特許第6076290号(P6076290)IP Force 特許公報掲載プロジェクト 2022.1.31 β版

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(19)【発行国】日本国特許庁(JP)
(12)【公報種別】特許公報(B2)
(11)【特許番号】6076290
(24)【登録日】2017年1月20日
(45)【発行日】2017年2月8日
(54)【発明の名称】給湯装置
(51)【国際特許分類】
   F24H 9/02 20060101AFI20170130BHJP
   F24H 9/00 20060101ALI20170130BHJP
【FI】
   F24H9/02 301B
   F24H9/00 N
【請求項の数】5
【全頁数】15
(21)【出願番号】特願2014-84848(P2014-84848)
(22)【出願日】2014年4月16日
(65)【公開番号】特開2015-203558(P2015-203558A)
(43)【公開日】2015年11月16日
【審査請求日】2015年7月23日
(73)【特許権者】
【識別番号】000115854
【氏名又は名称】リンナイ株式会社
(74)【代理人】
【識別番号】110000800
【氏名又は名称】特許業務法人創成国際特許事務所
(72)【発明者】
【氏名】小野 貴大
(72)【発明者】
【氏名】浅井 佑介
【審査官】 杉山 豊博
(56)【参考文献】
【文献】 特開平09−303882(JP,A)
【文献】 特開2005−326033(JP,A)
【文献】 特開2006−078112(JP,A)
【文献】 特開2007−232289(JP,A)
(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
F24H 9/02
F24H 9/00
(57)【特許請求の範囲】
【請求項1】
バーナと、該バーナを収容する燃焼室と、該燃焼室の上方に配設された排気筐に収納されてバーナの燃焼排気の熱を吸収して給水路の給湯用水を加熱する熱交換器と、該熱交換器を通過した燃焼排気を排出する円筒状の排気口部とを備えて屋外に設置される給湯装置において、
前記排気筐の側面に、前記熱交換器の側面に臨む位置で横向き且つ横長に開口する排気通過口が形成され、
前記排気口部の上流端は、前記排気通過口を介して前記熱交換器を臨む位置に配置され、
前記排気口部は、その内部に、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により前記排気口部の直径方向に沿って長手の流路断面を有して該排気口部の軸線方向に沿って延びる排気流路を形成する排気流路形成部材が設けられ、
前記排気流路形成部材は、前記排気流路の流路断面の長手方向が横方向となるように前記排気口部の内部に設けられ、
前記排気流路は、下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成され、
前記排気流路の上流端と前記排気通過口とは、互いに対向して配置されていることを特徴とする給湯装置。
【請求項2】
バーナと、該バーナを収容する燃焼室と、該燃焼室の上方に配設されてバーナの燃焼排気の熱を吸収して給水路の給湯用水を加熱する熱交換器と、該熱交換器を通過した燃焼排気を排出する円筒状の排気口部とを備えて屋外に設置される給湯装置であって、前記排気口部の上流端が前記熱交換器を臨む位置に配置されているものにおいて、
前記排気口部は、その内部に、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により前記排気口部の直径方向に沿って長手の流路断面を有して該排気口部の軸線方向に沿って延びる排気流路を形成する排気流路形成部材が設けられ、
前記排気流路は、下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成され、
前記排気流路形成部材は、複数の前記排気流路を備え、
各排気流路は、流路断面の長手に直交する方向に所定間隔を存して配設されており、
少なくとも1つの前記排気流路は、その中心線が上流側から下流側に向かって前記排気口部の軸線に次第に接近する方向に傾斜していることを特徴とする給湯装置。
【請求項3】
バーナと、該バーナを収容する燃焼室と、該燃焼室の上方に配設されてバーナの燃焼排気の熱を吸収して給水路の給湯用水を加熱する熱交換器と、該熱交換器を通過した燃焼排気を排出する円筒状の排気口部とを備えて屋外に設置される給湯装置であって、前記排気口部の上流端が前記熱交換器を臨む位置に配置されているものにおいて、
前記排気口部は、その内部に、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により前記排気口部の直径方向に沿って長手の流路断面を有して該排気口部の軸線方向に沿って延びる排気流路を形成する排気流路形成部材が設けられ、
