(58)【調査した分野】(Int.Cl.,DB名)
前記表示制御処理は、前記検索コンテンツとして、検索クエリの入力を受付ける入力欄であって、選択された情報が入力された状態の入力欄を含むコンテンツを表示させる処理である
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報表示装置。
前記表示制御処理は、前記検索コンテンツとして、選択された情報を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、選択された情報との関連性が最も高い情報を含むコンテンツを表示させる処理である
ことを特徴とする請求項1〜4のうちいずれか1つに記載の情報表示装置。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下に、本願にかかる情報表示装置、情報表示方法、情報表示プログラムおよび配信装置を実施するための形態(以下、「実施形態」と記載する。)について図面を参照しつつ詳細に説明する。なお、この実施形態により本願にかかる情報表示装置、配信装置、情報表示方法および情報表示プログラムが限定されるものではない。また、以下の各実施形態において同一の部位には同一の符号を付し、重複する説明は省略される。
【0010】
〔1.端末装置の一例〕
まず、
図1を用いて、情報表示装置の一例である端末装置100が実行する処理の一例について説明する。
図1は、実施形態に係る端末装置の一例を示す図である。
図1では、端末装置100によって、コンテンツC10が表示される処理の一例について説明する。
【0011】
図1に示す例では、コンテンツ配信サーバ10、解析サーバ20、および端末装置100がインターネット等のネットワークNにより通信可能に接続されている。なお、通信可能に接続されたコンテンツ配信サーバ10、解析サーバ20、および端末装置100の数は、
図1に示す例に限定されるものではなく、任意の数のコンテンツ配信サーバ10、解析サーバ20、および端末装置100が通信可能に接続されていてよい。
【0012】
端末装置100は、スマートフォンやタブレット端末等のスマートデバイスであり、3G(Generation)やLTE(Long Term Evolution)等の無線通信網を介して任意のサーバ装置と通信を行うことができる携帯端末装置である。また、端末装置100は、液晶ディスプレイ等の出力部130を有し、ウェブページ、テキスト、静止画像、動画像等、任意の種別のコンテンツを表示することができる。
【0013】
なお、以下の説明では、端末装置100には、タッチパネルが採用されているものとする。すなわち、端末装置100の利用者は、指やスタイラスで出力部130の表示面(以下、画面と記載する場合がある。)をタッチすることにより各種操作を行う。
【0014】
コンテンツC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが配置されたウェブページであり、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述されたウェブページである。なお、以下の説明では、コンテンツC10は、ニュースに関する画像やテキストを含むウェブページであるものとする。
【0015】
なお、コンテンツC10は、例えば、ニュース、天気予報、受信メールのインデックスや内容、フォトビュワー、その他各種のコンテンツが独立したタイル状に配置されたコンテンツであり、タイル状に配置されたコンテンツごとに操作や更新等を行うことができるコンテンツであってもよい。かかる場合、コンテンツC10に配置される各タイルの大きさ、配置位置、配置されるタイルの数は、タイルごとに自動で変更されてもよく、利用者の操作に応じて変更されてもよい。なお、コンテンツC10は、HTML(Hyper Text Markup Language)やXML(Extensible Markup Language)等で記述されたウェブページであってもよい。このようなコンテンツC10には、検索キーワードを入力するための入力欄や、他のウェブページへのリンク等が含まれる。
【0016】
コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツC10を配信する配信装置であり、例えば、サーバ装置やクラウドシステム等、任意の数の情報処理装置により実現される。例えば、コンテンツ配信サーバ10は、端末装置100からコンテンツC10のURL(Uniform Resource Locator)等を受信すると、受信したURLが示すウェブページ等のコンテンツC10を端末装置100に配信する。
【0017】
また、コンテンツ配信サーバ10は、所定のタイミングでコンテンツC10を解析サーバ20へと送信する。例えば、コンテンツ配信サーバ10は、予め、若しくは、解析サーバ20から要求を受付けた場合は、コンテンツC10を解析サーバ20へと送信する。
【0018】
解析サーバ20は、コンテンツC10に含まれる情報のうち、所定の条件を満たす情報を特定する。例えば、解析サーバ20は、端末装置100がコンテンツ配信サーバ10から取得したコンテンツC10のURLを受付けると、かかるURLが示すコンテンツC10をコンテンツ配信サーバ10から取得する。また、解析サーバ20は、取得したコンテンツC10に含まれるテキストや画像等の情報を解析し、利用者が検索クエリとして選択する可能性が高い単語等の情報を特定する。そして、解析サーバ20は、特定した情報を示すクエリ対象情報を端末装置100に送信する。
【0019】
〔2.端末装置100が実行する処理〕
ここで、コンテンツC10には、人物の名前、興味を有する商品の名称、テレビ番組の名称、施設や企業の名称等、利用者が知らない情報が含まれる場合がある。このような場合、利用者は、情報を検索クエリとしたウェブ検索を所望する場合が多い。しかしながら、コンテンツC10の閲覧を中断し、ポータルサイト等のウェブ検索を行うウェブページにアクセスし、検索クエリの入力を受付ける入力欄等に情報を検索クエリとして入力するのは、手間がかかる。
【0020】
このような手間を削減するため、コンテンツC10に含まれるテキストや画像等の解析を行い、検索クエリとして入力される可能性が高い単語を推定し、推定した単語を検索クエリとする検索結果へのリンクをコンテンツC10の下端に配置するといった手法が考えられる。しかしながら、このような手法では、コンテンツC10の下端が表示されるまでコンテンツC10のスクロールを行わないと、検索結果へのリンクが画面内に表示されない為、各種のウェブコンテンツの閲覧経験があまりない利用者がリンクに気づかない場合もある。
【0021】
〔2−1.表示処理〕
そこで、端末装置100は、以下の表示処理を実行する。まず、端末装置100は、コンテンツC10の配信を受付ける。このような場合、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の条件を満たす情報を特定し、コンテンツC10を表示する際に、特定した情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。
【0022】
例えば、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる文章等のテキストのうち、利用者が検索クエリとしてウェブ検索を行う可能性が高い単語を特定する。そして、端末装置100は、特定した単語の強調表示を行う。例えば、端末装置100は、特定した単語の色彩を変更する、下線を付す、単語の背面や前面に所定の色彩を付した矩形の図形を重ねる(以下、マーカーを付すと記載する)等の処理を実行することで、特定した単語を強調した状態で表示する。
【0023】
また、端末装置100は、コンテンツC10を表示する際、特定した単語を検索クエリの候補として選択可能な状態にして表示する。例えば、端末装置100は、特定した単語に対し、リンクタグを設定することで、特定した単語を選択可能とする。そして、端末装置100は、単語がタップされた場合等、単語が選択された場合は、選択された単語を検索クエリとする検索コンテンツをコンテンツC10の前面に重ねて表示する。
【0024】
〔2−2.検索コンテンツについて〕
ここで、端末装置100は、選択された単語を検索クエリとするコンテンツであれば、任意のコンテンツを検索コンテンツC20として表示してよい。例えば、端末装置100は、単語が選択された場合は、ウェブ検索の対象となる検索クエリの入力を受付ける入力欄C21を、選択された単語が検索クエリとして入力された状態で、検索コンテンツとして表示する。そして、端末装置100は、ウェブ検索の実行を示す操作が行われた場合は、入力欄C21に入力された単語、すなわち、コンテンツC10に含まれる情報の中から利用者が選択した単語を検索クエリとするウェブ検索を実行し、実行結果を表示する。
【0025】
また、他の例では、端末装置100は、選択された単語を検索クエリとするウェブ検索の検索結果を含むウェブページへのリンクを、検索コンテンツとして表示してもよい。そして、端末装置100は、検索コンテンツとして表示されたリンクが利用者により選択された場合は、選択された単語を検索クエリとするウェブ検索の検索結果を含むウェブページをコンテンツC10と共に表示してもよく、検索結果を含むウェブページへと画面を遷移させてもよい。
【0026】
また、端末装置100は、選択された単語を検索クエリとする検索結果のうち、選択された単語との関連性が最も高い情報を検索コンテンツとして表示してもよい。例えば、検索エンジン等を用いてウェブ検索を行った場合、検索クエリとの関連性が高いウェブページから順に、リンクが表示される。そこで、端末装置100は、選択された単語を検索クエリとする検索結果に含まれるリンクのうち、検索クエリとの関連性が高い順に、所定の数のリンクを検索コンテンツとして表示してもよい。また、端末装置100は、ニュース記事等のコンテンツのうち、検索クエリとの関連性が高い順に、所定の数のコンテンツを検索コンテンツとして表示してもよい。
【0027】
また、端末装置100は、検索結果に含まれる情報のうち、同一の検索クエリの検索結果において選択回数が最も多い情報を表示してもよい。例えば、ウェブ検索の履歴から、「女優A」という検索クエリを用いたウェブ検索の結果に含まれるリンクのうち、「女優Aのブログ」へのリンクが最も選択されている旨を特定することができる場合、端末装置100は、利用者がコンテンツC10に含まれる単語のうち「女優A」を選択すると、「女優Aのブログ」へのリンクや「女優Aのブログ」を表示してもよい。
【0028】
また、端末装置100は、ウェブ検索の履歴に基づいて、選択された情報が有する属性を特定し、選択された情報を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、特定した属性との関連性が最も高い属性を有する情報を表示してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブ検索の履歴である検索ログや、選択された情報を検索クエリとするハイライト検索の履歴であるハイライト検索ログの履歴を用いて、利用者が選択した情報が地名であるか、商品名であるか、人名であるか、その他の単語であるか、外国語であるか等を特定する。
【0029】
より具体的な例を説明すると、端末装置100は、選択された単語とともに検索された単語が、人名とともに検索される回数が多い単語(例えば、「性格」や「血液型」等。)である場合は、選択された単語が人名であると判定する。また、端末装置100は、選択された単語とともに検索された単語が、地名とともに検索される回数が多い単語(例えば、「地図」や「経路」等。)である場合は、選択された単語が地名であると判定する。そして、端末装置100は、利用者が選択した情報を検索クエリとする検索結果の中から、特定した属性と同一若しくは対応する属性を有する情報を表示する。
【0030】
そして、端末装置100は、例えば、選択された情報が人名である場合は、選択された人名が示す人物の情報を表示する。また、端末装置100は、選択された情報が単語や外国語である場合は、選択された単語や外国語を解説する辞書の情報を表示する。
【0031】
また、端末装置100は、選択された情報が施設名や地名である場合は、検索コンテンツとして、選択された施設名や地名の所在地を示す地図に関連するコンテンツを表示してもよい。例えば、端末装置100は、選択された情報が住所、地名、施設の名称等、地図情報と関連付けることができる情報である場合は、かかる情報を検索クエリとして地図情報の検索を行い、検索結果として得られる地図上の位置を示すコンテンツを検索コンテンツとして表示してもよい。例えば、端末装置100は、ホテルの名称等が選択された場合は、選択された名称のホテルの所在地を示す地図を検索コンテンツとして表示してもよい。
【0032】
また、端末装置100は、検索コンテンツとして、選択された情報と関連する商品またはサービス等の電子商取引を行うウェブページへのリンクを表示してもよい。例えば、端末装置100は、選択された情報が、電子商取引の対象となる商品の名称である場合は、かかる商品の販売を行うウェブページへのリンクや、かかる商品の写真等を検索コンテンツとして表示してもよい。また、端末装置100は、選択された情報が人物の氏名である場合は、かかる人物の著作物を販売するウェブページや、かかる人物と関連する商品を販売するウェブページへのリンク等を表示してもよい。
