睡眠状態を得ることができるようなアドバイスを提供するための制御態様の第四実施形態について説明する。
【0089】
第四実施形態に係る睡眠改善システム10の制御態様においては、ある人が良い睡眠状態(本実施形態においては、寝返りの少ない睡眠状態)を得ることができるときの1週間の活動状態に関する情報(本実施形態においては、1週間に歩くべき歩数)を当該人に報知することができる。
【0090】
なお、第四実施形態に係る制御態様は、第一実施形態に係る制御態様と同様の処理を含むため、以下の説明では、第一実施形態に係る処理と同様の処理については適宜説明を省略する。
【0091】
当該睡眠改善システム10による制御の前提として、活動状態計測装置20は当該人に装着される。また、睡眠状態計測装置30は当該人が睡眠時に使用するふとん2に設置される。
【0092】
図10のステップS401の処理は、第一実施形態(
図2参照)に係るステップS101の処理と同様であるため、説明を省略する。
【0093】
ステップS402において、推奨活動報知装置40は、ステップS401において活動状態計測装置20及び睡眠状態計測装置30から受信して蓄積された情報(歩数及び寝返り回数)を1週間ごとに整理し、
図11に示すようなマップを作成する。
【0094】
具体的には、推奨活動報知装置40は、ある1週間の歩数とその週の寝返り回数との関係をマップ上の1点として示す。推奨活動報知装置40は、歩数及び寝返り回数に関する情報が複数週数分蓄積されている場合は、当該複数週数分の点をマップ上に示す。
【0095】
睡眠改善システム10は、ステップS402の処理を行った後、ステップS403に移行する。
【0096】
ステップS403において、推奨活動報知装置40は、ステップS402において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の週数分以上あるか否か判定する。
【0097】
図11に示すように、推奨活動報知装置40は、1週間における当該人の歩数と寝返り回数との関係に関する情報(
図11における1つの点)を複数週数分蓄積し、当該蓄積された情報から当該人が1週間に歩くべき歩数を算出する(詳細は後述する)。従って、ステップS402における前記「所定の週数」としては、当該人が1週間に歩くべき歩数を適切に算出することができる程度の値(週数)が予め設定される。
【0098】
推奨活動報知装置40が、ステップS402において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の週数分以上あると判定した場合、睡眠改善システム10はステップS404に移行する。
推奨活動報知装置40が、ステップS402において整理された情報(歩数と寝返り回数との関係に関する情報)が所定の週数分未満であると判定した場合、睡眠改善システム10はステップS401の処理を再度行う。
【0099】
ステップS404において、推奨活動報知装置40は、複数週数分蓄積された当該人の歩数と寝返り回数との関係に関する情報に基づいて、当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの1週間の歩数を算出する。
【0100】
具体的な当該算出の方法は、第一実施形態と同様であるため、説明を省略する。
【0101】
睡眠改善システム10は、ステップS404の処理を行った後、ステップS405に移行する。
【0102】
ステップS405において、推奨活動報知装置40は、ステップS404において算出された当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの1週間の歩数(歩数帯R)を当該人に報知する。
【0103】
具体的には、推奨活動報知装置40は、表示部42(
図1参照)に歩数帯Rを表示する。当該表示方法としては、歩数帯Rを数値で表示したり、
図11に示すような図を用いて表示したりすることが可能である。また、当該表示は、推奨活動報知装置40が自動的に行ったり、人による推奨活動報知装置40の操作に基づいて行ったりすることが可能である。
【0104】
表示部42に表示された歩数帯Rは、当該人が良い睡眠状態を得る(熟睡する)ためのアドバイスである。すなわち、当該人は、表示部42に表示された歩数帯Rを確認し、1週間に当該歩数帯Rの範囲内の歩数だけ歩くことで、良く睡眠することができる。
【0105】
以上の如く、本実施形態に係る推奨活動報知装置40は、1週間の活動状態に関する情報(歩数)及び当該1週間の睡眠状態に関する情報(寝返り回数)を複数週分取得し、前記人が良い睡眠状態を得ることができるときの1週間の活動状態に関する情報を算出することを特徴とするものである。
このように構成することにより、1週間における活動状態に関する情報(歩数)及び睡眠状態に関する情報(寝返り回数)から、1週間あたりに推奨される活動状態に関する情報(熟睡するために歩くことが推奨される歩数)を算出することができる。これによって、当該人は、長期的な運動(1週間の運動量(歩く歩数))の計画を立て易くなる。
【0106】
なお、上記各実施形態においては、活動状態計測装置20は、人の覚醒時の活動状態に関する情報として、当該人が歩いた歩数を用いるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、人の覚醒時の活動状態に関する情報として、例えば移動距離、移動速度、移動時間、心拍数、消費カロリー、発汗量、運動時間等の情報を用いる構成とすることも可能である。また、これらの情報を複数同時に用いる構成とすることも可能である。
【0107】
また、上記各実施形態においては、睡眠状態計測装置30は、人の睡眠状態に関する情報として、当該人が睡眠中に寝返りをした回数を用いるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、人の睡眠状態に関する情報として、例えば睡眠中の心拍数、呼吸回数、発汗量、睡眠時間、脳波等の情報を用いる構成とすることも可能である。また、これらの情報を複数同時に用いる構成とすることも可能である。
【0108】
また、上記各実施形態においては、歩数と寝返り回数との関係から近似曲線Cを算出する際に二次関数を用いるものとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、近似曲線Cを算出する際には、様々な関数を適宜用いることが可能である。
【0109】
また、上記各実施形態においては、歩数帯Rは歩数Sminを中心とするSmin−aからSmin+aまでとしたが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、歩数帯Rは、歩数Sminが含まれていれば、例えばSmin−aからSmin−b(a≠b)のように、当該歩数Sminが中心とならなくても良い。
【0110】
また、上記各実施形態においては、当該睡眠改善システム10を用いる人の個人情報(例えば、年齢、性別、身長、体重、持病等)を考慮していないが、本発明はこれに限るものではない。例えば、予め推奨活動報知装置40の入力部44を用いて当該推奨活動報知装置40に当該人の個人情報を入力し、当該推奨活動報知装置40は当該個人情報を考慮して当該人が良い睡眠状態を得る(熟睡する)ために推奨される歩数を報知する構成とすることも可能である。
例えば、当該人が高齢である場合や持病がある場合など、激しい運動をさせるのが望ましくない場合には、歩数帯Rを若干小さめに(歩数が少なくなるように)算出する構成とすることが可能である。
【0111】
また、本発明に係る活動状態計測装置、睡眠状態計測装置及び推奨活動報知装置の構成は、上記各実施形態に係る活動状態計測装置20、睡眠状態計測装置30及び推奨活動報知装置40の構成に限るものではない。すなわち、活動状態計測装置は人の覚醒時の活動状態に関する情報を計測することができるものであれば良く、睡眠状態計測装置は人の睡眠状態に関する情報を計測することができるものであれば良く、推奨活動報知装置は当該人が良い睡眠状態を得ることができるときの活動状態に関する情報を算出し、当該情報を当該人に報知することができるものであれば良い。
【0112】
また、上記各実施形態に係る活動状態計測装置20、睡眠状態計測装置30及び推奨活動報知装置40は、それぞれ別の機器であるものとして説明したが、本発明はこれに限るものではない。すなわち、活動状態計測装置20及び睡眠状態計測装置30を1つの機器として構成することや、活動状態計測装置20、睡眠状態計測装置30及び推奨活動報知装置40を1つの機器として構成することも可能である。この場合、当該1つの機器としては、例えば表示部を備えると共に人の腕に装着可能な腕時計のような機器等が想定される。