前記排気流路は、その上流側に、前記両平面部間の間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより排気流を収束させる収束案内部を備えると共に、該収束案内部の下流端から該排気流路の下流端に至る領域に、前記両平面部間の間隔寸法を一定として排気流を直進させる直進案内部を備え、
前記排気流路の下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たしており、
前記直進案内部の下流端における両平面部間の間隔寸法をhs、前記直進案内部の下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdsとしたとき、1.5hs≦dsの関係を満たしていることを特徴とする給湯装置。
【請求項4】
前記排気流路は、前記両平面部間の間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより排気流を収束させる収束案内部を備えることを特徴とする請求項1又は2記載の給湯装置。
【請求項5】
前記排気流路の下流端における両平面部間の間隔寸法は、16mm以下となるように形成されていることを特徴とする請求項2記載の給湯装置。
【発明の詳細な説明】
【技術分野】
【0001】
本発明は、本発明は、バーナの燃焼排気の熱を吸収する熱交換器を介して給湯用水を加熱する給湯装置に関し、特に、熱交換器を通過した燃焼排気を排出する排気口部の上流端が熱交換器を臨む位置に配置されている給湯装置に関する。
【背景技術】
【0002】
従来、この種の給湯装置としては、顕熱熱交換器と潜熱熱交換器とを用いて給湯用水を加熱するものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
顕熱熱交換器は、給水管に接続され、バーナによる燃焼排気から顕熱を吸収して給水管内の給湯用水を加熱する。潜熱熱交換器は、顕熱熱交換器の上方に配設されており、顕熱熱交換器の上流側の給水管が接続されて、顕熱熱交換器を経た燃焼排気から潜熱を回収して給水管内の給湯用水を加熱する。
【0004】
潜熱熱交換器を通過した燃焼排気は、給湯装置の筐体の外部に排出されるが、このとき、燃焼排気は潜熱熱交換器を通過したことにより排気流の速度が低下するため、排気流路長を短く形成した排気口部を潜熱熱交換器に近接した位置に設け、潜熱熱交換器から排気口部の下流端までの燃焼排気の流動距離が短くなるようにして排気効率を向上させている。更に、この種の排気口部は、給湯装置の筐体の前面等から突出するようにして設けられるので、給湯装置の外形をコンパクトに形成するために、排気口部の軸線方向の全長が短く形成される。
【0005】
この種の給湯装置は、例えばマンションのバルコニーや通路等に設置される。この場合、排気口部の下流端から排出された燃焼排気は、バルコニーや通路等を横断して建物外に放出される。このとき、排気口部の下流端から排出された燃焼排気の流速が低いと、燃焼排気がバルコニーや通路等を横断できずに排気口部の周囲に拡散停滞してしまい、建物外への放出が円滑に行われないおそれがある。
【0006】
そこで、排気口部の下流端に方形の開口部を有する開口形成部材を取り付け、排気口部の下流端の開口面積を減少させることにより燃焼排気の広がりを抑えて流速を上昇させるようにした給湯装置が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
【特許文献1】特開2008−309350号公報(図1
【特許文献2】特開2011−179804号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
ところで、この種の給湯装置においては、燃焼排気が熱交換器を通過することによって排気流が乱れる。このような排気流の乱れは、排気音となって排気口部から漏れ出し、このときの排気音が騒音となるおそれがある。
【0009】
前述した従来のものでは、排気口部の下流端に開口形成部材を取り付けることで燃焼排気の流速を上昇させているが、開口形成部材を設けても排気音は低減されず、騒音の発生を抑えることができない不都合があった。
【0010】
上記の点に鑑み、本発明は、排気口部の下流端から排出された燃焼排気の広がりを抑えた排気速度の高い排気が行えるだけでなく、排気に伴う騒音の発生を抑えた給湯装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0011】