【0033】
なお、端末装置100は、上述した各種のコンテンツ以外にも、選択された情報を検索クエリとするコンテンツに関連するコンテンツであれば、任意のコンテンツを検索コンテンツとして表示してよい。すなわち、端末装置100は、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示された情報のうち、利用者が選択した情報を検索クエリとするコンテンツであれば、ウェブ検索の結果のみならず、任意のコンテンツを検索コンテンツとして表示してよい。
【0034】
〔2−3.検索結果への遷移について〕
また、例えば、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の条件を満たす情報を選択可能な状態で表示し、利用者により情報が選択された場合は、選択された情報を検索クエリとする検索結果へ画面を遷移させてもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の条件を満たす情報に対し、その情報を検索クエリとしたウェブ検索の結果を含むウェブページへのリンクが設定された状態で表示してもよい。なお、かかるリンクは、端末装置100が設定してもよく、予めコンテンツC10に設定されていてもよい。
【0035】
〔2−4.サジェスト表示〕
また、例えば、端末装置100は、選択可能な状態で表示させた情報を利用者が選択した場合は、選択された情報と共に検索クエリとして入力される可能性が高い情報を提案情報として取得し、選択された情報と提案情報とをの組を、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示してもよい。例えば、端末装置100は、「女優A」と「映画」とを検索クエリとするウェブ検索が行われる可能性が高い場合、利用者が「女優A」を選択した場合は、「女優A 映画B」という検索クエリの候補を生成する。そして、端末装置100は、検索クエリの候補である「女優A 映画B」を選択可能な状態で表示するとともに、表示した「女優A 映画B」を利用者が選択した場合は、「女優A 映画B」を検索クエリとする検索結果を表示してもよい。
【0036】
また、端末装置100は、利用者が選択した情報と共に検索クエリとして入力される可能性が高い情報のうち、表示されているコンテンツC10に含まれる情報を提案情報としてもよい。例えば、端末装置100は、「女優A」とともに検索される可能性が高い単語として「映画」と「コンサート」とが存在する際に、コンテンツC10に「映画」という単語が含まれず「コンサート」という単語が含まれる場合は、「コンサート」のみを提案情報としてもよい。このような場合、端末装置100は、「女優A 映画」という検索クエリの候補を表示せず、「女優A コンサート」という検索クエリの候補を表示することとなる。
【0037】
〔2−5.選択可能とする情報について〕
なお、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる全ての情報を選択可能な状態で表示する必要はない。例えば、端末装置100は、「女優A」といった単語を選択可能な状態で表示する場合は、コンテンツC10に含まれる全ての「女優A」を選択可能な状態で表示するのではなく、最初に記載された「女優A」のみを選択可能な状態で表示してもよい。
【0038】
また、端末装置100は、コンテンツC10全体に含まれる「女優A」のうち、画面内に表示されている「女優A」を選択可能な状態にする対象としてもよい。また、端末装置100は、画面内に表示されている「女優A」のうち、最初に配置された「女優A」(例えば、最も画面上方向に配置された「女優A」。)のみを選択可能な状態にする対象としてもよい。
【0039】
また、後述するように、端末装置100は、選択可能な状態で表示した検索クエリの候補を検索クエリとするウェブ検索の内容を示すハイライト検索ログを、通常の検索ログとは別種のログとして出力する。かかるハイライト検索ログからは、例えば、コンテンツC10に含まれる情報のうちどの位置の情報が選択されやすいかといった情報を抽出することができる。そこで、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報ごとに、選択されやすい位置に配置された情報を、ハイライト検索ログに基づいて特定し、特定した位置に配置された情報を選択可能な状態にする対象としてもよい。
【0040】
また、端末装置100は、所定の要件を満たす情報を、端末装置100側で特定し、特定した情報を選択可能な状態で表示してもよく、外部から指示された情報を選択可能な状態で表示してもよい。例えば、端末装置100は、ウェブ検索の検索クエリのログを管理するログサーバ等から検索クエリのログを取得し、取得したログを用いて、コンテンツC10に含まれる単語のうち検索される可能性が高い単語を特定してもよい。
【0041】
また、例えば、端末装置100は、コンテンツC10に含まれるテキストや、コンテンツC10を示す情報を解析サーバ20へと送信する。かかる場合、解析サーバ20は、コンテンツC10に含まれる単語のうちウェブ検索が行われる可能性が高い単語を特定し、特定した単語を示すクエリ対象情報を端末装置100に送信する。このような場合、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる単語からクエリ対象情報が示す単語を特定し、特定した単語を選択可能な状態で表示してもよい。
【0042】
〔2−6.選択可能化について〕
ここで、端末装置100は、任意の手法を用いて、単語等の情報を選択可能にすることができる。例えば、コンテンツC10を記述するHTMLの編集を行うことで、コンテンツC10に含まれる情報を選択可能にしてもよい。また、例えば、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10から、所定の条件を満たす情報が検索クエリの候補として選択可能な状態となるように記述されたHTMLを、コンテンツC10として受信してもよい。また、端末装置100は、所定の条件を満たす情報が検索クエリの候補として選択可能な状態となるように、解析サーバ20によってHTMLが編集されたコンテンツC10を、解析サーバ20から受信してもよい。
【0043】
すなわち、端末装置100は、任意の手法を用いて、上述した表示処理を実現してよい。また、表示処理を実現するための各種処理は、端末装置100が単体で実行してもよく、コンテンツ配信サーバ10または解析サーバ20によってその一部が実行されてもよく、コンテンツ配信サーバ10または解析サーバ20によって実行されてもよい。
【0044】
〔2−7.端末装置100が実行する処理の一例〕
以下、
図1を用いて、端末装置100が実行する表示処理の一例を説明する。なお、以下の説明では、コンテンツC10に含まれる単語のうちウェブ検索される可能性が高い単語を解析サーバ20が特定し、解析サーバ20によって特定された単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で、端末装置100が表示する処理の一例について説明する。
【0045】
まず、コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツC10を端末装置100に配信するとともに(ステップS1)、コンテンツC10を解析サーバ20へと配信する(ステップS2)。かかる場合、解析サーバ20は、コンテンツC10に含まれる単語のうち検索される可能性が高い単語等、所定の条件を満たす情報を特定する(ステップS3)。なお、解析サーバ20が所定の条件を満たす情報を特定する処理の例については、後述する。
【0046】
続いて、端末装置100は、コンテンツC10を示す情報として、コンテンツC10のURLを解析サーバ20へと送信する(ステップS4)。このような場合、解析サーバ20は、受信したURLが示すコンテンツC10から特定した情報、すなわち、検索される可能性が高い単語を示すクエリ対象情報を端末装置100に送信する(ステップS5)。
【0047】
この結果、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツC10と、解析サーバ20から送信されたクエリ対象情報とを用いて、
図1の第1状態から第5状態に示す表示処理を実行する。まず、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツ配信サーバ10から配信されたコンテンツC10を表示する。そして、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる単語のうち、解析サーバ20から送信されたクエリ対象情報が示す単語を、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。
【0048】
例えば、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる単語のうち、検索される可能性が高い「女優A」、「ホテルB」、「映画C」、「テレビ番組E」、「サングラスG」といった単語を特定する。そして、端末装置100は、リンクタグを設定する等の処理により、特定した単語を選択可能な状態にするとともに、利用者に選択可能である旨を示すため、各単語を強調表示する。例えば、端末装置100は、第2状態に示すように、「女優A」等の特定した単語にマーカーC11を付した状態で表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる単語のうちどの単語が検索クエリとして選択可能であるかを利用者に示唆することができる。
【0049】
また、端末装置100は、選択可能な状態にした単語を利用者の指F10がタップした場合は、タップされた単語が検索クエリとして入力された入力欄C21を検索コンテンツとして表示する。具体的には、端末装置100は、第3状態に示すように、「女優A」という単語がタップされた場合は、第4状態に示すように、検索クエリの入力を受付ける入力欄C21を有する検索コンテンツC20を、「女優A」という単語が検索クエリとして入力欄C21に入力された状態で表示する。
【0050】
また、端末装置100は、選択された単語と共に検索される可能性が高い単語、すなわち提案情報と、選択された単語との組を、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。具体的には、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる単語のうち、「映画」、「会見」、「テレビ番組E」という単語が、「女優A」という単語とともに検索される可能性が高い場合は、「女優A 映画」という検索クエリの候補C22、「女優A 会見」という検索クエリの候補C23、「女優A テレビ番組E」という検索クエリの候補C24を表示する。
【0051】
そして、端末装置100は、例えば、検索コンテンツC20に含まれる検索ボタンを利用者がタップした場合は、入力欄C21に入力された「女優A」という単語を検索クエリとするウェブ検索の検索結果を含むウェブページを表示する。また、端末装置100は、例えば、検索クエリの候補C22を利用者がタップした場合は、「女優A 映画」という2つの単語を検索クエリとするウェブ検索の検索結果を含むウェブページを表示する。
【0052】
なお、端末装置100は、第4状態や第5状態に示すように、検索コンテンツC20が表示されている際に、利用者が表示を元に戻す所定の操作を行った場合は、検索コンテンツC20の表示を取りやめる。例えば、端末装置100は、コンテンツC10の表示を行うブラウザや任意のアプリケーションに備えられた戻るボタンを選択した場合や、検索コンテンツC20に配置された閉じるボタン(例えば、×印)を選択した場合は、第2状態に示すように、検索コンテンツC20の表示を取りやめる。
【0053】
このように、端末装置100は、コンテンツC10を表示する際に、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の条件を満たす情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。このため、利用者は、コンテンツC10にウェブ検索を所望する情報が含まれている場合に、検索クエリとして情報を入力せずとも、ウェブ検索の結果を閲覧することができる。このため、端末装置100は、コンテンツC10に利用者がウェブ検索を所望する情報が含まれる場合に、その情報を検索クエリとして入力する手間を削減することができる。
【0054】
また、端末装置100は、あたかも、本文中に配置された情報そのものを検索クエリの候補として選択可能にする。このため、端末装置100は、検索クエリの候補を見つけることができないといった状況を回避することができるので、ウェブ検索の利便性をさらに向上させることができる。また、端末装置100は、ウェブ検索を用いた情報の検索回数を向上させることができる。
【0055】
〔3.実行主体について〕
なお、上記では説明を省略したが、端末装置100は、上述した表示処理を任意の手法で実現することができる。例えば、端末装置100は、コンテンツC10の配信と同時に、上述した表示処理を実行させる制御情報の配信を受付ける。そして、端末装置100は、制御情報に従って上記した表示処理を行ってもよい。例えば、コンテンツC10は、CSS(Cascading Style Sheets)、Java Script(登録商標)、HTML5、その他の動的なコンテンツを記述可能なスクリプト等により、端末装置100に対して上述した表示処理、および表示処理を実現するための各種処理を実行させる制御情報を含んでいてもよい。
【0056】
ここで、制御情報は、例えば、端末装置100が実行するブラウザ等のアプリケーションに、上述した表示処理や表示処理を実現するための各種処理を実行させてもよい。また、制御情報は、上述した表示処理や表示処理を実現するための各種処理を端末装置100に実行させるアプリケーションに対し、上述した表示処理を実行するか否かを指示してもよい。
【0057】
また、例えば、端末装置100は、上述した表示処理や表示処理を実現するための各種処理を端末装置100に実行させるアプリケーションをあらかじめダウンロードし、任意のタイミングでアプリケーションを実行することで、上述した処理を実現してもよい。このようなアプリケーションを実行することで、端末装置100は、アプリケーションを介して閲覧可能な任意のコンテンツC10に対し、上述した表示処理を適用することができる。
【0058】
例えば、端末装置100は、コンテンツ配信サーバ10が配信するコンテンツC10だけではなく、コンテンツ配信サーバ10とは異なるサーバが配信するニュース等のコンテンツ、個人が配信しているブログ、電子書籍、その他任意のコンテンツに対し、上述した表示処理を適用することができる。また、端末装置100は、所定の検索エンジンを用いてウェブ検索を実行した場合、コンテンツC10の配信元や端末装置100の設定に係らず、所定の検索エンジンを用いた検索結果へと利用者を誘導することができる。
【0059】
以下、上述した表示処理や表示処理を実現するための各種処理を端末装置100に実行させるアプリケーションを端末装置100が実行するものとして、コンテンツ配信サーバ10、解析サーバ20、および端末装置100が有する機能構成の一例について説明する。
【0060】
〔4.コンテンツ配信サーバの構成〕
次に、
図2を用いて、実施形態に係るコンテンツ配信サーバ10の構成例を説明する。
図2は、実施形態に係るコンテンツ配信サーバの構成例を示す図である。
図2に示すように、コンテンツ配信サーバ10は、通信部11と、コンテンツ記憶部12と、制御部13とを有する。
【0061】
通信部11は、例えば、NIC(Network Interface Card)等によって実現される。そして、通信部11は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100や解析サーバ20との間で情報の送受信を行う。
【0062】
コンテンツ記憶部12は、例えば、RAM(Random Access Memory)、フラッシュメモリ(Flash Memory)等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、コンテンツ記憶部12は、コンテンツC10の一例であるウェブページを記憶する。例えば、コンテンツ記憶部12は、ウェブページを形成するHTMLファイルや、ウェブページに表示されるテキスト、静止画像、動画像等の情報を記憶する。
【0063】
制御部13は、例えば、CPU(Central Processing Unit)やMPU(Micro Processing Unit)等によって、コンテンツ配信サーバ10内部の記憶装置に記憶されている各種プログラムがRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部23は、例えば、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)やFPGA(Field Programmable Gate Array)等の集積回路により実現される。
【0064】
図2に示すように、制御部13は、受付部14と配信部15とを有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部13の内部構成は、
図2に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。また、制御部13が有する各処理部の接続関係は、
図2に示した接続関係に限られず、他の接続関係であってもよい。
【0065】
受付部14は、配信対象となるコンテンツC10の入稿を受付ける。例えば、受付部14は、ニュース等の配信対象となるコンテンツC10を受付けると、受付けたコンテンツC10を示すURLを生成し、生成したURLと受付けたコンテンツC10とを対応付けてコンテンツ記憶部12に登録するとともに、コンテンツC10とURLとを解析サーバ20に送信する。
【0066】
配信部15は、コンテンツC10の配信を行う。例えば、配信部15は、端末装置100からURLを受信した場合は、受信したURLと対応付けられたコンテンツC10をコンテンツ記憶部12から読み出す。そして、配信部15は、読み出したコンテンツC10を端末装置100へと送信する。
【0067】
〔5.解析サーバの構成〕
次に、
図3を用いて、実施形態に係る解析サーバ20の構成について説明する。
図3は、実施形態に係る解析サーバの構成例を示す図である。
図3に示すように、解析サーバ20は、通信部21と、記憶部22と、制御部25とを有する。
【0068】
通信部21は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部21は、ネットワークNと有線または無線で接続され、端末装置100やコンテンツ配信サーバ10との間で情報の送受信を行う。
【0069】
記憶部22は、例えば、RAM、フラッシュメモリ等の半導体メモリ素子、または、ハードディスク、光ディスク等の記憶装置によって実現される。また、記憶部22は、検索ログデータベース23、およびハイライト検索ログデータベース22を記憶する。
【0070】
検索ログデータベース23は、ウェブ検索の履歴である検索ログが登録されている。より具体的には、検索ログデータベース23には、ポータルサイト等の任意の検索エンジンを用いて実行されたウェブ検索の履歴が検索ログとして登録されている。
【0071】
例えば、
図4は、実施形態にかかる検索ログデータベースに登録された情報の一例を示す図である。
図4に示すように、検索ログデータベース23には、検索クエリや日時等が対応付けて登録されている。なお、検索ログデータベース23には、
図4に示す情報以外にも、ウェブ検索に関する任意の情報が検索ログとして登録されているものとする。
【0072】
例えば、
図4に示す「検索クエリ」とは、ウェブ検索を実行する際に入力された検索クエリを示す情報である。また、「日時」とは、ウェブ検索を実行した日時を示す情報である。例えば、
図4に示す例では、検索クエリ「女優A」を用いたウェブ検索が日時「2015/8/12/12:00」に実行された旨を示す検索ログが登録されている。
【0073】
図3に戻り、説明を続ける。ハイライト検索ログデータベース24には、上述した表示処理によって選択可能に表示された情報を利用者が選択することで実行されたウェブ検索(以下、ハイライト検索と記載する。)の履歴がハイライト検索ログとして登録されている。
【0074】
例えば、
図5は、実施形態にかかるハイライト検索ログデータベースに登録された情報の一例を示す図である。
図5に示すように、ハイライト検索ログデータベース24には、ウェブページ、検索クエリ、および日時が対応付けて登録されている。なお、ハイライト検索ログデータベース24には、
図5に示す情報以外にも、例えば、選択された情報が配置された位置等、ハイライト検索に関する任意の情報がハイライト検索ログとして登録されているものとする。
【0075】
例えば、
図5に示す「ウェブページ」とは、利用者が選択した情報が含まれていたコンテンツC10を示す情報であり、例えば、コンテンツC10として表示されるウェブページのURLである。また、
図4に示す「検索クエリ」とは、ハイライト検索を実行する際に入力された検索クエリ、すなわち、選択可能な状態で表示された情報の中から利用者が選択した情報である。また、「日時」とは、ハイライト検索を実行した日時を示す情報である。
【0076】
例えば、
図5に示す例では、「URL#A」が示すウェブページを表示する際に、選択可能な状態で表示された情報の中から、利用者が「女優A」を選択し、選択された「女優A」を検索クエリとするウェブ検索が日時「2015/8/12/12:15」に実行された旨を示すハイライト検索ログが登録されている。また、
図5に示す例では、「URL#B」が示すウェブページを表示する際に、選択可能な状態で表示された情報の中から、利用者が「女優O」を選択し、選択された「女優O」を検索クエリとするウェブ検索が日時「2015/8/12/12:15」に実行された旨を示すハイライト検索ログが登録されている。
【0077】
図3にもどり、説明を続ける。制御部25は、例えば、CPUやMPU等によって、解析サーバ20内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(配信プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。また、制御部25は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0078】
図3に示すように、制御部25は、ログ取得部26、コンテンツ解析部27、クエリ対象選択部28、およびクエリ対象指示部29を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部25の内部構成は、
図3に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。
【0079】
ログ取得部26は、検索ログやハイライト検索ログの収集を行う。例えば、解析サーバ20は、ウェブ検索に関する各種のログを収集し、収集したログから検索ログとハイライト検索ログとを取得する。そして、解析サーバ20は、取得した検索ログを検索ログデータベース23に登録するとともに、取得したハイライト検索ログをハイライト検索ログデータベース24に登録する。
【0080】
コンテンツ解析部27は、配信対象となるコンテンツC10を解析し、所定の条件を満たす情報を特定する。例えば、コンテンツ解析部27は、コンテンツ配信サーバ10からコンテンツC10の配信を受付ける。そして、コンテンツ解析部27は、端末装置100からURLを受付けると、受付けたURLが示すコンテンツC10を解析し、コンテンツC10に含まれる各情報を検索クエリとするウェブ検索やハイライト検索が行われる可能性(以下、検索可能性と記載する)を算出する。
【0081】
例えば、コンテンツ解析部27は、形態素解析等の技術を用いて、コンテンツC10に含まれる単語を抽出する。そして、コンテンツ解析部27は、抽出した単語を検索クエリとするウェブ検索やハイライト検索が行われた回数、ウェブ検索やハイライト検索が行われた日時、コンテンツC10中に出現する回数、抽出した単語と関連する単語を検索クエリとするウェブ検索やハイライト検索が行われた回数等に基づいて、抽出した単語ごとに、検索可能性を算出する。例えば、コンテンツ解析部27は、ウェブ検索やハイライト検索が行われた回数が多い単語程、検索可能性の値を増加させてもよい。
【0082】
また、例えば、ニュース等のコンテンツC10には、重要な単語を配置する位置が偏る傾向がある。そこで、コンテンツ解析部27は、単語がタイトルに含まれているか、タイトルと本分とに含まれているか、同一段落内に単語が複数回含まれているか否か等、コンテンツC10のうちどの位置に単語が配置されているかに応じて、検索可能性を算出してもよい。また、コンテンツ解析部27は、ハイライト検索ログを用いて、情報が選択されやすい位置に配置されているか否かを判定し、選択されやすい位置に配置されている場合は、検索可能性の値を増加させてもよい。
【0083】
また、コンテンツC10がスポーツ関連のコンテンツである場合と、芸能関係のコンテンツである場合とでは、重要な単語を配置する位置が異なると予測される。そこで、コンテンツ解析部27は、コンテンツC10の属性と、単語が配置された位置とに応じて、検索可能性を算出してもよい。すなわち、コンテンツ解析部27は、単語が配置された位置の重要度に応じて、検索可能性を算出してもよい。
【0084】
また、コンテンツ解析部27は、コンテンツC10の内容と、各単語とが関連するか否かに基づいて、検索可能性を算出してもよい。また、コンテンツ解析部27は、コンテンツC10において各単語が出現する回数に基づいて、検索可能性を算出してもよい。また、コンテンツ解析部27は、検索ログとハイライト検索ログとで異なる重みづけを行ってもよい。例えば、コンテンツ解析部27は、ハイライト検索ログをより重要視して、検索可能性を算出してもよい。
【0085】