かかる目的を達成するために、本発明は、バーナと、該バーナを収容する燃焼室と、該燃焼室の上方に配設された排気筐に収納されてバーナの燃焼排気の熱を吸収して給水路の給湯用水を加熱する熱交換器と、該熱交換器を通過した燃焼排気を排出する円筒状の排気口部とを備えて屋外に設置される給湯装置において、前記排気筐の側面に、前記熱交換器の側面に臨む位置で横向き且つ横長に開口する排気通過口が形成され、前記排気口部の上流端は、前記排気通過口を介して前記熱交換器を臨む位置に配置され、前記排気口部は、その内部に、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により前記排気口部の直径方向に沿って長手の流路断面を有して該排気口部の軸線方向に沿って延びる排気流路を形成する排気流路形成部材が設けられ、前記排気流路形成部材は、前記排気流路の流路断面の長手方向が横方向となるように前記排気口部の内部に設けられ、前記排気流路は、下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成され、前記排気流路の上流端と前記排気通過口とは、互いに対向して配置されていることを特徴とする。
【0012】
本発明の給湯装置においては、排気口部の内部に排気流路形成部材を設けたことにより、排気口部の内部に形成された排気流路に沿って燃焼排気の排出を案内する。
【0013】
排気流路形成部材は、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により排気流路を形成する。両平面部によって、排気流路の流路断面を排気口部の直径方向に沿って長手となる形状とし、且つ、排気流路の延設方向を排気口部の軸線方向に沿ったものとする。
【0014】
排気口部の下流端の開口形状は、排気口部が円筒状であることにより円形であるが、排気流路形成部材を設けて排気口部の内部に上記形状の排気流路を形成したことにより、排気口部の下流端においては排気流路の流路断面に対応して比較的狭い細長形状に開口される。
【0015】
これにより、排気口部の下流端から排出された燃焼排気の広がりを排気流路の流路断面に対応する形状に抑えることができ、これに伴って排気口部の下流端から排出される燃焼排気の速度を上昇させることができる。よって、マンションのバルコニーや通路等に設置した場合には、燃焼排気がバルコニーや通路等を横断して、建物外への燃焼排気の放出が円滑に行われる。更には、比較的狭い開口形状とされた排気流路によって、熱交換器を通過する排気による排気音が排気流路において減衰され、騒音を低減させることができる。
【0016】
なお、排気口部の内部に排気流路を形成している排気流路形成部材の2つの平面部間の間隔は、排気抵抗の過剰な増加を抑えて当該排気流路を通過する燃焼排気が円滑に流動できる寸法に設定されていることは言うまでもない。
【0017】
更に、排気流路は、下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成されている。
【0018】
排気流路の下流端は燃焼排気が放出される開口を形成するが、この開口形状は、排気流路の下流端における両平面部間の間隔寸法に応じたものとなる。このとき、1.5h≦dの関係を満たすことにより、排気流路の流路長を排気流路の下流端の開口形状に応じた十分な長さとすることができる。これにより、排気流路を通過する燃焼排気を整流して直進性を付与することができ、燃焼排気の排出方向が排気口部の軸線の延長方向に確実に定まるので、マンションのバルコニーや通路等に設置した場合の建物外への燃焼排気の放出が確実に行われるようにすることができる。
【0019】
このように、本発明によれば、排気口部の下流端から排出された燃焼排気の広がりを抑えた排気速度の高い排気が行えるだけでなく、排気に伴う騒音の発生を抑え給湯装置を提供することができる。
【0020】
また、前記排気流路形成部材は、前記排気流路の流路断面の長手方向が横方向となるように前記排気口部の内部に設けられ、これによって、排気流路の流路断面が横長形状とされる。給湯装置が潜熱熱交換器を備える場合には、一般に潜熱熱交換器における燃焼空気の出口は横長形状となっている。この場合に、排気流路の流路断面を横長形状とすることで、潜熱熱交換器から排気口部の内部の排気流路へ燃焼排気が円滑に導かれ、排気抵抗を一層低減することができる。
【0021】
また、本発明は、バーナと、該バーナを収容する燃焼室と、該燃焼室の上方に配設されてバーナの燃焼排気の熱を吸収して給水路の給湯用水を加熱する熱交換器と、該熱交換器を通過した燃焼排気を排出する円筒状の排気口部とを備えて屋外に設置される給湯装置であって、前記排気口部の上流端が前記熱交換器を臨む位置に配置されているものにおいて、前記排気口部は、その内部に、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により前記排気口部の直径方向に沿って長手の流路断面を有して該排気口部の軸線方向に沿って延びる排気流路を形成する排気流路形成部材が設けられ、前記排気流路は、下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成され、前記排気流路形成部材は、複数の前記排気流路を備え、各排気流路は、流路断面の長手に直交する方向に所定間隔を存して配設されており、少なくとも1つの前記排気流路は、その中心線が上流側から下流側に向かって前記排気口部の軸線に次第に接近する方向に傾斜していることを特徴とする