また、コンテンツ解析部27は、各単語がいわゆるバズワードであるか否かに基づいて、検索可能性を算出してもよい。例えば、コンテンツ解析部27は、各単語を検索クエリとするウェブ検索やハイライト検索が行われた回数の単位時間当たりの増加数に基づいて、検索可能性を算出してもよい。また、コンテンツ解析部27は、SNS(Social Networking Service)やマイクロブログ等に各単語を含む投稿が行われた数等に基づいて、検索可能性を算出してもよい。また、コンテンツ解析部27は、抽出した単語が、選択可能な表示を行わない除外単語であるか否か、選択可能な表示を必ず行う必須単語であるか否か等を考慮して、検索可能性を補正してもよい。
【0086】
また、コンテンツ解析部27は、ウェブ検索やハイライト検索を実行した利用者の属性や、コンテンツC10の閲覧を開始する利用者の属性等に基づいて、検索可能性を算出してもよい。例えば、コンテンツ解析部27は、閲覧対象となるコンテンツC10と同様の属性を有するコンテンツを、コンテンツC10の閲覧を行う利用者と同様の属性を有する利用者が閲覧した際にウェブ検索やハイライト検索が行われた情報を特定する。そして、コンテンツ解析部27は、閲覧対象となるコンテンツC10に含まれる情報のうち、特定した情報と同一の情報や、関連性が高い情報等の検索可能性の値をより高い値にしてもよい。
【0087】
また、コンテンツ解析部27は、検索ログ、ハイライト検索ログ、単語が含まれてる位置、コンテンツC10の属性等、任意の情報を素性として、検索可能性を算出するモデルの学習を行い、学習したモデルを用いて、ウェブ検索やハイライト検索が行われる可能性を算出してもよい。また、コンテンツ解析部27は、検索ログを用いて算出されたハイライト検索が行われる可能性と、実際にハイライト検索が行われた割合との比較結果に応じて、検索可能性を算出するモデルの学習を行ってもよい。
【0088】
このように、コンテンツ解析部27は、検索ログ、ハイライト検索ログ、コンテンツC10の内容、コンテンツC10の種別等、任意の情報に基づいて、各単語の検索可能性を算出する。そして、コンテンツ解析部27は、各単語ごとに算出した検索可能性の値をクエリ対象選択部28に通知する。
【0089】
クエリ対象選択部28は、コンテンツC10に含まれる情報の中から、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する情報を選択する。例えば、クエリ対象選択部28は、コンテンツ解析部27が各単語ごとに算出した検索可能性の値が所定の閾値よりも大きい単語を選択する。そして、クエリ対象選択部28は、選択した単語を示すクエリ対象情報を生成し、生成したクエリ対象情報をクエリ対象指示部29に出力する。
【0090】
また、クエリ対象選択部28は、検索ログやハイライト検索ログから、選択した単語とともにウェブ検索やハイライト検索が行われた回数が多い単語を抽出し、抽出した単語の中からコンテンツC10に含まれる単語を提案情報として特定する。そして、クエリ対象選択部28は、特定した提案情報をクエリ対象指示部29に出力する。
【0091】
クエリ対象指示部29は、端末装置100に対し、コンテンツC10に含まれる情報のうち、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する情報を指示する。例えば、クエリ対象指示部29は、ネットワークNを介して、クエリ対象選択部28が生成したクエリ対象情報と、提案情報とを端末装置100に送信する。
【0092】
〔6.端末装置の構成〕
次に、
図6を用いて、実施形態に係る端末装置100の構成について説明する。
図6は、実施形態に係る端末装置の構成例を示す図である。
図6に示すように、端末装置100は、通信部110と、入力部120と、出力部130と、物理センサ140と、制御部150とを有する。
【0093】
通信部110は、例えば、NIC等によって実現される。そして、通信部110は、ネットワークNと有線または無線で接続され、コンテンツ配信サーバ10や解析サーバ20との間で情報の送受信を行う。
【0094】
入力部120は、利用者から各種操作を受け付ける入力装置である。例えば、入力部120は、キーボードやマウスや操作キー等によって実現される。出力部130は、各種情報を表示するための表示装置である。例えば、出力部130は、液晶ディスプレイ等によって実現される。なお、端末装置100にタッチパネルが採用される場合には、入力部120と出力部130とは一体化される。また、以下の説明では、出力部130を画面と記載する場合がある。
【0095】
物理センサ140は、端末装置100の物理的な状態を検知するセンサである。例えば、物理センサ140は、端末装置100の3軸方向の傾きを測定するジャイロセンサである。なお、物理センサ140は、ジャイロセンサに限定されるものではなく、例えば、加速度センサ、温度センサ、音量センサ、明度センサ等、任意のセンサが適用可能である。
【0096】
制御部150は、例えば、CPUやMPU等によって、端末装置100内部の記憶装置に記憶されている各種プログラム(表示プログラムの一例に相当)がRAMを作業領域として実行されることにより実現される。例えば、このプログラムは、
図1に示した表示処理や表示処理に関する各種の処理を端末装置100に実行させるアプリケーションプログラムに該当する。また、制御部150は、例えば、ASICやFPGA等の集積回路により実現される。
【0097】
図6に示すように、制御部150は、操作制御部151、コンテンツ取得部152、通知部153、変更部154、および表示制御部155を有し、以下に説明する情報処理の機能や作用を実現または実行する。なお、制御部150の内部構成は、
図6に示した構成に限られず、後述する情報処理を行う構成であれば他の構成であってもよい。なお、アプリケーションプログラムは、コンテンツ取得部152、通知部153、変更部154、および表示制御部155が発揮する機能を制御部150に実現されればよい。
【0098】
操作制御部151は、入力部120を介して受け付けた利用者の操作にしたがって、各種制御を実行する。例えば、操作制御部151は、利用者が入力部120に対してコンテンツC10の表示操作を行った場合は、表示対象となるコンテンツC10のURLをコンテンツ取得部152に出力する。また、操作制御部151は、入力部120を介して受け付けたスクロール操作やタップ操作等、利用者の操作の内容を表示制御部155に出力する。
【0099】
コンテンツ取得部152は、コンテンツC10を取得する。例えば、コンテンツ取得部152は、利用者の操作によってコンテンツC10へのリンクが選択された場合や、コンテンツC10のURLが入力された場合は、コンテンツC10のURLをコンテンツ配信サーバ10に送信することで、コンテンツC10を取得する。
【0100】
通知部153は、コンテンツ取得部152が取得したコンテンツC10を示す情報を、解析サーバ20に通知する。例えば、通知部153は、コンテンツC10のURLを解析サーバ20に送信することで、クエリ対象情報の配信を解析サーバ20に要求する。
【0101】
変更部154は、クエリ対象情報に従って、コンテンツC10に含まれる情報のうち、所定の条件を満たす情報を、検索クエリの候補として選択可能な状態に編集する。例えば、変更部154は、コンテンツC10に含まれる単語のうち、クエリ対象情報が示す単語を特定する。そして、変更部154は、特定した単語に対して所定のリンクタグを付与することで、特定した単語を選択可能な単語とする。
【0102】
例えば、変更部154は、特定した単語を検索クエリとするウェブ検索の結果を含むウェブページへのリンクを、特定した単語に対して設定してもよい。また、変更部154は、特定した単語に対し、選択された際に、選択された単語を検索クエリとする検索コンテンツをコンテンツC10とともに表示させるためのタグを設定してもよい。
【0103】
また、変更部154は、特定した単語に対し、強調表示させるためのタグを設定してもよい。例えば、変更部154は、特定した単語の色彩を所定の色彩にするタグや、特定した単語に下線を付すタグ、特定した単語にマーカーを付すタグ等を設定してもよい。また、例えば、変更部154は、特定した単語の近傍に所定の図形が表示されるように、コンテンツC10の編集を行ってもよい。
【0104】
表示制御部155は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の要件を満たす情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で、コンテンツC10を表示する。例えば、表示制御部155は、上述した変更部154により、変更されたコンテンツC10の表示を実行することで、コンテンツC10に含まれるテキストのうち、所定の条件を満たすテキスト、すなわち、解析サーバ20によって特定された検索可能性が高い単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。また、表示制御部155は、所定の条件を満たす単語を強調表示することとなる。
【0105】
ここで、上述した処理により、解析サーバ20は、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示された情報のうち、利用者によって選択された情報を示すハイライト検索ログに基づいて、選択可能な状態で表示される単語を選択する。このため、表示制御部155は、ハイライト検索ログに基づいて、コンテンツC10から選択された単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示することとなる。
【0106】
また、表示制御部155は、強調表示された単語、すなわち、所定の要件を満たす単語が選択された場合は、選択された単語を検索クエリとする所定の検索コンテンツC20を表示する。例えば、表示制御部155は、選択された単語が検索クエリとして入力された入力欄C21を含む検索コンテンツC20を、コンテンツC10に重ねて表示する。そして、表示制御部155は、例えば、検索コンテンツC20の検索ボタン等を利用者が選択した場合は、入力欄C21に検索クエリとして入力された単語を検索クエリとした検索結果を表示する。
【0107】
また、表示制御部155は、解析サーバ20が選択した提案情報と選択された単語との組を検索クエリの候補C22〜C24として含む検索コンテンツC20を表示する。すなわち、表示制御部155は、選択された単語とともに検索クエリとして入力される可能性が高い単語や、選択された単語とともに検索クエリとして入力される可能性が高い単語のうちコンテンツC10に含まれる単語と、選択された単語との組を、検索クエリの候補C22〜C24として選択可能な状態で表示する。そして、表示制御部155は、検索クエリの候補C22〜C25が選択された場合は、選択された検索クエリの候補C22〜C25を検索クエリの候補とする検索結果を表示する。
【0108】
また、表示制御部155は、検索コンテンツC20が表示された状態で所定の操作が行われた場合は、検索コンテンツC20の表示を取りやめ、コンテンツC10のみを表示することとなる。なお、表示制御部155は、解析サーバ20が選択した全ての単語を選択可能な状態で表示する必要はない。例えば、表示制御部155は、クエリ対象情報が示す単語のうち、最も先頭に配置された単語のみを選択可能な状態で強調表示してもよく、所定の数の単語を選択可能な状態で強調表示してもよい。また、例えば、表示制御部155は、コンテンツC10のうち表示されている範囲に含まれる単語のうち、クエリ対象情報が示す単語のみを選択可能な状態で強調表示してもよい。
【0109】
なお、表示制御部155は、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示された情報が選択された場合は、ハイライト検索が実行されたものとして、ハイライト検索ログを生成し、生成したハイライト検索ログを解析サーバ20に送信する。例えば、表示制御部155は、コンテンツC10のURL、検索クエリとして選択された単語、選択された日時等を対応付けたハイライト検索ログを生成し、生成したハイライト検索ログを解析サーバ20に送信する。
【0110】
〔7.表示処理のバリエーション〕
上記では、
図1に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、変更部154や表示制御部155によって実現されてもよく、端末装置100と解析サーバ20とが協調して動作することで、実現されてもよい。
【0111】
〔7−1.選択回数に応じたコンテンツの表示〕
例えば、端末装置100は、選択された情報を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、選択された情報を検索クエリとする検索結果に応じて選択された回数が最も多い情報を検索コンテンツC20として表示してもよい。例えば、端末装置100は、強調表示された単語「女優A」が選択された場合は、選択された「女優A」を検索クエリとした検索結果に含まれるリンクのうち、選択回数が最も多いリンクを検索コンテンツC20として表示してもよく、かかるリンクを選択した際に表示される各種コンテンツを検索コンテンツC20として表示してもよい。
【0112】
〔7−2.選択された情報の種別に応じた検索コンテンツの表示〕
また、端末装置100は、選択された情報の種別や属性に応じて、異なる検索コンテンツを表示してもよい。例えば、
図7は、実施形態に係る端末装置が実行する表示処理のバリエーションを説明する図である。なお、
図7に示す例では、選択された情報の種別や属性に応じて異なる情報が配置された検索コンテンツC20を表示する処理の一例を、第1状態〜第3状態に分けて記載した。
【0113】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツC10に含まれる単語のうち所定の条件を満たす単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で強調表示する。そして、例えば、端末装置100は、利用者の指F10が強調表示された単語「女優A」を選択した場合は、選択された単語「女優A」が人名を示すので、第2状態に示すように、単語「女優A」が入力された入力欄C21と、単語「女優A」を含む検索クエリの候補C22〜C24を含む検索コンテンツC20を表示する。
【0114】
一方、端末装置100は、第1状態に示すように、利用者の指F10が強調表示された単語「テレビ番組E」を選択した場合は、選択された単語「テレビ番組E」が人名以外の情報を示すので、第3状態に示すように、単語「テレビ番組E」が入力された入力欄C21と、単語「テレビ番組E」を検索クエリとしたウェブ検索を行った結果に含まれるニュース等のコンテンツのうち、単語「テレビ番組E」との関連性が高い順に複数のコンテンツC25、C26を含む検索コンテンツC20を表示する。すなわち、端末装置100は、選択された情報を検索クエリとするウェブ検索の結果を含む検索コンテンツC30を表示する。
【0115】
このように、端末装置100は、選択された単語が人名である場合は、検索クエリの候補C22〜C24を表示し、人名以外の単語が選択された場合は、選択された単語を検索クエリとした際に検索結果として取得されるコンテンツのうち、検索クエリと関連性が高いコンテンツC25、C26を表示してもよい。なお、端末装置100は、選択された単語を検索クエリとした際に検索結果として取得されるコンテンツのうち、検索クエリと関連性が最も高いコンテンツ、例えば、コンテンツC25のみを配置した検索コンテンツC20を表示してもよい。
【0116】
〔7−3.選択された情報の検索結果へのリンクを含むコンテンツの表示〕
また、端末装置100は、検索コンテンツC30として、選択された情報を検索クエリとする検索結果へのリンクを表示してもよい。例えば、
図8は、実施形態に係る端末装置が、選択された情報を検索クエリとする検索結果へのリンクが配置された検索コンテンツを表示する処理の一例を説明する図である。なお、
図8に示す例では、検索結果へのリンクが配置された検索コンテンツC30を表示する処理の一例を、第1状態〜第4状態に分けて記載した。
【0117】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツC10に含まれる単語のうち所定の条件を満たす単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で強調表示する。そして、例えば、端末装置100は、利用者の指F10が強調表示された単語「女優A」を選択した場合は、ウェブ検索を実行するサーバ等と協調し、選択された単語「女優A」を検索クエリとする画像を実行する。この結果、端末装置100は、単語「女優A」を検索クエリとするウェブ検索の結果に含まれる情報のうち、単語「女優A」と関連性が最も高い画像、例えば、「女優A」の顔が撮影された画像を取得する。
【0118】
そして、端末装置100は、第2状態〜第4状態に示すように、女優Aの顔画像と、単語「女優A」を検索クエリとする検索結果へのリンクが配置された検索コンテンツC30を、コンテンツC10の前面に配置して表示する。より具体的には、端末装置100は、第2状態に示すように、検索コンテンツC30を画面下方向から徐々に画面上方向へと移動させながら表示する。また、端末装置100は、第3状態に示すように、検索コンテンツC30を表示させる領域をさらに拡大する。そして、端末装置100は、第4状態に示すように、検索コンテンツC30の全体を表示する。
【0119】
ここで、
図8に示す例では、端末装置100は、単語「女優A」の画像検索の結果、取得された女優Aの顔写真や、単語「女優A」を検索クエリとする人物検索の検索結果へのリンクC31、単語「女優A」を検索クエリとする画像検索への検索結果へのリンクC32が配置された検索コンテンツC30を表示する。また、端末装置100は、「女優A 映画」、「女優A 会見」、「女優A テレビ番組E」といった検索クエリの候補、すなわち、利用者が選択した単語「女優A」と提案情報との組を、検索クエリの候補として、選択可能な状態で配置した検索コンテンツC30を表示する。
【0120】
なお、端末装置100は、利用者が「ホテルB」等の施設を示す単語を選択した場合は、単語「ホテルB」を検索クエリとする地図検索の検索結果へのリンクを検索コンテンツC30内に配置してもよい。また、端末装置100は、利用者が単語「サングラスG」等の商品を示す単語を選択した場合は、電子商取引を行うサイト上で単語「サングラスG」を検索クエリとして商品検索を行った際の検索結果へのリンクを検索コンテンツC30内に配置してもよい。
【0121】
〔7−4.選択された情報との関連性が高い検索結果の表示〕
また、端末装置100は、選択された情報が有する属性を特定し、選択された情報を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、特定した属性との関連性が最も高い情報を表示してもよい。例えば、端末装置100は、選択された単語が施設や地域を示す単語である場合は、選択された単語を用いた地図検索の結果を表示してもよい。
【0122】
例えば、
図9は、実施形態に係る端末装置が、選択された情報が有する属性との関連性が最も高い情報が配置された検索コンテンツを表示する処理の一例を説明する図である。なお、
図9に示す例では、選択された単語を用いた地図検索の結果を配置した検索コンテンツC40を表示する処理の一例を、第1状態〜第3状態に分けて記載した。
【0123】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツC10に含まれる単語のうち所定の条件を満たす単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で強調表示する。そして、例えば、端末装置100は、利用者の指F10が強調表示された単語を選択した場合は、辞書検索等の技術を用いて、選択された単語が人名を示す単語であるか、施設や地名を示す情報であるか等、単語が有する属性を特定する。例えば、端末装置100は、単語「ホテルB」が選択された場合は、選択された単語「ホテルB」が施設名である旨を特定する。
【0124】
そして、端末装置100は、選択された単語「ホテルB」が施設名や地名である場合は、地図検索を実行するサーバ等と協調し、選択された単語「ホテルB」を検索クエリとする地図検索を実行する。この結果、端末装置100は、単語「ホテルB」が示す施設の位置を示す地図情報を取得し、取得した地図情報を配置した検索コンテンツC40を表示する。
【0125】
例えば、端末装置100は、第2状態に示すように、「ホテルB」が示す施設の位置を示すアイコンが配置された地図情報C41を配置した検索コンテンツC41を画面下方向から徐々に表示する。そして、端末装置100は、第3状態に示すように、検索コンテンツC40の全体を表示する。また、端末装置100は、利用者の現在位置から、「ホテルB」が示す施設の位置までの経路を示すウェブページへのリンクC42を検索コンテンツC30に配置して表示してもよい。
【0126】
なお、端末装置100は、リンクC42が選択された場合は、「ホテルB」が示す施設までの経路案内、いわゆるナビゲーションを実行するためのアプリケーションを実行してもよい。また、端末装置100は、検索コンテンツC40内に表示した地図情報C41に対するスクロール操作等の各種操作を受け付けてもよい。
【0127】
また、端末装置100は、選択された単語が商品や役務の名称である場合は、選択された単語と関連する商品や役務の電子商取引を行うウェブページへのリンクを表示してもよい。例えば、
図10は、実施形態に係る端末装置が、選択された情報と関連する商品の電子商取引を行うウェブページへのリンクが配置された検索コンテンツを表示する処理の一例を説明する図である。なお、
図10に示す例では、選択された単語と関連する商品の電子商取引を行うウェブページへのリンクを配置した検索コンテンツC50を表示する処理の一例を、第1状態〜第6状態に分けて記載した。
【0128】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、単語「サングラスG」が選択された場合は、選択された単語「サングラスG」が商品名である旨を特定する。そして、端末装置100は、選択された単語「サングラスG」が商品名である場合は、所定の電子商取引を行うサイトで販売される商品の商品検索を実行するサーバ等と協調し、選択された単語「サングラスG」を検索クエリとする商品検索を実行する。この結果、端末装置100は、単語「サングラスG」が示す商品の電子商取引を行うウェブページへのリンクを複数取得する。
【0129】
また、端末装置100は、取得したリンクを並べたコンテンツC51を生成し、コンテンツC51を配置した検索コンテンツC50を表示する。例えば、端末装置100は、第2状態に示すように、検索コンテンツC50を画面下側から徐々に表示する。そして、端末装置100は、第3状態に示すように、検索コンテンツC50の全体を表示する。
【0130】
ここで、第3状態に示す例では、コンテンツC51の横幅が画面の横幅よりも大きいため、コンテンツC51の一部しか画面内に表示されていない。そこで、端末装置100は、コンテンツC51をスクロール可能な状態で表示する。例えば、端末装置100は、第3状態に示すように、利用者の指F10がコンテンツC51を画面左方向にスクロールさせるスクロール操作を行った場合は、第4状態に示すように、コンテンツC51を画面左方向にスクロールさせる。また、端末装置100は、第4状態に示すように、コンテンツC51を画面左方向にスクロールさせるスクロール操作がさらに行われた場合は、第5状態に示すように、コンテンツC51をさらに画面左方向へとスクロールさせる。
【0131】
そして、端末装置100は、第5状態に示すように、コンテンツC51を画面左方向にスクロールさせるスクロール操作がさらに行われた場合は、コンテンツC51をさらに画面左方向へとスクロールさせる。このように、端末装置100は、利用者が選択した情報を検索クエリとする検索結果や、検索結果へのリンクを含むコンテンツC51のスクロール操作を受け付けるので、より多くの検索結果や、検索結果へのリンクを利用者に提供することができる。
【0132】
なお、例えば、端末装置100は、選択された単語が企業名を示す単語である場合は、選択された単語が示す企業の株価等の各種ファイナンスに関連する情報を検索コンテンツC20〜C60として表示してもよい。
【0133】
〔7−5.表示処理の組合せ〕
なお、端末装置100は、上述した各種処理を任意に組み合わせてよい。例えば、端末装置100は、利用者が選択した単語が検索クエリとして入力された入力欄とともに、利用者が選択した単語を検索クエリとした検索結果に含まれる情報を表示してもよい。例えば、
図11は、実施形態に係る端末装置が、入力欄とともに検索結果が配置された検索コンテンツを表示する処理の一例を説明する図である。なお、
図11に示す例では、利用者が選択した単語が検索クエリとして入力された入力欄と、利用者が選択した単語を検索クエリとした検索結果に含まれる情報とを配置した検索コンテンツC60を表示する処理の一例を、第1状態〜第6状態に分けて記載した。
【0134】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、単語「女優A」が選択された場合は、選択された単語「女優A」を検索クエリとするウェブ検索の結果のうち、単語「女優A」と関連性が高い複数のコンテンツを示す情報が配置されたコンテンツC61を生成する。より具体的には、端末装置100は、単語「女優A」を検索クエリとするウェブ検索の結果、取得されるリンクのうち、単語「女優A」との関連性が高いリンクを特定し、特定したリンクが示すウェブページの情報の一部を並べたコンテンツC61を生成する。
【0135】
この結果、例えば、端末装置100は、「女優A」のバイオグラフィ等が掲載されたウェブページの内容や、「女優A」の公式ブログの内容が配置されたコンテンツC61を生成する。そして、端末装置100は、第2状態に示すように、単語「女優A」が入力された入力欄と、コンテンツC61とを配置した検索コンテンツC60を表示する。
【0136】
さらに、端末装置100は、第3状態に示すように、単語「女優A」を検索クエリとした画像検索の結果取得した「女優A」の顔写真や、「女優A」を検索クエリとする人物検索の検索結果へのリンクC31、「女優A」を検索クエリとする画像検索への検索結果へのリンクC32が配置された検索コンテンツC30を、コンテンツC10および検索コンテンツC60とともに表示する。
【0137】