【0022】
前記排気流路形成部材によって排気口部の内部に複数の排気流路を形成することにより、燃焼排気の通過量を多くして、一つの排気流路の開口形状(排気流路の下流端における両平面部間の間隔寸法)を狭くすることができる。これによって、排気口部の軸線方向の長さが比較的短くても、排気抵抗を増加させることなく前記1.5h≦dの関係を満たして十分な長さの流路長を得ることができる。従って、一つの排気流路の開口形状を狭くして燃焼排気の流速を確実に増加させることができる。しかも、一つの排気流路の開口形状を狭くすることにより、熱交換器を通過する際に生じた排気音を減衰させることができ、騒音の発生を抑えることができる。
【0023】
また、前記排気流路形成部材の少なくとも1つの排気流路の下流端から放出された燃焼排気が、その中心線に沿った下流方向に案内されて排気口部の軸線に接近する方向に向かうので、排気口部の軸線から離反する方向への燃焼排気の拡散が防止され、直進性の高い排気流を形成することができる。
【0024】
また、本発明は、バーナと、該バーナを収容する燃焼室と、該燃焼室の上方に配設されてバーナの燃焼排気の熱を吸収して給水路の給湯用水を加熱する熱交換器と、該熱交換器を通過した燃焼排気を排出する円筒状の排気口部とを備えて屋外に設置される給湯装置であって、前記排気口部の上流端が前記熱交換器を臨む位置に配置されているものにおいて、前記排気口部は、その内部に、少なくとも排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向する2つの平面部により前記排気口部の直径方向に沿って長手の流路断面を有して該排気口部の軸線方向に沿って延びる排気流路を形成する排気流路形成部材が設けられ、前記排気流路は、その上流側に、前記両平面部間の間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより排気流を収束させる収束案内部を備えると共に、該収束案内部の下流端から該排気流路の下流端に至る領域に、前記両平面部間の間隔寸法を一定として排気流を直進させる直進案内部を備え、前記排気流路の下流端における両平面部間の間隔寸法をh、下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たしており、前記直進案内部の下流端における両平面部間の間隔寸法をhs、前記直進案内部の下流端を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdsとしたとき、1.5hs≦dsの関係を満たしていることを特徴とする
【0025】
本発明によれば、前記排気流路の前記収束案内部により熱交換器から排気流路に入るときの燃焼排気の急激な収束を防止して排気抵抗の過剰な増加を抑えることができる。しかも、1.5hs≦dsの関係を満たす前記直進案内部を備えることにより、収束案内部を通過した燃焼排気を整流して排気流に直進性を確実に付与することができる。
【0026】
また、排気流路を複数設けた場合には、各排気流路の収束案内部によりそれぞれの排気流路に向かう熱交換器からの燃焼排気の分流が円滑に行われ、排気流の乱れを抑えて排気音の発生も低減することができる。
【0027】
また、本発明において、前記排気流路は、前記両平面部間の間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより排気流を収束させる収束案内部を備えることを特徴とする。
【0028】
前記排気流路に前記収束案内部を設けることにより、排気流路における燃焼排気の急激な収束を防止することでき、排気抵抗の過剰な増加を抑えつつ排気流路の下流端の開口形状を小さくすることができる。これによって、例えば、燃焼ファンが強制的に形成する燃焼空気の気流により、バーナの燃焼排気が強制的に顕熱熱交換器及び潜熱熱交換器を経て排気口部に送られる場合に、燃焼ファンの回転数を低下させて排気音を低減させることができるだけでなく、燃焼ファンの電力消費も抑えることができる。
【0029】
また、本発明において、前記排気流路の下流端における両平面部間の間隔寸法は、16mm以下となるように形成されていることが好ましい。これによれば、排気口部の下流端部等に防鳥網を取り付けることなく、排気口部への鳥の侵入を防止することができる。しかも、防鳥網が不要となるため、燃焼排気が防鳥網を通過する際に生じる風切り音の発生を防止することができる。
【図面の簡単な説明】
【0030】
図1】本発明の第1の実施形態の給湯装置の正面図。
図2】第1の実施形態の給湯装置の構成を模式的に示す説明図。
図3】第1の実施形態における排気口部の説明的断面図。
図4】第1の実施形態における排気流路形成部材を示す説明的斜視図。