また、端末装置100は、第4状態に示すように、コンテンツC61を画面左方向にスクロールさせるスクロール操作が行われた場合は、第5状態に示すように、コンテンツC61を画面左方向にスクロールさせる。また、端末装置100は、第5状態に示すように、コンテンツC61を画面左方向にスクロールさせるスクロール操作がさらに行われた場合は、第6状態に示すように、コンテンツC61をさらに画面左方向へとスクロールさせ、コンテンツC61の右端を表示する。
【0138】
ここで、第6状態に示す場合は、コンテンツC61の右端に、さらなる検索結果を表示されるための「もっと見る」ボタンが配置されている。端末装置100は、利用者が「もっと見る」ボタンを選択した場合は、利用者が選択した単語「女優A」を検索クエリとするウェブ検索の結果をさらに取得し、取得した結果をコンテンツC61内に追加することで、利用者が選択した情報を検索クエリとする検索結果をコンテンツC10と共にさらに表示することができる。
【0139】
〔7−6.検索結果への遷移〕
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の要件を満たす情報を、選択された際にその情報を検索クエリとする検索結果へと画面を遷移させる状態で表示してもよい。例えば、端末装置100は、所定の要件を満たす単語に対し、その単語を検索クエリとするウェブ検索の結果へのリンクを設定した状態で表示してもよい。
【0140】
例えば、
図12は、実施形態に係る端末装置が、選択された単語を検索クエリとする検索結果へと画面を遷移させる処理の一例を説明する図である。なお、
図12に示す例では、選択された単語を検索クエリとする検索結果へと画面を遷移させる処理の一例を、第1状態および第2状態に分けて記載した。
【0141】
例えば、端末装置100は、第1状態に示すように、コンテンツC10に含まれる単語のうち所定の条件を満たす単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で強調表示する。そして、例えば、端末装置100は、利用者の指F10が単語「女優A」を選択した場合は、第2状態に示すように、単語「女優A」を検索クエリとする検索結果を含むウェブページC70へと画面を遷移させる。
【0142】
〔7−7.表示処理の実現について〕
なお、
図1、
図7〜12に示した各処理は、端末装置100が実行する機能によって実現されてもよく、解析サーバ20が実行する機能によって実現されてもよい。例えば、端末装置100は、解析サーバ20と同様に、コンテンツC20から所定の条件を満たす単語を特定し、特定した単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示してもよい。また、端末装置100は、特定した単語の種別を特定し、特定した種別に応じて、検索コンテンツC20〜C60の出しわけを実行してもよい。
【0143】
また、例えば、単語の種別の特定は、解析サーバ20が実行してもよい。また、解析サーバ20は、各単語を選択した際に表示される検索コンテンツC20〜C60を端末装置100に対して指示してもよい。例えば、解析サーバ20は、所定の条件を満たす単語をコンテンツC10から特定し、特定した各単語の種別を特定し、特定した種別に応じて、各単語が選択された際に表示する検索コンテンツC20〜C60を決定する。
【0144】
そして、解析サーバ20は、特定した単語を示すクエリ対象情報とともに、各単語を選択した際に各検索コンテンツC20〜C60のうち、どの検索コンテンツを表示するかを示す情報を端末装置100に送信してもよい。このような処理を実行した場合、端末装置100は、利用者が単語を選択した場合は、検索コンテンツC20〜C60のうち、選択された単語について解析サーバ20が決定した検索コンテンツを表示することとなる。
【0145】
また、端末装置100は、解析サーバ20を介してコンテンツC10の配信を受け付けてもよい。例えば、端末装置100は、閲覧対象となるコンテンツC10のURLを解析サーバ20に送信する。かかる場合、解析サーバ20は、コンテンツ配信サーバ10からコンテンツC10を取得し、取得したコンテンツC10を解析して所定の条件を満たす情報を特定する。そして、解析サーバ20は、コンテンツC10を編集して特定した情報を検索クエリの候補として選択可能な状態にするとともに、各単語を選択した際に表示する検索コンテンツC20〜C60とともに、コンテンツC10を端末装置100に配信してもよい。また、解析サーバ20は、コンテンツC10を編集せずに、特定した情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で端末装置100に表示させるための制御情報とともに端末装置100へと配信してもよい。
【0146】
なお、解析サーバ20は、コンテンツC10に含まれる情報のうち、どの情報を選択可能な状態で表示するかを端末装置100に指示してもよい。例えば、解析サーバ20は、コンテンツC10のうちどの領域が表示されている際に、どの情報を選択可能とするかを端末装置100に指示してもよい。また、解析サーバ20は、各単語を選択した際に表示される検索コンテンツC20〜C60をあらかじめ生成し、生成した検索コンテンツC20〜C60と、各単語とをあらかじめ紐付けた状態で、端末装置100に通知してもよい。このように、端末装置100と解析サーバ20とは、上述した表示処理を実現するための各種処理を任意の粒度で分担して実行してよい。
【0147】
〔7−8.検索エンジンの誘導について〕
ここで、端末装置100は、上述した表示処理により、利用者を特定の検索エンジンに誘導してもよい。例えば、端末装置100は、所定の検索エンジンを用いてウェブ検索を行うための入力欄C21を、選択された単語を入力した状態で表示してもよく、所定の検索エンジンを用いて取得した検索結果や検索結果へのリンクを検索コンテンツC20〜C60として表示してもよい。
【0148】
このような処理を実行することで、端末装置100は、利用者を特定の検索エンジンに誘導することができる。また、端末装置100は、所定の検索エンジンを用いたウェブ検索時に表示される広告を、検索結果とともに表示することができるので、検索サービスを提供する提供主の広告収入を増加させることができる。
【0149】
〔7−9.強調表示について〕
また、端末装置100は、コンテンツC10を編集することなく、強調表示や選択可能かを実現してもよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち、所定の条件を満たす情報に、下線やマーカー等の表示を重ねて表示してもよい。また、端末装置100は、所定の条件を満たす情報を検索クエリとする検索結果や検索結果のクエリを表示するための領域を、所定の条件を満たす情報の前面に配置することで、あたかも所定の条件を満たす情報が選択可能な状態で表示されているようにしてもよい。
【0150】
このように、端末装置100は、任意の手法で、所定の条件を満たす情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で強調表示すればよい。このような強調表示を行うことで、端末装置100は、ウェブページ等、インターネットを介して配信されるコンテンツC10(いわゆるウェブコンテンツ)の閲覧に不慣れな利用者に対しても、検索クエリの候補を選択することで、検索結果に関連する情報が表示される旨を示唆することができる。なお、端末装置100は、検索クエリの候補を必ずしも強調表示する必要はない。例えば、端末装置100は、検索クエリの候補に対して下線やマーカー等を付さずに、選択可能な状態で表示するだけでもよい。
【0151】
〔7−10.広告表示について〕
また、端末装置100は、選択された情報に関連する広告を検索コンテンツC20〜C60として表示してもよい。例えば、端末装置100は、選択された情報に紐付けられた広告が存在する場合は、かかる広告を検索コンテンツC20〜C60として表示してもよい。例えば、端末装置100は、選択された情報が車両メーカーの社名を示す情報である場合は、その車両メーカーが販売する車両の広告を表示してもよい。また、端末装置100は、選択された情報が車両の写真である場合は、かかる車両の広告を表示してもよい。このように、端末装置100は、広告を検索コンテンツC20〜C60として表示した場合、画面を検索結果に遷移させずとも、広告を表示することができるので、広告の閲覧機会を増やすことができる。
【0152】
このようにして表示される広告は、テキストや静止画であってもよく、動画像であってもよい。また、端末装置100は、表示されている情報が選択された情報に関連する広告である旨を利用者に示す情報を合わせて表示してもよい。例えば、端末装置100は、表示されている情報がPR(Public Relations)である旨を示すテキストやロゴを広告とともに表示してもよい。また、表示される広告は、インプレッション数やクリック数、CTR(Click Through Rate)の値に基づいて、選択されてもよく、選択された情報との関連度に応じて選択されてもよい。
【0153】
〔7−11.連続した選択について〕
ここで、端末装置100は、利用者が連続して検索クエリの候補を選択した場合は、選択された検索クエリの候補を検索クエリとして順次入力欄C21に追加してもよい。例えば、端末装置100は、単語「女優A」が選択された場合は、「女優A」が入力された入力欄C21を表示する。続いて、端末装置100は、単語「ホテルB」が選択された場合は、入力欄C21に単語「ホテルB」を入力することで、「女優A ホテルB」といった検索クエリを用いたウェブ検索を実行可能としてもよい。
【0154】
〔7−12.選択可能かの対象とする情報について〕
ここで、端末装置100は、単語以外にも、任意の情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示してよい。例えば、端末装置100は、文章等のテキスト、写真等の静止画像、動画像、ロゴマーク等を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示してよい。また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち、所定の位置に配置された情報については、選択可能の対象から除外してもよい。例えば、端末装置100は、タイトルに含まれる単語については、選択可能の対象から除外してもよい。
【0155】
〔7−13.その他〕
端末装置100は、上述した任意の処理を適宜組み合わせて、表示処理を実行してもよい。かかる組合せは、任意に設定することができる。また、端末装置100に各種処理を実行させる制御情報を、コンテンツ配信サーバ10や解析サーバ20が生成し、端末装置100へと配信することで、上述した表示処理を実現してもよい。
【0156】
〔8.端末装置100の処理フロー〕
次に、
図13、
図14を用いて、端末装置100が実行する処理の手順について説明する。まず、
図13を用いて、コンテンツC10に含まれる情報のうち、所定の条件を満たす情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する処理の流れの一例について説明する。
図13は、所定の条件を満たす情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する処理の流れの一例を示すフローチャートである。
【0157】
例えば、端末装置100は、コンテンツC10の配信をコンテンツ配信サーバ10に要求する(ステップS101)。そして、端末装置100は、コンテンツC10を受信したか否かを判定し(ステップS102)、受信していない場合は(ステップS102:No)、受信するまで待機する。
【0158】
また、端末装置100は、コンテンツC10を受信した場合は(ステップS102:Yes)、コンテンツC10のURLを解析サーバ20に通知する(ステップS103)。続いて、端末装置100は、解析サーバ20からクエリ対象情報を受信したか否かを判定し(ステップS104)、クエリ対象情報を受信していない場合は(ステップS104:No)、受信するまで待機する。
【0159】
そして、端末装置100は、クエリ対象情報を受信した場合は(ステップS104:Yes)、受信したコンテンツC10に含まれる情報のうち、クエリ対象情報が示す情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示し(ステップS105)、処理を終了する。
【0160】
次に、
図14を用いて、選択可能な状態で表示した情報が選択された際に実行する処理の流れの一例について説明する。
図14は、選択可能な状態で表示した情報が選択された際に実行する処理の流れの一例を示すフローチャートである。なお、
図14に示す例では、所定の条件を満たす情報、すなわち、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示された情報を検索クエリの候補と記載した。
【0161】
例えば、端末装置100は、検索クエリの候補を選択可能な状態で、コンテンツC10を表示する(ステップS201)。続いて、端末装置100は、検索クエリの候補が選択されたか否かを判定し(ステップS202)、検索クエリの候補が選択された場合は(ステップS202:Yes)、選択された検索クエリの候補を検索クエリとした検索結果に関連する検索コンテンツC20〜C60を表示する(ステップS203)。一方、端末装置100は、検索クエリの候補が選択されていない場合は(ステップS202:No)、ステップS203をスキップする。