図5】本発明の第1の実施形態における排気流路の変形例を示す説明的断面図。
図6】本発明の第2の実施形態の給湯装置の正面図。
図7】第2の実施形態の給湯装置の構成を模式的に示す説明図。
図8】第2の実施形態における排気口部の断面図。
図9】第2の実施形態における排気流路形成部材を示す説明的斜視図。
図10】本発明の第2の実施形態における排気流路の変形例を示す説明的断面図。
【発明を実施するための形態】
【0031】
本発明の第1の実施形態について説明する。第1の実施形態の給湯装置1は、図1に示すように、本体ケース2の前面パネル3の上側位置に排気トップ4が設けられ、図示しないが、家屋の外壁面、マンション等においてはバルコニーや通路に取り付けられて屋外に設置される。
【0032】
本体ケース2の内部には、図2に示すように、給湯用熱源機5が収容されている。この給湯用熱源機5は、バーナ6を内蔵する燃焼筐7(燃焼室)を備えている。燃焼筐7には、下方から燃焼ファン8により燃焼空気が供給される。燃焼筐7内の上部には、バーナ6の燃焼排気中の顕熱を回収する顕熱熱交換器9が配置されている。顕熱熱交換器9は、多数の吸熱フィン10とこれら吸熱フィン10を貫通する複数の吸熱管11とを備えている。そして、これら吸熱管11を直列に接続して一連の熱交換水路(給水路)を構成し、この熱交換水路に流れる給湯用水が燃焼排気中の顕熱を吸収して加熱されるようになっている。
【0033】
燃焼筐7の上方には、顕熱熱交換器9を通過した燃焼排気が燃焼筐7の上面後部に設けた連通部12を介して流入する排気筐13が設けられている。排気筐13内には、燃焼排気中の潜熱を回収する潜熱熱交換器14が配設されている。潜熱熱交換器14は、排気筐13内に横設した複数の吸熱管15を備えている。そして、これら吸熱管15に未加熱の給湯用水を流して、燃焼排気中の水分を吸熱管15の外面で凝縮させるようにしている。これにより、潜熱熱交換器14に流れる給湯用水が潜熱を吸収して加熱される。潜熱熱交換器14で加熱された給湯用水は顕熱熱交換器9に送られる。
【0034】
排気筐13の前側面には、潜熱熱交換器14の側面に臨む位置で横向き且つ横長に開口する排気通過口16が形成されており、排気通過口16には排気トップ4が一体に取り付けられている。
【0035】
これにより、潜熱熱交換器14を通過した燃焼排気は排気通過口16に向い、排気通過口16を通過した燃焼排気は排気トップ4を介して機外に排出される。なお、給湯運転中に生成される燃焼排気は、前記燃焼ファン8により強制的に流動されて排気通過口16へ向う。
【0036】
排気トップ4は、図1及び図3に示すように、円筒状の排気口部17と、排気口部17の下流端に嵌め込まれた防鳥網18と、排気口部17を支持する支持部19とを備えている。
【0037】
防鳥網18は、排気口部17の内部への鳥の侵入を防止するものであり、網目が16mm以下(直径16mmの試験球が通過できない大きさ)となっている。
【0038】
支持部19は、排気口部17の上流端を連結した部分を除く排気通過口16に対向し、排気通過口16からの燃焼排気を排気口部17の上流端に導く。
【0039】
排気口部17の上流端は、排気通過口16を介して潜熱熱交換器14に臨み、排気口部17の内部には、排気流路形成部材20が設けられている。排気流路形成部材20は、図3及び図4に示すように、下面が平面の上部整流板部21と、上面が平面の下部整流板部22とを備えている。図4に示すように、上部整流板部21と下部整流板部22とは、夫々、舌片23,24を介して排気口部17の内面に固定されている。
【0040】
図3及び図4に示すように、上部整流板部21の下面と下部整流板部22の上面とは、排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向しており、上部整流板部21と下部整流板部22との間の間隔部分によって排気流路25が形成される。なお、第1の実施形態においては、上部整流板部21の下面と下部整流板部22の上面とが本発明における2つの平面部に相当する。
【0041】
上部整流板部21の上流側の端縁と下流側の端縁との夫々には、上部閉塞板部26が連接されており、下部整流板部22の上流側の端縁と下流側の端縁との夫々には、下部閉塞板部27が連接されている。上部閉塞板部26及び下部閉塞板部27は、排気流路25を除く排気口部17の内部空間を閉塞する。
【0042】
排気流路形成部材20によって排気口部17の内部に形成される排気流路25は、図4に示す形状から明らかなように、排気口部17の直径方向に沿って長手の流路断面とされ、排気口部17の軸線方向に沿って延びる空間形状を有している。排気流路25の下流端は、その流路断面によって横長に開口する。これにより、排気通過口16の横長の開口形状に対応させて、排気流路25に入る燃焼排気の円滑な流動が得られるようにしている。
【0043】