【0162】
また、端末装置100は、利用者がリンクをタップした等の処理によりコンテンツC10の表示を遷移させるか否かを判定する。すなわち、端末装置100は、ウェブページを遷移させるか否かを判定する(ステップS204)。そして、端末装置100は、ウェブページを遷移させる場合は(ステップS204:Yes)、ウェブページを遷移させ(ステップS205)、処理を終了する。一方、端末装置100は、ウェブページを遷移させない場合は(ステップS204:No)、ステップS202を実行する。
【0163】
〔9.変形例〕
上記では、
図1、
図7〜
図12に例示した表示態様を用いながら、端末装置100による表示処理の一例について説明した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。以下、端末装置100が実行する表示処理のバリエーションについて説明する。なお、以下に説明する表示処理は、例えば、コンテンツ解析部27、変更部154、表示制御部155が実行する処理により実現されるものとする。
【0164】
〔9−1.コンテンツの態様について〕
上述した端末装置100は、ウェブページ等のコンテンツC10を表示した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、コンテンツC10や検索コンテンツC20〜C60は、広告に係るコンテンツであってもよい。また、例えば、端末装置100は、文字列、模様、画像、動画像等を含むコンテンツC10や検索コンテンツC20〜C60を表示してもよい。また、端末装置100は、広告にかかるコンテンツではなく、ゲーム等を含むコンテンツC10や検索コンテンツC20〜C60もよく、いわゆるプレイアブル広告を含むコンテンツC10や検索コンテンツC20〜C60を表示してもよい。また、端末装置100は、音声を含むコンテンツC10や検索コンテンツC20〜C60を表示してもよい。なお、コンテンツC10や検索コンテンツC20〜C60に含まれる文字列、模様、画像、動画像、ゲーム、音声等は、広告に係るものに限定されるものではない。
【0165】
また、検索コンテンツC20〜C60は、広告に係るコンテンツに限定されるものではなく、コンテンツC10と共に表示せずともよい。例えば、端末装置100は、コンテンツC10に代えてゲームコンテンツを表示する際、ゲームのメニューやチュートリアル等の補助コンテンツを検索コンテンツC20〜C60として表示してもよい。また、端末装置100は、ゲームの実行時、フラッシュやCSS等の技術により作成されたインタラクティブ形式のウェブページの表示を行う際に検索コンテンツC20〜C60を表示してもよい。
【0166】
また、端末装置100は、コンテンツC10に変えて、SNS(Social Networking Service)のコンテンツ、メッセンジャーアプリケーションの画面、カメラアプリケーションの画面、その他任意のコンテンツとともに、検索コンテンツC20〜C60を表示し、上述した表示処理を実行してもよい。また、端末装置100は、コンテンツC10以外にも、ゲーム、地図、音楽再生画面、動画再生画面等、任意のコンテンツを表示してもよい。
【0167】
〔9−2.制御情報について〕
上記した端末装置100は、上述した表示処理を実現するためのアプリケーションを実行することで、上述した表示処理を実行した。しかしながら、実施形態は、これに限定されるものではない。例えば、端末装置100は、上記した表示処理を実現する制御情報をコンテンツ配信サーバ10からコンテンツC10とともに受信してもよく、解析サーバ20から受信してもよい。そして、端末装置100は、受信した制御情報を実行することで、上述した表示処理を実現してもよい。
【0168】
〔9−3.装置構成〕
また、コンテンツ配信サーバ10と解析サーバ20とは1個の装置として形成されてもよい。この場合、
図2に示したコンテンツ配信サーバ10は、例えば、
図3に示した検索ログデータベース23、ハイライト検索ログデータベース24、ログ取得部26、コンテンツ解析部27、クエリ対象選択部28、クエリ対象指示部29を有する。このような場合、コンテンツ配信サーバ10は、コンテンツC10とともに、クエリ対象情報の配信を行ってもよい。また、コンテンツ配信サーバ10と端末装置100は、上述した表示処理を実現するための各種処理を、任意の粒度で分担して実行してもよい。
【0169】
〔9−4.ログについて〕
ここで、端末装置100は、検索コンテンツC20〜C60が表示されたか否かを示すログや、検索クエリの候補として表示された情報のうちどの情報が利用者によって選択されたかを示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、検索コンテンツC20〜C60として表示された検索結果へのリンクを利用者が選択したか否か、利用者が選択したリンク、提案情報を含む検索クエリの候補C23〜C25が選択されたか否か、入力欄に入力された検索クエリでウェブ検索がおこなわれたか否か、入力欄に入力された検索クエリが編集されたか否か等を示すログを取ってもよい。
【0170】
また、端末装置100は、表示回数や選択回数だけではなく、ウェブ検索が行われた回数、利用者が選択した情報が配置された位置、利用者が情報を選択したタイミング、検索コンテンツC20〜C60として広告が表示されたか否か、広告が選択されたか否か、広告として表示された動画像がどの再生位置まで再生されたかなどを示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、検索コンテンツC20〜C60の表示が取りやめられたか否かを示すログを取ってもよい。また、端末装置100は、検索結果を含むウェブページに画面が遷移したか否かを示すログを取ってもよい。
【0171】
このように端末装置100が取得したログは、検索クエリの候補とする情報の選択、検索結果に関連する情報として表示された広告のインプレッション数やCTRの更新、広告の表示に対する課金処理、および、広告主に広告効果を報告する際等に有用なログとなる。
【0172】
例えば、ポータルサイト等で検索クエリを入力した際に広告を表示した場合と、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示した情報を利用者が選択した際に広告を表示した場合とで、利用者が広告に対して有する興味の度合いは異なると考えらえる。このため、上述した表示処理により表示した広告のインプレッション数や、広告を最後まで閲覧したか否かを示すログ等は、上述した表示処理で広告を表示した際の広告効果の指標となりえる。
【0173】
そこで、端末装置100や、解析サーバ20、あるいは図示を省略した広告配信サーバは、取得された各ログを用いて、インプレッション数の更新や、課金額の変更等を行ってもよい。例えば、広告配信サーバは、表示処理の結果表示された広告の範囲、表示回数、選択回数等に応じて、課金額を変更してもよい。
【0174】
また、上述した各ログは、検索コンテンツC20〜C60として表示する各種の情報の変更に用いられてもよい。例えば、端末装置100は、上述した各種のログを用いて、検索コンテンツC20〜C60として表示された情報を利用者が選択した回数を特定し、特定した回数が多い情報を優先的に検索コンテンツC20〜C60として表示してもよい。
【0175】
〔9−5.端末装置の操作記録〕
また、上述してきた端末装置100は、上述した表示処理を実行した際に、利用者がどれだけ端末装置100を操作したかという記録を取得してもよい。具体的には、端末装置100は、コンテンツC10に対するスクロール操作の量や回数、コンテンツC10のうち選択可能な情報を選択した回数、利用者が選択した情報の位置等を記録する。
【0176】
また、端末装置100は、検索結果や検索結果へのリンクを利用者が選択した回数、コンテンツC10をリロードした回数、コンテンツC10や表示処理を示す情報について端末装置100からの発信操作(例えば、SNSへの書き込みなど。)など、利用者が端末装置100に対して行う種々の操作を記録することもできる。そして、端末装置100は、上述した各種の記録を操作履歴に関する情報として所定の履歴管理サーバに送信する。
【0177】
かかる場合、履歴管理サーバは、操作履歴に関する情報を集計し、かかる情報について分析した情報をさらに取得する。例えば、履歴管理サーバは、利用者が情報を選択した回数や、検索結果へのリンクを選択した回数、利用者が選択した情報と同一の情報を検索クエリとするウェブ検索の履歴等を比較した情報を、表示処理に対する利用者の興味の指標として取得する。
【0178】
このようにして取得された指標は、検索コンテンツC20〜C60として広告を表示した際に、広告効果を示す指標となりうる。すなわち、実施形態に係る表示処理を伴うコンテンツC10においては、利用者によって検索クエリの候補が選択されることにより広告が表示されることのみならず、コンテンツC10に対して利用者がどれくらい操作を行ったかという操作履歴事態が、広告への興味を示す指標といえる。
【0179】
例えば、履歴管理サーバは、検索クエリの候補が選択されることで広告が表示された回数や時間を比較することで、広告に対する関心を表示処理がそれくらい発生させたかを示す指標とすることができる。したがって、端末装置100の操作履歴に関する情報は、表示処理により表示された広告に対する広告効果の指標を示すレポートとすることができる。なお、履歴管理サーバは、収集したログを広告効果の指標を示すレポートとしてそのまま採用してもよい。これにより、履歴管理サーバは、端末装置100における実施形態に係る表示処理の有用性を広告主に示すことができる。
【0180】
なお、履歴管理サーバは、検索ログとハイライト検索ログとを個別にとりあつかうことで、表示処理の有用性をより明確にしてもよい。例えば、履歴管理サーバは、検索クエリごとに、検索ログが示す検索回数と、ハイライト検索ログが示す検索回数と、検索クエリを含むコンテンツC10の配信回数とに基づいて、ハイライト検索の有用性を示す情報を生成し、広告主等に提示してもよい。
【0181】
〔9−6.その他〕
また、上記実施形態において説明した各処理のうち、自動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を手動的に行うこともでき、あるいは、手動的に行われるものとして説明した処理の全部または一部を公知の方法で自動的に行うこともできる。この他、上記文書中や図面中で示した処理手順、具体的名称、各種のデータやパラメータを含む情報については、特記する場合を除いて任意に変更することができる。例えば、各図に示した各種情報は、図示した情報に限られない。
【0182】
また、図示した各装置の各構成要素は機能概念的なものであり、必ずしも物理的に図示の如く構成されていることを要しない。すなわち、各装置の分散・統合の具体的形態は図示のものに限られず、その全部または一部を、各種の負荷や使用状況などに応じて、任意の単位で機能的または物理的に分散・統合して構成することができる。例えば、
図2に示した受付部14および配信部15は統合されてもよい。また、
図3に示すコンテンツ解析部27は、コンテンツ配信サーバ10が有していてもよく、端末装置100が有していてもよい。すなわち、端末装置100が実行するアプリケーションは、解析サーバ20の制御部25が実行する処理を端末装置100に実行させてもよい。
【0183】
また、上記してきた各実施形態は、処理内容を矛盾させない範囲で適宜組み合わせることが可能である。
【0184】
〔9−7.プログラム〕
また、上記してきた実施形態に係る端末装置100、コンテンツ配信サーバ10および解析サーバ20は、例えば、
図15に示すような構成のコンピュータ1000によって実現される。以下、端末装置100を例に説明する。
図15は、端末装置の機能を実現するコンピュータの一例を示すハードウェア構成図である。コンピュータ1000は、CPU1100、RAM1200、ROM1300、HDD1400、通信インターフェイス(I/F)1500、入出力インターフェイス(I/F)1600、およびメディアインターフェイス(I/F)1700を有する。
【0185】
CPU1100は、ROM1300またはHDD1400に格納されたプログラムに基づいて動作し、各部の制御を行う。ROM1300は、コンピュータ1000の起動時にCPU1100によって実行されるブートプログラムや、コンピュータ1000のハードウェアに依存するプログラム等を格納する。
【0186】
HDD1400は、CPU1100によって実行されるプログラム、および、係るプログラムによって使用されるデータ等を格納する。通信インターフェイス1500は、ネットワークNを介して他の機器からデータを受信してCPU1100へ送り、CPU1100が生成したデータを他の機器へ送信する。
【0187】
CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、ディスプレイやプリンタ等の出力装置、および、キーボードやマウス等の入力装置を制御する。CPU1100は、入出力インターフェイス1600を介して、入力装置からデータを取得する。また、CPU1100は、生成したデータを入出力インターフェイス1600を介して出力装置へ出力する。