そして、排気流路25は、図3に示すように、上部整流板部21の下面の下流端と下部整流板部22の上面の下流端との間隔寸法(排気流路25の下流側の開口高さ寸法)をh、下流端(排気流路25の下流側の開口)を起点とする軸線に沿った方向の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成されている。
【0044】
また、第1の実施形態においては、上部整流板部21の下面と下部整流板部22の上面とは互いに平行とされているので、排気流路25の全長に亘って流路断面積は略一定となっている。
【0045】
以上の構成による第1の実施形態の給湯装置1は、排気口部17の内部に設けた排気流路形成部材20が形成する排気流路25に沿って燃焼排気の排出が案内される。
【0046】
排気口部17の下流端は、排気流路25の流路断面に対応して比較的狭い細長形状に開口する。これにより、排気口部17の下流端から排出された燃焼排気の広がりが抑えられると同時に、燃焼排気の速度が上昇する。しかも、排気流路25の形状が、1.5h≦dの関係を満たしていることにより、排気流路25の流路長dが十分に確保されるので、排気流路25を通過する燃焼排気を整流して直進性を付与することができる。よって、マンションのバルコニーや通路等に給湯装置1を設置した場合、燃焼排気がバルコニーや通路等を確実に横断して、建物外への燃焼排気の放出が円滑に行われる。しかも、比較的狭い開口形状とされた排気流路25によって、潜熱熱交換器14を通過する排気による排気音が排気流路25において減衰され、騒音を低減させることができる。
【0047】
なお、第1の実施形態においては、上部整流板部21の下面と下流端と下部整流板部22の上面とを平行に配設することにより、全長に亘って流路断面積を略一定とした排気流路25を示したが、第1の実施形態における排気流路25の変形例として、図5(a)に示す形状の排気流路28や図5(b)に示す形状の排気流路29を挙げることができる。
【0048】
図5(a)に示す排気流路28は、その上流端部に、上部整流板部21の下面と下部整流板部22の上面との間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより形成した収束案内部30を備える。収束案内部30は、排気通過口16を通過した燃焼排気が排気流路28に入るときに、当該燃焼排気の流れを収束させる。これにより、排気流路28における燃焼排気の急激な収束を防止することでき、排気抵抗の過剰な増加を抑えることができる。
【0049】
図5(b)に示す排気流路29は、その全長に亘って機能的に収束案内部を有するものとした。即ち、排気流路29の全長に亘って、上部整流板部21の下面と下流端と下部整流板部22の上面との間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くなっている。これにより、燃焼排気を排気流路29の全長に亘って少しずつ収束させることができるので、排気流路29の下流端の開口形状が比較的小さくても、排気抵抗を小さくすることができる。そして更に、排気抵抗が小さくなることにより、燃焼ファン8(図2参照)の回転数を低下させて排気音を低減させることができるだけでなく、燃焼ファン8の電力消費も抑えることができる。
【0050】
次に、本発明の第2の実施形態について図6図9を参照して説明する。図6に示すように、第2の実施形態の給湯装置31は、第1実施形態の給湯装置1と同様に、排気トップ4が、本体ケース2の前面パネル3の上側位置に設けられており、家屋の外壁面、マンション等においてはバルコニーや通路に取り付けられて屋外に設置されるものである。
【0051】
本体ケース2の内部は、第1実施形態の給湯装置1と同様であるため、図7において同一の符号を付してその説明を省略する。
【0052】
排気トップ4は、図6及び図8に示すように、円筒状の排気口部17と、排気口部17を支持する支持部19とを備えている。排気口部17の上流端は、排気通過口16を介して潜熱熱交換器14に臨み、排気口部17の内部には、排気流路形成部材32が設けられている。第2の実施形態においては、排気流路形成部材32の構成が第1の実施形態における排気流路形成部材20と異なっている。
【0053】
排気流路形成部材32は、図8及び図9に示すように、下面が平面の上部整流板部33と、上面が平面の下部整流板部34とを備え、更に、上部整流板部33と下部整流板部34との間に、上下面が平面の仕切り整流部35を備えている。図9に示すように、上部整流板部33、下部整流板部34、及び仕切り整流部35は、夫々、舌片36,37,38を介して排気口部17の内面に固定されている。
【0054】
図8及び図9に示すように、上部整流板部33の下面と仕切り整流部35の上面とは、排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向しており、上部整流板部33と仕切り整流部35との間の間隔部分によって第1の排気流路39が形成される。また、下部整流板部34の上面と仕切り整流部35の下面とは、排気が通過自在となる間隔を存して互いに対向しており、下部整流板部34と仕切り整流部35との間の間隔部分によって第2の排気流路40が形成される。
【0055】
なお、第2の実施形態においては、上部整流板部33の下面と仕切り整流部35の上面とが本発明における2つの平面部に相当する。同様に、仕切り整流部35の下面と下部整流板部34の上面とが本発明における2つの平面部に相当する。
【0056】
上部整流板部33の上流側の端縁と下流側の端縁との夫々には、上部閉塞板部41が連接されており、下部整流板部34の上流側の端縁と下流側の端縁との夫々には、下部閉塞板部42が連接されている。
【0057】
上部閉塞板部41及び下部閉塞板部42は、第1の排気流路39と第2の排気流路40とを除く排気口部17の内部空間を閉塞する。仕切り整流部35の下流端には第1の排気流路39と第2の排気流路40との間に、閉塞された間隔を形成する間隔形成部43が設けられている。
【0058】
このように、第2の実施形態における排気口部17の内部には、排気流路形成部材32によって2つの排気流路(第1の排気流路39、第2の排気流路40)が形成されている。
【0059】
図9に示すように、第1の排気流路39は、排気口部17の直径方向に沿って長手の流路断面とされ、排気口部17の軸線方向に沿って延びる空間形状を有している。第2の排気流路40も同様に、排気口部17の直径方向に沿って長手の流路断面とされ、排気口部17の軸線方向に沿って延びる空間形状を有している。
【0060】
また、図8に示すように、第1の排気流路39は、その上流側に、上部整流板部33の下面と仕切り整流部35の上面との間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより形成した収束案内部44を備えている。更に、第1の排気流路39は、収束案内部44の下流端から第1の排気流路39の下流端(開口)に至って上部整流板部33の下面と仕切り整流部35の上面との間隔寸法を一定に維持した直進案内部45を備えている。
【0061】
第2の排気流路40は、その上流側に、仕切り整流部35の下面と下部整流板部34の上面との間隔を上流側から下流側に向かって次第に狭くすることにより形成した収束案内部46を備えている。更に、第2の排気流路40は、収束案内部46の下流端から第1の排気流路39の下流端(開口)に至って仕切り整流部35の下面と下部整流板部34の上面との間隔寸法を一定に維持した直進案内部47を備えている。
【0062】
このように、第1の排気流路39と第2の排気流路40とは、図8に示すように、断面視において、排気口部17の軸線(図示せず)を対称線とする上下対称の形状とされており、図6に示すように、下流端においては共に横長形状に開口する。
【0063】
更に、図8に示すように、第1の排気流路39は、上部整流板部33の下面の下流端と仕切り整流部35の上面の下流端との間隔寸法(第1の排気流路39の下流側の開口高さ寸法)をh、下流端(第1の排気流路39の下流側の開口)を起点とする直進案内部45の流路長をdとしたとき、1.5h≦dの関係を満たすように形成されており、第2の排気流路40も同様である。
【0064】
そして、第1の排気流路39と第2の排気流路40とは、その下流側の開口高さ寸法hは等しく、16mm以下(直径16mmの試験球が通過できない寸法)に設定されている。
【0065】
以上の構成による第2の実施形態の給湯装置31は、排気口部17の内部に設けた排気流路形成部材32が形成する第1の排気流路39と第2の排気流路40とに沿って燃焼排気の排出が案内される。
【0066】
排気口部17の内部に第1の排気流路39と第2の排気流路40とが形成されていることにより、第1の排気流路39と第2の排気流路40との夫々の下流側の開口を小さくしても、十分な量の燃焼排気を通過させることができる。これにより、排気口部17の軸線方向の長さが比較的短くても、排気抵抗を増加させることなく燃焼排気を整流することができる。しかも、第1の排気流路39と第2の排気流路40との夫々の下流側の開口を小さくすることにより、潜熱熱交換器14を通過する排気による排気音を効果的に減衰させることができ、騒音を低減させることができる。
【0067】
また、収束案内部44,46により排気通過口16を通過した燃焼排気が第1の排気流路39と第2の排気流路40とに入るときに、当該燃焼排気の流れが円滑に収束するので、排気抵抗の過剰な増加を抑えることができる。しかも、収束案内部44,46を形成する仕切り整流部35の上流端部の傾斜により、燃焼排気の分流が円滑に行われ、排気流の乱れを抑えて排気音の発生も低減することができる。
【0068】
更に、第1の排気流路39と第2の排気流路40との夫々が1.5h≦dの関係を満たす直進案内部45,47を備えることにより、収束案内部44,46を通過した燃焼排気を整流して排気流に直進性を確実に付与することができる。