【0188】
メディアインターフェイス1700は、記録媒体1800に格納されたプログラムまたはデータを読み取り、RAM1200を介してCPU1100に提供する。CPU1100は、係るプログラムを、メディアインターフェイス1700を介して記録媒体1800からRAM1200上にロードし、ロードしたプログラムを実行する。記録媒体1800は、例えばDVD(Digital Versatile Disc)、PD(Phase change rewritable Disk)等の光学記録媒体、MO(Magneto-Optical disk)等の光磁気記録媒体、テープ媒体、磁気記録媒体、または半導体メモリ等である。
【0189】
例えば、コンピュータ1000が実施形態に係る端末装置100として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部150の機能を実現する。コンピュータ1000のCPU1100は、上述した表示処理を実現するためのプログラムを記録媒体1800から読み取って実行するが、他の例として、他の装置からこれらのプログラムを取得してもよい。
【0190】
なお、コンピュータ1000が実施形態に係るコンテンツ配信サーバ10として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部13の機能を実現する。また、HDD1400には、コンテンツ記憶部12内のデータが格納される。
【0191】
なお、コンピュータ1000が実施形態に係る解析サーバ20として機能する場合、コンピュータ1000のCPU1100は、RAM1200上にロードされたプログラムを実行することにより、制御部25の機能を実現する。また、HDD1400には、記憶部22内のデータが格納される。
【0192】
〔10.効果〕
上述したように、端末装置100は、表示対象となるコンテンツC10を取得し、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の要件を満たす情報を、検索クエリの候補として選択可能な状態で、コンテンツC10を表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC10を閲覧している利用者が、コンテンツC10に含まれる情報を検索クエリとするウェブ検索を実行したい場合に、検索クエリを入力する手間を省くので、ウェブ検索の手間を削減することができる。
【0193】
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報として、コンテンツC10に含まれるテキストのうち、所定の要件を満たす単語等のテキストを検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。この結果、利用者は、コンテンツC10に知らない単語や詳しくない単語が含まれる場合に、かかる単語を選択するだけでウェブ検索を開始することができる。この結果、端末装置100は、ウェブ検索にかかる手間を削減することができる。
【0194】
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち選択可能な状態にした情報を強調表示する。この結果、端末装置100は、検索クエリの候補として選択可能な単語を利用者に提示することができるので、ウェブ検索を開始する際にどの単語を選択すればウェブ検索が開始されるかを利用者に示唆することができる。
【0195】
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の要件を満たす情報を、選択された際にその情報を検索クエリとする検索結果に画面を遷移させる状態で、コンテンツC10を表示する。具体的には、端末装置100は、検索クエリの候補が選択された場合は、検索クエリの候補を検索クエリとするウェブ検索の結果を含むウェブページC70に画面を遷移させる。このため、端末装置100は、検索クエリの入力を省き、ウェブ検索にかかる手間を削減することができる。
【0196】
また、端末装置100は、所定の要件を満たす情報が選択された場合は、選択された情報を検索クエリとする所定の検索コンテンツC20〜C60を、コンテンツC10とともに表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC10を表示したままで、選択した検索クエリの候補を検索クエリとするウェブ検索を利用者に実行させることができる。
【0197】
また、端末装置100は、検索コンテンツC20として、検索クエリの入力を受付ける入力欄C21を、選択された検索クエリの候補が入力された状態で表示する。このため、端末装置100は、ウェブ検索を行う検索クエリの入力を省くことができる。
【0198】
また、端末装置100は、検索コンテンツC30として、選択された検索クエリの候補を検索クエリとする検索結果へのリンクを表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報を検索クエリとするウェブ検索にかかる手間を削減することができる。また、端末装置100は、検索コンテンツC30を表示する領域をあまり広げずとも、選択された検索クエリの候補を検索クエリとするウェブ検索の実行を利用者に示唆することができる。
【0199】
また、端末装置100は、検索コンテンツC20として、選択された検索クエリの候補を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、選択された検索クエリの候補との関連性が最も高い情報を表示する。例えば、端末装置100は、検索コンテンツC20として、選択された検索クエリの候補を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、選択された検索クエリの候補を検索クエリとする検索結果において選択された回数が最も多い情報を表示する。
【0200】
例えば、端末装置100は、選択された検索クエリの候補「テレビ番組E」を検索クエリとするウェブ検索の結果に含まれるコンテンツのうち、コンテンツC25の選択回数が最も多い場合は、検索コンテンツC20としてコンテンツC25を含むコンテンツを表示する。このため、端末装置100は、利用者が所望する可能性が高い内容の検索結果を、コンテンツC10とともに表示することができる。また、端末装置100は、多くの検索結果を表示せずともよいので、検索コンテンツC20を表示する領域をあまり広げずとも、選択された検索クエリの候補を検索クエリとするウェブ検索の結果を利用者に提示することができる。
【0201】
また、端末装置100は、検索コンテンツC20として、検索クエリの履歴に基づいて、選択された検索クエリの候補が有する属性を特定し、選択された検索クエリの候補を検索クエリとする検索結果に含まれる情報のうち、特定した属性との関連性が最も高い属性を有する情報を表示する。
【0202】
例えば、端末装置100は、検索コンテンツC40として、選択された検索クエリの候補が示す施設や地域の所在地を示す地図情報C41に関するコンテンツC40を表示する。また、端末装置100は、検索コンテンツC50として、選択された検索クエリの候補と関連する商品又は役務の電子商取引を行うウェブページへのリンクを含むコンテンツC51を表示する。このため、端末装置100は、利用者が選択した検索クエリの候補を検索クエリとするウェブ検索の結果に含まれる情報のうち、利用者が所望する可能性が高い属性を有する情報を表示することができる。
【0203】
また、端末装置100は、検索コンテンツC50として、選択された情報を検索クエリとする検索結果をスクロール可能な状態で表示する。このため、端末装置100は、検索コンテンツC50を表示する領域を拡大せずともよいので、コンテンツC10を表示させつつ、多くの検索結果を利用者に提示することができる。
【0204】
また、端末装置100は、選択された検索クエリの候補とともに検索クエリとして入力される可能性が高い提案情報と、選択された検索クエリの候補との組を、検索クエリの候補C22〜C24として選択可能な状態で表示する。このため、端末装置100は、利用者が選択した検索クエリの候補を含む、いわゆるサジェスト検索を実現することができる。
【0205】
また、端末装置100は、提案情報として、コンテンツC10に含まれる情報のうち、選択された検索クエリの候補とともに検索クエリとして入力される可能性が高い情報を表示する。このため、端末装置100は、より利用者がウェブ検索を行いたいと所望する可能性が高い検索クエリの候補C22〜C24を利用者に提示することができる。
【0206】
また、端末装置100は、検索コンテンツC20〜C60をコンテンツC10に重ねて表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC10を閲覧させたままで、ウェブ検索の結果を利用者に提示することができる。例えば、端末装置100は、コンテンツC10を閲覧しながら、わからない単語のウェブ検索を実行するといった操作を実現することができる。
【0207】
また、端末装置100は、検索コンテンツC20〜C60が表示された状態で所定の操作が行われた場合は、検索コンテンツC20〜C60の表示を取りやめる。このため、端末装置100は、ウェブ検索の結果を閲覧した利用者がコンテンツC10の閲覧を再開する際に、コンテンツC10の表示領域を広げることができるので、上述した表示処理に対する利用者の印象の悪化を防ぐことができる。
【0208】
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち、所定の数の情報を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。このため、端末装置100は、コンテンツC10を閲覧する際の操作性や視認性の悪化を防ぐことができる。
【0209】
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち、画面内に表示されている情報の中から所定の要件を満たす情報を、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。このため、端末装置100は、スクロール操作等により、コンテンツC10のうち表示される範囲が変更された場合にも、検索クエリの候補を選択可能な状態で表示することができるので、検索クエリの候補を選択することでウェブ検索を行う処理の操作性を向上させることができる。
【0210】
また、端末装置100は、コンテンツC10に含まれる情報のうち所定の要件を満たす情報を特定し、特定した情報を検索クエリの候補として選択可能な状態に編集し、情報を編集したコンテンツC10を表示する。例えば、端末装置100は、所定の要件を満たす情報にリンクタグを設定することで、その情報を選択可能な状態にする。このため、端末装置100は、配信対象となるコンテンツC10に所定の要件を満たす情報が選択可能な状態で含まれていなくとも、所定の要件を満たす情報を検索クエリの候補として選択可能に表示することができる。この結果、端末装置100は、任意の配信元から配信された任意のコンテンツを表示処理の対象とすることができる。
【0211】
また、端末装置100は、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示された情報のうち、選択された情報を示す履歴情報、すなわちハイライト検索ログを出力する。このため、端末装置100は、ハイライト検索ログを用いた各種の処理を実現させることができる。例えば、端末装置100は、解析サーバ20にハイライト検索ログを用いて、所定の条件を満たす情報を選択されることができる。また、端末装置100は、所定の履歴管理サーバに、ハイライト検索ログを用いた各種のレポートを作成させることができる。
【0212】
また、端末装置100は、ハイライト検索ログに基づいて、コンテンツC10に含まれる情報から選択された情報を、検索クエリの候補として選択可能な状態で表示する。このため、端末装置100は、ハイライト検索において利用者が選択する可能性が高い情報を選択可能な状態で表示するので、コンテンツC10に含まれる情報を検索クエリとするウェブ検索の手間をさらに削減することができる。
【0213】
以上、本願の実施形態のいくつかを図面に基づいて詳細に説明したが、これらは例示であり、発明の開示の欄に記載の態様を始めとして、当業者の知識に基づいて種々の変形、改良を施した他の形態で本発明を実施することが可能である。
【0214】
また、上記してきた「部(section、module、unit)」は、「手段」や「回路」などに読み替えることができる。例えば、配信部は、配信手段や配信回路に読み替えることができる。
【解決手段】本願にかかる情報表示装置は、表示対象となるコンテンツを取得する取得部と、前記コンテンツに含まれる情報のうち所定の要件を満たす情報を、検索クエリの候補として選択可能な状態で、前記コンテンツを表示する表示部とを有することを特徴とする。このため、例えば、端末装置100は、「女優A」といった単語を検索クエリの候補として選択可能な状態で表示するので、利用者が「女優A」のウェブ検索を行いたい場合にも、検索クエリの入力にかかる手間を省くことができる。