【0069】
また、第1の排気流路39と第2の排気流路40とは、その下流側の開口高さ寸法hを比較的小さくしても十分に燃焼排気の整流が行える流路長dが確保できるので、第1の排気流路39と第2の排気流路40との夫々の下流側の開口高さ寸法hを16mm以下に設定することができる。そして、第1の排気流路39と第2の排気流路40との夫々の下流側の開口高さ寸法hを16mm以下に設定することにより、図6に示すように、排気口部17の下流端部に防鳥網(図1参照)を取り付けることなく、排気口部17の内部への鳥の侵入を防止することができる。しかも、防鳥網が不要となるため、燃焼排気が防鳥網を通過する際に生じる風切り音の発生を防止することができる。
【0070】
なお、第2の実施形態においては、排気流路形成部材32が上部整流板部33と下部整流板部34との間に仕切り整流部35を設けることにより排気口部17の内部に2つの排気流路(第1の排気流路39、第2の排気流路40)を形成した例を示したが、図示しないが、例えば、燃焼排気の通過抵抗が極度に増加しない範囲において、仕切り整流部を2つ以上設けて3つ以上の排気流路を排気口部17の内部に形成してもよい。
【0071】
また、第1の排気流路39及び第2の排気流路40は、両者の中心線(図示しない)が何れも排気口部の軸線に対して平行に延びているが、第2の実施形態における変形例として、図10(a)に示す第2の排気流路48や図10(b)に示す第2の排気流路49を挙げることができる。
【0072】
即ち、図10(a)に示すように、第2の排気流路48は、その直進案内部50の中心線s(第2の排気流路48の直進案内部50の全長に亘って流路断面の中心を通る線)が、上流側から下流側に向かって排気口部17の軸線xに次第に接近する方向に傾斜する。第2の排気流路48の直進案内部50は、下部整流板部34の上面と仕切り整流部35の下面とを共に上流側から下流側に向かって上方に傾斜させることにより形成されている。このように形成された第2の排気流路48の直進案内部50は、燃焼排気を排気口部17の軸線xに接近する方向に案内する。そして、第2の排気流路48から放出された燃焼排気は、第1の排気流路39の下流端から放出された燃焼排気と収束し、燃焼排気の拡散が防止されて排気流に直進性が付与される。
【0073】
また、同じように、図10(b)に示す第2の排気流路49も、その直進案内部51の中心線sが、上流側から下流側に向かって排気口部17の軸線xに次第に接近する方向に傾斜する。第2の排気流路49のの直進案内部51は、仕切り整流部35の下面を水平とし、下部整流板部34の上面のみを上流側から下流側に向かって上方に傾斜させることにより形成されている。これによっても、第2の排気流路49のの直進案内部51は、燃焼排気を排気口部17の軸線xに接近する方向に案内するので、第2の排気流路49から放出された燃焼排気を、第1の排気流路39の下流端から放出された燃焼排気に収束させることができ、燃焼排気の拡散を防止して排気流に直進性を付与することができる。
【0074】
更に、第2の実施形態における変形例として挙げたものは、図10(a)及び図10(b)に示すように、第2の排気流路48の直進案内部50の中心線s、第2の排気流路49の直進案内部51の中心線sを傾斜させているが、これに替えて、図示しないが、第1の排気流路の直進案内部の中心線を、上流側から下流側に向かって排気口部17の軸線に次第に接近する方向に傾斜するように構成してもよい。
【0075】
また、図示しないが、仕切り整流部を2つ以上設けて3つ以上の排気流路を排気口部17の内部に複数設けた場合には、最下位置の排気流路と最上位置の排気流路との一方又は両方の直進案内部の中心線を、上流側から下流側に向かって排気口部17の軸線に次第に接近する方向に傾斜するように構成してもよい。
【0076】
また、上記第1及び第2の実施形態において示した排気流路形成部材20,32は、夫々、1.5h≦d、1.5h≦dの関係を満たすように形成されているが、d、dの寸法が大きすぎると燃焼排気の通過抵抗が増加するおそれがあるため、d、dの寸法を100mm以下として燃焼排気の通過抵抗の増加を防止することが好ましい。
【符号の説明】
【0077】
1,31…給湯装置、6…バーナ、7…燃焼筐(燃焼室)、13…排気筐、14…潜熱熱交換器(熱交換器)、16…排気通過口、17…排気口部、20,32…排気流路形成部材、25,28,29…排気流路、39…第1の排気流路(排気流路)、40,48,49…第2の排気流路(排気流路)、44,46…収束案内部、45,47…直進案内部。
図1
図2
図3
図4
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図6
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図10